JP7544651B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的は俯瞰画像上に作業領域の境界線を設定した場合に旋回動作を行っても作業領域の境界を正しい位置に表示できる建設機械を提供することにある。
図1は,本発明の実施形態に係る油圧ショベル(建設機械)1の側面図であり,図2はその上面図である。油圧ショベル1は,走行体4と,その上部に取り付けられた旋回体3と,複数のフロント部材20,21,22を連結して構成され旋回体3に回動可能に取り付けられた多関節型のフロント作業装置2とを備えている。
図3は本実施形態の油圧ショベル1に搭載された油圧制御システムのシステム構成図である。なお,上記で既に説明した部分については適宜説明を省略することがある。
<操作入力装置>
一般に油圧ショベルでは操作レバー33a,33cが倒された量(傾倒量)が大きいほど,各油圧アクチュエータ20A,21A,22A,38,41の動作速度が速くなるように設定されており,オペレータは操作レバー33a,33cを倒す量を変更することにより,各油圧アクチュエータ20A,21A,22A,38,41の動作速度を変更して油圧ショベル1を動作させる。
メインコントローラ34に接続されている姿勢センサとしては,旋回体3の姿勢を検出するためのIMUセンサ30S(第1姿勢センサ)と,フロント作業装置2の姿勢を検出するための3つのIMUセンサ20S,21S,22S(第3姿勢センサ)と,旋回体3と走行体4の相対角度φを検出するための旋回角度センサ40S(第2姿勢センサ)とがある。このうちIMUセンサ(旋回体)30S,IMUセンサ(ブーム)20S,IMUセンサ(アーム)21S,IMUセンサ(バケット)22Sは,それぞれ角速度センサと加速度センサと傾斜角センサとして機能し得る。これらのIMUセンサによりそれぞれの設置位置における角速度と加速度データと傾斜角データを得ることができる。ブーム20,アーム21,バケット22,ブームシリンダ20A,アームシリンダ21A,バケットシリンダ22A,第1リンク部材22B,第2リンク部材22C,および旋回体3は,それぞれ回動(旋回)できるように取り付けられているので,各部の寸法と機械的なリンク関係とから,ブーム20,アーム21,バケット22,および旋回体3の車体座標系における姿勢や位置を算出することができる。なお,ここで示した姿勢及び位置の検出方法は一例であり,フロント作業装置2の各部の相対角度を直接計測するものや,ブームシリンダ20A,アームシリンダ21A,バケットシリンダ22Aのストロークを検出して油圧ショベル1の各部の姿勢及び位置を算出してもよい。
図4はメインコントローラ34の構成図である。メインコントローラ34は,例えば図示しないCPU(Central Processing Unit)と,CPUによる処理を実行するための各種プログラムを格納するROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disc Drive)などの記憶装置と,CPUがプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)とを含むハードウェアを用いて構成されている。このように記憶装置に格納されたプログラムを実行することで,姿勢演算部710,作業領域演算部720,表示補正部730,合成画像生成部910,画像合成処理部930,動作指令部310として機能する。次に各部が行う処理の詳細について説明する。
姿勢演算部710は,旋回角度センサ40S(第2姿勢センサ)から出力される検出信号に基づいて旋回体3と走行体4の相対角度φを演算する。演算された相対角度φは表示補正部730に出力される。
作業領域演算部720は,作業領域設定装置100から入力される作業領域59の位置データに基づいて作業領域59の境界線60の位置を演算する。ここで演算される境界線60の位置は,作業領域設定装置100を介して作業領域59が設定されたときの旋回体3の位置を基準とした境界線60の位置であり,以下では作業領域59が設定されたときの旋回体3に係る位置を「初期位置」と称することがある。例えば,図5のように走行体4の前方向と旋回体3の前方向が一致した姿勢(相対角度φ=0の姿勢)で作業領域59が設定された場合には,そのときの旋回体3の姿勢を基準にして作業領域59が設定される。初期位置における旋回体3と走行体4の相対角度φを初期角度φ0と定義すると,作業領域演算部720は初期角度φ0を表示補正部730に出力する。
合成画像生成部910は,3つのカメラ71,72,73から出力される3つの撮像画像から1枚の合成画像(俯瞰画像)701を生成する部分である。図6に示すように,3つのカメラ71,72,73は,それぞれ,隣り合う2つのカメラによる撮像画像が重複する重複領域11が形成されるように配置されている。
表示補正部730は,作業領域演算部720から出力された初期角度φ0と,姿勢演算部710から出力された相対角度φとに基づいて,旋回体3と走行体4の相対角度φが初期角度φ0から変更されているか否か(すなわち「相対角度φ-初期角度φ0=Δφ≠0」が成立して差分が生じているか否か)を判定する。旋回体3と走行体4の相対角度φが初期角度φ0から変更されている場合(旋回体3が初期位置から旋回した場合)には,表示補正部730は,モニタ画面上における作業領域59の境界線60と走行体アイコン704の位置(回転角度)の補正を行う。具体的には,表示補正部730は,旋回体3の旋回中心回りに境界線60と走行体アイコン704を当該差分が生じた方向と逆方向に回転させる(つまり,-Δφだけ回転させる)。一方,相対角度φが初期角度φ0から変更されていない場合(Δφ=0の場合)には,これらの補正を行わない(すなわち境界線60と走行体4の位置は初期位置のまま保持される)。このように初期角度φ0からの相対角度φの変化の有無は,境界線60と走行体4の位置の補正の有無に一致する。
画像合成処理部930は,合成画像生成部910で生成された旋回体アイコン703を含む合成画像701の上に,表示補正部730で補正された境界線60と走行体アイコン704を表示して画像の合成処理を行う。ただし,操作センサ33bを介して走行体4の走行が検出された場合には,これらに図10のメッセージ75(後述)が追加されることがある。ここで合成処理が行われた画像はモニタ110の画面上に表示される。なお,合成画像701(モニタ110の画面)上における境界線60の位置の補正は,モニタ110への境界線60の表示後に行っても良いし,モニタ110への境界線60の表示前や表示と同時に行っても良い。また,合成画像701上における境界線60の位置の補正の実行は,作業領域設定装置100による作業領域59の設定後に行っても良い。
動作指令部310は,フロント作業装置2,旋回体3又は走行体4と境界線60との最短距離dと,操作センサ33bの出力とに基づいて,該当する油圧アクチュエータ20A,21A,22A,38,41に係る電磁制御弁35aの駆動に必要な動作指令値を演算する。最短距離dは,表示補正部730から出力される境界線60の位置(初期位置または補正位置)に基づいて演算される。すなわち,相対角度φが初期角度φ0から変化した場合には境界線60の補正位置に基づいて演算され,相対角度φが初期角度φ0で保持されている場合には境界線60の初期位置に基づいて演算される。
モニタ110は,図5や図8に示したように作業領域59の境界線60と油圧ショベル(建設機械)1の位置関係を画面に表示する。
図11は,図4でメインコントローラ34内に示した各部のうち主にモニタ110の画面制御の流れの一例を説明したメインコントローラ34が実行する処理のフローチャートである。以下では,図4に示したメインコントローラ34内の各部を主語として各処理(ステップS100-S200)を説明する場合があるが,各処理を実行するハードウェアはメインコントローラ34である。また,各部の処理の詳細な説明は上記の各部の説明箇所に記載されていることがある。
(1)上記のように構成した油圧ショベル1には,旋回体3を走行体4の相対角度φを検出する旋回角度センサ40Sと,旋回角度センサ40Sによって検出される相対角度φに基づいてモニタ画面上の合成画像701上における作業領域59の境界線60の位置を補正するメインコントローラ34とが備えられている。これにより旋回体3を旋回させても,旋回角度センサ40Sによって検出される相対角度φに基づいて境界線60のモニタ画面上の位置が補正されるので,オペレータは油圧ショベル1と境界線60の位置関係をモニタ画面上で正確に把握できる。
上記では旋回体3を基準にして作業領域59の境界線60を設定したが,走行体4を基準にして作業領域59の境界線60を設定しても良い。
Claims (6)
- 走行体と,
前記走行体の上部に旋回可能に取り付けられた旋回体と,
前記旋回体に取り付けられた作業装置と,
作業領域を前記旋回体を基準にして設定する作業領域設定装置と,
前記走行体,前記旋回体及び前記作業装置のうち少なくともいずれか1つが前記作業領域から逸脱することを防止するコントローラとを備えた建設機械において,
モニタと,
前記旋回体に取り付けられ前記旋回体の周囲の画像を撮影する複数のカメラと,
前記旋回体と前記走行体の相対角度を検出する角度センサとを備え,
前記コントローラは,前記複数のカメラの撮影画像に基づいて前記旋回体を真上から見た合成画像を生成し,前記作業領域設定装置により設定された前記作業領域の境界線を前記合成画像と重ねて前記モニタに表示させると共に,前記作業領域設定装置による前記作業領域の設定後は,前記モニタに表示されている前記合成画像上の前記境界線の位置を,前記角度センサにより検出された前記相対角度に基づいて補正する
ことを特徴とする建設機械。 - 請求項1の建設機械において,
前記コントローラは,前記旋回体の旋回中心を中心にして前記境界線を前記相対角度の分だけ前記相対角度が生じた方向と反対側に回転させることで前記モニタにおける前記境界線の位置を補正する
ことを特徴とする建設機械。 - 請求項1の建設機械において,
前記走行体の動作の有無を検出する動作センサを備え,
前記コントローラは,前記動作センサによって前記走行体が動作することが検出された場合には,前記モニタに前記作業領域の再設定を促す旨を表示する
ことを特徴とする建設機械。 - 請求項1の建設機械において,
前記複数のカメラは,それぞれ,前記旋回体の左側,右側,及び後側を撮影しており,
前記コントローラは,前記複数のカメラによって撮影された前記旋回体の左側,右側,及び後側の撮影画像に基づいて前記合成画像を生成し,前記合成画像において前記撮影画像が存在しない前記旋回体の前側の領域に表示される前記境界線を前記モニタ上で強調表示する
ことを特徴とする建設機械。 - 請求項1の建設機械において,
前記コントローラは,前記旋回体の幅方向と直交し前記旋回体の旋回中心を通過する直線上において,所定の位置から前記境界線までの距離を演算し,前記モニタに表示させる
ことを特徴とする建設機械。 - 請求項1の建設機械において,
前記コントローラは,前記相対角度に基づいて前記合成画像上における前記走行体の画像の位置を補正した前記モニタに前記走行体の画像を表示させる
ことを特徴とする建設機械。
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