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JP7489122B2 - ブリスターパック - Google Patents
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本発明は、店頭に陳列される日用品等の商品を収容した状態で保持するブリスターパックに関する。
ブリスターパックは、店頭において日用品等の商品を陳列販売する際に、その商品を収納した状態で保持するパッケージとして広く普及している。その一般的な構成は、商品を収容するプラスチック製のブリスターと、ブリスターに収容された物品を保持する台紙とを接合したものが多い。
しかし、近年では、プラスチック製品の環境に対する悪影響が問題とされ、ブリスターパックのブリスターについても、環境への負荷が小さいものとすることが要求されるようになってきている。
上記のような要求に対し、特許文献1では、全て板紙からなる紙製のブリスターパックが提案されている。このブリスターパックは、板紙のブランクを多角形体形状に折り曲げてブリスターとし、そのブリスターの側壁の周囲に連設された糊代片を台紙に貼着したものである。
特開平11-321922号公報
上記特許文献1で提案されているブリスターパックは、台紙だけでなくブリスターも紙製とすることによって環境への負荷が小さいものとしているが、ブリスターを板紙の折り曲げによって形成しているので、従来のプラスチック製のブリスターを用いたものに比べて、ブリスターの作製に手間がかかるし、ブリスターの意匠性の点で劣るものになりやすい。
また、ブリスターの側壁どうしの間には隙間が生じるため、その隙間からホコリ等がブリスター内に入りやすいし、隙間を利用した不正行為の被害を受けるおそれもある。これに対して、側壁どうしの間にも糊代片を設けて側壁どうしを貼り合わせるようにすれば、側壁どうしの隙間をなくすことができるが、ブリスターの作製時にブランクの折り曲げにかかる手間が増え、側壁どうしの貼り合わせ作業も加わるため、作業効率がさらに低下してしまう。
そこで、本発明は、環境への負荷が小さく、かつ意匠性に優れ製造しやすいブリスターパックを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のブリスターパックは、パルプモールド成形品からなり、物品を収容するカップ状の本体部を有するブリスターと、前記ブリスターの本体部内に収容された物品を保持する台紙とを備え、前記ブリスターは、前記本体部の開口の周縁に外方に突出するフランジ部が形成され、前記台紙は、前記ブリスターの本体部を通す窓があけられた表面シート片と、前記表面シート片が重ね合わされる裏面シート片とからなり、前記ブリスターの本体部を前記表面シート片の窓から突出させ、前記ブリスターの本体部の開口を前記裏面シート片で塞ぎ、前記ブリスターのフランジ部を前記表面シート片と裏面シート片とで挟んだ状態で、前記表面シート片と裏面シート片とが接合されている構成とした。
上記の構成によれば、台紙だけでなくブリスターも紙製となるので、プラスチック製のブリスターを用いる場合よりも環境への負荷が小さいものとすることができる。しかも、そのブリスターは、パルプモールド成形品からなるものであるから、前述の板紙を折り曲げて形成するブリスターよりも多様な隙間のない立体形状や種々の表面形状を、プレス加工によって容易に実現することができる。また、ブリスターの台紙への取り付けも、ブリスターのフランジ部を挟む台紙の表面シート片と裏面シート片とを接合するだけでよく簡単に行える。
ここで、前記ブリスターのフランジ部は、その肉厚が外方に向かって次第に薄くなるように形成されていることが望ましい。このようにすれば、台紙の表面シート片と裏面シート片とが直接接合されている部分と、ブリスターのフランジ部を挟んでいる部分との段差が小さくなり、見栄えの良いものとなる。
また、収納されている物品の取出方法としては、前記裏面シート片を、前記ブリスターの開口を覆う蓋部とその蓋部の周囲の周辺部とがミシン目によって区画され、前記蓋部に前記表面シート片との接合面から突出するつまみ部が形成されているものとし、前記裏面シート片のつまみ部を把持して、前記ミシン目を切断しながら前記蓋部を前記ブリスターから引き離すことにより、前記ブリスターの本体部の開口から物品を取り出せる構成を採用することができる。
本発明のブリスターパックは、上述したように、ブリスターをパルプモールド成形品からなるものとし、ブリスターの本体部を通す台紙の表面シート片と、ブリスターの本体部の開口を塞ぐ台紙の裏面シート片とでブリスターのフランジ部を挟んだ状態で、その表面シート片と裏面シート片を接合したものであるから、プラスチック製ブリスターを用いたものよりも環境への負荷が小さく、板紙を折り曲げて形成するブリスターを用いたものに比べると、意匠性に優れ、製造しやすいものとなっている。
実施形態のブリスターパックの外観斜視図 図1のブリスターパックの分解斜視図 図1のブリスターパックを裏面側から見た斜視図 図1のブリスターのプレス工程を説明する要部の断面図 図1の台紙の接合工程を説明する断面図
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。このブリスターパック1は、物品(例えば、店頭に陳列される日用品等の商品)を収容した状態で保持するものであり、図1および図2に示すように、パルプモールド成形品からなるブリスター10と、そのブリスター10が取り付けられる台紙20とを備えている。
ブリスター10は、図示省略した物品を収容する本体部11が平面視円形のカップ状に形成され、本体部11の開口の周縁に外方に突出するフランジ部12が形成されている。そのフランジ部12の肉厚は、外方に向かって次第に薄くなるように形成されている(図4参照)。
台紙20は、素材となる略矩形の板紙のブランクを長手方向中央位置で折り曲げて、表面シート片21と、表面シート片21が重ね合わされる裏面シート片22とに区画したものである。その表面シート片21の中央部には、ブリスター10の本体部11を通す円形の窓23があけられている。
そして、表面シート片21の窓23からブリスター10の本体部11を突出させ、ブリスター10の本体部11の開口を裏面シート片22で塞ぎ、ブリスター10のフランジ部12を表面シート片21と裏面シート片22とで挟んだ状態で、表面シート片21と裏面シート片22とを接合することにより(図5参照)、ブリスター10の本体部11内に収容された物品が台紙20で保持されるようになっている。
また、表面シート片21および裏面シート片22には、それぞれの折曲部近傍の対応する位置に小孔24、25があけられており、両シート片21、22を重ね合わせて接合することにより、ブリスターパック1を陳列する際にハンガー等を通される係止孔が形成されるようになっている。
また、図3に示すように、裏面シート片22は、ブリスター10の開口を覆う蓋部26とその蓋部26の周囲の周辺部27とがミシン目28によって区画され、その蓋部26に表面シート片21との接合面から突出するつまみ部29が形成されている。したがって、この裏面シート片22のつまみ部29を指でつまんで、ミシン目28を切断しながら蓋部26をブリスター10から引き離すことにより、ブリスター10の本体部11の開口から物品を取り出すことができる。
次に、このブリスターパック1の製造手順について説明する。ブリスターパック1を製造する際には、予めブリスター10と台紙20を作製しておく。ブリスター10の作製方法は、一般的なパルプモールド成形品と同じであり、古紙等の原料を水に溶かしてパルプスラリー(パルプ繊維を含む流動体)とし、異物除去等の処理を行ったパルプスラリーからパルプ繊維を抄き取ってパルプモールド中間品を成形した後、そのパルプモールド中間品をプレス加工してパルプモールド成形品とし、パルプモールド成形品を打ち抜いて製品に仕上げる。
ここで、上記のプレス加工を行う工程では、図4に示すように、パルプモールド中間品を製品形状に対応する加工面形状を有する上下の金型2、3で挟んで、所定の温度と圧力でプレスしており、ブリスター10のフランジ部12の外方に向かって次第に薄くなる形状も、この工程で形成されている。
一方、台紙20の作製は、表面に印刷が施された板紙を所定形状に打ち抜いた後、そのブランクにミシン目28とつまみ部29の周囲の切れ目を入れ、裏面シート片22の周辺部27の非印刷面に接着剤6(図5参照)を塗布する。接着剤6としては、環境への負荷が小さい水性の糊を用いている。
そして、上記のようにして作製したブリスター10と台紙20との組み立ては、まず、台紙20の表面シート片21の窓23に物品を収容したブリスター10の本体部11を通し、台紙20を長手方向中央位置で折り曲げて表面シート片21と裏面シート片22を非印刷面どうしで重ね合わせ、中間組立品を形成する。次に、この中間組立品を、図5に示すように、ブリスター10の本体部11よりもわずかに大きい凹部4aを有する上金型4と、平坦な上面を有する下金型5とでプレス加工する。このとき、上金型4を予めヒータで加熱しておくことにより、台紙20の表面シート片21と裏面シート片22の間の接着剤6が上金型4から伝わる熱で軟化し、両シート片21、22がブリスター10のフランジ部12を挟んだ状態で接着される。
このブリスターパック1は、上記の構成であり、台紙20だけでなくブリスター10も紙製なので、プラスチック製のブリスターを用いたものよりも環境への負荷が小さい。しかも、そのブリスター10は、パルプモールド成形品からなるものであるから、実施形態のもの以外にも多様な立体形状や表面形状を容易に実現でき、板紙を折り曲げて形成するブリスターよりも優れた意匠性を発揮することができる。また、板紙製のもののような隙間がないので、ブリスターパック1の陳列中にホコリ等が侵入したり不正行為の被害を受けたりするおそれがない。
そして、ブリスター10の台紙20への取り付けは、ブリスター10のフランジ部12を挟む台紙20の表面シート片21と裏面シート片22とを接合するだけでよいので、ブリスターパック1全体として製造しやすい。
さらに、ブリスター10のフランジ部12は、その肉厚が外方に向かって次第に薄くなるように形成されているので、台紙20の表面シート片21と裏面シート片22とが直接接合されている部分と、ブリスター10のフランジ部12を挟んでいる部分との段差が小さく、見栄えの良いものとなっている。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、ブリスターから物品を取り出す手段は、実施形態のものに限らず、台紙をミシン目で切断して開封するものを採用することができる。
1 ブリスターパック
2、3、4、5 金型
6 接着剤
10 ブリスター
11 本体部
12 フランジ部
20 台紙
21 表面シート片
22 裏面シート片
23 窓
26 蓋部
27 周辺部
28 ミシン目
29 つまみ部

Claims (2)

  1. パルプモールド成形品からなり、物品を収容するカップ状の本体部を有するブリスターと、前記ブリスターの本体部内に収容された物品を保持する台紙とを備え、
    前記ブリスターは、前記本体部の開口の周縁に外方に突出するフランジ部が形成され、
    前記台紙は、前記ブリスターの本体部を通す窓があけられた表面シート片と、前記表面シート片が重ね合わされる裏面シート片とからなり、
    前記ブリスターの本体部を前記表面シート片の窓から突出させ、前記ブリスターの本体部の開口を前記裏面シート片で塞ぎ、前記ブリスターのフランジ部を前記表面シート片と裏面シート片とで挟んだ状態で、前記表面シート片と裏面シート片とが接合されており、
    前記ブリスターの前記フランジ部は、その肉厚が外方に向かって次第に薄くなるように形成されており、
    前記表面シート片の前記窓に臨む内縁が、前記フランジ部の傾斜に沿うように傾斜していることを特徴とするブリスターパック。
  2. 前記裏面シート片は、前記ブリスターの開口を覆う蓋部とその蓋部の周囲の周辺部とがミシン目によって区画され、前記蓋部に前記表面シート片との接合面から突出するつまみ部が形成されており、
    前記裏面シート片のつまみ部を指でつまんで、前記ミシン目を切断しながら前記蓋部を前記ブリスターから引き離すことにより、前記ブリスターの本体部の開口から物品を取り出せるようになっていることを特徴とする請求項に記載のブリスターパック。
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