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JP7482245B2 - 電子制御装置及びウェイクアップ回路の診断方法 - Google Patents
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電子制御装置及びウェイクアップ回路の診断方法 Download PDF

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Description

本発明は、ウェイクアップ回路を内蔵した電子制御装置、及びウェイクアップ回路の診断方法に関する。
自動車業界において、無線ネットワークによりデータ通信を行うOTA(Over The Air)を利用して、電子制御装置のアプリケーションプログラム及び制御データなど(以下「アプリケーションプログラム」と略記する。)を書き換える技術が検討されている。OTAを利用したアプリケーションプログラムの書き換えは、マイクロコンピュータが起動していない状態でも可能であることが望ましい。このため、特開2013-151288号公報(特許文献1)に記載されるように、電子制御装置にウェイクアップ回路を内蔵させ、外部からのウェイクアップ信号によりマイクロコンピュータを起動して、アプリケーションプログラムを書き換える技術が提案されている。
特開2013-151288号公報
ところで、ウェイクアップ回路において、起動信号出力端子から常にON信号(起動信号)が出力されるON固着が発生すると、アプリケーションプログラムの書き換え完了後にマイクロコンピュータをシャットダウンできなくなってしまう。また、ウェイクアップ回路において、起動信号出力端子から常にOFF信号が出力されるOFF固着が発生すると、マイクロコンピュータを起動できず、アプリケーションプログラムを書き換えることができなってしまう。
そこで、本発明は、ウェイクアップ回路にON固着又はOFF固着が発生したか否かを診断することができる、電子制御装置及びウェイクアップ回路の診断方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、電子制御装置は、マイクロコンピュータ、ウェイクアップ回路、及び電源リレーを自己保持するリレースイッチを備え、ウェイクアップ回路が外部からのウェイクアップ信号に応答してリレースイッチを作動させ、マイクロコンピュータへの給電を開始して起動する。そして、シャットダウン処理中に、マイクロコンピュータが、不揮発性メモリに格納された診断フラグをウェイクアップ回路の出力端子にOFF固着が発生したことを特定可能な値に設定した後、ウェイクアップ回路に停止指令を出力するに先立って、リレースイッチに停止指令を出力することで、ウェイクアップ回路からの出力信号に基づいてウェイクアップ回路の出力端子の固着を診断する。
本発明の第2の態様によれば、電子制御装置は、外部からのウェイクアップ信号に応答して電源リレーを自己保持するリレースイッチを作動させ、マイクロコンピュータへの給電を開始して起動するウェイクアップ回路を備えている。そして、電子制御装置のマイクロコンピュータが、シャットダウン処理中に、不揮発性メモリに格納された診断フラグをウェイクアップ回路の出力端子にOFF固着が発生したことを特定可能な値に設定した後、ウェイクアップ回路に停止指令を出力するに先立って、リレースイッチに停止指令を出力することで、ウェイクアップ回路からの出力信号に基づいてウェイクアップ回路の出力端子の固着を診断する。
本発明によれば、ウェイクアップ回路を備えた電子制御装置において、ウェイクアップ回路にON固着又はOFF固着が発生したか否かを診断することができる。
データ書き換えシステムの一例を示す概要図である。 自動車に搭載された電子制御システムの一例を示す概要図である。 マイクロコンピュータの一例を示す概要図である。 マイクロコンピュータの基本的な電源供給回路の一例を示す概要図である。 ウェイクアップ信号によりマイクロコンピュータが起動する手順の一例を示す説明図である。 マイクロコンピュータがシャットダウンする手順の一例を示す説明図である。 従来技術における診断処理の一例を示すフローチャートである。 従来技術における問題点を示す説明図である。 第1の診断処理の一例を示すフローチャートである。 マイクロコンピュータの電源供給回路の第1変形例を示す概要図である。 第2の診断処理の一例を示すフローチャートである。 マイクロコンピュータの電源供給回路の第2変形例を示す概要図である。 第3の診断処理の一例を示すフローチャートである。 マイクロコンピュータの電源供給回路の第3変形例を示す概要図である。 第4の診断処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、無線ネットワークによりデータ通信を行うOTAを利用して、自動車MVに搭載された電子制御装置のアプリケーションプログラムを書き換える、データ書き換えシステムの一例を示している。ここで、自動車MVとしては、乗用車、バス、トラック、建設機械などとすることができる。
自動車MVは、基地局BSを介して、コンピュータシステムが設置されたOTAセンターOCと任意のデータを送受信可能に接続されている。OTAセンターOCのコンピュータシステムは、自動車MVのアプリケーションプログラムを書き換える場合、例えば、自動車MVにデータ書き換え可能であるかを問い合わせ、データ書き換え可能であれば自動車MVにアプリケーションプログラムを送信する。
自動車MVには、図2に示すように、エンジンや自動変速機などの各種機器を電子制御する、電子制御システム100が搭載されている。電子制御システム100は、各種機器を電子制御する複数の電子制御装置(ECU)200と、OTAセンターOCとの無線通信を仲介するOTA電子制御装置300と、複数の電子制御装置200及びOTA電子制御装置300を相互通信可能に接続する車載ネットワーク400と、を含んで構成されている。ここで、図示の一例では、電子制御システム100は、4つの電子制御装置200を備えているが、任意数の電子制御装置200を備えていてもよい。また、車載ネットワーク400としては、例えば、CAN(Control Area Network)、FlexRay(登録商標)などを使用することができる。なお、OTA電子制御装置300が、外部機器の一例として挙げられる。
電子制御装置200は、図3に示すようなマイクロコンピュータ210を備えている。マイクロコンピュータ210は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ210Aと、不揮発性メモリ210Bと、揮発性メモリ210Cと、入出力回路210Dと、通信回路210Eと、これらを相互通信可能に接続する内部バス210Fと、を内蔵している。
プロセッサ210Aは、アプリケーションプログラムに記述された命令セット(データの転送、演算、加工、制御、管理など)を実行するハードウエアであって、演算装置、命令やデータを格納するレジスタ、周辺回路などから構成されている。不揮発性メモリ210Bは、例えば、電源供給を遮断してもデータを保持可能なフラッシュROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などからなり、本実施形態を実装するアプリケーションプログラム(コンピュータプログラム)、学習値、故障情報などを保持する。揮発性メモリ210Cは、例えば、電源供給を遮断するとデータが消失するダイナミックRAM(Random Access Memory)などからなり、プロセッサ210Aの演算過程においてデータを一時的に格納する記憶領域を提供する。
入出力回路210Dは、例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、D/Dコンバータなどからなり、センサ及びアクチュエータなどに対するアナログ信号及びデジタル信号の入出力機能を提供する。通信回路210Eは、例えば、CANトランシーバなどからなり、車載ネットワーク400に接続する機能を提供する。内部バス210Fは、各デバイス間でデータを交換するための経路であって、アドレスを転送するアドレスバス、データを転送するデータバス、アドレスバスやデータバスで実際に入出力を行うタイミングや制御情報を遣り取りするコントロールバスを含んでいる。
電子制御装置200はまた、図4に示すように、マイクロコンピュータ210に加えて、半導体素子からなるリレースイッチ220と、半導体の集積回路からなるウェイクアップ回路230と、を更に備えている。リレースイッチ220は、3つの入力端子及び1つの出力端子を備え、3つの入力端子の少なくとも1つにON信号(HIGH信号)が入力されると、出力端子からON信号を出力する。ウェイクアップ回路230は、電源が供給されるVSUP端子、ウェイクアップ信号が入力されるWAKE端子、起動信号を出力するINH端子、及びモードが入力されるMODE端子を備えている。
そして、ウェイクアップ回路230は、VSUP端子に電源が供給された状態において、WAKE端子にウェイクアップ信号が入力されるか、又はMODE端子にノーマルモード信号が入力されると、INH端子からON信号(起動信号)を出力する。また、ウェイクアップ回路230は、INH端子から起動信号が出力されている状態において、MODE端子にスリープモード信号が入力されると、INH端子からOFF信号を出力する。
自動車MVの所定箇所には、図4に示すように、バッテリ500、イグニッションスイッチ510、及びマイクロコンピュータ210への電源供給を保持する電源リレー520が夫々取り付けられている。バッテリ500は、イグニッションスイッチ510の一方の接点、電源リレー520の一方のコイル端子及び接点、並びにウェイクアップ回路230のVSUP端子に夫々接続されている。イグニッションスイッチ510の他方の接点は、リレースイッチ220の1つの入力端子に接続されている。電源リレー520の他方のコイル接点は、リレースイッチ220の出力端子に接続されている。電源リレー520の他方の接点は、マイクロコンピュータ210において電源が供給されるIGP端子に接続されている。リレースイッチ220の他の2つの入力端子は、マイクロコンピュータ210において電源の自己保持信号を出力するMRLY端子、及びウェイクアップ回路230のINH端子に夫々接続されている。また、ウェイクアップ回路230のMODE端子は、マイクロコンピュータ210においてモード信号を出力するMODE端子に接続されている。
OTA電子制御装置300は、マイクロコンピュータ210がシャットダウンしている状態で、OTAセンターOCから問い合わせやアプリケーションプログラムの書き換え指示があったとき、制御対象となる電子制御装置200にウェイクアップ信号を出力する。具合的には、OTA電子制御装置300は、電子制御装置200のウェイクアップ回路230のWAKE端子に接続され、マイクロコンピュータ210を起動するときに、WAKE端子にウェイクアップ信号を出力する。
最初に、本実施形態の理解を容易ならしめることを目的として、従来技術におけるマイクロコンピュータ210の起動方法、MRLY端子及びINH端子の診断方法、並びにその問題点について説明する。なお、以下の説明では、OTAを利用して、電子制御装置200のアプリケーションプログラムを書き換える処理を前提とする。
OTA電子制御装置300がアプリケーションプログラムの書き換え指示を受信すると、図5に示すように、OTA電子制御装置300は、ウェイクアップ回路230のWAKE端子にウェイクアップ信号を出力する(手順(1))。ウェイクアップ信号が入力されたウェイクアップ回路230は、INH端子からリレースイッチ220にON信号を出力する(手順(2))。ON信号が入力されたリレースイッチ220は、出力端子から電源リレー520のコイル端子にON信号を出力する(手順(3))。ON信号がコイル端子に入力された電源リレー520は、コイルが作動して接点間が接続され(手順(4))、バッテリ500からマイクロコンピュータ210への給電が開始される(手順(5))。そして、マイクロコンピュータ210への給電が開始されると、マイクロコンピュータ210が起動し、電源供給を自己保持すべく、MRLY端子からリレースイッチ220にON信号を出力する(手順(6))。その後、マイクロコンピュータ210は、不揮発性メモリ210Bに格納されているアプリケーションプログラムを書き換える。
アプリケーションプログラムの書き換えが完了すると、マイクロコンピュータ210は、電源の自己保持を終了すべく、図6に示すように、MODE端子からウェイクアップ回路230のMODE端子にスリープモード信号を出力する(手順(1))。スリープモード信号が入力されたウェイクアップ回路230は、INH端子からリレースイッチ220にOFF信号を出力する(手順(2))。また、マイクロコンピュータ210は、MRLY端子からリレースイッチ220にOFF信号を出力する(手順(3))。リレースイッチ220は、イグニッションスイッチ510がOFFであることから、3つの入力端子のすべてにOFF信号が入力され、その出力端子から電源リレー520のコイル端子にOFF信号を出力する(手順(4))。電源リレー520のコイル端子にOFF信号が入力されると、電源リレー520は、コイルの作動を停止して接点間を解放し(手順(5))、バッテリ500からマイクロコンピュータ210への電源供給を遮断する(手順(6))。マイクロコンピュータ210への電源供給が遮断されると、マイクロコンピュータ210がシャットダウンする。
ここで、本実施形態の詳細について説明する前に、従来技術では、マイクロコンピュータ210のMRLY端子及びウェイクアップ回路230のINH端子の固着をどのように診断しているかについて説明する。
図7は、イグニッションスイッチ510がOFFからONに操作されたことを契機として、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが実行する、診断処理が組み込まれた制御対象機器の制御処理の一例を示している。なお、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、不揮発性メモリ210Bに格納されているアプリケーションプログラムに従って、制御処理を実行する。
ステップ10(図7では「S10」と略記する。以下同様。)では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MRLY端子からリレースイッチ220にON信号を出力する。ON信号が入力されたリレースイッチ220は、電源リレー520のコイル端子にON信号を出力して電源リレー520をONにし、バッテリ500からマイクロコンピュータ210に供給される電源を自己保持する。
ステップ11では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MODE端子からウェイクアップ回路230にノーマルモード信号を出力する。ノーマルモード信号が入力されたウェイクアップ回路230は、スリープモードからノーマルモードへと遷移して、INH端子からON信号を出力し続ける。
ステップ12では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、イグニッションスイッチ510がONからOFFに操作されるまで、制御対象機器を制御する通常制御を繰り返し実行する。ここで、制御対象機器としては、例えば、エンジン、自動変速機などとすることができる(以下同様)。
ステップ13では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MODE端子からウェイクアップ回路230にスリープモード信号を出力する。スリープモード信号が入力されたウェイクアップ回路230は、ノーマルモードからスリープモードへと遷移して、INH端子からOFF信号を出力し続ける。
ステップ14では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MRLY端子からリレースイッチ220にOFF信号を出力する。OFF信号が入力されたリレースイッチ220は、MRLY端子及びINH端子にON固着が発生していなければ、3つの入力端子にOFF信号が入力されていることから、電源リレー520にOFF信号を出力して電源リレー520をOFFにする。
ステップ15では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MRLY端子及びINH端子の少なくとも一方にON固着が発生していると診断する。その後、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、制御処理を終了させる。
かかる診断処理が組み込まれた制御処理によれば、マイクロコンピュータ210への電源供給を遮断しようとしても、マイクロコンピュータ210が動作を継続していれば、リレースイッチ220がOFFできなかったとの認識に基づいて、マイクロコンピュータ210のMRLY端子又はウェイクアップ回路230のINH端子にON固着が発生していると診断している。しかしながら、従来技術では、MRLY端子及びINH端子のどちらがON固着しているか特定できず、また、INH端子のOFF固着を診断することができない。
そして、図8に示すように、ウェイクアップ回路230のINH端子にON固着又はOFF固着が発生すると、以下のような不具合が発生する。即ち、INH端子にON固着が発生すると、シャットダウン処理においてリレースイッチ220をOFFすることができなくなり、マイクロコンピュータ210をシャットダウンすることができなくなってしまう。そして、マイクロコンピュータ210をシャットダウンできないと、暗電流増加によってバッテリ500が消耗し、自動車MVのエンジンを再始動できなくなってしまう。また、INH端子にOFF固着が発生すると、OTA電子制御装置300からウェイクアップ信号を受信してもマイクロコンピュータ210を起動できなくなり、アプリケーションプログラムの書き換えができなくなってしまう。なお、INH端子のON固着及びOFF固着は、例えば、ウェイクアップ回路230の故障、MODE端子又はINH端子のラインの故障などによって発生する。
次に、上記の問題点を解消した、複数の実施形態について説明する。
図9は、図4に示す回路を前提とし、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、イグニッションスイッチ510がOFFからONに操作されたことを契機として実行する、第1の診断処理が組み込まれた制御対象機器の制御処理の一例を示している。なお、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、不揮発性メモリ210Bに格納されているアプリケーションプログラムに従って、第1の診断処理が組み込まれた制御処理を実行する。
ステップ20では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MRLY端子からリレースイッチ220にON信号を出力する。ON信号が入力されたリレースイッチ220は、出力端子から電源リレー520のコイル端子にON信号を出力して電源リレー520をONにし、バッテリ500からマイクロコンピュータ210への電源供給を自己保持する。
ステップ21では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MODE端子からウェイクアップ回路230にノーマルモード信号を出力する。ノーマルモード信号が入力されたウェイクアップ回路230は、スリープモードからノーマルモードへと遷移し、INH端子からリレースイッチ220にON信号を出力し続ける。
ステップ22では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、イグニッションスイッチ510がONからOFFに操作されるまで、制御対象機器を制御する通常制御を繰り返し実行する。
ステップ23では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、不揮発性メモリ210Bに格納された診断フラグを、ウェイクアップ回路230のINH端子にOFF固着が発生したことを特定可能な値に設定する。
ステップ24では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MRLY端子からリレースイッチ220にOFF信号を出力する。
ステップ25では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、不揮発性メモリ210Bの診断フラグを、MRLY端子及びINH端子が正常であることを特定可能な値に設定する。
ステップ26では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MODE端子からウェイクアップ回路230にスリープモード信号を出力する。スリープモード信号が入力されたウェイクアップ回路230は、ノーマルモードからスリープモードへと遷移して、INH端子からリレースイッチ220にOFF信号を出力し続ける。従って、MRLY端子及びINH端子にON固着が発生していなければ、リレースイッチ220の3つの入力端子にOFF信号が入力され、その出力端子から電源リレー520にOFF信号が出力されて電源リレー520がOFFになる。
ステップ27では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、不揮発性メモリ210Bの診断フラグを、MRLY端子又はINH端子にON固着が発生していることを特定可能な値に設定する。
ステップ28では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、消費電力を低減する低消費電力モードに移行する。その後、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、第1の診断処理が組み込まれた制御処理を終了させる。ここで、低消費電力モードとしては、例えば、マイクロコンピュータ210を作動させるクロック周波数を切り替えたり、機能を制限したフェイルセーフモードへ切り替えたりするモードとすることができる。
かかる第1の診断処理が組み込まれた制御処理によれば、マイクロコンピュータ210のシャットダウン処理において、不揮発性メモリ210Bに格納された診断フラグをINH端子にOFF固着が発生していることを特定可能な値に設定した後、マイクロコンピュータ210からリレースイッチ220にOFF信号が出力される。このとき、INH端子にOFF固着が発生していれば、リレースイッチ220の3つの入力端子にOFF信号が入力され、リレースイッチ220がOFFになって電源リレー520がOFFになる。そして、電源リレー520がOFFになると、バッテリ500からマイクロコンピュータ210への電源供給が遮断され、マイクロコンピュータ210がシャットダウンする。診断フラグは、不揮発性メモリ210Bに格納されているため、INH端子にOFF固着が発生していることを示す値に設定されたままであるので、例えば、マイクロコンピュータ210の再起動時にこれを読み出すことで、INH端子にOFF固着が発生していることを診断することができる。
また、INH端子にOFF固着が発生していなければ、マイクロコンピュータ210からリレースイッチ220にOFF信号を出力しても、ウェイクアップ回路230のINH端子からリレースイッチ220にON信号が出力されているため、リレースイッチ220がONのままとなり、マイクロコンピュータ210は動作を継続する。
そして、診断フラグがMRLY端子及びINH端子が正常であることを示す値に設定された後、マイクロコンピュータ210からウェイクアップ回路230にスリープモード信号が出力される。スリープモード信号が入力されたウェイクアップ回路230は、ノーマルモードからスリープモードへと遷移して、INH端子からリレースイッチ220にOFF信号を出力する。このとき、MRLY端子及びINH端子が正常であれば、リレースイッチ220の3つの入力端子にOFF信号が出力され、診断フラグがMRLY端子及びINH端子が正常であることを特定可能な値に設定されたまま、マイクロコンピュータ210がシャットダウンする。従って、マイクロコンピュータ210の再起動時にこれを読み出すことで、MRLY端子及びINH端子が正常であることを診断可能することができる。
一方、MRLY端子及びINH端子の少なくとも一方にON固着が発生していれば、リレースイッチ220の3つの入力端子の少なくとも1つにON信号が入力されたままであるので、電源リレー520にOFF信号が出力されてOFFにならず、マイクロコンピュータ210の動作が継続される。この場合、診断フラグをMRLY端子及びINH端子の少なくとも一方に固着が発生していることを特定可能な値に設定した後、マイクロコンピュータ210がシャットダウンできないことに起因する暗電流を低減すべく、低消費電力モードに移行される。
このため、例えば、車載ネットワーク400に診断ツールを接続して、不揮発性メモリ210Bから診断フラグを読み出すことで、MRLY端子及びINH端子の少なくとも一方にON固着が発生していることを診断することができる。また、MRLY端子及びINH端子の少なくとも一方にON固着が発生していれば、低消費電力モードに移行するので、暗電流の増加に起因するバッテリ500の消耗を抑制することができる。
従って、第1の診断処理が組み込まれた制御処理によれば、シャットダウン処理中に、マイクロコンピュータ210が、ウェイクアップ回路230に停止指示を出力するに先立って、リレースイッチ220に停止指令を出力することで、ウェイクアップ回路230からの出力信号に基づいて出力端子の固着を診断することができる。このため、MRLY端子及びINH端子の少なくとも一方の固着だけでなく、INH端子のOFF固着も診断できるようになる。そして、電子制御装置200を適切に点検修理することで、ウェイクアップ信号があってもマイクロコンピュータ210が起動しないという不具合を解消することができる。
マイクロコンピュータ210を起動する回路は、図10に示すように、ウェイクアップ回路230のINH端子とマイクロコンピュータ210のINHMON端子とを接続する回路、即ち、INH端子から出力される信号をモニタするモニタ回路を更に組み込んでもよい。このようにすれば、マイクロコンピュータ210は、ウェイクアップ回路230のINH端子からどのような信号が出力されているかを把握することができる。
図11は、図10に示す回路を前提とし、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、イグニッションスイッチ510がOFFからONに操作されたことを契機として実行する、第2の診断処理が組み込まれた制御対象機器の制御処理の一例を示している。なお、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、不揮発性メモリ210Bに格納されているアプリケーションプログラムに従って、第2の診断処理が組み込まれた制御処理を実行する。
ステップ30では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MRLY端子からリレースイッチ220にON信号を出力する。ON信号が入力されたリレースイッチ220は、出力端子から電源リレー520にON信号を出力して電源リレー520をONにし、バッテリ500からマイクロコンピュータ210への電源供給を自己保持する。
ステップ31では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、INHMON端子にOFF信号が入力されているか否か、即ち、ウェイクアップ回路230のINH端子からOFF信号が出力されているか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、INHMON端子にOFF信号が入力されていれば(Yes)、処理をステップ33へと進める。一方、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、INHMON端子にOFF信号が入力されていない、即ち、INHMON端子にON信号が入力されていると判定すれば(No)、処理をステップ32へと進める。
ステップ32では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、INH端子にON固着が発生していると診断する。なお、INH端子がON固着していれば、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、その診断結果を不揮発性メモリ210Bの診断フラグに記録したり、その診断結果を表示装置、音声装置など(図示せず)を作動させて通知したりしてもよい(以下同様)。その後、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、処理をステップ33へと進める。ここで、表示装置、音声装置などが、通知装置の一例として挙げられる。
ステップ33では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MODE端子からウェイクアップ回路230にノーマルモード信号を出力する。ノーマルモード信号が入力されたウェイクアップ回路230は、スリープモードからノーマルモードに遷移して、INH端子からON信号を出力し続ける。
ステップ34では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、INHMON端子にON信号が入力されているか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、INHMON端子にON信号が入力されていると判定すれば(Yes)、処理をステップ36へと進める。一方、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、INHMON端子にON信号が入力されていない、即ち、INHMON端子にOFF信号が入力されていると判定すれば(No)、処理をステップ35へと進める。
ステップ35では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、INH端子にOFF固着が発生していると診断する。その後、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、処理をステップ36へと進める。
ステップ36では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、イグニッションスイッチ510がONからOFFに操作されるまで、制御対象機器を制御する通常制御を繰り返し実行する。その後、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、処理を図9に示すステップ23へと進め、シャットダウン処理を実行する。なお、ステップ23以降の処理は、上記において説明済であるため、その説明は省略する。必要であれば、先の説明を参照されたい(以下同様)。
かかる第2の診断処理が組み込まれた制御処理によれば、第1の診断処理の作用及び効果に加えて、マイクロコンピュータ210が起動された初期化処理において、リレースイッチ220及びウェイクアップ回路230に対する作動指示に応じて、ウェイクアップ回路230のINH端子からどのような信号が出力されているかを判定し、INH端子がON固着しているかOFF固着しているかを特定することができる。即ち、バッテリ500からマイクロコンピュータ210への電源供給を自己保持した直後には、ウェイクアップ回路230のINH端子にON固着が発生していなければ、ウェイクアップ回路230がスリープ状態にあるので、INH端子からOFF信号が出力されている。この認識に基づいて、バッテリ500からマイクロコンピュータ210への電源供給を自己保持した直後に、INH端子からON信号が出力されていれば、INH端子にON固着が発生していると診断することができる。
また、ウェイクアップ回路230をスリープモードからノーマルモードへと遷移させたときには、INH端子にOFF固着が発生していなければ、INH端子からON信号が出力されている。この認識に基づいて、ウェイクアップ回路230をスリープモードからノーマルモードに遷移させても、INH端子からOFF信号が出力されていれば、INH端子にOFF固着が発生していると診断することができる。要するに、マイクロコンピュータ210が起動された初期化処理において、ウェイクアップ回路230がリレースイッチ220及びウェイクアップ回路230に対する作動指示に適合した信号を出力しているか否かに基づいて、ウェイクアップ回路230の出力端子にON固着が発生しているかOFF固着が発生しているかを特定することができる。
図12は、マイクロコンピュータ210を起動させる他の回路の一例を示している。
電子制御装置200は、図4に示す回路の構成に加え、強制遮断回路240、及びAND回路250を更に備えている。
強制遮断回路240は、電源が供給されるVSUP端子、INHNG端子、及びNG端子を備えている。そして、強制遮断回路240は、VSUP端子に電源が供給された状態において、NG端子にON信号が入力されると、INHNG端子からOFF信号を出力し、NG端子にOFF信号が入力されると、INHNG端子からON信号を出力する。また、AND回路250は、2つの入力端子及び1つの出力端子を備え、2つの入力端子の両方にON信号が入力されると、その出力端子からON信号を出力し、2つの入力端子の両方にON信号が入力されていないと、その出力端子からOFF信号を出力する。
AND回路250の一方の入力端子は、ウェイクアップ回路230のINH端子に接続され、AND回路250の他方の入力端子は、強制遮断回路240のINHNG端子に接続されている。また、AND回路250の出力端子は、リレースイッチ220の1つの入力端子に接続されている。さらに、強制遮断回路240のVSUP端子は、バッテリ500に接続され、強制遮断回路240のNG端子は、マイクロコンピュータ210において電源リレー520を強制的にOFFする信号を出力するINHNG端子に接続されている。
従って、マイクロコンピュータ210のシャットダウン処理において、ウェイクアップ回路230のINH端子にON固着が発生していても、強制遮断回路240がAND回路250にOFF信号を出力することで、リレースイッチ220を介して電源リレー520強制的にOFFにすることができる。
図13は、図12に示す回路を前提とし、イグニッションスイッチ510がOFFからONに操作されたことを契機として、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが実行する、第3の診断処理が組み込まれた制御対象機器の制御処理の一例を示している。なお、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、不揮発性メモリ210Bに格納されたアプリケーションプログラムに従って、第3の診断処理が組み込まれた制御処理を実行する。
ステップ40では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MRLY端子からリレースイッチ220にON信号を出力する。ON信号が入力されたリレースイッチ220は、電源リレー520をONにすることで、バッテリ500からマイクロコンピュータ210への電源供給を自己保持する。
ステップ41では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MODE端子からウェイクアップ回路230にノーマルモード信号を出力する。ノーマルモード信号が入力されたウェイクアップ回路230は、スリープモードからノーマルモードへと遷移して、INH端子からリレースイッチ220にON信号を出力し続ける。
ステップ42では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、イグニッションスイッチ510がONからOFFに操作されるまで、制御対象機器を制御する通常制御を繰り返し実行する。
ステップ43では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、不揮発性メモリ210Bの診断フラグを、INH端子にOFF固着が発生していることを特定可能な値に設定する。
ステップ44では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MRLY端子からリレースイッチ220にOFF信号を出力する。
ステップ45では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、不揮発性メモリ210Bの診断フラグを、MRLY端子及びINH端子が正常であることを特定可能値に設定する。
ステップ46では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MODE端子からウェイクアップ回路230にスリープモード信号を出力する。スリープモード信号が入力されたウェイクアップ回路230は、ノーマルモードからスリープモードに遷移して、INH端子がON固着していなければ、INH端子からAND回路250にOFF信号を出力する。
ステップ47では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、不揮発性メモリ210Bの診断フラグを、INH端子にON固着が発生していることを特定可能な値に設定する。
ステップ48では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、INHNG端子から強制遮断回路240にON信号を出力する。ON信号が入力された強制遮断回路240は、INHNG端子からAND回路250にOFF信号を出力する。
ステップ49では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、不揮発性メモリ210Bの診断フラグを、MRLY端子にON固着が発生していることを特定可能な値に設定する。
ステップ50では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、消費電力を低減する低消費電力モードに移行する。その後、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、第3の診断処理が組み込まれた制御処理を終了させる。
かかる第3の診断処理が組み込まれた制御処理によれば、第1及び第2の診断処理の作用及び効果に加え、ウェイクアップ回路230のINH端子にON固着が発生していると診断された場合、強制遮断回路240からAND回路250にOFF信号が出力される。AND回路250にOFF信号が出力されると、2つの入力端子の両方にON信号が入力されているという条件が成立しなくなり、その出力端子からリレースイッチ220にOFF信号が出力される。このとき、イグニッションスイッチ510がOFFになっており、MRLY端子からOFF信号が出力されているので、リレースイッチ220の3つの入力端子にOFF信号が入力され、その出力端子から電源リレー520にOFF信号が出力される。
従って、マイクロコンピュータ210のMRLY端子にON固着が発生していなければ、電源リレー520が強制的にOFFになって、バッテリ500からマイクロコンピュータ210への電源供給が遮断され、マイクロコンピュータ210がシャットダウンすることができる。
強制遮断回路240によってリレースイッチ220を介して電源リレー520を強制的にOFFにしようとしても、マイクロコンピュータ210が動作を継続していれば、MRLY端子がON固着しており、リレースイッチ220の3つの入力端子にOFF信号が入力されないと判断することができる。この認識によって、MRLY端子にON固着が発生していることを診断することができる。
マイクロコンピュータ210を起動する回路は、図14に示すように、ウェイクアップ回路230のINH端子とマイクロコンピュータ210のINHMON端子とを接続する回路、即ち、INH端子から出力される信号をモニタするモニタ回路を更に組み込んでもよい。このようにすれば、マイクロコンピュータ210は、ウェイクアップ回路230のINH端子からどのような信号が出力されているかを把握することができる。
図15は、図14に示す回路を前提とし、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、イグニッションスイッチ510がOFFからONに操作されたことを契機として実行する、第4の診断処理が組み込まれた制御処理の一例を示している。なお、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、不揮発性メモリ210Bに格納されたアプリケーションプログラムに従って、第4の診断処理が組み込まれた制御処理を実行する。
ステップ60では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MRLY端子からリレースイッチ220にON信号を出力する。ON信号が入力されたリレースイッチ220は、出力端子から電源リレー520にON出力信号を出力して電源リレー520をONにし、バッテリ500からマイクロコンピュータ210への電源供給を自己保持する。
ステップ61では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、INHMON端子にOFF信号が入力されているか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、INHMON端子にOFF信号が入力されていると判定すれば(Yes)、処理をステップ63へと進める。一方、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、INHMON端子にOFF信号が入力されていない、即ち、INHMON端子にON信号が入力されていると判定すれば(No)、処理をステップ62へと進める。
ステップ62では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、ウェイクアップ回路230のINH端子にON固着が発生していると診断する。その後、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、処理をステップ63へと進める。
ステップ63では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、MODE端子からウェイクアップ回路230にノーマルモード信号を出力する。ノーマルモード信号が入力されたウェイクアップ回路230は、スリープモードからノーマルモードへと遷移して、INH端子からAND回路250にON信号を出力し続ける。
ステップ64では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、INHMON端子にON信号が入力されているか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、INHMON端子にON信号が入力されていると判定すれば(Yes)、処理をステップ66へと進める。一方、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、INHMON端子にON信号が入力されていない、即ち、INHMON端子にOFF信号が入力されていると判定すれば(No)、処理をステップ65へと進める。
ステップ65では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、ウェイクアップ回路230のINH端子にOFF固着が発生していると診断する。その後、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、処理をステップ66へと進める。
ステップ66では、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aが、イグニッションスイッチ510がONからOFFに操作されるまで、制御対象機器を制御する通常制御を繰り返し実行する。その後、マイクロコンピュータ210のプロセッサ210Aは、処理を図13に示すステップ43へと進める。
かかる第4の診断処理が組み込まれた制御処理によれば、第2の診断処理と同様に、ウェイクアップ回路230のINH端子がON固着しているかOFF固着しているかを特定することができる。なお、他の作用及び効果は、第3の診断処理と同様であるため、その説明は省略する。必要であれば、第3の診断処理の説明を参照されたい。
なお、当業者であれば、様々な上記実施形態の技術的思想について、その一部を省略したり、その一部を適宜組み合わせたり、その一部を周知技術に置換したりすることで、新たな実施形態を生み出せることを容易に理解できるであろう。
その一例を挙げると、強制遮断回路240は、マイクロコンピュータ210よりも消費電力及び処理能力が低い、他のマイクロコンピュータで構成されてもよい。また、強制遮断回路240は、マイクロコンピュータ210がソフトウエアにより実装してもよい。
200…電子制御装置 210…マイクロコンピュータ 220…リレースイッチ 230…ウェイクアップ回路 240…強制遮断回路 300…OTA電子制御装置(外部機器) 520…電源リレー

Claims (14)

  1. マイクロコンピュータ、ウェイクアップ回路、及び電源リレーを自己保持するリレースイッチを備え、前記ウェイクアップ回路がウェイクアップ信号に応答して前記リレースイッチを作動させ、前記マイクロコンピュータへの給電を開始して起動する電子制御装置であって、
    シャットダウン処理中に、前記マイクロコンピュータが、不揮発性メモリに格納された診断フラグを前記ウェイクアップ回路の出力端子にOFF固着が発生したことを特定可能な値に設定した後、前記ウェイクアップ回路に停止指令を出力するに先立って、前記リレースイッチに停止指令を出力することで、前記ウェイクアップ回路からの出力信号に基づいて当該ウェイクアップ回路の出力端子の固着を診断するように構成された、
    電子制御装置。
  2. 前記ウェイクアップ回路の出力端子から出力される信号をモニタするモニタ回路を更に備え、
    前記マイクロコンピュータが、前記ウェイクアップ回路が前記リレースイッチ及び前記ウェイクアップ回路に対する作動指示に適合した信号を出力しているか否かに基づいて、前記出力端子から常にON信号が出力されるON固着が発生しているか、又は前記出力端子から常にOFF信号が出力されるOFF固着が発生しているかを特定するように構成された、
    請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記リレースイッチを介して前記電源リレーを強制的にOFFにする強制遮断回路を更に備え、
    前記マイクロコンピュータが、前記ウェイクアップ回路の出力端子にON固着が発生していると特定したとき、前記強制遮断回路によって前記電源リレーを強制的にOFFにするように構成された、
    請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 前記マイクロコンピュータが起動された初期化処理において、前記マイクロコンピュータが、前記ウェイクアップ回路が前記リレースイッチ及び前記ウェイクアップ回路に対する作動指示に適合した信号を出力しているか否かに基づいて、前記出力端子から常にON信号が出力されるON固着が発生しているか、又は前記出力端子から常にOFF信号が出力されるOFF固着が発生しているかを特定するように構成された、
    請求項2に記載の電子制御装置。
  5. 前記マイクロコンピュータが、前記ウェイクアップ回路の出力端子にON固着が発生していると診断したとき、前記マイクロコンピュータの消費電力を低減する低消費電力モードに移行するように構成された、
    請求項2に記載の電子制御装置。
  6. 前記マイクロコンピュータが、前記ウェイクアップ回路の出力端子に固着が発生していると診断したとき、その旨を通知する通知装置を作動させるように構成された、
    請求項1に記載の電子制御装置。
  7. 前記ウェイクアップ信号は、外部機器から送信される、
    請求項1に記載の電子制御装置。
  8. ウェイクアップ信号に応答して電源リレーを自己保持するリレースイッチを作動させ、マイクロコンピュータへの給電を開始して起動するウェイクアップ回路を備えた電子制御装置の前記マイクロコンピュータが、
    シャットダウン処理中に、不揮発性メモリに格納された診断フラグを前記ウェイクアップ回路の出力端子にOFF固着が発生したことを特定可能な値に設定した後、前記ウェイクアップ回路に停止指令を出力するに先立って、前記リレースイッチに停止指令を出力することで、前記ウェイクアップ回路からの出力信号に基づいて当該ウェイクアップ回路の出力端子の固着を診断する、
    ウェイクアップ回路の診断方法。
  9. 前記電子制御装置は、前記ウェイクアップ回路の出力端子から出力される信号をモニタするモニタ回路を更に備え、
    前記マイクロコンピュータが、前記ウェイクアップ回路が前記リレースイッチ及び前記ウェイクアップ回路に対する作動指示に適合した信号を出力しているか否かに基づいて、前記出力端子から常にON信号が出力されるON固着が発生しているか、又は前記出力端子から常にOFF信号が出力されるOFF固着が発生しているかを特定する、
    請求項8に記載のウェイクアップ回路の診断方法。
  10. 前記電子制御装置は、前記リレースイッチを介して前記電源リレーを強制的にOFFにする強制遮断回路を更に備え、
    前記マイクロコンピュータが、前記ウェイクアップ回路の出力端子にON固着が発生していると特定したとき、前記強制遮断回路によって前記電源リレーを強制的にOFFにする、
    請求項9に記載のウェイクアップ回路の診断方法。
  11. 前記マイクロコンピュータが起動された初期化処理において、前記マイクロコンピュータが、前記ウェイクアップ回路が前記リレースイッチ及び前記ウェイクアップ回路に対する作動指示に適合した信号を出力しているか否かに基づいて、前記出力端子から常にON信号が出力されるON固着が発生しているか、又は前記出力端子から常にOFF信号が出力されるOFF固着が発生しているかを特定する、
    請求項9に記載のウェイクアップ回路の診断方法。
  12. 前記マイクロコンピュータが、前記ウェイクアップ回路の出力端子にON固着が発生していると診断したとき、前記マイクロコンピュータの消費電力を低減する低消費電力モードに移行する、
    請求項9に記載のウェイクアップ回路の診断方法。
  13. 前記マイクロコンピュータが、前記ウェイクアップ回路の出力端子に固着が発生していると診断したとき、その旨を通知する通知装置を作動させる、
    請求項8に記載のウェイクアップ回路の診断方法。
  14. 前記ウェイクアップ信号は、外部機器から送信される、
    請求項8に記載のウェイクアップ回路の診断方法。
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