以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車1の左側面図である。自動車1は、いわゆる乗用自動車である。尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両右側を単に「右」といい、車両左側を単に「左」というものとする。車両の左右方向が車幅方向である。
自動車1の前部には、動力室Sが設けられている。動力室Sには、走行用モータM等からなるパワートレイン(図示せず)が格納されている。従って、動力室Sは、例えばパワートレイン格納室、モータルーム等と呼ぶこともできる。自動車1は電気自動車であってもよいし、ハイブリッド自動車(プラグインハイブリッド自動車も含む)であってもよい。自動車1が電気自動車である場合には、動力室Sに走行用モータMが搭載される。自動車1がハイブリッド自動車の場合には、動力室Sに走行用モータMと、図示しないが内燃機関(エンジン)が搭載される。また、図示しないが、走行用モータは自動車1の後部に搭載されていてもよいし、車輪(ホイール)の内側に搭載されたインホイールモータであってもよい。
動力室Sの上部には、ボンネットフード2が設けられている。自動車1は、動力室Sに搭載されたエンジンや走行用モータM等で後輪を駆動するフロントエンジンリヤドライブ車(以下、FR車という)であってもよいし、動力室Sに搭載されたエンジンや走行用モータM等で前輪を駆動するフロントエンジンフロントドライブ車(以下、FF車という)であってもよい。自動車は、FR車とFF車以外にも、4輪を駆動する4輪駆動車であってもよい。
図2に示すように、自動車1には、動力室Sの後方に車室Rが設けられている。車室Rの底面は、フロアパネル3で構成されており、従って、このフロアパネル3の上方空間が車室Rとなる。車室Rの上部にはルーフ4が設けられている。また、図1に示すように、自動車1の左側部には、フロントドア5と、リヤドア6とが開閉自在に配設されている。尚、図示しないが、自動車1の右側にもフロントドアと、リヤドアとが開閉自在に配設されている。
図2に示すように、自動車1は、本発明に係る車体構造1Aを備えている。車体構造1Aは、フロアパネル3とダッシュパネル7を備えているが、ダッシュパネル7は、本発明の車体構造1Aを構成しない部材としてもよい。車室Rと動力室Sとを前後方向に仕切っている部材がダッシュパネル7である。ダッシュパネル7は、例えば鋼板等で構成されており、左右方向に延びるとともに上下方向にも延びている。ダッシュパネル7の下側部分は、下端部へ近づくほど後に位置するように傾斜ないし湾曲しており、ダッシュパネル7の下端部がフロアパネル3の前端部に接続されている。したがって、フロアパネル3は、ダッシュパネル7の下端部から後方へ延びるように設けられる。
この実施形態では、車室Rの右側が運転席側であり、車室Rの左側が助手席側である。図2は、自動車1の運転席側の断面であり、フロアパネル3及びダッシュパネル7の断面と、フロアパネル3に取り付けられている運転席シート8及び後席シート10、ダッシュパネル7に取り付けられているブレーキペダルBの概略構造を示している。運転席シート8は、車室Rの左右方向中央部よりも右側に設けられる一方、車室Rの左右方向中央部よりも左側には助手席シート9(図1に示す)が設けられている。尚、これに限らず、車室Rの左側が運転席側、車室Rの右側が助手席側であってもよい。また、車室Rの後席が2列以上設けられていてもよい。
自動車1の車体構造1Aについてさらに具体的に説明すると、図1に破線で示すように、自動車1の左側部及び右側部には、それぞれ、フロントドア5によって開閉される前部ドア開口部40と、リヤドア6によって開閉される後部ドア開口部41とが形成されている。図2~図4に示すように、車体構造1Aは、フロアパネル3の左右方向両端部において前後方向に延びるように配設される左右一対のサイドシル42を備えている。また、車体構造1Aは、フロアパネル3の前部を構成している前部フロアパネル30の左右方向両端部において上下方向に延びるように配設される左右一対のヒンジピラー43も備えている。このヒンジピラー43の下部は、サイドシル42の前部近傍に接続されており、ヒンジピラー43はそこから上方へ延びている。このヒンジピラー43の上部にはフロントピラー44の下部が接続されている。図1に示すように、フロントピラー44は、上側へ行くほど後に位置するように傾斜しながら延びており、ルーフ4の前部と接続されている。さらに、車体構造1Aは、サイドシル42の前後方向中間部から上方へ延びるセンターピラー45を備えている。前部ドア開口部40は、ヒンジピラー43の後縁部、フロントピラー44の下縁部、サイドシル42の上縁部、センターピラー45の前縁部及びルーフ4によって形成されている。フロントドア5はヒンジピラー43に支持され、リヤドア6はセンターピラー45に支持されている。尚、リヤドア6は省略される場合もあり、この場合は後部ドア開口部41も省略される。
図2に示すように、ダッシュパネル7には、ブレーキペダルBが揺動自在に設けられている。すなわち、ダッシュパネル7の右側における車室R内側には、運転席シート8と対向する部分に、ペダルブラケット11が取り付けられている。ペダルブラケット11は、フロアパネル3の上面から上方へ離れて設けられている。ペダルブラケット11には、左右方向に延びる支軸11aが設けられている。この支軸11aには、ブレーキペダルBの上端部が軸支されている。
ブレーキペダルBは、支軸11aに支持された部分から下方へ延びている。ブレーキペダルBの下端部が乗員によって踏み込まれる部分である。ブレーキペダルBには、ロッドB1の後端部が連結されている。ロッドB1の前端部は、ブレーキ倍力装置12の入力部に接続されている。尚、ブレーキ倍力装置12以外のブレーキ力発生装置にロッドB1の前端部を連結してもよい。
尚、ブレーキペダルBの支持構造は上述した構造に限られるものではなく、図示しないが、いわゆるオルガンペダルタイプのブレーキペダルであってもよい。この場合、ブレーキペダルの下部が左右方向に延びる支軸を介してフロアパネル3に対して揺動自在に支持されることになる。
図5は、アクセルペダルAの位置を示すダッシュパネル7及びフロアパネル3の断面図である。アクセルペダルAは、いわゆるオルガンペダルタイプであり、当該アクセルペダルAの下部が左右方向に延びる支軸A1を介してフロアパネル3に対して揺動自在に支持されている。尚、アクセルペダルAは、図示しないが吊り下げタイプであってもよい。この場合、アクセルペダルAの上部が左右方向に延びる支軸を介してダッシュパネル7に揺動自在に支持される。走行用モータMで走行する自動車1の場合も加速時に操作するペダルを備えており、本明細書では、このペダルもアクセルペダルと呼ぶことにする。
また、図示しないが、車室Rに設けられた操作レバー(図示せず)によって乗員がギヤ比を変更するマニュアルトランスミッションを搭載している場合、クラッチを操作するためのペダルが車室Rに設けられる。通常、アクセルペダルAが一番右、ブレーキペダルBがアクセルペダルAの左側方、クラッチペダルがブレーキペダルBの左側方に位置している。
また、図示しないが、例えば自動車の運転教習等に使用される教習車では、助手席側にもアクセルペダル及びブレーキペダルが運転席側と同様に設けられている。この教習車にも本発明を適用することができる。
(フロアパネルの構成)
図6に示すように、フロアパネル3は、前部フロアパネル30と、シート載置フロアパネル34と、接続パネル35(詳細は後述する)とを備えている。前部フロアパネル30、シート載置フロアパネル34及び接続パネル35は、運転席側だけでなく、助手席側にも設けられている。例えば、前部フロアパネル30、シート載置フロアパネル34及び接続パネル35は、運転席側から助手席側まで連続していてもよいし、運転席側と助手席側とで別部材で構成されていてもよい。
前部フロアパネル30、シート載置フロアパネル34及び接続パネル35は、別部材で構成されており、互いに接合されて1つのフロアパネル3を構成している。さらに、シート載置フロアパネル34は、当該シート載置フロアパネル34の前側部分を構成する第1フロアパネル(後部フロアパネル)31と、当該シート載置フロアパネル34の後側部分を構成する第2フロアパネル32とを備えている。第1フロアパネル31及び第2フロアパネル32は、別部材で構成されており、互いに接合されることによってシート載置フロアパネル34が構成されている。
図3及び図4に示すように、前部フロアパネル30、接続パネル35及び第1フロアパネル31には、フロアトンネル部30cが形成されていてもよい。フロアトンネル部30cは、前部フロアパネル30と接続パネル35と第1フロアパネル31の左右方向中央部(運転席と助手席との間の部分)を上方へ膨出させることによって形成することができ、例えば前部フロアパネル30の前部から第1フロアパネル31の後部まで前後方向に連続して延びる形状とすることができる。
図2に示すように、前部フロアパネル30は、ダッシュパネル7の下端部から後方へ延びるとともに左右方向に延びている。図6に示すように、前部フロアパネル30には、ブレーキペダルB及びアクセルペダルAを操作するペダル操作者の踵が置かれる踵載置部30aが設けられている。踵載置部30aは、アクセルペダルAやブレーキペダルBを操作する際に、乗員の踵が自然に置かれる部分であり、乗員の体格や運転姿勢等によって多少異なるが、概ね図6に示す範囲(領域)である。すなわち、踵載置部30aは、前部フロアパネル30における前端部から後方に離れた部分から前部フロアパネル30における後端部から前方に離れた部分までの連続した領域と定義することができ、前部フロアパネル30の前後方向中間部ということもできる。
図2に示すように、第2フロアパネル32は、前部フロアパネル30から後方に離れて設けられ、後席シート10が取り付けられる部材である。後席シート10は、座面を構成する後席シートクッション部10aと、背もたれ部を構成する後席シートバック部10bとを備えている。後席シートクッション部10aは、第2フロアパネル32の上面に固定されている。
第2フロアパネル32は、少なくとも、後席シートクッション部10aの前端部に対応する部分から後端部に対応するまで連続しているが、後席シートクッション部10aの後端部よりも後方まで延長されていてもよい。この場合、後席シート10の後方に2列目となる後席シートを設置することや、荷物を載置する荷室を設けることが可能になる。
また、第1フロアパネル31は、接続パネル35の後部から第2フロアパネル32の前部まで延びている。そして、第1フロアパネル31は、前部フロアパネル30よりも下に位置付けられている。例えば前部フロアパネル30が略水平に前後方向に延びるとともに、第1フロアパネル31も略水平に前後方向に延びる形状とすることができる。
また、第2フロアパネル32も略水平に前後方向に延びる形状とすることができる。第2フロアパネル32は第1フロアパネル31よりも上に位置している。このことで、第2フロアパネル32の前部から第1フロアパネル31の後部まで上下方向に延びる後部板部3Bをフロアパネル3が備えている。後部板部3Bを介して第2フロアパネル32と第1フロアパネル31とが接続されることになるので、第2フロアパネル32と第1フロアパネル31との間には段差が形成されることになる。
以上の構成により、第1フロアパネル31が前部フロアパネル30及び第2フロアパネル32に比べて一段下に位置することになる。前部フロアパネル30及び第2フロアパネル32と、第1フロアパネル31との高さの差は、例えば5cm以上または10cm以上に設定することができ、また15cm以上に設定してもよい。前部フロアパネル30と第2フロアパネル32とは、同じ高さであってもよいし、前部フロアパネル30が第2フロアパネル32より低くてもよいし、高くてもよい。また、前部フロアパネル30、第1フロアパネル31及び第2フロアパネル32は、厳密に水平でなくてもよく、後側へ行くほど下に位置するように傾斜していてもよい。また、前部フロアパネル30、第1フロアパネル31及び第2フロアパネル32の一部のみ傾斜し、他の部分が略水平であってもよい。さらに、第2フロアパネル32は第1フロアパネル31と同じ高さであってもよい。
上記後部板部3Bは、第2フロアパネル32に一体成形されていてもよいし、第1フロアパネル31に一体成形されていてもよいし、これらフロアパネル31、32とは別体に成形されていてもよい。また、後部板部3Bは略鉛直に延びていてもよいし、傾斜ないし湾曲していてもよい。例えば、後部板部3Bは、下へ行くほど前に位置するように傾斜ないし湾曲させることができる。
図2に示すように、第1フロアパネル31には、前席シート8を固定するための第1前席シート固定部(前部シート固定部)31a及び第2前席シート固定部(後部シート固定部)31bが設けられている。第1前席シート固定部31aは、第1フロアパネル31の前後方向中央部よりも前に設けられており、例えば第1フロアパネル31に固定された左右方向に長いメンバ等で構成されている。第2前席シート固定部31bも同様に、左右方向に長いメンバ等で構成されており、第1前席シート固定部31aから後方に所定距離だけ離れて設けられている。第1前席シート固定部31a及び第2前席シート固定部31bの構成は、メンバに限られるものではなく、板材等で構成された各種形状のものを用いることができる。尚、この実施形態では、第1前席シート固定部31aの方が第2前席シート固定部31bに比べて高く形成されているが、第1前席シート固定部31a及び第2前席シート固定部31bの高さは同じであってもよい。
第2フロアパネル32の少なくとも前部には、後席シート10を固定するための後席用シート固定部32aが設けられている。この後席用シート固定部32aは、前席シート固定部31a、31bと同様に構成されていてもよいし、別構造であってもよい。第2フロアパネル32と第1フロアパネル31とが同じ高さに配置されている場合には、前席シート8と後席シート10とを同じ高さに配置することができる。
(前席シート)
前席シート8は、前席シートクッション部8aと、前席シートバック部8bと、前席シートクッション部8aの前後方向の位置調整を行うシートスライド機構8cとを備えている。前席シートクッション部8aは、前席乗員の座面を構成する部分であり、図示しないが、例えば前席シートクッション部8a内に設けられているシートフレームと、該シートフレームに支持されたクッション材、クッション材を覆う表皮材等で構成されている。また、前席シートバック部8bは、前席乗員の背もたれ部を構成する部分であり、図示しないが、シートフレームと、クッション材、表皮材等で構成されている。
前席シートバック部8bの下部は、前席シートクッション部8aの後部に対してリクライニング機構8dを介して取り付けられている。リクライニング機構8dは、従来から周知のものであり、前席シートバック部8bを任意の傾斜角度にして固定状態にするための機構である。
シートスライド機構8cは、従来から周知の機構を用いることができ、例えば、前席シートクッション部8aの下部に固定される可動部材8eと、第1フロアパネル31の第1前席シート固定部31a及び第2前席シート固定部31bに固定されるレール8fとを備えている。レール8fは前席シートクッション部8aを前後方向に案内するための部材であり、前後方向に延びている。レール8fの前部が第1前席シート固定部31aに固定され、後部が第2前席シート固定部31bに固定されている。第1前席シート固定部31aが第2前席シート固定部31bに比べて高いので、レール8fは前へ行くほど上に位置するように傾斜している。レール8fは略水平であってもよい。
可動部材8eは、レール8fに係合した状態で当該レール8fに対して前後方向に相対移動可能な部材である。可動部材8eのレール8fに対する前後方向の位置は、所定範囲内であれば任意の位置にすることができ、その位置で可動部材8eをレール8fにロックすることができる。具体的には、シートスライド機構8cは、可動部材8eをレール8fにロックしたロック状態と、前後方向へのスライドを許容する非ロック状態とに切り替えられるロック機構8gを備えている。ロック機構8gは、操作レバー8hを備えており、乗員が操作レバー8hを手動操作することによってロック解除が可能に構成されたものであり、従来から周知である。例えば、常時下方へ付勢された操作レバー8hを上方へ操作することでロック機構8gが非ロック状態になる一方、操作レバー8hから手を離すことで当該操作レバー8hが下方へ移動してロック機構8gがロック状態になる。前席シート8の前後方向の調整範囲、即ち最前端位置及び最後端位置は、シートスライド機構8cによって設定することができる。
上記シートスライド機構8cの高さは、第1フロアパネル31の高さ、第1前席シート固定部31a及び第2前席シート固定部31bの高さによって設定することができる。この実施形態では、前部フロアパネル30と比較した時、前部フロアパネル30がシートスライド機構8cよりも上に位置付けられているように、シートスライド機構8cの高さが設定されている。
(後席シート)
後席シート10は、後席シートクッション部10aと、後席シートバック部10bとを備えている。後席シートクッション部10a及び後席シートバック部10bは前席シート8のものと同様に構成することができる。後席シートクッション部10aが、第2フロアパネル32の後席用シート固定部32aに固定されている。尚、後席シート10にも前席シート8と同様なシートスライド機構やリクライニング機構を設けてもよい。
(接続パネル)
図6に示すように、接続パネル35は、前部フロアパネル30と第1フロアパネル31とを接続する部材であり、前部フロアパネル30の後部から第1フロアパネル31の前部まで連続して延びている。この実施形態では、前部フロアパネル30が第1フロアパネル31よりも上に位置していることで、これらを接続する接続パネル35は、後側へ行くほど下に位置するように傾斜ないし湾曲した形状になる。
接続パネル35の少なくとも前部は、前席シート8の前部よりも前方に位置付けられている。図6には、前席シート8がシートスライド機構8cによって最前端位置までスライドした状態にあるときの前席シートクッション部8aの前部を仮想線で示している。この位置にある前席シートクッション部8aの前部よりも接続パネル35の前部が前に位置付けられており、従って、平面視では、前席シートクッション部8aの前方に接続パネル35の前部または前部及び中間部が見えるような位置関係になる。
また、車体の側面視で、接続パネル35の前部は、ヒンジピラー43の後部(後縁部)よりも前方に位置付けられている。つまり、ヒンジピラー43の後縁部は、前部ドア開口部40(図1に破線で示す)の前縁部となる部分であることから、接続パネル35の前部は、前部ドア開口部40の前縁部よりも前方に位置付けられることになる。
接続パネル35は、前部フロアパネル30の後部から第1フロアパネル31の前部まで同じ傾斜角度で傾斜した部材であってもよいし、前後方向の一部分が他の部分と異なる傾斜角度で傾斜していてもよい。また、接続パネル35は、前部フロアパネル30の後部から第1フロアパネル31の前部まで同じ曲率で湾曲した部材であってもよいし、前後方向の一部分が他の部分と異なる曲率で湾曲していてもよい。また、接続パネル35の前後方向の一部分が傾斜し、他の部分が湾曲していてもよい。接続パネル35の前後方向の一部分のみが略水平な水平部であってもよいし、接続パネル35の前後方向の一部分に段差があってもよい。
本実施形態では、接続パネル35は、3つの領域、即ち前側領域35aと、中間領域35bと、後側領域35cとに区分けすることができる構造となっている。前側領域35aが、最前端位置までスライドした前席シートクッション部8aの前部よりも前に位置している。前側領域35aは、接続パネル35の前縁部から前後方向中間部までの領域であり、また、後側領域35cは、接続パネル35の後縁部から前後方向中間部までの領域である。中間領域35bは、前側領域35aの後縁部から後側領域35cの前縁部までの領域である。尚、前側領域35aを省略して中間領域35bの傾斜を接続パネル35の前縁部まで延長してもよいし、後側領域35cを省略して中間領域35bの傾斜を接続パネル35の後縁部まで延長してもよい。
前側領域35aは、後側へ行くほど下に位置するように、下向きに湾曲した部分で構成されており、前部フロアパネル30の後方に凹状な部分を形成している。中間領域35bは、後側へ行くほど下に位置するように傾斜した部分で構成されている。後側領域35cは、後側へ行くほど下に位置するように、上向きに湾曲した部分で構成されており、第1フロアパネル31の前方に凸状な部分を形成している。前側領域35aと中間領域35bは滑らかに連続している。また、中間領域35bと後側領域35cも滑らかに連続している。中間領域35bは湾曲していてもよい。
接続パネル35の上面には、図示しないが滑り止め部を設けることもできる。滑り止め部は、例えば凹凸形状や、ゴム等の摩擦係数の高い部材等で構成することができる。
(空調装置)
本実施形態に係る自動車1には、図4に示すような空調装置70が搭載されている。空調装置70は、車室Rの前部、即ち前部フロアパネル30の上方に配設されており、図示しないがインストルメントパネルの内部に収容されている。従って、車体構造1は、空調装置70を備えている。尚、図示している空調装置70は、いわゆる室内ユニットであり、図示しない室外ユニットである圧縮機、凝縮器、受液器及びこれらを接続する冷媒配管等は動力室S等に配設されている。室外ユニットも含めて空調装置70とすることもできるが、本明細書では、室内ユニットを空調装置70というものとする。上記圧縮機は、エンジンの動力で駆動されるものであってもよいし、電動モータで駆動されるものであってもよい。
空調装置70は、空調風を生成する空調ユニット本体部71と、空調風ダクト72とを備えている。空調ユニット本体部71は、図示しないが、ブロワファンと、冷却用熱交換器(冷却器)と、加熱用熱交換器(加熱器)とを備えている。ブロワファンは、図示しないモータで回転駆動され、内気または外気を空調ユニット本体部71内に取り入れるように構成されている。尚、空調装置70は、少なくとも冷却用熱交換器を備えていていればよい。
冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器はブロワファンによって送風された空気の温度調節を行うためのものである。具体的には、冷却用熱交換器には、膨張弁を介して減圧された冷媒が流入するようになっており、この冷却用熱交換器は蒸発器で構成することができる。一方、加熱用熱交換器には、走行用モータM等を冷却するための冷却水が流入するようになっており、この加熱用熱交換器はヒータコアで構成することができる。尚、加熱用熱交換器を冷媒凝縮器で構成してもよい。
ブロワファンによって取り入れられた空気は、冷却用熱交換器を通過して冷却され、冷風が生成される。また、冷却用熱交換器を通過した空気は、エアミックスダンパ(図示せず)によって加熱用熱交換器へ送られる量が設定される。加熱用熱交換器を通過した空気は加熱されて温風となり、空調ユニット本体部71の下流側へ流れる。空調ユニット本体部71の下流側では、冷風と温風とが混合して所望温度の空調風が生成される。
空調ユニット本体部71は助手席の前方に配置されている。空調ユニット本体部71をダッシュパネル7に固定することで、空調ユニット本体部71をフロアパネル3から浮いた状態で固定できる。
空調風ダクト72は、空調ユニット本体部71で生成された空調風を車室Rの所望の部位へ流通させる通路を構成するための部材である。所望の部位とは、例えば、フロントウインドガラスの内面、乗員の上半身、乗員の足元等である。尚、運転席が左側にある場合には、空調ユニット本体部71を右側に配置すればよい。
(バッテリ)
図2に示すように、この自動車1には、走行用モータMに電力を供給するための前部バッテリ50と、後部バッテリ60とが搭載されているが、後部バッテリ60は必須ではなく、必要に応じて搭載すればよい。前部バッテリ50と後部バッテリ60の大きさは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
前部バッテリ50は、前部フロアパネル30の下方に配設されている。前部バッテリ50は、多数のセル50aと、ダッシュパネル7の直下方から前部フロアパネル30の後部近傍に渡る広い範囲を占めるように形成されたケース50bとを備えている。このケース50bは、図3に示すように、右側のサイドシル42近傍から左側のサイドシル42近傍まで延びている。多数のセル50aは、ケース50b内の前部から後部まで、及び右から左まで収容されている。つまり、前部バッテリ50は、運転席側の前部フロアパネル30と助手席側のフロアパネル30の下方にそれぞれ配設されることになる。また、ケース50bの上部には、フロアトンネル部30c内へ向けて膨出するように形成された膨出部50cが形成されており、この膨出部50c内にもセル50aが収容されている。尚、膨出部50cは省略してもよい。
前部バッテリ50の構成は、上述した構成に限られるものではなく、二次電池を収容したバッテリパックと呼ばれるものや、バッテリユニットと呼ばれるものであってもよい。また、前部フロアパネル30の下方にバッテリ収容空間を形成し、このバッテリ収容空間にセルを収容してもよい。この場合、セルが前部バッテリ50となる。また、バッテリの種類は、特に限定されるものではなく、例えばリチウムイオン電池、全固体電池等であってもよいし、他の二次電池であってもよい。バッテリの種類に応じて、ケース50bの構造や形状等を変更することができる。
ケース50bは、前部フロアパネル30やサイドシル42、ダッシュパネル7の下部等に固定することができる。ケース50bの固定構造は特に限定されるものではないが、例えばボルト、ネジ等の締結部材を用いた固定構造を採用することができる。これにより、前部バッテリ50の着脱が可能になるので、交換時の作業性が良好になる。バッテリパックやバッテリユニットについても同様に固定することができる。
前部バッテリ50の下面の高さは、自動車1の最低地上高が低くならないように、第1フロアパネル31の下面と略同じ高さにしてもよいし、第1フロアパネル31の下面よりも高くしてもよい。
また、車体の側面視で、ヒンジピラー43と前部バッテリ50の一部とが互いに重複するように、前部バッテリ50の搭載位置が設定されている。具体的に説明すると、図2には、ヒンジピラー43の後縁部(後部)を仮想線で示しており、このヒンジピラー43の後縁部の下側は、側面視で前部バッテリ50の前後方向中間部と重複している。また、ヒンジピラー43の下端部は、側面視で前部バッテリ50の少なくとも上部と重複している。特に、この実施形態では、ヒンジピラー43の後縁部が下へ行くほど後方に位置しているので、ヒンジピラー43と前部バッテリ50との重複範囲が広くなっている。
ここで、ヒンジピラー43はフロントドア5を開閉可能に支持する部材であることから高剛性である。このヒンジピラー43の下端部は前部フロアパネル30近傍に位置している。例えば自動車1の側方から衝撃荷重が作用した時(側面衝突時等)には、その荷重が高剛性なヒンジピラー43を介して車体に伝達されることになる。この時、側面視でヒンジピラー43と前部バッテリ50の一部とが重複していることで、前部バッテリ50をヒンジピラー43によって保護することができ、前部バッテリ50への入力荷重を低減できる。
後部バッテリ60は前部バッテリ50と同様に構成することができ、例えばセル60aとケース60bとを備えた構成とすることができる。後部バッテリ60は第2フロアパネル32の下方に配設されている。
尚、この実施形態では、後部フロアパネル31のフロアトンネル部以外の部分が前部フロアパネル30よりも低いので、後部フロアパネル31のフロアトンネル部以外の部分の下方にはバッテリが配設されていない。後部フロアパネル31のフロアトンネル部の内部にはバッテリを配設してもよい。
(バッテリの冷却構造)
図2に示すように、接続パネル35の下方には、前部バッテリ50を冷却する冷却部51が配設されている。この実施形態では、冷却部51が、前部バッテリ50に冷風を送給するための冷風供給ダクト(第1ダクト)で構成されている。図4に示すように、冷却部51は、運転席側の接続パネル35の下方から助手席側の接続パネル35の下方まで左右方向に連続して延びる形状とされており、その内部には左右方向に長い流路が形成されている。
図6に示すように、接続パネル35が後方へ行くほど下に位置するように形成されているので、この形状に対応するように冷却部51の形状も設定されている。すなわち、冷却部51の上壁部51aは、接続パネル35の下面に沿って延びており、後方へ行くほど下に位置するように傾斜ないし湾曲した形状とすることができる。一方、冷却部51の下壁部51bは、略水平に形成することができる。従って、冷却部51の上下方向の寸法は、後方へ行くほど短くなっている。また、冷却部51の前部は、前部バッテリ50のケース50bと接続されており、冷却部51の内部の流路と、ケース50bの内部空間とが連通している。冷却部51とケース50bとは一体化されていてもよいし、別体とされていてもよい。また、ケース50bの一部が冷却部51であってもよい。尚、ケース50bの前部には、内部空気を流出させるための流出口(図示せず)が形成されている。
上記冷却構造の一部を構成する部材として、図4に示すように、車体構造1Aは、空調ユニット本体部71と冷却部51との間に設けられる中間ダクト(第2ダクト)52を備えている。中間ダクト52の上流部52aは、空調装置70の空調ユニット本体部71に接続されている。空調ユニット本体部71で生成された少なくとも冷風が中間ダクト52の上流部52aに導入されるようになっている。中間ダクト52の上流部52aは空調ユニット本体部71に一体成形されていてもよい。
空調ユニット本体部71は、冷却用熱交換器を通過し、かつ、加熱用熱交換器をバイパスする冷風専用通路を備えていてもよく、この冷風専用通路に中間ダクト52の上流部52aを接続することができる。これに限らず、空調ユニット本体部71で生成された空調風を中間ダクト52の上流部52aに導入させるようにしてもよい。この場合、前部バッテリ50のセル50aの温度を推定する手段を設けておき、この手段で推定されたセル50aの温度よりも低温な冷風を中間ダクト52の上流部52aに導入させることができる。このような空調風の温度の設定は、エアミックスダンパで実行可能である。また、図示しないが、中間ダクト52を開閉するダンパが設けられていてもよい。このダンパは、前部バッテリ50のセル50aの温度が所定以上になると中間ダクト52を開くように制御部によって制御される。「冷風」とは、セル50aの現在温度よりも低温の風である。
中間ダクト52の下流部52bは、冷却部51に接続されている。中間ダクト52の下流部52bが冷却部51に一体成形されている形態であってもよい。中間ダクト52の取り回し経路については特に限定されるものではないが、本実施形態では、上流部52aからダッシュパネル7に沿うように下方へ延びた後、助手席側の前部フロアパネル30の上面に沿って助手席側の接続パネル35の上面に達するまで後方へ延び、当該接続パネル35を下方へ貫通し、下流部52bが冷却部51に接続されている。これにより、中間ダクト52の長さを短くすることが可能になる。尚、中間ダクト52の中間部は、サイドシル42の車室R内面に沿って延びていてもよいし、フロアトンネル部30cの左側面に沿って延びていてもよい。
中間ダクト52の下流部52bから冷却部51に導入された冷風は、冷却部51の内部の流路を助手席側から運転席側へ流れるとともに、ケース50b内へ流入する。ケース50b内へ流入した冷風はセル50aを冷却して図示しない流出口から排出される。
本実施形態は、上記冷却構造に限られるものではなく、例えば冷却部51は、空調装置70等を循環している冷媒が流通するチューブ(図示せず)で構成されていてもよい。この場合、チューブに送風することで冷風を生成することができ、この冷風をケース50b内へ流入させることができる。また、冷却部51は、冷凍サイクル装置を含んでいてもよく、この冷凍サイクル装置で生成された低温冷媒が流通するチューブや、低温冷媒と熱交換することによって生成された冷風が流通するダクト等を更に含んでいてもよい。
(前席乗員の姿勢及びペダル操作)
図7は、前席シート8に着座している前席乗員(ペダル操作者)の下肢100とフロアパネル3及びダッシュパネル7、ブレーキペダルBと、その近傍を示す図である。この実施形態では、前席シート8の固定部31a、31bが前部フロアパネル30の上面よりも下に位置付けられているので、ペダル操作者のヒップポイントを低くすることができる。ペダル操作者のヒップポイントが低くなるということは、ペダル操作者の着座位置が下がるということであり、これにより、乗車状態における車両の重心高が下がる。
そして、ペダル操作者の踵101が置かれる前部フロアパネル30が第1フロアパネル31に比べて上に位置付けられるので、ペダル操作者の踵101が、一般的な操作姿勢に比べて高い位置に置かれることになる。このようなレイアウトにより、ペダル操作者の上腿102と下腿103とが大きく開いた姿勢となる。図7における符号200は、ペダル操作者の上腿102の中心線を示し、符号201は、下腿103の中心線を示しており、中心線200と、中心線201とのなす角度(上腿102と下腿103との開角α)が125゜~150゜の範囲となるように、前部フロアパネル30と第1フロアパネル31との高さの差を設定している。
このように高さの差を設定することで、下腿100と前部フロアパネル30とのなす角度(中心線201と前部フロアパネル30とのなす角度β)が小さくなるので、ペダル操作時に踵101に入力される上下方向の分力が小さくなり、ブレーキペダルBの操作性が向上する。具体的に説明すると、ペダル操作者がブレーキペダルBを踏み込むときには、斜め下向きの力Fを踵101が前部フロアパネル30に対して作用させることになる。この力Fを鉛直方向の力と水平方向の力とに分けると、それぞれ力F1と力F2となる。上述したように、角度βが小さくなっているので、踵101から入力される上下方向の分力F1が小さくなる。このことで、例えばブレーキペダルBからアクセルペダルAへの踏み替え操作やその反対の踏み替え操作等が素早く、かつ、正確に行えるようになり、その結果、ペダルA、Bの操作性が向上する。
(前席乗員の乗降性)
前席シート8に着座した乗員が降車する際には、前席シート8をシートスライド機構8cによって後方へスライドさせて容易に降車することができ、また、乗車する際にも前席シート8を予め後方へスライドさせておくことで容易に乗車することができる。以下、降車時について具体的に説明する。
降車前(運転時)は、上述したように所定の運転姿勢とするため、前席シート8の前後方向の位置を乗員の体格等に応じた位置にしている。一般的には、前席シート8は最後端位置よりも前に位置しており、小柄な乗員の場合には、図6に仮想線で示すように前席シート8が最前端位置とされている場合もある。前席シート8が最前端位置とされていても、接続パネル35の前部が前席シートクッション部8aの前部よりも前方に位置しているので、乗員は足を曲げるだけで足の少なくとも踵を接続パネル35に置くことができる。
足の少なくとも踵を接続パネル35に置いた状態で、前席シート8のロック機構8gの操作レバー8hを上方へ操作してロック解除するとともに、足を伸ばすように力を加えると、その反力によって前席シート8を後方へスライドさせることができる。このとき、接続パネル35は後側へ行くほど下に位置するように形成されているので、足を伸ばすように力を加えたとしても足が前方へ向けて滑り難く、前席シート8を確実に、しかも、電動シートに比べて素早く後方へスライドさせることが可能になる。後方へのスライド量は、乗員によって異なっていてもよく、最後端位置までスライドさせてもよいし、最後端位置の手前までスライドさせてもよい。
前席シート8を後方へスライドさせることで、乗員の側方において前部ドア開口部40が大きく使える状態になるととともに、運転席側ではステアリングホイールから乗員が離れることになる。よって、乗員が容易に降車できる。尚、助手席側でも同様に降車時にシートを後方へスライドさせることができる。
また、車体の側面視で、接続パネル35の前部がヒンジピラー43の後部よりも前方に位置しているので、前部ドア開口部40の前部に対応するように接続パネル35の前部を配置することができる。これにより、前部ドア開口部40に合わせて足下空間を拡大させることができ、乗降性をより一層向上させることができる。
また、接続パネル35の前側領域35aが凹形状であることから、前側領域35aに踵を掛けることができる。これにより、足を伸ばそうとした時に踵が前方へずれにくくなるので、前席シート8を後方へ容易にスライドさせることができる。
(後席乗員の居住性)
尚、この実施形態では後席乗員の居住性を向上させることができる。図2に示すように、後席シート10が取り付けられる第2フロアパネル32は、第1フロアパネル31よりも上に位置付けられるので、後席シート10の乗員は比較的高いところに着座することになり、視界が良好になる。その後席乗員は足を第1フロアパネル31に置くことになるが、この第1フロアパネル31が第2フロアパネル32よりも下に位置付けられるので、後席乗員の足元空間は特に高さ方向に広く確保される。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、ペダル操作者の下腿103と前部フロアパネル30とのなす角度βを小さくしてペダル操作性を向上させながら、前部フロアパネル30の下方空間及び接続パネル35の下方空間を有効利用して大容量の前部バッテリ50を搭載できるとともに、そのバッテリ50を効率良く冷却できる。
また、前部フロアパネル30に比べて下に位置付けられている第1フロアパネル31にシート固定部31a、31bが設けられているので、前席シート8に着座したペダル操作者のヒップポイントが低くなる。よって、ペダル操作者の下腿103と前部フロアパネル30とのなす角度βを十分に小さくできる。
(他の実施形態)
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば図8に示す実施形態の変形例1では、前部フロアパネル30に、ブレーキペダルBに対応する部分にペダル操作者の踵101を置くための凹部30bが形成されている。凹部30bの深さは、靴の踵部分の少なくとも一部を収容可能に設定されていればよく、例えば2cm以上または3cm以上とすることができる。凹部30bの深さが深すぎるとペダルの操作性が悪化する場合があるので、例えば7cm以下の深さとすることができる。凹部30bの幅(左右方向の寸法)は、例えば5cm以上または7cm以上とすることができる。
凹部30bを形成することで、踵101が左右方向にずれにくくなるので、例えばブレーキペダルBを踏んだ後、アクセルペダルAを踏む場合のように、踵101近傍を軸にして足先を左右方向に回動させる際に足を安定させることができる。その結果、上述したペダル操作者の下腿103と前部フロアパネル30とのなす角度βが小さくなることによる利点との相乗的な効果によってペダル操作性をより一層向上させることができる。
また、例えば図9に示す実施形態の変形例2のように、フロアパネル3が前部から後部まで一体のものであってもよい。具体的には、変形例2のフロアパネル3は、ペダル操作者の踵が置かれる前部パネル部300と、シート載置パネル部340と、接続パネル部350とを備えている。シート載置パネル部340は、前部パネル部300の後方に設けられ、少なくとも前席シート8が取り付けられる第1パネル部(後部パネル部)310と、第2パネル部320とを備えている。
最前端位置までスライドした状態にある前席シートクッション部8aの前部よりも接続パネル部350の前部が前に位置付けられている。前部パネル部300の下方に前部バッテリ50が配設され、また、接続パネル部350の下方に冷却部51が配設されている。前部パネル部300は上記前部フロアパネル30に相当し、第1パネル部310は上記第1フロアパネル31に相当し、第2パネル部320は上記第2フロアパネル32に相当し、接続パネル部350は上記接続パネル35に相当している。この変形例2においても、上記実施形態と同様な作用効果を奏することができる。また、前部パネル部300と接続パネル部350とが一体成形され、第1パネル部310が別体とされていてもよいし、第1パネル部310と接続パネル部350とが一体成形され、前部パネル部300が別体とされていてもよい。