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JP7548604B2 - 線分の接続方法、2階実対称テンソルの表示方法、及び、2階実対称テンソルの表示プログラム - Google Patents
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JP7548604B2 - 線分の接続方法、2階実対称テンソルの表示方法、及び、2階実対称テンソルの表示プログラム - Google Patents

線分の接続方法、2階実対称テンソルの表示方法、及び、2階実対称テンソルの表示プログラム Download PDF

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Description

本発明は、線分の接続方法、2階実対称テンソルの表示方法、及び、2階実対称テンソルの表示プログラムに関する。
一般に物理問題に現れる物理量は、数学的にはテンソルを用いて記述される。テンソルのうち、0階テンソルはスカラーとよばれ、1階テンソルはベクトルとよばれる。特定の領域内の各点におけるスカラーを各点の位置及び時刻の関数として記述したものをスカラー場とよび、領域内の各点におけるベクトルを各点の位置及び時刻の関数として記述したものをベクトル場とよぶ。
空間的に2次元的な広がりをもつ領域(2次元領域)を対象とする問題においても、3次元的な広がりをもつ領域(3次元領域)を対象とする問題においても、スカラー場及びベクトル場の可視化は従来から行われてきており、多くの数値解析ツール、可視化ツールにこれらの可視化手法が様々に実装されている。
「2次元領域内での2階テンソル場」は、2階テンソルを用いて表現される物理量(例えば、連続体における歪み、応力等)に関して、空間的に2次元的広がりをもつ領域内の各点の位置と時刻との関数として表現される場である。2次元領域内での2階テンソル場については、多くの可視化手法が存在する。例えば、非特許文献1には、荷重が静的に作用する環境下において、釣合い状態にある線形弾性体の平板内に生じる応力場(2次元領域内での2階対称テンソル場)の主軸ベクトルを連結した主応力線による可視化手法が開示されている。
光弾性論文集Vol4,No.1・2,(1982)p20~p27,「主応力解析および主応力線追跡のためのコンピュータ方式について」(西田正孝、小谷誠、中島清士、本田節三、新家弘健、著)
2次元又は3次元の領域内で、離散的に配置された各点における応力テンソルの主軸ベクトルの方向を線分で表現する可視化手法が提案されている。また、2次元又は3次元の領域内で、離散的に配置された各点における応力テンソルの主軸ベクトルの方向の線分の長さを、それぞれの主軸ベクトルの方向の主応力値に対応させ、主応力の正負を線分に付す矢印の向きで表現する可視化手法も提案されている。
しかしながら、「3次元領域内での2階テンソル場」は、2階テンソルを用いて表現される物理量(例えば、連続体における歪み、応力等)に関して、空間的に3次元的広がりをもつ領域内の各点の位置と時刻との関数として表現される場である。3次元領域内での2階テンソル場は、領域内の1個の点に対し、2階対称テンソルの場合は6個の成分で表現され、2階非対称テンソルの場合は9個の成分で表現される。このような3次元領域内での2階テンソル場において、領域内の各点における主軸の方向や対応する主値の大きさ等の情報を可視化する手法の提案は従来乏しく、これらの情報を正しくかつ直感的に把握し易くする表示方法の提案が望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、3次元領域内での2階実対称テンソル場において、領域内の各点での主軸の方向やそれに対応する主値の大きさ等を正しくかつ直感的に把握し易く表示するための線分の接続方法、その線分の接続方法を利用した2階実対称テンソルの表示方法、及び、2階実対称テンソルの表示プログラムを提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての線分の接続方法は、以下の(1)~(7)の工程を有する、3次元領域における線分の接続方法である。
(1)3次元領域内において任意の1点として選択された起点Oにおける2階実対称テンソルの3個の主値の各々に対応する主軸方向に沿って延びる3本の第1線分OA、OB、OCを定義する。ここで、前記3本の第1線分は、いずれも前記起点Oから延びる所定の微小長さの線分であって、前記起点Oを中心とした右手座標系又は左手座標系のうちのいずれか一方の座標系である選択座標系を構成して3次元的に相互に直交する線分である。
(2)前記起点Oから延びる3本の所定の微小長さの第1線分OA’、OB’、OC’を定義する。ここで、前記第1線分OA’は前記第1線分OAと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第1線分OB’は前記第1線分OBと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第1線分OC’は前記第1線分OCと同一直線上逆方向に延びる線分である。
(3)6本の前記第1線分OA~OC、OA’~OC ’の中から1本の線分を第1選択線分として選択し、その両端点のうち起点Oでない方の端点を終点Pと定義する。
(4)前記終点Pにおける2階実対称テンソルの3個の主値の各々に対応する主軸方向に沿って延びる3本の第2線分Pa、Pb、Pcを定義する。ここで、前記3本の第2線分は、いずれも前記終点Pから延びる所定の微小長さの線分であって、前記終点Pを中心とする前記選択座標系を構成して3次元的に相互に直交する線分である。
(5)前記終点Pから延びる3本の所定の微小長さの第2線分Pa’、Pb’、Pc’を定義する。ここで、前記第2線分Pa’は前記第2線分Paと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第2線分Pb’は前記第2線分Pbと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第2線分Pc’は前記第2線分Pcと同一直線上逆方向に延びる線分である。
(6)6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’と前記第1選択線分とを用いた演算処理の結果に基づいて、6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’の中から前記第1選択線分に対し最も滑らかに接続可能な1本の第2線分を第2選択線分として選択し、前記第1選択線分に前記第2選択線分を接続してその余の前記第2線分を破棄する。
(7)前記第2選択線分の両端点のうち前記第1選択線分と接続された方の端点を起点Oと読み替え、反対側の端点を終点Pと読み替え、かつ、当該第2選択線分を前記第1選択線分と読み替えた後に、前記(4)~前記(6)の工程を所定の終了条件を充足するまで繰り返し実行する。
また、本発明の他の例示的側面としての2階実対称テンソルの表示方法は、上記の線分の接続方法を用いて前記所定の微小長さの前記第1選択線分と前記所定の微小長さの前記第2選択線分とを接続し、
当該接続された複数の選択線分を前記3次元領域内に描画された直線又は曲線として表示する。
また、本発明の更に他の例示的側面としての2階実対称テンソルの表示プログラムは、コンピュータに、上記の2階実対称テンソルの表示方法を実行させる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、3次元領域内での2階実対称テンソル場において、領域内の各点での主軸の方向やそれに対応する主値の大きさ等を正しくかつ直感的に把握し易く表示することができる。
本発明に係るテンソル表示プログラムPGの動作を実現するためのコンピュータSの概念図である。 3次元領域内の任意の点(起点O)を示す図である。 第1選択線分の終点Pを定義した状態を説明する図である。 起点Oから開始された第1選択線分OAに対し、線分が次々と接続された様子を示す図である。 起点Oから6方向に直線又は曲線が延びた状態を示す図である。 点Aを中心とする右手座標系を構成する第2選択線分群を示す図である。 実施例1にかかる3次元領域V1を示す図である。 3次元領域V1に上下方向に100MPaの引張力を加えたときの3次元領域V1内での応力に対応する2階実対称テンソルを表示した表示例である。 3次元領域V1に上下方向に100MPaの引張力を加えたときの3次元領域V1内での応力に対応する2階実対称テンソルを表示した他の表示例である。 3次元領域V1に上下方向に100MPaの引張力を加えたときの3次元領域V1内での応力に対応する2階実対称テンソルを表示した更に他の表示例である。 実施例2にかかる3次元領域V2を示す図である。 3次元領域V2に上下方向に100MPaの引張力を加えたときの3次元領域V2内での応力に対応する2階実対称テンソルを表示した表示例である。 3次元領域V2に上下方向に100MPaの引張力を加えたときの3次元領域V2内での応力に対応する2階実対称テンソルを表示した他の表示例である。 3次元領域V2に上下方向に100MPaの引張力を加えたときの3次元領域V2内での応力に対応する2階実対称テンソルを表示した更に他の表示例である。 実施例3にかかる3次元領域V3を示す図である。 3次元領域V3に上下方向に100MPaの引張力を加えたときの3次元領域V3内での応力に対応する2階実対称テンソルを表示した表示例である。
[実施形態1]
以下、本発明の実施形態1に係る2階実対称テンソルの表示プログラム(以下、テンソル表示プログラムという。)PGについて図面を参照しつつ説明する。図1は、このテンソル表示プログラムPGの動作を実現するためのコンピュータSの概念図である。このテンソル表示プログラムPGは、以下に説明する(工程1)~(工程7)を含む2階実対称テンソルの表示方法(以下、テンソル表示方法という。)をコンピュータSに実行させるものである。テンソル表示方法は、(工程1)~(工程7)に説明する線分の接続方法に基づき接続された線分をコンピュータSの画面D上に表示することにより実現される。
コンピュータSは、その主要部としての演算処理部(CPU)2とメモリ4とを有している。メモリ4は、記憶媒体であり、テンソル表示プログラムPGの他、各種データや設定項目がその内部にデータとして格納される。テンソル表示プログラムPGは、もちろん外部記憶装置(例えば、可搬性のストレージやクラウドサーバ等。)に格納されていてもよいし、当初からコンピュータS内のメモリ4に格納されていてもよい。
CPU2は、コンピュータSの主要部を構成する演算装置である。テンソル表示プログラムPGが起動することにより、その動作指令に基づき、CPU2がテンソル表示方法を実行する。
テンソル表示方法は、3次元領域内の各点から延びる所定の微小長さの線分を次々と接続する線分の接続方法を用いている。3次元領域内の各点は、3次元領域を所定の微小領域に分割した場合の、各微小領域に対応する点である。
したがって、微小長さの線分は、隣接する2個の微小領域内の2個の点を接続する線分である。
ここで、3次元領域は、3次元空間内に物理的に存在する立体物を意味し、その形状は問わない。所定の微小領域は概念上極めて小さく分割された立体形状であり、所定の微小長さは概念上極めて短い長さである。所定の微小長さは有限の長さであり、この長さは、演算処理の都合に応じて設定される。一般に、短くすれば演算精度は向上するが演算処理量と演算処理負荷が大きくなり、長くすれば演算精度は低下するが演算処理量と演算処理負荷が小さくなる。
図2は、3次元領域内の任意の点Oを示す図である。3次元領域の形状は特に限定がなく、例えば立方体、円柱、三角錐、球等でもよく、その他の形状を備えた立体形状であってもよい。点Oは、演算処理開始のために任意に選択された点である。そのため、最初に選択された点を、特に起点Oと呼ぶこととする。起点Oは、3次元領域内の点であれば、どの位置に存在する点でもよく、演算処理を実行する者(以下、ユーザという。)の判断に基づいて選択される。
(工程1)起点Oにおける2階実対称テンソルの3個の主応力値(主値)の各々に対応する主軸ベクトル方向(主軸方向)に沿って延びる3本の第1線分OA、OB、OC(以下、第1線分OA~OCという。)を定義する(図2参照)。ここで、3本の第1線分は、いずれも起点Oから延びる所定の微小長さの線分であって、起点Oを中心とした右手座標系又は左手座標系のうちのいずれか一方の座標系である選択座標系を構成して3次元的に相互に直交する線分である。
図2において、第1線分OA~OCは3次元空間内で相互に直交する方向に延びる線分であり、その方向は起点Oにおける主軸ベクトル方向である。第1線分OA~OCのいずれが第1主軸ベクトル方向であるか、第2主軸ベクトル方向であるか、第3主軸ベクトル方向であるかを問わない。第1線分OA~OCはいずれも有限長さの線分であり、その長さは所定の微小長さである。なお、本実施形態1では、選択座標系が右手座標系であり、第1線分OA~OCが、この順序において右手座標系を構成する場合について説明する。選択座標系は右手座標系に限定されず、左手座標系であってもよい。
(工程2)次に、起点Oから延びる3本の所定の微小長さの第1線分OA’、OB’、OC’(以下、第1線分OA’~OC ’という。)を定義する。ここで、第1線分OA’は第1線分OAと同一直線上逆方向に延びる線分であり、第1線分OB’は第1線分OBと同一直線上逆方向に延びる線分であり、第1線分OC’は第1線分OCと同一直線上逆方向に延びる線分である。これにより、図2に示すように、起点Oを中心として6軸方向に延びる6本の第1線分OA~OC、OA’~OC’が定義される。点A~C及びA’~C’はいずれも、各々の第1線分の端点(起点Oでない方の点)である。
(工程3)6本の第1線分OA~OC、OA’~OC ’の中から1本の線分を第1選択線分として選択し、その両端点のうち起点Oでない方の端点を終点Pと定義する。本実施形態1では、第1線分OAを第1選択線分として選択した場合について説明する。したがって、点Aが終点Pとして定義される。
なお、第1選択線分としていずれの第1線分を選択するかはユーザの判断に基づく。起点Oに対応して第1選択線分として第1線分OAを選択した場合は点Aが終点Pであるが、もちろん第1選択線分として他の第1線分(OB~OC、OA’~OC ’)を選択した場合は、他の点(B~C、A’~C ’)が終点Pとなる。また、後述するように、線分の接続を繰り返すごとに、その度に選択される第1選択線分の端点が終点Pとして定義される。図3は、点Aを終点Pと定義した状態を説明する図である。
(工程4)終点P(点A)における2階実対称テンソルの3個の主応力値(主値)の各々に対応する主軸ベクトル方向(主軸方向)に沿って延びる3本の第2線分Pa、Pb、Pc(以下、Pa~Pcという。)を定義する(図3参照)。ここで、3本の第2線分は、いずれも終点Pから延びる所定の微小長さの線分であって、終点Pを中心とする選択座標系を構成して3次元的に相互に直交する線分である。
なお、ここで、終点P=点Aであるので、第2線分Pa~Pcは、第2線分Aa~Acと表すことができる。図3において、第2線分Aa~Acは3次元空間内で相互に直交する方向に延びる線分であり、その方向は点Aにおける主軸ベクトル方向である。第2線分Aa~Acのいずれが第1主軸ベクトル方向であるか、第2主軸ベクトル方向であるか、第3主軸ベクトル方向であるかを問わない。第2線分Aa~Acはいずれも有限長さの線分であり、その長さは所定の微小長さである。なお、本実施形態1では、選択座標系は右手座標系であるので、第2線分Aa~Acは、この順序において右手座標系である。
(工程5)終点P(点A)から延びる3本の所定の微小長さの第2線分Pa’、Pb’、Pc’(以下、Pa’~Pc’という。)を定義する。ここで、第2線分Pa’は第2線分Paと同一直線上逆方向に延びる線分であり、第2線分Pb’は第2線分Pbと同一直線上逆方向に延びる線分であり、第2線分Pc’は第2線分Pcと同一直線上逆方向に延びる線分である。なお、第2線分Pa’~Pc’は第2線分Aa’~Ac’とも表すことができる。これにより、図3に示すように、点Aを中心として6軸方向に延びる6本の第2線分Aa~Ac、Aa’~Ac’が定義される。点a~c及びa’~c’はいずれも、各々の第2線分の端点(点Aでない方の点)である。
(工程6)6本の第2線分Aa~Ac、Aa’~Ac ’と第1選択線分OAとを用いた演算処理の結果に基づいて、6本の第2線分Aa~Ac、Aa’~Ac ’の中から第1選択線分OAに対し最も滑らかに接続可能な1本の第2線分を第2選択線分として選択し、第1選択線分に第2選択線分を接続してその余の第2線分を破棄する。本実施形態1においては、第2選択線分がAaである場合について説明する。すなわち、第1選択線分OAに第2選択線分Aaを接続し、その余の第2線分Aa、Ac、Aa’~Ac ’を破棄する。ここで、その余の第2線分を破棄するとは、第2選択線分以外の第2線分を第1選択線分に対して接続しないとの意味である。
なお、(工程6)の具体的なプロセス、すなわち、どのような演算処理によって第1選択線分に対し最も滑らかに接続可能な1本の第2線分を第2選択線分として選択するかの具体例については、後述する。
(工程7)第2選択線分Aaの両端点のうち第1選択線分と接続された方の端点(点A)を新たに起点Oと読み替え、反対側の端点(点b)を新たに終点Pと読み替え、第2選択線分Aaを新たに第1選択線分OAと読み替える。その後に、(工程4)~(工程6)の工程を所定の終了条件を充足するまで繰り返し実行する。第1選択線分に第2選択線分を接続し、その後に第2選択線分を新たに第1選択線分と読み替える。新たな第1選択線分に対し、接続すべき新たな第2選択線分を工程6の演算処理に基づいて選択し、選択された新たな第2選択線分を新たな第1選択線分に接続する。新たな第2選択線分が接続されるごとに、その新たな第2選択線分を更に新たな起点Oから更に新たな終点Pまでの更に新たな第1選択線分であると読み替え、更に新たな第2選択線分を選択する。
このように、(工程4)~(工程6)を繰り返すことにより、起点Oから開始された微小長さの線分が次々と接続され、直線又は曲線を形成する。図4は、起点Oから開始された第1選択線分OAに対し、(工程4)~(工程6)を繰り返すことにより選択された線分Aa、線分ax1、線分x1x2、線分x2x3・・・が次々と接続された様子を示す図である。(工程4)~(工程6)を繰り返すことにより、最初に選択した第1選択線分OAに対し、滑らかに接続された直線又は曲線を形成することができる。図4に示すように、微小長さの線分同士が接続されて形成された直線又は曲線をコンピュータSの画面Dに表示することで、テンソル表示方法が実現する。なお、所定の終了条件については、後述する。
(工程6の具体例)
6本の第2線分Aa~Ac、Aa’~Ac ’の中から第1選択線分OAに対し最も滑らかに接続可能な1本の第2線分を第2選択線分として選択するための演算処理の具体的例について説明する。
6本の第2線分Aa~Ac、Aa’~Ac ’の中から任意の1本の第2線分(ここでは、第2線分Aaとする。)を選択する。第1選択線分OAと第2線分Aaとの方向余弦値CSaを算出する。次に他の第2線分Abを選択し、第1選択線分OAと第2線分Abとの方向余弦値CSbを算出する。このように6本全ての第2線分Aa~Ac、Aa’~Ac ’について第1選択線分OAとの方向余弦値CSa~CSc、CSa’~CSc’を各々算出する。これら6個の方向余弦値CSa~CSc、CSa’~CSc’のうち最大のものに対応する第2線分を第2選択線分として選択する。例えば、方向余弦値CSaが6個の方向余弦値のうち最大であるとき、第2選択線分として第2線分Aaを選択する。
第1選択線分との為す角度が最も鈍角となる(すなわち、第1選択線分と最も滑らかに接続される。)第2線分を第2選択線分として選択することが可能となる。
(所定の終了条件)
次に、(工程7)において、(工程4)~(工程6)の繰り返しを停止し、線分の接続を終了するための所定の終了条件について説明する。例えば、ユーザにより予め線分の接続数、すなわち(工程4)~(工程6)の演算処理の繰り返し数が1000や10000等の有限に設定されている場合、その設定数に到達したときに線分の接続を終了する。また、ユーザにより演算処理の途中で停止スイッチが押され、演算処理の中断指令が入力されたときも、線分の接続を終了する。線分の接続を終了するとは、工程の実行を停止することを意味する。
(主応力値(主値)の表示)
なお、3次元領域内の各点における主軸ベクトル方向に延びる微小長さの線分は、各々対応する主応力値(主値)を有している。その主応力値(主値)に応じて微小長さの線分を色分け表示することで、主軸ベクトルの方向のみならずその大きさも直感的に把握し易く画面Dに表示することが可能である。主応力値(主値)の大きさや正負に応じて、所定の数値範囲ごとに分類して色分けすれば、ユーザが各点の主応力値(主値)を容易に把握することができる。
本実施形態1では、3次元領域内の各点における第1主軸ベクトル同士、第2主軸ベクトル同士、第3主軸ベクトル同士が必ずしも接続されるものではない。本実施形態1によれば、ユーザが滑らかと感じて直感的に方向を把握し易い主軸ベクトル方向の線分同士が接続される。また、複数の線分が接続された結果としての直線又は曲線は、線上の途中で色が変化することとなる。
[実施形態2]
上記実施形態1においては、第1選択線分として第1線分OAを選択した場合について説明した。実施形態2では、6本の第1線分OA~OC、OA’~OC’のすべてを第1選択線分として選択する。これにより、図5に示すように、第1線分OA~OC、OA’~OC’のすべてについて第2選択線分が順次接続され、起点Oから6方向に直線又は曲線が延びることとなる。起点Oから6方向に延びる、直感的に把握し易い2階実対象テンソルの表示が可能となる。なお、上記に説明した手順以外は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
[実施形態3]
上記実施形態1においては、第1選択線分としてユーザの判断に基づき第1線分OAを選択した場合について説明した。実施形態3では、起点Oにおける2階実対称テンソルの3個の主応力値(主値)のうちの2個の主応力値(主値)のみが一致しその余の主応力値(主値)が一致しない場合について説明する。
例えば、起点Oにおける3個の主応力値(主値)sA、sB、sC(主応力値(主値)sA、sB、sCは各々第1線分OA、OB、OCに対応。)のうち主応力値(主値)sAと主応力値(主値)sBとが一致する値であって、主応力値(主値)sCのみが異なる値であるとき、ユーザの判断に基づき第1選択線分を選択しない。主応力値(主値)sAに対応する第1線分OAや主応力値(主値)sBに対応する第1線分OBを第1選択線分として選択せず、主応力値(主値)sCに対応する第1線分OC又はその同一直線上の第1線分OC’を第1選択線分として選択する。なお、上記に説明した手順以外は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
[変形例1]
(工程6の他の具体例1)
6本の第2線分Aa~Ac、Aa’~Ac ’の中から第1選択線分OAに対し最も滑らかに接続可能な1本の第2線分を第2選択線分として選択するための演算処理の他の具体例(他の具体例1)について説明する。
まず、第1選択線分(ここでは、第1線分OA。)に対応する主応力値(主値)(ここでは、主応力値(主値)sA。)と、第2線分Aa~Acに各々対応する(終点Pにおける)主応力値(主値)sa~scとの差分値da~dcを算出する。差分値da~dcの中から絶対値が最小のもの(例えば、da。)を選択し、その絶対値が最小である差分値(差分値da)に対応する第2線分を候補第2線分(例えば、第2線分Aa)と定義する。
候補第2線分(第2線分Aa)と第1選択線分(第1線分OA)との方向余弦値(方向余弦値CSa)を算出する。候補第2線分と同一直線上で逆方向に延びる第2線分(第2線分Aa’)と第1選択線分(第1線分OA)との方向余弦値(方向余弦値CSa’)を算出する。2つの方向余弦値(方向余弦値CSa、CSa’)のうち値の大きい方の方向余弦値(例えば、方向余弦値CSa)に対応する第2線分(第2線分Aa)を第2選択線分として選択する。
第1選択線分に対応する主応力値(主値)との差分が最も小さい第2線分の中から、第1選択線分との為す角度が最も鈍角となる(すなわち、第1選択線分と最も滑らかに接続される。)第2線分を第2選択線分として選択することが可能となる。なお、上記に説明した手順以外は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
[変形例2]
(工程6の他の具体例2)
6本の第2線分Aa~Ac、Aa’~Ac ’の中から第1選択線分OAに対し最も滑らかに接続可能な1本の第2線分を第2選択線分として選択するための演算処理の更に他の具体例(他の具体例2)について説明する。
まず、6本の第2線分Aa~Ac、Aa’~Ac ’の中から任意の3本の第2線分を選択する。この3本の第2線分は、終点P(点A)を中心とする選択座標系(ここでは、右手座標系。)を構成する3本であり、この3本1組の第2線分を1組の第2選択線分群と定義する。
図6は、点Aを中心とする右手座標系を構成する第2選択線分群を示す図である。例えば、第2線分の終点が端点a、b、cである場合の第2選択線分群は、順に第2線分Aa、Ab、Acで構成される1組(図6中ではA-abc。)、順に第2線分Ab、Ac、Aaで構成される1組(図6中ではA-bca。)、順に第2線分Ac、Aa、Abで構成される1組(図6中ではA-cab。)の合計3組である。
同様に、第2線分の終点が端点b、a’、cである場合の3組(図6中ではA-ba’c、A-a’bc、A-cba’。)、端点a’、b’、cである場合の3組(図6中ではA-a’b’c、A-b’ca’、A-ca’b’。)、端点a、c、b’である場合の3組(図6中ではA-acb’、A-cb’a、A-b’ac。)、端点b、a、c’である場合の3組(図6中ではA-bac’、A-ac’b、A-c’ba。)、端点a’、b、c’である場合の3組(図6中ではA-a’bc’、A-ba’c’、A-c’ a’b。)、端点a’、c’、b’である場合の3組(図6中ではA-a’c’b’、A-c’b’ a’、A-b’a’c’。)、端点a、b’、c’である場合の3組(図6中ではA-ab’c’、A-b’c’a、A-c’ ab’。)と合わせて、合計24組の第2選択線分群を定義する。
第1選択線分(ここでは、第1線分OA。)を含み起点Oを中心とした選択座標系(ここでは、右手座標系。)を構成する3本の第1線分を1組の第1選択線分群(ここでは、第1線分OA、OB、OCで構成される1組。)として選択する。なお、この第1選択線分群の選択が初回(すなわち、(工程6)の実行が初回。)である場合には、第1選択線分OAを含み右手座標系を構成する第1選択線分群をユーザが任意に選択してよい(例えば、第1線分OA、OC、OB’で構成される1組であってもよい。)。第1選択線分群の選択が2回目以降(すなわち、(工程6)の実行が2回目以降。)である場合については、後述する。
1組の第1選択線分群と24組の第2選択線分群の各々との方向余弦値を算出する。方向余弦値の算出は、第1選択線分群と第2選択線分群との間で、対応する線分同士で行う。例えば、第1選択線分群がOA、OB、OCで構成されるものであり、第2選択線分群がAa、Ab、Acで構成されるものである場合、第1線分OAと第2線分Aaとの方向余弦値、第1線分OBと第2線分Abとの方向余弦値、第1線分OCと第2線分Acとの方向余弦値を各々算出する。
このようにして1組の第2選択線分群に対して算出した3個の方向余弦値を合計した合計値を合計指標値と定義する。1組の第1選択線分群と1組の第2選択線分群との間での演算処理で1つの合計指標値が算出される。24組の第2選択線分群について演算処理を行うことで、24個の合計指標値が算出される。24個の合計指標値のうち最大のものに対応する第2選択線分群を接続線分群と定義する。
接続線分群を構成する3本の第2線分のうち、第1選択線分(ここでは、第1線分OA。)に対応する第2線分(ここでは、Aa。)を第2選択線分として選択する。なお、第1選択線分群の選択が2回目以降(すなわち、(工程6)の実行が2回目以降。)である場合は、ユーザが任意に第1選択線分群を選択するのでなく、接続線分群を第1選択線分群と読み替えて(工程6)を実行する。また、上記に説明した手順以外は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
[変形例3]
(他の所定の終了条件1)
(工程7)において、(工程4)~(工程6)の繰り返しを停止し、線分の接続を終了するための他の所定の終了条件(他の所定の終了条件1)について説明する。(工程4)~(工程6)を繰り返した結果、定義された終点Pが3次元領域の表面、すなわち立体内部でなく、立体の表面積を構成するいずれかの面の一部に到達したとき、又は3次元領域の領域外(立体外部)に到達したときに、線分の接続を終了する。なお、上記に説明した手順以外は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
[変形例4]
(所定の終了条件2)
(工程7)において、(工程4)~(工程6)の繰り返しを停止し、線分の接続を終了するための更に他の所定の終了条件(他の所定の終了条件2)について説明する。(工程4)において、終点Pにおける3個の主応力値(主値)sa~scのうちの2個の主応力値(主値)(ここでは、主応力値(主値)sa、sb。)のみが一致しその余の主応力値(主値)(ここでは、主応力値(主値)sc。)が一致しない場合には、6本の第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’の全てを定義しない。その代わりに、その余の主応力値(主値)scに対応する第2線分α(ここでは、第2線分Ac。)と、その第2線分αと同一直線上逆方向に延びる第2線分β(ここでは、第2線分Ac’。)と第2線分γとを定義する。ここで、第2線分γは、終点P(点A)を通り第2線分αに直交する平面PL上に定義される所定の微小長さの線分であって、終点P(点A)を起点として放射状に延びる複数の線分のうち第1選択線分との方向余弦値が最大となるものである。
その余の主応力値(主値)scに対応する第2線分α、第2線分αと同一直線上逆方向の第2線分β、第2線分γの3本の第2線分と第1選択線分(ここでは、OA)とを用いて、(工程6)を実行する。(工程6)の実行の結果、第2選択線分として選択された線分が第2線分γであった場合に、線分の接続を終了する。なお、上記に説明した手順以外は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
[変形例5]
(所定の終了条件3)
(工程7)において、(工程4)~(工程6)の繰り返しを停止し、線分の接続を終了するための更に他の所定の終了条件(他の所定の終了条件3)について説明する。(工程7)において、新たに起点Oとされた点における2階実対称テンソルの3個の主応力値(主値)がすべて一致した場合、線分の接続を終了する。また、(工程1)の開始前に最初にユーザが選択した起点Oにおける2階実対称テンソルの3個の主応力値(主値)がすべて一致した場合も、線分の接続を終了する(この場合、線分の接続方法を開始しない。)。なお、上記に説明した手順以外は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
[変形例6]
(所定の終了条件4)
(工程7)において、(工程4)~(工程6)の繰り返しを停止し、線分の接続を終了するための更に他の所定の終了条件(他の所定の終了条件4)について説明する。(工程3)において定義された終点Pにおける2階実対称テンソルの3個の主応力値(主値)がすべて一致した場合、線分の接続を終了する。なお、上記に説明した手順以外は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
[変形例7]
(所定の終了条件5)
(工程7)において、(工程4)~(工程6)の繰り返しを停止し、線分の接続を終了するための更に他の所定の終了条件(他の所定の終了条件4)について説明する。(工程7)において読み替えたことにより生成された複数の起点Oのうちいずれか2個の距離が前記所定の微小長さ以下となった場合に線分の接続を終了する。換言すれば、(工程7)において新たに起点Oとされた点が、過去に起点Oであった複数の点のうちのいずれかと線分の長さ(所定の微小長さ)以下の距離となった場合(過去に起点Oであった複数の点のうちのいずれかを中心とする半径微小長さの球体内部に存在した場合)に、線分の接続を終了する。
なお、過去に起点Oであった複数の点は、(工程7)において新たに起点Oとされた点を含む線分に接続されている複数の線分のいずれかに含まれる点である。なお、上記に説明した手順以外は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
[実施例1]
図7は、実施例1にかかる3次元領域V1を示す図である。この実施例1では、3次元領域V1は、1辺が10cmの立方体形状であって、その内部中心に直径3cmの空洞Nを有する立体形状である。
3次元領域V1のヤング率=200GPa、ポアソン比=0.25、3次元領域V1を所定の微小領域(四面体領域)に分割したときの分割数を94947160個としている。所定の微小領域の1辺の長さは最大値で0.92mm、最小値で0.075mmであり、平均値で0.5mmである。各々の微小領域の1辺の長さの最大値は、各々の微小領域における線分の長さ(所定の微小長さ)の最大値である。
図7に示すように、3次元領域V1に上下方向に100MPaの引張力を加えたときの2階実対称テンソルの状態を図8に示す。図8は、演算処理開始における最初の起点Oの位置を、3次元領域V1の1辺を8等分する格子状の位置(ただし、3次元領域V1の表面は除く。)に配置したときの表示例である。(工程6)としては実施形態1で説明した方法を用いている。また、各点における主応力値(主値)について、図8に示すように、-2.0×10Pa未満(負の値は圧縮を示す。)の範囲値から2.0×10Pa以上(正の値は引張を示す。)の範囲値までを黒から白までの複数階調の色分けで表示している。
なお、同じ演算処理結果を矢視方向を変えて図9及び図10に示す。図8~図10は同一の演算処理結果を表示する図であるが、図中の右上に参考となるXYZ座標を示すように、各々の矢視方向が異なる。また、図8~10と、後述する図12~14、16は、グレースケールで表示しているため、黒から白の階調表示で表されているが、これらの図面をカラー表示することももちろん可能である。その場合は、例えば青から赤の複数色で各点における主応力値(主値)を色分け表示することが可能であり、一層直感的に把握し易い表示図面とすることができる。
[実施例2]
図11は、実施例2にかかる3次元領域V2を示す図である。この実施例2では、3次元領域V2は、1辺が10cmの立方体形状であり、その底面に頂点Qを中心とする半径2cmの扇形の亀裂Q1を有している。
3次元領域V2のヤング率=200GPa、ポアソン比=0.25、3次元領域V2を所定の微小領域(四面体領域)に分割したときの分割数を62818055個としている。所定の微小領域の1辺の長さは最大値で1.05mm、最小値で0.19mmであり、平均値で0.57mmである。各々の所定の微小領域の1辺の長さの最大値は、各々の微小領域における線分の長さ(所定の微小長さ)の最大値である。
図11に示すように、3次元領域V2に上下方向に100MPaの引張力を加えたときの2階実対称テンソルの状態を図12に示す。図12は、演算処理開始における最初の起点Oの位置を、3次元領域V2の1辺を8等分する格子状の位置(ただし、3次元領域V2の表面は除く。)に配置したときの表示例である。(工程6)としては実施形態1で説明した方法を用いている。また、各点における主応力値(主値)について、図12に示すように、0Pa未満(負の値は圧縮を示す。)の範囲値から1.5×10Pa以上の範囲値(正の値は引張を示す。)までを黒から白までの複数階調の色分けで表示している。
なお、同じ演算処理結果であるが、水平面内(XY平面内)を主軸ベクトル方向とする線分を非表示とした表示例を図13及び図14に示す。図13、図14は同一の演算処理結果を表示する図であるが、図中の右上に参考となるXYZ座標を示すように、各々の矢視方向が異なる。図14では、各点における主応力値(主値)を、-1.0×10Pa未満の範囲値(負の値は圧縮を示す。)から1.0×10Pa以上の範囲値(正の値は引張を示す。)までを黒から白までの複数階調の色分けで表示している。
[実施例3]
図15は、実施例3にかかる3次元領域V3を示す図である。この実施例3では、3次元領域V3は、1辺が10cmの立方体形状であり、その底面に頂点Qと頂点Rとを含む辺に平行に、頂点Qから幅2cmの帯状の亀裂Q2を有している。
3次元領域V3のヤング率=200GPa、ポアソン比=0.25、3次元領域V3を所定の微小領域(四面体領域)に分割したときの分割数を62818055個としている。所定の微小領域の1辺の長さは最大値で1.05mm、最小値で0.19mmであり、平均値で0.57mmである。各々の所定の微小領域の1辺の長さの最大値は、各々の微小領域における線分の長さ(所定の微小長さ)の最大値である。
図15に示すように、3次元領域V3に上下方向に100MPaの引張力を加えたときの2階実対称テンソルの状態を図16に示す。図16は、演算処理開始における最初の起点Oの位置を3次元領域V3の1辺を8等分する格子状の位置(ただし、3次元領域V3の表面は除く。)に配置したときの表示例である。(工程6)としては実施形態1で説明した方法を用いている。また、各点における主応力値(主値)について、図16に示すように、0Pa未満(負の値は圧縮を示す。)の範囲値から1.5×10Pa以上(正の値は引張を示す。)の範囲値までを黒から白までの複数階調の色分けで表示している。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものでなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、本発明は、以下の趣旨を含むものとする。
[趣旨1]
以下の(1)~(7)の工程を有する、3次元領域における線分の接続方法。
(1)3次元領域内において任意の1点として選択された起点Oにおける2階実対称テンソルの3個の主値の各々に対応する主軸方向に沿って延びる3本の第1線分OA、OB、OCを定義する。ここで、前記3本の第1線分は、いずれも前記起点Oから延びる所定の微小長さの線分であって、前記起点Oを中心とした右手座標系又は左手座標系のうちのいずれか一方の座標系である選択座標系を構成して3次元的に相互に直交する線分である。
(2)前記起点Oから延びる3本の所定の微小長さの第1線分OA’、OB’、OC’を定義する。ここで、前記第1線分OA’は前記第1線分OAと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第1線分OB’は前記第1線分OBと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第1線分OC’は前記第1線分OCと同一直線上逆方向に延びる線分である。
(3)6本の前記第1線分OA~OC、OA’~OC ’の中から1本の線分を第1選択線分として選択し、その両端点のうち起点Oでない方の端点を終点Pと定義する。
(4)前記終点Pにおける2階実対称テンソルの3個の主値の各々に対応する主軸方向に沿って延びる3本の第2線分Pa、Pb、Pcを定義する。ここで、前記3本の第2線分は、いずれも前記終点Pから延びる所定の微小長さの線分であって、前記終点Pを中心とする前記選択座標系を構成して3次元的に相互に直交する線分である。
(5)前記終点Pから延びる3本の所定の微小長さの第2線分Pa’、Pb’、Pc’を定義する。ここで、前記第2線分Pa’は前記第2線分Paと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第2線分Pb’は前記第2線分Pbと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第2線分Pc’は前記第2線分Pcと同一直線上逆方向に延びる線分である。
(6)6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’と前記第1選択線分とを用いた演算処理の結果に基づいて、6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’の中から前記第1選択線分に対し最も滑らかに接続可能な1本の第2線分を第2選択線分として選択し、前記第1選択線分に前記第2選択線分を接続してその余の前記第2線分を破棄する。
(7)前記第2選択線分の両端点のうち前記第1選択線分と接続された方の端点を起点Oと読み替え、反対側の端点を終点Pと読み替え、かつ、当該第2選択線分を前記第1選択線分と読み替えた後に、前記(4)~前記(6)の工程を所定の終了条件を充足するまで繰り返し実行する。
[趣旨2]
前記(3)の工程における前記第1選択線分の選択を、6本の前記第1線分OA~OC、OA’~OC ’のすべてについて実行してもよい。
[趣旨3]
前記(1)の工程において、前記起点Oにおける2階実対称テンソルの3個の主値のうちの2個の主値のみが一致しその余の主値が一致しない場合に、6本の前記第1線分OA~OC、OA’~OC ’を定義する代わりに、前記(3)の工程において、前記その余の主値に対応する前記所定の微小長さの第1線分又はその第1線分と同一直線上逆方向の前記所定の微小長さの第1線分のいずれかを前記第1選択線分としてもよい。
[趣旨4]
前記(6)の工程は、以下の(61)の工程を含んでもよい。
(61)前記第2線分と前記第1選択線分との方向余弦値を、6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’の各々について算出し、算出された6個の方向余弦値のうち最大のものに対応する第2線分を前記第2選択線分として選択する。
[趣旨5]
前記(6)の工程は、以下の(62)及び(63)の工程を含んでもよい。
(62)前記起点Oにおける第1選択線分に対応する主値と、前記終点Pにおける前記第2線分に対応する主値と、の差分値を3本の前記第2線分Pa~Pcの各々について算出し、算出された3個の差分値のうち絶対値が最小のものに対応する第2線分を候補第2線分と定義する。
(63)前記候補第2線分と前記第1選択線分との方向余弦値又は前記候補第2線分と同一直線上逆方向に延びる第2線分と前記第1選択線分との方向余弦値のうち値の大きい方の方向余弦値に対応する第2線分を前記第2選択線分として選択する。
[趣旨6]
前記(6)の工程は、以下の(64)~(69)の工程を含んでもよい。
(64)6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’の中から前記終点Pを中心とした前記選択座標系を構成する任意の3本の第2線分を1組の第2選択線分群として選択し、選択可能な24組の第2選択線分群を定義する。
(65)前記第1選択線分を含み起点Oを中心とした前記選択座標系を構成する3本の第1線分を1組の第1選択線分群として選択する。ここで、当該(65)の工程の実行が初回である場合には、前記第1選択線分を含む1組の第1選択線分群を任意に選択する。
(66)前記24組のうちの1組の前記第2選択線分群と前記1組の第1選択線分群との方向余弦値を算出する。ここで、方向余弦値の算出は、前記1組の第2選択線分群と前記1組の第1選択線分群との間で、対応する線分同士について行い、算出された3個の方向余弦値の合計値を合計指標値と定義する。
(67)前記(66)の工程を24組すべての第2選択線分群について実行し、前記合計指標値が最大となる第2選択線分群を接続線分群と定義する。
(68)前記接続線分群に含まれる3本の第2線分のうち、前記第1選択線分に対応するものを第2選択線分として選択する。
(69)前記接続線分群を前記第1選択線分群と読み替える。
[趣旨7]
前記(7)の工程において、前記所定の終了条件が以下の条件1を含んでもよい。
(条件1)起点Oが前記3次元領域の表面又はその領域外に到達したこと。
[趣旨8]
前記(7)の工程において、前記所定の終了条件が以下の条件2を含んでもよい。
(条件2)前記(4)の工程において、前記終点Pにおける2階実対称テンソルの3個の主値のうちの2個の主値のみが一致しその余の主値が一致しない場合に、6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’を定義する代わりに、以下の3本の第2線分α、β、γを定義し、
6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’の代わりに前記3本の第2線分α、β、γと前記第1選択線分とを用いて前記(6)の工程を実行したときの前記第2選択線分が前記第2線分γとなったこと。ここで、
第2線分α:前記その余の主値に対応する前記所定の微小長さの第2線分
第2線分β:前記第2線分αと同一直線上逆方向に延びる前記所定の微小長さの第2線分
第2線分γ:前記終点Pを通り前記第2線分αに直交する平面上に定義される前記所定の微小長さの線分であって、前記終点Pを起点として放射状に延びる複数の線分のうち前記第1選択線分との方向余弦値が最大となる線分。
[趣旨9]
前記(7)の工程において、前記所定の終了条件が以下の条件3を含んでもよい。
(条件3)前記(7)の工程において更新された起点Oにおける2階実対称テンソルの3個の主値がすべて一致したこと。
[趣旨10]
前記(7)の工程において、前記所定の終了条件が以下の条件4を含んでもよい。
(条件4)前記終点Pにおける2階実対称テンソルの3個の主値がすべて一致したこと。
[趣旨11]
前記(7)の工程において、前記所定の終了条件が以下の条件5を含んでもよい。
(条件5)前記(7)の工程において読み替えたことにより生成された複数の起点Oのうちいずれか2個の距離が前記所定の微小長さ以下となったこと。
[趣旨12]
上記の接続方法を用いて前記所定の微小長さの前記第1選択線分と前記所定の微小長さの前記第2選択線分とを接続し、
当該接続された複数の選択線分を前記3次元領域内に描画された直線又は曲線として表示する2階実対称テンソルの表示方法。
[趣旨13]
2階実対称テンソルの表示方法は、前記第1選択線分及び前記第2選択線分を、各々に対応する主値に応じて色分けして表示してもよい。
[趣旨14]
コンピュータに、
上記の2階実対称テンソルの表示方法を実行させる、2階実対称テンソルの表示プログラム。
Aa~Ac、Aa’~Ac’:第2線分
CSa~CSc、CSa’~CSc’:方向余弦値
da~dc:差分値
D:画面
N:空洞
O:起点
OA~OC、OA’~OC’:第1線分
P:終点
PG:テンソル表示プログラム(プログラム)
PL:平面
Q、R:頂点
Q1、Q2:亀裂
sA~sC、sa~sc:主応力値(主値)
S:コンピュータ
V1、V2、V3:3次元領域
α、β、γ:第2線分
2:CPU
4:メモリ

Claims (14)

  1. コンピュータにより実行される以下の(1)~(7)の工程を有する、3次元領域における線分の接続方法。
    (1)3次元領域内において任意の1点として選択された起点Oにおける2階実対称テンソルの3個の主値の各々に対応する主軸方向に沿って延びる3本の第1線分OA、OB、OCを定義する。ここで、前記3本の第1線分は、いずれも前記起点Oから延びる所定の微小長さの線分であって、前記起点Oを中心とした右手座標系又は左手座標系のうちのいずれか一方の座標系である選択座標系を構成して3次元的に相互に直交する線分である。
    (2)前記起点Oから延びる3本の所定の微小長さの第1線分OA’、OB’、OC’を定義する。ここで、前記第1線分OA’は前記第1線分OAと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第1線分OB’は前記第1線分OBと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第1線分OC’は前記第1線分OCと同一直線上逆方向に延びる線分である。
    (3)6本の前記第1線分OA~OC、OA’~OC ’の中から1本の線分を第1選択線分として選択し、その両端点のうち起点Oでない方の端点を終点Pと定義する。
    (4)前記終点Pにおける2階実対称テンソルの3個の主値の各々に対応する主軸方向に沿って延びる3本の第2線分Pa、Pb、Pcを定義する。ここで、前記3本の第2線分は、いずれも前記終点Pから延びる所定の微小長さの線分であって、前記終点Pを中心とする前記選択座標系を構成して3次元的に相互に直交する線分である。
    (5)前記終点Pから延びる3本の所定の微小長さの第2線分Pa’、Pb’、Pc’を定義する。ここで、前記第2線分Pa’は前記第2線分Paと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第2線分Pb’は前記第2線分Pbと同一直線上逆方向に延びる線分であり、前記第2線分Pc’は前記第2線分Pcと同一直線上逆方向に延びる線分である。
    (6)6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’と前記第1選択線分とを用いた演算処理の結果に基づいて、6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’の中から前記第1選択線分に対し最も滑らかに接続可能な1本の第2線分を第2選択線分として選択し、前記第1選択線分に前記第2選択線分を接続してその余の前記第2線分を破棄する。
    (7)前記第2選択線分の両端点のうち前記第1選択線分と接続された方の端点を起点Oと読み替え、反対側の端点を終点Pと読み替え、かつ、当該第2選択線分を前記第1選択線分と読み替えた後に、前記(4)~前記(6)の工程を所定の終了条件を充足するまで繰り返し実行する。
  2. 前記(3)の工程における前記第1選択線分の選択を、6本の前記第1線分OA~OC、OA’~OC ’のすべてについて実行する、請求項1に記載の3次元領域における線分の接続方法。
  3. 前記(1)の工程において、前記起点Oにおける2階実対称テンソルの3個の主値のうちの2個の主値のみが一致しその余の主値が一致しない場合に、6本の前記第1線分OA~OC、OA’~OC ’を定義する代わりに、前記(3)の工程において、前記その余の主値に対応する前記所定の微小長さの第1線分又はその第1線分と同一直線上逆方向の前記所定の微小長さの第1線分のいずれかを前記第1選択線分とする、請求項1に記載の線分の接続方法。
  4. 前記(6)の工程は、以下の(61)の工程を含む、請求項1に記載の3次元領域における線分の接続方法。
    (61)前記第2線分と前記第1選択線分との方向余弦値を、6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’の各々について算出し、算出された6個の方向余弦値のうち最大のものに対応する第2線分を前記第2選択線分として選択する。
  5. 前記(6)の工程は、以下の(62)及び(63)の工程を含む、請求項1に記載の3次元領域における線分の接続方法。
    (62)前記起点Oにおける第1選択線分に対応する主値と、前記終点Pにおける前記第2線分に対応する主値と、の差分値を3本の前記第2線分Pa~Pcの各々について算出し、算出された3個の差分値のうち絶対値が最小のものに対応する第2線分を候補第2線分と定義する。
    (63)前記候補第2線分と前記第1選択線分との方向余弦値又は前記候補第2線分と同一直線上逆方向に延びる第2線分と前記第1選択線分との方向余弦値のうち値の大きい方の方向余弦値に対応する第2線分を前記第2選択線分として選択する。
  6. 前記(6)の工程は、以下の(64)~(69)の工程を含む、請求項1に記載の3次元領域における線分の接続方法。
    (64)6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’の中から前記終点Pを中心とした前記選択座標系を構成する任意の3本の第2線分を1組の第2選択線分群として選択し、選択可能な24組の第2選択線分群を定義する。
    (65)前記第1選択線分を含み起点Oを中心とした前記選択座標系を構成する3本の第1線分を1組の第1選択線分群として選択する。ここで、当該(65)の工程の実行が初回である場合には、前記第1選択線分を含む1組の第1選択線分群を任意に選択する。
    (66)前記24組のうちの1組の前記第2選択線分群と前記1組の第1選択線分群との方向余弦値を算出する。ここで、方向余弦値の算出は、前記1組の第2選択線分群と前記1組の第1選択線分群との間で、対応する線分同士について行い、算出された3個の方向余弦値の合計値を合計指標値と定義する。
    (67)前記(66)の工程を24組すべての第2選択線分群について実行し、前記合計指標値が最大となる第2選択線分群を接続線分群と定義する。
    (68)前記接続線分群に含まれる3本の第2線分のうち、前記第1選択線分に対応するものを第2選択線分として選択する。
    (69)前記接続線分群を前記第1選択線分群と読み替える。
  7. 前記(7)の工程において、前記所定の終了条件が以下の条件1を含む、請求項1に記載の線分の接続方法。
    (条件1)起点Oが前記3次元領域の表面又はその領域外に到達したこと。
  8. 前記(7)の工程において、前記所定の終了条件が以下の条件2を含む、請求項1に記載の線分の接続方法。
    (条件2)前記(4)の工程において、前記終点Pにおける2階実対称テンソルの3個の主値のうちの2個の主値のみが一致しその余の主値が一致しない場合に、6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’を定義する代わりに、以下の3本の第2線分α、β、γを定義し、
    6本の前記第2線分Pa~Pc、Pa’~Pc ’の代わりに前記3本の第2線分α、β、γと前記第1選択線分とを用いて前記(6)の工程を実行したときの前記第2選択線分が前記第2線分γとなったこと。ここで、
    第2線分α:前記その余の主値に対応する前記所定の微小長さの第2線分
    第2線分β:前記第2線分αと同一直線上逆方向に延びる前記所定の微小長さの第2線分
    第2線分γ:前記終点Pを通り前記第2線分αに直交する平面上に定義される前記所定の微小長さの線分であって、前記終点Pを起点として放射状に延びる複数の線分のうち前記第1選択線分との方向余弦値が最大となる線分。
  9. 前記(7)の工程において、前記所定の終了条件が以下の条件3を含む、請求項1に記載の線分の接続方法。
    (条件3)前記(7)の工程において更新された起点Oにおける2階実対称テンソルの3個の主値がすべて一致したこと。
  10. 前記(7)の工程において、前記所定の終了条件が以下の条件4を含む、請求項1に記載の線分の接続方法。
    (条件4)前記終点Pにおける2階実対称テンソルの3個の主値がすべて一致したこと。
  11. 前記(7)の工程において、前記所定の終了条件が以下の条件5を含む、請求項1に記載の線分の接続方法。
    (条件5)前記(7)の工程において読み替えたことにより生成された複数の起点Oのうちいずれか2個の距離が前記所定の微小長さ以下となったこと。
  12. 請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載の線分の接続方法を用いて前記所定の微小長さの前記第1選択線分と前記所定の微小長さの前記第2選択線分とを接続し、
    当該接続された複数の選択線分を前記3次元領域内に描画された直線又は曲線としてコンピュータにより表示する2階実対称テンソルの表示方法。
  13. 前記第1選択線分及び前記第2選択線分を、各々に対応する主値に応じて色分けしてコンピュータにより表示する、請求項12に記載の2階実対称テンソルの表示方法。
  14. コンピュータに、
    請求項12又は請求項13に記載の2階実対称テンソルの表示方法を実行させる、2階実対称テンソルの表示プログラム。
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