JP7477982B2 - 樹脂フィルム、その製造方法、及び成形体 - Google Patents
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Description
好ましくは、前記樹脂フィルムがロール状に巻かれている。
好ましくは、前記樹脂フィルムは全ヘイズ(%)/膜厚(μm)の比が0.3未満である。
好ましくは、前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂が、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)を含む。
また本発明は、前記樹脂フィルムを製造する方法であって、
前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂を押出機中で溶融し、Tダイからフィルム状の溶融樹脂を連続的に押出す工程、及び、
前記Tダイの下に配置された冷却用ロール又はエンドレスベルトに前記フィルム状の溶融樹脂の片面を接触させつつ、前記フィルム状の溶融樹脂を搬送する工程を含み、
前記冷却用ロール又はエンドレスベルトの設定温度が40~60℃であり、
前記フィルム状の溶融樹脂と前記冷却用ロール又はエンドレスベルトの接触時間が2.2秒以上である、製造方法にも関する。
さらに本発明は、前記樹脂フィルムを、必要に応じ切り出し、熱成形に付して成形された成形体に関する。
好ましくは、前記成形体の少なくとも一部に立体的な形状が付与されている。
まず、前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂を含むフィルム原料を押出機中で溶融する。Tダイ(11)が、下方に向けて、押出機の出口に接続されており、該Tダイ(11)からフィルム状の溶融樹脂(12)が下方に、連続的に押出される。Tダイ(11)の直下には冷却用ロール(13)が配置されており、押出されたフィルム状の溶融樹脂(12)は、その片面が冷却用ロール(13)に接触しながら搬送される。溶融樹脂(12)が冷却用ロール(13)に接触することでポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂の結晶化が進行して、溶融していない樹脂フィルムに変換することができる。
フィルムの製膜性を、下記の4段階の基準で評価した。
A:キャストロールへのフィルムの張り付きが発生せず、500mm幅以上、長さ100m以上、膜厚精度(±μm)×Aが8以下のロール状のフィルムを取得可能
B:一部キャストロールへのフィルムの張り付きが発生したが、500mm幅以上、長さ100m以上、膜厚精度(±μm)×Aが8以下のロール状のフィルムを取得可能
C:キャストロールへのフィルムの張り付きは発生しないが、500mm幅以上、長さ100m以上、膜厚精度(±μm)×Aが8以下のロール状のフィルムが取得不可
D:キャストロールへのフィルムの張り付きが発生し、500mm幅以上、長さ100m以上、膜厚精度(±μm)×Aが8以下のロール状のフィルムが取得不可
フィルムの幅方向の膜厚精度(±μm)を、接触式厚み計測装置(山文電気製、TOF-5R01)を用いて測定した。また、前記膜厚精度(±μm)×Aを算出した。前記Aは、式:(1+(200-膜厚(μm))×0.002)より算出した。
フィルムの外観を目視にて確認し、下記の3段階の基準で評価した。
A:キャストロール剥離跡無し
B:一部にキャストロール剥離跡有り
C:キャストロールから剥離不可
JIS K 6174に準じて、フィルムのヘイズ値を測定した。
製造されたフィルムから、300mm×300mmの大きさのフィルム片を切り出し、フィルム温度が130℃になるよう該フィルム片の予熱を行い、熱成形を実施した。その際の成形性を、下記の4段階の基準で評価した。
A:成形体が立体形状に賦形され、成形体に皺や表面荒れなどの外観不良が無い
B:成形体が立体形状に賦形されたが、成形体に皺や表面荒れなどの外観不良がある
C:成形体の賦形不良がある
D:フィルムが破れ、成形不可
ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)(カネカ製、カネカ生分解性ポリマーPHBHTM X131A)を45重量部と、ペンタエリスリトールを5重量部配合してドライブレンドした。得られた樹脂材料を、シリンダー温度及びダイ温度を150℃に設定したφ26mmの同方向二軸押出機に投入して押出し、45℃の湯を満たした水槽に通してストランドを固化し、ペレタイザーで裁断することにより、樹脂ペレットX131Nを得た。
得られたX131Nを50重量部と、ペレット状のポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)(カネカ製、カネカ生分解性ポリマーPHBHTM X151C )を50重量部ブレンドした原料を、Tダイ付きφ90mm径単軸押出機を用いて、シリンダー温度を155℃にて溶融混練し、ダイス温度170℃にてTダイより吐出し、Tダイの直下において挟込みロールを用いず、45℃に温調したキャストロールに8.8秒間フィルム状の樹脂の片面を接触させて搬送し、幅1000mm、長さ400m、厚み300μmのフィルムを得た。
Tダイより吐出した樹脂をキャストロールに7.7秒間接触させて搬送し、フィルムの厚みを200μmとした以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。
Tダイより吐出した樹脂をキャストロールに2.2秒間接触させて搬送し、フィルムの厚みを50μm、長さを500mとした以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。
Tダイより吐出した樹脂をキャストロールに2.2秒間接触させて搬送し、フィルムの厚みを20μm、長さを500mとした以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。
Tダイより吐出した樹脂を、55℃に温調したキャストロールに2.2秒間接触させて搬送し、フィルムの厚みを50μm、長さを500mとした以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。
Tダイ付きφ40mm径単軸押出機を用いて、シリンダー温度を150℃にて溶融混練し、ダイス温度170℃にてTダイより吐出し、Tダイの直下において、45℃に温調したキャストロールとゴムロールで挟み込みつつ、該キャストロールに10.6秒間フィルム状の樹脂を接触させて搬送し、フィルムの幅300mm、長さ60m、厚み200μmとした以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。結晶化が十分に進行していない状態のままTダイ直下でフィルム両面を加圧したため、膜厚精度が〇〇となり、実施例1~5と比較して膜厚精度が悪化した。
Tダイより吐出した樹脂をキャストロールに2.0秒間接触させた以外は実施例1と同様にしてフィルムの製造を試みたが、キャストロールと樹脂の接触時間が短く、樹脂の結晶化が不十分で、キャストロールへのフィルムの張り付きが発生し、製造できなかった。
Tダイより吐出した樹脂を、30℃に温調したキャストロールに2.2秒間接触させた以外は実施例1と同様にしてフィルムの製造を試みたが、キャストロールの温度が樹脂の結晶成長温度を外れており、キャストロールとの接触による樹脂の結晶化が不十分で、キャストロールへのフィルムの張り付きが発生し、製造できなかった。
比較例1では、Tダイの直下で冷却用ロールに挟み込みロールを対向させてフィルムを両面から挟み込みつつ製膜をしたものであり、結晶化が十分に進行していない状態のままTダイ直下でフィルム両面を加圧したため、膜厚精度(±μm)×Aの数値が9.1となり、実施例1~5と比較して膜厚精度が悪化した。
比較例2では、キャストロールの接触時間を2.0秒と短く設定したものであり、樹脂の結晶化が不十分となり、キャストロールへのフィルムの張り付きが発生し、フィルムを製造できなかった。
比較例3では、キャストロールの温度が30℃と低く、樹脂の結晶成長温度から外れているため、樹脂の結晶化が不十分となり、キャストロールへのフィルムの張り付きが発生し、フィルムを製造できなかった。
12 フィルム状の溶融樹脂
13 冷却用ロール
14 挟込みロール
Claims (9)
- ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂、及び、結晶核剤を含有し、
前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂以外の他の樹脂の含有量は、前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂100重量部に対して0重量部以上30重量部以下であり、
幅が500mm以上5000mm以下、長さが100m以上、膜厚が20~500μmであり、幅方向の膜厚精度(±μm)×Aが8以下である、樹脂フィルム。
但し、前記Aは、式:(1+(200-膜厚(μm))×0.002)より算出される数値である。 - 前記樹脂フィルムがロール状に巻かれている、請求項1に記載の樹脂フィルム。
- 前記樹脂フィルムは全ヘイズ(%)/膜厚(μm)の比が0.3未満である、請求項1又は2に記載の樹脂フィルム。
- 前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂が、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の樹脂フィルム。
- 前記結晶核剤がペンタエリスリトールである、請求項1~4のいずれか1項に記載の樹脂フィルム。
- 前記幅が500mm以上1000mm以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂フィルム。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂フィルムを製造する方法であって、
前記ポリ(3-ヒドロキシブチレート)系樹脂を押出機中で溶融し、Tダイからフィルム状の溶融樹脂を連続的に押出す工程、及び、
前記Tダイの下に配置された冷却用ロール又はエンドレスベルトに前記フィルム状の溶融樹脂の片面を接触させつつ、当該接触の際に前記フィルム状の溶融樹脂を両面から加圧することはせず、前記フィルム状の溶融樹脂を搬送する工程を含み、
前記冷却用ロール又はエンドレスベルトの設定温度が40~60℃であり、
前記フィルム状の溶融樹脂と前記冷却用ロール又はエンドレスベルトの接触時間が2.2秒以上10秒以下である、製造方法。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂フィルムを、切り出し、熱成形に付して成形された成形体。
- 少なくとも一部に立体的な形状が付与されている、請求項8に記載の成形体。
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