JP7547713B2 - 射出成形機システム、射出成形機 - Google Patents
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Description
本開示は、射出成形機システム等に関する。
例えば、射出成形機と外部の装置(例えば、射出成形機を管理する管理装置や射出成形機(スレーブ)を外部から制御する他の射出成形機(マスタ)との間でデータのやり取りが行われる場合がある(特許文献1参照)。
この場合、例えば、射出成形機から受信されるデータを用いて、外部の装置の制御下で射出成形機を動作させることができる。また、例えば、射出成形機から受信されるデータを用いて、射出成形機に関する診断等のデータ分析を行うことができる。
また、例えば、射出成形機の内部の制御装置と周辺デバイス(例えば、電動アクチュエータを駆動するドライバや電動アクチュエータの動作等を検出するセンサ等)との間でデータのやり取りが行われる場合がある(例えば、特許文献2参照)。
この場合、例えば、周辺デバイスから受信されるデータを用いて、制御装置の制御下で、電動アクチュエータを制御し、射出成形機を動作させることができる。また、例えば、周辺デバイスから受信されるデータを用いて、射出成形機に関する診断等のデータ分析を行うことができる。
しかしながら、データのやり取り行う双方の間でバージョンの不整合が生じる場合がある。例えば、何れか一方が故障等により交換されたり初期化されたりすると、最新のバージョンではなくなり、何れか他方との間でバージョンの不整合が生じる場合がある。そのため、データのやり取り行う双方の間でデータの互換性が確保されず、やり取りされるデータに基づく射出成形機に関する制御や診断等を適切に行うことができない可能性がある。その結果、不適切な制御により誤動作が生じたり、故障等が適切に認識されなかったりすることで、射出成形機の適切な動作の確保が困難になる可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、より適切な動作を射出成形機に行わせることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
所定の装置と、
前記所定の装置と通信可能に接続され、前記所定の装置との間で、データの送信及び受信の少なくとも一方を行う第1の射出成形機と、を備え、
前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知、及びバージョンの不整合を解消させる処理の少なくとも一方を行う、
射出成形機システムが提供される。
所定の装置と、
前記所定の装置と通信可能に接続され、前記所定の装置との間で、データの送信及び受信の少なくとも一方を行う第1の射出成形機と、を備え、
前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知、及びバージョンの不整合を解消させる処理の少なくとも一方を行う、
射出成形機システムが提供される。
また、本開示の他の実施形態では、
第1の装置と、
前記第1の装置と通信可能に接続され、前記第1の装置との間で、データの送信及び受信の少なくとも一方を行う第2の装置と、を備え、
前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知、及びバージョンの不整合を解消させる処理の少なくとも一方を行う、
射出成形機が提供される。
第1の装置と、
前記第1の装置と通信可能に接続され、前記第1の装置との間で、データの送信及び受信の少なくとも一方を行う第2の装置と、を備え、
前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知、及びバージョンの不整合を解消させる処理の少なくとも一方を行う、
射出成形機が提供される。
上述の実施形態によれば、より適切な動作を射出成形機に行わせることが可能な技術を提供することができる。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
[射出成形機管理システムの構成]
まず、図1、図2を参照して、本実施形態に係る射出成形機管理システム(以下、単に「管理システム」)SYS(射出成形機システムの一例)の構成について説明する。
まず、図1、図2を参照して、本実施形態に係る射出成形機管理システム(以下、単に「管理システム」)SYS(射出成形機システムの一例)の構成について説明する。
図1、図2は、本実施形態に係る管理システムSYSの一例を示す図である。具体的には、図1には、射出成形機1の型開完了時の状態を示す側面断面図が描画され、図2には、射出成形機1の型締時の状態を示す側面断面図が描画される。以下、本実施形態の図中において、X軸、Y軸、及びZ軸は互いに垂直であり、X軸の正負方向(以下、単に「X方向」)及びY軸の正負方向(以下、単に「Y方向」)は水平方向を表し、Z軸の正負方向(以下、単に「Z方向」)は鉛直方向を表す。
管理システムSYSは、複数(本例では、3台)の射出成形機1と、管理装置2とを含む。
尚、管理システムSYSに含まれる射出成形機1は、1台や2台であってもよいし、4台以上であってもよい。
<射出成形機の構成>
射出成形機1は、成形品を得るための一連の動作を行う。
射出成形機1は、成形品を得るための一連の動作を行う。
また、射出成形機1は、所定の通信回線NWを通じて、管理装置2と通信可能に接続される。また、射出成形機1は、通信回線NWを通じて、他の射出成形機1と通信可能に接続されてもよい。通信回線NWは、例えば、射出成形機1が設置される工場内のローカルネットワーク(LAN:Local Area Network)を含む。ローカルネットワークは、有線であってもよいし、無線であってよいし、その両方を含む態様であってもよい。また、通信回線NWは、例えば、射出成形機1が設置される工場の外部の広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)を含んでもよい。広域ネットワークには、例えば、基地局を末端とする移動体通信網が含まれてよい。移動体通信網は、例えば、LTE(Long Term Evolution)を含む4G(4th Generation)や5G(5th Generation)等に対応していてよい。また、広域ネットワークには、例えば、通信衛星を利用する衛星通信網が含まれてもよい。また、広域ネットワークには、例えば、インターネット網が含まれてもよい。また、通信回線NWは、例えば、ブルートゥース(登録商標)通信やWiFi通信等に対応する近距離無線通信回線であってもよい。
例えば、射出成形機1は、通信回線NWを通じて、管理装置2に射出成形機1の稼働状態に関するデータ(以下、「稼働状態データ」)を送信(アップロード)する。これにより、管理装置2(或いは、その管理者や作業者等)は、稼働状態を把握し、射出成形機1のメンテナンスのタイミングや射出成形機1の稼働スケジュール等を管理することができる。また、管理装置2は、射出成形機1の稼働状態データに基づき、射出成形機1の制御に関するデータ(例えば、成形条件等)を生成し、射出成形機1に送信することにより、外部から射出成形機1に関する制御を行うことができる。
また、例えば、射出成形機1は、マスタ機として、通信回線NWを通じて、スレーブ機としての他の射出成形機1の動作を監視したり、制御したりしてもよい。具体的には、射出成形機1(スレーブ機)は、通信回線NWを通じて、稼働状態データを射出成形機1(マスタ機)に送信してよい。これにより、射出成形機1(マスタ機)は、他の射出成形機1(スレーブ機)の動作を監視することができる。また、射出成形機1(マスタ機)は、稼働状態データに基づき、他の射出成形機1(スレーブ機)の動作状態を把握しながら、動作に関する制御指令を、通信回線NWを通じて、他の射出成形機1(スレーブ機)に送信してもよい。これにより、射出成形機1(マスタ機)は、他の射出成形機1(スレーブ機)の動作を制御することができる。
射出成形機1は、型締装置100と、エジェクタ装置200と、射出装置300と、移動装置400と、制御装置700とを含む。
<<型締装置>>
型締装置100は、金型装置10の型閉、型締、及び型開を行う。型締装置100は、例えば、横型であって、型開閉方向が水平方向である。型締装置100は、固定プラテン110、可動プラテン120、トグルサポート130、タイバー140、トグル機構150、型締モータ160、運動変換機構170、及び型厚調整機構180を有する。
型締装置100は、金型装置10の型閉、型締、及び型開を行う。型締装置100は、例えば、横型であって、型開閉方向が水平方向である。型締装置100は、固定プラテン110、可動プラテン120、トグルサポート130、タイバー140、トグル機構150、型締モータ160、運動変換機構170、及び型厚調整機構180を有する。
以下、型締装置100の説明では、型閉時の可動プラテン120の移動方向(図1及び図2中右方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(図1及び図2中左方向)を後方として説明する。
固定プラテン110は、フレームFrに対し固定される。固定プラテン110における可動プラテン120との対向面に固定金型11が取付けられる。
可動プラテン120は、フレームFrに対し型開閉方向に移動自在とされる。フレームFr上には、可動プラテン120を案内するガイド101が敷設される。可動プラテン120における固定プラテン110との対向面に可動金型12が取付けられる。
固定プラテン110に対し可動プラテン120を進退させることにより、型閉、型締、型開が行われる。
金型装置10は、固定プラテン110に対応する固定金型11と、可動プラテン120に対応する可動金型12とを含んで構成される。
トグルサポート130は、固定プラテン110と所定の間隔Lをおいて連結され、フレームFr上に型開閉方向に移動自在に載置される。トグルサポート130は、例えば、フレームFr上に敷設されるガイドに沿って移動自在とされてよい。この場合、トグルサポート130のガイドは、可動プラテン120のガイド101と共通であってもよい。
尚、固定プラテン110がフレームFrに対し固定され、トグルサポート130がフレームFrに対し型開閉方向に移動自在とされるが、トグルサポート130がフレームFrに対し固定され、固定プラテン110がフレームFrに対し型開閉方向に移動自在とされてもよい。
タイバー140は、固定プラテン110とトグルサポート130とを型開閉方向に間隔Lをおいて連結する。タイバー140は、複数本(例えば、4本)用いられてよい。各タイバー140は、型開閉方向に平行とされ、型締力に応じて伸びる。少なくとも1本のタイバー140には、タイバー140の歪を検出するタイバー歪検出器141が設けられる。タイバー歪検出器141は、例えば、歪みゲージである。タイバー歪検出器141は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。タイバー歪検出器141の検出結果は、例えば、型締力の検出等に用いられる。
尚、タイバー歪検出器141に代えて、或いは、加えて、型締力を検出するために利用可能な任意の型締力検出器が用いられてもよい。例えば、型締力検出器は、歪みゲージ式に限定されず、圧電式、容量式、油圧式、電磁式等であってもよく、その取付け位置もタイバー140に限定されない。
トグル機構150は、可動プラテン120とトグルサポート130との間に配設され、トグルサポート130に対し可動プラテン120を型開閉方向に移動させる。トグル機構150は、クロスヘッド151、一対のリンク群等で構成される。各リンク群は、ピン等で屈伸自在に連結される第1リンク152及び第2リンク153を有する。第1リンク152は可動プラテン120に対しピン等で揺動自在に取付けられ、第2リンク153はトグルサポート130に対しピン等で揺動自在に取付けられる。第2リンク153は、第3リンク154を介してクロスヘッド151に取付けられる。トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させると、第1リンク152及び第2リンク153が屈伸し、トグルサポート130に対し可動プラテン120が進退する。
尚、トグル機構150の構成は、図1及び図2に示す構成に限定されない。例えば、図1及び図2では、各リンク群の節点の数が5つであるが、4つでもよく、第3リンク154の一端部が、第1リンク152と第2リンク153との節点に結合されてもよい。
型締モータ160は、トグルサポート130に取付けられており、トグル機構150を作動させる。型締モータ160は、トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させることにより、第1リンク152及び第2リンク153を屈伸させ、トグルサポート130に対し可動プラテン120を進退させる。型締モータ160は、運動変換機構170に直結されるが、ベルトやプーリ等を介して運動変換機構170に連結されてもよい。
運動変換機構170は、型締モータ160の回転運動をクロスヘッド151の直線運動に変換する。運動変換機構170は、ねじ軸171と、ねじ軸171に螺合するねじナット172とを含む。ねじ軸171と、ねじナット172との間には、ボールまたはローラが介在してよい。
型締装置100は、制御装置700による制御下で、型閉工程、型締工程、型開工程等を行う。
型閉工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定速度で型閉完了位置まで前進させることにより、可動プラテン120を前進させ、可動金型12を固定金型11にタッチさせる。クロスヘッド151の位置や速度は、例えば、型締モータエンコーダ161等を用いて検出される。型締モータエンコーダ161は、型締モータ160の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。
尚、クロスヘッド151の位置を検出するクロスヘッド位置検出器、及び、クロスヘッド151の速度を検出するクロスヘッド速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。また、可動プラテン120の位置を検出する可動プラテン位置検出器、および可動プラテン120の速度を検出する可動プラテン速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。
型締工程では、型締モータ160をさらに駆動してクロスヘッド151を型閉完了位置から型締位置までさらに前進させることで型締力を生じさせる。型締時に可動金型12と固定金型11との間にキャビティ空間14が形成され、射出装置300がキャビティ空間14に液状の成形材料を充填する。充填された成形材料が固化されることで、成形品が得られる。キャビティ空間14の数は複数でもよく、その場合、複数の成形品が同時に得られる。
型開工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定速度で型開完了位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、可動金型12を固定金型11から離間させる。その後、エジェクタ装置200が可動金型12から成形品を突き出す。
型閉工程及び型締工程における設定条件は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、型閉工程および型締工程におけるクロスヘッド151の速度や位置(型閉開始位置、速度切替位置、型閉完了位置、および型締位置を含む)や型締力等は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型閉開始位置、速度切替位置、型閉完了位置、および型締位置は、後側から前方に向けてこの順で並び、速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、速度が設定される。速度切替位置は、1つでもよいし、複数でもよい。速度切替位置は、設定されなくてもよい。型締位置と型締力とは、いずれか一方のみが設定されてもよい。
また、型開工程における設定条件も同様に設定される。例えば、型開工程におけるクロスヘッド151の速度や位置(型開開始位置、速度切替位置、および型開完了位置を含む)は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型開開始位置、速度切替位置、および型開完了位置は、前側から後方に向けて、この順で並び、速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、速度が設定される。速度切替位置は、1つでもよいし、複数でもよい。速度切替位置は、設定されなくてもよい。型開開始位置と型締位置とは同じ位置であってよい。また、型開完了位置と型閉開始位置とは同じ位置であってよい。
尚、クロスヘッド151の速度や位置等の代わりに、可動プラテン120の速度や位置等が設定されてもよい。また、クロスヘッドの位置(例えば、型締位置)や可動プラテンの位置の代わりに、型締力が設定されてもよい。
トグル機構150は、型締モータ160の駆動力を増幅して可動プラテン120に伝える。その増幅倍率は、トグル倍率とも呼ばれる。トグル倍率は、第1リンク152と第2リンク153とのなす角(以下、「リンク角度」)θに応じて変化する。リンク角度θは、クロスヘッド151の位置から求められる。リンク角度θが180°のとき、トグル倍率が最大になる。
金型装置10の交換や金型装置10の温度変化等により金型装置10の厚さが変化した場合、型締時に所定の型締力が得られるように、型厚調整が行われる。型厚調整では、例えば、可動金型12が固定金型11にタッチする型タッチの時点でトグル機構150のリンク角度θが所定の角度になるように、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整する。
型締装置100は、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整することで、型厚調整を行う型厚調整機構180を有する。型厚調整機構180は、タイバー140の後端部に形成されるねじ軸181と、トグルサポート130に回転自在に保持されるねじナット182と、ねじ軸181に螺合するねじナット182を回転させる型厚調整モータ183とを有する。
ねじ軸181及びねじナット182は、タイバー140ごとに設けられる。型厚調整モータ183の回転は、回転伝達部185を介して複数のねじナット182に伝達されてよい。複数のねじナット182を同期して回転できる。
尚、回転伝達部185の伝達経路を変更することで、複数のねじナット182を個別に回転することも可能である。
回転伝達部185は、例えば、歯車等で構成される。この場合、各ねじナット182の外周に受動歯車が形成され、型厚調整モータ183の出力軸には駆動歯車が取付けられ、複数の受動歯車及び駆動歯車と噛み合う中間歯車がトグルサポート130の中央部に回転自在に保持される。
尚、回転伝達部185は、歯車の代わりに、ベルトやプーリ等で構成されてもよい。
型厚調整機構180の動作は、制御装置700によって制御される。制御装置700は、型厚調整モータ183を駆動して、ねじナット182を回転させることで、ねじナット182を回転自在に保持するトグルサポート130の固定プラテン110に対する位置を調整し、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整する。
間隔Lは、型厚調整モータエンコーダ184を用いて検出する。型厚調整モータエンコーダ184は、型厚調整モータ183の回転量や回転方向を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。型厚調整モータエンコーダ184の検出結果は、トグルサポート130の位置や間隔Lの監視や制御に用いられる。
尚、トグルサポート130の位置を検出するトグルサポート位置検出器、および間隔Lを検出する間隔検出器は、型厚調整モータエンコーダ184に限定されず、一般的なものを使用できる。
型厚調整機構180は、互いに螺合するねじ軸181とねじナット182の一方を回転させることで、間隔Lを調整する。複数の型厚調整機構180が用いられてもよく、複数の型厚調整モータ183が用いられてもよい。
尚、本実施形態の型締装置100は、型開閉方向が水平方向である横型であるが、型開閉方向が上下方向である竪型でもよい。
また、本実施形態の型締装置100は、駆動源として、型締モータ160を有するが、型締モータ160の代わりに、油圧シリンダを有してもよい。また、型締装置100は、型開閉用にリニアモータを有し、型締用に電磁石を有してもよい。
<<エジェクタ装置>>
エジェクタ装置200は、金型装置10から成形品を突き出す。エジェクタ装置200は、エジェクタモータ210、運動変換機構220、及びエジェクタロッド230等を有する。
エジェクタ装置200は、金型装置10から成形品を突き出す。エジェクタ装置200は、エジェクタモータ210、運動変換機構220、及びエジェクタロッド230等を有する。
以下、エジェクタ装置200の説明では、型締装置100の説明と同様に、型閉時の可動プラテン120の移動方向(図1及び図2中右方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(図1及び図2中左方向)を後方として説明する。
エジェクタモータ210は、可動プラテン120に取付けられる。エジェクタモータ210は、運動変換機構220に直結されるが、ベルトやプーリ等を介して運動変換機構220に連結されてもよい。
運動変換機構220は、エジェクタモータ210の回転運動をエジェクタロッド230の直線運動に変換する。運動変換機構220は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
エジェクタロッド230は、可動プラテン120の貫通穴において進退自在とされる。エジェクタロッド230の前端部は、可動金型12の内部に進退自在に配設される可動部材15と接触する。エジェクタロッド230の前端部は、可動部材15と連結されていても、連結されていなくてもよい。
エジェクタ装置200は、制御装置700による制御下で、突き出し工程を行う。
突き出し工程では、エジェクタモータ210を駆動してエジェクタロッド230を設定速度で待機位置から突き出し位置まで前進させることにより、可動部材15を前進させ、成形品を突き出す。その後、エジェクタモータ210を駆動してエジェクタロッド230を設定速度で後退させ、可動部材15を元の待機位置まで後退させる。エジェクタロッド230の位置や速度は、例えば、エジェクタモータエンコーダ211を用いて検出する。エジェクタモータエンコーダ211は、エジェクタモータ210の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。
尚、エジェクタロッド230の位置を検出するエジェクタロッド位置検出器、およびエジェクタロッド230の速度を検出するエジェクタロッド速度検出器は、エジェクタモータエンコーダ211に限定されず、一般的なものを使用できる。
<<射出装置>>
射出装置300は、フレームFrに対し進退自在なスライドベース301に設置され、金型装置10に対し進退自在とされる。射出装置300は、金型装置10にタッチし、金型装置10内のキャビティ空間14に成形材料を充填する。射出装置300は、例えば、シリンダ310、ノズル320、スクリュ330、計量モータ340、射出モータ350、及び圧力検出器360等を有する。
射出装置300は、フレームFrに対し進退自在なスライドベース301に設置され、金型装置10に対し進退自在とされる。射出装置300は、金型装置10にタッチし、金型装置10内のキャビティ空間14に成形材料を充填する。射出装置300は、例えば、シリンダ310、ノズル320、スクリュ330、計量モータ340、射出モータ350、及び圧力検出器360等を有する。
以下、射出装置300の説明では、射出装置300を金型装置10に対し接近させる方向(図1及び図2中左方向)を前方とし、射出装置300を金型装置10に対し離間させる方向(図1及び図2中右方向)を後方として説明する。
シリンダ310は、供給口311から内部に供給された成形材料を加熱する。成形材料は、例えば、樹脂等を含む。成形材料は、例えば、ペレット状に形成され、固体の状態で供給口311に供給される。供給口311はシリンダ310の後部に形成される。シリンダ310の後部の外周には、水冷シリンダ等の冷却器312が設けられる。冷却器312よりも前方において、シリンダ310の外周には、バンドヒータ等の加熱器313と温度検出器314とが設けられる。
シリンダ310は、シリンダ310の軸方向(図1及び図2中左右方向)に複数のゾーンに区分される。各ゾーンに加熱器313と温度検出器314とが設けられる。ゾーン毎に、温度検出器314の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
ノズル320は、シリンダ310の前端部に設けられ、金型装置10に対し押し付けられる。ノズル320の外周には、加熱器313と温度検出器314とが設けられる。ノズル320の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
スクリュ330は、シリンダ310内において回転自在に且つ進退自在に配設される。スクリュ330を回転させると、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料が前方に送られる。成形材料は、前方に送られながら、シリンダ310からの熱によって徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。その後、スクリュ330を前進させると、スクリュ330前方に蓄積された液状の成形材料がノズル320から射出され、金型装置10内に充填される。
スクリュ330の前部には、スクリュ330を前方に押すときにスクリュ330の前方から後方に向かう成形材料の逆流を防止する逆流防止弁として、逆流防止リング331が進退自在に取付けられる。
逆流防止リング331は、スクリュ330を前進させるときに、スクリュ330前方の成形材料の圧力によって後方に押され、成形材料の流路を塞ぐ閉塞位置(図2参照)までスクリュ330に対し相対的に後退する。これにより、スクリュ330前方に蓄積された成形材料が後方に逆流するのを防止する。
一方、逆流防止リング331は、スクリュ330を回転させるときに、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って前方に送られる成形材料の圧力によって前方に押され、成形材料の流路を開放する開放位置(図1参照)までスクリュ330に対し相対的に前進する。これにより、スクリュ330の前方に成形材料が送られる。
逆流防止リング331は、スクリュ330と共に回転する共回りタイプと、スクリュ330と共に回転しない非共回りタイプとのいずれでもよい。
尚、射出装置300は、スクリュ330に対し逆流防止リング331を開放位置と閉塞位置との間で進退させる駆動源を有していてもよい。
計量モータ340は、スクリュ330を回転させる。スクリュ330を回転させる駆動源は、計量モータ340には限定されず、例えば、油圧ポンプ等でもよい。
射出モータ350は、スクリュ330を進退させる。射出モータ350とスクリュ330との間には、射出モータ350の回転運動をスクリュ330の直線運動に変換する運動変換機構等が設けられる。運動変換機構は、例えば、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを有する。ねじ軸とねじナットの間には、ボールやローラ等が設けられてよい。スクリュ330を進退させる駆動源は、射出モータ350には限定されず、例えば、油圧シリンダ等でもよい。
圧力検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間で伝達される圧力を検出する。圧力検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間の力の伝達経路に設けられ、圧力検出器360に作用する圧力を検出する。
圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。圧力検出器360の検出結果は、スクリュ330が成形材料から受ける圧力、スクリュ330に対する背圧、スクリュ330から成形材料に作用する圧力等の制御や監視に用いられる。
射出装置300は、制御装置700による制御下で、計量工程、充填工程、及び、保圧工程等を行う。
計量工程では、計量モータ340を駆動してスクリュ330を設定回転数で回転させ、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料を前方に送る。これに伴い、成形材料が徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。スクリュ330の回転数は、例えば、計量モータエンコーダ341を用いて検出する。計量モータエンコーダ341は、計量モータ340の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。
尚、スクリュ330の回転数を検出するスクリュ回転数検出器は、計量モータエンコーダ341に限定されず、一般的なものを使用できる。
計量工程では、スクリュ330の急激な後退を制限すべく、射出モータ350を駆動してスクリュ330に対して設定背圧を加えてよい。スクリュ330に対する背圧は、例えば、圧力検出器360を用いて検出する。圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330が計量完了位置まで後退し、スクリュ330の前方に所定量の成形材料が蓄積されると、計量工程が完了する。
充填工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を設定速度で前進させ、スクリュ330の前方に蓄積された液状の成形材料を金型装置10内のキャビティ空間14に充填させる。スクリュ330の位置や速度は、例えば、射出モータエンコーダ351を用いて検出する。射出モータエンコーダ351は、射出モータ350の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330の位置が設定位置に達すると、充填工程から保圧工程への切替(所謂、V/P切替)が行われる。V/P切替が行われる位置をV/P切替位置とも称する。スクリュ330の設定速度は、スクリュ330の位置や時間等に応じて変更されてもよい。
尚、充填工程においてスクリュ330の位置が設定位置に達した後、その設定位置にスクリュ330を一時停止させ、その後にV/P切替が行われてもよい。V/P切替の直前において、スクリュ330の停止の代わりに、スクリュ330の微速前進または微速後退が行われてもよい。また、スクリュ330の位置を検出するスクリュ位置検出器、およびスクリュ330の速度を検出するスクリュ速度検出器は、射出モータエンコーダ351に限定されず、一般的なものを使用できる。
保圧工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を前方に押し、スクリュ330の前端部における成形材料の圧力(以下、「保持圧力」とも称する。)を設定圧に保ち、シリンダ310内に残る成形材料を金型装置10に向けて押す。金型装置10内での冷却収縮による不足分の成形材料を補充できる。保持圧力は、例えば、圧力検出器360を用いて検出する。圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。保持圧力の設定値は、保圧工程の開始からの経過時間等に応じて変更されてもよい。
保圧工程では金型装置10内のキャビティ空間14の成形材料が徐々に冷却され、保圧工程完了時にはキャビティ空間14の入口が固化した成形材料で塞がれる。この状態はゲートシールと呼ばれ、キャビティ空間14からの成形材料の逆流が防止される。保圧工程後、冷却工程が開始される。冷却工程では、キャビティ空間14内の成形材料の固化が行われる。成形サイクル時間の短縮のため、冷却工程中に計量工程が行われてよい。
尚、本実施形態の射出装置300は、インライン・スクリュ方式であるが、プリプラ方式などでもよい。プリプラ方式の射出装置は、可塑化シリンダ内で溶融された成形材料を射出シリンダに供給し、射出シリンダから金型装置内に成形材料を射出する。可塑化シリンダ内にはスクリュが回転自在にまたは回転自在に且つ進退自在に配設され、射出シリンダ内にはプランジャが進退自在に配設される。
また、本実施形態の射出装置300は、シリンダ310の軸方向が水平方向である横型であるが、シリンダ310の軸方向が上下方向である竪型であってもよい。竪型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、竪型でも横型でもよい。同様に、横型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、横型でも竪型でもよい。
<<移動装置>>
移動装置400は、金型装置10に対し射出装置300を進退させる。また、移動装置400は、金型装置10に対しノズル320を押し付け、ノズルタッチ圧力を生じさせる。移動装置400は、液圧ポンプ410、駆動源としてのモータ420、及び液圧アクチュエータとしての液圧シリンダ430等を有する。
移動装置400は、金型装置10に対し射出装置300を進退させる。また、移動装置400は、金型装置10に対しノズル320を押し付け、ノズルタッチ圧力を生じさせる。移動装置400は、液圧ポンプ410、駆動源としてのモータ420、及び液圧アクチュエータとしての液圧シリンダ430等を有する。
以下、移動装置400の説明では、射出装置300の説明と同様に、射出装置300を金型装置10に対し接近させる方向(図1及び図2中左方向)を前方とし、射出装置300を金型装置10に対し離間させる方向(図1及び図2中右方向)を後方として説明する。
尚、移動装置400は、図1,2では射出装置300のシリンダ310の片側に配置されるが、シリンダ310の両側に配置されてもよく、シリンダ310を中心に対称に配置されてもよい。
液圧ポンプ410は、第1ポート411と、第2ポート412とを有する。液圧ポンプ410は、両方向回転可能なポンプであり、モータ420の回転方向を切り替えることにより、第1ポート411及び第2ポート412のいずれか一方から作動液(例えば、油)を吸入し他方から吐出して液圧を発生させる。また、液圧ポンプ410は、タンクから作動液を吸引して第1ポート411及び第2ポート412のいずれか一方から作動液を吐出させることもできる。
モータ420は、液圧ポンプ410を作動させる。モータ420は、制御装置700からの制御信号に応じた回転方向及び回転トルクで液圧ポンプ410を駆動する。モータ420は、電動モータであってよく、電動サーボモータであってよい。
液圧シリンダ430は、シリンダ本体431、ピストン432、及びピストンロッド433を有する。シリンダ本体431は、射出装置300に対して固定される。ピストン432は、シリンダ本体431の内部を、第1室としての前室435と、第2室としての後室436とに区画する。ピストンロッド433は、固定プラテン110に対して固定される。
液圧シリンダ430の前室435は、第1流路401を介して、液圧ポンプ410の第1ポート411と接続される。第1ポート411から吐出された作動液が第1流路401を介して前室435に供給されることで、射出装置300が前方に押される。射出装置300が前進され、ノズル320が固定金型11に押し付けられる。前室435は、液圧ポンプ410から供給される作動液の圧力によってノズル320のノズルタッチ圧力を生じさせる圧力室として機能する。
一方、液圧シリンダ430の後室436は、第2流路402を介して液圧ポンプ410の第2ポート412と接続される。第2ポート412から吐出された作動液が第2流路402を介して液圧シリンダ430の後室436に供給されることで、射出装置300が後方に押される。射出装置300が後退され、ノズル320が固定金型11から離間される。
尚、移動装置400は、液圧シリンダ430を含む構成に限定されない。例えば、液圧シリンダ430に代えて、電動モータと、その電動モータの回転運動を射出装置300の直線運動に変換する運動変換機構とが用いられてもよい。
<<コントローラ>>
制御装置700は、型締装置100、エジェクタ装置200、射出装置300、及び移動装置400等に直接的に制御信号を送信し、射出成形機1に関する各種制御を行う。
制御装置700は、型締装置100、エジェクタ装置200、射出装置300、及び移動装置400等に直接的に制御信号を送信し、射出成形機1に関する各種制御を行う。
制御装置700は、任意のハードウェア、或いは、任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより実現されてよい。制御装置700は、例えば、CPU(Central Processing Unit)701と、メモリ装置702と、補助記憶装置703と、入出力用のインタフェース装置704とを有するコンピュータを中心に構成される。制御装置700は、補助記憶装置703にインストールされるプログラムをCPU701に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御装置700は、インタフェース装置704を通じて、外部の信号を受信したり、外部に信号を出力したりする。例えば、制御装置700は、インタフェース装置704に基づき、通信回線NWを通じて、管理装置2と通信可能に接続される。また、制御装置700は、インタフェース装置704に基づき、通信回線NWを通じて、他の射出成形機1(の制御装置700)と通信可能に接続されてもよい。
制御装置700の機能は、例えば、一のコントローラだけで実現されてもよいし、複数のコントローラにより分担されてもよい。例えば、制御装置700は、射出成形機1の全体の動作(シーケンス)を制御する上位コントローラと、射出成形機1の全体の動作を実現するための複数のアクチュエータの個別の動作を制御する下位コントローラとを含む。上位コントローラは、例えば、PLC(Programable Logic Controller)である。また、下位コントローラは、例えば、モーションコントローラである。
制御装置700は、射出成形機1に型閉工程、型締工程、及び型開工程等を繰り返し行わせることにより、成形品を繰り返し製造させる。また、制御装置700は、型締工程の間に、射出装置300に計量工程、充填工程、及び保圧工程等を行わせる。
成形品を得るための一連の動作、例えば、射出装置300による計量工程の開始から次の射出装置300による計量工程の開始までの動作を「ショット」または「成形サイクル」とも称する。また、1回のショットに要する時間を「成形サイクル時間」とも称する。
一回の成形サイクルは、例えば、計量工程、型閉工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、型開工程、及び突き出し工程の順に構成される。この順番は、各工程の開始の順番である。また、充填工程、保圧工程、及び冷却工程は、型締工程の開始から型締工程の終了までの間に行われる。また、型締工程の終了は、型開工程の開始と一致する。
尚、成形サイクル時間の短縮のため、同時に複数の工程が行われてもよい。例えば、計量工程は、前回の成形サイクルの冷却工程中に行われてもよく、この場合、型閉工程が成形サイクルの最初に行われてもよい。また、充填工程は、型閉工程中に開始されてもよい。また、突き出し工程は、型開工程中に開始されてもよい。また、射出装置300のノズル320の流路を開閉する開閉弁が設けられる場合、型開工程は、計量工程中に開始されてもよい。計量工程中に型開工程が開始されても、開閉弁がノズル320の流路を閉じていれば、ノズル320から成形材料が漏れないからである。
制御装置700は、操作装置750及び表示装置760等と接続されている。
操作装置750は、ユーザによる射出成形機1に関する操作入力を受け付け、操作入力に応じた信号を制御装置700に出力する。
表示装置760は、制御装置700による制御下で、各種画像を表示する。
表示装置760は、例えば、操作装置750における操作入力に応じた射出成形機1に関する操作画面を表示する。
表示装置760に表示される操作画面は、射出成形機1に関する設定等に用いられる。射出成形機1に関する設定には、例えば、射出成形機1に関する成形条件の設定(具体的には、設定値の入力)が含まれる。また、当該設定には、例えば、成形動作時のロギングデータとして記録される射出成形機1に関する各種センサ等の検出値の種類の選択に関する設定が含まれる。また、当該設定には、例えば、成形動作時の射出成形機1に関する各種センサ等の検出値(実績値)の表示装置760への表示仕様(例えば、表示する実績値の種類や表示のさせ方等)の設定が含まれる。操作画面は、複数用意され、表示装置760に切り替えて表示されたり、重ねて表示されたりする。ユーザは、表示装置760に表示される操作画面を見ながら、操作装置750を操作することにより、射出成形機1に関する設定(設定値の入力を含む)等を行うことができる。
また、表示装置760は、例えば、制御装置700による制御下で、操作画面上での操作に応じた各種情報をユーザに提供する情報画面を表示する。情報画面は、複数用意され、表示装置760に切り替えて表示されたり、重ねて表示されたりする。例えば、表示装置760は、射出成形機1に関する設定内容(例えば、射出成形機1の成形条件に関する設定内容)を表示する。また、例えば、表示装置760は、管理情報(例えば、射出成形機1の稼働実績に関する情報等)を表示する。
操作装置750及び表示装置760は、例えば、タッチパネル式のディスプレイとして構成され、一体化されてよい。
尚、本実施形態の操作装置750及び表示装置760は、一体化されているが、独立に設けられてもよい。また、操作装置750は、複数設けられてもよい。操作装置750に変えて、或いは、加えて、ユーザの操作入力以外の入力を受け付ける他の入力装置が設けられてもよい。他の入力装置は、例えば、ユーザの音声入力を受け付ける音声入力装置やユーザのジェスチャ入力を受け付けるジェスチャ入力装置等を含んでよい。音声入力装置は、例えば、マイクロフォン等を含む。また、ジェスチャ入力装置は、例えば、カメラ(撮像装置)等を含む。
<管理装置>
管理装置2は、上述の如く、通信回線NWを通じて、射出成形機1と通信可能に接続される。
管理装置2は、上述の如く、通信回線NWを通じて、射出成形機1と通信可能に接続される。
管理装置2は、例えば、射出成形機1が設置される工場の外部の管理センタ等の遠隔地に設置されるクラウドサーバである。また、管理装置2は、例えば、射出成形機1が設置される工場内部や工場に相対的に近い場所(例えば、工場の近くの無線基地局や局舎等)に設置されるエッジサーバであってもよい。また、管理装置2は、射出成形機1が設置される工場内の端末装置(例えば、デスクトップ型のコンピュータ端末)であってもよい。また、管理装置2は、射出成形機1の管理者等が携帯可能な携帯端末(例えば、スマートフォン、タブレット端末、ラップトップ型のコンピュータ端末等)であってもよい。
管理装置2は、例えば、射出成形機1から送信(アップロード)されるデータに基づき、射出成形機1の稼働状態を把握し、射出成形機1の稼働状態を管理することができる。また、管理装置2は、把握される射出成形機1の稼働状態に基づき、射出成形機1の異常診断等の各種診断を行うことができる。
また、管理装置2は、例えば、通信回線NWを通じて、射出成形機1に対する制御データ(例えば、成形条件等の各種の設定条件に関するデータ)を送信してもよい。これにより、管理装置2は、射出成形機1の動作を制御することができる。
[制御系の構成の詳細]
次に、図3を参照して、射出成形機1の制御系の構成の詳細について説明する。
次に、図3を参照して、射出成形機1の制御系の構成の詳細について説明する。
図3は、射出成形機1の制御系の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、射出成形機1の制御系は、制御装置700と、ドライバ710と、エンコーダ720とを含む。
本例では、制御装置700とドライバ710との間、及びドライバ710とエンコーダ720との間が物理的な通信ケーブルで接続され、制御装置700と、ドライバ710及びエンコーダ720のそれぞれとの間が通信可能な論理ネットワーク(フィールドネットワーク)が構成されている。フィールドネットワークで使用される、産業用イーサネットの(登録商標)通信規格には、例えば、メカトロリンク(MECHATROLINK)、CCリンク(CC-Link)、イーサキャット(EtherCAT)、プロフィネット(PROFINET)等が含まれる。
尚、フィールドネットワークが構築される代わりに、制御装置700とドライバ710及びエンコーダ720のそれぞれとの間に物理的な通信ケーブルが接続されてもよい。
制御装置700は、射出成形機1の動作を実現する各種の電動アクチュエータ(以下、単に「電動アクチュエータ」)を制御する。電動アクチュエータには、例えば、上述の型締モータ160、型厚調整モータ183、エジェクタモータ210、計量モータ340、射出モータ350、モータ420等が含まれる。制御装置700は、制御対象の電動アクチュエータに関する制御データを生成し、ドライバ710に対して制御データを出力(送信)する。また、制御装置700は、エンコーダ720に関する制御データ(例えば、検出データの取得周期等の設定条件に関するデータ)を生成し、エンコーダ720に送信してもよい。
ドライバ710は、電動アクチュエータを駆動する。ドライバ710は、例えば、上述の型締モータ160、型厚調整モータ183、エジェクタモータ210、計量モータ340、射出モータ350、モータ420等の複数の電動アクチュエータごとに設けられる。ドライバ710は、例えば、制御装置700から受信される制御データに基づき、電動アクチュエータに駆動電流を出力する。これにより、制御装置700は、ドライバ710を介して、制御対象の電動アクチュエータの動作を制御することができる。また、ドライバ710は、ドライバ710(自装置)の実際の稼働状況に関するデータ(例えば、駆動電流の指令値や実績値等のデータ)を制御装置700に送信してもよい。
エンコーダ720は、電動アクチュエータの機械的な位置に関する検出データを取得する。エンコーダ720には、例えば、上述の型締モータエンコーダ161、型厚調整モータエンコーダ184、エジェクタモータエンコーダ211、計量モータエンコーダ341、射出モータエンコーダ351等が含まれる。エンコーダ720は、制御装置700に対して検出データを出力(送信)する。これにより、制御装置700は、電動アクチュエータの位置に関する検出データに基づき、電動アクチュエータの位置や動作状態(例えば、速度、加速度等)を把握しながら、当該電動アクチュエータを制御することができる。
[射出成形機の機器相互間のバージョンの整合性]
次に、図3に加えて、図4~図13を参照して、制御系における機器相互間のバージョンの整合性について説明する。以下、制御装置700とドライバ710及びエンコーダ720との間のバージョンの整合性を例示して説明を行うが、射出成形機1に搭載される任意の機器の相互間のバージョンの整合性についても同様の内容であってよい。例えば、制御装置700に含まれうる複数のコントローラ同士(例えば、マスタとしての上位コントローラ及びスレーブとしての下位コントローラ)の間でのバージョンの整合性についても同様の内容であってよい。
次に、図3に加えて、図4~図13を参照して、制御系における機器相互間のバージョンの整合性について説明する。以下、制御装置700とドライバ710及びエンコーダ720との間のバージョンの整合性を例示して説明を行うが、射出成形機1に搭載される任意の機器の相互間のバージョンの整合性についても同様の内容であってよい。例えば、制御装置700に含まれうる複数のコントローラ同士(例えば、マスタとしての上位コントローラ及びスレーブとしての下位コントローラ)の間でのバージョンの整合性についても同様の内容であってよい。
制御装置700、ドライバ710、及びエンコーダ720には、それぞれにバージョンが規定されている。バージョンは、例えば、"1.0"を初期状態とする数値で表され、対象の機器のハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方が改訂されると、その数値が増加する。例えば、相対的に小規模な改訂の場合、バージョンの数値の小数点以下の部分が増加し、相対的に大規模な改訂の場合、バージョンの数値が次の整数値(例えば、現在のバージョンが"3.43"の場合、"4.0")に繰り上がる。対象の機器の改訂には、例えば、対象の機器の機能の追加や仕様の変更等が含まれる。以下、対象の機器のバージョンの数値が増加することを"バージョンアップ"と称する。一方、対象の機器のバージョンの数値が減少する場合もありうる。例えば、対象の機器に故障等が発生し、故障した機器よりも古いバージョンの同じ機器に交換されてしまうような場合である。以下、バージョンの数値が減少することを"バージョンダウン"と称する。以下、射出成形機1及び管理装置2のバージョン、並びに上位の射出成形機1(マスタ機)及び他の射出成形機1(スレーブ機)のバージョンについても同様であってよい。
上述の如く、制御装置700は、ドライバ710に制御データを送信すると共に、ドライバ710は、制御装置700から制御データを受信する。また、エンコーダ720は、制御装置700に検出データを送信すると共に、制御装置700は、エンコーダ720から検出データを受信する。そのため、制御系において、送信側と受信側との間でデータの互換性(例えば、データの形式やデータに含まれる内容等のデータの仕様の互換性)が確保されている必要がある。つまり、データの互換性の観点で、送信側と受信側との間のバージョンが整合している必要がある。よって、本例では、制御装置700がデータ互換性の観点で適応可能なドライバ710及びエンコーダ720のバージョンに関するテーブル情報(「適応可能バージョンテーブル」)が規定される。制御装置700が適応可能なドライバ710のバージョンの範囲とは、制御装置700からの制御データの内容を適切に認識可能なドライバ710のバージョンの範囲に相当する。また、制御装置700が適応可能なエンコーダ720のバージョンの範囲とは、制御装置700が適切に認識可能な検出データを出力可能なエンコーダ720のバージョンの範囲に相当する。
例えば、図4は、制御装置700が適応可能なドライバ710及びエンコーダ720のバージョンに関するテーブル情報(適応可能バージョンテーブル)の構成の一例を示す図である。
図4に示すように、適応可能バージョンテーブルには、例えば、現在の制御装置700("コントローラ")のバージョンを表す行が含まれる。また、適応可能バージョンテーブルには、例えば、現在のバージョンの制御装置700がデータ互換性の観点で適応可能なドライバ710及びエンコーダ720のそれぞれのバージョンの範囲(上限のバージョン及び下限のバージョン)を表す行が含まれる。
適応可能バージョンテーブルは、制御装置700の補助記憶装置703等の内部メモリ予め登録される。制御装置700は、制御装置700のバージョンの変更に合わせて、適応可能バージョンテーブルを更新させる。制御装置700のバージョンごとに、適応可能なドライバ710及びエンコーダ720のバージョンの範囲が一義的に決まるからである。この場合、制御装置700のバージョンに対する適応可能なドライバ710及びエンコーダ720のバージョンの範囲の内容は、例えば、制御装置700のバージョンアップ用の更新データを提供する外部装置(例えば、管理装置2)等から配信されてよい。
例えば、図5は、制御装置700の適応可能バージョンテーブルの具体的な内容の第1例を示す図である。具体的には、図5は、射出成形機1(制御装置700、ドライバ710、エンコーダ720)の初期状態(例えば、工場出荷状態)における適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
図5に示すように、制御装置700の現在のバージョンは、初期状態に対応する"1.0"に指定されている。また、ドライバ710及びエンコーダ720の現在のバージョンも、それぞれ初期状態に対応する"1.0"であるため、制御装置700が適用可能なドライバ710及びエンコーダ720のバージョンの上限及び下限も全て"1.0"に指定されている。
ここで、ドライバ710及びエンコーダ720とのデータ互換性に影響のない範囲で制御装置700のソフトウェアの改訂が行われることにより、制御装置700がバージョンアップする場合がある。この場合、適応可能バージョンテーブルの現在の制御装置700のバージョンだけが更新される。
例えば、図6は、制御装置700の適応可能バージョンテーブルの具体的な内容の第2例を示す図である。具体的には、図6は、上述の第1例(図5)の状態からドライバ710及びエンコーダ720とのデータ互換性に影響のない範囲で制御装置700のバージョンが"1.0"から"1.1"にバージョンアップした場合の適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
図6に示すように、適応可能バージョンテーブルは、図5を基準にして、制御装置700のバージョンが"1.0"に指定される状態から"1.1"に指定される状態に更新されている。
例えば、制御装置700は、制御装置700のバージョンアップに併せて、適応可能バージョンテーブルを更新する。また、制御装置700のバージョンアップ用の更新データを提供する外部装置(例えば、管理装置2)等から、更新後の適応可能バージョンテーブルが制御装置700に配信される態様であってもよい。この場合、制御装置700は、古い適応バージョンテーブルを、新たに配信された更新後の適応バージョンアップで置換する態様であってもよい。以下、図9、図10、図13、図20~図22等の適応バージョンテーブルへの更新の場合についても同様であってよい。
ここで、ドライバ710の機能が改良され、ドライバ710で認識可能な制御データのデータ形式が変更になることにより、ドライバ710がバージョンアップする場合がある。
例えば、図7、図8は、制御装置700からドライバ710に送信される制御データの一例及び他の例を示す図である。具体的には、図7は、初期状態(バージョンアップ前)のドライバ710(バージョン"1.0")で認識可能な制御データのデータ形式を表し、図8は、バージョンアップ後のドライバ710(バージョン"2.0")で認識可能な制御データのデータ形式を表す。以下、射出成形機1の制御系における制御装置700、ドライバ710、及びエンコーダ720を含む通信ネットワークでは、3つの32ビットのデータ("データ1"~"データ3")を送受信することが可能な前提で説明を進める。
図7に示すように、バージョンアップ前の制御データでは、データ1に電動アクチュエータの速度指令値が規定され、データ2に電動アクチュエータのトルク制限値(上限値)が規定され、データ3に電動アクチュエータのトルク制限値(下限値)が規定される。
一方、図8に示すように、バージョンアップ後の制御データでは、データ1にバージョンアップ前と同様の速度指令値が規定されるものの、データ2に電動アクチュエータのトルクのフィードフォワード(FF:Feedforward)指令値が指定される。本例では、ドライバ710の機能が改良され、トルクに関するフィードフォワード制御が可能になったからである。そして、バージョンアップ後の制御データでは、データ3の前半の16ビットにトルク制限値(上限値)が規定され、後半の16ビットにトルク制限値(下限値)が規定される。トルク制限値を表すのに、32ビットのデータ量が必要ないからである。
例えば、図7、図8に示すように、ドライバ710の認識可能な制御データのデータ形式が変化する場合、制御装置700が生成する制御データのデータ形式もその変化に合わせる必要がある。そのため、ドライバ710のバージョンアップ("1.0"→"2.0")に併せて、制御装置700のバージョンアップも行われる("1.1"→"2.0")。
例えば、図9は、制御装置700の適応可能バージョンテーブルの具体的な内容の第3例を示す図である。具体的には、図9は、認識可能な制御データのデータ形式が変化する形でドライバ710が"1.0"から"2.0"にバージョンアップし、併せて、制御装置700も"1.0"から"2.0"にバージョンアップした場合の適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
図9に示すように、適応可能バージョンテーブルは、図6を基準にして、制御装置700のバージョンが"1.1"に指定される状態から"2.0"に指定される状態に更新されている。また、適応可能バージョンテーブルは、図6を基準にして、制御装置700がデータ互換性の観点で適応可能なドライバ710のバージョンの上限及び下限が共に"1.0"に指定される状態から"2.0"に指定される状態に更新される。制御装置700は、"1.1"から"2.0"へのバージョンアップにより、新形式(図8のデータ形式)の制御データを出力し、旧形式(図7のデータ形式)の制御データを出力することができないからである。
ここで、制御装置700との間のデータ互換性に影響のない範囲でドライバ710の機能が改良され、ドライバ710がバージョンアップする場合がある。この場合、制御装置700は、バージョンアップ前のドライバ710のバージョンとバージョンアップ後のドライバ710のバージョンの双方に適応可能な状態になる。そのため、適応可能なドライバ710のバージョンが追加される形の制御装置700の相対的に小規模な改訂が行われ、制御装置700がバージョンアップする。
例えば、図10は、制御装置700の適応可能バージョンテーブルの具体的な内容の第4例を示す図である。具体的には、図10は、制御装置700との間のデータ互換性に影響のない範囲でドライバ710が"2.0"から"3.0"にバージョンアップし、併せて、制御装置700も"2.0"から"2.1"にバージョンアップした場合の適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
図10に示すように、適応可能バージョンテーブルは、図9を基準にして、制御装置700のバージョンが"2.0"に指定される状態から"2.1"に指定される状態に更新されている。また、適応可能バージョンテーブルは、図9を基準にして、制御装置700がデータ互換性の観点で適応可能なドライバ710のバージョンの上限が"2.0"に指定される状態から"3.0"に指定される状態に更新されている。
ここで、エンコーダ720の機能が改良され、エンコーダ720から出力可能な検出データのデータ形式が変更になることにより、エンコーダ720がバージョンアップする場合がある。
例えば、図11、図12は、それぞれ、エンコーダ720から制御装置700に送信される検出データの一例及び他の例を示す図である。具体的には、図11は、初期状態(バージョンアップ前)のエンコーダ720(バージョン"1.0")で出力可能な検出データのデータ形式を表し、図12は、バージョンアップ後のエンコーダ720(バージョン"2.0")で認識可能な制御データのデータ形式を表す。
図11に示すように、バージョンアップ前の検出データでは、データ1に電動アクチュエータ(電動モータ)の一回転中の位置を表すデータ(一回転位置データ)が規定され、データ2にエンコーダ720のステータスを示すデータが規定される。また、バージョンアップ前の検出データでは、データ3が未使用の状態である。
一方、図12に示すように、バージョンアップ後の検出データでは、データ1に所定の初期位置からの正方向及び負方向の何れかへの回転数を表す多回転位置データが規定され、データ2に一回転位置データが規定される。また、バージョンアップ後の検出データでは、バージョンアップ前の検出データで未使用であったデータ3にエンコーダ720のステータスを示すデータが規定される。
例えば、図11、図12に示すように、エンコーダ720の出力可能な検出データのデータ形式が変化する場合、制御装置700が認識可能な検出データのデータ形式もその変化に合わせる必要がある。そのため、エンコーダ720のバージョンアップ("1.0"→"2.0")に併せて、制御装置700のバージョンアップも行われる("2.1"→"3.0")。
例えば、図13は、制御装置700の適応可能バージョンテーブルの具体的な内容の第5例を示す図である。具体的には、図13は、出力可能な検出データのデータ形式が変化する形でエンコーダ720が"1.0"から"2.0"にバージョンアップし、併せて、制御装置700も"2.1"から"3.0"にバージョンアップした場合の適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
図13に示すように、適応可能バージョンテーブルは、図10を基準にして、制御装置700のバージョンが"2.1"に指定されている状態から"3.0"に指定されている状態に更新される。また、適応可能バージョンテーブルは、図10を基準にして、制御装置700がデータ互換性の観点で適応可能なエンコーダ720のバージョンの上限及び下限が共に"1.0"に指定されている状態から"2.0"に指定されている状態に更新される。制御装置700は、"2.1"から"3.0"へのバージョンアップにより、新形式(図12のデータ形式)の検出データのみを適切に認識可能となり、旧形式(図11のデータ形式)の検出データを適切に認識することができないからである。
このように、本実施形態では、制御装置700は、適応可能バージョンテーブルを用いることができる。そのため、制御装置700は、やり取りされるデータ(制御データや検出データ)のデータ互換性の観点から、ドライバ710及びエンコーダ720のそれぞれとの間のバージョンの整合性を判断(確認)することができる。
[射出成形機の機器相互間のバージョンの整合性に関する制御処理]
次に、図14を参照して、射出成形機1の制御系における機器相互間のバージョンの整合性に関する制御処理(以下、「バージョン整合性制御処理」)について説明する。以下、制御装置700(マスタ)とドライバ710及びエンコーダ720(共にスレーブ)との間でのバージョンの整合性に関する制御処理を中心に説明するが、射出成形機1に搭載される任意の機器相互間のバージョンの整合性に関する制御処理についても同様であってよい。例えば、制御装置700に含まれる上位コントローラ(マスタ)及び下位コントローラ(スレーブ)との間のバージョンの整合性に関する制御処理についても同様であってよい。
次に、図14を参照して、射出成形機1の制御系における機器相互間のバージョンの整合性に関する制御処理(以下、「バージョン整合性制御処理」)について説明する。以下、制御装置700(マスタ)とドライバ710及びエンコーダ720(共にスレーブ)との間でのバージョンの整合性に関する制御処理を中心に説明するが、射出成形機1に搭載される任意の機器相互間のバージョンの整合性に関する制御処理についても同様であってよい。例えば、制御装置700に含まれる上位コントローラ(マスタ)及び下位コントローラ(スレーブ)との間のバージョンの整合性に関する制御処理についても同様であってよい。
図14は、制御装置700によるバージョン整合性制御処理の一例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートは、例えば、制御装置700の初期処理時(即ち、制御装置700の電源ON時の各種パラメータの初期化時)に実行される。制御装置700の初期処理は、例えば、射出成形機1の起動時(即ち、電源ON時)に実行される。本例では、制御装置700を"マスタ"とし、ドライバ710及びエンコーダ720を"スレーブ"として取り扱う。
図14に示すように、ステップS102にて、制御装置700は、スレーブ(ドライバ710及びエンコーダ720)に対して、それぞれのバージョンを問い合わせる信号を送信する。制御装置700は、ステップS102の処理が完了すると、ステップS104に進む。
本例では、ドライバ710及びエンコーダ720は、制御装置700からバージョンを問い合わせる信号を受信すると、自身の現在のバージョンに関するデータを含む応答信号を制御装置700に返信する。
尚、例えば、制御装置700の初期処理の開始に合わせて、自動で、ドライバ710及びエンコーダ720が自身の現在のバージョンに関するデータを通知する信号を制御装置700に送信する態様であってもよい。この場合、ステップS102の処理は省略される。
ステップS104にて、制御装置700は、全てのスレーブ(ドライバ710及びエンコーダ720)から問い合わせの信号に対する応答信号が受信されたか否かを判定する。制御装置700は、所定時間以内で、全てのスレーブから応答信号の受信があった場合、ステップS106に進む。一方、制御装置700は、所定時間経過しても、少なくとも一部のスレーブからの応答信号の受信がない場合、応答信号が受信されなかったスレーブとの間にバージョンの不整合があるとみなして、ステップS112に進む。
ステップS106にて、制御装置700は、適応可能バージョンテーブルと、全てのスレーブ(ドライバ710及びエンコーダ720)からの応答信号の内容との比較を行う。制御装置700は、ステップS106の処理が完了すると、ステップS108に進む。
ステップS108にて、制御装置700は、全てのスレーブとの間でバージョンが整合しているか否かを判定する。具体的には、制御装置700は、スレーブのそれぞれの現在のバージョンが適応可能バージョンテーブルに規定される制御装置700が適応可能な対象のスレーブのバージョンの範囲(上限及び下限の間)に含まれるか否かを判定する。制御装置700は、全てのスレーブとの間でバージョンが整合している場合、ステップS110に進み、一部又は全部のスレーブとの間でバージョンの不整合がある場合、ステップS112に進む。
尚、制御装置700は、簡易的に、スレーブのそれぞれのバージョンが最新であるか否かによって、全てのスレーブとの間でバージョンが整合しているか否かを判定してもよい。この場合、制御装置700は、スレーブのそれぞれのバージョンが最新でない場合、実際のバージョンがデータの互換性を保証可能か否かに依らず、データの互換性がない可能性があると判断し、バージョンの不整合があると判定する。以下、管理装置2(マスタ)と射出成形機1(スレーブ)との間でのバージョンの整合性や、マスタ機(射出成形機1)とスレーブ機(射出成形機1)との間でのバージョンの整合性が判定される場合についても同様であってよい。
ステップS110にて、制御装置700は、電動アクチュエータに関する通常の制御を開始する。これにより、射出成形機1は、例えば、成形品を得るための通常の稼働状態に移行することができる。制御装置700は、ステップS110の処理が完了すると、今回のフローチャートの処理を終了する。
一方、ステップS112にて、制御装置700は、ユーザに対して、制御装置700とスレーブ(ドライバ710及びエンコーダ720の少なくとも一方)との間のバージョンの不整合に関する通知(バージョンエラーの通知)を行う。制御装置700は、例えば、表示装置760を通じて、視覚的なバージョンエラーの通知を行ってよい。また、制御装置700は、射出成形機1に設けられる音出力装置(例えば、スピーカやブザー等)を通じて、聴覚的なバージョンエラーの通知を行ってもよい。
バージョンエラーの通知には、例えば、単に、制御装置700(マスタ)とスレーブ(ドライバ710及びエンコーダ720の少なくとも一方)との間にバージョンの不整合が発生していることを表す情報が含まれてよい。また、バージョンエラーの通知には、例えば、全てのスレーブのうちのどのスレーブとの間にバージョンの不整合が発生しているかに関する情報が含まれてもよい。これにより、ユーザは、制御装置700(マスタ)とどのスレーブとの間にバージョンの不整合が生じているのかを把握することができる。また、バージョンエラーの通知には、応答信号が受信されなかったこと(ステップS104のNO)により、スレーブの一部又は全部と制御装置700との間のバージョンの不整合があるとみなされた場合、そのことを表す情報が含まれてもよい。また、バージョンエラーの通知には、例えば、バージョン不整合が生じている制御装置700(マスタ)及びスレーブの何れか一方の適切なバージョンに関する情報が含まれる。適切なバージョンに関する情報は、制御装置700(マスタ)とスレーブとの間のバージョンを整合させるためのマスタ及びスレーブの何れか一方のバージョンに関する情報(例えば、バージョンの範囲を表す情報)である。また、バージョンエラーの通知には、例えば、制御装置700とバージョンの不整合が生じているスレーブとの間でバージョンの不整合を解消させるための方法に関する情報が含まれてもよい。つまり、バージョンエラーの通知には、制御装置700(マスタ)とスレーブとの間でのバージョンの不整合の解消を促す情報が含まれてもよい。これにより、ユーザは、より容易にバージョンの不整合を解消させることができる。バージョンの不整合を解消させるための方法に関する情報には、基本的に、制御装置700及び対象のスレーブのうちの少なくとも一方を所定のバージョンにバージョンアップさせる方法に関する情報が含まれてよい。つまり、バージョンエラーの通知には、制御装置700(マスタ)及び対象のスレーブのうちの少なくとも一方を所定のバージョンへのバージョンアップを促す情報が含まれてよい。また、バージョンの不整合を解消させるための方法に関する情報には、所定の条件下に限定して、制御装置700及び対象のスレーブの何れかをバージョンダウンさせる方法に関する情報が含まれてよい。つまり、バージョンエラーの通知には、所定の条件下に限定して、制御装置700(マスタ)及び対象のスレーブのうちの少なくとも一方を所定のバージョンへのバージョンダウンを促す情報が含まれてよい。所定の条件には、例えば、制御装置700及び対象のスレーブの何れか一方のソフトウェア面でのアップデートの失敗によって、バージョンの不整合が生じていることが含まれてよい。バージョンアップ用の更新データに不具合がある可能性があり、再度、バージョンアップを試行させても、バージョンアップに失敗してしまう可能性があるからである。この場合、制御装置700及び対象のスレーブのうちのソフトウェア面でのバージョンアップに失敗した一方とは反対の他方をバージョンダウンさせる方法に関する情報が通知されてよい。以下、管理装置2(マスタ)と射出成形機1(スレーブ)との間でのバージョンの整合性や、マスタ機(射出成形機1)とスレーブ機(射出成形機1)との間でのバージョンの整合性が判定される場合についても同様であってよい。
制御装置700は、ステップS112の処理が完了すると、ステップS114に進む。
ステップS114にて、制御装置700は、射出成形機1の動作制限を開始する。射出成形機1の動作制限には、射出成形機1の動作を停止させる態様の他、射出成形機1の動作を通常時よりも相対的に減速させる態様が含まれる。これにより、制御装置700は、スレーブとの間のデータ互換性が保証されない中で、制御装置700とスレーブとの間でやり取りされるデータに基づく射出成形機1の制御により、射出成形機1の誤作動が生じてしまうような事態を抑制することができる。制御装置700は、例えば、射出成形機1の全ての被駆動要素(アクチュエータ)の動作を制限してよい。また、制御装置700は、例えば、バージョンの不整合が生じている特定のスレーブとやり取りされるデータに基づき制御される特定のアクチュエータを含む一部のアクチュエータの動作だけを制限してもよい。
制御装置700は、ステップS114の処理が完了すると、ステップS116に進む。
尚、ステップS114の処理は、省略されてもよい。また、制御装置700は、ステップS112の判定条件が成立する場合、ステップS112,S114に加えて、制御装置700とスレーブの一部又は全部との間のバージョンの不整合の発生に関するログデータを補助記憶装置703等に記録してもよい。
このように、射出成形機1は、制御装置700と、ドライバ710及びエンコーダ720のそれぞれとの間にバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知を行うことができる。これにより、射出成形機1は、ユーザに対してバージョン不整合の解消に向けた対応を促すことができる。そのため、射出成形機1は、制御装置700(マスタ)と、ドライバ710及びエンコーダ720の少なくとも一方(スレーブ)との間でやり取りされるデータの互換性が確保されず、当該データに基づく不適切な制御による射出成形機1の誤動作が発生する事態を抑制することができる。
尚、本例では、複数の機器のうちのマスタがスレーブとの間のバージョンの不整合の有無を判断するが、各スレーブがバージョンの不整合の有無を判断してもよい。この場合、例えば、スレーブの機器は、マスタ(制御装置700)に対して、マスタが適応可能な対象のスレーブのバージョンの範囲を要求し、マスタから受信されるバージョンの範囲に応じて、バージョンの不整合の有無を判断してよい。また、バージョンの不整合の有無の判断対象の複数の機器とは異なる機器(以下、「監視機器」)がバージョンの不整合の有無を判断してもよい。この場合、図14のフローチャートの処理は、複数の機器と同じ論理ネットワークに属する監視機器により実施される。但し、図14のステップS102は、複数の機器にバージョンを問い合わせる信号を送信する処理に置換され、ステップS104は、複数の機器の全てから応答信号が受信されたか否かを判定する処理に置換される。
[射出成形機の機器相互間のバージョンの不整合の自動解消に関する処理]
次に、射出成形機1の機器相互間のバージョンの不整合の自動解消に関する処理について説明する。以下、制御装置700(マスタ)とドライバ710及びエンコーダ720(共にスレーブ)との間でのバージョンの整合性に関する制御処理を中心に説明するが、射出成形機1に搭載される任意の機器相互間のバージョンの整合性に関する制御処理についても同様であってよい。例えば、制御装置700に含まれる上位コントローラ(マスタ)及び下位コントローラ(スレーブ)との間のバージョンの整合性に関する制御処理についても同様であってよい。
次に、射出成形機1の機器相互間のバージョンの不整合の自動解消に関する処理について説明する。以下、制御装置700(マスタ)とドライバ710及びエンコーダ720(共にスレーブ)との間でのバージョンの整合性に関する制御処理を中心に説明するが、射出成形機1に搭載される任意の機器相互間のバージョンの整合性に関する制御処理についても同様であってよい。例えば、制御装置700に含まれる上位コントローラ(マスタ)及び下位コントローラ(スレーブ)との間のバージョンの整合性に関する制御処理についても同様であってよい。
制御装置700は、スレーブの一部又は全部との間にバージョンの不整合がある場合、バージョンの不整合に関する通知に変えて、或いは、加えて、バージョンの不整合を自動で解消するための処理(以下、「不整合自動解消処理」)を行ってもよい。不整合自動解消処理は、例えば、図14のステップS114の処理が完了した後に、ステップS108のNOの場合に限定する(即ち、ステップS104のNOの場合を除外する)形で実施されてよい。ステップS104のNOの場合、制御装置700とスレーブの一部又は全部との間にバージョンの不整合があるとみなしているだけだからである。
制御装置700(マスタ)は、例えば、スレーブの一部又は全部との間にバージョンの不整合があり、且つ、ソフトウェアの変更でバージョンの不整合の解消が可能な場合、制御装置700と対象のスレーブとのうちの下位のバージョンの一方をバージョンアップさせてよい。具体的には、制御装置700は、制御装置700と対象のスレーブのうちの下位のバージョンの一方のバージョンアップ用の更新データを要求する信号を、通信回線NWを通じて、配信元の外部装置(例えば、管理装置2)に送信する。そして、制御装置700は、配信されるバージョンアップ用の更新データを受信し、受信した更新データを制御装置700及び対象のスレーブのうちの下位の一方にインストールする。これにより、制御装置700は、制御装置700と対象のスレーブとのうちの下位のバージョンの一方をバージョンアップさせることができる。
また、制御装置700(マスタ)は、例えば、スレーブの一部又は全部との間にバージョンの不整合があり、且つ、ソフトウェアの変更でバージョンの不整合の解消が可能な場合、所定の条件下に限定して、制御装置700と対象のスレーブとのうちの上位のバージョンの一方をバージョンダウンさせてもよい。具体的には、制御装置700は、バージョンアップさせる場合と同様の方法で、制御装置700と対象のスレーブとのうちの下位の一方をバージョンダウンさせてよい。
また、制御装置700(マスタ)は、例えば、スレーブの一部又は全部との間にバージョンの不整合があり、且つ、ソフトウェアの変更でバージョンの不整合の解消が不可能な場合、所定の外部装置(例えば、管理装置2)に制御装置700と対象のスレーブとのうちの下位のバージョンの機器をより高いバージョンの機器への交換を依頼する信号を送信してもよい。これにより、依頼信号に応じて、交換用の機器の発注及びサービスマンの手配等が行われ、サービスマンによる機器(ハードウェア)の交換を通じて、バージョンの不整合を自動で解消させることができる。
このように、制御装置700(マスタ)は、制御装置700と対象のスレーブとの間のバージョンの不整合を自動で解消させることができる。
尚、不整合自動解消処理は、上述の監視機器によって行われてもよい。
[射出成形機及び管理装置の相互間のバージョンの整合性]
次に、図15~図18を参照して、射出成形機1及び管理装置2の相互間のバージョンの整合性について説明する。
次に、図15~図18を参照して、射出成形機1及び管理装置2の相互間のバージョンの整合性について説明する。
上述の如く、射出成形機1(スレーブ)と管理装置2(マスタ)との間で、射出成形機1の制御に関連するデータのやり取りが行われる場合がある。そのため、射出成形機1の内部のデータのやり取りが行われる機器相互間の場合と同様、射出成形機1と管理装置2との間のバージョンの整合性(即ち、バージョンの不整合の有無)が監視されてよい。
射出成形機1及び管理装置2には、それぞれにバージョンが規定されている。
管理装置2は、射出成形機1に制御データを送信すると共に、射出成形機1は、管理装置2から制御データを受信する場合がある。また、射出成形機1は、管理装置2に稼働状態データを送信すると共に、管理装置2は、射出成形機1から稼働状態データを受信する場合がある。そのため、送信側と受信側との間でデータの互換性が確保されている必要がある。つまり、データの互換性の観点で、送信側と受信側との間のバージョンが整合している必要がある。よって、本例では、管理装置2がデータ互換性の観点で適応可能な射出成形機1(制御装置700)のバージョンに関するテーブル情報(適応可能バージョンテーブル)が規定される。管理装置2が適応可能な射出成形機1(制御装置700)のバージョンの範囲とは、管理装置2からの制御データの内容を適切に認識可能で、且つ、管理装置2が適切に認識可能な稼働状態データを出力可能な射出成形機1(制御装置700)のバージョンの範囲に相当する。
例えば、図15は、管理装置2がデータの互換性を確保可能な射出成形機1(制御装置700)のバージョンに関するテーブル情報(適応可能バージョンテーブル)の具体的な内容の第1例を示す図である。具体的には、図15は、射出成形機1及び管理装置2の初期状態(例えば、工場出荷状態)における適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
図15に示すように、適応可能バージョンテーブルには、例えば、現在の管理装置2のバージョンを表す行が含まれる。また、適応可能バージョンテーブルには、例えば、現在のバージョンの管理装置2がデータ互換性の観点で適応可能な射出成形機1(制御装置700)のバージョンの範囲(上限のバージョン及び下限のバージョン)を表す行が含まれる。
適応可能バージョンテーブルは、管理装置2の補助記憶装置等の内部メモリに予め登録される。管理装置2は、管理装置2のバージョンの変更に合わせて、適応可能バージョンテーブルを更新する。管理装置2のバージョンごとに、適応可能な射出成形機1(制御装置700)のバージョンの範囲が一義的に決まるからである。
図15に示すように、管理装置2の現在のバージョンは、初期状態に対応する"1.0"に指定されている。また、射出成形機1の現在のバージョンも、それぞれ初期状態に対応する"1.0"であるため、管理装置2が適用可能な射出成形機1(制御装置700)のバージョンの上限及び下限も全て"1.0"に指定されている。
ここで、射出成形機1とのデータ互換性に影響のない範囲で管理装置2のソフトウェアの改訂が行われることにより、管理装置2がバージョンアップする場合がある。この場合、適応可能バージョンテーブルの現在の管理装置2のバージョンだけが更新される。
例えば、図16は、管理装置2の適応可能バージョンテーブルの具体的な内容の第2例を示す図である。具体的には、図16は、上述の第1例(図15)の状態から射出成形機1(制御装置700)とのデータ互換性に影響のない範囲で管理装置2のバージョンが"1.0"から"1.1"にバージョンアップした場合の適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
本例では、適応可能バージョンテーブルは、図15を基準にして、管理装置2のバージョンが"1.0"に指定される状態から"1.1"に指定される状態に更新されている。
例えば、管理装置2は、作業者や管理者等のユーザから受け付けられる所定の入力に応じた管理装置2のバージョンアップに併せて、適応可能バージョンテーブルを更新する。また、管理装置2のバージョンアップ用の更新データを提供する外部装置等から、更新後の適応可能バージョンテーブルが管理装置2に配信される態様であってもよい。以下、図17、図18の適応バージョンテーブルへの更新の場合についても同様であってよい。
また、例えば、図17は、管理装置2の適応可能バージョンテーブルの具体的な内容の第3例を示す図である。具体的には、図17は、上述の第1例(図15)の状態から管理装置2とのデータ互換性に影響のない範囲で射出成形機1(制御装置700)のバージョンが"1.0"から"1.1"にバージョンアップ可能な場合の適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
本例では、適応可能バージョンテーブルは、図15を基準にして、管理装置2がデータ互換性の観点で適応可能な射出成形機1(制御装置700)のバージョンの上限が"1.0"に指定される状態から"1.1"に指定される状態に更新される。
また、例えば、図18は、管理装置2の適応可能バージョンテーブルの具体的な内容の第4例を示す図である。具体的には、図18は、管理装置2及び射出成形機1の間で送受信されるデータの形式等が変化する形で、管理装置2及び射出成形機1のバージョンが"1.0"や"1.1"から"2.0"にバージョンアップ可能な状況になった場合の適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
本例では、管理装置2のバージョンアップが実施済みであり、適応バージョンテーブルは、図15~図17の何れかを基準にして、管理装置2のバージョンが"2.0"に指定された状態に更新される。また、本例では、適応バージョンアテーブルは、図15~図17の何れかを基準にして、管理装置2がデータ互換性の観点で適応可能な射出成形機1(制御装置700)のバージョンの上限及び下限が共に"2.0"に指定される状態に更新される。
このように、本実施形態では、管理装置2は、適応可能バージョンテーブルを用いることができる。そのため、管理装置2は、やり取りされるデータ(例えば、制御データや稼働状態データ等)のデータ互換性の観点から、射出成形機1(制御装置700)との間のバージョンの整合性を判断(確認)することができる。
[射出成形機及び管理装置の相互間のバージョンの整合性に関する制御処理]
次に、射出成形機1及び管理装置2の相互間のバージョンの整合性に関する制御処理について説明する。
次に、射出成形機1及び管理装置2の相互間のバージョンの整合性に関する制御処理について説明する。
管理装置2(マスタ)は、例えば、図14と同様のバージョン整合性制御処理を実行してよい。具体的には、管理装置2の初期処理時(例えば、起動時)、及び複数の射出成形機1のうちの対象の射出成形機1(制御装置700)の初期処理時(例えば、起動時)に、バージョン整合性制御処理が実行されてよい。また、管理装置2は、複数の射出成形機1の一部又は全部との間にバージョンの不整合がある場合、管理装置2に設けられる表示装置や音出力装置等を通じて、ユーザ(管理装置2の管理者等)に対するバージョンの不整合に関する通知を行ってよい。また、管理装置2は、対象の射出成形機1の表示装置760等を通じて、ユーザ(射出成形機1の操作者等)に対するバージョンの不整合に関する通知を行ってもよい。また、管理装置2は、例えば、通信回線NWを通じて、ユーザ端末(例えば、スマートフォン等)にバージョン不整合に関する通知を含む信号を送信することにより、ユーザ端末を通じて、ユーザに対するバージョン不整合に関する通知を行ってもよい。また、管理装置2は、複数の射出成形機1の一部又は全部との間にバージョンの不整合がある場合、バージョンの不整合に関する通知に変えて、或いは、加えて、バージョンの不整合を自動で解消するための処理(不整合自動解消処理)を行ってもよい。
このように、管理装置2は、管理装置2(マスタ)と射出成形機1(スレーブ)との間にバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知を行うことができる。これにより、管理装置2は、ユーザに対してバージョン不整合の解消に向けた対応を促すことができる。そのため、管理システムSYSは、管理装置2(マスタ)と、射出成形機1(スレーブ)との間でやり取りされるデータの互換性が確保されず、当該データに基づく不適切な制御による射出成形機1の誤動作等が発生する事態を抑制することができる。
また、管理装置2は、管理装置2(マスタ)と射出成形機1(スレーブ)との間のバージョンの不整合を自動で解消させることができる。これにより、管理システムSYSは、管理装置2(マスタ)と、射出成形機1(スレーブ)との間でやり取りされるデータの互換性が確保されず、当該データに基づく不適切な制御による射出成形機1の誤動作等が発生する事態を直接的に抑制することができる。
尚、射出成形機1と管理装置2との間のバージョン整合性制御処理等は、射出成形機1(制御装置700)により実施されてもよい。つまり、射出成形機1の制御装置700は、射出成形機1の内部の機器との間のバージョン整合性処理に代えて、或いは、加えて、射出成形機1の外部の機器(管理装置2)との間のバージョン整合性制御処理等を行ってもよい。また、射出成形機1と管理装置2との間のバージョン整合性制御処理等は、対象の射出成形機1及び管理装置2とは異なる装置(例えば、監視専用のサーバ装置等)により実施されてもよい。
[マスタ機及びスレーブ機の相互間のバージョンの整合性]
次に、図19~図22を参照して、上位の射出成形機1(スレーブ機)及び他の射出成形機1(スレーブ機)の相互間のバージョンの整合性について説明する。
次に、図19~図22を参照して、上位の射出成形機1(スレーブ機)及び他の射出成形機1(スレーブ機)の相互間のバージョンの整合性について説明する。
上述の如く、複数の射出成形機1のうちの上位の射出成形機1(マスタ機)の制御下で、他の射出成形機1(スレーブ機)の動作が制御される場合がある。この場合、マスタ機とスレーブ機との間で、スレーブ機の制御に関連するデータのやり取りが行われる。そのため、管理装置2と射出成形機1との相互間の場合と同様、マスタ機とスレーブ機との間のバージョンの整合性(即ち、バージョンの不整合の有無)が監視されてよい。
複数の射出成形機1(或いは、それらの制御装置700)には、それぞれにバージョンが規定されている。
マスタ機は、スレーブ機に制御データを送信すると共に、スレーブ機は、マスタ機から制御データを受信する場合がある。また、スレーブ機は、マスタ機に稼働状態データを送信すると共に、マスタ機は、スレーブ機から稼働状態データを受信する場合がある。そのため、送信側と受信側との間でデータの互換性が確保されている必要がある。つまり、データの互換性の観点で、送信側と受信側との間のバージョンが整合している必要がある。よって、本例では、マスタ機(制御装置700)がデータ互換性の観点で適応可能なスレーブ機(制御装置700)のバージョンに関するテーブル情報(適応可能バージョンテーブル)が規定される。マスタ機が適応可能なスレーブ機(制御装置700)のバージョンの範囲とは、マスタ機からの制御データの内容を適切に認識可能で、且つ、マスタ機が適切に認識可能な稼働状態データを出力可能なスレーブ機(制御装置700)のバージョンの範囲に相当する。
例えば、図19は、マスタ機(制御装置700)がデータの互換性を確保可能なスレーブ機(制御装置700)のバージョンに関するテーブル情報(適応可能バージョンテーブル)の具体的な内容の第1例を示す図である。具体的には、図19は、マスタ機及びスレーブ機の初期状態(例えば、工場出荷状態)における適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
図19に示すように、適応可能バージョンテーブルには、例えば、現在のマスタ機(制御装置700)のバージョンを表す行が含まれる。また、適応可能バージョンテーブルには、例えば、現在のバージョンのマスタ機がデータ互換性の観点で適応可能なスレーブ機(制御装置700)のバージョンの範囲(上限のバージョン及び下限のバージョン)を表す行が含まれる。
適応可能バージョンテーブルは、マスタ機の制御装置700の補助記憶装置703等の内部メモリ予め登録される。マスタ機(制御装置700)は、マスタ機のバージョンの変更に合わせて、適応可能バージョンテーブルを更新する。マスタ機(制御装置700)のバージョンごとに、適応可能なスレーブ機(制御装置700)のバージョンの範囲が一義的に決まるからである。
図19に示すように、マスタ機(制御装置700)の現在のバージョンは、初期状態に対応する"1.0"に指定されている。また、スレーブ機(制御装置700)の現在のバージョンも、それぞれ初期状態に対応する"1.0"であるため、マスタ機(制御装置700)が適用可能なスレーブ機(制御装置700)のバージョンの上限及び下限も全て"1.0"に指定されている。
ここで、スレーブ機とマスタ機との間のデータ互換性に影響のない範囲で複数の射出成形機1(制御装置700)のソフトウェアの改訂が行われることにより、複数の射出成形機1(制御装置700)のバージョンアップが図られる場合がある。
例えば、図20、図21は、マスタ機の適応可能バージョンテーブルの具体的な内容の第2例及び第3例を示す図である。具体的には、図20、図21は、上述の第1例(図19)の状態から、マスタ機及びスレーブ機のバージョンを"1.0"から"1.1"にバージョンアップ可能な状況が実現された場合の適応可能バージョンアップテーブルの状態を表す。
本例では、適応可能バージョンテーブルは、図19を基準にして、マスタ機(制御装置700)がデータ互換性の観点で適応可能なスレーブ機(制御装置700)のバージョンの上限が"1.0"に指定される状態から"1.1"に指定される状態に更新される。
また、本例では、マスタ機のバージョンアップが実施済みの場合、図20に示すように、適合可能バージョンテーブルは、マスタ機(制御装置700)のバージョンが"1.1"に指定される状態に更新される。一方、マスタ機のバージョンアップが未実施の場合、図21に示すように、適合可能バージョンアップテーブルのマスタ機(制御装置700)のバージョンは、"1.0"に維持される。
また、例えば、図22は、マスタ機の適応可能バージョンテーブルの具体的な内容の第4例を示す図である。具体的には、図22は、マスタ機及びスレーブ機の間で相互に送受信されるデータの形式等が変化する形で、マスタ機及びスレーブ機のバージョンが"1.0"や"1.1"から"2.0"にバージョンアップ可能な状況になった場合の適応可能バージョンテーブルの状態を表す。
本例では、マスタ機のバージョンアップが実施済みであり、適応バージョンテーブルは、図19~図21の何れかを基準にして、マスタ機(制御装置700)のバージョンが"2.0"に指定された状態に更新される。また、本例では、適応可能バージョンテーブルは、図19~図21の何れかを基準にして、マスタ機(制御装置700)がデータ互換性の観点で適応可能なスレーブ機(制御装置700)のバージョンの上限及び下限が共に"2.0"に指定される状態に更新される。
このように、本実施形態では、マスタ機(制御装置700)は、適応可能バージョンテーブルを用いることができる。そのため、マスタ機(制御装置700)は、やり取りされるデータ(例えば、制御データや稼働状態データ等)のデータ互換性の観点から、スレーブ機(制御装置700)との間のバージョンの整合性を判断(確認)することができる。
[マスタ機及びスレーブ機の相互間のバージョンの整合性に関する制御処理]
次に、上位の射出成形機1(マスタ機)と下位の射出成形機1(スレーブ機)との間のバージョンの整合性に関する制御処理について説明する。
次に、上位の射出成形機1(マスタ機)と下位の射出成形機1(スレーブ機)との間のバージョンの整合性に関する制御処理について説明する。
マスタ機は、例えば、図14と同様のバージョン整合性制御処理を実行してよい。具体的には、マスタ機及びスレーブ機の少なくとも一方の初期処理時(例えば、起動時等)に、バージョン整合性制御処理が実行されてよい。また、マスタ機は、複数のスレーブ機の一部又は全部との間にバージョンの不整合がある場合、マスタ機の表示装置760やスレーブ機の表示装置760等を通じて、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知を行ってよい。また、マスタ機は、例えば、通信回線NWを通じて、ユーザ端末(例えば、スマートフォン等)にバージョン不整合に関する通知を含む信号を送信することにより、ユーザ端末を通じて、ユーザに対するバージョン不整合に関する通知を行ってもよい。また、マスタ機は、複数のスレーブ機の一部又は全部との間にバージョンの不整合がある場合、バージョンの不整合に関する通知に変えて、或いは、加えて、バージョンの不整合を自動で解消するための処理(不整合自動解消処理)を行ってもよい。
このように、マスタ機は、マスタ機とスレーブ機との間にバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知を行うことができる。これにより、マスタ機は、ユーザに対してバージョン不整合の解消に向けた対応を促すことができる。そのため、管理システムSYSは、マスタ機とスレーブ機との間でやり取りされるデータの互換性が確保されず、当該データに基づく不適切な制御によるスレーブ機の誤動作等が発生する事態を抑制することができる。
また、マスタ機は、マスタ機とスレーブ機との間のバージョンの不整合を自動で解消させることができる。これにより、管理システムSYSは、マスタ機とスレーブ機との間でやり取りされるデータの互換性が確保されず、当該データに基づく不適切な制御によるスレーブ機の誤動作等が発生する事態を直接的に抑制することができる。
尚、マスタ機とスレーブ機との間のバージョン整合性制御処理は、マスタ機及びスレーブ機とは異なる装置(例えば、管理装置2や監視専用のサーバ装置等)により実施されてもよい。
[作用]
次に、本実施形態に係る管理システムSYSや射出成形機1の作用について説明する。
次に、本実施形態に係る管理システムSYSや射出成形機1の作用について説明する。
本実施形態では、射出成形機1(第1の射出成形機の一例)は、管理装置2(所定の装置の一例)と通信可能に接続され、管理装置2との間で、データの送信及び受信の少なくとも一方を行ってよい。そして、管理システムSYSは、管理装置2と射出成形機1との間のバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知、及びバージョンの不整合を解消させる処理の少なくとも一方を行ってよい。
同様に、スレーブ機(第1の射出成形機の一例)は、マスタ機(所定の装置、第2の射出成形機の一例)と通信可能に接続され、マスタ機との間で、データの送信及び受信の少なくとも一方を行ってよい。そして、管理システムSYSは、マスタ機とスレーブ機との間のバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知、及びバージョンの不整合を解消させる処理の少なくとも一方を行ってよい。
例えば、バージョンの不整合によって、管理装置2やマスタ機と制御対象の射出成形機1との間でやり取りされるデータの互換性が確保されず、やり取りされるデータに基づく射出成形機1に関する制御や診断等を適切に行うことができなくなる可能性がある。その結果、例えば、射出成形機1がユーザの想定外の動作を行ってしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態では、管理システムSYSは、管理装置2やマスタ機と制御対象の射出成形機1との間のバージョンの不整合の解消をユーザに促したり、自動で解消させたりすることができる。そのため、管理システムSYSは、制御対象の射出成形機1に対してより適切な動作を行わせることができる。
また、本実施形態では、管理システムSYSは、管理装置2及び射出成形機1の少なくとも一方の起動時に、管理装置2と射出成形機1との間のバージョンの不整合の有無を判断してよい。
同様に、管理システムSYSは、マスタ機及びスレーブ機の少なくとも一方の起動時に、マスタ機とスレーブ機との間のバージョンの不整合の有無を判断してよい。
例えば、管理装置2やマスタ機と、制御対象の射出成形機1との何れか一方に故障が生じたり、アップデートに失敗したりすると、次の起動時に、バージョンの不整合が生じる場合が多い。
これに対して、管理システムSYSは、制御側(管理装置2、マスタ機)や被制御側(射出成形機1)の起動時に、バージョンの不整合の有無を判断することができる。そのため、管理システムSYSは、管理装置2やマスタ機と制御対象の射出成形機1との間のバージョンの不整合をより早いタイミングで発見することができる。
また、本実施形態では、射出成形機1は、射出成形機1(自機)のバージョンに関する情報を管理装置2に通知してよい。そして、管理装置2は、射出成形機1から通知されるバージョンに関する情報に基づき、管理装置2と射出成形機1との間のバージョンの不整合の有無を判断してよい。
同様に、スレーブ機は、スレーブ機(自機)のバージョンに関する情報をマスタ機に通知してよい。そして、マスタ機は、スレーブ機から通知されるバージョンに関する情報に基づき、マスタ機とスレーブ機との間のバージョンの不整合の有無を判断してよい。
これにより、管理システムSYSは、制御側(管理装置2やマスタ機)で被制御側との間のバージョンの不整合を判断することができる。
また、本実施形態では、管理装置2は、管理装置2のバージョンと整合する射出成形機1のバージョンの範囲を表す情報に基づき、管理装置2と射出成形機1との間のバージョンの不整合の有無を判断してよい。
同様に、マスタ機は、マスタ機のバージョンと整合するスレーブ機のバージョンの範囲を表す情報に基づき、マスタ機とスレーブ機との間のバージョンの不整合の有無を判断してよい。
これにより、管理システムSYSは、管理装置2やマスタ機と制御対象の射出成形機1との間のバージョンの不整合の有無をより容易に判断することができる。
また、本実施形態では、射出成形機1は、射出成形機1の制御に関するデータを管理装置2から受信すること、及び射出成形機1で取得されるデータを管理装置2に送信することの少なくとも一方を行ってよい。そして、管理システムSYSは、管理装置2と射出成形機1との間のバージョンの不整合がある場合、射出成形機1の動作を制限してよい。
同様に、スレーブ機は、スレーブ機の制御に関するデータをマスタ機から受信すること、及びスレーブ機で取得されるデータをマスタ機に送信することの少なくとも一方を行ってよい。そして、管理システムSYSは、マスタ機とスレーブ機との間のバージョンの不整合がある場合、スレーブ機の動作を制限してよい。
これにより、管理システムSYSは、バージョンの不整合があり、制御対象の射出成形機1が適切に動作できない可能性がある状況で、その動作を制限することができる。そのため、管理システムSYSは、射出成形機1の安全性を向上させることができる。
本実施形態では、管理システムSYSは、管理装置2と射出成形機1との間のバージョンの不整合がある場合、管理装置2及び射出成形機1の少なくとも一方をバージョンアップさせてよい。
同様に、管理システムSYSは、マスタ機とスレーブ機との間のバージョンの不整合がある場合、マスタ機及びスレーブ機の少なくとも一方をバージョンアップさせてよい。
これにより、管理システムSYSは、例えば、制御側(管理装置2やマスタ機)と被制御側(射出成形機1)のうちの下位のバージョンの一方をバージョンアップさせて、バージョンの不整合を解消させることができる。
本実施形態では、管理システムSYSは、管理装置2及び射出成形機1の何れか一方のバージョンアップの失敗によって、管理装置2と射出成形機1との間のバージョンの不整合が生じている場合、管理装置2及び射出成形機1の何れか他方をバージョンダウンさせてよい。
同様に、管理システムSYSは、マスタ機及びスレーブ機の何れか一方のバージョンアップの失敗によって、マスタ機とスレーブ機との間のバージョンの不整合が生じている場合、マスタ機及びスレーブ機の何れか他方をバージョンダウンさせてよい。
例えば、バージョンアップに失敗している場合、更新データに問題がある可能性がある。そのため、同じ更新データを用いてバージョンアップを再試行しても、再度、バージョンアップに失敗し、バージョンの不整合を解消できない可能性がある。
これに対して、本実施形態では、管理システムSYSは、制御側(管理装置2やマスタ機)と被制御側(射出成形機1)のうちの上位の他方をバージョンダウンさせることで、バージョンの不整合を解消させることができる。
また、本実施形態では、ドライバ710(第2の装置、駆動装置の一例)やエンコーダ720(第2の装置、センサの一例)は、制御装置700(第1の装置の一例)と通信可能に接続され、制御装置700との間で、データの送信及び受信の少なくとも一方を行う。そして、射出成形機1は、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知、及びバージョンの不整合を解消させる処理の少なくとも一方を行ってよい。
例えば、バージョンの不整合によって、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間でやり取りされるデータの互換性が確保されず、やり取りされるデータに基づく射出成形機1に関する制御や診断等を適切に行うことができなくなる可能性がある。その結果、例えば、射出成形機1がユーザの想定外の動作を行ってしまう可能性がある。
また、例えば、複数の射出成形機1の一部の射出成形機1において、バージョンアップに失敗し、バージョンの不整合が生じる場合がある。その結果、バージョンの不整合が生じていない射出成形機1と、バージョンの不整合が生じている射出成形機1との間で、製造される成形品の品質にばらつきが生じる可能性がある。
これに対して、本実施形態では、射出成形機1は、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合の解消をユーザに促したり、自動で解消させたりすることができる。そのため、射出成形機1は、射出成形機1(自機)のより適切な動作を実現することができる。そのため、射出成形機1は、例えば、想定外の動作や原因不明の不具合等の発生を抑制することができ、その結果、安全性を確保しつつ、生産性の低下を抑制することができる。また、管理システムSYSに含まれる複数の射出成形機1は、相互間での成形品の品質のばらつきを抑制させることができる。
また、本実施形態では、射出成形機1の起動時に、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合の有無を判断してよい。
例えば、制御装置700と、ドライバ710やエンコーダ720との何れか一方に故障が生じたり、アップデートに失敗したりすると、次の起動時に、バージョンの不整合が生じる場合が多い。
これに対して、射出成形機1は、その起動時に、バージョンの不整合の有無を判断することができる。そのため、射出成形機1は、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合をより早いタイミングで発見することができる。
また、本実施形態では、ドライバ710やエンコーダ720は、ドライバ710やエンコーダ720のバージョンに関する情報を制御装置700に通知してよい。そして、制御装置700は、ドライバ710やエンコーダ720から通知されるバージョンに関する情報に基づき、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合の有無を判断してよい。
これにより、射出成形機1は、制御(上位)側の制御装置700で被制御(下位)側のドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合を判断することができる。
また、本実施形態では、制御装置700は、制御装置700のバージョンと整合するドライバ710やエンコーダ720のバージョンの範囲を表す情報(適応可能バージョンテーブル)に基づき、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合の有無を判断してよい。
これにより、射出成形機1は、バージョンの不整合の有無をより容易に判断することができる。
また、本実施形態では、電動アクチュエータ(第3の装置の一例)は、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間でやり取りされるデータに基づき制御される。そして、射出成形機1は、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合がある場合、電動アクチュエータの動作を制限してよい。
これにより、射出成形機1は、バージョンの不整合に伴い、制御装置700とドライバやエンコーダ720との間のデータの互換性が確保できない状況で、その間でやり取りされるデータに基づき制御される電動アクチュエータの動作を制限できる。そのため、射出成形機1は、安全性を向上させることができる。
また、本実施形態では、射出成形機1は、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合がある場合、制御装置700及びドライバ710やエンコーダ720の少なくとも一方をバージョンアップさせてよい。また、射出成形機1は、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合がある場合、ユーザに対して、制御装置700及びドライバ710やエンコーダ720の少なくとも一方のバージョンアップを促す通知を行ってもよい。
これにより、射出成形機1は、例えば、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720とのうちの下位のバージョンの一方をバージョンアップさせて、バージョンの不整合を解消させることができる。そのため、射出成形機1は、生産性の低下を最小限に抑制することができる。
また、本実施形態では、射出成形機1は、制御装置700及びドライバ710やエンコーダ720の何れか一方のバージョンアップの失敗によって、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合が生じている場合、制御装置700及びドライバ710やエンコーダ720の何れか他方をバージョンダウンさせてよい。また、射出成形機1は、制御装置700及びドライバ710やエンコーダ720の何れか一方のバージョンアップの失敗によって、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720との間のバージョンの不整合が生じている場合、ユーザに対して、制御装置700及びドライバ710やエンコーダ720の何れか他方のバージョンダウンを促す通知を行ってもよい。
例えば、バージョンアップに失敗している場合、更新データに問題がある可能性がある。そのため、同じ更新データを用いてバージョンアップを再試行しても、再度、バージョンアップに失敗し、バージョンの不整合を解消できない可能性がある。
これに対して、本実施形態では、射出成形機1は、制御装置700とドライバ710やエンコーダ720とのうちの上位の他方をバージョンダウンさせることで、バージョンの不整合を解消させることができる。
[変形、変更]
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形や変更が可能である。変形や変更には、上述の実施形態の内容同士の組み合わせが含まれうる。
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形や変更が可能である。変形や変更には、上述の実施形態の内容同士の組み合わせが含まれうる。
例えば、上述の実施形態では、ユーザからの要求に応じて、射出成形機1のデータのやり取りが行われる複数の機器の現在のバージョンに関する情報やバージョンの整合性に関する情報がユーザに視覚的に通知されてもよい。バージョンの整合性に関する情報は、例えば、適応可能バージョンテーブルの情報等である。具体的には、制御装置700は、操作装置750を通じたユーザからの所定の入力に応じて、マスタの機器及びスレーブの機器の現在のバージョンに関する情報や相互間のバージョンの整合性に関する情報を表示装置760に表示させてよい。これにより、ユーザは、任意のタイミングで、射出成形機1の内部の機器の現在のバージョンや内部の機器同士のバージョンの整合性等を確認することができる。また、管理装置2は、ユーザからの所定の入力に応じて、複数の射出成形機1ごとに、マスタの機器及びスレーブの機器の現在のバージョンに関する情報や相互間のバージョンの整合性に関する情報をその表示部に表示させてよい。この場合、例えば、複数の射出成形機1は、それぞれ、管理装置2からの要求に応じて、或いは、定期的に、マスタの機器及びスレーブの機器の現在のバージョンに関する情報や相互間のバージョンの整合性に関する情報を管理装置2に送信する。これにより、ユーザは、複数の射出成形機1ごとに、任意のタイミングで、射出成形機1の内部の機器の現在のバージョンや内部の機器同士のバージョンの整合性等を確認することができる。
また、上述の実施形態等では、ユーザからの要求に応じて、管理装置2及び射出成形機1の現在のバージョンに関する情報や相互間のバージョンの整合性に関する情報がユーザに視覚的に通知されてもよい。具体的には、射出成形機1(制御装置700)は、操作装置750を通じたユーザからの所定の入力に応じて、管理装置2及び射出成形機1(制御装置700)の現在のバージョンに関する情報や相互間のバージョンの整合性に関する情報を表示装置760に表示させてよい。これにより、ユーザは、任意のタイミングで、管理装置2及び射出成形機1(制御装置700)の現在のバージョンや相互間のバージョンの整合性等を確認することができる。また、管理装置2は、ユーザからの所定の入力に応じて、複数の射出成形機1ごとに、管理装置2及び射出成形機1の現在のバージョンに関する情報や相互間のバージョンの整合性に関する情報をその表示部に表示させてよい。この場合、例えば、複数の射出成形機1は、それぞれ、管理装置2からの要求に応じて、或いは、定期的に、射出成形機1(制御装置700)の現在のバージョンに関する情報を管理装置2に送信する。これにより、ユーザは、複数の射出成形機1ごとに、任意のタイミングで、管理装置2及び射出成形機1(制御装置700)の現在のバージョンや相互間のバージョンの整合性等を確認することができる。
また、上述の実施形態等では、ユーザからの要求に応じて、マスタ機及びスレーブ機の現在のバージョンに関する情報や相互間のバージョンの整合性に関する情報がユーザに視覚的に通知されてもよい。具体的には、マスタ機(制御装置700)は、操作装置750を通じたユーザからの所定の入力に応じて、スレーブ機ごとに、マスタ機及びスレーブ機の現在のバージョンに関する情報や相互間のバージョンの整合性に関する情報を表示装置760に表示させてよい。また、スレーブ機(制御装置700)は、操作装置750を通じたユーザからの所定の入力に応じて、マスタ機及びスレーブ機の現在のバージョンに関する情報や相互間のバージョンの整合性に関する情報を表示装置760に表示させてもよい。この場合、マスタ機(制御装置700)は、スレーブ機からの要求に応じて、或いは、定期的に、マスタ機のバージョンに関する情報をスレーブ機に送信する。また、管理装置2は、ユーザからの所定の入力に応じて、マスタ機ごと且つスレーブ機ごとに、マスタ機及びスレーブ機の現在のバージョンに関する情報や相互間のバージョンの整合性に関する情報をその表示部に表示させてよい。これにより、ユーザは、任意のタイミングで、マスタ機及びスレーブ機の現在のバージョンや相互間のバージョンの整合性等を確認することができる。
また、例えば、上述の実施形態等では、射出成形機1を対象として、内部の機器同士、或いは、外部の機器との間のデータの互換性の観点でのバージョンの不整合を解消させる方法を説明したが、任意の機械(例えば、他の産業機械)や装置(例えば、家電製品)を対象として、同様の方法が適用されてもよい。他の産業機械には、例えば、工作機械や生産ロボット等、工場に定置される定置型の機械が含まれる。また、他の産業機械には、例えば、移動式の作業機械を含む。移動式の作業機械には、例えば、ショベルやブルドーザ等の建設機械、コンバイン等の農業機械、移動式クレーン等の運搬機械等が含まれる。
最後に、本願は、2020年2月14日に出願した日本国特許出願2020-023776号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願の全内容を本願に参照により援用する。
1 射出成形機(所定の装置、第1の射出成形機、第2の射出成形機)
2 管理装置(所定の装置)
100 型締装置
200 エジェクタ装置
300 射出装置
400 移動装置
700 制御装置(第1の装置)
701 CPU
702 メモリ装置
703 補助記憶装置
704 インタフェース装置
710 ドライバ(第2の装置、駆動装置)
720 エンコーダ(第2の装置、センサ)
750 操作装置
760 表示装置
SYS 射出成形機管理システム(射出成形機システム)
2 管理装置(所定の装置)
100 型締装置
200 エジェクタ装置
300 射出装置
400 移動装置
700 制御装置(第1の装置)
701 CPU
702 メモリ装置
703 補助記憶装置
704 インタフェース装置
710 ドライバ(第2の装置、駆動装置)
720 エンコーダ(第2の装置、センサ)
750 操作装置
760 表示装置
SYS 射出成形機管理システム(射出成形機システム)
Claims (20)
- 所定の装置と、
前記所定の装置と通信可能に接続され、前記所定の装置との間で、データの送信及び受信の少なくとも一方を行う第1の射出成形機と、を備え、
前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知、及びバージョンの不整合を解消させる処理の少なくとも一方を行う、
射出成形機システム。 - 前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合は、前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間で前記データの互換性がない状態、又は前記互換性がない可能性がある状態を表す、
請求項1に記載の射出成形機システム。 - 前記通知には、前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合を解消させるための、前記所定の装置又は前記第1の射出成形機の適切なバージョンに関する通知が含まれる、
請求項1又は2に記載の射出成形機システム。 - 前記所定の装置及び前記第1の射出成形機の少なくとも一方の起動時に、前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合の有無を判断する、
請求項1乃至3の何れか一項に記載の射出成形機システム。 - 前記第1の射出成形機は、前記第1の射出成形機のバージョンに関する情報を前記所定の装置に通知し、
前記所定の装置は、前記第1の射出成形機から通知されるバージョンに関する情報に基づき、前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合の有無を判断する、
請求項1乃至4の何れか一項に記載の射出成形機システム。 - 前記所定の装置は、前記所定の装置のバージョンと整合する前記第1の射出成形機のバージョンの範囲を表す情報に基づき、前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合の有無を判断する、
請求項4に記載の射出成形機システム。 - 前記第1の射出成形機は、前記第1の射出成形機の制御に関する前記データを前記所定の装置から受信し、受信した前記データを通じて、前記所定の装置によりその動作が制御され、
前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合がある場合、前記第1の射出成形機の動作を制限する、
請求項1乃至6の何れか一項に記載の射出成形機システム。 - 前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合がある場合、前記所定の装置及び前記第1の射出成形機の少なくとも一方をバージョンアップさせる、又は、前記所定の装置及び前記第1の射出成形機の少なくとも一方のバージョンアップをユーザに促す前記通知を行う、
請求項1乃至7の何れか一項に記載の射出成形機システム。 - 前記所定の装置及び前記第1の射出成形機の何れか一方のバージョンアップの失敗によって、前記所定の装置と前記第1の射出成形機との間のバージョンの不整合が生じている場合、前記所定の装置及び前記第1の射出成形機の何れか他方をバージョンダウンさせる、又は、前記所定の装置及び前記第1の射出成形機の何れか他方のバージョンダウンをユーザに促す前記通知を行う、
請求項1乃至7の何れか一項に記載の射出成形機システム。 - 前記所定の装置は、第2の射出成形機である、
請求項1乃至9の何れか一項に記載の射出成形機システム。 - 第1の装置と、
前記第1の装置と通信可能に接続され、前記第1の装置との間で、データの送信及び受信の少なくとも一方を行う第2の装置と、を備え、
前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合がある場合、ユーザに対するバージョンの不整合に関する通知、及びバージョンの不整合を解消させる処理の少なくとも一方を行う、
射出成形機。 - 前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合は、前記第1の装置と前記第2の装置との間で前記データの互換性がない状態、又は前記互換性がない可能性がある状態を表す、
請求項11に記載の射出成形機。 - 前記通知には、前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合を解消させるための、前記第1の装置又は前記第2の装置の適切なバージョンに関する通知が含まれる、
請求項11又は12に記載の射出成形機。 - 射出成形機の起動時に、前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合の有無を判断する、
請求項12又は13に記載の射出成形機。 - 前記第2の装置は、前記第2の装置のバージョンに関する情報を前記第1の装置に通知し、
前記第1の装置は、前記第2の装置から通知されるバージョンに関する情報に基づき、前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合の有無を判断する、
請求項11乃至14の何れか一項に記載の射出成形機。 - 前記第1の装置は、前記第1の装置のバージョンと整合する前記第2の装置のバージョンの範囲を表す情報に基づき、前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合の有無を判断する、
請求項15に記載の射出成形機。 - 前記データに基づき制御される第3の装置を備え、
前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合がある場合、前記第3の装置の動作を制限する、
請求項11乃至16の何れか一項に記載の射出成形機。 - 前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合がある場合、前記第1の装置及び前記第2の装置の少なくとも一方をバージョンアップさせる、又は、前記第1の装置及び前記第2の装置の少なくとも一方のバージョンアップを促す前記通知を行う、
請求項11乃至16の何れか一項に記載の射出成形機。 - 前記第1の装置及び前記第2の装置の何れか一方のバージョンアップの失敗によって、前記第1の装置と前記第2の装置との間のバージョンの不整合が生じている場合、前記第1の装置及び前記第2の装置の何れか他方をバージョンダウンさせる、
請求項11乃至17の何れか一項に記載の射出成形機。 - 前記第1の装置は、前記射出成形機を動作させる所定のアクチュエータに関する制御を行う制御装置であり、
前記第2の装置は、前記所定のアクチュエータの駆動する駆動装置、又は、前記所定のアクチュエータの動作に関する検出データを取得するセンサである、
請求項11乃至19の何れか一項に記載の射出成形機。
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