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JP7529043B2 - 情報処理装置、仮説生成方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents
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JP7529043B2 - 情報処理装置、仮説生成方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、仮説生成方法、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、仮説推論により仮説を生成する情報処理装置等に関する。
仮説推論とは、与えられた観測に基づいて発生した事象についての仮説を導出する推論であり、仮説推論についての研究が従来から行われている。例えば、下記の非特許文献1では、重み付き仮説推論のパラメタを教師あり学習によって自動調整する手法が提案されている。
山本風人 et. al.,"誤差逆伝播を利用した重み付き仮説推論の教師あり学習",情報処理学会研究報告,Vol.2012-NL-206 No.9/Vol.2012-SLP-91 No.9,2012
非特許文献1に記載の重み付き仮説推論においては、評価関数を最大化する仮説を導出する。しかし、この評価関数による評価はユーザの評価基準と必ずしも一致しない。このため、非特許文献1の技術では、ユーザの納得する仮説を導出できない場合があるという問題があった。
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、ユーザの納得する仮説を生成することができる情報処理装置等を提供することである。
本発明の一側面に係る情報処理装置は、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する仮説生成手段と、生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる仮説表示手段と、表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける受付手段と、を備え、前記仮説生成手段は、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う。
本発明の一側面に係る仮説生成方法は、少なくとも1つのプロセッサが、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成すること、前記プロセッサが、生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させること、前記プロセッサが、表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付けること、および前記プロセッサが、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行うこと、を含む。
本発明の一側面に係るプログラムは、コンピュータを、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する仮説生成手段、生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる仮説表示手段、および表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける受付手段、として機能させ、前記仮説生成手段は、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う。
本発明の一側面に係る記録媒体は、情報処理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、前記コンピュータを、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する仮説生成手段、生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる仮説表示手段、および表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける受付手段、として機能させ、前記仮説生成手段は、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う。
本発明の一態様によれば、ユーザの納得する仮説を生成することができる。
本発明の例示的実施形態1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の例示的実施形態1に係る仮説生成方法の流れを示すフロー図である。 本発明の例示的実施形態2に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 仮説グラフの例を示す図である。 本発明の例示的実施形態2に係る仮説生成方法の流れを示すフロー図である。 ユーザからのフィードバックを受け付けるためのUI画面の例を示す図である。 フィードバックの内容をユーザに選択させるための選択画面の例を示す図である。 前記情報処理装置の各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータの一例を示す図である。
〔例示的実施形態1〕
本発明の第1の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、後述する例示的実施形態の基本となる形態である。
(情報処理装置の構成)
本例示的実施形態に係る情報処理装置1の構成について、図1を参照して説明する。図1は、情報処理装置1の構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、仮説推論により仮説を生成する装置である。図示のように、情報処理装置1は、仮説生成部11と、仮説表示部12と、受付部13と、を備えている。
仮説生成部11は、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する。より詳細には、仮説生成部11は、観測情報と推論知識とを用いて複数の仮説を生成する。観測情報、推論知識、および仮説は、何れも論理式で表される。仮説推論の具体的な手法としては、非特許文献1に記載されているような重み付き仮説推論等、種々の手法を適用することができる。
ここで、異なる仮説とは、それらの仮説をグラフ化したときにグラフ的特徴が異なるものとなる仮説を指す。例えば、1つ以上のノードの組み合わせ、1つ以上のエッジの組み合わせ、および1つ以上のノードと1つ以上のエッジとの組み合わせ、は何れもグラフ的特徴となり得る。複数の仮説をそれぞれグラフ化した仮説グラフにおいて、グラフ的特徴が同じである部分には、変数名の違いを除けば同じである部分グラフを埋め込むことができる。一方、グラフ的特徴が異なる部分には変数名の違いを除けば同じである部分グラフを埋め込むことができない。情報処理装置1が取り扱う特徴集合をどの範囲とするか、言い換えれば、仮説グラフにおけるどのような範囲をグラフ的特徴とするかは、任意に設定することができる。
また、埋め込めるとは、変数および/または定数の単射的な割り当てが存在することを意味する。例えば、下記の仮説H’は、下記の仮説Hに埋め込むことができる。これは、仮説H’におけるyをxに、zをC1に単射的に割り当てることができるためである。
H:T(x)→P(x)→Q(x,C1),
S(C,C1)→!R(C1)
H’:P(y)→Q(y,C1),
!R(z)
なお、単射的とは、行き先(割当先)が一致しないことを意味する。また、上記の論理式において、「!」は否定、大文字は定数、小文字は変数を表す。
仮説表示部12は、生成された複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる。仮説表示部12は、各仮説について、その仮説を構成する各要素をユーザが認識できるような態様で表示させるものであればよい。例えば、上述のように仮説推論は論理式を用いて行われるから、仮説表示部12は、仮説を表す論理式を表示させてもよい。また、仮説はノードとエッジを組み合わせた仮説グラフで表すこともできるから、仮説表示部12は、仮説グラフを表示させてもよい。なお、表示装置は、情報処理装置1が備えているものであってもよいし、情報処理装置1の外部の表示装置であってもよい。
受付部13は、表示された要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける。受付部13がフィードバックを受け付けると、仮説生成部11は、そのフィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う。
フィードバックは、表示された要素のうち少なくとも1つを対象としたものであればよい。例えば、受付部13は、上述のグラフ的特徴のそれぞれに対するフィードバックを受け付けてもよい。また、フィードバックの内容は仮説の再生成のための制約条件を決定できるようなものであればよい。例えば、受付部13は、仮説を構成する論理式の一部を対象とした、当該一部が適切である、あるいは不適であるとのフィードバックを受け付けてもよい。
また、フィードバックをどのようにして受け付けるかについても特に限定されない。例えば、受付部13は、マウスやタッチパネル等の任意の入力装置を介して行われたユーザの入力操作をフィードバックとして受け付けてもよい。
以上のように、本例示的実施形態に係る情報処理装置1は、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する仮説生成部11と、生成された複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる仮説表示部12と、表示された要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける受付部13と、を備えている。そして、仮説生成部11は、フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う、という構成が採用されている。
上記の構成によれば、仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させるから、情報処理装置1のユーザは、仮説を構成する要素ごとに適否を判断して、その判断結果をフィードバックすることができる。また、通常、ユーザが有する知識は限られているから、仮説の全体が適切であるか否かをユーザに判断させることは難しい場合がある。しかし、そのような場合であっても、仮説の一部要素についての適否であれば、ユーザの有する知識の範囲で判断できることが多い。また、このようなフィードバックであれば、論理式等に関する詳細な知識を有していないユーザでも容易に行うことができる。
そして、上記の構成によれば、このフィードバックに応じた制約条件が適用されて仮説の再生成が行われる。この仮説の再生成はユーザのフィードバックに応じた制約条件に基づいて行われるから、再生成される仮説は先に生成された仮説と比べてユーザがより納得しやすいものとなる。よって、本例示的実施形態に係る情報処理装置1によれば、ユーザの納得する仮説を生成することができるという効果が得られる。
情報処理装置1は、ユーザが仮説を確認し、その内容に基づいてユーザの責任の下でユーザが何かしらのアクションを取る、といった用途に好適に適用できる。このような用途で情報処理装置1を利用する場合、ユーザは、自身が納得していない仮説に基づいてアクションを取ることはないからである。例えば、情報処理装置1は、サイバーセキュリティに関する仮説を生成する、という用途に利用することもできる。この場合、情報処理装置1は、ユーザからのフィードバックに基づいてユーザが納得できる仮説を生成するので、その仮説に基づいて、サイバーセキュリティ上必要なアクションをユーザに取らせることができる。
(仮説生成方法の流れ)
本例示的実施形態に係る仮説生成方法の流れについて、図2を参照して説明する。図2は、仮説生成方法の流れを示すフロー図である。
図2に示す仮説生成方法においては、まず、仮説生成部11が、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する(S1)。次に、仮説表示部12が、S1で生成された複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる(S2)。
続いて、受付部13が、S2の処理により表示された要素に対するユーザからのフィードバック(FB)を受け付ける(S3)。そして、仮説生成部11が、S3で受け付けたフィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う(S4)これにより、仮説生成方法は終了する。本例示的実施形態に係る当該仮説生成方法によれば、ユーザの納得する仮説を生成することができるという効果が得られる。
なお、仮説生成部11、仮説表示部12、および受付部13の機能を少なくとも1つのプロセッサにより実現した場合、上記S1~S4の処理の主体は少なくとも1つのプロセッサと表現することもできる。また、S4の処理の後、S2の処理に戻ってもよい。この場合、S2では、再生成により生成された新たな仮説を含む複数の仮説を表示させる。このように、S2~S4の処理を繰り返し行うことにより、ユーザにとってより納得感の高い仮説を生成することができる。
〔例示的実施形態2〕
(情報処理装置の構成)
本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aの構成について、図3を参照して説明する。図3は、情報処理装置1Aの構成を示すブロック図である。情報処理装置1Aは、例示的実施形態1の情報処理装置1と同様に、仮説推論により仮説を生成する装置である。また、図3には、ユーザの入力操作を受け付けて、受け付けた入力操作の内容を示す情報を情報処理装置1Aに出力する入力装置2と、情報処理装置1Aの出力する情報を表示する表示装置3についてもあわせて示している。
情報処理装置1Aは、仮説生成部11Aと、仮説表示部12Aと、受付部13Aと、FB(フィードバック)情報格納部14Aを備えている。また、仮説生成部11Aには、推論エンジン111Aと観測情報格納部112Aと推論知識格納部113Aが含まれている。
仮説生成部11Aは、例示的実施形態1の仮説生成部11と同様に、仮説推論により複数の要素を組み合わせてそれぞれ異なる複数の仮説を生成すると共に、フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う。
仮説生成部11Aによる仮説推論は、より詳細には推論エンジン111Aによって行われる。具体的には、推論エンジン111Aは、観測情報格納部112Aに格納されている観測情報と、推論知識格納部113Aに格納されている推論知識とを用いて仮説推論を行う。観測情報は、仮説推論の対象となる事象に関する証拠等を示す情報である。推論知識は、仮説推論に用いることができる各種情報を集積したものであり、例えば事実を示す情報等が推論知識に含まれていてもよい。推論知識は背景知識と呼ばれることもある。
仮説表示部12Aは、例示的実施形態1の仮説表示部12と同様に、生成された複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する要素を表示装置に表示させる。より詳細には、仮説表示部12Aは、複数の要素とそれらの組み合わせをノードとエッジで表した仮説グラフを表示させる。仮説グラフについては図4に基づいて後述する。
受付部13Aは、例示的実施形態1の受付部13と同様に、表示された要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける。また、受付部13Aは、受け付けたフィードバックの内容を示すフィードバック情報を生成し、それをFB情報格納部14Aに記録する。フィードバック情報を生成して記録する処理は、受け付けたフィードバックのそれぞれについて行われる。つまり、FB情報格納部14Aには、受付部13Aが受け付けた各フィードバックの内容を示すフィードバック情報が蓄積される。仮説生成部11Aは、FB情報格納部14Aに蓄積されたフィードバック情報を用いて仮説の再生成を行う。
(仮説グラフの具体例)
図4は、仮説表示部12Aが表示装置3に表示させる仮説グラフH1~H3の例を示す図である。上述のように、仮説グラフは、仮説を構成する複数の要素とそれらの組み合わせをノードとエッジで表したものである。
例えば、図4に示す仮説グラフH1は、N1~N3のノードと、N10のノードとを矢印で示すエッジで結んだものである。ノードN1~N3は証拠1~3に対応しており、ノードN10は情報流出という帰結に対応している。なお、証拠1~3は、観測情報格納部112Aに格納されている観測情報に基づくものであり、帰結は推論知識格納部113Aに格納されている推論知識と証拠1~3に基づいて導出されたものである。
仮説グラフH1から、当該グラフが示す仮説は、証拠1~3という3つの要素から情報流出という帰結を導いた仮説であることが読み取れる。また、各ノードには、そのノードに対応する要素の内容を示す文章が表示されている。これにより、各要素の内容をユーザに認識させることができる。
また、仮説グラフH2は、仮説グラフH1にノードN4を追加したものである。ノードN4は、帰結N10を導くための仮説Aに対応している。そして、仮説グラフH3は、仮説グラフH1に、ノードN4の代わりにノードN5を追加したものである。ノードN5もノードN4と同様に、帰結N10を導くための仮説であるが、ノードN5は仮説Aではなく仮説Bに対応している。なお、仮説A、Bの何れも観測情報と推論知識から導出されたものであり、観測されていない証拠を補完するものである。
以上のように、本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aにおいては、仮説表示部12Aが、上述のような、複数の要素とそれらの組み合わせをノードとエッジで表した仮説グラフを表示装置3に表示させる構成が採用されている。そして、受付部13Aは、仮説グラフにおけるノードおよびエッジの少なくとも何れかに対するユーザからのフィードバックを受け付ける。
仮説推論では論理式に基づく演算により、論理式で表された仮説が生成される。ここで生成された論理式を表示させるのではなく、上述のような仮説グラフを表示させることにより、論理式に関する知識に乏しいユーザであっても仮説の内容を容易に理解することができる。そして、ユーザは、仮説グラフにおけるノードおよびエッジに対して直観的にフィードバックを行うことができる。
このように、情報処理装置1Aにおいては、例示的実施形態1に係る情報処理装置1の奏する効果に加えて、ユーザに仮説の内容を容易に認識できるようにすると共に、仮説の構成要素に対するフィードバックを容易に行わせることができるという効果が得られる。なお、仮説グラフにおけるノードとエッジの組み合わせは、仮説グラフのグラフ的特徴と表現することもできる。グラフ的特徴については、例示的実施形態1で説明したとおりであるから、ここでは説明を繰り返さない。
(仮説生成方法の流れ)
本例示的実施形態に係る仮説生成方法の流れについて、図5を参照して説明する。図5は、情報処理装置1Aが実行する仮説生成方法の流れを示すフロー図である。
S11では、受付部13Aが、観測情報の入力を受け付ける。観測情報は、例えばユーザが入力装置2を介して入力する構成としてもよい。そして、受付部13Aは、入力された観測情報を、仮説生成部11Aの観測情報格納部112Aに格納する。
S12では、仮説生成部11Aが、S11で入力された観測情報を用いて仮説推論を行い、仮説を生成する。より詳細には、仮説生成部11Aの推論エンジン111Aが、観測情報格納部112Aに格納された観測情報と、推論知識格納部113Aに格納されている推論知識とを用いて仮説推論を行い、仮説を生成する。推論エンジン111Aは、基本的には複数の仮説を生成するが、後述する制約条件によっては生成される仮説が1つとなる場合もある。
S13では、仮説表示部12Aが、S12で生成された複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する要素を表示装置3に表示させる。より詳細には、仮説表示部12Aは、S12で生成された複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素とそれらの組み合わせをノードとエッジで表した仮説グラフを生成し、生成した仮説グラフを表示装置3に表示させる。
S14では、仮説表示部12Aは、仮説の生成を終了するか否かを判定する。ここで終了すると判定された場合(S14でYES)には図5のフローは終了する。一方、終了しないと判定された場合(S14でNO)にはS15に進む。
S14の判定条件としては、例えば下記の何れかの条件を適用すればよい。
(1)S12で生成された仮説が1つである。
(2)S12で生成された仮説にユーザがフィードバックできる要素が含まれていない。
(3)S13で表示された仮説の中に、ユーザが納得できる仮説が含まれている。
上記(2)の条件で判定を行う場合、仮説表示部12Aは、FB情報格納部14Aを参照して、S12で生成した仮説に、フィードバックされていない要素が含まれているか否かを判定すればよい。フィードバックされていない要素が含まれていれば、ユーザがフィードバックできる要素が含まれているといえるから、S14の判定結果はNOとなる。一方、全ての要素に対してフィードバック済みであれば、ユーザがフィードバックできる要素が含まれていないといえるから、S14の判定結果はYESとなる。
また、上記(3)の条件で判定を行う場合、S13で表示された仮説の中に、ユーザが納得できる仮説が含まれているか否かを、例えば入力装置2を介してユーザに入力させてもよい。この場合、仮説生成部11Aは、納得できる仮説が含まれている旨の入力が受付部13Aにより受け付けられたことを条件として、仮説生成を終了する(S14でYES)と判定すればよい。
S15では、受付部13Aが、S13の処理により表示された要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける。上述のように、S13では仮説グラフが表示されるから、S15では、受付部13Aは、仮説グラフにおけるノードおよびエッジの少なくとも何れかに対するフィードバックを受け付ける。なお、S15では、表示した仮説グラフの1つのみに対するフィードバックを受け付けてもよいし、複数の仮説グラフのそれぞれに対するフィードバックを受け付けてもよい。
また、S15の処理の際に、それ以前に受け付け済みのフィードバックが存在した場合には、受付部13Aは、そのフィードバックの取り消し操作を受け付けてもよい。例えば、受付部13Aは、FB情報格納部14Aに格納されているフィードバック情報を表示装置3に表示させ、その中からユーザに取り消したいものを選択させてもよい。この場合、取り消したいフィードバック情報を選択する操作が、フィードバックの取り消し操作ということになる。
S16では、受付部13Aは、S15で受け付けたフィードバックが、過去のフィードバックの取り消しであるか、その他のフィードバックであるかを判定する。ここで、過去のフィードバックの取り消しであると判定された場合(S16でYES)にはS17に進む。一方、その他のフィードバックであると判定された場合(S16でNO)にはS18に進む。
S17では、受付部13Aは、FB情報格納部14Aから、取り消しの対象となったフィードバックのフィードバック情報を削除する。一方、S18では、受付部13Aは、S15で受け付けたフィードバックの内容を示すフィードバック情報を生成して、FB情報格納部14Aに記録する。S17またはS18の終了後、処理はS19に進む。
S19では、仮説生成部11Aの推論エンジン111Aが、FB情報格納部14Aに格納されているフィードバック情報に基づいて、仮説推論における制約条件を更新する。この後、処理はS12に戻る。S19から遷移したS12では、推論エンジン111Aは、S19で更新された制約条件を適用して仮説の再生成を行う。
以降は既に説明したように、仮説の表示が行われ(S13)、S14でYESと判定されなければ再度フィードバックを受け付けて(S15)、フィードバック情報の削除または記録を行い(S17/S18)、制約条件が更新(S19)される。これらの処理は、S14でYESと判定されるまで繰り返される。
なお、S12において多数の仮説が生成され、S13においてそれら多数の仮説が表示された場合、全ての仮説を確認する作業がユーザにとって負担となることも考えられる。このため、S12で生成する仮説の数には上限を設定しておくことが好ましい。なお、上限は固定値としてもよいし、推論ごとに可変としてもよい。
また、S19から遷移したS12では、推論エンジン111Aは、それ以前に行った仮説推論で生成した候補仮説(最終的な出力とはされなかった仮説)を、新たな仮説として出力してもよい。例えば、推論エンジン111Aが、初回のS12の処理で3つの候補仮説を生成し、それら候補仮説から選択した2つを出力し、その一方の要素に対して否定的なフィードバックがなされたとする。この場合、初回のS12で生成されたが出力されなかった候補仮説が、否定的なフィードバックがなされた上記要素を含んでいなければ、S19から遷移したS12において、推論エンジン111Aはこの候補仮説を新たな仮説として出力してもよい。このような処理も仮説の再生成の範疇に含まれる。
(仮説と仮説グラフの生成例)
図5のフローに沿った具体的な仮説と仮説グラフの生成例を図4に基づいて説明する。ここでは、図5のS12で仮説生成部11Aが2つの仮説を生成するとする。そして、仮説表示部12Aがそれらの仮説に対応する仮説グラフとして図4に示す仮説グラフH1およびH2を生成し、それらを表示装置3に表示させたとする。
この場合、ユーザは、仮説グラフH1を構成するノードN1~N3、N10と、仮説グラフH2を構成するノードN1~N4、N10と、それらノードを結ぶエッジの中から、フィードバックの対象とするものを選択すればよい。そして、ユーザは、選択したノード、エッジ、またはノードとエッジの組み合わせについてのフィードバックの内容を入力すればよい。
例えば、ユーザは、ノードN4の仮説Aの内容が、ノードN10が示す帰結(情報流出)の原因として妥当ではないと考えた場合、入力装置2を介してノードN4を選択し、ノードN4が不適である旨を入力するというフィードバックを行えばよい。
受付部13Aは、S15において、上記のフィードバックを受け付けると、そのフィードバックに対応するフィードバック情報を生成し、S18でFB情報格納部14Aに記録する。この場合、記録されるフィードバック情報は、ノードN4が不適であることを示す情報となる。
S19では、仮説生成部11Aの推論エンジン111Aが、ノードN4が不適であることを示す上記フィードバック情報に基づいて制約条件を更新する。例えば、推論エンジン111Aは、ノードN4を含まないという制約条件を新たに追加してもよい。これにより、S19から遷移したS12における仮説の再生成においては、ノードN4を含む仮説が生成されなくなる。よって、それに続くS13では、ノードN4を含まない仮説グラフH1が再度表示されると共に、新たに生成されたノードN4を含まない仮説グラフ(例えば図4のH3)が表示される。
(フィードバック情報の蓄積について)
以上のように、本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aにおいては、受付部13Aが、受け付けたフィードバックのそれぞれについてフィードバック情報を記録する構成が採用されている。また、情報処理装置1Aにおいては、仮説生成部11Aが、記録されたフィードバック情報のそれぞれに対応する制約条件を適用して仮説の再生成を行う構成が採用されている。
よって、情報処理装置1Aにおいては、例示的実施形態1に係る情報処理装置1の奏する効果に加えて、ユーザからの複数回のフィードバックを反映させた仮説を生成することができるという効果が得られる。
(補足)
以下説明するように、情報処理装置1Aが実行する仮説推論においては、取り扱うグラフ的特徴の個数が有限である場合には、正解の仮説に基づくフィードバックと再推論を繰り返すことにより、最終的に正解の仮説と同じグラフ的特徴を有する仮説が生成される。よって、情報処理装置1Aによれば、正解の仮説に基づく正しいフィードバック(例えば、正解の仮説に含まれる要素を適とし、正解の仮説に含まれない要素を否とするフィードバック)を繰り返すことにより、正解の仮説を生成することができる。
上述のように、仮説生成部11Aは、グラフ的特徴が異なる複数の仮説を生成する。例えば、仮説生成部11Aが、HとHという2つの仮説を生成したとすると、仮説HはHに含まれていないグラフ的特徴を含む、もしくは、HはHに含まれていないグラフ的特徴を含むといえる。そして、それらのグラフ的特徴は適否が未確定である。
よって、それら適否が未確定のグラフ的特徴に対するフィードバックを受け付けて、そのフィードバックに基づいた再推論を行う、という処理を、適否が未確定のグラフ的特徴の数(有限回)だけ繰り返せばよい。これにより、正解の仮説と同じグラフ的特徴を有する仮説が生成される。
また、情報処理装置1Aが実行する仮説推論において、全ての仮説グラフの埋め込み可能性を、取り扱う特徴集合とすると、必ず正解の仮説に到達する自然なフィードバックストラテジーが存在する。つまり、ユーザが正解の仮説を知っており、仮説グラフに含まれるグラフ的特徴のそれぞれに対し、正解の仮説に応じた正しいフィードバックを繰り返せば、情報処理装置1Aは必ずその正解の仮説を生成することができる。このことは、以下説明するように理論的に保証されている。なお、この前提として、取り扱う定数と述語の種類は有限個であり、仮説グラフは有限グラフであるとする。
例えば、正解の仮説をHとし、Hを構成するノード数をnとする。この場合、ノード数が(n+1)の仮説に対しては、不適のフィードバックがなされるから、フィードバックと仮説の再生成を繰り返すことにより、ノード数が(n+1)以上の仮説は生成されなくなる。つまり、n以下という有限のノード数の範囲内で仮説の再生成が行われるようになる。
また、Hに埋め込むことができる部分グラフ(グラフ的特徴)は同型を除いて有限個であるから、適のフィードバックは有限回である。また、上述のように、適否が未確定の特徴の数も有限であるから、不適のフィードバックも有限回である。したがって、適否のフィードバックを有限回繰り返すことにより、必ず正解の仮説に到達する。
(フィードバックの取り消しについて)
また、本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aにおいては、以上のように、受付部13Aが、既に受け付けたフィードバックの取り消しを受け付ける構成が採用されている。そして、受付部13Aは、取り消しの対象となったフィードバックのフィードバック情報をFB情報格納部14Aから削除する。
これにより、仮説生成部11Aは、記録されたフィードバック情報のうち、取り消しを受け付けたフィードバックに対応するフィードバック情報を除いた他のフィードバック情報のそれぞれに対応する制約条件を適用して仮説の再生成を行うことになる。
よって、情報処理装置1Aにおいては、例示的実施形態1に係る情報処理装置1の奏する効果に加えて、ユーザが過去のフィードバックが誤りであったと気付いた場合に、それ以降の仮説生成にその誤りの影響が出ないようにすることができるという効果が得られる。通常、ユーザは、正解の仮説を知らないため、誤ったフィードバックをすることがあり得る。そして、フィードバック後に表示される仮説の内容から、先のフィードバックに誤りがあった可能性に気付くこともあり得るから、フィードバックの取り消しを可能にする上記構成は有用である。
取り消すフィードバックをユーザに選択させる方法は特に限定されない。例えば、受付部13Aは、フィードバックを取り消すための選択肢(例えば直近のフィードバックを取り消すためのキー)を表示装置3に表示させて、その選択肢が選択されたときにフィードバックを取り消してもよい。また、例えば、受付部13Aは、FB情報格納部14Aに記録されているフィードバック情報を表示装置3に表示させ、表示させたフィードバック情報の中から取り消すものを選択させてもよい。
(フィードバックを受け付けるための画面例)
上述のように、仮説表示部12Aは、生成された複数の仮説のそれぞれについて、それらの仮説を構成する複数の要素を表示装置3に表示させる。この際、仮説表示部12Aは、仮説を構成する複数の要素とそれらの組み合わせをノードとエッジで表した仮説グラフを表示装置3に表示させてもよい。この場合、仮説グラフを含む表示画面が、ユーザからのフィードバックを受け付けるためのUI(ユーザインターフェース)画面ということになる。
図6は、ユーザからのフィードバックを受け付けるためのUI画面の例を示す図である。図6に示す画面Img1では、仮説生成部11Aが生成した複数の仮説を木構造の仮説グラフで表している。具体的には、画面Img1には、ノードN11~N18とそれらを結ぶエッジを構成要素とする仮説グラフH4と、ノードN21~N27とそれらを結ぶエッジを構成要素とする仮説グラフH5が表示されている。なお、3つ以上の仮説グラフが木構造で接続されたUI画面を表示してもよい。
仮説グラフH4、H5に含まれるノードには、形状と色(パターン)が異なるものが含まれている。具体的には、ノードN11~N15、N21~N23、N25は星形であり、他は円形である。また、ノードN11、N15、N16等はグレーであり、ノードN12~N14等は白であり、ノードN18とN27は横縞のパターンである。
このように、ノードに応じてその外観を変えることにより、各ノードがどのようなノードであるかをユーザに認識しやすくすることができる。例えば、観測情報に対応するノードを星形、仮説に対応するノードを円形とし、検証済みのノードは白色、未検証のノードはグレー、帰結を示すノードは横縞のパターンとしてもよい。
また、画面Img1では、ノードN11に対応付けて、「送信者から受信者への送信履歴なし」との文章n11が表示されている。この文章n11は、ノードN11の内容を示すものである。このように、仮説グラフを構成する各ノードについて、そのノードの内容を示す文章を表示させてもよい。なお、文章は常時表示させてもよいし、ユーザの所定の操作に応じて表示させてもよい。
仮説表示部12Aがこのような仮説グラフH4、H5を表示させた場合、受付部13Aは仮説グラフH4、H5を構成するノードN11~N18、N21~N27、またはこれらノードを結ぶエッジに対するユーザの選択操作を受け付けてもよい。選択操作の内容は特に限定されない。例えば、入力装置2がマウスであれば、ノードまたはエッジにポインタを合せてクリックする操作を、そのノードまたはエッジに対する選択操作としてもよい。
また、仮説表示部12Aは、ノードまたはエッジに対する選択操作が行われたことに応じて、そのノードまたはエッジに対するフィードバックの内容をユーザに選択させるための選択画面を表示装置3に表示させてもよい。
図7は、フィードバックの内容をユーザに選択させるための選択画面の例を示す図である。図7に示すImg2が表示される前提として、図6に示した仮説グラフH4に含まれるノードN17がカーソルCuで選択され、この選択操作に応じてウィンドウWが表示されたことを想定している。
ウィンドウWは、フィードバックの内容をユーザに選択させるための選択画面の一例である。ウィンドウWには、選択されたノードのノード名、ノードID、および変数名が表示されていると共に、選択されたノードに対するフィードバックの内容を選択するためのキーK11~K13、K21~K23が表示されている。
また、図7の例では、複数のフィードバックを受け付けて、それらのフィードバックを反映させた再推論を行うことが可能であることを想定している。このため、ウィンドウWに加えて、ユーザのフィードバック内容を一覧表示するためのフィードバック内容一覧L1が表示されている。また、再推論を実施させるためのキーK41と、推論を終了させるためのキーK42も表示されている。なお、フィードバック内容一覧L1と、キーK41およびK42は、ウィンドウWが表示されていないときにも表示させておいてもよい。
ウィンドウWを用いることにより、ユーザは、所望のフィードバック内容に対応するキーを選択するという簡易な操作で仮説に対するフィードバックを行うことができる。例えば、ユーザは、ノードN17の内容が適切であると判断したときには、キーK11を選択する操作を行えばよい。受付部13Aはこの操作をノードN17が適切である旨のフィードバックとして受け付けて、ノードN17を肯定ノードとしてフィードバック内容一覧L1に表示させる。この後、再推論を実施させるためのキーK41が選択されると、受付部13Aは、ノードN17が適切であることを示すフィードバック情報を生成してFB情報格納部14Aに記録する。そして、仮説生成部11Aは、ノードN17を含むという制約条件を適用して仮説の再生成を行う。なお、キーK41が選択されたときに、フィードバック内容一覧L1に他のノードが表示されていれば、そのノードについてのフィードバックもFB情報格納部14Aに記録されるので、そのノードについての制約条件も適用した仮説の再生成が行われる。
一方、ユーザは、ノードN17の内容が不適であると判断したときには、キーK12を選択する操作を行えばよい。これにより、受付部13Aはこの操作をノードN17が不適である旨のフィードバックとして受け付けて、ノードN17を否定ノードとしてフィードバック内容一覧L1に表示させる。この後、再推論を実施させるためのキーK41が選択されるとノードN17が不適である旨のフィードバック情報がFB情報格納部14Aに記録され、ノードN17を含まないという制約条件で仮説の再生成が行われる。
また、ユーザは、フィードバック内容一覧L1に表示されているフィードバックを削除したいときには、フィードバック内容一覧L1または仮説グラフから対象のノードを選択した上で、キーK13を選択すればよい。これにより、当該ノードをフィードバック内容一覧L1から削除することができる。
また、ユーザは、ノードN17を導く方法、すなわちノードN17の配下のノードおよびエッジの組み合わせが適切であると判断したときには、キーK21を選択する操作を行えばよい。これにより、受付部13Aはこの操作をノードN17の配下のノードおよびエッジの組み合わせが適切である旨のフィードバックとして受け付け、ノードN17とその配下のノードおよびエッジの組み合わせが肯定されたことを示す情報をフィードバック内容一覧L1に表示させる。この後、再推論を実施させるためのキーK41が選択されると、ノードN17の配下のノードおよびエッジの組み合わせを含むという制約条件で仮説の再生成が行われる。
一方、ユーザは、ノードN17を導く方法、すなわちノードN17の配下のノードおよびエッジの組み合わせが不適であると判断したときには、キーK22を選択する操作を行えばよい。これにより、受付部13Aはこの操作をノードN17の配下のノードおよびエッジが不適である旨のフィードバックとして受け付け、ノードN17の配下のノードおよびエッジの組み合わせが否定されたことを示す情報をフィードバック内容一覧L1に表示させる。この後、再推論を実施させるためのキーK41が選択されると、ノードN17の配下のノードおよびエッジの組み合わせを含まないという制約条件で仮説の再生成が行われる。
また、ユーザは、ノードN17とその配下のノードおよびエッジをフィードバック内容一覧L1から削除したいときには、キーK23を選択する操作を行えばよい。これにより、ノードN17とその配下のノードおよびエッジをフィードバック内容一覧L1から削除することができる。これらの例のように、選択したノードの配下のノードおよびエッジの全体に対するフィードバックを一括で行えるようにしてもよい。これにより、1回のフィードバックにより次回の仮説推論の範囲を大きく絞り込むことができる。
また、ウィンドウWには、選択されたノードの配下のみに差分がある仮説タブをハイライトするためのキーK31も表示されている。受付部13AがキーK31を選択する操作を受け付けた場合、仮説表示部12Aは、選択されたノードの配下のみに差分がある仮説を検索し、そのような仮説が検出された場合には、その仮説の仮説グラフをハイライト表示させる。
以上のように、本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aにおいては、受付部13Aは、仮説を構成する要素が適切である旨のフィードバック、および要素が適切ではない旨のフィードバック、の少なくとも何れかを受け付けてもよい。この場合、仮説生成部11Aは、(1)適切である旨のフィードバックがあった要素を含む、および、(2)適切ではない旨のフィードバックがあった要素を含まない、の少なくとも何れかの制約条件を適用して仮説の再生成を行う。
このため、本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aによれば、例示的実施形態1に係る情報処理装置1の奏する効果に加えて、要素の適否というユーザにとって分かりやすく判断しやすい基準でフィードバックを行わせることができるという効果が得られる。
(仮説の全体としての良否についてのフィードバックについて)
また、本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aにおいては、受付部13Aは、仮説の全体としての良否についてのフィードバックを受け付け、当該仮説と当該フィードバックの内容を示す情報とを対応付けて記録してもよい。
上記の構成によれば、例示的実施形態1に係る情報処理装置1の奏する効果に加えて、ユーザが納得しやすいあるいは納得しにくい仮説はどのような仮説であるかについてのデータを取得することができるという効果が得られる。このようにして記録されたデータは、例えば仮説の良否の評価や仮説の解析等に利用することもできる。
仮説の良否についてのフィードバックを受け付ける方法は特に限定されない。例えば、仮説表示部12Aが、仮説の良否の選択肢を表示装置3に表示させて、受付部13Aが、ユーザが選択した選択肢の内容を、仮説の良否についてのフィードバックとして受け付けてもよい。また、例えば、受付部13Aは、ユーザが入力した仮説の良否を示す文章を、仮説の良否についてのフィードバックとして受け付けてもよい。
(その他のフィードバックについて)
上述のように、フィードバックは、仮説表示部12Aが表示させた、仮説を構成する要素のうち少なくとも1つを対象としたものであればよく、またその内容は仮説の再生成のための制約条件を決定できるようなものであればよい。
例えば、受付部13Aは、仮説表示部12Aが表示させた仮説グラフを構成するノードの数の適否、あるいはノードの数が多すぎるまたは少なすぎる、といったフィードバックを受け付けてもよい。このようなフィードバックを受け付けた場合、仮説生成部11Aは、当該フィードバックに基づいてノード数についての制約条件を追加して仮説の再生成を行えばよい。
〔変形例〕
上述の各処理は、複数の情報処理装置に分担させてもよい。言い換えれば、情報処理装置1または1Aが行う処理の一部を、少なくとも1つの他の情報処理装置に実行させてもよい。さらに言い換えれば、上述の各処理を少なくとも1つのプロセッサに行わせる場合、その少なくとも1つのプロセッサは、1つの情報処理装置1または1Aが備えているものであってもよいし、それぞれ異なる情報処理装置が備えているものであってもよい。
例えば、情報処理装置1または1Aが行う処理のうち、仮説の生成および再生成を他の情報処理装置に実行させてもよい。この場合、情報処理装置1または1Aは、他の情報処理装置が生成した仮説を表示させる処理と、フィードバックを受け付ける処理とを行えばよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理装置1および1Aの一部又は全部の機能は、集積回路(ICチップ)等のハードウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、情報処理装置1および1Aは、例えば、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータによって実現される。このようなコンピュータの一例(以下、コンピュータCと記載する)を図8に示す。コンピュータCは、少なくとも1つのプロセッサC1と、少なくとも1つのメモリC2と、を備えている。メモリC2には、コンピュータCを情報処理装置1または1Aとして動作させるためのプログラムPが記録されている。コンピュータCにおいて、プロセッサC1は、プログラムPをメモリC2から読み取って実行することにより、情報処理装置1または1Aの各機能が実現される。すなわち、プログラムPは、コンピュータCを仮説生成部11、11A、仮説表示部12、12A、および受付部13、13Aとして機能させる。
プロセッサC1としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、マイクロコントローラ、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。メモリC2としては、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。
なお、コンピュータCは、プログラムPを実行時に展開したり、各種データを一時的に記憶したりするためのRAM(Random Access Memory)を更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、他の装置との間でデータを送受信するための通信インタフェースを更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、キーボードやマウス、ディスプレイやプリンタなどの入出力機器を接続するための入出力インタフェースを更に備えていてもよい。
また、プログラムPは、コンピュータCが読み取り可能な、一時的でない有形の記録媒体Mに記録することができる。このような記録媒体Mとしては、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、又はプログラマブルな論理回路などを用いることができる。コンピュータCは、このような記録媒体Mを介してプログラムPを取得することができる。また、プログラムPは、伝送媒体を介して伝送することができる。このような伝送媒体としては、例えば、通信ネットワーク、又は放送波などを用いることができる。コンピュータCは、このような伝送媒体を介してプログラムPを取得することもできる。
〔付記事項1〕
本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
〔付記事項2〕
上述した実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載され得る。ただし、本発明は、以下の記載する態様に限定されるものではない。
態様1に係る情報処理装置は、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する仮説生成手段と、生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる仮説表示手段と、表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける受付手段と、を備え、前記仮説生成手段は、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う、という構成が採用されている。この構成によれば、ユーザの納得する仮説を生成することができる。
態様2に係る情報処理装置においては、態様1の構成に加えて、前記受付手段は、前記要素が適切である旨のフィードバック、および前記要素が適切ではない旨のフィードバック、の少なくとも何れかを受け付け、前記仮説生成手段は、(1)適切である旨のフィードバックがあった前記要素を含む、および、(2)適切ではない旨のフィードバックがあった前記要素を含まない、の少なくとも何れかの制約条件を適用して仮説の再生成を行う、という構成が採用されている。この構成によれば、要素の適否というユーザにとって分かりやすく判断しやすい基準でフィードバックを行わせることができる。
態様3に係る情報処理装置においては、態様1または2の構成に加えて、前記受付手段は、前記フィードバックの内容を示すフィードバック情報を記録する処理を、受け付けたフィードバックのそれぞれについて行い、前記仮説生成手段は、記録されたフィードバック情報のそれぞれに対応する前記制約条件を適用して仮説の再生成を行う、という構成が採用されている。この構成によれば、ユーザからの複数回のフィードバックを反映させた仮説を生成することができる。
態様4に係る情報処理装置においては、態様3の構成に加えて、前記受付手段は、既に受け付けたフィードバックの取り消しを受け付け、前記仮説生成手段は、記録されたフィードバック情報のうち、取り消しを受け付けた前記フィードバックに対応するフィードバック情報を除いた他のフィードバック情報のそれぞれに対応する前記制約条件を適用して仮説の再生成を行う、という構成が採用されている。この構成によれば、ユーザが過去のフィードバックが誤りであったと気付いた場合に、それ以降の仮説生成にその誤りの影響が出ないようにすることができる。
態様5に係る情報処理装置においては、態様1から4の何れかの構成に加えて、前記仮説表示手段は、前記仮説を構成する複数の前記要素とそれらの組み合わせをノードとエッジで表した仮説グラフを前記表示装置に表示させ、前記受付手段は、前記仮説グラフにおける前記ノードおよび前記エッジの少なくとも何れかに対するフィードバックを受け付ける、という構成が採用されている。この構成によれば、ユーザに仮説の内容を容易に認識できるようにすると共に、仮説の構成要素に対するフィードバックを容易に行わせることができる。
態様6に係る情報処理装置においては、態様1から5の何れかの構成に加えて、前記受付手段は、前記仮説の全体としての良否についてのフィードバックを受け付け、当該仮説と当該フィードバックの内容を示す情報とを対応付けて記録する、という構成が採用されている。この構成によれば、ユーザが納得しやすいあるいは納得しにくい仮説はどのような仮説であるかについてのデータを取得することができる。
態様7に係る仮説生成方法は、少なくとも1つのプロセッサが、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成すること、前記プロセッサが、生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させること、前記プロセッサが、表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付けること、および前記プロセッサが、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行うこと、を含む、という構成が採用されている。この構成によれば、ユーザの納得する仮説を生成することができる。
態様8に係るプログラムは、コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータを、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する仮説生成手段、生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる仮説表示手段、および表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける受付手段、として機能させ、前記仮説生成手段は、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う、という構成が採用されている。この構成によれば、ユーザの納得する仮説を生成することができる。
態様9に係る記録媒体は、コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、前記コンピュータを、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する仮説生成手段、生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる仮説表示手段、および表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける受付手段、として機能させ、前記仮説生成手段は、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う、という構成が採用されている。この構成によれば、ユーザの納得する仮説を生成することができる。
〔付記事項3〕
上述した実施形態の一部又は全部は、更に、以下のように表現することもできる。少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する処理と、生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる処理と、表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける処理と、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行う処理と、を実行する情報処理装置。
なお、この情報処理装置は、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、前記仮説を生成する処理と、前記表示させる処理と、前記受け付ける処理と、前記仮説の再生成を行う処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
1,1A ・・・情報処理装置
11,11A ・・・仮説生成部(仮説生成手段)
12,12A ・・・仮説表示部(仮説表示手段)
13,13A ・・・受付部(受付手段)

Claims (8)

  1. 仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する仮説生成手段と、
    生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる仮説表示手段と、
    表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける受付手段と、を備え、
    前記仮説生成手段は、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行い、
    前記仮説表示手段は、前記仮説を構成する複数の前記要素とそれらの組み合わせをノードとエッジで表した仮説グラフを前記表示装置に表示させ、
    前記受付手段は、前記仮説グラフにおける前記ノードおよび前記エッジの少なくとも何れかに対するフィードバックを受け付ける、ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記受付手段は、前記要素が適切である旨のフィードバック、および前記要素が適切ではない旨のフィードバック、の少なくとも何れかを受け付け、
    前記仮説生成手段は、(1)適切である旨のフィードバックがあった前記要素を含む、および、(2)適切ではない旨のフィードバックがあった前記要素を含まない、の少なくとも何れかの制約条件を適用して仮説の再生成を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記受付手段は、前記フィードバックの内容を示すフィードバック情報を記録する処理を、受け付けたフィードバックのそれぞれについて行い、
    前記仮説生成手段は、記録されたフィードバック情報のそれぞれに対応する前記制約条件を適用して仮説の再生成を行う、ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記受付手段は、既に受け付けたフィードバックの取り消しを受け付け、
    前記仮説生成手段は、記録されたフィードバック情報のうち、取り消しを受け付けた前記フィードバックに対応するフィードバック情報を除いた他のフィードバック情報のそれぞれに対応する前記制約条件を適用して仮説の再生成を行う、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記受付手段は、前記仮説の全体としての良否についてのフィードバックを受け付け、当該仮説と当該フィードバックの内容を示す情報とを対応付けて記録する、ことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 少なくとも1つのプロセッサが、仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成すること、
    前記プロセッサが、生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させること、
    前記プロセッサが、表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付けること、および
    前記プロセッサが、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行うこと、を含み、
    前記プロセッサが、前記仮説を構成する複数の前記要素とそれらの組み合わせをノードとエッジで表した仮説グラフを前記表示装置に表示させ、前記仮説グラフにおける前記ノードおよび前記エッジの少なくとも何れかに対するフィードバックを受け付ける、仮説生成方法。
  7. コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータを、
    仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する仮説生成手段、
    生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる仮説表示手段、および
    表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける受付手段、として機能させ、
    前記仮説生成手段は、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行い、
    前記仮説表示手段は、前記仮説を構成する複数の前記要素とそれらの組み合わせをノードとエッジで表した仮説グラフを前記表示装置に表示させ、
    前記受付手段は、前記仮説グラフにおける前記ノードおよび前記エッジの少なくとも何れかに対するフィードバックを受け付ける、プログラム。
  8. コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、前記コンピュータを、
    仮説推論によりそれぞれ異なる複数の仮説を生成する仮説生成手段、
    生成された前記複数の仮説のそれぞれについて、当該仮説を構成する複数の要素を表示装置に表示させる仮説表示手段、および
    表示された前記要素に対するユーザからのフィードバックを受け付ける受付手段、として機能させ、
    前記仮説生成手段は、前記フィードバックに応じた制約条件を適用して仮説の再生成を行い、
    前記仮説表示手段は、前記仮説を構成する複数の前記要素とそれらの組み合わせをノードとエッジで表した仮説グラフを前記表示装置に表示させ、
    前記受付手段は、前記仮説グラフにおける前記ノードおよび前記エッジの少なくとも何れかに対するフィードバックを受け付ける、記録媒体。
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