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JP7486165B2 - 食品乾燥方法 - Google Patents
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本発明は、野菜、果物及び菓子等の乾燥対象物を電気ヒーター等を熱源として乾燥させる食品乾燥機に関する。
乾燥室内の棚上に載置した野菜、果物及び菓子等の乾燥対象物を、電気ヒーター等の熱源で加熱した空気を乾燥室内を循環させて乾燥させる食品乾燥機が知られている。例えば特許文献1には、果実やキノコあるいは葉たばこ等の植物を空気の循環によって乾燥させる循環式乾燥機が開示されている。
多くの食品メーカーにおいて、作業性の観点から昼から夕方にかけて食品乾燥機に乾燥対象物を入れて乾燥運転を開始させ、翌日朝に食品乾燥機から乾燥対象物を取り出し、包装作業を行うことが一般的である。図9に、従来の食品乾燥機を用いた乾燥運転終了後の作業工程のフローチャートを示している。乾燥運転が終了すると(ステップ120)、乾燥対象物の吸湿の有無を確認する(ステップ121)、乾燥対象物の吸湿が確認されなければ、乾燥対象物を全て乾燥室から取り出し(ステップ123)、乾燥対象物の包装作業を行う(ステップ124)。
乾燥運転の終了時刻は、乾燥運転の開始時刻と乾燥運転時間に左右されるので、昼から夕方にかけて乾燥運転を開始した場合、乾燥運転終了(ステップ120)が翌日早朝になると、朝の出社時には外部の湿気により乾燥対象物が吸湿する場合がある。この場合は、1~2時間程度の再乾燥運転を行った後に(ステップ122)、乾燥対象物を全て乾燥室から取り出し(ステップ123)、乾燥対象物の包装作業を行っていた(ステップ124)。
特開2019-148361号公報
前記のように、食品乾燥機を用いた従来の食品乾燥においては、再乾燥運転が必要になる場合があることを前提としており、食品乾燥の分野においては、この点が課題と捉えられていなかった。例えば、特許文献1に記載の循環式乾燥機は、より高精度で高効率な制御を可能とすることにより、乾燥にかかる加熱コストを抑制しながら被乾燥物の品質を味や香味、食感の観点から高めることを可能にするというものであり(特許文献1の段落[0046])、これは品質向上を目的としたものであり、作業効率向上を目的としたものではなかった。
本発明は前記のような背景に鑑み、再乾燥運転を不要とし、作業効率向上を図ることができる食品乾燥機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の食品乾燥機は、加熱した空気を乾燥室内を循環させて乾燥させる食品乾燥機であって、乾燥対象物は、乾燥運転後に防湿した包装が施される食品であり、タイマーを内蔵した制御部と、乾燥終了時間の時間設定又は乾燥開始時間の時間設定が可能である操作パネルとを備えており、前記時間設定により、乾燥運転終了時刻を予め認識可能とすることにより、乾燥運転終了の直後に前記包装ができるようにして、乾燥運転後の再乾燥運転を省くことができることを特徴とする。この構成によれば、乾燥運転終了直後に、乾燥対象物が吸湿するよりも前に乾燥対象物の包装作業を行うことができるので、再乾燥運転を不要とし作業効率向上を図ることができる。
前記本発明の食品乾燥機においては、前記制御部は、前記乾燥対象物に応じた運転プログラムが格納されており、前記操作パネルによる操作で、前記運転プログラムの選択が可能であり、選択した前記運転プログラムによる乾燥運転の合計時間が前記操作パネルに表示されることが好ましい。この構成によれば、作業者は乾燥運転の合計時間を容易に知ることができ、時間設定のための計算が容易になる。
本発明の効果は前記の通りであり、乾燥運転終了直後に、乾燥対象物が吸湿するよりも前に乾燥対象物の包装作業を行うことができるので、再乾燥運転を不要とし作業効率向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る食品乾燥機の外観斜視図。 図1に示した食品乾燥機を背面側から見た外観斜視図。 本発明の一実施形態に係る食品乾燥機の信号のやり取りを示すブロック図。 本発明の一実施形態に係る制御部に格納された格納プログラムを示す図。 本発明の一実施形態に係る格納プログラムの設定の一例を示す図。 本発明の一実施形態に係る操作パネルの表示画面の一例を示す図。 本発明の一実施形態において、作業の開始から終了までを工程順に示したフローチャート。 本発明の一実施形態に係るタイマースタートの実施例を示すフローチャート。 従来の食品乾燥機を用いた乾燥運転終了後の作業工程のフローチャート。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る食品乾燥機1の外観斜視図である。図2は、図1に示した食品乾燥機1を背面側から見た外観斜視図である。箱体である本体2に扉3及びキャスター4が取り付けられている。本体2の内部が乾燥室5であり、乾燥室5の上下方向において、複数の棚6が配置されている。棚6はそれぞれ支持板7上に載置されており、棚6を前方に引き出すことにより、棚6を本体2から取り出すことができる。
図示はしていないが、本体2の上部に電気ヒーター及び送風機が設置されている。扉3を閉じた状態で乾燥運転が行われる。棚6の底面全体が網状になっており、棚6の底面を空気が通過可能である。電気ヒーターは例えばシーズヒーターであり、送風機は軸流ファンでもシロッコファンでもよい。また、本実施形態では電気ヒーターを熱源とした例で説明するが、熱源は灯油やガスを燃料とするバーナーでもよく、蒸気ヒーターでもよい。
送風機の回転により吸気口8から乾燥室5内に空気が導入され、この空気が電気ヒータで加熱され、さらに側面から上側に向けて棚6を順次通過し、乾燥室5を循環した空気は、図2に示した排気口9から排気されていく。このような空気の循環を繰り返しながら、棚6の乾燥対象物が乾燥されていく。
本体8の上部には操作パネル10を備えており、操作パネル10により各種入力が可能であり、操作パネル10上に各種表示が表示される。本実施形態では、操作パネル10は、液晶画面に直接触れることにより操作可能なタッチパネルを採用しているが、これに限るものではない。操作パネル10による操作の詳細は、後に図6を参照しながら説明する。
食品乾燥機1の乾燥対象物は、野菜、果物、お茶、和菓子・洋菓子である。野菜としては椎茸、大根、トマト、芋、ニンニク、小松菜等が挙げられ、果物としては柿、マンゴー、干しぶどう、いちじく、りんご、みかん、苺等が挙げられ、お茶としてはハーブ、ウコン、明日葉、笹等が挙げられ、和菓子としては琥珀、甘納豆、煎餅等が挙げられ、洋菓子としては、ピール、ラスク、フルーツパウンドケーキ等が挙げられる。
これらの乾燥対象物は、吸湿が品質に影響する食品であり、乾燥運転終了後は防湿した包装が施される。このため、乾燥後の放置により吸湿した場合は、再乾燥が必要になる。詳細は後に説明するとおり、本発明に係る食品乾燥機1は再乾燥を省くことを目的として開発したものであり、前記のような吸湿が品質に影響する乾燥対象物の乾燥に適している。
図3は食品乾燥機1の信号のやり取りを示すブロック図である。図4は図3に示した制御部20に格納された格納プログラムを示した図であり、図5は格納プログラムの設定の一例を示す図である。図3において、操作パネル10は入力部11及び表示部12を有している。詳細は後に図6を参照しながら説明するが、入力部11は作業者が入力する部分であり、表示部12は入力内容に応じて、運転設定等が表示される部分である。
図3において制御部20は、マイコンを搭載した制御基板で構成されており、操作パネル10からの指令や温度センサー30からの信号に応じて、送風機31やヒーター32の運転を制御する。より具体的には、制御部20には図4に示したように、乾燥対象物に応じた運転プログラムが格納されている。図3において、作業者が操作パネル10の入力部11で乾燥対象物を選択すると、制御部20は入力された乾燥対象物に応じたプログラム運転22を実行する。
運転プログラムは、図5に一例を示したように、総乾燥時間を複数の段階に区分し、各段階における乾燥室5内の温度と乾燥時間を、乾燥対象物に応じて予め設定したものである。図3において制御部20は、温度センサー30からの信号に応じて温度制御21を実行しながら、送風機31やヒーター32の運転を制御しながら、運転プログラムに沿ったプログラム運転22を実行する。
制御部20には、タイマーが内蔵されており、制御部20はタイマー運転23を実行することも可能である。タイマー運転23の有無は、操作パネル10の入力部11で作業者が選択し、乾燥終了時間の設定又は乾燥開始時間の設定が可能である。例えば乾燥終了時間を設定した場合は、制御部20は乾燥終了時間に乾燥運転を終了させるため、所定の待機時間経過後に、プログラム運転22を開始させることになる。タイマー運転23の詳細は後に図8を参照しながら説明する。
図6は、操作パネル10の表示画面の一例を示している。プログラム選択ボタン13を押すことにより、乾燥対象物に応じた運転プログラムを選択することができる。図6の例では、プログラム表示部14に「椎茸(スライス)」が表示されており、これは図4に示した1つ目のプログラムに相当する。
設定表示部15には、乾燥対象物が椎茸(スライス)である場合のプログラム運転について、各段階における乾燥室5内の設定温度と乾燥時間が表示されている。この表示は、図5に示した運転プログラムに相当し、椎茸(スライス)とは異なる乾燥対象物用の運転プログラムが選択されると、選択された運転プログラムの内容が表示される。
合計時間表示部16には、プログラム運転の合計時間が12時間であることが表示されており、スタートボタン17を押すことにより乾燥運転が開始し、12時間経過後に乾燥運転が終了する。一方、タイマースタートボタン18を押すと、直ちに運転は開始せず、操作パネル10の表示画面は、タイマー設定画面に切り替わる。
タイマー設定画面(図示せず)は、乾燥終了時間又は乾燥開始時間のうち少なくとも一方が設定できるものであればよい。また、乾燥終了時間の入力方式は、乾燥終了時刻を入力する方式でもよく、乾燥運転終了までの時間T(T時間後に乾燥運転終了)でもよい。乾燥開始時間の入力方式は、乾燥開始時刻を入力する方式でもよく、乾燥運転開始までの時間T(T時間後に乾燥運転開始)でもよい。
以下、図7を参照しながら、食品乾燥機1を用いた作業について工程順に説明する。図7は作業の開始から終了までを工程順に示したフローチャートである。作業開始時には棚6(図1参照)に乾燥対象物を載置する(ステップ100)。ステップ101~104は、操作パネル10(図1及び図6参照)による操作に関する工程である。本図はタイマースタート(図6の符号18)を選択する場合を示しており、タイマースタートを選択しない場合は、ステップ103の時間設定の工程は省かれ、ステップ104はスタート(図5の符号17)となる。
作業者は、プログラム選択ボタン13(図6参照)を押すことにより、棚6に載置した乾燥対象物に対応した運転プログラムを選択する(ステップ101)。この選択により、合計時間表示部16(図6参照)に、プログラム運転の合計時間が表示される(ステップ102)。作業者はこの表示時間を考慮して、乾燥終了時間又は乾燥開始時間を設定する(ステップ103)。
以下、タイマースタートについて、図8を参照しながら説明する。図8は、タイマースタートの実施例を示すフローチャートである。本図は、図7のタイマースタート(ステップ104)から乾燥運転終了(ステップ105)までの間を時系列的に示した図である。この実施例では、乾燥対象物が椎茸(スライス)であり、タイマースタート時の操作パネル10に図6の画面が表示されている。また、タイマースタート時の時刻が午後5時で、乾燥運転終了(ステップ105)の作業者の希望時刻は翌日の午前9時とした。午前9時は1日の作業開始時刻である。
この場合、図8に示したように、乾燥運転終了はタイマースタート時から16時間後である。一方、図6の合計時間表示部16に示したように、乾燥運転の合計時間は12時間である。したがって、直ちに乾燥運転を開始すると、乾燥運転終了の希望時刻よりも4時間前に乾燥運転が終了してしまう。
したがって、希望時刻に乾燥運転を終了させるには、タイマースタート時から4時間後に運転を開始させる必要がある。本実施形態では、乾燥終了時間又は乾燥開始時間を設定できるので、希望時刻に乾燥運転を終了させることが可能である。乾燥終了時間の入力方式を乾燥終了時刻を入力する方式とした場合は、乾燥終了時刻として午前9時を入力すれば、現在の時刻午後5時と乾燥運転の合計時間12時間は既知であるので、制御部20は演算により乾燥運転終了までの16時間を導き出し、16時間から乾燥運転の合計時間12時間を減じて待機時間4時間を導き出す。
前記のようなタイマースタートの時間設定の際には、作業者による入力時間算出の計算が必要となるが、複雑な計算ではなく、作業者の負担となるものではない。また、作業者の計算が必要になる分、制御基板は簡素なもので足りるので、タイマースタート機能の追加によるコスト増を抑えることができる。
この場合、図8において、タイマースタート(ステップ104)でスタートさせると、4時間の待機後(ステップ104a)の午後9時に、乾燥運転が開始する(ステップ104b)。その後は、乾燥運転が継続し(ステップ104c)、乾燥運転の設定時間である12時間経過後の午前9時に、乾燥運転が終了する。前記のとおり、午前9時は1日の作業開始時刻である。作業者は乾燥運転の終了時刻が午前9時であることを予め認識しているので、乾燥運転終了直後に乾燥対象物の取り出し(図7のステップ106)を行うことができ、続いて乾燥対象物の包装作業(図7のステップ107)を行うことができる。
実施例では、乾燥運転終了直後に、乾燥対象物が吸湿するよりも前に乾燥対象物の包装作業を行うことができるので、図9に示したような再乾燥運転(ステップ122)を不要とし作業効率向上を図ることができる。
また、図8の実施例では、乾燥終了時間である午前9時を入力したが、乾燥運転終了までの時間(図8の実施例の場合は16時間)入力する方式でもよく、乾燥開始時刻(図8の実施例の場合は午後9時)を入力する方式でもよく、乾燥運転開始までの時間(図8の実施例の場合は4時間)でもよい。
以上、本発明の一実施形態及び一実施例について説明したが、これらは一例であり、適宜変更したものであってもよい。例えば、図5に一例を示した乾燥運転のプログラムの内容は段階数を減らして簡素化したものでもよく、逆に間欠運転を併用したより細かな制御としたものであってもよい。また、図6において合計時間表示部16に表示される時間は既知であればよく、必ずしも表示は必要でない。
1 食品乾燥機
6 棚
10 操作パネル
13 プログラム選択ボタン
16 合計時間表示部
18 タイマースタートボタン
20 制御部

Claims (1)

  1. 加熱した空気を乾燥室内を循環させて乾燥させる食品乾燥機を用いた食品乾燥方法であって、
    乾燥対象物は、乾燥運転後に防湿した包装が施される食品であり、
    前記食品乾燥機は、
    タイマーを内蔵した制御部と、
    乾燥終了時間の時間設定又は乾燥開始時間の時間設定が可能である操作パネルとを備えており、
    前記時間設定により、乾燥運転終了時刻を予め認識可能とすることにより、乾燥運転終了の直後に前記包装を行い、乾燥運転後の再乾燥運転を省き、
    前記制御部は、前記乾燥対象物に応じた運転プログラムが格納されており、前記操作パネルによる操作で、前記運転プログラムの選択が可能であり、選択した前記運転プログラムによる乾燥運転の合計時間が前記操作パネルに表示されることを特徴とする食品乾燥方法。
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