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JP7549866B2 - 除菌用装置 - Google Patents
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JP7549866B2 - 除菌用装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 株式会社 エース電研は、同社内における令和2年7月10日開催の製品説明会にて、同社社員の田中秀らが発明した除菌用装置について公開した。
本発明は、除菌効果のある機能水を提供するための除菌用装置に関する。
従来、感染症の対策や衛生上の観点より、除菌効果のある消毒液等を噴霧する機器が知られている。例えば特許文献1には、高圧空気を送るコンプレッサーと消毒液を送るポンプとを有する消毒液噴霧器において、器本体で消毒液を噴霧する筒状噴霧ノズル部と、器本体にコード部を介してつながり消毒液を噴霧する噴霧ハンドガン部と、を有する消毒液噴霧器が記載されている。
このような消毒液噴霧器は、筒状噴霧ノズル部を用いて全体に向けて噴霧することができ、噴霧ハンドガン部を用いて器本体から離れた所望の場所に対しても噴霧できるように構成されていた。すなわち、特許文献1には、消毒液噴霧器によって、いわゆる全体的な噴霧のほか、局所的な噴霧もできることが記載されている。
また、特許文献1には、筒状噴霧ノズル部と噴霧ハンドガン部とが、セレクタースイッチを介して何れか一方の噴霧のみ可能とすることが記載されている。さらに、特許文献1には、筒状噴霧ノズル部と噴霧ハンドガン部のうち、いずれか一のみを備えた構成も記載されている。すなわち、特許文献1に記載の消毒液噴霧器は、2つの機能のうち選択された何れか一方のみが動作し、あるいは最初から何れか一方の機能だけを備えるものであった。
実用新案登録第3171940号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載された消毒液噴霧器では、器本体からの全体向け噴霧と、ハンドガンによる局所的な噴霧の2通りだけの極めて限定された使用方法しか実施できず、消毒液を噴霧以外の別の形態でも提供できるような機能は一切有さないため、使い勝手が良くなかった。
また、前記消毒液噴霧器では、筒状噴霧ノズル部と噴霧ハンドガン部の何れか一方のみを選択して使用するため、本機器を施設に導入する場合、施設での実際の使用目的や使用者の希望に適った使用方法が不十分となる虞があった。さらに、最初から筒状噴霧ノズル部と噴霧ハンドガン部の何れか一方だけを備えた場合、他の機能と組み合わせる構成上の自由度もなかった。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、使用方法が極端に限定されることはなく、使用目的や使用者の希望に適った使用方法を実現可能であり、構成上の自由度も高めることが可能な除菌用装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するため、本発明は、
除菌効果のある機能水を提供するための除菌用装置において、
前記機能水を異なる形態で提供可能な複数の機能部を備え、
前記複数の機能部のうち少なくとも何れか一つは選択的に付設可能であることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る除菌用装置を概略的に示す正面図(a)、右側面図(b)、一部の機能ブロック図(c)である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の筐体に全ての段部を組み合わせた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の筐体に全ての段部を組み合わせた最も高い状態を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の筐体に全ての段部を組み合わせた状態を示す右側面図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の筐体から予備中段部を省いて組み合わせた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の筐体から予備中段部と上段部を省いて組み合わせた最も低い状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の噴霧部を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の吐出部を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の噴霧部を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の水流経路を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の水流経路の変形例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の水流経路の別の変形例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置を遊技機島に設置した例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の操作パネルを示す正面図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置のディップスイッチを示す正面図である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置のディップスイッチの機能を示す表である。 本発明の実施形態に係る除菌用装置の噴霧部の動作を示すフローチャートである。
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施形態を説明する。
図1~図17は、本発明の実施形態を示している。
本実施形態に係る除菌用装置10は、除菌効果のある機能水を提供するものである。除菌用装置10は、基本的には屋内のフロア上に設置しての使用を想定している。
除菌用装置10が提供する「機能水」とは、例えば酸性電解水や弱アルカリ水等のように、人為的に調製された生成水のうち少なくとも除菌効果が有効と認められ、人体や環境に影響を及ぼさないものであれば、特に種類は限定されない。以下、「機能水」として次亜塩素酸水を用いた例を説明する。
<除菌用装置10の概要>
図2~図4に示すように、除菌用装置10は、上下方向に長い縦型の筐体11を備えている。筐体11は、その下方から順に下段部12、中段部13、予備中段部14、それに上段部15を組み合わせて成る。ここで予備中段部14と上段部15は、それぞれ分離可能に組み合わされている。なお、各段部12~15で筐体11の外面を覆う表面材は、例えばパネル状の樹脂の成形品が適している。
筐体11全体の高さは、所定の高さ(例えば1800mm)に設計されているが、施工時の組立工事で必要に応じて予備中段部14を省き、中段部13の直ぐ上に上段部15を組み合わせても良い。この場合、図5に示すように、予備中段部14がない分(例えば300mm)だけ低くなり、全体の高さを低く(例えば1500mm)変更することができる。また、図6に示すように、予備中段部14だけでなく上段部15も省けば、筐体11の高さはさらに低いものとなる。なお、筐体11全体の高さ調整については後述する。
筐体11の設置は、フロアへの据え置きを基本とするが、転倒防止のために、隣接する壁面にネジで固定したり、両面テープ等を用いて固定可能に構成にすると良い。特に下段部12の底面側は、フロアにアンカーを打ち込み可能な構造としたり、別途アンカー打ち込み用の補助金具等を取り付けても良い。また、図2~図6に示す例では、フロアにアンカー等を設置できない状況も考慮して、下段部12の底面側に転倒防止用のベースプレート121を設けている。ベースプレート121は、例えばフロア上で筐体11の前方へ下段部12の底面積より大きく張り出した薄い金属板である。
その他、下段部12の底面側の四隅に、例えばアジャスタを設けて、フロア上に設置したとき水平出しが可能な機能を付加しても良い。また、筐体11の現場での設置に際し、後述する下段部12の正面側で開閉する前扉12aの可動域を確保する必要がある。要は、筐体11を壁に沿わせて設置する場合、下段部12の正面側を開けることができるように配置する。もちろん、下段部12の側方に扉がある場合には、その向きが壁に塞がれることなく、扉を開閉可能な空間を確保する必要がある。
また、図2に示すように、中段部13の正面側の上端には、ノズル取付棚131が設けられている。中段部13の正面側の略中間には、前方へ張り出した上側トレー132が設けられている。中段部13の正面側の下端には、下段部12の天井前側に載るように下側トレー133が設けられている。これらの筐体11の外装構造は、次述する各機能部を構成する部位となる。なお、上側トレー132および下側トレー133は共用部品から構成すると良い。また、上側トレー132および下側トレー133は、それぞれ前後位置を調整可能に取り付けると良い。
ノズル取付棚131、上側トレー132、それに下側トレー133に関して、例えば前方へ張り出す具体的な寸法は、図2~図4に相対的に示した例に限定されるものではない。例えば下側トレー133だけ、前方へもっと張り出すように構成しても良く、このような外装構造の具体的な寸法や形状は、適宜定め得る設計事項である。
<除菌用装置10の各機能部>
図1においては、除菌用装置10を概略的に示す正面図(a)と、右側面図(b)と、一部の機能ブロック図(c)を横に並べて示している。除菌用装置10は、機能水を異なる形態で提供可能な複数の機能部を備えている。ここで複数の機能部として、例えば本実施形態では、機能水を装置の第1空間に向けて噴霧可能な噴霧部21と、機能水を装置の第2空間に置かれた容器内に吐出可能な吐出部22と、機能水を装置外の周囲空間に向けて噴霧可能な外噴霧部23と、を備えている。
除菌用装置10が備える複数の機能部は、噴霧部21、吐出部22、外噴霧部23(以下、「各機能部21~23」とも表記する)の3つの種類に限定されるものではなく、何れか2つ以上を備えていれば足りる。また、各機能部21~23とは異なる別の機能を有する機能部を追加しても良い。なお、本実施形態の外噴霧部23は、必須の機能ではなく、オプションとして選択的に付帯可能なものであり、ユニットとして構成されている。また、予備中段部14もユニットとして構成されている。
また、除菌用装置10は、機能水を貯留するための貯留部24を備えている。また、除菌用装置10は、各機能部21~23を含めた装置全体の動作を制御するための制御装置30を備えている。さらに、除菌用装置10の内部には、貯留部24から機能水を各機能部21~23へ供給するための水流経路40が設けられている。各機能部21~23は、以下順に説明するが、水流経路40から流入した機能水を送るポンプや噴霧ないし吐出する構成部品を備えている。
<<貯留部24について>>
図1(c)に示すように、貯留部24は、下段部12の内部に設置されるメインタンク241と、上段部15の内部に設置されるサブタンク242と、を有している。メインタンク241は、下段部12の内部スペースに収まる大きさであり、例えば数日の営業で使用する分の機能水を貯留できる容量である。メインタンク241は、複数用意されて交換可能なものであり、交換の手間がかからない構造となっている。
メインタンク241は、専用の台車243に載置されており、そのまま下段部12の内部の所定位置に出し入れ可能である。メインタンク241が所定位置にあることを報知可能な構成を付加しても良い。下段部12の正面には、メインタンク241を出し入れするための前扉12aが開閉可能に設けられている。メインタンク241は、図9に示すように、タンク本体の容器である液体保管部241aと、この液体保管部241a内の機能水を流出させる給水部241bと、を備えている。
液体保管部241aは、図示省略したが例えば容器開口を塞ぐ蓋部を備えており、この蓋部に、給水部241bの一部を成す流出用チューブ等が貫通する状態で接続されている。そして、流出用チューブの先は、次述するサブタンク242の液体保管部242a内に連通接続されている(図9参照)。ここで液体保管部241aの蓋部を、流出用チューブごと着脱できるように構成すれば、メインタンク241を簡単に交換することが可能となる。なお、メインタンク241は完全に密閉されるものではなく、蓋部におけるチューブ差し込み構造や蓋部の嵌合構造により、空気がある程度流入可能となっている。
また、メインタンク241は、液体保管部241a内の水量を検知可能な液体検知部241cを備えている。液体検知部241cは一般的な水量センサから成り、このセンサからの検知信号に基づいて、後述する制御装置30によりメインタンク241の水量が空になった場合の報知(例えば筐体11の上部面点滅等)機能を付加すると良い。なお、本除菌用装置10では、次亜塩素酸水を大量に使うことになるので、次亜塩素酸水の生成機も併せて用意すると良い。かかる生成機は、既に市販されている周知の装置から適宜選定しても構わない。
一方、サブタンク242は、メインタンク241よりも少ない容量の次亜塩素酸水を貯留可能な予備的なタンクであり、例えば上段部15の内部に設置される。サブタンク242も、前記メインタンク241と同様に、図9に示すように、タンク本体の容器である液体保管部242aと、この液体保管部242a内の機能水を流出させる給水部242bと、液体保管部242a内の水量を検知可能な液体検知部242cと、を備えている。液体保管部242aの容量は、前記液体保管部241aと比べて小さく設定されている。
液体保管部242aも、図示省略したが例えば容器開口を塞ぐ蓋部を備えており、この蓋部に、前記給水部242bの一部を成す流出用チューブが接続されている。よって、サブタンク242の液体保管部242aには、メインタンク241から次亜塩素酸水が供給される。また、液体保管部242aの蓋部には、サブタンク242自体の給水部242bの一部を成す流出用チューブ等が貫通する状態で接続されている。そして、給水部242bは、水流経路40を介して後述する各機能部21~23に次亜塩素酸水を供給可能に接続されている。なお、サブタンク242も完全に密閉されるものではなく、蓋部におけるチューブ差し込み構造や蓋部の嵌合構造により、空気がある程度流入可能となっている。
また、サブタンク242では、液体検知部242cによって、サブタンク242の所定の位置における貯水量が検知され、該検知信号に基づいて、後述する制御装置30によりメインタンク241より給水を受けるように制御される。ここで液体検知部242cを構成するセンサの検知箇所や数量は、前記液体検知部241cと同様に特に限定されるものではなく、制御上の必要に応じて適宜定められる設計事項である。
<<噴霧部21について>>
噴霧部21は、次亜塩素酸水を装置の第1空間に向けて噴霧可能な機能部である。噴霧部21は、使用者が手に次亜塩素酸水を直接噴霧して除菌したり、ペーパータオル等のダスターに噴霧して使用する、いわゆるハンドミスト機能を備えている。噴霧部21では、手の除菌用に噴霧するミスト量と、ダスター用に噴霧するミスト量とは、異なるように設定されており、2種類の使用形態は、別々の操作で切り替え可能に構成されている。なお、ダスター用の噴霧は、一般の利用者向けではなく、設置施設の関係者のみを対象としたいわゆる隠し操作で使用できるように構成すると良い。
図7に示すように、噴霧部21は、基本的な構成として、貯留部24から供給された次亜塩素酸水を引き込むためのポンプ211と、次亜塩素酸水を装置の第1空間に向けて噴霧するノズル212と、第1空間における使用者の手を非接触で検知するセンサ等の検知部213と、を備えている。ノズル212は、前述した上側トレー132の下面側に下向きに取り付けられている。
本実施形態では、上側トレー132と下側トレー133との間が装置の「第1空間」であり、使用者が手を無理なく差し込める大きさに設計されている。また、第1空間の底をなす下側トレー133の上面側は、噴霧を受けられる構造にすると良い。例えば下側トレー133の上面側に着脱自在なトレーを設けておき、このトレーに余分な水の排水構造を付加しても良い。
なお、第1空間は、必ずしも上側トレー132と下側トレー133との間の空間に限定されることはなく、装置における他の場所に設けても良い。もちろん、第1空間は、必ずしも筐体11の外装の内側に限られることはなく、例えば筐体11の外装に沿うような空間であっても構わない。なお、噴霧部21の具体的な動作に関しては、後述の制御装置30によって制御され、噴霧部21における必要な動作が実現される。
<<吐出部22について>>
吐出部22は、次亜塩素酸水を装置内の第2空間に置かれた容器内に吐出可能な機能部である。吐出部22は、次亜塩素酸水を容器に定量給水することができる、いわゆる液体ディスペンサ機能を備えている。ここで容器とは、例えば携帯用ミニボトルであり、本装置の付属品としても良い。吐出部22では、携帯用ボトルの容量(例えば50ml,100ml等)に応じて、給水量を選択ないし調整できるように設定すると良い。なお、図2おいて、容器の一例である携帯用ミニボトルを参考に図示している。
図8に示すように、吐出部22は、基本的な構成として、貯留部24から供給された次亜塩素酸水を引き込むためのポンプ221と、次亜塩素酸水を装置の第2空間に置かれた容器内に向けて吐出するノズル222と、第2空間に置かれた容器を検知するセンサ等の検知部223と、を備えている。ノズル222は、前述したノズル取付棚131の下面側に下向きに取り付けられている。また、検知部223には、例えば赤外線センサ等により容器を非接触で検知する非接触検知部223aと、例えばリミットスイッチ等により容器との接触により検知する接触検知部223bとがあり、これらを総称するときは検知部223と表記する。
本実施形態では、ノズル取付棚131と上側トレー132との間が装置の「第2空間」であり、所定の携帯用ミニボトルを無理なく設置できる大きさに設計されている。また、第2空間の底をなす上側トレー132の上面側には、容器の位置決め機構を設けても良い。さらに、上側トレー132の上面側は、容器からこぼれた水を受けられる構造にすると良い。例えば上側トレー132の上面側に着脱自在なトレーを設け、このトレーに余分な水の排水構造を付加しても良い。また、多様な容器のサイズに対応可能なように、ノズル222を支持する内部構造として、ノズル222の高さを調整可能に構成しても良い。
なお、第2空間は、必ずしもノズル取付棚131と上側トレー132との間の空間に限定されることはなく、装置における他の場所に設けても良い。もちろん、第2空間も、前記第1空間と同様に必ずしも筐体11の外装の内側に限られることもなく、例えば筐体11の外装に沿うような空間であっても構わない。また、第1空間と第2空間とを、同じ空間として形成しても良い。なお、吐出部22の具体的な動作に関しては、後述の制御装置30によって制御され、吐出部22における必要な動作が実現される。
<<外噴霧部23について>>
外噴霧部23は、次亜塩素酸水を装置外の周囲空間に向けて噴霧可能な機能部である。外噴霧部23は、次亜塩素酸水を霧状にして装置上方から周囲空間に所定範囲で噴霧する、いわゆるドライミスト機能を備えている。ドライミストを発生させる方式としては、例えば二流体ノズル噴霧方式と超音波噴霧方式とが知られており、どちらの方式を採用しても良い。
図9に示すように、外噴霧部23に二流体ノズル噴霧方式を採用した場合、基本的な構成として、貯留部24から供給された次亜塩素酸水を引き込むためのチューブと、圧縮空気を引き込むためのチューブと、次亜塩素酸水をドライミスト状態にして噴霧するノズル232と、を備えている。ノズル232は、空気も一緒に噴出させて次亜塩素酸水を粉砕し微粒化して噴霧するものであり、一流体よりも低圧で液体の微粒化が可能となる。
よって、外噴霧部23は、ノズル232に圧縮空気を送るための圧縮空気供給部233を備え、さらに、ドライミストを周囲空間に拡散させるために送風するファン234も備えている。圧縮空気供給部233は、主としてコンプレッサーからなる。この圧縮空気供給部233は、チューブ等の空気流経路を介してノズル232に接続されている。なお、ファン234からの送風は、コンプレッサーの冷却にも用いることが可能である。
なお、超音波噴霧方式を採用した場合、一般にミスト発生部と、貯水部とを備える。ここで貯水部までの給水は、別途設けるポンプによって給水される。また、ミスト発生部は、超音波振動子と制御装置から成り、貯水部は、さらに振動貯水部を有している。なお、二流体ノズル噴霧方式や超音波噴霧方式のより詳細な構成は、一般的であるので説明は省略する。
ノズル232は、前述した上段部15の天井に取り付けられている。ノズル232の噴霧方向は、例えば手動により自由な方向へ任意に調整できるように構成することが望ましい。また、ノズル232には、水平方向へ所定の角度範囲(例えば90度、180度等)で繰り返し揺動するような首振り機能も付加すると良い。なお、外噴霧部23の具体的な動作に関しては、後述の制御装置30によって制御され、外噴霧部23における必要な動作が実現される。
<<水流経路40について>>
図7~図9に示すように、除菌用装置10は、貯留部24のうち主としてサブタンク242から次亜塩素酸水を各機能部21~23へ供給するための水流経路40を備えている。図10は、代表的な水流経路40の一例を示すブロック図である。また、図11、図12は、それぞれ水流経路40の変形例を示すブロック図である。なお、水流経路40自体は、個々の配管(例えばチューブ等)から構成されている。
図10に示す水流経路40では、貯留部24のうちサブタンク242の給水部242bから各機能部21~23に対して並列に配管されている。すなわち、各機能部21~23ごとに、水流経路40を構成する個別の配管40aがそれぞれ1経路ずつ接続されている。このような配管40aによれば、何れか一の配管40aで不具合が生じても、他の配管40aにおける影響は少なく、各機能部21~23へ確実に水流を確保することが可能となる。また、各機能部21~23を別々に動作させても、各々の機能動作の影響は少ない。
個々の配管40aとしては、3つの機能部21~23への次亜塩素酸水の供給に限らず、これとは別に他の機能部における次亜塩素酸水の使用を確保するための配管40a1を設けても良い。さらに、予備的な配管40a2を設けて、水流経路40を拡張することも可能である。
図11に示す水流経路40では、貯留部24のうちサブタンク242の給水部242bからの配管を、外噴霧部23に接続する配管40bと、噴霧部21および吐出部22に接続する配管40cとに分けている。ここで噴霧部21および吐出部22に対しては、1本の配管40cの途中を分岐させて接続している。
配管40cの途中から、さらに他の機能部への配管40c1や予備的な配管40c2を分岐させても良い。このような配管40b,40cによれば、外噴霧部23と比べて次亜塩素酸水の使用量が少なくて済む噴霧部21および吐出部22等への配管40cを1系統にまとめたことで、配管数を削減することができる。また、外噴霧部23は、随時噴霧する動作があるので、噴霧部21や吐出部22の経路と別にすることで、各々の機能部21~23の動作における互いの影響を少なくすることができる。
図12に示す水流経路40は、主として1経路から構成されたものである。すなわち、メインタンク241の給水部241bには1本の配管40dが接続されており、この配管40dが各機能部21~23に対してそれぞれ途中で分岐して接続されている。なお、外噴霧部23に対応して、別途サブタンクが設けられている。
配管40dの途中からも、さらに他の機能部への配管40d1や予備的な配管40d2を分岐させても良い。このような配管40dによれば、主として1経路から構成したことにより、いっそう配管数を削減することができ、また貯留部24の構成も簡素化することになり、コストをより安価にすることが可能となる。
<<制御装置30について>>
図1に示すように、制御装置30は、例えば下段部12内でメインタンク241の収納スペースより上側に配設されている。制御装置30は、例えば電力を供給する電力部31と、各種制御を実行する制御部32と、インターフェース接続部33等を備えている。
制御装置30の主要部を成す制御部32は、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成されたマイクロコンピュータから成る。制御部32には、インターフェース接続部33を介して各種センサやポンプのほか、各種制御に関する設定を行うスイッチ等が接続されている。
筐体11の外装の適所には、図14に示した操作パネル100が設けられている。操作パネル100には、装置全体の電源をON/OFF切り替える主電源スイッチ101のほか、噴霧部21の電源を切り替えるスイッチ102、吐出部22の電源を切り替えるスイッチ103、外噴霧部23の電源を切り替えるスイッチ104が、それぞれ設けられている。なお、図14~図16において、図中の文字「下噴霧」は噴霧部21に該当し、「ボトル」は吐出部22に該当し、「上噴霧」は外噴霧部23に該当している。
筐体11の内部の適所(例えば制御部32傍ら等)には、図15に示した2つのディップスイッチ110,120が設けられている。図15中で「DIPSW1」と記した第1ディップスイッチ110は、各機能部21~23における動作の詳細を設定するものである。「DIPSW2」と記した第2ディップスイッチ120は、各機能部21~23の有無を設定するものである。なお、各ディップスイッチ110,120の操作の詳細については後述する。
<除菌用装置10の使用の詳細>
次に、本実施形態に係る除菌用装置10の使用の詳細について説明する。
除菌用装置10は、様々な施設の屋内に設置して使用することができる。除菌用装置10を、例えば遊技店に設置すれば、来店した遊技客への除菌の便宜を図りサービス性を向上させることができる。また、従業員における除菌作業の利便性も高まり、さらに、装置周辺の空間の除菌だけでなく、見た目上の効果として安心感を与えることも重要といえる。
<<除菌用装置10の設置>>
除菌用装置10を遊技店に設置する場合、例えば図13に示すように、遊技機島1の島端を背にして設置すると良い。ただし、除菌用装置10の設置場所は、遊技機島1の島端に限られることなく、遊技店内における壁際等の空きスペースを利用したり、あるいは遊技客の目に付きやすいように、遊技店の出入口に設置しても良い。何れの設置箇所においても、前述したように、下段部12の正面側で開閉する前扉12aの可動域を確保する点に注意する。
除菌用装置10を遊技店内の現場で施工するときは、先ず筐体11全体の高さを調整する。すなわち、図13に示す例では、遊技機島1は通常のパチンコ機を並設して成り、この高さに合わせて、筐体11を構成する全ての段部12~13を上下に組み合わせると良い。また、図示省略したが遊技機島が、例えばスロットマシンを並設して成る場合、前記遊技機島1よりも高さが低くなる。このように高さが低い遊技機島に除菌用装置10を設置するときは、図5に示すように、予備中段部14を除いて組み立てることも可能である。
各段部12~15は、それぞれを例えば予めユニット化しておき、上下に連結するように構成すると良い。かかる場合、各段部12~15ごとに備わる内部機器の振動を上下に伝えないように、各段部12~15の接続箇所の間に制振効果のある材料(例えばゴム板やベルト材等)を介在させて連結することが望ましい。
また、筐体11の上段部15には、ノズル232等の外噴霧部23の構成部品が配設されているが、外噴霧部23は必ずしも必須の機能ではなく、オプションとして選択的に付設可能となっている。ここで外噴霧部23は、上段部15と共にユニット化されており、図6に示すように、予備中段部14と同様に取り外して筐体11を組み立てることも可能である。したがって、予備中段部14と上段部15を含めないことにより、筐体11全体の高さをいっそう低く抑えることも可能である。
<<第2ディップスイッチ120の設定>>
このような除菌用装置10の施工時には、複数ある機能部21~23について、実際に機能させるか否かを、第2ディップスイッチ120によって設定する。図16(b)に示すように、第2ディップスイッチ120は、[1]から[4]の4つの可動子(DIP)を備えており、それぞれのON/OFF操作によって、各機能部21~23における作動の有無(機能あり/機能なし)を選択することができる。
詳しく言えば、[1]の可動子は、図16中で「下噴霧」と記された噴霧部21に関して、ONにすれば機能ありと設定され、OFFにすれば機能なしと設定される。[2]の可動子は、図16中で「ボトル」と記された吐出部22に関して、ONにすれば機能ありと設定され、OFFにすれば機能なしと設定される。[3]の可動子は、図16中で「上噴霧」と記された外噴霧部23に関して、ONにすれば機能ありと設定され、OFFにすれば機能なしと設定される。
また、図16中の表項目で、「施工時/1230型」欄は、筐体11に予備中段部14と上段部15を含めない最も低い装置(図6参照)の施工時の初期設定に該当する。また「施工時/1515型」欄は、筐体11に予備中段部14を含めない装置(図5参照)の施工時の初期設定に該当する。さらに「施工時/1800型」欄は、筐体11に各段部12~15を全て含めた最も高い装置(図2参照)の施工時の初期設定に該当する。
よって、図16(b)に示すように、[1]の可動子は、筐体11を何れの高さに組み立てる場合であっても、施工時は何れもONに初期設定されている。すなわち、噴霧部21に関しては、施工後にそのまま機能するが、仮に機能させることが不要であれば、[1]の可動子をOFFにすることで、実際には噴霧部21が機能しないように設定することも可能となる。
[2]の可動子も、筐体11を何れの高さに組み立てる場合であっても、施工時は何れもONに初期設定されている。すなわち、吐出部22に関しても、施工後にそのまま機能するが、仮に機能させることが不要であれば、[2]の可動子をOFFにすることで、実際には吐出部22が機能しないように設定することも可能となる。
[3]の可動子は、筐体11が最も低い場合(図6参照)は、そもそも外噴霧部23を備えないため、施工時からOFFに初期設定されている。一方、外噴霧部23を備える場合(図2,図5参照)、[3]の可動子は、施工時はONに初期設定されている。ここで仮に、外噴霧部23を機能させることが不要となれば、[3]の可動子をOFFにすれば良い。なお、第2ディップスイッチ120にある[4]の可動子は、未使用の予備であり何れの高さの筐体11でも通常はOFFとなっている。
<<第1ディップスイッチ110の設定>>
また、除菌用装置10の施工時に、各機能部21~23における具体的な動作の詳細については、第1ディップスイッチ110によって設定する。図16(a)に示すように、第1ディップスイッチは、[1]から[8]の8つの可動子(DIP)を備えており、それぞれのON/OFF操作により、各機能部21~23の具体的な動作について、細かく選択することができる。
詳しく言えば、[1]の可動子は、図16中で「下噴霧」と記された噴霧部21に関して、ONにすれば強制ありと設定され、OFFにすれば強制なしと設定される。ここで「強制」とは、別途設けられたボタンスイッチ等(図示せず)の操作(例えば押下)時は、非接触スイッチ(センサ)による動作指示に関わらず、操作中は噴霧し続ける動作のことである。なお、[1]の可動子は、筐体11を何れの高さに組み立てる場合であっても、施工時はONに初期設定されている。
[2]の可動子も、噴霧部21の動作に関するものであり、ONにすれば噴霧量が通常の所定量より多い増量に設定され、OFFにすれば噴霧量が通常の所定量に設定される。噴霧部21における噴霧量は、予め所定量に設定されているが、[2]の可動子をONにすることにより、例えば遊技店の従業員のみを対象とした隠し操作に基づき、ダスター用に噴霧量を所定量より多い増量に変更することが可能となる。
[2]の可動子は、筐体11を何れの高さに組み立てる場合であっても、施工時はONに初期設定されている。よって、隠し操作に基づき、いつでも噴霧量を所定量より多い増量に変更できるが、[2]の可動子をOFFとすれば、隠し操作の有無に拘わらず噴霧量は所定量に保たれる。
[3]の可動子は、図16中で「ボトル」と記された吐出部22に関して、ONにすれば強制ありと設定され、OFFにすれば強制なしと設定される。ここで「強制」とは、強制スイッチ(図示せず)の押下時は、ボトルの検知(センサ)による動作指示に関わらず、押下中は吐出し続ける動作のことである。なお、[3]の可動子は、筐体11を何れの高さに組み立てる場合であっても、施工時はONに初期設定されている。
[4]と[5]の可動子は、図16中で「上噴霧」と記された外噴霧部23の動作に関するものであり、これらの可動子のONとOFFの組み合わせにより、噴霧の具体的な動作を予め設定することができる。すなわち、[4]の可動子がOFFで[5]の可動子もOFFの場合、連続的に噴霧する連続動作となる。また、[4]の可動子がONで[5]の可動子がOFFの場合、例えば5分間の噴霧と5分間の停止が交互に繰り返される間欠動作となる。
また、[4]の可動子がOFFで[5]の可動子がONの場合、後述する首振り動作の時間と、首振り動作が停止される時間が交互に繰り返される。さらに、[4]の可動子がONで[5]の可動子もONの場合、後述する首振り動作の時間と、首振り動作が停止される時間が交互に繰り返されるが、ここで首振り動作が停止される時間は、前述の[4]の可動子がOFFで[5]の可動子がONの場合と比べて、例えば2倍の長い時間に設定される。なお、筐体11を何れの高さに組み立てる場合であっても、施工時は[4]と[5]の可動子は両方ともOFFであり、連続運転となるように初期設定されている。
[6]と[7]の可動子も、外噴霧部23の動作に関するものであり、これらの可動子のONとOFFの組み合わせにより、ノズル232が水平方向に首振り動作する角度範囲を予め設定することができる。ここで首振り動作の角度範囲は、停止、90度、180度、300度の4種類が用意されている。なお、300度の角度範囲については、ノズル232からの噴霧範囲の広がりを考慮すれば、実質的には360度に近い噴霧範囲となる。
すなわち、[6]の可動子がOFFで[7]の可動子もOFFの場合、首振り動作は停止となる。[6]の可動子がONで[7]の可動子がOFFの場合、首振り動作は90度となる。[6]の可動子がOFFで[7]の可動子がONの場合、首振り動作は180度となる。[6]の可動子がONで[7]の可動子もONの場合、首振りは360度となる。筐体11を何れの高さに組み立てる場合であっても、施工時は両方ともOFFで、首振り動作は停止に初期設定されている。
さらに、[8]の可動子は、外噴霧部23の特殊動作に関するものであり、ONにすれば特殊動作1に設定され、OFFにすれば特殊動作2に設定される。ここで「特殊動作」とは、例えば前述した吐出部22の強制スイッチと主電源スイッチ101を同時にONにする等の特殊操作に起因して動作するモードであり、例えば遊技店の開店前に外噴霧部23による噴霧を一時的に行わせること等を意図している。
特殊動作1は、前記2つのスイッチを同時にONにすると、例えば1時間だけ外噴霧部23による噴霧を行った後、通常の動作モードに移行する。また、特殊動作2は、前記2つのスイッチを同時にONにすると、例えば2時間に亘り外噴霧部23による噴霧を行った後、通常の動作モードに移行する。[8]の可動子は、筐体11を何れの高さに組み立てる場合であっても、施工時はOFFに初期設定されており、前記2つのスイッチを同時にONにすると特殊動作1となる。なお、特殊動作を強制終了させるには、例えば主電源スイッチ101を一旦OFFにしてからONにする等と適宜定めると良い。
このような特殊動作においては、例えば外噴霧部23のスイッチ104でのON/OFFに関わらず、外噴霧部23による噴霧が実行される。具体的な仕様としては、例えば[8]の可動子で定めた噴霧時間(1または2時間)の間は、スイッチ104はONと判断されて動作が実行される。なお、特殊動作中にあっても、第1ディップスイッチ110の前述した[1]~[7]の可動子で設定した各機能部21~23における動作は有効とすれば良い。ただし、外噴霧部23が備わっていない装置の場合、特殊動作への移行を回避するために、前述した第2ディップスイッチ120の[3]の可動子がOFFの状態では、特殊動作に移行する特殊操作を無効にすると良い。
さらにまた、外噴霧部23に関する特殊動作として、設置時におけるホームポジションモードを用意すると良い。ここでホームポジションモードとは、設置時に外噴霧部23のノズル232の所定位置を確認するためのモードである。外噴霧部23のノズル232が首振り機能を備え、かつフレキシブルに構成されている場合、ノズル232の首振り範囲を最初に定める必要がある。
従って、ホームポジョションモードで起動させた時、ノズル232の下端側のベースとなる位置が予め定めたホームポジションまで移動し、停止するように制御する。この停止位置がホームポジションとなる。かかる状態で、ノズル232を、首振り角度の設定に合わせてフレキシブルに曲げることで、所定の位置に合わせることができる。すなわち、ノズル232を、所定の位置を始点とした好みの方向における角度範囲で首振り動作を行わせることができる。
<<制御装置30による動作パターン設定>>
前記2つの2つのディップスイッチ110,120の操作に基づき、制御装置30の制御部32によって各機能部21~23における具体的な動作が制御されるが、これとは別に制御部32によって、各機能部21~23の動作を次のように制御することも可能である。
すなわち、制御部32は、各機能部21~23が全て同時に動作可能な全動作モードと、何れか一の機能部の動作中に他の機能部の動作を制限可能な選択動作モードと、に切替可能である。具体的には例えば、全動作モードに設定されているときは、外噴霧部23により装置外の周囲空間に向けて噴霧を常時動作させながら、噴霧部21および吐出部22でも、それぞれ同時に動作させることが可能である。
一方、選択動作モードが設定されているときは、外噴霧部23による噴霧の動作中において、噴霧部21および吐出部22を同時に動作させる場合には、それぞれの動作量(例えば噴霧量や吐出量等)を通常よりも低い値に制御しても良い。あるいはまた、外噴霧部23を常時動作中とするときは、噴霧部21および吐出部22の何れか一方が動作中であれば、他方は動作できないように制御することも可能である。
<<貯留部24の準備>>
除菌用装置10の使用に際しては、貯留部24を成すメインタンク241とサブタンク242にそれぞれ次亜塩素酸水を充填して、メインタンク241は下段部12に収納し、サブタンク242は上段部15に収納する。メインタンク241は容量が大きいが、専用の台車243に載置されており容易に運ぶことができる。なお、筐体11に上段部15を含めない場合には、サブタンク242を用意する必要もない。
図10,図11に示すように、メインタンク241とサブタンク242の何れかより、水流経路40を介して各機能部21~23へ次亜塩素酸水が供給される。また、メインタンク241内の次亜塩素酸水は、サブタンク242へ供給される。ここでの供給は、制御装置30により、ポンプ221等の駆動が制御されることで行われる。なお、図12に示すように、貯留部24をメインタンク241だけで構成することも可能である。
メインタンク241は、例えば数日の営業で使用する分の機能水を貯留できるが、足りなくなった場合には、複数用意された別の満タンなメインタンク241と交換すれば良い。メインタンク241は、前述したように交換の手間がかからない構造となっている。図9において、メインタンク241では、液体保管部241a内の水量が液体検知部241cによって検知される。この液体検知部241cからの検知信号に基づいて、制御装置30により、メインタンク241の水量が空になった場合は、例えば筐体11の上部面点滅等によって報知される。
また、サブタンク242でも、液体検知部242cによって、サブタンク242の所定の位置における貯水量が検知される。この液体検知部242cからの検知信号に基づいて、制御装置30により、メインタンク241内の次亜塩素酸水がサブタンク242へ適宜補充される。これにより、筐体11内には、より多くの次亜塩素酸水を貯留しておくことが可能となる。
<<噴霧部21の動作について>>
図7に示すように、噴霧部21では、上側トレー132の直ぐ下の第1空間に使用者(遊技客)が手を差し入れると、検知部213により非接触で検知される。この検知部213からの検知信号に基づき、制御装置30によりポンプ211の駆動が制御され、噴霧部21までサブタンク242から水流経路40を介して次亜塩素酸水が供給される。
噴霧部21に供給された次亜塩素酸水は、そのままノズル212まで圧送されて、ノズル212の機能により霧状となって噴霧される。このとき、使用者は噴霧を手のひらに受けて、手指を揉み合わせることで除菌を行うことができる。また、噴霧部21において噴霧中(動作中)であることが視覚的に分かるように、LEDランプ等を点灯するような報知機能を付加しても良い。
ノズル212からの噴霧量、すなわちポンプ211の駆動時間は、制御装置30により予め所定量に設定されている。ここで制御装置30により、第1空間に使用者が手を1回入れたままの状態でも連続噴出は行わず、噴霧された所定量が足りなければ、使用者は手を第1空間から一度抜いてから、再度手を入れることで噴出動作を実行することが可能である。
また、手の非接触検知による通常の所定量の噴霧動作とは別に、別途設けられた一般使用者向けのボタンスイッチ等による操作(例えば押下)に基づいて、当該スイッチの操作中は噴霧し続ける動作も可能である。かかる動作の有無は、前述した第1ディップスイッチ110によって設定可能である。このような動作が不要であれば、第1ディップスイッチ110にある[1]の可動子をOFFにすれば良い。
さらに、噴霧部21における別の動作として、遊技店等の施設の従業員向きに、隠し操作に基づき噴霧量を通常の所定量より多い増量に変更することも可能である。ここで隠し操作とは、例えば一般の使用者は操作できない別のボタンスイッチ等による操作(例えば押下)である。図17は、このような噴霧部21における別の動作と、通常の動作との切り替えを示すフローチャートである。
図17に示すように、噴霧部21では、先ずステップS101で、噴霧検知の判断が開始されると、ステップS102で、制御装置30は、隠し操作である別ボタンが操作されたか否かを検知信号に基づき判断する。ここで制御装置30が、別ボタンの操作を検知しなければ(ステップS102でN)、ステップS103に進んで、制御装置30は、次に第1空間に使用者が手を差し入れたか否かを検知信号に基づき判断する。
制御装置30により、使用者の手が検知された場合(ステップS103でY)、これに基づきステップS104で、通常の所定量の次亜塩素酸水が噴霧される。一方、制御装置30により、使用者の手が検知されなければ(ステップS103でN)、そのまま動作を終了する。
一方、制御装置30により、前記ステップS102で、別ボタンの操作が検知された場合(ステップS102でY)、ステップS105に進んで、制御装置30は、次に第1空間にダスター等が差し入れられたか否かを検知信号に基づき判断する。ここで制御装置30により、ダスター等が検知された場合(ステップS105でY)、これに基づきステップS106で、通常の所定量より増量された次亜塩素酸水が噴霧される。
一方、制御装置30により、ダスター等が検知されなければ(ステップS105でN)、そのまま動作を終了する。このような通常の所定量より増量された次亜塩素酸水を噴霧する動作の有無は、前述した第1ディップスイッチ110によって設定可能である。もし、このような隠し動作が不要であれば、第1ディップスイッチ110にある[2]の可動子をOFFにすれば良い。もちろん、関係者用の隠し動作とせずに、一般の使用者も利用できる動作として公開しても良い。
<<吐出部22の動作について>>
図8に示すように、吐出部22では、ノズル取付棚131の直ぐ下の第2空間に使用者(遊技客)が専用のボトルをセットすると、検知部223により検知される。ここでの検知は、例えば非接触検知部223aによる非接触検知に限らず、接触検知部223bによる位置決めされたボトルとの接触検知であっても構わない。検知部223からの検知信号に基づき、制御装置30によりポンプ221の駆動が制御され、吐出部22までサブタンク242から水流経路40を介して次亜塩素酸水が供給される。
吐出部22に供給された次亜塩素酸水は、そのままノズル222まで圧送されて、ノズル212から下方のボトルの開口に向けて吐出される。ノズル212からの吐出量、すなわちポンプ221の駆動時間は、制御装置30により予め所定量に設定されている。また、吐出部22において吐出中(動作中)であることが視覚的に分かるように、LEDランプ等を点灯するような報知機能を付加しても良い。
さらに、前述した通常の所定量の吐出動作とは別に、別途設けられた一般使用者向けのボタンスイッチ等による操作(例えば押下)に基づいて、当該スイッチの操作中は吐出し続ける動作も可能である。かかる動作の有無は、前述した第1ディップスイッチ110によって設定可能である。このような動作が不要であれば、第1ディップスイッチ110にある[3]の可動子をOFFにすれば良い。
<<外噴霧部23の動作について>>
図9に示すように、外噴霧部23では、通常の動作として、例えば装置電源が入った状態において、制御装置30により自動的に常時運転される。すなわち、例えば図14に示す主電源スイッチ101をONにすれば、制御装置30によりポンプ231の駆動が制御され、外噴霧部23までサブタンク242から水流経路40を介して次亜塩素酸水が常時供給される。なお、サブタンク242内の水量が空、若しくはニアエンドになった場合は、ポンプ231の駆動を停止するように制御すると良い。
外噴霧部23に供給された次亜塩素酸水は、そのままノズル232まで圧送されて、ノズル232の機能により微粒化されたドライミストとして周囲に噴霧される。ここで噴霧される粒子径は、例えば超音波噴霧方式により微粒化された場合と同等以下が望ましい。なお、ドライミストが装置近傍に付着して水滴とならないように、ファン234で送風して拡散させると良い。なお、外噴霧部23の動作中は、ドライミストが霧のように視認可能であるため、例えばLEDランプ等を点灯するような報知機能は不要である。
外噴霧部23は、常時動作するものであるが、連続的に噴霧する連続動作と、間欠的に噴霧を繰り返す間欠動作との何れかを選択することができる。すなわち、前述した第1ディップスイッチ110によって、[4]の可動子をONにすれば、間欠動作が実行され、OFFにすれば連続動作が実行されることになる。除菌用装置10に外部入力部を設けておき、例えば除菌用装置10を施設の出入口に設置するような場合、外部入力部に扉開閉の入力信号や人感センサの入力信号の入力により人の出入りがあるときだけ、制御装置30で外噴霧部23を動作させる制御も可能である。
また、外噴霧部23では、前述した第1ディップスイッチ110によって、[5]と[6]の可動子のON/OFFの組み合わせにより、ノズル232が水平方向に首振り動作する角度範囲を設定することができる。なお、ノズル232にフレキシブル経路を採用することで、手動により自由な方向に調整できることが望ましい。
<本発明の構成と作用効果>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではない。前述した実施形態から導かれる本発明について、以下に説明する。
先ず、本発明は、
除菌効果のある機能水を提供するための除菌用装置10において、
前記機能水を異なる形態で提供可能な複数の機能部21,22,23を備え、
前記複数の機能部21,22,23のうち少なくとも何れか一つは選択的に付設可能であることを特徴とする。
ここで「異なる形態」とは、例えば霧状の噴霧や、この霧の粒子の細かさの違い、あるいは液体のままの吐出のほか、装置内での提供する位置や、提供する方向、それに提供範囲等も含めた広い概念である。また、機能水を提供する対象は、装置を設置した施設の一般利用者に限らず、敷設の従業員等の関係者、あるいは周囲の空間等も含まれる。
このような除菌用装置10によれば、複数の機能部21,22,23によって、個別の使用方法に合わせた様々な形態で機能水を提供することが可能となり、特定の限られた使用方法に限定されることはなく、使い勝手を良くすることができる。また、複数の機能部21,22,23によって、実際の使用目的や使用者の希望に適った使用方法を容易に実現することが可能となる。さらに、複数の機能部21,22,23を適宜選択して組み合わせることにより、構成上の自由度を高めることも可能となる。
また、本発明は、
前記複数の機能部21,22,23として、
前記機能水を装置の第1空間に向けて噴霧可能な噴霧部21と、
前記機能水を装置の第2空間に置かれた容器内に吐出可能な吐出部22と、
を少なくとも備えたことを特徴とする。
このような除菌用装置10によれば、噴霧部21により、使用者は例えば手のひらの除菌を行うことが可能となる。また、吐出部22により、使用者は容器に機能水を得ることが可能となり、その場から離れた状況でも容器内の機能水を用いて様々な除菌を行うことが可能となる。なお、第1空間と第2空間とは、同じ空間として形成しても構わない。
また、本発明は、
前記複数の機能部21,22,23として、
前記機能水を装置外の周囲空間に向けて噴霧可能な外噴霧部23を備え、
前記外噴霧部23は、選択的に付設可能であることを特徴とする。
このような除菌用装置10によれば、外噴霧部23により、装置外の周囲空間に機能水を広い範囲で噴霧することが可能となる。ここで外噴霧部23は、選択的に付設可能であるため、必須の構成要素ではなくオプション的に組み合わせることができ、不要であれば省くことも可能である。
また、本発明は、
前記複数の機能部21,22,23の動作を制御可能な制御部32を備え、
前記制御部32は、前記複数の機能部21,22,23が全て同時に動作可能な全動作モードと、何れか一の機能部21,22,23の動作中に他の機能部21,22,23の動作を制限可能な選択動作モードと、に切替可能であることを特徴とする。
このような除菌用装置10によれば、全動作モードの場合には、複数の機能部21,22,23が全て同時に動作可能であるため、同時に別々の形態で機能水の提供を受ける使用も可能となる。例えば、外噴霧部23により周囲空間に機能水を噴霧している最中でも、噴霧部21により手を消毒したり、吐出部22により容器に機能水を貯めることも可能となる。なお、外噴霧部23は常時動作するようにすれば、広い空間における除菌効果を高めることが可能となる。
一方、選択動作モードの場合には、何れか一の機能部21,22,23の動作中に他の機能部21,22,23の動作を制限することが可能となる。これにより、各機能部21,22,23の利用の用途にあった使用が可能となり、機能水の無駄な使用を防ぐことができる。例えば、噴霧部21により手を消毒している最中は、吐出部22により容器に機能水を貯める動作を遅くしたり給水量を少なくする等と制限することが考えられる。
また、本発明では、
前記制御部32は、前記選択動作モードにおいて、ある特定の機能部21,22,23を常時動作中とするとき、他の何れかの機能部21,22,23の動作中は、別の何れかの機能部21,22,23を動作不能とすることを特徴とする。
これにより、いっそう機能水の無駄な使用を防ぐことができる。例えば外噴霧部23を常時動作中とすれば、広い空間における除菌効果を高めることが可能となる。かかる状況下でも、噴霧部21により手を消毒できるが、噴霧部21の動作中は吐出部22の動作ができないようにしたり、また、吐出部22により容器に機能水を貯めている最中は、噴霧部21の動作ができないように制御すること等が考えられる。
また、本発明は、
前記複数の機能部21,22,23のうち少なくとも何れか一つは、予め定められた機能水の所定量の提供とは別に、前記所定量に限らず継続して提供する操作も可能であることを特徴とする。
これにより、使用者の使用目的に応じて、多量の機能水を提供することも可能となる。具体的には例えば、前述したように噴霧部21や吐出部22において、ボタンスイッチ等による操作(例えば押下)により、噴霧し続けたり吐出し続けることが考えられる。
また、本発明は、
前記複数の機能部21,22,23のうち少なくとも何れか一つは、予め定められた機能水の所定量の提供とは別に、前記所定量とは異なる定量を提供する操作も可能であることを特徴とする。
これにより、使用者の使用目的に応じて、通常よりも多い量の機能水を提供することも可能となる。具体的には例えば、前述したように噴霧部21において、関係者向けの隠し操作により、通常よりも増量された量を吐出することが考えられる。
また、本発明では、
前記複数の機能部21,22,23のうち少なくとも何れか一つは、機能水を提供する方向を変更可能であることを特徴とする。
これにより、機能水を提供する形態のうち、特に方向を変更することにより、利用の便宜を図ることが可能となる。具体的には例えば、前述したように外噴霧部23において、ノズルの向きを手動で自由な方向に調整したり、ノズル232を首振り動作させることにより、噴霧範囲を広げることが考えられる。
<関連本発明の構成>
さらにまた、前述した実施形態によれば、以下のような関連発明も導くことができる。
すなわち、機能水を貯留可能な貯留部24を備え、
前記貯留部24は、メインタンク241と、サブタンク242と、を少なくとも有して成り、
前記メインタンク241は、前記サブタンク242へ機能水を供給可能であり、
前記サブタンク242は、前記各機能部21,22,23へ機能水を供給可能であることを特徴とする。
具体的には例えば、前述した図10に示す例が該当する。
ここで前記メインタンク241も、前記各機能部21,22,23のうち少なくとも何れかに機能水を供給可能としても良い。具体的には例えば、前述した図11に示す例が該当する。
さらに、前記メインタンク241から機能水が供給される機能部21,22,23には、前記サブタンク242からは機能水を供給しないことを特徴とする。具体的には例えば、これも前述した図11に示す例が該当する。
また、前記貯留部24から前記各機能部21,22,23へ機能水を供給するための水流経路40を備え、
前記水流経路40は、前記各機能部21,22,23ごとに別々の経路を介して機能水を供給可能であることを特徴とする。具体的には例えば、前述した図10に示す例が該当する。
また、前記貯留部24から前記各機能部21,22,23へ機能水を供給するための水流経路40を備え、
前記水流経路40は、前記各機能部21,22,23ごとに同じ経路から途中で分岐させた分岐路を介して機能水を供給可能であることを特徴とする。具体的には例えば、前述した図12に示す例が該当する。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、除菌用装置10を設置する場所は、遊技店に限定されることはなく、他に例えば、公共または私設に限らず様々な施設等に設置することができる。また、各機能部21~23を中心とした各構成要素における動作状態(各モードやエラー等も含む)は、筐体11の外装の適所に設けたランプ等の点灯ないし点滅によって報知するように構成しても良い。
さらに、前記実施形態では、各機能部21~23を全て組み合わせた例(図2参照)の他、外噴霧部23を省いて噴霧部21と吐出部22を組み合わせた例(図6参照)を説明したが、他の組み合わせとして例えば、噴霧部21を省いて吐出部22と外噴霧部23を組み合わせたり、吐出部22を省いて噴霧部21と外噴霧部23を組み合わせることも可能である。
本発明に係る除菌用装置は、遊技店に限らず様々な施設等における除菌に広く適用することができる。
1…遊技機島
10…除菌用装置
11…筐体
12…下段部
13…中段部
14…予備中段部
15…上段部
21…噴霧部
22…吐出部
23…外噴霧部
24…貯留部
30…制御装置
40…水流経路

Claims (3)

  1. 除菌効果のある機能水を提供するための除菌用装置において、
    複数の段部を下方から順に組み合わせて成る筐体と、前記機能水を異なる形態で提供可能な複数の機能部を備え、
    前記複数の機能部のうち少なくとも何れか一つは、前記複数の段部の何れかにユニット化され、当該段部の選択的な分離によって取り外し可能であることを特徴とする除菌用装置。
  2. 前記複数の機能部の動作を制御可能な制御部を備え、
    前記制御部は、前記複数の機能部が全て同時に動作可能な全動作モードと、何れか一の機能部の動作中に他の機能部の動作を制限可能な選択動作モードと、に切替可能であることを特徴とする請求項に記載の除菌用装置。
  3. 前記制御部は、前記選択動作モードにおいて、ある特定の機能部を常時動作中とするとき、他の何れかの機能部の動作中は、別の何れかの機能部を動作不能とすることを特徴とする請求項に記載の除菌用装置。
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