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JP7502776B2 - 配管接続構造および配管接続方法 - Google Patents
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Description

本願は、配管接続構造および配管接続方法に関する。
従来より、ドレントラップ等の弁装置が知られている。弁装置の流出口には、配管が差込み溶接によって接続される。差込み溶接は、例えば特許文献1に開示されているように、溶接熱による配管の膨張によって溶接部に歪が発生しないように、配管と差込み対象物との間に所定の差込みギャップを設けた状態、即ち配管と差込み対象物とを離間させた状態で行われる。
特開2010-69595号公報
ところで、上述した弁装置においては、流出口と配管との間に幾分かの差込みギャップが残ったままになる場合がある。そうすると、流出口においては、配管の端部からエロージョンが発生しやすくなる。
本願に開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、差込みギャップが残ることに起因するエロージョンの発生を抑制しつつ、溶接熱による影響を抑制することができる配管接続構造および配管接続方法を提供することにある。
本願に開示の技術は、筒状に形成された流体の流出口と、前記流出口に差込み溶接によって接続される配管とを備えた配管接続構造である。前記流出口は、前記配管が差し込まれる大径部と、該大径部に連続して形成され、内径が前記大径部よりも小さい小径部とを有している。前記配管は、前記大径部に差し込まれる管本体と、前記管本体の内方端に設けられ、前記流出口における前記大径部と前記小径部との境界に形成された段差部に接すると共に、溶接熱によって生じる前記管本体のその管軸方向への膨張を吸収する膨張吸収部とを有している。
本願に開示の別の技術は、筒状に形成され、内周面に段差部が設けられた流体の流出口に、配管を差込み溶接によって接続する配管接続方法である。前記配管接続方法は、前記段差部との間に所定の差込みギャップが存するように前記配管を前記流出口に差し込む工程と、前記流出口の端面と前記配管の外周面とを溶接接合すると共に、前記溶接接合の際の溶接熱による前記配管の膨張によって前記配管の端部が前記段差部に接して前記差込みギャップをゼロにする工程と、前記段差部に接した前記配管の端部が、前記溶接接合の際の溶接熱による前記配管のさらなる膨張を吸収するように変形する工程とを備えている。
本願に開示の技術によれば、差込みギャップに起因するエロージョンの発生を抑制しつつ、溶接熱による影響を抑制することができる。
図1は、実施形態1に係る配管接続構造の概略構成を示す断面図である。 図2は、実施形態1に係る配管接続時の一状態を示す断面図である。 図3は、実施形態1に係る配管接続時の一状態を示す断面図である。 図4は、実施形態1に係る配管接続時の一状態を示す断面図である。 図5は、実施形態2に係る配管接続構造の概略構成を示す断面図である。 図6は、実施形態2に係る配管接続時の一状態を示す断面図である。 図7は、実施形態2に係る配管接続時の一状態を示す断面図である。 図8は、実施形態2に係る配管接続時の一状態を示す断面図である。
以下、本願の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本願に開示の技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
本願の実施形態1について図1~図4を参照しながら説明する。本実施形態の配管接続構造100は、流体の流出口10と、配管20とを備えている。
流出口10は、例えば、ドレントラップ1の流出口である。ドレントラップ1は、蒸気システム等に設けられ、ドレンが流入してきた場合にはドレンを流出させる一方、蒸気が流入してきた場合には蒸気の流出を阻止する。つまり、ドレントラップ1は、流入口から流入したドレンのみを流出口から流出させるものである。ドレントラップ1は流体機器の一例であり、ドレンは流体の一例である。
図1に示すように、流出口10は、筒状(より詳しくは、円筒状)に形成されている。流出口10は、大径部11と、小径部12とを有している。大径部11は、流出口10の一端側(下流端側)に設けられており、配管20が差し込まれる部分である。小径部12は、流出口10における大径部11の上流側に設けられている。小径部12は、大径部11に連続して形成されている。小径部12の内径d2は、大径部11の内径d1よりも小さい。
上記のように構成された流出口10の内周面には、段差部14が設けられている。つまり、流出口10における大径部11と小径部12との境界には、段差部14が形成されている。段差部14は、流出口10の径方向に延びる面、即ち流出口10の軸心(後述する管軸Xと同軸)に直交する面を有している。流出口10では、図1に白抜きの矢印で示すように、小径部12から大径部11へ向かって流体が流れる。
配管20は、流出口10に差込み溶接によって接続されるものである。配管20は、管本体21と、膨張吸収部22とを有している。
管本体21は、円筒状に形成されている。管本体21の外径Dは、流出口10の大径部11の内径d1と略同じである。管本体21の内径d3は、流出口10の小径部12の内径d2と略同じである。管本体21は、流出口10の大径部11に差し込まれる。
膨張吸収部22は、管本体21の内方端に設けられ、管本体21と一体に設けられている。管本体21の内方端は、管本体21の両端のうち、流出口10の大径部11に差し込まれる側の端部を意味する。また、膨張吸収部22は、配管20の端部に位置する。膨張吸収部22は、先端23が流出口10の段差部14に接している。
膨張吸収部22は、差込み溶接時の溶接熱によって生じる管本体21のその管軸X方向への膨張を吸収する。より詳しくは、膨張吸収部22は、管軸X方向に短縮することによって、管本体21の膨張を吸収するように構成されている。
具体的に、膨張吸収部22の縦断面形状は、ジグザグ形に形成されている。この構成により、膨張吸収部22は管軸X方向に短縮可能となっている。ジグザグ形は、Z字状に直線が何度も折れ曲がっている形であり、稲妻形ともいう。配管20は、管本体21および膨張吸収部22が流出口10に差し込まれた状態で、差込み溶接が行われる。つまり、流出口10の端面13と管本体21の外周面とが溶接接合される(図1に示す溶接部Wを参照)。
差込み溶接時には、配管20が溶接熱によって膨張する。即ち、差込み溶接時には、管本体21における溶接部Wの近傍の部分が、段差部14側(図1において左側)へ向かって膨張する。この管本体21の膨張により、膨張吸収部22は段差部14側へ向かって短縮する。こうして、溶接熱による管本体21(配管20)の膨張が、膨張吸収部22によって吸収される。これにより、差込みギャップをゼロにしつつ、溶接熱による配管20の膨張が吸収される。なお、膨張吸収部22の先端23は、段差部14から径方向内方へ突出していない。
〈配管接続方法〉
本実施形態の配管接続方法について、図2~図4を参照しながら説明する。この配管接続方法は、流出口10に配管20を差込み溶接によって接続する方法であり、「差込み工程」、「第1の膨張吸収工程」および「第2の膨張吸収工程」を順に備えている。
先ず、「差込み工程」が行われる。図2に示すように、「差込み工程」は、段差部14との間に所定の差込みギャップGが存するように配管20を流出口10に差し込む工程である。具体的に、この「差込み工程」では、管本体21の一部および膨張吸収部22が、流出口10の大径部11に差し込まれる。その際、膨張吸収部22の先端23と段差部14との間には、所定の差込みギャップGが確保される。
所定の差込みギャップGは、差込み溶接時の溶接熱によって配管20が膨張した際、確実に膨張吸収部22の先端23が段差部14に接するギャップ量に設定されている。より詳しくは、所定の差込みギャップGは、溶接熱によって生じ得る配管20の膨張量よりも少ない量に設定されている。
続いて、「第1の膨張吸収工程」が行われる。図3に示すように、「第1の膨張吸収工程」は、流出口10の端面13と配管20(管本体21)の外周面とを溶接接合すると共に、その溶接接合の際の溶接熱による配管20(管本体21)の膨張によって配管20の端部(膨張吸収部22)が段差部14に接して差込みギャップGをゼロにする工程である。
具体的に、「第1の膨張吸収工程」では、流出口10の端面13と管本体21の外周面とが溶接接合される。このとき、管本体21における溶接部Wの近傍の部分が、溶接熱によって段差部14側へ向かって膨張する(図3に示す破線の矢印を参照)。これに伴い、膨張吸収部22が段差部14側へ向かって変位し、膨張吸収部22の先端23が段差部14に接する。これにより、差込みギャップGがゼロになる。このように、「第1の膨張吸収工程」では、「差込み工程」で設けた差込みギャップGによって、溶接熱による配管20の膨張が吸収される。
続いて、「第2の膨張吸収工程」が行われる。図4に示すように、「第2の膨張吸収工程」は、段差部14に接した配管20の端部(膨張吸収部22)が、溶接接合の際の溶接熱による配管20(管本体21)のさらなる膨張を吸収するように変形する工程である。
具体的に、「第2の膨張吸収工程」では、管本体21における溶接部Wの近傍の部分が、溶接熱によってさらに段差部14側へ向かって膨張する(図4に示す破線の矢印を参照)。これに伴い、膨張吸収部22は段差部14側へ向かって短縮する(図4に示す実線の矢印を参照)。このように、「第2の膨張吸収工程」では、溶接熱による配管20のさらなる膨張が膨張吸収部22によって吸収される。つまり、「第1の膨張吸収工程」において膨張しきれなかった分の配管20の膨張が、膨張吸収部22によって吸収される。こうして、差込みギャップをゼロにしつつ、溶接熱による配管20の膨張が吸収される。
以上のように、上記実施形態の配管接続構造100は、筒状に形成された流体の流出口10と、流出口10に差込み溶接によって接続される配管20とを備えている。流出口10は、配管20が差し込まれる大径部11と、大径部11に連続して形成され、内径が大径部11よりも小さい小径部12とを有している。配管20は、大径部11に差し込まれる管本体21と、管本体21の内方端に設けられ、流出口10における大径部11と小径部12との境界に形成された段差部14に接すると共に、溶接熱によって生じる管本体21のその管軸X方向への膨張を吸収する膨張吸収部22とを有している。
また、上記実施形態の配管接続方法は、段差部14との間に所定の差込みギャップが存するように配管20を流出口10に差し込む工程(差込み工程)と、流出口10の端面13と配管20の外周面とを溶接接合すると共に、溶接接合の際の溶接熱による配管20の膨張によって配管20の端部が段差部14に接して差込みギャップをゼロにする工程(第1の膨張吸収工程)と、段差部14に接した配管20の端部が、溶接接合の際の溶接熱による配管20のさらなる膨張を吸収するように変形する工程(第2の膨張吸収工程)とを備えている。
これらの構成によれば、差込みギャップをゼロにしつつ、溶接熱による配管20の膨張を吸収することができる。つまり、上記実施形態では、溶接熱によって生じる配管20の膨張量の一部は所定の差込みギャップによって吸収し、残りの膨張量は膨張吸収部22によって吸収するようにした。したがって、差込みギャップが残ることに起因するエロージョンの発生を抑制しつつ、溶接熱による影響(例えば、溶接部Wの歪やクラック)を抑制することができる。
また、上記実施形態の配管接続構造100において、膨張吸収部22は、管軸X方向に短縮することによって、管本体21の膨張を吸収するように構成されている。具体的には、膨張吸収部22の縦断面形状は、ジグザグ形に形成されている。
上記の構成によれば、比較的簡易な構成により配管20の膨張を吸収することができる。なお、上記実施形態の配管接続構造100において、膨張吸収部22の縦断面形状は、ジグザグ形に代えて、波形に形成するようにしてもよい。波形は、上述したジグザグ形の角の部分を緩やかな曲線にしたものである。
(実施形態2)
本願の実施形態2について図5~図8を参照しながら説明する。本実施形態の配管接続構造100は、上記実施形態1において、配管の膨張吸収部の構成を変更するようにしたものである。ここでは、上記実施形態1と異なる点について説明する。
図5に示すように、本実施形態の配管30は、上記実施形態1と同様、流出口10に差込み溶接によって接続されるものであり、管本体31と、膨張吸収部32とを備えている。管本体31は、円筒状に形成され、流出口10の大径部11に差し込まれる。膨張吸収部32は、管本体31の内方端に設けられ、管本体31と一体に設けられている。膨張吸収部32は、差込み溶接時の溶接熱によって生じる管本体31のその管軸X方向への膨張を吸収する。
より詳しくは、膨張吸収部32は、管本体31よりも薄肉に形成されると共に、先端33が径方向内方へ曲げられて段差部14に接している。そして、膨張吸収部32は、先端33が段差部14に沿って径方向内方へ変位することによって、管本体31の膨張を吸収するように構成されている。これにより、上記実施形態1と同様、差込みギャップをゼロにしつつ、溶接熱による配管30の膨張が吸収される。なお、膨張吸収部32の先端33は、段差部14から径方向内方へ突出していない。
〈配管接続方法〉
本実施形態の配管接続方法について、図6~図8を参照しながら説明する。この配管接続方法は、上記実施形態1と同様、流出口10に配管30を差込み溶接によって接続する方法であり、「差込み工程」、「第1の膨張吸収工程」および「第2の膨張吸収工程」を順に備えている。
先ず、「差込み工程」が行われる。図6に示すように、「差込み工程」は、段差部14との間に所定の差込みギャップGが存するように配管30を流出口10に差し込む工程である。具体的に、この「差込み工程」では、管本体31の一部および膨張吸収部32が、流出口10の大径部11に差し込まれる。その際、膨張吸収部32の先端33と段差部14との間には、所定の差込みギャップGが確保される。
本実施形態においても、所定の差込みギャップGは、差込み溶接時の溶接熱によって配管30が膨張した際、確実に膨張吸収部32の先端33が段差部14に接するギャップ量に設定されている。より詳しくは、所定の差込みギャップGは、溶接熱によって生じ得る配管30の膨張量よりも少ない量に設定されている。
続いて、「第1の膨張吸収工程」が行われる。図7に示すように、「第1の膨張吸収工程」は、流出口10の端面13と配管30(管本体31)の外周面とを溶接接合すると共に、その溶接接合の際の溶接熱による配管30(管本体31)の膨張によって配管30の端部(膨張吸収部32)が段差部14に接して差込みギャップGをゼロにする工程である。
具体的に、「第1の膨張吸収工程」では、流出口10の端面13と管本体31の外周面とが溶接接合される。このとき、管本体31における溶接部Wの近傍の部分が、溶接熱によって段差部14側へ向かって膨張する(図7に示す破線の矢印を参照)。これに伴い、膨張吸収部32が段差部14側へ向かって変位し、膨張吸収部32の先端33が段差部14に接する。これにより、差込みギャップGがゼロになる。このように、「第1の膨張吸収工程」では、「差込み工程」で設けた差込みギャップGによって、溶接熱による配管30の膨張が吸収される。
続いて、「第2の膨張吸収工程」が行われる。図8に示すように、「第2の膨張吸収工程」は、段差部14に接した配管30の端部(膨張吸収部32)が、溶接接合の際の溶接熱による配管30(管本体31)のさらなる膨張を吸収するように変形する工程である。
具体的に、「第2の膨張吸収工程」では、管本体31における溶接部Wの近傍の部分が、溶接熱によってさらに段差部14側へ向かって膨張する(図8に示す破線の矢印を参照)。これに伴い、膨張吸収部32は段差部14側へ向かって短縮する(図8に示す実線の矢印を参照)。このように、「第2の膨張吸収工程」では、溶接熱による配管20のさらなる膨張が膨張吸収部32によって吸収される。つまり、「第1の膨張吸収工程」において膨張しきれなかった分の配管30の膨張が、膨張吸収部32によって吸収される。こうして、差込みギャップをゼロにしつつ、溶接熱による配管30の膨張が吸収される。
以上のように、本実施形態の配管接続構造100および配管接続方法によれば、上記実施形態1と同様、差込みギャップをゼロにしつつ、溶接熱による配管20の膨張を吸収することができる。したがって、差込みギャップが残ることに起因するエロージョンの発生を抑制しつつ、溶接熱による影響を抑制することができる。
本願に開示の技術は、流体の流出口に配管を差込み溶接によって接続する配管接続構造および配管接続方法について有用である。
100 配管接続構造
10 流出口
11 大径部
12 小径部
13 端面
14 段差部
20 配管
21 管本体
22 膨張吸収部
30 配管
31 管本体
32 膨張吸収部
33 先端
X 管軸
G 差込みギャップ

Claims (2)

  1. 筒状に形成された流体の流出口と、前記流出口に差込み溶接によって接続される配管とを備えた配管接続構造であって、
    前記流出口は、前記配管が差し込まれる大径部と、該大径部に連続して形成され、内径が前記大径部よりも小さい小径部とを有し、
    前記配管は、前記大径部に差し込まれる管本体と、前記管本体の内方端に設けられ、前記流出口における前記大径部と前記小径部との境界に形成された段差部に接すると共に、溶接熱によって生じる前記管本体のその管軸方向への膨張を吸収する膨張吸収部とを有しており、
    前記膨張吸収部は、前記管軸方向に短縮することによって、前記管本体の膨張を吸収するように構成され、
    前記膨張吸収部の縦断面形状は、ジグザグ形または波形に形成されている
    ことを特徴とする配管接続構造。
  2. 筒状に形成され、内周面に段差部が設けられた流体の流出口に、配管を差込み溶接によって接続する配管接続方法であって、
    前記段差部との間に所定の差込みギャップが存するように前記配管を前記流出口に差し込む工程と、
    前記流出口の端面と前記配管の外周面とを溶接接合すると共に、前記溶接接合の際の溶接熱による前記配管の膨張によって前記配管の端部が前記段差部に接して前記差込みギャップをゼロにする工程と、
    前記段差部に接した前記配管の端部が、前記溶接接合の際の溶接熱による前記配管のさらなる膨張を吸収するように変形する工程とを備えている
    ことを特徴とする配管接続方法。
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