JP7567600B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、内燃機関1の概略構成図である。内燃機関1は、例えば車両に搭載されているが、これに限定されず、車両以外の船舶等に搭載されていてもよい。内燃機関1は、機関本体10、吸気通路20、排気通路30、EGR(Exhaust gas recirculation)装置40を有する。機関本体10は、複数の気筒を有した多気筒機関であり、各気筒内には、燃焼室11、ピストン12、点火プラグ16等が設けられている。また、機関本体10の内部には、コンロッド13、及びクランクシャフト14が配置されている。ピストン12はコンロッド13によりクランクシャフト14に連結されている。機関本体10には、回転数センサ15が設けられ、気筒毎に筒内噴射弁17a及びポート噴射弁17bが設けられている。回転数センサ15は、クランクシャフト14の回転数を検出することにより、機関本体10の回転数を検出する。筒内噴射弁17aは、燃焼室11内に燃料を直接噴射する。ポート噴射弁17bは、機関本体10の吸気ポートに向けて燃料を噴射する。点火プラグ16は、燃焼室11内での混合気に点火する。機関本体10の吸気ポート及び排気ポートには、それぞれ吸気通路20及び排気通路30が接続されている。吸気バルブ18a及び排気バルブ18bは、それぞれ機関本体10の吸気ポート及び排気ポートを開閉する。
ECU(Electric Control Unit)100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び記憶装置等を備え、ROMや記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより各種制御を行う。ECU100は、運転者により操作されるアクセルペダルやブレーキペダルの操作量や機関本体10の回転数や負荷等に基づいて、点火プラグ16による目標点火時期、筒内噴射弁17aやポート噴射弁17bからの目標燃料噴射量や目標噴射時期、スロットルバルブ23やEGRバルブ42の目標開度等の、内燃機関1の各種制御パラメータの目標値を設定し、これらの制御パラメータの実値が目標値となるように上記の各種機器を制御する。ECU100には、回転数センサ15が検出する回転数やエアフローメータ22が検出する吸入空気量、その他、第1センサ31a、第2センサ31b、及び第3センサ31cがそれぞれ検出する検出空燃比AFa、AFb、及びAFcが入力される。
図2は、特定の運転状態で第3センサ31cの検出空燃比AFcが理論空燃比STから大きく乖離する場合の一例を示したタイミングチャートである。図2には、目標EGR率、目標PFI率、目標空燃比TAF、第2センサ31b及び第3センサ31cそれぞれの検出空燃比AFb及びAFc、及び第2触媒32bからのNOxの排出量の推移を示している。図2では、目標EGR率は一定の場合を示しており、目標PFI率が途中で変更される場合を示している。また図2の例では、少なくとも一部の筒内噴射弁17aにおいて、噴射口でのデポジットの堆積や故障等により、燃料を所望の噴射量に比べて少ない量でしか噴射できない場合を想定する。
図3は、記憶済の乖離量Dに基づいてリーン判定空燃比L1及びリッチ判定空燃比R1を補正する場合の一例を示したタイミングチャートである。図3のタイミングチャートは、図2のタイミングチャートの後の検出空燃比AFb等の推移を示している。目標PFI率が100%から記憶済の目標PFI率と同じ0%になると(時刻t11)、記憶済の乖離量Dに基づいてリーン判定空燃比L1及びリッチ判定空燃比R1を補正することにより算出される補正済リーン判定空燃比L2及び補正済リッチ判定空燃比R2に基づいて、目標空燃比TAFを制御する。図2に示したように、理論空燃比STに対して検出空燃比AFcがリーン側にずれた場合には、その乖離量Dを補正量として、リーン判定空燃比L1及びリッチ判定空燃比R1のそれぞれから補正量である乖離量Dを減算した値を、補正済リーン判定空燃比L2及び補正済リッチ判定空燃比R2として算出する。
次に、ECU100が実行する記憶制御について説明する。図4は、記憶制御の一例を示したフローチャートである。この記憶制御は、内燃機関1の運転中は繰り返し実行される。最初にECU100は、記憶条件が成立したか否かを判定する(ステップS1)。記憶条件とは、後述する乖離量Dや制御パラメータの目標値の記憶処理を実行するための前提となる条件であり、例えば、燃料カットが実行中ではなく、機関本体10や第1触媒32a及び第2触媒32bの暖機の完了後であることが条件である。燃料カット実行中では燃料噴射が停止された過渡的な運転状態であり、暖機完了前では暖機運転がなされた過渡的な運転状態にあるため、乖離量Dや制御パラメータの目標値を記憶するためには不適切だからである。ステップS1でNoの場合、即ち、燃料カット実行中の場合には、本制御は終了する。
次に、ECU100が実行する補正制御について説明する。図6は、補正制御の一例を示したフローチャートである。この補正制御は、内燃機関1の運転中は繰り返し実行される。ECU100は、内燃機関1の運転中は、運転者によるアクセルペダルの操作量等に応じて、内燃機関1の運転状態を制御するための各種制御パラメータの目標値を設定し、制御パラメータの実値が設定された目標値となるように各種機器を制御している。このような状態でECU100は、内燃機関1の運転状態が、上述したECU100の記憶装置に記憶された特定の運転状態となったか否かを判定する(ステップS11)。具体的には、ECU100は、上述のようにして設定された所定の制御パラメータの目標値が、特定の運転状態として記憶された制御パラメータの目標値となったか否かを判定する。例えば、ECU100の記憶装置に所定の目標PFI率が記憶されている場合には、ECU100により設定された目標PFI率が、記憶済の目標PFI率となったか否かが判定される。ECU100の記憶装置に所定の目標EGR率が記憶されている場合には、ECU100により設定された目標EGR率が、記憶済の目標EGR率となったか否かが判定される。ステップS11の処理は、運転状態判定部が実行する処理の一例である。ステップS11でNoの場合には、本制御は終了する。
次に、補正制御の変形例について説明する。本変形例においてECU100は、リーン判定空燃比L1及びリッチ判定空燃比R1の代わりにリーン目標空燃比TL及びリッチ目標空燃比TRを補正する。図7は、記憶済の乖離量Dに基づいてリーン目標空燃比TL及びリッチ目標空燃比TRを補正する場合の一例を示したタイミングチャートである。目標PFI率が100%から記憶済の目標PFI率と同じ0%になると(時刻t21)、目標空燃比TAFは、記憶済の乖離量Dに基づいてリーン目標空燃比TL及びリッチ目標空燃比TRを補正することにより算出される補正済リーン目標空燃比TL1及び補正済リッチ目標空燃比TR1に交互に切り替わるように設定される。図2に示したように、理論空燃比STに対して検出空燃比AFcがリーン側にずれた場合には、その乖離量Dを補正量として、リーン目標空燃比TL及びリッチ目標空燃比TRのそれぞれから補正量である乖離量Dを減算した値を、補正済リーン目標空燃比TL1及び補正済リッチ目標空燃比TR1として算出する。
10 機関本体
17a 筒内噴射弁
17b ポート噴射弁
20 吸気通路
30 排気通路
31a 第1センサ
31b 第2センサ
31c 第3センサ
32a 第1触媒
32b 第2触媒
40 EGR装置
41 ERG通路
42 EGRバルブ
100 ECU(空燃比制御装置、運転状態判定部、補正部、特定運転状態判定部)
Claims (2)
- 機関本体、
前記機関本体に接続された排気通路に上流側から下流側に順に設けられていると共に酸素吸蔵能力を有した第1及び第2触媒、
及び前記排気通路の前記第1触媒よりも上流側、前記第1触媒と前記第2触媒の間、及び前記第2触媒よりも下流側、にそれぞれ設けられ排気の空燃比を検出する第1、第2、及び第3センサ、
を有した内燃機関に適用され、
前記第1センサの検出空燃比が目標空燃比となるように前記内燃機関を制御すると共に、前記第2センサの検出空燃比が理論空燃比よりも大きいリーン判定空燃比となった場合に、前記目標空燃比を理論空燃比よりも小さいリッチ目標空燃比に設定し、前記第2センサの検出空燃比が理論空燃比よりも小さいリッチ判定空燃比となった場合に、前記目標空燃比を理論空燃比よりも大きいリーン目標空燃比に設定する内燃機関の空燃比制御装置であって、
前記内燃機関の運転状態が、理論空燃比に対する前記第3センサの検出空燃比の乖離量が所定範囲外となる特定の運転状態になったか否かを判定する運転状態判定部と、
前記運転状態判定部により肯定判定がなされた場合に、理論空燃比に対する前記第3センサの検出空燃比の乖離量が前記所定範囲内に収まるように、前記リーン判定空燃比及びリッチ判定空燃比、或いは前記リーン目標空燃比及びリッチ目標空燃比を補正する補正部と、を備えた内燃機関の空燃比制御装置。 - 理論空燃比に対する前記第3センサの検出空燃比の乖離量が所定範囲外となったことが、前記内燃機関の前記特定の運転状態で生じているか否かを判定する特定運転状態判定部を備え、
前記運転状態判定部は、前記特定運転状態判定部により肯定判定がなされた場合に、前記内燃機関の運転状態が前記特定の運転状態になったか否かを判定する、請求項1の内燃機関の空燃比制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021047914A JP7567600B2 (ja) | 2021-03-22 | 2021-03-22 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2021047914A JP7567600B2 (ja) | 2021-03-22 | 2021-03-22 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JP2022146774A JP2022146774A (ja) | 2022-10-05 |
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| JP2000297679A (ja) | 1999-04-14 | 2000-10-24 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の空燃比制御装置及びプラントの制御装置 |
| JP2005207404A (ja) | 2003-12-26 | 2005-08-04 | Denso Corp | 内燃機関の空燃比制御装置 |
| JP2018003777A (ja) | 2016-07-06 | 2018-01-11 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
| JP2019078169A (ja) | 2017-10-19 | 2019-05-23 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
-
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