JP7569866B2 - 多孔質膜 - Google Patents
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Description
(1)得られる水質の除濁レベルが高く且つ安定している(得られる水の安全性が高い)。
(2)濾過装置の設置スペースが小さくてすむ。
(3)自動運転が容易である。
(a)室温で溶解できる適当な溶剤のないポリエチレン等のポリマーでも製膜が可能になる。
(b)高温で溶解したのち冷却固化させて製膜するので、特に熱可塑性樹脂が結晶性樹脂である場合、製膜時に結晶化が促進され高強度膜が得られやすい。
膜表面擦過による透水性能低下は、濾過運転時ではなく、外圧式濾過により膜外表面に堆積した濁質を空気洗浄等により膜外表面からはがす時に主として起こるとされている。しかし、この現象そのものがあまり知られていなかったこともあり、膜面擦過による透水性能劣化への対応技術の開発はあまりなされていない。特開平11-138164号公報は、エアバブリング洗浄による膜性能変化を抑制する手段として、破断強度の高い膜を用いることを開示するに過ぎない。
[1]
被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率の、該被濾過液側表面の開孔率に対する割合が1.05以上であり、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率と、該被濾過液側表面の開孔率との積が860%・%以上であり、熱可塑性樹脂からなる中空糸膜の多孔質膜であり、前記熱可塑性樹脂が、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、クロロトリフルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、エチレン-モノクロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ヘキサフルオロプロピレン樹脂、及びこれら樹脂の混合物からなる群から選ばれる少なくとも一つを含むフッ素樹脂を主成分として含むことを特徴とする、多孔質膜。
[2]
前記被濾過液側表面の開孔率が25%以上である、[1]に記載の多孔質膜。
[3]
前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率が35%以上である、[1]又は[2]に記載の多孔質膜。
[4]
前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズが100nm以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の多孔質膜。
[5]
前記被濾過液側表面の開孔率が35%以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の多孔質膜。
[6]
前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.04%までの厚みにおける空孔率の、該被濾過液側表面の開孔率に対する割合が0.7以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の多孔質膜。
[7]
前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.04%までの厚みにおける空孔率が20%以上である、[1]~[6]のいずれかに記載の多孔質膜。
[8]
前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.04%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズが100nm以上である、[1]~[7]のいずれかに記載の多孔質膜。
[9]
前記被濾過液側表面の開孔率が35%以上であり、該被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率が40%以上である、[1]~[8]のいずれかに記載の多孔質膜。
[10]
前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける断面孔径が300nm以下である、[1]~[9]のいずれかに記載の多孔質膜。
[11]
前記膜厚が100μm以上500μm以下である、[1]~[10]のいずれかに記載の多孔質膜。
[12]
前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率と、該被濾過液側表面の開孔率との積が1140%・%以上である[1]~[11]のいずれかに記載の多孔質膜。
本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率の、該被濾過液側表面の開孔率に対する割合が1.05以上である多孔質膜、又は被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率と、該被濾過液側表面の開孔率との積が860%・%以上である多孔質膜である。いずれの多孔質膜でも、高い濾過性能と耐擦過性を有する。
本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率の、該被濾過液側表面の開孔率に対する割合が1.05以上であり、上記空孔率と上記開孔率との積が860%・%以上であることが好ましい。
以下、本実施形態の多孔質膜について説明する。
但し、本実施形態の多孔質膜は、中空糸膜の膜構造を有する多孔質膜(中空糸状の多孔質膜)に限定されるものではなく、平膜、管状膜などの他の膜構造を有するものであってもよい。
本実施形態の多孔質膜は、中空糸膜であり熱可塑性樹脂を含むことが好ましく、中空糸膜であり熱可塑性樹脂のみからなっていてもよい。上記熱可塑性樹脂は主成分としてフッ素樹脂を含むことが好ましく、フッ素樹脂のみからなっていてもよい。上記フッ素樹脂としては、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、クロロトリフルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、エチレン-モノクロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ヘキサフルオロプロピレン樹脂、及びこれら樹脂の混合物からなる群から選ばれる少なくとも一つを含むことが好ましく、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、クロロトリフルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、エチレン-モノクロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ヘキサフルオロプロピレン樹脂、及びこれら樹脂の混合物からなる群から選ばれる少なくとも一つのみからなっていてもよい。
上記割合が1.05以上であると表面の孔と膜内部の表面近傍の空孔の連通性が良く、最も濾過に寄与する表面近傍の孔の閉塞が生じにくい。また、表面近傍の孔の連通性が良いことにより、汚れを逆洗などの洗浄やクロスフロー効果によって容易に除去できることから高い濾過性能を発現させることができる。上記割合は好ましくは1.10以上であり、さらに好ましくは1.10以上2.50以下である。2.50以下であると、表面の孔を形成するポリマーの変形が生じにくく阻止性能を維持できる。
また、本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.2%までの厚みにおける空孔率の該被濾過液側表面の開孔率に対する割合が1.05以上であることが好ましく、より好ましくは1.10以上2.50以下、さらに好ましくは1.10以上1.50以下である。
開孔率が25%以上であると高い濾過性能を有することができる。開孔率が高いと、孔1個当たりの膜汚れの負荷量が小さく、完全に閉塞される孔が少ないため高い濾過性能を発現できると推定している。好ましくは、上記開孔率は好ましくは30%以上であり、より好ましくは35%以上であり、さらに好ましくは37%以上である。また、上記開孔率は60%以下であってよい。
上記空孔率が35%以上であると、開孔率と同様、孔1個当たりの膜汚れの負荷量が小さく、完全に閉塞される孔が少ないため高い濾過性能を発現できると推定している。好ましくは35%以上85%以下であり、さらに好ましくは38%以上80%以下、さらに好ましくは40%以上78%以下、特に好ましくは44%以上75%以下である。上記空孔率が85%以下であると実用上十分な強度を有することができる。
本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側表面の開孔率が35%以上であり、且つ該被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率が40%以上であることが好ましい。
また、本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.2%までの厚みにおける空孔率が35%以上であることが好ましく、より好ましくは35%以上85%以下、さらに好ましくは38%以上80%以下、さらに好ましくは40%以上78%以下、特に好ましくは44%以上75%以下である。上記空孔率が35%以上であると、孔1個当たりの膜汚れの負荷量が小さく、完全に閉塞される孔が少ないため高い濾過性能を発現でき、40%以上であるとより幅広い被濾過液性状に対して高い濾過性能を発現でき、85%以下であると実用上十分な強度を有することができる。
上記割合が0.7以上であると表面の孔と膜内部の表面近傍の空孔の連通性が良く、表面の孔を最大限濾過に活用でき高い濾過性能を発現させることができる。上記割合は好ましくは0.7以上1.1以下である。上記割合が1.1以下であると、表面の孔を形成するポリマーの変形が生じにくく阻止性能を維持できる。
本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率の該被濾過液側表面の開孔率に対する割合(本明細書において「0.12%の割合」と称する場合がある)が、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.04%までの厚みにおける空孔率の該被濾過液側表面の開孔率に対する割合(本明細書において「0.04%の割合」と称する場合がある)よりも、大きいことが好ましい。0.12%の割合が大きい方が、表面から膜厚方向に対して奥へ行くにつれて連通性が同等もしくは向上しているということであり、より高い濾過性能を発現させることができる。
0.12%の割合と0.04%の割合との差(「0.12%の割合」-「0.04%の割合」)は、0.1以上0.8以下であることが好ましく、より好ましくは0.2以上0.7以下、さらに好ましくは0.25以上0.6以下である。
また、本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.067%までの厚みにおける空孔率の該被濾過液側表面の開孔率に対する割合が0.7以上であることが好ましく、より好ましくは0.7以上1.1以下、さらに好ましくは0.8以上1.0以下である。
上記空孔率が20%以上であると、開孔率と同様、孔1個当たりの膜汚れの負荷量が小さく、完全に閉塞される孔が少ないため高い濾過性能を発現できると推定している。上記空孔率が好ましくは20%以上80%以下、より好ましくは25%以上75%以下、さらに好ましくは30%以上70%以下である。上記空孔率が80%以下であると圧力がかかった際に膜構造を維持することができ、実用上十分な強度を有することができる。
本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率が、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.04%までの厚みにおける空孔率よりも大きいことが好ましい。0.12%までの厚みにおける空孔率と、0.04%までの厚みにおける空孔率との差(「0.12%までの厚みにおける空孔率(%)」-「0.04%までの厚みにおける空孔率(%)」)は、5%以上30%以下であることが好ましく、より好ましくは10%以上25%以下である。
また、本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.067%までの厚みにおける空孔率が20%以上であることが好ましく、より好ましくは20%以上80%以下、さらに好ましくは25%以上75%以下、さらに好ましくは30%以上70%以下である。上記空孔率が20%以上であると、開孔率と同様、孔1個当たりの膜汚れの負荷量が小さく、完全に閉塞される孔が少ないため高い濾過性能を発現できる80%以下であると圧力がかかった際に膜構造を維持することができ、実用上十分な強度を有することができる。
上記ポリマー骨格サイズが100nm以上であると、エアースクラビング等で膜円周方向に揺れた場合に擦過することによる透水性能の低下を抑えられ好ましい。これはポリマー骨格サイズが100nm以上であると、多孔質膜を構成するポリマーが十分な強度を有するため、擦過によって孔が変形することなく構造が維持することができるため透水性能の低下を抑制できる。上記ポリマー骨格サイズは好ましくは100nm以上300nm以下、さらに好ましくは105nm以上260nm以下である。
上記ポリマー骨格サイズが100nm以上であると、エアースクラビング等で膜円周方向に揺れた場合に擦過することによる透水性能の低下を抑えられ好ましい。上記ポリマー骨格サイズは好ましくは100nm以上300nm以下、さらに好ましくは110nm以上200nm以下である。
本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズと被濾過液側最表面から膜厚に対して0.04%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズとの差(「0.12%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズ」-「0.04%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズ」)が、±15nmの範囲内であることが好ましく、より好ましくは±10nmの範囲内である。また、0.12%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズが、0.04%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズ以上であってよい。
また、本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側最表面から膜厚に対して0.067%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズが100nm以上であることが好ましく、より好ましくは100nm以上300nm以下、さらに好ましくは110nm以上200nm以下である。
上記断面孔径は、好ましくは100nm以上300nm以下、さらに好ましくは120nm以上280nm以下、さらに好ましくは150nm以上250nm以下である。断面孔径が300nm以下であれば、実用上十分な阻止性能を有することができる。
また、本実施形態の多孔質膜は、被濾過液側最表面から膜厚に対して0.2%までの厚みにおける断面孔径が300nm以下であることが好ましく、より好ましくは100nm以上300nm以下、さらに好ましくは120nm以上280nm以下、さらに好ましくは150nm以上250nm以下である。
本発明者らは、膜全体の空孔率測定では差が検知できない極表層の空孔率を含む因子が濾過性能に影響を及ぼすことを見出した。具体的には、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率の該被濾過液側表面の開孔率に対する割合や、被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率と該被濾過液側表面の開孔率との積を制御することで濾過性能が向上することを見出した。
例えば、層(A)を、いわゆる阻止層とし、小さい表面孔径により被処理液(原水)中に含まれる異物の膜透過を阻止する機能を発揮させ、層(B)をいわゆる支持層とし、この支持層は高い機械的強度を担保すると共に、透水性をできるだけ低下させない機能を有するというような機能分担にする。層(A)と層(B)の機能の分担は前記に限定されるものではない。本実施形態の多孔質膜は、一方の表面のみが被濾過液側表面であってよい。
本実施形態の多孔質膜(好ましくは多孔性中空糸膜)の製造方法としては、熱可塑性樹脂、有機液体、無機微粉を含む溶融混練物を、円環状吐出口を有する紡糸口金から吐出して中空糸状溶融混練物を成形する工程と、中空糸状溶融混練物を凝固させた後、有機液体及び無機微粉を抽出除去して多孔質膜(好ましくは多孔性中空糸膜)を作製する工程を備える方法が好ましい。溶融混練物は、熱可塑性樹脂及び溶媒の二成分からなるものでもよく、熱可塑性樹脂、無機微粉及び溶媒の三成分からなるものであってもよい。
層(A)の溶融混錬物における熱可塑性樹脂の濃度は、10質量%以上35質量%以下が好ましく、更に好ましくは、12質量%以上35質量%未満である。10質量%以上であれば、表面の孔径と機械的強度を両立することができ、35質量%以下であれば、透水性能の低下が生じない。
なお、凝固後の中空糸膜に対し、(i)有機液体および無機微粉の抽出除去前、(ii)有機液体の抽出除去後で無機微粉の抽出除去前、(iii)無機微粉の抽出除去後で有機液体の抽出除去前、(iv)有機液体および無機微粉の抽出除去後、のいずれかの段階で、多孔性中空糸膜の長手方向への延伸を、延伸倍率3倍以内の範囲で行うことができる。一般に中空糸膜を長手方向に延伸すると透水性能は向上するが、耐圧性能(破裂強度および耐圧縮強度)が低下するため、延伸後は実用的な強度の膜にならない場合が多い。しかしながら、本実施形態の製造方法で得られる多孔性中空糸膜は機械的強度が高い。よって延伸倍率1.1倍以上3.0倍以内の延伸は実施可能である。延伸により、多孔性中空糸膜の透水性能が向上する。ここで言う延伸倍率とは、延伸後の中空糸長を延伸前の中空糸長で割った値を指す。例えば、中空糸長10cmの多孔性中空糸膜を、延伸して中空糸長を20cmまで伸ばした場合、下記式より、延伸倍率は2倍である。
20cm÷10cm=2
本発明においては、有機液状体及び無機微粉体の両方を含む中空糸膜を延伸することがより望ましい。
糸長収縮率={(延伸時最大糸長)-(収縮後糸長)}/[(延伸時最大糸長)-(元糸長)]=(20-14)/(20-10)=0.6
糸長収縮率は0.6となる。糸長収縮率が0.9以上の場合は透水性能が低くなり易く、0.3未満の場合は引っ張り弾性率が高くなり易いため好ましくない。本発明においては、糸長収縮率が0.50以上0.85以下の範囲内であることがより好ましい。
ここで、延伸倍率をX、延伸による糸長増分に対する糸長収縮率をYとしたとき、破断伸度の保障の程度を表す率Zは、以下の式で定義できる。
Z=(延伸時最大糸長-収縮後糸長)/収縮後糸長=(XY-Y)/(X+Y-XY)
Zは0.2以上1.5以下が好ましく、より好ましくは、Zは0.3以上1.0以下である。Zが小さすぎると破断伸度の保障が少なくなり、Zが大きすぎると延伸時の破断の可能性が高くなるわりに透水性能が低くなる。
高い中空糸膜からなる糸束は、空隙度が大きく外圧濾過でも中空糸膜間隙が保たれ、偏流が起こりにくい。
P=((σdm-σdp)2+(σpm-σpp)2+(σhm-σhp)2)0.5
[式中、σdm及びσdpは溶媒及びポリフッ化ビニリデンの分散力項をそれぞれ示し、σpm及びσppは溶媒及びポリフッ化ビニリデンの双極子結合力項をそれぞれ示し、σhm及びσhpは溶媒及びポリフッ化ビニリデンの水素結合項をそれぞれ示す。]
なお、上記の考え方はPVDFに限るものではない。
中空糸膜を膜長手方向に15cm間隔で垂直な向きにカミソリなどで薄く切り、顕微鏡を用いて断面の内径の長径と短径、外径の長径と短径を測定し、以下の式(2)、(3)により、それぞれ内径と外径を計算し、その計算した外径から内径を減算し、2で除した値を膜厚として計算した。20点測定し、その平均値を、その条件における内径、外径、膜厚とした。
中空糸膜を50質量%のエタノール水溶液中に30分間浸漬させた後、水中に30分間浸漬し、中空糸膜を湿潤化した。約10cm長の湿潤中空糸膜の一端を封止し、他端の中空部内へ注射針を入れ、注射針から0.1MPaの圧力にて25℃の純水を中空部内へ注入し、外表面へと透過してくる純水の透過水量を測定し、以下の式により純水透過流束を決定した。ここに膜有効長とは、注射針が挿入されている部分を除いた、正味の膜長を指す。また、測定数は10点とし、その平均値を各条件における純水透水率とした。
引張り、破断時の荷重と変位を以下の条件で測定した。
サンプル:(2)の方法で作製した湿潤中空糸膜
測定機器:インストロン型引張試験機(島津製作所製AGS-X)チャック間距離:5cm
引張り速度:20cm/分
以下の式により破断強度および破断伸度を決定した。
膜全体の空孔率は、以下の式より決定できる。
空孔率(膜全体)%=100×(湿潤膜重量[g]-乾燥膜重量[g])/水比重[g/cm3]/(膜体
積[cm3])
ここで、湿潤膜とは、孔内は純水が満たされているが、中空部内には純水が入っていない状態の膜を指す。具体的には、10~20cm長のサンプル膜をエタノール中に浸漬して孔内をエタノールで満たした後に純水浸漬を4~5回繰り返して孔内を充分に純水で置換し、かかる後に中空糸の一端を手で持って5回ほど良く振り、さらに他端に手を持ちかえてまた5回程よく振って中空部内の水を除去することで得ることができる。また、乾燥膜は、前記湿潤膜の重量測定後にオーブン中で例えば60℃で恒量になるまで乾燥させて得ることができる。
膜体積は、以下の式膜体積[cm3]=π×{(外径[cm]/2)^2-(内径[cm]/2)^2}×膜長[cm]
により求めることができる。膜1本では重量が小さすぎて重量測定の誤差が大きくなる場合は、複数本の膜を用いることができる。
HITACHI製電子顕微鏡SU8000シリーズを使用し、加速電圧3kVで膜の断面を観察する。本実施例および比較例では1000倍にて、層と層の境界近傍を撮影した。撮影した画像により、層と層の間に境界線が判別できる場合は、その境界線を層と層の境界とする。本実施例および比較例における多孔性中空糸膜においても、境界が判別できるため、その境界線を層と層の境界とした。
上記の電子顕微鏡により、中空糸膜の断面を撮影し、20個以上の孔の形状が確認できる写真を用いた。断面を全て観察するために、画像は複数枚となる。本実施例および比較例では5000倍で測定を行った。断面の電子顕微鏡サンプルは、エタノール中で凍結した膜サンプルを輪切りに割断して得た。
画像を、市販の画像解析ソフトWinroof6.1.3を用いて、図3Aに示すように、表面FAからの距離が等しい線L(すなわち同じ膜厚になる点を結んだ線)を、全膜厚を101等分する間隔で100本引き、図3Bに示すように、その線Lが画像中の空孔部hに相当する部分を横切る長さLhを測定した。その横切る長さLhの平均値を算術平均により算出して、各膜厚部における断面孔径を求めた。走査型電子顕微鏡写真の倍率が十分に高い場合は、表面FAからの距離が等しい線を直線で近似しても良い。求めた断面孔径の最大値を用いて、各膜厚部における断面孔径を規格化し、表面FAから、その規格化した値が0.7に最も近くなる点に初めて到達した点を、層の境界層とした。
三次元溶解度パラメータは以下の成書から引用した。Hansen, Charles (2007). Hansen Solubility Parameters: A user’s handbook, Second Edition. Boca Raton, Fla: CRC Press.(ISBN 978-0-8493-7248-3)
(4)と同様の電子顕微鏡にて、被濾過液側表面を撮影した。20個以上の孔の形状が確認できる倍率で撮影し、本実施例および比較例では10000倍で撮影を行った。
撮影した画像を用いて、例えば、国際公開第2001/53213号公報に記載されているように、画像のコピーの上に透明シートを重ね、黒いペン等を用いて孔部分を黒く塗り潰し、透明シートを白紙にコピーすることにより、孔部分は黒、非孔部分は白と明確に区別した。その後に市販の画像解析ソフトWinroof6.1.3を使い、判別分析法により二値化を行った。こうして得た二値化画像の占有面積を求めることにより、表面FA、表面FBの開孔率を求めた。
孔径は、表面に存在した各孔に対し、円相当径を算出し、孔径の大きい方から順に各孔の孔面積を足していき、その和が、各孔の孔面積の総和の50%に達するところの孔の孔径で決定した。
膜面擦過による透水性能劣化の程度を判断するための1指標である。エタノール浸漬した後数回純水浸漬を繰り返した湿潤中空糸膜(サンプル長さ:100mm)を金属板の上に並べ、微小な砂(粒径130μm:Fuji BrownFRR#120)を20質量%で水に懸濁させた懸濁水を、膜の上方70cmにセットしたノズルから0.1MPaの圧力で噴射し、膜外表面に懸濁水を吹き付けた。15分間吹き付けを行った後、膜を裏返してまた15分間の吹き付けを行った。吹き付けの前後で純水フラックスを測定し、下記式から耐膜面擦過率を求めた。
耐膜面擦過率[%]=100×(吹き付け後純水フラックス)/(吹き付け前純水フラックス)
多孔性中空糸膜を、糸長方向に直交する断面で円環状に裁断したのち、エポキシ樹脂に包埋した。トリミング後、試料断面にBIB加工を施して平滑断面を作製、導電処理し、検鏡試料を作製した。検鏡試料は、各試料とも裁断箇所1箇所について作製した。
HITACHI製電子顕微鏡SU7000を使用し、作製した検鏡試料の膜断面について電子顕微鏡(SEM)画像を取得した。画像の取得条件は以下の通りで、各検鏡試料について外表面部を含む視野を5視野撮像した。
画像取得条件
加速電圧:1kV
検出器:反射電子検出器
撮像倍率:5,0000倍(装置の表示倍率)
像解像度:2560×1920ピクセル
画像解析には、ImageJを用いた。初めに、Plugins-Bilateral Filter Fiji(spatial radius=3、range radius=50の条件で10回)を実施し、フィルター処理を施した。フィルター処理を行ったSEM画像に対して、Threshold処理(Image-Adjust-Treshold:最大エントロピー法(MaxEntropyを選択))を施すことにより、空孔部(包埋樹脂により空孔が包埋された部分)とポリマー骨格部に二値化した。
二値化した画像の上部を基準に、画像上部から最も近い膜部分のピクセルを膜厚0nmの地点とした。膜厚方向へ所定の厚み(例えば、厚み100nm、場合によっては厚み50nm)の領域を連続的に切りとり、各画像から、以下に示す手法により、空孔率、ポリマー骨格サイズ、断面孔径を算出した。ここで、例えば、0~300nmの領域の空孔率、ポリマー骨格サイズ、断面孔径については、それぞれ、連続的に切りとり上記算出を行った0~100nm、100~200nm、200~300nmの領域の空孔率、ポリマー骨格サイズ、断面孔径の相加平均値とした。また、例えば、0~1250nmの領域の空孔率、ポリマー骨格サイズ、断面孔径については、それぞれ、連続的に切りとり上記算出を行った0~50nm、50nm~100nm・・・1150nm~1200nm、1200nm~1250nmの領域の空孔率、ポリマー骨格サイズ、断面孔径の相加平均値とした。
なお、0~100nmの領域は、膜最表面の開孔部を含む画像のため、空孔率および断面孔径を算出する際、膜最表面を定義し、空孔のみの二値像から数値を算出する必要がある。空孔のみの二値像を得るために、今回は、Adobe社Photoshop Elements9の鉛筆ツールを用いて、手作業により、膜最表面の開孔部/包埋樹脂部の境界を決定後、包埋樹脂部を塗りつぶすことで、空孔のみの二値像を得た。具体的な作業例を図4に示した。ポリマー骨格が輝度255(白)、空孔と包埋樹脂が輝度0(黒)の画像に対し、膜最表面開孔部の両端をつなぐように、鉛筆ツールでラインを描画した。次いで、塗りつぶしツールを用いて、包埋樹脂部分を輝度0(黒)に塗りつぶすことで、0-100nmの領域における空孔のみの二値化像を得た。膜最表面開孔部両端の位置は、作業者が任意判断で決定した。
空孔率(%):空孔の二値像(空孔部が輝度0=黒)の画像に対し、Analyze-Analyze Particlesを適用し、Summary中の%areaの5視野の相加平均値を空孔率とした。Analyze Particlesの設定は以下の通りとした。
Size(Pixel^2):0-infinity
Circularity:0-1.00
Summarize:チェックボックスにチェックが入った状態
Exclude on edges:チェックボックスにチェックがない状態
Include Holes:チェックボックスにチェックがない状態
ポリマー骨格サイズ:膜の二値像(ポリマーに相当する部分が輝度0=黒の画像)に対し、ImageJのPlugins-BoneJ-Thicknessを適用し、LocalThickness画像を取得した。LocalThickness画像について、Analyze-Histogramを適用し、Localthicknessの数値詳細を取得した。取得した5視野のLocalthicknessの数値から、相加平均値を計算し、ポリマー骨格サイズと定義した。
断面孔径:孔の二値像(孔に相当する部分が輝度0=黒の画像)に対し、ImageJのPlugins-BoneJ-Thicknessを適用し、LocalThickness画像を取得した。LocalThickness画像について、Analyze-Histogramを適用し、Localthicknessの数値詳細を取得した。取得した5視野のLocalthicknessの数値から、相加平均値を計算し、断面孔径と定義した。
中空糸膜12を用いて図7に示すような濾過モジュール11を作成した。濾過モジュール11は、有効膜長さ1m、中空糸本数300本からなり、両末端の中空糸間をエポキシ系封止材13で封止されている。モジュールの上部端部は中空糸膜の中空部が開口しており、また下部端部は中空糸膜の中空部が封止されている。原水及びエアーの導入口14を経て、中空糸の外表面側より濁度2~4度の河川水を濾過し、上部端部の内表面側より濾過水を得た。設定Flux(設定Flux(m/日)は濾過流量(m3/日)を膜外表面積(m2)で割った値)を段階的に上げていき膜間差圧が急激に上昇し始める直前のFluxを限界Flux(m/日)とした。膜間差圧の急激な上昇は、50kPa/5日程度の上昇速度を目安に判断した。
熱可塑性樹脂としてフッ化ビニリデンホモポリマー(クレハ社製KF-W#1000)、有機液体としてフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)(DEHP)(シージーエスター株式会社製)とフタル酸ジブチル(DBP)(シージーエスター株式会社製)との混合物、無機微粉として微粉シリカ(日本アエロジル株式会社製、商品名:AEROSIL-R972、1次粒子径が約16nm)を用い、中空糸成型用ノズルを用いて押出機による中空糸膜の溶融押出を行った。溶融混練物として組成がフッ化ビニリデンホモポリマー:フタル酸ジ(2-エチルヘキシル):フタル酸ジブチル:微粉シリカ=40.0:30.8:6.20:23.0(質量比)の溶融混練物を、中空部形成用流体として空気を用い、共に240℃の吐出温度にて、外径2.0mm、内径0.9mmの中空糸成形用ノズルから押し出した。
吐出温度240℃で押出した中空糸状溶融混練物は、設定温度240℃の高温容器を0.053秒通過し、高温容器区間も合わせて0.60秒の空中走行を経た後30℃の水を入れた凝固浴槽へ導いた。30m/分の速度で引き取り、ベルトに挟んで60m/分の速度で延伸させた後、140℃の熱風を当てながら45m/分の速度で収縮させ、かせに巻き取った。空走部の風速は、0.80m/秒とした。
得られた中空糸状物をイソプロピルアルコール中に浸漬させてフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)およびフタル酸ジブチルを抽出除去した後、乾燥させた。次いで、50質量%のエタノール水溶液中に30分間浸漬させた後、水中に30分間浸漬し、次いで、20質量%水酸化ナトリウム水溶液中に70℃にて1時間浸漬し、さらに水洗を繰り返して微粉シリカを抽出除去し、多孔性中空糸膜を得た。
得られた多孔性中空糸膜は、外表面(外径側表面)を被濾過液側表面とする多孔質膜である。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
図5は、得られた多孔性中空糸膜の被濾過液側近傍断面の電子顕微鏡写真である。
溶融混練物の組成をフッ化ビニリデンホモポリマー:フタル酸ジ(2-エチルヘキシル):フタル酸ジブチル:微粉シリカ=34.0:32.5:8.10:25.4(質量比)とした以外は実施例1と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
空走部の高温容器通過時間を0.018秒とした以外は実施例1と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
空走部の風速を1.8m/秒とした以外は実施例1と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
有機液体としてアジピン酸ジ(2-エチルヘキシル)(DOA)(東京化成工業株式会社製)とセバシン酸ジブチル(DBS)(富士フイルム和光純薬株式会社製)との混合物を用い、溶融混練物の組成をフッ化ビニリデンホモポリマー:アジピン酸ジ(2-エチルヘキシル):セバシン酸ジブチル:微粉シリカ=40.0:25.0:12.0:23.0(質量比)とした以外は実施例1と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
外径を0.9mm、内径を0.6mmとした以外は、実施例1と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
延伸、収縮工程を未実施であること以外は、実施例1と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
層(A)を中空糸膜の外表面側とし、層(B)を中空糸膜の内表面側とする、二層構造の多孔性中空糸膜を製造した。熱可塑性樹脂としてフッ化ビニリデンホモポリマー、有機液体としてフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)とフタル酸ジブチルとの混合物、無機微粉として微粉シリカを用いた。層(A)の溶融混練物の組成をフッ化ビニリデンホモポリマー:フタル酸ジ(2-エチルヘキシル):フタル酸ジブチル:微粉シリカ=34.0:32.5:8.1:25.4(質量比)とし、層(B)の溶融混練物の組成をフッ化ビニリデンホモポリマー:フタル酸ジ(2-エチルヘキシル):フタル酸ジブチル:微粉シリカ=40.0:31.7:5.3:23.0(質量比)として、押出機2台による中空糸膜の溶融押出を行った。溶融混練物は、中空部形成用流体として空気を用い、250℃の吐出温度で3重環中空糸成形用ノズルから押出した。3重環中空糸成型用ノズルは最外径を2.0mm、最内径を0.9mmとし、層(A)と層(B)の溶融混練物吐出口の境界にあたる部分の径は1.8mmとした。溶融混練物の吐出後の工程は、実施例1と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
得られた多孔性中空糸膜は、外表面(外径側表面)を被濾過液側表面とする多孔質膜である。
表2に、詳細な組成および条件を示す。
図6は、得られた多孔性中空糸膜の被濾過液側近傍断面の電子顕微鏡写真である。
層(A)の溶融混練物の組成をフッ化ビニリデンホモポリマー:フタル酸ジ(2-エチルヘキシル):フタル酸ジブチル:微粉シリカ=25.0:35.9:10.3:28.8(質量比)とした以外は、実施例8と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表2に、詳細な組成および条件を示す。
層(A)の溶融混練物の組成をフッ化ビニリデンホモポリマー:フタル酸ジ(2-エチルヘキシル):フタル酸ジブチル:微粉シリカ=20.0:38.3:10.9:30.8(質量比)とし、空走時間を0.42秒とした以外は、実施例8と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表2に、詳細な組成および条件を示す。
空走部の高温容器通過時間を0.018秒とした以外は実施例8と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表2に、詳細な組成および条件を示す。
空走部の風速を1.8m/秒とした以外は実施例8と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表2に、詳細な組成および条件を示す。
外径を0.9mm、内径を0.6mmとした以外は、実施例8と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表2に、詳細な組成および条件を示す。
空走部の高温容器通過時間を0.012秒とした以外は実施例1と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
空走部の風速を2.1m/秒とした以外は実施例1と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
空走部の高温容器通過時間を0.012秒とした以外は実施例7と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
溶融混練物の組成をフッ化ビニリデンホモポリマー:フタル酸ジ(2-エチルヘキシル):フタル酸ジブチル:微粉シリカ=34.0:32.5:8.10:25.4(質量比)とし、空走部の高温容器通過時間を0.012秒、空走部の風速を2.1m/秒とした以外は実施例1と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表1に、詳細な組成および条件を示す。
空走部の高温容器通過時間を0.012秒とした以外は実施例8と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表2に、詳細な組成および条件を示す。
空走部の風速を2.1m/秒とした以外は実施例8と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表2に、詳細な組成および条件を示す。
空走部の高温容器通過時間を0.012秒とした以外は実施例10と同様の方法で多孔性中空糸膜を得た。
表2に、詳細な組成および条件を示す。
Claims (12)
- 被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率の、該被濾過液側表面の開孔率に対する割合が1.05以上であり、
被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率と、該被濾過液側表面の開孔率との積が860%・%以上であり、
熱可塑性樹脂からなる中空糸膜の多孔質膜であり、
前記熱可塑性樹脂が、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、クロロトリフルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、エチレン-モノクロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ヘキサフルオロプロピレン樹脂、及びこれら樹脂の混合物からなる群から選ばれる少なくとも一つを含むフッ素樹脂を主成分として含む、
ことを特徴とする、多孔質膜。 - 前記被濾過液側表面の開孔率が25%以上である、請求項1に記載の多孔質膜。
- 前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率が35%以上である、請求項1又は2に記載の多孔質膜。
- 前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズが100nm以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の多孔質膜。
- 前記被濾過液側表面の開孔率が35%以上である、請求項1~4いずれか一項に記載の多孔質膜。
- 前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.04%までの厚みにおける空孔率の、該被濾過液側表面の開孔率に対する割合が0.7以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載の多孔質膜。
- 前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.04%までの厚みにおける空孔率が20%以上である、請求項1~6のいずれか一項に記載の多孔質膜。
- 前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.04%までの厚みにおけるポリマー骨格サイズが100nm以上である、請求項1~7のいずれか一項に記載の多孔質膜。
- 前記被濾過液側表面の開孔率が35%以上であり、該被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率が40%以上である、請求項1~8のいずれか一項に記載の多孔質膜。
- 前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける断面孔径が300nm以下である、請求項1~9のいずれか一項に記載の多孔質膜。
- 前記膜厚が100μm以上500μm以下である、請求項1~10のいずれか一項に記載の多孔質膜。
- 前記被濾過液側表面の最表面から膜厚に対して0.12%までの厚みにおける空孔率と、該被濾過液側表面の開孔率との積が1140%・%以上である請求項1~11のいずれか一項に記載の多孔質膜。
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