以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
実施形態におけるガス監視装置は、監視対象におけるガスの存否を監視し、ガス有りを検知した場合に前記ガス有りを外部に発報する装置である。前記監視対象は、例えば、所定のガスを貯留する貯留施設、所定のガスを利用する利用施設(例えばガス発電所やガス加工プラント等)および所定のガスを給配する給配施設等である。このようなガス監視装置は、本実施形態では、誤報を低減するために、前記監視対象を撮像した画像に基づいて所定のガスの有無を検知するガス検知部と、発報するか否かを表す発報有無情報を含む所定の付加情報の入力を受け付ける入力部と、前記入力部で受け付けた付加情報に基づいて、前記ガス検知部で検知したガス有りの発報を抑制するか否かを決定する発報抑制決定部とを備える。以下、より具体的に説明する。
図1は、実施形態におけるガス監視装置の構成を示すブロック図である。このようなガス監視装置Dは、例えば、図1に示すように、撮像部1と、入力部2と、表示部3と、記憶部4と、制御処理部5とを備える。
撮像部1は、制御処理部5に接続され、制御処理部5の制御に従って、監視対象を撮像して監視対象の画像(画像データ)を生成する装置、いわゆるカメラである。撮像部1と制御処理部5は、有線接続されて良く、あるいは、無線接続されて良く、あるいは、ネットワークを介して接続されて良い。撮像部1は、その生成した監視対象の画像を制御処理部5に出力し、制御処理部5は、この監視対象の画像を記憶部4に記憶する。
撮像部1は、ガスの検知方法に応じた適宜な波長帯域で監視対象を撮像する。例えば、前記ガスの検知方法として、国際公開第2017/073430号公報(前記特許文献1)に開示された手法が利用される場合では、撮像部1は、赤外の波長帯域で監視対象を撮像する赤外線カメラであり、赤外線の監視対象の画像を生成する。あるいは、前記ガス検知手法として、例えば特許第5343054号公報(特開2012-058093号公報)に開示された手法や国際公開第2017/073426号公報に開示された手法等の公知の手法が利用できる。
入力部2は、制御処理部5に接続され、例えば、ガス監視の開始を指示するコマンド等の各種コマンド、および、例えば監視対象における識別子の入力等の監視対象を監視する上で必要な各種データをガス監視装置Dに入力する機器であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチや、キーボードや、マウス等である。そして、本実施形態では、入力部2は、後述のようにガス有りを検知した場合に、発報するか否かを表す発報有無情報を含む所定の付加情報の入力を受け付ける。
表示部3は、制御処理部5に接続され、制御処理部5の制御に従って、入力部2から入力されたコマンドやデータ(前記付加情報を含む)、および、後述のように生成されたマスク画像等を表示する装置であり、例えばCRTディスプレイ、LCD(液晶表示装置)および有機ELディスプレイ等である。
記憶部4は、制御処理部5に接続され、制御処理部5の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、ガス監視装置Dの各部1~4を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御する制御プログラムや、撮像部1によって監視対象を撮像した画像に基づいて所定のガスの有無を検知するガス検知処理プログラムや、入力部2で受け付けた付加情報に基づいて、前記ガス検知処理プログラムで検知したガス有りの発報を抑制するか否かを決定する発報抑制決定プログラムや、入力部2で所定の付加情報の入力を受け付け、前記画像の中で、前記ガス検知処理プログラムでガス有りを検知した検知部分に、入力部2で受け付けた付加情報を対応付けて検知情報として記憶部4に記憶する検知情報処理プログラム等の制御処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、例えば撮像部1で撮像した画像、ガス検知画像、マスク候補画像およびマスク画像等の、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。記憶部4は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。記憶部4は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部5のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。なお、記憶部4は、比較的大きな記憶容量を持つハードディスク装置を備えても良い。そして、本実施形態では、記憶部4は、検知情報記憶部41を機能的に含む。
検知情報記憶部41は、前記検知情報を記憶するものである。例えば、本実施形態では、検知情報記憶部41は、前記画像の中で、後述のガス検知処理部52aでガス有りを検知した検知部分に、入力部2で受け付けた付加情報を対応付けて検知情報として記憶する。前記付加情報は、発報をするか否かを表す発報有無情報を含む。本実施形態では、前記付加情報は、さらに、ガス検知処理部52aがガス有りと検知した原因を表す原因情報、当該付加情報を入力部2から入力した確認者を表す確認者情報、および、当該付加情報を入力部2から入力した年月日時を表す入力日時情報を含む。前記発報有無情報は、発報することを表す発報有り情報、および、発報しないことを表す発報無し情報を含む。前記原因情報は、例えば、ガスとして誤検知される可能性がある蒸気、蒸気の影および原因不明等を含む。前記確認者情報は、例えば、確認者の氏名や、確認者を特定し識別するための識別子(確認者ID)等である。
制御処理部5は、ガス監視装置Dの各部1~4を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、監視対象におけるガスの存否を監視し、ガス有りを検知した場合に、入力部2で受け付けた付加情報に基づいて決定された、前記発報を抑制するか否かに基づいて、前記ガス有りを発報するための回路である。制御処理部5は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部5は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、制御部51、ガス検知処理部52a、発報抑制決定部53aおよび検知情報処理部54を機能的に含む。
制御部51は、ガス監視装置Dの各部1~4を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、ガス監視装置D全体の制御を司るものである。
ガス検知処理部52aは、撮像部1によって監視対象を撮像した画像に基づいて所定のガスの有無を検知するものである。本実施形態では、ガス検知処理部52aは、公知のガス検知方法によって、画素ごとにガスの有無を表すガス検知画像を生成する。本実施形態では、上述したように、国際公開第2017/073430号公報(前記特許文献1)に開示された手法が利用される。前記特許文献1に開示された装置は、まず、漏れたガスによる温度変化を示す第1の周波数成分データよりも周波数が低く、監視対象の背景の温度変化を示す第2の周波数成分データを、赤外画像を示す画像データから除く処理を実行する。ここで、前記画像データは、フレームが時系列に複数並べられた構造を有する動画データであり、前記装置は、複数の前記フレームの同じ位置にある画素の画素データを時系列に並べたデータを時系列画素データとし、前記動画データを構成する複数の前記時系列画素データのそれぞれに対して、前記第2の周波数成分データを除く処理をする。前記装置は、前記時系列画素データに対して、第1の所定処理をすることにより抽出されたデータを、前記第2の周波数成分データとし、複数の前記時系列画素データのそれぞれに対応する複数の前記第2の周波数成分データを抽出する。前記装置は、前記時系列画素データと前記時系列画素データから抽出された前記第2の周波数成分データとの差分を算出して得られるデータを、第1の差分データとし、複数の前記時系列画素データのそれぞれに対応する複数の前記第1の差分データを算出する。前記装置は、前記第1の差分データに対して、第2の所定数の前記フレームを単位とする所定の演算をすることにより算出された、前記第1の差分データの変動を示すデータを、第1の変動データとし、複数の前記時系列画素データのそれぞれに対応する複数の前記第1の変動データを算出する。前記第1の変動データは、第1のばらつきデータであり、前記装置は、前記第1の差分データに対して、複数の前記フレームより少ない前記第2の所定数の前記フレームを単位とする移動標準偏差または移動分散を算出することにより前記第1のばらつきデータを求める。そして、前記装置は、前記第1のばらつきデータを、所与の閾値で判定することにより、ガスの有無を画素ごとに検知する。例えば、輝度でガスの有無が表現され、ガス有りを表す画素は、白色または有色の画素とされ、ガス無しを表す画素は、黒色の画素とされる。このようにガス検知画像が生成される。
検知情報処理部54は、前記画像の中で、ガス検知処理部52aでガス有りを検知した検知部分に対する所定の付加情報の入力を入力部2で受け付け、前記検知部分に、前記入力部2で受け付けた付加情報を対応付けて検知情報として記憶部4の検知情報記憶部41に記憶するものである。本実施形態では、検知情報処理部54は、ガス検知処理部52aでガス有りを検知すると、付加情報の入力を受け付け、これに基づく検知情報を記憶部4に記憶する。
発報抑制決定部53aは、所定の期間(1回の入力を含む)、、入力部2で受け付けた付加情報に基づいて、ガス検知処理部52aで検知したガス有りの発報を抑制するか否かを決定するものである。そして、発報抑制決定部53aは、ガス検知処理部52aでガス有りを検知した際に、前記決定が抑制である場合には、ガス検知処理部52aで検知したガス有りの発報を抑制して発報せず、一方、前記決定が抑制ではない場合には、ガス検知処理部52aで検知したガス有りを外部に発報する。前記画像の中で、ガス検知処理部52aでガス有りを検知した検知部分に対し、ガス有りの発報を抑制するか否かは、一例として、本実施形態では、ガス検知処理部52aで検知したガス有りの発報を抑制するマスク画像が利用される。このため、本実施形態では、発報抑制決定部53aは、第1生成部531、第2生成部532および発報処理部533を機能的に含む。
第1生成部531は、所定の期間、検知情報記憶部41に記憶された検知情報に基づいて、前記マスク画像の候補となるマスク候補画像を生成する。第2生成部532は、第1生成部531で生成したマスク候補画像の中で、所定のマスク条件を満たすマスク部分をマスクとすることによって、前記マスク画像を生成する。このように本実施形態では、マスク候補画像が生成されてから、最終的なマスク画像が生成される。より詳しくは、第1生成部531は、発報しないことを表す発報有無情報を持つ付加情報と対応付けられた検知部分をマスクの候補部分とすることによって、前記マスク候補画像を生成する。前記所定のマスク条件は、例えば、複数のサンプルから適宜に設定される。本実施形態では、前記所定のマスク条件は、前記所定の期間、前記検知部分および前記付加情報ごとに、発報しないことを表す発報有無情報を集計することによって求めた集計結果が、予め設定された所定の閾値(例えば2回や3回や4回等、マスク判定閾値)以上であることである。このため、本実施形態では、第2生成部532は、前記所定の期間中、検知情報処理部54および第1生成部531それぞれによる各処理を実施した後に、前記検知部分および前記付加情報ごとに、発報しないことを表す発報有無情報を集計し、この集計結果と前記マスク判定閾値とを比較し、前記集計結果が前記マスク判定閾値以上であるマスクの候補部分をマスク部分と判定し、この判定したマスク部分をマスクとすることによって、最終的なマスク画像を生成する。このようなマスク部分は、前記マスク画像の使用を終了するまで恒久的にマスクとされても良いが、本実施形態では、ライフタイムが設定されており、第2生成部532は、前記マスク部分をマスクとした時点(すなわち、前記発報を抑制すると決定した時点)から、所定の第4期間(ライフタイム)の経過後、前記マスク部分をマスクとしたことを終了する。これによって、発報抑制決定部53aは、前記発報を抑制すると決定した時点から、所定の第4期間、前記発報を抑制する。前記所定の期間および前記所定の第4期間は、それぞれ、例えば複数のサンプルから適宜に設定される。一例では、前記所定の期間は、3日間、5日間および7日間等に設定され、前記所定の第4期間は、5日間、7日間および10日間等に設定される。
発報処理部533は、マスク画像を用いてガスの検知結果の発報を処理するものである。発報処理部533は、本実施形態では、ガス検知画像にマスク画像を用いて後述のようにマスク処理したガス検知画像(マスク処理後のガス検知画像)を表示部3に表示することによって前記発報を実施する。前記マスク処理は、本実施形態では、後述のように、マスク領域に対してガスの検知を発報しないために、ガスとして検知した像を削除する処理である。これによって前記発報が抑制される。
このようなガス監視装置Dにおける入力部2、表示部3、記憶部4および制御処理部5は、例えば、タブレット型、ノート型およびデスクトップ型のコンピュータによって構成可能である。
なお、撮像部1およびガス検知処理部52aは、前記監視対象を撮像した画像に基づいて所定のガスの有無を検知するガス検知部の一例に相当する。
次に、本実施形態の動作について説明する。図2は、前記ガス監視装置の動作を示すフローチャートである。図3は、一例として、前記ガス監視装置で用いられる、監視対象のガス検知画像を説明するための図である。図3Aは、1つの誤検知のガス領域を含むガス検知画像を模式的に示し、図3Bは、2つの誤検知のガス領域を含むガス検知画像を模式的に示す。図4は、一例として、前記ガス監視装置に表示される付加情報入力画面を説明するための図である。図4Aは、付加情報の入力前における付加情報入力画面を示し、図4Bは、付加情報の入力後における付加情報入力画面を示す。図5は、一例として、監視対象を可視波長帯で撮影した場合の可視画像を説明するための図である。図6は、前記ガス監視装置で実施されるマスク候補画像の生成処理を説明するための図である。図7は、前記ガス監視装置で実施されるマスク画像の生成処理を説明するための図である。図7Aは、一例として、マスク候補画像を示し、図7Bは、図7Aに示すマスク候補画像から生成されたマスク画像を示す。図8は、前記ガス監視装置で実施されるマスク候補画像およびマスク画像の各生成処理を説明するためのタイムチャートである。
このような構成のガス監視装置Dは、その電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。その制御処理プログラムの実行によって、制御処理部5には、制御部51、ガス検知処理部52a、発報抑制決定部53aおよび検知情報処理部54が機能的に構成される。
そして、ガスの有無を監視(モニタ)するために、監視対象を撮像可能に撮像部1が所定の固定位置に新たに配設された場合や、前記所定の第4期間が経過した場合や、ユーザからマスク画像の生成指示を受け付けた場合等に、前記発報を抑制するか否かを決定するために、マスク画像を生成する動作が開始され、ガス監視装置Dは、マスク画像の生成処理に関し、次のように動作する。
図2において、まず、ガス監視装置Dは、ガスの有無の検知処理を実行する(S1)。より具体的には、制御処理部5は、撮像部1によって監視対象を撮像することで生成された監視対象の画像を、撮像部1から取得し、ガス検知処理部52aによって、この監視対象の画像からガス検知画像を生成する。
次に、ガス監視装置Dは、検知情報処理部54によって、処理S1でガス有りを検知したか否かを判定する(S2)。この判定の結果、ガス有りを検知した場合(Yes)には、ガス監視装置Dは、次に、処理S3を実行し、一方、前記判定の結果、ガス有りを検知していない場合(No)には、ガス監視装置Dは、処理を、処理S1に戻す。例えば、本実施形態では、画素ごとにガスの有無を表すガス検知画像が処理S1でガス検知処理部52aによって生成されるので、ガス検知画像におけるいずれかの画素がガス有りを表す画素である場合、ガス監視装置Dは、ガス有りを検知したと判定し、一方、ガス検知画像におけるいずれの画素もガス無しを表す画素である場合、ガス監視装置Dは、ガス有りを検知していないと判定する。例えば、処理S1でガス検知処理部52aによって、図3Aに示すガス検知画像GP-1が生成されると、このガス検知画像GP-1は、互いに隣接する位置にあってガス有りの複数の画素を1つに纏めることによって形成されるガス領域GA-1を含むため、この処理S2では、ガス監視装置Dは、ガス有りを検知したと判定し、次に、処理S3を実行する。なお、ガス検知画像GPには、図5に示す、例えばタンクやパイプやバルブ等の設備(ガス設備)が写り込まないが、図3と図5とにおける対応位置関係を把握しやすいように、図3には、図5に示す前記ガス設備が破線で図示されている。以下も同様である。
処理S3では、ガス監視装置Dは、検知情報処理部54によって、付加情報の入力を受け付け、検知情報を記憶部4に記憶する。
より具体的には、まず、検知情報処理部54は、表示部3に付加情報入力画面を表示する。この付加情報入力画面60は、付加情報を入力するための画面であり、例えば、図4に示すように、ガス検知画像を表示するガス検知画像表示領域61と、付加情報を入力するための付加情報入力領域62とを備える。付加情報入力領域62は、ガス領域GA(図4に示す例ではガス領域GA-1)の近傍に、新たに開かれたウィンドウとして付加情報入力画面60に設けられる。付加情報は、本実施形態では、上述したように、発報有無情報、原因情報、確認者情報および入力日時情報であるので、これに応じて付加情報入力領域62は、原因情報を入力するための発報原因入力領域621、発報有無情報を入力するための発報抑制有無入力領域622、確認者情報を入力するための確認者入力領域623および入力日時情報を入力するための入力日時入力領域624を備える。例えば、図4Aに示す、付加情報の入力前における付加情報入力画面60に対し、カーソルが各領域621~624に合わせられ、キーボードから各領域621~624に各情報が入力されると、図4Bに示す、付加情報の入力後における付加情報入力画面60が表示部3に表示される。なお、カーソルが各領域621~624に合わさせられると、当該領域621~624に応じた入力候補を一覧で表示したプルダウンメニューが表示され、この一覧で表示された入力候補の中からいずれかを選択することで、各領域621~624に各情報が入力されても良い。
このように付加情報が入力されると、検知情報処理部54は、前記画像の中で、ガス検知処理部52aでガス有りを検知した検知部分に、本実施形態では、ガス領域GAに、入力部2で受け付けた付加情報を対応付けて検知情報として検知情報記憶部41に記憶する。
この処理S3に続く、処理S4では、ガス監視装置Dは、所定の期間が経過したか否かを判定する。この判定の結果、前記所定の期間が経過している場合には、ガス監視装置Dは、次に、処理S5を実行し、一方、前記判定の結果、前記所定の期間が経過していない場合には、ガス監視装置Dは、処理を処理S1に戻す。これによって所定の期間、検知情報が、収集され、検知情報記憶部41に記憶され、蓄積される。
処理S5では、ガス監視装置Dは、第1生成部531によって、前記所定の期間、検知情報記憶部41に記憶された検知情報に基づいて、マスク候補画像を生成する。より具体的には、まず、第1生成部531は、発報しないことを表す発報有無情報を持つ付加情報と対応付けられた検知部分をマスクの候補部分とすることによって、マスク候補画像を生成する。
例えば、前記所定の期間中に繰り返して実行される処理S1ないし処理S4において、図3Aに示す1つのガス領域GA-1を含むガス検知画像GP-1が生成され、ガス領域GA-1に、発報しないことを表す発報有無情報を含む付加情報が対応付けられて検知情報として検知情報記憶部41に記憶され、図3Bに示す2つのガス領域GA-2、GA-3を含むガス検知画像GP-2が生成され、ガス領域GA-2およびガス領域GA-3それぞれに、発報しないことを表す発報有無情報を含む各付加情報がそれぞれ対応付けられて検知情報として検知情報記憶部41に記憶されている場合、第1生成部531は、図6に示すように、検知部分のガス領域GA-1を候補部分CAa-1とし、検知部分のガス領域GAa-2を候補部分CAa-2とし、検知部分のガス領域GA-3を候補部分CAa-3とすることによって、マスク候補画像CPa-1を生成する。このような候補部分CAaの生成が、検知情報記憶部41に記憶されている全ての検知情報に対して実施され、最終的なマスク候補画像CPaが生成される。
なお、図3Aに示す例では、ガス領域GA-1は、水蒸気をガスとして誤検知した領域であり、図3Bに示す例では、ガス領域GA-2は、水蒸気をガスとして誤検知した領域であり、ガス領域GA-3は、水蒸気の太陽による影をガスとして誤検知した領域である。
前記処理S5に続く処理S6では、ガス監視装置Dは、第2生成部532によって、前記マスク候補画像の中で、所定のマスク条件を満たすマスク部分をマスクとすることによって、マスク画像を生成し、記憶部4に記憶する。より具体的には、第2生成部532は、検知部分(この例ではガス領域GA)および付加情報ごとに、発報しないことを表す発報有無情報を集計し、この集計結果とマスク判定閾値とを比較し、前記集計結果が前記マスク判定閾値以上であるマスクの候補部分をマスク部分と判定し、この判定したマスク部分をマスクとすることによって、最終的なマスク画像を生成する。
例えば、図6に示す例のマスク候補画像CPa-1では、検知部分ごとに、この例ではガス領域GAごとに、発報しないことを表す発報有無情報を集計すると、候補部分CAa-1(元のガス領域GA-1)と候補部分CAa-2(元のガス領域GA-2)とが重なっている候補部分CAa-12は、その回数が2回と集計され、この集計結果に応じて、この候補部分CAa-12に属する各画素における前記各回数が2回となる。この重なっている候補部分CAa-12を除く候補部分CAa-1および候補部分CAa-2は、その回数が1回と集計され、この集計結果に応じて、この重なっている候補部分CAa-12を除く候補部分CAa-1および候補部分CAa-2に属する各画素における前記各回数が1回となる。候補部分CAa-3(元のガス領域GA-3)は、その回数が1回と集計され、この集計結果に応じて、この候補部分CAa-3に属する各画素における前記各回数が1回となる。このような集計が、検知情報記憶部41に記憶されている全ての検知情報に対して実施される。
そして、各画素ごとに、当該画素における集計結果とマスク判定閾値とが比較され、前記集計結果が前記マスク判定閾値以上である各画素がマスク部分と判定され、マスクとされる。例えば、図7Aに示す3つの候補部分CAa-1~CAa-3を持つマスク候補画像CPa-2の場合であって、2つの候補部分CAa-1、CAa-2に属する各画素における各集計結果が前記マスク判定閾値以上である場合、2つの候補部分CAa-1、CAa-2それぞれがマスク部分MK-1、MK-2と判定され、マスクとされる一方、候補部分CAa-3に属する各画素における各集計結果が前記マスク判定閾値未満である場合、この候補部分CAa-3がマスク部分MKと判定されず、マスクとされない。この結果、図7Aに示すマスク候補画像CPa-2から、図7Bに示すマスク画像MPaが生成される。なお、図7Aでは、ハッチングの相違によって、集計結果の回数の相違が図示されている。
このように動作することによって、ガス監視装置Dは、マスク画像を生成する。一例では、前記所定の期間が3日間であり、前記マスク判定閾値が3回であり、前記所定の第4期間が7日間である場合において、監視対象の画像における或る検知部分について、図8に示すように、マスク画像の生成開始から、繰り返し実行される上述の処理S1ないし処理S3の各処理における時刻T1、時刻T2および時刻T3それぞれで前記或る検知部分に対し、発報しないことを表す発報有無情報を持つ各付加情報が入力されると、マスク画像の生成開始から3日間経過した後に実行される上述の処理S5および処理S6の各処理の実行により、前記或る検知部分がマスク部分とされ、続く7日間の間、マスクされ、前記或る検知部分でガス有りが検知されても発報されない。そして、前記7日間が経過すると、前記マスク部分をマスクとしたことが終了され、マスク画像の生成が再び開始される。
次に、このようにマスク画像を用いたガス検知画像に対するマスク処理について説明する。図9は、マスク画像を用いたガス検知の発報処理を説明するための図である。図9Aは、マスク画像を模式的に示し、図9Bは、ガス検知画像を示し、図9Cは、図9Bに示すガス検知画像に対し図9Aに示すマスク画像でマスク処理することによって、ガスの検知を発報しない場合を示し、図9Dは、ガス検知画像を示し、図9Eは、図9Dに示すガス検知画像に対し図9Aに示すマスク画像でマスク処理することによって、ガスの検知を発報する場合を示す。
監視対象におけるガスを検知する場合、次の動作が所定のサンプリング間隔で繰り返し実行され、監視対象が監視される。
まず、ガス監視装置Dは、撮像部1から、今回の画像を取得し、制御処理部5のガス検知処理部52aによって、今回の原画像から、今回のガス検知画像を生成する。
次に、ガス監視装置Dは、発報処理部533によって、今回のガス検知画像を、マスク画像を用いてマスク処理し、マスク処理後のガス検知画像を生成する。より具体的には、まず、発報処理部533は、今回のガス検知画像に、ガスの検知を示すガス領域が含まれるか否かを判定する。この判定の結果、ガス領域が含まれていない場合には、今回の本処理を終了し、一方、ガス領域が含まれている場合には、発報処理部533は、記憶部4に記憶されているマスク画像を取り出す(呼び出す)。例えば、図9Aに示すマスク画像MPaが取り出される。次に、発報処理部533は、ガス領域に属する各画素ごとに、当該画素の画素位置と同じ画素位置にある、マスク画像の画素がマスク画素であるか否かを判定する。この判定の結果、発報処理部533は、ガス領域に対する、マスク画素であると判定された画素の割合が、予め設定された所定の第2閾値(発報許否判定閾値)以上である場合には、前記ガス領域をガス検知画像から削除し、一方、マスク画素であると判定された画素の前記割合が前記発報許否判定閾値未満である場合には、前記ガス領域を削除しない。例えば図9Cおよび図9Eに示すように、図9Bに示すガス検知画像GP-3に図9Aに示すマスク画像MPaが同一画素位置同士になるように重ね合わされ、ガス領域のうち、マスク領域と重なっている割合が前記発報許否判定閾値以上である場合には、前記ガス領域をガス検知画像から削除し、一方、ガス領域のうち、マスク領域と重なっている前記割合が前記発報許否判定閾値未満である場合には、前記ガス領域を削除しない。より詳しくは、図9Cに示すように、前記割合が前記発報許否判定閾値以上であるガス領域GA-4は、削除されて通知されず、図9Eに示すように、前記割合が前記発報許否判定閾値未満であるガス領域GA-5は、削除されずに通知される。前記発報許否判定閾値(所定の第2閾値)は、例えば、複数のサンプルから適宜に予め設定され、例えば重畳率で65%や70%や75%等である((重畳率)=(マスク領域と重なっているガス領域の面積(画素数))/(ガス領域の面積(画素数))×100%)。
次に、このようなマスク処理を終了すると、発報処理部533は、マスク処理後のガス検知画像を表示部3に表示することによって、ガス有りを発報する。
このような動作によってマスク処理が実施され、ガス有りが発報される。
以上説明したように、実施形態におけるガス監視装置Dならびにこれに実装されたガス監視方法およびガス監視プログラムは、発報するか否かを表す発報有無情報を含む所定の付加情報の入力を受け付け、所定の期間、前記受け付けた付加情報に基づいて、前記ガス有りの発報を抑制するか否かを決定する。このため、上記ガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、例えば検知の原因や以降の発報の継続性等を考慮した上での監視者(ユーザ、オペレータ)の入力を受け付けることで、上記ガス監視装置を使用しながら、不要と判断された発報を減らすことができるから、誤報を低減できる。
上記ガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、検知情報記憶部41を備えるので、前記監視者の前記考慮を記憶(記録)でき、前記監視者の交代があった場合でも、前記交代した監視者は、以前の前記考慮を参照可能であり、継続性のある考慮で、前記誤報を低減できる。
上記ガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、付加情報が原因情報を含むので、原因情報を考慮して、発報の抑制を決定でき、誤報を低減できる。また、上記ガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、付加情報が確認者情報を含むので、確認者情報を考慮して、発報の抑制を決定でき、誤報を低減できる。
上記ガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、前記第4期間だけ前記発報を抑制するので、時間経過に応じた監視対象の変化に前記発報の抑制を適応できる。
なお、上述の実施形態において、ガス監視装置Dは、制御処理部5によって、過去に入力部2で受け付けられ、検知情報記憶部41に記憶された検知情報を表示部3に表示しても良い(第1変形形態)。このようなガス監視装置Dは、過去の検知情報を参照でき、今回の付加情報を入力する際に、参考にすることも可能になる。
図10は、第1変形形態において、一例として、前記ガス監視装置に表示される過去付加情報表示画面を説明するための図である。例えば、図略のメインメニューで過去の付加情報を表示させる指示が選択されると、制御処理部5は、図10に示す過去付加情報表示画面70を表示部3に表示する。この過去付加情報表示画面70は、過去の付加情報を表示するための画面であり、例えば、撮像部1によって生成された監視対象の画像を表示する監視対象画像表示領域71と、過去の付加情報を表示する過去付加情報表示領域72とを備える。過去付加情報表示領域72は、例えば、監視対象画像表示領域71に表示された監視対象画像における一部分(指定部分、図10に示す例では破線の楕円形の部分)がカーソルで指定されると、制御処理部5によって、前記指定部分の近傍に、新たに開かれたウィンドウとして過去付加情報表示画面70に設けられる。過去付加情報表示領域72は、原因情報を表示するための発報原因表示領域721、発報有無情報を表示するための発報抑制有無表示領域722、確認者情報を表示するための確認者表示領域723および入力日時情報を表示するための入力日時表示領域724を備える。これら各領域721~724には、前記指定部分を検知部分として、この検知部分に対応付けられて検知情報記憶部41に記憶されている過去の付加情報における原因情報、発報有無情報、確認者情報および入力日時情報それぞれが表示される。なお、前記指定部分に、前記検知部分を介して複数の付加情報を対応付けられている場合には、一覧表示で、あるいは、各領域721~724の表示内容を順次に切り換えることで、前記複数の付加情報が順次に表示されて良い。
また、上述の実施形態において、ガス監視装置Dは、前記画像の中で、前記発報抑制決定部によって前記発報を抑制すると決定した抑制部分を表示部3に表示しても良い(第2変形形態)。このようなガス監視装置は、前記画像の中で、現状の発報の抑制部分を参照できる。上述の実施形態では、前記発報の抑制は、マスク画像MPaのマスク部分によって実施されるので、前記マスク部分は、前記抑制部分の一例に相当し、第2生成部532によって生成されたマスク画像MPaを表示部3に表示することによって、前記抑制部分が表示部3に表示される。
図11は、第2変形形態において、一例として、前記ガス監視装置に表示されるマスク画像表示画面を説明するための図である。例えば、図略のメインメニューでマスク画像を表示させる指示が選択されると、制御処理部5は、図11に示すマスク画像表示画面80を表示部3に表示する。このマスク画像表示画面80は、現状のマスク画像MPaを表示するための画面であり、例えば、記憶部4に記憶されている現状のマスク画像MPaを表示するマスク画像表示領域81と、この現状のマスク画像MPaの有効残日数を表示する有効残日数表示領域82とを備える。有効残日数表示領域82は、例えば、マスク画像表示領域81に表示されたマスク画像MPaにおけるマスク部分がカーソルで指定されると、制御処理部5によって、前記マスク部分の近傍に、新たに開かれたウィンドウとしてマスク画像表示画面80に設けられる。有効残日数表示領域82には、前記所定の第4期間のうち、マスク画像表示画面80を表示している当該日から、前記所定の第4期間の終了日までの日数が表示される。なお、有効残日数に代え、有効期限の年月日が表示されても良い。
また、上述の実施形態およびその変形形態において、発報抑制決定部53aは、第1および第2生成部531、532によって、互いに異なる複数の時間帯ごとに、発報しないことを表す発報有無情報の回数を集計し、前記複数の時間帯ごとにマスク画像MPaを生成し、発報抑制決定部53aは、発報処理部533によって、ガス検知画像に、当該ガス検知画像の撮像時刻を含む時間帯のマスク画像MPaを用いてマスク処理してマスク処理後のガス検知画像を表示部3に表示しても良い(第3変形形態)。図12は、第3変形形態におけるマスク画像を説明するための図である。例えば、図12Aに示す0時から2時までの時間帯のマスク画像MPa-1および図12Bに示す9時から11までの時間帯のマスク画像MPa-2が生成される。もちろん、この他の時間帯のマスク画像MPaが生成されて良い。監視対象の変化は、例えば監視対象に対する日射方向の変化等のように時間帯に応じて変化するものがある。このようなガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、複数の時間帯ごとに集計し、それらごとにマスク画像MPaを生成するので、時間帯に応じたより適切なマスク画像MPaを生成できる。
また、上述の実施形態およびその変形形態において、ガス監視装置Dは、ガス検知処理部52aを備え、ガス領域を検知部分としたが、ガス検知処理部52aに代え、ガス検知処理部52bを備え、ガス領域の重心位置の画素を検知部分としても良い(第4変形形態)。すなわち、この第4変形形態では、前記検知部分は、互いに隣接する位置にあってガス有りの複数の画素を1つに纏めることによって形成されるガス領域の重心位置の画素である。このようなガス監視装置Dは、ガス領域の重心位置単位で前記付加情報を対応付けることができる。
図13は、第4変形形態において、ガス領域の重心位置を説明するための図である。図13Aは、一例として、2個のガス領域が検出されているガス検知画像を模式的に示し、図13Bは、図13Aに示す各ガス領域の重心位置を示す。図14は、前記第4変形形態において、マスク候補画像およびマスク画像の各生成処理を説明するための図である。図14Aは、マスク候補画像の各生成処理を説明するための図であり、図14Bは、一例として、マスク画像を模式的に示す図である。なお、図13Bおよび図14Aでは、ガス領域の輪郭線が破線で示されている。図15は、前記第4変形形態において、マスク画像を用いたガス検知の報知処理を説明するための図である。図15Aは、マスク画像を模式的に示し、図15Bは、ガス検知画像を示し、図15Cは、図15Bに示すガス検知画像に対し図15Aに示すマスク画像でマスク処理することによって、ガスの検知を通知しない場合を示し、図15Dは、ガス検知画像を示し、図15Eは、図15Dに示すガス検知画像に対し図15Aに示すマスク画像でマスク処理することによって、ガスの検知を通知する場合を示す。
この第4変形形態では、ガス検知処理部52bは、ガス検知処理部52aと同様の処理によってガス領域GAを求め、この求めたガス領域GAの重心位置を求め、この求めたガス領域の重心位置に当たる画素を前記検知部分として求める。前記ガス領域の重心位置は、例えば、座標平均値であり、そのX座標は、ガス領域全画素のX座標位置の和を、ガス領域の画素数で除算することによって求められ、そのY座標は、ガス領域全画素のY座標位置の和を、ガス領域の画素数で除算することによって求められる。例えば、図13Aに示すガス領域GA-6、GA-7を持つガス検知画像GP-5の場合、図13Bに示すようにガス領域GA-6の重心位置Pc-1とガス領域GA-7の重心位置Pc-2とが求められる。なお、前記ガス領域の重心位置は、上述の算出方法に限らず、他の算出方法によって求められても良い。
第1生成部531は、発報しないことを表す発報有無情報を持つ付加情報と対応付けられた検知部分(ここではガス領域の重心位置の画素)をマスクの候補部分とすることによって、マスク候補画像を生成する。例えば、図14Aにおいて、2つのガス領域の重心位置Pc-1、Pc-2を含むガス検知画像PP-1が生成され、2つのガス領域の重心位置Pc-1、Pc-2の各画素に、発報しないことを表す発報有無情報を含む付加情報がそれぞれ対応付けられて検知情報として検知情報記憶部41に記憶され、1つのガス領域の重心位置Pc-3を含むガス検知画像PP-2が生成され、このガス領域の重心位置Pc-3の画素に、発報しないことを表す発報有無情報を含む付加情報が対応付けられて検知情報として検知情報記憶部41に記憶されている場合、第1生成部531は、検知部分としてのガス領域の重心位置Pc-1の画素を候補部分CAb-1とし、検知部分としてのガス領域の重心位置Pc-2の画素を候補部分CAb-2とし、検知部分としてのガス領域の重心位置Pc-3の画素を候補部分CAb-3とすることによって、マスク候補画像CPb-1を生成する。このような候補部分CAbの生成が、検知情報記憶部41に記憶されている全ての検知情報に対して実施され、最終的なマスク候補画像CPbが生成される。
そして、第2生成部532は、このようなマスク候補画像CPbに対し、上述と同様に、前記マスク候補画像CPbの中で、所定のマスク条件を満たすマスク部分をマスクとすることによって、マスク画像を生成し、記憶部4に記憶する。より具体的には、第2生成部532は、検知部分(この例ではガス領域の重心位置の画素)および付加情報ごとに、発報しないことを表す発報有無情報を集計し、この集計結果とマスク判定閾値とを比較し、前記集計結果が前記マスク判定閾値以上であるマスクの候補部分をマスク部分と判定し、この判定したマスク部分をマスクとすることによって、前記マスク画像を生成する。
例えば、図14Aに示す例のマスク候補画像CPb-1では、検知部分ごとに、この例ではガス領域の重心位置Pcの各画素ごとに、発報しないことを表す発報有無情報を集計すると、候補部分CAb-1(元のガス領域の重心位置Pc-1の画素)、候補部分CAb-2(元のガス領域の重心位置Pc-2の画素)および候補部分CAb-3(元のガス領域の重心位置Pc-3の画素)は、それぞれ、その回数が1回と集計され、この集計結果に応じて、これら各候補部分CAb-1~CAb-3)の各画素における前記回数が1回となる(候補部分CAbは、ガス領域の重心位置Pcであるので、1画素である)。このような集計が、検知情報記憶部41に記憶されている全ての検知情報に対して実施される。
そして、各画素ごとに、当該画素における集計結果とマスク判定閾値とが比較され、前記集計結果が前記マスク判定閾値以上であるマスクの候補部分がマスク部分と判定され、マスクとされる。これによって、例えば、図14Bに示す2つのマスク部分MK-3、MK-4を持つマスク画像MPbが生成される。なお、図14Bにおけるマスク画像MPbでは、マスク部分MK-3、MK-4は、それぞれ、互いに隣接する位置にある複数のマスク画素を1つに纏めることによって形成される領域として図示されている。
発報処理部533は、ガス検知画像にマスク画像を用いて次のようにマスク処理し、マスク処理後のガス検知画像を表示部3に表示することによって前記発報を実施する。より具体的には、まず、発報処理部533は、今回のガス検知画像に、ガスの検知を示すガス領域が含まれるか否かを判定する。この判定の結果、ガス領域が含まれていない場合には、今回の本処理を終了し、一方、ガス領域が含まれている場合には、発報処理部533は、記憶部4に記憶されているマスク画像を取り出す。例えば、図15Aに示すマスク画像MPbが取り出される。次に、発報処理部533は、ガス検知画像に含まれるガス領域ごとに、当該ガス領域の重心位置の画素を求める。次に、発報処理部533は、前記ガス検知画像に含まれるガス領域ごとに、当該ガス領域の重心位置の画素が、マスク画素であるか否かを判定する。この判定の結果、発報処理部533は、マスク画素である場合には、当該ガス領域をガス検知画像から削除し、一方、マスク画素ではない場合には、当該ガス領域を削除しない。例えば図15Cおよび図15Eに示すように、図15Bに示すガス検知画像GP-3に図15Aに示すマスク画像MPbが同一画素位置同士になるように重ね合わされ、ガス領域GA-4の重心位置Pc-4がマスク部分MK-3内の画素である場合には、当該ガス領域GA-4は、ガス検知画像GP-3から削除されて通知されず、一方、ガス領域GA-5の重心位置Pc-5がマスク部分MK-3内の画素でもマスク部分MK-4内の画素でもない場合には、当該ガス領域GA-5は、削除されずに通知される。そして、このようなマスク処理を終了すると、発報処理部533は、マスク処理後のガス検知画像を表示部3に表示することによって、ガス有りを発報する。
また、上述の実施形態およびその変形形態では、ガス監視装置Dは、第1生成部531を備えるマスク生成部55aによって、マスク候補画像CP(CPa、CPb)を作成するためのデータの収集と、マスク条件を満たすか否かを判定するためのデータの収集とを、前記所定の期間(例えば図8に示すマスク候補画像作成のデータ収集期間、マスク条件充足判定のデータ収集期間)で同時に行い、前記所定の期間の経過後に、第1生成部531を備えるマスク生成部55aによって、前記所定の期間で収集した検知情報に基づいてマスク候補画像CPおよびマスク画像MP(MPa、MPb)を生成したが、図16Aに示すように、ガス監視装置Dは、マスク候補画像作成のデータ収集期間で、マスク候補画像CPを作成するためのデータを収集してマスク候補画像CPを生成し、この生成したマスク候補画像CPに対し、マスク条件充足判定のデータ収集期間で、マスク条件を満たすか否かを判定するためのデータを収集してマスク画像MPを生成しても良い(第5変形形態)。このようなガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、ガス有りを検知した検知回数を集計した集計結果に基づいてマスク候補画像CPを自動的に生成できる。
このようなガス監視装置Dにおける第1生成部531は、予め設定された所定の第3期間(マスク候補画像作成のデータ収集期間)での互いに異なる複数の時刻で撮像した複数の画像に基づいてガス有りを検知した検知回数を、所定の集計単位で集計することによって求めた集計結果に基づいて、前記マスク候補画像を生成する。前記所定の第3期間(マスク候補画像作成のデータ収集期間)は、例えば複数のサンプルを用いて適宜に設定されて良いが、より適切なマスク候補画像を生成するために、前記所定の期間よりも長いことが好ましい。
より具体的には、例えば、図16Aに示すように、マスク候補画像作成のデータ収集期間、ガス監視装置Dは、監視対象におけるガスの存否を監視し、ガス有りを検知した場合、ガス有りとそのガス領域GA(ガス領域GAに代え、ガス領域の重心位置であっても良い)とを互いに対応付けて記憶部4に記憶する。前記マスク候補画像作成のデータ収集期間が終了すると、第1生成部531は、画素ごとに、ガス有りの検知回数を集計し、画素ごとに、ガス有りの検知回数と予め設定された所定の第3閾値(候補判定閾値)と比較し、この比較の結果、前記ガスの検知回数が前記候補判定閾値以上である場合には、その画素をマスクの候補部分(マスク候補画素)とし、一方、前記比較の結果、前記ガスの検知回数が前記候補判定閾値未満である場合には、その画素をマスクの候補部分としない。前記候補判定閾値(前記所定の第3閾値)は、例えば、複数のサンプルから適宜に予め設定される。前記候補判定閾値は、例えば出現率で0.1%や0.05%や0.01%等である((出現率)=(ガス有りの検知回数)/(前記所定の第2期間での画像の合計数)×100%)。これによって、例えば図16Bに示すマスク候補画像CPcが生成される。このマスク候補画像CPcは、2つの候補部分CA-1、CA-2を含む。
一方、マスク条件充足判定のデータ収集期間、ガス監視装置Dは、図2を用いて説明した上述の処理S1ないし処理S4の各処理を実行し、検知情報を検知情報記憶部41に蓄積して行く。そして、前記マスク条件充足判定のデータ収集期間が終了すると、ガス監視装置Dは、第2生成部532によって、前記所定の第3期間で収集したデータによって生成したマスク候補画像に対し、上述と同様に、前記検知部分および前記付加情報ごとに、発報しないことを表す発報有無情報を集計し、この集計結果と前記マスク判定閾値とを比較し、前記集計結果が前記マスク判定閾値以上であるマスクの候補部分をマスク部分と判定し、この判定したマスク部分をマスクとすることによって、前記マスク画像を生成する。例えば、図16Bに示すマスク候補画像CPcにおいて、候補部分CA-1は、その集計計結果が前記マスク判定閾値以上であってマスク部分と判定され、候補部分CA-2は、その集計計結果が前記マスク判定閾値未満であってマスク部分と判定されず、この結果、図16Cに示すように、候補部分CA-1をマスク部分MKとして含むマスク画像MPcが生成される。
図16Aに示す例では、マスク候補画像作成のデータ収集期間の終了時点と、マスク条件充足判定のデータ収集期間の終了時点とは、一致し、マスク候補画像作成のデータ収集期間がマスク条件充足判定のデータ収集期間より長いため、マスク条件充足判定のデータ収集期間の開始時点よりも前の時点で、マスク候補画像作成のデータ収集期間が開始され、マスク候補画像作成のデータ収集期間中に、マスク条件充足判定のデータ収集期間が開始される。なお、マスク候補画像作成のデータ収集期間の終了時点と、マスク条件充足判定のデータ収集期間の終了時点とは、必ずしも完全に一致させる必要はないが、マスク候補画像作成のデータ収集期間は、最新の状況を反映したマスク候補画像を生成するためには、新しい時期であることが望ましい。
また、上述の実施形態およびその変形形態では、付加情報は、ガス有りが検知された場合に、その都度、入力部2から入力されたが、ガス監視装置Dは、入力部2が所定の第2期間での付加情報の入力を纏めて受け付けるように、構成されても良い(第6変形形態)。このようなガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、付加情報を纏めて入力でき、ユーザ(オペレータ)における入力の煩わしさを低減できる。
より具体的には、ガス監視装置Dは、ガス有りを検知すると、その検知時刻と対応付けてガス検知画像を記憶部4に記憶し、所定の入力タイミング(例えば勤務時間の終了1時間前等)になると、前回の入力タイミングから今回の入力タイミングまでの間に記憶部4に記憶されたガス検知画像を順次に付加情報入力画面60に表示し、付加情報の入力を順次に受け付け、その検知情報を検知情報記憶部41に順次に記憶する。あるいは、ガス監視装置Dは、ガス有りを検知すると、その検知時刻と対応付けてガス検知画像を記憶部4に記憶し、所定の入力タイミングになると、前回の入力タイミングから今回の入力タイミングまでの間に記憶部4に記憶されたガス検知画像を集計することによって、図7Aのような検知頻度画像を生成して付加情報入力画面60に表示し、集計した検知部分ごとに付加情報の入力を順次に受け付け、その検知情報を検知情報記憶部41に順次に記憶する。これによって前回の入力タイミングから今回の入力タイミングまでの間における付加情報が纏めて入力される。これによれば、ユーザが不在の間にガス有りを検知した場合(例えば勤務時間外の時間帯)でも、付加情報が入力できる。
また、上述の実施形態およびその変形形態において、発報抑制決定部52aは、検知部分の発報をしないと判定した場合、前記検知部分から所定の距離以内の画素の発報を抑制しても良い。これによれば、当該検知部分だけでなく当該検知部分の周辺画素も発報しないので、当該検知部分のみを発報しない場合に較べて拡大できる(第7変形形態)。一例では、発報抑制決定部52aの第2生成部532は、第1生成部531で生成したマスク候補画像の画素ごとに、前記マスク条件を満たすか否かを判定し、前記マスク条件を満たす該当画素および前記該当画素から所定の距離以内の周辺画素を前記マスク部分とし、前記マスク部分をマスクとすることによって、前記マスク画像を生成する。このようなガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、当該画素だけでなく当該画素の周辺画素もマスク部分とするので、当該画素のみをマスク部分とする場合に較べてマスク部分を拡大できる。前記検知部分がガス領域の重心位置の画素である場合に、このような第7変形形態の利用が好ましい。
また、上述の実施形態およびその変形形態において、発報抑制決定部52aは、前記所定の期間、前記検知部分および前記付加情報ごとに、発報しないことを表す発報有無情報を集計することによって求めた第2集計結果に基づいて、前記第4期間の長短(期間長)を決定しても良い(第8変形形態)。例えば、前記第2集計結果(発報しないことを表す発報有無情報の数)が多い(大きい)ほど、前記第4期間が長く設定される。発報しないことを表す発報有無情報の数が多いほど、その検知部分は、継続して前記発報が抑制される蓋然性が高く、その検知部分に対し前記発報を抑制するか否かを改めて判定する必要性が低い。このようなガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、発報しないことを表す発報有無情報を集計することによって求めた第2集計結果に基づいて、前記第4期間の長短を決定するので、より適切なタイミング(時期)で、前記発報を抑制するか否かを判定できる。
また、上述の実施形態およびその変形形態において、ガス監視装置Dは、発報抑制決定部53aに代え、所定の期間、入力部2で受け付けた付加情報に基づいて機械学習された、ガス検知処理部52(52a、52b)で検知したガス有りの発報を抑制するか否かを決定する機械学習モデルを用いることによって、前記ガス検知処理部52で検知したガス有りを発報するか否かを判定する発報抑制決定部53bを備えても良い(第9変形形態)。前記機械学習モデルには、公知の機械学習モデルが利用できるが、例えば、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)が利用される。このようなガス監視装置D、ガス監視方法およびガス監視プログラムは、機械学習モデルを用いて前記ガス検知処理部52で検知したガス有りの発報を抑制するか否かを判定できる。
図17は、第9変形形態において、一例として、機械学習に用いられるガス検知画像および付加情報を説明するための図である。図17Aは、第1のサンプルを示し、図17Bは、第2のサンプルを示す。
この場合において、ガス監視装置Dは、図1に破線で示すように、検知情報記憶部41に記憶された検知情報と、前記検知情報の検知部分の検知に用いられたガス検知画像とを用いた機械学習によって前記機械学習モデルを生成するモデル生成部55をさらに制御処理部5に機能的に備えても良い。モデル生成部55は、検知情報記憶部41に記憶された検知情報と、前記検知情報の検知部分の検知に用いられたガス検知画像とを用いることによって、機械学習前の機械学習モデルを機械学習し、機械学習後の機械学習モデルを生成し、前記機械学習後の機械学習モデルを記憶部4に記憶する。例えば、図17に示すガス検知画像GP-6、GP-7およびこれに対応する検知情報がいわゆる学習データとなる。機械学習において、発報有無情報がガス検知画像のガス領域やその重心位置の画素に対する教師(回答)となる。前記発報有無情報には、図17Aに示すように、発報無し情報と、図17Bに示すように、発報有り情報とを含むので、このような発報有無情報を含む学習データによって機械学習することで、前記機械学習後の機械学習モデルは、前記ガス検知画像中において、監視者の発報を所望する領域のみを発報できるようになる。言い換えれば、前記機械学習後の機械学習モデルは、前記ガス検知画像中において、監視者の発報を所望しない領域の発報を抑制できるようになる。なお、ガス領域GA-9~GA-12の形状も前記学習データとして利用されても良い。
また、上述の実施形態およびその変形形態では、マスク画像MPaにおける画素全体について、一律に、前記所定の期間が開始され、前記所定の第4期間が開始されたが、マスク画像MPaにおける各画素ごとに、発報しないことを表す発報有無情報を含む付加情報が最初に対応付けられた時点で前記所定の期間が開始され、前記所定の期間の終了後に、マスク条件を満たしてマスク画像とされた場合に前記所定の第4期間が開始され、一方、マスク条件を満たさずにマスク画像とされなかった場合に前記所定の期間が再び開始されても良い(第10変形形態)。
また、上述の実施形態およびその変形形態において、ガス監視装置Dを用いてガス漏洩の有無を監視する際、ガス漏洩があった場合に、入力によるフィードバックや映像が、社内の本社や別プラントでナレッジとして共有されても良い(第11変形形態)。これによれば、プラント全体の安全に貢献でき、本社等で複数のプラントの監視を集中管理する際に有効である。
また、上述の実施形態およびその変形形態において、付加情報として、修理履歴の情報が付加されても良い。あるいは、付加情報として、ガス漏洩時の映像が付加されても良い。付加情報の入力時に、ガス漏洩の映像を選択することで紐づけられて保存され、過去付加情報表示の際に再生可能となる。入力時の選択以外に発報時に自動的に紐づけられて保存されても良い(第12変形形態)。
例えば同じような複数の設備を用いている場合に、どのような要因で漏洩が起き、そこではどのようなガス漏洩があったかを共有することができ、別プラントの同じような設備での保全に活用することで、ガス漏洩を未然に防ぐことに繋げられる。また、漏洩が起きた場合にも、過去の漏洩時の映像を確認することができ、例えばガスがどのように広がっていくかなどの漏洩の状況を確認できたり、過去にどのような対処や修理が行われたかを共有できるため、迅速に正しく対処が可能になる。
また、上述の実施形態およびその変形形態において、全体を通して、特定の視野を撮影する固定型カメラとして例を記載したが、複数の視野を定期的に監視するパンチルト型のカメラにも適応可能である。パンチルト型カメラの場合、個々の視野ごとに個別に、上記マスクや機械学習モデルが適応される。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
本発明の一態様にかかるガス監視装置は、監視対象におけるガスの存否を監視し、ガス有りを検知した場合に前記ガス有りを発報する装置であって、前記監視対象を撮像した画像に基づいて所定のガスの有無を検知するガス検知部と、発報するか否かを表す発報有無情報を含む所定の付加情報の入力を受け付ける入力部と、前記入力部で受け付けた付加情報に基づいて、前記ガス検知部で検知したガス有りの発報を抑制するか否かを決定する発報抑制決定部とを備える。
このようなガス監視装置は、発報するか否かを表す発報有無情報を含む所定の付加情報の入力を受け付け、前記受け付けた付加情報に基づいて、前記ガス有りの発報を抑制するか否かを決定する。このため、上記ガス監視装置は、例えば検知の原因や以降の発報の継続性等を考慮した上での監視者(ユーザ、オペレータ)の入力を受け付けることで、上記ガス監視装置を使用しながら、不要と判断された発報を減らすことができるから、誤報を低減できる。
他の一態様では、上述のガス監視装置において、前記画像の中で、前記ガス検知部でガス有りを検知した検知部分に、前記入力部で受け付けた付加情報を対応付けて検知情報として記憶する検知情報記憶部をさらに備える。
このようなガス監視装置は、検知情報記憶部をさらに備えるので、前記監視者の前記考慮を記憶(記録)でき、前記監視者の交代があった場合でも、前記交代した監視者は、以前の前記考慮を参照可能であり、継続性のある考慮で、前記誤報を低減できる。
他の一態様では、これら上述のガス監視装置において、前記ガス検知部は、前記画像の画素ごとに、ガスの有無を検知し、前記検知部分は、互いに隣接する位置にあってガス有りの複数の画素を1つに纏めることによって形成されるガス領域の重心位置の画素である。
このようなガス監視装置は、ガス領域の重心位置単位で前記付加情報を対応付けることができる。
他の一態様では、これら上述のガス監視装置において、前記付加情報は、前記ガス検知部がガス有りと検知した原因を表す原因情報を含む。
このようなガス監視装置では、付加情報が原因情報を含むので、原因情報を考慮して、発報の抑制を決定でき、誤報を低減できる。
他の一態様では、これら上述のガス監視装置において、前記入力部は、所定の第2期間での付加情報の入力を纏めて受け付ける。
このようなガス監視装置は、付加情報を纏めて入力でき、監視者における入力の煩わしさを低減できる。
他の一態様では、これら上述のガス監視装置において、前記発報抑制決定部は、前記検知部分の発報をしないと判定した場合、前記検知部分から所定の距離以内の画素の発報を抑制する。
このようなガス監視装置は、当該検知部分だけでなく当該検知部分の周辺画素も発報しないので、当該検知部分のみを発報しない場合に較べて拡大できる。
他の一態様では、これら上述のガス監視装置において、前記発報抑制決定部は、所定の第3期間での互いに異なる複数の時刻で撮像した複数の画像に基づいて前記ガス検知部でガス有りを検知した検知回数を、所定の集計単位で集計することによって求めた集計結果に基づいて、前記発報を抑制するか否かを決定する。好ましくは、前記発報抑制決定部は、所定の期間、前記入力部で受け付けた付加情報に基づいて、検知したガス有りの発報を抑制するマスク画像の候補となるマスク候補画像を生成する第1生成部と、前記第1生成部で生成したマスク候補画像の中で、所定のマスク条件を満たすマスク部分をマスクとすることによって、前記マスク画像を生成する第2生成部と、前記検知部分を前記マスク画像でマスク処理することによって、前記検知部分のガス有りを発報するか否かを判定する発報処理部とを備え、前記第1生成部は、所定の第3期間での互いに異なる複数の時刻で撮像した複数の画像に基づいて前記ガス検知部でガス有りを検知した検知回数を、所定の集計単位で集計することによって求めた集計結果に基づいて、前記マスク候補画像を生成する。
このようなガス監視装置は、ガス有りを検知した検知回数を集計した集計結果に基づいて前記マスク候補画像を自動的に生成できる。
他の一態様では、これら上述のガス監視装置において、前記発報抑制決定部は、前記発報を抑制すると決定した時点から、所定の第4期間、前記発報を抑制する。
このようなガス監視装置は、前記第4期間だけ前記発報を抑制するので、時間経過に応じた監視対象の変化に前記発報の抑制を適応できる。
他の一態様では、上述のガス監視装置において、前記発報抑制決定部は、前記所定の期間、前記検知部分および前記付加情報ごとに、発報しないことを表す発報有無情報を集計することによって求めた集計結果に基づいて、前記第4期間の長短を決定する。
発報しないことを表す発報有無情報の数が多いほど、その検知部分は、継続して前記発報が抑制される蓋然性が高く、その検知部分に対し前記発報を抑制するか否かを改めて判定する必要性が低い。上記ガス監視装置は、発報しないことを表す発報有無情報を集計することによって求めた第2集計結果に基づいて、前記第4期間の長短(期間長)を決定するので、より適切なタイミング(時期)で、前記発報を抑制するか否かを判定できる。
他の一態様では、これら上述のガス監視装置において、前記検知情報記憶部に記憶された検知情報を表示する表示部をさらに備える。
このようなガス監視装置は、表示部を備えるので、過去の検知情報を参照でき、今回の付加情報を入力する際に、参考にすることも可能になる。
他の一態様では、これら上述のガス監視装置において、前記画像の中で、前記発報抑制決定部によって前記発報を抑制すると決定した抑制部分を表示する第2表示部をさらに備える。
このようなガス監視装置は、第2表示部を備えるので、前記画像の中で、現状の発報の抑制部分を参照できる。
他の一態様では、これら上述のガス監視装置において、前記発報抑制決定部は、所定の期間、前記入力部で受け付けた付加情報に基づいて機械学習された、前記ガス検知部で検知したガス有りの発報を抑制するか否かを決定する機械学習モデルを用いることによって、前記ガス検知部で検知したガス有りを発報するか否かを判定する。
このようなガス監視装置は、機械学習モデルを用いて前記ガス検知部で検知したガス有りの発報を抑制するか否かを判定できる。
本発明の他の一態様にかかるガス監視方法は、監視対象におけるガスの存否を監視し、ガス有りを検知した場合に前記ガス有りを発報する方法であって、前記監視対象を撮像した画像に基づいて所定のガスの有無を検知するガス検知工程と、発報するか否かを表す発報有無情報を含む所定の付加情報の入力を受け付ける入力工程と、前記入力工程で受け付けた付加情報に基づいて、前記ガス検知工程で検知したガス有りの発報を抑制するか否かを決定する発報抑制決定工程とを備える。本発明の他の一態様にかかるガス監視プログラムは、監視対象におけるガスの存否を監視し、ガス有りを検知した場合に前記ガス有りを発報するプログラムであって、コンピュータを、前記監視対象を撮像した画像に基づいて所定のガスの有無を検知するガス検知部と、発報するか否かを表す発報有無情報を含む所定の付加情報の入力を受け付ける入力部と、前記入力部で受け付けた付加情報に基づいて、前記ガス検知部で検知したガス有りの発報を抑制するか否かを決定する発報抑制決定部として機能させるためのガス監視プログラムである。
このようなガス監視方法およびガス監視プログラムは、発報するか否かを表す発報有無情報を含む所定の付加情報の入力を受け付け、前記受け付けた付加情報に基づいて、前記ガス有りの発報を抑制するか否かを決定する。このため、上記ガス監視方法およびガス監視プログラムは、例えば検知の原因や以降の発報の継続性等を考慮した上での監視者(ユーザ、オペレータ)の入力を受け付けることで、上記ガス監視方法およびガス監視プログラムを使用しながら、不要と判断された発報を減らすことができるから、誤報を低減できる。
この出願は、2019年6月11日に出願された日本国特許出願特願2019-108534を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。