JP7419922B2 - 多孔質フィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Description
<1> ポリオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有し、
前記スチレン系熱可塑性エラストマーが前記ポリオレフィン系樹脂のマトリクス中にドメインを形成する海島構造を有し、
フィルムの流れ(MD)方向の厚み変動率が平均厚みの4.5%以下である、多孔質フィルム。
<2> 前記多孔質フィルムが、層(A)及び層(B)の少なくとも2層を有し、
前記層(A)及び(B)は、いずれもポリオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有し、
前記層(A)中の前記スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が20質量%以下であり、かつ、前記層(B)中のスチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が25質量%以上である、上記<1>に記載の多孔質フィルム。
<3> 前記スチレン系熱可塑性エラストマーは、主鎖の両末端がスチレン基である、上記<1>又は<2>に記載の多孔質フィルム。
<4> 前記ポリオレフィン系樹脂は、温度230℃、2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.5~18g/10分である、上記<1>~<3>のいずれか1つに記載の多孔質フィルム。
<5> 厚みが200μm以下である、上記<1>~<4>のいずれか1つに記載の多孔質フィルム。
<6> ポリオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有する樹脂組成物を溶融押出成形して延伸前シートを得る工程(I)と、前記延伸前シートを延伸して多孔質フィルムを得る工程(II)とを有し、
前記工程(I)において、前記樹脂組成物をシート状に溶融押出し、キャストロールに密着させる際に、前記シートの幅方向の両端部のみをキャストロールに密着させ、前記シートの幅方向の中央部はキャストロールと密着させない工程(I-a)を含む、多孔質フィルムの製造方法。
<7> 前記工程(I-a)において、前記シート両端部のみをタッチローラーでキャストロールに密着させる、上記<6>に記載の多孔質フィルムの製造方法。
<8> 前記キャストロールの速度が1.5m/分以上である、上記<6>又は<7>に記載の多孔質フィルムの製造方法。
また、本発明の多孔質フィルムの製造方法によれば、シート両端部のみをキャストロールに密着させ、シート中央部はキャストロールと密着させない工程を具備することで、透気性に優れると共に外観に優れた多孔質フィルムを得ることができる。
本発明の多孔質フィルム(以下、「本フィルム」とも称する。)は、少なくともポリオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有する樹脂組成物(以下「本組成物」とも称する)から形成されるものであり、前記スチレン系熱可塑性エラストマーが前記ポリオレフィン系樹脂のマトリクス中にドメインを形成する海島構造を有し、フィルムの流れ(MD)方向の厚み変動率が平均厚みの4.5%以下である。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えばホモポリプロピレン(プロピレン単独重合体)、又はプロピレンとエチレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン若しくは1-デセン等のα-オレフィンとのランダム共重合体又はブロック共重合体等が挙げられる。
また、ポリエチレン系樹脂としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)等が挙げられる。
アイソタクチックペンタッド分率は、任意の連続する5つのプロピレン単位で構成される炭素-炭素結合による主鎖に対して側鎖である5つのメチル基がいずれも同方向に位置する立体構造あるいはその割合を意味する。メチル基領域のシグナルの帰属は、A.Zambelli et al.,Macromol.,8,687(1975)に準拠する。
Mw/MnはGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)法によって測定される。
なお、MFRはJIS K7210-1(2014年)に準拠して、温度230℃、荷重2.16kgの条件で測定している。
本発明においては、ポリオレフィン系樹脂にスチレン系熱可塑性エラストマーを添加し、前記ポリオレフィン系樹脂のマトリクス中に前記スチレン系熱可塑性エラストマーがドメインを形成する海島構造を形成することにより、効率的に微細で均一性の高い多孔構造を有する多孔質フィルムを得ることができ、空孔の形状や孔径を制御しやすくなる。
また、ブロック共重合体としては、線状ブロック構造や放射状枝分れブロック構造等が挙げられ、本発明においてはいずれの構造のものを用いてもよいが、マトリクスとなるポリオレフィン系樹脂の中で明確なドメインを形成させるためには、ブロック共重合体又はグラフト共重合体が好ましい。
球状分散したドメインは、アスペクト比が大きなドメインとは異なり、その後の延伸工程によって得られる多孔構造の均一性が高くなりやすく、物性安定性に優れるので好ましい。
さらに、前記MFR範囲内のスチレン系熱可塑性エラストマーを使用すれば、延伸工程時において、高い弾性率を有するマトリックスと低い弾性率のドメイン界面部分に応力が集中しやすくなるため、開孔起点が生じやすく、多孔化しやすいという利点がある。
本組成物中には、その性質を損なわない程度に添加剤、例えば結晶核剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、着色剤、帯電防止剤、加水分解防止剤、滑剤、難燃剤等の各種添加剤を適宜配合してもよい。また、その性質を損なわない程度に他の樹脂を含んでもよい。
さらに、本発明の樹脂組成物には、本発明を損なわない範囲で必要に応じてコロナ処理、プラズマ処理、印刷、コーティング、蒸着等の表面加工、更にはミシン目加工等を施すことができ、用途に応じて本発明の多孔質フィルムを数枚重ねて使用することも可能である。
例えば前記結晶核剤としては、ジベンジリデンソルビトール(新日本理化株式会社製、商品名「ゲルオールMD」)、「アデカスタブNA-11」、「アデカスタブNA-27」、「アデカスタブNA-902」、「アデカスタブNA-21」、「アデカスタブNA-71」(左記5種ともに株式会社ADEKA製)、ステアリン酸マグネシウムとシリカの混合物を含むマスターバッチ(大日精化工業株式会社製、商品名「ハイサイクルマスター」)、2-ヒドロキシ-2-オキソ-4,6,10,12-テトラ-tert-ブチル-1,3,2-ジベンゾ[d,g]ペルヒドロジオキサホスファロシンのナトリウム塩を含むマスターバッチ(株式会社ADEKA製、商品名「アデカスタブM-701」)等が利用できる。
本組成物中におけるα晶核剤の含有量の下限は、好ましくは0.001質量%、より好ましくは0.005質量%、更に好ましくは0.01質量%である。0.001質量%未満の場合、α晶の形成が不十分となる可能性がある。α晶の含有量の上限は、好ましくは10質量%、より好ましくは5質量%、更に好ましくは2質量%である。10質量%を超える場合、製膜工程や二次加工工程等でのα晶核剤のブリードやプレートアウト、粉落ち等が生じるおそれがある上にコストとしても高くなる可能性がある。
本フィルムは、単層構成であっても多層構成であってもよいが、粉落ち等によるキャストロールの汚染防止の観点から、ポリオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有する層(A)及び層(B)の少なくとも2層を有する多層構成であることがとりわけ好ましい。
層(A)を構成する組成物中におけるポリオレフィン系樹脂の含有量が95質量%以下、かつ、スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が5質量%以上であることによって、延伸による多孔化が生じやすくなる。一方、前記組成物中のポリオレフィン系樹脂が80質量%以上、かつ、スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が20質量%以下であることによって、前記組成物中のスチレン系熱可塑性エラストマーによるキャストロールの汚染を防ぎやすくなる。
層(B)を構成する組成物中におけるポリオレフィン系樹脂の含有量が75質量%以下、かつ、スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が25質量%以上であることによって、延伸による多孔化が生じやすくなり、十分な空気層を確保することができる。一方、前記組成物中のポリオレフィン系樹脂が55質量%以上、かつ、スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が45質量%以下であることによって、前記組成物中のスチレン系熱可塑性エラストマー同士が凝集をしにくくなり、延伸による多孔化が生じやすくなる。
本発明の多孔質フィルムの製造方法(以下、「本製法」とも称する。)は、ポリオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有する樹脂組成物を溶融押出成形して延伸前シートを得る工程(I)と、前記延伸前シートを延伸して多孔質フィルムを得る工程(II)とを有する。
まず、工程(I)において、ポリオレフィン系樹脂の融点以上、分解温度未満の温度条件下で押出機等を用いて溶融・混錬した後、成形することによって、延伸前の無孔シートを得る。前記無孔シートの成形方法としては、例えばTダイ成形が挙げられる。
また、本製法では、前記工程(I)において、前記樹脂組成物をシート状に溶融押出し、キャストロールに密着させる際に、前記シートの幅方向の両端部のみをキャストロールに密着させ、前記シートの幅方向の中央部はキャストロールと密着させない工程(I-a)を含む。
工程(I-a)では、Tダイ1のリップ2から押し出された溶融樹脂シート10をキャストロール3に密着させる。その際、タッチローラー4によりシート10の幅方向の両端部11及び12のみをキャストロール3に密着させる。シートの幅方向の中央部13はキャストロール3とは密着させない。タッチローラー4によりシート10の幅方向の両端部11及び12のみをキャストロール3に密着させることで、シート10がキャストロール3に密着して十分なシート幅を確保することができ、厚み均一性に優れ外観に優れた多孔質フィルムを得ることができる。そして、シートの幅方向の中央部13がキャストロール3と密着しないことで、空気の噛み込みやキャストロールを汚すことがなく、生産性良く多孔質フィルムを得ることができる。
次に、得られた延伸前シートを一軸延伸又は二軸延伸する。一軸延伸は、縦一軸延伸であってもよいし、横一軸延伸であってもよい。二軸延伸は、同時二軸延伸であってもよいし、逐次二軸延伸であってもよい。
なお、シートの流れ方向(MD)への延伸を「縦延伸」といい、流れ方向に対して垂直方向(TD)への延伸を「横延伸」という。
また、延伸温度は、使用する樹脂組成物の組成、結晶融解ピーク温度、結晶化度等によって適時選択すればよい。
目量1/1000mmのダイアルゲージを用いて無作為に10点測定して、その平均値を厚みとした。
二軸延伸フィルムの幅方向における中央部から幅5cm×長さ1m以上のサンプルを切り出した。卓上厚み計(ロータリーキャリパー計、「RC-1」、明産株式会社製)を用いて、1.2mmの間隔で厚み値を測定し、二軸延伸フィルムの流れ方向における長さ1m分の連続厚みを測定した。この連続厚みデータから厚みの平均値と標準偏差を算出し、以下の数式により厚み変動率を決定した。
25℃の空気雰囲気下にて、JIS P8117:2009に準拠して透気抵抗を測定した。測定機器として、デジタル型王研式透気度専用機(旭精工株式会社製)を用いた。
測定試料の実質量W1を測定し、樹脂組成物の密度に基づいて空孔率が0%の場合の質量W0を計算し、これらの値から下記式に基づいて空孔率を算出した。
空孔率(%)={(W0-W1)/W0}×100
・A-1
ポリプロピレン(「ノバテックPP FY6HA」、MFR:2.4g/10分、日本ポリプロ株式会社製)
・B-1
スチレン-エチレン・プロピレン-スチレンブロック共重合体(SEPS、グレード名「SEPTON2005」、スチレン含有量:20質量%、MFR:流動せず測定不可、株式会社クラレ製)
・C-1
1,3:2,4-ビス-O-(4-メチルベンジリデン)-D-ソルビトール
ポリプロピレン系樹脂(A-1)70質量%、スチレン系熱可塑性エラストマー(B-1)29.9質量%、ポリプロピレン系樹脂用の結晶核剤(C-1)0.1質量%を混合して、二軸押出機にて230℃で溶融混錬し、ストランドダイから押出して水槽にて冷却したのち、ストランドをペレタイザーにてカットすることで樹脂組成物(X-1)のペレットを得た。
ポリプロピレン系樹脂(A-1)70質量%、スチレン系熱可塑性エラストマー(B-1)30質量%を混合して、二軸押出機にて230℃で溶融混錬し、ストランドダイから押出して水槽にて冷却したのち、ストランドをペレタイザーにてカットすることで樹脂組成物(X-2)のペレットを得た。
ポリプロピレン系樹脂(A-1)85質量%、スチレン系熱可塑性エラストマー(B-1)15質量%を混合して、二軸押出機にて230℃で溶融混錬し、ストランドダイから押出して水槽にて冷却したのち、ストランドをペレタイザーにてカットすることで樹脂組成物(X-3)のペレットを得た。
前記樹脂組成物(X-1)及び(X-3)のペレットを別々の単軸押出機に投入し、230℃で溶融させ、いずれも30μmカットのファイバー焼結タイプのろ材を通した上で、(X-1)を20kg/hの押出量で中間層に、(X-3)を3kg/hの押出量で表裏層になるように、2種3層構成のTダイに流し込み、幅500mm、開度2.4mmのリップから0.43m/分の流速でシート状の溶融樹脂を押出し、2.5m/分の周速で回転する127℃に加熱されたハードクロムメッキで処理されたキャストロールの上に落とした。
そこでシート状の溶融樹脂がキャストロールに着地した直後にシート両端部を、直径5cmの非駆動のタッチロールで幅3cmの範囲を押さえたところ、シート両端部のみをキャストロールに密着させることができた。シート両端部以外はキャストロールに沿うだけで隙間なく密着することがないようにしたため、キャストロールの汚れは生じず、外観の均一な延伸前シートを得ることができた。延伸前シートをルテニウム染色して透過型電子顕微鏡で観察したところ、ポリプロピレン系樹脂を海、スチレン系熱可塑性エラストマーを島とする海島構造を確認した。
前記樹脂組成物(X-1)及び(X-2)のペレットを別々の単軸押出機に投入し、230℃で溶融させ、いずれも30μmカットのファイバー焼結タイプのろ材を通した上で、(X-1)を26kg/hの押出量で中間層に、(X-2)を3kg/hの押出量で表裏層になるように2種3層構成のTダイに流し込み、幅500mm、開度2.4mmのリップから0.54m/分の流速でシート状の溶融樹脂を押出し、2.5m/分の周速で回転する127℃に加熱されたハードクロムメッキで処理されたキャストロールの上に落とし、延伸前シートを得ようとした。
しかし、シート状の溶融樹脂に含まれるスチレン系熱可塑性エラストマーのブリードアウトによりキャストロールが汚れてしまい、また、平滑な延伸前シートも得られず、延伸ができなかった。
前記樹脂組成物(X-1)及び(X-3)のペレットを別々の単軸押出機に投入し、230℃で溶融させ、いずれも30μmカットのファイバー焼結タイプのろ材を通した上で、(X-1)を17kg/hの押出量で中間層に、(X-3)を2.5kg/hの押出量で表裏層になるように2種3層構成のTダイに流し込み、幅500mm、開度2.4mmのリップから0.36m/分の流速でシート状の溶融樹脂を押出し、2.5m/分の周速で回転する127℃に加熱されたハードクロムメッキで処理されたキャストロールの上に落とし、延伸前シートを得ようとした。
しかし、表裏層に含まれるスチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が比較例1より少ないため、シート状の溶融樹脂がキャストロールに密着しなくなった。シート状の溶融樹脂によりキャストロールがスチレン系熱可塑性エラストマーで汚れてしまうことはなかったが、シート状の溶融樹脂がキャストロールに密着せずに滑ってしまい、ネックインしてシート幅が大きく狭まってしまった。そのため、延伸を行っても厚みの制御ができず、かつ、テンターのクリップでチャックすることが困難であることは明白であったため、延伸をかけることができなかった。したがって、延伸可能な延伸前シートを得られず、多孔質フィルムを得られなかった。
前記樹脂組成物(X-1)及び(X-3)のペレットを別々の単軸押出機に投入し、230℃で溶融させ、いずれも30μmカットのファイバー焼結タイプのろ材を通した上で、(X-1)を17kg/hの押出量で中間層に、(X-3)を2.5kg/hの押出量で表裏層になるように2種3層構成のTダイに流し込み、幅500mm、開度2.4mmのリップから0.36m/分の流速でシート状の溶融樹脂を押出し、2.5m/分の周速で回転する、127℃に加熱されたハードクロムメッキで処理されたキャストロールの上に落とし、直径60μmのワイヤーを用いて電気密着法によりシート全幅を密着させて延伸前シートを得ようとした。
しかし、シート状の溶融樹脂とキャストロールとの間に部分的に空気を噛み込んでしまって、シート状の溶融樹脂をキャストロールに均一に密着させられず、延伸可能な延伸前シートを得られず、多孔質フィルムを得られなかった。
(キャストロールの汚れ防止性)
◎:清拭されたキャストロール上にシーティングを始めて1時間を超えてもキャストロールの汚れが確認されない。
○:清拭されたキャストロール上にシーティングを始めて5分間を超えて1時間以内でキャストロールの汚れが確認される。
×:清拭されたキャストロール上にシーティングを始めて5分間以内でキャストロールの汚れが確認される。
(シート幅確保)
◎:500mm幅のTダイに対し、400mm以上の幅の延伸前シートが得られる。
×:500mm幅のTダイに対し、400mm未満の幅の延伸前シートしか得られない。
(延伸前シートの外観の均一性)
◎:外観上の欠陥が延伸前シートに見られない。
×:大きさや発生頻度が一定でないシート表面の凹凸や表面荒れ等の外観上の欠陥が延伸前シートにみられ、延伸を行っても破膜することが予見できる。
2 リップ
3 キャストロール
4 タッチローラー
10 シート
11、12 シートの幅方向の両端部
13 シートの幅方向の中央部
Claims (8)
- ポリオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有し、
前記スチレン系熱可塑性エラストマーが前記ポリオレフィン系樹脂のマトリクス中にドメインを形成する海島構造を有し、
フィルムの流れ(MD)方向の厚み変動率が平均厚みの4.5%以下である、多孔質フィルム。 - 前記多孔質フィルムが、層(A)及び層(B)の少なくとも2層を有し、
前記層(A)及び(B)は、いずれもポリオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有し、
前記層(A)中の前記スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が20質量%以下であり、かつ、前記層(B)中のスチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が25質量%以上である、請求項1に記載の多孔質フィルム。 - 前記スチレン系熱可塑性エラストマーは、主鎖の両末端がスチレン基である、請求項1又は2に記載の多孔質フィルム。
- 前記ポリオレフィン系樹脂は、温度230℃、2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.5~18g/10分である、請求項1~3のいずれか1つに記載の多孔質フィルム。
- 厚みが200μm以下である、請求項1~4のいずれか1つに記載の多孔質フィルム。
- ポリオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有する樹脂組成物を溶融押出成形して延伸前シートを得る工程(I)と、前記延伸前シートを延伸して多孔質フィルムを得る工程(II)とを有し、
前記工程(I)において、前記樹脂組成物をシート状に溶融押出し、キャストロールに密着させる際に、前記シートの幅方向の両端部のみをキャストロールに密着させ、前記シートの幅方向の中央部はキャストロールと密着させない工程(I-a)を含む、多孔質フィルムの製造方法。 - 前記工程(I-a)において、前記シート両端部のみをタッチローラーでキャストロールに密着させる、請求項6に記載の多孔質フィルムの製造方法。
- 前記キャストロールの速度が1.5m/分以上である、請求項6又は7に記載の多孔質フィルムの製造方法。
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