JP7409704B2 - 桟鼻 - Google Patents
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Description
本発明は、たとえば縦平葺屋根の嵌合ハゼ部(屋根材の嵌合接続部)の軒先側を覆い隠蔽して化粧を行うための桟鼻に関するものである。
たとえば縦平葺屋根は、屋根の下地上に、一側端部に嵌合部が形成されていて他側端部に被嵌合部が形成されている複数枚の屋根材を、その嵌合部と被嵌合部とを嵌合して接続することで葺かれるように構成しているが、このような嵌合接合部分である嵌合ハゼ部の軒先側には開口部が形成されることになるため、この嵌合ハゼ部の軒先側開口部を桟鼻と称される部品で覆い隠して化粧している。
従来、このような桟鼻には、屋根の構造などに応じて様々な構成のものが提案されているが、いわゆる外付けタイプと称されるものは、屋根材端部の嵌合ハゼ部の下方に差し込み配設される底板部と、前記嵌合ハゼ部の軒先側開口部を覆い隠蔽する前面化粧板部と、前記嵌合ハゼ部の軒先側の左右側部を覆い隠蔽する側板部と、前記嵌合ハゼ部の軒先側の上側部を覆い隠蔽する天板部とからなり、前記嵌合ハゼ部の軒先側に被嵌状態に取り付けられる構成としている。
また従来、たとえば一枚の金属製板を折曲形成することで、底板部の前側端部に立設状態に前面化粧板部を連設するとともに、この前面化粧板部の左右側端部に側板部をそれぞれ後方へ突出状態に連設した構成とし、さらにこの左右の側板部の上側端部に対向内側に向けて突設状態に折曲片部を形成し、この先端部同士を突合せ状態として、嵌合ハゼ部の上側部を覆い隠蔽する天板部を形成した構成としている。
しかしながら、このような構成の桟鼻は、金属製板で構成されているから強度があり一枚の金属製板を折曲形成して製作するため製作容易であるが、天板部が突き合わせた折曲片部で形成されているため、積雪などの荷重や負荷が上部から加わると変形や破損が生じ易く耐久性に劣り、またさらにこの折曲片部同士の突き合わせ間隔が広がってしまうため嵌合ハゼ部の上側部が露出してしまい、体裁が悪くなる上、錆も生じ易く、強度や耐久性にも劣る問題があった。
そのため、出願人は、この天板部を形成する左右の折曲片部を上下重合状態に配設する構成や、前面化粧板部から天板部と側板部とを後方に向かって突出状態に連設する構成なども提案したが、いずれも製作容易でなく、また強度および耐久性が十分とはいえなかった。
本発明は、このような現状に鑑み、前記問題を解決したもので、単に前面化粧板部から側板部を有する天板部を突出状態に連設するのでなく、さらに前面化粧板部から連設した重合側板部を側板部に重合配設する構成とすることで、天板部は突き合わせ構造にせずに形成できるため強度および耐久性に優れた構成となるとともに、前面化粧板部と天板部との連設部分が小さくなり強度が十分でなくなる問題も重合側板部が側板部に重合することで強度および耐久性を一層向上でき、ゆえに従来どおり一枚の金属製板で製作でき製作容易となる構成でありながらも強度および耐久性にも優れた画期的な桟鼻を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
屋根材1端部の嵌合ハゼ部2の下方に配設される底板部3と、前記嵌合ハゼ部2の軒先側開口部を覆い隠蔽する前面化粧板部4と、前記嵌合ハゼ部2の軒先側の左右側部を覆い隠蔽する側板部5と、前記嵌合ハゼ部2の軒先側の上側部を覆い隠蔽する天板部6とからなり、前記嵌合ハゼ部2の軒先側に被嵌状態に取り付けられる桟鼻であって、前記底板部3の前側端部に前記前面化粧板部4が立設状態に連設されていて、この前面化粧板部4の上側端部に前記天板部6が後方に向けて突出状態に連設されている構成とされているとともに、この天板部6の左右側端部に下方に向けて突出状態に前記側板部5が連設されている構成とされていて、前記前面化粧板部4の左右側端部に後方に向けて突出状態にして前記側板部5にそれぞれ重合状態に配設される重合側板部7が連設されている構成であることを特徴とする桟鼻に係るものである。
また一枚の金属製板で構成されていることを特徴とする請求項1記載の桟鼻に係るものである。
また前記側板部5および前記重合側板部7にビス止め用のビス止め孔8が設けられていることを特徴とする請求項1記載の桟鼻に係るものである。
また前記側板部5の下側端部に前記嵌合ハゼ部2を押さえ込む押さえ込み用片部9が連設されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の桟鼻に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、単に前面化粧板部から側板部を有する天板部を突出状態に連設するのでなく、さらに前面化粧板部から連設した重合側板部を側板部に重合配設する構成とすることで、天板部は突き合わせ構造にせずに形成できるため強度および耐久性に優れた構成となるとともに、前面化粧板部と天板部との連設部分が小さくなり強度が十分でなくなる問題も重合側板部が側板部に重合することで強度および耐久性を一層向上でき、ゆえに従来どおり一枚の金属製板で製作でき製作容易となる構成でありながらも強度および耐久性にも優れた画期的な桟鼻となる。
本発明の最適な実施形態を図面に基づいて本発明の作用を示し簡単に説明する。
底板部3を嵌合ハゼ部2の下方に配設させ、正面化粧板部4を前記嵌合ハゼ部2の軒先側開口部を覆い隠蔽するようにして、前記嵌合ハゼ部2の軒先側に被嵌状態に取り付けると、側板部5は前記嵌合ハゼ部2の軒先側の左右側部を覆い隠蔽し、天板部6は前記嵌合ハゼ部2の軒先側の上側部を覆い隠蔽することになる。
すなわち、前記底板部3の前側端部に立設状態に連設されている前記前面化粧板部4の上側端部に、前記天板部6が後方に向けて突出状態に連設されているが、この天板部6の左右側端部には下方に向けて突出状態に前記側板部5が連設されていて、この側板部5が前記嵌合ハゼ部2の側部を覆い隠蔽するとともに、さらに前記前面化粧板部4の左右側端部に後方に向けて突出状態に連設した重合板部7が前記側板部5にそれぞれ重合状態に配設されることとなる。
したがって、単に前面化粧板部4から側板部5を有する天板部6が突出状態に連設するのではなく、さらに前面化粧板部4の側端部から連設した重合側板部7が側板部5に重合配設する構成であるから、天板部6は突き合わせ構造にせずに形成できるため強度および耐久性に優れた構成となるとともに、前面化粧板部4と天板部6(および側板部5)との連設部分が小さくなり強度が十分でなくなる問題も重合側板部7が側板部5に重合することで解決され、強度および耐久性が一層向上することになる。
ゆえに従来どおり一枚の金属製板で製作でき製作容易となる構成でありながらも強度および耐久性にも優れた画期的な桟鼻となるものである。
また重合側板部7で側板部5を押さえ込みつつ、この天板部6から垂下した左右の側板部5の弾性挟持により嵌合ハゼ部2を押さえ込み取り付けることができ、さらにビス止め用孔8を介してビス10止めすればさらに強固に止着固定でき、またさらに側板部5の下端部に内側に向けて押さえ込み用片部9を設けてこれで嵌合ハゼ部2を押さえ込めば一層強固に止着固定でき、強度および耐久性も一層向上できることとなる。
本発明の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
本実施例は、屋根材1端部の嵌合ハゼ部2の下方に差し込み配設する底板部3と、前記嵌合ハゼ部2の軒先側開口部とほぼ合致しこれを覆い隠蔽する前面化粧板部4と、前記嵌合ハゼ部2の軒先側の左右側部を覆い隠蔽する左右の側板部5と、前記嵌合ハゼ部2の軒先側の上側部を覆い隠蔽する天板部6とからなり、前記嵌合ハゼ部2の軒先側に被嵌状態に取り付けて嵌合ハゼ部2の軒先側開口部を隠蔽し化粧する桟鼻に本発明を適用したものである。
具体的には、一枚の金属製板を折曲形成して構成したもので、底板部3の前側端部に前面化粧板部4が立設状態に連設されていて、この前面化粧板部4の上側端部に天板部6が後方に向けて突出状態に連設されていて、この天板部6の左右側端部に下方に向けて突出状態に側板部5が連設されている構成としている。
さらに本実施例では、前記前面化粧板部4の左右側端部に後方に向けて突出状態にして前記側板部5の一部にそれぞれ外側から重合する重合状態に配設される重合側板部7が連設されている構成としている。
したがって、天板部6は突き合わせ構造とはならないため(板材で嵌合ハゼ部2の上側部を覆い隠蔽するため)、上方からたとえば積雪などによる荷重を受けてもその隙間が広がることによる問題は生じず、またさらに側板部5を有する天板部6は前面化粧板部4の上側端部から突出状態に連設しているため、この連設部分がこの前面化粧板部4の上側端部の短い範囲であることから強度が弱くなってしまうが、本実施例では前面化粧板部4の左右側端部から連設した重合側板部7が左右の側板部5に外側から重合配設する構成であるため、前面化粧板部4と天板部6(および側板部5)との連設部分が小さくなり強度が十分でなくなる問題も解決され、強度および耐久性が向上することになる。
また、本実施例では天板部6左右の側板部5はその連設部分である折曲縁部をヒンジ部として互い対向内側へ付勢するように構成し、底板部3を屋根材1の下方に差し込むとともにこの側板部5の挟持付勢により嵌合ハゼ部2の軒先側に被嵌取り付けできるように構成している。
またこの側板部5のそれぞれ外側から重合される重合側板部7も前面化粧板部4との連設部分をヒンジ部として互いに対向内側に挟持付勢するように構成し、さらにこの重合側板部7の挟持付勢により一層強固に圧着被嵌固定されるように構成している。
なお、前面化粧板部4および底板部3には補強凹部11を形成して強度を上げるとともに、デザイン性を向上させている。
また本実施例では、前記側板部5および前記重合側板部7に連通状態にビス止め用のビス止め孔8設け、この連通状態のビス止め用孔8を介してビス10を嵌合ハゼ部2の側部にねじ込みしてビス止めする構成としていて、さらに強固に嵌合ハゼ部2に止着固定できる構成としている。
なお、本実施例では左右のビス止め位置を左右対称位置とせずに位置ずれた位置として止着強度をさらに高めている。
また本実施例では、左右の前記側板部5の下側端部にそれぞれ前記嵌合ハゼ部2を押さえ込む押さえ込み用片部9を連設した構成としている。すなわち、左右の側板部5の下端部に内側に向けて折曲した押さえ込み用片部9を設けて、これで嵌合ハゼ部2を、側板部5の前記挟持付勢(ヒンジ部を介してのバネ性による挟持付勢)により押さえ込むとともに、この押さえ込み用片部9で挟持係止するように構成しているため、一層強固に止着固定でき、強度および耐久性も一層向上できることとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 屋根材
2 嵌合ハゼ部
3 底板部
4 前面化粧板部
5 側板部
6 天板部
7 重合側板部
8 ビス止め用孔
9 押さえ込み用片部
10 ビス
11 補強凹部
2 嵌合ハゼ部
3 底板部
4 前面化粧板部
5 側板部
6 天板部
7 重合側板部
8 ビス止め用孔
9 押さえ込み用片部
10 ビス
11 補強凹部
Claims (4)
- 屋根材端部の嵌合ハゼ部の下方に配設される底板部と、前記嵌合ハゼ部の軒先側開口部を覆い隠蔽する前面化粧板部と、前記嵌合ハゼ部の軒先側の左右側部を覆い隠蔽する側板部と、前記嵌合ハゼ部の軒先側の上側部を覆い隠蔽する天板部とからなり、前記嵌合ハゼ部の軒先側に被嵌状態に取り付けられる桟鼻であって、
前記底板部の前側端部に前記前面化粧板部が立設状態に連設されていて、
この前面化粧板部の上側端部に前記天板部が後方に向けて突出状態に連設されている構成とされているとともに、
この天板部の左右側端部に下方に向けて突出状態に前記側板部が連設されている構成とされていて、
前記前面化粧板部の左右側端部に後方に向けて突出状態にして前記側板部にそれぞれ重合状態に配設される重合側板部が連設されている構成であることを特徴とする桟鼻。 - 一枚の金属製板で構成されていることを特徴とする請求項1記載の桟鼻。
- 前記側板部および前記重合側板部にビス止め用のビス止め孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載の桟鼻。
- 前記側板部の下側端部に前記嵌合ハゼ部を押さえ込む押さえ込み用片部が連設されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の桟鼻。
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