JP7458229B2 - 害虫忌避組成物 - Google Patents
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Description
昨今、地球温暖化や都市化、旅行者の増加に伴う蚊の生息域拡大によって、蚊が媒介する感染症の被害が拡大している。中でもデング熱は、全世界の40%もの人がその脅威に晒されており、世界保健機構(WHO)の推定では、世界の感染者数は年間3.9億人にも達し、今なお増加の一途を辿っている。デング熱はWHOが定める17の「顧みられない熱帯病(NTDs)」の一つであり、新興国など衛生インフラの整備が不十分な地域において重要な社会問題となっている。
例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されるDEET等の既存の害虫忌避剤には不快臭があり、人によってはアレルギーや肌荒れを引き起こすことが知られている。また、国によっては、幼児に対する使用量に制限が設けられている。このような状況から、より人体への安全性が高く、幼児や皮膚の敏感な人が安心して使用することのできる忌避剤が求められている。
また特許文献3に記載の防虫剤とは異なり、人の皮膚に塗布して用いるタイプの忌避組成物においては、初期の害虫忌避効果のみならず忌避効果の持続性に優れることや、皮膚に塗布した際にべたつきが少なく良好な感触が得られること等の性能も備えていることが望まれる。
すなわち、本発明は、次の[1]~[4]を提供する。
[1]下記成分(A)及び成分(B)を含有する、油中水型又は非水型の害虫忌避組成物又は害虫停留抑制組成物。
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、脂肪族アルコール、及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分:50質量%以上99.5質量%以下
(B)体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下
[2]下記成分(A)及び成分(B)を含有し、成分(A)以外の害虫忌避剤の含有量が15質量%以下である、油中水型又は非水型の蚊忌避組成物又は蚊停留抑制組成物。
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、脂肪族アルコール、及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分:50質量%以上99.5質量%以下
(B)アクリル樹脂、シリコーン樹脂、及びポリウレタン樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂で構成された樹脂粒子を含む、体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下
[3][1]又は[2]の組成物を人の皮膚表面に塗布する、害虫又は蚊の忌避方法。
[4][1]又は[2]の組成物を害虫の肢に付着させることによって、害虫が人の皮膚に停留することを防ぐ、害虫又は蚊の停留抑制方法。
本発明の害虫忌避組成物及び害虫停留抑制組成物(以下、これらを総称して「本発明の組成物」ともいう)は、下記成分(A)及び成分(B)を含有する油中水型又は非水型の組成物である。
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、脂肪族アルコール、及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分:50質量%以上99.5質量%以下
(B)体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下
具体的には、蚊等の害虫が人などの動物の皮膚に降着した後、刺針を差し込むほどの時間、具体的には1秒間以上、皮膚表面の所定領域内に停留させないという停留抑制効果を有する。かかる効果は、従来にない害虫忌避原理に基づくものであり、しかも肌荒れ等の副作用がなく安全である。したがって本発明の組成物は、害虫停留抑制組成物として用いることができる。
本発明において「害虫に対する忌避持続効果」とは、本発明の組成物を対象物に塗布後、時間が経過しても上記忌避効果が持続することを意味する。なお、以降の記載において、本発明における特に飛翔害虫に対する忌避持続効果を単に「忌避持続効果」と表記する。
本発明の組成物は成分(A)を含有することで、害虫、特に飛翔害虫に対する忌避持続効果に優れる。その理由は定かではないが、以下のように考えられる。
本発明者は、蚊等の飛翔害虫は、肢に濡れが生じた際に降着面から生じる引力を避けるため、肢が濡れる表面への停留を避ける性質を有することを見出した。蚊等の飛翔害虫の肢は疎水性であるため、25℃における表面張力が40mN/m以下の液状油性成分であると飛翔害虫の肢と親和性が高くなり、また、粘度が400mPa・s以下の液状油性成分であると、飛翔害虫の肢が液状油性成分と触れた際、短時間で液状油性成分と飛翔害虫の肢との接触面積が十分に大きくなる。そのため、成分(A)が塗布又は付着された表面に飛翔害虫が降着すると、肢に濡れが生じ、その際、降着面から生じる引力を避け、降着地点に停留せずに飛び去ると考えられる。
なお、本発明における降着とは、蚊等の飛翔害虫が対象物に1秒未満の時間接触することを指す。また、本発明における停留とは、蚊等の飛翔害虫が対象物に1秒間以上接触し続けることを指す。
本発明の組成物が含有する成分(A)は、25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、(a)シリコーン油、(b)エステル油、(c)エーテル油、(d)炭化水素油、(e)脂肪族アルコール、及び(f)多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分である。
なお、液状油性成分の「液状」とは、米国材料試験協会規格「ASTM D 4359-90:Standard Test Method for Determining Whether a Material is a Liquid or Solid」による液体-固体の判定試験で、液体に判定されるものを意味する。
成分(A)は、忌避持続効果を向上させる観点から、難水溶性又は非水溶性の成分であることが好ましく、具体的には、20℃における水100gに対する溶解量が、好ましくは1g以下、より好ましくは0.5g以下、さらに好ましくは0.1g以下であり、そして、よりさらに好ましくは実質0gである。
ここで、本発明における不揮発性の液状油性成分とは、1気圧下、25℃、60分乾燥後の揮発率が、50%以下であるものをいい、好ましくは、1気圧下、25℃、120分乾燥後の揮発率が、50%以下であるものをいう。揮発率の評価は、ドイツ試験規格DIN53249に従って測定され、具体的には、下記の1~4の手順で行われる。
1.直径150mmの丸型ろ紙の重量(P(g))を測定する。
2.ピペットを用いて成分(A)0.3gのサンプルを丸型ろ紙に滴下し、直後にろ紙の重量(W0(g))を測定する。
3.通気の無い中、25℃、5分間隔で、約0.001gの正確さによる重量測定で、ろ紙の重量を測定する。2を測定した後、60分経過後に測定したろ紙の重量をW60(g)とする。
4.計算式{((W0-P)-(W60-P))/(W0-P)}×100で導かれる値を揮発率(%)とする。
液状油性成分の揮発率が低いほど、皮膚に塗布した際に、該液状油性成分が長時間滞留するため、忌避持続効果が高いものとなる。2種以上の液状油性成分を用いる場合、液状油性成分の揮発率とは、2種以上の液状油性成分の混合物としての揮発率を意味する。したがって当該混合物の揮発率が前記範囲となる限り、1気圧下、25℃で60分乾燥後の揮発率が50%超の液状油性成分を組み合わせて用いてもよい。
成分(A)のB形回転粘度計による23℃における粘度は、揮発性を抑え、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくは1mPa・s以上であり、忌避持続効果を向上させる観点、及び皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、400mPa・s以下であり、好ましくは300mPa・s以下、より好ましくは210mPa・s以下、さらに好ましくは100mPa・s以下、よりさらに好ましくは60mPa・s以下、よりさらに好ましくは45mPa・s以下、よりさらに好ましくは30mPa・s以下である。なお、粘度の異なる2種以上の液状油性成分を用いる場合は、これら液状油性成分の混合物としての粘度を意味する。
なお、成分(A)の表面張力、粘度は、実施例に記載の方法により測定される。
シリコーン油としては、忌避持続効果を向上させる観点から、ジメチルポリシロキサン、ジメチコノール(末端にヒドロキシ基を有するジメチルポリシロキサン)、メチルフェニルポリシロキサン、及び変性シリコーンからなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
変性シリコーンとしては、アミノ変性シリコーン(アミノ基を有するジメチルポリシロキサン)、ポリエーテル変性シリコーン、グリセリル変性シリコーン、アミノ誘導体シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
成分(A)として用いられる直鎖状ジメチルポリシロキサンの市販品例としては、信越化学工業(株)の「KF-96」シリーズ(KF-96A-5cs、KF-96A-6cs、10cs、20cs、30cs、50cs、100cs、200cs、300cs、350cs等)、ダウ・東レ(株)の「DOWSIL SH200C Fluid」シリーズ及び「DOWSIL 2-1184 Fluid」、「Element14 PDMS 5-JC」、「Element14 PDMS 10-JC」、「Element14 PDMS 20-JC」等が挙げられる。
エステル油としては、忌避持続効果を向上させる観点から、下記一般式(1)~(3)のいずれかで表されるエステル油、及び下記一般式(4)で表されるジアルキルカーボネート化合物が好ましい。
一般式(1)において、R1は、水酸基が置換していてもよく、炭素数7以上23以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は炭素数6以上24以下の芳香族炭化水素基を示し、R2は炭素数1以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。
R1がアルキル基の場合、忌避持続効果を向上させる観点から、炭素数は好ましくは7以上、より好ましくは9以上であり、そして、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは21以下、より好ましくは17以下である。また、R1が芳香族炭化水素基の場合、忌避持続効果を向上させる観点から、炭素数は好ましくは8以上、より好ましくは10以上であり、そして、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは22以下、より好ましくは20以下である。
R2は、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは炭素数が20以下、より好ましくは18以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。
また、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、R1又はR2の少なくとも一方が、分岐アルキル基であることが好ましい。
一般式(2)において、R3、R4及びR5は、各々独立に、水素原子、又は下記一般式(2-1)で示される基であって、全てが水素原子であることはない。
-CO-R6 (2-1)
(式中、R6は、水酸基が置換していてもよい炭素数7以上23以下、好ましくは17以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。)
一般式(2)で表されるエステル油としては、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリルからなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。これらホホバ油、オリーブ油、ひまわり油、大豆油、落花生油、菜種油、アーモンド油、パーム油、ココヤシ油、ひまし油、小麦胚芽油、ぶどう種油、あざみ油、宵待草油、マカデミアナッツ油、とうもろこし胚芽油、及びアボカド油等の植物由来のエステル油であっても良い。
一般式(3)において、R7は炭素数6以上20以下の芳香族炭化水素基を示し、R8は炭素数1以上23以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。AOは、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基を示し、mは1以上50以下の平均付加モル数を表す。
R7は、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくは炭素数が6以上であり、そして、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは12以下、より好ましくは10以下の芳香族炭化水素基、より好ましくはベンジル基である。
R8は、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくは炭素数が7以上、より好ましくは11以上であり、そして、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは21以下、より好ましくは15以下であるアルキル基である。
AO基は、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくはプロピレンオキシ基であり、忌避持続効果を向上させる観点、及び皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、mは好ましくは1以上10以下、より好ましくは1以上5以下である。
一般式(3)で表されるエステル油としては、ベンジルアルコールのプロピレンオキシド3モル付加体とミリスチン酸のエステル(クローダ社「クロダモルSTS」)、ベンジルアルコールのプロピレンオキシド3モル付加体と2-エチルヘキサン酸のエステル(クローダ社「クロダモルSFX」)からなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。
一般式(4)において、R9及びR10は、各々独立に、炭素数6以上22以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、v及びwは、各々独立に、0又は1以上50以下の平均付加モル数を示す。
R9及びR10は、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくは炭素数8以上であり、そして、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは18以下、より好ましくは12以下のアルキル基である。
v及びwは、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは0又は1以上5以下の数であり、より好ましくは0である。
一般式(4)で表されるジアルキルカーボネート化合物としては、ジオクチルカーボネート(コグニス社「セチオールCC」)等が挙げられる。
エーテル油としては、忌避持続効果を向上させる観点から、下記一般式(5)で表されるジアルキルエーテル化合物、又は下記一般式(6)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル化合物が好ましい。
一般式(5)において、R11及びR12は、各々独立に、炭素数6以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、又は炭素数6以上24以下の芳香族炭化水素基を示す。R11及びR12は、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくはアルキル基であり、その炭素数は、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくは8以上であり、そして、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは18以下、より好ましくは16以下、さらに好ましくは12以下である。
一般式(5)で表されるジアルキルエーテル化合物としては、ジヘキシルエーテル、ジオクチルエーテル(コグニス社「セチオールOE」)、ジカプリリルエーテル、セチル-1,3-ジメチルブチルエーテル(花王(株)「ASE-166K」)等が挙げられる。
一般式(6)において、R13は炭素数6以上22以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、POはプロピレンオキシ基を示し、EOはエチレンオキシ基を示す。rは0.1以上15以下の平均付加モル数を示し、sは0以上10以下の平均付加モル数を示す。sが0でない場合、PO及びEOの付加形式は、ランダムであってもブロックであってもよい。
R13の炭素数は、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくは8以上であり、そして、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは20以下、より好ましくは18以下、さらに好ましくは12以下である。
平均付加モル数rは、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくは1以上、より好ましくは2以上、さらに好ましくは3以上であり、そして、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは13以下、より好ましくは10以下である。
平均付加モル数sは、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは5以下、より好ましくは1以下、さらに好ましくは0である。
一般式(6)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル化合物としては、ポリプロピレングリコール、プロピレンオキシ基の平均付加モル数rが3以上10以下である、ポリオキシプロピレンオクチルエーテル、ポリオキシプロピレンデシルエーテル、及びポリオキシプロピレンラウリルエーテルからなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
上記の(c)エーテル油の中では、忌避持続効果を向上させる観点から一般式(5)で表されるエーテル油が好ましい。
炭化水素油としては、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン、イソヘキサデカン、イソエイコサン、水添ポリイソブテン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、及びシクロパラフィン等が挙げられる。これらの中では、忌避持続効果を向上させる観点、及び皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、及びスクワレンからなる群から選ばれる1種以上が好ましく、スクワランがより好ましい。
脂肪族アルコールとしては、1価の鎖状又は環状脂肪族アルコールが挙げられ、忌避持続効果を向上させる観点から、1価の鎖状脂肪族アルコールが好ましい。該脂肪族アルコールの炭素数は、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくは14以上、より好ましくは18以上であり、そして、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、好ましくは28以下、より好ましくは24以下、さらに好ましくは22以下である。
前記脂肪族アルコールは、直鎖及び分岐鎖のいずれであってもよく、飽和及び不飽和のいずれであってもよいが、忌避持続効果を向上させる観点、及び皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、分岐鎖の脂肪族飽和アルコールが好ましい。
直鎖脂肪族アルコールとしてはオレイルアルコール等が挙げられ、分岐鎖脂肪族飽和アルコールとしては、ブチルオクタノール、ブチルデカノール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール等が挙げられる。これらの中では、忌避持続効果を向上させる観点、及び皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、分岐鎖脂肪族飽和アルコールが好ましく、ヘキシルデカノール、及びオクチルドデカノールからなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
多価アルコールとしては、炭素数2以上の脂肪族アルコール、芳香族アルコール、炭素数4以上の糖アルコール等が挙げられ、飽和及び不飽和のいずれであってもよいが、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、炭素数2以上10以下の脂肪族アルコール、芳香族アルコール、及び炭素数4以上10以下の糖アルコールからなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
多価アルコールのうち、炭素数2以上の脂肪族アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、へキシレングリコール等の2価アルコール等が挙げられる。
また、前記糖アルコールとしては、ソルビトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、マンニトール等が挙げられる。
(a)シリコーン油の中でも、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくはジメチルポリシロキサン、ジメチコノール、メチルフェニルポリシロキサン、及び変性シリコーンからなる群から選ばれる1種以上であり、より好ましくはジメチルポリシロキサン、ジメチコノール、及びポリエーテル変性シリコーンからなる群から選ばれる1種以上であり、さらに好ましくはジメチルポリシロキサンであり、よりさらに好ましくは直鎖状ジメチルポリシロキサンである。
本発明の組成物中の成分(A)の含有量は、忌避持続効果を向上させる観点から、50質量%以上であり、好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは65質量%以上である。また、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点、及び組成物の保存安定性を確保する観点から、99.5質量%以下であり、好ましくは96.5質量%以下であり、より好ましくは95質量%以下であり、さらに好ましくは90質量%以下であり、さらに好ましくは80質量%以下であり、よりさらに好ましくは75質量%以下である。そして、本発明の組成物中の成分(A)の含有量は、50~99.5質量%であり、好ましくは50~96.5質量%であり、より好ましくは50~95質量%であり、さらに好ましくは55~90質量%であり、よりさらに好ましくは60~80質量%、よりさらに好ましくは65~75質量%である。
本発明の組成物は、成分(B)として、体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下の疎水性粒子を含有する。本発明の組成物は、成分(B)を含有することで、成分(A)による忌避持続効果が向上し、かつ、組成物を皮膚に塗布した際に感触の良いものとなる。
成分(B)の粒子が特定の粒径を有する疎水性粒子であることで、忌避持続効果が向上するとともに、皮膚に塗布した際に感触の良い組成物が得られる。本発明の組成物に用いる成分(B)としては、忌避持続効果を向上させる観点、及び皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、23℃におけるぬれ張力は60mN/m以下が好ましく、50mN/m以下がより好ましい。粒子表面のぬれ張力は、実施例に記載の方法により測定できる。
上記の中でも、疎水性有機粒子としては、忌避持続効果を向上させる観点、及び皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点からは、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、及びセルロースからなる群から選ばれる1種以上の樹脂で構成された樹脂粒子が好ましく、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、及びポリウレタン樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂で構成された樹脂粒子がより好ましく、アクリル樹脂及びシリコーン樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂で構成された樹脂粒子がさらに好ましい。
(メタ)アクリル酸エステルの中でも、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点からは(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましく、アルキルの炭素数は、好ましくは1以上18以下、より好ましくは1以上16以下である。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n-ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec-ブチル、(メタ)アクリル酸tert-ブチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
アクリル樹脂としては、具体的には、ポリメタクリル酸メチル、アクリル酸/アクリル酸メチル共重合体等の非架橋型アクリル樹脂、及び、アクリル酸ブチル・ジメタクリル酸エチレングリコール・メタクリル酸ナトリウム共重合体、メタクリル酸ラウリル・ジメタクリル酸エチレングリコール・メタクリル酸ナトリウム共重合体(以下「(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸Na)クロスポリマー」と表記することがある。)等の架橋型アクリル樹脂が挙げられる。
また、上記シリコーン樹脂を、ジビニルジメチルポリシロキサン(ビニルジメチコン)、フェニルビニルジメチルポリシロキサン(フェニルビニルジメチコン)等で架橋した架橋型シリコーン樹脂を用いることもできる。架橋型シリコーン樹脂としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられる。
疎水性有機粒子のうち、シリコーン樹脂粒子としては、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、架橋型シリコーン樹脂粒子が好ましく、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーからなる群から選ばれる1種以上のシリコーン樹脂からなる粒子がより好ましい。シリコーン樹脂粒子の市販品としては、信越化学工業(株)の「KSP」シリーズ、「KMP」シリーズ、「KSG-16」、「シリコーン X-52-1621」等が挙げられる。
上記の中でも、疎水化処理としてはシリコーン処理及びシラン処理からなる群から選ばれる1種以上が好ましく、シラン処理がより好ましく、アルキルシラン処理がさらに好ましい。
なお、本発明における体積中位粒径(D50)とは、体積分率で計算した累積体積頻度が粒径の小さい方から計算して、50%になる粒径を意味する。
PiD50:粒子を構成する粒子群Piの体積中位粒径(D50)(μm)
Xi:粒子を構成する粒子群Piの含有量比(%)
ρi:粒子を構成する粒子群Piの密度(g/cm3)
例えば、樹脂粒子の密度は1.18g/cm3、シリカの密度は2.20g/cm3である。また、PiD50は、光散乱式粒子径分布測定装置を用いて測定することができ、具体的には実施例に記載の方法で測定できる。
本発明の組成物は、このような粒度分布を有する粒子を含有することにより、組成物に構造粘性が付与され、皮膚に塗布した際の感触を良いものとしつつ、忌避持続時間を向上させることが可能となる。成分(B)の粒度分布は、具体的には実施例に記載の方法により測定できる。
また、本発明の組成物中の成分(B)の含有量は、忌避持続効果を向上させる観点、及び皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、0.5質量%以上であり、好ましくは2質量%以上、より好ましくは4質量%以上、さらに好ましくは6質量%以上、よりさらに好ましくは10質量%以上である。また、忌避持続効果を向上させる観点、及び組成物の保存安定性を確保する観点から、35質量%以下であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下である。そして、本発明の組成物中の成分(B)の含有量は、0.5~35質量%であり、好ましくは2~30質量%、より好ましくは4~25質量%であり、さらに好ましくは6~20質量%であり、よりさらに好ましくは10~20質量%である。
なお、油中水型の組成物とした場合には、組成物中の水の含有量は、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点、及び、油中水型の組成物を安定して形成する観点から、好ましくは3質量%以上、より好ましくは6質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上、よりさらに好ましくは12質量%以上である。また、忌避持続効果を向上させる観点から、好ましくは30質量%未満であり、より好ましくは25質量%以下、より好ましくは21質量%以下、よりさらに好ましくは18質量%以下である。そして、本発明の組成物中の水の含有量は、好ましくは3質量%以上30質量%未満であり、より好ましくは6~25質量%、さらに好ましくは10~21質量%、よりさらに好ましくは12~18質量%である。
本発明の組成物は、さらに界面活性剤を含有してもよい。本発明の組成物が油中水型組成物である場合には、各成分を良好に分散又は溶解させて皮膚への優れた塗布性を確保できる観点、油中水型組成物の乳化安定性を向上させる観点、及び組成物の保存安定性を確保する観点から、界面活性剤を含有することが好ましい。
界面活性剤としては、適度な乳化能を有するものが好ましく、本発明の組成物を油中水型組成物とした場合には、特にHLB8以下のノニオン界面活性剤を含有することが好ましい。
ここで、HLB(親水性-親油性のバランス:Hydrophilic-Lypophilic Balance)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。ノニオン界面活性剤のHLBは、乳化能の観点から、より好ましくは6以下、さらに好ましくは5.5以下であり、好ましくは3以上である。
本発明の組成物は、非水型組成物とした場合、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、さらに揮発性油を含有することが好ましい。本発明において揮発性油とは、前記方法により測定される、1気圧下、25℃、60分乾燥後の揮発率が、50%超であるものをいう。
揮発性油としては、上記で規定する揮発率が50%超の液状油性成分であれば特に制限なく用いられるが、組成物の保存安定性を確保する観点から、イソドデカン、ヘキサメチルジシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン、及び、25℃における動粘度が2cSt以下のジメチルポリシロキサンからなる群から選ばれる1種以上が好ましい。なお当該動粘度は、ウベローデ粘度計を用いて測定できる。
本発明の組成物は、発明の効果を損なわない範囲で、前記以外の成分、例えば、防腐剤、着色剤、保湿剤、香料、pH調整剤、ビタミン類、血行促進剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、美白剤、殺菌剤等の薬効成分や生理活性成分を含有することもできる。これらの各成分は他の用途としても使用することができ、例えば、香料を殺菌剤として使用することも可能である。
本発明の組成物は、後述する既存の害虫忌避剤を有効量含まなくても、忌避持続効果を有する。言い換えれば、本発明の組成物が、成分(A)以外の害虫忌避剤を有効量下限値未満で含有する場合であっても、害虫が、降着してもその場に停留しない停留抑制効果が発現されていれば、本発明の停留抑制効果が発現されていることになる。
(忌避評価試験)
メッシュで囲われたプラスチックケージ(30×30×30cm:BugDorm-1ケージ)に、交尾済みのメス蚊(ヒトスジシマカ)100匹を入れる。クアラテックスーパーロング手袋(50cm)(アズワン(株)、Catalog number:3-6432-02)の手首部分より約15cm肘側に縦5cm×横4cm長方形型の切り込みを入れたものに、腕を挿入する。切り込みからの露出部に何も塗布しない状態で、ケージに腕を挿入し、2分間以内に、肌露出部で2か所、蚊に降着された後、1秒間以上接触(停留)されることを確認する。1秒間以上停留されない場合は、新しく蚊を用意する。以下、蚊の降着後の1秒間以上の停留を単に停留と表現する。
害虫忌避剤の溶液である評価サンプルの試験は、肌露出部(5cm×4cm)に、該評価サンプルを2mg/cm2で塗布できるようにエタノールで濃度を調整して行う。
露出部にピペットマンを用いて、濃度を調整した液を乗せ、肌露出部全体に行き渡るように塗布する(必要溶液量:40~50μl)。その後3分間静置し、試験を開始する。試験は、該評価サンプルを塗布した腕をケージに2分間挿入し、停留数をカウントすることで行う。トータルで2回停留された時点で試験を終了とし、試験終了まで30分間毎に2分間ずつ腕を挿入する試験を行う。30分目に2回目の停留がされた場合は、忌避効果持続時間を0分間と判定し、60分目で2回目の停留がされた場合は30分間の忌避効果持続時間と判定する。試験は3人の被験者にて行い、平均の忌避効果持続時間を算出する。
本試験において、平均2時間以上の忌避効果持続時間を示す害虫忌避剤の濃度を、その害虫忌避剤の有効濃度(有効量)とすることができる。
また、本発明の組成物は、既存の害虫忌避剤を有効量含まなくても、忌避持続効果を有することから、むしろ、成分(A)以外の害虫忌避剤を実質的に含有しないことが好ましい。本発明の組成物中、成分(A)以外の害虫忌避剤の含有量は、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以下、よりさらに好ましくは実質0質量%である。
本発明の組成物は、常法により製造できる。
例えば非水型の組成物は、まず、成分(A)に成分(B)と、必要に応じ揮発性油を配合し、ディスパー等の撹拌装置を用いて撹拌することで分散液を調製する。次いで、必要に応じてその他の成分を配合し、ホモジナイザー等の撹拌装置を用いて撹拌することにより製造できる。
飛翔害虫の具体例としては、アカイエカ、コガタアカイエカ、チカイエカ、ネッタイイエカ等のイエカ、トクナガクロヌカカ、オオシマヌカカ、ニワトリヌカカ等のヌカカ、セスジユスリカ、アカムシユスリカ等のユスリカ、その他、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ、トウゴウヤブカ、シナハマダラカ、ガンビエハマダラカ、ステフェンスハマダラカ等の蚊;セスジユスリカ、アカムシユスリカ等のユスリカ;クロオオブユ、キアシオオブユ、アオキツメトゲブユ等のブユ;イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ、クロバエ、ニクバエ、タネバエ、タマネギバエ、ミバエ、ショウジョウバエ、チョウバエ、チェチェバエ、サシバエ等のハエ;シクロアブ、ウシアブ、メクラアブ、ゴマフアブ等のアブ;キイロスズメバチ、セグロアシナガバチ、ミツバチ等のハチ等が挙げられる。
本発明の組成物は、これらの中でも、特に蚊に対する忌避持続効果が優れている。前述した蚊の中でも、アカイエカ、コガタアカイエカ、チカイエカ、ネッタイイエカ、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカに対する忌避持続効果に優れる。
本発明の害虫の忌避方法は、本発明の害虫忌避組成物を、人の皮膚表面に塗布することにより行われる。また、本発明の害虫の停留抑制方法は、本発明の害虫停留抑制組成物を、害虫、特に飛翔害虫の肢に付着させることによって、害虫が人の皮膚に停留することを防ぐものである。以下、これらの方法を総称して「本発明の方法」ともいう。
皮膚表面に塗布する組成物の量は、忌避持続効果を向上させる観点から、1cm2あたり、好ましくは0.1mg以上であり、より好ましくは0.2mg以上、さらに好ましくは0.25mg以上である。また、塗布量の上限は、皮膚に塗布した際の感触を良いものとする観点から、1cm2あたり、好ましくは10mg以下、より好ましくは8mg以下、さらに好ましくは5mg以下である。
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、脂肪族アルコール、及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分:50質量%以上99.5質量%以下
(B)体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、脂肪族アルコール、及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分:50質量%以上99.5質量%以下
(B)体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、脂肪族アルコール、及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分:50質量%以上99.5質量%以下
(B)体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、脂肪族アルコール、及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分:50質量%以上96.5質量%以下
(B)体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、脂肪族アルコール、及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性の液状油性成分:50質量%以上99.5質量%以下
(B)体積中位粒径が0.5μm以上30μm以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下
<1>
下記成分(A)及び成分(B)を含有し、成分(A)と成分(B)との質量比[(A)/(B)]が1以上30以下である、油中水型又は非水型の害虫忌避組成物又は害虫停留抑制組成物。
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、脂肪族アルコール、及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種以上の不揮発性の液状油性成分:50質量%以上99.5質量%以下
(B)体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下
<2>
成分(A)と成分(B)との質量比[(A)/(B)]が好ましくは2以上、より好ましくは4以上であり、好ましくは15以下、より好ましくは8以下である、<1>に記載の組成物。
<3>
成分(A)以外の害虫忌避剤の含有量が15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、よりさらに好ましくは2質量%以下、よりさらに好ましくは1質量%以下である、<1>又は<2>に記載の組成物。
<4>
成分(A)の25℃における表面張力が好ましくは15mN/m以上、より好ましくは17mN/m以上であり、好ましくは30mN/m以下、より好ましくは28mN/m以下、さらに好ましくは25mN/m以下、よりさらに好ましくは23mN/m以下、よりさらに好ましくは21mN/m以下である、<1>~<4>のいずれか1に記載の組成物。
<5>
成分(A)のB形回転粘度計による23℃における粘度が、好ましくは1mPa・s以上であり、好ましくは300mPa・s以下、より好ましくは210mPa・s以下、さらに好ましくは100mPa・s以下、よりさらに好ましくは60mPa・s以下、よりさらに好ましくは45mPa・s以下、よりさらに好ましくは30mPa・s以下である、<1>~<4>のいずれか1に記載の組成物。
<6>
成分(A)がシリコーン油、エステル油、エーテル油、及び炭化水素油からなる群から選ばれる1種以上、好ましくはシリコーン油、エステル油、及び炭化水素油からなる群から選ばれる1種以上、より好ましくはシリコーン油及び炭化水素油からなる群から選ばれる1種以上、さらに好ましくはシリコーン油である、<1>~<5>のいずれか1に記載の組成物。
<7>
成分(A)の含有量が好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは65質量%以上であり、好ましくは96.5質量%以下、より好ましくは95質量%以下、さらに好ましくは90質量%以下、よりさらに好ましくは80質量%以下、よりさらに好ましくは75質量%以下である、<1>~<6>のいずれか1に記載の組成物。
<8>
成分(B)が好ましくはアクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル-シリコーン共重合樹脂、アクリル-スチレン共重合樹脂、及びセルロースからなる群から選ばれる1種以上の樹脂で構成された樹脂粒子、より好ましくはアクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、及びセルロースからなる群から選ばれる1種以上の樹脂で構成された樹脂粒子、さらに好ましくはアクリル樹脂、シリコーン樹脂、及びポリウレタン樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂で構成された樹脂粒子、よりさらに好ましくはアクリル樹脂及びシリコーン樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂で構成された樹脂粒子を含む、<1>~<7>のいずれか1に記載の組成物。
<9>
成分(B)の含有量が好ましくは2質量%以上、より好ましくは4質量%以上、さらに好ましくは6質量%以上、よりさらに好ましくは10質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下である、<1>~<8>のいずれか1に記載の組成物。
<10>
成分(B)の体積中位粒径が好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1.0μm以上であり、好ましくは30μm以下、より好ましくは15μm以下である、<1>~<9>のいずれか1に記載の組成物。
光散乱式粒子径分布測定装置を用いて測定される成分(B)の粒子径の分布曲線において、粒子全体の体積に対する、45μm以上の粒子径の体積割合が15%以下、好ましくは10%以下である、<1>~<10>のいずれか1に記載の組成物。
<12>
油中水型組成物である、<1>~<11>のいずれか1に記載の組成物。
<13>
水の含有量が3質量%以上、好ましくは6質量%以上、より好ましくは10質量%以上、よりさらに好ましくは12質量%以上であり、30質量%未満、好ましくは25質量%以下、より好ましくは21質量%以下、さらに好ましくは18質量%以下である、<12>に記載の組成物。
<14>
成分(A)と水との質量比[成分(A)/水]が好ましくは1以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは3.2以上、よりさらに好ましくは4以上であり、好ましくは8以下、より好ましくは7以下、さらに好ましくは6.5以下、よりさらに好ましくは6以下である、<12>又は<13>に記載の組成物。
<15>
さらに界面活性剤を、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.1質量%以上、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下含有する、<1>~<14>のいずれか1に記載の組成物。
<16>
界面活性剤がHLB8以下、好ましくは6以下、より好ましくは5.5以下であり、好ましくは3以上のノニオン界面活性剤である、<15>に記載の組成物。
<17>
ノニオン界面活性剤がポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、アルキルアルカノールアミド、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリエーテル変性シリコーン、及びグリセリン変性シリコーンかならなる群から選ばれる1種以上、好ましくはポリエーテル変性シリコーン、より好ましくは直鎖型ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、直鎖型ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、及びこれらの変性体からなる群から選ばれる1種以上である、<16>に記載の組成物。
<18>
さらに揮発性油を、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上、また、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下、よりさらに好ましくは20質量%以下含有する、<1>~<17>のいずれか1に記載の組成物。
<19>
<1>~<18>のいずれか1に記載の組成物を人の皮膚表面に塗布する、害虫の忌避方法。
<20>
<1>~<18>のいずれか1に記載の組成物を害虫の肢に付着させることによって、害虫が人の皮膚に停留することを防ぐ、害虫の停留抑制方法。
液状油性成分の表面張力は、KRUSS社の自動表面張力計「Tensiometer K100」を使用し、白金プレートを用いたウィルヘルミー法にて、25℃の環境下で測定される表面張力である。
JIS K7117-1:1999によるB形回転粘度計として、東機産業(株)「Viscometer TVB-10」を使用した。被測定成分は、それぞれの試料ごとに粘度の値が大きく異なるため、一つの測定条件で全てを正確に測定するのは困難である。そこで、2種類のローターを使用して測定した。粘度は、まず、ローターM2を使用して23℃環境下で、回転速度12rpmで測定した。一方、20mPa・s以下の粘度を持つ成分は、低粘度用ローターであるLアダプターを使用して、23℃環境下で、回転速度を30rpmに設定して再度測定し、粘度の値を得た。
富士フイルム和光純薬(株)のぬれ張力試験用混合液を用いて、以下のように測定した。
23℃環境下で、ぬれ張力試験用混合液No.70(表面張力70mN/m)を0.2mL、容器に計量した。その後、測定対象の粒子0.01gを、静かに前記混合液に投入した。 粒子を投入後30秒してから、粒子が前記混合液に濡れたかどうかを目視で確認し、濡れた場合は粒子表面のぬれ張力が70mN/m以下であると判定した。水の表面張力は70mN/mであるため、粒子表面のぬれ張力が70mN/m以下であれば疎水性と判断した。粒子表面が前記混合液に濡れるとは、粒子に混合液が浸透することを意味する。粒子が混合液に濡れない状態とは、粒子と混合液を混合しても、粒子が混合液と分離する(あるいは、はじかれる)ことを意味する。
なお、各粒子表面のぬれ張力は、下記ぬれ張力試験用混合液を用いて上述の試験をすることで測定した。例えば、粒子表面の表面張力が22.6mN/mであるとは、上述の試験で、ぬれ張力試験用混合液としてNo.25.4(表面張力25.4mN/m)を用いたときは、粒子表面が該混合液に濡れず、ぬれ張力試験用混合液としてNo.22.6(表面張力22.6mN/m)を用いたときは、粒子表面が該混合液に濡れたことを意味する。
<富士フイルム和光純薬(株)のぬれ張力試験用混合液>
No.70(表面張力70mN/m)、No.67(表面張力67mN/m)、No.64(表面張力64mN/m)、No.62(表面張力62mN/m)、No.60(表面張力60mN/m)、No.59(表面張力59mN/m)、No.52(表面張力52mN/m)、No.50(表面張力50mN/m)、No.48(表面張力48mN/m)、No.46(表面張力46mN/m)、No.44(表面張力44mN/m)、No.42(表面張力42mN/m)、No.40(表面張力40mN/m)、No.38(表面張力38mN/m)、No.36(表面張力36mN/m)、No.34(表面張力34mN/m)、No.32(表面張力32mN/m)、No.30(表面張力30mN/m)、No.27.3(表面張力27.3mN/m)、No.25.4(表面張力25.4mN/m)、No.22.6(表面張力22.6mN/m)
粒子の体積中位粒径(D50)は、表1に示す(B2)、(B3)、(B4)、(b1)、及び(b2)の粒子に関しては、(株)堀場製作所のレーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置「LA-920」を用い、エタノール/水(99.5質量%/0.5質量%)を分散媒として測定した。また、(B2)、(B4)、(b1)の粒子を測定した際の相対屈折率は1.05-0.000iを用い、(b2)の粒子を測定した際の相対屈折率は1.07-0.000iを用い、(B3)の粒子を測定した際の相対屈折率は1.10-0.000iを用いた。
また、表1に示す(B1)の粒子に関しては、(株)堀場製作所の動的光散乱式粒径分布測定装置「LB-500」を用い、エタノール/水(99.5質量%/0.5質量%)を分散媒とし、相対屈折率を1.05-0.000iとして測定した。
粒子の粒度分布は、表1に示す(B2)、(B3)、(B4)、(b1)、及び(b2)の粒子に関しては、(株)堀場製作所のレーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置「LA-920」を用い、粒子径基準(体積)にて、エタノール/水(99.5質量%/0.5質量%)を分散媒として測定した。(B2)、(B4)、(b1)の粒子を測定した際の相対屈折率は1.05-0.000iを用い、(b2)の粒子を測定した際の相対屈折率は1.07-0.000iを用い、(B3)の粒子を測定した際の相対屈折率は1.10-0.000iを用いた。その際、測定で得られたチャートにおいて、各粒子径の範囲の面積を求め、その面積比から粒子全体の体積に対する45μm以上の粒子径の体積割合を求めた。
表1に示す(B1)の粒子に関しては、(株)堀場製作所の動的光散乱式粒径分布測定装置「LB-500」を用い、粒子径基準(体積)にて、エタノール/水(99.5質量%/0.5質量%)を分散媒とし、相対屈折率1.05-0.000iとして同様に測定した。
(I)ヒトスジシマカの準備
ヒトスジシマカは、住友テクノサービス(株)より購入したヒトスジシマカ卵を27℃、相対湿度(RH)60%の条件下ケージ内で飼育し、成長させて成虫としたものを使用した。
透明なプラスチックパンに水を1cm程度張り、購入した卵が産み付けられているろ紙を入れ、蛹へと孵化させた。その後、孵化させた蛹に対して、日々、幼虫用餌として熱帯魚用エサ(テトラミン)を与えた。1週間後、蛹をスポイトで回収し、20mL用プラスチックカップに移し、網を張ったケージに移した。蛹に対して、成虫用の餌として、10質量%スクロースを25mLプラスチックチューブに入れたものを与えた。羽化後、5日間オスとメスを同じケージで飼育することで交尾を行わせた。飼育5日後、成虫を吸虫管を用いて集め、氷上で5分間麻酔後に目視下でオスとメスを分け、メスのみを回収し、評価に用いた。
約100匹のメスヒトスジシマカをプラスチックケージ(30×30×30cm)に移し、27℃、相対湿度(RH)60%の条件下、試験を実施した。被験者の腕が覆われる大きさのゴム製手袋の前腕部に4×5cmの大きさの穴をあけ、各例の組成物を2mg/cm2となるように均一に塗布した。その後、ヒトスジシマカの活性化のために、プラスチックゲージに息を5秒間吹きかけた。試験は、組成物を塗布した直後の前腕部を、プラスチックゲージに入れることでヒトスジシマカに2分間暴露させ、停留数(前腕に降着後、1秒間以上接触し続けた蚊の数)をカウントすることで行った。トータルで2回停留された時点で試験を終了とし、試験終了まで30分間毎に2分間の暴露を行った。30分目の暴露中に2回目の停留がされた場合は、忌避効果持続時間を0分間と判定し、60分目の暴露で2回目の停留がされた場合は忌避効果持続時間を30分間と判定した。試験は3人の被験者にて行い、平均の忌避効果持続時間を算出した。
専門パネラー3名が、前腕内側部に直径3cm円に各例の組成物を0.02mL塗布し、25℃、57RH%条件下で1分間かけて均一に塗り延ばした。乾き際から乾燥後のさらさら感に対して、下記基準により5段階評価で官能評価を行い、3名の平均スコア(小数点以下第2位を四捨五入)を表に示した。なお、比較例1の評価結果を「1」とした。
5:べたつき感がまったくなく、良好なさらさらとした感触がある。
4:わずかにべたつきを感じるが、さらさらとした感触がある。
3:多少のべたつきを感じるが、さらさらとした感触の方が強い。
2:べたつきを感じるが、さらさらとした感触がある。
1:べたつきを感じ、さらさらとした感触が弱い。
各例の組成物100mLを容量110mLのガラス瓶(アズワン(株)「マイティーバイアル No.8 透明」、口内径×胴径×全長×肉厚=Φ20.3×Φ40×120×1.3mm)に入れ、密閉して、50℃で1週間保存した後、目視にて粉体の沈降の程度を確認した。粉体の沈降の程度について、下記判定基準に準じて評価を行った。
A:粉体の沈降が全く見られない。
B:粉体層の嵩高さが70mL以上、100mLより低く、粉体の沈降を抑制している。
C:粉体層の嵩高さが50mL以上、70mL未満であり、粉体の沈降を抑制している。
D:粉体層の嵩高さが50mL未満であり、粉体の沈降を抑制できていない。
2000mLのセパラブルフラスコに、セルロース粒子 CELLULOBEADS D-50(大東化成工業(株)、50μm球状セルロース)を含水質量で100.00g秤量し、セルロース粒子中の水分を除去する目的で、最終水分値が1質量%以下になるまで80℃で加熱真空乾燥させた。乾燥後のセルロース粒子の入った2000mLのセパラブルフラスコへ超脱水N,N-ジメチルホルムアミド(富士フイルム和光純薬(株))600mLを投入し、室温にて30分間攪拌した後、クロロジメチルシラン(東京化成工業(株))10.00gを徐々に滴下した。滴下終了後、ウォーターバスにて内温を80℃まで昇温し、4時間反応させた。反応終了後、反応液をろ過分別し、ろ過物をアセトンにて洗浄した。その後、ろ過物を80℃で一昼夜加熱真空乾燥させて、体積中位粒径(D50)が45.2μmの疎水性粒子であるジメチルシリル化セルロース粒子(b2)を得た。
表1に示す各成分を表2~4及び表6に示す配合量にて配合し、T.K.ロボミックス(特殊機化工業(株))の撹拌部をT.K.ホモミキサー MARKII2.5型に換えたものを用いて8,000rpmで2分撹拌する工程を経て、各例の非水型組成物を得た。得られた組成物を用いて、前記方法により各種評価を行った。結果を表2~4及び表6に示す。
表5に示す各成分のうち、成分(A)、成分(B)、及び揮発性油を配合し、T.K.ロボミックス(特殊機化工業(株))の撹拌部をT.K.ホモディスパー 2.5型に替えたものを用いて混合した。ここに、表5に示す量の水及び界面活性剤を配合し、T.K.ロボミックス(特殊機化工業(株))の撹拌部をT.K.ホモミキサー MARK II2.5型に替えたものを用いて8,000rpmで2分撹拌する工程を経て、各例の油中水型組成物を得た。得られた組成物を用いて、前記方法により各種評価を行った。結果を表5に示す。
本発明によれば、安全で、環境に優しく、誰でも安心して利用できる害虫忌避効果を有する組成物及び方法を安価に提供できる。そのため本発明は、持続可能な開発目標(SDGs)の17の目標のうち、目標3の「すべての人に健康と福祉を」、また、目標6の「すべての人に安全な水とトイレを」、さらには、目標13の「気候変動に具体的な対策を」などの解決に貢献でき、ひいては、世界の誰もが害虫による悩みから解放される社会の実現化に貢献できると考えられる。
Claims (4)
- 下記成分(A)及び成分(B)を含有する、油中水型又は非水型の害虫忌避組成物。
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、ジメチルポリシロキサン及びスクワランから選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分:50質量%以上99.5質量%以下
(B)体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下であり、23℃における粒子表面のぬれ張力が70mN/m以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下 - 下記成分(A)及び成分(B)を含有する、油中水型又は非水型の害虫停留抑制組成物。
(A)25℃における表面張力が40mN/m以下、B形回転粘度計による23℃における粘度が400mPa・s以下である、ジメチルポリシロキサン及びスクワランから選ばれる1種以上の不揮発性液状油性成分:50質量%以上99.5質量%以下
(B)体積中位粒径が0.1μm以上40μm以下であり、23℃における粒子表面のぬれ張力が70mN/m以下の疎水性粒子:0.5質量%以上35質量%以下 - 成分(B)がアクリル樹脂、シリコーン樹脂、及びポリウレタン樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂で構成された樹脂粒子を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
- 油中水型組成物であり、水の含有量が3質量%以上30質量%未満である、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
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