JP7554482B2 - 支保工及びこれに用いる支柱パイプの固定装置 - Google Patents
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Description
しかし、四角支柱は、4本の管材が溶接によって連結され、分解することができない構造となっているため、重量が嵩み、持ち運びに不便であった。
また、土木工事や建築の現場では、支保工や足場を建築物の高さに合わせて上に組んでいく必要があるため、工事全体に必要な支柱(支柱パイプ)や水平材、手摺や踏板等の数が膨大になっていた。
そこで、例えば、特許文献1には、くさび孔を有する受け金具を支柱に設け、水平材をくさび孔に係合させることにより、複数の支柱を連結して支保工を構築する技術が開示されている。これにより、支保工の分解が可能となり、支保工の構築に支柱を使用できる。
水平パイプ本体の両端部に設けられた楔材を、隣り合う前記支柱パイプの同じ高さ位置に設けられた対向する前記掛止金具に装着し、前記支柱パイプ同士を連結する短尺の連結パイプを有して、構造物を下方から支持する支保工において、
前記支柱パイプの上下方向両端部には、対となる固定装置が取付け取外し可能に設けられ、
前記各固定装置は、前記支柱パイプの上下方向端部が当接可能な第1のベースプレートと、前記支柱パイプが挿通可能な貫通孔が4つ形成された第2のベースプレートと、前記第1、第2のベースプレート間に取付け固定され、前記第1のベースプレートと前記第2のベースプレートとを平行に配置すると共に、前記貫通孔に挿通された前記支柱パイプの端部が前記第1のベースプレートに当接するようにガイドするステー部材とを有する。
水平パイプ本体の両端部に設けられた楔材を、隣り合う前記支柱パイプの同じ高さ位置に設けられた対向する前記掛止金具に装着し、前記支柱パイプ同士を連結する短尺の連結パイプを有して、構造物を下方から支持する支保工に用いる支柱パイプの固定装置において、
前記支柱パイプの端部が当接可能な第1のベースプレートと、前記支柱パイプが挿通可能な貫通孔が4つ形成された第2のベースプレートと、前記第1、第2のベースプレート間に取付け固定され、前記第1のベースプレートと前記第2のベースプレートとを平行に配置すると共に、前記貫通孔に挿通された前記支柱パイプの端部が前記第1のベースプレートに当接するようにガイドするステー部材とを有し、前記支柱パイプの上下方向両端部に取付け取外し可能に設けられている。
特に、固定装置は、第1のベースプレートと、第2のベースプレートと、第1、第2のベースプレート間に取付け固定されたステー部材を有し、第2のベースプレートには支柱パイプが挿通可能な4つの貫通孔が形成され、ステー部材が支柱パイプの端部をガイドするので、支柱パイプの上端部と下端部において、隣り合う支柱パイプの相対的な位置関係を、簡単な構成によって確実に維持できる。これにより、構造物の支持やジャッキ等による支持を安定に実施できる。
図1、図2(A)、(B)、図3(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る支保工(四角支柱)10は、平面視して仮想正方形(仮想直角四角形の一例、仮想長方形でもよい)の各頂点位置に立設状態で配置された4本の支柱パイプ11と、この4本の支柱パイプ11の上下方向(高さ方向)両端部を除く部分(上下方向途中位置)を連結する複数の連結パイプ12と、4本の支柱パイプ11の上下方向の下端部と上端部(両端部)をそれぞれ連結する固定装置(支柱パイプの固定装置)13、14とを有し、例えば、土木工事や建築の現場で使用され、構造物(図示しない)を下方から支持するものである。
以下、詳しく説明する。
4本の支柱パイプ11は、平面視して仮想正方形の各頂点位置に配置されるが、隣り合う支柱パイプ11の間隔(支柱パイプ11の軸心距離:仮想正方形の辺部の長さに相当)は、支保工10の構成に応じて適宜設定されるものであり、例えば、100~300mm(ここでは、150mm)程度である。なお、4本の支柱パイプ11が、平面視して仮想長方形の各頂点位置に配置される場合は、例えば、上記した隣り合う支柱パイプの間隔の範囲内で変更できる。
具体的には、角筒材22に形成された切欠き24が、第1~第4の掛止金具16~19にそれぞれ側部から嵌入した状態で、楔材23を上方から嵌入させることで、連結パイプ12と支柱パイプ11とを連結できる。
なお、角筒材22と楔材23の構成は、例えば、特許第6251711号公報に開示された構成と略同様のものであるため、以下、簡単に説明する。
角筒材22の前側(即ち、切欠き24の前側上部)には、第1の掛止金具16の上部に一部嵌入する突出部が形成され、角筒材22の切欠き24に第1の掛止金具16を入れた場合、角筒材22が横移動しないようになっている。
角筒材22の上部を前後に跨がって設けられた保持金具31は、楔材23の貫通孔29に隙間を有して(遊嵌して)設けられている。これにより、楔材23の角筒材22からの脱落を防止できると共に、楔材23が未嵌入状態(傾斜状態又は水平状態)から嵌入状態(垂直状態:図1参照)に、その角度及び位置を円滑に変えることができるようになっている。
支柱パイプ11の下端部に設けられる固定装置13は、直接、又は、支保工の高さを調整するためのジャッキ(図示しない)を介して、地面に設置されるものである。なお、ジャッキは、地面等に設置されるベース部と、このベース部から上方へ延びるネジ軸と、このネジ軸に螺合する可動部とを有する従来公知の構造となっており、可動部をネジ軸に螺合させた状態で回転させることにより、可動部の高さ調整ができるものである。
支柱パイプ11の上端部に設けられる固定装置14は、構造物を、直接、又は、補助金具(梁受金具等)を介して、支持するものであり、ジャッキ(図示しない)を配設することもできる。
支柱パイプ11の上端部に設けられる固定装置14は、図1、図3(A)、(B)に示すように、第1のベースプレート35と、第2のベースプレート36と、第1、第2のベースプレート35、36間に取付け固定され、第1のベースプレート35と、第2のベースプレート36とを平行に配置するステー部材37を有している。
なお、2つの固定装置13、14は、略同様の構成であるため、下端部の固定装置13について詳しく説明し、上端部の固定装置14については簡単に説明する。
第1のベースプレート32は、支柱パイプ11の下端部(下端)が上方から当接可能なものであり、平面視して支柱パイプ11内に相当する位置には、支柱パイプ11内に流れ込んだ水を外部へ排出するための水抜き孔38(貫通孔)が形成されている。
第2のベースプレート33には、支柱パイプ11の下端部が挿通可能な貫通孔39が4つ(平面視して仮想正方形の各頂点位置に)形成されている。この貫通孔39の内径は、支柱パイプ11の下端部の外径よりも僅かに大きい程度である。
第1のベースプレート32に形成された孔40、41のうち、第1のベースプレート32の中央部に形成された孔40は、ジャッキのネジ軸の上側が貫通するためのものであり、第1のベースプレート32の外周部に形成された複数の孔41は、ジャッキの可動部に締結部材によって締結固定するためのものである。
また、第2のベースプレート33の中央部に形成された孔42は、ジャッキのネジ軸の上側が貫通するためのものである。
各板材43は、鋼材(例えば、SS400)で構成され、平面視して第1、第2のベースプレート32、33の中央部に向けて凹むように、かつ、各板材43の両端部が、隣り合う支柱パイプ11の外周面の対向側に隙間を有して沿うように屈曲形成されている。なお、板材43の高さ(第1のベースプレート32と第2のベースプレート33の間隔)は、支柱パイプ11を確実に固定や支持するため、例えば、80~150mm(ここでは、120mm)程度にしている。
4本の支柱パイプ11への固定装置13の取付けは、第2のベースプレート33への支柱パイプ11の下端部を挿通することのみで行われるため、固定装置13から支柱パイプ11が抜けるおそれがある。このため、支柱パイプ11の下端部に予め設けられた孔(図示しない)の位置に、上記した抜止めピン用孔44の位置が合うように、抜止めピン用孔44を板材43の端部に複数形成し、使用にあっては、連続した抜止めピン用孔44と支柱パイプ11の孔に抜止めピン(図示しない)を挿通することで、固定装置13からの支柱パイプ11の抜けを防止している。
第1のベースプレート35は、支柱パイプ11の上端部(上端)が下方から当接可能なものであり、第2のベースプレート36は、支柱パイプ11の上端部が挿通可能な貫通孔45が4つ(平面視して仮想正方形の各頂点位置に)形成されたものである。この貫通孔45の内径は、支柱パイプ11の上端部の外径よりも僅かに大きい程度である。
なお、第1、第2のベースプレート35、36には、上記した補助金具やジャッキ等を取付け可能にするための孔46~48が形成されている。
各板材49は、平面視して第1、第2のベースプレート35、36の中央部に向けて凹むように、かつ、各板材49の両端部が、隣り合う支柱パイプ11の外周面の対向側に隙間を有して沿うように屈曲形成されている。なお、板材49の高さ(第1のベースプレート35と第2のベースプレート36の間隔)は、支柱パイプ11を確実に固定するため、例えば、130~200mm(ここでは、170mm)程度にしている。
この隣り合う板材49の端部であって、支柱パイプ11を中心として対向する位置にも、対となる抜止めピン用孔50(抜止めピン用孔44と同様)が一対又は複数対形成されている。
なお、必要に応じて、固定装置13にはジャッキを、固定装置14には補助金具やジャッキを、それぞれ取付ける。
そして、連結パイプ12の楔材23を第1~第4の掛止金具16~19にそれぞれ装着して、支柱パイプ11同士を連結する。
上記した方法で組立てた支保工10を立設状態にして使用する。
具体的には、立設状態の支保工10を水平状態とした後、支柱パイプ11同士を連結した連結パイプ12の楔材23を、第1~第4の掛止金具16~19から取外す。
次に、固定装置13、14のステー部材34、37の抜止めピン用孔44、50に差込んだ抜止めピンを引き抜き、各支柱パイプ11から固定装置13、14を取外す。
なお、支保工10の構築と解体は、上記した方法に限定されるものではなく、種々変更できる。
このように、本発明の支保工10及びこれに用いる支柱パイプの固定装置13、14を使用することで、支保工10の構築に支柱パイプ11を使用でき、また、支保工10を分解可能な構成とし、構造物の支持やジャッキ等による支持を安定に実施できる。
この各支保工を構成する支柱パイプはそれぞれ、その軸心方向に複数本連結して構成することもできる。この場合、以下の方法によって構築することができる。
まず、4つのジャッキ(図示しない)を、地面上の平面視して仮想正方形の各頂点位置に配置する。
次に、各ジャッキに、支柱パイプの下端部に取付ける固定装置を、ボルトを用いて取付ける。
次に、各固定装置の最も外側(4つの固定装置の各貫通孔で形成される平面視して最も大きな仮想正方形の各頂点位置)に位置する貫通孔を除く2つの貫通孔に支柱パイプをそれぞれ挿通し、長尺の連結パイプの楔材を、立設状態の隣り合う支柱パイプの同じ高さ位置に設けられた対向する掛止金具に装着して、支柱パイプ同士を連結すると共に、先行手摺り(四構面)を設置する。
なお、1層目の支柱パイプの高さ方向途中位置に設けられた対向する掛止金具に装着され、平面視して内側の仮想正方形の対向する辺部に位置する長尺の連結パイプには、踏板(床付き布わく)を掛け渡す。この踏板が、後述する2層目の支柱パイプを設置するための足場となる。
以上の方法により、高さ方向1層目の支柱パイプの設置が完了する。
まず、各固定装置に取付けられた支柱パイプのうち、最も内側と最も外側に位置する支柱パイプを除いた2本の支柱パイプへの2層目の支柱パイプの連結と、先行手摺りの設置と、長尺の連結パイプによる支柱パイプ同士の連結を行う(1層目の支柱パイプと同様)。
続いて、残りの支柱パイプへの2層目の支柱パイプの連結と、長尺の連結パイプによる最も内側に位置する支柱パイプ同士の連結と、踏板の掛け渡しと、1層目と2層目の踏板に掛け渡す階段の設置を行う。
最後に、長尺の連結パイプによる、最も内側と最も外側を除く位置にある支柱パイプ同士の連結と、短尺の連結パイプによる各固定装置の支柱パイプ同士の連結を行う。
以上の方法により、高さ方向2層目の支柱パイプの設置が完了する。
最終層の支柱パイプの設置が終了した後は、最終層の支柱パイプの上端部に固定装置を取付け、前記した抜止めピンを用いて、各支柱パイプに固定装置を固定する。なお、この固定装置には、必要に応じて、前記した補助金具等を取付ける。
前記実施の形態においては、支柱パイプのパイプ材に設けられた第1、第3の掛止金具が、第2、第4の掛止金具よりもその高さ分程度だけ下位置に配置(段違いに設置)された場合について説明したが、第1~第4の掛止金具は同じ高さ位置に配置されてもよい。
また、前記実施の形態においては、支柱パイプ同士を連結する連結パイプとして、短尺の水平パイプ本体と、この水平パイプ本体の両端部に設けられた角筒材及び楔材とを有するものを使用したが、支柱パイプ同士を連結できれば、特に限定されるものではなく、例えば、水平パイプ本体の両端部に楔材が設けられた従来公知のものを使用することもできる。
なお、前記実施の形態では、4本の支柱パイプを連結パイプで連結して、支柱パイプの両端部に固定装置を取付けたものを支保工として使用することについて説明しているが、使用方法については特に限定されるものではなく、前記実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せた構成であれば、本発明の権利範囲に含まれる。
Claims (6)
- 平面視して仮想直角四角形の各頂点位置に立設状態で配置され、それぞれ断面円形のパイプ材の円周部の0度、90度、180度、及び、270度位置にそれぞれ設けられた平面視してコ字状の4つの掛止金具からなる掛止金具群を、前記パイプ材の上下方向に所定ピッチで備えた4本の支柱パイプと、
水平パイプ本体の両端部に設けられた楔材を、隣り合う前記支柱パイプの同じ高さ位置に設けられた対向する前記掛止金具に装着し、前記支柱パイプ同士を連結する短尺の連結パイプを有して、構造物を下方から支持する支保工において、
前記支柱パイプの上下方向両端部には、対となる固定装置が取付け取外し可能に設けられ、
前記各固定装置は、前記支柱パイプの上下方向端部が当接可能な第1のベースプレートと、前記支柱パイプが挿通可能な貫通孔が4つ形成された第2のベースプレートと、前記第1、第2のベースプレート間に取付け固定され、前記第1のベースプレートと前記第2のベースプレートとを平行に配置すると共に、前記貫通孔に挿通された前記支柱パイプの端部が前記第1のベースプレートに当接するようにガイドするステー部材とを有することを特徴とする支保工。 - 請求項1記載の支保工において、前記ステー部材は、前記第1、第2のベースプレート間に、前記4本の支柱パイプを囲むように、立設状態で取付け固定された4つの板材で構成され、該各板材の両端部が隣り合う前記支柱パイプの外周面の対向側に隙間を有して沿うように屈曲していることを特徴とする支保工。
- 請求項1又は2記載の支保工において、前記支柱パイプの下端部に設けられる前記固定装置の前記第1のベースプレートには、平面視して前記支柱パイプ内に相当する位置に水抜き孔が形成されていることを特徴とする支保工。
- 平面視して仮想直角四角形の各頂点位置に立設状態で配置され、それぞれ断面円形のパイプ材の円周部の0度、90度、180度、及び、270度位置にそれぞれ設けられた平面視してコ字状の4つの掛止金具からなる掛止金具群を、前記パイプ材の上下方向に所定ピッチで備えた4本の支柱パイプと、
水平パイプ本体の両端部に設けられた楔材を、隣り合う前記支柱パイプの同じ高さ位置に設けられた対向する前記掛止金具に装着し、前記支柱パイプ同士を連結する短尺の連結パイプを有して、構造物を下方から支持する支保工に用いる支柱パイプの固定装置において、
前記支柱パイプの端部が当接可能な第1のベースプレートと、前記支柱パイプが挿通可能な貫通孔が4つ形成された第2のベースプレートと、前記第1、第2のベースプレート間に取付け固定され、前記第1のベースプレートと前記第2のベースプレートとを平行に配置すると共に、前記貫通孔に挿通された前記支柱パイプの端部が前記第1のベースプレートに当接するようにガイドするステー部材とを有し、前記支柱パイプの上下方向両端部に取付け取外し可能に設けられていることを特徴とする支柱パイプの固定装置。 - 請求項4記載の支柱パイプの固定装置において、前記ステー部材は、前記第1、第2のベースプレート間に、前記4本の支柱パイプを囲むように、立設状態で取付け固定された4つの板材で構成され、該各板材の両端部が隣り合う前記支柱パイプの外周面の対向側に隙間を有して沿うように屈曲していることを特徴とする支柱パイプの固定装置。
- 請求項4又は5記載の支柱パイプの固定装置において、前記支柱パイプの下端部に当接可能な前記第1のベースプレートには、平面視して前記支柱パイプ内に相当する位置に水抜き孔が形成されていることを特徴とする支柱パイプの固定装置。
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