JP7565456B2 - 操舵制御方法及び操舵装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両の状態の目標である目標状態と実際の現在の状態である現在状態との偏差に応じて転舵指令値を生成し、生成した転舵指令値で転舵モータを駆動する際に、転舵モータの振動を抑制することを目的とする。
本発明の目的及び利点は、特許請求の範囲に示した要素及びその組合せを用いて具現化され達成される。前述の一般的な記述及び以下の詳細な記述の両方は、単なる例示及び説明であり、特許請求の範囲のように本発明を限定するものでないと解するべきである。
(構成)
以下、本発明の操舵装置を電動パワーステアリングシステムに適用した場合の例について説明するが、本発明は電動パワーステアリングシステムに限定されるものではない。本発明は、車両の状態の目標である目標状態と実際の現在の状態である現在状態との偏差に応じて転舵指令値を生成し、生成した転舵指令値で転舵モータを駆動する操舵装置に広く適用可能である。例えば、本発明の操舵装置を、ステアリングホイールと操向輪とが機械的に分離可能なステアバイワイヤシステムに適用してもよい。
電動パワーステアリングシステム1において、上位コントロールユニット101は、電動パワーステアリングシステム1の制御モードを設定する。上位コントロールユニット101は、制御モードを示す制御モード信号Smodeを出力する。
電動パワーステアリングシステム1の制御モードとしては、ステアリングシャフト6に加わる操舵トルクTdに応じた操舵補助力を電動モータ18a及び18bに発生させてステアリングシャフトに付与する通常制御モードがある。
制御モードが、自動走行制御、自動駐車制御、緊急回避制御又は車線逸脱防止制御である場合、上位コントロールユニット101は、操向輪3の転舵角の目標値である目標転舵角θadを演算して出力する。
また例えば、自動駐車制御において上位コントロールユニット101は、自車両の現在位置と駐車目標位置との相対位置関係に基づいて自車両を駐車目標位置まで移動させる目標走行軌道を設定し、目標走行軌道に沿って自車両を走行させるための転舵角を目標転舵角θadとして演算する。
また例えば、緊急回避制御において上位コントロールユニット101は、車両の進行方向の障害物を回避するための転舵角を目標転舵角θadとして演算する。また例えば、車線逸脱防止制御において上位コントロールユニット101は、車両が走行車線から逸脱するのを防止するための転舵角を目標転舵角θadとして演算する。
上位コントロールユニット101における制御モードの選択は、上位コントロールユニット101に接続された不図示の選択スイッチ等によって運転者によって選択されるものであっても良い。あるいは、車両前方の障害物までの距離を検出するセンサを備えて、自動走行制御中に車両の進行方向所定距離内に障害物が検出された場合に、自動的に自動走行制御から緊急回避制御に変更されるなど、車両の状況に応じて選択されても良い。その他、自車両の位置が駐車場内で有る場合や車速が駐車に適した所定車速以下である場合など、車両の状況に応じて自動的に自動駐車制御を開始するなど、車両の位置や車両の状況に応じて自動的に選択されても良い。このように、上位コントロールユニット101における制御モードの選択方法は適宜変更可能である。
本実施形態では、実操舵トルクTdは、例えば、左方向への操舵のためのトルクが正の値として検出され、右方向への操舵のためのトルクが負の値として検出され、その絶対値が大きいほど実操舵トルクTdの大きさが大きくなるものとする。
第1減速機19aは、ウォームギヤ20aと、このウォームギヤ20aと噛み合うウォームホイール21aとを含んだウォームギヤ機構を有する。第1減速機19aは、伝達機構ハウジングとしてのギヤハウジング22a内に収容されている。以下において、第1減速機19aの減速比(ギヤ比)をNで表す場合がある。減速比Nは、ウォームホイール21aの角速度ωwwに対するウォームギヤ20aの角速度ωwgの比ωwg/ωwwとして定義される。
第2減速機19bは、第1減速機19aと同じ構成を有しており、ウォームギヤ20bと、このウォームギヤ20bと噛み合うウォームホイール21bとを含むウォームギヤ機構をギヤハウジング22b内に有する。
一方で、第2減速機19bのウォームギヤ20bは、第2電動モータ18bによって回転駆動される。また、ウォームホイール21bは、出力軸9に一体回転可能に連結されている。第2電動モータ18bによってウォームギヤ20bが回転駆動されると、ウォームホイール21bが回転駆動される。これにより、ステアリングシャフト6に第2電動モータ18bのモータトルクが付与されてステアリングシャフト6(出力軸9)が回転する。
以上のようにして、第1電動モータ18a及び第2電動モータ18bのモータトルクによって、操向輪3を転舵するための転舵機構4が駆動されることによって、操向輪3の転舵が可能となる。
また、図1には、電動モータをステアリングシャフトに連結するコラムアシスト方式の電動パワーステアリングシステムを例示したが、本発明はコラムアシスト方式の電動パワーステアリングシステムに限定されない。本発明は、電動モータをピニオンシャフトに連結するシングルピニオンアシスト方式やデュアルピニオンアシスト方式、電動モータをラックに配置するラックアシスト方式の電動パワーステアリングシステムにも適用可能である。
デュアルピニオンアシスト方式の場合には、ラック17に噛み合う第2のピニオンを追加し、第1電動モータ18a及び第2電動モータ18bの一方をピニオン16に連結し、他方を第2のピニオンに連結してもよい。
トルクセンサ12によって検出される実操舵トルクTd、回転角センサ23a、23bの出力信号は、モータコントロールユニット102に入力される。モータコントロールユニット102は、これらの入力信号および車両側の上位コントロールユニット101から与えられる情報に基づいて、第1電動モータ18a及び第2電動モータ18bを制御する。
さらに、モータコントロールユニット102は、上位コントロールユニット101から与えられる目標転舵角θadを、車両の状態の目標値である目標状態として取得する。また、操舵トルクの目標値である目標操舵トルクを設定する。なお、第1電動モータ18aと第2電動モータ18bとは、第1減速機19a、出力軸9及び第2減速機19bを介して機械的に接続されているため、回転角センサ23aと回転角センサ23bの出力信号に基づいてモータコントロールユニット102が検出する転舵角は実質的に同一の値となる。このため、回転角センサ23aと回転角センサ23bとのいずれか一方を省略し、他方のみの構成としても良い。
モータコントロールユニット102は、第1電動モータ18a及び第2電動モータ18bにトルクを発生させる第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2を、現在状態と目標状態との間の偏差の比例制御(P制御)、積分制御(I制御)、微分制御(D制御)の少なくとも1つによって演算してよい。
なお、転舵機構の駆動に要するトルク全体を第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2に分配する比率は、例えば50:50(すなわち、第1転舵指令値i1の大きさを第2転舵指令値i2の大きさと等しくする)であってもよく、いずれか一方を他方よりも大きくしてもよい。
モータコントロールユニット102は、第1転舵指令値i1に基づいて第1電動モータ18aを駆動し、第2転舵指令値i2に基づいて第2電動モータ18bを駆動する。
一方で、このような振動を抑制するために小さなゲインを設定すると、目標状態に対する現在状態の追従性の低下を招いてしまう。
また、目標状態又は現在状態に大きな変化が生じた場合にも、ゲインの大きさに関わらず上記振動が発生する虞がある。
このように、第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2との間に時間差を設けると、時間差を設けない場合(すなわち、現在状態と目標状態との間の偏差の変化に応じて操舵機構を駆動するトルク全体を同時に発生させる場合)に比べて、トルクの一部の発生を遅らせることができる。この結果、粘性抵抗による遅れに類似した現象を再現することができるので、第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2の過渡応答によって発生した振動を、粘性抵抗によって減衰させることができる。
この結果、第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2の振動を早期に収束させて、第1電動モータ18aと第2電動モータ18bに生ずる振動を抑制することができる。
回転角演算部110は、回転角センサ23aの出力信号に基づいて、第1電動モータ18aのロータ回転角θmaを演算する。減速比除算部111は、回転角演算部110によって演算されるロータ回転角θmaを減速比Nで除算することにより、ロータ回転角θmaを出力軸9の回転角(実転舵角)θaに換算する。減速比除算部111によって演算される実転舵角θaは、減算器112に与えられる。
第3転舵指令値演算部113は、転舵角偏差Δθに対するP制御、I制御、D制御の少なくとも1つにより、転舵機構4を駆動するための転舵指令値として第3転舵指令値i3を演算する。第3転舵指令値演算部113は、第3転舵指令値i3を指令値設定部117に出力する。
減算器115は、目標状態設定部114が設定した目標操舵トルクTeに対する実操舵トルクTdの偏差(操舵トルク偏差)ΔT=(Te-Td)を演算し、第4転舵指令値演算部116に出力する。
第4転舵指令値演算部116は、操舵トルク偏差ΔTに対するP制御、I制御、D制御の少なくとも1つにより、転舵機構4を駆動するための転舵指令値として第4転舵指令値i4を演算する。第4転舵指令値演算部116は、第4転舵指令値i4を指令値設定部117に出力する。
例えば、指令値設定部117は、制御モード信号Smodeに基づいて第3転舵指令値i3又は第4転舵指令値i4のいずれか一方を、基本転舵指令値i0に設定してよい。例えば制御モード信号Smodeが示す制御モードが、自動走行制御、自動駐車制御、緊急回避制御、車線逸脱防止制御のいずれかである場合に第3転舵指令値i3を基本転舵指令値i0に設定し、通常制御モードである場合に第4転舵指令値i4を基本転舵指令値i0に設定してよい。
分配部118は、指令値設定部117が設定した基本転舵指令値i0を、互いに時間差が設けられた第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2とに分配し、それぞれ第1モータ駆動回路119と第2モータ駆動回路129に出力する。
第1モータ駆動回路119と第2モータ駆動回路129は、それぞれ第1転舵指令値i1に基づくモータ駆動電流と第2転舵指令値i2に基づくモータ駆動電流を、それぞれ第1電動モータ18aと第2電動モータ18bとに供給して第1電動モータ18aと第2電動モータ18bを駆動する。これにより、第1転舵指令値i1及び第2転舵指令値i2に対応した電力がそれぞれ第1電動モータ18aと第2電動モータ18bとに供給される。これにより、第1電動モータ18aと第2電動モータ18bとが、それぞれ第1転舵指令値i1及び第2転舵指令値i2に応じた駆動力で駆動する。
図3A~図3Cの例では、第2転舵指令値i2は第1転舵指令値i1と同じ波形の指令値である。図3Aでは、時間差を設けていないため波形が完全に重なって(一致して)いる。一方、図3B、図3Cでは、時間差を設けているため第2転舵指令値i2は、第1転舵指令値i1より時間差Dだけ遅れている。
図3Aから分かるように時間差を設けていない場合の第1転舵指令値i1及び第2転舵指令値i2は振動の収束に時間を要するのに対し、図3B及び図3Cから分かるように、時間差を設けた場合の第1転舵指令値i1及び第2転舵指令値i2の振動は早期に収束している。
上記のとおり第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2の振動の収束は粘性抵抗によって生じるものであり、この粘性抵抗は速度に比例する微分項である。また、微分により信号の位相は90[deg]進むことから、第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2の一方の位相を他方の位相よりも90[deg]進めると、一方の指令値は他方の指令値の微分項となる。したがって、第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2との間の位相差が90[deg]になったときに、位相が90[deg]進んだ一方の指令値の成分が全て粘性抵抗成分となるため、粘性抵抗の効果が最も大きくなる。
このため、それ以上時間差Dを大きくしても、粘性抵抗の効果は大きくならず制御の遅れによる弊害が大きくなる。このように、第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2との間の位相差は0[deg]より大きく90[deg]未満であることが好ましい。
例えば、第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2の変化に対する過渡応答において発生すると考えられる最も高い周波数の振動が20、30、50及び100[Hz]のいずれかであると想定した場合には、第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2との間の時間差Dを、それぞれ12.5、8.33、5.00、2.5[msec]のいずれかの、上記振動周波数に合わせた値未満の値に設定してよい。
ステップS1において回転角センサ23a、回転角演算部110及び減速比除算部111は、実転舵角θaを検出する。またトルクセンサ12は実操舵トルクTdを検出する。
ステップS2において上位コントロールユニット101は目標転舵角θadを設定する。また目標状態設定部114は、目標操舵トルクTeを設定する。
ステップS4において第4転舵指令値演算部116は、目標操舵トルクTeと実操舵トルクTdとの間の操舵トルク偏差ΔTに基づいて第4転舵指令値i4を演算する。
ステップS5において指令値設定部117は、第3転舵指令値i3と第4転舵指令値i4とに基づいて基本転舵指令値i0を設定する。
ステップS7において第1モータ駆動回路119と第2モータ駆動回路129は、それぞれ第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2に基づいて第1電動モータ18aと第2電動モータ18bを駆動する。
第1実施形態のモータコントロールユニット102は、転舵機構4に付与する駆動力全体をまかなうトルクを電動モータに発生させる基本転舵指令値i0を演算し、基本転舵指令値i0を、互いに時間差が設けられた第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2に分配した。
第2実施形態のモータコントロールユニット102は、転舵指令値を演算する構成を2系統に冗長化し、各系統で第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2を独立して演算し、互いに時間差が設けられた第1転舵指令値i1と第2転舵指令値i2を、第1モータ駆動回路119と第2モータ駆動回路129に出力する。
第1系統S1は、回転角演算部110と、減速比除算部111と、減算器112と、第3転舵指令値演算部113と、目標状態設定部114と、減算器115と、第4転舵指令値演算部116と、指令値設定部117と、第1モータ駆動回路119と、第1電動モータ18aと、回転角センサ23aとを備える。
第2系統S2も第1系統S1と同一の構成を備えており、回転角演算部120と、減速比除算部121と、減算器122と、第3転舵指令値演算部123と、目標状態設定部124と、減算器125と、第4転舵指令値演算部126と、指令値設定部127と、第2モータ駆動回路129と、第2電動モータ18bと、回転角センサ23bとを備える。
但し、第2実施形態の指令値設定部117は、基本転舵指令値i0に代えて第1転舵指令値i1を出力する。すなわち指令値設定部117は、第3転舵指令値i3と第4転舵指令値i4とに基づいて第1転舵指令値i1を設定する。
このため、第3転舵指令値演算部113と、第4転舵指令値演算部116と、指令値設定部117とは、転舵機構4に付与する駆動力全体をまかなうトルクのうち第1電動モータ18aで発生させるトルク(例えば全体の50%のトルク)に相当する第1転舵指令値i1を演算するように変更する。
また、指令値設定部127は、第3転舵指令値i3と第4転舵指令値i4とに基づいて第2転舵指令値i2を設定する。
これにより、第1転舵指令値i1の設定のために用いる第3転舵指令値i3と第4転舵指令値i4は、第1系統S1の第3転舵指令値演算部113と第4転舵指令値演算部116が演算する。
一方で、第2転舵指令値i2の設定のために用いる第3転舵指令値i3と第4転舵指令値i4は、第2系統S2の第3転舵指令値演算部123と第4転舵指令値演算部126が演算する。
これにより、目標転舵角θad及び実操舵トルクTdの信号を第1系統S1に入力する時刻と第2系統S2に入力する時刻との間に時間差を設けることができる。なおこの場合、第1系統S1のコントロールユニットに入力する目標転舵角θad、制御モード信号Smode、実操舵トルクTdの信号は同一であり、入力する時刻のみが異なる信号となる。
(1)トルクセンサ12、回転角センサ23a、モータコントロールユニット102は、車両の現在の状態である現在状態を検出する。モータコントロールユニット102は、車両の状態の目標値である目標状態を設定し、現在状態と目標状態との間の偏差に基づいて車両の操向輪3を転舵する転舵機構4を駆動するための転舵指令値として、互いに時間差が設けられた第1転舵指令値と第2転舵指令値とを演算し、転舵機構4を駆動する第1電動モータ18aを第1転舵指令値に基づいて駆動し、転舵機構4を駆動する第2電動モータ18bを第2転舵指令値に基づいて駆動する。
これにより、第1転舵指令値と第2転舵指令値の過渡応答によって発生した振動を減衰させることができるので、第1電動モータ18aと第2電動モータ18bに生ずる振動を抑制することができる。
これにより、自車両の実転舵角が目標転舵角となるように第1電動モータ18aと第2電動モータ18bを駆動できる。
(3)自車両を走行させる軌道として目標走行軌道を設定し、目標走行軌道に沿って走行するための転舵角を目標転舵角として演算してもよい。
これにより、自車両が目標走行軌道に沿って走行するように第1電動モータ18aと第2電動モータ18bを駆動できる。
(5)自車両の現在の転舵角である現在転舵角と自車両の現在の操舵トルクである現在操舵トルクとを現在状態として検出してもよい。モータコントロールユニット102は、自車両の転舵角の目標値である目標転舵角と自車両の操舵トルクの目標値である目標操舵トルクとを目標状態として設定し、現在転舵角と目標転舵角との間の偏差、又は現在操舵トルクと目標操舵トルクとの間の偏差のいずれか一方に基づいて、第1転舵指令値と第2転舵指令値とを演算してもよい。
これにより、転舵装置に適用された電動パワーステアリングシステムの制御モードに応じて、現在転舵角と目標転舵角との偏差、又は現在操舵トルクと目標操舵トルクとの偏差のいずれか一方に基づいて第1電動モータ18aと第2電動モータ18bを駆動できる。
自車両の転舵角の目標値である目標転舵角と自車両の操舵トルクの目標値である目標操舵トルクとを目標状態として設定し、現在転舵角と目標転舵角との間の偏差に基づいて第3転舵指令値を演算し、現在操舵トルクと目標操舵トルクとの間の偏差に基づいて第4転舵指令値を演算し、第3転舵指令値と第4転舵指令値との和に基づいて第1転舵指令値と第2転舵指令値とを演算してもよい。
これにより、現在転舵角と目標転舵角との偏差と現在操舵トルクと目標操舵トルクとの偏差とが減少するように第1電動モータ18aと第2電動モータ18bを駆動できる。
(7)第1転舵指令値と第2転舵指令値との間の時間差は、0より大きく且つ転舵指令値の変化に対する過渡応答において発生すると考えられる最も高周波数の振動の周期の4分の1未満に設定してもよい。
これにより、第1転舵指令値と第2転舵指令値の振動の周波数に適した時間差を設けることができる。
(8)モータコントロールユニット102は、現在状態と目標状態との間の偏差に基づいて基本転舵指令値を設定し、基本転舵指令値を、所定の比率で第1転舵指令値と第2転舵指令値とに分配してよい。これにより、転舵機構4に付与する駆動力全体をまかなうトルクを第1電動モータ18aと第2電動モータ18bとで発生させることができる。
(9)モータコントロールユニット102は、現在状態と目標状態との間の偏差に基づいて第1転舵指令値を演算し、第1転舵指令値の演算とは別に現在状態と目標状態との間の偏差に基づいて第2転舵指令値を演算してもよい。
これにより、第1転舵指令値の演算を行う電子回路へ信号を入力する時刻と第2転舵指令値の演算を行う電子回路へ信号を入力する時刻を異ならせることにより、第1転舵指令値と第2転舵指令値に時間差を設けることができる。
Claims (9)
- 車両の現在の状態である現在状態を検出し、
前記車両の状態の目標値である目標状態を設定し、
前記現在状態と前記目標状態との間の偏差に基づいて基本転舵指令値を設定し、
前記基本転舵指令値を所定の比率で第1転舵指令値と第2転舵指令値とに分配することにより、前記車両の操向輪を転舵する転舵機構を駆動するための転舵指令値として、互いに時間差が設けられた前記第1転舵指令値と前記第2転舵指令値とを演算し、
前記転舵機構を駆動する第1転舵モータを前記第1転舵指令値に基づいて駆動し、前記転舵機構を駆動する第2転舵モータを前記第2転舵指令値に基づいて駆動する、
ことを特徴とする操舵制御方法。 - 前記現在状態は前記車両の現在の転舵角であり、前記目標状態は前記車両の転舵角の目標値として設定される目標転舵角であることを特徴とする請求項1に記載の操舵制御方法。
- 前記車両を走行させる軌道として目標走行軌道を設定し、前記目標走行軌道に沿って走行するための転舵角を前記目標転舵角として演算することを特徴とする請求項2に記載の操舵制御方法。
- 前記車両の進行方向の障害物を回避するための転舵角、又は前記車両が走行車線から逸脱するのを防止するための転舵角として、前記目標転舵角を演算することを特徴とする請求項2に記載の操舵制御方法。
- 前記車両の現在の転舵角である現在転舵角と前記車両の現在の操舵トルクである現在操舵トルクとを前記現在状態として検出し、
前記車両の転舵角の目標値である目標転舵角と前記車両の操舵トルクの目標値である目標操舵トルクとを前記目標状態として設定し、
前記現在転舵角と前記目標転舵角との間の偏差、又は前記現在操舵トルクと前記目標操舵トルクとの間の偏差のいずれか一方に基づいて、前記第1転舵指令値と前記第2転舵指令値とを演算する、
ことを特徴とする請求項1に記載の操舵制御方法。 - 前記車両の現在の転舵角である現在転舵角と前記車両の現在の操舵トルクである現在操舵トルクとを前記現在状態として検出し、
前記車両の転舵角の目標値である目標転舵角と前記車両の操舵トルクの目標値である目標操舵トルクとを前記目標状態として設定し、
前記現在転舵角と前記目標転舵角との間の偏差に基づいて第3転舵指令値を演算し、
前記現在操舵トルクと前記目標操舵トルクとの間の偏差に基づいて第4転舵指令値を演算し、
前記第3転舵指令値と前記第4転舵指令値との和に基づいて前記第1転舵指令値と前記第2転舵指令値とを演算する、
ことを特徴とする請求項1に記載の操舵制御方法。 - 前記時間差は、0より大きく、且つ前記転舵指令値の変化に対する過渡応答において発生すると考えられる最も高周波数の振動の周期の4分の1未満に設定することを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の操舵制御方法。
- 前記現在状態と前記目標状態との間の偏差に基づいて前記第1転舵指令値を演算し、
前記第1転舵指令値の演算とは別に前記現在状態と前記目標状態との間の偏差に基づいて第2転舵指令値を演算する、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の操舵制御方法。 - 車両の操向輪を転舵する転舵機構を駆動する第1転舵モータ及び第2転舵モータと、
前記車両の現在の状態である現在状態を検出し、前記車両の状態の目標値である目標状態を設定し、前記現在状態と前記目標状態との間の偏差に基づいて基本転舵指令値を設定し、前記基本転舵指令値を所定の比率で第1転舵指令値と第2転舵指令値とに分配することにより、前記車両の転舵機構を駆動するための転舵指令値として、互いに時間差が設けられた前記第1転舵指令値と前記第2転舵指令値とを演算し、前記第1転舵モータを前記第1転舵指令値に基づいて駆動し、前記第2転舵モータを前記第2転舵指令値に基づいて駆動するコントローラと、
を備えることを特徴とする操舵装置。
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