JP7559178B2 - ブロックチェーンを利用したネットワークの認証システムとこれを使用した認証方法 - Google Patents
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Description
SFIDとAPIとの間での安全なデータの送受信を可能にするための暗号化・復号化に利用する共通鍵を前記SFID内部のメモリと前記APIに接続された個人情報データベースとに記録すると共に、利用者のアクセス履歴が書き込まれたトランザクション(Tx)を複数のブロックチェーンネットワークの複数のノードに前記APIから配信する際、トランザクション(Tx)の配信元の認証と配信の転送路上でのデータの改竄が無かったことを検証するために必用な公開鍵暗号化方式の秘密鍵をSFID内部のメモリに、またそのペアとなる公開鍵を前記認証エージェントに接続された個人情報データベースに記録して、新規利用者の登録とSFIDの発給を実施して利用者のアクセス権の正当性とエンドポイントの真正性との相互認証をSFIDとAPIとの間で検証する認証システムとこれを使用した認証方法を提案するものである。
ステップ3では指紋認証付きICカード内に記録された秘密鍵及びアクセス履歴を夫々セッションキーにより暗号化して認証エージェントに送信し、認証エージェント側で復元する方法でデータを受渡しし、
ステップ4では認証エージェントにおいて指紋認証付きICカードから受信したアクセス履歴ハッシュ値の前半分(1/2)と個人情報データベースから得たアクセス履歴ハッシュ値の後半分と(2/2)を結合したトランザクションハッシュを用いて、ブロックチェーンより、当該トランザクション・レコードを得、このレコードに記録されたアクセス履歴のハッシュ値が前記ステップ3のアクセス履歴のハッシュ値に一致することを確認し、
ステップ5では認証エージェントが利用者のアクセス権の正当性を認めた事を新たなアクセス履歴としてトランザクションをブロックチェーンに配信し、他のノードの合意形成後に確定したトランザクションハッシュ値を用いて、新たなアクセス履歴ハッシュ値を得る。
ステップ6では新たに獲得したトランザクションハッシュ値の前半分を含む新たなアクセス履歴を次回のアクセス時の認証用としてSFIDに送信し、SFID内では、アクセス履歴を更新した後に保管の完了をAPIに通知し、APIがそれを確認して、個人情報データベースの記録の中の直近のアクセス履歴のトランザクションハッシュ値の残りの一半分を更新した後に、利用者に対してリモートからの作業が許可され、以下、それぞれのステップを詳細に説明する。
図3の利用者100は、製造システム204に対するリモートでの作業を実施するためのアプリケーション・ソフトウェアを起動S150し、「STEP1」S10に記載されたSFID110の上に実装された指紋センサーを用いて指紋認証を実施することにより、カード外部との通信およびSFID110内部に保管されているデータの送受信を可能ならしめ、例えば社員コード(個人情報データベース260の262または図5のSFID110内のメモリ111に記録される個人情報112に含まれる)を送信する方式でAPIをアクセスする。
図3の「STEP2」S11は、SFID110とAPI220との相互の真正性の認証と、その後の相互のデータ通信上におけるセキュリティを確保するための処理を示す。
共通鍵をベースとした相互認証方式としては、ICカードの安全性管理システムの世界標準化組織である「globalplatform.org」で規定するSCP(Secure Channel Protocol) 01をベースとした認証スキームがあるが、以下、このスキームを利用する場合を例に説明する。
図3の「STEP3」S12は、図5のSFID内のメモリ111に記録されたアクセス履歴を意味する{TSi、TxHi(1/2)}116、117および秘密鍵KB114を夫々セッションキーKS により、暗号化(各通信データをXで代表して記す。図5の10を参照のこと)し、API220に送信し、API側で復元する方法でデータを安全に送受信する。以下の数式(1)および(2)にTSiの処理の例を示す。
(例) SFID : Xi = E (TSi 、KS) ・・・(1)
API : TSi =E -1(X i 、KS) ・・・(2)
ここで添え字“i”は、利用者100の製造システム204のAPI220への直近の“i番目”のアクセスであることを意味する。
図3の「STEP4」S221では、SFIDから受信したTxHi(1/2) 117と個人情報データベース260に記録されたTxHi(2/2) 266を連結して生成されるトランザクションハッシュTxHi12を用いて、ブロックチェーン・データベース351より、図5のトランザクション・レコードTxi13を得て、その中に記録されている当該利用者100すなわち社員コード122と当該SFID110の前回のアクセス履歴のハッシュ値H(TSi)を取り出して、「STEP3」S12で受信したデータTSiのハッシュ値を計算した結果との照合を実施する。すなわち、両者が一致すれば指紋認証で本人確認されたSFID110の正当な保有者は、真正性の認証を受けた製造システム204へのアクセス権の保有者であることが検証される。
TxHi =TxHi(1/2) + TxHi(2/2) ・・・(3)
TxHi(1/2) = “6b88c87243aa29yfhhtdfh1d4rws2jb1” ・・・(4)
TxHi(2/2) = “2b67gg32hhjrvud3343421987wev4f32” ・・・(5)
TxHi = “6b88c87243aa29yfhhtdfh1d4rws2jb12b67gg32hhjrvud3343421987wev4f32” ・・・(6)
例えば、(4)および(5)のそれぞれ32Bのデータを結合して、(6)のように64BのTxHi12データとすることを意味する。
図3の「STEP5」S222では、前出の[0039]に記載の「STEP4」S221の検証の結果、利用者100が正当なアクセス権の保有者であることが認められ、リモートでの作業が許可されるが、この事実は、この利用者100の次回のアクセスの際に検証用に必要となるアクセス履歴として記録を残さなければならない。そのために、図1に示したブロックチェーンネットワーク300に現在時刻に相当するアクセス履歴TSi+1のハッシュ値を含むトランザクションTxi+1(図5の15を参照)に、そのハッシュ値を公開鍵暗号方式により秘密鍵KBを用いて暗号化して得られるデジタル署名を付帯して配信する。複数のブロックチェーン・ノード(図1の351~353に当る)への「ブロードキャスト」とも呼ばれる。
図1に示されているようにブロックチェーンネットワーク300におけるデータは、分散型ネットワークを構成する複数のノード351~353に同期して記録される。ブロックチェーンを構成するデータ構造は、図6に示されるようにデータの送受信に係る出来事を一つの単位である「トランザクションTx13」として、更に、そのハッシュ値を「トランザクションハッシュID、TxH12」として付加し、一定期間に生起した複数のトランザクションTx13が集められ(図6の例では、8個のTxとしてD1~ID8を示す)、ブロックチェーンのプロトコルに従い暗号化してブロックの単位310(320、330および340も同様)にまとめられ、ノード間で、そのブロックの正当性を検証し合いながら記録をチェーン(鎖)のようにつないで蓄積する。図6の例では、「j+1」番目のブロック310のハッシュ値311が、「j」番目の情報から生成されるハッシュ値312を内包することがチェーン(鎖)構造の所以に当る。このチェーン構造により、トランザクション・データの改竄や削除は困難とされている。同時に、複数のノードで同期してデータが記録されることからデータのバックアップの機能も果たすことになる。
図3の「STEP6」S13では、新たに確定したTxHi+1の前半分(1/2)を含むアクセス履歴{TSi+1、TxHi+1(1/2)}115を次回のアクセス時の認証用としてSFIDに送信し、SFID内では、アクセス履歴115を更新した後に保管の完了をAPIに通知し、APIがそれを確認して、個人情報データベース260の記録の中の直近のアクセス履歴のトランザクションハッシュ値の残りの一半分266を更新した後に、リモートからの作業が許可され、利用者100による製造システム204に対する作業が開始S151される。
110 利用者の保有するSFIDカード(指紋認証付きICカード)
111 SFIDカード内のメモリ
112 SFID内のメモリに記録された、利用者の氏名、連絡先等の一般的な個人情報
113 SFID内のメモリに記録された、SFIDカードと業務システムのAPIとの間でデータを安全に通信するための共通鍵データ
114 SFID内のメモリに記録された、本発明のFIDaaS認証基盤で用いられる公開鍵暗号方式に必要な秘密鍵データ。社員コードに用いられる公開鍵と対になる。
115 SFID内のメモリに記録された、このSFIDの保有者が、業務システムをアクセスした直近のアクセス履歴
116 SFID内のメモリに記録された、このSFIDの保有者が、業務システムをアクセスした直近のアクセス時刻データ
117 SFID内のメモリに記録された、ブロックチェーン・データベースに記録された業務システムへの直近のアクセス履歴が書かれたトランザクションのトランザクションハッシュIDの前半のデータ
120 指紋照合を実施する指
200 リモートアクセスを認める複数の業務システムを含む社内システムの全体
201 社内システムの中、リモートアクセスを認める人事システム
202 社内システムの中、リモートアクセスを認める経理システム
203 社内システムの中、リモートアクセスを認める資材システム
204 社内システムの中、リモートアクセスを認める製造システム
205 社内システムの中、リモートアクセスを認めるR&Dシステム
206 社内システムの中、リモートアクセスを認めるシステム管理業務を意味する。
210 社内システムの中、人事システム、経理システム、資材システムを一つの合同アクセスポイントとして扱い、アクセスを制御する認証エージェントソフトウェア(API:Authentication Provider Interface)
220 社内システムの中、製造システムへのアクセスを制御する認証エージェントソフトウェア(API)。本発明の実施形態の説明において例として言及
230 社内システムの中、R&Dシステムへのアクセスを制御する認証エージェントソフトウェア(API)。
240 社内システムの中、システム管理業務へのアクセスを制御する認証エージェントソフトウェア(API)。
260 社内システムにアクセスする全ての利用者の個人情報を記録、管理するデータベース
261 「個人情報データベース」の中、利用者の氏名、連絡先等の一般的な個人データ・レコード
262 「個人情報データベース」の中、社員コードを記録するレコードで、本発明のFIDaaS認証基盤で用いられる公開鍵暗号方式に必要なSFID内に秘匿される秘密鍵と対になる公開鍵を社員コードとして使用
263、267 「個人情報データベース」の予備のデータ・レコード
264 「個人情報データベース」の中、利用者のSFIDカードへの指紋登録を完了した時刻または利用者に業務システムへのアクセス権を登録した時刻のデータ・レコード
265 「個人情報データベース」の中、利用者のSFIDカードと業務システムのAPIとの間でデータを安全に通信するための共通鍵を記録するデータ・レコード。
266 「個人情報データベース」の中、ブロックチェーン・データベースに記録された業務システムへの直近のアクセス履歴が書かれたトランザクションのトランザクションハッシュIDの後半のデータが記録されるデータ・レコード
300 ブロックチェーンネットワーク
310 ノードの一つに相当するブロックチェーン・データベース中の「J+1」番目のブロック。ブロックは、番号の若い順から昇順に蓄積される。
311 ブロックチェーン・データベース中の「J+1」番目のブロックを代表するハッシュ値
312 ブロックチェーン・データベース中の「J」番目のブロックを代表するハッシュ値
313、314 ブロックチェーン・データベース中の「J+1」番目のブロックを構成する8個のトランザクション・データから成るハッシュ木(マークル木)とそのルートを示す。
320 ブロックチェーン・データベース中の「J」番目のブロック。
340 ブロックチェーン・データベース中の「新規利用者の登録時刻」または「SFIDカードへの指紋の登録完了時刻」を起点とするアクセス履歴が記録されるブロック。
350 ブロックチェーンのノード351、352、352が配置されたクラウド
S400~S409 リモートアクセスの従来の認証プロセスのフローチャートの各処理工程を示す。
410 リモートアクセスの従来の認証プロセスに用いられるID管理データベース
S150 本発明の実施形態の例として、製造システムのAPIをリモートでアクセスする為のアプリケーション・ソフトウェア
S151 本発明の実施形態の例として、APIの認証を得て製造システムへのリモートワークを開始、実施工程を意味する。
S10~S13 本発明の実施形態の例として、製造システムのリモートワークを実施する際に要求される利用者のアクセス権とエンドポイントの相互認証をSFIDとAPI間で検証するプロセスの各処理工程を示す。
S221~S222 本発明の実施形態の例として、製造システムのリモートワークを実施する際に要求される利用者のアクセス権とエンドポイントの相互認証に必要なデータのAPIとブロックチェーン・データベースとの間の読込み、書込みの各処理工程を示す
S500~S505 ICカードの安全性管理システムの世界標準化組織で規定する認証スキームSCP01をベースとしたSFIDカードとAPIとの相互認証プロセスのフローチャートの各処理工程を示す。
10 認証スキームSCP01をベースとして、認証の度毎に再計算されるセッションキーを使って、SFIDからAPIに送られる暗号化されたデータ
11 認証スキームSCP01をベースとして、認証の度毎に再計算されるセッションキーを使って、APIからSFIDに送られる暗号化されたデータ
12 ブロックチェーン・データベースに記録された業務システムへの直近のアクセス履歴が書かれたトランザクションのトランザクションハッシュID
13 ブロックチェーン・データベースに記録された業務システムへの直近のアクセス履歴が書かれたトランザクション・レコード
122 業務システムへの直近のアクセス履歴が書かれたトランザクション・データに含まれる利用者を示す社員コード。本発明のFIDaaS認証基盤で用いられる公開鍵暗号方式に必要なSFID内に秘匿される秘密鍵と対になる公開鍵
123 業務システムへの直近のアクセス履歴が書かれたトランザクション・データに含まれる業務システムへの直近のアクセス時刻データ
124 業務システムへの直近のアクセス履歴が書かれたトランザクション・データに含まれる予備のレコード
125 業務システムへの直近のアクセス履歴が書かれたトランザクション・データに含まれるカスタマイズに使用される予備のレコード
14 業務システムへのアクセス権が認証完了した直後のアクセス履歴データが含まれたトランザクション・レコードのトランザクションハッシュID
15 業務システムへのアクセス権が認証完了した直後のアクセス履歴データが含まれたトランザクション・レコード
Claims (3)
- インターネットのエンドポイントにアクセスする際の利用者の本人認証を指紋認証付きICカードを用いた指紋認証により実施すると同時に、そのバックグラウンドでの認証処理として、利用者の直近のアクセス履歴をトランザクションとして管理、保管するブロックチェーンネットワークを設置し、前記エンドポイントの入口に認証エージェントを実装し、前記指紋認証付きICカードとブロックチェーンに夫々記録された直近のアクセス履歴を前記認証エージェント上で照合することによりサービスや業務システムへのアクセスを制御するようにしたことを特徴とする認証システムにおける
指紋認証付きICカードと認証エージェントとの間での安全なデータの送受信を可能にするための暗号化・復号化に利用する共通鍵を前記指紋認証付きICカード内部のメモリと前記認証エージェントに接続された個人情報データベースとに記録すると共に、利用者のアクセス履歴が書き込まれたトランザクションを複数のブロックチェーンネットワークの複数のノードに前記認証エージェントから配信する際、トランザクションの配信元の認証と配信の転送路上でのデータの改竄が無かったことを検証するために必用な公開鍵暗号化方式の秘密鍵を指紋認証付きICカード内部のメモリに、またそのペアとなる公開鍵を前記認証エージェントに接続された個人情報データベースに記録して新規利用者の登録と指紋認証付きICカードの発給を実施して利用者のアクセス権の正当性とエンドポイントの真正性との相互認証を指紋認証付きICカードと認証エージェントとの間で検証することを特徴する認証システム方法において、
ステップ1では指紋認証付きICカードの指紋認証により、カード外部との通信を許可し、認証エージェントにアクセスし、
ステップ2では、認証エージェントは個人情報データベースより共通鍵を得、この共通鍵をベースとして指紋認証付きICカードと認証エージェントとの真正性を相互に認証すると共に、テンポラリーにセッションキーを生成し、通信上でのセキュリティを確保し、
ステップ3では指紋認証付きICカードに記録された秘密鍵及びアクセス履歴を夫々セッションキーにより暗号化して認証エージェントに送信し、認証エージェント側で復元する方法でデータを受渡しし、
ステップ4では認証エージェントにおいて指紋認証付きICカードから受信したアクセス履歴ハッシュ値の一半分(1/2)と個人情報データベースから得たアクセス履歴ハッシュ値の他の一半分と(2/2)を結合したトランザクションハッシュを用いて、ブロックチェーンより、トランザクション・レコードを得、このレコードに記録されたアクセス履歴のハッシュ値が前記ステップ3のアクセス履歴のハッシュ値に一致することを確認し、
ステップ5では認証エージェントが利用者のアクセス権の正当性を認めた事を新たなアクセス履歴としてトランザクションをブロックチェーンに配信し、他のノードの合意形成後に確定したトランザクションハッシュ値を用いて、新たなアクセス履歴ハッシュ値を得て、
ステップ6では新たに獲得したトランザクションハッシュ値の一半分を含む新たなアクセス履歴を次回のアクセス時の認証用として指紋認証付きICカードに送信し、指紋認証付きICカード内では、アクセス履歴を更新した後に保管の完了を認証エージェントに通知し、認証エージェントがそれを確認して、個人情報データベースの記録の中の直近のアクセス履歴のトランザクションハッシュ値の残りの一半分を更新した後に利用者に対してリモートからの作業が許可され、利用者によるサービスや業務システム204に対する作業が開始される認証方法。 - 複数の業務システムのうち、特に重要な業務システムだけを他の業務システムと切り離してエンドポイントとし、その業務システムの入口に認証エージェントを設けて認証の制御を行う方式や、作業効率を高めるために関連する複数の業務システムをひとつのグループとし、このグループを一つのエンドポイントとして認証エージェントを設けてグループ内の業務システムを一括して認証を行う方式も実現可能なことを特徴とする請求項1記載の認証方法。
- 利用者の真正性の認証と厳正なアクセス履歴の管理により保護されたブロックチェーンのトランザクションに、業務に係る契約書のドキュメント情報を当該トランザクションのデータ・レコードに追加して保管することによりハイセキュリティな署名付きタイムスタンプ機能を実現可能にすることを特徴とする請求項1記載の認証方法。
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