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JP7436686B2 - マイクロミラーデバイス及び光走査装置 - Google Patents
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Description

本開示の技術は、マイクロミラーデバイス及び光走査装置に関する。
シリコン(Si)の微細加工技術を用いて作製される微小電気機械システム(Micro Electro Mechanical Systems:MEMS)デバイスの1つとしてマイクロミラーデバイス(マイクロスキャナともいう。)が知られている。このマイクロミラーデバイスは小型かつ低消費電力であることから、レーザーディスプレイ、レーザープロジェクタ、光干渉断層計などへの幅広い応用が期待されている。
マイクロミラーデバイスの駆動方式は様々である。例えば、特開2003-117897号公報には、静電駆動方式のマイクロミラーデバイスが開示されている。また、特開平07-027989号公報には、電磁駆動方式のマイクロミラーデバイスが開示されている。さらに、特開2010-060688号公報には、圧電駆動方式のマイクロミラーデバイスが開示されている。
圧電駆動方式は、他の駆動方式に比べて発生するトルクが高く、高スキャン角が得られるとして有望視されている。特に、レーザーディスプレイのように高いスキャン角が必要な場合には、圧電駆動方式のマイクロミラーデバイスを共振駆動で駆動することにより、より高いスキャン角が得られる。
レーザーディスプレイに用いられる一般的なマイクロミラーデバイスは、ミラー部と、圧電方式の第1アクチュエータ及び第2アクチュエータとを備える(例えば、特開2010-060688号公報参照)。ミラー部は、互いに直交する第1軸及び第2軸の周りに揺動自在である。第1アクチュエータは、外部から供給される駆動電圧に応じて、ミラー部を第1軸の周りに揺動させる。第2アクチュエータは、外部から供給される駆動電圧に応じて、ミラー部を第2軸の周りに揺動させる。上述のスキャン角は、ミラー部の振れ角の最大値(以下、最大振れ角という。)に対応する。
また、ミラー部を、第1軸及び第2軸の周りにそれぞれ共振させることにより二次元光走査を行うことが知られている(例えば、特開2010-060688号公報参照)。このような二次元光走査は、リサージュスキャンと称される。
特開2010-060688号公報に記載のマイクロミラーデバイスは、ミラー部と、ミラー部と第1支持部で連結された第1アクチュエータと、第1アクチュエータと第2支持部で連結された枠体と、枠体と第3支持部で連結された第2アクチュエータとを有する。
特開2010-060688号公報に記載のマイクロミラーデバイスでは、第1アクチュエータが第1支持部を第1軸としてミラー部を揺動させ、かつ、第2アクチュエータが第2支持部を第2軸としてミラー部を揺動させる。したがって、第1アクチュエータは、ミラー部のみを揺動させるのに対して、第2アクチュエータは、ミラー部、第1アクチュエータ、及び枠体を揺動させる。
特開2010-060688号公報に記載のマイクロミラーデバイスでは、第1アクチュエータによる第1軸周りの最大振れ角と、第2アクチュエータによる揺動部分(すなわち、ミラー部、第1アクチュエータ、及び枠体)の重量とを独立して決定することができない。例えば、第1軸周りの最大振れ角を大きくしようとすると、第1アクチュエータによる第1軸周りのトルクを高めるために、第1アクチュエータを大型化する必要がある。第1アクチュエータを大型化すると、第1アクチュエータの重量が増大することにより、第2軸周りの共振周波数が低下してしまう。
本開示の技術は、第2軸周りの共振周波数を低下させることなく、第1軸周りの最大振れ角を大きくすることを可能とするマイクロミラーデバイス及び光走査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示のマイクロミラーデバイスは、入射光を反射する反射面を有するミラー部と、ミラー部の静止時の反射面を含む平面内にある第1軸上でミラー部と接続され、かつミラー部を第1軸周りで揺動可能に支持する第1支持部と、第1支持部に接続され、第1軸を挟んで対向した一対の可動枠と、ミラー部の静止時の反射面を含む平面内であって第1軸に直交する第2軸上で可動枠に接続され、かつミラー部と第1支持部と可動枠とを第2軸周りで揺動可能に支持する第2支持部と、第2支持部に接続され、かつ第2軸を挟んで対向し、圧電素子を有する一対の第1アクチュエータと、第1アクチュエータを囲んで配置され、かつ第1軸を挟んで対向し、圧電素子を有する一対の第2アクチュエータと、第1アクチュエータと第2アクチュエータとを接続する第1接続部と、第2アクチュエータを囲んで配置された固定枠と、第2アクチュエータと固定枠とを接続する第2接続部と、を備え、第2アクチュエータがミラー部に第1軸周りの回転トルクを作用させ、かつ第1アクチュエータが可動枠に第2軸周りの回転トルクを作用させることにより、ミラー部を第1軸及び第2軸の周りにそれぞれ揺動させる。
第1接続部は、第1アクチュエータと第2アクチュエータを、第1軸と第2軸とのいずれか一方又は両方の近傍で接続しており、第2接続部は、固定枠と第2アクチュエータを、第1軸と第2軸とのいずれか一方又は両方の近傍で接続し、かつ第1接続部と同じ軸上で接続する第2A接続部を含み、第1接続部を第1軸に沿って第2アクチュエータのミラー部とは反対側の端部まで仮想的に延長した仮想延長部を構成し、ミラー部、第1支持部、可動枠、第2支持部、第1アクチュエータ、第1接続部、仮想延長部、及び第2A接続部を第1構造部とし、第2アクチュエータ及び第2接続部を第2構造部とし、第2接続部の固定枠側の端部を固定した場合における第1構造部の共振モードのうち、ミラー部が第1軸周りに揺動する第1共振モードの共振周波数をfmとし、第2接続部の固定枠側を固定した第2構造部の共振モードのうち、第1軸が振動の節の中に位置し、かつ第2アクチュエータの第1軸に対する面外方向の変位分布が対称となる第2共振モードの共振周波数をfaとした場合に、|fm-fa|/fm≦0.03の関係を満たすことが好ましい。
第1接続部は、第1アクチュエータと第2アクチュエータを、第1軸と第2軸とのいずれか一方の近傍で接続しており、第2接続部は、固定枠と第2アクチュエータを、第1軸と第2軸とのうち、第1接続部が配置された軸と直交する軸の近傍で接続しており、第1接続部を第1軸に沿って第2アクチュエータのミラー部とは反対側の端部まで仮想的に延長した仮想延長部を構成し、ミラー部、第1支持部、可動枠、第2支持部、第1アクチュエータ、第1接続部、及び仮想延長部を第1構造部とし、第2アクチュエータ及び第2接続部を第2構造部とし、仮想延長部の固定枠側の端部を固定した場合における第1構造部の共振モードのうち、ミラー部が第1軸周りに揺動する第1共振モードの共振周波数をfmとし、第2接続部の固定枠側を固定した第2構造部の共振モードのうち、第1軸が振動の節の中に位置し、かつ第2アクチュエータの第1軸に対する面外方向の変位分布が対称となる第2共振モードの共振周波数をfaとした場合に、0≦(fm-fa)/fm≦0.14の関係を満たすことが好ましい。
第1接続部は、第1アクチュエータと第2アクチュエータを、第1軸と第2軸とのいずれか一方又は両方の近傍で接続しており、第2接続部は、固定枠と第2アクチュエータを、第1軸と第2軸とのいずれか一方又は両方の近傍で接続し、かつ第1接続部と同じ軸上で接続する第2A接続部を含み、第1接続部を第1軸に沿って第2アクチュエータのミラー部とは反対側の端部まで仮想的に延長した仮想延長部を構成し、ミラー部、第1支持部、可動枠、第2支持部、第1アクチュエータ、第1接続部、仮想延長部、及び第2A接続部を第1構造部とし、第2アクチュエータ及び第2接続部を第2構造部とし、第2接続部の固定枠側の端部を固定した場合における第1構造部の共振モードのうち、ミラー部が第1軸周りに揺動する第1共振モードの共振周波数をfmとし、第2接続部の固定枠側を固定した第2構造部の共振モードのうち、第1軸が振動の節の中に位置し、かつ第2アクチュエータの第1軸に対する面外方向の変位分布が対称となる第2共振モードの共振周波数をfaとした場合に、|fm-fa|/fm>0.03の関係を満たすことが好ましい。
第1接続部は、第1アクチュエータと第2アクチュエータを、第1軸と第2軸とのいずれか一方の近傍で接続しており、第2接続部は、固定枠と第2アクチュエータを、第1軸と第2軸とのうち、第1接続部が配置された軸と直交する軸の近傍で接続しており、第1接続部を第1軸に沿って第2アクチュエータのミラー部とは反対側の端部まで仮想的に延長した仮想延長部を構成し、ミラー部、第1支持部、可動枠、第2支持部、第1アクチュエータ、第1接続部、及び仮想延長部を第1構造部とし、第2アクチュエータ及び第2接続部を第2構造部とし、仮想延長部の固定枠側の端部を固定した場合における第1構造部の共振モードのうち、ミラー部が第1軸周りに揺動する第1共振モードの共振周波数をfmとし、第2接続部の固定枠側を固定した第2構造部の共振モードのうち、第1軸が振動の節の中に位置し、かつ第2アクチュエータの第1軸に対する面外方向の変位分布が対称となる第2共振モードの共振周波数をfaとした場合に、(fm-fa)/fm<0、又は(fm-fa)/fm>0.14の関係を満たすことが好ましい。
第1アクチュエータはミラー部と厚みが等しく、かつ、第2アクチュエータは第1アクチュエータよりも厚みが薄いことが好ましい。
第1接続部は、第1支持部に沿って配置されていることが好ましい。
一対の第1アクチュエータは、それぞれ半環状であることが好ましい。
一対の第2アクチュエータは、それぞれ半環状であることが好ましい。
本開示の光走査装置は、上記いずれかのマイクロミラーデバイスと、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを駆動するプロセッサと、を備える光走査装置であって、プロセッサは、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータに駆動信号を与えることにより、ミラー部を、第1軸及び第2軸の周りにそれぞれ共振させる。
本開示の技術によれば、第2軸周りの共振周波数を低下させることなく、第1軸周りの最大振れ角を大きくすることを可能とするマイクロミラーデバイス及び光走査装置を提供することができる。
光走査装置の概略図である。 駆動制御部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 マイクロミラーデバイスの外観斜視図である。 マイクロミラーデバイスを光入射側から見た平面図である。 図4のA-A線に沿った断面図である。 図4のB-B線に沿った断面図である。 第2アクチュエータの駆動例を示す図である。 第1アクチュエータの駆動例を示す図である。 第1駆動信号の一例を示す図である。 第2駆動信号の一例を示す図である。 第1構造部を示す平面図である。 第1構造部のみを対象とした共振モードの一例を示す図である。 第2構造部を示す平面図である。 第2構造部のみを対象とした共振モードの一例を示す図である。 マイクロミラーデバイスの寸法を説明する断面図である。 シミュレーション結果を示す図である。 モデル1~7に対するシミュレーション結果を示すグラフである。 モデル8~15に対するシミュレーション結果を示すグラフである。 第1変形例に係るマイクロミラーデバイスの平面図である。 第1変形例に係る第1構造部を示す平面図である。 第1変形例に係る第2構造部を示す平面図である。 シミュレーション結果を示す図である。 モデル16~23に対するシミュレーション結果を示すグラフである。 第2変形例に係るマイクロミラーデバイスの平面図である。 第2変形例に係る第1構造部を示す平面図である。 第2変形例に係る第2構造部を示す平面図である。 シミュレーション結果を示す図である。 モデル24~30に対するシミュレーション結果を示すグラフである。 第1接続部及び第2接続部の形状の変形例を示す図であり、(A)は第1形状を示し、(B)は第2形状を示し、(C)は第3形状を示す。
添付図面に従って本開示の技術に係る実施形態の一例について説明する。
[第1実施形態]
図1は、一実施形態に係る光走査装置10を概略的に示す。光走査装置10は、マイクロミラーデバイス(以下、MMD(Micro Mirror Device)という。)2と、光源3と、駆動制御部4とを有する。光走査装置10は、駆動制御部4の制御に従って、光源3から照射された光ビームLをMMD2により反射することにより被走査面5を光走査する。被走査面5は、例えばスクリーンである。
MMD2は、第1軸aと、第1軸aに直交する第2軸aとの周りに、ミラー部20(図3参照)を揺動(すなわち、往復回動運動)させることを可能とする圧電型2軸駆動方式のマイクロミラーデバイスである。以下、第1軸aと平行な方向をX方向、第2軸aと平行な方向をY方向、第1軸a及び第2軸aに直交する方向をZ方向という。
光源3は、光ビームLとして、例えばレーザ光を発するレーザ装置である。光源3は、MMD2のミラー部20が静止した状態において、ミラー部20が備える反射面20A(図3参照)に垂直に光ビームLを照射することが好ましい。なお、光源3から発せられた光ビームLを反射面20Aに照射する角度は垂直に限られず、光ビームLを反射面20Aに対して斜めに照射してもよい。
駆動制御部4は、光走査情報に基づいて光源3及びMMD2に駆動信号を出力する。光源3は、入力された駆動信号に基づいて光ビームLを発生してMMD2に照射する。MMD2は、入力された駆動信号に基づいて、ミラー部20を第1軸a及び第2軸aの周りに揺動させる。
詳しくは後述するが、駆動制御部4は、ミラー部20を第1軸a及び第2軸aの周りにそれぞれ共振させることにより、ミラー部20で反射される光ビームLは、被走査面5上においてリサージュ波形を描くように走査される。この光走査方式は、リサージュスキャン方式と呼ばれる。
光走査装置10は、例えば、リサージュスキャン方式のレーザーディスプレイに適用される。具体的には、光走査装置10は、AR(Augmented Reality)グラス又はVR(Virtual Reality)グラス等のレーザースキャンディスプレイに適用可能である。
図2は、駆動制御部4のハードウェア構成の一例を示す。駆動制御部4は、CPU(Central Processing Unit)40、ROM(Read Only Memory)41、RAM(Random Access Memory)42、光源ドライバ43、及びMMDドライバ44を有する。CPU40は、ROM41等の記憶装置からプログラム及びデータをRAM42に読み出して処理を実行することにより、駆動制御部4の全体の機能を実現する演算装置である。CPU40は、本開示の技術に係るプロセッサの一例である。
ROM41は、不揮発性の記憶装置であり、CPU40が処理を実行するためのプログラム、及び前述の光走査情報等のデータを記憶している。RAM42は、プログラム及びデータを一時的に保持する不揮発性の記憶装置である。
光源ドライバ43は、CPU40の制御に従って、光源3に駆動信号を出力する電気回路である。光源ドライバ43においては、駆動信号は、光源3の照射タイミング及び照射強度を制御するための駆動電圧である。
MMDドライバ44は、CPU40の制御に従って、MMD2に駆動信号を出力する電気回路である。MMDドライバ44においては、駆動信号は、MMD2のミラー部20を揺動させるタイミング、周期、及び振れ角を制御するための駆動電圧である。
CPU40は、光走査情報に基づいて光源ドライバ43及びMMDドライバ44を制御する。光走査情報は、被走査面5に走査する光ビームLの走査パターンと、光源3の発光タイミングとを含む情報である。
次に、図3~図6を用いてMMD2の一例を説明する。図3は、MMD2の外観斜視図である。図4は、MMD2を光入射側から見た平面図である。図5は、図4のA-A線に沿った断面図である。図6は、図4のB-B線に沿った断面図である。
図3に示すように、MMD2は、ミラー部20、一対の第1支持部21、一対の可動枠22、一対の第2支持部23、一対の第1アクチュエータ24、一対の第2アクチュエータ25、一対の第1接続部26A、一対の第2接続部26B、及び固定枠27を有する。MMD2は、いわゆるMEMSスキャナである。
ミラー部20は、入射光を反射する反射面20Aを有する。反射面20Aは、ミラー部20の一面に設けられた、例えば、金(Au)又はアルミニウム(Al)等の金属薄膜で形成されている。反射面20Aの形状は、例えば、第1軸aと第2軸aとの交点を中心とした円形状である。
第1軸a及び第2軸aは、ミラー部20が静止した静止時において反射面20Aを含む平面内に存在する。MMD2の平面形状は、矩形状であって、第1軸aに関して線対称であり、かつ第2軸aに関して線対称である。
一対の第1支持部21は、第2軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、第2軸aに関して線対称な形状である。また、第1支持部21の各々は、第1軸aに関して線対称な形状である。第1支持部21は、第1軸a上でミラー部20と接続されており、ミラー部20を第1軸a周りに揺動可能に支持している。
一対の可動枠22は、第1軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、第1軸aに関して線対称となる形状である。可動枠22の各々は、第2軸aに関して線対称な形状である。また、可動枠22の各々は、ミラー部20の外周に沿って円弧状に湾曲した半環状である。可動枠22の両端はそれぞれ第1支持部21に接続されている。
第1支持部21と可動枠22とは、互いに接続されることにより、ミラー部20を囲んでいる。可動枠22と第1支持部21とは、連続して形成された一体構造である。なお、一対の可動枠22により形成される形状は、円環等の環状形状を含む。
一対の第2支持部23は、第1軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、第1軸aに関して線対称な形状である。第2支持部23の各々は、第2軸aに関して線対称な形状である。第2支持部23は、第2軸a上で可動枠22に接続されており、ミラー部20と第1支持部21と可動枠22を、第2軸a周りに揺動可能に支持している。また、第2支持部23の両端はそれぞれ第1アクチュエータ24に接続されている。
一対の第1アクチュエータ24は、第2軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、第2軸aに関して線対称な形状である。また、第1アクチュエータ24の各々は、第1軸aに関して線対称な形状である。また、第1アクチュエータ24の各々は、第1支持部21の外周に沿って湾曲した半環状である。
一対の第1アクチュエータ24は、一対の第2支持部23を介して互いに接続されることにより、ミラー部20、第1支持部21、及び可動枠22を囲んでいる。第1アクチュエータ24と第2支持部23とは、連続して形成された一体構造である。なお、一対の第1アクチュエータ24により形成される形状は、円環等の環状形状を含む。
一対の第2アクチュエータ25は、第1軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、第1軸aに関して線対称な形状である。また、第2アクチュエータ25の各々は、第2軸aに関して線対称な形状である。また、第2アクチュエータ25の各々は、第1アクチュエータ24及び第2支持部23の外周に沿って湾曲した半環状である。また、第2アクチュエータ25は、一対の第1接続部26Aに接続されている。
一対の第1接続部26Aは、第2軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、第2軸aに関して線対称な形状である。また、第1接続部26Aの各々は、第1軸aに関して線対称な形状である。第1接続部26Aは、第1軸aに沿って配置されており、第1軸a上で、第1アクチュエータ24と第2アクチュエータ25とを接続している。
一対の第2アクチュエータ25は、互いに接続されることにより、ミラー部20、第1支持部21、可動枠22、及び第1アクチュエータ24を囲んでいる。なお、一対の第2アクチュエータ25により形成される形状は、円環等の環状形状を含む。
固定枠27は、外形が矩形状の枠状部材であって、第1軸a及び第2軸aのそれぞれに関して線対称な形状である。固定枠27は、第2アクチュエータ25の外周を囲んで配置されている。固定枠27は、第2接続部26Bを介して第2アクチュエータ25に接続されている。
一対の第2接続部26Bは、第2軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、第2軸aに関して線対称な形状である。また、第2接続部26Bの各々は、第1軸aに関して線対称な形状である。第2接続部26Bは、第1軸aに沿って配置されており、第1軸a上で、第2アクチュエータ25と固定枠27とを接続している。
第1アクチュエータ24及び第2アクチュエータ25は、それぞれ圧電素子を備えた圧電アクチュエータである。一対の第1アクチュエータ24は、可動枠22に第2軸a周りの回転トルクを作用させることにより、ミラー部20を第2軸a周りに揺動させる。一対の第2アクチュエータ25は、ミラー部20に第1軸a周りの回転トルクを作用させることにより、ミラー部20を第1軸a周りに揺動させる。
図4に示すように、第1支持部21は、揺動軸21Aと、一対の連結部21Bとで構成されている。揺動軸21Aは、第1軸aに沿って延伸した、いわゆるトーションバーである。揺動軸21Aは、一端がミラー部20に接続されており、他端が連結部21Bに接続されている。
一対の連結部21Bは、第1軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、第1軸aに関して線対称な形状である。連結部21Bは、一端が揺動軸21Aに接続されており、他端が可動枠22に接続されている。連結部21Bは、折り返し構造を有している。連結部21Bは、折り返し構造により弾性を有するため、ミラー部20が第1軸a周りに揺動する際に、揺動軸21Aにかかる内部応力を緩和する。
第2支持部23は、揺動軸23Aと、一対の連結部23Bとで構成されている。揺動軸23Aは、第2軸aに沿って延伸した、いわゆるトーションバーである。揺動軸23Aは、一端が可動枠22に接続されており、他端が連結部23Bに接続されている。
一対の連結部23Bは、第2軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、第2軸aに関して線対称な形状である。連結部23Bは、一端が揺動軸23Aに接続されており、他端が第1アクチュエータ24に接続されている。連結部23Bは、折り返し構造を有している。連結部23Bは、折り返し構造により弾性を有するため、ミラー部20が第2軸a周りに揺動する際に、揺動軸23Aにかかる内部応力を緩和する。
第1アクチュエータ24は、円弧状部24Aと、一対の扇状部24Bとで構成されている。円弧状部24Aは、第1軸aに関して線対称な形状である。円弧状部24Aの両端はそれぞれ扇状部24Bに接続されている。
一対の扇状部24Bは、第1軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、第1軸aに関して線対称な形状である。扇状部24Bは、一端が円弧状部24Aに接続されており、他端が第2支持部23の連結部23Bに接続されている。第1アクチュエータ24は、面積が大きい扇状部24Bを有するので、圧電素子の面積が大きい。この結果、第1アクチュエータ24により、第2軸a周りに大きな駆動トルクが得られる。
また、ミラー部20には、反射面20Aの外側に、反射面20Aの外周に沿って複数のスリット20B,20Cが形成されている。複数のスリット20B,20Cは、第1軸a及び第2軸aのそれぞれに関して線対称となる位置に配置されている。スリット20Bは、ミラー部20が揺動することにより反射面20Aに生じる歪を抑制する作用を有する。
図3及び図4では、第1アクチュエータ24及び第2アクチュエータ25に駆動信号を与えるための配線及び電極パッドについては図示を省略している。電極パッドは、固定枠27上に複数設けられる。
図5及び図6に示すように、MMD2は、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板30をエッチング処理することにより形成されている。SOI基板30は、単結晶シリコンからなる第1シリコン活性層31の上に、酸化シリコン層32が設けられ、酸化シリコン層32の上に単結晶シリコンからなる第2シリコン活性層33が設けられた基板である。
ミラー部20、第1支持部21、可動枠22、第2支持部23、第1アクチュエータ24、第2アクチュエータ25、第1接続部26A、及び第2接続部26Bは、SOI基板30からエッチング処理により第1シリコン活性層31及び酸化シリコン層32を除去することで残存した第2シリコン活性層33により形成されている。第2シリコン活性層33は、弾性を有する弾性部として機能する。固定枠27は、第1シリコン活性層31、酸化シリコン層32、及び第2シリコン活性層33の3層で形成されている。
第1アクチュエータ24は、ミラー部20と等しい厚みを有する。第2アクチュエータ25は、第2シリコン活性層33をエッチング処理することにより、第1アクチュエータ24よりも第2シリコン活性層33の厚みが薄く形成されている。すなわち、第2アクチュエータ25は、第1アクチュエータ24よりもZ方向に関する厚みが薄い。
第1アクチュエータ24及び第2アクチュエータ25は、第2シリコン活性層33上に圧電素子28を有する。圧電素子28は、第2シリコン活性層33上に、下部電極51、圧電膜52、及び上部電極53が順に積層された積層構造を有する。なお、上部電極53上には絶縁膜が設けられるが、図示は省略している。
上部電極53及び下部電極51は、例えば、金(Au)又は白金(Pt)等で形成されている。圧電膜52は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)で形成されている。上部電極53及び下部電極51は、配線及び電極パッドを介して、前述の駆動制御部4に電気的に接続されている。
上部電極53には、駆動制御部4から駆動電圧が印加される。下部電極51は、配線及び電極パッドを介して駆動制御部4に接続され、基準電位(例えば、グランド電位)が付与されている。
圧電膜52は、分極方向に正又は負の電圧が印加されると、印加電圧に比例した変形(例えば、伸縮)が生じる。すなわち、圧電膜52は、いわゆる逆圧電効果を発揮する。圧電膜52は、駆動制御部4から上部電極53に駆動電圧が印加されることにより逆圧電効果を発揮して、第1アクチュエータ24及び第2アクチュエータ25を変位させる。
図7は、一対の第2アクチュエータ25の一方の圧電膜52を伸張させ、他方の圧電膜52を収縮させることにより、第2アクチュエータ25に、第1軸a周りの回転トルクを発生させる例を示している。このように、一対の第2アクチュエータ25の一方と他方とが互いに逆方向に変位することにより、ミラー部20が第1軸aの周りに回動する。
また、図7は、一対の第2アクチュエータ25の変位方向と、ミラー部20の回動方向とが互いに逆方向である逆位相の共振モードで、第2アクチュエータ25を駆動した例である。なお、一対の第2アクチュエータ25の変位方向と、ミラー部20の回動方向とが同じ方向である同位相の共振モードで、第2アクチュエータ25を駆動してもよい。
ミラー部20の第1軸a周りの振れ角は、駆動制御部4が第2アクチュエータ25に与える駆動信号(以下、第1駆動信号という。)により制御される。第1駆動信号は、例えば正弦波の交流電圧である。第1駆動信号は、一対の第2アクチュエータ25の一方に印加される駆動電圧波形V1A(t)と、他方に印加される駆動電圧波形V1B(t)とを含む。駆動電圧波形V1A(t)と駆動電圧波形V1B(t)は、互いに逆位相(すなわち位相差180°)である。
なお、ミラー部20の第1軸a周りの振れ角とは、反射面20Aの法線が、YZ平面においてZ方向に対して傾斜する角度をいう。
図8は、一対の第1アクチュエータ24の一方の圧電膜52を伸張させ、他方の圧電膜52を収縮させることにより、第1アクチュエータ24に、第2軸a周りの回転トルクを発生させる例を示している。このように、一対の第1アクチュエータ24の一方と他方とが互いに逆方向に変位することにより、ミラー部20が第2軸aの周りに回動する。
また、図8は、一対の第1アクチュエータ24の変位方向と、ミラー部20の回動方向とが同じ方向ある同位相の共振モードで、第1アクチュエータ24を駆動した例を示している。なお、一対の第1アクチュエータ24の変位方向と、ミラー部20の回動方向とが互いに逆方向である逆位相の共振モードで、第1アクチュエータ24を駆動してもよい。
ミラー部20の第2軸a周りの振れ角は、駆動制御部4が第1アクチュエータ24に与える駆動信号(以下、第2駆動信号という。)により制御される。第2駆動信号は、例えば正弦波の交流電圧である。第2駆動信号は、一対の第1アクチュエータ24の一方に印加される駆動電圧波形V2A(t)と、他方に印加される駆動電圧波形V2B(t)とを含む。駆動電圧波形V2A(t)と駆動電圧波形V2B(t)は、互いに逆位相(すなわち位相差180°)である。
なお、ミラー部20の第2軸a周りの振れ角とは、反射面20Aの法線が、XZ平面においてZ方向に対して傾斜する角度をいう。
図9及び図10は、第1駆動信号及び第2駆動信号の一例を示す。図9は、第1駆動信号に含まれる駆動電圧波形V1A(t)及びV1B(t)を示す。図10は、第2駆動信号に含まれる駆動電圧波形V2A(t)及びV2B(t)を示す。
駆動電圧波形V1A(t)及びV1B(t)は、それぞれ次のように表される。
1A(t)=Voff1+Vsin(2πfd1t)
1B(t)=Voff1+Vsin(2πfd1t+α)
ここで、Vは振幅電圧である。Voff1はバイアス電圧である。fd1は駆動周波数(以下、第1駆動周波数という。)である。tは時間である。αは、駆動電圧波形V1A(t)及びV1B(t)の位相差である。本実施形態では、例えば、α=180°とする。
駆動電圧波形V1A(t)及びV1B(t)が一対の第2アクチュエータ25に印加されることにより、ミラー部20は、第1駆動周波数fd1で第1軸a周りに揺動する(図7参照)。
駆動電圧波形V2A(t)及びV2B(t)は、それぞれ次のように表される。
2A(t)=Voff2+Vsin(2πfd2t+φ)
2B(t)=Voff2+Vsin(2πfd2t+β+φ)
ここで、Vは振幅電圧である。Voff2はバイアス電圧である。fd2は駆動周波数(以下、第2駆動周波数という。)である。tは時間である。βは、駆動電圧波形V2A(t)及びV2B(t)の位相差である。本実施形態では、例えば、β=180°とする。また、φは、駆動電圧波形V1A(t)及びV1B(t)と、駆動電圧波形V2A(t)及びV2B(t)との位相差である。また、本実施形態では、例えば、Voff1=Voff2=0Vとする。
駆動電圧波形V2A(t)及びV2B(t)が一対の第1アクチュエータ24に印加されることにより、ミラー部20は、第2駆動周波数fd2で第2軸a周りに揺動する(図8参照)。
第1駆動周波数fd1は、ミラー部20の第1軸a周りの共振周波数(以下、第1共振周波数という。)に一致するように設定される。第2駆動周波数fd2は、ミラー部20の第2軸a周りの共振周波数(以下、第2共振周波数という。)に一致するように設定される。本実施形態では、fd1>fd2とする。すなわち、ミラー部20は、第1軸a周りの揺動周波数が、第2軸a周りの揺動周波数よりも高い。なお、第1駆動周波数fd1及び第2駆動周波数fd2は、必ずしも共振周波数と一致していなくてもよい。例えば、第1駆動周波数fd1及び第2駆動周波数fd2は、それぞれ共振周波数の近傍の周波数範囲(例えば、共振周波数をピーク値とする周波数分布の半値幅の範囲)内の周波数であってもよい。
ミラー部20の共振には、前述の位相(同位相又は逆位相)に加えて、次数が異なる複数の共振モードが存在する。例えば、第1駆動周波数fd1は、第1軸a周りの逆位相の共振モード群のうちから、最も大きな振れ角が得られる共振モードの共振周波数に一致する値とする。本実施形態では、例えば、第1駆動周波数fd1を、逆位相の共振モード群のうちから、最低次から2番目の共振モードの共振周波数に一致させる。以下、第1軸a周りの共振モードを、高速スキャンモードという。
また、例えば、第2駆動周波数fd2は、第2軸a周りの同位相の共振モード群のうちから、最も大きな振れ角が得られる共振モードの共振周波数に一致する値とする。本実施形態では、例えば、第2駆動周波数fd2を、同位相の共振モード群のうちから、最低次から2番目の共振モードの共振周波数に一致させる。以下、第2軸a周りの共振モードを、低速スキャンモードという。
なお、最も大きな振れ角が得られる共振モードの次数は、第1アクチュエータ24及び第2アクチュエータ25の形状等に応じて変化する。このため、第1駆動周波数fd1及び第2駆動周波数fd2を、それぞれ他の次数の共振モードの周波数に一致させてもよい。
次に、第1軸a周りの共振モードについて説明する。図11は、MMD2の一部の構造部である第1構造部60Aを示している。第1構造部60Aは、ミラー部20、第1支持部21、可動枠22、第2支持部23、第1アクチュエータ24、第1接続部26A、仮想延長部26C、及び第2接続部26Bを含む。仮想延長部26Cは、第1接続部26Aを、第1軸aに沿って第2アクチュエータ25のミラー部20とは反対側の端部25B(図13参照)まで仮想的に延長することにより構成された部位である。なお、本実施形態の第2接続部26Bは、本開示の技術に係る「第2A接続部」の一例である。第2A接続部は、固定枠27と第2アクチュエータ25とを、第1接続部26Aと同じ軸上で接続する。
図12は、第1構造部60Aのみを対象とした共振モードの一例を示す。具体的には、図12は、第2接続部26Bの固定枠27側の端部61(図11参照)を固定した場合における第1構造部60Aの共振モードのうち、ミラー部20が第1軸a周りに揺動する共振モード(以下、第1共振モードという。)を示している。
図13は、MMD2の一部の構造部である第2構造部60Bを示している。第2構造部60Bは、第2アクチュエータ25及び第2接続部26Bを含む。
図14は、第2構造部60Bのみを対象とした共振モードの一例を示す。具体的には、図14は、第2接続部26Bの固定枠27側を固定した場合における第2構造部60Bの共振モードのうち、第1軸aが振動の節の中に位置し、かつ第2アクチュエータ25の第1軸aに対する面外方向(すなわち、板厚方向)の変位分布が対称となる共振モード(以下、第2共振モードという。)を示している。図14では、第2アクチュエータ25の面外方向の変位分布は、第1軸aに対して回転対称である。
第1構造部60Aのみを対象とし、ミラー部20が第1軸a周りに揺動する第1共振モード(図12参照)の共振周波数をfmとする。また、第2構造部60Bのみを対象とし、第2アクチュエータ25の第1軸aに対する面外方向の変位分布が対称となる第2共振モード(図14参照)の共振周波数をfaとする。
本出願人は、第1共振モードの共振周波数fmと第2共振モードの共振周波数faとが近いほど、第1軸a周りのミラー部20の振れ角の最大値(以下、最大振れ角という。)θmが大きくなることを見出した。具体的には、最大振れ角θmを大きくするためには、共振周波数fm,faは、下式(1)の関係を満たすことが好ましい。
-0.03≦Δf/fm≦0.03 ・・・(1)
ここで、Δfは、共振周波数fmと共振周波数faとの差であり、Δf=fm-faと表される。Δf/fmは、共振周波数fmと共振周波数faとのマッチングの程度を表すマッチング率である。
第1駆動信号の振幅電圧Vが一定であっても、共振周波数fm,faが上式(1)を満たす場合、すなわち|fm-fa|/fm≦0.03の関係を満たす場合に、最大振れ角θmが極大化されることを意味している。最大振れ角θmを大きくすることにより、ミラー部20で反射される光ビームLのスキャン角を大きくすることができる。
なお、第1共振モード及び第2共振モードにはそれぞれ候補となるモードが複数存在するので、それらのモードの中から目的の駆動周波数、安定性、変位量などを考慮して、適切なモードを選択することが好ましい。
[実施例1]
次に、上式(1)を確認するために行ったシミュレーション結果を、実施例1として説明する。本出願人は、有限要素法による振動解析シミュレーションにより、MMD2の寸法を変更しながらマッチング率Δf/fmと最大振れ角θmとの関係を調べた。
(MMDの寸法)
まず、本実施例で用いたMMD2の寸法について説明する。図13において、Wxは、第1軸a近傍における第2アクチュエータ25のX方向への幅を表している。Wyは、第2軸a上における第2アクチュエータ25のY方向への幅を表している。Lは、固定枠27の一辺の長さを表している。固定枠27の一辺の長さLは、X方向及びY方向に関して等しい。
Hは、固定枠27の幅を表している。固定枠27の幅Hは、X方向及びY方向に関して等しい。また、図11において、Dは、ミラー部20の反射面20Aの直径を表している。本実施例では、直径D及び幅Hは、固定値とした。具体的には、D=1.5mm、H=0.5mmとした。
本実施例では、幅Wx,Wyをパラメータとして変化させた。長さLは、幅Wx,Wyの変化に連動して変化する値である。
図15は、MMD2の厚みを示す断面図である。図15において、T1は、第1構造部60A(図11参照)の厚みを表している。T2は、第2構造部60B(図13参照)の厚みを表している。T1は、第1アクチュエータ24及びミラー部20を構成する第2シリコン活性層33の厚みに対応する。T2は、第2アクチュエータ25を構成する第2シリコン活性層33の厚みに対応する。
本出願人は、幅Wx,Wy及び厚みT1,T2を変更することにより複数のシミュレーションモデル(以下、単にモデルという。)を作成し、各モデルについてマッチング率Δf/fm及び最大振れ角θmを求めた。ここで、第1駆動信号の振幅電圧Vを5V(すなわち、Vpp=10V)とした。Vppは、第1駆動信号の最大電圧と最小電圧との差を表す。また、第1駆動周波数fd1を約35kHzとした。
図16は、各モデルに対するシミュレーション結果を示す。図16において、モデル1~7は、T1=T2とし、幅Wx,Wyを変化させることにより作成したモデルである。モデル1~7について、幅Wx,Wyは、モデル1が最も小さく、モデル7が最も大きい。モデル8~15は、T1>T2とし、幅Wx,Wyを変化させることにより作成したモデルである。モデル8~15について、幅Wx,Wyは、モデル8が最も小さく、モデル15が最も大きい。
図17及び図18は、マッチング率Δf/fmと最大振れ角θmと関係を表すグラフである。図17は、モデル1~7に対するシミュレーション結果を示す。図18は、モデル8~15に対するシミュレーション結果を示す。
図16~図18のシミュレーション結果から、T1=T2の場合とT1>T2の場合とのいずれにおいても、マッチング率Δf/fmが上式(1)を満たす場合に、最大振れ角θmが極大化されることが分かる。また、T1=T2の場合とT1>T2の場合とを比較すると、T1>T2の場合の方が、幅Wx,Wyを小さくする(すなわち、第2アクチュエータ25のサイズを小さくする)ことが可能であることが分かる。
以上のように、本開示の技術によれば、MMD2を上記の構成とすることで、第1アクチュエータ24及び第2アクチュエータ25の形状を、それぞれ第2軸a及び第1軸a周りの駆動に最適な形状とすることができる。これにより、ミラー部20の最大振れ角θmを所望の角度とし、かつ、ミラー部20の揺動の安定性を実現することができる。より具体的には、第2アクチュエータ25のサイズを変化させて第2構造部60Bの共振周波数を微調整することにより、第1軸a周りのトルクを与える第1駆動信号の単位振幅電圧あたりのミラー部20の振れ角を、自由に設定することができる。また、寸法バラつきに対するロバストネスを幅広い範囲で自由に設計することができる。
また、第2アクチュエータ25のサイズを調整してマッチング率Δf/fmを上式(1)の範囲内とすることにより、ミラー部20の第1軸a周りの最大振れ角θmを大きくすることができる。また、最大振れ角θmを大きくするために、第1アクチュエータ24を大型化する必要はない。このため、第1アクチュエータ24の大型化に伴って重量が増大することによる第2軸a周りの共振周波数の低下を抑制することができる。したがって、本開示の技術によれば、第2軸a周りの共振周波数を低下させることなく、第1軸a周りの最大振れ角θmを大きくすることが可能である。
また、図16~図18のシミュレーション結果から、マッチング率Δf/fmが下式(2)又は下式(3)を満たす場合には、マッチング率Δf/fmの変化に対する最大振れ角θmの変化率が小さいことが分かる。
Δf/fm>0.03 ・・・(2)
Δf/fm<-0.03 ・・・(3)
これは、マッチング率Δf/fmが上式(2)又は上式(3)を満たす場合、すなわち|fm-fa|/fm>0.03の関係を満たす場合には、幅Wx,Wyの変化(すなわち、第2アクチュエータ25のサイズの変化)に対する最大振れ角θmの変化率が小さいことに対応する。すなわち、マッチング率Δf/fmが上式(2)又は上式(3)を満たす場合には、製造プロセス時の誤差等により第2アクチュエータ25のサイズに誤差が生じたとしても安定した振れ角が得られる(すなわち、製造ロバストネスが高い)ことを意味している。
マッチング率Δf/fmを、上式(1)~(3)のいずれを満たすように設計するかは、システムの要求、製造プロセスの精度などの要因に応じて、自由に選択可能である。
[第1変形例]
次に、マイクロミラーデバイスの第1変形例について説明する。図19は、第1変形例に係るMMD2Aを示す。MMD2Aは、第1支持部21の形状が、第1実施形態に係るMMD2の第1支持部21の形状と異なる。MMD2Aの第1支持部21の形状は、第2支持部23の形状と同様である。
また、第1変形例に係るMMD2Aでは、第2接続部26Bは、第1軸aの近傍及び第2軸aの近傍に設けられている。すなわち、一対の第2接続部26Bが、第2軸aを挟んで対向する位置に配置されており、かつ、一対の第2接続部26Bが、第1軸aを挟んで対向する位置に配置されている。第2接続部26Bは、第2アクチュエータ25と固定枠27とを、第1軸a上及び第2軸a上で接続している。第1変形例において、第2軸aを挟んで対向する位置に配置された一対の第2接続部26Bは、本開示の技術に係る「第2A接続部」の一例である。
図20は、第1変形例に係る第1構造部70Aを示す。第1構造部70Aの構成は、第1実施形態に係る第1構造部60Aの構成と同様である。図20において、符号71は、上述の第1共振モードで第1構造部70Aを共振させる場合に固定される第2接続部26Bの固定枠27側の端部を示している。
図21は、第1変形例に係る第2構造部70Bを示す。第2構造部70Bは、第1軸aの近傍及び第2軸aの近傍に第2接続部26Bが設けられている点が、第1実施形態に係る第2構造部60Bと異なる。本変形例においても、第2構造部60Bは、第1軸aの近傍に設けられた第2接続部26Bの固定枠27側を固定して共振駆動される。
[実施例2]
本出願人は、第1変形例に係るMMD2Aについても、実施例1と同様の振動解析シミュレーションを行った。MMD2Aの寸法は、第1実施形態に係るMMD2の寸法と同様である。
図22は、各モデルに対するシミュレーション結果を示す。図22において、モデル16~23は、T1=T2とし、幅Wx,Wyを変化させることにより作成したモデルである。幅Wx,Wyは、モデル16が最も小さく、モデル23が最も大きい。
図23は、マッチング率Δf/fmと最大振れ角θmと関係を表すグラフである。図23から、マッチング率Δf/fmが上式(1)を満たす場合に、最大振れ角θmが極大化されることが分かる。また、マッチング率Δf/fmが上式(2)又は上式(3)を満たす場合に、製造ロバストネスが向上することが分かる。
[第2変形例]
次に、マイクロミラーデバイスの第2変形例について説明する。図24は、第2変形例に係るMMD2Bを示す。MMD2Bでは、第2アクチュエータ25の各々の角部が、X方向及びY方向と45°をなす角度で切り欠かれている。第1支持部21の形状は、第1変形例に係るMMD2Aの第1支持部21の形状と同様である。
また、第2変形例に係るMMD2Bでは、第2接続部26Bは、第2軸aの近傍のみに設けられている。すなわち、一対の第2接続部26Bが、第1軸aを挟んで対向する位置に配置されている。第2接続部26Bは、第2アクチュエータ25と固定枠27とを、第2軸a上で接続している。第2変形例において、第2接続部26Bは、固定枠27と第2アクチュエータ25とを、第1接続部26Aが配置された軸と直交する軸の近傍で接続する「第2B接続部」の一例である。
図25は、第2変形例に係る第1構造部80Aを示す。第1構造部80Aは、ミラー部20、第1支持部21、可動枠22、第2支持部23、第1アクチュエータ24、第1接続部26A、及び仮想延長部26Cを含む。仮想延長部26Cは、1接続部26Aを、第1軸aに沿って第2アクチュエータ25のミラー部20とは反対側の端部25B(図26参照)まで延長することにより構成された部位である。図25において、符号81は、上述の第1共振モードで第1構造部80Aを共振させる場合における固定される仮想延長部26Cの固定枠27側の端部を示している。
図26は、第2変形例に係る第2構造部80Bを示す。第2構造部80Bは、第2軸aの近傍にのみ第2接続部26Bが設けられている点が、第1変形例に係る第2構造部70Bと異なる。また、上述のように、第2アクチュエータ25の各々の角部が切り欠かれている。第2構造部80Bは、第2接続部26Bの固定枠27側が固定されて共振駆動される。
[実施例3]
本出願人は、第2変形例に係るMMD2Bについても、実施例1と同様の振動解析シミュレーションを行った。MMD2Bの寸法は、第1実施形態に係るMMD2の寸法と同様である。なお、本変形例では、幅Wx,Wyに加えて、第2アクチュエータ25の切り欠き部の長さWzを変化させることにより複数のモデル24~30を作成した。
図27は、各モデルに対するシミュレーション結果を示す。図27において、モデル24~30は、T1>T2とし、幅Wx,Wyに加えて、第2アクチュエータ25の切り欠き部の長さWz(図26参照)を変化させることにより作成したモデルである。より具体的には、モデル24~27は、幅Wx,Wyを一定とし、長さWzを変化させることにより作成したモデルである。モデル28~30は、Wz=0とし、幅Wx,Wyを変化させることにより作成したモデルである。
図28は、マッチング率Δf/fmと最大振れ角θmと関係を表すグラフである。図28から、マッチング率Δf/fmが下式(4)を満たす場合に、最大振れ角θmが極大化されることが分かる。
0≦Δf/fm≦0.14 ・・・(4)
一方、マッチング率Δf/fmが下式(5)又は下式(6)を満たす場合には、マッチング率Δf/fmの変化に対する最大振れ角θmの変化率が小さく、製造ロバストネスが向上することが分かる。
Δf/fm<0 ・・・(5)
Δf/fm>0.14 ・・・(6)
[その他の変形例]
第1実施形態及び各変形例では、第1支持部21に、折り返し構造を有する連結部21Bが設けられているが、折り返し構造は必須ではない。同様に、第2支持部23に、折り返し構造を有する連結部23Bが設けられているが、折り返し構造は必須ではない。
また、第1実施形態及び各変形例では、第1接続部26A及び第2接続部26Bはそれぞれ複数個設けられているが、第1接続部26A及び第2接続部26Bの個数は、それぞれ1つ(単数)であってもよい。
また、第1実施形態及び各変形例では、第1接続部26A及び第2接続部26Bの形状をそれぞれ矩形状としているが、矩形状には限られない。第1接続部26A及び第2接続部26Bは、第1軸a又は第2軸aに沿った形状であり、かつ回転運動に対するバネ要素として機能する形状であればよい。例えば、第1接続部26A及び第2接続部26Bの形状として、図29(A)~(C)に示す形状を適用することができる。図29(A)は、並列して配列された複数のバーにより構成された第1形状を示す。図29(B)は、バーの一端が分岐された第2形状を示す。図29(C)は、バーの両端が分岐された第3形状を示す。
また、第1接続部26Aは、第1アクチュエータ24と第2アクチュエータ25を、第1軸aと第2軸aとのいずれか一方又は両方の近傍で接続するものであればよい。同様に、第2接続部26Bは、固定枠27と第2アクチュエータ25とを、第1軸aと第2軸aとのいずれか一方又は両方の近傍で接続するものであればよい。また、第2接続部26Bは、第2A接続部と第2B接続部との少なくとも一方を含む。第2A接続部は、固定枠27と第2アクチュエータ25とを、第1接続部26Aと同じ軸上で接続する。第2B接続部は、固定枠27と第2アクチュエータ25とを、第1接続部26Aが配置された軸と直交する軸の近傍で接続する。
第1実施形態は、第2接続部26Bが第2A接続部のみを含む形態の一例である。第1変形例は、第2接続部26Bが第2A接続部と第2B接続部との両方を含む形態の一例である。第2変形例は、第2接続部26Bが第2B接続部のみを含む形態の一例である。第1実施形態及び第1変形例では、第1構造部に第2A接続部が含まれる。
また、駆動制御部4のハードウェア構成は種々の変形が可能である。駆動制御部4の処理部は、1つのプロセッサで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせで構成されてもよい。プロセッサには、CPU、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、専用電気回路等が含まれる。CPUは、周知のとおりソフトウエア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサである。PLDは、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の、製造後に回路構成を変更可能なプロセッサである。専用電気回路は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願および技術規格は、個々の文献、特許出願および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (9)

  1. 入射光を反射する反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部の静止時の前記反射面を含む平面内にある第1軸上で前記ミラー部と接続され、かつ前記ミラー部を前記第1軸周りで揺動可能に支持する第1支持部と、
    前記第1支持部に接続され、前記第1軸を挟んで対向した一対の可動枠と、
    前記ミラー部の静止時の前記反射面を含む平面内であって前記第1軸に直交する第2軸上で前記可動枠に接続され、かつ前記ミラー部と前記第1支持部と前記可動枠とを前記第2軸周りで揺動可能に支持する第2支持部と、
    前記第2支持部に接続され、かつ前記第2軸を挟んで対向し、圧電素子を有する一対の第1アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータを囲んで配置され、かつ前記第1軸を挟んで対向し、圧電素子を有する一対の第2アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータとを接続する第1接続部と、
    前記第2アクチュエータを囲んで配置された固定枠と、
    前記第2アクチュエータと前記固定枠とを接続する第2接続部と、
    を備え、
    前記第2アクチュエータが前記ミラー部に前記第1軸周りの回転トルクを作用させ、かつ前記第1アクチュエータが前記可動枠に前記第2軸周りの回転トルクを作用させることにより、前記ミラー部を前記第1軸及び前記第2軸の周りにそれぞれ揺動させる、マイクロミラーデバイスであって、
    前記第1接続部は、前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータを、前記第1軸と前記第2軸とのいずれか一方又は両方の近傍で接続しており、
    前記第2接続部は、前記固定枠と前記第2アクチュエータを、前記第1軸と前記第2軸とのいずれか一方又は両方の近傍で接続し、かつ前記第1接続部と同じ軸上で接続する第2A接続部を含み、
    前記第1接続部を第1軸に沿って前記第2アクチュエータの前記ミラー部とは反対側の端部まで仮想的に延長した仮想延長部を構成し、
    前記ミラー部、前記第1支持部、前記可動枠、前記第2支持部、前記第1アクチュエータ、前記第1接続部、前記仮想延長部、及び前記第2A接続部を第1構造部とし、前記第2アクチュエータ及び前記第2接続部を第2構造部とし、
    前記第2接続部の前記固定枠側の端部を固定した場合における前記第1構造部の共振モードのうち、前記ミラー部が前記第1軸周りに揺動する第1共振モードの共振周波数をfmとし、
    前記第2接続部の前記固定枠側を固定した前記第2構造部の共振モードのうち、前記第1軸が振動の節の中に位置し、かつ前記第2アクチュエータの前記第1軸に対する面外方向の変位分布が対称となる第2共振モードの共振周波数をfaとした場合に、
    |fm-fa|/fm≦0.03の関係を満たす、
    マイクロミラーデバイス。
  2. 入射光を反射する反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部の静止時の前記反射面を含む平面内にある第1軸上で前記ミラー部と接続され、かつ前記ミラー部を前記第1軸周りで揺動可能に支持する第1支持部と、
    前記第1支持部に接続され、前記第1軸を挟んで対向した一対の可動枠と、
    前記ミラー部の静止時の前記反射面を含む平面内であって前記第1軸に直交する第2軸上で前記可動枠に接続され、かつ前記ミラー部と前記第1支持部と前記可動枠とを前記第2軸周りで揺動可能に支持する第2支持部と、
    前記第2支持部に接続され、かつ前記第2軸を挟んで対向し、圧電素子を有する一対の第1アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータを囲んで配置され、かつ前記第1軸を挟んで対向し、圧電素子を有する一対の第2アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータとを接続する第1接続部と、
    前記第2アクチュエータを囲んで配置された固定枠と、
    前記第2アクチュエータと前記固定枠とを接続する第2接続部と、
    を備え、
    前記第2アクチュエータが前記ミラー部に前記第1軸周りの回転トルクを作用させ、かつ前記第1アクチュエータが前記可動枠に前記第2軸周りの回転トルクを作用させることにより、前記ミラー部を前記第1軸及び前記第2軸の周りにそれぞれ揺動させる、マイクロミラーデバイスであって、
    前記第1接続部は、前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータを、前記第1軸と前記第2軸とのいずれか一方の近傍で接続しており、
    前記第2接続部は、前記固定枠と前記第2アクチュエータを、前記第1軸と前記第2軸とのうち、前記第1接続部が配置された軸と直交する軸の近傍で接続しており、
    前記第1接続部を第1軸に沿って前記第2アクチュエータの前記ミラー部とは反対側の端部まで仮想的に延長した仮想延長部を構成し、
    前記ミラー部、前記第1支持部、前記可動枠、前記第2支持部、前記第1アクチュエータ、前記第1接続部、及び前記仮想延長部を第1構造部とし、前記第2アクチュエータ及び前記第2接続部を第2構造部とし、
    前記仮想延長部の前記固定枠側の端部を固定した場合における前記第1構造部の共振モードのうち、前記ミラー部が前記第1軸周りに揺動する第1共振モードの共振周波数をfmとし、
    前記第2接続部の前記固定枠側を固定した前記第2構造部の共振モードのうち、前記第1軸が振動の節の中に位置し、かつ前記第2アクチュエータの前記第1軸に対する面外方向の変位分布が対称となる第2共振モードの共振周波数をfaとした場合に、
    0≦(fm-fa)/fm≦0.14の関係を満たす、
    マイクロミラーデバイス。
  3. 入射光を反射する反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部の静止時の前記反射面を含む平面内にある第1軸上で前記ミラー部と接続され、かつ前記ミラー部を前記第1軸周りで揺動可能に支持する第1支持部と、
    前記第1支持部に接続され、前記第1軸を挟んで対向した一対の可動枠と、
    前記ミラー部の静止時の前記反射面を含む平面内であって前記第1軸に直交する第2軸上で前記可動枠に接続され、かつ前記ミラー部と前記第1支持部と前記可動枠とを前記第2軸周りで揺動可能に支持する第2支持部と、
    前記第2支持部に接続され、かつ前記第2軸を挟んで対向し、圧電素子を有する一対の第1アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータを囲んで配置され、かつ前記第1軸を挟んで対向し、圧電素子を有する一対の第2アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータとを接続する第1接続部と、
    前記第2アクチュエータを囲んで配置された固定枠と、
    前記第2アクチュエータと前記固定枠とを接続する第2接続部と、
    を備え、
    前記第2アクチュエータが前記ミラー部に前記第1軸周りの回転トルクを作用させ、かつ前記第1アクチュエータが前記可動枠に前記第2軸周りの回転トルクを作用させることにより、前記ミラー部を前記第1軸及び前記第2軸の周りにそれぞれ揺動させる、マイクロミラーデバイスであって、
    前記第1接続部は、前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータを、前記第1軸と前記第2軸とのいずれか一方又は両方の近傍で接続しており、
    前記第2接続部は、前記固定枠と前記第2アクチュエータを、前記第1軸と前記第2軸とのいずれか一方又は両方の近傍で接続し、かつ前記第1接続部と同じ軸上で接続する第2A接続部を含み、
    前記第1接続部を第1軸に沿って前記第2アクチュエータの前記ミラー部とは反対側の端部まで仮想的に延長した仮想延長部を構成し、
    前記ミラー部、前記第1支持部、前記可動枠、前記第2支持部、前記第1アクチュエータ、前記第1接続部、前記仮想延長部、及び前記第2A接続部を第1構造部とし、前記第2アクチュエータ及び前記第2接続部を第2構造部とし、
    前記第2接続部の前記固定枠側の端部を固定した場合における前記第1構造部の共振モードのうち、前記ミラー部が前記第1軸周りに揺動する第1共振モードの共振周波数をfmとし、
    前記第2接続部の前記固定枠側を固定した前記第2構造部の共振モードのうち、前記第1軸が振動の節の中に位置し、かつ前記第2アクチュエータの前記第1軸に対する面外方向の変位分布が対称となる第2共振モードの共振周波数をfaとした場合に、
    |fm-fa|/fm>0.03の関係を満たす、
    マイクロミラーデバイス。
  4. 入射光を反射する反射面を有するミラー部と、
    前記ミラー部の静止時の前記反射面を含む平面内にある第1軸上で前記ミラー部と接続され、かつ前記ミラー部を前記第1軸周りで揺動可能に支持する第1支持部と、
    前記第1支持部に接続され、前記第1軸を挟んで対向した一対の可動枠と、
    前記ミラー部の静止時の前記反射面を含む平面内であって前記第1軸に直交する第2軸上で前記可動枠に接続され、かつ前記ミラー部と前記第1支持部と前記可動枠とを前記第2軸周りで揺動可能に支持する第2支持部と、
    前記第2支持部に接続され、かつ前記第2軸を挟んで対向し、圧電素子を有する一対の第1アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータを囲んで配置され、かつ前記第1軸を挟んで対向し、圧電素子を有する一対の第2アクチュエータと、
    前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータとを接続する第1接続部と、
    前記第2アクチュエータを囲んで配置された固定枠と、
    前記第2アクチュエータと前記固定枠とを接続する第2接続部と、
    を備え、
    前記第2アクチュエータが前記ミラー部に前記第1軸周りの回転トルクを作用させ、かつ前記第1アクチュエータが前記可動枠に前記第2軸周りの回転トルクを作用させることにより、前記ミラー部を前記第1軸及び前記第2軸の周りにそれぞれ揺動させる、マイクロミラーデバイスであって、
    前記第1接続部は、前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータを、前記第1軸と前記第2軸とのいずれか一方の近傍で接続しており、
    前記第2接続部は、前記固定枠と前記第2アクチュエータを、前記第1軸と前記第2軸とのうち、前記第1接続部が配置された軸と直交する軸の近傍で接続しており、
    前記第1接続部を第1軸に沿って前記第2アクチュエータの前記ミラー部とは反対側の端部まで仮想的に延長した仮想延長部を構成し、
    前記ミラー部、前記第1支持部、前記可動枠、前記第2支持部、前記第1アクチュエータ、前記第1接続部、及び前記仮想延長部を第1構造部とし、前記第2アクチュエータ及び前記第2接続部を第2構造部とし、
    前記仮想延長部の前記固定枠側の端部を固定した場合における前記第1構造部の共振モードのうち、前記ミラー部が前記第1軸周りに揺動する第1共振モードの共振周波数をfmとし、
    前記第2接続部の前記固定枠側を固定した前記第2構造部の共振モードのうち、前記第1軸が振動の節の中に位置し、かつ前記第2アクチュエータの前記第1軸に対する面外方向の変位分布が対称となる第2共振モードの共振周波数をfaとした場合に、
    (fm-fa)/fm<0、又は(fm-fa)/fm>0.14の関係を満たす、
    マイクロミラーデバイス。
  5. 前記第1アクチュエータは前記ミラー部と厚みが等しく、かつ、前記第2アクチュエータは前記第1アクチュエータよりも厚みが薄い、
    請求項1又は請求項2に記載のマイクロミラーデバイス。
  6. 前記第1接続部は、前記第1支持部に沿って配置されている、
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載のマイクロミラーデバイス。
  7. 一対の前記第1アクチュエータは、それぞれ半環状である、
    請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載のマイクロミラーデバイス。
  8. 一対の前記第2アクチュエータは、それぞれ半環状である、
    請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載のマイクロミラーデバイス。
  9. 請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載のマイクロミラーデバイスと、
    前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを駆動するプロセッサと、
    を備える光走査装置であって、
    前記プロセッサは、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータに駆動信号を与えることにより、前記ミラー部を、前記第1軸及び前記第2軸の周りにそれぞれ共振させる、
    光走査装置。
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