JP7570957B2 - 偏光板および画像表示装置 - Google Patents
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Description
[1] ポリビニルアルコール系樹脂層に二色性色素を吸着配向させてなる偏光素子と、
透明保護フィルムと、
を有する偏光板であって、
前記ポリビニルアルコール系樹脂層は、ホウ素吸着率が5.70質量%以上であり、
前記偏光素子は、ホウ素の含有率が4.0質量%以上8.0質量%以下であり、
平面視における面内に、少なくとも1つの穴部を有し、
前記穴部の形状が下記の条件(1a)及び(1b)の両方を満たす、偏光板。
(1a)前記穴部の形状は、前記偏光素子の透過軸に略平行な直線部を2つ有し、前記偏光素子の透過軸に略平行な直線部の長さは10mm以下である。
(1b)前記穴部の形状は曲線部を少なくとも2つ有し、前記曲線部の曲率半径は0.5mm以上11mm未満である。
[2] 前記穴部の形状が下記の条件(1c)をさらに満たす、[1]に記載の偏光板。
(1c)前記偏光素子の吸収軸に略平行な直線部をさらに2つ有する。
[3] 前記偏光板の平面視における形状は方形状であり、対角の長さが6インチ以上である、[1]又は[2]に記載の偏光板。
[4] [1]~[3]のいずれかに記載の偏光板を備える画像表示装置。
本発明の一態様に係る偏光板は、ポリビニルアルコール系樹脂層に二色性色素を吸着配向させてなる偏光素子と、透明保護フィルムとを有する偏光板であって、ポリビニルアルコール系樹脂層は、ホウ素吸着率が5.70質量%以上であり、偏光素子は、ホウ素の含有率が4.0質量%以上8.0質量%以下であり、平面視における面内に、少なくとも1つの穴部を有し、穴部の形状が下記の条件(1a)及び(1b)の両方を満たす。
(1a)穴部の形状は、偏光素子の透過軸に略平行な直線部を2つ有し、偏光素子の透過軸に略平行な直線部の長さは10mm以下である。
(1b)穴部の形状は曲線部を少なくとも2つ有し、曲線部の曲率半径は0.5mm以上11mm未満である。
なお本明細書において、平面視とは、偏光板の厚み方向(積層方向)から見ることをいう。
穴部の形状は、偏光素子の透過軸に略平行な直線部を2つ有する。本明細書において、1つの直線部とは、穴部の形状において1本の直線のみからなる部分をいう。例えば図1(f)の形状において、平行な2本の直線f1及びf2が同一線上で離れて形成されている部分や、平行ではない2本の直線f3及びf4が接続している部分はいずれも、直線部の数は2つである。また、本明細書において、透過軸に略平行とは厳密に平行であることに限定されず、例えば偏光素子の透過軸と直線部とのなす角は5°以下であることが好ましく、3°以下であることがより好ましく、1°以下であることがさらに好ましく、0°であることが最も好ましい。穴部の形状が図1(a)、(b)及び(c)に示すような4つの直線部を有する形状の場合、向かい合う直線部の1対が偏光素子の透過軸に略平行となる。例えば図2に示す偏光板1において、穴部2の形状を構成する直線部2a及び2cは、透過軸方向に略平行であることができる。偏光素子の透過軸に略平行な直線部の長さは好ましくは9mm以下であり、より好ましくは0.2mm以上8mm以下であり、さらに好ましくは0.5mm以上7mm以下であってよい。偏光板は、穴部が上記の偏光素子の透過軸に略平行な直線部を2つ有することにより、熱衝撃試験においてクラックが生じにくくなる傾向となる。穴部の形状は、偏光素子の透過軸に略平行な直線部を2つ以上有していてよい。
穴部の形状は、曲線部を少なくとも2つ有する。曲線部は、穴部の形状において連続する曲線からなる部分をいう。例えば図1(a)、(b)及び(c)では、曲線部の数は4つであり、図1(d)、(e)では、曲線部の数は2つである。また、図1(a)、(b)、(d)及び(f)に示すように、曲線部の曲率半径はいずれも同じであってよく、図1(c)及び(e)に示すように、曲線部の曲率半径の全てが同じでなくてもよい。曲線部の曲率半径は好ましくは1mm以上10mm以下であり、より好ましくは1.5mm以上9mm以下である。偏光板は、穴部が上記の曲線部を少なくとも2つ有することにより、熱衝撃試験においてクラックが生じにくくなる傾向となる。穴部の形状は、好ましくは、曲率半径が全て同じ曲線部を4つ有する。
(1c)偏光素子の吸収軸に略平行な直線部をさらに2つ有する。
本明細書において、吸収軸に略平行とは厳密に平行であることに限定されず、例えば偏光素子の吸収軸と直線部とのなす角は5°以下であることが好ましく、3°以下であることがより好ましく、1°以下であることがさらに好ましく、0°であることが最も好ましい。穴部の形状が図1(a)、(b)及び(c)に示すような4つの直線部を有する形状の場合、向かい合う直線部の1対が偏光素子の吸収軸に略平行であることができる。例えば図2に示す偏光板1において、穴部2の形状を構成する直線部2b及び2dは、吸収軸方向に略平行であることができる。偏光素子の吸収軸に略平行な直線部の長さは、例えば11mm未満であってよく、好ましくは0.5mm以上10.5mm以下、より好ましくは1mm以上10mm以下である。
ポリビニルアルコール(以下、「PVA」とも称す。)系樹脂層(本明細書において、「PVA系樹脂層」とも称す。)に二色性色素を吸着配向させてなる偏光素子としては、周知の偏光素子を用いることができる。このような偏光素子としては、PVA系樹脂フィルムを用いて、このPVA系樹脂フィルムを二色性色素で染色し、一軸延伸することによって形成したものや、PVA系樹脂を含む塗布液を基材フィルム上に塗布して得られた積層フィルムを用いて、この積層フィルムの塗布層であるPVA系樹脂層を二色性色素で染色し、積層フィルムを一軸延伸することによって形成したものが挙げられる。
偏光板は、高温耐久試験前後における視感度補正偏光度の差の絶対値が例えば0.5%未満であってよく、好ましくは0.4%以下、より好ましくは0.2%以下である。
偏光板は、高温耐久試験前後における色相の変化量の絶対値(色差:NBS単位)が例えば15NBS以下であってよく、好ましくは10NMB以下、より好ましくは7NBS以下である。
高温耐久試験は、後述の実施例の欄において説明する方法に従って行うことができる。
本実施形態において用いられる透明保護フィルム(以下、単に「保護フィルム」とも称す。)は、偏光素子の少なくとも片面に接着剤層を介して貼り合わされる。この透明保護フィルムは偏光素子の片面又は両面に貼り合わされるが、両面に貼り合わされていることがより好ましい。
なお、位相差機能を備えるフィルムは接着剤を介して、直接偏光素子に貼合される構成について説明したが、偏光素子に貼合された別の保護フィルムを介して粘着剤または接着剤を介して貼合された構成であっても構わない。
偏光素子に保護フィルムを貼合するための接着剤層を構成する接着剤は、任意の適切な接着剤を用いることができる。接着剤は、水系接着剤、溶剤系接着剤、活性エネルギー線硬化型接着剤などを用いることができるが、水系接着剤であることが好ましい。接着剤層は、耐熱性向上の観点から、好ましくは、尿素、尿素誘導体、チオ尿素及びチオ尿素誘導体から選ばれる少なくとも一種の尿素系化合物を含有する。
水系接着剤としては、任意の適切な水系接着剤が採用され得る。中でも、PVA系樹脂を含む水系接着剤(PVA系接着剤)が好ましく用いられる。水系接着剤に含まれるPVA系樹脂の平均重合度は、接着性の点から、好ましくは100~5500程度、さらに好ましくは1000~4500である。平均鹸化度は、接着性の点から、好ましくは85モル%~100モル%程度であり、さらに好ましくは90モル%~100モル%である。
上記水系接着剤の樹脂濃度は、好ましくは0.1質量%~15質量%であり、さらに好ましくは0.5質量%~10質量%である。
活性エネルギー線硬化型接着剤は、紫外線等の活性エネルギー線を照射することによって硬化する接着剤であり、例えば重合性化合物及び光重合性開始剤を含む接着剤、光反応性樹脂を含む接着剤、バインダー樹脂及び光反応性架橋剤を含む接着剤等を挙げることができる。上記重合性化合物としては、光硬化性エポキシ系モノマー、光硬化性アクリル系モノマー、光硬化性ウレタン系モノマー等の光重合性モノマー、及びこれらモノマーに由来するオリゴマー等を挙げることができる。上記光重合開始剤としては、紫外線等の活性エネルギー線を照射して中性ラジカル、アニオンラジカル、カチオンラジカルといった活性種を発生する物質を含む化合物を挙げることができる。
接着剤層が尿素系化合物を含む場合、尿素系化合物は、尿素、尿素誘導体、チオ尿素及びチオ尿素誘導体から選ばれる少なくとも1種である。接着剤層に尿素系化合物を含有させる方法としては、上記の接着剤に尿素系化合物を含有させることが好ましい。なお、接着剤から乾燥工程などを経て接着剤層を形成する過程で、尿素系化合物の一部が接着剤層から偏光素子などに移動していても構わない。すなわち、偏光素子は、尿素系化合物を含んでいてもよい。尿素系化合物には水溶性のものと難水溶性のものがあるが、どちらの尿素系化合物も本実施形態の接着剤では使用することができる。難水溶性尿素系化合物を水系接着剤に用いる場合は、接着剤層を形成後、ヘイズ上昇などが起きないように分散方法を工夫することが好ましい。
尿素誘導体は、尿素分子の4つの水素原子の少なくとも1つが、置換基に置換された化合物である。この場合、置換基に特に制限はないが、炭素原子、水素原子および酸素原子よりなる置換基であることが好ましい。
2置換尿素として、1,1-ジメチル尿素、1,3-ジメチル尿素、1,1-ジエチル尿素、1,3-ジエチル尿素、1,3-ビス(ヒドロキシメチル)尿素、1,3-tert-ブチル尿素、1,3-ジシクロヘキシル尿素、1,3-ジフェニル尿素、1,3-ビス(4-メトキシフェニル)尿素、1-アセチル-3-メチル尿素、2-イミダゾリジノン(エチレン尿素)、テトラヒドロ-2-ピリミジノン(プロピレン尿素)が挙げられる。
4置換尿素として、テトラメチル尿素、1,1,3,3-テトラエチル尿素、1,1,3,3-テトラブチル尿素、1,3-ジメトキシ-1,3-ジメチル尿素、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、1,3-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2(1H)-ピリミジノンが挙げられる。
チオ尿素誘導体は、チオ尿素分子の4つの水素原子の少なくとも1つが、置換基に置換された化合物である。この場合、置換基に特に制限はないが、炭素原子、水素原子および酸素原子よりなる置換基であることが好ましい。
2置換チオ尿素として、1,1-ジメチルチオ尿素、1,3-ジメチルチオ尿素、1,1-ジエチルチオ尿素、1,3-ジエチルチオ尿素、1,3-ジブチルチオ尿素、1,3-ジイソプロピルチオ尿素、1,3-ジシクロヘキシルチオ尿素、N,N-ジフェニルチオ尿素、N,N’-ジフェニルチオ尿素、1,3-ジ(o-トリル)チオ尿素、1,3-ジ(p-トリル)チオ尿素、1-ベンジル-3-フェニルチオ尿素、1-メチル-3-フェニルチオ尿素、N-アリル-N’-(2-ヒドロキシエチル)チオ尿素、エチレンチオ尿素が挙げられる。
3置換チオ尿素として、トリメチルチオ尿素が挙げられ、4置換チオ尿素として、テトラメチルチオ尿素、1,1,3,3-テトラエチルチオ尿素が挙げられる。
偏光板は、その他の層として、例えば光学機能層、粘着剤層及びプロテクトフィルム等をさらに有することができる。
光学機能層は例えば位相差層であることができる。位相差層としては、例えばλ/2の位相差を与える層、λ/4の位相差を与える層(ポジティブAプレート)及びポジティブCプレート等が挙げられる。光学機能層は、配向層及び基材を含んでいてよいし、液晶層、配向層及び基材をそれぞれ2以上有していてもよい。偏光板が偏光素子とλ/4の位相差を与えるフィルムとを有する場合、偏光板は円偏光板であることができる。
透明保護フィルムが位相差層を兼ねることもできるが、これらのフィルムとは別途に位相差層を積層することもできる。後者の場合、位相差層は、粘着剤層や接着剤層を介して偏光板に積層することができる。
基材フィルムは通常、熱可塑性樹脂からなるフィルムであり、熱可塑性樹脂の一例は、トリアセチルセルロース等のセルロースエステル系樹脂である。
粘着剤層は、偏光板を、画像表示素子及び光学部材等に貼合する機能を有することができる。粘着剤層は、偏光板のいずれか一方の最外面に配置されることができる。以下、粘着剤層を備える偏光板を粘着剤層付き偏光板ともいう。
粘着剤層を偏光板の表面に設ける際には、偏光板の貼合面及び/又は粘着剤層の貼合面に表面活性化処理、例えばプラズマ処理、コロナ処理等を施すことが好ましく、コロナ処理を施すことがより好ましい。
また、第2セパレートフィルム上に粘着剤組成物を塗布して粘着剤層を形成し、形成された粘着剤層上にセパレートフィルムを積層した粘着剤シートを準備し、この粘着剤シートから第2セパレートフィルムを剥離した後のセパレートフィルム付粘着剤層を偏光板に積層してもよい。第2セパレートフィルムは、セパレートフィルムよりも粘着剤層との密着力が弱く、剥離し易いものが用いられる。
偏光板は、その表面(典型的には、偏光板の保護フィルムの表面)を保護するためのプロテクトフィルムを含むことができる。プロテクトフィルムは、例えば画像表示素子や他の光学部材に偏光板が貼合された後、それが有する粘着剤層ごと剥離除去される。
基材フィルムを構成する樹脂は、例えば、ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂;ポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂;ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;の熱可塑性樹脂であることができる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂である。
本実施形態の偏光板の製造方法は、偏光素子と透明保護フィルムとを積層して積層フィルムを得る積層工程と、積層フィルムを切削加工する切削加工工程と、を有する。切削加工工程は、偏光素子と透明保護フィルムとを積層した積層フィルムの主面に対して垂直な方向から見て渦巻き状に切削工具を相対移動させる操作を行うことにより、積層フィルムを切削する第1切削工程を含む。
積層工程は、偏光素子と透明保護フィルムとを上記接着剤層を介して貼合する工程とすることができる。
切削加工工程に用いる切削工具は、積層フィルムを切削加工できるものであれば特に限定されないが、例えば回転可能な柄と外周刃とを有し、外周刃は柄と一体となっている切削工具が挙げられる。回転可能な柄と外周刃と底刃とを有し、外周刃と底刃はそれぞれ柄と一体となっている切削工具を用いてもよい。外周刃と底刃とが一体となっていてもよい。このような切削工具としては、エンドミル等が挙げられる。
第1切削工程では、例えば図4の(A)に示すように、積層フィルムの主面に対して垂直な方向から見て渦巻き状に切削工具を相対移動させる操作を行うことにより、積層フィルムを切削する。
本発明の製造方法は、積層フィルムの主面に対して垂直な方向に貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程を更に含むことが好ましい。貫通孔形成工程及び下記の配置工程は、通常、第1切削工程の前に行う。貫通孔の大きさは、切削工具を貫通孔内に配置できるように、切削工具の柄に直交する最大径と同等又はそれより大きい。
本発明の製造方法は、貫通孔を貫通するように切削工具を配置する配置工程を更に含むことが好ましい。貫通孔を貫通し、切削工具の外周刃が貫通孔の内側に接するように配置してもよい。具体的には、貫通孔を形成後に、貫通孔を貫通するように切削工具を配置すればよい。
本発明の製造方法は、第1切削工程又は下記第2切削工程により形成された切削部分を研磨する研磨工程を更に含むことが好ましい。
本発明の製造方法は、第1切削工程により得られた積層フィルムにおいて、積層フィルムの主面に対して平行な方向に切削工具を相対移動させて更に切削を行う第2切削工程を更に含んでもよい。
本実施形態の偏光板は、液晶表示装置や有機EL表示装置等の各種画像表示装置に用いられる。画像表示装置としては、画像表示セルと、画像表示セルの視認側表面に積層された第1粘着剤層と、第1粘着剤層の視認側表面に積層された偏光板とを有する構成が例示される。かかる画像表示装置は、偏光板の視認側表面に積層された第2粘着剤層と、第2粘着剤層の表面に積層された透明部材とをさらに有してもよい。特に、本実施形態の偏光板は、画像表示装置の視認側に透明部材が配置され、偏光板と画像表示セルとが第1粘着剤層により貼り合わされ、偏光板と透明部材とが第2粘着剤層により貼り合わせられた層間充填構成を有する画像表示装置に好適に用いられる。本明細書においては、第1粘着剤層及び第2粘着剤層のいずれか一方又は両者を、単に「粘着剤層」と称する場合がある。なお、偏光板と画像表示セルとの貼り合わせに用いられる部材、及び偏光板と透明部材との貼り合わせに用いられる部材としては、粘着剤層に限定されることはなく接着剤層であってもよい。
画像表示セルとしては、液晶セルや有機ELセルが挙げられる。液晶セルとしては、外光を利用する反射型液晶セル、バックライト等の光源からの光を利用する透過型液晶セル、外部からの光と光源からの光の両者を利用する半透過半反射型液晶セルのいずれを用いてもよい。液晶セルが光源からの光を利用するものである場合、画像表示装置(液晶表示装置)は、画像表示セル(液晶セル)の視認側と反対側にも偏光板が配置され、さらに光源が配置される。光源側の偏光板と液晶セルとは、適宜の粘着剤層を介して貼り合せられていることが好ましい。液晶セルの駆動方式としては、例えばVAモード、IPSモード、TNモード、STNモードやベンド配向(π型)等の任意なタイプのものを用いうる。
画像表示セルと偏光板との貼り合せには、粘着剤層(粘着シート)が好適に用いられる。中でも、上述の粘着剤層付き偏光板を画像表示セルと貼り合わせる方法が、作業性等の観点から好ましい。上記粘着剤組成物の有機溶剤希釈液を画像表示セル上に塗布して粘着剤層を形成し、偏光板と貼合することもできる。
画像表示装置の視認側に配置される透明部材としては、前面板(ウインドウ層)やタッチパネル等が挙げられる。前面板としては、適宜の機械強度および厚みを有する前面板が用いられる。このような前面板としては、例えばポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂やポリカーボネート系樹脂のような透明樹脂板、あるいはガラス板等が挙げられる。前面板の視認側には反射防止層などの機能層が積層されていても構わない。また、前面板が透明樹脂板の場合は、物理強度を上げるためにハードコート層や、透湿度を下げるために低透湿層が積層されていても構わない。
タッチパネルとしては、抵抗膜方式、静電容量方式、光学方式、超音波方式等の各種タッチパネルや、タッチセンサー機能を備えるガラス板や透明樹脂板等が用いられる。透明部材として静電容量方式のタッチパネルが用いられる場合、タッチパネルよりもさらに視認側に、ガラスや透明樹脂板からなる前面板が設けられることが好ましい。
偏光板と透明部材との貼り合せには、粘着剤または活性エネルギー線硬化型接着剤が好適に用いられる。粘着剤が用いられる場合、粘着剤の付設は適宜な方式で行い得る。具体的な付設方法としては、例えば、前述の画像表示セルと偏光板の貼り合せで用いた粘着剤層の付設方法が挙げられる。
株式会社ニコン製のデジタルマイクロメーター“MH-15M”を用いて測定した。
偏光素子0.2gを1.9質量%のマンニトール水溶液200gに溶解させた。次いで、得られた水溶液を1モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定し、中和に要した水酸化ナトリウム水溶液の量と検量線との比較により、偏光素子のホウ素含有率を算出した。
100mm四方に裁断したPVA系樹脂フィルムを、30℃の純水に60秒間浸漬し、その後、ホウ酸5部を含む60℃の水溶液に120秒浸漬させた。ホウ酸水溶液から取り出したPVA系樹脂フィルムを80℃オーブンで11分間乾燥した。23℃55%%RH
の環境で24時間調湿し、ホウ素含有PVAフィルムを得た。こうして得られたホウ素含有PVA系樹脂フィルム0.2gを、1.9質量%のマンニトール水溶液200gに溶解させた。次いで、得られた水溶液を1モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定し、中和に要した水酸化ナトリウム水溶液の量と検量線との比較により、PVA系樹脂フィルムのホウ素含有率を算出した。こうして得られたPVA系樹脂フィルムのホウ素含有率を、PVA系樹脂フィルムのホウ素吸着率として用いた。
積分球付き分光光度計〔日本分光株式会社製の「V7100」、2度視野;C光源〕を用いて測定した。
ホウ素吸着率が5.71質量%である厚さ30μmのポリビニルアルコール系樹脂フィルムを、21.5℃の純水に79秒浸漬した後(膨潤処理)、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の質量比が2/2/100であり、ヨウ素を1.0mM含む水溶液に23℃で151秒浸漬した(染色工程)。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の質量比が2.5/4/100の水溶液に62.8℃で76秒浸漬した(第1架橋工程)。引き続き、ヨウ化カリウム/ホウ酸/塩化亜鉛/水の質量比が3/5.5/0.6/100の水溶液に45℃で11秒浸漬した(第2架橋工程、金属イオン処理工程)。その後、洗浄浴に浸漬させて洗浄し(洗浄工程)、38℃で乾燥して(乾燥工程)、ポリビニルアルコールにヨウ素が吸着配向された厚み12μmの偏光素子を得た。延伸は、主に、染色工程および第1架橋工程の工程で行い、トータル延伸倍率は5.85倍であった。得られた偏光素子の亜鉛イオン含有率は0.07質量%、ホウ素含有率は4.48質量%であった。
ホウ素吸着率が5.71質量%である厚さ30μmのポリビニルアルコール系樹脂フィルムを、21.5℃の純水に79秒浸漬した後(膨潤処理)、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の質量比が2/2/100であり、ヨウ素を1.0mM含む水溶液に23℃で151秒浸漬した(染色工程)。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の質量比が2.5/4/100の水溶液に62.8℃で76秒浸漬した(第1架橋工程)。引き続き、ヨウ化カリウム/ホウ酸/塩化亜鉛/水の質量比が3/3.5/0.6/100の水溶液に45℃で11秒浸漬した(第2架橋工程、金属イオン処理工程)。その後、洗浄浴に浸漬させて洗浄し(洗浄工程)、38℃で乾燥して(乾燥工程)、ポリビニルアルコールにヨウ素が吸着配向された厚み12μmの偏光素子を得た。延伸は、主に、染色工程および第1架橋工程の工程で行い、トータル延伸倍率は5.85倍であった。得られた偏光素子の亜鉛イオン含有率は0.14質量%、ホウ素含有率は3.91質量%であった。
アセトアセチル基を含有する変性PVA系樹脂(三菱ケミカル(株)製:ゴーセネックスZ-410)50gを950gの純水に溶解し、90℃で2時間加熱後常温に冷却し、接着剤用PVA溶液を得た。
準備した接着剤用PVA溶液、純水、メタノールを、PVA濃度3.0%、メタノール濃度35%、尿素濃度0.5%になるように配合し、偏光板用接着剤1を得た。
市販のセルロースアシレートフィルムTJ40UL(富士フイルム(株)製:膜厚40μm)を、55℃に保った1.5mol/LのNaOH水溶液(鹸化液)に2分間浸漬した後、フィルムを水洗した。その後、25℃の0.05mol/Lの硫酸水溶液に30秒浸漬した後、更に水洗浴を30秒流水下に通して、フィルムを中性の状態にした。そして、エアナイフによる水切りを3回繰り返し、水を落とした後に70℃の乾燥ゾーンに15秒間滞留させて乾燥し、鹸化処理したフィルムを作製した。
偏光素子1の両面に、上記で作製した鹸化処理したセルロースアシレートフィルムを、偏光板用接着剤1を介し、乾燥後の接着剤層の厚みが両面共、100nmになるように調整し、ロール貼合機を用いて貼合した後に80℃で3分間乾燥し、両面セルロースアシレートフィルム付き偏光板1を得た。こうして作製した偏光板1の片面に表面保護フィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に粘着剤層を形成した剥離可能なフィルム:厚み57μm)を貼合した。
積層フィルム1を296.2mm×114mmの矩形サイズ[対角の長さ:約317.4mm(約12.5インチ)]に長辺方向が偏光素子の吸収軸と平行になるように切り出した。
積層フィルムの種類、および穴部の形状を表1に示すように変えたこと以外は、実施例1と同様にして穴あけ加工(切削加工)を行った。なお比較例1~3及び8~10は、穴部の形状が直線部を有しない円形であり、その円形の曲率半径を表1における穴部4隅の曲率半径の欄に示す。結果を表1に示す。
穴あけ加工を行った偏光板を、粘着剤層を介して無アルカリガラス板に貼着した。その後、偏光板に対して、低温-40℃での30分間の保持と、高温85℃での30分間の保持とを1サイクルとする、300サイクルのヒートショック試験を行った。試験後に偏光板を取り出し、顕微鏡で穴部周囲のクラックの大きさを測定した。表中、クラックのサイズが0.0mmとなっているものは、試験後にクラックが観察されなかったことを意味する。
積層フィルム1の表面保護フィルムを剥離した。剥離フィルム(離型処理したポリエチレンテレフタレートフィルム:厚み38μm)上にアクリル系粘着剤(製造元:リンテック(株))を塗工し、粘着剤層を形成した。表面保護フィルムを剥離して露出した面に、粘着剤層を貼り合わせ、積層フィルム3を作製した。
積層フィルム3の偏光素子1を偏光素子2に変更した以外は同様にして、積層フィルム4を作製した。
上記で作製した積層フィルム3及び4をそれぞれ、40mm×40mmの大きさに裁断した。両面の剥離フィルムを剥がし、粘着剤層それぞれの表面を無アルカリガラス〔商品名“EAGLE XG”、コーニング社製〕に貼合することによって、評価サンプルを作製した。なお、これらのサンプルを作製する時、ガラス板貼合前に偏光素子の含水率を調整するために、温度20℃相対湿度40%の環境下で光学積層体を72時間保管した。すべてのサンプルで、保管66時間、69時間、72時間経過時の質量を測定し、変化がないことから、偏光素子を含む各層について、温度20℃相対湿度40%の平衡含水率に達しているとみなした。
Claims (4)
- ポリビニルアルコール系樹脂層に二色性色素を吸着配向させてなる偏光素子と、
透明保護フィルムと、
を接着剤層を介して貼合する工程
を含む偏光板の製造方法であって、
前記ポリビニルアルコール系樹脂層を、ホウ素吸着率が5.70質量%以上であるポリビニルアルコール樹脂から形成し、
前記偏光素子は、ホウ素の含有率が4.0質量%以上8.0質量%以下であり、
前記偏光板は、平面視における面内に、少なくとも1つの穴部を有し、
前記穴部の形状が下記の条件(1a)及び(1b)の両方を満たす、偏光板の製造方法。
(1a)前記穴部の形状は、前記偏光素子の透過軸に略平行な直線部を2つ有し、前記偏光素子の透過軸に略平行な直線部の長さは10mm以下である。
(1b)前記穴部の形状は曲線部を少なくとも2つ有し、前記曲線部の曲率半径は0.5mm以上11mm未満である。 - 前記穴部の形状が下記の条件(1c)をさらに満たす、請求項1に記載の偏光板の製造方法。
(1c)前記偏光素子の吸収軸に略平行な直線部をさらに2つ有する。 - 前記偏光板の平面視における形状は方形状であり、対角の長さが6インチ以上である、請求項1又は2に記載の偏光板の製造方法。
- 偏光板を備える画像表示装置の製造方法であって、
前記偏光板を、請求項1~3のいずれか1項に記載の偏光板の製造方法により製造する、画像表示装置の製造方法。
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