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JP7559699B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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本発明は、使用者が車両に乗車する前に車室内を空調する車両用空調装置に関する。
車両に搭載され、車室内を空調する車両用空調装置が公知である。また、使用者が車両に乗車する前に車室内を空調(プレ空調)する車両用空調装置も公知である。特許文献1には、所定時間だけプレ空調を実行した後に使用者が車両に乗車しない場合には、プレ空調を延長して実行するかどうかを使用者に確認する車両用空調装置が開示されている。
国際公開第2013/124990号
上述した車両用空調装置では、プレ空調を延長して実行する場合に、車室内が設定温度に近い場合であっても延長前と同様に空調制御が行われるため、消費電力が必要以上に増加する場合がある。
そこで、本発明は、プレ空調を延長して実行する場合に消費電力を低減させることができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用空調装置は、使用者が車両に乗車する前に車室内を所定時間だけ空調する車両用空調装置であって、所定時間経過後であっても延長して車室内を空調する際に、車室内温度と設定温度との差の絶対値が所定値以下であれば、車室内を空調する出力を低減させることを特徴とする。
本発明に係る車両用空調装置において、所定時間経過後に延長して車室内を空調するかどうかを使用者に確認することが好ましい。
本発明に係る車両用空調装置において、圧縮機を含む冷凍サイクルを有し、車室内を空調する際に出力を低減させるときは、圧縮機の回転数を所定回転数以下で運転させることが好ましい。
本発明の車両用空調装置によれば、プレ空調を延長して実行する場合に消費電力を低減させることができる。
実施形態に係る車両を示す模式図である。 実施形態の一例である車両用空調装置を示す模式図である。 実施形態の一例である車両用空調装置の構成を示す模式図である。 実施形態の一例である車両用空調装置のプレ空調について説明する模式図である。 プレ空調を延長して実行する際の圧縮機の回転数及び車室内温度の時系列変化を示すグラフである。 プレ空調を延長して実行する際の圧縮機の運転制御の流れを示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。以下の説明において、具体的な形状、材料、方向、数値等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができる。
図1を用いて、実施形態に係る車両10について説明する。
車両10は、本発明に係る車両用空調装置20を有している。本例の車両10は、電池から供給される電力によってモータを駆動し、モータを動力として走行する電動車両である。なお、車両は、例えばハイブリッド車両又はエンジン車両であってもよい。
車両用空調装置20は、車室内11を空調する装置である。車両用空調装置20は、後述する各機器を調整する空調用ECU30と、車室内11の設定温度を操作する操作部31と、使用者が車両10に乗車する前に車室内11を空調(以下、プレ空調)するために使用者が車両用空調装置20を遠隔操作によって始動するスマートフォン32と、車室内11の温度を検出する車内温度センサ33とを有している。
図2を用いて、車両用空調装置20について詳細に説明する。
車両用空調装置20は、上述したように車室内11を冷房又は暖房する装置であって、温度調整された空気を車室内11に供給する空気通路21と、車室内11に向かう空気流を発生させる送風機22と、車室内11の空気(内気)の導入、又は車両10の外部の空気(外気)の導入を切替える内外切替ドア23と、詳細は後述する冷凍サイクル24とを有している。
冷凍サイクル24は、冷媒を圧縮する圧縮機25と、冷房運転又は暖房運転を切り替える四方切替弁26と、車体前部に配置される室外熱交換器27と、冷媒を膨張させる膨張弁28と、空気通路21に配置される室内熱交換器29とが接続されて構成される。
圧縮機25は、スクロール圧縮機が好適に用いられ、車室内11の冷房負荷又は暖房負荷に応じて容量制御が行われる。圧縮機25の容量制御は、圧縮機25を駆動する電動機の回転数を可変制御することによって行われる。
四方切替弁26は、圧縮機25から吐出された冷媒を室外熱交換器27へ供給することによって室外熱交換器27を凝縮器として作用させると共に室内熱交換器29を蒸発器として作用させる冷房運転と、圧縮機25から吐出された冷媒を室内熱交換器29へ供給することによって室内熱交換器29を凝縮器として作用させると共に室外熱交換器27を蒸発器として作用させる暖房運転とを切り替える。
図3から図5を用いて、空調用ECU30について説明する。
空調用ECU30は、上述したように、車両用空調装置20を制御する。空調用ECU30によれば、詳細は後述するが、プレ空調を延長して実行する場合に消費電力を低減させることができる。
空調用ECU30は、演算処理部であるCPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶部を有し、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。
図3に示すように、空調用ECU30は、送風機22、内外切替ドア23、圧縮機25、四方切替弁26、膨張弁28、操作部31、及び車内温度センサ33と接続され、スマートフォン32と無線によって接続され、操作部31、スマートフォン32及び車内温度センサ33から信号が送信され、圧縮機25等に信号を送信する。
空調用ECU30は、プレ空調を実行するプレ空調実行部34と、プレ空調を所定時間だけ実行後にプレ空調を延長するかどうかを確認するプレ空調延長確認部35と、車内温度が設定温度に近いかどうかを判定する車内温度判定部36と、プレ空調を所定時間だけ実行後にプレ空調を延長して実行するプレ空調延長部37と、通常どおりに圧縮機25の回転数を可変制御して圧縮機25を運転する第1圧縮機制御部38と、車両用空調装置20の出力を低減させるべく圧縮機25の回転数を所定回転数以下で可変制御して圧縮機25を運転する第2圧縮機制御部39とを有している。
プレ空調実行部34は、上述したようにプレ空調を実行する。より詳細には、図4に示すように、プレ空調実行部34は、使用者が車両10に乗車する前にスマートフォン32による遠隔操作によって車両用空調装置20を始動して車室内11を空調する。また、プレ空調実行部34は、プレ空調開始から所定時間経過した、使用者が車両10に乗車した、消費電力が所定電力以上消費された場合にはプレ空調を終了する。
プレ空調延長確認部35は、上述したようにプレ空調実行部34によってプレ空調が所定時間だけ実行された後であっても、プレ空調を延長して実行するどうかを使用者に確認する。プレ空調延長確認部35は、プレ空調が実行される度にスマートフォン32によって確認してもよく、プレ空調を延長して実行するどうかを予めスマートフォン32によって設定可能であってもよい。
車内温度判定部36は、上述したように車内温度センサ33によって検出された車内温度が操作部31(プレ空調の場合はスマートフォン32であってもよい)によって設定された設定温度に近いかどうかを判定する。より具体的には、車内温度判定部36は、車内温度と設定温度との差の絶対値が所定値以下であるかどうかを判定する。
プレ空調延長部37は、上述したようにプレ空調を延長して実行する。プレ空調延長部37は、プレ空調実行部34によって開始から所定時間経過して終了する場合であって、プレ空調延長確認部35によってプレ空調の延長が確認された場合にのみ、プレ空調を延長して実行する。
第1圧縮機制御部38は、上述したように、通常どおりに圧縮機25の回転数を可変制御して圧縮機25を運転する。より具体的には、第1圧縮機制御部38は、室内熱交換器29の温度(蒸発温度又は凝縮温度)が目標蒸発温度又は目標凝縮温度となるように圧縮機25の回転数を可変制御する。目標蒸発温度又は目標凝縮温度は、目標吹出温度により算出される。目標吹出温度は、設定温度、車室内11の温度(車内温度)、車両10の車外温度、内外切替ドア23の開度等から算出される。
図5(A)に示すように、プレ空調が所定時間だけ実行された後に、プレ空調を延長して実行する際に、車内温度が設定温度に到達していない場合には、第1圧縮機制御部38によって通常どおりに圧縮機25の回転数を可変制御する。
第2圧縮機制御部39は、プレ空調延長部37によってプレ空調を延長して実行する際に、車内温度と設定温度との差の絶対値が所定値以下の場合には、車両用空調装置20の出力を低減させるべく圧縮機25の回転数を可変制御して圧縮機25を運転する。より具体的には、圧縮機25の回転数を所定回転数以下で運転させる。ここで、所定回転数とは、圧縮機25の回転数においてエネルギ効率が高い回転数(例えば1000rpm)をいう。
第2圧縮機制御部39によれば、プレ空調を延長して実行する際に、プレ空調によって十分に車室内11が設定温度に近くなった場合には、圧縮機25の回転数をエネルギ効率が高い所定回転数以下で運転させることによって、消費電力を低減させることができる。
図5(B)に示すように、プレ空調が所定時間だけ実行された後に、プレ空調を延長して実行する際に、車内温度が設定温度に近い場合には、第2圧縮機制御部39によって圧縮機25をエネルギ効率が高い所定回転数以下で可変制御する。これにより、プレ空調によって十分に車室内11が設定温度に近くなった場合には、圧縮機25をエネルギ効率が高い所定回転数以下で運転させることによって消費電力を低減させることができる。
図6を用いて、プレ空調を延長して実行する際の圧縮機25の運転制御の流れについて説明する。
ステップS11において、プレ空調実行部34によって、使用者が車両10に乗車する前に車室内11を冷房運転又は暖房運転によって空調するプレ空調が実行される。
ステップS12において、プレ空調実行部34によって、所定時間が経過したかどうかが判定される。所定時間経過した場合には、プレ空調を終了すべくステップS13に移行する。これにより、使用者が車両10に乗車した、消費電力が所定電力以上となったことによってプレ空調が終了した場合には、ステップS13以降のプレ空調の延長を実行しない。
ステップS13において、プレ空調延長確認部35によって、プレ空調を延長して実行するかどうかを確認する。プレ空調を延長する場合には、ステップS14に移行する。これにより、使用者がプレ空調の延長を望まない場合には、ステップS14以降のプレ空調の延長を実行しない。
ステップS14において、車内温度判定部36によって、車内温度と設定温度との差の絶対値が所定値より大きいかどうかを判定する。車内温度と設定温度との差の絶対値が所定値より大きい場合は、ステップS15に移行する。車内温度と設定温度との差の絶対値が所定値以下であれば、ステップS16に移行する。これにより、プレ空調によって十分に車内温度が設定温度に近づいたかどうかによって圧縮機25の回転数の可変制御のパターンを変更する。
ステップS15において、第1圧縮機制御部38によって、圧縮機25の回転数を通常どおりに可変制御して圧縮機25を運転する。これにより、プレ空調を延長するにあたって速やかに車内温度を設定温度に近づけることができる。
ステップS16において、第2圧縮機制御部39によって、圧縮機25の回転数をエネルギ効率が高い所定回転数以下で運転させる。これにより、車両用空調装置20の出力を低減させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更や改良が可能であることは勿論である。
本例では、車両10が電動車両である場合について説明したが、車両10がエンジン車両である場合には、エンジン排熱を利用して暖房運転を行うため、冷房運転のみが本例の圧縮機25の運転制御の対象となる。
10 車両、11 車室内、20 車両用空調装置、21 空気通路、22 送風機、23 内外切替ドア、24 冷凍サイクル、25 圧縮機、26 四方切換弁、27 室内熱交換器、28 膨張弁、29 室外熱交換器、30 ECU、31 操作部、32 スマートフォン、33 車内温度センサ、34 プレ空調実行部、35 プレ空調延長確認部、36 車内温度判定部、37 プレ空調延長部、38 第1圧縮機制御、39 第2圧縮機制御部

Claims (3)

  1. 使用者が車両に乗車する前に車室内を所定時間だけ空調する車両用空調装置であって、
    前記所定時間経過後であっても延長して前記車室内を空調する際に、車室内温度と設定温度との差の絶対値が所定値以下であれば、前記車室内を空調する出力を低減させる、
    車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置であって、
    前記所定時間経過後に延長して前記車室内を空調するかどうかを前記使用者に確認する、
    車両用空調装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用空調装置であって、
    圧縮機を含む冷凍サイクルを有し、
    前記車室内を空調する際に出力を低減させるときは、前記圧縮機の回転数を所定回転数以下で運転させる、
    車両用空調装置。
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