JP7489178B2 - ナチュラルチーズ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
チーズ中では、分岐鎖アミノ酸であるロイシン(イソロイシン、バリン)が分岐鎖アミノ酸アミノ基転移酵素により中間体である分岐鎖ケト酸を経由し、分岐鎖アルデヒド及び分岐鎖アルコール(3-メチルブタナール及び3-メチル-1-ブタノール)または分岐鎖有機酸(イソ吉草酸)が生成することが知られている(非特許文献1,非特許文献2)。
(1)プロピオニバクテリウム属の菌と、ラクトコッカス属ラクティス種の菌と、を含み
水分含量が55重量%以下、塩分が0.3重量%以上6.0重量%以下であり、かつ
3-メチルブタナールが0.5ppm以上、3-メチル-1-ブタノールが10ppm以上、イソ吉草酸が5.0ppm以上、
であることを特徴とするナチュラルチーズ。
(2)原料乳に、プロピオニバクテリウム属の菌と、ラクトコッカス属ラクティス種の菌を加える工程と、
55℃以下で加温する熟成前加温工程と、
を含むことを特徴とするナチュラルチーズの製造方法。
(3)さらに、15℃以上25℃以下の熟成後加温工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のナチュラルチーズの製造方法。
(ナチュラルチーズ)
本発明のナチュラルチーズは、プロピオニバクテリウム属の菌と、ラクトコッカス属ラクティス種の菌とを含み、かつ3-メチルブタナールが0.5ppm以上、3-メチル-1-ブタノールが10ppm以上、イソ吉草酸が5.0ppm以上を含む。
及びまた、本発明のナチュラルチーズは、所謂セミハードタイプ、あるいはハードタイプといわれるものであり、pHは5.2~6.0程度、水分は30%~55%程度、脂肪分は25~30%程度、タンパク質量は25~35%程度、塩分は0.3重量%以上6.0重量%以下である。
なお、3-メチル-1-ブタノールは上記したとおり10ppm以上であればよいが、20ppm以上が好ましく、30ppm以上がより好ましく、40ppm以上がさらに好ましい。
3-メチルブタナールは上記したとおり0.5pm以上であればよいが、1.0ppm以上が好ましく、2.5ppm以上がより好ましく、4.0ppm以上がさらに好ましい。
イソ吉草酸は上記したとおり5.0ppm以上であればよいが、6.0ppm以上が好ましく、7.0ppm以上がより好ましく、8.0ppm以上がさらに好ましい。
ナチュラルチーズの製造方法は、一般に、次の工程を含む。
原料乳を、加熱殺菌する工程、冷却工程、スターターを添加する工程、レンネットを添加し原料乳を凝固させる工程、凝固物をカッティングする工程、所定のpHとなるまで加温攪拌(以下、熟成前加温工程、とも記載する)する工程、ホエイを排出し型詰めする工程、加塩工程、所定の温度で熟成する工程を含む。本発明の製造方法は、スターターとして特定の菌を組み合わせ、特定温度で熟成前加温工程を経ることを特徴とする。
以下に本発明のナチュラルチーズの製造方法の具体的一態様を記載する。
乳脂肪分を2.8%程度とした原料乳を、加熱殺菌(75℃15秒間、65℃30分等)した後に30℃程度に冷却し、塩化カルシウムとスターターを添加する。
スターターの添加後、レンネットを添加し、原料乳を凝固させる。この凝固物をカッティングした後、pHが6.4以下となるまで35℃から55℃程度で加温攪拌(以下、熟成前加温工程、とも記載する)した後、ホエイを排出し型詰めする。所定の塩分となるよう加塩を行った後、10℃程度の温度で6ヶ月間程度熟成する。
熟成前加温工程は、前述のとおり35℃から55℃程度であればいずれでもよいが、ラクトコッカス・ラクティスは中温性乳酸菌であることから、より好ましくは35℃~50℃であり、よりいっそう好ましくは35℃~45℃である。
6ヶ月間程度熟成させたチーズを、さらに15~25℃程度で数週間熟成する工程(以下、熟成後加温工程、とも記載する)に供することもでき、この工程によりナッツ様香をさらに増加させるなどして所望の風味に調整することができる。熟成後加温工程は、前述のとおり、15~25℃程度で数週間あればよいが、より好ましくは18~23℃で数週間あり、よりいっそう好ましくは20℃で2週間である。
本発明のナチュラルチーズの製造には、スターターとしてプロピオニバクテリウム属の菌とラクトコッカス属ラクティス種の菌を用いる。プロピオニバクテリウム属の菌(プロピオン酸菌、以下、単にPABとも記載する)としては、Propionibacterium freudenreichii subsp.shermanii、Propionibacterium freudenreichii subsp.freudenreichii、Propionibacterium freudenreichii subsp.globosum、Propionibacterium jensenii、Propionibacterium acidipropionici、Propionibacterium thoeniiを用いることができるが、好ましくはPropionibacterium freudenreichii subsp.shermaniiであり、さらに好ましくはPropionibacterium freudenreichii subsp.shermanii SBT3197(NITE P-03001)を例示できる。
ラクトコッカス属ラクティス種の菌としてLc.lactis subsp.latis(ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス)を用いることが好ましい。Lc.lactis subsp.latisは、特に限定はしないが、好ましくはLc.lactis subsp.latis SBT1223(NITE-P-03003)またはLc.lactis subsp.latis SBT1220(NITE-P-03002)を例示できる。
本発明のプロピオン酸菌及びラクトコッカス・ラクティス種の乳酸菌を含み、3-メチル1-ブタノール、3-メチルブタナール、イソ吉草酸を所定量以上含むナチュラルチーズを作るため、プロピオン酸菌及びラクトコッカス・ラクティス種の菌の適切な組み合わせを選ぶことが好ましい。
プロピオン酸菌としては、α-ケトイソカプロン酸(α-KIC)生成反応活性が高い菌が望ましく、ラクトコッカス・ラクティス種では、分岐鎖α-ケト酸デカルボキシラーゼ活性の高い菌、すなわち、α-KICより3-メチル1-ブタノール、3-メチルブタナールを生成する活性の高い菌が好ましい。
このような菌を共存させ、液体培養でそれぞれ単独よりも3-メチル1-ブタノール、3-メチルブタナール、イソ吉草酸生成活性の高い組み合わせを選択することでチーズの製造においても同様の作用効果を得ることができる。
3-メチル1-ブタノール、3-メチルブタナール、イソ吉草酸は実施例に記載のとおりGC―MSによって定量することができる。
(1)プロピオン酸菌及び乳酸菌の培養方法
表1,2に示すプロピオン酸菌7株及び乳酸菌4株の培養を行った。各プロピオン酸菌の凍結ストック及び各乳酸菌の凍結乾燥アンプルよりSCI(Single Colony Isolation)し、オートクレーブ滅菌したM17液体培地10mLに接種したものを、アネロパック・ケンキ(三菱ガス化学)を用いて嫌気条件とした容器内にて30℃で18時間程度培養した。次に、M17液体培地900mLにこの培養液を1%(v/v)接種した後、同様の嫌気条件にて培養し、対数増殖期にある菌体を氷で冷却、6,000×g、4℃、15分間遠心し集菌した。集菌した菌体は冷却したmilli-Q水で2回洗浄、遠心を行い、OD600:80程度となるようmilli-Q水で再懸濁した。
表3に示す#1-11の水準でLeu代謝による生成物の測定を行った。各菌体懸濁液を最終濁度でOD600:10相当量をReaction buffer(60mM phosphate buffer(pH6.8)、 10mM α-ケトグルタル酸(α-KG)、50uM ピリドキサール5-リン酸、50uM チアミンピロリン酸クロライド、5mM Leuを混合したもの)に懸濁した。なお、Reaction bufferの各成分量は菌体懸濁液添加後の最終濃度となるよう調製した。ピリドキサール5-リン酸は1mg/mL conc.、チアミンピロリン酸クロライドは100mg/mL conc.を調製し混合した。これらの混合液は30℃でインキュベートし、反応開始後48時間後サンプリングを行った。そして、この反応液中のα-ケトイソカプロン酸をLC-MSを用いて、3-メチルブタナール、3-メチル-1-ブタノール、イソ吉草酸をGC-MSを用いて測定した。なお、それぞれの測定方法については以下に示す。
(3-1)α-ケトイソカプロン酸の分析方法
凍結した静止菌体反応液を融解し、反応液:300mM シュウ酸水溶液=9:1の割合で混合し、8,000×g、4℃、15分間遠心した。上清を遠心フィルターユニット(ナノセップ3K)で12000rpm、60分間限外ろ過した透過液をLC/MS分析(ネガティブモード・SIMモード)に供し、m/z129のイオンのピーク面積からα-ケトイソカプロン酸濃度を絶対検量線法で定量した。
20mLバイアルに2mLの分析サンプルを入れ、ヘッドスペースを高純度窒素で置換した後、セプタム付きスクリューキャップで密栓した。窒素ガスを用いた動的ヘッドスペース法により、対象成分を捕集剤(Carbopack B&X/ShincarbonX)に捕集した。その後、捕集剤の対象成分を加熱脱着しGC-MS(スキャンモード)測定を行った。GC-MSのオーブン昇温条件は、40℃-3分保持→20℃/分→250℃・10分保持し、測定を行った。得られたm/z58(3-メチルブタナール)、m/z70(3-メチル-1-ブタノール)、m/z60(イソ吉草酸)のイオンの相対ピーク面積から各成分の生成量を比較した。
(4-1)3-メチルブタナール、3-メチル―1-ブタノール、イソ吉草酸濃度の測定結果
反応開始48時間後のプロピオン酸菌及び乳酸菌単体(#1~#11)の3-メチルブタナール、3-メチル―1-ブタノール、イソ吉草酸濃度の相対値を図1Aに示す。
横軸は、各成分における11水準中で最もピーク面積が大きい水準を100%とした相対値で表した。この結果から、プロピオン酸菌単体では、7菌株中でP.freudenreichiiの基準株であるATCC6207Tが最もイソ吉草酸の検出量が高かった。
また、P.shermanii SBT3197は、3-メチルブタナール及び3-メチル1-ブタノールの検出量が高く、SBT3197以外のPABを用いた水準の平均値と比較して、約23倍(3-メチルブタナール)、約3倍(3-メチル1-ブタノール)量検出された。
乳酸球菌単体での結果では、Lc.lactisの基準株であるATCC19435Tのイソ吉草酸検出量が最も高く、Lc.lactis SBT1220の3-メチルブタナール、3-メチル-1-ブタノールの検出量が最も高かった。一方で、Lc.cremoris ATCC19257T では、Lc.lactisに見られるレベルのLeu由来成分の生成量は見られなかった。
反応液中のα-KICの検出量を図2Aに示す。α-KICはLeu由来香気成分の前駆体であり、Leuの脱アミノ化によって生じる化合物である。このことから、α-KIC濃度が高いことは、α-KIC以降の反応がLeu由来の香気成分生成反応の律速段階となっていると考えられ、逆にα-KIC濃度が低いことは、α-KIC生成反応である脱アミノ反応が律速段階となっていると予想される。
図2Aからは、プロピオン酸菌においては総じて比較的α―KIC濃度が高く、単体ではα-KIC生成反応活性が高い一方で、それ以降の反応がLeu由来の香気成分生成反応の律速段階となっていると考えられた。その中でも特に、P.shermanii SBT3197がα-KIC濃度が非常に高くなっており、α-KIC生成反応活性が高い菌株であると考えられた。また、ラクトコッカス属の乳酸菌は比較的α-KIC濃度が低く、α-KIC生成反応がLeu由来の香気成分生成反応の律速段階となっていると考えられた。特にLc.lactis SBT1220及びSBT1223はα-KIC濃度が低く、α-KIC以降の反応活性が高いと考えられた。
以上より、プロピオン酸菌、特にP.shermanii SBT3197とラクトコッカス属乳酸菌、特にLc.lactis SBT1223を組み合わせてチーズを製造することにより、Leu由来の3-メチルブタナール、3-メチル―1-ブタノール、イソ吉草酸について生成が促進されると推測された。
試験例1によりα-KIC濃度が高かったプロピオン酸菌と各種の乳酸菌とを組み合わせたこと以外は試験例1と同様に、各香気成分の産生を測定した。
(1)3-メチルブタナール、3-メチル―1-ブタノール、イソ吉草酸濃度の測定結果
図1BにP.shermanii SBT3197とラクトコッカス属乳酸菌の共存下での3-メチルブタナール、3-メチル―1-ブタノール、イソ吉草酸の測定結果を示す。コントロールとして、P.shermanii ATCC9614Tとラクトコッカス属乳酸菌の試験結果も示した。横軸は、各成分の14水準中で最もピーク面積が大きい水準を100%とした相対値で表した。乳酸菌単体では、Lc.cremoris SBT19257Tの3成分の検出量は低く、Lc.lactisの3株については、3-メチルブタナール、3-メチル1-ブタノールの検出量が高かった。
プロピオン酸菌と乳酸菌の共存効果についてはP.shermanii SBT3197とLc.lactisの組み合わせでは、3-メチルブタナール、3-メチル1-ブタノール及びイソ吉草酸の検出量が高く、P.shermanii ATCC9614TとLc.lactisの組み合わせでは、3-メチル1-ブタノール及びイソ吉草酸の検出量がそれぞれの単体での反応時の和よりも検出量が高かった。
以上より、プロピオン酸菌とラクトコッカス属の乳酸菌の共存により3-メチルブタナール、3-メチル―1-ブタノール、イソ吉草酸の生成が促進されることが分かった。特にP.shermanii SBT3197とLc.lactis SBT1220またはSBT1223との組合せでは、コントロールであるP.shermanii ATCC9614Tでの試験結果と比較し、3成分の検出量が顕著に高かった。
図2Bにプロピオン酸菌とラクトコッカス属乳酸菌の共存下での反応液中のα-KICの検出量を示す。その結果、P.shermaniiとLc.lactisの共存によって、P.shermanii単体で反応液中に蓄積していたα-KIC濃度が低下していた。
このことから、比較的α-KIC生成活性が高いプロピオン酸菌とα-KIC以降の反応の活性が高いLc.lactisを組み合わせることで香気成分生成増強効果があることが分かった。特に、P.shermanii SBT3197とLc.lactisの組合せでは香気成分生成増強効果が顕著に高いと考えられた。
(1)試験方法
Lc.lactis SBT1223及びP.shermanii SBT3197を用いて以下の方法に従ってナチュラルチーズを製造した。
乳脂肪分2.8%となるように原料乳を調整し、75℃、15秒間殺菌した。次いで30度に冷却し、塩化カルシウム(0.01w/w%)を添加した。次にP.shermanii及びLc.lactis及びチーズ製造用の市販スターターを添加した。スターターの組合せを表4に示す。
これらのスターターの添加後、カーフレンネットを0.024IMCU/mLとなるよう添加し、原料乳を凝固させた。この凝固物を直方体状にカッティングした後、攪拌しながら表4に示す温度(熟成前加温温度)でpHが6.4以下となるまで加温を行った後、ホエイを排出し型詰め、圧搾を行った。加塩を行った後、10℃で6ヶ月間熟成を行い、以下に示す方法で香気成分の分析を行った。得られたチーズの水分は39%、塩分は1.5%であった。
熟成6ヶ月目のサンプルを10mLバイアルに0.2gの分析サンプルを秤量し、ヘッドスペースを高純度窒素で置換した後、セプタム付きスクリューキャップで密栓をした。冷却機能付きサンプルトレイ(10℃)に各バイアルをセットし、窒素ガスを用いた動的ヘッドスペース法により、対象成分を捕集剤(Tenax TA及びCarbopack B&X/ShincarbonX)に捕集した。その後、捕集剤の対象成分を加熱脱着しGC-MS(スキャンモード)測定を行った。GC-MSのオーブン昇温条件は、40℃-3分保持→20℃/分→250℃・10分保持し、測定を行った。得られたm/z58(3-メチルブタナール)、m/z70(3-メチル-1-ブタノール)、m/z60(イソ吉草酸)のイオンのピーク面積から標準添加法で各成分の濃度を定量した。
3-メチルブタナール、3-メチル-1-ブタノール、イソ吉草酸の3成分のチーズ中の濃度を図3に示す。3-メチルブタナールは3197L水準で最も濃度が高く0.8ppm損存在しており、プロピオン酸菌としてP.shermanii ATCC9614Tを使用した9614Lと比較して2倍量以上存在していた。菌株の組合せが3197Lと同じで加温温度が高い3197LH水準についても同様に0.6ppmと高い濃度となった。
また、3-メチル1-ブタノールについては、3197L水準で40ppm以上検出され、最も濃度が高かった。
イソ吉草酸の濃度についても、3197L水準で8.1ppm、3197LHで7.1ppmと他の組み合わせに比べて高かった。
これらの結果から、試験管試験での結果が実際のチーズにおいても再現されていることが確認された。
一方で、今回の結果から製造工程中の製造中加温攪拌工程における温度(熟成前加温温度)によっても香気成分の成分濃度が異なることが明らかとなった。これは中温性乳酸菌であるLc.lactisが高い温度の加温工程を経ることで減少するためであると考えられた。
(1)試験方法
前記チーズの製造例1で製造した3197Lと3197LHを対象に熟成後の加温工程が香気成分量に及ぼす影響について検討した。
すなわち、チーズの製造例1と同様の方法で調製し、10℃で6ヶ月熟成した3197Lと3197LHに、さらに20℃で2週間熟成する工程(熟成後加温工程)を追加し、熟成後の香気成分を測定した(図4)。
3197Lでは20℃で2週間熟成する熟成後加温工程の追加により、3-メチルブタナール、3-メチル-1-ブタノール、イソ吉草酸の3成分すべてが増加した。特に、3-メチルブタナールは約5倍に増加した。一方、3197LHでは、3-メチルブタナール、3-メチル-1-ブタノールは増加したものの、増加の程度は3197Lと比べて小さかった。また、イソ吉草酸の増加は認められなかった。
10℃で6ヶ月熟成した3197L及び3197LH、並びに20℃で2週間熟成の熟成後加温工程を追加して製造した3197L及び3197LHを対象にナッツ様香に関する評価を行った。評価はチーズ開発に従事する担当者10名で行った。
その結果、すべてのチーズでナッツ様香が感じられると評価された。また、ナッツ様香は3197LHが最も弱く、3197LH(熟成後加温工程)、3197L、3197L(熟成後加温工程)の順に強くなり、チーズとしての風味も3197Lが好ましく、3197L(熟成後加温工程)が最も好ましかった。
以上から、スターターとしてP.shermanii SBT3197とLc.lactis SBT1223の組み合わせを含むものを使用し、熟成前加温工程を35~45℃程度にすることでナッツ様香が強く感じられ、風味も好ましいチーズが得られることがわかった。また、これに加え、熟成後加温工程を15~25℃程度で行うことで、さらにナッツ様香が強く感じられ、風味も好ましいチーズが得られることがわかった。
(1)Propionibacterium freudenreichii subsp.shermanii SBT3197
イ 当該生物材料を寄託した寄託機関の名称及び住所
独立行政法人 製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センター
日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8(郵便番号292-0818)
ロ イの寄託機関に生物材料を寄託した日付
2019年7月8日
ハ イの寄託機関が寄託について付した受託番号
NITE P-03001
(2)Lactococcus lactis subsp.latis SBT1220
イ 当該生物材料を寄託した寄託機関の名称及び住所
独立行政法人 製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センター
日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8(郵便番号292-0818)
ロ イの寄託機関に生物材料を寄託した日付
2019年7月8日
ハ イの寄託機関が寄託について付した受託番号
NITE P-03002
(3)Lactococcus lactis subsp.latis SBT1223
イ 当該生物材料を寄託した寄託機関の名称及び住所
独立行政法人 製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センター
日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8(郵便番号292-0818)
ロ イの寄託機関に生物材料を寄託した日付
2019年7月8日
ハ イの寄託機関が寄託について付した受託番号
NITE P-03003
Claims (3)
- プロピオニバクテリウム属の菌と、ラクトコッカス属ラクティス種の菌とを含み、水分含量が55重量%以下、塩分が0.3重量%以上6.0重量%以下であり、かつ、3-メチルブタナールが0.5ppm以上、3-メチル-1-ブタノールが10ppm以上、イソ吉草酸が5.0ppm以上、であることを特徴とするナチュラルチーズ(ただし、パスタフィラータチーズ及び熟成期間が1か月以下の前記ナチュラルチーズを除く)。
- 水分含量が55重量%以下、塩分が0.3重量%以上6.0重量%以下であり、かつ、3-メチルブタナールが0.5ppm以上、3-メチル-1-ブタノールが10ppm以上、イソ吉草酸が5.0ppm以上、であるナチュラルチーズの製造方法であって、原料乳に、プロピオニバクテリウム属の菌と、ラクトコッカス属ラクティス種の菌を加える工程と、55℃以下で加温する熟成前加温工程と、を含むことを特徴とするナチュラルチーズの製造方法(ただし、パスタフィラータ工程を含む製造方法及び熟成期間が1か月以下の前記ナチュラルチーズの製造方法を除く)。
- さらに、15℃以上25℃以下の熟成後加温工程を含むことを特徴とする請求項2に記載のナチュラルチーズの製造方法。
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