JP7459753B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
入力軸1は、図4中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
特許文献1に記載のトロイダル型無段変速機では、パワーローラ内輪の軸孔に設けられるラジアルニードル軸受のニードルの軸方向両端部に、適正なクラウニングを施すことにより、パワーローラの弾性変形時にも、パワーローラの内周面に設けた外輪軌道や、枢軸を構成する枢支軸部の外周面に形成した内輪軌道に、エッジロードが加わらないようにしている。
前記パワーローラは、前記両ディスクの間に挟持されるとともに軸孔を有するパワーローラ内輪と、前記トラニオンに設けられるとともに支持軸を有し、前記軸孔に前記支持軸が挿入されることによって前記パワーローラ内輪を回転自在に支持するパワーローラ外輪と、前記軸孔と前記支持軸との間に設けられたころ軸受とを備え、
前記パワーローラ内輪は、前記パワーローラ外輪側を向く大端面と、前記パワーローラ外輪と逆側を向き、かつ前記大端面より小径の小端面とを有し、
前記ころ軸受のころと、前記軸孔の内周面および/または前記支持軸の外周面との間の初期すきまが前記パワーローラ内輪の小端面側から大端面側に向かうにしたがって大きくなっていることを特徴とする。
また、負荷の大小(接線力の大小)に合わせころ軸受のころの接触部の軸方向長さが自動的に変化するので、トロイダル型無段変速機の許容負荷を下げることはない。
図1は第1の実施形態のダブルキャビティ式のトロイダル型無段変速機のパワーローラ40Aを示す断面図である。
図1に示すように、パワーローラ40Aは、パワーローラ内輪55とパワーローラ外輪60とを備えている。
パワーローラ内輪55は、前記入力側ディスク2と出力側ディスク3(図4参照)とによって挟持されるものであり、入力軸1(図4参照)側を向く小端面50aと、入力軸1と逆側を向くとともに小端面50aより大径の大端面50bと、これら小端面50aと大端面50bとの間に設けられて、前記両ディスク2,3(図4参照)の間に挟持される曲面で形成されたトラクション面50cとを有している。
なお、本実施形態では、小端面50aが入力軸1側を向いているが、大端面50bが入力軸1側を向いている場合もある。したがって、本発明におけるワーローラ内輪の大端面とは、パワーローラ外輪側を向く端面、パワーローラ内輪の小端面とは、パワーローラ外輪と逆側を向く端面のことであり、小端面は大端面より小径となっている。
支持軸63は外輪本体61の、パワーローラ内輪55と逆側を向く外端面に、支持軸62と偏心しかつ支持軸62と平行に立設されている。この支持軸63は前記トラニオン15の支持板部16に設けられた円孔21(図5参照)に挿入されるようになっている。
すなわち、ころ70aと、軸孔58の内周面との間の初期すきまがパワーローラ内輪55の小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっている。具体的には、軸孔58の内径が小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっている。したがって、軸孔58の内周面は、軸孔58の軸に対して大端面50b側ほどころ70aから離間するように傾斜している一方、ころ72aは円柱状に形成されているため、ころ72aと軸孔58の内周面との初期すきまは小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっている。
本実施形態では、上述したように、軸孔58の内径が小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっている。すなわち、ころ70aと軸孔58の内周面との間の初期すきまが、パワーローラ内輪55の小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっている。したがって、軸孔58の内周面は、軸孔58の軸に対して大端面50b側ほどころ72aから離間するように傾斜している一方、ころ72aは円柱状に形成されているため、ころ72aと軸孔58の内周面との初期すきまは小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっている。
一方、トロイダル型無段変速機の負荷が大きいときは、軸孔58の大端面50b側の変形量が大きくなるので、図8(b)に示すように、ラジアルニードル軸受72のころ72aはパワーローラ内輪55の小端面50a側から大端面50b側の全域で適切なすきまとなり、ころ70aの公転運動が円滑に行われ、保持器72bの破損を防止できる。なお、図8(b)では、大端面50b側を図示しているが、小端面側から大端面側の全域で適切なすきまとなる。
また、負荷の大小(接線力の大小)に合わせラジアルニードル軸受72のころ72aの接触部の軸方向長さが自動的に変化するので、トロイダル型無段変速機の許容負荷を下げることはない。
図2は第2の実施形態に係るダブルキャビティ式のトロイダル型無段変速機のパワーローラ40Bを示す断面図である。
なお、本実施形態に係るトロイダル型無段変速機のパワーローラ40Bが、図1に示す第1の実施形態に係るパワーローラ40Aと異なる点は、パワーローラ内輪55の軸孔およびパワーローラ外輪60の支持軸の構成であるので、以下ではこの点について説明し、その他の同一構成には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する場合もある。
また、パワーローラ内輪55の径方向中央部には、軸孔58Bがパワーローラ内輪55の軸方向(図2において上下方向)に延在して設けられている。軸孔58Bは、パワーローラ内輪55の回転軸を軸とする円筒面状に形成されており、この軸孔58Bの基端部(図1において下端部)は、パワーローラ外輪60側を向く大端面50bの中央部に開口している。第1の実施形態では、軸孔58はその内径が小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっているのに対し、本実施形態では軸孔58Bは内径が軸方向において全て等しくなっている。
したがって、ラジアルニードル軸受72のころ72aが接触する部位の初期すきまは、パワーローラ内輪55の小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっている。すなわち、ころ70aと支持軸62Bの外周面との間の初期すきまが、パワーローラ内輪55の小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっている。したがって、支持軸62Bの外周面は、支持軸62Bの軸に対して大端面50b側ほどころ72aから離間するように傾斜している一方、ころ72aは円柱状に形成されているため、ころ72aと支持軸62Bの外周面との初期すきまは小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっている。
一方、トロイダル型無段変速機の負荷が大きいときは、軸孔58Bの大端面50b側の変形量が大きくなるので、ラジアルニードル軸受72のころ72aはパワーローラ内輪55の小端面50a側から大端面50b側の全域で適切なすきまとなり、ころ70aの公転運動が円滑に行われ、保持器72bの破損を防止できる。
また、第1の実施形態と同様に、負荷の大小(接線力の大小)に合わせラジアルニードル軸受72のころ72aの接触部の軸方向長さが自動的に変化するので、トロイダル型無段変速機の許容負荷を下げることはない。
図3は第3の実施形態に係るダブルキャビティ式のトロイダル型無段変速機のパワーローラ40Cを示す断面図である。
なお、本実施形態に係るトロイダル型無段変速機のパワーローラ40Cが、図1に示す第1の実施形態に係るパワーローラ40Aと異なる点は、パワーローラ内輪55の軸孔およびラジアルニードル軸受72のころの構成であるので、以下ではこの点について説明し、その他の同一構成には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する場合もある。
また、パワーローラ内輪55の径方向中央部には、軸孔58Bがパワーローラ内輪55の軸方向(図1において上下方向)に延在して設けられている。軸孔58Bは、パワーローラ内輪55の回転軸を軸とする円筒面状に形成されており、この軸孔58Bの基端部(図3において下端部)は、パワーローラ外輪60側を向く大端面50bの中央部に開口している。第1の実施形態では、軸孔58はその内径が小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっているのに対し、本実施形態では、第2の実施形態と同様に、軸孔58Bは内径が軸方向において全て等しくなっている。
また、パワーローラ内輪55の軸孔58Bの内周面とパワーローラ外輪60の支持軸62の外周面との間には、ラジアルニードル軸受(ころ軸受)72が設けられ、当該ラジアルニードル軸受72によってパワーローラ内輪55が支持軸62回りに回転可能となっている。ラジアルニードル軸受72は、支持軸62の周方向に所定間隔で複数配置されたころ72cと、これら複数のころ72cを転動可能に保持する円筒状の保持器72bとを有しており、保持器72bの外周壁に周方向に所定間隔で複数設けられたポケットにそれぞれころ72cが配置されている。
ころ72cは第1および第2の実施形態におけるころ72aとは異なり、ころ72cの軸方向全長において、ころ72cの直径がパワーローラ内輪55の小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって小さくなっている。つまり、ころ72cは截頭円錐状に形成され、大径側が小端面50a側に向けられ、小径側が大端面50b側に向けられている。
パワーローラ内輪55の軸孔58Bの内周面とパワーローラ外輪60の支持軸62の外周面とは平行離間しているので、ころ72cと軸孔58Bの内周面および支持軸62の外周面との初期すきまは小端面50a側から大端面50b側に向かうにしたがって大きくなっている。
一方、トロイダル型無段変速機の負荷が大きいときは、軸孔58Bの大端面50b側の変形量が大きくなるので、ラジアルニードル軸受72のころ72cはパワーローラ内輪55の小端面50a側から大端面50b側の全域で適切なすきまとなり、ころ70cの公転運動が円滑に行われ、保持器72bの破損を防止できる。
また、第1および第の実施形態と同様に、負荷の大小(接線力の大小)に合わせラジアルニードル軸受72のころ72cの接触部の軸方向長さが自動的に変化するので、トロイダル型無段変速機の許容負荷を下げることはない。
また、本発明はシングルキャビティ式のハーフトロイダル型無段変速機にも適用することができる。
3 出力側ディスク
14 枢軸
35 トラニオン
40A,40B,40C パワーローラ
55 パワーローラ内輪
50a 小端面
50b 大端面
58,58B軸孔
60 パワーローラ外輪
62,62B 支持軸
72 ラジアルニードル軸受
72a,72c ころ
72b 保持器
Claims (3)
- それぞれの内側面どうしを互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転自在に設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら両ディスクの間に挟持されるパワーローラと、このパワーローラを回転自在に支持するとともに、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転するトラニオンと、を備えたトロイダル型無段変速機において、
前記パワーローラは、前記両ディスクの間に挟持されるとともに軸孔を有するパワーローラ内輪と、前記トラニオンに設けられるとともに支持軸を有し、前記軸孔に前記支持軸が挿入されることによって前記パワーローラ内輪を回転自在に支持するパワーローラ外輪と、前記軸孔と前記支持軸との間に設けられたころ軸受とを備え、
前記パワーローラ内輪は、前記パワーローラ外輪側を向く大端面と、前記パワーローラ外輪と逆側を向き、かつ前記大端面より小径の小端面とを有し、
前記ころ軸受のころと、前記軸孔の内周面との間の初期すきまが前記パワーローラ内輪の小端面側から大端面側に向かうにしたがって大きくなり、
前記軸孔の内径が前記小端面側から前記大端面側に向かうにしたがって前記軸孔の軸方向全長にわたって大きくなり、
前記軸孔の大端面側の変形量が小端面側より大きくなるような、トロイダル型無段変速機の負荷が大きいときは、
前記ころ軸受の前記ころと前記軸孔の前記内周面との間は、前記パワーローラ内輪の小端面側から大端面側の全域で、適切なすきまとなることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - それぞれの内側面どうしを互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転自在に設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら両ディスクの間に挟持されるパワーローラと、このパワーローラを回転自在に支持するとともに、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転するトラニオンと、を備えたトロイダル型無段変速機において、
前記パワーローラは、前記両ディスクの間に挟持されるとともに軸孔を有するパワーローラ内輪と、前記トラニオンに設けられるとともに支持軸を有し、前記軸孔に前記支持軸が挿入されることによって前記パワーローラ内輪を回転自在に支持するパワーローラ外輪と、前記軸孔と前記支持軸との間に設けられたころ軸受とを備え、
前記パワーローラ内輪は、前記パワーローラ外輪側を向く大端面と、前記パワーローラ外輪と逆側を向き、かつ前記大端面より小径の小端面とを有し、
前記ころ軸受のころと、前記支持軸の外周面との間の初期すきまが前記パワーローラ内輪の小端面側から大端面側に向かうにしたがって大きくなり、
前記支持軸の外径が前記小端面側から前記大端面側に向かうにしたがって前記支持軸の軸方向全長にわたって小さくなり、
前記軸孔の大端面側の変形量が小端面側より大きくなるような、トロイダル型無段変速機の負荷が大きいときは、
前記ころ軸受の前記ころと前記支持軸の前記外周面との間は、前記パワーローラ内輪の小端面側から大端面側の全域で、適切なすきまとなることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - それぞれの内側面どうしを互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転自在に設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら両ディスクの間に挟持されるパワーローラと、このパワーローラを回転自在に支持するとともに、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転するトラニオンと、を備えたトロイダル型無段変速機において、
前記パワーローラは、前記両ディスクの間に挟持されるとともに軸孔を有するパワーローラ内輪と、前記トラニオンに設けられるとともに支持軸を有し、前記軸孔に前記支持軸が挿入されることによって前記パワーローラ内輪を回転自在に支持するパワーローラ外輪と、前記軸孔と前記支持軸との間に設けられたころ軸受とを備え、
前記パワーローラ内輪は、前記パワーローラ外輪側を向く大端面と、前記パワーローラ外輪と逆側を向き、かつ前記大端面より小径の小端面とを有し、
前記ころ軸受のころと、前記軸孔の内周面および前記支持軸の外周面との間の初期すきまが前記パワーローラ内輪の小端面側から大端面側に向かうにしたがって大きくなり、
前記ころの軸方向全長において、前記ころの直径が前記小端面側から前記大端面側に向かうにしたがって小さくなり、
前記軸孔の大端面側の変形量が小端面側より大きくなるような、トロイダル型無段変速機の負荷が大きいときは、
前記ころ軸受の前記ころと、前記軸孔の内周面および前記支持軸の外周面との間は、前記パワーローラ内輪の小端面側から大端面側の全域で、適切なすきまとなることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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| JP2020171678A JP7459753B2 (ja) | 2020-10-12 | 2020-10-12 | トロイダル型無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2020171678A JP7459753B2 (ja) | 2020-10-12 | 2020-10-12 | トロイダル型無段変速機 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JP2022063414A JP2022063414A (ja) | 2022-04-22 |
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ID=81213226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020171678A Active JP7459753B2 (ja) | 2020-10-12 | 2020-10-12 | トロイダル型無段変速機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP7459753B2 (ja) |
-
2020
- 2020-10-12 JP JP2020171678A patent/JP7459753B2/ja active Active
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| JP2022063414A (ja) | 2022-04-22 |
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