JP7547797B2 - 成形条件決定支援装置 - Google Patents
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Description
前記成形機に取り付けられたセンサにより成形時に検出された検出データを取得する検出データ取得部と、
前記検出データに基づいて機械学習により前記成形品の品質を推定する品質推定部と、
推定された前記成形品の品質を蓄積し、蓄積された複数個の前記成形品の品質を成形順に配列した情報である品質推移を記憶する品質推移記憶部と、
前記品質推移に基づいて所定の品質基準に対する品質変化傾向を評価する傾向評価部と、
前記品質変化傾向と前記品質を前記所定の品質基準に戻すための成形条件の修正量との関係を記憶する関係記憶部と、
前記傾向評価部により評価された前記品質変化傾向と前記関係記憶部に記憶されている前記関係とに基づいて、前記成形条件の修正量を決定する修正条件決定部と、を備え、
良品を表す前記品質の許容範囲の上限値をThmaxとし、前記品質の前記許容範囲の下限値をThminとし、前記所定の品質基準Stdは、前記品質の前記許容範囲のなかでも理想的な状態を表す値に設定され、
前記傾向評価部は、
前記品質推移に含まれる前記成形品の品質のうち突発異常による品質変化を除外し、
残りの前記成形品のうち予め設定された成形品数の分の前記成形品の品質についての前記品質推移が前記品質の前記許容範囲の含まれる場合において、前記成形品数の分の前記品質推移が前記所定の品質基準Stdからずれている度合に基づいて、前記品質が前記所定の品質基準Stdからずれている状態を継続していることを表す前記品質変化傾向を評価する、成形条件決定支援装置にある。
成形条件決定支援装置は、成形機の型のキャビティに、成形材料を溶融した溶融材料を供給することにより、成形品を成形する成形方法に適用される。適用対象の成形機は、例えば、成形材料である樹脂またはゴム等の射出成形を行う射出成形機とすることができる。また、適用対象の他の成形機は、例えば、ブロー成形機や圧縮成形機とすることもできる。なお、成形材料である樹脂については、単体のポリアミド等の熱可塑性樹脂や、熱可塑性樹脂の基材に充填剤を添加した強化樹脂を例示することができる。充填剤としては、ミクロンサイズまたはナノサイズのフィラーを挙げることができる。フィラーとしては、例えば、ガラス繊維や炭素繊維等を挙げることができる。
成形条件決定支援装置を含む成形機システム1について、図1を参照して説明する。図1に示すように、成形機システム1は、成形機2と、成形条件決定支援装置3とを備える。
(3-1.成形機2の構成)
成形機2の一例である射出成形機の構成について図1を参照して説明する。成形機2は、ベッド20と、射出装置30と、型40と、型締装置50と、制御装置60とを主に備える。
成形機2による成形品の成形方法について説明する。成形機2による成形方法では、1サイクルにおいて、計量工程、型締工程、射出充填工程、保圧工程、冷却工程、離型取出工程が順次実行される。つまり、次の成形品の成形において、再び、上記工程が順次実行される。ここで、計量工程および型締工程は、開始準備工程を構成し、射出充填工程、保圧工程、および、冷却工程は、成形工程を構成し、離型取出工程は、終了処理工程を構成する。なお、離型取出工程の初期(型開放直後)を成形工程に含めるようにし、後期を終了処理工程としても良い。
型40の詳細な構成について、図2および図3を参照して説明する。なお、型40は、所謂、多数個取り金型であり、型40には複数のキャビティCが形成されているが、図面を簡素化するため、図2および図3には、1つのキャビティCをのみ図示している。また、本例において、成形機2が成形する成形品は、等速ジョイントに用いられる保持器である。従って、成形品は環状であり、キャビティCは保持器の形状に倣った環状に形成される。なお、成形品およびキャビティCの形状は、環状以外の形状、例えば、C形状や矩形枠状等としても良い。
成形条件決定支援装置3の構成について図4-図8を参照して説明する。成形条件決定支援装置3は、例えば、プロセッサ、記憶装置、インターフェース等を備える演算処理装置と、演算処理装置のインターフェースに接続可能な入力機器と、演算処理装置のインターフェースに接続可能な出力機器とを備える。出力機器は、例えば、表示装置を含むようにしてもよい。また、演算処理装置、入力機器、および、出力機器が、インターフェースを介さずに、1つのユニットを構成するようにしてもよい。また、演算処理装置の一部および記憶装置の一部は、物理サーバやクラウドサーバを適用することもできる。
上述した成形条件決定支援装置3による効果について記載する。品質推移記憶部103が、機械学習により推定された成形品の品質を蓄積して、品質推移を記憶している。品質推移とは、複数個の成形品の品質を、成形順に配列した情報である。従って、傾向評価部104が、連続する複数個の成形品の品質推移に基づいて、品質変化傾向を評価することができる。
上述したように、品質推定部102は、機械学習により品質を推定する。品質推定部102には、学習済みモデルが記憶されている。当該学習済みモデルは、予め生成されている。学習済みモデルの生成、すなわち学習フェーズの例について説明する。
関係記憶部105に記憶される品質のずれ度合いと修正量との関係について、例えば、機械学習を用いることにより生成することができる。以下に、当該関係の生成において、機械学習を用いる場合について説明する。
学習フェーズの第一例について、図9を参照して説明する。学習フェーズの第一例においては、図9に示すように、品質種と成形条件の種との関係を、直接的に、機械学習により生成する。
学習フェーズの第二例について、図10を参照して説明する。学習フェーズの第二例においては、図10に示すように、品質種と成形条件の種との関係を、直接的に、機械学習により生成する。
(8-1.基本)
成形機システム1の動作タイミング、特に、成形機2による処理と成形条件決定支援装置による処理との動作タイミングについて、図11を参照して説明する。まず、成形機2は、成形品を連続成形する場合とする。説明の容易化のため、第一成形品の次に、第二成形品を成形する場合について説明する。
成形条件決定支援装置3の処理の第一例は、以下のとおりである。一次処理工程(S101)は、検出データ取得部101の処理を行う。一方、二次処理工程(S102)は、品質推定部102の処理、傾向評価部104の処理、修正条件決定部106の処理を行う。
成形条件決定支援装置3の処理の第二例は、以下のとおりである。一次処理工程(S101)は、検出データ取得部101の処理、および、品質推定部102の処理を行う。一方、二次処理工程(S102)は、傾向評価部104の処理、修正条件決定部106の処理を行う。
(9-1.第一例)
成形機システム1の第一例の構成について、図12を参照して説明する。図12に示すように、成形機システム1は、複数の成形機2,2と、成形機2,2のそれぞれに一体的に構成されたエッジコンピュータ4,4、複数の成形機2,2と同一ネットワークを構成するサーバ5とを備える。なお、エッジコンピュータ4,4は、成形機2,2の一部を構成しても良いし、成形機2,2とは別体に構成しても良い。
成形機システム1の第二例は、第一例と同様に、成形機システム1は、複数の成形機2,2と、成形機2,2のそれぞれに接続されたエッジコンピュータ4,4、複数の成形機2,2と同一ネットワークを構成するサーバ5とを備える。
成形機システム1の第三例は、全ての機能をサーバ5が有する。この場合、エッジコンピュータ4,4は不要となる。サーバ5における検出データ取得部101が、センサ44,45により検出された検出データを、成形機2から受信する。そして、サーバ5における修正条件決定部106が、成形条件の修正量を、成形機2に送信する。
Claims (7)
- 成形機の型のキャビティに成形材料を溶融した溶融材料を供給することにより成形品を成形する成形方法に適用され、前記成形品の成形条件を決定する成形条件決定支援装置であって、
前記成形機に取り付けられたセンサにより成形時に検出された検出データを取得する検出データ取得部と、
前記検出データに基づいて機械学習により前記成形品の品質を推定する品質推定部と、
推定された前記成形品の品質を蓄積し、蓄積された複数個の前記成形品の品質を成形順に配列した情報である品質推移を記憶する品質推移記憶部と、
前記品質推移に基づいて所定の品質基準に対する品質変化傾向を評価する傾向評価部と、
前記品質変化傾向と前記品質を前記所定の品質基準に戻すための成形条件の修正量との関係を記憶する関係記憶部と、
前記傾向評価部により評価された前記品質変化傾向と前記関係記憶部に記憶されている前記関係とに基づいて、前記成形条件の修正量を決定する修正条件決定部と、を備え、
良品を表す前記品質の許容範囲の上限値をThmaxとし、前記品質の前記許容範囲の下限値をThminとし、前記所定の品質基準Stdは、前記品質の前記許容範囲のなかでも理想的な状態を表す値に設定され、
前記傾向評価部は、
前記品質推移に含まれる前記成形品の品質のうち突発異常による品質変化を除外し、
残りの前記成形品のうち予め設定された成形品数の分の前記成形品の品質についての前記品質推移が前記品質の前記許容範囲の含まれる場合において、前記成形品数の分の前記品質推移が前記所定の品質基準Stdからずれている度合に基づいて、前記品質が前記所定の品質基準Stdからずれている状態を継続していることを表す前記品質変化傾向を評価する、成形条件決定支援装置。 - 前記傾向評価部は、前記品質変化傾向として複数の品質種について評価し、
前記関係記憶部は、前記品質変化傾向としての前記品質種毎に、前記ずれている度合いの段階と前記成形条件の修正量とをマトリックスで表現した前記関係を記憶する、請求項1に記載の成形条件決定支援装置。 - 前記修正条件決定部は、
前記マトリックスで表現した前記関係において、前記傾向評価部により評価された前記ずれている度合いに最も近い段階を決定し、
当該段階に対応する前記成形条件の修正量を、決定する前記成形条件の修正量とする、請求項2に記載の成形条件決定支援装置。 - 前記関係記憶部は、
機械学習により推定された前記品質変化傾向としての品質種と前記成形条件の種との関係情報に基づいて決定された前記関係を記憶する、
または、機械学習により推定された前記検出データの特徴量と前記品質変化傾向としての品質種との関係情報、および、機械学習により推定された前記検出データの特徴量と前記成形条件の種との関係情報に基づいて決定された前記関係を記憶する、請求項1-3の何れか1項に記載の成形条件決定支援装置。 - 前記検出データの種は、前記キャビティ内の前記溶融材料の温度、前記型が前記溶融材料から受ける圧力の少なくとも1つであり、
前記成形品の品質種は、前記成形品の質量、前記成形品の寸法、前記成形品におけるボイド体積の少なくとも1つであり、
前記成形条件の種は、射出速度、保圧力、保圧時間、保圧時の型温度、冷却時間の少なくとも1つである、請求項1-4の何れか1項に記載の成形条件決定支援装置。 - 前記成形条件決定支援装置は、前記成形品を連続成形する成形方法に適用され、
第一成形品の次に第二成形品が成形される場合において、
前記検出データ取得部は、前記第一成形品に関する前記検出データに基づいて処理を行い、
前記品質推定部、前記傾向評価部、前記修正条件決定部は、前記第二成形品の成形開始までの前記成形機の準備工程と並行処理され、
前記修正条件決定部は、前記第二成形品に関する前記成形条件の修正量を決定する、請求項1-5の何れか1項に記載の成形条件決定支援装置。 - 前記成形条件決定支援装置は、複数の前記成形機と同一ネットワークを構成するサーバを備え、
前記サーバは、
少なくとも前記関係記憶部および前記修正条件決定部を備え、
前記センサにより検出された前記検出データ、前記検出データ取得部により取得された前記検出データ、前記品質推定部により推定された前記成形品の品質の何れか1つを、前記成形機または前記成形機のそれぞれに一体的に構成されたコンピュータから受信し、
受信した情報に基づいて前記成形条件の修正量を決定し、
決定した前記成形条件の修正量を前記成形機に送信する、請求項1-6の何れか1項に記載の成形条件決定支援装置。
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