JP7467182B2 - 窒化物結晶基板の製造方法、窒化物結晶基板および積層構造体 - Google Patents
窒化物結晶基板の製造方法、窒化物結晶基板および積層構造体 Download PDFInfo
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Description
気相成長法を用いた窒化物結晶基板の製造方法であって、
少なくとも表層がマンガンを含むIII族窒化物半導体の単結晶からなる下地構造体を準備する工程と、
前記下地構造体の前記表層のマンガン濃度よりも低いマンガン濃度を有するIII族窒化物半導体の単結晶からなる本成長層を、前記下地構造体上にエピタキシャル成長させる工程と、
前記本成長層から、自立する少なくとも1つの窒化物結晶基板を取得する工程と、
を有する
窒化物結晶基板の製造方法が提供される。
少なくとも表層がマンガンを含むIII族窒化物半導体の単結晶からなる下地構造体を準備する工程と、
前記下地構造体の前記表層のマンガン濃度よりも低いマンガン濃度を有するIII族窒化物半導体の単結晶からなる本成長層を、前記下地構造体上にエピタキシャル成長させる工程と、
を有し、
前記本成長層をエピタキシャル成長させる工程では、
自立する少なくとも1つの窒化物結晶基板を取得可能な厚さで前記本成長層を、気相成長法を用いて成長させる
積層構造体の製造方法が提供される。
III族窒化物半導体の単結晶からなる自立基板として構成され、最も近い低指数の結晶面が(0001)面である主面を有する窒化物結晶基板であって、
厚さ方向に伝播する複数の貫通転位を有し、
前記複数の貫通転位の集合のうち、少なくとも一部の貫通転位が構成する転位線は、湾曲した部分を有する
窒化物結晶基板が提供される。
少なくとも表層がマンガンを含むIII族窒化物半導体の単結晶からなる下地構造体と、
前記下地構造体上に設けられ、前記下地構造体の前記表層のマンガン濃度よりも低いマンガン濃度を有するIII族窒化物半導体の単結晶からなる本成長層と、
を有し、
前記本成長層は、自立する少なくとも1つの窒化物結晶基板を取得可能な厚さを有する
積層構造体が提供される。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1~図4を用い、本実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法および積層構造体の製造方法について説明する。図1は、本実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示すフローチャートである。図2(a)~図4(b)は、本実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法の一部を示す概略断面図である。
まず、少なくとも表層がマンガン(Mn)を含むIII族窒化物半導体の単結晶からなる下地構造体30を準備する。本実施形態では、例えば、下地基板10と、初期層22と、Mnドープ層24と、を有する下地構造体30を準備する。
まず、下地基板準備工程S110において、III族窒化物半導体の単結晶からなる下地基板10を準備する。具体的には、例えば、VAS(Void-Assisted Separation)法により、下地基板10として窒化ガリウム(GaN)自立基板を作製する。
下地基板10を準備したら、図3(b)に示すように、例えば、HVPE法により、GaClガスの供給から開始し、下地基板10の下地面10sに、後述の塩化マンガンガスよりも先にGaClガスを確実に到達させる。これにより、下地基板10の下地面10s上に、Mnを非含有とするIII族窒化物半導体の単結晶(例えばノンドープGaN)からなる初期層22をエピタキシャル成長させる。このとき、下地基板10の下地面10s全体に亘って、c面を成長面として初期層22を成長(ステップフロー成長)させ、初期層22の表面を鏡面化させる。なお、ここでいう「鏡面」とは、表面における隣り合う凹凸の高低差の最大値が可視光の波長以下である面のことをいう。
成長温度:990℃以上1,120℃以下、好ましくは1,020℃以上1,100℃以下
V/III比:1以上10以下、好ましくは、1以上5以下
成長圧力:90~105kPa、好ましくは、90~95kPa
GaClガスの分圧:1.5~15kPa
H2ガスの流量/N2ガスの流量の比率:1~20
なお、「V/III比」とは、III族原料ガスとしてのGaClガスの分圧に対するNH3ガスの分圧の比率である。
所定の初期層22の成長が完了したら、図3(c)に示すように、下地基板10の下地面10sの上方(初期層22上)に、Mnを含むIII族窒化物半導体の単結晶からなるMnドープ層24をエピタキシャル成長させる。
成長温度:990℃以上1,120℃以下、好ましくは1,020℃以上1,100℃以下
Mnラインのガス生成容器付近の温度:600℃以上850℃以下
V/III比:1以上10以下、好ましくは、1以上5以下
成長圧力:90~105kPa、好ましくは、90~95kPa
GaClガスの分圧:1.5~15kPa
Mnラインに供給するHClガスの分圧:1.6×10-2kPa以上0.8kPa以下
H2ガスの流量/N2ガスの流量の比率:1~20
下地構造体30を準備したら、図4(a)に示すように、例えば、下地構造体30の表層(すなわちMnドープ層24)のMn濃度よりも低いMn濃度を有するIII族窒化物半導体の単結晶からなる本成長層40を、下地構造体30上にエピタキシャル成長させる。なお、下地構造体準備工程S100に引き続き、HVPE法により、本成長層40を成長させる。
成長温度:990℃以上1,120℃以下、好ましくは1,020℃以上1,100℃以下
V/III比:1以上10以下、好ましくは、1以上5以下
成長圧力:90~105kPa、好ましくは、90~95kPa
GaClガスの分圧:1.5~15kPa
H2ガスの流量/N2ガスの流量の比率:1~20
次に、図4(b)に示すように、例えば、本成長層40の表面と略平行な切断面に沿ってワイヤーソーにより本成長層40をスライスする。これにより、アズスライス基板としての窒化物結晶基板50(基板50ともいう)を少なくとも1つ形成する。このとき、基板50の厚さを、例えば、300μm以上700μm以下とする。
次に、研磨装置により基板50の両面を研磨する。なお、このとき、最終的な基板50の厚さを、例えば、250μm以上650μm以下とする。
基板50が製造されたら、例えば、基板50上にIII族窒化物半導体からなる半導体機能層をエピタキシャル成長させ、半導体積層物を作製する。半導体積層物を作製したら、半導体積層物を用いて電極等を形成し、半導体積層物をダイシングし、所定の大きさのチップを切り出す。これにより、半導体装置を作製する。
次に、図4(a)を用い、本実施形態に係る積層構造体90について説明する。
次に、図5および図6を用い、本実施形態に係る窒化物結晶基板50(以下、「基板50」と略すことがある)について説明する。図5(a)は、本実施形態に係る窒化物結晶基板を示す概略上面図であり、(b)は、本実施形態に係る窒化物結晶基板のm軸に沿った概略断面図であり、(c)は、本実施形態に係る窒化物結晶基板のm軸に直交するa軸に沿った概略断面図である。なお、m軸に沿った方向をx方向とし、a軸に沿った方向をy方向とする。
基板50は、例えば、本成長層40のMn濃度が充分に低くなった領域から得られている。具体的には、基板50中のMn濃度は、例えば、5×1016cm-3以下、好ましくは1×1016cm-3以下である。
図5(b)および(c)に示すように、本実施形態では、基板50の主面50sに対して最も近い低指数の結晶面としてのc面50cは、例えば、主面50sに対して凹(または凸)の球面状に湾曲している。
次に、図6を用い、本実施形態の基板50中の転位について説明する。図6は、多光子励起顕微鏡を用い焦点を変えながら本実施形態に係る窒化物結晶基板を観察した観察像を主面に沿った方向から見た模式図である。図6において、基板50中で略縦方向に延在する実線は貫通転位を示している。
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果が得られる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図7を用い、本実施形態の窒化物結晶基板の製造方法について説明する。図7(a)および(b)は、本実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法の一部を示す概略断面図である。
まず、図7(a)に示すように、本実施形態では、下地構造体30として、全体にMnが添加されたMnドープ基板26を準備する。
下地構造体30を準備したら、図7(b)に示すように、例えば、HVPE法により、MnCl2ガスを供給することなく、III族窒化物半導体の単結晶からなる本成長層40を、Mnドープ基板26上にエピタキシャル成長させる。これにより、Mnドープ基板26のMn濃度よりも低いMn濃度を有する本成長層40を得ることができる。
次に、図7(c)に示すように、本成長層40をスライスすることで、基板50を少なくとも1つ形成する。このとき、基板50のc面50cの曲率半径を、Mnドープ基板26のc面26cの曲率半径よりも大きくすることができる。
その後、第1実施形態と同様に研磨工程S500を行う。
(a)本実施形態では、下地構造体30として、全体にMnが添加されたMnドープ基板26を準備し、Mnドープ基板26上に本成長層40をエピタキシャル成長させる。これにより、c面の反りを矯正する効果を発現させることができる。具体的には、スライス後の基板50のc面50cの曲率半径を、Mnドープ基板26のc面26cの曲率半径よりも大きくすることができる。
以上、本発明の実施形態を具体的に説明した。しかしながら、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。なお、「上述の実施形態」とは、第1実施形態および第2実施形態を含んでいる。
(1-1)積層構造体および窒化物結晶基板の作製
以下のようにして、サンプル1の積層構造体および基板を作製した。
<下地構造体>
(下地基板)
材質:アンドープGaN
製造方法:VAS法
直径:2インチ
厚さ:400μm
主面に対して最も近い低指数の結晶面:c面
主面に対するマスク層等のパターン加工なし。
(初期層)
Mnドープ層の成長の前にMnCl2ガスを供給することなくGaClガスを供給し、初期層を形成した。
厚さ:30μm
(Mnドープ層)
材質:GaN
成長方法:HVPE法
成長温度:1040℃
GaCl分圧:9.5kPa
V/III比:1.67
Mnラインのガス生成容器付近の温度:650℃
MnラインのHClガス分圧:1.6×10-2kPa
厚さ:約220μm
<本成長層>
材質:GaN
成長方法:HVPE法
成長温度:1040℃
GaCl分圧:9.5kPa
V/III比:1.67
厚さ:約500μm
<スライスおよび研磨条件>
本成長層の表面側から所定の厚さで基板をスライスした。
両面研磨
基板の最終厚さ:400μm
(蛍光顕微鏡による観察)
蛍光顕微鏡を用い、サンプル1の積層構造体の断面を観察した。
下地基板、サンプル1の積層構造体、およびサンプル1の基板のそれぞれについて、(0002)面のX線ロッキングカーブ測定を行った。このとき、それぞれの基板の主面内のうち、中心を通りm軸方向に沿った直線上、および中心を通りm軸に直交するa軸方向に沿った直線上で、5mm間隔で設定した複数の測定点において、該測定を行った。また、このとき、基板の主面内の位置として正に定義している側からX線を入射させた。測定の結果、主面へ入射したX線と主面とがなすピーク角度ωを、直線上の位置に対してプロットし、ピーク角度ωを位置の1次関数で近似した。当該1次関数の傾きの逆数により、c面の曲率半径を求めた。
サンプル1の基板をスライスした後に、サンプル1のMnドープ層の表面側、およびサンプル1の基板の主面側において、SIMSを行った。
多光子励起顕微鏡を用い、サンプル1の基板の主面を観察した。また、多光子励起顕微鏡を用い、厚さ方向に焦点を変えながら、下地基板およびサンプル1の基板のそれぞれを観察した。
<サンプル1の積層構造体の断面>
図8を用い、サンプル1の積層構造体の断面について説明する。図8は、実験1において、サンプル1の積層構造体の断面を蛍光顕微鏡により観察した観察像である。
SIMSの結果、サンプル1のMnドープ層の表面側におけるMn濃度は、約5×1019cm-3であった。なお、サンプル1のMnドープ層では、Si濃度は約2×1016cm-3であり、O濃度は約5×1015cm-3であった。このことから、Mnドープ層の成長中にSiおよびOの混入を抑制することができたことを確認した。
次に、図9(a)および(b)を用い、サンプル1についてのX線ロッキングカーブ測定の結果について説明する。図9(a)は、実験1において各サンプルのm軸に沿った方向に対してX線回折のロッキングカーブ測定を行った結果を示す図であり、(b)は、実験1において各サンプルのm軸に直交するa軸に沿った方向に対してX線回折のロッキングカーブ測定を行った結果を示す図である。なお、図中の「As-grown」とは、積層構造体のことを意味し、「Back lapped」とは、スライスおよび研磨後の基板のことを意味する。
図10~図13を用い、サンプル1の基板における転位について説明する。図10は、多光子励起顕微鏡を用い、サンプル1の基板の主面を観察した観察像を示す図である。図11は、多光子励起顕微鏡を用い焦点を変えながらサンプル1の基板を観察した観察像の斜視図である。図12は、多光子励起顕微鏡を用い焦点を変えながら下地基板を観察した観察像を主面に沿った方向から見た図である。なお、図11および図12(後述の図16も同様)では、白黒が反転されており、転位が白く示されている。
(2-1)積層構造体および窒化物結晶基板の作製
以下のようにして、サンプル2の積層構造体および基板を作製した。
<下地構造体:Mnドープ基板>
以下の手順で、下地構造体としてMnドープ基板を作製した。具体的には、まず、Mnドープ層の厚さを500nmとした点を除いてサンプル1の下地構造体の条件と同様の条件下で、下地基板上に初期層およびMnドープ層を順に形成した。次に、Mnドープ層をスライスしてMnドープ基板を得た。その後、Mnドープ基板の両面を研磨することで、Mnドープ基板の厚さを400nmとした。
<本成長層>
サンプル1の本成長層の条件と同様の条件下で、Mnドープ基板上に本成長層を成長させた。
<スライスおよび研磨条件>
サンプル1のスライスおよび研磨条件と同様の条件とした。
(蛍光顕微鏡による観察)
蛍光顕微鏡を用い、サンプル2の積層構造体の断面を観察した。
実験1の条件と同様の条件下で、スライス前のMnドープ層、Mnドープ基板、サンプル2の積層構造体(の本成長層)、およびサンプル2の基板のそれぞれについて、(0002)面のX線ロッキングカーブ測定を行った。
Mnドープ基板の表面側、およびサンプル2の基板の主面側において、SIMSを行った。
多光子励起顕微鏡を用い、サンプル2の基板の主面を観察した。また、多光子励起顕微鏡を用い、厚さ方向に焦点を変えながら、サンプル2の基板を観察した。
<サンプル2の積層構造体の断面>
図13を用い、サンプル2の積層構造体の断面について説明する。図13は、実験2において、サンプル2の積層構造体の断面を蛍光顕微鏡により観察した観察像である。
SIMSの結果、サンプル2のMnドープ基板の表面側におけるMn濃度は、約5×1019cm-3であった。なお、サンプル2のMnドープ基板では、Si濃度は約2×1016cm-3であり、O濃度は約5×1015cm-3であった。
次に、図14(a)および(b)を用い、サンプル2についてのX線ロッキングカーブ測定の結果について説明する。図14(a)は、実験2において各サンプルのm軸に沿った方向に対してX線回折のロッキングカーブ測定を行った結果を示す図であり、(b)は、実験2において各サンプルのm軸に直交するa軸に沿った方向に対してX線回折のロッキングカーブ測定を行った結果を示す図である。
図15および図16を用い、サンプル2の基板における転位について説明する。図15は、多光子励起顕微鏡を用い、サンプル2の基板の主面を観察した観察像を示す図である。図16は、多光子励起顕微鏡を用い焦点を変えながらサンプル2の基板を観察した観察像の斜視図である。
上述の実験1および2によれば、少なくとも表層がMnを含む下地構造体上に、本成長層をエピタキシャル成長させることで、c面の反りを矯正する効果を発現させることができることを確認した。
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
気相成長法を用いた窒化物結晶基板の製造方法であって、
少なくとも表層がマンガンを含むIII族窒化物半導体の単結晶からなる下地構造体を準備する工程と、
前記下地構造体の前記表層のマンガン濃度よりも低いマンガン濃度を有するIII族窒化物半導体の単結晶からなる本成長層を、前記下地構造体上にエピタキシャル成長させる工程と、
前記本成長層から、自立する少なくとも1つの窒化物結晶基板を取得する工程と、
を有する
窒化物結晶基板の製造方法。
前記本成長層をエピタキシャル成長させる工程では、
ハイドライド気相成長法により前記本成長層を成長させる
付記1に記載の窒化物結晶基板の製造方法。
前記下地構造体を準備する工程は、
III族窒化物半導体の単結晶からなる下地基板を準備する工程と、
前記下地基板の上方に、マンガンを含むIII族窒化物半導体の単結晶からなるマンガンドープ層をエピタキシャル成長させる工程と、
を有する
付記1又は2に記載の窒化物結晶基板の製造方法。
前記窒化物結晶基板の(0001)面の曲率半径を、前記マンガンドープ層の(0001)面の曲率半径よりも大きくする
付記3に記載の窒化物結晶基板の製造方法。
前記下地基板を準備する工程では、
最も近い低指数の結晶面が凹の球面状に湾曲した(0001)面である主面を有する前記下地基板を準備し、
前記窒化物結晶基板を取得する工程では、
(0001)面の曲率半径が前記下地基板の(0001)面の曲率半径よりも大きい前記窒化物結晶基板を取得する
付記3又は4に記載の窒化物結晶基板の製造方法。
前記マンガンドープ層をエピタキシャル成長させる工程から前記本成長層をエピタキシャル成長させる工程までを、同一の気相成長装置内で連続的に行う
付記3~5のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板の製造方法。
前記下地構造体を準備する工程では、
前記下地構造体として、全体にマンガンが添加されたマンガンドープ基板を準備する
付記1又は2に記載の窒化物結晶基板の製造方法。
前記下地構造体を準備する工程では、
最も近い低指数の結晶面が凹の球面状に湾曲した(0001)面である主面を有する前記マンガンドープ基板を準備し、
前記窒化物結晶基板を取得する工程では、
(0001)面の曲率半径が前記マンガンドープ基板の(0001)面の曲率半径よりも大きい前記窒化物結晶基板を取得する
付記7に記載の窒化物結晶基板の製造方法。
前記下地構造体を準備する工程では、
前記表層のIII族元素サイトの少なくとも一部をマンガンに置換する
付記1~8のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板の製造方法。
前記本成長層をエピタキシャル成長させる工程では、
前記下地構造体の主面全体に亘って(0001)面を成長面として前記本成長層を成長させる
付記1~9のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板の製造方法。
少なくとも表層がマンガンを含むIII族窒化物半導体の単結晶からなる下地構造体を準備する工程と、
前記下地構造体の前記表層のマンガン濃度よりも低いマンガン濃度を有するIII族窒化物半導体の単結晶からなる本成長層を、前記下地構造体上にエピタキシャル成長させる工程と、
を有し、
前記本成長層をエピタキシャル成長させる工程では、
自立する少なくとも1つの窒化物結晶基板を取得可能な厚さで前記本成長層を、気相成長法を用いて成長させる
積層構造体の製造方法。
III族窒化物半導体の単結晶からなる自立基板として構成され、最も近い低指数の結晶面が(0001)面である主面を有する窒化物結晶基板であって、
厚さ方向に伝播する複数の貫通転位を有し、
前記複数の貫通転位の集合のうち、少なくとも一部の貫通転位が構成する転位線は、湾曲した部分を有する
窒化物結晶基板。
前記主面からの深さが相対的に浅い側における前記主面の法線に対する湾曲した貫通転位の転位線の傾きは、前記主面からの深さが相対的に深い側におけるそれよりも大きい
付記12に記載の窒化物結晶基板。
前記主面の法線に対する湾曲した貫通転位の転位線の傾きは、前記主面と反対側から前記主面側に向けて徐々に大きくなっている
付記12又は13に記載の窒化物結晶基板。
前記複数の貫通転位の集合のうち、湾曲した貫通転位の割合は、10%以上90%以下である
付記12~14のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板。
前記主面における転位密度は、1×105cm-2以上5×106cm-2以下である
付記12~15のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板。
前記主面における湾曲した貫通転位の密度は、5×104cm-2以上4.5×106cm-2以下である
付記12~16のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板。
前記(0001)面の曲率半径は、10m以上である
付記12~17のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板。
前記主面の中心における<0001>軸は、所定のオフ角で前記主面の法線に対して傾斜しており、
前記オフ角の<1-100>軸方向成分と、前記オフ角の前記<1-100>軸に直交する<11-20>軸方向成分と、のうちいずれか一方は、他方よりも大きく、
前記<1-100>軸方向成分および前記<11-20>軸方向成分のうちいずれか大きいほうの方向における前記(0001)面の曲率半径の絶対値は、他方の方向における前記(0001)面の曲率半径の絶対値よりも大きい
付記12~18のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板。
<1-100>軸に沿った方向における前記(0001)面の曲率半径の絶対値と、前記<1-100>軸に直交する<11-20>軸に沿った方向における前記(0001)面の曲率半径の絶対値との差は、これらのうち大きいほうの90%以下である
付記12~19のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板。
2インチ以上の直径を有する
付記12~20のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板。
4インチ以上の直径を有する
付記12~21のいずれか1つに記載の窒化物結晶基板。
少なくとも表層がマンガンを含むIII族窒化物半導体の単結晶からなる下地構造体と、
前記下地構造体上に設けられ、前記下地構造体の前記表層のマンガン濃度よりも低いマンガン濃度を有するIII族窒化物半導体の単結晶からなる本成長層と、
を有し、
前記本成長層は、自立する少なくとも1つの窒化物結晶基板を取得可能な厚さを有する
積層構造体。
24 Mnドープ層
26 Mnドープ基板
30 下地構造体
40 本成長層
50 窒化物結晶基板(基板)
Claims (14)
- 気相成長法を用いた窒化物結晶基板の製造方法であって、
III族窒化物半導体の単結晶からなる下地基板上に、少なくともマンガンを含まないIII族窒化物半導体の単結晶と、マンガンを含むIII族窒化物半導体の単結晶とを順に積層した積層構造からなり、最も近い低指数の結晶面が(0001)面である主面を有し、前記積層構造中の(0001)面が前記主面に対して凹の球面状に湾曲している下地構造体を準備する工程と、
前記下地構造体のマンガンを含む前記単結晶中のマンガン濃度よりも低いマンガン濃度を有するIII族窒化物半導体の単結晶からなる本成長層を、前記下地構造体上にエピタキシャル成長させる工程と、
前記本成長層から、自立する少なくとも1つの窒化物結晶基板を取得する工程と、
を有する
窒化物結晶基板の製造方法。 - 前記下地構造体を準備する工程では、
最も近い低指数の結晶面が凹の球面状に湾曲した(0001)面である下地面を有する前記下地基板を備えた前記下地構造体を準備し、
前記窒化物結晶基板を取得する工程では、
(0001)面の曲率半径が前記下地基板の(0001)面の曲率半径よりも大きい前記窒化物結晶基板を取得する
請求項1に記載の窒化物結晶基板の製造方法。 - 前記下地構造体を準備する工程は、
前記下地基板を準備する工程と、
前記下地基板の上方に、少なくともマンガンを含まないIII族窒化物半導体の単結晶からなる初期層と、マンガンを含むIII族窒化物半導体の単結晶からなるマンガンドープ層とを順にエピタキシャル成長させる工程と、
を有する、
請求項1または請求項2に記載の窒化物結晶基板の製造方法。 - III族窒化物半導体の単結晶からなる自立基板として構成され、最も近い低指数の結晶面が(0001)面である主面を有する窒化物結晶基板であって、
前記窒化物結晶基板中の(0001)面は、前記主面に対して凹の球面状に湾曲しており、
前記窒化物結晶基板は、厚さ方向に伝播する複数の貫通転位を有し、
前記複数の貫通転位の集合のうち、少なくとも一部の貫通転位が構成する転位線は、前記主面の法線に対する傾きが連続的に変化して湾曲した部分を有する
窒化物結晶基板。 - 前記窒化物結晶基板中の(0001)面の曲率半径は、10m以上である
請求項4に記載の窒化物結晶基板。 - 前記窒化物結晶基板は、極性反転区を有していない
請求項4または請求項5に記載の窒化物結晶基板。 - 前記主面における転位密度は、5×106cm-2以下である
請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の窒化物結晶基板。 - 前記窒化物結晶基板中の酸素濃度は、5×1016cm-3以下である
請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の窒化物結晶基板。 - 前記複数の貫通転位の前記集合は、前記転位線が湾曲した部分を有する複数の湾曲転位を含み、
前記複数の湾曲転位のうちの少なくとも1つの湾曲転位では、前記主面からの深さが相対的に浅い側における前記主面の法線に対する前記転位線の傾きが、前記主面からの深さが相対的に深い側におけるそれよりも大きい
請求項4から請求項8のいずれか1項に記載の窒化物結晶基板。 - 前記複数の貫通転位の前記集合は、前記転位線が湾曲した部分を有する複数の湾曲転位を含み、
前記複数の湾曲転位のうちの少なくとも1つの湾曲転位では、前記主面の法線に対する前記転位線の傾きが、前記主面と反対側の裏面から前記主面側に向けて徐々に大きくなっている
請求項4から請求項9のいずれか1項に記載の窒化物結晶基板。 - 前記複数の貫通転位の前記集合は、前記転位線が湾曲した部分を有する複数の湾曲転位を含み、
前記主面から深さ200μmにおける前記転位線の始点と、前記主面における前記転位線の終点とを結ぶ仮想直線から直交する方向に前記転位線が離れた最大距離が、5μm以上である計測条件を満たす湾曲転位の数を計測したときに、
前記複数の貫通転位の前記集合のうち、前記計測条件を満たす前記湾曲転位の割合は、10%以上90%以下である
請求項4から請求項10のいずれか1項に記載の窒化物結晶基板。 - 前記複数の貫通転位の前記集合は、前記転位線が湾曲した部分を有する複数の湾曲転位を含み、
前記主面から深さ200μmにおける前記転位線の始点と、前記主面における前記転位線の終点とを結ぶ仮想直線から直交する方向に前記転位線が離れた最大距離が、5μm以上である計測条件を満たす湾曲転位の数を計測したときに、
前記主面における、前記計測条件を満たす前記湾曲転位の密度は、5×104cm-2以上4.5×106cm-2以下である
請求項4から請求項11のいずれか1項に記載の窒化物結晶基板。 - III族窒化物半導体の単結晶からなる下地基板上に、少なくともマンガンを含まないIII族窒化物半導体の単結晶と、マンガンを含むIII族窒化物半導体の単結晶とが順に積層された積層構造からなり、最も近い低指数の結晶面が(0001)面である主面を有し、前記積層構造中の(0001)面が前記主面に対して凹の球面状に湾曲している下地構造体と、
前記下地構造体上に設けられ、前記下地構造体のマンガンを含む前記単結晶中のマンガン濃度よりも低いマンガン濃度を有するIII族窒化物半導体の単結晶からなる本成長層と、
を有し、
前記本成長層は、自立する少なくとも1つの窒化物結晶基板を取得可能な厚さを有する
積層構造体。 - 前記本成長層の表面における転位密度は、5×106cm-2以下である
請求項13に記載の積層構造体。
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