以下、添付図面を参照して、情報処理装置及び情報処理システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下、情報処理装置を含む情報処理システムを例に挙げて説明する。図1に示す情報処理システムにおいては、各装置が1台ずつ示されているが、実際には更に複数の装置を含むことができる。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置100を含む情報処理システム1の構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1は、情報処理装置100と、医用装置200と、端末300と、サーバ400とを備える。
医用装置200は、病院内に設置され、モダリティ装置や検体検査装置等の装置を含む。医用装置200がモダリティ装置である場合、例えば、医用装置200は、X線診断装置、X線コンピュータ断層撮影装置(X線CT装置)、磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)、核医学診断装置、及び超音波診断装置等を含む。
端末300とサーバ400は、医用装置200の予約を管理する装置である。例えば、端末300は、医師、医療スタッフ、検査担当者等のユーザにより用いられる。例えば、端末300は、PC(Personal Computer)やタブレット式PC、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯端末等を含む。端末300は、例えば、医用装置200を予約するときに使用される。サーバ400は、例えば、HIS(Hospital Information System)やRIS(Radiology Information System)などのサーバを含む。医用装置200の予約は、端末300だけでなく、サーバ400を使用することにより実施することもできる。
情報処理装置100は、ネットワークを介して、医用装置200、端末300、サーバ400等と通信可能に接続される。情報処理装置100、医用装置200、端末300、サーバ400は、例えば、病院等に設置された院内LAN(Local Area Network)に接続され、所定の装置へ情報を送信すると共に、所定の装置から送信される情報を受信する。例えば、情報処理装置100は、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等のコンピュータ機器によって実現される。
情報処理装置100は、入力インターフェース110と、ディスプレイ120と、通信インターフェース130と、記憶回路140と、処理回路150とを有する。なお、情報処理装置100は、上述の構成に限定されず、例えば、処理回路150のみを有しており、入力インターフェース110、ディスプレイ120、通信インターフェース130は、情報処理装置100に接続されることにより使用されてもよい。
入力インターフェース110は、処理回路150に接続されており、操作者から各種指示及び各種情報の入力操作を受け付ける。具体的には、入力インターフェース110は、操作者から受け付けた入力操作を電気信号へ変換して処理回路150に出力する。例えば、入力インターフェース110は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等によって実現される。なお、本実施形態において、入力インターフェース110は、マウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース110の例に含まれる。
ディスプレイ120は、処理回路150に接続されており、各種情報及び各種画像を表示する。具体的には、ディスプレイ120は、処理回路150から送られる各種情報及び各種画像のデータを表示用の電気信号に変換して出力する。例えば、ディスプレイ120は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。
通信インターフェース130は、処理回路150に接続されており、情報処理装置100と各システムとの間で行われる各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、通信インターフェース130は、情報処理装置100と端末200及び端末300との間で行われる各種データの伝送及び通信を制御する。通信インターフェース130は、例えば、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
記憶回路140は、処理回路150に接続されており、各種情報を記憶する。具体的には、記憶回路140は、各システムから受信した患者情報を記憶する。例えば、記憶回路140は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。記憶回路140は、情報処理装置100がネットワーク上でアクセス可能であれば、情報処理装置100に内蔵されていなくてもよい。
更に、記憶回路140は、後述する処理回路150が有する各処理機能によって用いられる各種のデータベース(以下、DBと記載する)を記憶する。各種のDBについては後述する。
処理回路150は、情報処理装置100の構成要素を制御する。例えば、処理回路150は、推定機能151、検索機能152、算出機能153、及び、出力処理機能154を実行する。ここで、例えば、処理回路150の構成要素である推定機能151、検索機能152、算出機能153、及び、出力処理機能154が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路140に記録されている。処理回路150は、各プログラムを記憶回路140から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路150は、図1の処理回路150内に示された各機能を有することとなる。ここで、推定機能151は、推定部の一例である。検索機能152は、検索部の一例である。算出機能153は、算出部の一例である。出力処理機能154は、提示部及び処理部の一例である。
なお、上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable GateArray:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。一方、プロセッサが例えばASICである場合、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
以上、本実施形態に係る情報処理装置100の全体構成について説明した。このような構成のもと、本実施形態に係る情報処理装置100は、病院側が保守依頼を適切なタイミングで実施できるように、本実施形態に係る情報処理装置100では、以下の処理を行う。まず、推定機能151は、医用装置200を構成する複数の部品の状態に基づいて、故障予兆を表す故障予兆部品と当該故障予兆部品の故障時期とを推定する。検索機能152は、医用装置200の予約状況と故障予兆部品の保守作業に関する時間とに基づいて、故障時期までに保守作業を実施可能な日時を保守候補日時として検索する。算出機能153は、故障予兆部品に関するコストと保守作業に関するコストとに基づいて、保守候補日時の保守価格を算出する。出力処理機能154は、故障予兆部品、故障時期、保守候補日時及び保守価格を提示する。
次に、推定機能151が実行する処理について説明する。上述のように、推定機能151は、医用装置200を構成する複数の部品の状態に基づいて、故障予兆を表す故障予兆部品と、当該故障予兆部品の故障時期である推定故障時期とを推定する。
具体的には、まず、推定機能151は、医用装置200を構成する複数の部品の状態として、例えば、経時的な変化を監視して、複数の部品の中から、故障予兆を表す故障予兆部品を推定する。例えば、複数の部品の各々には、図示しないセンサが設けられている。推定機能151は、当該センサから出力されるセンサデータを受け付けることにより、当該センサが設けられた部品の状態として、経時的な変化を監視する。そして、推定機能151は、当該センサから受け付けたセンサデータが所定の閾値を超える場合、又は、所定の閾値を下回る場合、当該センサが設けられた部品を故障予兆部品として推定する。
例えば、医用装置200が「X線CT装置」であり、「X線CT装置」を構成する複数の部品の中の1つの部品である「X線管」には、センサが設けられているものとする。この場合、当該センサは、「X線管」のフィラメントの抵抗値を計測し、センサデータとして情報処理装置100に出力する。情報処理装置100において、推定機能151は、当該センサから出力されるセンサデータを受け付けることにより、当該センサが設けられた「X線管」の状態を監視する。例えば、推定機能151は、当該センサから出力されるセンサデータを受け付けることにより、当該センサが設けられた「X線管」のフィラメントの抵抗値の経時的な変化を監視する。そして、推定機能151は、例えば、「X線管」のフィラメントの抵抗値が所定の閾値を下回る場合、「X線管」を故障予兆部品として推定する。また、推定機能151は、故障予兆部品「X線管」のフィラメントの抵抗値の経時的な変化と、過去に発生した部品毎の故障履歴とに基づいて、当該故障予兆部品の故障時期である推定故障時期及び故障確率を推定する。ここで、推定機能151は、医用装置200の使用状況も考慮して、推定故障時期及び故障確率を推定してもよい。
医用装置200の使用状況の一例として、推定機能151は、温度や振動等を監視する。例えば、医用装置200や医用装置200を構成する複数の部品の少なくとも1つの部品には、温度センサや振動センサが設けられ、推定機能151は、温度センサや振動センサから出力されるセンサデータを受け付けることにより、医用装置200の使用状況を監視する。
図2は、本実施形態における故障履歴DB141の一例を示す図である。故障履歴DB141は、過去に発生した部品毎の故障履歴などの情報を記憶する。故障履歴DB141は、例えば、記憶回路140、又は、情報処理装置100とネットワークを介して接続された外部のサーバに記憶されている。例えば、図2は、過去に発生した部品毎の故障履歴のうち、部品「X線管」が過去に故障したときの故障履歴を示している。例えば、過去に発生した故障として、「X線管」のフィラメントの抵抗値が経時的に徐々に下がっていき、ある日において、当該抵抗値が所定の閾値を下回ったものとする。このとき、当該抵抗値が所定の閾値を下回った日から、「X線管」が13日後に故障したものとする。この場合、当該抵抗値は、故障時の値が最も低い。また、故障確率は、当該抵抗値が低くなるに連れ、高くなる。
例えば、推定機能151は、故障履歴DB141を参照して、故障予兆部品「X線管」のフィラメントの抵抗値の経時的な変化から、推定故障時期及び故障確率を推定する。具体的には、「X線管」のフィラメントの抵抗値が経時的に徐々に下がっていき、「6月17日」において、当該抵抗値が所定の閾値を下回ったものとする。この場合、推定機能151は、故障予兆部品「X線管」の推定故障時期として、「6月30日(13日後)」を推定する。このときの故障確率は「90%」であるものとする。
次に、検索機能152が実行する処理について説明する。上述のように、検索機能152は、医用装置200の予約状況と、故障予兆部品の保守作業に関する時間とに基づいて、推定故障時期までに保守作業を実施可能な複数の日時を、保守候補日時として検索する。具体的には、検索機能152は、各種のDBを参照して、複数の保守候補日時を検索する。
図3は、本実施形態における部品在庫DB142の一例を示す図である。例えば、図3に示すように、部品在庫DB142は、部品毎の在庫状況及び部品代などの情報を記憶する。部品在庫DB142は、例えば、記憶回路140、又は、情報処理装置100とネットワークを介して接続された外部のサーバに記憶される。例えば、部品在庫DB142は、部品の在庫を管理する管理会社により管理され、在庫状況、部品代などの変更があった場合に部品在庫DB142内の情報が更新される。例えば、在庫状況は、保守作業の予約が入った場合に更新される。在庫状況は、部品を識別する部品情報と、当該部品が保管された保管場所と、当該保管場所に保管された部品の数である在庫とを含む。部品情報は、例えば、部品名、部品番号、型番などを含む。保管場所は、例えば、倉庫の名前や、倉庫の住所などの位置情報を含む。検索機能152は、部品在庫DB142を参照して、故障予兆部品の代替となる代替部品の在庫状況及び部品代を検索する。例えば、故障予兆部品が、部品情報として、型番が“XXX”である「X線管」とする。また、当該「X線管“XXX”」が保管された保管場所として、位置情報が“AAA”、“BBB”、“CCC”である倉庫とする。保管場所「倉庫“AAA”」、「倉庫“BBB”」、「倉庫“CCC”」において、「X線管“XXX”」の在庫は、それぞれ、「1個」、「2個」、「0個」であり、部品代は「X1」であるものとする。また、保管場所「倉庫“AAA”」は、輸送先である「病院A」に最も近いものとする。この場合、検索機能152は、部品在庫DB142を参照して、故障予兆部品「X線管“XXX”」の代替となる代替部品の在庫状況及び部品代として、保管場所「倉庫“AAA”」、在庫「1個」、及び、部品代「X1」を検索する。
図4は、本実施形態における部品調達DB143の一例を示す図である。例えば、図4に示すように、部品調達DB143は、部品毎の納期及び輸送費などの情報を記憶する。部品調達DB143は、例えば、記憶回路140、又は、情報処理装置100とネットワークを介して接続された外部のサーバに記憶される。例えば、部品調達DB143は、部品の在庫を管理する管理会社により管理される。検索機能152は、部品調達DB143を参照して、代替部品の納期及び輸送費を検索する。納期及び輸送費は、保管場所、輸送先、輸送手段により異なる。また、輸送費は、保管場所から輸送先に輸送する距離が遠くなるほど、高くなる。また、輸送費は、保管場所から輸送先に輸送するときの人件費も、距離に応じて高くなる。例えば、代替部品「X線管“XXX”」を保管場所「倉庫“AAA”」から輸送先「病院A」に輸送する場合、輸送手段として「トラック」を利用する場合では納期が「6日」であり、輸送費は「Y1」であるものとする。また、輸送手段として「飛行機」と「トラック」とを利用する場合(以下、「飛行機、トラック」と記載する)では納期が「3日」であり、輸送費は「Y2」であるものとする。輸送手段「飛行機+トラック」は、緊急手配を要する場合に利用されるため、輸送費「Y2」は輸送費「Y1」よりも高くなる。この場合、検索機能152は、部品調達DB143を参照して、代替部品「X線管“XXX”」を保管場所「倉庫“AAA”」から輸送先「病院A」に輸送する場合の納期及び輸送費として、輸送手段として「トラック」を利用する場合の納期「6日」及び輸送費「Y1」を検索する。また、検索機能152は、輸送手段として「飛行機、トラック」を利用する場合の納期「3日」及び輸送費「Y2」を検索する。
図5は、本実施形態における保守作業DB144の一例を示す図である。例えば、図5に示すように、保守作業DB144は、部品毎に作業員が保守作業に要する保守作業時間及び人件費などの情報を記憶する。保守作業DB144は、例えば、記憶回路140、又は、情報処理装置100とネットワークを介して接続された外部のサーバに記憶される。例えば、保守作業DB144は、作業員を管理する管理会社により管理される。検索機能152は、保守作業DB144を参照して、故障予兆部品の保守作業に要する保守作業時間及び人件費を検索する。保守作業時間及び人件費は、保守作業の内容により異なる。保守作業としては、交換や修理などが挙げられる。例えば、保守作業が、故障予兆部品「X線管“XXX”」を代替部品に交換する作業である場合、作業員が「病院A」に出向いて当該保守作業に要する保守作業時間は「6時間」であり、その人件費は「Z1」であるものとする。この場合、検索機能152は、保守作業DB144を参照して、故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守作業に要する保守作業時間「6時間」及び人件費「Z1」を検索する。
図6は、本実施形態における作業員DB145の一例を示す図である。例えば、図6に示すように、作業員DB145は、作業員のスケジュールなどの情報を記憶する。作業員DB145は、例えば、記憶回路140、又は、情報処理装置100とネットワークを介して接続された外部のサーバに記憶される。例えば、作業員DB145は、作業員を管理する管理会社により管理される。医用装置200は病院に設置されているため、保守作業は、休日に行われることが望ましく、平日の場合では夜間に行われることが望ましい。このため、作業員DB145は、作業員が休日に保守作業を行うことが可能な日程と、作業員が平日の夜間に、例えば18時から翌日6時までの間に保守作業を行うことが可能な日程とを記憶する。本実施形態では、一例として、作業員が平日の夜間に保守作業を行う場合について説明する。例えば、「作業員A」が平日の18時以降に保守作業を行うことが可能な日程として、「6月21日」は「翌日3時まで可」であり、「6月24日」は「翌日3時まで可」であり、「6月26日」は「翌日1時まで可」であるものとする。「作業員B」が平日の18時以降に保守作業を行うことが可能な日程として、「6月25日」は「24時まで可」であるものとする。「作業員C」が平日の18時以降に保守作業を行うことが可能な日程として、「6月20日」は「23時まで可」であるものとする。検索機能152は、作業員DB145を参照して、「作業員A」、「作業員B」、「作業員C」のスケジュールとして、「作業員A」、「作業員B」、「作業員C」が夜間に保守作業を行うことが可能な日程を検索する。
図7は、本実施形態における保守推奨日を説明するための図である。例えば、検索機能152は、故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守作業に要する時間に基づいて、緊急手配にならない日程であり、かつ、推定故障時期「6月30日(13日後)」までに保守作業を実施できる最短の日程を、保守推奨日として検索する。ここで、検索機能152が検索した代替部品「X線管“XXX”」の在庫状況(保管場所「倉庫“AAA”」、在庫「1個」)及び納期(「3日」、「6日」)と、故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守作業に要する保守作業時間「6時間」と、「作業員A」、「作業員B」、「作業員C」のスケジュールとは、故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守作業に要する時間に相当する。
例えば、図7に示すように、推定故障時期「6月30日(13日後)」までに、作業員が平日の18時以降に保守作業時間「6時間」の保守作業を実施できる日程は、「6月21日」の「翌日3時まで可」、「6月24日」の「翌日3時まで可」、「6月25日」の「24時まで可」、「6月26日」の「翌日1時まで可」である。ここで、代替部品「X線管“XXX”」の納期が「6日」である場合、輸送手段として「トラック」を利用することによって、故障予兆を推定した日である「6月17日」から6日後の「6月23日」に、代替部品「X線管“XXX”」が保管場所「倉庫“AAA”」から輸送先「病院A」に輸送される。一方、「6月23日」よりも前の日程では、輸送手段として「飛行機、トラック」を利用するため、緊急手配になってしまい、輸送費が高くなる。この場合、緊急手配にならない日時であり、かつ、推定故障時期「6月30日(13日後)」までに保守作業を実施できる最短の日時は、「6月24日」となる。すなわち、検索機能152は、「6月24日」を保守推奨日とする。
図8は、本実施形態における検査予約DB146の一例を示す図である。例えば、図8に示すように、検査予約DB146は、医用装置200の予約状況などの情報を記憶する。検査予約DB146は、例えば、記憶回路140、又は、情報処理装置100とネットワークを介して接続された外部のサーバに記憶され、検査予約を行う医師、医療スタッフ、検査担当者等のユーザにより管理される。検査予約は、ユーザが端末300を用いることにより行われる。医用装置200の予約状況は、例えば、医用装置200の予約日時などを含み、本実施形態では、医用装置200の予約は1時間に1件入るものとする。例えば、検査予約DB146において、医用装置200の予約日時として、「6月20日」、「6月21日」の18時以降においては21時まで医用装置200の予約が3件入っているものとする。また、「6月24日」~「6月26日」の18時以降においては20時まで医用装置200の予約が2件入っているものとする。検索機能152は、検査予約DB146を参照して、推定故障時期「6月30日(13日後)」までの医用装置200の予約状況を検索する。
図9は、本実施形態における保守候補日時を説明するための図である。例えば、検索機能152は、医用装置200の予約状況と、故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守作業に関する時間とに基づいて、推定故障時期「6月30日(13日後)」までに保守作業を実施可能な複数の日時を保守候補日時として検索する。
例えば、図6に示すように、保守推奨日である「6月24日」においては、「作業員A」は、保守作業を18時から翌日3時まで実施可能である。また、図5に示すように、故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守作業に要する時間として、保守作業時間は「6時間」である。また、図8に示すように、「6月24日」においては、医用装置200の予約状況として、18時から20時まで医用装置200が予約されている。この場合、「6月24日」において、「作業員A」が保守作業時間「6時間」の保守作業を実施できる時間は、図9に示すように、「20時~翌日2時」である。すなわち、検索機能152は、「6月24日」の「20時~翌日2時」を保守候補日時とする。
例えば、図6に示すように、「6月21日」においては、「作業員A」は、保守作業を18時から翌日3時まで実施可能である。また、図8に示すように、「6月21日」においては、医用装置200の予約状況として、18時から21時まで医用装置200が予約されている。この場合、「6月21日」において、「作業員A」が保守作業時間「6時間」の保守作業を実施できる時間は、図9に示すように、「21時~翌日3時」である。ここで、「6月21日」については、保守推奨日よりも前の日程であるため、緊急手配になってしまうが、検索機能152は、保守候補日時として検索するものとする。すなわち、検索機能152は、「6月21日」の「21時~翌日3時」を保守候補日時とする。
例えば、図6に示すように、「6月26日」においては、「作業員A」は、保守作業を18時から翌日1時まで実施可能である。また、図8に示すように、「6月26日」においては、医用装置200の予約状況として、18時から20時まで医用装置200が予約されている。この場合、「6月26日」において、「作業員A」が保守作業時間「6時間」の保守作業を実施できる時間は、図9に示すように、「19時~翌日1時」であるが、19時~20時において、医用装置200の予約が1件入っている。ここで、検索機能152は、保守作業を実施可能な日時に医用装置200の予約が1件だけ入っている場合、その日時を保守候補日時として検索するものとする。すなわち、検索機能152は、「6月26日」の「19時~翌日1時」を保守候補日時とする。
例えば、図6に示すように、「6月25日」においては、「作業員B」は、保守作業を18時から24時まで実施可能である。また、図8に示すように、「6月25日」においては、医用装置200の予約状況として、18時から20時まで医用装置200が予約されている。この場合、「6月25日」において、「作業員B」が保守作業時間「6時間」の保守作業を実施できる時間は、「18時~24時」であるが、18時~20時において、医用装置200の予約が2件入っている。ここで、検索機能152は、保守作業を実施可能な日時に医用装置200の予約が2件以上入っている場合、その日時の優先度を下げる。すなわち、推定故障時期までに予約1件以下の作業時間が全くない場合は、「候補日なし」ではなく、予約件数が少ない日時から優先的に候補とする。例えば、推定故障時期「6月30日(13日後)」までに作業員が保守作業時間「6時間」の保守作業を実施できる時間が全くない場合は、予約件数が少ない日時から優先的に保守候補日時とする。
次に、算出機能153が実行する処理について説明する。上述のように、算出機能153は、故障予兆部品の代替部品の手配に関するコストと、保守作業に関するコストとに基づいて、複数の保守候補日時の各々の保守価格を算出する。
図10は、本実施形態における故障予兆部品「X線管“XXX”」の故障リスクと保守コストとの関係を示す図である。例えば、故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守コストは、故障予兆部品「X線管“XXX”」の代替部品の手配に関するコストと、保守作業に関するコストとを含む。算出機能153は、当該保守コストに基づいて、複数の保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」、「6月21日21時~翌日3時」、「6月26日19時~翌日1時」の各々の保守価格を算出する。ここで、検索機能152が検索した代替部品「X線管“XXX”」の部品代「X1」、納期が「6日」の場合の輸送費「Y1」、及び、納期が「3日」の場合の「Y2」とは、故障予兆部品「X線管“XXX”」の代替部品の手配に関するコストに相当する。また、検索機能152が検索した故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守作業に要する作業員の人件費「Z1」は、保守作業に関するコストに相当する。例えば、算出機能153は、保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」、「6月21日21時~翌日3時」、「6月26日19時~翌日1時」に対して、それぞれ保守価格「50万円」、「60万円」、「80万円」を算出したものとする。
故障予兆部品「X線管“XXX”」の故障リスクは、図10に示すように、故障予兆を推定した日である「6月17日」から推定故障時期「6月30日(13日後)」にかけて、高くなる。ここで、保守価格は、故障リスクや保守コストによって決定される。なお、故障予兆を推定する精度を考慮して、保守作業の予約を受け付ける期限は、推定故障時期「6月30日(13日後)」の2日前の「6月28日」に設定されているものとし、「6月28日」以降の保守価格は最大値とする。また、緊急手配にならない日程であり、かつ、推定故障時期「6月30日(13日後)」までに保守作業を実施できる最短の日程である保守推奨日は、「6月24日」であるため、「6月24日」の保守価格は、故障リスクや保守コストを考慮して最小値とする。
例えば、保守候補日時「6月21日21時~翌日3時」は、故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守作業を保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」よりも前に実施可能である。すなわち、故障リスクが低いうちに、保守作業を実施することが可能である。しかし、保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」よりも前の日時では、緊急手配を要することになるため、輸送費や人件費などの保守コストが高くなってしまう。その結果、保守候補日時「6月21日21時~翌日3時」の保守価格「80万円」は、保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」の保守価格「50万円」に比べて、高くなる。
ここで、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」は、故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守コストが保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」の場合と同じである。すなわち、保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」よりも後の日時であっても、「6月30日」までに保守作業を実施すればよい。しかし、保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」よりも後の日程では、故障リスクが高くなってしまう。その結果、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」の保守価格「60万円」は、保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」の保守価格「50万円」に比べて、高くなる。
また、算出機能153は、複数の保守候補日時のうちの少なくとも1つの保守候補日時に医用装置200の予約が入っている場合、医用装置200の予約をキャンセルしたときに生じる機会損失を算出する。例えば、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」には、医用装置200の予約が1件だけ入っている。この場合、算出機能153は、医用装置200の予約を1件キャンセルしたときに生じる機会損失として、「10万円」を算出したものする。
また、算出機能153は、故障予兆部品「X線管“XXX”」が故障した場合の保守価格と機会損失とを算出する。例えば、算出機能153は、故障予兆部品「X線管“XXX”」が故障した場合の保守価格の最大値として、「150万円」を算出したものする。例えば、算出機能153は、故障予兆部品「X線管“XXX”」が故障した場合に、昼間から夜間にかけて医用装置200の予約を最大8件キャンセルしたときに生じる機会損失として、「80万円」を算出したものする。
次に、出力処理機能154が実行する処理について説明する。上述のように、出力処理機能154は、故障予兆部品、推定故障時期、複数の保守候補日時及び保守価格を表す画面であって、複数の保守候補日時の中から1つの保守候補日時を保守日時として受け付ける画面を提示する。具体的には、出力処理機能154は、図11に示す画面10をディスプレイ120に表示させる。
図11は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。例えば、画面10は、故障予兆部品表示欄11と、保守作業時間表示欄12と、保守候補日時表示欄20とを含む。
例えば、故障予兆部品表示欄11には、推定機能151が推定した情報が表示される。具体的には、故障予兆部品表示欄11には、推定機能151が推定した故障予兆部品である「X線管“XXX”」と、推定機能151が当該故障予兆部品を監視したときの異常情報「フィラメント抵抗値減少」とが表示される。また、故障予兆部品表示欄11には、推定機能151が推定した故障予兆部品の推定故障時期「6月30日(13日後)」と、推定機能151が推定した故障予兆部品の故障確率「90%」とが表示される。
例えば、保守作業時間表示欄12には、検索機能152が検索した保守作業時間「6時間」が表示される。
例えば、保守候補日時表示欄20には、受付ボタン21~23と、検索機能152が検索した情報と、算出機能153が算出した情報とが表示される。受付ボタン21~23は、複数の保守候補日時の中から1つの保守候補日時を保守日時として受け付けるボタンである。例えば、出力処理機能154は、画面10において、複数の保守候補日時を保守価格が安い順に提示する。
具体的には、保守候補日時表示欄20には、受付ボタン21「1」に対応付けて、検索機能152が検索した保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」と、算出機能153が算出した当該保守候補日時の保守価格「50万円」と、検索機能152が検索した当該保守候補日時の医用装置200の予約状況である装置予約「0件」と、当該保守候補日時の機会損失「0円」とが表示される。
また、保守候補日時表示欄20には、受付ボタン22「2」に対応付けて、検索機能152が検索した保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」と、算出機能153が算出した当該保守候補日時の保守価格「60万円」と、検索機能152が検索した当該保守候補日時の医用装置200の予約状況である装置予約「1件」と、算出機能153が算出した当該保守候補日時の機会損失「10万円」とが表示される。
また、保守候補日時表示欄20には、受付ボタン23「3」に対応付けて、検索機能152が検索した保守候補日時「6月21日21時~翌日3時」と、算出機能153が算出した当該保守候補日時の保守価格「80万円」と、検索機能152が検索した当該保守候補日時の医用装置200の予約状況である装置予約「0件」と、当該保守候補日時の機会損失「0円」とが表示される。
また、保守候補日時表示欄20には、算出機能153が算出した故障予兆部品「X線管“XXX”」の故障時における保守価格「150万円」、装置予約「8件」及び機会損失「80万円」が表示される。
例えば、ユーザが保守候補日時表示欄20の受付ボタン21「1」を操作した場合、出力処理機能154は、画面10において、保守候補日時「6月24日20時~翌日2時」を保守日時として受け付ける。すなわち、保守日時「6月24日20時~翌日2時」が確定する。
保守日時「6月24日20時~翌日2時」が確定した場合、出力処理機能154は、当該保守日時における保守作業の予約を行う。具体的には、出力処理機能154は、検索機能152が検索した代替部品「X線管“XXX”」の在庫状況(保管場所「倉庫“AAA”」、在庫「1個」)及び納期「6日」に基づいて、部品の在庫を管理する管理会社に対して、代替部品「X線管“XXX”」を保管場所「倉庫“AAA”」から輸送先「病院A」に輸送してもらうための手配を行う。また、出力処理機能154は、検索機能152が検索した「作業員A」、「作業員B」、「作業員C」のスケジュールに基づいて、作業員を管理する管理会社に対して、「作業員A」が保守日時「6月24日20時~翌日2時」に「病院A」で故障予兆部品「X線管“XXX”」の保守作業を実施してもらうための依頼を行う。
また、保守日時「6月24日20時~翌日2時」が確定した場合、出力処理機能154は、当該保守日時における医用装置200の予約を行う。具体的には、図12に示すように、出力処理機能154は、検査予約DB146において、医用装置200の予約日時として、6月24日の20時から翌日2時まで医用装置200を予約する。この場合、出力処理機能154は、医用装置200の予約を管理する装置である端末300及びサーバ400に対して、保守日時における医用装置200の予約を禁止する処理を行う。例えば、ユーザが端末300を用いて、6月24日の20時から21時までの日時に医用装置200を予約する操作を行った場合、出力処理機能154は、端末300に対して、予約しようとする日時が保守日時であることを提示する。すなわち、出力処理機能154は、予約しようとする日時は医用装置200の予約ができない旨を、端末300によりユーザに通知する。
図13は、本実施形態における表示タイミングの一例を示す図である。例えば、出力処理機能154は、画面10をディスプレイ120に表示させるタイミングを、医用装置200内の部品に故障予兆があると推定機能151が判定した時点で決定する。例えば、推定機能151が故障予兆部品を推定した故障予兆推定日t1から推定故障時期t2までの日数t12に、時間的猶予がありすぎる場合、出力処理機能154が画面10をディスプレイ120に表示させても、故障リスクがまだ低く、ユーザにとっては保守作業を実施しようとする意識も低い。一方、上記日数t12に時間的猶予がなさすぎる場合、例えば、出力処理機能154が推定故障時期の間近で画面10をディスプレイ120に表示させた場合、故障リスクと保守コストとの関係から経済的ではない。そこで、出力処理機能154は、上記日数t12が所定日数以内である場合に、画面10をディスプレイ120に表示させる。例えば、所定日数が1ヶ月に設定され、上記日数t12が1ヶ月以内である場合に、出力処理機能154は、画面10をディスプレイ120に表示させる。なお、本実施形態では、所定日数は1ヶ月に設定されているが、これに限定されず、任意に設定可能である。
図14は、本実施形態に係る情報処理装置100による処理の手順を示すフローチャートである。
推定機能151は、医用装置200を構成する複数の部品の状態を監視して、故障予兆があるか否かを判定する(ステップS101)。故障予兆がないと推定機能151が判定した場合(ステップS101;No)、再度、ステップS101の判定処理を行う。
故障予兆があると推定機能151が判定した場合(ステップS101;Yes)、故障予兆部品推定処理が行われる(ステップS102)。ステップS102では、推定機能151は、医用装置200を構成する複数の部品の状態に基づいて、故障予兆を表す故障予兆部品を推定する。また、故障予兆部品の状態と医用装置200の使用状況とに基づいて、当該故障予兆部品の故障時期である推定故障時期と、当該故障予兆部品の故障確率とを推定する。
次に、部品在庫検索処理が行われる(ステップS103)。ステップS103では、検索機能152は、部品在庫DB142を参照して、故障予兆部品の代替となる代替部品の在庫状況及び部品代を検索する。また、検索機能152は、部品調達DB143を参照して、代替部品の納期及び輸送費を検索する。
次に、保守作業検索処理が行われる(ステップS104)。ステップS104では、検索機能152は、保守作業DB144を参照して、故障予兆部品の保守作業に要する保守作業時間及び人件費を検索する。また、検索機能152は、作業員DB145を参照して、作業員のスケジュールとして、作業員が夜間に保守作業を行うことが可能な日程を検索する。
次に、保守推奨日検索処理が行われる(ステップS105)。ステップS105では、検索機能152は、故障予兆部品の保守作業に関する時間(代替部品の在庫状況及び納期、保守作業時間、作業員のスケジュール)に基づいて、緊急手配にならない日程であり、かつ、推定故障時期までに保守作業を実施できる最短の日程を、保守推奨日として検索する。
次に、予約状況検索処理が行われる(ステップS106)。ステップS106では、検索機能152は、検査予約DB146を参照して、推定故障時期までの医用装置200の予約状況を検索する。
次に、保守候補日時検索処理が行われる(ステップS107)。ステップS107では、検索機能152は、医用装置200の予約状況と、故障予兆部品の保守作業に関する時間とに基づいて、推定故障時期までに保守作業を実施可能な複数の日時を保守候補日時として検索する。
次に、保守価格算出処理が行われる(ステップS108)。ステップS108では、算出機能153は、故障予兆部品の代替部品の手配に関するコスト(代替部品の部品代、輸送費)と、保守作業に関するコスト(故障予兆部品の保守作業に要する作業員の人件費)とに基づいて、複数の保守候補日時の各々の保守価格を算出する。また、算出機能153は、複数の保守候補日時のうちの少なくとも1つの保守候補日時に医用装置200の予約が入っている場合、医用装置200の予約をキャンセルしたときに生じる機会損失を算出する。
次に、出力処理機能154は、故障予兆部品を推定した日から推定故障時期までの日数に猶予がないか否かを判定する。すなわち、上記日数が所定日数以内であるか否かを判定する(ステップS109)。上記日数に猶予があり、上記日数が所定日数以内ではない場合(ステップS109;No)、再度、ステップS101の判定処理を行う。このとき、出力処理機能154は、故障予兆部品を推定した旨をサービスセンタ等に通知してもよい。サービスセンタとしては、部品の在庫を管理する管理会社や、作業員を管理する管理会社などが挙げられる。例えば、出力処理機能154は、部品の在庫を管理する管理会社に対して、故障予兆部品を推定した旨を事前に通知することにより、将来的に、代替部品を輸送する作業が発生する可能性があることを知らせることができる。例えば、出力処理機能154は、作業員を管理する管理会社に対して、故障予兆部品を推定した旨を事前に通知することにより、将来的に、推定故障時期までに作業員が故障予兆部品の保守作業を実施する可能性があることを知らせることができる。
上記日数に猶予がなく、上記日数が所定日数以内である場合(ステップS109;Yes)、提示処理が行われる(ステップS110)。ステップS110では、出力処理機能154は、故障予兆部品、推定故障時期、複数の保守候補日時、保守価格、及び、機会損失を表し、かつ、受付ボタンにより複数の保守候補日時の中から1つの保守候補日時を保守日時として受け付ける画面10を提示する。
出力処理機能154は、受付ボタンにより保守日時を受け付けたか否かを判定する(ステップS111)。出力処理機能154が受付ボタンにより保守日時を受け付けない場合(ステップS111;No)、例えば、ユーザが受付ボタンを操作しないで画面10の表示を終了させた場合、再度、ステップS101の判定処理を行う。
出力処理機能154は、受付ボタンにより保守日時を受け付けた場合(ステップS111;Yes)、予約処理が行われる(ステップS112)。ステップS112では、出力処理機能154は、画面10において、保守日時を確定させて、当該保守日時における保守作業の予約を行う。具体的には、出力処理機能154は、部品の在庫を管理する管理会社に対して、代替部品を保管場所から輸送先に輸送してもらうための手配を行う。また、出力処理機能154は、作業員を管理する管理会社に対して、作業員が保守日時に故障予兆部品の保守作業を実施してもらうための依頼を行う。また、出力処理機能154は、当該保守日時における医用装置200の予約を行う。この場合、出力処理機能154は、端末300に対して、保守日時における医用装置200の予約を禁止する処理を行う。
以上、説明したとおり、本実施形態に係る情報処理装置100では、推定機能151は、医用装置200を構成する複数の部品の状態に基づいて、故障予兆を表す故障予兆部品と当該故障予兆部品の故障時期である推定故障時期とを推定する。検索機能152は、医用装置200の予約状況と故障予兆部品の保守作業に関する時間とに基づいて、推定故障時期までに保守作業を実施可能な複数の日時を保守候補日時として検索する。算出機能153は、故障予兆部品の代替部品の手配に関するコストと保守作業に関するコストとに基づいて、複数の保守候補日時の各々の保守価格を算出する。出力処理機能154は、故障予兆部品、推定故障時期、複数の保守候補日時及び保守価格を表し、複数の保守候補日時の中から1つの保守候補日時を保守日時として受け付ける画面10を提示する。このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、故障予兆部品と推定故障時期とを推定したときに、推定故障時期までに保守作業を実施可能な複数の保守候補日時及び保守価格を提示し、ユーザが複数の保守候補日時の中から1つの保守候補日時を保守日時として選択することにより、ユーザは、医用装置200の保守依頼を適切なタイミングで実施することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置100では、算出機能153は、複数の保守候補日時のうちの少なくとも1つの保守候補日時に医用装置200の予約が入っている場合、医用装置200の予約をキャンセルしたときに生じる機会損失を算出し、出力処理機能154は、機会損失を画面10により提示する。このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、更に機会損失を提示することにより、ユーザは、保守価格と機会損失とを考慮しながら、複数の保守候補日時の中から1つの保守候補日時を保守日時として選択することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置100では、出力処理機能154は、複数の保守候補日時を保守価格が安い順に提示する。例えば、ユーザは、複数の保守候補日時のうち、最も早い保守候補日時を保守日時として選択した場合、故障リスクが低いうちに保守作業を実施することができる。しかし、最も早い保守候補日時を保守日時として選択した場合、緊急手配を要することになるため、輸送費や人件費などの保守コストが高くなってしまう。このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、複数の保守候補日時を保守価格が安い順に提示することにより、ユーザは、保守価格などを考慮しながら、複数の保守候補日時の中から1つの保守候補日時を保守日時として選択することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置100では、出力処理機能154は、保守日時が確定した場合、保守日時における医用装置200の予約を禁止する処理を行う。このとき、出力処理機能154は、ユーザが医用装置200を予約しようとする日時が保守日時である場合、当該予約しようとする日時が保守日時であることをユーザに通知する。このように、本実施形態に係る情報処理装置100では、保守日時が確定した場合、保守日時における医用装置200の予約を禁止することにより、ユーザが誤って保守日時に医用装置200を予約することを防止することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置100では、出力処理機能154は、故障予兆部品を推定した日から推定故障時期までの日数が所定日数以内である場合に画面10を提示する。上記日数に時間的猶予がありすぎる場合、出力処理機能154が画面10を提示しても、故障リスクがまだ低く、ユーザにとっては保守作業を実施しようとする意識も低い。一方、上記日数に時間的猶予がなさすぎる場合、例えば、出力処理機能154が推定故障時期の間近で画面10を提示した場合、故障リスクと保守コストとの関係から経済的ではない。そこで、出力処理機能154は、上記日数が所定日数以内である場合に画面10を提示することにより、ユーザは、医用装置200の保守依頼を適切なタイミングで実施することができる。
(その他の変形例)
本実施形態について説明したが、上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
本実施形態では、ステップS110において、出力処理機能154は、図11に示す画面10をディスプレイ120に表示させているが、これに限定されない。例えば、本実施形態の変形例として、図15に示すように、出力処理機能154は、画面10と共に、ユーザへの参考情報として、医用装置200の予約状況を表す画面30をディスプレイ120に表示させてもよい。例えば、出力処理機能154は、画面10と画面30とをディスプレイ120に表示させたとき、画面10の保守候補日時表示欄20には、受付ボタン22「2」に対応付けて、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」と、当該保守候補日時の保守価格「60万円」と、当該保守候補日時の医用装置200の予約状況である装置予約「1件」と、当該保守候補日時の機会損失「10万円」とが表示される。このとき、ユーザは、画面30が表す医用装置200の予約状況を参考にすることにより、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」に医用装置200の予約が1件入っていることを確認することができる。
また、本実施形態では、ステップS110において、出力処理機能154は、複数の保守候補日時のうちの少なくとも1つの保守候補日時に医用装置200の予約が入っている場合、医用装置200の予約をキャンセルしたときに生じる機会損失を、画面10によりディスプレイ120に表示させているが、これに限定されない。例えば、本実施形態の変形例として、医用装置200が病院内に複数設置されている場合、出力処理機能154は、機会損失を回避するための情報を画面10により提示する。以下、複数の医用装置200を医用装置200A、200Bと記載する。医用装置200A、200Bは、同等の機能を有する。
具体的には、図16に示すように、出力処理機能154は、画面10をディスプレイ120に表示させたとき、保守候補日時表示欄20には、受付ボタン22「2」に対応付けて、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」と、当該保守候補日時の保守価格「60万円」と、当該保守候補日時の医用装置200の予約状況である装置予約「1件」と、当該保守候補日時の機会損失「10万円」と、医用装置200を医用装置200Aから医用装置200Bに変更可能か否かを検索するための予約検索ボタン24と、が表示される。すなわち、保守候補日時表示欄20には、更に、受付ボタン22「2」に対応付けて、予約検索ボタン24が表示される。
例えば、ユーザが保守候補日時表示欄20の予約検索ボタン24を操作した場合、検索機能152は、検査予約DB146を参照して、推定故障時期「6月30日(13日後)」までの医用装置200Bの予約状況を検索する。具体的には、検索機能152は、医用装置200Aと同等の機能を有する医用装置200Bの予約状況を検索する。そして、検索機能152は、医用装置200Bの予約状況に基づいて、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」に入っている予約を、医用装置200Aから医用装置200Bに変更可能であるか否かを検索する。ここで、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」に入っている予約を医用装置200Aから医用装置200Bに変更可能である場合、図17に示すように、出力処理機能154は、画面10と共に、医用装置200Aから医用装置200Bへの変更を受け付ける変更画面40をディスプレイ120に表示させる。
例えば、図18に示すように、ユーザは、入力インターフェース110等で変更画面40上を操作することにより、「6月26日」の19時~20時に入っている予約を医用装置200Aから医用装置200Bに変更する。ここで、当該予約が医用装置200Aから医用装置200Bに変更された場合、出力処理機能154は、画面10の保守候補日時表示欄20を更新する。この場合、保守候補日時表示欄20には、受付ボタン22「2」に対応付けて、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」と、当該保守候補日時の保守価格「60万円」と、当該保守候補日時の医用装置200の予約状況である装置予約「0件」と、当該保守候補日時の機会損失「0円」とが表示される。
本実施形態の変形例では、出力処理機能154は、医用装置200が病院内に複数設置されている場合、機会損失を回避するための情報を画面(画面10、変更画面40)により提示する。上述の変形例では、検索機能152は、医用装置200Aと同等の機能を有する医用装置200Bの予約状況に基づいて、少なくとも1つの保守候補日時に入っている予約を医用装置200Aから医用装置200Bに変更可能であるか否かを検索し、出力処理機能154は、当該予約を医用装置200Aから医用装置200Bに変更可能である場合、医用装置200Aから医用装置200Bへの変更を画面(画面10、変更画面40)により受け付ける。このように、本実施形態の変形例では、当該予約を医用装置200Aから医用装置200Bに変更可能である場合、ユーザは、機会損失を回避した上で、保守価格などを考慮しながら、複数の保守候補日時の中から1つの保守候補日時を保守日時として選択することができる。
なお、本実施形態では、前提として、保守作業は、休日や、平日の夜間に行われる場合を挙げ、一例として、作業員が平日の夜間(例えば18時から翌日6時まで)に保守作業を行う場合について説明した。また、本実施形態では、前提として、装置の予約は1時間に1件入るものとし、18時以降においても装置の予約が入っている場合について説明した。しかし、これに限定されない。例えば、装置の予約は1時間に2件以上入ってもよいし、医用装置200の予約が少ない日があれば、平日の昼間に保守作業が実施されてもよい。また、夜間のみ保守作業が実施されてもよい。
また、本実施形態では、各処理が保守推奨日検索処理(ステップS105)、予約状況検索処理(ステップS106)、保守候補日時検索処理(ステップS107)、保守価格算出処理(ステップS108)の順に行われているが、これに限定されない。例えば、本実施形態の変形例として、ステップS105~S108は、1つの処理によって実行されてもよい。
例えば、検索機能152は、検査予約DB146を参照して、推定故障時期までの医用装置200の予約状況を検索する。検索機能152は、医用装置200の予約状況と、故障予兆部品の保守作業に関する時間とに基づいて、推定故障時期までに保守作業を実施可能な複数の日時を保守候補日時として検索する。算出機能153は、故障予兆部品の代替部品の手配に関するコストと、保守作業に関するコストとに基づいて、複数の保守候補日時の各々の保守価格を算出する。また、算出機能153は、複数の保守候補日時のうちの少なくとも1つの保守候補日時に医用装置200の予約が入っている場合、医用装置200の予約をキャンセルしたときに生じる機会損失を算出する。そして、算出機能153は、複数の保守候補日時のうち、保守価格が最も安い保守候補日時を保守推奨日時とする。
また、本実施形態では、検索機能152は、保守作業DB144を参照して、故障予兆部品の保守作業に要する保守作業時間及び人件費を検索しているが、当該保守作業は、交換や修理だけに限定されない。例えば、保守作業の一例として、故障予兆部品「X線管“XXX”」を代替部品「X線管“XXX”」に交換する作業を挙げたが、他にも、調整などが挙げられる。具体的には、医用装置200「X線CT装置」を構成する複数の部品のうちの1つ部品として、被検体を載置する部品「天板」を例にしたとき、使用に応じて「天板」の位置にズレが生じたものとする。そこで、例えば、「天板」のズレが所定の閾値を超えたときに、「天板」が故障予兆部品として推定される。この場合、保守作業として、故障予兆部品「天板」のズレを調整する作業が行われる。
また、本実施形態では、推定機能151は、故障予兆部品の状態と医用装置200の使用状況とに基づいて、推定故障時期及び故障確率を推定している。具体的には、推定機能151は、故障履歴DB141を参照して、推定故障時期及び故障確率を推定している。しかし、これに限定されない。例えば、推定機能151は、ニューラルネットワークを基にしたAI(Artificial Intelligence)を用いた学習や機械学習により、推定故障時期及び故障確率を推定してもよい。例えば、推定故障時期及び故障確率を含むデータの組み合わせを、AI等により学習させることにより、推定機能151は、これまでに故障した部品を基に推定故障時期及び故障確率を推定することができる。
また、処理回路150は、ネットワークを介して接続された外部装置のプロセッサを利用して、機能を実現することとしてもよい。例えば、処理回路150は、記憶回路140から各機能に対応するプログラムを読み出して実行するとともに、情報処理装置100とネットワークを介して接続された外部のワークステーションやクラウドを計算資源として利用することにより、図1に示す各機能を実現する。
例えば、情報処理装置100は、病院内に設けられるが、これに限定されず、ネットワーク上の別のところに設けられてもよい。例えば、処理回路150は、情報処理装置100内に設けられるが、これに限定されず、ネットワーク上の別のところに設けられてもよい。例えば、処理回路150は、ネットワーク上の別のところに設けられてもよいし、端末300に設けられてもよい。
例えば、情報処理装置100は、同等の機能を有する医用装置200が設置された複数の病院を管理してもよい。例えば、第1の病院では、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」に医用装置200の予約が1件入っているが、第2の病院では、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」に医用装置200の予約が入っていない場合、情報処理装置100は、保守候補日時「6月26日19時~翌日1時」に入っている予約を、第1の病院の医用装置200から、第2の病院の医用装置200に変更してもよい。
上述した実施形態に係る各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。即ち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上述した実施形態で説明した方法は、予め用意された制御プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、保守依頼を適切なタイミングで実施することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。