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JP7531433B2 - 濃度測定システム、廃棄物処理システム、濃度測定方法、および廃棄物処理方法 - Google Patents
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JP7531433B2 - 濃度測定システム、廃棄物処理システム、濃度測定方法、および廃棄物処理方法 - Google Patents

濃度測定システム、廃棄物処理システム、濃度測定方法、および廃棄物処理方法 Download PDF

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Description

本開示は、濃度測定システム、廃棄物処理システム、濃度測定方法、および廃棄物処理方法に関する。
例えば、特許文献1には、液体及び固体の混合物である固液混合物(スラリー)に含まれるアンモニア濃度を検出するセンサ、ナトリウム濃度を検出するセンサ、有機酸濃度を検出するセンサ、水素イオン濃度を検出するセンサが開示されている。
特開2020-163280号公報
ところで、各種センサによる濃度の検出は、遠心分離装置などによって固液混合物から液体が分離されて(固体が除去されて)から実施される。しかしながら、遠心分離装置を用いる場合、固液混合物から液体が分離されるまでに必要となる時間が長く、固液混合物から溶質(アンモニアなど)の濃度を迅速に測定することが難しい。また、遠心分離装置を用意しようとすると、設置費用が高くなりやすい。
本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、固液混合物から溶質の濃度を迅速に測定可能であり、かつ設置費用を抑制できる濃度測定システム及び濃度測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る濃度測定システムは、液体及び固体の混合物である固液混合物の前記液体に含まれる溶質の濃度を測定する濃度測定システムであって、前記固液混合物から前記液体を分離する固液分離装置と、前記固液分離装置で分離された前記液体に含まれる前記溶質の濃度を測定する濃度測定装置と、を備え、前記固液分離装置は、内部に前記液体が含侵可能な細孔が形成される多孔質体を含む。
上記目的を達成するため、本開示に係る濃度測定方法は、液体及び固体の混合物である固液混合物の前記液体に含まれる溶質の濃度を測定する濃度測定方法であって、内部に前記液体が含侵可能な細孔が形成される多孔質体を用いて、前記固液混合物から前記液体を分離するステップと、前記固液混合物から分離された前記液体に含まれる前記溶質の濃度を測定するステップと、を備える。
本開示の濃度測定システム及び濃度測定方法によれば、固液混合物から溶質の濃度を迅速に測定可能であり、かつ設置費用を抑制できる。
本開示の実施形態1に係る濃度測定システムの構成を概略的に示す図である。 本開示の実施形態1に係る濃度測定装置の構成を概略的に示す図である。 波長と吸光度との関係を示すグラフである。 波長と吸光度変化量との関係を示すグラフである。 波長と吸光度変化量との関係を示すグラフである。 本開示の実施形態2に係る光学式濃度測定装置の構成を概略的に示す図である。 本開示の実施形態3に係る光学式濃度測定装置の構成を概略的に示す図である。 溶質の濃度と吸光度との関係を示すグラフである。 本開示の実施形態4に係る濃度測定システムの構成を概略的に示す図である。 本開示の実施形態5に係る廃棄物処理システムの構成を概略的に示す図である。 本開示の実施形態6に係る廃棄物処理システムの構成を概略的に示す図である。 一実施形態に係る濃度測定方法を示すフローチャートである。 一実施形態に係る廃物処理方法を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態による濃度測定システム、廃棄物処理システム、濃度測定方法、および廃棄物処理方法について、図面に基づいて説明する。かかる実施の形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
(実施形態1)
<実施形態1に係る濃度測定システムの構成>
図1は、本開示の実施形態1に係る濃度測定システム1の構成を概略的に示す図である。濃度測定システム1は、液体X1及び固体Y1の混合物である固液混合物Aの液体X1に含まれる溶質の濃度を測定する。固液混合物Aは、特に限定されないが、例えば、廃棄物が加水分解された改質物であってもよいし、この改質物が微生物によって低分子化された低分子化物であってもよい。実施形態1では、固液混合物Aは低分子化物を含む場合を例にして説明する。
図1に示すように、濃度測定システム1は、固液分離装置2と、希釈装置4と、濃度測定装置6と、を備える。図1に例示する形態では、濃度測定システム1は、流通している低分子化物fAから固液混合物Aを採取する採取装置42をさらに備える。
固液分離装置2は、内部に液体X1が含侵可能な細孔10が複数形成される多孔質体8を含む。多孔質体8は、容易に弾性変形が可能であるように構成されており、例えば、スポンジである。固液分離装置2は、採取装置42によって採取された固液混合物Aを多孔質体8に接触させて、多孔質体8の細孔10に液体X1を含浸させることで、固液混合物Aから液体X1を分離する。尚、固液分離のために固液混合物Aを多孔質体8に接触させる前に薬剤(凝集剤など)を添加してもよい。
図1に例示する形態では、固液分離装置2は、多孔質体8から液体X1を脱水する脱水装置12をさらに含む。脱水装置12は、例えば、多孔質体8(スポンジ)を圧縮することで多孔質体8から液体X1を脱水する。以下、脱水装置12によって多孔質体8から脱水した液体X1を分離液体X2とする。
固液分離装置2は、例えば、多孔質体8の空隙率や細孔10の径の大きさ、脱水装置12から多孔質体8に作用する圧縮力の大きさなどを調整することで、分離液体X2の浮遊物質濃度が5%以下となるように構成されている。浮遊物質は、例えば、粒径が1μm以上2mm以内の固体Y1である。浮遊物質濃度は、分離液体X2に含まれる浮遊物質の質量を分離液体X2の質量で除算することで算出される。
図1に例示する形態では、固液分離装置2は、不織布14をさらに含む。不織布14は、固液分離装置2における液体X1の流通方向において、多孔質体8の上流に配置される。つまり、固液分離装置2は、不織布14を流通した固液混合物Aを多孔質体8に接触させるように構成されている。
尚、固液分離装置2に含まれる多孔質体8は、実施形態1(スポンジ)に限定されない。幾つかの実施形態では、多孔質体8は、固液混合物Aに含まれる固体Y1の流入を阻害し、且つ固液混合物Aに含まれる液体X1を流通させる分離膜である。分離膜に形成される細孔は、液体X1が分離膜を流通する際に、液体X1を一時的に含浸している。
希釈装置4は、分離液体X2を希釈し、希釈液体X3を生成する。希釈装置4は、例えば、純水Wで分離液体X2を希釈するが、純水W以外で希釈してもよい。希釈装置4を設けることで、濃度測定装置6による濃度測定の際に、分離液体X2に含まれる浮遊物質の影響を抑制することができる。尚、分離液体X2を希釈する純水Wに発色性を向上させるための薬剤を添加してもよい。このような構成によれば、濃度測定装置6による濃度測定の精度を高めることができる。
濃度測定装置6は、固液分離装置2で分離され、且つ希釈装置4で希釈された液体X1に含まれる溶質の濃度を測定する。図1に例示する形態では、濃度測定装置6は、希釈装置4から供給される希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を測定する。ここで、図2を参照して、濃度測定装置6の構成例について説明する。図2は、本開示の実施形態1に係る濃度測定装置6の構成を概略的に示す図である。
図2に例示する形態では、濃度測定装置6は、希釈液体X3が供給されるセル16と、セル16に光17を照射する光源18と、セル16を通過した光17を受光する検出器20と、検出器20で受光した光17に基づいて希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を算出する濃度算出装置22と、を含む光学式濃度測定装置24(6)である。このような光学式濃度測定装置24は、光源18から照射した光17がセル16を経由して検出器20まで伝送するための光ファイバ25を備えている。尚、光学式濃度測定装置24は、セル16を流通する希釈液体X3から溶質の濃度を連続的に測定するように構成されてもよいし、セル16に充填されている希釈液体X3から溶質の濃度をバッチ式に測定するように構成されてもよい。
濃度算出装置22は、検出器20と電気的に接続されており、検出器20が検出する検出情報を取得する。このような濃度算出装置22は、電子制御装置などのコンピュータであって、図示しないCPUやGPUといったプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、及びI/Oインターフェイスなどを備える。濃度算出装置22は、メモリにロードされたプログラムの命令に従ってプロセッサが動作(演算等)することで、希釈液体X3に含まれる溶質の濃度の算出を実現する。この濃度の算出方法は特に限定されないが、波長変化毎の吸光度変化を含む変化量や部分的最小二乗回帰を含むスペクトル統計解析手法が適用される。
幾つかの形態では、光学式濃度測定装置24の濃度算出装置22は、検出器20によって検出される検出情報に含まれる吸光度を波長で微分して算出される吸光度変化量に基づいて、希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を算出する。
図3は、波長と吸光度との関係を示すグラフである。図4は、波長と吸光度変化量との関係を示すグラフである。図3において、横軸は波長を、縦軸は吸光度を示している。図4において、横軸は波長を、縦軸は吸光度変化量を示している。図3において、A1は酢酸(溶質)が添加されていない汚泥(固液混合物A)の吸光度を、A2は酢酸が添加されている汚泥の吸光度を、A3は汚泥に添加されている酢酸の吸光度を示している。図4において、A1’は酢酸が添加されていない汚泥の吸光度変化量を、A2’は酢酸が添加されている汚泥の吸光度変化量を、A3’は汚泥に添加されている酢酸の吸光度変化量を示している。
光学式濃度測定装置24による濃度測定は、予め定められた設定波長B1における吸光度に基づいて測定されることがある。しかし、図3に示すように、設定波長B1における吸光度は、設定波長B1とは異なる波長B2における吸光度の影響を受ける場合がある。この際、酢酸(溶質)の濃度を設定波長B1における吸光度に基づいて測定することが容易ではなくなる。特に、汚泥(固液混合物A)が都市ごみを微生物によって低分子化したものである場合、都市ごみは生ごみ、紙ごみ、プラスチックごみなど多くの成分を含むため、吸光度に基づいて濃度測定することが非常に困難となることがある。
これに対して、図4に示すように、設定波長B1における吸光度変化量は、波長B2における吸光度変化量の影響を受けない、又は非常に小さい。このため、設定波長B1における吸光度変化量に基づいて酢酸(溶質)の濃度を測定することで、設定波長B1における吸光度に基づいて酢酸(溶質)の濃度を測定する場合と比較して、測定精度を高めることができる。
幾つかの実施形態では、光学式濃度測定装置24の濃度算出装置22は、予め設定された波長の範囲内にピークを有する吸光度変化量の面積の合計に基づいて、希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を測定する。図5を用いて、この濃度測定方法について具体的に説明する。
図5は、波長と吸光度変化量との関係を示すグラフである。図5において、横軸は波長を、縦軸は吸光度変化量を示している。図5において、フルフラールの吸光度変化量をA4’で、5-ヒドロキシメチルフルフラールの吸光度変化量をA5’で示している。
フルフラールと5-ヒドロキシメチルフルフラールとは互いに類似した官能基を有する。このため、図5に示すように、フルフラールの吸光度変化量A4’の波形と5-ヒドロキシメチルフルフラールの吸光度変化量A5’の波形は、互いに近接した波長でピークを有する。
濃度算出装置22には、フルフラールの波形のピークと5-ヒドロキシメチルフルフラールの波形のピークが含まれるように、下限波長B3と上限波長B4とが予め設定されている。
そして、濃度算出装置22は、下限波長B3から上限波長B4の間に含まれるフルフラールの吸光度変化量A4の面積と5-ヒドロキシメチルフルフラールの吸光度変化量A5の面積との合計値に基づいて、フルフラールと5-ヒドロキシメチルフルフラールとを含む溶質の濃度を算出する。つまり、濃度算出装置22は、フルフラールと5-ヒドロキシメチルフルフラールとをフラール類としてまとめ、フラール類の濃度を算出する。
このような構成によれば、フルフラールの濃度と5-ヒドロキシメチルフルフラールの濃度とを個々に算出する場合と比較して、濃度の算出を容易化することができる。よって、光学式濃度測定装置24のコスト抑制を図ることができる。
<実施形態1に係る濃度測定システムの作用・効果>
本開示の実施形態1に係る濃度測定システム1の作用・効果について説明する。実施形態1によれば、多孔質体8を固液混合物Aに接触させることで、多孔質体8の細孔10に液体X1が含浸するので、固液混合物Aから液体X1を速やかに分離することができる。よって、固液混合物Aの液体X1に含まれる溶質の濃度を迅速に測定することができる。また、多孔質体8は遠心分離装置と比較して費用が低いので、固液分離装置2の設置費用を抑制できる。
実施形態1によれば、脱水装置12によって多孔質体8から液体X1を脱水することで、溶質の濃度測定に必要な液体X1を速やかに抽出(取得)することができる。
固液混合物Aに含まれる固体Y1の粒径が大きくなると、多孔質体8の細孔10への液体X1の含浸を阻害する場合がある。実施形態1によれば、固液混合物Aは多孔質体8に接触する前に不織布14と接触するので、不織布14で粒径の大きい固体Y1を取り除く。このため、多孔質体8の細孔10に液体X1をスムーズに含浸させることができる。
実施形態1によれば、濃度測定装置6は光学式濃度測定装置24であるので、光の吸収、回折、散乱等を用いてセル16中の希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を測定することができる。尚、濃度測定装置6は、希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を測定可能であるならば、光学式濃度測定装置24に限定されない。濃度測定装置6は、例えば、希釈液体X3の電位変化に基づいて、希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を測定する電位測定装置であってもよい。
本発明者らの知見によれば、低分子化物の溶質の濃度が予め設定された範囲内に含まれるのであれば、微生物による低分子化が好適な状態である。一方で、低分子化物の溶質の濃度がこの範囲外に含まれるのであれば、微生物による低分子化が不適な状態である。実施形態1によれば、濃度測定システム1は低分子化物の溶質の濃度を測定するので、この測定値に基づいて、微生物による低分子化が好適な状態であるか否かを速やかに知ることができる。
実施形態1によれば、濃度測定システム1は流通している低分子化物fAから固液混合物Aを採取する採取装置42を備えているので、撹拌された状態の低分子化物から固液混合物Aを採取することができる。
濃度測定装置6は、固液混合物Aの液体X1に含まれる溶質の濃度が大きすぎると、溶質の濃度を測定することが難しい場合がある。実施形態1によれば、濃度測定装置6は、希釈装置4によって分離液体X2が希釈された希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を測定する。このため、固液混合物Aの液体X1に含まれる溶質の濃度が濃度測定装置6による測定が可能な濃度より大きくても、溶質の濃度を測定することができる。
尚、希釈装置4は本開示に係る濃度測定システム1における必須の構成ではない。幾つかの実施形態では、濃度測定装置6は、固液分離装置2で分離された分離液体X2に含まれる溶質の濃度を測定する。
(実施形態2)
実施形態2に係る濃度測定システム1について説明する。実施形態2に係る濃度測定システム1は、実施形態1に係る光学式濃度測定装置24の構成をさらに限定したものである。実施形態2において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
<実施形態2に係る濃度測定システムの構成>
図6は、本開示の実施形態2に係る光学式濃度測定装置24の構成を概略的に示す図である。図6に示すように、セル16は、純水Wで充填されるようになっている。図6に例示する形態では、光学式濃度測定装置24は、セル16に純水Wを供給する純水供給装置30を含んでいる。尚、セル16は、純水Wが充填されるように構成されるのであれば、本開示は実施形態2の構成に限定されない。例えば、セル16は、上述した希釈装置4に供給される純水Wが充填されるように構成されてもよい。
純水供給装置30は、セル16に希釈液体X3が供給されないときに、具体的には、光学式濃度測定装置24がメンテナンス状態や待機状態であるときに、セル16に純水Wを供給する。そして、セル16が純水Wで充填されると、光源18は純水Wが充填されたセル16に光17を照射する。そして、検出器20は、純水Wが充填されたセル16を通過した光17である補正光を受光する。
濃度算出装置22は、検出器20が検出した補正光の検出情報を取得する。濃度算出装置22は、補正光の検出情報と比較するための比較情報を予め記憶している。比較情報は、例えば、希釈液体X3が一度も供給されたことのないセル16に純水Wを充填し、このセル16に光17を照射したときに検出される検出情報である。または、比較情報は、前回のメンテナンスのときに検出された補正光の検出情報である。濃度算出装置22は、検出器20によって検出された希釈液体X3の吸光度を、比較情報と補正光の検出情報とを比較することで取得される差分Δ1で補正(ゼロ点補正)する。例えば、濃度算出装置22は、希釈液体の吸光度を差分Δ1の分だけオフセットする(ずらす)。そして、濃度算出装置22は、ゼロ点補正された吸光度を波長で微分して算出される吸光度変化量に基づいて、希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を算出する。尚、ゼロ点補正は、濃度算出装置22以外の装置で行われてもよい。
<実施形態2に係る濃度測定システムの作用・効果>
光学式濃度測定装置24は、第1タイミング及び第1タイミングより後の第2タイミングの両方で同じ濃度の溶質を測定したとしても、例えば、第1タイミングと第2タイミングとではセル16の汚れ方が互いに異なり、第1タイミングで測定した溶質の濃度が第2タイミングで測定した溶質の濃度と僅かに異なる場合がある。これに対して、実施形態2によれば、溶質の濃度はゼロ点補正されるので、測定タイミングの違いによる影響を抑制することができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る濃度測定システム1について説明する。実施形態3に係る濃度測定システム1は、実施形態2に係る光学式濃度測定装置24の構成をさらに限定したものである。光学式濃度測定装置24は校正液用セル32をさらに備える。実施形態3において、実施形態2の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。別の実施形態では、実施形態1に係る濃度測定システム1の光学式濃度測定装置24が、校正液用セル32をさらに備える。
<実施形態3に係る濃度測定システムの構成>
図7は、本開示の実施形態3に係る光学式濃度測定装置24の構成を概略的に示す図である。図7に示すように、光学式濃度測定装置24は、セル16と検出器20との間に配置される校正液用セル32をさらに含む。校正液用セル32は、光ファイバ25を介して、セル16及び検出器20のそれぞれと接続されている。光源18からセル16に照射された光17は、校正液用セル32を通過した後に検出器20によって受光される。
校正液用セル32は、セル16に希釈液体X3が供給されていないときに、具体的には、光学式濃度測定装置24がメンテナンス状態や待機状態であるときに、溶質の濃度が既知である校正液が供給される。このような校正液は、例えば、既に溶質の濃度が測定されている希釈液体X3である。校正液用セル32に校正液が供給されると、光源18は希釈液体X3が供給されていないセル16に光17を照射する。そして、検出器20は、希釈液体X3が供給されていないセル16、及び校正液が供給されている校正液用セル32を通過した光17である校正光を受光する。尚、検出器20が校正光を受光している際、セルは純水Wが充填されていてもよいし、空であってもよい。
図8は、溶質の濃度と吸光度との関係を示すグラフGrである。図8において、円形状のプロットは校正液の正味吸光度(検出器20によって実際に検出された吸光度)を、矩形状のプロットは校正液の理論吸光度(検出器20によって検出されるべき吸光度)である。
図8に示すように、グラフGrには、校正液に含まれる溶質の濃度が第1濃度C1であるときの正味吸光度p1、第2濃度C2であるときの正味吸光度p2、及び第3濃度C3であるときの正味吸光度p3のそれぞれがプロットされている。また、グラフGrには、3つの正味吸光度p1,p2,p3を通過する仮想の直線L1が形成されている。同様に、グラフGrには、校正液に含まれる溶質の濃度が第1濃度C1であるときの理論吸光度p4、第2濃度C2であるときの理論吸光度p5、第3濃度C3であるときの理論吸光度p6のそれぞれがプロットされている。グラフGrには、3つの理論吸光度p4,p5,p6を通過する仮想の直線L2が形成されている。尚、図8に例示するグラフGrでは、第1濃度C1<第2濃度C2<第3濃度C3の順に濃度が高くなっている。
濃度算出装置22は、検出器20によって検出された希釈液体X3の吸光度を、直線L1の傾きと直線L2の傾きとを比較することで取得される感度の差分Δ2で補正(感度補正)する。例えば、濃度算出装置22は、図8に例示するように、直線L2の傾きを直線L1の傾きに変化させた直線L2aを形成し、この直線L2a上にプロットされる吸光度を取得する。図8に例示する形態では、直線L2における溶質の濃度がゼロであるゼロ点p7と直線L2aにおける溶質の濃度がゼロであるゼロ点p8とは同じ位置である。そして、濃度算出装置22は、感度補正された吸光度を波長で微分して算出される吸光度変化量に基づいて、希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を算出する。尚、感度補正は、濃度算出装置22以外の装置で行われてもよい。
<実施形態3に係る濃度測定システムの作用・効果>
検出器20は、光17を受光する検出感度を維持することが容易ではない場合がある。実施形態3によれば、検出器20によって検出された希釈液体X3の吸光度は感度補正されるので、検出感度の差を抑制することができる。
(実施形態4)
次に、実施形態4に係る濃度測定システム1について説明する。実施形態4に係る濃度測定システム1は、実施形態1に対して、洗浄ライン34を付加したものである。実施形態4において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。別の実施形態では、濃度測定システム1は、実施形態2又は3に対して、洗浄ライン34を付加したものである。
<実施形態4に係る濃度測定システムの構成>
図9は、本開示の実施形態4に係る濃度測定システム1の構成を概略的に示す図である。図9に示すように、濃度測定システム1は、洗浄用流体が流通する洗浄ライン34をさらに備える。図9に例示する形態では、洗浄ライン34は、固液分離装置2を洗浄するための第1洗浄用流体f1が流通する第1洗浄ライン36(34)、希釈装置4を洗浄するための第2洗浄用流体f2が流通する第2洗浄ライン38(34)、及び濃度測定装置6を洗浄するための第3洗浄用流体f3が流通する第3洗浄ライン40(34)、を含んでいる。
第1洗浄用流体f1は、例えば、純水、又はアンモニア水のような窒素を含む窒素含有水である。つまり、固液分離装置2は、純水又は窒素含有水で洗浄されるようになっている。第2洗浄用流体f2は、例えば、窒素含有水であって、希釈装置4は窒素含有水で洗浄されるようになっている。第3洗浄用流体f3は、例えば、窒素含有水であって、濃度測定装置6は窒素含有水で洗浄されるようになっている。不図示であるが、濃度測定システム1は、固液分離装置2、希釈装置4、及び濃度測定装置6のそれぞれを乾燥するための乾燥装置をさらに備えてもよい。
<実施形態4に係る濃度測定システムの作用・効果>
実施形態4によれば、第1洗浄ライン36が設けられることで、固液分離装置2(特に多孔質体8)に液体X1や固体Y1が残留することを抑制する。特に、多孔質体8に吸着している固体Y1を取り除くことができる。また、第2洗浄ライン38が設けられることで、希釈装置4に分離液体X2や分離液体X2に含まれる微細な固体Y1が残留することを抑制する。また、第3洗浄ライン40が設けられることで、濃度測定装置6に希釈液体X3や希釈液体X3に含まれる微細な固体Y1が残留することを抑制する。このため、固液分離装置2、希釈装置4、及び濃度測定装置6のそれぞれが良好な状態である期間を長くすることができる。
尚、実施形態4では、洗浄ライン34は、第1洗浄ライン36、第2洗浄ライン38、及び第3洗浄ライン40を含んでいたが、本開示はこの実施形態に限定されない。洗浄ライン34は、第1洗浄ライン36、及び第3洗浄ライン40のうち少なくとも1つを含んでいればよく、例えば、第1洗浄ライン36だけを含んでいてもよい。
(実施形態5)
<実施形態5に係る廃棄物処理システムの構成>
次に、実施形態5に係る廃棄物処理システム50について説明する。図10は、本開示の実施形態5に係る廃棄物処理システム50の構成を概略的に示す図である。図10に示すように、廃棄物処理システム50は、改質装置52と、微生物反応装置(バイオガス発酵槽100)と、実施形態1に係る濃度測定システム1と、調整装置54と、を備える。尚、別の実施形態では、廃棄物処理システム50は、実施形態1に係る濃度測定システム1に代わり、実施形態2から4の何れか1つに係る濃度測定システム1を備える。
改質装置52は、例えば、廃棄物を収集した車両又はプラント等から廃棄物をそのまま受け入れて蒸気によって廃棄物をバッチ式に加水分解するものであり、具体的には、廃棄物が投入される投入口56及び加水分解された廃棄物が排出される排出口58を含む筐体60を備えるバッチ式の改質装置である。投入口56及び排出口58にはそれぞれ不図示の開閉弁が設けられ、開閉弁をそれぞれ閉じることにより、筐体60を密閉できる。改質装置52における廃棄物の加水分解は、蒸気が廃棄物に接触して廃棄物を加熱する湿式の加水分解であってもよいし、蒸気が廃棄物には接触しないで間接的に廃棄物を加熱する乾式の加水分解であってもよい。乾式の加水分解の場合には、筐体60内の廃棄物中の水分が蒸発して水蒸気となり、その水蒸気によって筐体60内の廃棄物が均一に加熱される。また、加水分解のためには水分が必要であるが、水蒸気によって水分が廃棄物の表面に付着することで水分が供給される。尚、図10には1つの改質装置52が記載されているが、複数の改質装置52が直列に接続された構成や複数の改質装置52が並列に接続された構成、直列に接続された構成と並列に接続された構成とが組み合わされた構成であってもよい。
微生物反応装置は、改質装置52によって加水分解された廃棄物である改質物Z1を微生物によって低分子化する。言い換えると、微生物反応装置は、改質物Z1を低分子化して低分子化物を生成する。実施形態5では、微生物反応装置は、バイオガス発酵槽100である。バイオガス発酵槽100は、改質物Z1を微生物によって低分子化し、メタン発酵汚泥のような低分子化物を生成するとともに、メタン等のバイオガスを有価物として製造する。尚、微生物反応装置はバイオガス発酵槽100に限定されない。微生物反応装置は、デンプンやセルロースのような炭水化物から有価物としての糖を製造する糖化槽や堆肥化して堆肥を製造する堆肥化装置であってもよい。
図10に例示する形態では、バイオガス発酵槽100は、改質物Z1が流通する改質ライン53を介して、改質装置52と接続されている。改質ライン53には、バイオガス発酵槽100に供給される改質物Z1の量を調整するための調整弁55が設けられている。この調整弁55は、後述するように調整装置54から送信される指示に従って開度が調整されるようになっている。
図10に例示する形態では、バイオガス発酵槽100は、低分子化物を含む内容物の一部を外部に取出して再びバイオガス発酵槽100に戻す循環ライン102を備えている。具体的には、循環ライン102は、バイオガス発酵槽100の下部に形成される出口104とバイオガス発酵槽100の下部より上方に位置する上部に形成される入口106とを接続している。循環ライン102は、出口104を介して、内容物の一部をバイオガス発酵槽100の外部に取出している。そして、入口106を介して、循環ライン102を流通する内容物の一部をバイオガス発酵槽100に戻している。このように、循環ライン102に内容物の一部を流通させることで、バイオガス発酵槽100の内容物を撹拌するようになっている。
循環ライン102には、循環ライン102から分岐し、濃度測定システム1の固液分離装置2と接続する採取ライン107が設けられている。この採取ライン107には、例えばポンプが設けられており、循環ライン102を流通する内容物の一部を固液混合物Aとして採取する採取装置42として機能している。濃度測定システム1は、バイオガス発酵槽100の内容物(固液混合物A)の液体X1に含まれる溶質の濃度を測定する。
図10に例示する形態では、濃度測定システム1は、循環ライン102と濃度測定装置6とを接続する廃液ライン108をさらに備えている。この廃液ライン108は、循環ライン102をバイオガス発酵槽100の内容物の一部が流通する方向において、採取ライン107よりも循環ライン102の下流側に接続している。このような廃液ライン108が循環ライン102に設けられることで、濃度測定装置6を流通した希釈液体X3は、廃液ライン108を介して、循環ライン102に戻るようになっている。尚、不図示であるが、濃度測定装置6を流通した希釈液体X3は、循環ライン102に戻らず、希釈液体X3を廃液処理する廃液処理装置に送られてもよい。
調整装置54は、濃度測定システム1の測定値である溶質の濃度に基づいて、バイオガス発酵槽100に供給される改質物Z1の量及びタイミングを調整する。このような調整装置54は、電子制御装置などのコンピュータであって、図示しないCPUやGPUといったプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、及びI/Oインターフェイスなどを備える。図10に例示する形態では、調整装置54は、濃度測定システム1の濃度測定装置6(光学式濃度測定装置24)及び調整弁55のそれぞれと電気的に接続されている。調整装置54は、濃度測定装置6が測定した溶質の濃度に基づいてメモリにロードされたプログラムの命令に従ってプロセッサが動作(演算等)することで、調整弁55の開度を算出する。そして、調整装置54は、この算出した開度に調整するように、調整弁55に指示する。尚、調整装置54は、改質装置52やバイオガス発酵槽100とともにプラント内に設置されてもよいし、プラントとは異なる場所に設置されてもよい。また、調整装置54は、クラウドサーバ上に構成されてもよい。
以下、濃度測定システム1は、バイオガス発酵槽100の内容物に含まれる揮発性脂肪酸(VFA)の濃度を測定する場合を例にして説明する。幾つかの実施形態では、濃度測定システム1の濃度測定装置6は、希釈液体X3に含まれる揮発性脂肪酸の濃度のみを測定する。揮発性脂肪酸の濃度がバイオガス発酵槽100内の微生物に影響を与える主要因である場合がある。このような構成によれば、濃度測定装置6による測定対象を揮発性脂肪酸に限定することで、濃度測定システム1が測定値を取得するためにかかる測定コスト(時間や費用)を抑制することができる。尚、本開示は、濃度測定システム1の測定対象を揮発性脂肪酸に限定するものではない。濃度測定システム1は、上述したフラール類やフェノール類の濃度を測定してもよいし、複数の溶質の濃度を測定してもよい。
調整装置54による改質物Z1の調整の一例について説明する。調整装置54は、濃度測定システム1によって測定された揮発性脂肪酸の濃度が予め設定された下限値(例えば、1000ppm)より小さくなると、調整弁55の開度を大きくし、バイオガス発酵槽100に供給される改質物Z1の量を増やす。これにより、バイオガス発酵槽100内における改質物Z1(餌)の不足による微生物の死滅を抑制することができる。一方で、調整装置54は、濃度測定システム1によって測定された揮発性脂肪酸の濃度が予め設定された上限値(例えば、10000ppm)より大きくなると、調整弁55の開度を小さくし、バイオガス発酵槽100に供給される改質物Z1の量を減らす。これにより、バイオガス発酵槽100の内容物が酸敗することによる微生物の死滅を抑制することができる。
<実施形態5に係る廃棄物処理システムの作用・効果>
実施形態5によれば、濃度測定システム1によってバイオガス発酵槽100の内容物に含まれる揮発性脂肪酸の濃度が測定される。そして、調整装置54は、この測定された揮発性脂肪酸の濃度に基づいて、バイオガス発酵槽100に供給される改質物Z1の量及びタイミングを調整する。このため、バイオガス発酵槽100を微生物による低分子化が好適な状態に維持し続けることができる。
廃棄物処理システム50が改質装置52及びバイオガス発酵槽100を備える場合、改質装置52は原料(廃棄物)組成の影響を増幅する効果があるので、改質装置52及びバイオガス発酵槽100を備えるだけの構成では、改質操作を失敗すると入口組成の微小変動が増幅され、バイオガス発酵槽100を安定に運転することが困難な場合が多い。実施形態5によれば、廃棄物処理システム50は、改質装置52及びバイオガス発酵槽100に加え、濃度測定システム1と、調整装置54と、を備えているので、バイオガス発酵槽100を微生物による低分子化が好適な状態に維持し続けることができる。
幾つかの実施形態では、廃棄物処理システム50は、濃度測定システム1の測定値に基づいて、改質装置52における加水分解条件(温度/圧力/時間/攪拌回転数等)を設定するように構成される。このような構成によれば、微生物反応に適した条件の改質物Z1をバイオガス発酵槽100に供給でき、微生物反応による有価物の生成を効率よく行うことができる。
尚、実施形態5では、濃度測定システム1は、バイオガス発酵槽100の内容物に含まれる溶質(揮発性脂肪酸)の濃度を測定するように配置されていたが、本開示はこの形態に限定されない。濃度測定システム1は、廃棄物処理システム50において生成される固液混合物Aの液体X1に含まれる溶質の濃度を測定する。不図示であるが、幾つかの実施形態では、濃度測定システム1は、改質ライン53を流通する改質物Z1に含まれる溶質の濃度を測定する。
(実施形態6)
<実施形態6に係る廃棄物処理システムの構成>
実施形態6に係る廃棄物処理システム50について説明する。実施形態6に係る廃棄物処理システム50は、調整装置54がバイオガス発酵槽100に供給される易分解物Z2の供給量及びタイミングを調整するように構成される点で実施形態5に係る廃棄物処理システム50と異なる。実施形態6において、実施形態5の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ここで、易分解物Z2及び難分解物Z3について説明する。易分解物Z2は、バイオガス発酵槽100に供給される改質物Z1のうち予め決められた時間以内で微生物による低分子化が可能なものであって、例えば、グルコースのような糖である。難分解物Z3は、バイオガス発酵槽100において易分解物Z2と比較して微生物による低分子化の時間が長いものであって、例えば、カゼインやセルロースである。尚、予め決められた時間とは、任意に決めてよい時間であり、例えば、100時間である。
図11は、本開示の実施形態6に係る廃棄物処理システム50の構成を概略的に示す図である。図11に示すように、廃棄物処理システム50は、分離装置62と、易分解物Z2が貯槽される易分解物タンク64と、難分解物Z3が貯槽される難分解物タンク66と、をさらに備える。易分解物タンク64及び難分解物タンク66のそれぞれは、改質装置52とバイオガス発酵槽100との間で互いに対して並列に配置されている。
分離装置62は、改質装置52とバイオガス発酵槽100との間に配置される。分離装置62は、改質装置52から供給される改質物Z1を易分解物Z2と難分解物Z3とに分離する。このような分離装置62は、例えば、改質物Z1を大粒径成分と該大粒径成分よりも粒径の小さい小粒径成分とに分離するスクリーンである。
分離装置62によって分離された小粒径成分は、易分解物Z2として易分解物タンク64に供給される。易分解物タンク64は、易分解物Z2が流通する易分解物ライン68を介して、バイオガス発酵槽100と接続されている。易分解物ライン68には、易分解物タンク64からバイオガス発酵槽100に供給される易分解物Z2の量を調整するための易分解物用調整弁70が設けられている。この易分解物用調整弁70は、上述した調整弁55と同様に構成されており、調整装置54から送信される指示に従って開度が調整されるようになっている。つまり、調整装置54は、濃度測定システム1によって測定された揮発性脂肪酸の濃度に基づいて、バイオガス発酵槽100に供給される易分解物Z2の供給量、及びタイミングを調整する。バイオガス発酵槽100に供給された易分解物Z2(小粒径成分)は、低分子化されてバイオガスGを生成する。バイオガス発酵槽100で生成されたバイオガスGは、ガスホルダ72に貯槽される。
分離装置62によって分離された大粒径成分は、難分解物Z3として難分解物タンク66に供給される。大粒径成分の主成分は、プラスチックごみに由来するものや金属のようにバイオガス発酵槽100で低分子化され得ないものである。別の言い方をすれば、大粒径成分は微生物反応に対する反応不適物であり、小粒径成分は微生物反応に対する反応適合物である。図11に例示する形態では、難分解物タンク66は、難分解物Z3が流通する難分解物ライン69を介して、バイオガス発酵槽100と接続されている。
<実施形態6に係る廃棄物処理システムの作用・効果>
バイオガス発酵槽100が微生物による低分子化が好適な状態であるか否かは、バイオガス発酵槽100に供給される易分解物Z2の量やタイミングが支配的になることが多い。実施形態6によれば、調整装置54は、濃度測定システム1によって測定された揮発性脂肪酸の濃度に基づいて、バイオガス発酵槽100に供給される易分解物Z2の供給量、及びバイオガス発酵槽100に易分解物Z2を供給するタイミングを調整するので、バイオガス発酵槽100を微生物による低分子化が好適な状態に維持し続けることができる。
また、実施形態6によれば、分離装置62が配置されることで、分離装置62が配置されない場合と比較して、純度及び流動性が高い易分解物Z2をバイオガス発酵槽100に供給することができる。これにより、バイオガス発酵槽100を速やかに微生物による低分子化が好適な状態にすることができる。また、分離装置62が配置されることで、改質物Z1から難分解物Z3を分離し、バイオガス発酵槽100へ供給される反応不適物の量を減らすことができる。その結果、バイオガス発酵槽100において低分子化が阻害されるおそれを低減し、低分子化を効率よく行うことができる。
尚、図11に例示する形態では、廃棄物処理システム50は、分離装置62、易分解物タンク64及び難分解物タンク66を備え、易分解物Z2および難分解物Z3のそれぞれを明確に分離して別々のタンクに貯留する理想的な形態を説明しているが、必ずしも完全に分離する必要はない。廃棄物処理システム50は、特に反応の早い易分解物Z2の供給量を調整できるような構成とすることで上述した効果と同様の効果を得ることが可能である。
尚、図11に例示する形態では、濃度測定システム1は、バイオガス発酵槽100の内容物(固液混合物A)の液体X1に含まれる溶質の濃度を測定していたが、本開示はこの形態に限定されない。幾つかの実施形態では、濃度測定システム1は、改質装置52によって加水分解された廃棄物である改質物Z1(固液混合物A)の液体に含まれる溶質の濃度を測定する。この場合、改質装置52から分離装置62に改質物Z1を供給するラインから改質物Z1(水熱加水分解処理物)が採取されてもよいし、易分解物タンク64から易分解物Z2(混合調整槽スラリ)が採取されてもよい。
<濃度測定方法>
本開示に係る濃度測定方法は、液体X1及び固体Y1の混合物である固液混合物Aの液体X1に含まれる溶質の濃度を測定する方法である。図12は、一実施形態に係る濃度測定方法を示すフローチャートである。図12に示すように、濃度測定方法は、固液分離ステップS2と、希釈ステップS4と、濃度測定ステップS6と、を備える。
固液分離ステップS2では、内部に液体X1が含侵可能な細孔10が形成される多孔質体8を用いて、固液混合物Aから液体X1を分離する。具体的には、多孔質体8を固液混合物Aに接触させる。希釈ステップS4では、固液分離ステップS2において固液混合物Aから分離された液体X1を希釈し、希釈液体X3を生成する。濃度測定ステップS6では、希釈ステップS4において生成された希釈液体X3に含まれる溶質の濃度を測定する。
このような濃度測定方法によれば、多孔質体8を固液混合物Aに接触させることで、多孔質体8に形成される細孔10に液体X1が含浸するので、固液混合物Aから液体X1を速やかに分離することができる。よって、固液混合物Aの液体X1に含まれる溶質の濃度を迅速に測定することができる。また、多孔質体8は遠心分離装置と比較して費用が低いので、固液分離ステップS2を実施するために準備する装置の費用を抑制できる。
尚、希釈ステップS4は本開示に係る濃度測定方法における必須の構成ではない。幾つかの実施形態では、濃度測定ステップS6では、固液分離ステップS2で分離された分離液体X2に含まれる溶質の濃度を測定する。
<廃棄物処理方法>
図13は、一実施形態に係る廃棄物処理方法を示すフローチャートである。図13に示すように、廃棄物処理方法は、加水分解ステップS52と、低分子化ステップS54と、上述した濃度測定方法(固液分離ステップS2、希釈ステップS4、及び濃度測定ステップS6)と、調整ステップS56と、を含む。固液混合物Aは、改質物Z1が微生物によって低分子化された低分子化物である。つまり、濃度測定方法は、低分子化物の液体に含まれる溶質の濃度を測定する。
加水分解ステップS52では、廃棄物を加水分解する。低分子化ステップS54では、加水分解ステップS52において加水分解された廃棄物である改質物Z1を微生物によって低分子化する。調整ステップS56では、濃度測定方法によって測定された溶質の濃度に基づいて、低分子化ステップS54において低分子化される改質物Z1の量及びタイミングを調整する。図13に例示する形態では、調整ステップS56は、加水分解ステップS52の後、且つ低分子化ステップS54の前に実施されている。
このような廃棄物処理方法によれば、低分子化ステップS54において、微生物による改質物の低分子化に好適な状態を維持し続けることができる。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
[1]本開示に係る濃度測定システムは、
液体(X1)及び固体(Y1)の混合物である固液混合物(A)の前記液体に含まれる溶質の濃度を測定する濃度測定システム(1)であって、
前記固液混合物から前記液体を分離する固液分離装置(2)と、
前記固液分離装置で分離された前記液体に含まれる前記溶質の濃度を測定する濃度測定装置(6)と、を備え、
前記固液分離装置は、内部に前記液体が含侵可能な細孔(10)が形成される多孔質体(8)を含む。
上記[1]に記載の構成によれば、多孔質体を固液混合物に接触させることで、多孔質体に形成される細孔に液体が含浸するので、固液混合物から液体を速やかに分離することができる。よって、固液混合物の液体に含まれる溶質の濃度を迅速に測定することができる。また、多孔質体は遠心分離装置と比較して費用が低いので、固液分離装置の設置費用を抑制できる。
[2]幾つかの実施形態では、上記[1]に記載の構成において、
前記固液分離装置で分離された前記液体を希釈する(4)をさらに備え、
前記濃度測定装置は、前記固液分離装置で分離され、且つ前記希釈装置で希釈された前記液体に含まれる前記溶質の濃度を測定する。
濃度測定装置は、固液混合物の液体に含まれる溶質の濃度が大きすぎると、溶質の濃度を測定することが難しい場合がある。上記[2]に記載の構成によれば、濃度測定装置は、希釈装置で希釈された液体に含まれる溶質の濃度を測定する。このため、固液混合物の液体に含まれる溶質の濃度が濃度測定装置による測定が可能な濃度より大きくても、溶質の濃度を測定することができる。
[3]幾つかの実施形態では、上記[1]又は[2]に記載の構成において、
前記固液分離装置は、前記多孔質体から前記液体を脱水する脱水装置(12)をさらに含む。
上記[3]に記載の構成によれば、脱水装置によって多孔質体から液体を脱水することで、溶質の濃度測定に必要な液体を速やかに抽出することができる。
[4]幾つかの実施形態では、上記[1]から[3]の何れか1つに記載の構成において、
前記固液分離装置は、不織布(14)をさらに含み、
前記不織布は、前記固液分離装置における前記液体の流通方向において、前記多孔質体の上流に配置される。
固液混合物に含まれる固体の粒径が大きくなると、多孔質体の細孔への液体の含浸を阻害する場合がある。上記[4]に記載の構成によれば、固液混合物は多孔質体に接触する前に不織布と接触するので、不織布で粒径の大きい固体を取り除く。このため、多孔質体の細孔に液体をスムーズに含浸させることができる。
[5]幾つかの実施形態では、上記[1]から[4]の何れか1つに記載の構成において、
前記固液分離装置、及び前記濃度測定装置のうち少なくとも1つを洗浄するための洗浄用流体(f1、f3)が流通する洗浄ライン(34)をさらに備える。
上記[5]に記載の構成によれば、固液分離装置、及び濃度測定装置のうち少なくとも1つに固液混合物から分離させた液体が残留することを抑制する。このため、固液分離装置、及び濃度測定装置のうち少なくとも1つが良好な状態である期間を長くすることができる。
[6]幾つかの実施形態では、上記[1]から[5]の何れか1つに記載の構成において、
前記濃度測定装置は、
前記固液分離装置で分離された前記液体である分離液体(X2)が供給されるセル(16)と、
前記セルに光を照射する光源(18)と、
前記セルを通過した前記光を受光する検出器(20)と、
を含む光学式濃度測定装置(24)である。
上記[6]に記載の構成によれば、濃度測定システムは、光の吸収、回折、散乱等を用いてセル中の分離液体に含まれる溶質の濃度を測定する光学式濃度測定装置を適用することができる。
[7]幾つかの実施形態では、上記[6]に記載の構成において、
前記光学式濃度測定装置は、吸光度を波長で微分して算出される吸光度変化量に基づいて、前記分離液体に含まれる前記溶質の濃度を測定する。
特定の波長における吸光度は、特定の波長とは異なる波長における吸光度の影響を受ける場合がある。これに対して、特定の波長における吸光度変化量は、特定の波長とは異なる波長における吸光度変化量の影響を受けない、又は非常に小さい。上記[7]に記載の構成によれば、光学式濃度測定装置は吸光度変化量に基づいて分離液体に含まれる溶質の濃度を測定するので、吸光度に基づいて分離液体に含まれる溶質の濃度を測定する場合と比較して、測定精度を高めることができる。
[8]幾つかの実施形態では、上記[7]に記載の構成において、
前記光学式濃度測定装置は、予め設定された波長の範囲内にピークを有する吸光度変化量の面積の合計に基づいて、前記分離液体に含まれる前記溶質の濃度を測定する。
上記[8]に記載の構成によれば、予め設定された波長の範囲内にピークを有する吸光度変化量の面積の合計に基づいて、希釈液体に含まれる溶質の濃度を測定する。つまり、複数の溶質を1つの溶質としてまとめ(例えば、フルフラールと5-ヒドロキシメチルフルフラールとをフラール類としてまとめ)、この1つの溶質の濃度を測定する。このため、複数の溶質の濃度を個々に測定する場合と比較して、溶質の濃度の測定を容易化することができる。
[9]幾つかの実施形態では、上記[6]から[8]の何れか1つに記載の構成において、
前記セルは、前記分離液体とは異なる補正用液体が充填されるように構成され、
前記光源は、前記補正用液体が充填された前記セルに前記光を照射するように構成され、
前記検出器は、前記補正用液体が充填された前記セルを通過した前記光である補正光を受光するように構成され、
前記光学式濃度測定装置は、前記検出器が受光した前記補正光に基づいて、前記検出器の検出値を補正するように構成される。
光学式濃度測定装置は、第1タイミングと第1タイミングより後の第2タイミングの両方で同じ濃度の溶質を測定したとしても、第1タイミングで測定した溶質の濃度が第2タイミングで測定した溶質の濃度と僅かに異なる場合がある。上記[9]に記載の構成によれば、補正用液体が充填されたセルを通過した補正光に基づいて、溶質の濃度は補正されるので、測定タイミングの違いによる影響を抑制することができる。
[10]幾つかの実施形態では、上記[6]から[9]の何れか1つに記載の構成において、
前記光学式濃度測定装置は、
前記セルと前記検出器との間に配置される校正液用セル(32)をさらに含み、
前記校正液用セルは、前記セルに前記分離液体が供給されていないときに、濃度が既知である校正液が供給され、
前記検出器は、前記分離液体が供給されていない前記セル、及び前記校正液が供給されている前記校正液用セルの両方を通過した前記光である校正光を受光するように構成され、
前記光学式濃度測定装置は、前記検出器が受光した前記校正光に基づいて、前記検出器の検出値を補正するように構成される。
光学式濃度測定装置の検出器は、光を受光する検出感度を維持することが容易ではない場合がある。上記[10]に記載の構成によれば、分離液体が供給されていないセル、及び校正液が供給されている校正液用セルの両方を通過した校正光に基づいて、検出器の検出値が補正されるので、検出感度の差を抑制することができる。
[11]幾つかの実施形態では、上記[1]から[10]の何れか1つに記載の構成において、
前記固液混合物は、微生物によって低分子化された低分子化物を含む。
本発明者らの知見によれば、低分子化物の溶質の濃度が予め設定された範囲内に含まれるのであれば、微生物による低分子化が好適な状態である。一方で、低分子化物の溶質の濃度がこの範囲外に含まれるのであれば、微生物による低分子化が不適な状態である。上記[11]に記載の構成によれば、低分子化物の溶質の濃度が測定されるので、この測定値に基づいて、微生物による低分子化が好適な状態であるか否かを速やかに知ることができる。
[12]幾つかの実施形態では、上記[11]に記載の構成において、
流通している前記低分子化物(fA)から前記固液混合物を採取する採取装置(42)をさらに備える。
上記[12]に記載の構成によれば、流通している低分子化物から固液混合物を採取するので、撹拌された状態の低分子化物から固液混合物を採取することができる。
[13]幾つかの実施形態では、上記[1]から[12]の何れか1つに記載の構成において、
前記固液混合物は、廃棄物が加水分解された改質物(Z1)を含む。
廃棄物を加水分解する条件は、改質物に含まれる溶質の濃度に基づいて決定されることがある。上記[13]に記載の構成によれば、改質物に含まれる溶質の濃度が測定されるので、この測定値に基づいて、廃棄物を加水分解する条件を速やかに決定することができる。
[14]本開示に係る廃棄物処理システム(50)は、
廃棄物を加水分解する少なくとも1つの改質装置(52)と、
前記少なくとも1つの改質装置で加水分解された前記廃棄物である改質物を微生物によって低分子化する微生物反応装置(100)と、
請求項1から13の何れか1つに記載の濃度測定システムと、
前記濃度測定装置の測定値に基づいて、前記微生物反応装置に供給される前記改質物の量及びタイミングを調整する調整装置(54)と、を備え、
前記固液混合物は、前記改質物および前記改質物が微生物によって低分子化された低分子化物のうちの少なくとも一方を含む。
上記[14]に記載の構成によれば、微生物反応装置を微生物による改質物の低分子化に好適な状態に維持し続けることができる。
[15]本開示に係る濃度測定方法は、
液体及び固体の混合物である固液混合物の前記液体に含まれる溶質の濃度を測定する濃度測定方法であって、
内部に前記液体が含侵可能な細孔が形成される多孔質体を用いて、前記固液混合物から前記液体を分離するステップ(S2)と、
前記固液混合物から分離された前記液体に含まれる前記溶質の濃度を測定するステップ(S6)と、を備える。
上記[15]に記載の方法によれば、多孔質体を固液混合物に接触させることで、多孔質体に形成される細孔に液体が含浸するので、固液混合物から液体を速やかに分離することができる。よって、固液混合物の液体に含まれる溶質の濃度を迅速に測定することができる。また、多孔質体は遠心分離装置と比較して費用が低いので、固液混合物から液体を分離するために準備する装置の費用を抑制できる。
[16]本開示に係る廃棄物処理方法は、
廃棄物を加水分解する加水分解ステップ(S52)と、
加水分解された前記廃棄物である改質物を微生物によって低分子化する低分子化ステップ(S54)と、
上記[15]に記載の濃度測定方法と、
測定された前記溶質の濃度に基づいて、前記低分子化ステップにおいて低分子化される前記改質物の量及びタイミングを調整する調整ステップ(S56)と、を備え、
前記固液混合物は、前記改質物および前記改質物が微生物によって低分子化された低分子化物のうちの少なくとも一方を含む。
上記[16]に記載の方法によれば、低分子化ステップにおいて微生物による改質物の低分子化に好適な状態を維持し続けることができる。
1 濃度測定システム
2 固液分離装置
4 希釈装置
6 濃度測定装置
8 多孔質体
10 細孔
12 脱水装置
14 不織布
16 セル
18 光源
20 検出器
24 光学式濃度測定装置
32 校正液用セル
34 洗浄ライン
42 採取装置
50 廃棄物処理システム
52 改質装置
54 調整装置
62 分離装置
64 易分解物タンク
66 難分解物タンク
100 バイオガス発酵槽(微生物反応装置)
A 固液混合物
X1 液体
X3 希釈液体
Y1 固体
Z1 改質物
Z2 易分解物
Z3 難分解物
f1 第1洗浄用流体
f2 第2洗浄用流体
f3 第3洗浄用流体

S2 固液分離ステップ
S4 希釈ステップ
S6 濃度測定ステップ
S52 加水分解ステップ
S54 低分子化ステップ
S56 調整ステップ

Claims (12)

  1. 液体及び固体の混合物である固液混合物の前記液体に含まれる溶質の濃度を測定する濃度測定システムであって、
    廃棄物が加水分解された改質物、および、微生物によって低分子化された低分子化物のうち少なくとも一方を含む前記固液混合物から前記液体を分離する固液分離装置と、
    前記固液分離装置で分離された前記液体に含まれる前記溶質の濃度を測定する濃度測定装置と、を備え、
    前記固液分離装置は、内部に前記液体が含侵可能な細孔が形成される多孔質体を含み、
    前記濃度測定装置は、
    前記固液分離装置で分離された前記液体である分離液体が供給されるセルと、
    前記セルに光を照射する光源と、
    前記セルを通過した前記光を受光する検出器と、
    を含む光学式濃度測定装置であり、前記検出器によって検出される吸光度を波長で微分して算出される吸光度変化量に基づいて、前記分離液体に含まれる前記溶質の濃度を測定する、
    濃度測定システム。
  2. 前記固液分離装置で分離された前記液体を希釈する希釈装置をさらに備え、
    前記濃度測定装置は、前記固液分離装置で分離され、且つ前記希釈装置で希釈された前記液体に含まれる前記溶質の濃度を測定する、
    請求項1に記載の濃度測定システム。
  3. 前記固液分離装置は、前記多孔質体から前記液体を脱水する脱水装置をさらに含む、
    請求項1又は2に記載の濃度測定システム。
  4. 前記固液分離装置は、不織布をさらに含み、
    前記不織布は、前記固液分離装置における前記液体の流通方向において、前記多孔質体の上流に配置される、
    請求項1から3の何れか一項に記載の濃度測定システム。
  5. 前記固液分離装置、及び前記濃度測定装置のうち少なくとも1つを洗浄するための洗浄用流体が流通する洗浄ラインをさらに備える、
    請求項1から4の何れか一項に記載の濃度測定システム。
  6. 前記光学式濃度測定装置は、予め設定された波長の範囲内にピークを有する吸光度変化量の面積の合計に基づいて、前記分離液体に含まれる前記溶質の濃度を測定する、
    請求項1から5の何れか一項に記載の濃度測定システム。
  7. 前記セルは、前記分離液体とは異なる補正用液体が充填されるように構成され、
    前記光源は、前記補正用液体が充填された前記セルに前記光を照射するように構成され、
    前記検出器は、前記補正用液体が充填された前記セルを通過した前記光である補正光を受光するように構成され、
    前記光学式濃度測定装置は、前記検出器が受光した前記補正光に基づいて、前記検出器の検出値を補正するように構成される、
    請求項からの何れか一項に記載の濃度測定システム。
  8. 前記光学式濃度測定装置は、
    前記セルと前記検出器との間に配置される校正液用セルをさらに含み、
    前記校正液用セルは、前記セルに前記分離液体が供給されていないときに、濃度が既知である校正液が供給され、
    前記検出器は、前記分離液体が供給されていない前記セル、及び前記校正液が供給されている前記校正液用セルの両方を通過した前記光である校正光を受光するように構成され、
    前記光学式濃度測定装置は、前記検出器が受光した前記校正光に基づいて、前記検出器の検出値を補正するように構成される、
    請求項からの何れか一項に記載の濃度測定システム。
  9. 前記固液混合物は、微生物によって低分子化された低分子化物を含み、
    流通している前記低分子化物前記固液混合物として採取する採取装置をさらに備える、
    請求項1から8の何れか一項に記載の濃度測定システム。
  10. 廃棄物を加水分解する少なくとも1つの改質装置と、
    前記少なくとも1つの改質装置で加水分解された前記廃棄物である改質物を微生物によって低分子化する微生物反応装置と、
    液体及び固体の混合物である固液混合物の前記液体に含まれる溶質の濃度を測定する濃度測定システムであって、
    前記固液混合物から前記液体を分離する固液分離装置と、
    前記固液分離装置で分離された前記液体に含まれる前記溶質の濃度を測定する濃度測定装置と、を備え、
    前記固液分離装置は、内部に前記液体が含侵可能な細孔が形成される多孔質体を含む、濃度測定システムと、
    前記濃度測定装置によって測定される前記溶質の前記濃度があらかじめ設定された範囲内に含まれるように、前記微生物反応装置に供給される前記改質物の量及びタイミングを調整する調整装置と、を備え、
    前記固液混合物は、前記改質物および前記改質物が微生物によって低分子化された低分子化物のうちの少なくとも一方を含む、
    廃棄物処理システム。
  11. 液体及び固体の混合物である固液混合物の前記液体に含まれる溶質の濃度を測定する濃度測定方法であって、
    内部に前記液体が含侵可能な細孔が形成される多孔質体を用いて、廃棄物が加水分解された改質物、および、微生物によって低分子化された低分子化物のうち少なくとも一方を含む前記固液混合物から前記液体を分離するステップと、
    前記固液混合物から分離された前記液体である分離液体を光学式濃度測定装置のセルに供給するステップと、
    前記光学式濃度測定装置の光源を用いて、前記セルに光を照射するステップと、
    前記光学式濃度測定装置の検出器を用いて、前記セルを通過した前記光を受光するステップと、
    前記検出器によって検出される吸光度を波長で微分して算出される吸光度変化量に基づいて、前記分離液体に含まれる前記溶質の濃度を測定するステップと、を備える、
    濃度測定方法。
  12. 廃棄物を加水分解する加水分解ステップと、
    加水分解された前記廃棄物である改質物を微生物によって低分子化する低分子化ステップと、
    液体及び固体の混合物である固液混合物の前記液体に含まれる溶質の濃度を測定する濃度測定方法であって、
    内部に前記液体が含侵可能な細孔が形成される多孔質体を用いて、前記固液混合物から前記液体を分離するステップと、
    前記固液混合物から分離された前記液体に含まれる前記溶質の濃度を測定するステップと、を含む濃度測定方法と、
    測定される前記溶質の前記濃度があらかじめ設定された範囲内に含まれるように、前記低分子化ステップにおいて低分子化される前記改質物の量及びタイミングを調整する調整ステップと、を備え、
    前記固液混合物は、前記改質物および前記改質物が微生物によって低分子化された低分子化物のうちの少なくとも一方を含む、
    廃棄物処理方法。
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