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JP7497701B2 - 乗用型苗植機 - Google Patents
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JP7497701B2 - 乗用型苗植機 - Google Patents

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Description

本発明は、走行車体に苗植付部を装着した乗用型苗植機に関する。
従来、水田圃場を走行しながら苗を植え付ける乗用型苗植機において、走行車体の前部側方に予備苗載台を設けたものがある(たとえば、特許文献1参照)。
特開2021-072873号公報
乗用型苗植機の前部を畦や道路に着けて、畦又は道路から乗用型苗植機へ育苗した苗箱を供給する作業及び乗用型苗植機から空の苗箱を取り出す作業は、作業性及び作業効率が悪いものであった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業性及び作業効率を向上させることができる乗用型苗植機を提供することを目的とする。
第1の本発明は、走行車体(2)の後部に苗植付部(30)を装着し、走行車体(2)の前部に予備苗載部(50)を設けた乗用型苗植機において、予備苗載部(50)近傍に空の苗箱(N)を載置する空箱載部(58)を機体前後方向に長い展開使用状態と機体前後方向に短い収納状態に切り換え自在に設け、
空箱載部(58)を前載部(58F)と後載部(58R)で構成し、後載部(58R)を前載部(58F)と前後方向に連通する直列した状態の展開使用状態と前載部(58F)の上方に折り畳んだ収納状態に姿勢変更し、
予備苗載部(50)の上積載台(51U)と下積載台(51D)が重複した積層状態と、上積載台(51U)と下積載台(51D)が前後方向に展開した展開状態に切り替え自在であって、
上積載台(51U)には、空箱載部(58)が設けられた空箱載台(56)の支持フレーム(57)基部が固定されており、
前載部(58F)と後載部(58R)は、それぞれ、空の苗箱(N)を受ける前受台(59F)と後受台(59R)、及び前受台(59F)と後受台(59R)から上方に向けて立ち上がる前受枠(60F)と後受枠(60R)にて構成され、
前載部(58F)の前受台(59F)底部が支持フレーム(57)上に固定され、前載部(58F)の後端部左右に立ち上げた左右アーム(61,61)の上端部と後載部(58R)の前端部左右に立ち上げた左右アーム(62,62)の上端部を左右方向に設けた枢支ピン(63,63)にて回動自在に枢支しており、
空箱載部(58)は、枢支ピン(63,63)まわりに後載部(58R)を回動させることにより、後載部(58R)を前載部(58F)と前後方向に連通する直列した状態の展開使用状態と前載部(58F)の上方に折り畳んだ収納状態に姿勢変更できることを特徴とする乗用型苗植機である。
第2の本発明は、予備苗載部(50)の複数の上積載台(51U)と下積載台(51D)が上下複数段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台(51U)が下積載台(51D)の前方に移動した上積載台(51U)と下積載台(51D)が前後方向に直線状に展開した展開状態に切り替え自在であって、上積載台(51U)の上方に空箱載部(58)を設けたことを特徴とする第1の本発明の乗用型苗植機である。
第3の本発明は、機体前後方向に長い展開使用状態にした空箱載部(58)が複数の上積載台(51U)と下積載台(51D)を前後方向に直線状に展開した展開状態にした予備苗載部(50)の前端部から後端部にわたることを特徴とする第1又は第2の本発明の乗用型苗植機である。
第4の本発明は、機体前後方向に短い収納状態にした空箱載部(58)が複数の上積載台(51U)と下積載台(51D)を上下複数段となって平面視で重複した積層状態にした予備苗載部(50)の前端部から後端部までの範囲内に収まることを特徴とする第1~第3の何れかの本発明の乗用型苗植機である。
第5の本発明は、支持フレーム(57)の上部で、空箱載部(58)の機体内側にドリンクホルダー(64)を設け、
機体外側の前受枠(60F)と後受枠(60R)は、機体内側の前受枠(60F)と後受枠(60R)よりも高く構成されており、空箱載部(58)に収納された空の苗箱(N)は外側に傾斜した姿勢で支持され、
空箱載部(58)は泥土が付着している空の苗箱(N)を外側に傾斜した状態で支持することを特徴とする第1~第4の何れかの本発明の乗用型苗植機である。
第6の本発明は、空の苗箱(N)を縦置きにして載置する空箱載部(58)であることを特徴とする第1~第5の何れかの本発明の乗用型苗植機である。
本発明に関連する第1の発明は、走行車体2の後部に苗植付部30を装着し、走行車体2の前部に予備苗載部50を設けた乗用型苗植機において、予備苗載部50近傍に空の苗箱Nを載置する空箱載部58を機体前後方向に長い展開使用状態と機体前後方向に短い収納状態に切り換え自在に設けた乗用型苗植機である。
本発明に関連する第1の発明によれば、予備苗載部50近くに空の苗箱Nを載置する空箱載部58を機体前後方向に長い展開使用状態と機体前後方向に短い収納状態に切り換え自在に設けたので、空箱載部58を機体前後方向に長い展開使用状態にして、畦又は道路からの乗用型苗植機1への育苗した苗箱Nの供給及び乗用型苗植機1から空の苗箱Nの取り出しが作業性及び作業効率良く行なえる。
また、苗供給時以外では空箱載部58を機体前後方向に短い収納状態にすれば、作業の邪魔にならない。
本発明に関連する第2の発明は、予備苗載部50の複数の上積載台51Uと下積載台51Dが上下複数段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台51Uが下積載台51Dの前方に移動した上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態に切り替え自在であって、上積載台51Uの上方に空箱載部58を設けた本発明に関連する第1の発明の乗用型苗植機である。
本発明に関連する第3の発明は、機体前後方向に長い展開使用状態にした空箱載部58が複数の上積載台51Uと下積載台51Dを前後方向に直線状に展開した展開状態にした予備苗載部50の前端部から後端部にわたる本発明に関連する第1又は第2の発明の乗用型苗植機である。
本発明に関連する第4の発明は、機体前後方向に短い収納状態にした空箱載部58が複数の上積載台51Uと下積載台51Dを上下複数段となって平面視で重複した積層状態にした予備苗載部50の前端部から後端部までの範囲内に収まる本発明に関連する第1~第3の何れかの発明の乗用型苗植機である。
本発明に関連する第5の発明は、空箱載部58を前載部58Fと後載部58Rで構成し、後載部58Rを前載部58Fと前後方向に連通する直列した状態の展開使用状態と前載部58Fの上方に折り畳んだ収納状態に姿勢変更する本発明に関連する第1~第4の何れかの発明の乗用型苗植機である。
本発明に関連する第6の発明は、空の苗箱Nを縦置きにして載置する空箱載部58である本発明に関連する第1~第5の何れかの発明の乗用型苗植機である。
本発明における実施形態を示す乗用型苗植機の側面図である。 本発明における実施形態を示す乗用型苗植機の要部の斜視図である。 本発明における実施形態を示す乗用型苗植機の要部の正面図である。 本発明における第2実施形態を示す乗用型苗植機の要部の正面図である。 本発明における第3実施形態を示す乗用型苗植機の要部の正面図である。 本発明における他の実施形態を示す乗用型苗植機の要部の斜視図である。 本発明における他の実施形態を示す乗用型苗植機の側面図である。 本発明における他の実施形態を示す乗用型苗植機の要部の作用説明用側面図である。 本発明における他の実施形態を示す乗用型苗植機の側面図である。 本発明における他の実施形態を示す乗用型苗植機の要部の作用説明用斜視図である。
以下、添付図面を参照して本願の開示する乗用型苗植機の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<全体構成>
乗用型苗植機1は、水田圃場を走行可能な走行車体2を備える。走行車体2は、左右一対の前輪3と、左右一対の後輪4とを備える。なお、走行車体2は、前輪3及び後輪4が駆動する四輪駆動車である。
走行車体2の後部には、昇降装置20によって昇降駆動される苗植付部30が装着されている。また、走行車体2後上部には、施肥装置40の本体部が装着されている。
走行車体2前部の左右両側には、右予備苗載部50Rと左予備苗載部50Lよりなる予備苗載部50が設けられている。
<走行車体2>
走行車体2は、機体フレーム5と、機体フレーム5上に設けられたエンジンEと、エンジンEで発生した動力を前後輪3,4、苗植付部30及び施肥装置40に伝達する動力伝達装置6とを備える。すなわち、動力源であるエンジンEで発生した動力は、走行車体2を前進または後進させるために使用されるだけでなく、苗植付部30及び施肥装置40を駆動するためにも使用される。
エンジンEは、左右方向における走行車体2の中央部で、走行車体2に搭乗した作業者が足を載せるフロアステップ7よりも上方に突出した位置に配置される。なお、エンジンEとしては、ディーゼル機関やガソリン機関などの熱機関が用いられる。フロアステップ7は、前後方向において、走行車体2の前部に設けられる。フロアステップ7は、走行車体2の前部からエンジンEの後部にかけて設けられる。
フロアステップ7は、機体フレーム5上に取り付けられる。フロアステップ7のうち、たとえば、後述する操縦席9付近の一部などは作業者の靴などに付着した泥などを水田圃場に落とせるように、平面視において格子状に形成される。また、フロアステップ7前部の左右側部には、左右フロントステップ7Fが設けられ、フロアステップ7の左右外側には左右拡張サイドステップが設けられている。なお、フロアステップ7の後部には、後輪4のフェンダを兼ねるリヤステップ7Rが設けられ、左右拡張サイドステップの外側部には、作業者が車体に乗降する乗降ステップ7Jが設けられている。
エンジンEは、エンジンカバー8に覆われている。エンジンカバー8の上方には操縦席9が設けられる。動力伝達装置6は、エンジンEから動力が伝達されるベルト式動力伝達部6aと、エンジンEからベルト式動力伝達部を介して伝達される動力を変速する変速装置である静油圧式無段変速機HSTと、ミッションケース6bとを備える。
静油圧式無段変速機HSTは、主変速レバーが操作されることで、出力(回転速度)と出力方向(回転方向)とを変更可能である。すなわち、静油圧式無段変速機HSTは、回転速度や回転方向を変更することで、走行車体2の前後進や走行速度を変更可能である。
ミッションケース6bには、静油圧式無段変速機HSTによって変速されたエンジンEからの動力を各部に伝達する伝動装置が設けられる。ミッションケース6bは、走行時や作業時における走行速度を切り替える副変速機構を備える。ミッションケース6bは、副変速レバーが操作されると、走行車体2の走行速度を、植付作業時における苗植付速度と苗植付速度よりも高速な路上走行速度に切り替える。
走行車体2は、フロアステップ7上に操縦席9を備える。操縦席9は、作業者が操縦時に着席する座席である。走行車体2は、操縦席9の前方に、ステアリングハンドル10や植付レバーなどを備える。ステアリングハンドル10は、走行車体2のボンネット11上部に設けられ、作業者に操作されることで、走行車体2を操舵するものである。なお、植付レバーは、ボンネット11に設けられ、苗植付部30を昇降させたり、苗植付部30による苗の植え付けを開始及び停止させるために操作するレバーである。
また、走行車体2は、主変速レバーと副変速レバーとを備える。主変速レバーは、静油圧式無段変速機HSTを変速操作して走行車体2の前後進及び走行速度を変更する場合に操作されるレバーである。副変速レバーは、走行車体2の走行速度を、走行する場所(水田圃場や路上)に応じた速度に切り替える場合に操作されるレバーである。
また、ボンネット11は、フロアステップ7から上方に突出して設けられ、フロントカバー11aに覆われている。ボンネット11上部には、表示部(メータパネル)が設けられる。表示部は、操縦席9に着席して前方を向いた作業者と対面するように、後下がりに傾斜した表示面を有する。
表示部は、たとえば、水田圃場面に直進の目安となる進行基準線を形成する後述する線引きマーカが走行車体の左右側部に出ていることを検知するマーカセンサ、植付レバーの操作位置を検知する植付レバーポジションセンサ、施肥装置40の貯留ホッパ41に貯留された肥料が所定量を下回ったことを検知する肥料切れセンサ、貯留ホッパ41から送られた肥料が供給経路に詰まったことを検知する肥料詰まりセンサなどの各種センサ類からの情報を表示する。
乗用型苗植機1は、昇降装置20と、苗植付部30とを備える。昇降装置20は、昇降リンク21を備える。昇降リンク21は、走行車体2の後部と苗植付部30とを連結する平行リンクであり、走行車体2の後部のリンクフレームと苗植付部30とのそれぞれに対して上下方向に回動自在に連結されることで、走行車体2に対して苗植付部30を昇降可能に連結する。
また、昇降装置20は、油圧式の昇降シリンダ22を備える。昇降シリンダ22は、植付レバーが操作されて油圧バルブが切り替えられることで、伸縮動作する。昇降シリンダ22は、伸縮動作することで昇降リンク21を駆動して、苗植付部30を昇降させる。すなわち、昇降シリンダ22は、植付レバーが操作されることで、苗植付部30を上昇させた非作業位置、苗植付部30を下降させた対地作業位置(植付位置)に切り替える。
<苗植付部30>
苗植付部30は、上記したように、昇降リンク21を介して走行車体2の後部に取り付けられる。苗植付部30は、たとえば、複数の列(条)で苗を植え付けることが可能である。苗植付部30は、苗載置台31と、フロート32と、植付装置33とを備える。
苗載置台31は、機体の左右方向において、植付条数分の苗載せ面を有する。各苗載せ面は、上下方向に複数枚のマット状土付苗を載置可能な後下がりの傾斜面である。フロート32は、走行車体2の移動に伴い水田圃場の泥面上を滑走しながら整地する。フロート32は、機体の左右方向において、機体中央部に配置されるセンターフロートと、センターフロートを挟んで左右方向の外側に配置されるサイドフロートとを備える。なお、図示の例では、乗用型苗植機1は、整地装置である整地ロータ13をさらに備える。
フロート32(センターフロート及びサイドフロート)は、水田圃場面の凹凸に応じて前部が上下動するように、走行車体2に後部が回動自在に取り付けられ、センターフロート前部の上下動を迎角制御用の回動センサで検知する。苗植付部30では、植付作業時にはセンターフロートの前部の上下動が回動センサによって検知され、回動センサの検知結果に応じて制御部によって昇降シリンダ22の伸縮動作を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部30を昇降させ、苗の植え付け深さを自動制御で調節することができる。
植付装置33は、苗載置台31の植付支持フレームによって支持されることで、苗載置台31の下方に配置される。植付装置33は、苗載置台31に載置されたマット状土付苗を水田圃場に植え付ける。植付装置33は、植込杆331と、ロータリーケース332と、植付ケース333とを備える。植込杆331は、苗載置台31に載置されたマット状土付苗から一株分の苗をとって水田圃場面に植え付ける。
ロータリーケース332は、植付ケース333を回転可能に支持する。ロータリーケース332には、植込杆331の回転速度を変化させながら植込杆331を回転させることが可能な不等速伝動機構が設けられる。植込杆331は、ロータリーケース332に対する回転角度によって回転速度を変えながら回転する。
<施肥装置40>
乗用型苗植機1は、施肥装置40を備える。施肥装置40は、水田圃場に肥料を散布する装置である。乗用型苗植機1においては、苗植付部30によって水田圃場に苗を植え付けながら、施肥装置40によって水田圃場に肥料を散布する。
施肥装置40は、走行車体2の後部上方であり操縦席9の後方に設けられた肥料を貯留する貯留ホッパ41、該貯留ホッパ41から肥料を繰り出す繰り出し部42、該繰り出し部42から繰り出された肥料を電動ブロア43の風力で移送する肥料パイプ44、該肥料パイプ44で移送された肥料を苗植付位置の側方に作溝して溝内に散布する作溝器45を備える。
<予備苗載部50>
乗用型苗植機1は、走行車体2の前側における左右両側に右予備苗載部50Rと左予備苗載部よりなる予備苗載部50を備える。
右予備苗載部50Rは、2つの上積載台51Uと下積載台51Dを備える。上積載台51Uと下積載台51Dは、パレット状であり、一対の側壁と、底面とを備える。右予備苗載部50Rは、上積載台51Uと下積載台51Dが上下2段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態とに切り替え可能に構成される。
即ち、走行車体2の機枠に基部を固定した右苗台フレーム52R上端部に下載台フレーム53Dを固定し、該下載台フレーム53Dに下積載台51Dが固定されている。
そして、下載台フレーム53Dに基部が枢支された前後平行リンク54F,54Rの上端部に上載台フレーム53Uを枢支し、該上載台フレーム53Uに上積載台51Uが固定されている。
従って、上載台フレーム53Uの前部に固定された把持部55を把持して前後平行リンク54F,54Rを回動させて上積載台51Uを平行移動させることにより、上下2段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態とに切り替えることができる。
そして、上載台フレーム53Uには、空箱載台56の支持フレーム57基部が溶接固定されている。
空箱載台56は、支持フレーム57上に展開使用状態で2つの空の苗箱Nを横長で縦置きにして直列状で収納する空箱載部58を設けて構成される。
空箱載部58は、前載部58Fと後載部58Rから構成されている。
前載部58Fと後載部58Rは、それぞれ横長で縦置きにした空の苗箱Nの下端部を受けるレール状樹脂製の前受台59Fと後受台59R及び前受台59Fと後受台59Rから上方に向けて立ち上がり空の苗箱Nの底面と上面を受ける杆体よりなる前受枠60Fと後受枠60Rにて構成される。
そして、前載部58Fの前受台59F底部が支持フレーム57上に固定され、前載部58Fの後端部左右に立ち上げた左右アーム61,61の上端部と後載部58Rの前端部左右に立ち上げた左右アーム62,62の上端部を左右方向に設けた枢支ピン63,63にて回動自在に枢支している。
従って、空箱載台56の空箱載部58は、枢支ピン63,63まわりに後載部58Rを回動させることにより、後載部58Rを前載部58Fと前後方向に連通する直列した状態の展開使用状態(2つの空の苗箱Nを横長で縦置きにして直列状で収納する)と前載部58Fの上方に折り畳んだ収納状態に姿勢変更できる。
そして、空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rは、上積載台51Uや下積載台51Dの前後長さよりも少し短い長さ(略同じ長さ)に構成されている。
即ち、上積載台51Uと下積載台51Dを前後方向に直線状に展開した展開状態とした時に、空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rを前後方向に連通する直列した状態の展開使用状態にすると、空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rの前後長さは、上積載台51Uと下積載台51Dを前後方向に直線状に展開した展開状態の長さと略同じになる。
また、上積載台51Uと下積載台51Dを積層状態とした時に、空箱載部58の前載部58Fと後載部58Rを収納状態にすると、上積載台51Uの前後長さよりも短くなって、空箱載部58が上積載台51U後方に出っ張らず邪魔にならずコンパクトである。
左予備苗載部は、走行車体2の機枠に基部を固定した左苗台フレーム52上部に3つの上積載台と中積載台と下積載台を備える。上積載台と中積載台と下積載台は、パレット状であり、一対の側壁と底面とを備え、各々苗を育苗した苗箱Nを載置できる。
<苗植付け作業>
右予備苗載部50Rを展開状態に切り換える。即ち、上載台フレーム53Uの前部に固定された把持部55を把持して前後平行リンク54F,54Rを回動させて上積載台51Uを前方に平行移動させて、上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態に切り替える。
そして、空箱載台56の後載部58Rを前載部58Fと前後方向に連通する直列した展開使用状態にする。
乗用型苗植機1の操縦席9に着座した作業者は、機体を操縦して乗用型苗植機1の前部を畦又は道路に着ける。
畦又は道路にいる作業者は、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを展開して前方にある上積載台51Uに載置して機体後方に押して移動させ後方にある下積載台51Dまでスライド移動させる。
機体に搭乗している作業者は、下積載台51Dまでスライド移動した苗箱Nを取り上げて、苗箱Nからマット状土付苗を取り出して苗植付部30の苗載置台31に供給する。そして、後載部58Rを前載部58Fと前後方向に連通する直列した展開使用状態とした空箱載部58に空の苗箱Nを載置する。
畦又は道路にいる作業者は、空箱載部58に載置された空の苗箱Nを取り出して畦又は道路に置き、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを展開して前方にある上積載台51Uに載置して機体後方に押して移動させ後方にある下積載台51Dまでスライド移動させる。
このようにして、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを展開した上積載台51U・下積載台51D及び空箱載部58を用いて効率良く作業性良く容易に苗植付部30の苗載置台31に供給することができる。
そして、苗植付部30の苗載置台31への苗供給作業を終えると、畦又は道路にいる作業者は、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを展開して前方にある上積載台51Uに載置して機体後方に押して移動させ後方にある下積載台51Dまでスライド移動させ、次いで、上積載台51Uにも育苗した苗箱Nを載置する。また、左予備苗載部の上積載台と中積載台と下積載台にも育苗した苗箱Nを載置する。
また、畦又は道路に置いてある肥料袋を取り上げて施肥装置40の貯留ホッパ41に運んで、肥料を供給する。
乗用型苗植機1の操縦席9に着座した作業者は、機体を操縦して圃場内を所定の順路で進行し、各部を駆動して苗植付け作業及び施肥作業を行なう。
苗植付部30の苗載置台31に載置したマット状土付苗が残り少なくなると、機体を停止し、右予備苗載部50Rや左予備苗載部50Lに載置されている苗箱Nを取り上げて、苗箱Nからマット状土付苗を取り出して苗植付部30の苗載置台31に供給し、空の苗箱Nを空箱載部58に載置する。そして、再び機体を進行させて各部を駆動して苗植付け作業及び施肥作業を行なう。
そして、苗植付部30の苗載置台31のマット状土付苗が残り少なくなり、右予備苗載部50Rや左予備苗載部50Lの予備苗も無くなると、乗用型苗植機1の前部を畦又は道路に着けて、前述の要領で苗植付部30の苗載置台31にマット状土付苗を供給し、右予備苗載部50R及び左予備苗載部50Lに育苗した苗箱Nを載置する。また、施肥装置40の貯留ホッパ41内の肥料が少なくなっていれば、貯留ホッパ41に肥料も供給する。
そして、圃場での作業が終了して、トラックに積込む場合や納屋等に格納する場合には、空箱載台56の後載部58Rを前載部58Fの上方に折り畳んだ収納状態にする。
そして、上載台フレーム53Uの前部に固定された把持部55を把持して前後平行リンク54F,54Rを回動させて上積載台51Uを後方に平行移動させて、上積載台51Uと下積載台51Dが上下2段となる平面視で重複した積層状態に切り替える。
以上要するに、右予備苗載部50Rに複数の(2つの)上積載台51Uと下積載台51Dを備え、上積載台51Uと下積載台51Dが上下2段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台51Uが下積載台51Dの前方に移動した上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態に切り替え可能に構成され、上積載台51Uの上方に空の苗箱Nを載置する空箱載部58を設けたので、乗用型苗植機1の前部を畦又は道路に着けて、上積載台51Uが下積載台51Dの前方に移動した上積載台51Uと下積載台51Dが前後方向に直線状に展開した展開状態にすれば、畦又は道路からの乗用型苗植機1への育苗した苗箱Nの供給及び乗用型苗植機1から空の苗箱Nの取り出しが効率良く作業性良く行なえる。
また、空箱載部58を右予備苗載部50Rの上積載台51Uの上方に設けることにより、上積載台51Uの上方空間部を活用して空箱載部58を配置することができ、機体の左右方向の別機材への悪影響や側方のフロアステップ7を通る作業者の移動空間を狭くするような悪影響もなく、機体左右幅を広めることなくコンパクトに構成できる。
また、空箱載部58は、枢支ピン63,63まわりに後載部58Rを回動させることにより、後載部58Rを前載部58Fと前後方向に連通する直列した状態の展開使用状態と前載部58Fの上方に折り畳んだ収納状態に姿勢変更できるので、田植作業時は展開使用状態にして空の苗箱Nの回収作業が容易に且つ効率良く行えると共に、空の2つの空の苗箱Nを横長で縦置きにして直列状で収納することができる。そして、空箱載台56の後載部58Rを前載部58Fの上方に折り畳んだ収納状態にすれば、トラックに積込む場合や納屋等にコンパクトに格納することができると共に、右予備苗載部50Rの上積載台51Uと下積載台51Dを積層状態にした時に後方に突出して邪魔になるようなことがない。
(別実施形態)
(1)図4は、空箱載部58の第2実施形態を示し、支持フレーム57上に展開使用状態で2つの空の苗箱Nを横長で縦置きにして直列状で収納する空箱載部58を並列して2組設けている。
従って、空箱載部58が並列して2組設けられているので、並列した2組の空箱載部58を利用して更に作業性良く且つ効率良く苗供給作業が行える。
また、並列した2組の空箱載部58に合計4つの空の苗箱Nを載置できる。
(2)図5は、空箱載台56にドリンクホルダー64を設けた第3実施形態を示す。
即ち、空箱載台56の支持フレーム57の上部で、空箱載部58の機体内側に合成樹脂製のドリンクホルダー64を設けている。
そして、機体外側の前受枠60Fと後受枠60Rは、機体内側の前受枠60Fと後受枠60Rよりも高く構成されており、空箱載部58に収納された空の苗箱Nは外側に傾斜した姿勢で支持される。
従って、空箱載部58は泥土が付着している空の苗箱Nを外側に傾斜した状態で支持するので、機体内側にあるドリンクホルダー64から離れた状態となり、ドリンクホルダー64に置かれたペットボトル等に泥土がつくことが防止できる。
(3)図6は、右予備苗載部50Rの他の実施形態を示す。
即ち、上載台フレーム53Uには、空箱載台56の支持フレーム157基部が溶接固定されている。支持フレーム157には、上端部に断面コ字状の上支持台158Uと中段位置に平板状の下支持台158Dが溶接固定されている。
上支持台158Uの前後中央部と後端部には、上面にノブボルト159が挿通されナットで螺合固着する前固定孔160Fと後固定孔160Bが設けられている。下支持台158Dの前後中央部には、上面にノブボルト159が挿通されナットで螺合固着する固定孔160が設けられている。
空箱載台56は、空箱載フレーム162と該空箱載フレーム162端部に溶接固定された断面L字状の取付部163と1つの空の苗箱Nを横長で縦置きにして収納する空箱載部58A及び4つの空の苗箱Nを横長で縦置きにして左右方向に重ねて収納する空箱トレイ58Bからなる。
取付部163の前後中央部には、上面にノブボルト159が挿通される孔が設けられている。
従って、空箱載台56を上支持台158Uに取付ける場合には、取付部163上面の孔と上支持台158U上面の前固定孔160Fにノブボルト159を挿通して螺合して固定する。よってノブボルト159の締め付けと謂う簡潔な手法で空箱載台56を上支持台158Uに強固に取付けることができる。
なお、機体上の操縦者が小柄で操縦席9近くに空箱載台56を配置したい場合は、取付部163上面の孔と上支持台158U上面の後固定孔160Bにノブボルト159を挿通して螺合して固定すると、空箱載台56を操縦席9に近い位置に配置することができる。
また、空箱載台56を下支持台158Dに取付ける場合には、取付部163上面の孔と下支持台158D上面の固定孔160にノブボルト159を挿通して螺合して固定する。
空箱載部58Aは、横長で縦置きにした空の苗箱Nの下端部を受けるレール状樹脂製の受台59を前後方向に長い状態で空箱載フレーム162に固定し、該受台59の上方に向けて立ち上がり空の苗箱Nの底面及び上面と前後面を受ける受枠168を設けている。
受枠168は、基部を空箱載フレーム162に溶接固定した杆体(鉄製丸棒)を折り曲げて形成した枠体で、左右側枠168aと前後枠168bから構成される。
機体内方の左側枠168aは、機体内方に傾斜して設け、機体外方の右側枠168aは略直立して設けている。
従って、空箱載部58Aに載せた空の苗箱Nは、横長で縦置きにして機体内方に傾斜した姿勢で載せられ、安定した載置状態となる。よって、苗植付け作業中に機体が走行で振動したり強い風が吹いても、空箱載部58Aに載置した空の苗箱Nの落下を防止することができる。
前後枠168bの高さは、左右側枠168aの高さよりも低く形成し、空の苗箱Nを機体前後方向から空箱載部58Aに載せたり取り出したりする作業が容易に行なえるようになっている。
空箱トレイ58Bは、上記受枠168の機体外方の右側枠168aと最外側枠169aと上記受枠168の前後枠168bを外側方に延ばした前後枠169bと前後中途部に設けた中途枠169cから構成され、4つの空の苗箱Nを横長で縦置きにして左右方向に重ねて収納する。
なお、5条植え乗用型田植機の場合は、上記のように空箱トレイ58Bを4つの空の苗箱Nを横長で縦置きにして左右方向に重ねて収納する大きさとし、4条植え乗用型田植機の場合は、空箱トレイ58Bを3つの空の苗箱Nを横長で縦置きにして左右方向に重ねて収納する大きさとする。
下支持台158Dには、合成樹脂製のドリンクホルダー64が設けられている。なお、上支持台158Uにドリンクホルダー64を設けても良い。
(4)図7及び図8は、右予備苗載部50Rの他の実施形態を示す。
即ち、右予備苗載部50Rの下積載台51Dを後部回動枢支軸200にて前部が水平状態から下方に回動する構成とし、前部が引張スプリング201にて水平状態に復帰するように付勢されている。
そして、下積載台51D後端よりも少し前方で機体内方に位置するフロアステップ7上にペダル202を設け、該ペダル202の踏み込み操作にて連繋ロッド203を介して下積載台51Dを後部回動枢支軸200を回動支点として前部を引張スプリング201の付勢力に抗して水平状態から下方に回動する。
従って、上積載台51Uと下積載台51Dを前後方向に直線状に展開した展開状態にした状態で、ペダル202を踏み込み操作すると連繋ロッド203を介して下積載台51Dが後部回動枢支軸200を回動支点として前部が引張スプリング201の付勢力に抗して水平状態から下方に回動し、下積載台51D前端と上積載台51U後端との間に苗箱Nが挿通する上下方向の隙間ができ、機体上から空の苗箱Nを機外前方に取り出すことができ、苗供給作業が作業性良く且つ効率良く行える。
なお、下積載台51Dの載せ面をフラット面にするか前後方向のリブを形成しておくと、空箱が滑りやすくて取り出しが容易に行える。
また、上積載台51Uと下積載台51Dを前後方向に直線状に展開した展開状態にした時、前方の上積載台51Uよりも後方の下積載台51Dを一段低く構成すると、下積載台51D上で苗箱Nから苗取り板でマット状土付き苗を掬い取る際に、苗箱Nの前端が前方の上積載台51U後端で受け止められるので、作業性良く苗を取り出せる。
(5)図9及び図10は、右予備苗載部50Rの他の実施形態を示す。
即ち、右予備苗載部50Rの下積載台51D下方に空箱回収レール300を設ける。
空箱回収レール300は、底面301の左右両側に左右側壁302,302を設けた前方が下方に向けて傾斜したスライダー状であり、前端が機体の前端と略一致している。
そして、空箱回収レール300の前部には、前方に引き出した使用状態と内部に収納した収納状態に切り換え自在の延長レール303が設けられている。
延長レール303は、杆体より構成され、前部が上方に折れ曲がって苗箱Nの前端部を受ける構成となっている。
従って、乗用型苗植機1の操縦席9に着座した作業者は、機体を操縦して乗用型苗植機1の前部を畦又は道路に着ける。
畦又は道路にいる作業者は、空箱回収レール300の延長レール303引き出して使用状態にし、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを右予備苗載部50Rに載置し、機体に搭乗している作業者は、右予備苗載部50Rから苗箱Nを取り上げて、苗箱Nからマット状土付苗を取り出して苗植付部30の苗載置台31に供給する。そして、空の苗箱Nを空箱回収レール300後端に載置する。
畦又は道路にいる作業者は、空箱回収レール300をスライド下降した空の苗箱Nを取り出して畦又は道路に置き、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを右予備苗載部50Rに載置する。
このようにして、苗供給作業が容易に且つ効率良く行える。
2 走行車体
30 苗植付部
50 予備苗載部
51U 上積載台
51D 下積載台
58 空箱載部
58F 前載部
58R 後載部
N 苗箱

Claims (6)

  1. 走行車体(2)の後部に苗植付部(30)を装着し、走行車体(2)の前部に予備苗載部(50)を設けた乗用型苗植機において、予備苗載部(50)近傍に空の苗箱(N)を載置する空箱載部(58)を機体前後方向に長い展開使用状態と機体前後方向に短い収納状態に切り換え自在に設け、
    空箱載部(58)を前載部(58F)と後載部(58R)で構成し、後載部(58R)を前載部(58F)と前後方向に連通する直列した状態の展開使用状態と前載部(58F)の上方に折り畳んだ収納状態に姿勢変更し、
    予備苗載部(50)の上積載台(51U)と下積載台(51D)が重複した積層状態と、上積載台(51U)と下積載台(51D)が前後方向に展開した展開状態に切り替え自在であって、
    上積載台(51U)には、空箱載部(58)が設けられた空箱載台(56)の支持フレーム(57)基部が固定されており、
    前載部(58F)と後載部(58R)は、それぞれ、空の苗箱(N)を受ける前受台(59F)と後受台(59R)、及び前受台(59F)と後受台(59R)から上方に向けて立ち上がる前受枠(60F)と後受枠(60R)にて構成され、
    前載部(58F)の前受台(59F)底部が支持フレーム(57)上に固定され、前載部(58F)の後端部左右に立ち上げた左右アーム(61,61)の上端部と後載部(58R)の前端部左右に立ち上げた左右アーム(62,62)の上端部を左右方向に設けた枢支ピン(63,63)にて回動自在に枢支しており、
    空箱載部(58)は、枢支ピン(63,63)まわりに後載部(58R)を回動させることにより、後載部(58R)を前載部(58F)と前後方向に連通する直列した状態の展開使用状態と前載部(58F)の上方に折り畳んだ収納状態に姿勢変更できることを特徴とする乗用型苗植機。
  2. 予備苗載部(50)の複数の上積載台(51U)と下積載台(51D)が上下複数段となって平面視で重複した積層状態と、上積載台(51U)が下積載台(51D)の前方に移動した上積載台(51U)と下積載台(51D)が前後方向に直線状に展開した展開状態に切り替え自在であって、上積載台(51U)の上方に空箱載部(58)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の乗用型苗植機。
  3. 機体前後方向に長い展開使用状態にした空箱載部(58)が複数の上積載台(51U)と下積載台(51D)を前後方向に直線状に展開した展開状態にした予備苗載部(50)の前端部から後端部にわたることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗用型苗植機。
  4. 機体前後方向に短い収納状態にした空箱載部(58)が複数の上積載台(51U)と下積載台(51D)を上下複数段となって平面視で重複した積層状態にした予備苗載部(50)の前端部から後端部までの範囲内に収まることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1項に記載の乗用型苗植機。
  5. 支持フレーム(57)の上部で、空箱載部(58)の機体内側にドリンクホルダー(64)を設け、
    機体外側の前受枠(60F)と後受枠(60R)は、機体内側の前受枠(60F)と後受枠(60R)よりも高く構成されており、空箱載部(58)に収納された空の苗箱(N)は外側に傾斜した姿勢で支持され、
    空箱載部(58)は泥土が付着している空の苗箱(N)を外側に傾斜した状態で支持することを特徴とする請求項1~請求項4の何れか1項に記載の乗用型苗植機。
  6. 空の苗箱(N)を縦置きにして載置する空箱載部(58)であることを特徴とする請求項1~請求項5の何れか1項に記載の乗用型苗植機。
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