本開示において、「電子機器」とは、電力により駆動する機器としてよい。また、「システム」とは、電力により駆動する機器を含むものとしてよい。また、「ユーザ」とは、一実施形態に係るシステム及び/又は電子機器を使用する者(典型的には人間)としてよい。ユーザは、一実施形態に係るシステム及び/又は電子機器を用いることで、被監視対象の監視を行う者を含んでもよい。また、「被監視対象」とは、一実施形態に係るシステム及び/又は電子機器によって監視される対象となる者(例えば人間又は動物)としてよい。さらに、ユーザは、被監視対象を含んでもよい。
一実施形態に係るシステムが利用される場面として想定されるのは、例えば、会社、病院、老人ホーム、学校、スポーツジム、及び介護施設などのような、社会活動を行う者が使用する特定の施設などとしてよい。例えば、会社であれば従業員などの健康状態の把握及び/又は管理は、極めて重要である。同様に、病院であれば患者及び医療従事者など、また老人ホームであれば入居者及びスタッフなどの健康状態の把握及び/又は管理は、極めて重要である。一実施形態に係るシステムが利用される場面は、上述の、会社、病院、及び老人ホームなどの施設に限定されず、被監視対象の健康状態の把握及び/又は管理などが望まれる任意の施設としてよい。任意の施設は、例えば、ユーザの自宅などの非商業施設も含んでもよい。また、一実施形態に係るシステムが利用される場面は、例えば、電車、バス、及び飛行機などの移動体内、並びに、駅及び乗り場などとしてもよい。
一実施形態に係るシステムは、例えば、介護施設などにおいて、要看護者又は要介護者などのような被監視対象の行動を監視する用途で用いられてよい。一実施形態に係るシステムは、例えば要看護者又は要介護者などのような被監視対象が被監視対象を介護したり看護したりするスタッフなどの他の人物に対して暴力を振るう動作を監視することができる。暴力を振るう動作は、他の人物を叩いたり殴ったり押したり蹴ったり体当たりしたり噛みついたりする動作を含んでよい。暴力を振るう動作は、他の人物が座っている椅子又は車椅子を押したり揺らしたりする動作を含んでよい。暴力を振るう動作は、これらに限られず、他の種々の動作を含んでよい。
特に、一実施形態に係るシステムは、例えば要看護者又は要介護者などのような被監視対象が他の人物に近づいている場合に、被監視対象が前記他の人物に対して暴力を振るう動作が開始する前又は終了する前に、所定の警告を発することができる。したがって、一実施形態に係るシステムによれば、例えば介護施設などのスタッフは、例えば要看護者又は要介護者などのような被監視対象が他の人物に対して暴力を振るったりさらに暴力を振るい続けたりする前に、被監視対象が他の人物に対して暴力を振るったり暴力を振るい続けたりしようとしていることを認識し得る。
以下、一実施形態に係るシステムについて、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係るシステムの概略構成を示す図である。図1に示すように、一実施形態に係るシステム1は、電子機器10及び撮像部20を含んで構成されてよい。電子機器10と撮像部20とは、有線若しくは無線、又は有線及び無線の組合せにより接続されてよい。一実施形態に係るシステム1は、図1に示す機能部の一部を含まなくてもよいし、図1に示す以外の機能部を含んでもよい。例えば、一実施形態に係るシステム1は、警告部17及び通信部19の少なくとも一方を備えなくてもよい。また、例えば、一実施形態に係るシステム1は、画像を表示可能なディスプレイ及び/又はメモリカードなどのストレージを挿入可能なスロットなどを備えてもよい。
図1に示す撮像部20は、例えばデジタルカメラのような、電子的に画像を撮像するイメージセンサを含んで構成されてよい。撮像部20は、CCD(Charge Coupled Device Image Sensor)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等のように、光電変換を行う撮像素子を含んで構成されてよい。撮像部20は、例えば図1に示すように、被監視対象Tを撮像してよい。ここで、被監視対象Tは、例えば人間としてよい。撮像部20は、撮像した画像を信号に変換して、電子機器10に送信してよい。例えば、撮像部20は、撮像した画像に基づく信号を、電子機器10の抽出部11、記憶部13、及び/又は、コントローラ15などに送信してよい。撮像部20は、被監視対象Tを撮像するものであれば、デジタルカメラのような撮像デバイスに限定されず、任意のデバイスとしてよい。撮像部20は、有線、無線、若しくはこれらの任意の組み合わせにより電子機器10と接続されている。
一実施形態において、撮像部20は、例えば被監視対象Tを所定時間ごと(例えば秒間15フレーム)の静止画として撮像してもよい。また、一実施形態において、撮像部20は、例えば被監視対象Tを連続した動画として撮像してもよい。
図1に示すように、一実施形態に係る電子機器10は、抽出部11、記憶部13、コントローラ15、警告部17、及び通信部19を備えてよい。一実施形態に係る電子機器10は、図1に示す機能部の一部を備えなくてもよいし、図1に示す以外の機能部を備えてもよい。例えば、一実施形態に係る電子機器10は、記憶部13に記憶される後述の機械学習データ132を備えてもよい。例えば、一実施形態に係る電子機器10は、後述の機械学習データ132の少なくとも一部が、外部サーバなどの外部機器に記憶されているとしてもよい。
抽出部11は、撮像部20によって撮像された画像から、所定の特徴点を抽出する機能を有してよい。例えば、抽出部11は、撮像部20によって撮像された被監視対象Tの画像から、当該被監視対象Tの身体における所定部位のような特徴点の座標を抽出してもよい。ここで、特徴点については、さらに後述する。一実施形態において、抽出部11は、撮像部20によって撮像された被監視対象Tの画像から、当該被監視対象Tの頭部、体幹、四肢、及び/又は各関節などの各部の座標を抽出してもよい。抽出部11は、専用のハードウェアとして構成されてもよいし、少なくとも一部にソフトウェアを含めて構成されてもよいし、全てソフトウェアで構成されているとしてもよい。このように、抽出部11は、撮像部20によって撮像された画像から、被監視対象Tの所定部位の座標を抽出してよい。抽出部11は、他の人物W(図3など参照)の画像から、他の人物Wの身体における所定部位のような特徴点の座標を抽出してもよい。抽出部11は、撮像部20によって撮像された画像から、他の人物Wの所定部位の座標を抽出してよい。抽出部11は、撮像部20によって撮像された画像から、他の人物Wが座っている椅子又は車椅子などを認識してもよい。他の人物Wが座っている椅子又は車椅子などは、他の人物Wに関連する物体とも称される。
記憶部13は、各種の情報を記憶するメモリとしての機能を有してよい。記憶部13は、例えばコントローラ15において実行されるプログラム、及び、コントローラ15において実行された処理の結果などを記憶してよい。また、記憶部13は、コントローラ15のワークメモリとして機能してよい。記憶部13は、例えば半導体メモリ等により構成することができるが、これに限定されず、任意の記憶装置とすることができる。例えば、記憶部13は、一実施形態に係る電子機器10に挿入されたメモリカードのような記憶媒体としてもよい。また、記憶部13は、後述のコントローラ15として用いられるCPUの内部メモリであってもよいし、コントローラ15に別体として接続されるものとしてもよい。
図1に示すように、記憶部13は、例えば機械学習データ132を記憶してもよい。ここで、機械学習データ132は、機械学習によって生成されるデータとしてよい。また、機械学習とは、特定のタスクをトレーニングによって実行可能になるAI(Artificial Intelligence)の技術に基づくものとしてよい。より具体的には、機械学習とは、コンピュータのような情報処理装置が多くのデータを学習し、分類及び/又は予測などのタスクを遂行するアルゴリズム又はモデルを自動的に構築する技術としてよい。本明細書において、AI(Artificial Intelligence)の一部には、機械学習が含まれるとしてもよい。本明細書において、機械学習には、正解データをもとに入力データの特徴又はルールを学習する教師あり学習が含まれるものとしてよい。また、機械学習には、正解データがない状態で入力データの特徴又はルールを学習する教師なし学習が含まれるものとしてもよい。さらに、機械学習には、報酬又は罰などを与えて入力データの特徴又はルールを学習する強化学習などが含まれるものとしてもよい。また、本明細書において、機械学習は、教師あり学習、教師なし学習、及び強化学習を任意に組み合わせたものとしてもよい。本実施形態の機械学習データ132の概念は、入力データに対して学習されたアルゴリズムを用いて所定の推論(推定)結果を出力するアルゴリズムを含むとしてもよい。本実施形態は、このアルゴリズムとして、例えば、従属変数と独立変数との関係を予測する線形回帰、人の脳神経系ニューロンを数理モデル化したニューラルネットワーク(NN)、誤差を二乗して算出する最小二乗法、問題解決を木構造にする決定木、及びデータを所定の方法で変形する正則化などその他適宜なアルゴリズムを用いることができる。本実施形態は、ニューラルネットワークの一種であるディープラーニングを利用するとしてよい。ディープラーニングは、ニューラルネットワークの一種であり、ネットワークの階層が深いニューラルネットワークがディープラーニングと呼ばれている。
本開示の技術において、被監視対象Tの身体の動作aと、この動作aから発生する被監視対象Tの動作結果Aとの間には、一般的に一定の関係が存在するものとしてよい。なお、ここでの動作結果には、被監視対象Tの動作、被監視対象Tの動作開始時点、被監視対象Tの動作から発生する事故及び事件その他の出来事などを含むとしてよい。例えば、被監視対象Tの身体の動作aが行われ、この動作aから被監視対象Tの動作結果Aが発生したとする。また、被監視対象Tの身体の動作bが行われ、この動作bから被監視対象Tの動作結果Bが発生したとする。本開示の技術は、上記動作aと動作結果A、動作bと動作結果Bその他の動作と動作結果の関係を、機械学習データとして蓄積する。そして、本開示の技術は、動作xが抽出された場合に、上記機械学習データを用いて、動作xに関係する動作結果Xを推定するとしてよい。
特に、一実施形態において、機械学習データ132は、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作をする際の特徴点の動きを機械学習したデータとしてよい。以下、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作を、「暴力動作」と記すことがある。また、機械学習データ132は、被監視対象Tとして特定の人物(例えば特定の要介護者など)が他の人物Wに対して暴力を振るう動作をする際の特徴点の動きを機械学習したデータとしてもよい。一実施形態に係る機械学習データ132については、さらに後述する。
コントローラ15は、電子機器10を構成する各機能部をはじめとして、電子機器10の全体を制御及び/又は管理する。コントローラ15は、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、例えばCPU(Central Processing Unit)のような、少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。コントローラ15は、まとめて1つのプロセッサで実現してもよいし、いくつかのプロセッサで実現してもよいし、それぞれ個別のプロセッサで実現してもよい。プロセッサは、単一の集積回路として実現されてよい。集積回路は、IC(Integrated Circuit)ともいう。プロセッサは、複数の通信可能に接続された集積回路及びディスクリート回路として実現されてよい。プロセッサは、他の種々の既知の技術に基づいて実現されてよい。
一実施形態において、コントローラ15は、例えばCPU及び当該CPUで実行されるプログラムとして構成されてよい。コントローラ15において実行されるプログラム、及び、コントローラ15において実行された処理の結果などは、例えば記憶部13に記憶されてよい。コントローラ15は、コントローラ15の動作に必要なメモリを適宜含んでもよい。一実施形態に係る電子機器10のコントローラ15の動作については、さらに後述する。
警告部17は、コントローラ15から出力される所定の警告信号に基づいて、システム1又は電子機器10のユーザなどに注意を促すための所定の警告を発してよい。警告部17は、所定の警告として、例えば音、音声、光、文字、映像、及び振動など、ユーザの聴覚、視覚、触覚の少なくともいずれかを刺激する任意の機能部としてよい。具体的には、警告部17は、例えばブザー又はスピーカのような音声出力部、LEDのような発光部、LCDのような表示部、及びバイブレータのような触感呈示部などの少なくともいずれかとしてよい。このように、警告部17は、コントローラ15から出力される所定の警告信号に基づいて、所定の警告を発してよい。一実施形態において、警告部17は、所定の警報を、聴覚、視覚、及び触覚の少なくともいずれかに作用する情報として発してもよい。
一実施形態において、警告部17は、例えば被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作を開始する前に、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るい始めるリスクがある旨の警告を発してよい。また、一実施形態において、警告部17は、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作を終了する前に、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るい続けるリスクがある旨の警告を発してもよい。例えば、一実施形態において、視覚情報を出力する警告部17は、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るい始めたり暴力を振るい続けたりするリスクがある旨が検出されると、その旨を発光又は所定の表示などによってユーザに警告してよい。また、一実施形態において、聴覚情報を出力する警告部17は、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るい始めたり暴力を振るい続けたりするリスクがある旨が検出されると、その旨を所定の音又は音声などによってユーザに警告してよい。本実施形態では、上記警告は、発光又は所定の表示、及び所定の音又は音声を組み合わせてもよい。
図1に示す電子機器10は、警告部17を内蔵している。しかしながら、一実施形態にシステム1において、警告部17は、電子機器10の外部に設けられてもよい。この場合、警告部17と電子機器10とは、有線若しくは無線、又は有線及び無線の組合せにより接続されてよい。
通信部19は、有線又は無線により通信するためのインタフェースの機能を有する。一実施形態の通信部19によって行われる通信方式は無線通信規格としてよい。例えば、無線通信規格は2G、3G、4G、及び5G等のセルラーフォンの通信規格を含む。例えばセルラーフォンの通信規格は、LTE(Long Term Evolution)、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、及びPHS(Personal Handy-phone System)等を含む。例えば、無線通信規格は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、WiFi、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、及びNFC(Near Field Communication)等を含む。通信部19は、上記の通信規格の1つ又は複数をサポートすることができる。通信部19は、例えば電波を送受信するアンテナ及び適当なRF部などを含めて構成してよい。また、通信部19は、外部に有線接続するためのコネクタなどのようなインタフェースとして構成してもよい。通信部19は、無線通信を行うための既知の技術により構成することができるため、より詳細なハードウェアなどの説明は省略する。
通信部19が受信する各種の情報は、例えば記憶部13及び/又はコントローラ15に供給されてよい。通信部19が受信する各種の情報は、例えば記憶部13及び/又はコントローラ15に内蔵されたメモリに記憶してもよい。また、通信部19は、例えばコントローラ15による処理結果、抽出部11による抽出結果、及び/又は、記憶部13に記憶された情報などを外部に送信してもよい。
図1に示すような、一実施形態に係る電子機器10を構成する各機能部の少なくとも一部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働した具体的手段によって構成されてもよい。
次に、一実施形態に係るシステム1の動作について説明する。
一実施形態に係るシステム1の動作は、典型的には、「学習フェーズ」と「推定フェーズ」とに分けることができる。学習フェーズにおいては、例えば被監視対象Tのような人間が他の人物に対して暴力を振るう動作における身体の各部の位置(座標)、及び、他の人物Wの身体の各部の位置(座標)又は他の人物Wに関連する物体の位置(座標)と、暴力動作のタイミングとの関係を機械学習する動作を行ってよい。また、推定フェーズにおいては、学習フェーズにおいて機械学習した結果に基づいて、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作における被監視対象Tの身体の各部の位置(座標)、及び、他の人物Wの身体の各部の位置(座標)又は他の人物Wに関連する物体の位置(座標)から、暴力動作の開始を推定する動作を行ってよい。以下、上述の学習フェーズ及び推定フェーズのそれぞれにおける動作について、より詳細に説明する。まず、学習フェーズにおける動作について、説明する。なお、本開示では、例えば図1に示されるシステム1が複数あり、「学習フェーズ」と「推定フェーズ」を実施するシステムが異なるシステムであってもよい。
図2は、一実施形態に係るシステム1の学習フェーズにおける動作の一例を示すフローチャートである。図2は、一実施形態に係るシステム1に含まれる電子機器10の学習フェーズにおける動作に焦点を当てたフローチャートとしてもよい。
例えば認知症の発症が疑われる者など(例えば要看護者又は要介護者など)は、看護者又は介護者などの他の人物Wに対して暴力を振るってしまうことがある。このような場合、他の人物Wがケガをすることがある。また、他の人物Wが不快に感じたり危険を感じたりする。つまり、他の人物Wの安全が脅かされるリスクがある。したがって、他の人物Wに対して暴力が振るわれようとしていること、又は、他の人物Wに対して暴力が振るわれたことを他者に警告することは、被監視対象Tの周囲の他の人物Wの安全に供し得るのみならず、被監視対象Tの周囲環境の安全にも供し得る。一実施形態に係るシステム1の学習フェーズにおいては、上述のようにして被監視対象Tのような人間が他の人物Wに対して暴力を振るう動作における被監視対象Tの身体の各部の位置(座標)、及び、他の人物Wの身体の各部の位置(座標)又は他の人物Wに関連する物体の位置(座標)と、暴力動作のタイミングとの関係を機械学習してよい。以下、このような動作について、より詳細に説明する。
図2に示す動作が開始する時点において、システム1の撮像部20は、例えば被監視対象Tのような人間の撮像を開始していてよい。図2に示す動作が開始する時点は、撮像部20が例えば被監視対象Tのような人間の撮像を開始した時点としてもよい。また、図2に示す動作が開始する時点は、撮像部20が撮像を開始してから、例えば被監視対象Tのような人間が撮像部20の撮像範囲に入った時点としてもよい。
図2に示す動作が開始すると、電子機器10のコントローラ15は、撮像部20によって撮像された画像を取得する(ステップS11)。
図3は、図2に示したステップS11においてコントローラ15が取得した画像、すなわち撮像部20によって撮像された画像の例を示す図である。
図3に示すように、撮像部20は、例えば被監視対象Tのような人間が他の人物Wに近づいている状態を撮像してよい。図3は、被監視対象Tのような人間が他の人物Wに近づいている様子を模式的に示している。この場合、ステップS11において、コントローラ15は、被監視対象Tのような人間が他の人物Wに近づいている画像を取得する。後述のように、撮像部20は、被監視対象Tのような人間が他の人物Wに近づいている状態以外の状態の画像を撮像してもよい。この場合、ステップS11において、コントローラ15は、被監視対象Tのような人間が他の人物Wに近づいている状態以外の状態の画像を取得してもよい。
図4は、図2に示したステップS11においてコントローラ15が取得した画像、すなわち撮像部20によって撮像された画像の他の例を示す図である。図4に示すように、撮像部20は、例えば被監視対象Tのような人間が他の人物Wを叩いている状態を撮像してよい。図4は、被監視対象Tが他の人物Wを叩いている様子を模式的に示している。図4において、被監視対象T及び/又は他の人物Wは、移動していてもよいし、静止していてもよい。この場合、ステップS11において、コントローラ15は、被監視対象Tのような人間及び他の人物Wを含む画像を取得する。後述のように、撮像部20は、被監視対象Tのような人間が他の人物Wを叩いている状態以外の状態の画像を撮像してもよい。この場合、ステップS11において、コントローラ15は、被監視対象Tのような人間が他の人物Wを叩いている状態以外の状態の画像を取得してもよい。
撮像部20は、秒間所定数のフレームの各画像を撮像するものとしてよい。ここで、撮像部20が撮像する画像は、連続するフレームの静止画としてもよいし、動画としてもよい。例えば、撮像部20は、秒間15フレームの画像を撮像するものとしてよい。ステップS11において、コントローラ15は、撮像部20によって撮像された秒間所定数のフレームの画像を取得してよい。
図2に示すように、ステップS11において撮像された画像を取得すると、抽出部11は、被監視対象Tの身体における所定部位の座標を抽出する(ステップS12)。ステップS12における動作は、抽出部11ではなく、コントローラ15が行ってもよい。抽出部11は、被監視対象Tの身体における所定部位の座標だけでなく、他の人物Wの身体における所定部位の座標をさらに抽出する。抽出部11は、他の人物Wに関連する物体の座標をさらに抽出してもよい。
図5は、ステップS12において抽出される被監視対象Tの身体における所定部位の例を示す図である。
ステップS12において、抽出部11は、例えば図5に示すような被監視対象Tの身体における所定部位の座標を抽出してよい。図5に示すように、ステップS12において座標を抽出する所定部位は、例えば、被監視対象Tの身体における首、左肩、左肘、左手首、右肩、右肘、及び右手首を含んでよい。また、図5に示すように、ステップS12において座標を抽出する所定部位は、例えば、被監視対象Tの身体における左尻、左膝、左足首、右尻、右膝、及び右足首をさらに含んでよい。このように、ステップS12において抽出される所定部位の座標は、被監視対象Tの身体における所定の関節点の座標などとしてよい。
図6は、図4に示した画像において、被監視対象Tの身体における所定部位として抽出される座標の例を示す図である。図6に示す被監視対象Tの画像は、図4に示した被監視対象Tの画像と同じものを示している。図6は、図4に示した被監視対象Tの画像において、図5に示した被監視対象Tの身体における所定部位として抽出される座標を示している。
ステップS12において、抽出部11は、図6に示す複数のドットの座標を、図5に示す被監視対象Tの身体における所定部位として抽出する。例えば、抽出部11は、図6に示す座標軸に従って、図6に示す複数のドットの座標を、2次元的に抽出してよい。すなわち、抽出部11は、撮像部20によって撮像される画像の撮像範囲の左下端部は、図6に示す座標軸の原点を示すものとしてよい。例えば、抽出部11は、図6に示す被監視対象Tの首の位置の座標を、図6に示す座標軸に従って取得する。
ここで、撮像部20が秒間所定数のフレームの各画像を撮像する場合、抽出部11は、秒間所定数のフレームにおいて被監視対象Tの身体における所定部位として抽出してよい。また、コントローラ15が秒間所定数のフレームの画像を取得する場合も、抽出部11は、秒間所定数のフレームにおいて被監視対象Tの身体における所定部位として抽出してよい。一例として、抽出部11は、被監視対象Tの身体における所定部位を、秒間15フレームにおいて抽出してよい。
図7は、例えば1秒間の15フレームにおいて、被監視対象Tの身体において抽出された所定部位の座標をまとめて示す図である。図7に示すように、ステップS12において、コントローラ15(又は抽出部11)は、被監視対象Tの身体において抽出された所定部位の座標を、フレームごとに並べて配置してもよい。図7に示すように、抽出部11は、フレームごとに、被監視対象Tの身体において2次元的に(X,Y座標として)所定部位の座標を抽出してよい。図7に示す表において、各行は、各フレームにおいて、被監視対象Tの身体の所定部位が、X,Y座標として抽出された様子を模式的に示してある。また、図7に示す表において、各フレームを示す行は、時間の経過に従って上から下に示してある。図7に示す15フレームの座標は、例えば図6に示すような画像(又は動画)における1秒間の座標をトラッキングしたものとしてよい。また、図7に示す15フレームの後も、順次、被監視対象Tの身体において所定部位の座標が抽出されるものとしてよい。
このように、一実施形態において、抽出部11は、撮像部20によって撮像された秒間所定数の各フレームの画像から、被監視対象Tの身体における所定数の関節点の座標を2次元的に抽出してもよい。
他の人物Wの身体における所定部位の座標は、被監視対象Tの身体における所定部位の座標と同様に抽出されてもよい。他の人物Wに関連する物体の座標がさらに抽出されてもよい。また、図6に示されるように、被監視対象Tが他の人物Wを叩いている態様の暴力が振るわれている場合の座標だけでなく、他の態様の暴力が振るわれている場合の座標が抽出されてもよい。
図8は、ステップS12において認識される被監視対象T及び他の人物Wの他の例を示す図である。図8は、被監視対象Tが他の人物Wに噛みついている様子を模式的に示した図と、抽出部11が被監視対象T及び他の人物Wを認識した結果として得られた特徴点を重畳して表示した図である。
図9は、ステップS12において認識される被監視対象T及び他の人物W、並びに、他の人物Wが座っている車椅子Cの他の例を示す図である。図9は、被監視対象Tが他の人物Wが座っている車椅子Cを強く押している様子を模式的に示した図と、抽出部11が被監視対象T及び他の人物W、並びに、車椅子Cを認識した結果として得られた特徴点を重畳して表示した図である。
ステップS12において、抽出部11は、図6だけでなく、図8及び図9に示すような被監視対象T及び他の人物Wにおける所定の特徴点を認識してもよい。また、抽出部11は、図8及び図9に示す座標軸に従って、図8及び図9に示す被監視対象T及び他の人物Wを、2次元的に抽出してよい。また、抽出部11は、被監視対象T及び他の人物Wを認識する際に、画像における被監視対象T及び他の人物Wの位置(例えば座標)を抽出してもよい。また、抽出部11は、他の人物Wに関連する物体として車椅子Cを抽出し、車椅子Cの座標又は車椅子Cの特徴点の座標を抽出してもよい。
ステップS12において所定部位の座標が抽出されたら、抽出部11は、抽出された所定数のフレーム(例えば1秒間の15フレーム)における座標(X,Y)それぞれの最大値及び最小値に従って、座標を正規化する(ステップS13)。
ステップS12において抽出される所定部位の座標は、例えば被監視対象Tの身体のサイズなどに起因してばらつくことが想定される。また、ステップS12において抽出される所定部位の座標は、例えば撮像部20と被監視対象Tとの距離、及び、撮像部20から被監視対象Tに向く方向などにも起因してばらつくことが想定される。したがって、一実施形態において、ステップS12において抽出された座標のX方向成分及びY方向成分をそれぞれ正規化することにより、抽出された座標を汎用的に機械学習に用いることができるようにする。
この場合、例えば1秒間の15フレームにおいて抽出されたX,Y座標のそれぞれの最大値及び最小値に基づいて、抽出されるX,Y座標を正規化してもよい。ここで、ステップS12において抽出されたX座標の最大値をXmaxとし、ステップS12において抽出されたX座標の最小値をXminとする。また、正規化後のX座標の最大値をX’maxとする。この場合、以下の式(1)を用いて、正規化前のX座標(X)を、正規化後のX座標(X’)に変換することができる。
X’=((X-Xmin)/(Xmax-Xmin))・X’max (1)
同様に、ステップS12において抽出されたY座標の最大値をYmaxとし、ステップS12において抽出されたY座標の最小値をYminとする。また、正規化後のY座標の最大値をY’maxとする。この場合、以下の式(2)を用いて、正規化前のY座標(Y)を、正規化後のY座標(Y’)に変換することができる。
Y’=((Y-Ymin)/(Ymax-Ymin))・Y’max (2)
上記の式(1)及び式(2)に従って、抽出された座標のX方向成分及びY方向成分を正規化することにより、被監視対象Tの個体差、及び撮像部20が被監視対象Tを撮像した環境などが機械学習に与える影響を低減することが期待できる。
このように、一実施形態において、抽出部11は、2次元的に抽出された被監視対象Tの身体における所定数の関節点の座標の各方向成分を、当該各方向成分の最大値及び最小値に基づいて正規化してもよい。また、このような動作は、抽出部11ではなくコントローラ15が行ってもよい。
ステップS13に示す座標の正規化により、図7に示す各座標(X,Y)は、それぞれ座標(X’,Y’)に正規化される。
他の人物Wの身体における所定部位の座標は、被監視対象Tの身体における所定部位の座標と同様に正規化されてもよい。他の人物Wに関連する物体の座標がさらに正規化されてもよい。
ステップS13において座標が正規化されたら、コントローラ15は、タイミング情報を取得する(ステップS14)。ステップS14においてコントローラ15がタイミング情報を取得するために、ステップS11において取得された画像、又は、ステップS12において抽出された座標において、予めタイミング情報が付与(設定)されている必要がある。また、ステップS12において抽出された座標ではなく、ステップS13において正規化された座標において、予めタイミング情報が付与(設定)されていてもよい。以下、このようなタイミング情報について、さらに説明する。
一実施形態において、電子機器10が機械学習するためのデータとして、例えば被監視対象Tのような人間が他の人物Wに対して暴力を振るう動作の開始時点及び終了時点を示す情報を用意する必要がある。被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作の開始時点及び終了時点を示す情報(タイミング情報)があれば、電子機器10は、このタイミング情報を例えば教師データとして機械学習を行うことができる。以上のように、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作の開始時点及び終了時点を示す情報を、「タイミング情報」とも記す。すなわち、「タイミング情報」とは、撮像部20によって撮像された経時的な画像において暴力動作の開始時点及び終了時点を示す情報としてよい。
このようなタイミング情報は、例えばスタッフなどの人員によって付与(設定)されてよい。すなわち、例えば行動学の専門家又は介護施設の職員などが、撮像部20によって撮像された被監視対象Tの画像を観察(視認)しながら、暴力動作の開始時点及び終了時点を示すタイミング情報を付与してよい。また、このようなタイミング情報を付与するための所定の基準を予め設けることにより、行動学の専門家又は介護施設の職員などではない一般的な人員であっても、タイミング情報を付与することができる。上述のように、タイミング情報は、ステップS11において取得された画像データにおいて付与(設定)されてよい。また、タイミング情報は、ステップS12において抽出された座標データにおいて付与(設定)されてよい。また、タイミング情報は、ステップS13において正規化された座標データにおいて付与(設定)されてよい。
図10は、タイミング情報の設定について説明する図である。図10においては、画像データが各フレームごとに時間の経過とともに連続している様子を概念的に示している。すなわち、図10において、画像データは、時間の経過に従って、フレーム1、フレーム2、フレーム3、…のように連続していることを示している。また、図10においては、画像データにタイミング情報を付与(設定)する例を示している。しかしながら、上述のように、図10に示す画像データは、座標データに代えてもよいし、正規化された座標データに代えてもよい。
図10に示す「入室」の時点において、例えば撮像部20が設置された部屋に被監視対象Tが入室した様子が、撮像部20によって撮像された画像のデータ(画像データ)に示されていたとする。図10に示す「暴力動作の開始」の時点において、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作を開始した様子が、画像データに示されていたとする。図10に示す「暴力動作の終了」の時点において、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作を終了した様子が、画像データに示されていたとする。図10に示す「退室」の時点において、被監視対象Tが、例えば撮像部20が設置された部屋から退室した様子が、画像データに示されていたとする。
以上のように撮像された画像データにおいて、例えば行動学の専門家又は介護施設の職員その他の一般的な人員などによって、少なくとも「暴力動作の開始」の時点及び「暴力動作の終了」の時点を示すタイミング情報が付与(設定)されてよい。
ここで、「暴力動作の開始」の時点とは、撮像部20が設置された部屋に入室してきた被監視対象Tが、例えば図3に示すような他の人物Wに近づく動きを開始した時点としてもよい。
一般的に、図6に示すように被監視対象Tが他の人物Wを叩く態様で暴力動作を開始する場合、被監視対象Tの手首を表す特徴点Taが他の人物Wの少なくとも一部の特徴点に対して近づき始める。したがって、一実施形態において、スタッフなどの人員は、被監視対象Tの手首を表す特徴点Taが他の人物Wの少なくとも一部の特徴点に対して近づき始めた時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。例えば、スタッフなどの人員は、図6において、被監視対象Tの手首の特徴点Taと他の人物Wの肘を表す特徴点Waとの距離D0が所定の閾値未満に変化する時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。また、例えば、スタッフなどの人員は、図6において、被監視対象Tが広がる範囲と、他の人物Wが広がる範囲とが重ならない状態から重なる状態に変化する時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。また、被監視対象Tが他の人物Wを叩く態様で暴力動作を開始する場合、被監視対象Tが腕を振り上げることもある。スタッフなどの人員は、被監視対象Tの手首を表す特徴点Taが肘を表す特徴点よりも高い位置に上がった時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してもよい。
また、被監視対象Tが図8に示すように他の人物Wに噛みつく態様で暴力動作を開始する場合、被監視対象Tの首の上部又は頭部を表す特徴点Taが他の人物Wの少なくとも一部の特徴点に対して近づき始める。したがって、一実施形態において、スタッフなどの人員は、被監視対象Tの首の上部又は頭部を表す特徴点Taが他の人物Wの少なくとも一部の特徴点に対して近づき始めた時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。例えば、スタッフなどの人員は、図8において、被監視対象Tの首又は頭部を表す特徴点Taと他の人物Wの手首を表す特徴点Waとの距離D0が所定の閾値未満に変化する時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。また、例えば、スタッフなどの人員は、図8において、被監視対象Tが広がる範囲と、他の人物Wが広がる範囲とが重ならない状態から重なる状態に変化する時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。また、被監視対象Tが他の人物Wに噛みつく態様で暴力動作を開始する場合、被監視対象Tが上半身を不自然に屈めることもある。スタッフなどの人員は、被監視対象Tの上半身を表す特徴点が前屈を表す位置関係に移動し始めた時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してもよい。
また、被監視対象Tが図9に示すように他の人物Wが座っている車椅子Cを押したり揺らしたりして衝撃を与える態様で暴力動作を開始する場合、被監視対象Tの手首を表す特徴点Taが他の人物Wが座っている車椅子Cの少なくとも一部に対して近づき始める。したがって、一実施形態において、スタッフなどの人員は、被監視対象Tの手首を表す特徴点Taが他の人物Wが座っている車椅子Cの少なくとも一部に接触した時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。例えば、スタッフなどの人員は、図9において、被監視対象Tの手首を表す特徴点Taと他の人物Wが座っている車椅子CのハンドルCaとが接触した時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。また、例えば、スタッフなどの人員は、図9において、被監視対象Tが広がる範囲と、他の人物Wが座っている車椅子Cが広がる範囲とが重ならない状態から重なる状態に変化する時点を「暴力動作の開始」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。
このように、一実施形態において、タイミング情報における暴力動作の開始時点は、撮像部20によって撮像された経時的な画像において被監視対象Tの各特徴点が他の人物Wの少なくとも一部の特徴点、又は、他の人物Wが座っている椅子若しくは車椅子の少なくとも一部に対して所定距離以内に近づいたタイミングを示してもよい。また、タイミング情報における暴力動作の開始時点は、撮像部20によって撮像された経時的な画像において被監視対象Tの各特徴点の位置が通常の動作から外れたタイミングを示してもよい。
また、「暴力動作の終了」の時点とは、撮像部20によって撮像された経時的な画像において被監視対象Tが他の人物W又は他の人物Wが座っている椅子若しくは車椅子からある程度(例えば1mなど)離れたと判断し得るタイミングとしてよい。したがって、一実施形態において、スタッフなどの人員は、被監視対象Tが他の人物W又は他の人物Wが座っている椅子若しくは車椅子から例えば1mなどの所定の距離だけ離れた時点を「暴力動作の終了」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。
このように、一実施形態において、タイミング情報における暴力動作の終了時点は、撮像部20によって撮像された経時的な画像において被監視対象Tが他の人物W又は他の人物Wが座っている椅子若しくは車椅子から所定の距離だけ離れたタイミングを示してもよい。
また、「暴力動作の終了」の時点とは、被監視対象Tが他の人物W又は他の人物Wが座っている椅子若しくは車椅子からある程度(例えば1mなど)離れた状態で所定時間(例えば1分など)が経過したと判断し得るタイミングとしてよい。したがって、一実施形態において、スタッフなどの人員は、被監視対象Tが他の人物W又は他の人物Wが座っている椅子若しくは車椅子から例えば1mなど所定の距離だけ離れた状態で所定時間経過した時点を「暴力動作の終了」の時点として、タイミング情報を付与(設定)してよい。
このように、一実施形態において、タイミング情報における暴力動作の終了時点は、撮像部20によって撮像された経時的な画像において被監視対象Tが他の人物W又は他の人物Wが座っている椅子若しくは車椅子から所定の距離だけ離れた状態で所定時間が経過したタイミングを示してもよい。
タイミング情報において、上述した「暴力動作の開始」の時点及び「暴力動作の終了」の時点は、必ずしもこの順序で付与(設定)しなくてもよい。すなわち、タイミング情報において、最初に「暴力動作の終了」の時点を設定してから、「暴力動作の開始」の時点を設定してもよい。
例えば、スタッフなどの人員は、撮像部20によって撮像された被監視対象Tの画像を再生して観察(視認)している際、「暴力動作の開始」の時点を見極めるのが必ずしも容易でないことも想定される。このような場合、まず、スタッフなどの人員は、撮像部20によって撮像された被監視対象Tの画像を再生して観察(視認)している際に、「暴力動作の終了」の時点をタイミング情報として設定してよい。次に、スタッフなどの人員は、「暴力動作の終了」の時点から、撮像部20によって撮像された被監視対象Tの画像を時間的に逆に再生して観察(視認)してもよい。ここで、撮像部20によって撮像された被監視対象Tの画像を時間的に逆に再生する際には、当該逆再生の速度をある程度低下させてもよい。このようにすれば、スタッフなどの人員は、タイミング情報において、「暴力動作の終了」の時点よりも前の時点である「暴力動作の開始」の時点を容易に設定することができる。例えば、スタッフなどの人員は、時間的に逆に再生させた画像データを視認しながら、被監視対象Tの左尻又は右尻が椅子の座面において被監視対象Tの前方に最初に移動する時点を見出して、当該時点をタイミング情報として設定してよい。
上述のようにして画像データ(又は座標データ若しくは正規化された座標データ)においてタイミング情報が付与(設定)されたら、コントローラ15は、ステップS14において当該タイミング情報を取得することができる。電子機器10のコントローラ15は、ステップS14において、上述のようなタイミング情報を、例えば通信部19を介して外部のネットワークなどから取得してもよい。また、コントローラ15は、ステップS14において、上述のようなタイミング情報を、例えばメモリカードなどのストレージを挿入可能な電子機器10のスロットなどから取得してもよい。また、システム1が画像を表示可能なディスプレイを含む場合、当該ディスプレイに画像データなどを表示してもよい。この場合、スタッフなどの人員がディスプレイを視認しながら設定するタイミング情報は、例えば電子機器10の操作部などを介して入力されてよい。
ステップS14においてタイミング情報を取得したら、コントローラ15は、画像データから抽出された座標と、暴力動作の開始との関係を、タイミング情報に基づいて機械学習する(ステップS15)。ステップS15において、コントローラ15は、暴力動作の開始時点と終了時点との間における被監視対象Tの所定部位(関節点)の座標、及び、他の人物Wの所定部位(関節点)の座標又は他の人物Wに関連する物体の座標と、暴力動作の開始との関係を、タイミング情報に基づいて学習するものとしてよい。ここで、コントローラ15は、画像データ(又は座標データ、若しくは正規化された座標データ)、及びこれに設定されたタイミング情報に基づいて、機械学習を行ってもよい。以下、ステップS15における機械学習の結果として生成されるデータを、「機械学習データ」と記すことがある。
上述のような機械学習を行うことにより、電子機器10は、暴力動作が開始するタイミングと、暴力動作の開始時点から終了時点までの間における被監視対象Tの所定部位(関節点)の座標の動きとの関連を把握することができる。このため、電子機器10によれば、後述の推定フェーズにおいて、被監視対象Tの所定部位(関節点)の座標の動きに基づいて、暴力動作の開始時点を推定し得る。
このように、一実施形態において、コントローラ15は、暴力動作の開始時点と終了時点との間における被監視対象Tの所定部位の座標、及び、他の人物Wの所定部位(関節点)の座標又は他の人物Wに関連する物体の座標と、暴力動作の開始との関係を、タイミング情報に基づいて機械学習する。ここで、タイミング情報とは、上述のように、撮像部20によって撮像された経時的な画像において暴力動作の開始時点及び終了時点を示す情報としてよい。なお、本開示において、コントローラ15が機械学習する、暴力行為の開始時点と終了時点との間における被監視対象Tの所定部位の座標と、暴力行為の開始との関係の数は、例えば1以上、10以上、100以上、1000以上など、少なくとも1以上の数であればよい。
後述の推定フェーズにおいて電子機器10が暴力動作の開始時点を推定する精度を向上するために、比較的多数のサンプル(例えば被監視対象Tのような人間)のデータについて、機械学習を行ってもよい。機械学習を行う際のサンプルのデータを多くすることにより、後述の推定フェーズにおいて電子機器10が暴力動作の開始時点を推定する際の精度を高めることが期待できる。したがって、機械学習を行う際のサンプルのデータを多くすることにより、電子機器10が暴力動作の開始を推定して警告を発する際に、誤報を発したり、失報したりするといったことを低減し得る。なお、本開示において、コントローラ15が機械学習する、サンプルの数は、例えば1以上、10以上、100以上、1000以上など、少なくとも1以上の数であればよい。
上述の機械学習において、タイミング情報は、撮像部20によって撮像された経時的な画像において暴力動作の開始時点及び終了時点を示す情報とした。一実施形態において、タイミング情報は、撮像部20によって撮像された経時的な画像において暴力動作の開始時点及び終了時点以外の時点を示す情報を含むものとしてもよい。
例えば、図10に示す学習データ(4)の区間の画像データは、暴力動作の開始時点と終了時点との間に存在する。このため、学習データ(4)は、危険な(すなわち暴力を振るう動作の可能性が高い)クラスに分類されるデータとして、コントローラ15に機械学習させてよい。図10に示す学習データ(4)の区間の画像データは、暴力動作の開始時点とほぼ同じ時点において開始している。一方、図10に示す学習データ(4)の区間の画像データは、暴力動作の終了時点とは異なる時点において終了している。
一方、図10に示す学習データ(1)乃至(3)、及び学習データ(5)の区間の画像データは、暴力動作の開始時点と終了時点との間に存在しない。このため、これらの学習データは、正常な(すなわち危険が少ない(被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るうリスクが低い))クラスに分類されるデータとして、コントローラ15に機械学習させてよい。これらの学習データの区間の画像データは、暴力動作の開始時点とは異なる時点において開始し、暴力動作の終了時点とは異なる時点において終了している。
このように、一実施形態において、タイミング情報は、撮像部20によって撮像された経時的な画像において暴力動作の開始時点及び終了時点以外の時点を示す情報を含んでもよい。このようなタイミング情報に基づいて、コントローラ15は、暴力動作の開始時点と終了時点との間における被監視対象T、及び、他の人物Wの所定部位(関節点)の座標又は他の人物Wに関連する物体の座標の所定部位の座標と、暴力動作の開始との関係を機械学習してもよい。
コントローラ15は、図10に示すように、危険なクラスに分類される学習データ(4)のみならず、正常なクラスに分類される学習データ(1)乃至(3)、及び学習データ(5)のような学習データにも基づいて、機械学習を行ってよい。コントローラ15は、危険なクラスに分類される学習データ及び正常なクラスに分類される学習データに基づいて機械学習を行うことにより、暴力動作の開始を推定する精度を高めることができる。
次に、推定フェーズにおける動作について、説明する。
図11は、一実施形態に係るシステム1の推定フェーズにおける動作の一例を示すフローチャートである。図11は、一実施形態に係るシステム1に含まれる電子機器10の推定フェーズにおける動作に焦点を当てたフローチャートとしてもよい。
上述のように、例えば認知症の発症が疑われる者など(例えば要看護者又は要介護者など)は、看護者又は介護者などの他の人物Wに対して暴力を振るってしまうことがある。このような場合、他の人物Wがケガをすることがある。また、他の人物Wが不快に感じたり危険を感じたりする。つまり、他の人物Wの安全が脅かされるリスクがある。一実施形態に係るシステム1の推定フェーズにおいては、学習フェーズにおいて得られた機械学習データを利用して、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作における、被監視対象Tの身体における所定部位の位置(座標)及び他の人物Wの身体における所定部位の位置(座標)又は他の人物Wに関連する物体の位置(座標)から、暴力動作の開始を推定してよい。以下、このような動作について、より詳細に説明する。システム1によって被監視対象Tを監視することで、例えば介護施設又は病院などのスタッフは、暴力動作が開始することを、被監視対象Tが実際に暴力動作を終了する前に認識することができる。
図11に示す動作が開始すると、電子機器10のコントローラ15は、機械学習データを取得する(ステップS21)。ステップS21において取得する機械学習データは、図2に示したステップS15における機械学習の結果として生成されるデータとしてよい。すなわち、機械学習データとは、被監視対象Tのような人間が他の人物Wのような他の人間に対して暴力を振るう動作の開始時点と終了時点との間における、その人間の身体における所定部位の座標及び他の人間の身体における所定部位の座標又は他の人物Wのような他の人間に関連する物体の座標と、その人間が他の人間に対して暴力を振るう動作の開始との関係が機械学習されたデータとしてよい。
図11に示す動作が開始する時点で既に機械学習データを取得している場合には、コントローラ15は、ステップS21において再び機械学習データを取得しなくてもよい。また、ステップS21において取得する機械学習データは、後述のステップS25において用いられる。このため、一実施形態において、機械学習データの取得は、必ずしもステップS21において行う必要はなく、ステップ25までの任意のタイミングにおいて行ってもよい。
ステップS21において機械学習データが取得されたら、コントローラ15は、撮像部20によって撮像された画像を取得する(ステップS22)。ステップS22における動作は、図2に示したステップS11の動作と同様に行ってよい。
ステップ22において撮像された画像を取得すると、抽出部11は、被監視対象Tの身体における所定部位の座標を抽出する(ステップS23)。抽出部11は、被監視対象Tの身体における所定部位の座標だけでなく、他の人物Wの身体における所定部位の座標をさらに抽出する。抽出部11は、他の人物Wに関連する物体の座標をさらに抽出してもよい。ステップS23における動作は、図2に示したステップS12の動作と同様に行ってよい。すなわち、例えば、抽出部11は、撮像部20によって撮像された秒間所定数の各フレームの画像から、被監視対象Tの身体における所定数の関節点の座標を2次元的に抽出してもよい。
ステップS23において座標が抽出されたら、抽出部11は、抽出された所定数のフレーム(例えば1秒間の15フレーム)における座標(X,Y)それぞれの最大値及び最小値に従って、座標を正規化する(ステップS24)。ステップS24における動作は、図2に示したステップS13の動作と同様に行ってよい。すなわち、例えば、抽出部11は、2次元的に抽出された被監視対象Tの身体における所定数の関節点の座標の各方向成分を、当該各方向成分の最大値及び最小値に基づいて正規化してもよい。また、抽出部11は、2次元的に抽出された他の人物Wの身体における所定数の関節点の座標の各方向成分を、当該各方向成分の最大値及び最小値に基づいて正規化してもよい。
コントローラ15は、ステップS24の手順を実行する前に、被監視対象Tの所定部位の座標及び他の人物Wの所定部位の座標に基づいて、被監視対象Tが他の人物Wの所定範囲内に近づいているか判定してもよい。コントローラ15は、被監視対象Tの所定部位の座標及び他の人物Wに関連する物体の座標に基づいて、被監視対象Tが他の人物Wに関連する物体の所定範囲内に近づいているか判定してもよい。コントローラ15は、被監視対象Tが他の人物W又は他の人物Wに関連する物体の所定範囲内に近づいている場合にステップS24に示す座標を正規化する動作を行ってもよい。
コントローラ15は、被監視対象Tの少なくとも一部の所定部位の座標と、他の人物Wの少なくとも一部の所定部位の座標との少なくとも一部の組み合わせについて座標間の距離を算出してよい。コントローラ15は、被監視対象Tの全ての所定部位の座標と、他の人物Wの全ての所定部位の座標との全ての組み合わせについて座標間の距離を算出してよい。コントローラ15は、座標間の距離の算出結果に基づいて、被監視対象Tが他の人物Wに近づいたかを判定してもよい。コントローラ15は、被監視対象Tの少なくとも一部の所定部位の座標と、他の人物Wに関連する物体の座標との組み合わせについて座標間の距離を算出してよい。コントローラ15は、座標間の距離の算出結果に基づいて、被監視対象Tが他の人物Wに関連する物体に近づいたかを判定してもよい。
ステップS24において座標が正規化されたら、コントローラ15は、ステップS21において取得された機械学習データに基づいて、ステップS24において正規化された座標から、暴力動作の開始が推定されるか否かを判定する(ステップS25)。
ステップS25において暴力動作の開始が推定される場合、すなわち、暴力動作がこれから開始するリスクが高まった場合、コントローラ15は、所定の警告信号を出力する(ステップS26)。ステップS26において、コントローラ15は、所定の警告信号を警告部17に出力してよい。これにより、警告部17は、所定の警告を発することができる。
一方、ステップS25において暴力動作の開始が推定されない場合、すなわち、暴力動作がこれから開始するリスクが高まっていない場合、コントローラ15は、ステップS26の動作をスキップして、図11に示す動作を終了してよい。図11に示す動作が終了すると、コントローラ15は、再び図11に示す動作を開始してよい。例えば、コントローラ15は、画像データから座標が抽出されるごとに、図11に示す動作を繰り返してもよい。すなわち、例えば抽出部11が秒間15フレームの画像データから座標(X,Y)を抽出する場合、コントローラ15は、ステップS25における暴力動作の開始の推定を秒間15回行ってもよい。
このように、一実施形態において、コントローラ15は、機械学習データに基づいて、抽出部11によって抽出された被監視対象Tの所定部位の座標、及び、他の人物Wの所定部位の座標又は他の人物Wに関連する物体の座標から、暴力動作の開始を推定してよい。また、抽出部11は、撮像部20によって撮像された単位時間当たり所定数のフレームの画像から被監視対象Tの所定部位の座標、及び、他の人物Wの所定部位の座標又は他の人物Wに関連する物体の座標を抽出してもよい。この場合、コントローラ15は、抽出部11によって抽出された被監視対象Tの所定部位の座標、及び、他の人物Wの所定部位の座標又は他の人物Wに関連する物体の座標から、暴力動作の開始を推定してもよい。
図11に示すように、コントローラ15は、ステップS25において暴力動作の開始を推定したら直ちに、ステップS26において所定の警告信号を出力してよい。このため、コントローラ15は、実際の暴力動作が終了する前に、所定の警告信号を出力してよい。このように、コントローラ15は、暴力動作の開始を推定したら、暴力動作の終了前に、所定の警告信号を出力してもよい。また、コントローラ15は、可能な場合には、実際の暴力動作が開始する前に、所定の警告信号を出力してもよい。このように、コントローラ15は、暴力動作の開始を推定したら、暴力動作の開始前に、所定の警告信号を出力してもよい。
一実施形態に係るシステム1によれば、例えば被監視対象Tのような人間が他の人物Wに対して暴力を振るう動作における被監視対象Tの身体の関節点の座標及び他の人物Wの身体の関節点の座標又は他の人物Wに関連する物体の座標と、当該暴力を振るう動作のタイミングとの関係を機械学習することができる。また、一実施形態に係るシステム1によれば、機械学習した結果に基づいて、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るう動作における被監視対象Tの身体の関節点の座標及び他の人物Wの身体の関節点の座標又は他の人物Wに関連する物体の座標から、暴力動作の開始を推定することができる。したがって、一実施形態に係るシステム1によれば、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るい始める前、又は、暴力を振るい続けている間であって暴力を振るい終わるまでに、所定の警告を発することができる。したがって、一実施形態に係るシステム1によれば、例えば介護施設などのスタッフは、例えば要看護者又は要介護者などのような被監視対象が他の人物Wに対して暴力を振るい始める前、又は、暴力を振るい続けている途中で、被監視対象Tが他の人物Wに対して暴力を振るおうとしていたり暴力を振るい続けようとしていたりすることを認識し得る。このため、一実施形態に係るシステム1によれば、被監視対象Tの周囲の安全に供し得る。
図12は、図11のステップS25において説明した推定処理をさらに説明する図である。図12は、左側の列において、例えば図11のステップS22において取得された画像データに撮像された被監視対象Tの状態を示している。図12に示すように、撮像された画像データにおいて、被監視対象Tは、撮像部20が設置された部屋に入室した後、他の人物Wに近づいて他の人物Wに手を伸ばして暴力動作を開始したとする。暴力動作が開始した瞬間から、コントローラ15は、図11に示したステップS22以降の動作を、秒間15フレームの処理として行うものとする。すなわち、システム1において、撮像部20は、秒間15フレームの画像を撮像するものとしてよい。また、システム1において、コントローラ15は、秒間15フレームの画像を取得するものとしてよい。また、システム1において、抽出部11は、秒間15フレームの画像から、被監視対象Tの身体の関節点の座標及び他の人物Wの身体の関節点の座標又は他の人物Wに関連する物体の座標を抽出するものとしてよい。また、システム1において、コントローラ15(又は抽出部11)は、秒間15フレームの画像から抽出された座標を正規化するものとしてよい。さらに、システム1において、コントローラ15は、機械学習データに基づいて、秒間15フレームの正規化された座標から、暴力動作の開始を推定してよい。
図12の中央の列において、コントローラ15が画像データのフレームを連続して取得する様子を概念的に示してある。ここで、各フレームの画像データは、画像データから抽出された座標としてもよいし、正規化された座標としてもよい。また、図12の中央の列において、ハッチングを付した画像データは、暴力動作が開始してから1秒間のフレームを表している。
このような状況において、コントローラ15は、暴力動作が開始してから1秒間の15フレーム(フレーム1からフレーム15まで)に基づいて、その時点における暴力動作の開始を推定してよい(図12に示す推定1)。次に、コントローラ15は、フレーム2からフレーム16までの1秒間の15フレームに基づいて、その時点における暴力動作の開始を推定してよい(図12に示す推定2)。また、コントローラ15は、フレーム(N-14)からフレームNまでの1秒間の15フレームに基づいて、その時点における投げつけ動作の開始を推定してよい(図12に示す推定3)。以上のような動作を繰り返すことにより、コントローラ15は、暴力動作の開始の推定を、秒間15回行うことになる。したがって、一実施形態に係るシステム1によれば、例えば図12に示す推定1、推定2及び推定3において何らかの原因により本来推定されるべき暴力動作の開始が推定されなかったとしても、秒間15回の推定によって失報のリスクを低減することができる。
上述した実施形態において、例えば図5に示したように、抽出部11は、被監視対象Tの関節点として、13か所の部位の座標を抽出する例について説明した。しかしながら、一実施形態において、抽出部11は、13より多くの箇所の部位の座標を抽出してもよいし、13より少ない箇所の部位の座標を抽出してもよい。また、上述した実施形態において、システム1は、秒間15フレームを処理する例について説明した。しかしながら、一実施形態において、システム1又はシステム1を構成する各機能部は、秒間15よりも多くのフレームを処理してもよいし、秒間15よりも少ないフレームを処理してもよい。一実施形態において、システム1が扱う関節点の数及び/又は処理するフレームの数は、暴力動作の開始の推定が妥当な結果になるように調整してもよい。
このように、一実施形態において、コントローラ15は、暴力動作の開始の推定の妥当性が所定以上になるように、前記フレームの数及び前記関節点の数の少なくとも一方を決定してもよい。
上記実施形態においては、撮像された画像データを用いているため、可視光を検出対象として用いて監視を行った。しかしながら、本開示は、このような場合に限定されず、任意の電磁波、音波、温度、振動など、他の検出対象を任意に用いてもよい。
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は改変を行うことが可能であることに注意されたい。従って、これらの変形又は改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本開示に係る実施形態について装置を中心に説明してきたが、本開示に係る実施形態は装置の各構成部が実行するステップを含む方法としても実現し得るものである。本開示に係る実施形態は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
上述した実施形態は、システム1としての実施のみに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態は、システム1に含まれる電子機器10として実施してもよい。また、上述した実施形態は、例えば、電子機器10のような機器による監視方法として実施してもよい。さらに、上述した実施形態は、例えば、電子機器10のような機器又は情報処理装置(例えばコンピュータ)が実行するプログラムとして実施してもよい。また、本開示の技術では、図1に示される電子機器10の各構成要素のすべてが1つの筐体やサーバに存在しなくてもよい。例えば、電子機器10の構成要素のコントローラや記憶部などの各部が、互いに有線、無線若しくはこれらの組み合わせからなるネットワークにより接続され、異なる筐体、サーバ、装置、部屋、ビル、地域、国などに任意に配置されているとしてもよい。