JP7567907B2 - 二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
[1] ポリアミド樹脂として、ポリアミド6を70~99質量%と、原料の少なくとも一部がバイオマス由来であるポリアミドを1~30質量%含み、
前記ポリアミド6が、ポリアミド6を100質量部としてケミカルリサイクルにより得られたポリアミド6を5~100質量部含む、二軸延伸ポリアミドフィルム。
[2] 前記ポリアミド6が、ポリアミド6を100質量部として、ケミカルリサイクルにより得られたポリアミド6に加えて、メカニカルリサイクルにより得られたポリアミド6を5~50質量部含む、[1]に記載の二軸延伸ポリアミドフィルム。
[3] 前記二軸延伸ポリアミドフィルム中の全炭素に対して、放射性炭素(C14)測定によるバイオマス由来の炭素の含有量が1~15%であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の二軸延伸ポリアミドフィルム。
[4] 前記原料の少なくとも一部がバイオマス由来であるポリアミド樹脂が、ポリアミド11、ポリアミド410、ポリアミド610、及びポリアミド1010からなる群から選ばれる少なくとも1種のポリアミド樹脂である、[1]~[3]のいずれかに記載の二軸延伸ポリアミドフィルム。
[5] 前記二軸延伸ポリアミドフィルムの少なくとも片面に1層以上積層された二軸延伸ポリアミドフィルムであって、前記積層された層はポリアミド6を70~100質量%含み、前記ポリアミド6が、ポリアミド6を100質量部としてケミカルリサイクルにより得られたポリアミド6を5~100質量部含む、[1]~[4]のいずれかに記載の二軸延伸ポリアミドフィルム。
[6] 前記ポリアミド6が、ポリアミド6を100質量部として、ケミカルリサイクルにより得られたポリアミド6に加えて、メカニカルリサイクルにより得られたポリアミド6を5~50質量部含む、[5]に記載の二軸延伸ポリアミドフィルム。
[7] 前記積層された層の厚みが、フィルム全体の厚みに対して7~50%である、[5]又は[6]に記載の二軸延伸ポリアミドフィルム。
[8] 下記の(a)及び(b)を満足することを特徴とする[1]~[7]のいずれかに記載の二軸延伸ポリアミドフィルム。
(a)ゲルボフレックステスターを用いたひねり屈曲試験を温度1℃で1000回実施した時のピンホール欠点数が10個以下、
(b)耐摩擦ピンホール性試験におけるピンホール発生までの距離が2900cm以上
[9] ヘイズが10%以下、動摩擦係数が1.0以下であることを特徴とする[1]~[8]のいずれかに記載の二軸延伸ポリアミドフィルム。
[10] ポリエチレン系シーラントフィルムと貼り合わせた後のラミネート強度が4.0N/15mm以上であることを特徴とする[1]~[8]のいずれかに記載の二軸延伸ポリアミドフィルム。
[11] [1]~[10]のいずれかに記載の二軸延伸ポリアミドフィルムの少なくとも片面にシーラントフィルムを積層した積層フィルム。
[12] [11]に記載された積層フィルムを用いた包装袋。
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムは、ポリアミド樹脂として、ポリアミド6を70~99質量%と、原料の少なくとも一部がバイオマス由来であるポリアミドを1~30質量%含む。さらにポリアミド6が、ポリアミド6を100質量部としてケミカルリサイクルにより得られたポリアミド6を5~100質量部含むことを特徴とする。ポリアミド6を70質量%以上含むことで、ポリアミド6からなる二軸延伸ポリアミドフィルムが本来持つ、優れた衝撃強度などの機械的強度や酸素などのガスバリア性が得られる。
本発明に使用するポリアミド6樹脂は、通常、ε-カプロラクタムの開環重合によって製造される。開環重合で得られたポリアミド6樹脂は、通常、熱水でラクタムモノマーを除去した後、乾燥してから押出し機で溶融押出しされる。
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムで用いるケミカルリサイクルしたポリアミド6を製造する際に行う解重合においては、通常、ポリアミド6製品は加熱することにより解重合される。解重合は、触媒を用いても用いなくても良い。
本発明に使用する、原料の少なくとも一部がバイオマス由来であるポリアミド樹脂としては、例えば、ポリアミド11、ポリアミド410、ポリアミド610、及びポリアミド1010、ポリアミドMXD10樹脂、ポリアミド11・6T共重合樹脂などが挙げられる。
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムには、他の熱可塑性樹脂、滑剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤や防曇剤、紫外線吸収剤、染料、顔料等の各種の添加剤を必要に応じて含有させることができる。
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムには、本発明の目的を損なわない範囲で、上記のポリアミド6及び原料の少なくとも一部がバイオマス由来であるポリアミド樹脂の他に熱可塑性樹脂を含むことができる。例えば、ポリアミド12樹脂、ポリアミド66樹脂、ポリアミド6・12共重合樹脂、ポリアミド6・66共重合樹脂、ポリアミドMXD6樹脂、などのポリアミド系樹脂が挙げられる。必要に応じてポリアミド系以外の熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレート等のポリエステル系重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系重合体等を含有させてもよい。これらの熱可塑性樹脂の原料はバイオマス由来であると、地上の二酸化炭素の増減に影響を与えないので、環境負荷を低減できるので好ましい。
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムには、滑り性を良くして取扱い易くするために、滑剤として微粒子や脂肪酸アミドなどの有機潤滑剤を含有させることが好ましい。本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムは、滑り性を良くすることで、摩擦による包装袋の破袋を減少させる効果もある。
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムの脂肪酸アマイド及び/又は脂肪酸ビスアマイドの含有量は、好ましくは0.01~0.40質量%であり、さらに好ましくは0.05~0.30質量%である。脂肪酸アマイド及び/又は脂肪酸ビスアマイドの含有量が上記範囲未満となると、滑り性が悪くなる傾向がある。一方、上記範囲を越えると、濡れ性が悪くなる傾向がある。
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムには、酸化防止剤を含有させることができる。酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤が好ましい。フェノール系酸化防止剤は、完全ヒンダードフェノール系化合物又は部分ヒンダードフェノール系化合物が好ましい。例えば、テトラキス-〔メチレン-3-(3′,5′-ジ-t-ブチル-4′-ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、ステアリル-β-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3,9-ビス〔1,1-ジメチル-2-〔β-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル〕2,4,8,10-テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン等が挙げられる。フェノール系酸化防止剤を含有させることにより、二軸延伸ポリアミドフィルムの製膜操業性が向上する。特に、原料にリサイクルしたフィルムを用いる場合、樹脂の熱劣化が起こりやすく、これに起因する製膜操業不良が発生し、生産コスト上昇を招く傾向にある。これに対して、酸化防止剤を含有させることで、樹脂の熱劣化が抑制され操業性が向上する。
本発明において、二軸延伸ポリアミドフィルムの片面又は両面に、同一もしくは異なる樹脂組成部からなる1層以上の表面層を積層することができる。少なくとも1層の表面層を積層することにより、表面の特性を改善することができる。
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムの厚みは、特に制限されるものではないが、包装材料として使用する場合、通常100μm以下であり、一般には5~50μmの厚みのものが使用され、特に8~30μmのものが使用される。
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムは、公知の製造方法により製造することができる。
例えば、逐次二軸延伸法、同時二軸延伸法が挙げられる。逐次二軸延伸法は、製膜速度が上げられるので、製造コスト的に有利であるので好ましい。
まず、押出機を用いて原料樹脂を溶融押出しし、Tダイからフィルム状に押出し、冷却ロール上にキャストして冷却し、未延伸フィルムを得る。
Tダイから押出されたフィルム状溶融物を回転冷却ドラムにキャストし冷却して未延伸フィルムを得るには、例えば、エアナイフを使用する方法や静電荷を印荷する静電密着法等が好ましく適用できる。特に後者が好ましく使用される。
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムは、シーラントフィルムなどを積層した積層フィルムにしてから、ボトムシール袋、サイドシール袋、三方シール袋、ピロー袋、スタンディングパウチ、ガゼット袋、角底袋などの包装袋に加工される。シーラントフィルムとしては、未延伸線状低密度ポリエチレンフィルム、未延伸ポリプロピレンフィルム、エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂フィルムなどが挙げられる。
なお上記層構成に用いた各略称は以下の通りである。
/ :層の境界を表わす
ONY:二軸延伸ポリアミドフィルム
PET:延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
LLDPE:未延伸線状低密度ポリエチレンフィルム
CPP:未延伸ポリプロピレンフィルム
OPP:延伸ポリプロピレンフィルム
PE:押出しラミネート又は未延伸の低密度ポリエチレンフィルム
Al:アルミニウム箔
EVOH:エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂
接着剤:フィルム同士を接着させる接着剤層
アルミ蒸着:アルミニウムが蒸着されていることを表わす
(株)東洋精機製作所社製の直読ヘイズメーターを使用し、JIS K7105に準拠し測定した。
(2)フィルムの厚み
フィルムのTD方向に10等分して(幅が狭いフィルムについては厚みを測定できる幅が確保できる幅になるよう当分する)、MD方向に100mmのフィルムを10枚重ねで切り出し、温度23℃、相対湿度65%の環境下で2時間以上コンディショニングする。テスター産業製厚み測定器で、それぞれのサンプルの中央の厚み測定し、その平均値を厚みとした。
得られたフィルムバイオマス度は、ASTM D6866-16 Method B (AMS)に示された放射性炭素(C14)測定により行った。
(4)フィルムの熱収縮率
試験温度160℃、加熱時間10分間とした以外は、JIS C2318に記載の寸法変化試験法に準じて下記式によって熱収縮率を測定した。
熱収縮率=[(処理前の長さ-処理後の長さ)/処理前の長さ]×100(%)
(5)フィルムの衝撃強度
(株)東洋精機製作所製のフィルムインパクトテスターを使用し測定した。測定値は、厚み15μm当たりに換算してJ(ジュール)/15μmで表した。
(6)フィルムの動摩擦係数
JIS C2151に準拠し、下記条件によりフィルム巻外面同士の動摩擦係数を評価した。なお、試験片の大きさは、幅130mm、長さ250mm、試験速度は150mm/分で行った。
理学工業社製のゲルボフレックステスターを使用し、下記の方法により屈曲疲労ピンホール数を測定した。
実施例で作製したフィルムにポリエステル系接着剤を塗布後、厚み40μmの線状低密度ポリエチレンフィルム(L-LDPEフィルム:東洋紡社製、L4102)をドライラミネートし、40℃の環境下で3日間エージングを行いラミネートフィルムとした。得られたラミネートフィルムを12インチ×8インチに裁断し、直径3.5インチの円筒状にし、円筒状フィルムの一方の端をゲルボフレックステスターの固定ヘッド側に、他方の端を可動ヘッド側に固定し、初期の把持間隔を7インチとした。ストロークの最初の3.5インチで440度のひねりを与え、その後2.5インチは直線水平運動で全ストロークを終えるような屈曲疲労を、40回/分の速さで1000回行い、ラミネートフィルムに発生したピンホール数を数えた。なお、測定は1℃の環境下で行った。テストフィルムのL-LDPEフィルム側を下面にしてろ紙(アドバンテック、No.50)の上に置き、4隅をセロテープ(登録商標)で固定した。インク(パイロット製インキ(品番INK-350-ブルー)を純水で5倍希釈したもの)をテストフィルム上に塗布し、ゴムローラーを用いて一面に延展させた。不要なインクをふき取った後、テストフィルムを取り除き、ろ紙に付いたインクの点の数を計測した。
堅牢度試験機(東洋精機製作所)を使用し、下記の方法により摩擦試験を行い、ピンホール発生距離を測定した。
上記耐屈曲ピンホール性評価で作製したものと同様のラミネートフィルムを、四つ折りにして角を尖らせたテストサンプルを作製し、堅牢度試験機にて、振幅:25cm、振幅速度:30回/分、加重:100g重で、段ボール内面に擦りつけた。段ボールは、K280×P180×K210(AF)=(表材ライナー×中芯材×裏材ライナー(フルートの種類))を使用した。
ピンホール発生距離は、以下の手順に従い算出した。ピンホール発生距離が長いほど、耐摩擦ピンホール性が優れている。
まず、振幅100回距離2500cmで摩擦テストを行った。ピンホールが開かなかった場合は振幅回数20回距離500cm増やして摩擦テストを行った。またピンホールが開かなかった場合は更に振幅回数20回距離500cm増やして摩擦テストを行った。これを繰り返しピンホールが開いた距離に×をつけて水準1とした。振幅100回距離2500cmでピンホールが開いた場合は振幅回数20回距離500cm減らして摩擦テストを行った。またピンホールが開いた場合は更に振幅回数20回距離500cm減らして摩擦テストを行った。これを繰り返しピンホールが開かなかった距離に○をつけて水準1とした。
次に水準2として、水準1で最後が○だった場合は、振幅回数を20回増やして摩擦テストを行い、ピンホールが開かなかったら○、ピンホールが開いたら×を付けた。水準1で最後が×だった場合は、振幅回数を20回減らして摩擦テストを行い、ピンホールが開かなかったら○、ピンホールが開いたら×を付けた。
更に水準3~20として、前の水準で○だった場合は、振幅回数を20回増やして摩擦テストを行い、ピンホールが開かなかったら○、ピンホールが開いたら×を付ける。前の水準で×だった場合は、振幅回数を20回減らして摩擦テストを行い、ピンホールが開かなかったら○、ピンホールが開いたら×を付ける。これを繰り返し、水準3~20に○又は×をつける。
例えば、表1のような結果が得られた。表1を例にしてピンホール発生距離の求め方を説明する。
各距離の○と×の試験数を数える。
最もテスト回数の多かった距離を中央値とし、係数をゼロとする。それより距離が長い場合は、500cmごとに係数を+1、+2、+3・・・、距離が短い場合は、500cmごとに係数を-1、-2、-3・・・とした。
水準1~20までの全ての試験で、穴が開かなかった試験数と穴が開いた試験数を比較して、次のA及びBの場合についてそれぞれの式で摩擦ピンホール発生距離を算出した。
A;全ての試験で、穴が開かなかった試験数が、穴が開いた試験数以上の場合
摩擦ピンホール発生距離=中央値+500×(Σ(係数×穴が開かなかった試験数)/穴が開かなかった試験数)+1/2)
B:全ての試験で、穴が開かなかった試験数が、穴が開いた試験数未満の場合
摩擦ピンホール発生距離=中央値+500×(Σ(係数×穴が開いた試験数)/穴が開いた試験数)-1/2)
耐屈曲ピンホール性評価の説明に記載した方法と同様にして作製したラミネートフィルムを幅15mm×長さ200mmの短冊状に切断し、ラミネートフィルムの一端を二軸延伸ポリアミドフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムとの界面で剥離し、(株式会社島津製作所製、オートグラフ)を用い、温度23℃、相対湿度50%、引張り速度200mm/分、剥離角度90°の条件下でラミネート強度をMD方向とTD方向にそれぞれ3回測定しその平均値で評価した。
Tダイから溶融樹脂をフィルム状に押出し、冷却ロール上にキャストして冷却し、未延伸フィルムを得る工程を目視で観察し、製膜安定性を以下のとおり評価した。
A:製膜が安定していて均質な未延伸フィルムが得られた。
B:製膜が少し不安定で、未延伸フィルムの幅などに変動がみられたが、二軸延伸することができた。
C:製膜が不安定で未延伸フィルムが不均質なため二軸延伸フィルムを得られなかった。
なお、評価がB以上で実用性がある。
(11)ダイリップ出口に生成する熱劣化物の発生周期
ダイスのリップの掃除を行ってからフィルムの製膜を開始し、ダイスのリップに熱劣化物が発生するまでの時間を観察した。
0.25gのポリアミドを25mlのメスフラスコ中で1.0g/dlの濃度になるように96%硫酸で溶解したポリアミド溶液を20℃にて相対粘度を測定した。
(13)原料ポリアミドの融点
JIS K7121に準じてセイコーインスルメンツ社製、SSC5200型示差走査熱量測定器を用いて、窒素雰囲気中で、試料重量:10mg、昇温開始温度:30℃、昇温速度:20℃/分で測定し、吸熱ピーク温度(Tmp)を融点として求めた。
実施例、比較例で使用したポリアミド6は以下の通りである。
ポリアミド6(a-1)
相対粘度2.8、融点220℃、東洋紡社製
相対粘度2.7、融点221℃
廃材から回収したポリアミド6繊維と、解重合触媒である75質量%のリン酸水溶液を解重合装置に仕込み、窒素雰囲気下で260℃まで加熱した。過熱水蒸気を解重合装置へ吹き込みながら反応を開始し、解重合装置から連続的に留出するε-カプロラクタム・水蒸気を冷却して、ε-カプロラクタム留出液を回収した。回収した留出液をエバポレーターで濃縮し得られたε-カプロラクタムを再重合してケミカルリサイクルポリアミド樹脂を得た。
相対粘度が2.6、融点221℃
実施例1で製造した延伸フィルムから出た規格外フィルムおよび切断端材(耳トリム)として発生した屑材を回収・粉砕し、シリンダー温度270℃の押出機で混練り、ペレット化させた後、100℃、減圧下で乾燥してメカニカルリサイクルしたポリアミド6を得た。
押出機と380mm巾のTダイよりなる装置を使用し、Tダイから溶融した下記の樹脂組成物をフィルム状に押出し、20℃に温調した冷却ロールにキャストし静電密着させて厚み200μmの未延伸フィルムを得た。
(樹脂組成物)
ポリアミド6(a-1):92質量部
ポリアミド6(a-2):5質量部
ポリアミド11(アルケマ社製、相対粘度2.5、融点186℃):3質量部
多孔質シリカ微粒子(富士シリシア化学株式会社製、平均粒子径2.0μm、細孔容積1.6ml/g):0.45質量%
脂肪酸ビスアマイド(共栄社化学株式会社製エチエンビスステアリン酸アミド):0.15質量%
原料樹脂組成物と熱固定温度などの製膜条件を表2のように変更した以外は、実施例1-1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの評価結果を合わせて表2に示した。実施例及び比較例において、原料の少なくとも一部がバイオマス由来であるポリアミド樹脂として、下記のものを用いた。
ポリアミド410:(DSM社製、ECOPaXX Q150-E、融点250℃)
ポリアミド610:(アルケマ社製、RilsanS SMNO、融点222℃)
ポリアミド1010:(アルケマ社製、RilsanT TMNO、融点202℃)
原料樹脂組成物と熱固定温度などの製膜条件を表3のように変更した以外は、実施例1-1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの評価結果を表3に示した。ただし、比較例1-4においてはTダイから溶融樹脂をフィルム状に安定して押出すことができず、均質な未延伸フィルムが得られなかったため二軸延伸ができなかった。
押出機2台と380mm巾の共押出Tダイよりなる装置を使用し、フィードブロック法でB層/A層/B層の構成で積層してTダイから溶融樹脂をフィルム状に押出し、20℃に温調した冷却ロールにキャストし静電密着させて厚み200μmの未延伸フィルムを得た。 なお、二軸延伸ポリアミドフィルムの厚みは、合計厚みが15μm、基材層(A層)の厚みが12μm、表裏の表層(B層)の厚みがそれぞれ1.5μmずつになるように、フィードブロックの構成と押出し機の吐出量を調整した。
(A層を構成する樹脂組成物)
ポリアミド6(a-1):92質量部
ケミカルリサイクルされたポリアミド6(a-2):5質量部
ポリアミド11(集盛社製、相対粘度2.5、融点186℃):3質量部
(B層を構成する樹脂組成物)
ポリアミド6(a-1):90質量部
ケミカルリサイクルされたポリアミド6(a-2):5質量部
ポリアミドMXD6(三菱瓦斯化学株式会社製、相対粘度2.1、融点237℃):5質量部
多孔質シリカ微粒子(富士シリシア化学株式会社製、平均粒子径2.0μm、細孔容積1.6ml/g):0.54質量%
脂肪酸ビスアマイド(共栄社化学株式会社製エチエンビスステアリン酸アミド):0.15質量%
A層とB層の樹脂組成物、熱固定温度などの製膜条件を表4のように変更した以外は、実施例2-1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの評価結果を合わせて表4に示した。
A層とB層の樹脂組成物、熱固定温度などの製膜条件を表5のように変更した以外は、実施例2-1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの評価結果を合わせて表5に示した。ただし、比較例2-4においてはTダイから溶融樹脂をフィルム状に安定して押出すことができず、均質な未延伸フィルムが得られなかったため二軸延伸ができなかった。
実施例1-2及び実施例2-2で作製した二軸延伸ポリアミドフィルムを使用して以下の(1)~(9)の構成の積層フィルムを作製し、(1)~(9)の積層フィルムを使用して三方シールタイプ及びピロータイプの包装袋を作製した。外観が良好で落下衝撃テストで破れにくい包装袋を作製できた。
(1)二軸延伸ポリアミドフィルム層/印刷層/ポリウレタン系接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムシーラント層
(2)二軸延伸ポリアミドフィルム層/印刷層/ポリウレタン系接着剤層/無延伸ポリプロピレンフィルムシーラント層
(3)二軸延伸PETフィルム層/印刷層/ポリウレタン系接着剤層/二軸延伸ポリアミドフィルム層/ポリウレタン系接着剤層/無延伸ポリプロピレンフィルムシーラント層
(4)二軸延伸PETフィルム層/印刷層/ポリウレタン系接着剤層/二軸延伸ポリアミドフィルム層/ポリウレタン系接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムシーラント層
(5)二軸延伸ポリアミドフィルム層/アンカーコート層/無機薄膜層/無機薄膜保護層/印刷層/ポリウレタン系接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムシーラント層
(6)直鎖状低密度ポリエチレンフィルムシーラント層/ポリウレタン系接着剤層/二軸延伸ポリアミドフィルム層/アンカーコート層/無機薄膜層/ポリウレタン系接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムシーラント層
(7)直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層/ポリウレタン系接着剤層/二軸延伸ポリアミドフィルム層/アンカーコート層/無機薄膜層/ポリウレタン系接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層/低密度ポリエチレン/紙/低密度ポリエチレン/直鎖状低密度ポリエチレンフィルムシーラント層
(8)二軸延伸ポリアミドフィルム層/アンカーコート層/無機薄膜層/無機薄膜保護層/印刷層/ポリウレタン系接着剤層/無延伸ポリプロピレンフィルムシーラント層
(9)二軸延伸PETフィルム層/無機薄膜層/無機薄膜保護層/印刷層/ポリウレタン系接着剤層/二軸延伸ポリアミドフィルム層/ポリウレタン系接着剤層/イージーピールタイプ無延伸ポリプロピレンフィルムシーラント層
2:段ボール板
3:サンプル保持用の台紙
4:4つ折りしたフィルムサンプル
5:擦る振幅方向
Claims (9)
- 樹脂としてポリアミド樹脂のみを含み、前記ポリアミド樹脂として、ポリアミド6を70~99質量%と、原料の少なくとも一部がバイオマス由来であるポリアミド11を1~30質量%のみを含み、
前記ポリアミド6が、ポリアミド6を100質量部としてケミカルリサイクルにより得られたポリアミド6を5~100質量部含み、メカニカルリサイクルにより得られたポリアミド6を0質量部を超え50質量部以下含む、二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。 - 前記二軸延伸ポリアミドフィルム中の全炭素に対して、放射性炭素(C14)測定によるバイオマス由来の炭素の含有量が1~15%であることを特徴とする請求項1に記載の二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
- 請求項1又は2に記載の二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法によって得られた二軸延伸ポリアミドフィルムの両面に1層以上積層された二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法であって、前記積層された層はポリアミド6を70~100質量%含み、前記ポリアミド6が、ポリアミド6を100質量部としてケミカルリサイクルにより得られたポリアミド6を5~100質量部含み、メカニカルリサイクルにより得られたポリアミド6を0質量部を超え50質量部以下含む、二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
- 前記積層された層の厚みが、フィルム全体の厚みに対して7~50%である、請求項3に記載の二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
- 請求項1~4のいずれか一項に記載の二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法によって得られた二軸延伸ポリアミドフィルムが、下記の(a)及び(b)を満足することを特徴とする二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
(a)ゲルボフレックステスターを用いたひねり屈曲試験を温度1℃で1000回実施した時のピンホール欠点数が10個以下、
(b)耐摩擦ピンホール性試験におけるピンホール発生までの距離が2900cm以上 - 請求項1~5のいずれか一項に記載の二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法によって得られた二軸延伸ポリアミドフィルムが、ヘイズが10%以下、動摩擦係数が1.0以下であることを特徴とする二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載の二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法によって得られた二軸延伸ポリアミドフィルムとポリエチレン系シーラントフィルムと貼り合わせた後のラミネート強度が4.0N/15mm以上であることを特徴とする二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
- 請求項1~7のいずれか一項に記載の二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法によって得られた二軸延伸ポリアミドフィルムの少なくとも片面にシーラントフィルムを積層した積層フィルムの製造方法。
- 請求項8に記載された積層フィルムの製造方法によって得られた積層フィルムを用いた包装袋の製造方法。
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