以下、本発明のモータを図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施の形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物又はその用途を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
[モータの構造について]
図1Aは、実施の形態1に係るモータ1を示す上面図である。図1Bは、同モータ1を示す側面図である。図1Cは、図1Bにおける1C-1C線における断面図である。ただし、いずれにおいても、カバーケース、インシュレータなどの絶縁物等は図示していない。モータ1は、カバーケース(図示せず)の内部に、シャフト2と、ロータ3と、ステータ4と、インシュレータ(図示せず)と、ステータコイルU11、U22、U32、U41、V12、V21、V31、V42、W11、W22、W32、W41と、バスバー51~54と、を備える。
シャフト2の長手方向(図1A紙面に対して垂直な方向)をZ軸方向と呼称し、これに直交する方向(図1A紙面に対して平行な方向)をX軸方向、Y軸方向と呼称する。X軸方向とY軸方向は直交する。
「一体」あるいは「一体化」とは、複数の部品が、ボルト締め、又は、かしめ等の機械的に接続されているだけでなく、共有結合、イオン結合、金属結合などの材料結合によって、部品が電気的に接続された1つの物体、又は部品全体が溶融などによって材料結合され電気的に接続された1つの物体の状態をいう。
モータ1の内部には、図示しない冷媒が循環し、モータの発熱を冷媒によって冷却する。冷媒は、ステータコア、ステータコイル及びロータ周辺の各々に有する隙間を流路として、上流部から下流側へ流れ、再び上流部へ戻り循環する。モータ1は、冷媒の流路の一部に、冷媒を冷却するための放熱部などを具備する。モータ1は、強制的に冷媒の循環を行う装置を具備しても良い。このような構成により、ロータ3及びステータ4の冷却を図る。
ロータ3は、シャフト2の外周に接して設けられており、ステータ4に対向してN極、S極がシャフト2の外周方向に沿って交互に配置された磁石31を含んでいる。本実施の形態で、磁石31としてネオジム磁石を使用しているが、その材料、形状又は材質については、モータの出力等に応じて適宜変更可能である。
ステータ4は、実質的に円環状のステータコア41と、その内周に沿って等間隔に設けられた複数のティース42と、ティース42間にそれぞれ設けられたスロット43とを有している。ステータ4は、Z軸方向から見て、ロータ3の外側に、ロータ3と一定の間隔を持って離間して配置されている。
ステータコア41は、複数のコアセグメントの集合体として構成される。本実施の形態におけるコアセグメントの構成は、ヨーク44と、複数のティース42とから構成される。なお、コアセグメントの構成は、本実施の形態に例示する他に適宜好適な構成を選択し得る。例えば、本実施の形態のヨーク44は、一つの円環状の形状であるが、複数の扇型形状のコアセグメントを構成し、この複数の扇型形状のコアセグメントを円環状に配置する構成でも良い。また、ステータコア41及び各コアセグメントは、例えば珪素等を含有した電磁鋼板を、予め定めた形状に打ち抜き加工して構成したコアシート(ステータコアシート41a)を複数積層して一体化して構成した積層体である。
なお、本実施の形態において、ロータ3の磁極数は、ステータ4に対向するN極が5個であり、S極が5個の計10極であり、スロット43の数は12個である。しかし、特にこれに限定されるものではなく、その他の磁極数とスロット数との組合せについても適用可能である。
また、ステータ4は12個のステータコイルU11、U22、U32、U41、V12、V21、V31、V42、W11、W22、W32、W41を有している。これらのステータコイルは各ティース42に対して装着されて、Z軸方向から見て、各々のスロット43内に配置されている。つまり、ステータコイルU11、U22、U32、U41、V12、V21、V31、V42、W11、W22、W32、W41はティース42に対して集中巻になっている。さらに、ステータコイルU11、U22、U32、U41がバスバー51と、ステータコイルV12、V21、V31、V42はバスバー52と、ステータコイルW11、W22、W32、W41はバスバー53とそれぞれ一体化されて配置されている。バスバーは構成されていてもいなくてもよく、結線基板やリード線などによる接続であっても良い。
ここで、ステータコイルを表わす符号UXY、VXY、WXYのうち、最初の文字はモータ1の各相(本実施の形態の場合は、U相、V相、W相)を表わす。2番目の文字は同相内のステータコイルの配列順を表わす。3番目の文字はステータコイルである螺旋状コイルの周回方向を表わし、本実施の形態では、1は時計回り方向、2は反時計回り方向である。従って、ステータコイルU11は、U相の配列順が1番目のステータコイルで、周回方向が時計回り方向であることを表わす。ステータコイルV42は、V相の配列順が4番目のステータコイルで、周回方向が反時計回り方向であることを表わす。なお、時計回りとは、モータ1の中心から見て右回りをいい、「反時計回り」とはモータ1の中心から見て左回りをいう。
また、厳密には、ステータコイルU11,U41はU相のステータコイルであり、ステータコイルU22,U32はUバー相(U相ステータコイルと発生する磁界の向きが逆)のステータコイルである。しかし、以降の説明では、特に断らない限り、U相のステータコイルと総称する。ステータコイルV12、V21、V31、V42及びステータコイルW11、W22、W32、W41についても同様に、V相のステータコイル、W相のステータコイルとそれぞれ総称する。
[ステータコイルの構造について]
図2は、実施の形態1に係るステータコイル5を示す斜視図である。ステータコイル5は、図1Cに示すモータ1のティース42に装着されたステータコイルU11、U22、U32、U41、V12、V21、V31、V42、W11、W22、W32、W41に適用される。ステータコイル5は、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状の構造を有する。環状体5mは、積層構造を有する螺旋状コイルを構成する。環状体5mの各ターンの構成は、図2に示すとおり、平面視で実質的に矩形状である。環状体5mの平面視における短形状のうちの長辺側は、ティースの積層面側の各々に位置し、コイル線路部5qと呼称する。環状体5mの平面視における短形状のうちの短辺側は、一対の長辺側であるコイル線路部5qの同方向の端側の間に位置し、コイルエンド部5rと呼称する。また、コイル線路部5qの一方側からコイルエンド部5rの一方側へと移行する箇所をコイルコーナー部5sと呼称する。
螺旋状コイルであるステータコイル5は、導線部5aと、導線部5aの表面に設けられた絶縁性被膜5bと、ステータコイル5の第1ターン及び第10ターンからそれぞれ引出された引出し部5cと引出し部5dとを有している。ステータコイル5の第2ターンから第10ターンである環状体5mは、平面視で実質的に矩形状の環状の構成である。ステータコイル5の第2ターンから第10ターンである環状体5mの各々は、2つの短辺と、2つの長辺と、4つコイルコーナー部5sとを有する。なお、図2においては、第1ターンから第9ターンまでの環状体5mの各々は、環状の形状にて1周する構成である。第10ターンは、環状の形状が1周に満たず、環状体5mにおける短辺が一つ分足らない構成である。この構成を別の表現で示すとすれば、第10ターンは、環状の形状が、4分の1周程度満たない、実質的には4分の3周(3/4周)する構成である。第10ターンが、4分の1周程度満たないこととなる理由は、引出し部5c及び引出し部5dの配置の構成に起因する。引出し部5c及び引出し部5dの配置次第で、第10ターンが、1周を満たす場合もあれば、1周よりも僅かに多く周回する場合も考察し得る。同様に、第1ターンが、1周に満たない場合もあれば、1周よりも僅かに多く周回する場合もあり得る。
導線部5aは、断面が矩形状の導体と導体を被覆する絶縁性被膜5bを有する。導線部5aは環状体構造を螺旋状に積層する構造体である。螺旋状に積層する構成は、モータにおける径方向の内外方向に積層する構造であり、予め定められたターン数の環状体5mを含む。例えば、予め定められたターン数は、第1ターンから第nターン(nは2以上の整数)からなる。なお、第1ターンから第nターンを、ターン列と呼称する。
導線部5aは断面が実質的に矩形状の導電部材からなる線材であり、この線材によって環状体5mを構成している。環状体5mを10ターンについて螺旋状に積層し且つ単層の構造体を構成することによって、螺旋状コイルを構成している。導線部5aは、例えば、銅、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、真鍮、鉄、SUS(Steel Use Stainless)等によって形成されている。導線部5aは単層のコイルで記載しているが、単層のコイルのみならず、多層のコイルにおいても適用可能である。
なお、以降の説明において、引出し部5cの先端から引出し部5dが設けられた位置の下方まで巻回された部分を第1ターンとし、以降の1周ずつ巻回された部分を順に第2ターン、第3ターン・・・第10ターンと順じ呼称することとする。各ターンの始点は任意に定めることができる。ステータコイル5の第1ターンが設けられた側を「外」、第10ターンが設けられた側を「内」と呼称する。これは、モータ構造の径方向に対し、モータの外側を「外」とし、モータの中心側を「内」としているためである。
絶縁性被膜5bは、ステータコイル5と外部の部材(図示せず)を絶縁するように、導線部5aの表面全体に設けられている。例えば、図1A、図1B及び図1Cに示すモータ1において、絶縁性被膜5b及び図示しない絶縁部材、例えば絶縁紙等によって、ステータコイル5とステータコア41及びティース42との間が絶縁される。ステータコイル5における隣接するターン間は絶縁性被膜5bによって絶縁されている。絶縁性被膜5bは、例えば、ポリイミド、ナイロン、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、アクリル、アミドイミド、エステルイミド、エナメル、耐熱樹脂等によって形成されている。絶縁性被膜5bの厚みは、数十μm程度、例えば、5μmから50μmの間である。
引出し部5cと引出し部5dは、いずれも導線部5aの一部である。引出し部5cと引出し部5dは、外部からの電流供給を受けるため、あるいは外部に電流を供給するために、ステータコイル5の側面、言いかえると、導線部5aのターン列と交差する平面から外側に延在している。外部の部材、例えば、バスバー51、バスバー52、バスバー53、バスバー54のいずれかと接続するために、引出し部5cと引出し部5dにおいて、絶縁性被膜5bが除去されている。絶縁性被膜5bは、引出し部5cと引出し部5dの全領域で除去されている必要はなく、例えば、バスバー51、バスバー52、バスバー53、バスバー54との接続に必要な部分のみ絶縁性被膜5bが除去されていれば良い。
本実施の形態に係るステータコイル5の形状の特徴について図面を用いて説明する。
本実施の形態におけるモータ1は、複数のステータコアシート41aを積層する積層体を含むステータコア41と、ステータコア41に具備するティース42を磁心の一部とするステータコイル5を含むステータ4と、ステータコア41のティース42の先端と空隙を介して回転自在に支承されるロータ3とを含む。ステータコイル5は、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルと、環状体5mに導線部5aを含む。ステータコイル5は、導線部5aが導体部と導体部を被覆する絶縁性の被膜を有し且つ導体部の断面形状が実質的に矩形である構成と、導体部の断面形状における長手方向の側面のうち対向する2辺を含む面を螺旋状コイルにおける螺旋面5iに配置する構成と、を含む。ティース42の積層面側の各々に位置する環状体5mの一部をコイル線路部5qとし、環状体5mの一部であり且つ一対を成すコイル線路部5qの同方向の端側の間に位置する部分をコイルエンド部5rとし、コイル線路部5qの一方側からコイルエンド部5rの一方側へと移行する箇所をコイルコーナー部5sとするとき、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルにおける、上記ターン数の環状体5mの一部について、螺旋面5iの一方面から他方面へ貫通する線状孔5eを含み、線状孔5eは、線状孔5eが環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に位置する構成と、線状孔5eの配置数が一つ又は複数である構成とを含む。線状孔5eがコイル線路部5q、コイルエンド部5r及びコイルコーナー部5sの少なくともいずれかに位置する。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
まず、本実施の形態と比較するために、一従来例として図3を例示する。図3は、従来例として例示するステータコイル5を示す斜視図である。ステータコイル5では、各ターンのコイル線路部5qにおいて、図17Aにおいて仮想的に表す点線と矢印Aとで示すような渦電流45が発生する。渦電流45によって、ジュール熱が発生し、損失となりモータの効率を低下させる。さらには、渦電流に起因するモータ自体の自己温度上昇は、モータ自体の銅損の増加を招く。
従って、本実施の形態においては、図2に例示するように、ステータコイル5におけるコイル線路部5qの長手方向に線状孔の長手方向が一致するように配置する。なお、線状孔(スリット部)の幅が広いほど、ステータコイル5の抵抗値の増加を招く。ステータコイル5自体の自己発熱を抑制するためには、線状孔5eの幅は、できる限り狭いほうが好ましい。
図17Bは、本発明のステータコイルにおける渦電流を仮想的に示す説明図である。図17Bにおいて表す点線と矢印Aとで示すような渦電流45が発生するものと考察される。線状孔5eによって、渦電流の発生は、低減され、本実施の形態における渦電流に起因する損失は、従来例として例示する図17Aにおける渦電流に起因する損失よりも小さいものと考察される。
なお、図2に示すステータコイル5における線状孔5eの配置箇所は、コイル線路部5qであるが、コイルエンド部5rに配置しても良く、特に限定しない。
なお、本実施の形態では、ステータコイル5のターン数を実質的に10とした。しかし、特にこれに限定するものでは無く、他の値であってもよい。なお、上述のとおり、本実施の形態におけるステータコイル5のターン数は、10を僅かに下回る9.75程度であるが、実質的には10と解釈されることが多い。
予め定められたターン数の環状体を含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、一部のターンの環状体のいずれかの箇所に、線状孔(スリット部)を配置しても良い。線状孔(スリット部)の配置箇所は特に限定しない。ステータコイル5の全体に亘って、線状孔(スリット部)を配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、線状孔(スリット部)を配置しても良い。
線状孔5eは、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rからコイルコーナー部5sに亘る範囲に配置しなくとも良く、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rの部分のみに配置しても良い。
コイル線路部5qにおける線状孔5eの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。
線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eは、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体の内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体の外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、線状孔5eが環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に位置する構成と、線状孔5eの配置数が複数である構成とを含む。ステータコイル5は、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qを経て他方のコイルコーナー部5sに亘る範囲に2つの線状孔5eを具備する。一方の線状孔5eは、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qの途中までに亘る一つの孔部を含む。他方の線状孔5eは、他方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qの途中までに亘る一つの孔部を含む。
図4について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
図4に示すステータコイル5は、ステータの径方向における内側から外側を見たものである。なお、予め定められたターン数の環状体を含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、一部のターンの環状体のいずれかの箇所に、線状孔(スリット部)を配置しても良い。その配置箇所は特に限定しない。ステータコイルの全体に亘って、線状孔(スリット部)を配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、線状孔(スリット部)を配置しても良い。
線状孔5eは、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rからコイルコーナー部5sに亘る範囲に配置しなくとも良く、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rの部分のみに配置しても良い。
コイル線路部5qにおける線状孔5eの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。
線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体の内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体の外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、線状孔5eが環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に位置する構成と、線状孔5eの配置数が複数である構成とを含む。線状孔5eを複数配置したうちの一部の線状孔5eは、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qを経て他方のコイルコーナー部5sに亘る。線状孔5eの各々は、環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に位置し、且つ線状孔5eは実質的に互いに平行な位置関係である。
図5について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
図5は、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見る場合を正面図をとして示す。なお、列数は、3列以上であっても良い。また、線状孔5eの長手方向に2分割しても良い。なお、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、一部のターンの環状体のいずれかの箇所に、線状孔(スリット部)を配置しても良い。その配置箇所は特に限定しない。ステータコイル5の全体に亘って、線状孔(スリット部)を配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、線状孔(スリット部)を配置しても良い。
線状孔5eは、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rからコイルコーナー部5sに亘る範囲に配置しなくとも良く、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rの部分のみに配置しても良い。
コイル線路部5qにおける線状孔5eの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。
線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体5mの内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態4)
図6は、実施の形態4におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に線状孔5eを複数配置する。線状孔5eを複数配置したうちの一部の線状孔5eは、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qを経て他方のコイルコーナー部5sに亘る。環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に、一つの線状孔5eを一列のみ配置し、複数の線状孔5eを列状に配置する。
図6について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
図6は、ステータコイル5における環状体5mの一部分に線状孔5eの2列配置と1列配置とを交互に配置する構成である。また、図6は、ステータの径方向における内側から外側を見る場合を正面図をとして示す。なお、本実施の形態においては、線状孔5eの2列配置と1列配置とを交互に配置する構成であるが、他の配置を採用しても良く、特に限定しない。例えば、線状孔5eを2列配置と3列配置とを交互に配置する構成でも良い。線状孔5eを1列配置と3列配置とを交互に配置する構成でも良い。なお、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、一部のターンの環状体5mのいずれかの箇所に、線状孔5eを配置しても良い。その配置箇所は特に限定しない。ステータコイル5の全体に亘って、線状孔5eを配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、線状孔5eを配置しても良い。
線状孔5eは、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rからコイルコーナー部5sに亘る範囲に配置しなくとも良く、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rの部分のみに配置しても良い。
コイル線路部5qにおける線状孔5eの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良いし、本実施の形態に示すように、仮想直線に対して、線対象の配置では無く、いずれを選択しても良い。
なお、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体5mの内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態5)
図7は、実施の形態5におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、線状孔5eが環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に位置する構成と、線状孔5eの配置数が複数である構成とを含む。線状孔5eを複数配置したうちの一部の線状孔5eは、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qを経て他方のコイルコーナー部5sに亘る。線状孔5eの各々は、線状孔5eの一方端側が環状体5mの内周端側に位置し且つ線状孔5eの他方端側が環状体5mの外周端側に位置する。
図7について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
図7においては、コイル線路部5qの長手方向に対して、線状孔5eの長手方向を同方向とせず、異なる方向に配置する構成である。一例として、斜めに傾斜する配置を示す。線状孔5eを斜めに傾斜する配置とする長手方向については、その方向を同一方向とする線状孔5eを複数配置し、且つ、斜めに傾斜する配置とする線状孔5eの長手方向とは異なる方向に線状孔5eを複数配置してもよい。
図7は、本実施の形態において、ステータ4の径方向における内側から外側を見る場合を正面図をとして示す。なお、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、少なくとも一部のターンの環状体5mのいずれかの箇所に、線状孔(スリット部)5eを配置しても良い。配置箇所は特に限定しない。ステータコイル5の全体に亘って、線状孔(スリット部)5eを配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、線状孔(スリット部)5eを配置しても良い。
線状孔5eは、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rからコイルコーナー部5sに亘る範囲に配置しなくとも良く、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rの部分のみに配置しても良い。
コイル線路部5qにおける線状孔5eの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。
なお、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体5mの内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態6)
図8は、実施の形態6におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、線状孔5eが環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に位置する構成と、線状孔5eの配置数が複数である構成とを含む。線状孔5eを複数配置したうちの一部の線状孔5eは、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qを経て他方のコイルコーナー部5sに亘る。線状孔5eの各々はジグザグ状の折れ線を含み、且つジグザグ状の折れ線の角部が環状体5mの内周端部と環状体5mの外周端部との間を交互に近接する。
図8について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
図8は、本実施の形態において、ステータ4の径方向における内側から外側を見る場合を正面図をとして示す。予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、一部のターンの環状体5mのいずれかの箇所に、ジグザグ状の線状孔5eを配置しても良い。その配置箇所は特に限定しない。ステータコイル5の全体に亘って、ジグザグ状の線状孔5eを配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、ジグザグ状の線状孔5eを配置しても良い。
線状孔5eは、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rからコイルコーナー部5sに亘る範囲に配置しなくとも良く、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rの部分のみに配置しても良い。
なお、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体の内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体の外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態7)
図9は、実施の形態7におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、線状孔5eが環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に位置する構成と、線状孔5eの配置数が複数である構成とを含む。線状孔5eを複数配置したうちの一部の線状孔5eは、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qを経て他方のコイルコーナー部5sに亘る。線状孔5eの各々はカップ状の曲線又は折れ線を含み、且つカップ状の曲線又は折れ線の凸部は環状体5mの内周端又は環状体5mの外周端のいずれかを向く。
図9について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
図9は、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見る場合を正面図をとして示す。予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、一部のターンの環状体5mのいずれかの箇所に、線状孔(スリット部)5eを配置しても良い。その配置箇所は特に限定しない。ステータコイル5の全体に亘って、線状孔(スリット部)5eを配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、線状孔(スリット部)5eを配置しても良い。
線状孔5eは、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rからコイルコーナー部5sに亘る範囲に配置しなくとも良く、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rの部分のみに配置しても良い。
コイル線路部5qにおける線状孔5eの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。
なお、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体5mの内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態8)
図10は、実施の形態8におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、線状孔5eが環状体の内周端と環状体の外周端との間に位置する構成と、線状孔5eの配置数が複数である構成とを含む。ステータコイル5は、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qを経て他方のコイルコーナー部5sに亘る範囲に2つの線状孔5eを含む。2つの線状孔5eのうち、一方の線状孔5eは、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qの途中までに亘る一つの孔部を含む。2つの線状孔5eのうち、他方の線状孔5eは、他方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qの途中までに亘る一つの孔部を含む。ステータコイル5は、コイルエンド部5rに一つ又は複数の線状孔5eを含む。
図10について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
図10は、図2に示すステータコイル5のスリットを軸方向のコイルおよびコイルエンド側に配置した、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見る場合を正面図をとして示す。なお、第1~第nターンのうちの各々のターン毎に、線状孔5eの位置は、異なっても良い。
線状孔5eは、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rからコイルコーナー部5sに亘る範囲に配置しなくとも良く、コイル線路部5q又はコイルエンド部5rの部分のみに配置しても良い。
コイル線路部5qにおける線状孔5eの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。
なお、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体の内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態9)
図11は、実施の形態9におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、線状孔5eが環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に位置する構成と、線状孔5eの配置数が複数である構成とを含む。線状孔5eの各々は、一方のコイル線路部5qの途中から一方のコイルコーナー部5sを経て、更に一方のコイルエンド部5rを経て他方のコイルコーナー部5sを経て、更に他方のコイル線路部5qの途中に亘る範囲に一つの線状孔5eを含む。
図11について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
図11は、本実施の形態において、ステータ4の径方向における内側から外側を見る場合を正面図をとして示す。コイルエンド部5rの側の線状孔5eは、周方向で複数に分割しても良い。なお、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、一部のターンの環状体5mのいずれかの箇所に、線状孔(スリット部)5eを配置しても良い。その配置箇所は特に限定しない。ステータコイル5の全体に亘って、線状孔(スリット部)5eを配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、線状孔(スリット部)5eを配置しても良い。
コイル線路部5qにおける線状孔5eの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。ただし、本実施の形態の場合は、第1ターン(開始ターン)及び第10ターン(終止ターン)については、引き出し部5c又は引き出し部5dを配置する都合、線対称の配置は適さないため、非対象な配置を選択しても良い。
なお、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体の内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態10)
図12は、実施の形態10におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、複数のステータコアシート41aを積層する積層体を含むステータコア41と、ステータコア41に具備するティース42を磁心の一部とするステータコイル5を含むステータ4と、ステータコア41のティース42の先端と空隙を介して回転自在に支承されるロータ3とを含むモータであって、ステータコイル5は、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルと、環状体5mに導線部5aを含み、導線部5aは導体部と導体部を被覆する絶縁性の被膜を有し且つ導体部の断面形状が実質的に矩形である構成と、導体部の断面形状における長手方向の側面のうち対向する2辺を含む面を螺旋状コイルにおける螺旋面5iに配置する構成と、を含み、ティース42の積層面側の各々に位置する環状体5mの一部をコイル線路部5qとし、環状体5mの一部であり且つ一対を成すコイル線路部5qの同方向の端側の間に位置する部分をコイルエンド部5rとし、コイル線路部5qの一方側からコイルエンド部5rの一方側へと移行する箇所をコイルコーナー部5sとするとき、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルにおける、上記ターン数の環状体5mの一部について、螺旋面5iの一方面から他方面へ貫通する線状孔5eを含み、線状孔5eは、予め定められた孔部5fを含む。
図12について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
コイル線路部5qにおける線状孔5eの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。ただし、本実施の形態の場合は、第1ターン(開始ターン)及び第10ターン(終止ターン)については、引き出し部5c又は引き出し部5dを配置する都合、線対称の配置は適さないため、非対象な配置を選択しても良い。
なお、予め定められたターン数の環状体を含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、一部のターンの環状体のいずれかの箇所に、線状孔(スリット部)を配置しても良い。その配置箇所は特に限定しない。ステータコイル5の全体に亘って、線状孔(スリット部)を配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、線状孔(スリット部)を配置しても良い。
なお、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体の内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態11)
図13Aは、実施の形態11におけるステータコイル5を示す正面図である。図13Bは、図13Aにおける13B-13B線における断面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
図13Aについて詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ステータの径方向における内側から外側を見た平面視したものと同様である。
図13Bについて詳述すると、図13Aにおける13B-13B線におけるステータコイル5の断面図である。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、線状孔5eが環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に位置する構成と、線状孔5eの配置数が複数である構成とを含み、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qを経て他方のコイルコーナー部5sに亘る範囲に2つの線状孔5eを含み、2つの線状孔5eのうち、一方の線状孔5eは、一方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qの途中までに亘る一つの孔部を含み、2つの線状孔5eのうち、他方の線状孔5eは、他方のコイルコーナー部5sからコイル線路部5qの途中までに亘る一つの孔部を含み、コイルエンド部5rに一つ又は複数の線状孔5eを含む。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
図13Aに示す本実施の形態における線状孔5eは、線状孔5eのスリット幅を、図10に示す実施の形態8における線状孔5eのスリット幅よりも大きくする。
コイル線路部5qにおける線状孔5eの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。
なお、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、線状孔5eは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、線状孔5eについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
線状孔5eは、環状体5mの内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態12)
図14は、実施の形態12におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、複数のステータコアシート41aを積層する積層体を含むステータコア41と、ステータコア41に具備するティース42を磁心の一部とするステータコイル5を含むステータ4と、ステータコア41のティース42の先端と空隙を介して回転自在に支承されるロータ3とを含むモータであって、ステータコイル5は、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルと、環状体5mに導線部5aを含み、導線部5aは導体部と導体部を被覆する絶縁性の被膜を有し且つ導体部の断面形状が実質的に矩形である構成と、導体部の断面形状における長手方向の側面のうち対向する2辺を含む面を螺旋状コイルにおける螺旋面5iに配置する構成と、を含み、ティース42の積層面側の各々に位置する環状体5mの一部をコイル線路部5qとし、環状体5mの一部であり且つ一対を成すコイル線路部5qの同方向の端側の間に位置する部分をコイルエンド部5rとし、コイル線路部5qの一方側からコイルエンド部5rの一方側へと移行する箇所をコイルコーナー部5sとするとき、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルにおける、上記ターン数の環状体5mの一部について、螺旋面5iの一方面から他方面へ貫通する孔部5fを含み、孔部5fは、孔部5fが環状体5mの内周端と環状体5mの外周端との間に位置する構成と、孔部5fの配置数が複数である構成と、孔部5fがコイル線路部5q、コイルエンド部5r及びコイルコーナー部5sの少なくともいずれかに位置する構成とを含む。
図14について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
実施の形態1における線状孔5eに換えて、本実施の形態においては孔部5fを配置することによっても、従来例として例示されるステータコイルよりも、渦電流が低減可能である。図14は、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見る場合の正面図である。なお、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、少なくとも一部のターンの環状体5mのいずれかの箇所に、孔部5fを配置しても良い。その配置箇所は特に限定しない。ステータコイル5の全体に亘って、孔部5fを配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、孔部5fを配置しても良い。
コイル線路部5qにおける孔部5fの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。
なお、孔部5fは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、孔部5fは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、孔部5fについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
また、孔部5fは、環状体5mの内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態13)
図15には、実施の形態13におけるステータコイル5を示す正面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態のモータにおけるステータコイル5は、複数のステータコアシート41aを積層する積層体を含むステータコア41と、ステータコア41に具備するティース42を磁心の一部とするステータコイル5を含むステータ4と、ステータコア41のティース42の先端と空隙を介して回転自在に支承されるロータ3とを含むモータであって、ステータコイル5は、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルと、環状体5mに導線部5aを含み、導線部5aは導体部と導体部を被覆する絶縁性の被膜を有し且つ導体部の断面形状が実質的に矩形である構成と、導体部の断面形状における長手方向の側面のうち対向する2辺を含む面を螺旋状コイルにおける螺旋面5iに配置する構成と、を含み、ティース42の積層面側の各々に位置する環状体5mの一部をコイル線路部5qとし、環状体5mの一部であり且つ一対を成すコイル線路部5qの同方向の端側の間に位置する部分をコイルエンド部5rとし、コイル線路部5qの一方側からコイルエンド部5rの一方側へと移行する箇所をコイルコーナー部5sとするとき、予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルにおける、上記ターン数の環状体5mの一部について、螺旋面5iの一方面又は両面に表面が凹む凹部5gを含み、凹部5gは、凹部5gが環状体5mの内周側から環状体5mの外周側まで亘る溝状の構成と、凹部5gの配置数が複数である構成とを含む。更に、凹部5gがコイル線路部5q、コイルエンド部5r及びコイルコーナー部5sの少なくともいずれかに位置する。
図15について詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
本実施の形態においても、従来例として例示したステータコイルよりも、渦電流の抑制が可能である。図15は、本実施の形態において、ステータ4の径方向における内側から外側を見る場合の正面図である。凹部5gは、ステータコイル5の両面にあっても良い。予め定められたターン数の環状体5mを含む螺旋状コイルによって構成するステータコイル5において、一部のターンの環状体5mのいずれかの箇所に、凹部5gを配置しても良い。その配置箇所は特に限定しない。ステータコイル5の全体に亘って、凹部5gを配置しなくても良く、ステータコイル5の一部分のみに、凹部5gを配置しても良い。
また、本実施の形態における凹部5gは、溝状の凹みである。しかし、この構成に限らない。凹部の縁形状が円形、矩形、三角形、多角形の凹みでも良く、その凹みを複数配置する構成でも良い。その凹みの配置パターンも特に限定しない。溝状の凹みを交差させた網目状のパターンを構成しても良い。
コイル線路部5qにおける凹部5gの配置は、一方のコイル線路部5qの長手方向中央部と、他方のコイル線路部5qの長手方向中央部とを結ぶ仮想直線に対して、線対称の配置であっても良い。
なお、凹部5gは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどに、渦電流の発生を抑制し、効果的である。しかし、反面、凹部5gは、その配置数、又は、形状の大きさが増すほどにステータコイル5自体の実質的な導電率を低下させ、ステータコイル5への通電時における自己発熱を高めてしまう。渦電流の発生を抑制する効果と、実質的な導電率を低下による自己発熱増加は、トレードオフの関係である。前者・後者のバランスを図って、凹部5gについては、好適な配置数、その形状及びその寸法を選択する。
凹部5gは、環状体の内周端近傍に配置しても良い。渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著であり、渦電流の発生を抑制し、効果的である。
(実施の形態14)
図16Aは、実施の形態14におけるステータコイル5を示す正面図である。図16Bは、図16Aにおける16B-16B線における断面図である。本実施の形態におけるモータの構成は、実施の形態1と同様であり、重複する内容については、その記述を省略する。
本実施の形態におけるステータコイル5は、実施の形態1から実施の形態10で示す構成において、付加可能である。具体的には、ティース42の先端側に位置する複数の環状体5mの内周端部とティース42との間に空隙5hを有する。
図16Aについて詳述すると、本実施の形態において、ステータの径方向における内側から外側を見た場合のステータコイル5を示す正面図である。なお、この正面図は、ステータコイル5の螺旋面5iを、ティース42の先端側から平面視する場合も同様の図である。よって、この図を、平面視を示す図、とも表現可能である。
なお、本実施の形態における螺旋面の具体的な構成は、特に限定しない。例えば、曲面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。階段状の構造によって実質的な螺旋面を構成しても良い。傾斜面と平面とによって実質的な螺旋面を構成しても良い。
図16Bについて詳述すると、図16Aにおける16B-16B線におけるステータコイル5の断面図である。
図16A及び図16Bに示すとおり、ティース42の先端側に位置する複数の環状体5mのうち、ティース42の先端側から3ターンについて、空隙5hを有する。空隙5hは、環状体5mの内周端部であり且つ環状体5mの一部であるコイル線路部5qにおける内周端部と、ティース42の積層面側との間に形成するエアーギャップによって構成する。即ち、ティース42の配置箇所に対して隙間である空隙5hを設ける。
渦電流の発生は、環状体5mの外周端側よりも内周端側が顕著である。特に、ティース42の先端側に位置する環状体5mの内周端側が顕著である。このように、環状体5mの一部であるコイル線路部5qにおける内周端部と、ティース42の積層面側との間に形成するエアーギャップによって、渦電流の発生を効果的に抑制可能である。
本実施の形態においては、空隙5hは、コイル線路部5qにおける内周端部とティース42の積層面側との間に形成するエアーギャップである。しかし、コイルエンド部5rにおける内周端部とティース42の積層面側との間に形成するエアーギャップでも良い。同様に、コイルコーナー部5sにおける内周端部とティース42の積層面側との間に形成するエアーギャップでも良い。
本発明におけるステータコイル5は、鋳造により形成可能である。この方法によれば、断面積の大きい導線から容易に螺旋状のステータコイルを成形可能である。上記の鋳造に限らず、他の方法で形成しても良い。例えば、銅、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、鉄、SUS(Steel Use Stainless)、真鍮などの固体物から切削加工等によって形成しても良い。また、個々に成形された部品同士を溶接又は接合による部材一体化により形成しても良い。
なお、各実施の形態においては、螺旋状コイルは、巻き始め側の断面が長方形であるが、巻き終わり側へ向かって断面形状における長短比が変り、その断面形状が正方形へ近似する構成である。