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JP7422374B2 - 刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料 - Google Patents
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JP7422374B2 - 刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 展示日 平成30年12月 8日(平成30年12月 8日~平成30年12月 9日)、展示会名、開催場所 第16回高校生科学技術チャレンジJSEC2018(東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館) [刊行物等] 放送日 平成30年12月18日、放送番組 株式会社あいテレビ Nスタえひめ、公開者 株式会社あいテレビ [刊行物等] 展示日 平成31年 2月13日(平成31年 2月13日~平成31年 2月15日)、展示会名、開催場所 インタースタイル展示会(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 パシフィコ横浜) [刊行物等] 放送日 平成31年 3月10日、放送番組 日本テレビ放送網株式会社 所さんの目がテン、公開者 日本テレビ放送網株式会社 [刊行物等] 販売日 平成31年 4月25日、販売場所 株式会社アルコール(東京都新宿区西落合3-8-2) [刊行物等] 販売日 令和元年 5月 8日、販売場所 株式会社あらた(東京都江東区東陽6丁目3番2号イースト21タワー) [刊行物等] 販売日 令和元年 5月14日、販売場所 株式会社ウイングビート(東京都豊島区池袋3-70-19ウイング・ビートビル3F) [刊行物等] 販売日 令和元年 6月15日、販売場所 株式会社イーストコレクション(千葉県松戸市新松戸南2-21-3F) [刊行物等] 販売日 令和元年 9月 9日、販売場所 カタセ株式会社(大阪府大阪市中央区南船場2-4-23東泉ビル2F)
本発明は、刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料に関し、特に、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を抑制する効果が向上した化粧料に関する。
ミネラルは、天然保湿因子(NMF)中にナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムとして含まれるものであり、肌の保湿効果を与えるために、従来から化粧料に使用されてきた。例えば、特許文献1には、保湿効果を与えることを目的として、(a)油分を5.0~50.0重量%と、(b)特定のアミノ酸系界面活性剤の1種または2種以上を0.05~25.0重量%と、(c)無機塩類を0.01~10.0重量%と、(d)界面活性剤を0.05~10.0重量%とからなる乳化組成物が、開示されている。
また、油中水型の乳化化粧料、いわゆるW/O型の乳化物では、水相中に無機塩を加えて電荷によりエマルションの安定化する方法が用いられていた。かかる技術として、例えば、特許文献2には、(A)二価の金属塩、(B)シリコーン類で表面処理されたグンジョウを含有し、二価の金属塩が化粧料全体中0.05~2重量%であることを特徴とする油中水型乳化化粧料が、開示され、また、特許文献3には、(I)特定のポリエーテル変性シリコーンの一種または二種以上と、(II)油分と、(III)水及びエチルアルコールと、(IV)乳化組成物全量に対しての含有量が、0.1重量%~2.0重量%の分子量2000~300000である水溶性高分子、又は、0.1重量%~8重量%の無機塩若しくはアミノ酸塩とを含有し、界面活性剤あるいは有機変性粘土鉱物を乳化剤として用いることなく、ポリエーテル変性シリコーンを乳化剤として用いることを特徴とする油中水型乳化組成物が、開示されている。
さらに、水中油型の乳化化粧料として、特許文献4には、塩化マグネシウム,硫酸ナトリウム,塩化カリウム,臭化カリウム,塩化カルシウムから選択される1種又は2種以上の無機塩と、1,2-ペンタンジオールを含有する水中油型乳化組成物が、開示されている。
一方、金属イオンとイソギンチャクとの関係が研究され、例えば、非特許文献1にはマグネシウムイオンがイソギンチャクの刺胞の射出に関係することが報告されている。また、イソギンチャクと同じ刺胞動物であるクラゲに関しては、非特許文献2にマグネシウムイオンが刺胞の射出に関係することが報告され、非特許文献3には、カルシウムイオンが刺胞の射出に関係することが報告されている。
重松夏帆、山本美歩、「ハタゴイソギンチャク刺胞射出の秘密」、日本学生科学賞出品論文、平成26年 重松夏帆、山本美歩、「クラゲ行動メカニズムの探求」、日本学生科学賞出品論文、平成27年 森岡旭春、「Ca2+が刺胞射出に及ぼす影響」、日本学生科学賞出品論文、平成29年
特開平6-287128号公報 特許第5108337号公報 特許第3579584号公報 特許第3565320号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術は、保湿効果のみに注目したものであり、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を防ぐ効果についてはまったく考慮されていなかった。また、特許文献2および特許文献3記載の技術は、油中水型の乳化化粧料の安定性のみに注目したものであり、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を防ぐ効果についてはまったく考慮されていなかった。
さらに、特許文献4記載の技術は、水中油型の乳化化粧料の安定性のみに注目したものであり、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を防ぐ効果についてはまったく考慮されていなかった。また、1,2-ペンタンジオールを含有することで安定性の改善はできるものの、金属塩の電荷による影響を十分に抑えることができず、十分な安定性が得られるものではなかった。
さらに、非特許文献1には、ハタゴイソギンチャク刺胞射出に関する記載はあるものの、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を防ぐ効果については不明であった。また、非特許文献2には、マグネシウムイオンが刺胞の射出に関係することが報告され、非特許文献3には、カルシウムイオンが刺胞の射出に関係することが報告されているが、いずれもマグネシウムイオンとカルシウムイオンの相乗効果については、まったく検討されているものではなかった。さらにまた、クマノミがハタゴイソギンチャクの毒針の影響を受けないことから、その成分を配合することは検討されているが、ミズクラゲではL-アスパラギン酸で刺胞射出が起こるまでに数分の時間を要したのに対して、ハタゴイソギンチャクでは瞬時に刺胞射出が起こり、さらに、ミズクラゲの刺胞射出は、L-グルタミン酸では800μM(マイクロモル)以上、L-アスパラギン酸では400μM(マイクロモル)以上であるのに対して、ハタゴイソギンチャクの刺胞射出は、L-グルタミン酸では50μM(マイクロモル)以上、L-アスパラギン酸では0.5μM(マイクロモル)以上であり、両者には相当の濃度差があり、受容体の感受性または刺胞射出の仕組み自体に大きな違いがあり、ミズクラゲとハタゴイソギンチャクに限らず、クラゲとイソギンチャクでは根本的に刺胞射出の仕組みが違うものである。そのため、クマノミの成分については検討されているものの、マグネシウムイオンとカルシウムイオンによる具体的な相乗効果については、考慮されていなかった。
そこで、本発明の目的は、前記の従来技術の問題点を解決し、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を抑制する効果が向上した化粧料を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定のマグネシウムイオンとカルシウムイオンを組合せることで、前記目的を達成し、顕著な効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料は、マグネシウム化合物とカルシウム化合物とを含有することを特徴とするものである。
また、本発明の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料は、前記マグネシウム化合物が、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、リン酸アスコルビルマグネシウム、グルコン酸マグネシウムおよびケイ酸(Al/Mg)よりなる群から選ばれる一種または二種以上であり、前記カルシウム化合物が、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウムおよびホウケイ酸(Ca/Na)よりなる群から選ばれる一種または二種以上であることが好ましい。
さらに、本発明の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料は、前記マグネシウム化合物の配合量が、0.1~5質量%であり、前記カルシウム化合物の配合量が、0.1~5質量%であることが好ましく、前記マグネシウム化合物と前記カルシウム化合物との配合比率が、質量比で4:1~2:3であることが好ましい。
さらにまた、本発明の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料は、紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤を含有することが好ましく、ポリエーテル変性シリコーンを含有することが好ましく、皮膜形成剤を含有することが好ましい。
本発明によると、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を抑制する効果が向上した化粧料を提供することができる。
刺胞が射出されなかった(0ポイント)の図である。 1~10%の刺胞が射出された(0.5ポイント)の図である。 11~30%の刺胞が射出された(1ポイント)の図である。 31~70%の刺胞が射出された(2ポイント)の図である。 71~100%の刺胞が射出された(3ポイント)の図である。
以下、本発明の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料について具体的に説明する。
本発明の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料は、マグネシウム化合物とカルシウム化合物とを含有することを特徴とするものである。マグネシウム化合物とカルシウム化合物を組合せることで、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を抑制する効果が向上した化粧料を提供することができる。
また、本発明において、前記マグネシウム化合物としては、通常の化粧料に使用できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、リン酸アスコルビルマグネシウム、グルコン酸マグネシウムおよびケイ酸(Al/Mg)よりなる群から選ばれる一種または二種以上を使用することができ、中でも水への溶解の容易性を考慮して、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウムを用いることで、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を抑制する効果がより向上することができる。また、特に、化粧品の経時安定性がより向上し、皮膚への刺激をより軽減するために、塩化マグネシウムが好ましい。
さらに、本発明において、前記カルシウム化合物としては、通常の化粧料に使用できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウムおよびホウケイ酸(Ca/Na)よりなる群から選ばれる一種または二種以上を使用することができ、中でも水への溶解の容易性を考慮して、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウムを用いることで、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を抑制する効果がより向上することができる。また、特に、化粧品の経時安定性がより向上し、皮膚への刺激をより軽減するために、塩化カルシウムが好ましい。
さらにまた、本発明において、前記マグネシウム化合物の配合量としては、本発明の効果が得られ、化粧料の安定性がよければ限定されないが、0.1~5質量%であることが好ましく、0.3~1.5質量%であることがより好ましい。前記マグネシウム化合物の配合量が少なすぎると、本発明の効果が弱くなるおそれがあり、多すぎると、化粧料の安定性を損なうおそれがある。また、前記カルシウム化合物の配合量としては、本発明の効果が得られ、化粧料の安定性がよければ限定されないが、0.1~5質量%であることが好ましく、0.3~1.5質量%であることがより好ましい。前記カルシウム化合物の配合量が少なすぎると、本発明の効果が弱くなるおそれがあり、多すぎると、化粧料の安定性を損なうおそれがある。
また、本発明において、前記マグネシウム化合物と前記カルシウム化合物の配合比率としては、本発明の効果が得られ、化粧料の安定性がよければ限定されないが、質量比で4:1~2:3であることが好ましく、3:2~2:3であることがより好ましく、3:2であることがさらにより好ましい。これにより、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を抑制する効果がより向上することができる。
さらに、本発明の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料は、紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤を含有することが好ましい。本発明が、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を抑制する効果を目的とするものであるため、海での使用が多くなり、紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤を含有することで紫外線を防御することができる。
前記紫外線吸収剤としては、通常の化粧料に使用できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N-ジエトキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N-ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N-ジメチルパラアミノ安息香酸ブチルエステル、N,N-ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸及びそのナトリウム塩、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、2-エチルヘキシルp-メトキシシンナメート(パラメトキシケイヒ酸オクチル)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート(シノキサート)、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシルα-シアノ-β-フェニルシンナメート(オクトクリン)、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート、フェルラ酸及びその誘導体等の桂皮酸系紫外線吸収剤、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(オキシベンゾン-3)、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン;4-t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン誘導体、オクチルトリアゾン;ウロカニン酸及びウロカニン酸エチル等のウロカニン酸誘導体、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、1-(3,4-ジメトキシフェニル)-4,4-ジメチル-1,3-ペンタンジオン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等のヒダントイン誘導体、フェニルベンズイミダソゾールスルホン酸、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、ドロメトリゾールトリシロキサン、アントラニル酸メチル、ルチン及びその誘導体、オリザノール及びその誘導体等を挙げることができる。
前記紫外線散乱剤としては、通常の化粧料に使用できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛等を挙げることができ、前記酸化チタンや前記酸化亜鉛は、表面処理をされていてもよい。かかる表面処理としては、通常の化粧料の粉体に用いられる表面処理であれば限定されないが、例えば、ジメチコン処理、メチコン/ハイドロゲンジメチコン処理、ジメチコン/ハイドロゲンジメチコン処理、トリエトキシカプリリルシラン処理、ジメチコノール・アミノプロピルトリエトキシシラン処理、N-ステアロイル-L-グルタミン酸2Na・水酸化Al処理、パルミトイルプロリン、パルミトイルサルコシンNa・パルミトイルグルタミン酸Mg・パルミチン酸処理、セバシン酸イソステアリル・ステアロイルグルタミン酸2Na・水酸化Al処理、ジミリスチン酸Al処理、水添レシチン・トリミリスチン酸・水酸化Al処理、アルギン酸Na処理等を挙げることができる。特に、前記粉体を疎水化処理することが好ましい。
さらにまた、本発明の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料は、ポリエーテル変性シリコーンを含有することが好ましい。かかるポリエーテル変性シリコーンとしては、通常の化粧料に使用できるものであれば特に限定されるものではなく、直鎖状であっても、分岐状であってもよい。また、ポリエーテル変性シリコーンは、主鎖であるシリコーン鎖をポリエーテル鎖で架橋した架橋型であってもよく、さらに、ポリエーテル変性シリコーンは、アルキル鎖を有する、ポリエーテル・アルキル共変性タイプであってもよい。
前記ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えば、PEG-10ジメチコン、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン、(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー、(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー、(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG-10/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマー、PEG/PPG-19/19ジメチコン、ラウリルPEG/PPG-18/18メチコン、ラウリルPEG-10トリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン、(セチルジグリセリルトリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン)、PEG-12ジメチコン/PPG-20クロスポリマー、PPG-12ジメチコン、PEG/PPG-20/15ジメチコン、PEG/PPG-20/15ジメチコン等を用いることもできる。
また、本発明において、前記ポリエーテル変性シリコーンの配合量としては、本発明の効果が得られ、化粧料の安定性がよければ限定されないが、0.1~5.0質量%であることが好ましく、1.5~3.0質量%であることがより好ましい。前記ポリエーテル変性シリコーンの配合量が少なすぎると、マグネシウム化合物とカルシウム化合物に加えて紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤を配合した場合に化粧料の安定性を損なうおそれがある。また、前記ポリエーテル変性シリコーンの配合量が多すぎると、ウォータープルーフ性が損なわれるおそれがある。
さらに、本発明の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料は、皮膜形成剤を含有することが好ましい。かかる皮膜形成剤としては、通常の化粧料に使用できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、及びトリフルオロアルキルジメチルシロキシトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される1種以上を使用することができ、中でも(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマーを使用することで、マグネシウム化合物とカルシウム化合物を配合した場合に化粧料の安定性をより向上することができる。特に、前記ポリエーテル変性シリコーンと前記皮膜形成剤を配合することで、前記ポリエーテル変性シリコーンと前記皮膜形成剤の相乗効果により、マグネシウム化合物とカルシウム化合物に加えて極性の強い紫外線吸収剤等を配合した場合でも、刺胞動物の毒針の射出抑制、化粧料の安定性およびウォータープルーフ効果をいずれもより向上することができ、海水浴場でも長時間安心して使用できるサンスクリーン化粧料(日焼止め化粧料)を提供できる。
さらにまた、本発明において、前記皮膜形成剤の配合量としては、本発明の効果が得られ、化粧料の安定性がよければ限定されないが、0.1~3.0質量%であることが好ましく、0.5~2.0質量%であることがより好ましい。前記皮膜形成剤の配合量が少なすぎると、ウォータープルーフ性が損なわれるおそれがある。また、前記皮膜形成剤の配合量が多すぎると、洗浄料による洗浄が不十分になり肌に化粧料が残るおそれがある。
また、本発明において、刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料における化粧料とは、人間の身体等に使用できるものであり、化粧品を主とするものであるが、医薬部外品、医薬品等の用途を排除するものではない。さらに、前記化粧品とは、基礎化粧品、メイクアップ化粧品、頭髪用化粧品等を含むものであるが、特に刺胞動物の毒針の射出を抑制する化粧料であることから、海水浴などの際に使用する化粧料、日焼止め化粧料が好ましい。
さらに、本発明において、本発明の効果が損なわれない範囲で、適宜他の成分等を添加することもできる。質的、量的範囲で上記以外の任意の成分を配合することができ、化粧料に通常配合される成分、例えば、界面活性剤、油性成分、保湿剤、酸化防止剤、香料、各種ビタミン剤、キレート剤、着色剤、薬効成分、無機塩類等を配合することができる。
配合できる成分の例として、非イオン界面活性剤としては、例えば、モノ脂肪酸ポリグリセリル、ポリ脂肪酸ポリグリセリル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンステロール、ポリオキシエチレン水素添加ステロール、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
両性界面活性成分として、例えば、2-ウンデシルーN,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミタゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2-ナトリウム塩等の、イミダゾリン系両性界面活性剤、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
高級アルコール成分として、例えば、ラウリルアルコール、ミスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる
多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、プロパンジオール、1,2-ヘキサンジオール、ペンチレングリコール、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体、およびそれらの重合体よりなる群から選ばれる一種以上等が挙げられる。
高分子成分として、例えば、キサンタンガム、ジェランガム、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、プルラン、カゼイン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチンメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー等を挙げることができる。
抽出液成分として、例えば、カミツレエキス、パセリエキス、スイカズラエキス、コメエキス、コメヌカエキス、ホップエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、ユーカリエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス、チンピエキス、ピーカンナッツエキス、グレープフルーツエキス、シークワーサーエキス、パッションフルーツエキス、ビワエキス、ブドウエキス、ローズフルーツエキス、クララエキス、ペパーミントエキス等の各種抽出成分が挙げられる。
保湿成分として、例えば、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、エラスチン、グルコサミン、ヒアルロン酸、シクロデキストリン、コラーゲン、胆汁酸塩等が挙げられる。
薬効成分として、例えば、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEなどのビタミン類およびそれらの誘導体、グリチルリチン酸及びの誘導体、グリチルレチン酸及びの誘導体、尿素などの各種塩、クレアチニン、CoQ10、アスタキサンチン、ポリフェノール、セラミド等の成分が挙げられる。
また、本発明において、化粧料の製造方法としては、通常の化粧料の製造方法で製造することができ、油相成分と水相成分を加熱して製造する方法やD相乳化法などを用いることができる。
また、本発明は、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を抑制する方法を提供するものである。具体的には、本発明の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料を肌に塗布することで、クラゲ等の刺胞動物の毒針の射出を抑制することができる。
以下、本発明について、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の処方に関する表中の数字は、質量%を示す。
(実施例1)
下記表1記載の処方で、下記(1)~(8)の手順で、実施例1の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料(SPF5、PA+++のサンスクリーン化粧料)を作製した。
(1)下記表1のNo.1~9の成分を、均一になるまで混合する。
(2)下記表1のNo.10~12の成分を混合して均一分散する。
(3)上記(1)に上記(2)を加えて混合する。
(4)下記表1のNo.13~15の成分を、均一になるまで混合する。
(5)下記表1のNo.16~17の成分を20℃で均一に混合する
(6)下記表1のNo.18~19の成分を20℃で均一に混合する
(7)上記(3)の混合物を攪拌しながら、そこへ上記(4)~(6)の混合物を順次ゆっくり加える。
(8)さらに10分間攪拌して、実施例1の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料を製造した。
Figure 0007422374000001
(比較例1)
下記表2記載の処方で、下記(1)~(6)の手順で、比較例1の化粧料(SPF5、PA+++のサンスクリーン化粧料)を作製した。
(1)下記表2のNo.1~9の成分を、均一になるまで混合する。
(2)下記表2のNo.10~12の成分を混合して均一分散する。
(3)上記(1)に上記(2)を加えて混合する。
(4)下記表2のNo.13~16の成分を、均一になるまで混合する。
(5)上記(3)の混合物を攪拌しながら、そこへ上記(4)の混合物をゆっくり加える。
(6)さらに10分間攪拌して、比較例1の化粧料を製造した。
Figure 0007422374000002
実施例1の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料は、ミズクラゲ、アカクラゲ、ハブクラゲのいずれのクラゲにも刺されることはなく、クラゲの毒針の射出を抑制することができた。また、マグネシウム化合物とカルシウム化合物を配合しているにもかかわらず、化粧料の安定性も良好であり、適度なウォータープルーフ効果もあった。一方、比較例1の化粧料は、クラゲの毒針による攻撃を受け、クラゲの毒針の射出を抑制することができなかった。
(実験例1)
ミズクラゲとアカクラゲを使用して、マグネシウム化合物とカルシウム化合物の最適比率について実験した。MgCl・6HO飽和水溶液およびCaCl・2HO飽和水溶液を用いて、MgCl・6HO:CaCl・2HO=1:4、2:3、3:2および4:1の割合となる混合液を作製して使用した。ミズクラゲでは、混合液を10倍に希釈し、刺胞射出を誘起するために2mM(ミリモル)のL-アスパラギン酸を添加した。アカクラゲでは、混合液を4倍に希釈し、2mM(ミリモル)のL-アスパラギン酸を添加した。倒立光学顕微鏡の200倍で4分間観察し、刺胞射出の有無と頻度を確かめた。
(刺胞射出の頻度の評価)
ミズクラゲとアカクラゲの触手を解剖バサミで切除・採取し、天然海水で満たしたシャーレに入れて保存した。溶液の希釈には全て天然海水を用いた。採取した触手1本を観察用シャーレに移し、周囲の海水をマイクロピペットで除去した。これに各試験溶液を10μl加えて触手を浸した。倒立光学顕微鏡の200倍で4分間観察し、刺胞射出の有無と頻度を確かめた。刺胞射出の頻度は、図1~図5に示す5段階で評価した。刺胞射出が観察できなかった場合は0ポイント、触手全体のうち、目視で1~10%の射出が観察できた場合は0.5ポイント、11~30%の射出が観察できた場合は1ポイント、31~70%の射出が確認できた場合は2ポイント、71~100%の射出が観察できた場合は3ポイントを与え、その平均値を算出した。
ミズクラゲでは、MgCl・6HO:CaCl・2HO=1:4では1.20ポイント、2:3では1.20ポイント、3:2では0.80ポイント、4:1では1.00ポイントであり、刺胞射出の抑制を確認できた。また、アカクラゲでは、MgCl・6HO:CaCl・2HO=1:4では2.00ポイント、2:3では1.75ポイント、3:2では1.00ポイント、4:1では2,00ポイントであり、刺胞射出の抑制を確認できた。以上を踏まえ、3:2の配合比率が好ましい。

Claims (6)

  1. マグネシウム化合物とカルシウム化合物とを含有し、
    前記マグネシウム化合物の配合量が、0.1~5質量%であり、前記カルシウム化合物の配合量が、0.1~5質量%であり、
    前記マグネシウム化合物と前記カルシウム化合物との配合比率が、質量比で4:1~2:3であることを特徴とする刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料。
  2. マグネシウム化合物とカルシウム化合物とを含有し、
    前記マグネシウム化合物の配合量が、0.3~1.5質量%であり、前記カルシウム化合物の配合量が、0.3~1.5質量%であり、
    前記マグネシウム化合物と前記カルシウム化合物との配合比率が、質量比で3:2~2:3であることを特徴とする刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料。
  3. 前記マグネシウム化合物が、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、リン酸アスコルビルマグネシウム、グルコン酸マグネシウムおよびケイ酸(Al/Mg)よりなる群から選ばれる一種または二種以上であり、
    前記カルシウム化合物が、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウムおよびホウケイ酸(Ca/Na)よりなる群から選ばれる一種または二種以上である請求項1または2記載の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料。
  4. 紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤を含有する請求項1~3のうちいずれか一項に記載の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料。
  5. ポリエーテル変性シリコーンを含有する請求項1~4のうちいずれか一項に記載の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料。
  6. 皮膜形成剤を含有する請求項1~5のうちいずれか一項に記載の刺胞動物の毒針の射出抑制化粧料。
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海水浴にうってつけ!「クラゲ予防クリーム」海と日本PROJECT in 静岡県,海と日本PROJECT in 静岡県,2019年08月04日,https://shizuoka.uminohi.jp/information/%E6%B5%B7%E6%B0%B4%E6%B5%B4%E3%81%AB%E3%81%86%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%A4%E3%81%91%EF%BC%81%E3%80%8C%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B2%E4%BA%88%E9%98%B2%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%80%8D%EF%BC%81/

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