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JP7513864B2 - 負荷制御装置および負荷制御方法 - Google Patents
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JP7513864B2 - 負荷制御装置および負荷制御方法 - Google Patents

負荷制御装置および負荷制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、負荷制御装置および負荷制御方法に関する。
複数のサーバを用いた分散処理システムは、処理能力の必要性に応じた拡張性の高さや、可用性の高さといったメリットを有することから、広く普及している。分散処理システムでは、各サーバの負荷状況に応じてサーバ間で処理が振り分けられる。また、近年では、サーバ機能を仮想マシンで実現した仮想サーバを用いて分散処理システムを構築することも多くなっている。
分散処理に関しては、例えば、各サーバによる過去の処理特性に基づいて予測したサーバの負荷量と、収集された各サーバの負荷量とに基づいて、リクエスト先となるサーバを選択するシステムが提案されている。また、データセンタ内の仮想マシンの負荷情報を収集し、収集された負荷情報を用いて、増設対象の仮想マシンと増設先のデータセンタとを決定し、増設対象の仮想マシンを増設先のデータセンタにおいて複製するように指示する管理装置を備えたシステムも提案されている。
特開2011-170751号公報 特開2019-28673号公報
仮想サーバを用いた分散処理システムにおいて、各仮想サーバの処理負荷を示す負荷情報を収集する方法の一例として、負荷情報を計測するエージェントを各仮想サーバにインストールしておく方法がある。この方法では、負荷分散を制御する負荷制御装置は、各仮想サーバのエージェントから負荷情報を収集し、収集した負荷情報に基づいて仮想サーバ間で処理を振り分けることができる。
しかし、分散処理システム内に、エージェントが動作している仮想サーバと動作していない仮想サーバとが混在する状況が発生する場合がある。例えば、エージェントがインストールされている仮想サーバにおいて、異常の発生によりエージェントの動作が停止する場合がある。あるいは、エージェントがインストールされている仮想サーバのOS(Operating System)が更新されたために、元のエージェントが動作できなくなる場合もある。さらに、仮想サーバの仕様によってはエージェントをインストールできない場合もある。このような原因によってエージェントが動作していない仮想サーバが存在する状況になると、負荷制御装置は、それらの仮想サーバからは負荷情報を収集できなくなり、負荷情報に応じた負荷分散制御を実行できなくなってしまう。
1つの側面では、本発明は、負荷情報を計測するエージェントが動作していない仮想サーバが含まれていても仮想サーバ間で負荷を分散させることが可能な負荷制御装置および負荷制御方法を提供することを目的とする。
1つの案では、次のような処理部を有する負荷制御装置が提供される。この負荷制御装置において、処理部は、物理装置上で動作する複数の仮想サーバのそれぞれにおいて、処理負荷を示す負荷情報を計測するエージェントが動作しているかを判定し、複数の仮想サーバのうちエージェントが動作している第1の仮想サーバについての負荷情報を、第1の仮想サーバのエージェントから収集し、複数の仮想サーバのうちエージェントが動作していない第2の仮想サーバについての負荷情報を、物理装置が有する、複数の仮想サーバの動作を管理する仮想化管理部から収集し、複数の仮想サーバのそれぞれから収集した負荷情報に基づいて、複数の仮想サーバの間で処理を分散させる。
また、1つの案では、上記の負荷制御装置と同様の処理をコンピュータが実行する負荷制御方法が提供される。
1つの側面では、負荷情報を計測するエージェントが動作していない仮想サーバが含まれていても仮想サーバ間で負荷を分散させることができる。
第1の実施の形態に係る負荷制御装置の構成例および処理例を示す図である。 第2の実施の形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 ホスト装置のハードウェア構成例を示す図である。 ホスト装置で動作する仮想サーバの構成例を示す図である。 ホスト装置が備える処理機能の構成例を示す図である。 負荷情報の収集処理例を示す第1の図である。 負荷情報の収集処理例を示す第2の図である。 負荷分散制御を実行する仮想サーバの内部構成例を示す図である。 エージェント管理データの構成例を示す図である。 負荷情報収集処理の例を示すシーケンス図(その1)である。 負荷情報収集処理の例を示すシーケンス図(その2)である。 負荷分散制御処理の例を示すシーケンス図である。 収集された負荷情報の利用方法の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る負荷制御装置の構成例および処理例を示す図である。図1に示す負荷制御装置1は、物理装置上で動作する複数の仮想サーバ(図1の例では仮想サーバVS1,VS2)の間における処理の負荷分散を制御する装置である。負荷制御装置1は、処理部2を有し、この処理部2によって負荷分散の制御が実行される。なお、処理部2は、例えば、負荷制御装置1が備える図示しないプロセッサとして実現される。
また、図1に示す仮想化管理部3は、物理装置に備えられ、その物理装置上で構築される仮想サーバVS1,VS2の動作を管理する。仮想サーバVS1,VS2は、仮想化管理部3による管理の下で構築される。
図1の例では、仮想サーバVS1、VS2は負荷制御装置1において動作するものとする。この場合、仮想化管理部3は負荷制御装置1に備えられ、負荷制御装置1のリソースを用いて仮想サーバVS1,VS2が構築される。また、この場合には、仮想化管理部3の処理は、負荷制御装置1が備える図示しないプロセッサが、所定のプログラム(ハイパバイザプログラム、仮想化ソフトウェアなど)を実行することで実現される。
ただし、仮想サーバVS1,VS2が動作する物理装置は、負荷制御装置1とは別の装置であってもよい。この場合、仮想化管理部3は、負荷制御装置1とは別の物理装置に備えられ、その物理装置のリソースを用いて仮想サーバVS1,VS2が構築される。また、この場合には、仮想化管理部3の処理は、物理装置が備えるプロセッサが上記のプログラムを実行することで実現される。
ここで、負荷制御装置1による制御対象の仮想サーバでは、処理負荷を示す負荷情報を計測するエージェントが動作している場合がある。この場合、負荷制御装置1の処理部2は、エージェントから、そのエージェントが動作している仮想サーバについての負荷情報を収集して、負荷分散の制御に利用できる。なお、負荷情報としては、例えば、仮想プロセッサの使用率や仮想メモリの使用率が計測される。
図1の例では、仮想サーバVS1,VS2にそれぞれエージェント11,12がインストールされているとする。したがって、エージェント11,12が正常に動作していれば、処理部2は、エージェント11,12から、それぞれ仮想サーバVS1,VS2についての負荷情報を収集できる。
以下、処理部2による負荷分散の制御処理手順について説明する。以下の処理は、例えば、一定時間ごとに実行される。
処理部2は、仮想サーバVS1,VS2において、それぞれエージェント11,12が動作しているかを判定する。ここで、エージェント12が動作していないと判定されたとする。例えば、異常発生によってエージェント12の動作が停止したとする。この場合、処理部2は、エージェント11が動作している仮想サーバVS1についての負荷情報を、エージェント11から収集する。一方、処理部2は、エージェント12が動作していない仮想サーバVS2についての負荷情報を、仮想化管理部3から収集する。
仮想化管理部3は、仮想サーバVS1,VS2の動作を管理するために、仮想サーバVS1,VS2によるリソースの使用状況を監視している。仮想化管理部3は、この監視機能を用いて、仮想サーバVS2についての負荷情報を処理部2に通知できる。
処理部2は、仮想サーバVS1,VS2のそれぞれから収集した負荷情報に基づいて、仮想サーバVS1,VS2の間で処理を分散させる。例えば、処理部2は、収集した負荷情報に基づき、仮想サーバVS1,VS2の間で処理負荷が分散するように、処理のリクエストを仮想サーバVS1,VS2のどちらに入力するかを決定する。
以上の処理により、負荷制御装置1は、制御対象の仮想サーバの中に、エージェントが動作している仮想サーバと動作していない仮想サーバとが混在している場合でも、すべての仮想サーバから負荷情報を収集できる。そして、負荷制御装置1は、すべての仮想サーバから収集した負荷情報に基づいて、仮想サーバ間で負荷を分散させることができる。
仮想サーバでエージェントが動作していないケースとしては、例えば、エージェントの動作が異常のために停止しているケースが考えられる。あるいは、仮想サーバのOSが更新されたために、その仮想サーバにインストールされていたエージェントが動作できなくなったケースも考えられる。さらに、仮想サーバの仕様により、その仮想サーバにエージェントをインストールできないケースも考えられる。
このような理由により、制御対象の仮想サーバの中にエージェントが動作していない仮想サーバが存在している場合でも、負荷制御装置1は、制御対象のすべての仮想サーバから負荷情報を収集し、それらの負荷情報を用いて負荷分散の制御を実行できる。
〔第2の実施の形態〕
図2は、第2の実施の形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図2に示す情報処理システムは、ホスト装置100とクライアント装置201,202,203,・・・を含む。ホスト装置100とクライアント装置201,202,203,・・・との間は、ネットワーク210を介して接続されている。
ホスト装置100は、クライアント装置201,202,203,・・・に対してサービスを提供するサーバ装置として動作する。後述するように、ホスト装置100では仮想サーバ(仮想マシン)が動作し、クライアント装置201,202,203,・・・に対するサーバ機能が仮想サーバによって実現される。クライアント装置201,202,203,・・・は、サービスを利用するユーザに利用される端末装置である。
図3は、ホスト装置のハードウェア構成例を示す図である。ホスト装置100は、例えば、図3に示すような構成のコンピュータとして実現される。
図3に示すホスト装置100は、プロセッサ101、RAM(Random Access Memory)102、HDD(Hard Disk Drive)103、グラフィックインタフェース(I/F)104、入力インタフェース(I/F)105、読み取り装置106およびネットワークインタフェース(I/F)107を有する。
プロセッサ101は、ホスト装置100全体を統括的に制御する。プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはPLD(Programmable Logic Device)である。また、プロセッサ101は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM102は、ホスト装置100の主記憶装置として使用される。RAM102には、プロセッサ101に実行させるOSプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、プロセッサ101による処理に必要な各種データが格納される。
HDD103は、ホスト装置100の補助記憶装置として使用される。HDD103には、OSプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、SSD(Solid State Drive)などの他の種類の不揮発性記憶装置を使用することもできる。
グラフィックインタフェース104には、表示装置104aが接続されている。グラフィックインタフェース104は、プロセッサ101からの命令にしたがって、画像を表示装置104aに表示させる。表示装置としては、液晶ディスプレイや有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイなどがある。
入力インタフェース105には、入力装置105aが接続されている。入力インタフェース105は、入力装置105aから出力される信号をプロセッサ101に送信する。入力装置105aとしては、キーボードやポインティングデバイスなどがある。ポインティングデバイスとしては、マウス、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
読み取り装置106には、可搬型記録媒体106aが脱着される。読み取り装置106は、可搬型記録媒体106aに記録されたデータを読み取ってプロセッサ101に送信する。可搬型記録媒体106aとしては、光ディスク、半導体メモリなどがある。
ネットワークインタフェース107は、ネットワーク210を介して、クライアント装置201,202,203,・・・などの他の装置との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、ホスト装置100の処理機能を実現することができる。
図4は、ホスト装置で動作する仮想サーバの構成例を示す図である。図4に示すように、本実施の形態では例として、ホスト装置100において5台の仮想サーバ110,120,130,140,150が動作するものとする。仮想サーバ110は、仮想ネットワーク(仮想通信路)を介して仮想サーバ130に接続されている。仮想サーバ120は、仮想ネットワークを介して仮想サーバ140に接続されている。仮想サーバ150は、仮想ネットワークを介して仮想サーバ110,120に接続されている。さらに、仮想サーバ150は、外部のネットワーク210に接続され、クライアント装置201,202,203,・・・(以下、「クライアント装置」と略称する)と通信可能になっている。
ホスト装置100では、2系統のサーバ群(仮想サーバ110,130と、仮想サーバ120,140)によって分散処理が行われる分散処理システムが構築されている。一方のサーバ群において、仮想サーバ110は、クライアント装置から送信されるリクエストに応じて処理を実行するWebサーバであり、仮想サーバ130は、仮想サーバ110からのリクエストに応じて処理を実行するWebサーバである。また、他方のサーバ群でも同様に、仮想サーバ120は、クライアント装置から送信されるリクエストに応じて処理を実行するWebサーバであり、仮想サーバ140は、仮想サーバ120からのリクエストに応じて処理を実行するWebサーバである。
本実施の形態では例として、仮想サーバ110,120は、クライアントからのリクエストに応じた処理を実行するアプリケーション(APL)サーバとして動作し、仮想サーバ130,140は、データベース220を管理するデータベース(DB)サーバとして動作する。この場合、例えば、仮想サーバ110は、クライアントからのリクエストに応じて、仮想サーバ130にデータの取得を要求する。仮想サーバ130は、データベース220からデータを取得して仮想サーバ110に返送する。仮想サーバ110は、返送されたデータを用いて処理を実行し、処理結果をクライアントに送信する。また、同様に、仮想サーバ120は、クライアントからのリクエストに応じて、仮想サーバ140にデータの取得を要求する。仮想サーバ140は、データベース220からデータを取得して仮想サーバ120に返送する。仮想サーバ120は、返送されたデータを用いて処理を実行し、処理結果をクライアントに送信する。
仮想サーバ150は、クライアント装置からのリクエストを受け付け、リクエストを仮想サーバ110,120のいずれかに振り分ける負荷制御装置(ロードバランサ)として動作する。リクエストの振り分け先は、仮想サーバ110,120,130,140における処理負荷の状況によって決定される。これにより、仮想サーバ110,130を含むサーバ群と、仮想サーバ120,140を含むサーバ群との間で処理負荷が分散される。また、仮想サーバ150は、仮想サーバ110,120から送信されるクライアント宛ての処理結果を、クライアント装置に送信する。
図5は、ホスト装置が備える処理機能の構成例を示す図である。
ホスト装置100は、仮想化基盤部160を備える。仮想化基盤部160の処理は、ハイパバイザプログラムや仮想化ソフトウェアなどのプログラムをプロセッサ101が実行することで実現される。仮想化基盤部160は、ホスト装置100のリソースを用いて仮想サーバ110,120,130,140,150を構築し、それらの動作を管理する。
また、仮想化基盤部160は、仮想サーバ110,120,130,140,150に割り当てる物理リソースを管理するリソース管理部161を備えている。リソース管理部161は、仮想サーバ110,120,130,140,150のそれぞれに対して割り当てられたリソースの負荷を計測可能になっている。計測可能な負荷としては、例えば、仮想プロセッサの使用率を示すCPU使用率や、仮想メモリの使用率を示すメモリ使用率などがある。
仮想サーバ110は、アプリケーションサーバとしての処理を実行するアプリケーション(APL)サーバ処理部111を備えている。仮想サーバ120も同様に、アプリケーションサーバとしての処理を実行するアプリケーション(APL)サーバ処理部121を備えている。また、仮想サーバ130は、データベースサーバとしての処理を実行するデータベース(DB)サーバ処理部131を備えている。仮想サーバ140も同様に、データベースサーバとしての処理を実行するデータベース(DB)サーバ処理部141を備えている。
なお、アプリケーションサーバ処理部111,121の処理は、例えば、それぞれ仮想サーバ110,120が備える仮想プロセッサがゲストOS上で所定のアプリケーションプログラムを実行することで実現される。また、データベースサーバ処理部131,141の処理は、例えば、それぞれ仮想サーバ130,140が備える仮想プロセッサがゲストOS上で所定のアプリケーションプログラムを実行することで実現される。実体的には、これらの処理は、ホスト装置100のプロセッサ101によって実現される。
さらに、仮想サーバ110,120は、それぞれ負荷計測エージェント112,122を備えている。負荷計測エージェント112,122は、それぞれ仮想サーバ110,120の処理負荷を計測し、その計測結果を負荷情報として他の仮想サーバ(ここでは仮想サーバ150)に通知する。なお、負荷計測エージェント112,122の処理は、例えば、それぞれ仮想サーバ110,120が備える仮想プロセッサがゲストOS上で所定のエージェントプログラムを実行することで実現される。
本実施の形態では、負荷分散制御の対象となる仮想サーバ110,120,130,140のうち、仮想サーバ110,120には負荷計測エージェントが実装されているが、仮想サーバ130,140には実装されていない。換言すると、仮想サーバ110,120にはエージェントプログラムがインストールされているが、仮想サーバ130,140にはインストールされていない。
この理由は、仮想サーバ110,120が、負荷情報の通知先である仮想サーバ150と直接的に通信可能であるのに対し、仮想サーバ130,140が、それぞれ仮想サーバ110,120を介して仮想サーバ150に接続されていることにある。仮想サーバ130,140に負荷計測エージェントを実装した場合、その負荷計測エージェントからの負荷情報を仮想サーバ150に伝送するための特別な仕組みが必要となる。例えば、仮想サーバ110,120に負荷情報の転送機能を設けること、あるいは、仮想サーバ130,140と仮想サーバ150とを直接的に接続する仮想ネットワークを追加することが必要となる。
しかし、ホスト装置100では構成や処理の単純化のためにそのような仕組みを設けておらず、そのため、仮想サーバ130,140には負荷計測エージェントが実装されていない。また、仮想サーバ130,140に負荷計測エージェントが実装されていない理由は、例えば、仕様上の問題から、仮想サーバ130,140にエージェントプログラムをインストールできないことであってもよい。例えば、仮想サーバ130,140のゲストOSがエージェントプログラムをサポートしていない場合が考えられる。このような理由から、負荷分散制御の対象となる仮想サーバ110,120,130,140の中に、負荷計測エージェントが実装されている(エージェントプログラムがインストールされている)仮想サーバと実装されていない仮想サーバとが混在する可能性がある。
また、負荷計測エージェントの動作が停止する場合もある。例えば、異常の発生により負荷計測エージェントの動作が停止する場合がある。あるいは、負荷計測エージェントが実装されている仮想サーバ110におけるゲストOSの更新により、負荷計測エージェントの更新が必要な状態になり、更新後のゲストOSがサポートしていない元の負荷計測エージェントの動作が停止してしまう場合もある。
したがって、仮想サーバ110,120,130,140の中に、負荷計測エージェントが動作している仮想サーバと、動作していない仮想サーバとが混在する場合があり得る。後者の仮想サーバには、エージェントプログラムがインストールされていない仮想サーバと、負荷計測エージェントの動作が停止した仮想サーバとが含まれ得る。
仮想サーバ150は、負荷分散処理部151を備える。負荷分散処理部151の処理は、例えば、仮想サーバ150の仮想プロセッサがゲストOS上で所定のアプリケーションプログラムを実行することで実現される。実体的には、負荷分散処理部151の処理は、ホスト装置100のプロセッサ101によって実現される。
負荷分散処理部151は、仮想サーバ110,120,130,140のそれぞれから負荷情報を収集し、収集した負荷情報に基づいて、クライアント装置からのリクエストを仮想サーバ110,120のいずれかに振り分ける。このとき、リクエストの振り分け先は、仮想サーバ110,130を含むサーバ群と、仮想サーバ120,140を含むサーバ群との間で処理負荷が分散されるように決定される。
負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントが動作している仮想サーバについての負荷情報を、その仮想サーバの負荷計測エージェントから収集する。一方、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントが動作していない仮想サーバについての負荷情報を、仮想化基盤部160のリソース管理部161から収集する。
より具体的には、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントが実装されている仮想サーバ(図5では仮想サーバ110,120)については、負荷計測エージェントの動作状態を監視する。そして、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントが正常に動作している場合、その負荷計測エージェントから負荷情報を収集する。一方、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントの動作が停止している場合、その負荷計測エージェントが実装されている仮想サーバについての負荷情報を、仮想化基盤部160のリソース管理部161から収集する。このように、負荷分散処理部151は、仮想サーバ上の負荷計測エージェントの動作が停止した場合には、負荷情報の収集元を負荷計測エージェントから仮想化基盤部160に切り替える。
また、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントが実装されていない仮想サーバ130,140については、負荷情報を仮想化基盤部160のリソース管理部161から収集する。
このようにして、負荷分散処理部151は、負荷分散制御の対象となる仮想サーバの中に、負荷計測エージェントが動作している仮想サーバと動作していない仮想サーバとが混在している場合でも、すべての仮想サーバについての負荷情報を収集できる。すなわち、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントが動作していない仮想サーバについての負荷情報を、仮想化基盤部160から収集できる。そして、負荷分散処理部151は、それらの負荷情報を用いて負荷分散の制御を実行できる。
仮に、負荷計測エージェントが動作していない仮想サーバから負荷情報を収集できない場合、負荷分散処理部151による負荷分散の精度が低下し、場合によっては負荷分散の制御自体が不可能になる。本実施の形態によれば、そのような事態の発生を防止でき、負荷分散の制御を常に高精度で実行できる。
次に、図6、図7を用いて、負荷情報の収集処理の具体例について説明する。
図6は、負荷情報の収集処理例を示す第1の図である。
仮想サーバ150の負荷分散処理部151は、一定時間ごとに各仮想サーバについての負荷情報を収集する。負荷情報の収集タイミングにおいて、負荷分散処理部151は、まず、負荷計測エージェント112,122が実装されている仮想サーバ110,120について、負荷計測エージェント112,122が動作しているかを判定する。
図6の例では、負荷計測エージェント112,122のいずれも正常に動作しているとする。この場合、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェント112,122に対して負荷情報の通知を要求する。負荷計測エージェント112,122は、それぞれ仮想サーバ110,120の負荷を計測し、計測結果を示す負荷情報を負荷分散処理部151に通知する。
次に、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントが実装されていない仮想サーバ130,140についての負荷情報を通知するように、仮想化基盤部160のリソース管理部161に要求する。リソース管理部161は、仮想サーバ130,140についての負荷情報を収集し、負荷分散処理部151に通知する。
負荷分散処理部151は、このようにして仮想サーバ110,120,130,140のすべてから収集した負荷情報に基づいて、クライアント装置からのリクエストを仮想サーバ110,120のどちらに振り分けるかを決定する。負荷分散処理部151は、決定された振り分け先にリクエストを送信する。
図7は、負荷情報の収集処理例を示す第2の図である。
負荷情報の収集タイミングにおいて、負荷分散処理部151は、まず、負荷計測エージェント112,122が実装されている仮想サーバ110,120について、負荷計測エージェント112,122が動作しているかを判定する。図7の例では、負荷計測エージェント112は正常に動作しているが、負荷計測エージェント122は異常により停止しているものとする。
この場合、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェント112に対して負荷情報の通知を要求する。負荷計測エージェント112は、仮想サーバ110の負荷を計測し、計測結果を示す負荷情報を負荷分散処理部151に通知する。また、負荷分散処理部151は、仮想サーバ120についての負荷情報を通知するように、仮想化基盤部160のリソース管理部161に要求する。リソース管理部161は、仮想サーバ120についての負荷情報を収集し、負荷分散処理部151に通知する。
次に、負荷分散処理部151は、図6の場合と同様の手順で、負荷計測エージェントが実装されていない仮想サーバ130,140についての負荷情報を、仮想化基盤部160のリソース管理部161から収集する。負荷分散処理部151は、このようにして仮想サーバ110,120,130,140のすべてから収集した負荷情報に基づいて、クライアント装置からのリクエストを仮想サーバ110,120のどちらに振り分けるかを決定する。負荷分散処理部151は、決定された振り分け先にリクエストを送信する。
以上の図6、図7に示したように、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントが正常に動作している仮想サーバについての負荷情報を、その仮想サーバの負荷計測エージェントから収集できる。また、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントの動作が停止している仮想サーバや、負荷計測エージェントが実装されていない仮想サーバについての負荷情報を、仮想化基盤部160から収集できる。
特に、負荷分散処理部151は、負荷計測エージェントの動作が停止した仮想サーバについては、負荷情報の収集元を、その仮想サーバの負荷計測エージェントから仮想化基盤部160に切り替えることができる。また、負荷分散処理部151は、仮想サーバ130,140のように仮想サーバ150が直接的に通信できない仮想サーバについての負荷情報も、仮想化基盤部160の機能を用いることで収集できる。したがって、仮想サーバ間を接続する仮想ネットワークの構成に関係なく、負荷分散制御の対象となるすべての仮想サーバから負荷情報を収集できる。
図8は、負荷分散制御を実行する仮想サーバの内部構成例を示す図である。仮想サーバ150は、前述した負荷分散処理部151に加えて、記憶部170を備える。記憶部170は、例えば、仮想サーバ150の仮想メモリまたは仮想ディスクによって実現される。実体的には、記憶部170は、RAM102やHDD103など、仮想サーバ150が備える記憶装置によって実現される。
記憶部170は、エージェント管理データ171、負荷情報管理テーブル172および負荷分散ルールデータ173を記憶する。
エージェント管理データ171は、どの仮想サーバに負荷計測エージェントが実装されているかを示すデータである。
負荷情報管理テーブル172には、仮想サーバから収集された負荷情報が蓄積される。例えば、負荷情報管理テーブル172は、負荷情報の収集対象の仮想サーバごとのレコードを含み、各レコードに対して、収集された負荷情報と収集時刻とが順次登録される。
負荷分散ルールデータ173は、収集された負荷情報に応じてクライアント装置からのリクエストの振り分け先を決定するためのルールを示すデータである。例えば、負荷分散ルールデータ173は、振り分け先のサーバ群の間での負荷情報の値の比率と、各振り分け先に対してリクエストを振り分ける確率との対応関係を示す。
また、負荷分散処理部151は、負荷情報収集部181,182と負荷分散制御部183とを含む。
負荷情報収集部181は、負荷計測エージェント112,122から負荷情報を収集する。負荷情報収集部182は、仮想化基盤部160のリソース管理部161から負荷情報を収集する。負荷分散制御部183は、負荷情報を負荷計測エージェントと仮想化基盤部160のどちらから収集するかを仮想サーバごとに決定し、その決定に基づき、負荷情報収集部181,182に負荷情報を収集させる。負荷分散制御部183は、収集された負荷情報を負荷情報管理テーブル172に登録する。負荷分散制御部183は、収集された負荷情報に基づき、負荷分散ルールデータ173にしたがってリクエストの振り分け先を決定する。
図9は、エージェント管理データの構成例を示す図である。図9に示すように、エージェント管理データ171は、例えば、負荷情報の収集対象の仮想サーバごとのレコードを含む。各レコードには、仮想サーバIDとエージェントフラグとが登録される。仮想サーバIDは、仮想サーバを識別する情報である。エージェントフラグは、仮想サーバに負荷計測エージェントが実装されているか否かを示すフラグ情報である。例えば、負荷計測エージェントが実装されている(エージェントプログラムがインストールされている)場合、エージェントフラグは「1」に設定され、実装されていない、エージェントフラグは「0」に設定される。
次に、ホスト装置100の処理についてシーケンス図を用いて説明する。
図10、図11は、負荷情報収集処理の例を示すシーケンス図である。
[ステップS11]仮想サーバ150の負荷分散制御部183は、エージェント管理データ171に基づき、負荷情報の収集対象の仮想サーバの中から負荷計測エージェントが実装されている仮想サーバを抽出する。そして、ループ端(ステップS18)までの処理が、抽出された仮想サーバのそれぞれを処理対象として実行される。
[ステップS12]仮想サーバ150の負荷情報収集部181は、処理対象の仮想サーバ上の負荷計測エージェントに対して負荷情報の通知を要求する。要求された仮想サーバ上の負荷計測エージェント112は、仮想サーバの負荷を計測し、計測結果を示す負荷情報を仮想サーバ150に通知する。
[ステップS13]仮想サーバ150の負荷情報収集部181は、通知された負荷情報を受信し(すなわち、負荷情報を収集し)、負荷情報管理テーブル172に格納する。
[ステップS14]仮想サーバ150の負荷分散制御部183は、処理対象の仮想サーバ上の負荷計測エージェントの動作が停止しているかを判定する。動作が停止している場合、処理がステップS15に進められ、正常に動作している場合、処理がステップS18に進められる。
ステップS14では、例えば、ステップS12での負荷情報収集部181からの通知要求に応じて負荷情報が通知されなかった場合に、負荷計測エージェントの動作が停止していると判定される。
また、例えば、図10、図11の処理とは非同期で、仮想サーバ上の負荷計測エージェントから一定間隔で負荷情報が通知され、負荷情報管理テーブル172に蓄積されてもよい。この場合、ステップS12,S13の処理はスキップされる。そして、ステップS14では、例えば、負荷情報管理テーブル172に基づき、直近の所定回数の通知タイミングにおいて負荷情報が通知されていない場合に、負荷計測エージェントの動作が停止していると判定される。
[ステップS15]仮想サーバ150の負荷情報収集部182は、仮想化基盤部160に対して、処理対象の仮想サーバについての負荷情報の通知を要求する。
[ステップS16]仮想化基盤部160のリソース管理部161は、処理対象の仮想サーバについての負荷情報を収集し、仮想サーバ150に通知する。
[ステップS17]仮想サーバ150の負荷情報収集部182は、通知された負荷情報を受信し、負荷情報管理テーブル172に格納する。このとき、負荷情報が仮想化基盤部160から収集されたものであることが識別可能な情報も、負荷情報管理テーブル172に登録される。
[ステップS18]負荷計測エージェントが実装されているすべての仮想サーバについてステップS12~S17の処理が実行された場合、処理がステップS19に進められる。
[ステップS19]仮想サーバ150の負荷分散制御部183は、エージェント管理データ171に基づき、負荷情報の収集対象の仮想サーバの中に負荷計測エージェントが実装されていない仮想サーバがあるかを判定する。負荷計測エージェントが実装されていない仮想サーバがある場合、処理がステップS20に進められ、負荷計測エージェントが実装されていない仮想サーバがない場合、負荷情報収集処理は終了される。
[ステップS20]ループ端(ステップS24)までの処理が、負荷計測エージェントが実装されていない仮想サーバのそれぞれを処理対象として実行される。
[ステップS21]仮想サーバ150の負荷情報収集部182は、仮想化基盤部160に対して、処理対象の仮想サーバについての負荷情報の通知を要求する。
[ステップS22]仮想化基盤部160のリソース管理部161は、処理対象の仮想サーバについての負荷情報を収集し、仮想サーバ150に通知する。
[ステップS23]仮想サーバ150の負荷情報収集部182は、通知された負荷情報を受信し、負荷情報管理テーブル172に格納する。
[ステップS24]負荷計測エージェントが実装されていないすべての仮想サーバについてステップS21~S23の処理が実行された場合、負荷情報収集処理は終了される。
図12は、負荷分散制御処理の例を示すシーケンス図である。
[ステップS31]クライアント装置(ここでは例としてクライアント装置201とする)は、処理の実行のためのリクエストを送信する。例えば、Webページを閲覧するためのリクエストが送信される。
[ステップS32]仮想サーバ150の負荷分散制御部183は、リクエストを受信すると、負荷情報管理テーブル172に格納された負荷情報に基づいて、リクエストの送信先(振り分け先)サーバを決定する。この決定処理では、例えば、負荷情報管理テーブル172に格納された、仮想サーバ110,120,130,140のそれぞれについての最新の負荷情報が用いられ、負荷分散ルールデータ173に基づいてリクエストの送信先サーバが決定される。
なお、実際の処理としては、例えば、仮想サーバ110,120,130,140のそれぞれについての最新の負荷情報に基づき、負荷分散ルールデータ173にしたがって、振り分け先の仮想サーバ110,120のそれぞれに対してリクエストを振り分ける確率が算出される。この確率の算出は、図10、図11の負荷情報収集処理が実行された直後のリクエスト受信タイミングにのみ実行されればよい。ステップS32では、算出された確率に基づき、この確率でリクエストが振り分けられるように振り分け先が決定される。例えば、仮想サーバ110,120のそれぞれに対する振り分けの確率が20%、80%の場合、連続して受信した5つのリクエストのうち、1つが仮想サーバ110に振り分けられ、4つが仮想サーバ120に振り分けられる。
[ステップS33]仮想サーバ150の負荷分散制御部183は、ステップS32で決定された送信先サーバに、クライアント装置201からのリクエストを送信する。ここでは例として、仮想サーバ110に対してリクエストが送信されたものとする。
[ステップS34]仮想サーバ110のアプリケーションサーバ処理部111は、リクエストに応じた処理を実行するために、データベース220にアクセスするためのリクエストを仮想サーバ130に送信する。例えば、Webページの閲覧が要求された場合、Webページを構築するためのデータを参照するためのリクエストが送信される。
[ステップS35]仮想サーバ130のデータベースサーバ処理部131は、リクエストに応じてデータベース220を参照し、レスポンスを仮想サーバ110に送信する。例えば、参照が要求されたデータがデータベース220から読み出され、仮想サーバ110に送信される。
[ステップS36]仮想サーバ110のアプリケーションサーバ処理部111は、レスポンスに応じて所定の処理を実行し、実行結果を示すレスポンスを仮想サーバ150に送信する。例えば、データベース220から読み出されたデータを処理することでWebページのデータが構築され、仮想サーバ150に送信される。
[ステップS37]仮想サーバ150の負荷分散制御部183は、仮想サーバ110からのレスポンスをクライアント装置201に送信する。
[ステップS38]クライアント装置201は、レスポンスを受信する。例えば、クライアント装置201は、レスポンスとしてWebページのデータを受信し、受信したデータに基づいてWebページを表示装置に表示させる。
なお、図12に示したアプリケーションサーバ処理部111およびデータベースサーバ処理部131の処理や、リクエストおよびレスポンスは、あくまで一例である。
図13は、収集された負荷情報の利用方法の例を示す図である。
仮想サーバ150の負荷分散処理部151は、仮想サーバ110,130を含むサーバ群と、仮想サーバ120,140を含むサーバ群との間で負荷が分散するように制御する。図13では、前者のサーバ群を「サーバグループA」とし、後者のサーバ群を「サーバグループB」としている。また、サーバグループA,Bに含まれる仮想サーバのうち、仮想サーバ150から見て前段に位置する仮想サーバ110,120を「前段サーバ」と呼び、仮想サーバ150から見て後段に位置する仮想サーバ130,140を「後段サーバ」と呼ぶことにする。
負荷分散制御の方法としては、例えば、前段サーバの負荷だけに基づいてリクエストの振り分け先を決定する方法を適用可能である。例えば、仮想サーバ110について負荷情報(例えばCPU使用率)が30%であり、仮想サーバ120についての負荷情報が50%であったとする。この場合、負荷分散処理部151は、例えば、仮想サーバ110と仮想サーバ120とに対して3:5の比率でリクエストを振り分ける。
しかし、サーバグループA,Bのそれぞれにおいては、例えば、前段サーバの負荷が小さくても後段サーバの負荷が大きい場合があり得る。逆に、前段サーバの負荷が大きくても後段サーバの負荷が小さい場合もあり得る。このため、前段サーバだけでなく後段サーバの負荷も用いてリクエストの振り分け先を決定する方が、全体として高精度の負荷分散制御を実行できる。
図13に示す負荷収集テーブル174は、負荷情報の収集タイミングにおいて仮想サーバ110,120,130,140から収集された負荷情報を表したものである。この例では、サーバグループAにおいては、前段サーバ(仮想サーバ110)についての負荷情報が30%であり、後段サーバ(仮想サーバ130)についての負荷情報が90%であったとする。また、サーバグループBにおいては、前段サーバ(仮想サーバ120)についての負荷情報が50%であり、後段サーバ(仮想サーバ140)についての負荷情報が50%であったとする。
負荷分散処理部151は、例えば、サーバグループごとに、前段サーバについての負荷情報の値と後段サーバについての負荷情報の値との合計値を算出する。図13の例では、サーバグループAについての合計値は120%と算出され、サーバグループBについての合計値は100%と算出される。負荷分散処理部151は、このように算出された負荷情報の合計値に基づいてリクエストの振り分け先を決定する。例えば、負荷分散処理部151は、仮想サーバ110と仮想サーバ120とに対して6:5の比率でリクエストを振り分ける。これにより、前段サーバの負荷だけを用いた場合と比較して、負荷分散制御の精度を向上させることができる。
ここで、後段サーバは仮想サーバ150と直接通信できないことから、後段サーバに負荷計測エージェントを実装して、その負荷計測エージェントから負荷情報を仮想サーバ150に通知させることは難しい。通知を可能にするためには、例えば、前段サーバに負荷情報の転送機能を設けること、あるいは、後段サーバと仮想サーバ150とを直接的に接続する仮想ネットワークを追加することが必要となる。このため、前段サーバの処理や仮想ネットワークの構成が複雑化し、開発コストが高くなり、設定作業や保守作業が煩雑になる。
これに対して、本実施の形態では、仮想サーバ150の負荷分散処理部151は、後段サーバに負荷計測エージェントを実装しておかなくても、後段サーバについての負荷情報を仮想化基盤部160から収集できる。したがって、前段サーバの処理や仮想ネットワークの構成が単純な状態のまま、前段サーバだけでなく後段サーバの負荷も用いて負荷分散制御を実行できるようになる。
なお、上記の各実施の形態に示した装置(例えば、負荷制御装置1、ホスト装置100、クライアント装置201,202,203,・・・)の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、各装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供され、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc:BD、登録商標)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CDなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
1 負荷制御装置
2 処理部
3 仮想化管理部
11,12 エージェント
VS1,VS2 仮想サーバ

Claims (6)

  1. 物理装置上で動作する複数の仮想サーバのそれぞれにおいて、処理負荷を示す負荷情報を計測するエージェントが動作しているかを判定し、
    前記複数の仮想サーバのうち前記エージェントが動作している第1の仮想サーバについての前記負荷情報を、前記第1の仮想サーバの前記エージェントから収集し、
    前記複数の仮想サーバのうち前記エージェントが動作していない第2の仮想サーバについての前記負荷情報を、前記物理装置が有する、前記複数の仮想サーバの動作を管理する仮想化管理部から収集し、
    前記複数の仮想サーバのそれぞれから収集した前記負荷情報に基づいて、前記複数の仮想サーバの間で処理を分散させる、処理部、
    を有する負荷制御装置。
  2. 前記判定において、前記複数の仮想サーバのうち前記エージェントが実装されていた仮想サーバの中に、前記エージェントの動作が停止している第3の仮想サーバがあると判定された場合、前記第3の仮想サーバについての前記負荷情報の収集元が、前記第3の仮想サーバの前記エージェントから前記仮想化管理部に切り替えられる、
    請求項1記載の負荷制御装置。
  3. 前記判定では、前記複数の仮想サーバのうち前記エージェントが実装されていない仮想サーバを、前記エージェントが動作していない前記第2の仮想サーバと判定する、
    請求項1または2記載の負荷制御装置。
  4. 前記複数の仮想サーバは、前記負荷制御装置上で動作し、
    前記処理部の処理は、前記負荷制御装置上で動作する仮想マシンによって実行され、
    前記判定では、前記複数の仮想サーバのうち、他の仮想サーバを介して前記仮想マシンと接続された仮想サーバを、前記エージェントが動作していない前記第2の仮想サーバと判定する、
    請求項1記載の負荷制御装置。
  5. 前記処理部は、さらに、前記複数の仮想サーバのうち、前記仮想マシンと直接通信可能な第4の仮想サーバについて、前記第4の仮想サーバに実装されている前記エージェントの動作状態を監視し、
    前記判定では、前記監視の結果に基づき、前記第4の仮想サーバのうち前記エージェントの動作が停止した仮想サーバを、前記エージェントが動作していない前記第2の仮想サーバと判定する、
    請求項4記載の負荷制御装置。
  6. コンピュータが、
    物理装置上で動作する複数の仮想サーバのそれぞれにおいて、処理負荷を示す負荷情報を計測するエージェントが動作しているかを判定し、
    前記複数の仮想サーバのうち前記エージェントが動作している第1の仮想サーバについての前記負荷情報を、前記第1の仮想サーバの前記エージェントから収集し、
    前記複数の仮想サーバのうち前記エージェントが動作していない第2の仮想サーバについての前記負荷情報を、前記物理装置が有する、前記複数の仮想サーバの動作を管理する仮想化管理部から収集し、
    前記複数の仮想サーバのそれぞれから収集した前記負荷情報に基づいて、前記複数の仮想サーバの間で処理を分散させる、
    負荷制御方法。
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