JP7539656B2 - 粉砕装置用容器及びこれを備えた粉砕装置 - Google Patents
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Description
錠剤等の被処理物の粉砕を行う方法として、回転刃のついたミルで行う方法の他、例えば被処理物を容器に入れ、この容器を自転及び公転させて被処理物の攪拌及び粉砕を行う装置を用いることが検討されている。
すなわち、従来、自転公転攪拌方式で粉砕を行う場合、粉砕補助を行うためのボールを入れてボールミルとする方法が提案されているが、粉砕後に粉末中からボールを除去するする必要があり、作業が手間であると共に、ボール混入によるコンタミネーションの問題もある。また、入れるボールの個数や大きさ等の条件設定が難しく、良好な粉砕を得ることが困難であった。
すなわち、この粉砕装置用容器では、破砕用板部が、筒状容器本体の内周面からも離間して配されているので、筒状容器本体の内周面から離間して回転する破砕用板部により発生した気流が筒状容器本体の内周面に当たり、筒状容器本体の内周面に破砕後の粉末が付着することを抑制可能である。
すなわち、この粉砕装置用容器では、複数の破砕用板部が、筒状容器本体の軸線を中心とした周方向に互いに等間隔で設置されているので、複数の破砕用板部により被処理物をさらに効率的に破砕可能であると共に、自転方向に均等に破砕用板部が配置されることで重量バランスが片寄らず、安定した回転が得られる。
すなわち、この粉砕装置用容器では、破砕用板部が、筒状容器本体の軸線側の側部に自転体の回転方向と反対側に折り返された折り返し部を有しているので、破砕用板部の強度を増すことができると共に、破砕用板部上への破砕粉末の付着を防止しながら、反対方向に破砕物を弾き飛ばすことができる。
すなわち、この粉砕装置用容器では、破砕用板部が、複数の貫通孔を有しているので、回転時、被処理物やその破砕物が破砕用板部上を移動すると共に攪拌用板材上を貫通孔に向かって流れる気流が発生することで、被処理物やその破砕物が貫通孔から抜け易くなり、破砕用板部への粉末の付着を抑制することができる。
すなわち、この粉砕装置用容器では、複数の破砕用板部が、その上部及び下部で互いに連結されているので、互いに高い強度を確保することできる。
すなわち、この粉砕装置用容器では、円弧板状部が、筒状容器本体の軸線方向の中心に向けて突出した突起部を有しているので、底面近傍で突出した突起部が周方向に回転することで、底面に滞留した粉砕物を運動させると共にさらに破砕することができる。
すなわち、この粉砕装置用容器では、主面を筒状容器本体の軸線側に向けて傾斜させて配しているので、傾斜した主面に当たった被処理物が筒状容器本体の中心部に弾き飛ばされ易くなり、高速かつ大量に被処理物を破砕することが可能となる。なお、低速かつ少量を破砕する場合は、主面を筒状容器本体の軸線側に向けて傾斜させず、自転の回転方向に対して直角に配置することが好ましい。
すなわち、この粉砕装置用容器では、破砕用板部が、蓋部に固定されているので、蓋部を筒状容器本体の上部に取り付けるだけで、破砕用板部も筒状容器本体内に設置することができると共に、蓋部を筒状容器本体の上部から取り外すだけで、破砕用板部も筒状容器本体から取り外すことができ、作業が容易となる。
すなわち、この粉砕装置用容器では、破砕用板部が筒状容器本体内に収納され筒状容器本体の上部を蓋部が閉塞して取り付けられた状態で、筒状容器本体内の底面及び蓋部内の天面の少なくとも一方に付勢力を有して押し付けられる固定用付勢部を備えているので、蓋部を筒状容器本体に取り付けるだけで、固定用付勢部による付勢力で筒状容器本体内に破砕用板部をより安定して固定することができる。したがって、ネジ固定等が不要であり、蓋部を取り外すと破砕用板部の固定が解除されるため、分解し易く、各部材の洗浄等も容易となる。
すなわち、この粉砕装置では、第1から第10の発明のいずれかの粉砕装置用容器を備えているので、被処理物を効率的に破砕・粉砕することができる。
すなわち、本発明の粉砕装置用容器及びこれを備えた粉砕装置によれば、破砕用板部が、自転体の回転方向に対して主面を向けていると共に筒状容器本体の軸線から離間して配されているので、回転する破砕用板部が錠剤等の被処理物に衝突し弾くと共に気流を発生させ、粉末の付着を抑制しつつ効率的に良好な破砕・粉砕を行うことができる。
したがって、本発明の粉砕装置用容器及び粉砕装置では、ボール等を使わずに、効率的に被処理物を粉砕することができ、錠剤等の粉砕に好適である。
なお、被処理物は、例えば錠剤等の固形物である。
本実施形態では、複数の破砕用板部7が、筒状容器本体5の軸線L0を中心とした周方向に互いに等間隔で設置されている。すなわち、本実施形態では、2つの長板状のフィンである破砕用板部7が筒状容器本体5の軸線L0を中心とした周方向に互いに180度反対側に平行に配置されている。
なお、1又は3以上の破砕用板部7を筒状容器本体5内に設置しても構わない。
本実施形態では、破砕用板部7の主面7aを、図8の(a)に示すように、筒状容器本体5の周方向に対して直角に配しているが、図8の(b)に示すように、自転体3の回転方向と反対方向に最大で45度傾けて配置してもよい。すなわち、被処理物Mや回転数等に応じて破砕用板部7(主面7a)の角度が設定される。
さらに、破砕用板部7は、複数の貫通孔7cを有している。
本実施形態では、4つの貫通孔7cが破砕用板部7の延在方向に互いに離間して並んで形成されている。
このように2つの破砕用板部7と上部連結部8Aと下部連結部8Bとにより、破砕攪拌部材8が構成されている。この破砕攪拌部材8は、1枚のステンレス等の金属板を曲げ加工して作製されている。
また、上部連結部8Aは、半円板状部8bと、2つの破砕用板部7の上部間に架け渡された帯状部8cとを備えている。
すなわち、上部連結部8Aには、蓋部6内の天井面に取り付けネジ6aでネジ止め可能なネジ孔8aが3つ形成されている。
なお、破砕用板部7は、蓋部6に固定することが好ましいが、筒状容器本体5内の底面に固定しても構わない。
なお、筒状容器本体5の内周面に突起を形成したり、筒状容器本体5内の底面や蓋部6内の天面に突起を設けたりすることで、より破砕効果が向上する。
なお、自転回転数が高い場合は気流が大きくなるため、隙間tを大きく設定し、自転回転数が低い場合は気流が小さくなるため、隙間tを小さく設定される。このため隙間tは、例えば0.5~5mmの範囲で設定することが好ましい。
なお、破砕用板部7の幅Wは、被処理物Mを大量に投入する場合は中心部の空間を大きくするために小さく設定し、少量投入の場合は破砕面である主面7aを大きくするために大きく設定される。このため破砕用板部7の幅Wは、例えば上記内径の1/10~1/3の範囲に設定することが好ましい。
本実施形態では、破砕用板部7が対角180度に2枚配置されているため、上部連結部8A及び下部連結部8Bが円周の半周のみを連結しているが、例えば破砕用板部7が周方向90度毎に配置されて4枚設けられる場合は、円周の1/4の1箇所のみか、その対角を含めた2箇所を上部連結部8A及び下部連結部8Bにより連結する。
複数の貫通孔7cは、縦方向(延在方向)にその直径の4倍程度の間隔で離間して配置される。
なお、本実施形態では、筒状容器本体5の内径が54mmであり、内寸高さが77mmである。
本実施形態では、例えば自転体3の回転数を公転体2の回転数と同じに設定することで、公転体2の回転数が1000rpmであるとき、自転体3の回転数が1000rpmに設定される。なお、回転エネルギーは回転数の二乗に比例する。
したがって、上記粉砕装置用容器1は、上部を内側に向けて傾斜して取り付けられ、自転軸線L2の角度θが、公転軸線L1に対して15度以下に設定されている。すなわち、筒状部22の軸線L3の角度も、公転軸線L1に対して15度以下に設定される。
本実施形態では、例えば自転軸線L2を公転軸線L1に対して内側に10度傾斜させている。
上記駆動源10はモータ等であり、回転軸10aには第1プーリー10bが固定されている。
回転ユニットである公転体2は、本体ベース11に立設された公転軸部11a回りに回転可能に支持されている。なお、公転軸部11aは、公転軸線L1と同軸に固定されている。
また、第1プーリー10bと第2プーリー12aとには、公転用ベルト13が巻回され、駆動源10の駆動力が第1プーリー10bから公転用ベルト13を介して第2プーリー12aに伝達され、公転体2が回転駆動される。すなわち、第1プーリー10b、公転用ベルト13、第2プーリー12aは、動力伝達機構9の一部を構成している。
上記自転体3は、自転軸部14を中心に自転用ベアリング15を介して回転可能な容器ホルダHと、容器ホルダHの下部外周部に自転軸線L2を中心にして設けられた自転用歯車16とを備えている。
自転軸線L2と同軸の自転軸部14は、公転軸線L1に対して所定の角度で内側に向けて15度以下で傾斜しており、本実施形態では10度に傾斜している。
上記容器ホルダHは、硬質材料で有底筒状に形成され、内部に粉砕装置用容器1が設置可能になっている。
また、公転軸部11aの先端部には、自転用マイタギア17が固定され、外周部に形成された歯部が一対の自転用歯車16にそれぞれ噛み合っている。すなわち、回転アーム12が回転すると、自転用マイタギア17に噛み合った自転用歯車16が回転し、自転体2が自転する。したがって、自転用ベアリング15及び自転用マイタギア17は、動力伝達機構9の一部を構成している。
この状態で駆動源10を駆動して回転軸10aを回転させると、第1プーリー10b、公転用ベルト13、第2プーリー12aを介して公転軸部11a回りに公転体2が公転する。このとき、回転しない公転軸部11aに自転用歯車16が噛み合っているため、自転用ベアリング15を介して自転用歯車16、容器ホルダH及び粉砕装置用容器1が自転する。なお、本実施形態では、例えば公転が右回りのとき、自転は左回りとなる。
上記公転により粉砕装置用容器1内の被処理物Mに遠心力が加わると共に自転により、粉砕装置用容器1内の被処理物Mが攪拌・粉砕される。
また、破砕用板部7が、筒状容器本体5の内周面からも離間して配されているので、筒状容器本体5の内周面から離間して回転する破砕用板部7により発生した気流が筒状容器本体5の内周面に当たり、筒状容器本体5の内周面に破砕後の粉末が付着することを抑制可能である。
また、破砕用板部7が、筒状容器本体5の軸線L0側の側部に自転体3の回転方向と反対側に折り返された折り返し部7bを有しているので、破砕用板部7の強度を増すことができると共に、破砕用板部7上への破砕粉末の付着を防止しながら、反対方向に破砕物を弾き飛ばすことができる。
また、破砕用板部7が、蓋部6に固定されているので、蓋部6を筒状容器本体5の上部に取り付けるだけで、破砕用板部7も筒状容器本体・内に設置することができると共に、蓋部6を筒状容器本体5の上部から取り外すだけで、破砕用板部7も筒状容器本体5から取り外すことができ、作業が容易となる。
なお、主面7aを筒状容器本体5の軸線L0側に向けて傾斜させて配することで、傾斜した主面7aに当たった被処理物Mが筒状容器本体5の中心部に弾き飛ばされ易くなり、高速かつ大量に被処理物Mを破砕することが可能となる。なお、低速かつ少量を破砕する場合は、主面7aを筒状容器本体5の軸線L0側に向けて傾斜させず、自転の回転方向に対して直角に配置することが好ましい。
本実施形態の粉砕装置100では、上記粉砕装置用容器1を備えているので、被処理物Mを効率的に破砕・粉砕することができる。
すなわち、第2実施形態では、上部連結部28A及び下部連結部28Bの中央部が空けられている。なお、下部連結部28Bは、それ自体が円弧板状部となっている。
上部連結部28Aは、筒状容器本体5の軸線L0を中心とした周方向の半周に延在する円弧板状部28bと、2つの破砕用板部7の上部間に架け渡された帯状部28cとを備えている。
このように第2実施形態の粉砕装置用容器21では、上部連結部28A及び下部連結部28Bの中央部を空けていることにより、気流を有効的に発生させることができる。
すなわち、第2実施形態では、破砕攪拌部材28を筒状容器本体5内に収納した状態で蓋部6を筒状容器本体5の上部に取り付けた際に、破砕攪拌部材28の上下(上部連結部28A及び下部連結部28B)が蓋部6内の天面と筒状容器本体5内の底面とに挟まれて固定される。
なお、帯状部28c上には、蓋部6内の天面に当接する凸部28dが形成されている。
すなわち、第3実施形態では、破砕用板部7が筒状容器本体5内に収納され筒状容器本体5の上部を蓋部6が閉塞して取り付けられた状態で、筒状容器本体5内の底面及び蓋部6内の天面の少なくとも一方に付勢力を有して押し付けられる固定用付勢部38aを備えている。
この固定用付勢部38aは、蓋部6を締めた状態で蓋部6内の天井面に付勢状態で当接し、蓋部6の締め込み力に応じて生じる付勢力及び摩擦力によって破砕攪拌部材38全体を筒状容器本体5内に固定するものである。
なお、固定用付勢部38aの上面に、被処理物Mに接触し難いように、固定用付勢部38aよりも小さくフッ素シート等を貼り付けても構わない。
すなわち、第4実施形態では、凸部28dからステンレス等で形成された棒状の固定用付勢部48aがやや斜め上方に向けて突出している。
したがって、第4実施形態の粉砕装置用容器41では、バネ性を有した固定用付勢部48aにより、蓋部6を締めた状態で蓋部6内の天井面に対してより強く付勢力が生じ、破砕攪拌部材48全体を筒状容器本体5内により安定して固定することができる。
すなわち、第5実施形態では、下部連結部58Bの中間部から半径方向内側に僅かに突出した位置から筒状容器本体5の軸線方向の中心に向けて立設した突起部58eが設けられている。
なお、第5実施形態の破砕用板部57には、折り返し部が設けられていない。
なお、この場合、破砕攪拌部材58を蓋部6に固定する場合よりも、安価に作製することができる。
Claims (13)
- 公転軸線を中心に回転可能な公転体と、前記公転体に保持されて自転軸線を中心に回転可能な自転体と、前記公転体と前記自転体とを回転駆動する駆動機構とを備えた粉砕装置に用いる容器であって、
前記自転体に取り付けられ被処理物を収納可能であり、
軸線が前記自転軸線と同じに設定される有底の筒状容器本体と、
前記筒状容器本体の上部を閉塞可能な蓋部と、
前記筒状容器本体内に設置され前記筒状容器本体の軸線に沿って延在する破砕用板部とを備え、
前記破砕用板部が、前記自転体の回転方向に対して主面を向けていると共に前記筒状容器本体の軸線から離間して配され、
前記筒状容器本体の中心部に空間が形成され、
前記被処理物が、錠剤であり、
前記駆動機構が、前記自転体を前記公転体の回転数以上で回転させ、
前記自転軸線の角度が、前記公転軸線に対して15度以下に設定されて使用されることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項1に記載の粉砕装置用容器において、
前記破砕用板部が、前記筒状容器本体の内周面からも離間して配されていることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項1又は2に記載の粉砕装置用容器において、
複数の前記破砕用板部が、前記筒状容器本体の軸線を中心とした周方向に互いに等間隔で設置されていることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の粉砕装置用容器において、
前記破砕用板部が、前記筒状容器本体の軸線側の側部に前記自転体の回転方向と反対側に折り返された折り返し部を有していることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の粉砕装置用容器において、
前記破砕用板部が、複数の貫通孔を有していることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の粉砕装置用容器において、
複数の前記破砕用板部が、その上部及び下部で互いに連結され、
複数の前記破砕用板部の上部を連結する上部連結部と、
複数の前記破砕用板部の下部を連結する下部連結部と、を備えていることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項6に記載の粉砕装置用容器において、
前記下部連結部が、前記筒状容器本体の内周面に沿って延在する円弧板状部を有し、
前記円弧板状部が、前記筒状容器本体の軸線方向の中心に向けて突出した突起部を有していることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の粉砕装置用容器において、
前記破砕用板部が、前記主面を前記筒状容器本体の軸線側に向けて傾斜させて配していることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の粉砕装置用容器において、
前記破砕用板部が、前記蓋部に固定されていることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の粉砕装置用容器において、
前記破砕用板部が前記筒状容器本体内に収納され前記筒状容器本体の上部を前記蓋部が閉塞して取り付けられた状態で、前記筒状容器本体内の底面及び前記蓋部内の天面の少なくとも一方に付勢力を有して押し付けられる固定用付勢部を備えていることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項6に記載の粉砕装置用容器において、
前記上部連結部及び前記下部連結部の少なくとも一方が、前記筒状容器本体の軸線方向の中心に向けて突出した部分を有していることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 請求項6又は11のいずれか一項に記載の粉砕装置用容器において、
複数の前記破砕用板部と前記上部連結部と前記下部連結部とにより破砕攪拌部材が構成され、前記破砕攪拌部材が、1枚の金属板を曲げ加工して作製されていることを特徴とする粉砕装置用容器。 - 公転軸線を中心に回転可能な公転体と、
前記公転体に保持されて自転軸線を中心に回転可能な自転体と、
前記公転体と前記自転体とを回転駆動する駆動機構と、
請求項1から12のいずれか一項に記載の粉砕装置用容器とを備えていることを特徴とする粉砕装置。
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