JP7435305B2 - 乗物内装品 - Google Patents
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Description
図1に示す着座面部10は、シートクッション部4に位置する下着座面部11と、シートバック部6に位置する上着座面部12とを一体で有している。下着座面部11は、上方視で略矩形の部位であり、その着座面となる上面が、シートクッション部4の意匠面を形成している。この下着座面部11には、シート幅方向中央で前後に延びる下天板メイン部11aと、下天板メイン部11aのシート幅側方に位置する右側の下天板サイド部11b及び左側の下天板サイド部11cとが一体的に設けられている。また上着座面部12は、正面視で略矩形の部位であり、その着座面となる前面が、シートバック部6の意匠面を形成している。この上着座面部12には、シート幅方向中央で上下に延びる概ね平坦な上天板メイン部12aと、右側の上天板サイド部12bと、左側の上天板サイド部12cとが一体的に設けられている。そして下天板メイン部11aと上天板サイド部12bとは、通常走行時に乗員を支持する部位である。また各天板サイド部11b,11c,12b,12cは、後述するように着座側に曲がることが可能であり、カーブ走行時などに乗員の側部を支持することができる。
つづいて各外形部の構成を説明するが、図3に示す複数の第一外形部21は概ね同一の基本構成を有しているため、ハッチを付けた第一外形部21を一例にその詳細を説明する。この第一外形部21は、図4に示すように、前後方向を向いた六角柱状の中空部材であり、意匠面側(図の前側)から見た平面視で概ね正六角形状をなしている。この第一外形部21では、その前端面21aが概ね平坦であるとともに、各辺をなす側壁部21bが前後方向に延びている。また側壁部21bで形成された各辺には、後述する連結部30を挿設するための挿設孔21c(貫通孔)がそれぞれ設けられ、さらにその内側には、連結部30を軸支するための軸受け部21dが形成されている。
そして図3に示す複数の連結部30等も概ね同一の基本構成を有しているため、以下に、一つの連結部30を一例にその詳細を説明する。この連結部30は、図4に示すように、隣り合う第一外形部21と第二外形部22を連結する軸状の部材であり、第一板部310と第二板部320が軸長さ方向に連結されることで形成されている。そして第一板部310は、第一外形部21の挿設孔21cに挿設される縦板状の部位であり、図7に示すように第一外形部21に対して前後方向に傾動可能な状態で取付けられる。すなわち第一板部310には、傾動の際の回転中心となる一対の傾動軸部311,312が突出しており、これら各傾動軸部311,312が、第一外形部21内の軸受け部21dに回転可能に軸支される。また第一板部310の先端面は、第一外形部21から外方に突出し、この先端面から突出する回転軸313に後述する第二板部320が連結されている。
ここで図3中のハッチを付けた第二外形部22の周囲には、上述したように三つの第一外形部21が配置され、これら各第一外形部21が対応する連結部30~32を介して連結している。そして図8を参照して、意匠面側(前側)から第二外形部22を見た場合に、挿通された三つの連結部30~32が第二外形部22の内部で交差状に配置されている。すなわち各連結部30,31,32は、それぞれ対応する補強柱部322,322x,322yを有し、これら各補強柱部322,322x,322yが第二外形部22の概ね中心(X)で交差している。そして各補強柱部322,322x,322yは、第二外形部22の高さ方向(前後方向)の形成位置が異なっており、第二外形部22内で前後に重なるように配置されている。こうして複数の各補強柱部322,322x,322yを第二外形部22内で交差状に配置して、各補強柱部322,322x,322yを補強材として使用することにより、第二外形部22の強度を確保することができる。
図2に示す乗物用シート2は、シートクッション部4の骨格をなす下フレーム部4Fと、シートバック部6の骨格をなす上フレーム部6Fとを有している。そして本実施例では、下フレーム部4Fと上フレーム部6Fとが、それぞれ本発明の可動機構に相当し、これら各フレーム部4F,6Fの働きで、図1に示す着座面部10の形状を変更することが可能となっている。そして下フレーム部4Fは、複数の下横フレーム41で形成されている(図2では、便宜上、三つの下横フレームに共通の符号41を付す)。これら各下横フレーム41は、脚部5の上面に前後に適宜の間隔をあけて固定されており、この脚部5からシート幅方向両側(左右)に張り出している。
図1及び図2に示す乗物用シート2では、意匠性や利便性の確保の観点から、可動機構としての各フレーム部4F,6Fを動かして着座面部10(意匠面)の外形形状を適宜変更する。この種のシート構成では、着座面部10の形状をより自由に変更できることが望まれる。そこで図3を参照して、着座面部10は、その面方向に配列された複数の外形部21,22が、軸状の連結部30等を介して連結されることで形成されている。また隣り合う外形部21,22同士は、連結部30等の軸長さ方向及び軸周り方向に互いの相対位置を変更可能な状態とされて、着座面部10の表裏方向に向けて傾動可能に連結部30等で連結されている。そして複数の外形部21,22を、相対位置を変えながら疎又は密となるように、図2に示すフレーム部4F,6Fにて動かす。こうすることで、着座面部10を、平面的な意匠面を形成する配列状態から、曲面的な意匠面を形成する配列状態に変位させることが可能である。こうして本実施例では、各外形部21,22を、これらの相対位置関係を変えながら密又は疎に配列させることで、所望の形状(平面形状や湾曲形状)に沿うように配置することとしている。そこで以下に、上着座面部12を一例にその形状変更の態様を具体的に説明する。
ここで着座面部(意匠面)の構成は、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えば図13に示す変形例1の着座面部10Xでは、第一外形部21Xと第二外形部22Xとが概ね正方格子状に互い違いに配置されて、対応する連結部30Xで連結されている。これら各第一外形部21Xと各第二外形部22Xとは、それぞれ前後方向を向いた四角柱状の中空部材であり、意匠面側から見た平面視で概ね正四角形状をなしている。そして本変形例では、意匠面側から第二外形部22Xを見た場合に、四つの連結部30Xの補強柱部322Xが、第二外形部22Xの内部で十字をなすように交差状に配置されている(図13中、二点破線で図示した第二外形部を参照)。これら四つの補強柱部322Xは、第二外形部22Xの高さ方向(前後方向)の位置が異なるように形成されており、第二外形部22Xの概ね中心(X)で前後から重なるように配置されて交差している。こうして本変形例では、四つの補強柱部322Xを補強材として使用することにより、第二外形部22Xの強度をさらに確実に確保することができる。
また図14に示す変形例2の着座面部10Yは、変形例1の着座面部と概ね同様の基本構成を有しているが、第一外形部21Yと第二外形部22Yが概ね円柱状となっており、着座面側から見た場合に円形状をなしている。そして本変形例においても、意匠面側から第二外形部22Yを見た場合に、四つの連結部30Yの補強柱部322Yが、第二外形部22Yの内部で十字をなすように交差状に配置されているため、第二外形部22Yの強度をさらに確実に確保することができる(図14中、二点破線で図示した第二外形部を参照)。なお本変形例では、各外形部21Y,22Yを円柱状に形成したが、楕円柱状でもよく、球形状や半球形状でもよく、これらを組み合わせることで独自の意匠や感触を表現することもできる。
また図15に示す変形例3の着座面部10Zでは、第一外形部21Zと第二外形部22Zとが、それぞれ着座面側から見た場合に三角形状をなし、概ね三角格子状に互い違いに配置されている。また第二外形部22Zの内部には、三つの連結部30Zの補強柱部322Zが交差状に配置されているため、第二外形部22Zの強度を確保することができる(図15中、二点破線で図示した第二外形部を参照)。そして各外形部21Z,22Zは、それぞれ形の崩れにくい最小の辺で構成された三角形状をなしているため、強度性に一層優れる構成となっている。
また図16に示す変形例4では、第一外形部21と第二外形部22を連結する連結部30Aが実施例と異なっている。そして本変形例の連結部30Aは、実施例1と同様に第二板部に相当する部分(スライド板部321,補強柱部322,先端面323)を有しているが、第一板部の代わりにボールジョイント部310Aを一体で有している。このボールジョイント部310Aは、概ね球形状の部位であり、第一外形部21に回転自在に挿設されている。そして本変形例では、第一外形部21と第二外形部22とが、連結部30Aのボールジョイント部310Aの曲面に沿って位置変位可能な状態で連結されるため、互いの相対位置を一層フレキシブルに変更することが可能である。
4 シートクッション部
5 脚部
6 シートバック部
8 ヘッドレスト部
10 着座面部
11 下着座面部
11a 下天板メイン部
11b 右側の下天板サイド部
11c 左側の下天板サイド部
12 上着座面部
12a 上天板メイン部
12b 右側の天板サイド部
12c 左側の天板サイド部
21 第一外形部
21a (第一外形部の)前端面
21b (第一外形部の)側壁部
21c 挿設孔
21d 軸受け部
22 第二外形部
22a (第二外形部の)前端面
22b (第二外形部の)側壁部
22c 挿通孔
H 貫通孔
30~32 連結部
310 第一板部
311,312 傾動軸部
313 回転軸
320 第二板部
321 スライド板部
322,322x,322y 補強柱部
323 先端面
4F 下フレーム部(本発明の可動機構)
41 下横フレーム
6F 上フレーム部(本発明の可動機構)
60 縦フレーム
61 (下側の)上横フレーム
61a (上側の)上横フレーム
62 センター部
62H ヒンジ部
63 右アーム部
63a 右固定部位
63b 右可動部位
63c 右位置決め部
63H ヒンジ部位
64 左アーム部
64a 左固定部位
64b 左可動部位
64c 左位置決め部
64H 別のヒンジ部位
72 右側固定部
73 右端固定部
82 左側固定部
83 左端固定部
TM1 チューブ材
TM2 別のチューブ材
10X (変形例1の)着座面部
21X (変形例1の)第一外形部
22X (変形例1の)第二外形部
30X (変形例1の)連結部
322X (変形例1の)補強柱部
10Y (変形例2の)着座面部
21Y (変形例2の)第一外形部
22Y (変形例2の)第二外形部
30Y (変形例2の)連結部
322Y (変形例2の)補強柱部
10Z (変形例3の)着座面部
21Z (変形例3の)第一外形部
22Z (変形例3の)第二外形部
30Z (変形例3の)連結部
322Z (変形例3の)補強柱部
30A (変形例4の)連結部
310A ボールジョイント部
Claims (5)
- 外観をなす意匠面の形状を可動機構にて動かすことにより変更可能である乗物内装品において、
前記意匠面は、その面方向に配列された複数の外形部が、軸状の連結部を介して連結されることで形成されているとともに、隣り合う外形部同士は、前記連結部の軸長さ方向及び軸周り方向に互いの相対位置を変更可能な状態とされており、
前記連結部では、一つの外形部に連結される第一板部と、前記一つの外形部の隣に位置する別の外形部に連結される第二板部とが軸長さ方向に連結されていると共に、前記第一板部から軸長さ方向に突出する回転軸に対してその軸周りに回転可能に前記第二板部が連結されていることで、前記複数の外形部は、各々、前記意匠面の表裏方向に向けて傾動可能に前記連結部で連結されており、
前記複数の外形部を、相対位置を変えながら疎又は密となるように前記可動機構にて動かすことで、平面的な意匠面を形成する配列状態から、曲面的な意匠面を形成する配列状態に変位させることが可能である乗物内装品。 - 前記複数の外形部を個々に動かすことが可能である請求項1に記載の乗物内装品。
- 前記複数の外形部としての第一外形部と第二外形部とが、それぞれ意匠面側から見た平面視において円形状又は多角形状をなして、前記意匠面の面方向に格子状に配置されて連結されており、
前記第一外形部には、前記平面視においてその周囲に配置する複数の連結部が傾動可能に取付けられ、前記第二外形部には、前記平面視においてその周囲に配置する複数の連結部が、それぞれ軸長さ方向及び軸周り方向に移動可能な状態で挿通されて、前記第二外形部の内部で交差して配置されている請求項1又は2に記載の乗物内装品。 - 乗物用シートとして使用されるとともに、前記意匠面に相当する前記乗物用シートの着座面部が、通常走行時に乗員を支持する天板メイン部と、前記天板メイン部のシート幅方向側方に位置する天板サイド部とを有し、
前記天板メイン部と前記天板サイド部とが、前記複数の外形部と前記連結部とによって一体的に形成されている請求項1~3のいずれか一項に記載の乗物内装品。 - 乗員の下半身を支持するシートクッション部と、乗員の上半身を支持するシートバック部とを有し、
前記意匠面に相当する前記シートクッション部の着座面部と前記シートバック部の着座面部が、前記複数の外形部と前記連結部とによって一体的に形成されている請求項4に記載の乗物内装品。
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