JP7407149B2 - 冷凍バリ取り方法、成型品の製造方法、並びに冷凍バリ取り装置 - Google Patents
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Description
本発明によれば、上記方法を採用することで、被処理物の温度が低温で安定し、被処理物の脆化が促進されることから、効率的にバリを除去できる。これにより、バリ取り時間が短縮され、冷媒の消費量を抑制できる。また、被処理物にショット材が衝突する時間を短縮することで、被処理物が過度に研磨されて損傷が生じるのを抑制できる。
従って、被処理物を安定した温度に冷却して脆化を促進させることができ、被処理物を損傷させることなく、短時間且つ低コストでバリ取り処理を行うことが可能となる。
本発明によれば、上記同様、冷凍バリ取り装置全体の温度が低温で安定した状態からバリ取りを開始することにより、被処理物である成型品の温度が低温で安定し、脆化が促進されることから、効率的にバリを除去できる。これにより、バリ取り時間が短縮され、成型品にショット材が衝突する時間を短縮できるので、成型品が過度に研磨されて損傷が生じるのを抑制することが可能になる。
本発明によれば、上記構成を採用することで、冷凍バリ取り装置全体の温度が安定してからバリ取り処理を開始する場合に、被処理物の温度が低温でさらに安定し、被処理物の脆化がより促進されるので、効率的にバリを除去できる。これにより、上記同様、バリ取り時間が短縮されることで冷媒の消費量を抑制でき、且つ、被処理物にショット材が衝突する時間が短縮されることで、被処理物が過度に研磨されて損傷が生じるのを効果的に抑制できる。
さらに、温度センサが処理室内におけるバケットの下方に配置されていることにより、ショット材や冷媒が温度センサに直接的には触れ難くなるので、処理室の内部温度の測定誤差を最小限に抑制できる。これにより、処理室の内部温度を正確に測定することができるので、冷凍バリ取り装置全体における制御処理の精度が高められる。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするため、便宜上、特徴となる部分を拡大あるいは簡略化して示している場合がある。また、以下の説明において例示される材料等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
即ち、例えば、加熱した樹脂、ゴム又は金属を型によって所定の形状に固化した成型品は、一般に、型の合わせ目に対応する位置にバリが生じているが、本実施形態の冷凍バリ取り方法、成型品の製造方法、並びに冷凍バリ取り装置は、このようなバリを効率的に除去できるものである。
以下、本実施形態の冷凍バリ取り方法で用いられる冷凍バリ取り装置の構成について詳述する。
図1は、本実施形態の冷凍バリ取り装置1の全体の外観を示す斜視図である。また、図2は、冷凍バリ取り装置1内における電気的接続構成を概略で示すブロック図である。
また、ショット機4は、インペラ回転用モータ(ショット機駆動部)43によって回転し、ショット材Sを吸い上げながら、被処理物Mに向けてショット材Sを投射するインペラ42と、インペラの回転数R2を測定するインペラ回転センサ44とを有している。
上記の各構成要素は、冷凍バリ取り装置1全体の枠組体となる筐体10に組み付けられるか、あるいは、筐体10に収容されるように備えられる。
処理室2は、例えば、ステンレス材料からなる内壁板と外壁板との間に発泡スチレンやフォーミング材等の断熱材が介装され、断熱構造を有した複合板2Aによって、図1に示すような内部空間Dが確保された構成を採用できる。
具体的には、ショット材Sや冷媒は、一般に、バケット3の外面や処理室2の壁面に一度接触した後に、間接的に温度センサ29に接触する形となるため、温度センサ29による測定値に与える影響を最小限に抑制することが可能となる。
また、バケット回転用モータ32aは、制御部13によって回転数が制御される。
バケット回転センサ35に用いる回転数測定手段としては、特に限定されず、一般的な回転数検出素子等を何ら制限無く用いることができる。
具体的には、図1に示す選別器7は、詳細な図示を省略するが、大バリ収納タンクを備える大バリ選別用振動篩と、ショット材貯槽73及び小バリ収納タンクを有するショット材選別用振動篩を備えた選別部とを備える。
選別器7は、上記構成により、処理室2からホッパ25を介して落下排出される、バリ等の廃棄物を含んだ状態のショット材Sを、外気に触れることなく選別する。
具体的には、ショット機4は、上述した選別器7に備えられるショット材貯槽73内に収容されたショット材Sを、インペラ回転用モータ43で駆動されるインペラ42の回転によって吸引ホース41で吸引し、バケット3内に向けて投射する。バリを有する被処理物Mは、ショット材Sの投射に伴う衝撃により、バリが除去される。
また、インペラ回転用モータ43に用いられるモータは、制御部13によって回転制御される。
また、ショット機4によって投射されるショット材Sとしては、一般的なプラスチック材料からなるものが用いられる。
このように、バケット3の投入口3aと、ショット機4の投射口4aとが対向することで、被処理物Mに対してショット材Sを効率的に投射できるので、効率的なバリ取り処理が可能となる。
インペラ回転センサ44に用いる回転数測定手段としても、バケット回転センサ35の場合と同様、特に限定されず、一般的な回転数検出素子等を何ら制限無く用いることができる。
即ち、制御部13は、図2中に示すように、温度センサ29、バケット回転センサ35及びインペラ回転センサ44、入力装置13a及び表示装置13bと電気的に接続されている。
さらに、制御部13は、冷媒の流量を調整するバルブ28b、バケット回転用モータ32a及びインペラ回転用モータ43と、それぞれ、バルブ駆動回路13A、バケット回転用モータ駆動回路13B又はインペラ回転用モータ駆動回路13Cを介して電気的に接続されている。
シール材は、処理室2の開口部21を扉5で覆ったとき、扉5と図視略のフレームとの間で圧縮されることで、扉5と開口部21との間をシールする作用が得られるものである。
一般的に、シール材には、上述したようなゴム等の樹脂材料が用いられるが、このような材料は、冷却によって弾性を失い、シール性やシール耐久性が低下する傾向がある。シール材の内部にヒータを設けた構成を採用することにより、シール材の温度が低下するのを防止できるので、シール性及びシール耐久性が向上する顕著な効果が得られる。
さらに、温度センサ29が処理室2内におけるバケット3の下方に配置されていることにより、ショット材Sや冷媒が温度センサ29に直接的には触れ難くなるので、処理室2の内部温度Tの測定誤差を最小限に抑制できる。これにより、処理室2の内部温度Tを正確に測定することができるので、冷凍バリ取り装置1全体における制御処理の精度が高められる。
次に、本実施形態の冷凍バリ取り方法の手順について詳述する。
本実施形態においては、図1及び図2に示した本実施形態の冷凍バリ取り装置1を用いて被処理物Mのバリ取り処理を行う手順を例示し、冷凍バリ取り装置1の構成については、上記同様、図1及び図2を参照しながら説明するとともに、さらに、図3~図5を適宜参照しながら説明する。
そして、本実施形態の冷凍バリ取り方法は、図3及び図4のフローチャートに示すように(図1及び図2も参照)、処理室2の内部温度Tを測定し、測定した内部温度Tと、予め設定した予冷温度PTとに基づいて冷媒の噴射量を増減させながら、処理室2の内部を予冷する予冷工程(予冷モード)と、予め冷却された処理室2に被処理物Mを投入してバリ取りをするバリ取り工程(バリ取りモード)とを備える。
また、図3に示すように、予冷モードを選択した場合には、この予冷モードによって冷凍バリ取り装置1全体が冷却され、温度が低温で安定した状態とされた後、引き続いてバリ取りモードを実施する。
一方、予冷モードは、処理室2の内部温度Tを低温で安定させる観点から、複数ステップで実施することがより好ましい。
まず、入力装置13aの操作によって予冷モードを選択した作業者は、引き続き、冷却ステップ(冷却モード)の回数、各冷却ステップにおける到達温度(図5のグラフ中に示すT1,T2,T3、及びバリ取り時の温度を参照)、並びに、各冷却ステップの予冷時間を、入力装置13aから設定する。即ち、図4中に示すように、入力装置13aの操作により、予冷モードにおける、予冷ステップの繰り返し回数n、n回目の設定温度、n回目の予冷時間を設定する(図4中のS1を参照)。
予冷モードにおけるバケット3の回転数R1並びにインペラ42の回転数R2としては、特に限定されるおのではないが、装置全体の温度が安定するという観点から、後述のバリ取りモード(バリ取り工程)で予定する各回転数R1,R2と同条件であることが好ましい。
この際、処理室2の内部温度Tは温度センサ29によって測定され、この測定値が制御部13に送信される。即ち、処理室2の内部温度Tが、n回目の設定温度(到達温度:図5中に示した温度T1,T2,T3、又はバリ取り時の温度)であるかどうかを判定し、設定温度に達していない場合には、制御部13はバルブ28bの開度をさらに上げるように制御する。一方、処理室2の内部温度Tが目標とする上記の到達温度に達した場合には、制御部13はバルブ28bの開度を下げるように制御する(図4中のS4を参照)。
この際、扉5を開放する時間は、冷凍バリ取り装置1全体が低温に保たれている状態を維持する観点から、できる限り短いことが好ましい。
上記のような篩を備える各選別手段としては、公知のものを何ら制限無く用いることができる。
次いで、扉5を開放することで、再び、バケット3の投入口3aが開口部21側を向いた状態とする。
次いで、バケット3内から、バリが除去された被処理物Mを取り出した後、次にバリ取り処理を予定する被処理物Mをバケット3内に収容し、再び扉5を閉めて開口部21を覆う。
次いで、上記同様、被処理物Mの温度が脆化温度以下になった後、所定の回転速度でショット機4に備えられるインペラ42を回転させ、ショット材Sをバケット3に向けて投射することで、バケット3に収容された被処理物Mのバリ取り処理を行う。
これにより、上記同様のバリ取り処理作業を繰り返すことができる。
本実施形態の冷凍バリ取り方法によれば、上記の予冷工程を実施し、冷凍バリ取り装置1全体の温度が低温で安定した状態となってからバリ取り処理を開始する方法なので、冷凍バリ取り装置1全体が予め冷却された状態でバリ取り工程を開始するので、被処理物の脆化が促進され、効率的にバリを除去できる。これにより、バリ取り時間が短縮されるとともに、冷媒の消費量も抑制できる。また、被処理物Mにショット材Sが衝突する時間を短縮できるので、被処理物Mが過度に研磨されて損傷が生じるのを抑制することができる。さらに、常に安定した温度でバリ取り処理を実施できるため、例えば、ロット違いや、雰囲気温度の季節変動がある場合でも、被処理物Mのバリ取り後の品質が安定する。
次に、本実施形態の成型品の製造方法について詳述する。
本実施形態の成型品の製造方法は、上述した本実施形態の冷凍バリ取り方法によって成型品のバリを除去することで、成型品を製造する方法である。従って、以下の説明においては、上記同様、図1~図5を引用しながら説明するとともに、その手順や条件等の詳細な説明を省略する。
以上、実施形態により、本発明に係る冷凍バリ取り方法、成型品の製造方法、並びに冷凍バリ取り装置の一例を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記の実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
以上説明したように、本実施形態の冷凍バリ取り方法によれば、上記の予冷工程を備えることにより、冷凍バリ取り装置1全体の温度が安定した状態となってからバリ取り処理を開始する方法を採用している。
本実施形態の冷凍バリ取り方法は、上記方法を採用することにより、被処理物Mの温度が低温で安定し、被処理物Mの脆化が促進されることから、効率的にバリを除去できる。これにより、バリ取り時間が短縮され、冷媒の消費量を抑制できる。また、被処理物Mにショット材が衝突する時間を短縮することで、被処理物Mが過度に研磨されて損傷が生じるのを抑制できる。
従って、被処理物Mを安定した温度に冷却して脆化を促進させることができ、被処理物Mを損傷させることなく、短時間且つ低コストでバリ取り処理を行うことが可能となる。
本実施形態の成型品の製造方法によれば、上記同様、冷凍バリ取り装置1全体の温度が低温で安定した状態からバリ取りを開始することにより、被処理物Mである成型品の温度が低温で安定し、脆化が促進されることから、効率的にバリを除去できる。これにより、バリ取り時間が短縮され、成型品にショット材が衝突する時間を短縮できるので、成型品が過度に研磨されて損傷が生じるのを抑制することが可能になる。
本実施形態の冷凍バリ取り装置1によれば、上記構成を採用することで、冷凍バリ取り装置1全体の温度が安定してからバリ取り処理を開始する場合に、被処理物Mの温度が低温でさらに安定し、被処理物Mの脆化がより促進されるので、効率的にバリを除去できる。これにより、上記同様、バリ取り時間が短縮されることで冷媒の消費量を抑制でき、且つ、被処理物Mにショット材Sが衝突する時間が短縮されることで、被処理物Mが過度に研磨されて損傷が生じるのを効果的に抑制できる。
さらに、温度センサ29が処理室2内におけるバケット3の下方に配置されていることにより、ショット材Sや冷媒が温度センサ29に直接的には触れ難くなるので、処理室2の内部温度Tの測定誤差を最小限に抑制できる。これにより、処理室2の内部温度Tを正確に測定することができるので、冷凍バリ取り装置1全体における制御処理の精度が高められる。
2…処理室
2A…複合板
21…開口部
24…排出孔
25…ホッパ
28…冷媒供給部
28a…冷媒供給管
28b…バルブ
28c…ノズル
29…温度センサ
D…内部空間
3…バケット
3a…投入口
32…ギアボックス
32a…バケット回転用モータ(バケット駆動部)
32b…バケット軸
32c…回動軸(一対の回動軸)
35…バケット回転センサ
4…ショット機
4a…投射口
41…吸引ホース
42…インペラ
43…インペラ回転用モータ(ショット機駆動部)
44…インペラ回転センサ
5…扉
7…選別器
73…ショット材貯槽
10…筐体
11…排気部
13…制御部
13A…バルブ駆動回路
13B…バケット回転用モータ駆動回路
13C…インペラ回転用モータ駆動回路
13a…入力装置
13b…表示装置
M…被処理物
S…ショット材
Claims (5)
- 冷媒によって冷却される処理室と、
前記処理室の内部空間に配置され、内部に被処理物を収容するバケットと、
前記被処理物に向けてショット材を投射するショット機と、を備えた冷凍バリ取り装置を用いて前記被処理物のバリ取りを行う方法であって、
前記処理室の内部温度を測定し、測定した内部温度と、予め設定した予冷温度とに基づいて冷媒の噴射量を増減させながら、前記処理室の内部を予冷する予冷工程と、
予め冷却された前記処理室に前記被処理物を投入してバリ取りをするバリ取り工程と、を有し、
前記予冷工程が、複数の予冷ステップを有することを特徴とする冷凍バリ取り方法。 - 前記予冷工程は、前記冷凍バリ取り装置を空運転の状態で冷却する請求項1に記載の冷凍バリ取り方法。
- 請求項1に記載の冷凍バリ取り方法によって成型品のバリを除去することを特徴とする成型品の製造方法。
- 前記予冷工程は、前記冷凍バリ取り装置を空運転の状態で冷却する請求項3に記載の成型品の製造方法。
- 冷媒によって冷却される処理室と、
前記処理室の内部空間に配置され、内部に被処理物を収容するバケットと、
前記被処理物に向けてショット材を投射するショット機と、を備えた冷凍バリ取り装置あって、
前記バケットは、内部に前記被処理物を収容した状態で前記バケットを回転させるためのバケット駆動部と、前記バケットの回転数を測定するバケット回転センサとを有しており、
前記ショット機は、ショット機駆動部によって回転し、前記ショット材を吸い上げながら、前記被処理物に向けて前記ショット材を投射するインペラと、前記インペラの回転数を測定するインペラ回転センサとを有しており、
さらに、
前記処理室の内部温度を測定する温度センサと、
前記冷媒の、前記処理室の内部空間への噴射量を調整するバルブと、
前記温度センサで測定された内部温度、前記バケット回転センサで測定された前記バケットの回転数、及び、前記インペラ回転センサで測定された前記インペラの回転数の各々の測定信号に基づき、前記インペラの回転数、前記バケットの回転数、及び、前記バルブの開度を制御する制御部と、
を備え、
前記温度センサが、前記処理室内における前記バケットの下方に配置されていることを特徴とする冷凍バリ取り装置。
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