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JP7505966B2 - 製氷機 - Google Patents
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JP7505966B2 - 製氷機 - Google Patents

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Description

本発明は、氷の消費量が減少する夜間などに製氷量を抑制する製氷機に関する。
本発明に関連して、氷の消費時間帯を記憶する記憶手段を備える製氷機の運転制御装置が特許文献1に開示されている。この運転制御装置は、貯氷センサが貯氷庫の氷不足を検知し、かつ、現在時刻が氷の消費時間帯およびその前の所定時間(例えば2時間)内にあるときのみ、製氷運転を指令するように構成されている。この運転制御装置によれば、真夜中などの氷が使われない時間帯における無駄な製氷を避けることができる。また特許文献1には、貯氷庫のドアの開閉をドアスイッチで検知し、開閉が多い場合には消費時間帯でなくても製氷を行うことも開示されている。
特開平10-227547号公報
氷を使用する飲食店などの店舗は、普段は氷を使わない営業時間外(夜間など)に製氷を停止する製氷機を導入することにより、製氷機の消費電力と使用水量の削減が可能となるが、その反面、営業時間外の急な氷の需要に対応できないというデメリットが生じる。つまり、営業時間外に氷の需要が発生した場合、その需要量が貯氷庫の貯氷量を上回る氷不足が発生しやすい。上記のように特許文献1では、貯氷庫のドアの開閉が多ければ消費時間帯でなくても製氷を行うため、営業時間外の急な氷の需要にもある程度は対応することができる。しかし、ドアが開閉されて初めて製氷を開始する制御であるため、例えば店舗の閉店の時点で氷があまり残っておらず、ドアが開閉されないまま数時間が経って氷の需要が発生したような場合には、氷が融けて殆ど残っておらず、氷不足となりやすい。
本発明は、氷の消費量が減少する夜間などに製氷量を抑制しつつ、急な氷の需要に備えて必要最小限の貯氷量を確保することができる製氷機を提供することを目的とする。
本発明に係る製氷機は、製氷用水を氷結させて氷を製造する製氷機構1と、製氷機構1で製造された氷を貯蔵する貯氷庫2と、貯氷庫2が満氷状態か否かを検知する貯氷センサ10と、製氷機構1に製氷運転を指令する製氷制御部20と、製氷制御部20の運転モードとして、貯氷庫2を満氷状態に維持することを目的とした通常モード、または、通常モードよりも製氷量を抑制する抑制モードを選択するモード選択部23と、時刻を計時する計時部21と、氷の消費量が減少する低需要時間帯を記憶する記憶部22とを備える。通常モードにおける製氷制御部20は、貯氷庫2が満氷状態でないことを貯氷センサ10で検知すると直ちに製氷運転を指令する一方、抑制モードにおける製氷制御部20は、貯氷庫2が満氷状態でないことを貯氷センサ10で検知すると、所定の延長時間Teの経過を待ってから製氷運転を指令する。モード選択部23は、計時部21から出力される時刻が低需要時間帯に入っていなければ通常モードを選択し、該時刻が低需要時間帯の開始時刻になっても、貯氷センサ10が満氷状態を検知するまでは通常モードを継続し、満氷状態の検知後に抑制モードに移行することを特徴とする。
製氷機の周囲温度を検出する外気温度センサ29を備えており、外気温度センサ29で検出される周囲温度に基づいて延長時間Teが設定される。
ユーザの接触または近接を検知する人感センサ16と、人感センサ16の出力に対応して低需要時間帯を自動的に設定し記憶部22に記憶させる周期設定部25を備える。周期設定部25は、その動作の開始時点からの24時間を複数個のピリオドに分割する手順と、人感センサ16によるユーザの検知の有無をピリオド毎に記録する手順と、ユーザを無検知のピリオドが所定数以上連続するピリオド群を検索する手順とを順に実行し、当該ピリオド群に対応する時間帯を低需要時間帯に設定する。
ユーザの接触または近接を検知する人感センサ16を備えており、製氷制御部20が抑制モードのときに人感センサ16がユーザを検知すると、モード選択部23が製氷制御部20を通常モードに移行させる。
本発明に係る製氷機は、貯氷庫2を満氷状態に維持することを目的とした通常モードに加えて、通常モードよりも製氷量を抑制する抑制モードを備える。通常モードにおける製氷制御部20は、一般的な製氷機と同様に、貯氷庫2が満氷状態でないことを貯氷センサ10で検知すると、直ちに製氷機構1に製氷運転を指令する。一方、抑制モードにおける製氷制御部20は、貯氷庫2が満氷状態でないことを検知しても直ぐには製氷運転を指令せず、所定の延長時間Teの経過を待ってから製氷運転を指令する。つまり、抑制モードにおいては、通常モードよりも低い頻度で製氷運転が実行される。この抑制モードを、氷の消費量が減少する夜間などに選択することにより、製氷機が設置される飲食店などの店舗は、製氷量を抑制して製氷機の消費電力と使用水量を削減しつつ、急な氷の需要に備えて必要最小限の貯氷量を確保することができる。
外気温度センサ29で検出される製氷機の周囲温度に基づいて延長時間Teを設定することができる。これによれば、貯氷庫2内の氷が比較的融けやすい高温時は、延長時間Teを相対的に短く設定して製氷運転の頻度を上げることにより、抑制モードの終了まで適切な貯氷量を確保することができる。また、貯氷庫2内の氷が比較的融けにくい低温時は、延長時間Teを相対的に長く設定して製氷運転の頻度を下げることにより、抑制モード中の貯氷量が必要以上になるのを避けて、製氷機の消費電力と使用水量を削減することができる。
記憶部22に記憶されている低需要時間帯の開始時刻になっても、貯氷センサ10が満氷状態を検知するまでは通常モードを継続し、満氷状態の検知後に抑制モードに移行することができる。これによれば、抑制モードが必ず満氷状態で開始されることになるため、抑制モード中も十分な貯氷量を確保することができ、従って、低需要時間帯の急な氷の需要に対してより確実に対応することが可能となる。
周期設定部25が、その動作の開始時点からの24時間を複数個のピリオドに分割する手順と、人感センサ16によるユーザの検知の有無をピリオド毎に記録する手順と、ユーザを無検知のピリオドが所定数以上連続するピリオド群を検索する手順とを順に実行し、当該ピリオド群に対応する時間帯を低需要時間帯に設定することができる。この方法によれば、極端に短い低需要時間帯が設定されるのを避けることができ、例えば店舗の昼休みなどの短い休憩時間が低需要時間帯に設定されて、その休憩時間後に氷が不足する事態を防止することができる。
ユーザの接触または近接を検知する人感センサ16を備えていると、製氷機が設置される飲食店などの店舗において、営業時間外の店員の活動を検知することができ、そこから氷の需要が発生したことを推測することができる。このような場合には製氷制御部20を抑制モードから通常モードに移行させて、製氷運転の頻度を上げることにより、営業時間外の氷の需要に対して的確に対応することができる。
本発明の実施例に係る製氷機の制御系を示すブロック図である。 製氷機の概略構成を示す縦断面図である。 製氷制御部の運転モードの選択に係るフローチャートである。 低需要時間帯の設定に係るピリオドの一例を示す図である。 貯氷庫のドアの開放(庫内灯の点灯)の有無をピリオド毎に記録する手順を示すフローチャートである。 ピリオド毎の記録の一例を示す表である。 通常モードの選択時における製氷制御を示すフローチャートである。 通常時間帯における貯氷センサの出力と製氷機構の動作の一例を示すタイミングチャートである。 抑制モードの選択時における製氷制御を示すフローチャートである。 低需要時間帯における貯氷センサの出力と製氷機構の動作の一例を示すタイミングチャートである。
(実施例) 本発明に係る製氷機の実施例を図1ないし図10に示す。図2において製氷機は、製氷用水を氷結させて氷を製造する製氷機構1と、製氷機構1で製造された氷を貯蔵する貯氷庫2とを備える。貯氷庫2を構成する断熱壁の一面には、ドア3で開閉される氷取出口4が設けられている。製氷機構1は、貯氷庫2の上部に収容される製氷ユニット6と、貯氷庫2の外側の機械室7に設置される冷凍装置8とで構成されており、冷凍装置8から製氷ユニット6の製氷型9へ低温の冷媒液を供給し、氷点下に冷却した製氷型9で製氷用水を氷結させることにより、氷を製造することができる。なお、図2に示す製氷機は、キューブアイスを製造するセル型製氷機であるが、本発明はフレークアイスを製造するオーガ式製氷機などにも適用することができる。
貯氷庫2の内壁面には、庫内が満氷状態であることを検知する貯氷センサ10が設けられている。本実施例では、貯氷空間を挟んで対向する発光素子11と受光素子12で貯氷センサ10を構成し、貯氷庫2が満氷状態になると発光素子11から受光素子12へ向かう光が氷で遮られるようにした。受光素子12が発光素子11の光を受ける非満氷状態では、貯氷センサ10はオフ信号を出力し、受光素子12が発光素子11の光を受けない満氷状態では、貯氷センサ10はオン信号を出力する。もちろん貯氷センサ10のオフ信号とオン信号の出力は逆であってもよい。また貯氷センサ10は、氷の接触の有無を検知するスイッチであってもよく、当該スイッチは、氷がスイッチに触れない状態を非満氷状態とみなしてオフ信号(またはオン信号)を出力し、氷がスイッチに触れると満氷状態とみなしてオン信号(またはオフ信号)を出力する。
また貯氷庫2には、ドア3の開放時に庫内を照明する庫内灯15が設けられている。庫内灯15には発熱量が比較的少ないLEDが用いられる。ドア3の開閉状態は人感センサ16(図1参照)によって検知されており、この人感センサ16の出力に対応して庫内灯15がオン/オフ制御される。すなわち、ドア3の開放中は人感センサ16がオン信号を出力し、それを受けて庫内灯15が点灯する。ドア3の閉鎖中は人感センサ16がオフ信号を出力し、それを受けて庫内灯15は消灯状態を維持する。ここでも人感センサ16のオン信号とオフ信号の出力は逆であってもよい。
本実施例に係る人感センサ16は、ドア3が動いたことを検知する動体検知センサであるが、これ以外に例えばドア3の開閉状態を機械的に検知する所謂ドアスイッチであってもよい。他にも、ユーザがドア3の取っ手に触れたことを検知する静電容量式タッチセンサや圧力センサ、製氷機の近くに立つユーザの体温を検知する赤外線センサ、製氷機が設置される店舗等の照明の点灯状態を検知する光量センサなどの例を挙げることができる。要は、人感センサ16は、製氷機に対するユーザの接触または近接を検知できるものであればよい。
図1において製氷機の制御系は、製氷機構1(製氷ユニット6・冷凍装置8)に製氷運転を指令する製氷制御部20を有する。製氷運転は、製氷型9を冷却して各セル内で製氷用水を氷結させる製氷工程と、製氷型9を加熱して各セルから氷を離脱させる離氷工程とで構成される。製氷制御部20には2つの運転モードがあり、1つは貯氷庫2を満氷状態に維持することを目的とした通常モード、もう1つは通常モードよりも製氷量を抑制する抑制モードである。各モードの詳細については後述する。さらに制御系は、現在時刻を計時する計時部21と、氷の消費量が減少する低需要時間帯を記憶する記憶部22と、製氷制御部20の運転モードを選択するモード選択部23とを含む。
図3のフローチャートに示すように、モード選択部23はまず通常モードを選択し(ステップS1)、貯氷センサ10で満氷状態が検知されるのを待つ(ステップS2)。満氷状態が検知されると(ステップS2でYES)、次のステップS3へ進む。ここでは記憶部22に記憶されている低需要時間帯を参照し、計時部21から出力される現在時刻が低需要時間帯に入っていなければ(ステップS3でNO)、ステップS1に戻って通常モードを継続する。逆に、現在時刻が低需要時間帯に入っていれば(ステップS3でYES)、モード選択部23は通常モードに代えて抑制モードを選択する(ステップS4)。抑制モードに移行した後は、低需要時間帯の終了時刻になるまで抑制モードを継続し、その終了時刻になると通常モードに復帰させる(ステップS3でNO→ステップS1)。ただし、抑制モード中にドア3が開放されて庫内灯15が点灯した場合は(ステップS5でYES)、氷の需要が発生したと推測されることから、その時点でステップS1に戻り通常モードに復帰させる。なお、通常モードから抑制モードへ移行する条件に、外気温度センサ29(図1参照)で検出される製氷機の周囲温度が常温(例えば40℃以下)であることを加えることもできる。
記憶部22に記憶される低需要時間帯は、ユーザが製氷機を操作して手動で入力するものであってもよく、製氷機の工場出荷時に一律に設定されるものであってもよい。あるいは、製氷機の初期起動時に、その使用状況に合わせて自動的に設定されるものであってもよい。この自動設定について以下に説明する。大まかには、制御系に含まれる周期設定部25(図1参照)が、庫内灯15のオン/オフ状態を24時間にわたって監視し、庫内灯15が消灯し続ける時間帯、すなわちドア3の閉鎖状態が続く時間帯を低需要時間帯に設定し、記憶部22に記憶させる。この手順の詳細について、以下に具体例を挙げて説明する。
まず周期設定部25は、任意の開始時刻(ここでは午後0時)から翌日の同時刻までの24時間を、複数個の所定時間のピリオドに分割する。ここでは所定時間すなわち1ピリオドの長さを1時間とし、24時間を24個のピリオド(第1ピリオドP(1)~第24ピリオドP(24))に分割した(図4参照)。
次に周期設定部25は、庫内灯15のオン/オフ状態の監視を開始し、ドア3の開放の有無をピリオド毎に記録する。図5のフローチャートに示すように、周期設定部25はピリオドの開始と同時に、タイマー26(図1参照)による計時を開始する(ステップS11)。そして、上記所定時間(1時間)が経過するまでに庫内灯15の点灯があった場合は(ステップS12でYES)、当該ピリオドはON(点灯あり)と記録する(ステップS13)。一方、庫内灯15が点灯することなく所定時間が経過した場合は(ステップS14でYES)、当該ピリオドはOFF(点灯なし)と記録する(ステップS15)。
計時を開始してから所定時間(1時間)が経過(ステップS16またはステップS14でYES)すると当該ピリオドは終了となり、当該ピリオドが最終ピリオド(本実施例では第24ピリオド)でなければ(ステップS17でNO)、ピリオドの番号を示す変数i(初期値は「1」)を1つ加算し(ステップS18)、ステップS11へ戻り次のピリオドを開始する。これを最終の第24ピリオドが終了(ステップS17でYES)するまで繰り返す。
第24ピリオドが終了すると、周期設定部25は第1ピリオドから第24ピリオドまでの記録(ONまたはOFF)を参照し、その中からOFF(点灯なし)が所定数以上連続するピリオド群を検索し、当該ピリオド群に対応する時間帯を低需要時間帯に設定し、記憶部22に記憶する。本実施例では上記所定数を「6」に設定し、庫内灯15が6時間以上点灯しなかった時間帯、換言すればドア3が6時間以上開放されなかった時間帯を低需要時間帯に設定した。図6に示す例では、OFFが8つ並ぶピリオド群P(12)~P(19)すなわち午後11時~午前7時が、低需要時間帯に設定される。
低需要時間帯の自動設定に関する説明は以上である。なお、ドア3の開放が無い時間帯を低需要時間帯に設定するのに代えて、ドア3の開放の頻度が低い(例えば1時間に1回以下)時間帯を低需要時間帯に設定してもよい。また、低需要時間帯を自動的に設定する場合、ユーザが日常的に用いる実際の現在時刻(いわゆる標準時)を計時部21で計時するのに代えて、現在時刻とは異なる製氷機の内部時刻を計時部21で計時するとともに、当該内部時刻に則して低需要時間帯を設定してもよい。
また本実施例では、人感センサ16の出力に対応して制御される庫内灯15のオン/オフ状態に対応して、周期設定部25が低需要時間帯を設定する、つまり人感センサ16の出力が庫内灯15を介して間接的に周期設定部25に伝わるようにしたが、これに代えて人感センサ16の出力を周期設定部25に直接伝えるようにしてもよい。人感センサ16からモード選択部23への出力についても同様である。本発明は、庫内灯15を備えず人感センサ16のみを備える製氷機にも適用することができる。
次に、製氷制御部20の各運転モードについて説明する。まず通常モードは、一般的な製氷機の運転モードである。具体的には、図7のフローチャートに示すように、製氷制御部20は貯氷センサ10の出力を確認し(ステップS21)、ここで出力がオフすなわち非満氷状態(ステップS21でNO)であれば、製氷機構1に製氷運転を指令する(ステップS22)。製氷運転の終了後はステップS21に戻り、貯氷センサ10の出力を再び確認する。これを、貯氷センサ10の出力がオンすなわち満氷状態(ステップS21でYES)になるまで繰り返す。貯氷センサ10の出力がオンになった後は、貯氷庫2の貯氷量が減って出力が再びオフになるまで待機し、オフになると製氷運転を再び指令する。このように通常モードでは、貯氷庫2を満氷状態に維持することを目的として製氷機構1が制御される。
図8のタイミングチャートは、通常時間帯(1日のうち低需要時間帯を除く時間帯)における貯氷センサ10の出力と製氷機構1の動作の一例を示す。先に図3のフローチャートに示したように、通常時間帯には必ず通常モードが選択される。最初の時点t1では、貯氷センサ10の出力がオンからオフに切り換わっており、ここから同出力が再びオンに切り換わった時点t2にかけては、製氷工程と離氷工程で構成される製氷運転が繰り返し実行されている。なお、製氷運転の途中で貯氷センサ10の出力がオンに切り換わった場合(満氷状態になった場合)は、当該製氷運転を終えてから待機状態に移行する。
貯氷センサ10の出力がオンに切り換わった時点t2から、同出力が再びオフに切り換わった時点t3にかけては、製氷機構1は待機状態にある。なお、貯氷センサ10がオン信号を出力するオン時間Tonが、冷凍装置8を構成する圧縮機の保護時間(例えば約5分間)よりも短くなった場合は、貯氷センサ10の出力がオフに切り換わってから直ちに製氷運転を指令するのではなく、上記保護時間の経過後に製氷運転を指令する。
次いで、低需要時間帯に選択される抑制モードの制御手順を、図9のフローチャートに示す。先に図3のフローチャートに示したように、抑制モードに移行した時点では、貯氷庫2は必ず満氷状態である。抑制モードが開始されると、製氷制御部20は貯氷庫2の貯氷量が減って(氷が融けて)非満氷状態になるまで待機する(ステップS31)。
貯氷庫2が非満氷状態になっても、抑制モードでは通常モードのように直ちに製氷運転を開始せず、さらに所定の延長時間Teが経過するのを待ってから製氷運転を開始する。すなわち製氷制御部20は、貯氷センサ10の出力がオフに切り換わると(ステップS31でNO)、タイマー28(図1参照)による計時を開始し(ステップS32)、計時を開始してからの経過時間Tが延長時間Teに達すると(ステップS33でYES)、タイマー28をリセットして製氷運転を指令する(ステップS34~S35)。
ステップS35で製氷運転を一度だけ実行した後は、ステップS31に戻って貯氷センサ10の出力を確認する。ここで貯氷センサ10の出力がオンすなわち満氷状態であれば、同出力がオフすなわち非満氷状態になるまで待機し、その後ステップS32へ進む。逆に、ステップS35の製氷運転の実行後も貯氷センサ10の出力がオフすなわち非満氷状態であれば、直ちにタイマー28による計時を開始し、延長時間Teの経過を待って製氷運転を指令する(ステップS32~S35)。
ここで延長時間Teについて説明する。延長時間Teは、外気温度センサ29で検出される製氷機の周囲温度に基づいて設定される。製氷制御部20は、貯氷センサ10の出力がオフに切り換わったタイミング(ステップS31でYES)で外気温度センサ29の検出値を参照し、該検出値に応じた延長時間Teを設定する。製氷機の周囲温度が高く貯氷庫2の氷が比較的融けやすい高温時は、低温時に比べて延長時間Teは短く設定される。本実施例では、高温時と低温時の境界となる閾値を25℃に設定し、高温時(周囲温度が閾値以上)の延長時間Teを180分、低温時(周囲温度が閾値未満)の延長時間Teを600分に設定した。ただし、外気温度センサ29が例えば40℃を超えるような極めて高い周囲温度を検出したときは、延長時間Teをゼロに設定し、貯氷センサ10がオフを出力すると製氷制御部20が直ちに製氷運転を指令するようにした。高温時においては、延長時間Teを短く設定して製氷運転の頻度を上げることにより、抑制モードの終了まで適切な貯氷量を確保することができる。また低温時においては、延長時間Teを長く設定して製氷運転の頻度を下げることにより、抑制モード中の貯氷量が必要以上になるのを避けて、製氷機の消費電力と使用水量を削減することができる。
図10のタイミングチャートは、低需要時間帯における貯氷センサ10の出力と製氷機構1の動作の一例を示す。最初の時点t11は、記憶部22に記憶されている低需要時間帯の開始時刻(通常時間帯の終了時刻)である。ここではまだ貯氷センサ10の出力がオフ(図3のステップS2でNO)であるため、製氷制御部20は引き続き通常モードに維持される。次の時点t12で貯氷センサ10の出力がオンに切り換わるまでは、製氷運転が繰り返し実行されている(図7のステップS21~S22)。
時点t12では、貯氷センサ10の出力がオンに切り換わったことで、製氷制御部20が通常モードから抑制モードに移行している(図3のステップS2~S4)。次の時点t13では、貯氷庫2内の氷の融解などの理由で貯氷量が減り、貯氷センサ10の出力がオフに切り換わったことで、タイマー28による計時が開始されている(図9のステップS31~S32)。次の時点t14では、時点t13からの経過時間Tが延長時間Teに達して、製氷機構1による製氷運転が開始されている(ステップS33~S35)。
次の時点t15は、一度の製氷運転の実行後に貯氷センサ10の出力がオンに切り換わった場合を示しており、この場合は貯氷センサ10の出力が再びオフに切り換わってから、タイマー28による計時が開始される(時点t16)。次の時点t17は、一度の製氷運転の実行後も貯氷センサ10の出力が依然としてオフであった場合を示しており、この場合はタイマー28による計時が直ちに開始される。なお延長時間Teは、貯氷センサ10の出力がオフに切り換わる度に設定し直されるものであるため、抑制モードの途中で製氷機の周囲温度が変動し、それに伴い延長時間Teの値が変わる場合もあることを補足しておく。
以上のように、本実施例に係る製氷機は、貯氷庫2を満氷状態に維持することを目的とした通常モードに加えて、通常モードよりも製氷量を抑制する抑制モードを備える。通常モードにおける製氷制御部20は、一般的な製氷機と同様に、貯氷庫2が満氷状態でないことを貯氷センサ10で検知すると、直ちに製氷機構1に製氷運転を指令する。一方、抑制モードにおける製氷制御部20は、貯氷庫2が満氷状態でないことを検知しても直ぐには製氷運転を指令せず、所定の延長時間Teの経過を待ってから製氷運転を指令する。つまり、抑制モードにおいては、通常モードよりも低い頻度で製氷運転が実行される。この抑制モードを夜間などの低需要時間帯に選択することにより、製氷機が設置される飲食店などの店舗は、製氷量を抑制して製氷機の消費電力と使用水量を削減しつつ、急な氷の需要に備えて必要最小限の貯氷量を確保することができる。また本実施例では、抑制モードが必ず満氷状態で開始されるようにしたので、抑制モード中も十分な貯氷量を確保することができ、従って、低需要時間帯の急な氷の需要に対してより確実に対応することができる。
上記以外に、製氷制御部20の運転モードを選択するモード選択部23は、ユーザによる操作パネル等の手動操作に応じて通常モードまたは抑制モードを選択するものであってもよい。記憶部22は、特許文献1の記憶手段のように通常時間帯(氷の消費時間帯)を記憶するものであってもよく、通常時間帯と低需要時間帯の両方を記憶するものであってもよい。
1 製氷機構
2 貯氷庫
10 貯氷センサ
16 人感センサ
20 製氷制御部
21 計時部
22 記憶部
23 モード選択部
25 周期設定部
29 外気温度センサ

Claims (4)

  1. 製氷用水を氷結させて氷を製造する製氷機構(1)と、
    製氷機構(1)で製造された氷を貯蔵する貯氷庫(2)と、
    貯氷庫(2)が満氷状態か否かを検知する貯氷センサ(10)と、
    製氷機構(1)に製氷運転を指令する製氷制御部(20)と、
    製氷制御部(20)の運転モードとして、貯氷庫(2)を満氷状態に維持することを目的とした通常モード、または、通常モードよりも製氷量を抑制する抑制モードを選択するモード選択部(23)と、
    時刻を計時する計時部(21)と、
    氷の消費量が減少する低需要時間帯を記憶する記憶部(22)と、
    を備えており、
    通常モードにおける製氷制御部(20)は、貯氷庫(2)が満氷状態でないことを貯氷センサ(10)で検知すると直ちに製氷運転を指令し、
    抑制モードにおける製氷制御部(20)は、貯氷庫(2)が満氷状態でないことを貯氷センサ(10)で検知すると、所定の延長時間(Te)の経過を待ってから製氷運転を指令し、
    モード選択部(23)は、計時部(21)から出力される時刻が低需要時間帯に入っていなければ通常モードを選択し、該時刻が低需要時間帯の開始時刻になっても、貯氷センサ(10)が満氷状態を検知するまでは通常モードを継続し、満氷状態の検知後に抑制モードに移行することを特徴とする製氷機。
  2. 製氷機の周囲温度を検出する外気温度センサ(29)を備えており、
    外気温度センサ(29)で検出される周囲温度に基づいて延長時間(Te)が設定される請求項1に記載の製氷機。
  3. ユーザの接触または近接を検知する人感センサ(16)と、人感センサ(16)の出力に対応して低需要時間帯を自動的に設定し記憶部(22)に記憶させる周期設定部(25)を備えており、
    周期設定部(25)が、
    その動作の開始時点からの24時間を複数個のピリオドに分割する手順と、
    人感センサ(16)によるユーザの検知の有無をピリオド毎に記録する手順と、
    ユーザを無検知のピリオドが所定数以上連続するピリオド群を検索する手順と、
    を順に実行し、当該ピリオド群に対応する時間帯を低需要時間帯に設定する請求項に記載の製氷機。
  4. ユーザの接触または近接を検知する人感センサ(16)を備えており、
    製氷制御部(20)が抑制モードのときに人感センサ(16)がユーザを検知すると、モード選択部(23)が製氷制御部(20)を通常モードに移行させる請求項1から3のいずれかひとつに記載の製氷機

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