以下、図面を参照して、本発明に係る加熱調理器の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る加熱調理器1の概略平面図である。加熱調理器1は、例えば、オーブン機能及びレンジ機能の少なくとも一方の機能を有する調理器である。図1に示すように、加熱調理器1は、キャビネット10と、キャビネット10内に設けられた加熱庫(図示略)と、キャビネット10の表面に設けられた操作パネル(受付部の一例)20とを有する。
操作パネル20は、タッチディスプレイ21と、「スタート」と記された操作ボタン22とを含む。以下、操作ボタン22を「スタートボタン22」と記載する場合がある。
ユーザは、タッチディスプレイ21に表示されるメニュー画面をタッチして、所望する加熱調理のメニューを選択し、加熱調理に必要な材料を加熱庫に配置した後、スタートボタン22を押下することによって加熱調理を開始させる。つまり、スタートボタン22は、指定されたメニューの加熱調理を開始させる操作子である。
加熱調理器1は、メニュー画面として、共通メニュー画面と個別メニュー画面とを有している。共通メニュー画面は、加熱調理器1に予め設定された加熱調理のメニューのうち、共通メニューとして定められたメニューが表示される。個別メニュー画面は、上記予め設定されたメニューのうち、ユーザによって使用されたメニューの使用実績に応じたメニュー(以下、個別メニュー)が表示される。つまり、個別メニューは、加熱調理器1の使用実態に応じて変化する。なお、本実施形態において、メニューには、被加熱物や料理に応じて予め加熱条件(温度や時間)が定められたものや、ユーザが手動で加熱条件を設定するもの等が含まれる。以下、加熱調理器1の構成について具体的に説明する。
(構成)
図2は、加熱調理器1の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、加熱調理器1は、操作パネル20、制御部30、加熱調理部40、記憶部50、及び計時部60を備える。
上述したように、操作パネル20は、タッチディスプレイ21と操作ボタン22(スタートボタン22)とを含む。
タッチディスプレイ21は、ディスプレイ(表示部の一例)とタッチセンサ(いずれも図示略)とを有する。ディスプレイは、制御部30の制御の下、メニュー画面や加熱調理に必要な操作画面等を表示する。タッチセンサは、例えば静電容量型のタッチセンサである。タッチセンサは、制御部30の制御の下で駆動し、タッチディスプレイ21の表面がユーザの指等でタッチされることによって変化する静電容量を検出し、検出結果を制御部30に出力する。
操作ボタン22は、ユーザによって押下されると、押下されたことを示す信号を制御部30へ出力する。
加熱調理部40は、ヒーター及びマグネトロンを有する加熱部、及び、水蒸気を発生させる蒸気発生部(いずれも図示略)を有する。加熱調理部40は、制御部30の制御の下、ユーザによって選択されたメニューに応じた加熱条件(温度及び時間を含む)に従って加熱部及び/又は蒸気発生部を駆動し、加熱庫(図示略)内の被加熱物を加熱調理する。
記憶部50は、半導体メモリやハードディスク等の不揮発性記憶装置である。記憶部50は、メニュー情報、及びメニュー画面等の表示に必要な各種画像データ等を記憶する。
(メニュー情報)
ここで、メニュー情報について説明する。図3は、第1実施形態におけるメニュー情報510の一例を示す図である。図3に示すメニュー情報は、ユーザによって加熱調理器1の使用が開始される前の初期設定状態を示す。図3に示すように、メニュー情報510は、メニューごとに、メニューNo.、メニュー名、種別、及び使用回数/月が対応づけられて記憶される。
メニューNo.は、メニューごとに一意に定められた識別番号である。
メニュー名は、メニューを表す名称(呼称)であり、メニュー画面に表示される。
種別は、使用頻度が所定値未満であって、ユーザに推奨するメニューとして設定されたメニュー(以下、Aメニュー(第1メニューの一例))と、使用頻度が所定値以上であるメニュー(以下、Bメニュー(第2メニューの一例))とを区別する情報である。つまり、Bメニューは、ユーザが普段から使用しているメニューであるのに対し、Aメニューは、ユーザが普段にあまり使用しないメニューである。本実施形態では、Aメニューの種別を「1」、Bメニューの種別を「2」とする。図3に示すように、初期設定状態では、Bメニューを示す種別は設定されておらず、Aメニューの種別だけが設定されている。
使用回数/月は、メニューの使用頻度を示す。この例では、1か月におけるメニューの使用回数を使用頻度とするが、使用頻度の基準となる期間は1か月に限定されない。また、メニューの使用回数は、メニューが選択され、スタートボタン22が押下された回数である。つまり、本実施形態において、メニューの使用とは、そのメニューを選択する操作だけでなく、スタートボタン22を押下する操作がなされ、加熱調理が実行されたことを示す。
図2に戻り、制御部30は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、ROM及びRAM等のメモリとを含む。制御部30は、取得部311、メニュー情報更新部312、表示制御部313、及び加熱制御部314の各機能を有する。制御部30は、CPUが、メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、加熱調理器1の各部を制御する。
取得部311は、加熱調理器1の電源(図示略)がオンにされたとき、及びユーザによってメニュー画面を表示させる操作がなされたとき等の所定タイミングで記憶部50からメニュー情報510を取得する。
メニュー情報更新部312は、取得部311で取得されたメニュー情報510の使用回数/月(使用頻度)を更新する。具体的には、メニュー情報更新部312は、メニューが使用されるごとにメニューの使用回数をカウントし、直近の1か月におけるメニューの使用回数を随時集計してメニュー情報510における使用回数/月に反映させる。メニュー情報更新部312は、メニュー情報510において、使用回数/月が閾値(例えば10)以上であるメニューの種別を「2」(Bメニュー)に設定する。本実施形態では、閾値が10であるが、閾値はこれに限定されない。
表示制御部313は、所定操作がなされたときに、初期画面として、共通メニュー画面をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する。所定操作としては、ユーザが加熱調理器1の電源(図示略)をオンにする操作や、ユーザがタッチディスプレイ21上の任意の一をタッチする操作等である。また、表示制御部313は、共通メニュー画面から個別メニュー画面への切り替え操作がなされた場合に、図3を参照して説明したメニュー情報510における種別に基づき、個別メニュー画面をタッチディスプレイ21に表示する。つまり、本実施形態では、個別メニュー画面は、共通メニュー画面が表示された後、ユーザが画面を切り替える操作を行った場合に表示される。
共通メニュー画面には、メニュー情報510に記憶されたメニューのうち、予め設定された複数のメニューが表示される。個別メニュー画面には、メニュー情報510において種別が「2」であるメニュー(Bメニュー)が存在する場合、Bメニューの数に応じてAメニュー及びBメニューの少なくとも一方のメニューが表示される。個別メニュー画面に一覧表示可能なメニューの上限数N(Nは2以上の自然数)」に対し、Bメニューの数KbがN未満であれば、個別メニュー画面には、全てのBメニューと、(N-Kb)個のAメニューとが表示される。また、Bメニューの数KbがN以上であれば、個別メニュー画面には、N個のBメニューが表示される。つまり、Bメニューが存在する場合、個別メニュー画面にはAメニューよりもBメニューが優先して表示される。なお、Bメニューの数KbがN以上の場合、Bメニューだけが個別メニュー画面に表示されるのではなく、Aメニューも1つだけ表示されるようにしてもよい。具体的には、N-1個のBメニューと1つのAメニューとが個別メニュー画面に表示されるようにしてもよい。
加熱制御部314は、共通メニュー画面又は個別メニュー画面において選択されたメニューに対して予め設定された加熱条件に従って加熱調理部40を駆動させる。
計時部60は、制御部30の制御の下、計時した時刻を制御部30へ出力する。
(動作)
加熱調理器1におけるメニュー画面の表示動作について説明する。図4A及び図4Bは、第1実施形態におけるメニュー画面表示処理の動作フロー図である。
加熱調理器1の電源(図示略)をオンにする等の所定操作がなされた後、加熱調理器1は、取得部311により記憶部50からメニュー情報510を取得し、表示制御部313により、メニュー情報510を参照して共通メニュー画面をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する(ステップS1)。
ここで、共通メニュー画面について説明する。図5は、共通メニュー画面200Aの一例を示す模式図である。図5に示すように、共通メニュー画面200Aは、画像211及び212、アイコン210、及びアイコン213a~213hを含む。画像211は、計時部60(図2参照)で計時された現在時刻を示す。画像212は、共通メニュー画面の表示であることを示す。アイコン213a~213hはそれぞれ、メニュー情報510におけるメニューのうち、共通メニューとして予め設定されたメニューと対応づけられたメニュー名を示す文字画像を含む。アイコン210は、個別メニュー画面への切り替え処理と対応付けられ、図5では右矢印の画像で表される。以下、アイコン210を個別メニュー切替アイコン210と記載する。
図4Aに戻り、加熱調理器1は、共通メニュー画面200Aにおけるアイコン213a~213hのいずれかをユーザがタッチする操作をタッチディスプレイ21で受け付け、且つ、スタートボタン22の押下操作を受け付けると(ステップS2:NO,ステップS3:YES、ステップS4:YES)、加熱制御部314により加熱調理部40を駆動して、選択されたメニュー(以下、選択メニュー)に対する加熱調理を開始する。そして、メニュー情報更新部312によりメニュー情報510を更新する(図4BのステップS5)。具体的には、メニュー情報更新部312によって、選択メニューの使用回数が1つ増分され、増分した後の使用回数が閾値(本実施形態では10)以上になると、そのメニューの種別に「2」が設定される。
加熱調理器1は、共通メニュー画面200Aにおける個別メニュー切替アイコン210をユーザがタッチする個別メニュー画面切替操作をタッチディスプレイ21で受け付けると(図4AのステップS2:YES)、表示制御部313により、メニュー情報510におけるBメニューの有無が確認される(ステップS6)。つまり、表示制御部313によって、メニュー情報510において種別に「2」が設定されたメニューの有無が確認される。
表示制御部313は、メニュー情報510にBメニューが存在し(ステップS6:YES)、Bメニューの数KbがN個未満でないと判断した場合(ステップS7:NO)、使用頻度が高いメニューから順にN個のBメニューを選択し、Bメニューを含むN個の個別メニューが含まれた個別メニュー画面をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する(ステップS8)。
表示制御部313は、メニュー情報510にBメニューが存在し(ステップS6:YES)、Bメニューの数KbがN個未満であると判断した場合(ステップS7:YES)、全てのBメニューと、(K-Nb)個のAメニューとを含む個別メニュー画面をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する(ステップS9)。
また、表示制御部313は、ステップS6において、メニュー情報510にBメニューが存在しないと判断した場合(ステップS6:NO)、メニュー情報510におけるN個のAメニューが含まれた個別メニュー画面をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する(ステップS10)。メニュー情報510にBメニューが存在しない場合は、加熱調理器1が初期状態である場合や、全てのメニューの使用回数が閾値に満たない場合である。
なお、個別メニュー画面に表示されるAメニューは、メニュー情報510におけるメニューNo.の順に選択されてもよいし、所定の乱数関数を用いてランダムに選択されてもよい。要は、メニュー情報510の種別が「1」であるメニュー(Aメニュー)から、所定のアルゴリズムによって、個別メニュー画面に表示するAメニューの数のAメニューが選択されればよい。
ここで、本実施形態における個別メニュー画面の構成について説明する。図6A及び6Bは、個別メニュー画面200Bの表示例を示す模式図である。具体的には、図6A及び6Bは、図4BのステップS10及びステップS9のそれぞれにおいて表示される個別メニュー画面200Bを示している。図6Bは、図6Aとは異なる個別メニュー画面200Bの表示例を示している。
図6A及び6Bに示すように、個別メニュー画面200Bは、画像211、アイコン215、及び、アイコン214及びアイコン216の少なくとも一方のアイコンを含む個別メニューアイコンが表示される。
アイコン215は、共通メニュー画面200Aへの切り替え処理と対応付けられ、左矢印が記されている。以下、アイコン215を共通メニュー切替アイコン215と記載する。
アイコン214は、メニュー情報510の種別が「1」であるメニュー(Aメニュー)のうち、ステップS9又はS10において選択されたAメニューのそれぞれと対応付けられたメニュー名を示す文字画像を含む。
アイコン216は、メニュー情報510の種別が「2」であるメニュー(Bメニュー)のうち、ステップS8又はS9において選択されたBメニューのそれぞれと対応付けられたメニュー名を示す文字画像を含む。
以下の説明において、アイコン214をAメニューアイコン214、アイコン216をBメニューアイコン216と記載する場合がある。また、Aメニューアイコン214とBメニューアイコン216とを区別しない場合には、単に個別メニューアイコンと記載する場合がある。また、個別メニューアイコンに対応するメニューを個別メニューと記載する場合がある。
図6A及び6Bに示す個別メニュー画面200Bにおいて、個別メニューアイコンを一覧表示可能な上限数Nは「4」である。加熱調理器1が初期状態の場合、図6Aに示すように、個別メニュー画面200Bに、“おすすめメニュー”として、4つのAメニューに対応する4つのAメニューアイコン214が表示される。また、加熱調理器1が使用され、使用回数/月が10以上であるメニュー(Bメニュー)がメニュー情報510に存在する場合には、図6Bに示すように、Bメニューアイコン216とAメニューアイコン214とが個別メニュー画面200Bに表示される。
図6Bでは、個別メニュー画面200Bに、“いつものメニュー”として、1つのBメニュー「手動調理 レンジ」に対応するBメニューアイコン216aと、“おすすめメニュー”として、3つのAメニューに対応するAメニューアイコン214とが表示される。図6Bに示す状態は、メニュー情報510に、「手動調理 レンジ」のみがBメニューとして設定された状態である。つまり、図6Bは、共通メニュー画面200A(図5)におけるアイコン213gに対応づけられた手動調理でのレンジ機能が多用され、他のメニューがあまり活用されていない状態を示している。
ユーザが加熱調理器1の使用に慣れるにつれて使用されるメニューの幅が広がり、メニュー情報510においてBメニューとして設定されるメニューが増える。図6Cは、複数のBメニューがメニュー情報510に含まれている場合に表示される個別メニュー画面200Bの一例を示す模式図である。また、図7は、図6Cの個別メニュー画面200Bの状態に対応するメニュー情報510の一例を示す図である。
図7に示すように、メニュー情報510には、種別が「2」である3つのBメニュー(メニューNo.「1」、「2」、「15」)が含まれている。この場合、図6Cに示すように、個別メニュー画面200Bには、“いつものメニュー”として、メニューNo.「1」、「2」、「15」のそれぞれに対応するメニュー名を示す文字画像を含む3つのBメニューアイコン216a~216cが表示される。個別メニュー画面200Bにおいて個別メニューアイコンを表示可能な上限数Nは「4」であるため、個別メニュー画面200Bには、1つのAメニューアイコン214が表示される。このAメニューアイコン214は、メニュー情報510(図7参照)において、種別が「1」であるメニュー(Aメニュー)のうち、所定のアルゴリズムで定められた1つのAメニューに対応する。
このように、ユーザによるメニューの使用状況に応じて、個別メニュー画面200Bに表示されるBメニュー及びAメニューのそれぞれの数と個別メニューが変化する。
図4Bを参照して、加熱調理器1は、個別メニュー画面200Bにおけるいずれかの個別メニューアイコンがタッチされることによりメニューが選択され(ステップS11:YES)、且つスタートボタン22が押下されると(ステップS12:YES)、ステップS5の処理を行う。
また、加熱調理器1は、個別メニュー画面200Bにおいて個別メニューアイコンのタッチ操作をタッチディスプレイ21で受け付けなかった場合(ステップS11:NO)、又は、ステップS12において、スタートボタン22で押下操作が受け付けられず、共通メニュー切替アイコン215のタッチ操作をタッチディスプレイ21で受け付けなかった場合(ステップS12:NO、ステップS13:NO)、個別メニュー画面200Bを表示した状態で待機する。加熱調理器1は、ステップS13において共通メニュー切替アイコン215のタッチ操作をタッチディスプレイ21で受け付けた場合(ステップS13:YES)、表示制御部313により、共通メニュー画面200A(図5)をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する。
図1~図7を参照して説明した通り、個別メニュー画面200には、ユーザによる加熱調理器1の使用実態に応じて、AメニューとBメニューの少なくとも一方が表示される。Bメニューは使用頻度が所定頻度(閾値)以上であり、Aメニューはユーザの使用頻度が所定頻度未満である。個別メニュー画面200Bに一覧表示できる個別メニュー数は制限されるため、BメニューがAメニューよりも優先して表示されることにより、ユーザの利便性を向上させることができる。また、加熱調理器1の使い始めは、特に簡単なメニューが使用されやすく、Bメニューとして設定されるメニューは限定的になりやすい。そのため、ユーザがあまり使用しないAメニューが個別メニュー画面200Bに表示されることによって、ユーザにAメニューの存在を気づかせやすく、加熱調理器1の活用促進の効果が期待できる。
(第1実施形態の応用例1)
上記第1実施形態において、個別メニュー画面200Bに表示させるAメニュー(以下、表示対象Aメニュー)を以下のようにして決定してもよい。例えば、一定期間内に選択された回数が所定回数以上であるAメニューを表示対象Aメニューとしてもよい。つまり、この場合、図4AのステップS3、及び図4BのステップS11において、メニューを選択する操作はなされたが、スタートボタン22が押下されなかったメニューの選択回数をメニュー情報更新部312においてカウントし、メニュー情報に記憶する。図8は、本応用例におけるメニュー情報520を示す図である。図8に示すように、メニュー情報520は、メニューごとに、メニュー情報510(図3等参照)の各項目に加えて、一定期間(例えば1か月)のメニューの選択回数が対応づけられる。
図4AのステップS9又はS10において、表示制御部313は、メニュー情報520の種別が「1」であるメニュー(Aメニュー)のうち、選択回数/月が所定回数(例えば5回)以上であるAメニューが存在する場合、そのAメニューを他のAメニューより優先して表示対象Aメニューに設定してもよい。選択回数/月が所定回数(例えば5回)以上であるAメニューが複数存在する場合には、選択回数が多い順に表示対象Aメニューが決定されてもよい。
(第1実施形態の応用例2)
メニュー情報510、520において設定されるAメニューは、ユーザの使用実態に応じて設定されることが好ましい。例えば、レンジ機能を多用し、オーブン機能を殆ど利用しないユーザの場合、レンジ機能を利用するメニューのみがAメニューに設定されてもよいし、逆に、オーブン機能を利用するメニューのみがAメニューに設定されてもよい。この場合、加熱調理器1において、メニュー情報510、520におけるメニューの使用頻度(使用回数/月)に基づいてユーザの調理パターンを特定し、特定した調理パターンに応じてAメニューを決定してもよい。調理パターンは、例えば、レンジ機能のみを利用した調理パターン、オーブン機能のみを利用した調理パターン、レンジ機能とオーブン機能とを利用した調理パターン等でもよい。調理パターンは、ユーザが使用したメニューに規定された加熱方法(レンジ機能による加熱、オーブン機能による加熱、又はレンジ機能及びオーブン機能による加熱)から特定されてもよい。なお、メニューの使用頻度は変化するため、一定期間ごとに調理パターンを特定し、調理パターンを随時更新してもよい。
(第1実施形態の応用例3)
メニュー情報510、520におけるAメニューは、ユーザの使用実態に基づくユーザの嗜好に応じて設定されてもよい。つまり、メニューの使用頻度、メニューの料理に用いられる材料等に基づいて、ユーザが好む料理(肉料理、魚料理、及び野菜料理等)をユーザの嗜好パターンとして特定し、メニュー情報510、520において、ユーザの嗜好パターンに合ったメニューをAメニューとして設定してもよい。つまり、ユーザの嗜好パターンが「肉料理」である場合、メニュー情報510、520におけるメニューのうち、使用頻度が所定頻度未満であって、「肉」が材料として用いられているメニューがAメニューに設定されてもよい。また、逆に、「肉料理」を好むユーザの場合、材料に「野菜」が用いられているメニューがAメニューとして設定されてもよい。ユーザが普段選択しがちな「肉料理」ではなく、「野菜料理」のメニューがAメニューとして個別メニュー画面200Bに表示されることで、ユーザに食のバランスを意識させやすく、ユーザの健康志向を高める効果が期待できる。
[第2実施形態]
図1~図8を参照して説明した加熱調理器1において、個別メニュー画面200Bが表示されるタイミングに応じて、個別メニュー画面200Bに表示される個別メニューと、個別メニュー画面200Bの表示態様とを変化させてもよい。具体的には、例えば、個別メニュー画面200Bが表示される時間帯に応じた個別メニューを個別メニュー画面200Bに表示させる。また、個別メニュー画面200Bが表示される時間帯に応じた色で個別メニュー画面200Bを表示させる。
図9Aは、第2実施形態におけるメニュー情報530の一例を示す図である。図9Aに示すように、メニュー情報530は、メニューごとに、メニュー情報510(図3参照)の各項目に加えて、時間帯が対応付けられている。時間帯は、例えば以下の4つの時間帯A~Dである。なお、加熱調理器1が初期状態において、メニュー情報530の各メニューの時間帯は、以下のいずれかの時間帯が予め設定される。
時間帯A:朝(6:00~12:00)
時間帯B:昼(12:00~18:00)
時間帯C:夜(18:00~24:00)
時間帯D:深夜(0:00~6:00)
メニュー情報更新部312は、上述したステップS3(図4A)、又はステップS11(図4B)において選択されたメニューに対し、ステップS4(図4A)、及びステップS12(図4B)でスタートボタン22が押下されるごとに、選択されているメニューの使用実績情報を記憶する。図9Bは、使用実績情報610の一例を示す図である。使用実績情報610は記憶部50に記憶される。図9Bに示すように、使用実績情報610は、選択されたメニューのメニューNo.と、メニュー名と、スタートボタン22が押下された日付と、計時部60で計時された時間とが対応づけられている。
メニュー情報更新部312は、使用実績情報610に基づき、一定期間(例えば1月)に各メニューが使用された時間帯として最も多い時間帯を特定する。そして、メニュー情報更新部312は、特定した時間帯をメニュー情報530(図9A参照)の時間帯に設定する。なお、メニュー情報530のメニューのうち、使用実績情報610に記憶されていないメニュー、すなわち、一度も使用されていないメニューに対しては、デフォルトでいずれかの時間帯が設定されてもよい。
表示制御部313は、上述したステップS8~S10(図4A)において個別メニュー画面200Bを表示する際に、計時部60で計時された時刻を含む時間帯が対応づけられたBメニューとAメニューとをメニュー情報530から抽出する。表示制御部313は、抽出したBメニューの数Kbに応じて、個別メニュー画面200Bに表示させる個別メニューを選択し、選択した個別メニューに対応する個別メニューアイコンを個別メニュー画面200Bに表示させる。また、表示制御部313は、時間帯に応じて定められた色味の個別メニュー画面200Bをタッチディスプレイ21に表示させる。
図10Aは、時間帯Aに対応する個別メニュー画面を示す模式図である。図10Bは、時間帯Cに対応する個別メニュー画面を示す模式図である。図10A及び図10Bに示す個別メニュー画面201Bには、上述した図6A~6Cと同様、画像211、共通メニュー切替アイコン215、個別メニューアイコン(214、216)が表示されるが、図10Aと図10Bとで、個別メニュー画面201B全体の色味218a、218bが異なる。図10Aに示す個別メニュー画面201Bは、白色や黄色等の明るい色味で表示され、図10Bに示すメニュー画面201Bは、紺色や紫色等の暗い色味で表示されてもよい。
また、図示を省略するが、時間帯Bに対応する個別メニュー画面201Bは、例えば、時間帯Aに対応する個別メニュー画面201Bの色味よりも明るく、時間帯Cに対応する個別メニュー画面201Bの色味よりも暗い色味で表示されてもよい。時間帯Dに対応する個別メニュー画面201Bは、時間帯Aに対応する個別メニュー画面201Bの色味よりも暗く、時間帯Cに対応する個別メニュー画面201Bの色味よりも明るい色味で表示されるようにしてもよい。要は、時間帯ごとに異なる色味で個別メニュー画面201Bが表示されればよいが、個別メニュー画面201Bの色味は、それぞれの時間帯を想起させる色味であることが好ましい。
ユーザは、個別メニュー画面201Bが表示された際、一目でどの時間帯のメニューが表示されているのか認識しやすい。ユーザは、所望するメニューが個別メニュー画面201Bに表示されているか否かをすぐに認識することができるので、所望するメニューが個別メニュー画面201Bにあれば、すぐにそのメニューを選択して調理を開始することができる。また、所望するメニューが個別メニュー画面201Bになければ、共通メニュー切替アイコン215をタッチして共通メニュー画面に戻り、所望するメニューを選択することができる。つまり、ユーザは、個別メニュー画面201Bに表示されているメニューをある程度予想することができるので、スムーズに次に行うべき操作に移行することができる。
なお、図10A及び10Bでは、個別メニュー画面201Bの表示態様を時間帯ごとに異ならせる例として、個別メニュー画面201Bの全体の色味を異ならせる例を説明したが、表示態様はこれに限定されない。例えば、個別メニュー画面201BにおけるAメニューアイコン214とBメニューアイコン216との少なくとも一方の色味を時間帯に応じて異ならせてもよい。つまり、個別メニュー画面201Bの一部領域の色味を時間帯ごとに異ならせるようにしてもよい。また、時間帯ごとに異なるキャラクターの画像を個別メニュー画面201Bに表示させてもよいし、時間帯に応じて変化する太陽や月等の画像を個別メニュー画面201Bに表示させてもよい。
また、このような個別メニュー画面201Bの表示態様の種類をユーザが選択できるようにしてもよい。この場合、加熱調理器1における電源(図示略)がオンにされたとき等の所定タイミングにおいて、表示制御部313により、個別メニュー画面201Bの表示態様の種類を選択させるための初期設定画面をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示させ、ユーザに表示態様の種類を選択させてもよい。
(第2実施形態の応用例)
加熱調理器1において、個別メニュー画面201Bに表示される個別メニューと、個別メニュー画面201Bの表示態様とを時間帯だけでなく、季節や季節のイベント(正月、節分、ひな祭り、端午の節句、七夕、ハロウィーン、クリスマス等)に応じて異ならせてもよい。具体的には、メニュー情報において、メニューごとに、季節又は季節のイベントを示す季節情報を予め設定し、個別メニュー画面201Bの表示タイミングに対応する時間帯と季節情報とが対応づけられたメニューの中から個別メニュー画面201Bに表示させる個別メニューが表示制御部313によって選択されるようにする。
図11は、本応用例におけるメニュー情報540の一例を示す図である。図11に示すように、メニュー情報540は、メニューごとに、図9Aで示した各項目に加えて、季節情報が対応付けられる。
季節情報は、例えば、季節又は季節イベントを表す情報と、季節又は季節イベントに対応する期間又は日付とを含む。つまり、「春」を示す季節情報は、「春」に対応する期間として「3~5月」が含まれ、「夏」を示す季節情報は、「夏」に対応する期間として「6~8月」が含まれてもよい。また、「秋」を示す季節情報は、「秋」に対応する期間として「9~11月」が含まれ、「冬」を示す季節情報は、「冬」に対応する期間として「12~2月」が含まれてもよい。また、季節イベントとして「正月」を示す季節情報は、「正月」に対応する期間として、「1月1日~1月3日」が含まれ、季節イベントとして「クリスマス」を示す季節情報は、「クリスマス」に対応する期間として、「12月24日~12月25日」が含まれてもよい。
メニュー情報540における各メニューに対応する季節情報は、そのメニューで使われる材料や、そのメニューの料理が食されやすい時期等に応じて設定されてもよい。具体的には、メニュー情報540において、メニューNo.「40」で示されるメニュー(メニュー名:「さわらのみそ漬け&焼きなます」)は、「春」が旬である「さわら」が材料として用いられているため、「春」を示す季節情報が対応づけられてもよい。また、メニュー情報540において、メニューNo.「25」で示されるメニュー(メニュー名:「ゆで卵」)等は、季節や季節イベントに関連せず一年を通して利用されやすいため、季節情報として、例えば「1~12月」の期間が設定されてもよい。
表示制御部313は、上述したステップS8~S10(図4A)において個別メニュー画面200Bを表示する際、メニュー情報540の時間帯及び季節情報に基づいて、個別メニュー画面201Bに個別メニューを表示する。具体的には、個別メニュー画面201Bを表示する際に計時された時刻を含む時間帯と、個別メニュー画面200Bを表示する日を含む季節情報とが対応づけられたBメニューとAメニューとをメニュー情報530から抽出する。表示制御部313は、抽出したBメニューの数Kbに応じて、個別メニュー画面201Bに表示させる個別メニューを選択し、選択した個別メニューの個別メニューアイコンを個別メニュー画面201Bに表示させる。
また、表示制御部313は、個別メニュー画面201Bの表示タイミング(日時)に応じた時間帯と季節情報とに対応する表示態様で個別メニュー画面200Bをタッチディスプレイ21に表示させる。具体的には、例えば、季節(春夏秋冬)ごとに、個別メニュー画面201Bの一部又は全体の基調色を異ならせ、時間帯ごとに、その基調色のトーンを異ならせるようにしてもよい。つまり、「春」を示す季節情報の場合、例えば、基調色を「緑色」とし、時間帯A~Dの順に「緑色」が深くなるようにしてもよい。また、個別メニュー画面201Bに季節イベントに対応する個別メニューが含まれる場合、季節イベントを表す画像が個別メニュー画面201Bに表示されてもよい。具体的には、例えば、個別メニューに「クリスマス」を示す季節情報が設定されている場合、クリスマスツリーやクリスマスケーキ等のクリスマスを想起させる画像が個別メニュー画面201Bに表示されてもよい。
このように、個別メニュー画面201Bの表示タイミング(日時)に応じた時間帯と季節情報とに対応する個別メニューが、個別メニュー画面201Bの表示タイミングに応じた時間帯と季節情報とに応じた表示態様で表示されることにより、その時節に適したメニューをユーザに提供することができる。その結果、ユーザは、普段利用しないメニューを知る機会が増え、加熱調理器1の活用の幅を広げやすくなる。
本応用例では、個別メニュー画面201Bの表示タイミング(日時)に応じた時間帯と季節情報とに対応する個別メニューを個別メニュー画面201Bに表示させたが、季節情報に対応する個別メニューのみを個別メニュー画面201Bに表示させてもよい。
[第3実施形態]
図1~図11を用いて説明した加熱調理器1の個別メニュー画面200B、201Bに表示された個別メニューのうち、ユーザが選択する個別メニューの種別に応じて個別メニュー画面200B、201Bの次に表示させる画面を異ならせてもよい。
具体的には、個別メニュー画面200B、201BにおいてBメニューが選択された場合、個別メニュー画面200B、201Bから調理開始画面に遷移させ、Aメニューが選択された場合には、個別メニュー画面200B、201Bから準備画面に遷移させる。調理開始画面が表示された状態でユーザがスタートボタン22(図1参照)を押下するとBメニューの加熱調理が開始されるが、準備画面が表示された状態でユーザがスタートボタン22(図1参照)を押下してもAメニューの加熱調理が開始されない。つまり、スタートボタン22の押下操作は調理開始画面の表示中にのみ有効とされ、準備画面の表示中は無効とされる。以下、本実施形態における加熱調理器1の構成について具体的に説明する。なお、以下の説明において、調理開始画面及び準備画面を遷移画面と記載する場合がある。
図12は、第3実施形態におけるメニュー情報550の一例を示す図である。図12に示すように、メニュー情報550の種別が「1」であるメニュー(Aメニュー)に対し、図3に示したメニュー情報510の各項目に加えて調理情報が対応づけられる。調理情報は、Aメニューの料理完成画像を示す画像001等の画像識別情報が設定される。画像識別情報で示される料理完成画像の画像データは記憶部50に予め記憶される。
(動作)
図13は、第3実施形態における加熱調理器1の遷移画面の表示動作を示すフロー図である。
加熱調理器1は、表示制御部313により、ステップS9(図4A参照)の処理を行い、個別メニュー画面200Bをタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する(ステップS21)。図14Aは、個別メニュー画面200Bの一例を示す模式図である。図14Aに示す個別メニュー画面200Bにおいて、文字画像「低温蒸し野菜」を含むBメニューアイコン216のタッチ操作をタッチディスプレイ21が受け付けると、すなわち、ユーザによってBメニューが選択された場合(ステップS22:NO、ステップS25:YES)、表示制御部313により、調理開始画面をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する(ステップS26)。
図14Bは、調理開始画面202の一例を示す模式図である。調理開始画面202は、文字画像「戻る」を含むアイコン221と、画像217、218とが表示される。
アイコン221は、図14Aに示す個別メニュー画面200Bに切り替える処理が対応づけられている。ユーザによってアイコン221がタッチされると、調理開始画面202から個別メニュー画面200Bに切り替えられる。
画像217は、ステップS25で選択されたBメニューに対応するメニュー名「低温蒸し野菜」を示す文字画像である。画像218は、ステップS25で選択されたBメニューの使用に関する情報を示す文字画像である。
調理開始画面202が表示された状態でスタートボタン22が押下操作を受け付けると(ステップS27:YES)、加熱調理器1は、上述したステップS5と同じ処理を行う。すなわち、加熱制御部314により加熱調理部40(図1参照)を駆動し、ステップS25で選択されたBメニューの加熱調理を開始させ、メニュー情報更新部312により、メニュー情報550においてBメニューの使用回数/月を更新する。
ステップS27において、スタートボタン22が押下操作を受け付けず、文字画像「戻る」を含むアイコン221のタッチ操作をタッチディスプレイ21が受け付けた場合(ステップS27:NO、ステップS28:YES)、加熱調理器1は、表示制御部313により、調理開始画面202から個別メニュー画面200Bに表示を切り替える。また、ステップS28において、アイコン221のタッチ操作をタッチディスプレイ21が受け付けなかった場合(ステップS28:NO)、加熱調理器1は、調理開始画面202を表示した状態で待機する。
また、加熱調理器1は、ステップS22において、文字画像「タンドリーチキン」を含むAメニューアイコン214のタッチ操作をタッチディスプレイ21が受け付けた場合、すなわち、ユーザによってAメニューが選択された場合(ステップS22:YES)、表示制御部313により準備画面をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する(ステップS23)。図14Cは、準備画面203の一例を示す模式図である。図14Cに示すように、準備画面203には、文字画像「戻る」を含むアイコン221aと、画像219及び220と、文字画像「作る」を含むアイコン222とが表示される。
アイコン221aは、図14Aに示す個別メニュー画面200Bに切り替える処理が対応づけられている。画像219は、ステップS22において選択されたAメニューに対応するメニュー名「タンドリーチキン」を示す文字画像である。画像220は、メニュー情報540において、ステップS22で選択されたAメニューに対応する調理情報で示される料理完成画像である。アイコン222は、ステップS22において選択されたAメニューに対する調理開始画面202の切替処理が対応づけられている。すなわち、アイコン222は、ステップS22において選択されたAメニューの調理を指示するアイコンである。
図14Cに示す準備画面203において、アイコン222がユーザによってタッチされると(ステップS24:YES)、加熱調理器1は、上述したステップS26の処理に移行し、表示制御部313により、ステップS22において選択されたAメニューに対する調理開始画面202をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する。図14Dは、選択されたAメニューに対する調理開始画面202の一例を示す模式図である。図14Dに示すように、調理開始画面202には、選択されたAメニューに対応するメニュー名「タンドリーチキン」を示す画像217が表示される。
なお、ステップS24において、文字画像「作る」を含むアイコン222のタッチ操作をタッチディスプレイ21が受け付けなければ(ステップS24:NO)、加熱調理器1は、準備画面203を表示した状態で待機する。また、ステップS25において、Bメニューの個別メニューアイコンのタッチ操作をタッチディスプレイ21が受け付けなければ(ステップS25:NO)、加熱調理器1は、図14Aに示す個別メニュー画面200Bを表示した状態で待機する。
図14B及び図14Cに示したように、個別メニュー画面200BにおいてBメニューが選択されると調理開始画面202が表示され、Aメニューが選択されると準備画面203が表示される。調理開始画面202が表示されているときにスタートボタン22が押下されると、選択されたBメニューの加熱調理がすぐに開始されるが、準備画面203が表示されているときにスタートボタン22が押下されても、選択されたAメニューの加熱調理は開始されない。Bメニューは、Aメニューよりも使用頻度が高いメニューであり、ユーザが比較的使い慣れたメニューである。そのため、ユーザは調理開始画面202を表示中にスタートボタン22を押下する最小限の操作で加熱調理を開始させることができる。一方、Aメニューは、ユーザが普段使用することがなく、ユーザが不慣れなメニューである。そのため、準備画面203にAメニューの調理完成画像を表示することにより、Aメニューの料理をユーザにイメージさせやすく、ユーザにAメニューを使用させやすい。
(第3実施形態の応用例)
図12~図14Dを用いて説明した加熱調理器1において、準備画面203に表示させるAメニューの調理情報は、Aメニューの料理完成画像だけでなく、Aメニューに関連する他の情報(以下、メニュー関連情報)が含まれてもよい。メニュー関連情報は、Aメニューの料理レシピ、料理時間、Aメニューに関連したSNS(Social Networking Service)情報等である。SNS情報は、Aメニューの料理を試した他人の評価や、Aメニューの料理をアレンジした情報等、Aメニューに関する情報であればよい。以下、具体的に本応用例に係る加熱調理器の構成について説明する。
図15は、本応用例に係る加熱調理器1Aの概略構成を示すブロック図である。図15において、図1に示す加熱調理器1と同じ構成には、図1と同じ符号が付されている。以下、主として、加熱調理器1と異なる構成について説明する。
図15に示すように、加熱調理器1Aは、通信部70と、メニュー関連情報取得部315とを備える。なお、図15には図示されていないが、インターネット300には複数のWEBサーバが接続されている。
通信部70は、インターネット300に接続するための有線又は無線通信インターフェースである。
メニュー関連情報取得部315は、通信部70を介して、インターネット300上の所定のWEBサーバ(図示略)との間で通信を行い、個別メニュー画面200B(図14A)に表示されるAメニューに関するWEBページをダウンロードしてメモリに記憶する。
表示制御部313は、個別メニュー画面200BにおいてAメニューが選択された場合、メニュー情報550(図12)に基づいて準備画面をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する。また、表示制御部313は、Aメニューの料理レシピ又はSNS情報を含むメニュー関連情報画面をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する。準備画面及びメニュー関連情報画面の詳細は以下の動作説明において説明する。
料理レシピは、メニュー情報550におけるメニューごとに記憶部50内に予め記憶されていてもよいし、メニュー関連情報取得部315によりインターネット300上の所定のWEBサーバ(図示略)から取得されてもよい。
(動作)
以下、図13を用いて、加熱調理器1Aにおける準備画面の表示動作について説明する。加熱調理器1Aは、ステップS21において、個別メニュー画面200B(図14A参照)がタッチディスプレイ21のディスプレイに表示される際、メニュー関連情報取得部315により、通信部70を介して所定のWEBサーバ(図示略)における所定のWEBサイトにアクセスする。そして、加熱調理器1Aは、メニュー関連情報取得部315により、個別メニュー画面200Bに表示されるAメニューアイコン214に対応するAメニューを含むWEBページをダウンロードしてメモリに記憶する。
加熱調理器1Aは、個別メニュー画面200BにおいてAメニューの個別メニューアイコンのタッチ操作をタッチディスプレイ21が受け付けると(ステップS22:YES)、表示制御部313により準備画面を表示する(ステップS23)。図16Aは、加熱調理器1Aにおける準備画面203Aの表示例を示す模式図である。図16Aに示すように、準備画面203Aには、上述した図14Cに示す準備画面203と同じアイコン221a、222、及び画像219、220に加え、アイコン223、224が表示される。
アイコン223は、文字画像「SNS」を含み、SNS情報を含むメニュー関連情報画面(以下、SNS画面)の表示処理が対応づけられている。図16Bは、SNS画面203Bの一例を示す模式図である。図16Bに示すように、SNS画面203Bには、文字画像「戻る」を含むアイコン221bと、画像225とが表示される。アイコン221bは、SNS画面203Bから準備画面203A(図16A)に表示を切り替える処理が対応付けられている。画像225は、メニュー関連情報取得部315によってメモリに記憶されたSNS情報を示す。つまり、SNS画面203Bには、個別メニュー画面200Bで選択されたAメニューに対するSNS情報が表示される。
図16Aに戻り、アイコン224は、「レシピ」と記され、料理レシピを含むメニュー関連情報画面(以下、レシピ画面)の表示処理が対応づけられている。図16Cは、レシピ画面203Cを例示した模式図である。図16Cに示すように、レシピ画面203Cには、アイコン221bと、画像226とが表示される。画像226は、個別メニュー画面200Bで選択されたAメニューに対応する料理レシピを示す。
加熱調理器1Aは、SNS画面203B(図16B)又はレシピ画面203C(図16C)においてアイコン221bのタッチ操作をタッチディスプレイ21が受け付け、準備画面203Aにおける文字画像「作る」を含むアイコン222のタッチ操作をタッチディスプレイ21が受け付けた場合に(ステップS24:YES)、表示制御部313により調理開始画面202をタッチディスプレイ21のディスプレイに表示する(ステップS26)。つまり、加熱調理器1Aは、SNS画面203B又はレシピ画面203Cの表示中にスタートボタン22が押下されても、加熱制御部314によって加熱調理部40を駆動しない。言い換えると、SNS画面203B又はレシピ画面203Cの表示中のスタートボタン22の押下操作は無効化され、加熱調理は開始されない。
図15に示す加熱調理器1Aは、個別メニュー画面200BでAメニューが選択された場合、Aメニューに対応する料理完成画像が表示された準備画面203Aを表示させ、さらに、Aメニューに対応するSNS画面203Bやレシピ画面203C等のメニュー関連情報画面を表示させることができる。そのため、ユーザは、選択したAメニューの料理についてより詳しく知ることができるので、Aメニューの料理を行うか否かを判断しやすくなり、また、Aメニューに対して興味を持たせることができる。
以上、図面(図1~図16C)を参照しながら実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。以下、上記実施形態の変形例について説明する。
[変形例]
(1)図12~図16Cを用いて説明した加熱調理器1Aにおいて、個別メニュー画面200BでBメニューが選択された場合に、選択されたBメニューの料理完成画像が調理開始画面202(図14B)に表示されてもよい。また、調理開始画面202において、メニュー関連情報画面203B又は203Cに表示を切り替えるためのアイコンを表示させ、そのアイコンがユーザにタッチされた場合に、選択されたBメニューのメニュー関連情報画面203B又は203Cが表示されてもよい。
(2)図12~図16Cを用いて説明した加熱調理器1Aにおいて、料理完成画像は、個別メニュー画面200Bの表示タイミングに応じて異ならせてもよい。つまり、例えば、個別メニュー画面200Bが表示される時間帯が午前であるか午後であるかによって、同じメニューであっても、時間帯に応じた料理完成画像を準備画面203に表示させてもよい。具体的には、例えば、午前に表示させる料理完成画像を午後に表示させる料理完成画像よりも全体的に明るいイメージの画像にしてもよい。このように構成することで、ユーザの食欲を喚起させ、そのメニューの使用を促進させる効果が期待できる。
又は、メニュー情報550におけるメニューの使用頻度(使用回数/月)と、使用されたメニューの料理に用いられる材料等からユーザの嗜好パターンとして、ユーザが好む料理(肉料理、魚料理、及び野菜料理等)を特定し、ユーザの嗜好パターンに基づく料理完成画像を表示させてもよい。具体的には、例えば、ユーザの嗜好パターンが「野菜料理」である場合、どのメニューが選択された場合であっても、肉や魚の画像を含む料理完成画像を準備画面203、203Aに表示させてもよい。これにより、「野菜料理」のメニューであっても、ユーザが肉や魚を料理に取り入れる可能性が高まり、ユーザに食のバランスを意識させやすくなる。
(3)図1~図16Cを用いて説明した加熱調理器1、1Aにおいて、メニュー情報510~550は加熱調理器1、1Aの記憶部50に記憶されているが、例えば、インターネットに接続された外部のサーバにメニュー情報510~550が記憶されていてもよい。この場合、図15に示す通信部70を介して、取得部311が外部のサーバ(図示略)からメニュー情報510~550を取得してもよい。この場合、外部のサーバ(図示略)が、加熱調理器1、1Aにおけるメニュー情報更新部312の機能を有してもよい。
また、第1実施形態の応用例3で説明したユーザの嗜好パターンを特定する処理を外部のサーバ(図示略)で行ってもよい。外部のサーバで特定されたユーザの嗜好パターンを、加熱調理器1の取得部311が取得するようにしてもよい。
第1実施形態の応用例3及び本変形例において、ユーザの嗜好パターンを特定する処理は、メニュー及びメニューの使用頻度から嗜好パターンを出力する学習済みモデルを用いた機械学習プログラムを加熱調理器1又は外部のサーバが実行してもよい。
(4)図1~図16Cを用いて説明した加熱調理器1、1Aには、メニュー画面として、共通メニュー画面200A(図5参照)と個別メニュー画面200B(図6等参照)とが設けられる例を説明したが、個別メニュー画面200Bだけが設けられてもよい。この場合、例えば、加熱調理器1の使用開始から一定期間の間は、個別メニュー画面200Bに共通メニュー画面200Aと同様のメニューを表示させ、一定期間経過後は、ユーザによるメニューの使用実績に応じた個別メニューを表示させてもよい。
(5)上述した実施形態、応用例及び変形例では、主として加熱調理器を例に説明したが、複数のメニューの中から一のメニューを選択させる洗濯機等の装置において、加熱調理器の個別メニューの表示に関する技術が適用されてもよい。