JP7515779B2 - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
前記課題を解決するための手段としての本発明の画像形成方法は、記録媒体表面に液体組成物を付与する液体組成物付与工程と、前記液体組成物が付与された記録媒体を加熱せずに、前記液体組成物が付与された記録媒体表面にインクを付与するインク付与工程と、を含み、前記液体組成物が、多価金属塩、水、有機溶剤、及び、下記一般式(1)で表される化合物を含み、下記一般式(1)で表される化合物はm/(m+n)が0.63以上1.00以下であり、m+nが100以上270以下であることを特徴とする。
前記液体組成物が付与された記録媒体を加熱せずに、前記液体組成物が付与された記録媒体表面にインクを付与するインク付与手段と、を含み、
前記液体組成物が、多価金属塩、水、有機溶剤、及び、上記一般式(1)で表される化合物を含み、上記一般式(1)で示される化合物はm/(m+n)が0.63以上1.00以下であり、m+nが110以上270以下であることを特徴とする画像形成装置である。
液体組成物付与工程は、記録媒体表面に液体組成物を付与する工程であり、液体組成物付与手段により実施される。
液体組成物を記録媒体に対して付与する方法としては、ローラによって記録媒体に液体組成物を付与するローラ塗布方式、ヘッドによって液体組成物を付与する液体吐出方式のいずれでもよい。前記液体組成物は、多価金属塩、水、有機溶剤、及び、上記一般式(1)で表される化合物を含む。上記一般式(1)で示される化合物は、m/(m+n)が0.63以上1.00以下であり、m+nが110以上270以下であることにより、記録媒体に液体組成物を付与し、その後、インクを付与して、ベタ画像を形成する場合に、画像表面の光沢が低下することを抑制することができる。また、厚紙や板紙のような低吸収性の記録媒体に、液体組成物を付与し、記録媒体を加熱せずにインクをヘッドで吐出して画像形成した場合に、耐擦過性が低下することを抑制することができる。
なお、インクを塗布する前の記録媒体における液体組成物の状態は、液体組成物の溶媒残存量が10質量%以上であるような状態であることが好ましい。
本発明において液体組成物が上記一般式(1)で表される化合物を含み、液体組成物が湿潤状態にあるときに、インクを塗布することにより、ビーディング・光沢・擦過性が良好となる。そのような効果がどのような機序によって得られるのかは、明らかになっていないが、本発明において液体組成物が上記一般式(1)で表される化合物を含み、液体組成物が湿潤状態にあるときに、インクを塗布することにより、ビーディング・光沢・擦過性が良好となることがわかった。
インク付与工程は、液体組成物が付与された記録媒体を加熱せずに、インクを記録媒体表面付与する工程であり、インク付与手段により実施される。インク付与工程の一例としては、インクを液滴として吐出するインク吐出工程があり、インク付与手段の一例であるインク吐出手段により実施される。
インクは、液体組成物が付与された後の記録媒体に吐出される。また、インクは、記録媒体の液体組成物が付与された領域に対して付与されることがより好ましい。
インクを記録媒体に対して吐出する方法としては、インクジェット法が好ましい。
インクとしては、以下に詳細に説明する本発明で用いられるインクを用いることができる。
前記その他の工程としては、例えば、制御工程などが挙げられる。
前記その他の手段としては、例えば、制御手段などが挙げられる。
本発明における液体組成物は、多価金属塩、水、有機溶剤、及び、下記一般式(1)で表される化合物であって、m/(m+n)が0.63以上1.00以下であり、m+nが100以上270以下である化合物を含み、必要に応じてその他の成分を含有する。
本発明の液体組成物は、上記一般式(1)で表され、m/(m+n)が0.63以上1.00以下であり、m+nが110以上270以下であるポリビニルアルコールを含む。
上記の液体組成物を用いることで、記録媒体に液体組成物を付与し、その後、インクを付与して、ベタ画像を形成する場合に、画像表面の光沢が低下することを抑制することができる。また、厚紙や板紙のような低吸収性の記録媒体に、液体組成物を付与し、記録媒体を加熱せずにインクをヘッドで吐出して画像形成した場合に、耐擦過性が低下することを抑制することができる。
本発明の液体組成物は、下記一般式(2)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル化合物を含むことが好ましい。
液体組成物は、多価金属塩を含有する。多価金属塩は、インク中の色材との電荷的な作用によって会合し、色材の凝集体を形成して、色材を液相から分離させ、記録媒体への定着を促進させる。液体組成物中に多価金属塩を含有することで、液体組成物を処理液として用いた場合に、インク吸収性の低い記録媒体を用いたとしてもビーディングの発生を抑制でき、高画質な画像を形成できる。
なお、多価金属塩はイオン性のものが好ましい。特に、上記多価金属塩がマグネシウム塩、カルシウム塩であることが好ましい。
上記カルシウム化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、炭酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、硫酸カルシウム、珪酸カルシウムなどが挙げられる。
上記バリウム化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、硫酸バリウムなどが挙げられる。
上記亜鉛化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、硫化亜鉛、炭酸亜鉛などが挙げられる。
上記アルミニウム化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、珪酸アルミニウム、水酸化アルミニウムなどが挙げられる。
これらの中でも、溶剤への溶解性から硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硫酸マグネシウムなどが好ましい。これらの多価金属塩を含む液体組成物を処理液として用いた場合、多価金属塩のインク中の色材に対する凝集機能が向上し、ビーディングが抑制される。
本発明に使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
水溶性有機溶剤の具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,3-ペンタンジオール、1,4-ペンタンジオール、2,4-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,3-ヘキサンジオール、2,5-ヘキサンジオール、1,5-ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6-ヘキサントリオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、エチル-1,2,4-ブタントリオール、1,2,3-ブタントリオール、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、N-ヒドロキシエチル-2-ピロリドン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、ε-カプロラクタム、γ-ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N-メチルホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、3-メトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド、3-ブトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙げられる。
湿潤剤として機能するだけでなく、良好な乾燥性を得られることから、沸点が250℃以下の有機溶剤を用いることが好ましい。
水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水を用いることができる。
水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、乾燥性の点から、液体組成物の全量に対して、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
界面活性剤としては、シリコーン界面活性剤、フッ素界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、及びアニオン界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、高pHでも分解しないものが好ましい。シリコーン界面活性剤としては、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられる。変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。また、シリコーン界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物などが挙げられる。
フッ素界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩などが挙げられる。パーフルオロアルキル
カルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩などが挙げられる。パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有する
ポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩などが挙げられる。これらフッ素界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩などが挙げられる。
これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー株式会社、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、日本エマルジョン株式会社、共栄社化学株式会社から入手できる。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(S-1)式で表される、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルポリシロキサンのSi部側鎖に導入したものなどが挙げられる。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、KF-618、KF-642、KF-643(信越化学工業株式会社製)、EMALEX-SS-5602、SS-1906EX(日本エマルジョン株式会社製)、FZ-2105、FZ-2118、FZ-2154、FZ-2161、FZ-2162、FZ-2163、FZ-2164(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)、BYK-33、BYK-387(ビックケミー株式会社製)、TSF4440、TSF4452、TSF4453(東芝シリコン株式会社製)などが挙げられる。
フッ素界面活性剤としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物などが挙げられる。これらの中でも、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物は起泡性が少ないため好ましく、下記一般式(F-1)及び一般式(F-2)で表されるフッ素界面活性剤がより好ましい。
上記フッ素界面活性剤としては市販品を使用してもよい。この市販品としては、例えば、サーフロンS-111、S-112、S-113、S-121、S-131、S-132、S-141、S-145(いずれも、旭硝子株式会社製);フルラードFC-93、FC-95、FC-98、FC-129、FC-135、FC-170C、FC-430、FC-431(いずれも、住友スリーエム株式会社製);メガファックF-470、F-1405、F-474(いずれも、DIC株式会社製);ゾニール(Zonyl)TBS、FSP、FSA、FSN-100、FSN、FSO-100、FSO、FS-300、UR、キャプストーンFS-30、FS-31、FS-3100、FS-34、FS-35(いずれも、Chemours社製);FT-110、FT-250、FT-251、FT-400S、FT-150、FT-400SW(いずれも、株式会社ネオス製)、ポリフォックスPF-136A,PF-156A、PF-151N、PF-154、PF-159(オムノバ社製)、ユニダインDSN-403N(ダイキン工業株式会社製)などが挙げられ、これらの中でも、Chemours社製のFS-3100、FS-34、FS-300、株式会社ネオス製のFT-110、FT-250、FT-251、FT-400S、FT-150、FT-400SW、オムノバ社製のポリフォックスPF-151N及びダイキン工業株式会社製のユニダインDSN-403Nが特に好ましい。
消泡剤としては、特に制限はなく、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点から、シリコーン系消泡剤が好ましい。
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オンなどが挙げられる。
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
液体組成物は、構成成分を水性媒体中に分散又は溶解させ、更に必要に応じて撹拌混合することにより得ることができる。撹拌混合としては、通常の撹拌羽を用いた撹拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機などを用いて行うことができる。
液体組成物の物性としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜、粘度、表面張力、pHなどを選択することができる。
液体組成物の粘度としては、25℃で、0.5mPa・s以上30mPa・s以下が好ましい。ここで、粘度は、例えば、粘度計(装置名:RE-550L、東機産業株式会社製)などを用いて測定することができる。
液体組成物の表面張力としては、25℃で、45mN/m以下が好ましく、40mN/m以下がより好ましい。
液体組成物のpHとしては、例えば、4以上12以下が好ましく、6以上10以下がより好ましい。
本発明における液体組成物は、画像形成方法における記録媒体の処理液として用いる。
処理液とは、インク中の色材を凝集させる作用を有する液体であり、記録媒体に対して付与される。これにより、例えば、処理液が付与された記録媒体に対して後から付与されるインク中の色材を凝集させることができる。
本発明に用いられるインクは、静的表面張力が25mN/m以下であることが好ましい。 以下、インクに用いる有機溶剤、水、色材、樹脂、添加剤等について説明する。
前記インクに使用する有機溶剤としては、特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類等のエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類などが挙げられる。
多価アルコール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,3-ペンタンジオール、1,4-ペンタンジオール、2,4-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,3-ヘキサンジオール、2,5-ヘキサンジオール、1,5-ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6-ヘキサントリオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、エチル-1,2,4-ブタントリオール、1,2,3-ブタントリオール、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール、ペトリオール等が挙げられる。
多価アルコールアルキルエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類などが挙げられる。
多価アルコールアリールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテルなどが挙げられる。
含窒素複素環化合物としては、例えば、2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、N-ヒドロキシエチル-2-ピロリドン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、ε-カプロラクタム、γ-ブチロラクトンなどが挙げられる。
アミド類としては、例えば、ホルムアミド、N-メチルホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、3-メトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド、3-ブトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミドなどが挙げられる。
アミン類としては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミンなどが挙げられる。
含硫黄化合物類としては、例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノールなどが挙げられる。
その他の有機溶剤としては、プロピレンカーボネート、炭酸エチレンなどが挙げられる。
湿潤剤として機能するだけでなく、良好な乾燥性を得られることから、沸点が250℃以下の有機溶剤を用いることが好ましい。
水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水を用いることができる。
水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、インクの全量に対して、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
色材としては、特に限定されず、顔料、染料を使用可能である。
顔料としては、無機顔料又は有機顔料を使用することができる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、顔料として、混晶を使用してもよい。
顔料としては、例えば、ブラック顔料、イエロー顔料、マゼンダ顔料、シアン顔料、白色顔料、緑色顔料、橙色顔料、金色や銀色などの光沢色顔料やメタリック顔料などを用いることができる。
無機顔料として、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
また、有機顔料としては、アゾ顔料、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。これらの顔料のうち、溶媒と親和性のよいものが好ましく用いられる。その他、樹脂中空粒子、無機中空粒子の使用も可能である。
顔料の具体例として、黒色用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、又は銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料が挙げられる。
更に、カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、138、150、153、155、180、185、213、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、184、185、190、193、202、207、208、209、213、219、224、254、264、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3、15:4(フタロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36、などが挙げられる。
染料として、例えば、C.I.アシッドイエロー17,23,42,44,79,142、C.I.アシッドレッド52,80,82,249,254,289、C.I.アシッドブルー9,45,249、C.I.アシッドブラック1,2,24,94、C.I.フードブラック1,2、C.I.ダイレクトイエロー1,12,24,33,50,55,58,86,132,142,144,173、C.I.ダイレクトレッド1,4,9,80,81,225,227、C.I.ダイレクトブルー1,2,15,71,86,87,98,165,199,202、C.I.ダイレクトブラック19,38,51,71,154,168,171,195、C.I.リアクティブレッド14,32,55,79,249、C.I.リアクティブブラック3,4,35などが挙げられる。
顔料に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法としては、例えば、顔料(例えばカーボン)にスルホン基やカルボキシル基等の官能基を付加することで、水中に分散可能とする方法が挙げられる。
顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法としては、顔料をマイクロカプセルに包含させ、水中に分散可能とする方法が挙げられる。これは、樹脂被覆顔料と言い換えることができる。この場合、インクに配合される顔料はすべて樹脂に被覆されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、被覆されない顔料や、部分的に被覆された顔料がインク中に分散していてもよい。
分散剤を用いて分散させる方法としては、界面活性剤に代表される、公知の低分子型の分散剤、高分子型の分散剤を用いて分散する方法などが挙げられる。
分散剤としては、顔料に応じて、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤などを使用することが可能である。
分散剤として、竹本油脂株式会社製RT-100(ノニオン系界面活性剤)や、ナフタレンスルホン酸Naホルマリン縮合物も、分散剤として好適に使用できる。
前記分散剤は1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
顔料に、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを得ることが可能である。また、顔料と、その他水や分散剤などを混合して顔料分散体としたものに、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを製造することも可能である。
顔料分散体は、水、顔料、顔料分散剤、必要に応じてその他の成分を混合、分散し、粒径を調整して得られる。分散は分散機を用いるとよい。
顔料分散体における顔料の粒径については特に制限はないが、顔料の分散安定性が良好となり、吐出安定性、画像濃度などの画像品質も高くなる点から、最大個数換算で最大頻度は20nm以上500nm以下が好ましく、20nm以上150nm以下がより好ましい。顔料の粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave-UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
顔料分散体における顔料の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な吐出安定性が得られ、また、画像濃度を高める点から、0.1質量%以上50質量%以下が好ましく、0.1質量%以上30質量%以下がより好ましい。
顔料分散体に対し、必要に応じて、フィルター、遠心分離装置などで粗大粒子をろ過し、脱気することが好ましい。
インク中に含有する樹脂の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン-ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル-スチレン系樹脂、アクリル-シリコーン系樹脂などが挙げられる。
これらの樹脂からなる樹脂粒子を用いてもよい。樹脂粒子を、水を分散媒として分散した樹脂エマルションの状態で、色材や有機溶剤などの材料と混合してインクを得ることが可能である。樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種類以上の樹脂粒子を組み合わせて用いてもよい。
体積平均粒径は、例えば、粒度分析装置(ナノトラック Wave-UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
インク中中の固形分の粒径については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。吐出安定性、画像濃度などの画像品質を高くする点から、インク中の固形分の粒径の最大頻度は最大個数換算で20nm以上1,000nm以下が好ましく、20nm以上150nm以下がより好ましい。固形分は樹脂粒子や顔料の粒子等が含まれる。粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave-UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
インクは、必要に応じて、界面活性剤、消泡剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等のその他の成分を含んでもよく、前記その他の成分としては、上記の液体組成物と同様である。
インクは、構成成分を水性媒体中に分散又は溶解させ、更に必要に応じて撹拌混合することにより得ることができる。撹拌混合としては、通常の撹拌羽を用いた撹拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機などを用いて行うことができる。
インクの物性としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粘度、表面張力、pH等が以下の範囲であることが好ましい。
インクの25℃での粘度は、印字濃度や文字品位が向上し、また、良好な吐出性が得られる点から、5mPa・s以上30mPa・s以下が好ましく、5mPa・s以上25mPa・s以下がより好ましい。ここで、粘度は、例えば、回転式粘度計(東機産業株式会社製、RE-80L)を使用することができる。測定条件としては、25℃で、標準コーンローター(1°34’×R24)、サンプル液量1.2mL、回転数50rpm、3分間で測定可能である。
インクの静的表面張力としては、記録媒体上で好適にインクがレベリングされ、インクの乾燥時間が短縮される点から、25℃で、25mN/m以下が好ましく、22mN/m以下がより好ましい。
インクのpHとしては、接液する金属部材の腐食防止の観点から、7以上12以下が好ましく、8以上11以下がより好ましい。
記録媒体としては、特に制限なく用いることができ、普通紙、光沢紙、特殊紙、布などを用いることもできるが、低浸透性基材(低吸収性基材)に対して特に好適に用いることができる。
低浸透性基材とは、水透過性、吸収性、又は吸着性が低い表面を有する基材を意味し、内部に多数の空洞があっても外部に開口していない材質も含まれる。低浸透性基材としては、商業印刷に用いられるコート紙や、古紙パルプを中層、裏層に配合して表面にコーティングを施した板紙のような記録媒体等が挙げられる。このように低浸透性の記録媒体を用いた場合、処理液を付与した後の記録媒体に付与されるインクで形成されるドットにおいて、ドット形状の崩れが発生しやすい。そのため、低吸収性の記録媒体と本発明の処理液を併用することで、ドット形状の崩れの発生を抑制することができるので好ましい。
低浸透性基材としては、例えば、支持体と、支持体の少なくとも一方の面側に設けられた表面層と、を有し、更に必要に応じてその他の層を有するコート紙などの記録媒体が挙げられる。
上記記録媒体は液体組成物が付与されるが、本発明では液体組成物を付与された記録媒体を「液体組成物が付与された記録媒体」と称する。液体組成物が付与された記録媒体は、加熱されておらず湿潤状態にあるものであり、また、これらに更にインクが付与されている状態のものであってもよい。
液体組成物が付与された記録媒体は、上記液体組成物の成分である多価金属塩と、上記一般式(1)で表されるポリビニルアルコールとを含む。なお、記録媒体に付与された液体組成物は加熱されないため、これらの成分は液体組成物が付与された記録媒体中に残留する。
画像形成装置は、記録媒体に対して上記の処理液、インク及び必要に応じて任意の液体組成物を吐出することで記録部に画像部を形成するものであれば制限はない。画像形成装置としては、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファクシミリ/複写装置の複合機、立体造形装置などが例示される。
-スチレン-アクリル系共重合体Aの合成-
撹拌装置、滴下装置、温度センサー、及び上部に窒素導入装置を有する還流装置を取り付けた反応容器を備えた自動重合反応装置(轟産業株式会社製、重合試験機DSL-2AS型)の反応容器に、メチルエチルケトンを550g仕込み、撹拌しながら反応容器内を窒素置換した。反応容器内を窒素雰囲気に保ちながら80℃に加温した後、滴下装置によりメタクリル酸-2-ヒドロキシエチルを75.0g、メタクリル酸を77.0g、スチレンを80.0g、メタクリル酸ブチルを150.0g、アクリル酸ブチルを98.0g、メタクリル酸メチルを20.0g、及び「パーブチル(登録商標)O」(日油株式会社製)40.0gの混合溶液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、更に同温度で15時間反応を継続させて、酸価100mgKOH/g、重量平均分子量21,000、ガラス転移温度Tg(計算値)31℃のアニオン性基含有スチレン-アクリル系共重合体Aのメチルエチルケトン溶液を得た。
反応終了後、メチルエチルケトンの一部を減圧留去し、不揮発分を50質量%に調整したアニオン性基含有スチレン-アクリル系共重合体Aの溶液を得た。
-顔料分散体1の調製-
冷却用ジャケットを備えた混合槽に、銅フタロシアニン(大日精化工業株式会社製、SEIKALIGHT BLUE A612)を1,000g、アニオン性基含有スチレン-アクリル系共重合体A溶液を800g、10質量%水酸化ナトリウム水溶液を143g、メチルエチルケトンを100g、及び水を1,957g仕込み、撹拌混合した。
得られた混合液を、直径0.3mmのジルコニアビーズを充填した分散装置(日本コークス工業株式会社製、SCミルSC100)に通し、循環方式(分散装置より出た分散液を混合槽に戻す方式)により6時間分散した。分散装置の回転数は2,700回転/分間とし、冷却用ジャケットには冷水を通して分散液温度が40℃以下に保たれるようにした。分散終了後、混合槽より分散原液を抜き取り、次いで、水10,000gで混合槽及び分散装置流路を洗浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。ガラス製蒸留装置に希釈分散液を入れ、メチルエチルケトンの全量と水の一部を留去した。室温まで冷却後、撹拌しながら10質量%塩酸を滴下してpH4.5に調整した後、固形分をヌッチェ式濾過装置(日本化学機械製造株式会社製、加圧濾過機)で濾過、水洗した。ケーキを容器に取り、20質量%水酸化カリウム水溶液200gを加えた後、ディスパ(プライミクス株式会社製、TKホモディスパー)にて分散し、更に水を加えて不揮発分を調整して、不揮発分20質量%の銅フタロシアニンが水酸化カリウム中で中和されたカルボキシル基含有スチレン-アクリル系共重合体で被覆された複合粒子として水性媒体中に分散した顔料分散体1を得た。
顔料分散体1の調製において、銅フタロシアニンをカーボンブラック(商品名:Raven1080、コロンビヤンカーボン日本株式会社製)に変更した以外は、顔料分散体の調製例1と同様にして、顔料分散体2を得た。
-インク1の調製-
グリセリン22.0質量%、1,3-ブタンジオール11.0質量%、1,3-オクタンジオール2.0質量%、界面活性剤(商品名:E1010、日信化学工業株式会社製)2.0質量%、及びイオン交換水を1時間撹拌し均一に混合し、ロジン変性マレイン酸樹脂(ハリマ化成株式会社製、ハリマックR-100)2.0質量%を加えて更に1時間撹拌し均一に混合した後、上記顔料分散体1を固形分量が8.0質量%になるように加えて更に1時間撹拌し均一に混合した。この混合物を平均孔径が0.8μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターにより加圧濾過し、粗大粒子やゴミを除去して、インク1を得た。
インク1の調製において、インクの組成を下記表1の組成に変更した以外は、インク1の調製と同様にして、インク2及びインク3を得た。なお、表1における組成の各数値の単位は「質量%」である。
協和界面化学株式会社製の自動表面張力計DY-300のプレート法により、協和界面化学株式会社製の白金プレート(横幅23.85mm、厚み:0.15mm)、各インクの温度調整として協和界面化学株式会社製の温冷水循環器4VTを用いて25℃に設定し、ステージ速度は0.2mm/sに設定し、測定した。
-ワニス1の調製-
前記一般式(1)で表されるポリビニルアルコール(商品名:JMR10H[m+n:270,m/(m+n):0.81]、日本酢ビ・ポバール株式会社製)25質量%、イオン交換水75質量%を攪拌しながら、室温で2時間混合することで、ワニス1を得た。
ワニス1の調製において、前記一般式(1)で表される化合物を下記表2に記載のものに代えた以外は、ワニス1の調製と同様にして、ワニス2~4、ワニス7、ワニス8を得た。
前記一般式(1)で表されるポリビニルアルコール(商品名:JMR3HH [m+n:100,m/(m+n):0.985]、日本酢ビ・ポバール株式会社製)25質量%、イオン交換水75質量%を室温で攪拌しながら1時間混合した後、90℃に加温して、さらに1時間攪拌した。その後、室温まで放冷することで、ワニス5を得た。
ワニス5の調製において、前記一般式(1)で表される化合物を下記表2に記載のものに代えた以外は、ワニス5の調製と同様にしてワニス6、ワニス9を得た。
-処理液1の調製-
ワニス1を12質量%、前記一般式(2)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル化合物(商品名:TRITON HW-1000、ダウ・ケミカル社製)0.1質量%、硝酸マグネシウム6水和物(昭和化学株式会社製)25.6質量%、グリセリン29.6質量%、を添加し、1時間撹拌し均一に混合した。更に、イオン交換水を32.7質量%加えて合計を100質量%とし、1時間撹拌して均一に混合し、処理液1を得た。
処理液1の調製において、処理液の組成を下記表3-1~表3-3の組成に変更した以外は、処理液の調製例1と同様にして、処理液2~17を得た。なお、表3-1~表3-3における組成の各数字の単位は「質量%」である。
-一般式(2)のポリオキシエチレンアルキルエーテル化合物-
*TMN-3:商品名:TERGITOL TMN-3、ダウ・ケミカル社製、一般式(2)中のn=3
*HW-1000:商品名:TRITON HW-1000、ダウ・ケミカル社製、一般式(2)中のn=6
*TMN-6:商品名:TERGITOL TMN-6、ダウ・ケミカル社製、一般式(2)中のn=8
*TMN-100X:商品名:TERGITOL TMN-100X、ダウ・ケミカル社製、一般式(2)中のn=9
*TMN-10:商品名:TERGITOL TMN-10、ダウ・ケミカル社製、一般式(2)中のn=11
*ユニダイン DSN-403N:ポリオキシエチレンパーフルオロアルキルエーテル、ダイキン工業株式会社製
*ユニセーフA-LY:ノニオン系界面活性剤、日油株式会社製
*硝酸マグネシウム6水和物、昭和化学株式会社製
*硝酸カルシウム4水和物、昭和化学株式会社製
次に、上記処理液の調製例で作製した処理液1~17と、上記インクの調製例で作製したインク1~3とを下記表4に示すように組み合わせて、実施例1~17及び比較例1~5の処理液とインクのセットとした。
図1に示す画像形成装置を使用し、処理液を記録媒体(北越コーポレーション社製、NEW-DV、坪量:400gsm)に対し、塗布量が0.9g/m2となるように塗布した後、記録媒体へインクを吐出させて印刷サンプルを得た。なお、印刷チャートはドットパターンで形成された3cm四方のベタ画像を使用した。次に、ドットパターンで形成された3cm四方のベタ画像のベタ部を、目視により観察し、下記評価基準に基づいて、「ビーディング」を評価した。なお、評価がB以上である場合を実用可能であると評価した。
画像形成装置のインク付与手段として、画像形成装置(IPSiO GXe-5500、株式会社リコー製)に搭載されているヘッドを用いた。
[評価基準]
A:ビーディングは見られない
B:ややビーディングが見られるが問題ない
C:ビーディングが見られ、目視で明らかに分かる
図1に示す画像形成装置を使用し、処理液を記録媒体(王子製紙製:OKトップコート+[坪量:127.8gsm])に対し、塗布量が0.9g/m2となるように塗布した後、記録媒体へインクを吐出させて処理液を塗布した印刷サンプルを得た。次に、処理液を記録媒体(王子製紙製:OKトップコート+[坪量:127.8gsm])に塗布せずに、処理液を塗布しない印刷サンプルを得た。なお、印刷チャートはドットパターンで形成された3cm四方のベタ画像を使用した。次に、処理液を塗布した印刷サンプルと処理液を塗布しない印刷サンプルの各々を、光沢度計(製品名:マイクロ-トリ-グロスμ、東洋精機製作所製)で60°光沢を測定し、下記評価基準に基づいて、「ビーディング」を評価した。なお、評価がB以上である場合を実用可能であると評価した。
画像形成装置のインク付与手段として、画像形成装置(IPSiO GXe-5500、株式会社リコー製)に搭載されているヘッドを用いた。
[評価基準]
A:処理液を塗布した印刷サンプルと、処理液を塗布しない印刷サンプルとの光沢度差が2未満である。
B:処理液を塗布した印刷サンプルと、処理液を塗布しない印刷サンプルとの光沢度差が5未満である。
C:処理液を塗布した印刷サンプルと、処理液を塗布しない印刷サンプルの光沢度差が5以上である。
図1に示す画像形成装置を使用し、処理液を記録媒体(北越コーポレーション社製、NEW-DV、坪量:400gsm)に対し、塗布量が0.9g/m2となるように塗布した後、記録媒体へインクを吐出させて印刷サンプルを得た。なお、印刷チャートはドットパターンで形成された3cm四方のベタ画像を使用した。次に、3cm四方のベタ画像のベタ部を、爪で擦った後の画像品質を、目視により観察し、下記評価基準に基づいて、「耐摩擦性(爪スクラッチ)」を評価した。評価がB以上である場合を実用可能であると評価した。
画像形成装置のインク付与手段として、画像形成装置(IPSiO GXe-5500、株式会社リコー製)に搭載されているヘッドを用いた。
[評価基準]
A:爪スクラッチで傷が発生せず、画像濃度の変化がほぼ見られない。
B:爪スクラッチで傷が発生せず、画像濃度が変化する
C:爪スクラッチで微小な傷が僅かに発生する。
D:爪スクラッチで傷が明確に発生する。
各処理液を、20mLのガラス瓶に入れ、60℃の恒温槽内に2週間保存した。次に、25℃で粘度計(装置名:SV-10、株式会社エー・アンド・デイ製)を用い、2週間保存前の初期粘度と、2週間保存後の粘度と、を測定し、2週間保存前の初期粘度と2週間保存後の粘度との差(粘度上昇レベル(粘度変化率))を算出し、下記評価基準に基づいて、「保存安定性」を評価した。なお、評価がB以上である場合を実使用可能であると
評価した。
[評価基準]
A:初期粘度からの粘度変化率が1%未満である
B:初期粘度からの粘度変化率が1%以上5%未満である
C:初期粘度からの粘度変化率が5%以上、又は処理液に凝集物が発生している
(1)記録媒体表面に液体組成物を付与する液体組成物付与工程と、
前記液体組成物が付与された記録媒体を加熱せずに、前記液体組成物が付与された記録媒体表面にインクを付与するインク付与工程と、を含み、
前記液体組成物が、多価金属塩、水、有機溶剤、及び、下記一般式(1)で表される化合物を含み、
下記一般式(1)で表される化合物は、m/(m+n)が0.63以上1.00以下であり、m+nが100以上270以下であることを特徴とする画像形成方法。
(3)前記一般式(1)で表される化合物は、m/(m+n)が0.63以上0.81以下であり、m+nが200以上270以下である、上記(1)又は(2)に記載の画像形成方法。
(4)前記液体組成物が、下記一般式(2)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルを含む、上記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(5)前記一般式(2)で表される化合物におけるnが6~8である、上記(4)に記載の画像形成方法。
(6)前記多価金属塩が、硝酸マグネシウム及び/又は硝酸カルシウムである、上記(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(7)前記インクの静的表面張力が、25mN/m以下である、上記(1)乃至(6)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(8)記録媒体表面に液体組成物を付与する液体組成物付与手段と、
前記液体組成物が付与された記録媒体を加熱せずに、前記液体組成物が付与された記録媒体表面にインクを付与するインク付与手段と、を含み、
前記液体組成物が、多価金属塩、水、有機溶剤、及び、下記一般式(1)で表される化合物を含み、下記一般式(1)で表される化合物は、m/(m+n)が0.63以上1.00以下であり、m+nが100以上270以下であることを特徴とする画像形成装置。
2 記録媒体
3 給紙手段
4 処理液付与手段
5 インク付与手段
6-1 第一の加熱手段
6-2 第二の加熱手段
7 巻取手段
Claims (9)
- 前記一般式(1)で表される化合物の含有量は前記液体組成物の全量に対して0.1質量%以上3質量%以下である、請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記一般式(2)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量は前記液体組成物の全量に対して0.0005質量%以上0.2質量%以下である、請求項1又は2に記載の画像形成方法。
- 前記インク付与工程において、前記記録媒体上に付与された前記液体組成物の溶媒残存量が10質量%以上である前記記録媒体表面にインクを付与する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記一般式(1)で表される化合物は、m/(m+n)が0.63以上0.81以下であり、m+nが200以上270以下である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記一般式(2)で表される化合物におけるnが6~8である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記多価金属塩が、硝酸マグネシウム及び/又は硝酸カルシウムである、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記インクの静的表面張力が、25mN/m以下である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
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