JP7549889B2 - がん治療用医薬 - Google Patents
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Description
レンバチニブは、マルチキナーゼ阻害剤の一つで、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)であるVEGFR1、VEGFR2、VEGFR3や線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)のFGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4に加え、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)のPDGFRα、KIT、RETなどの腫瘍血管新生あるいは腫瘍悪性化に関与する受容体型チロシンキナーゼに対する選択的阻害活性を有する、経口投与可能な、チロシンキナーゼ阻害剤であり、2018年3月、日本において、世界に先駆けて、切除不能の進行性肝細胞癌の一次治療薬として承認された。2018年8月には米国、欧州において承認された。なお、レンバチニブは、薬剤として使用される場合、メシル酸塩の形態で使用されることが一般的である。
このように、レンバチニブは切除不能肝細胞がんに対して40.6%と高い奏効率を示しているが、残りの約60%の患者においては効果が認められていない。また、もう一つの1次治療薬であるソラフェニブでの奏効率はさらに低く12.4%であり、マルチキナーゼ阻害剤の単独療法での治療効果は限定的である。
レンバチニブ、若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物、及び
in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、若しくは当該抗体に由来する抗体断片
を含む、前記組合せ医薬。
(2)前記腫瘍が、肝細胞がんである、上記(1)に記載の組合せ医薬。
(3)前記抗体は、キメラ抗体又はヒト化抗体である、上記(1)又は(2)に記載の組合せ医薬。
(a) H鎖V領域(重鎖可変領域)のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号3~5で示されるアミノ酸配列であり、かつ、L鎖V領域(軽鎖可変領域)のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号6~8で示されるアミノ酸配列である抗体、
(b) H鎖V領域のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号9~11で示されるアミノ酸配列であり、かつ、L鎖V領域のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号12~14で示されるアミノ酸配列である抗体、
(c) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号16で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号18で示されるアミノ酸配列からなる抗体、
(d) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号20で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号22で示されるアミノ酸配列からなる抗体、
(e) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号24又は26で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号28で示されるアミノ酸配列からなる抗体、
(f) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号30、32、34又は36で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号46で示されるアミノ酸配列からなる抗体、
(g) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号38、40、42又は44で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号46で示されるアミノ酸配列からなる抗体、
(h) 受託番号がFERM BP-10899であるハイブリドーマにより産生される抗体、
(i) 受託番号がFERM BP-10707であるハイブリドーマにより産生される抗体、
(j) 受託番号がFERM BP-10900であるハイブリドーマにより産生される抗体、及び
(k) 受託番号がFERM BP-11337であるハイブリドーマにより産生される抗体
からなる群から選択される少なくとも1種である、上記(1)~(3)のいずれかに記載の組合せ医薬。
(6)前記組合せ医薬の投薬終了後においても、がん細胞の増殖を抑制し得る又は腫瘍を縮小若しくは消失させ得るものである、上記(1)~(5)のいずれかに記載の組合せ医薬。
(7)肝細胞がんの治療用の薬剤を製造するための
レンバチニブ、若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物、及び
in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、若しくは当該抗体に由来する抗体断片
の使用。
in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、若しくは当該抗体に由来する抗体断片
を被験対象に投与することを特徴とする、肝細胞がんの治療方法。
(9)レンバチニブ、若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物、及び
in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、若しくは当該抗体に由来する抗体断片
を含む、肝細胞がんを治療するためのキット。
1.本発明の概要
前述のとおり、レンバチニブは、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR1~3)や線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR1~4)に加え、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)のPDGFRα、KIT、RETなどの腫瘍血管新生あるいは腫瘍悪性化に関与する受容体型チロシンキナーゼに対する選択的阻害活性を有する、経口投与可能な、マルチキナーゼ阻害剤である。2018年3月、世界に先駆けて、切除不能の進行性肝細胞癌の一次治療薬として日本で承認され、2018年8月には米国及び欧州においても承認されたものである。REFRECT試験において、レンバチニブは40.6%と高い奏効率を示したが、残りの約60%の患者においては効果がみられず、レンバチニブ単独療法の治療効果は限定的である。
2.がん治療用の組合せ医薬
本発明の肝細胞がんを治療するための組合せ医薬(以下、「本発明の組合せ医薬」ということがある。)は、前述の通り、
・レンバチニブ、若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物(以下、本明細書において「レンバチニブ等」ということがある。)と、
・in vivoで抗腫瘍活性を有する抗hDLK-1抗体、若しくは当該抗体に由来する抗体断片(以下、本明細書において「抗hDLK-1抗体等」ということがある。)とを
有効成分として含むことを特徴とするものである。
本発明において、肝細胞がんの治療としては、例えば、肝細胞がんの進行抑制、予後改善、及び/又は再発防止等も含まれる。
本発明の組合せ医薬の有効成分である、レンバチニブ等は、公知の市販のものを使用することができるが、限定はされず、独自に合成、抽出及び精製等したものを使用してもよい。独自に合成等する場合は、米国特許第7,612,092号明細書に記載の合成方法を参照することもできる。
なお、レンバチニブは、正式名称(IUPAC名)は、4-[3-クロロ-4-(シクロプロピルカルバモイルアミノ)フェノキシ]-7-メトキシ-キノリン-6-カルボキサミド(4-[3-chloro-4-(cyclopropylcarbamoylamino)phenoxy]-7-methoxy-quinoline-6-carboxamide)であり、下記構造式で表されるものである。
当該薬理学的に許容し得る塩としては、限定はされないが、例えば、有機スルホン酸塩(例えば、メタンスルホン酸塩(メシル酸塩ともいう)、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、及びカンファースルホン酸塩など)、有機カルボン酸塩(例えば、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、及びクエン酸塩など)、アミノ酸塩(例えば、アスパラギン酸塩、及びグルタミン酸塩など)、四級アミン塩、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、及びカリウム塩など)、無機酸塩(例えば、硫酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、リン酸塩、炭酸塩、及び重炭酸塩など)、ハロゲン化水素酸塩(例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、及びヨウ化水素酸塩など)、アルカリ土類金属塩(例えば、マグネシウム塩、及びカルシウム塩など)などが好ましく挙げられる。本発明に用いるレンバチニブの薬理学的に許容し得る塩の好ましい一態様としては、レンバチニブメシル酸塩が挙げられる。
本発明の組合せ医薬は、レンバチニブ等以外にも、本発明の効果が著しく損なわれない範囲で、任意の他のマルチキナーゼ阻害剤等を含んでいてもよい。
本発明の組合せ医薬の有効成分である、抗hDLK-1抗体(in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体)は、以下の説明記載に基づいて作製することができる。
hDLK-1のアミノ酸配列(配列番号2)の情報は、例えばNCBI(GenBank)のウェブサイト(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/)に「Accession number:NP 003827」として公表されている。なお、hDLK-1のアミノ酸配列をコードする塩基配列(配列番号1)の情報は、同ウェブサイトに「Accession number:NM 003836」として公表されている。
抗原としては、hDLK-1のアミノ酸配列の少なくとも一部(全部又は一部)を含むポリペプチド又はペプチド(単にペプチドともいう)を使用することができ、好ましくは、hDLK-1の細胞外領域(FA-1)のアミノ酸配列の少なくとも一部(全部又は一部)を含むペプチドを使用することができる。hDLK-1の細胞外領域は、前述したように6つのEGF様モチーフ(EGF-1~EGF-6)を含む領域を言い、配列番号2に示されるアミノ酸配列のうちの第24番目~第244番目のアミノ酸を含む領域、好ましくは、配列番号2に示されるアミノ酸配列のうちの「第24番目」から「第248~285番目」までのアミノ酸からなる領域(およそ225~262アミノ酸残基)のことを言う。
ペプチドの化学合成を行う場合は、ペプチドの合成の周知方法によって合成することができる。また、その合成は、固相合成法及び液相合成法のいずれをも適用することができる。市販のペプチド合成装置(例えば、島津製作所製:PSSM-8など)を使用してもよい。
培養後、目的ペプチドが菌体内又は細胞内に生産される場合には、菌体又は細胞を破砕することによりペプチドを抽出する。また、目的ペプチドが菌体外又は細胞外に生産される場合には、培養液をそのまま使用するか、遠心分離等により菌体又は細胞を除去する。その後、ペプチドの単離精製に用いられる一般的な生化学的方法、例えば硫酸アンモニウム沈殿、ゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー等を単独で又は適宜組み合わせて用いることにより、目的のペプチドを単離精製することができる。
上記のごとく得られたペプチドは、適当なキャリアタンパク質、例えば牛血清アルブミン(BSA)、キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)、ヒトチログロブリン、ニワトリガンマグロブリン等に結合することも可能である。
また、細胞等に導入するための遺伝子としては、配列番号1に示される塩基配列に相補的な配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし且つhDLK-1活性を有するタンパク質をコードする塩基配列、又はその部分配列を使用することも可能である。
遺伝子に変異を導入するには、Kunkel法やGapped duplex法等の公知手法により、例えば部位特異的突然変異誘発法を利用した変異導入用キット、例えばGeneTailorTM Site-Directed Mutagenesis System(インビトロジェン社製)、TaKaRa Site-Directed Mutagenesis System(Prime STAR(登録商標) Mutagenesis Basal kit、Mutan(登録商標)-Super Express Km等:タカラバイオ社製)を用いて行うことができる。
調製した抗原を、免疫のため哺乳動物に投与する。哺乳動物は特に限定はされず、例えばラット、マウス及びウサギなどを挙げることができ、なかでもマウスが好ましい。
抗原の動物一匹あたりの投与量は、アジュバントの有無により適宜設定することができる。アジュバントとしては、フロイント完全アジュバント(FCA)、フロイント不完全アジュバント(FIA)、水酸化アルミニウムアジュバント等が挙げられる。免疫は、主として静脈内、足蹠、皮下、腹腔内等に注入することにより行うことができる。また、免疫の間隔については、特に限定されず、数日から数週間間隔、好ましくは1週間間隔で、1~10回、好ましくは2~3回免疫を行う。そして、最終の免疫日から3~7日後に、酵素免疫測定法(ELISA又はEIA)や放射性免疫測定法(RIA)等で抗体価を測定し、所望の抗体価を示した日に採血して、抗血清を得ることができる。上記抗体の採取方法において、抗体の精製が必要とされる場合は、硫安塩析法、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー等の公知の方法を適宜選択して、又はこれらを組み合わせることにより、精製することができる。その後は、抗血清中のポリクローナル抗体の反応性をELISA法などで測定する。
・抗体産生細胞の採取
本発明の抗hDLK-1抗体は、限定はされないが、モノクローナル抗体であることが好ましい。
調製した抗原を、免疫のため哺乳動物、例えばラット、マウス及びウサギなどに投与する。抗原の動物一匹あたりの投与量は、アジュバントの有無により適宜設定することができる。アジュバントとしては上記と同様である。免疫手法も前記と同様である。そして、最終の免疫日から1~60日後、好ましくは1~14日後に、抗体産生細胞を採取する。抗体産生細胞としては、脾臓細胞、リンパ節細胞及び末梢血細胞などが挙げられるが、なかでもリンパ節細胞及び脾臓細胞が好ましい。
ハイブリドーマ(抗体産生細胞株)を得るため、抗体産生細胞とミエローマ細胞との細胞融合を行う。抗体産生細胞と融合させるミエローマ細胞として、マウスなどの動物の一般に入手可能な株化細胞を用いることができる。用いる細胞株としては、薬剤選択性を有し、未融合の状態ではHAT選択培地(ヒポキサンチン、アミノプテリン及びチミジンを含む)で生存できず、抗体産生細胞と融合した状態でのみ生存できる性質を有するものが好ましい。
ミエローマ細胞としては、例えば、P3-X63-Ag8.653、P3-X63-Ag8(X63)、P3-X63-Ag8.U1(P3U1)、P3/NS I/1-Ag4-1(NS1) 及びSp2/0-Ag14(Sp2/0)等のマウスミエローマ細胞株が挙げられる。ミエローマ細胞の選択は、抗体産生細胞との適合性を適宜考慮して行うことができる。
細胞融合処理後の細胞から目的とするハイブリドーマを選別する。その方法として、細胞懸濁液を、例えばウシ胎児血清含有RPMI-1640培地などに適当に希釈後、マイクロタイタープレート上に播き、各ウェルに選択培地を加え、以後適当に選択培地を交換して培養を行う。その結果、選択培地で培養開始後、14日前後から生育してくる細胞をハイブリーマとして得ることができる。
次に、増殖してきたハイブリドーマの培養上清中に、hDLK-1に反応する抗体が存在するか否かをスクリーニングする。ハイブリドーマのスクリーニングは、通常の方法に従えばよく、特に限定はされない。例えば、ハイブリドーマとして生育したウェルに含まれる培養上清の一部を採取し、ELISA、EIA及びRIAなどによってスクリーニングすることができる。
樹立したハイブリドーマを培養し、得られる培養物からモノクローナル抗体を採取する方法として、通常の細胞培養法、又は腹水形成法等を採用することができる。「培養」とは、ハイブリドーマを培養皿又は培養ボトル中で生育させること、あるいはハイブリドーマを下記のように動物の腹腔内で増殖させることを意味する。
細胞培養法においては、ハイブリドーマを10%ウシ胎児血清含有RPMI-1640培地、MEM培地又は無血清培地等の動物細胞培養培地中で、通常の培養条件(例えば37℃、5%CO2濃度)で7~14日間培養し、その培養上清から抗体を取得することができる。
上記抗体の採取方法において、抗体の精製が必要とされる場合は、硫安塩析法、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過、アフィニティークロマトグラフィー等の公知の方法を適宜選択して、又はこれらを組み合わせることにより精製することができる。
本発明に用いる抗hDLK-1抗体は、in vivoで抗腫瘍活性を有する抗体である。
ここで、「抗腫瘍活性」とは、腫瘍細胞(癌細胞)を死滅させる活性又は腫瘍成長を阻害する活性を意味する。本発明において、抗腫瘍活性としては、例えば、腫瘍血管新生阻害活性が好ましく挙げられる。本発明の抗hDLK-1抗体が抗腫瘍活性を発揮しうるヒト腫瘍(腫瘍細胞)の種類としては、hDLK-1の発現が確認されている公知のヒト腫瘍が挙げられる。
より具体的には、例えば、以下の(a)~(k)の抗hDLK-1抗体が挙げられ、それらの少なくとも1種を用いることができる。
(b) H鎖V領域のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号9~11で示されるアミノ酸配列であり、かつ、L鎖V領域のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号12~14で示されるアミノ酸配列である抗体。
(d) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号20で示されるアミノ酸配列(対応する塩基配列は配列番号19)からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号22(対応する塩基配列は配列番号21)で示されるアミノ酸配列からなる抗体。なお、当該抗体のH鎖V領域及びL鎖V領域中の各CDR配列は、上記(b)の抗体と同一である。
(f) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号30、32、34又は36で示されるアミノ酸配列(対応する塩基配列は配列番号29、31、33又は35)からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号46(対応する塩基配列は配列番号45)で示されるアミノ酸配列からなる抗体(ヒト化抗体)。なお、当該抗体のH鎖V領域及びL鎖V領域中の各CDR配列は、上記(b)の抗体と同一である。
(i) 受託番号がFERM BP-10707であるハイブリドーマにより産生される抗体。
(j) 受託番号がFERM BP-10900であるハイブリドーマにより産生される抗体。
(k) 受託番号がFERM BP-11337であるハイブリドーマにより産生される抗体。
配列番号34に示されるアミノ酸配列は、配列番号30に示されるアミノ酸配列の第74番目のスレオニン(T)がリジン(K)に置換されたものであり、
配列番号36に示されるアミノ酸配列は、配列番号30に示されるアミノ酸配列の、第24番目のアラニン(A)がグリシン(G)に置換され、かつ、第74番目のスレオニン(T)がリジン(K)に置換されたものである。
配列番号42に示されるアミノ酸配列は、配列番号38に示されるアミノ酸配列の第74番目のスレオニン(T)がリジン(K)に置換されたものであり、
配列番号44に示されるアミノ酸配列は、配列番号38に示されるアミノ酸配列の、第24番目のアラニン(A)がグリシン(G)に置換され、かつ、第74番目のスレオニン(T)がリジン(K)に置換されたものである。
本発明に用い得る抗hDLK-1抗体としては、例えば、上述した種々の抗hDLK-1抗体が結合(認識)する部位(例えばエピトープ)に結合する抗hDLK-1抗体など、上述した種々の抗hDLK-1抗体と競合し得る抗体も好ましく挙げられる。
抗hDLK-1抗体のエピトープ(抗原決定基)は、抗原であるhDLK-1の少なくとも一部であればよく限定はされないが、例えば、配列番号2に示されるhDLK-1のアミノ酸配列中の、第24番目~第91番目のアミノ酸からなる領域(hDLK-1のEGF-1~EGF-2を含む領域)、第92番目~第167番目のアミノ酸からなる領域(hDLK-1のEGF-3~EGF-4を含む領域)、若しくは第131番目~第244番目のアミノ酸からなる領域(hDLK-1のEGF-4~EGF-6を含む領域)の少なくとも一部であることが好ましい。なかでも、hDLK-1のEGF-1~EGF-2を含む領域がより好ましい。当該領域を認識する(当該領域と結合する)抗hDLK-1抗体は、例えば、腫瘍細胞内へのインターナリゼーション活性が高く、後述するイムノコンジュゲート等の用途に極めて有用なものである。
・遺伝子組換え抗体
抗hDLK-1抗体の好ましい態様の一つとして、遺伝子組換え抗体が挙げられる。遺伝子組換え抗体としては、限定はされないが、例えば、キメラ抗体及びヒト化抗体等が挙げられる。
キメラ抗体(すなわちヒト型キメラ抗体)は、マウス由来抗体の可変領域をヒト由来の定常領域に連結(接合)した抗体であり(Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 81, 6851-6855, (1984) 等を参照)、キメラを作製する場合は、そのように連結した抗体が得られるよう、遺伝子組換え技術によって容易に構築できる。
本発明においては、抗hDLK-1抗体の断片も、本発明の抗hDLK-1抗体と共に、又は本発明の抗hDLK-1抗体に代えて、用いることができる。ここで、当該抗体断片は、本発明の抗hDLK-1抗体(マウス抗体以外のヒト化抗体等を含む)と同様に、hDLK-1に対する結合活性を有するものであることが好ましく、またin vivoで抗腫瘍活性を有するものや、本発明の抗hDLK-1抗体と同じエピトープを認識するものも好ましいが、特にこれらに制限はされない。
当該抗体断片としては、抗hDLK-1ポリクローナル抗体又は抗hDLK-1モノクローナル抗体の一部分の領域(すなわち、本発明の抗hDLK-1抗体に由来する抗体断片)を意味し、例えば、Fab、Fab'、F(ab')2、Fv(variable fragment of antibody)、一本鎖抗体(H鎖、L鎖、H鎖V領域、及びL鎖V領域等)、scFv、diabody(scFv二量体)、dsFv(ジスルフィド安定化V領域)、並びに、相補性決定領域(complementarity determining region:CDR)を少なくとも一部に含むペプチド等が挙げられる。
F(ab')2は、抗体分子をタンパク質分解酵素ペプシンで処理して得られる断片のうち、Fabがヒンジ領域のジスルフィド結合を介して結合されたものよりやや大きい、分子量約10万の抗原結合活性を有する抗体断片である。また、後述するFabをチオエーテル結合あるいはジスルフィド結合させて、作製することもできる。
scFvは、1本のH鎖V領域(VH)と1本のL鎖V領域(VL)とを適当なペプチドリンカー(P)を用いて連結した、VH-P-VLないしはVL-P-VHポリペプチドで、抗原結合活性を有する抗体断片である。scFvは、抗体のVHおよびVLをコードするcDNAを取得し、scFvをコードするDNAを構築して、該DNAを原核生物用発現ベクター又は真核生物用発現ベクターに挿入し、該発現ベクターを原核生物又は真核生物へ導入することにより発現させて、製造することができる。
本発明に用いる抗体断片の具体例としては、限定はされないが、例えば、前述した各種抗hDLK-1抗体における、H鎖V領域のCDR1~3とL鎖V領域のCDR1~3とを含むものや、H鎖V領域の全体とL鎖V領域の全体とを含むもの等が挙げられる。
本発明に用いる抗hDLK-1抗体、及び抗体断片は、抗腫瘍活性及び/又は殺細胞活性を有する化合物と複合体を形成した形態であってもよい。なお、予め、抗体分子や抗体断片分子と、抗腫瘍活性及び/又は殺細胞活性を有する化合物とを、それぞれ調製したのち、これらを複合化させて得られたものは、一般に、イムノコンジュゲートと称される。また、遺伝子組換え技術を用い、抗腫瘍活性及び/又は殺細胞活性を有する化合物としてのタンパク質トキシンを、遺伝子上で抗体や抗体断片の遺伝子と連結させて、1つのタンパク質(融合タンパク質)として発現させて得られたものは、一般に、イムノトキシンと称される。
当該複合体の作製方法としては、限定はされないが、例えば、ジスルフィド結合やヒドラゾン結合によって抗体と薬剤とをカップリングする方法などが挙げられる。
なお、細胞内へのインターナリゼーション活性は、抗体をローダミン等により蛍光標識し、細胞内への移行挙動及び抗体の局在性について蛍光顕微鏡等を用いて観察することにより評価することができる。
本発明の組合せ医薬は、レンバチニブ等と抗hDLK-1抗体等とを有効成分としてそれぞれ含むものである。
本発明の組合せ医薬は、被験対象としてのヒト、又は非ヒト哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)に対して、種々の投与経路、具体的には、経口、又は非経口(例えば静脈内注射(静注)、筋肉内注射、腹腔内注射、皮下注射、直腸投与、経皮投与)で投与することができる。
従って、本発明の組合せ医薬は、単独で用いることも可能であるが、投与経路に応じて慣用される方法により薬学的に許容し得る担体を用いて適当な剤形に製剤化して用いることができる。
これら製剤の製剤化に用い得る担体としては、例えば、通常用いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、及び矯味矯臭剤のほか、必要に応じ、安定化剤、乳化剤、吸収促進剤、界面活性剤、pH調整剤、防腐剤、抗酸化剤、増量剤、湿潤化剤、表面活性化剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助剤、及び無痛化剤等が挙げられ、医薬品製剤の原料として用いることができる公知の成分を配合して常法により製剤化することが可能である。
本発明の組合せ医薬を、非経口剤又は経口剤として用いる場合について、以下に説明する。
非経口剤の投与量(1日あたり)は、限定はされないが、例えば各種注射剤であれば、一般には、有効成分となるレンバチニブ等と抗hDLK-1抗体等を、適用対象(被験者、患者等)の体重1kgあたり、0.01~1000mg、0.05~500mg、又は0.1~50 mg服用できる量とすることができ、あるいは0.5~20 mg服用できる量や1~10 mg服用できる量とすることもできる。
本発明は、レンバチニブ等と抗hDLK-1抗体等とを構成要素として含む、肝細胞がんの治療用キットの形態を提供することもできる。
当該キットにおけるレンバチニブ等と抗hDLK-1抗体等は、安定性(保存性)及び使用容易性等を考慮し、例えば溶解した状態で備えられていてもよい。
当該キットは、レンバチニブ等と抗hDLK-1抗体等以外にも、適宜、他の構成要素を含むことができる。例えば、抗体の標識物質、あるいは抗体又はその標識物を固定した固相化試薬などを含めることができる。抗体の標識物質とは、酵素、放射性同位体、蛍光化合物及び化学発光化合物等によって標識されたものを意味する。また、各種バッファー、滅菌水、各種細胞培養容器、各種反応容器(エッペンドルフチューブ等)、ブロッキング剤(Bovine Serum Albumin (BSA), Skim milk, ヤギ血清等の血清成分)、洗浄剤、界面活性剤、各種プレート、アジ化ナトリウム等の防腐剤、及び実験操作マニュアル(説明書)等を含んでいてもよい。
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ここで、レンバチニブメシル酸塩は、市販のものを使用した(以下、本実施例では、単に「レンバチニブ」と称する。)。本実施例で使用した抗hDLK-1抗体は、WO2014/054820公報に記載の「HuBA-1-3D-1-A24G/T73K抗体」(以下、本実施例では、単に「HuBA-1-3D抗体」と称する。)であり、当該抗体タンパク質をコードするDNAの構築は同公報(明細書中の実施例)に記載の方法に従い、その後、宿主細胞による当該抗体タンパク質の産生・調製についてはGlymaxX(登録商標)技術(ProBioGen AG;https://www.probiogen.de/genetic-glyco-engineering-adcc-glymaxx.htmlを参照)を用いて行った。なお、本実施例で用いたHuBA-1-3D-1-A24G/T73K抗体は、H鎖V領域が配列番号36に示されるアミノ酸からなり、L鎖V領域が配列番号46に示されるアミノ酸からなるものである。
ここで、レンバチニブメシル酸塩は、市販のものを使用した(以下、本実施例では、単に「レンバチニブ」と称する。)。本実施例で使用した抗hDLK-1抗体は、WO2014/054820公報に記載の「HuBA-1-3D-1-A24G/T73K抗体」(以下、本実施例では、単に「HuBA-1-3D抗体」と称する。)であり、当該抗体タンパク質をコードするDNAの構築は同公報(明細書中の実施例)に記載の方法に従い、その後、宿主細胞による当該抗体タンパク質の産生・調製についてはGlymaxX(登録商標)技術(ProBioGen AG;https://www.probiogen.de/genetic-glyco-engineering-adcc-glymaxx.htmlを参照)を用いて行った。なお、本実施例で用いたHuBA-1-3D-1-A24G/T73K抗体は、H鎖V領域が配列番号36に示されるアミノ酸からなり、L鎖V領域が配列番号46に示されるアミノ酸からなるものである。
ヒト肝細胞がん由来の2種類の細胞株(Hep3BとHepG2)について、レンバチニブメシル酸塩(市販品;以下、本実施例では、単に「レンバチニブ」と称する。)に対する感受性をゼノグラフト治療モデルで比較した。
Hep3Bゼノグラフトモデルにおいては、細胞をNOD/SCIDマウス皮下に細胞を移植し、平均の腫瘍体積が100 mm3を超えた時点(Day 14)において、1群8匹に群分けを行い、同日から投与を開始した。投与は、マウス体重あたり10μL/gにて経口ゾンデを用いて経口投与し、週5回(5日間投与、2日間休薬)のペースで(計12回;Day 14, 15, 16, 17, 18, 21, 22, 23, 24, 25, 28, 29)、試験最終日まで実施した。移植から29日目(Day 29;試験最終日)における腫瘍体積(平均値±標準偏差)は、ビークル(注射用水)投与群が1050.3±553.8 mm3 (N=8)、レンバチニブ (3 mg/kg)投与群が400.9±160.9 mm3(N=8)、レンバチニブ (10 mg/kg)投与群が200.2±133.3 mm3 (N=8)、レンバチニブ (30 mg/kg)投与群が136.2±33.8 mm3 (N=8)であった。ビークル群を基準として、Day 29における腫瘍体積の比率(T/C)は、レンバチニブ投与群(3, 10, 30 mg/kg投与群)において、それぞれ順に、38.2%(P<0.05)、19.1%(P<0.05)、13.0%(P<0.05)であった(図3A)。
配列番号24:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号25:組換えDNA
配列番号26:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号27:組換えDNA
配列番号28:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号29:組換えDNA
配列番号30:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号31:組換えDNA
配列番号32:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号33:組換えDNA
配列番号34:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号35:組換えDNA
配列番号36:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号37:組換えDNA
配列番号38:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号39:組換えDNA
配列番号40:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号41:組換えDNA
配列番号42:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号43:組換えDNA
配列番号44:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
配列番号45:組換えDNA
配列番号46:合成コンストラクト(組換えタンパク質)
Claims (14)
- 肝細胞がんを治療するための組合せ医薬であって、
レンバチニブ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物、及び
in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、又は、ヒトDLK-1に対する結合活性を有し且つin vivoで抗腫瘍活性を有する、前記抗体に由来する抗体断片
を含む、前記組合せ医薬。 - in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、又は、ヒトDLK-1に対する結合活性を有し且つin vivoで抗腫瘍活性を有する、前記抗体に由来する抗体断片を含む、肝細胞がんを治療するための医薬組成物であって、
レンバチニブ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物と組み合わせて用いるものである、
前記医薬組成物。 - レンバチニブ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物を含む、肝細胞がんを治療するための医薬組成物であって、
in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、又は、ヒトDLK-1に対する結合活性を有し且つin vivoで抗腫瘍活性を有する、前記抗体に由来する抗体断片と組み合わせて用いるものである、
前記医薬組成物。 - in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、又は、ヒトDLK-1に対する結合活性を有し且つin vivoで抗腫瘍活性を有する、前記抗体に由来する抗体断片を含む、肝細胞がんを治療する方法において使用される医薬組成物であって、
前記治療する方法が、レンバチニブ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物の投与を含むものである、
前記医薬組成物。 - レンバチニブ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物を含む、肝細胞がんを治療する方法において使用される医薬組成物であって、
前記治療する方法が、in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、又は、ヒトDLK-1に対する結合活性を有し且つin vivoで抗腫瘍活性を有する、前記抗体に由来する抗体断片の投与を含むものである、
前記医薬組成物。 - 前記腫瘍が、肝細胞がんである、請求項1に記載の組合せ医薬、又は請求項2~5のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 前記抗体は、キメラ抗体又はヒト化抗体である、請求項1に記載の組合せ医薬、又は請求項2~5のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 前記抗体は、
(a) H鎖V領域のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号3~5で示されるアミノ酸配列であり、かつ、L鎖V領域のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号6~8で示されるアミノ酸配列である抗体、
(b) H鎖V領域のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号9~11で示されるアミノ酸配列であり、かつ、L鎖V領域のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号12~14で示されるアミノ酸配列である抗体、
(c) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号16で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号18で示されるアミノ酸配列からなる抗体、
(d) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号20で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号22で示されるアミノ酸配列からなる抗体、
(e) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号24又は26で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号28で示されるアミノ酸配列からなる抗体、
(f) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号30、32、34又は36で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号46で示されるアミノ酸配列からなる抗体、
(g) H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号38、40、42又は44で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号46で示されるアミノ酸配列からなる抗体、
(h) 受託番号がFERM BP-10899であるハイブリドーマにより産生される抗体、
(i) 受託番号がFERM BP-10707であるハイブリドーマにより産生される抗体、
(j) 受託番号がFERM BP-10900であるハイブリドーマにより産生される抗体、及び
(k) 受託番号がFERM BP-11337であるハイブリドーマにより産生される抗体
からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の組合せ医薬、又は請求項2~5のいずれか1項に記載の医薬組成物。 - 前記抗体又は抗体断片が、抗腫瘍活性及び/又は殺細胞活性を有する化合物との複合体の形態である、請求項1に記載の組合せ医薬、又は請求項2~5のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 前記組合せ医薬又は前記医薬組成物の投薬終了後においても、がん細胞の増殖を抑制し得る又は腫瘍を縮小若しくは消失させ得るものである、請求項1に記載の組合せ医薬、又は請求項2~5のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 肝細胞がんの治療用の薬剤を製造するための
レンバチニブ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物、及び
in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、又は、ヒトDLK-1に対する結合活性を有し且つin vivoで抗腫瘍活性を有する、前記抗体に由来する抗体断片
の使用。 - レンバチニブ、又はそれらの薬理学的に許容し得る塩、あるいはそれらの水和物若しくは溶媒和物、及び
in vivoで抗腫瘍活性を有する、ヒトDLK-1に対する抗体、又は、ヒトDLK-1に対する結合活性を有し且つin vivoで抗腫瘍活性を有する、前記抗体に由来する抗体断片
を含む、肝細胞がんを治療するためのキット。 - 前記抗体は、H鎖V領域のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号9~11で示されるアミノ酸配列であり、かつ、L鎖V領域のCDR1~3のアミノ酸配列が、それぞれ順に、配列番号12~14で示されるアミノ酸配列である抗体であり、
前記抗体断片は、配列番号9~11で示されるアミノ酸配列と、配列番号12~14で示されるアミノ酸配列とを含むものである、
請求項1に記載の組合せ医薬、又は請求項2~5のいずれか1項に記載の医薬組成物。 - 前記抗体は、H鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号36で示されるアミノ酸配列からなり、かつ、L鎖V領域のアミノ酸配列が配列番号46で示されるアミノ酸配列からなる抗体であり、
前記抗体断片は、配列番号36で示されるアミノ酸配列と、配列番号46で示されるアミノ酸配列とを含むものである、
請求項1に記載の組合せ医薬、又は請求項2~5のいずれか1項に記載の医薬組成物。
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