本開示を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る昇降機の構成図である。
昇降機は、例えば乗客コンベア1である。この例において、乗客コンベア1は、傾斜式のエスカレーターである。乗客コンベア1は、例えば建築物の上階と下階との間に掛け渡される。この例において、乗客コンベア1は、上階と下階との間で利用者を輸送する装置である。乗客コンベア1は、駆動装置2と、一対のステップチェーン3と、複数のステップ軸4と、複数のステップ5と、一対の手摺6と、一対の手摺駆動装置7と、1つ以上の伝達チェーン8と、制御盤9と、を備える。
駆動装置2は、例えば乗客コンベア1の上端部に設けられる。駆動装置2は、駆動力を発生させる装置である。駆動装置2は、例えばモーターおよび減速機を備える。
各々のステップチェーン3は、無端状のチェーンである。一方のステップチェーン3は、乗客コンベア1の左側に設けられる。他方のステップチェーン3は、乗客コンベア1の右側に設けられる。各々のステップチェーン3は、駆動装置2が発生させる駆動力によって循環移動する機器である。
各々のステップ軸4は、一対のステップチェーン3の間にわたって設けられる。複数のステップ軸4の全体は、一対のステップチェーン3に沿って等間隔に環状に連結されている。各々のステップ軸4は、一対のステップチェーン3の循環移動に追従して循環移動する機器である。
各々のステップ5は、複数のステップ軸4のいずれかに取り付けられる。各々のステップ5は、取り付けられたステップ軸4の循環移動に追従して上側を往路として循環移動する機器である。複数のステップ5は、エスカレーターの往路の一定傾斜部において階段状に配置される。
各々の手摺6は、無端状の輪である。一方の手摺6は、複数のステップ5より左側に設けられる。他方の手摺6は、複数のステップ5より右側に設けられる。
一方の手摺駆動装置7は、乗客コンベア1の左側に設けられる。他方の手摺駆動装置7は、乗客コンベア1の右側に設けられる。左側の手摺駆動装置7は、駆動装置2が発生させる駆動力によって左側の手摺6を循環移動させる装置である。右側の手摺駆動装置7は、駆動装置2が発生させる駆動力によって右側の手摺6を循環移動させる装置である。この例において、各々の手摺駆動装置7は、手摺チェーン10およびローラー11を上下に2組備える。手摺チェーン10は、駆動装置2が発生させた駆動力をローラー11に伝達するチェーンである。ローラー11は、接触している手摺6を伝達された回転によって移動させる機器である。
伝達チェーン8は、駆動装置2が発生させる駆動力を手摺駆動装置7に伝達するチェーンである。伝達チェーン8は、例えば乗客コンベア1の左右の一方または両方に設けられる。伝達チェーン8は、複数の回転軸を介して駆動力を伝達しうるように、複数設けられていてもよい。
制御盤9は、例えば乗客コンベア1の上端部に設けられる。制御盤9は、駆動装置2の動作を制御する装置である。駆動装置2の動作は、例えば駆動装置2のモーターの起動または停止である。
例えば乗客コンベア1の上り運転時に、駆動装置2は、制御盤9の制御に基づいて駆動力を発生させる。各々のステップチェーン3は、駆動装置2が発生させた駆動力によって循環移動する。各々のステップ軸4は、ステップチェーン3に追従して循環移動する。各々のステップ5は、ステップ軸4に追従して循環移動する。各々の手摺駆動装置7は、駆動装置2が発生させる駆動力によって対応する手摺6を循環移動させる。各々の手摺6は、ステップ5の移動速度と同じ移動速度で循環移動する。乗客コンベア1の上り運転時に、利用者は、一方の手摺6をつかんで下階側からいずれかのステップ5に乗る。利用者は、往路を移動するステップ5の上に立ち止まって上階側に移動する。
ここで、乗客コンベア1の保守点検などにおいて、保守員によって手摺チェーン10および伝達チェーン8などの昇降機のチェーンが点検される。保守員は、チェーンの点検において、張力測定装置12を用いてチェーンの張力を測定する。ここで、チェーンの張力を測定する部分において、チェーンが張られている方向に向く軸を第1軸とする。チェーンは、第1軸に垂直な第2軸の方向に力を受けるときに、チェーンの張力に応じて変位する。すなわち、第2軸の方向に大きさが既知の力を加えたときのチェーンの変位によって、チェーンの張力が測定できる。このため、保守員は、張力測定装置12を用いて、保守点検の作業手順において予め定められている大きさの力を第2軸の方向に加えたときのチェーンの変位によって、チェーンの張力を測定する。この例において、第2軸は、手摺チェーン10が循環移動する循環面に含まれる軸である。チェーンが鉛直面内において循環移動する場合に、第2軸は鉛直面内の軸である。
図2は、実施の形態1に係る張力測定装置の斜視図である。
張力測定装置12は、張力が測定されるチェーンに応じて配置される。図2において、張力が測定されるチェーンの第1軸および第2軸、ならびに第1軸および第2軸の両方に垂直な第3軸が示される。
張力測定装置12は、固定部13と、操作部14と、作用部15と、連結バネ16と、力測定部17と、変位測定部18と、を備える。
固定部13は、乗客コンベア1に固定される部分である。固定部13は、取付け部19と、第1ガイド部20と、を備える。取付け部19は、乗客コンベア1に取り付けられる部分である。取付け部19は、例えば磁力によって乗客コンベア1に取り付けられる磁石21を有する。第1ガイド部20は、張力測定装置12において固定部13に対して移動可能に設けられる部分をガイドする部分である。第1ガイド部20は、例えばガイド方向に長い部材である。第1ガイド部20において、第1ガイド孔22が設けられる。第1ガイド孔22は、第1ガイド部20のガイド方向に延びる長孔である。張力測定装置12は、第1ガイド部20のガイド方向が第2軸と平行に向くように配置される。
作用部15は、固定部13に対して移動可能に取り付けられる。作用部15は、第1梁23と、連結部24と、接触部25と、を備える。第1梁23は、例えば一方向に長い部材である。第1梁23は、長手方向がガイド方向と垂直になるように、第1ガイド部20に取り付けられる。第1梁23は、ガイド方向において移動可能に第1ガイド部20に取り付けられる。この例において、第1梁23は、第1ガイド部20の第1ガイド孔22に沿って移動する。連結部24は、例えば第1梁23の中央部に取り付けられる。連結部24は、第1梁23と接触部25とを連結する部分である。連結部24は、例えば第1ガイド部20のガイド方向に向けられる棒状部材である。連結部24は、第1梁23の長手方向に移動可能に第1梁23に取り付けられる。連結部24は、例えば第1梁23の長手方向に沿ってスライドすることによって第1梁23に対して移動する。連結部24は、第1梁23に対する移動のロックおよび解除を切り替えるロック機構を有していてもよい。接触部25は、張力が測定されるチェーンに接触する部分である。この例において、接触部25は、コ字状の部材である。接触部25は、第1面26aおよび第2面26bを有する。第1面26aおよび第2面26bは、第1ガイド部20のガイド方向に平行な方向において互いに対向する面である。この例において、第1面26aは、連結部24に近い方の面である。第2面26bは、連結部24から遠い方の面である。第1面26aおよび第2面26bの間の空間は、張力が測定されるチェーンを配置しうる空間である。接触部25において、第1面26aの端部および第2面26bの端部の間に隙間27が設けられる。隙間27は、例えば連結部24が移動する側の反対側に設けられる。隙間27は、第1面26aおよび第2面26bの間の空間に配置されるチェーンを出し入れするときの出入口となる。張力測定装置12は、第1梁23の長手方向が第3軸と平行に向くように配置される。また、張力測定装置12は、連結部24が第2軸と平行に向くように配置される。
操作部14は、固定部13に対して移動可能に取り付けられる。操作部14は、チェーンに力を加える保守員による操作を受け付ける部分である。操作部14は、第2梁28と、ハンドル29と、第2ガイド部30と、を備える。第2梁28は、例えば一方向に長い部材である。第2梁28は、長手方向がガイド方向と垂直になるように、第1ガイド部20に取り付けられる。第2梁28は、ガイド方向において移動可能に第1ガイド部20に取り付けられる。この例において、第2梁28は、第1ガイド部20の第1ガイド孔22に沿って移動する。ハンドル29は、保守員によるガイド方向の押し引きの操作を受ける部分である。ハンドル29は、例えば第2梁28の中央部に取り付けられる。第2ガイド部30は、張力測定装置12において操作部14に対して移動可能に設けられる部分をガイドする部分である。第2ガイド部30は、例えば第1ガイド部20のガイド方向に長い部材である。第2ガイド部30において、第2ガイド孔31が設けられる。第2ガイド孔31は、第1ガイド部20の第1ガイド孔22と平行に延びる長孔である。第2ガイド部30は、例えば作用部15の第1梁23の移動をガイドする。この例において、第1梁23は、第1ガイド孔22および第2ガイド孔31の間にわたって設けられる。張力測定装置12は、ハンドル29が第3軸と平行に向くように配置される。また、張力測定装置12は、第2梁28の長手方向が第3軸と平行に向くように配置される。
連結バネ16は、例えば弾性体からなるコイルバネである。連結バネ16は、作用部15の第1梁23および操作部14の第2梁28の間に設けられる。連結バネ16は、作用部15および操作部14を連結する。コイルバネである連結バネ16は、軸を第1ガイド部20の第1ガイド孔22に平行に向けて配置される。
力測定部17は、張力測定装置12によってチェーンに加えられる力を測定する部分である。力測定部17は、操作部14を基準とした作用部15の相対変位によって、作用部15がチェーンに加える力を測定する。この相対変位は、第1相対変位の例である。この例において、力測定部17は、第2ガイド孔31と平行に移動する指針である。力測定部17は、力目盛32を指示する。力目盛32は、操作部14を基準とした作用部15の相対変位を力の値として読取可能な目盛である。力目盛32において、連結バネ16の弾性に基づいて作用部15の相対変位を力に換算した値が示されている。この例において、力目盛32は、第2ガイド部30に表示されている。力目盛32は、第2ガイド孔31に沿って表示される。
変位測定部18は、張力測定装置12から加えられた力によるチェーンの変位を測定する部分である。変位測定部18は、チェーンに接触しているときの作用部15の固定部13を基準とした相対変位によって、チェーンの変位を測定する。この相対変位は、第2相対変位の例である。この例において、変位測定部18は、第1ガイド孔22と平行に移動する指針である。変位測定部18は、変位目盛33を指示する。変位目盛33は、固定部13を基準とした作用部15の相対変位を読取可能な目盛である。この例において、変位目盛33は、第1ガイド部20に表示されている。変位目盛33は、第1ガイド孔22に沿って表示される。力目盛32および変位目盛33は、保守員が同じ方向から同時に確認しうるように、例えば互いに同じ方向を向く面に表示されている。
続いて、図3から図6を用いて、張力測定装置12によるチェーンの張力の測定を説明する。
図3から図6は、実施の形態1に係る張力測定装置による張力測定の例を示す図である。この例において、手摺チェーン10の点検が例として説明される。図3から図6において、手摺チェーン10が張られる第1軸の方向から見た図が示される。なお、力測定部17および力目盛32、ならびに変位測定部18および変位目盛33は、指示している状態が示されるように模式的に描かれている。
まず、図3に示されるように、保守員は、張力測定装置12を乗客コンベア1に取り付ける。
保守員は、例えば乗客コンベア1の主枠、主枠内の機器、または欄干などの、手摺チェーン10とともに移動しない乗客コンベア1の部分に固定部13を取り付ける。この例において、保守員は、鉄などの強磁性体を含む材料で形成された乗客コンベア1の部分に磁力によって取付け部19を取り付ける。このとき、固定部13の第1ガイド部20の第1ガイド孔22のガイド方向は、第2軸の方向に向けられる。また、第2ガイド部30の第2ガイド孔31のガイド方向は、第2軸の方向に向けられる。連結バネ16の中心軸は、第2軸の方向に向けられる。第1梁23および第2梁28の長手方向は、第3軸の方向に向けられる。固定部13は、手摺チェーン10の変位を妨げないように、手摺チェーン10から間隔を空けて固定される。
その後、図4に示されるように、保守員は、接触部25を連結部24とともに第3軸の方向に移動させることで、接触部25の隙間27に手摺チェーン10を通して第1面26aおよび第2面26bの間の空間の内側に入れる。これにより、手摺チェーン10は、接触部25の第1面26aおよび第2面26bの間に配置される。連結部24がロック機構を有している場合に、保守員は、第1面26aおよび第2面26bの間に手摺チェーン10が配置された状態で連結部24の移動をロックしてもよい。このとき、保守員は、変位測定部18が変位目盛33の原点を指示するように、固定部13の手摺チェーン10に対する位置を調整してもよい。
ここで、第2軸の正側の方向は、例えば操作部14から手摺チェーン10に向かう方向である。一方、第2軸の負側の方向は、例えば手摺チェーン10から操作部14に向かう方向である。
その後、図5に示されるように、保守員は、ハンドル29を第2軸の正側の方向に押す。このとき、連結バネ16は、圧縮される。作用部15の第1梁23は、連結バネ16から受ける弾性力によって、連結部24を介して接触部25を押す。接触部25の第1面26aは、手摺チェーン10に接触して第2軸の正側の方向に力を加える。すなわち、保守員は、接触部25の第1面26aで手摺チェーン10を押す。手摺チェーン10は、接触部25から加えられた力によって第2軸の正側の方向に変位する。
ここで、作用部15は、手摺チェーン10に加えた力に等しい反作用力を手摺チェーン10から受ける。このため、作用部15は、連結バネ16から受ける弾性力および手摺チェーン10から受ける反作用力が釣り合う位置に移動する。すなわち、操作部14を基準とした作用部15の相対変位によって、作用部15が手摺チェーン10に加える力が測定できる。この例において、指針である力測定部17は、作用部15が手摺チェーン10に加える力を力目盛32において指示する。
また、作用部15は、手摺チェーン10の張力の測定の間に変形しない。このため、手摺チェーン10に接触して力を加えている作用部15の変位は、手摺チェーン10の変位に対応する。すなわち、固定部13を基準とした作用部15の相対変位によって、手摺チェーン10に加える力が測定できる。この例において、指針である変位測定部18は、手摺チェーン10の変位を変位目盛33において指示する。
保守員は、力測定部17の指示値F1によって、保守点検の作業手順において予め定められている大きさの力が手摺チェーン10に加えられているかを確認する。保守員は、力測定部17の指示値F1を確認しながら、変位測定部18の指示値D1によって、手摺チェーン10の第2軸の正側の方向の変位を読み取る。
その後、図6に示されるように、保守員は、ハンドル29を第2軸の負側の方向に引く。このとき、連結バネ16は、伸長される。作用部15の第1梁23は、連結バネ16から受ける弾性力によって、連結部24を介して接触部25を引く。接触部25の第2面26bは、手摺チェーン10に接触して第2軸の負側の方向に力を加える。すなわち、保守員は、接触部25の第2面26bで手摺チェーン10を引く。手摺チェーン10は、接触部25から加えられた力によって第2軸の負側の方向に変位する。
保守員は、ハンドル29を押すときと同様にして、力測定部17の指示値F2によって、保守点検の作業手順において予め定められている大きさの力が手摺チェーン10に加えられているかを確認する。保守員は、力測定部17の指示値F2を確認しながら、変位測定部18の指示値D2によって、手摺チェーン10の第2軸の負側の方向の変位を読み取る。
保守員は、手摺チェーン10の正側の方向の変位の絶対値および負側の方向の変位の絶対値を加算する。保守員は、加算した変位の値が保守点検の作業手順において予め定められている変位の正常範囲と比較する。保守員は、加算した変位の範囲が正常範囲の内にあるときに、手摺チェーン10の張力について異常なしと判断する。
ここで、手摺チェーン10の張力は、手摺チェーン10の伸びなどによって変化する。手摺チェーン10の伸びは、例えばチェーンを構成するリンクの摩耗などによって発生する。すなわち、手摺チェーン10の伸びは、手摺チェーン10において局所的に発生する場合がある。このため、保守員は、同じ手摺チェーン10の複数の箇所において張力を測定する。
このとき、保守員は、接触部25を連結部24とともに第3軸の方向に移動させることで、接触部25の隙間27に手摺チェーン10を通して第1面26aおよび第2面26bの間の空間から外側に出す。これにより、手摺チェーン10は、接触部25の第1面26aおよび第2面26bの間から除かれる。すなわち、手摺チェーン10は、接触部25から外される。連結部24がロック機構を有している場合に、保守員は、第1面26aおよび第2面26bの間から手摺チェーン10を除く前に連結部24の移動のロックを解除してもよい。
その後、保守員は、まだ張力を測定していない手摺チェーン10の箇所が接触部25の位置に移動するように、手摺チェーン10を循環移動させる。その後、保守員は、移動させた手摺チェーン10の箇所について、以上と同様の手順によって張力の測定を行う。
以上に説明したように、実施の形態1に係る張力測定装置12は、固定部13と、作用部15と、力測定部17と、変位測定部18と、を備える。固定部13は、昇降機において、チェーンから間隔を空けて固定される。チェーンは、第1軸の方向に張られる。作用部15は、第2軸の方向において固定部13に対して移動可能に設けられる。第2軸は、第1軸に垂直な軸である。作用部15は、チェーンに接触して第2軸の方向に力を加える。力測定部17は、作用部15がチェーンに加える力を測定する。変位測定部18は、作用部15が加えた力による第2軸の方向におけるチェーンの変位を測定する。変位測定部18が測定する変位は、固定部13を基準とする。
張力測定装置12は、チェーンの変位によって張力を測定する。このため、チェーンの弛みが進展していなくても、チェーンの張力の値が確認できる。これにより、張力測定装置12によって、チェーンの張力は正常の範囲にあるか否かが確認できる。また、張力測定装置12は、チェーンの張力の測定自体のために乗客コンベア1の運転を必要としない。また、張力測定装置12は、固定部13によって昇降機に固定されているので、チェーンに力を加えることが容易になる。このため、保守員は、無理のない体勢で保守作業を行うことができる。これにより、チェーンの張力が簡単な方法で測定される。
また、作用部15は、接触部25を備える。接触部25は、第1面26aおよび第2面26bを有する。第1面26aおよび第2面26bは、第2軸の方向において互いに対向する。作用部15は、第1面26aで押すことによってチェーンに第2軸の正側の方向に力を加える。作用部15は、第2面26bで引くことによってチェーンに第2軸の負側の方向に力を加える。
張力測定装置12は、固定部13を固定した状態で第2軸の正負両側の方向にチェーンへの力を加えることができる。チェーンを押す方向と引く方向との両方について張力を確認できるので、チェーンの張力は正常の範囲にあるか否かがより確実に確認できる。
また、接触部25において、第3軸の方向からチェーンを通す隙間27が設けられる。第3軸は、第1軸および第2軸に垂直な軸である。接触部25は、固定部13に対して第3軸の方向において移動可能に設けられる。
接触部25は、固定部13を固定した状態でチェーンから外される。固定部13を固定したままチェーンの移動ができるので、同じチェーンの複数の箇所における張力が簡単な方法で測定できる。
また、張力測定装置12は、操作部14を備える。操作部14は、弾性体を介して作用部15に接続される。操作部14は、第2軸の方向への移動の操作を受ける。力測定部17は、第2軸の方向における操作部14を基準とした作用部15の第1相対変位によって作用部15がチェーンに加える力を測定する。
作用部15がチェーンに加える力は、弾性体によって第1相対変位と対応づけられる。このため、作用部15がチェーンに加える力は簡単な方法で測定できる。
また、力測定部17は、第1相対変位を力の値として読取可能な力目盛32を指示する。
張力測定装置12は、力の大きさを電気信号によって出力するセンサなどを必要としない。このため、信号処理のための回路などを必要としないので、チェーンの張力は正常の範囲にあるか否かをより簡単な方法で確認できる。また、張力の測定のために多数のセンサを乗客コンベア1に設ける必要がないので、既存の乗客コンベア1における張力もより簡単な方法で測定できる。
また、変位測定部18は、チェーンに接触しているときの作用部15の第2軸の方向における固定部13を基準とした第2相対変位によってチェーンの変位を測定する。
作用部15が加えた力によるチェーンの変位は、第2相対変位と対応づけられる。このため、作用部15からの力によるチェーンの変位が簡単な方法で測定できる。
また、変位測定部18は、第2相対変位の値を読取可能な変位目盛33を指示する。
張力測定装置12は、変位の大きさを電気信号によって出力するセンサなどを必要としない。このため、信号処理のための回路などを必要としないので、チェーンの張力は正常の範囲にあるか否かをより簡単な方法で確認できる。また、張力の測定のために多数のセンサを乗客コンベア1に設ける必要がないので、既存の乗客コンベア1における張力もより簡単な方法で測定できる。
なお、例えばガイド部は、伸縮機構を備えていてもよい。固定部13を昇降機に固定する前に、昇降機の形状に応じて取付け部19の位置などが調整できる。また、例えば取付け部19は、伸縮機構を備えていてもよい。固定部13が昇降機に固定された後に、伸縮機構によって接触部25などの第3軸の方向における位置が調整できる。また、例えば連結部24は、伸縮機構を備えていてもよい。チェーンが隙間27に通されるときに、接触部25とチェーンとの位置が調整できる。伸縮機構は、例えばネジ式の構造、またはテレスコピック構造などによって伸縮する構造であってもよい。
また、取付け部19は、磁力によらずに乗客コンベア1に取り付けられてもよい。取付け部19は、例えばクランプまたはクリップなどであってもよい。
また、乗客コンベア1は、水平式であってもよい。また、昇降機は、エレベーターであってもよい。このとき、昇降機のチェーンは、例えばエレベーターのかごのドアを開閉させるドアチェーンなどであってもよい。
実施の形態2.
実施の形態2において、実施の形態1で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図7は、実施の形態2に係る張力測定装置の斜視図である。
図7において、図2と同様に、張力が測定されるチェーンの第1軸、第2軸、および第3軸が示される。
張力測定装置12は、固定部13と、操作部14と、作用部15と、連結バネ16と、力測定部17と、変位測定部18と、を備える。
固定部13の第1ガイド部20において、ガイドスリット34が設けられる。ガイドスリット34は、第1ガイド部20のガイド方向に延びるスリットである。この例において、変位目盛33は、第1ガイド部20に表示されている。変位目盛33は、ガイドスリット34に沿って表示される。変位目盛33は、第1目盛35aおよび第2目盛35bを有する。第1目盛35aは、第2軸の正側の方向における第2相対変位を読取可能な目盛である。第2目盛35bは、第2軸の負側の方向における第2相対変位を読取可能な目盛である。この例において、第1目盛35aおよび第2目盛35bの原点は、第2軸の方向においてギャップを空けて配置される。ギャップの幅gは、例えば第1梁23の厚さ、または第1面26aおよび第2面26bの間におけるチェーンの遊びの大きさなどに応じて設定される。
この例において、接触部25は、C字状の部材である。接触部25は、外れ止め36を有する。外れ止め36は、第1面26aおよび第2面26bの各々から隙間27にわたって立ち上がる部分である。外れ止め36は、第1面26aまたは第2面26bに接触しているチェーンの第3軸の方向における移動を規制する部分である。
変位測定部18は、第1指針37aおよび第2指針37bを有する。第1指針37aは、第1目盛35aを指示する指針である。第1指針37aは、ガイドスリット34に沿って移動する。この例において、第1指針37aは、移動した位置においてガイドスリット34によって保持されるコマである。第1指針37aは、第2軸の正側の方向における第1梁23の移動に伴って第1梁23に押されて移動しうるように、第2軸の方向において第1梁23より正側に設けられる。第2指針37bは、第2目盛35bを指示する指針である。第2指針37bは、ガイドスリット34に沿って移動する。この例において、第2指針37bは、移動した位置においてガイドスリット34によって保持されるコマである。第2指針37bは、第2軸の負側の方向における第1梁23の移動に伴って第1梁23に押されて移動しうるように、第2軸の方向において第1梁23より負側に設けられる。
続いて、図8から図10を用いて、張力測定装置12によるチェーンの張力の測定を説明する。
図8から図10は、実施の形態2に係る張力測定装置による張力測定の例を示す図である。この例において、手摺チェーン10の点検が例として説明される。図8から図10において、手摺チェーン10が張られる第1軸の方向から見た図が示される。なお、力測定部17および力目盛32、ならびに変位測定部18および変位目盛33は、指示している状態を示すように模式的に描かれている。
まず、図8に示されるように、保守員は、張力測定装置12の固定部13を乗客コンベア1に取り付ける。その後、保守員は、接触部25の隙間27に手摺チェーン10を通す。このとき、第1指針37aは、第1目盛35aの原点を指示している。また、第2指針37bは、第2目盛35bの原点を指示している。
その後、図9に示されるように、保守員は、ハンドル29を第2軸の正側の方向に押すことで、接触部25の第1面26aで手摺チェーン10を押す。手摺チェーン10は、接触部25から加えられた力によって第2軸の正側の方向に変位する。このとき、外れ止め36は、第1面26aに接触しているチェーンの第3軸の方向における移動を規制する。
変位測定部18の第1指針37aは、作用部15の第1梁23に押されることで第2軸の正側の方向に変位する。第1指針37aは、第2軸の正側の方向における手摺チェーン10の変位を第1目盛35aにおいて指示する。保守員は、力測定部17の指示値F1によって、保守点検の作業手順において予め定められている大きさの力が手摺チェーン10に加えられているかを確認する。
その後、保守員は、力測定部17の指示値F1が予め定められている大きさの力を超えないように、ハンドル29を押している力を緩める。手摺チェーン10は、張力によって平衡位置に戻る。一方、第1指針37aは、第2軸の正側の方向における最大の変位に対応する位置で保持されている。このため、第1指針37aは、作用部15からチェーンに加えられる力が除かれた後において、第2軸の正側の方向における第2相対変位の最大値に対応する指示値D1を指示し続ける。
その後、図10に示されるように、保守員は、ハンドル29を第2軸の負側の方向に引くことで、接触部25の第2面26bで手摺チェーン10を引く。手摺チェーン10は、接触部25から加えられた力によって第2軸の負側の方向に変位する。このとき、外れ止め36は、第2面26bに接触しているチェーンの第3軸の方向における移動を規制する。
変位測定部18の第2指針37bは、作用部15の第1梁23に押されることで第2軸の負側の方向に変位する。第2指針37bは、第2軸の負側の方向における手摺チェーン10の変位を第2目盛35bにおいて指示する。保守員は、力測定部17の指示値F2によって、保守点検の作業手順において予め定められている大きさの力が手摺チェーン10に加えられているかを確認する。
その後、保守員は、力測定部17の指示値F2が予め定められている大きさの力を超えないように、ハンドル29を引いている力を緩める。手摺チェーン10は、張力によって平衡位置に戻る。一方、第2指針37bは、第2軸の負側の方向における最大の変位に対応する位置で保持されている。このため、第2指針37bは、作用部15からチェーンに加えられる力が除かれた後において、第2軸の負側の方向における第2相対変位の最大値に対応する指示値D2を指示し続ける。
その後、保守員は、第1指針37aの指示値D1および第2指針37bの指示値D2を読み取る。保守員は、読み取った指示値の絶対値を加算する。保守員は、加算した変位の値が保守点検の作業手順において予め定められている変位の正常範囲と比較する。保守員は、加算した変位の範囲が正常範囲の内にあるときに、手摺チェーン10の張力について異常なしと判断する。
以上に説明したように、実施の形態2における張力測定装置12の接触部25において、第3軸の方向からチェーンを通す隙間27が設けられる。第3軸は、第1軸および第2軸に垂直な軸である。接触部25は、外れ止め36を有する。外れ止め36は、第1面26aまたは第2面26bに接触しているチェーンの第3軸の方向における移動を規制する。
外れ止め36は、作用部15が力を加えている間にチェーンが隙間27を通って外れることを防止する。このため、チェーンの張力が安定して測定される。
また、変位測定部18は、作用部15のチェーンに加える力が除かれた後に、第2相対変位の最大値に対応する変位目盛33を指示し続ける。
変位目盛33の指示値はチェーンに加えられる力が除かれた後も維持されるので、保守員は、力目盛32および変位目盛33を同時に読み取る必要がない。すなわち、保守員は、チェーンに加える力を維持したまま変位目盛33を読み取る必要がない。このため、チェーンの張力がより簡単な方法で測定される。
また、変位測定部18は、第1指針37aおよび第2指針37bを有する。第1指針37aは、作用部15のチェーンに加える第2軸の正側の方向の力が除かれた後に作用部15の第2軸の正側の方向における第2相対変位の最大値に対応する変位目盛33を指示し続ける。第2指針37bは、作用部15のチェーンに加える第2軸の負側の方向の力が除かれた後に作用部15の第2軸の負側の方向における第2相対変位の最大値に対応する変位目盛33を指示し続ける。
チェーンを押す方向と引く方向との両方について、チェーンへの力を加えた後に変位の確認ができる。このため、保守員は、力目盛32の指示値を確認しながらチェーンに加える力を正負両側において調整した後に、正負両側における変位目盛33の指示値を読み取ることができる。力を加える工程と変位目盛33の指示値を読み取る工程とがそれぞれまとめて行われるので、チェーンの張力がより効率的に測定される。
なお、変位測定部18は、第2軸において正負両側の変位を指示する指針を1つのみ備えていてもよい。
実施の形態3.
実施の形態3において、実施の形態1または実施の形態2で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態3で説明しない特徴については、実施の形態1または実施の形態2で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図11は、実施の形態3に係る張力測定装置の側面図である。
張力測定装置12は、固定部13と、操作部14と、作用部15と、力測定部17と、変位測定部18と、を備える。
固定部13は、取付け部19と、保持部38と、を備える。保持部38は、作用部15を保持する部分である。保持部38は、保持腕によって作用部15を保持する。保持部38は、例えば長手方向に長い部材である。張力測定装置12は、保持部38の長手方向が第2軸と平行に向くように配置される。
力測定部17は、張力測定装置12によってチェーンに加えられる力を測定する力センサである。力測定部17は、例えば連結部24に設けられる。力測定部17は、測定した力を測定信号として出力する。
変位測定部18は、張力測定装置12から加えられた力によるチェーンの変位を測定する変位センサである。変位測定部18は、例えば保持腕に保持される作用部15の部分に設けられる。変位測定部18は、測定した変位を測定信号として出力する。
張力測定装置12は、情報処理部39と、表示部40と、を備える。
情報処理部39は、例えば作用部15に設けられる。情報処理部39は、測定信号の入力を受け付けうるように、力測定部17および変位測定部18に接続される。情報処理部39は、入力を受け付けた測定信号に基づいて情報処理を行う部分である。情報処理部39は、演算部41と、記憶部42と、を備える。
情報処理部39の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムは例えば記憶部42に格納される。演算部41は、記憶部42に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、情報処理部39の各機能を実現する。演算部41は、例えばCPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSPなどによって構成される。記憶部42は、例えばRAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、またはEEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどによって構成される。
記憶部42は、入力を受け付けた測定信号が表す値を記憶する。記憶部42は、力測定部17が測定した力の値を記憶する。また、記憶部42は、変位測定部18が測定した変位の値を記憶する。
表示部40は、例えば操作部14に設けられる。表示部40は、情報処理部39によって処理される情報などを表示する部分である。表示部40に表示される情報は、例えば記憶部42に記憶される変位の値、または力の値などである。
続いて、図12を用いて、張力測定装置12によるチェーンの張力の測定を説明する。
図12は、実施の形態3に係る張力測定装置による張力測定の例を示す図である。この例において、手摺チェーン10の点検が例として説明される。図12において、手摺チェーン10が張られる第1軸の方向から見た図が示される。
まず、保守員は、張力測定装置12の固定部13を乗客コンベア1に取り付ける。その後、保守員は、接触部25の隙間27に手摺チェーン10を通す。
その後、保守員は、ハンドル29を第2軸の正側の方向に押すことで、接触部25の第1面26aで手摺チェーン10を押す。手摺チェーン10は、接触部25から加えられた力によって第2軸の正側の方向に変位する。
力測定部17は、作用部15が手摺チェーン10に加える力を表す測定信号を情報処理部39に出力する。また、変位測定部18は、作用部15が加えた力による手摺チェーン10の変位を表す測定信号を情報処理部39に出力する。情報処理部39の記憶部42は、受け付けた測定信号が表す情報を記憶する。この例において、記憶部42は、入力された測定信号が表す変位の値を入力された測定信号が表す力の値に関連付けて記憶する。表示部40は、情報処理部39に入力された測定信号が表す力の値を表示する。保守員は、表示された力の測定値によって、保守点検の作業手順において予め定められている大きさの力が手摺チェーン10に加えられているかを確認する。
その後、保守員は、力測定部17の測定値が予め定められている大きさの力を超えないように、ハンドル29を押している力を緩める。手摺チェーン10は、張力によって平衡位置に戻る。
その後、保守員は、ハンドル29を第2軸の負側の方向に引くことで、接触部25の第2面26bで手摺チェーン10を引く。手摺チェーン10は、接触部25から加えられた力によって第2軸の負側の方向に変位する。
力測定部17は、作用部15が手摺チェーン10に加える力を表す測定信号を情報処理部39に出力する。また、変位測定部18は、作用部15が加えた力による手摺チェーン10の変位を表す測定信号を情報処理部39に出力する。情報処理部39の記憶部42は、受け付けた測定信号が表す情報を記憶する。この例において、記憶部42は、入力された測定信号が表す変位の値を入力された測定信号が表す力の値に関連付けて記憶する。表示部40は、情報処理部39に入力された測定信号が表す力の値を表示する。保守員は、表示された力の測定値によって、保守点検の作業手順において予め定められている大きさの力が手摺チェーン10に加えられているかを確認する。
その後、保守員は、力測定部17の測定値が予め定められている大きさの力を超えないように、ハンドル29を引いている力を緩める。手摺チェーン10は、張力によって平衡位置に戻る。
その後、表示部40は、記憶部42が記憶している手摺チェーン10の正負両側の変位を表示する。保守員は、表示された正負両側の変位の各々の絶対値を加算する。保守員は、加算した変位の値が保守点検の作業手順において予め定められている変位の正常範囲と比較する。保守員は、加算した変位の範囲が正常範囲の内にあるときに、手摺チェーン10の張力について異常なしと判断する。
以上に説明したように、実施の形態3に係る張力測定装置12は、記憶部42と、表示部40と、を備える。記憶部42は、変位測定部18が測定したチェーンの変位を記憶する。表示部40は、記憶部42が記憶しているチェーンの変位を表示する。
記憶部42による変位の記憶はチェーンに加えられる力が除かれた後も維持されるので、保守員は、力を加えている間に変位の測定値を確認する必要がない。すなわち、保守員は、チェーンに加える力を維持したまま変位の測定値を確認する必要がない。このため、チェーンの張力がより簡単な方法で測定される。
また、記憶部42は、作用部15が加えた第2軸の正側の方向の力による第2軸の正側の方向におけるチェーンの変位を記憶する。記憶部42は、作用部15が加えた第2軸の負側の方向の力による第2軸の負側の方向におけるチェーンの変位も記憶する。
チェーンを押す方向と引く方向との両方について、チェーンへの力を加えた後に変位の確認ができる。このため、保守員は、力目盛32の測定値を確認しながらチェーンに加える力を正負両側において調整した後に、正負両側における変位の測定値を確認することができる。力を加える工程と変位の測定値を確認する工程とがそれぞれまとめて行われるので、チェーンの張力がより効率的に測定される。
また、記憶部42は、変位測定部18がチェーンの変位を測定したときに力測定部17が測定した力を当該変位に関連付けて記憶する。
チェーンに加えられた力とその力によるチェーンの変位との対応について、当該力を除いた後に対応の確認ができる。このため、保守点検の作業履歴の管理が容易になる。また、実際に加えられた力と保守点検の作業手順において予め定められている大きさの力との間に差異がある場合においても、その差異を考慮して補正を行うことができる。
なお、記憶部42は、作用部15が加えた第2軸の正側の方向の力による第2軸の正側の方向におけるチェーンの変位、および作用部15が加えた第2軸の負側の方向の力による第2軸の負側の方向におけるチェーンの変位の和を記憶してもよい。表示部40は、記憶部42が記憶している変位の和を表示してもよい。これにより、正負両側の変位の和によってチェーンの張力の管理を行う場合に、保守員は、管理値を直接確認できる。このため、保守点検の作業の効率が高められる。なお、記憶部42は、実際に加えられた力と保守点検の作業手順において予め定められている大きさの力との間の差異を考慮して補正を行った変位を記憶してもよい。