JP7575730B2 - 視覚シーン再構成装置、視覚シーン再構成方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
(7)、(8)によれば、照明条件の影響を受けず、人体に影響を及ぼさない視覚シーン再構成方法を提供することができる。
(9)、(10)によれば、照明条件の影響を受けず、人体に影響を及ぼさないプログラムを提供することができる。
実施形態では、可聴音を用いたエコロケーションを用いたシーン再構成(EchoLocation-based Scene Reconstruction: ELSR)のフレームワークによって、視覚シーンの再現を行う。なお、エコロケーションとは、反響定位である。
図1は、本実施形態に係る視覚シーン再現システムの構成例を示す図である。図1のように、視覚シーン再現システム1は、例えば、第1収音装置2(取得部、第1取得部)、第2収音装置3(取得部、第2取得部)、撮影装置4、視覚シーン再構成装置5、および表示装置6を備える。
視覚シーン再構成装置5は、取得部51、音響特徴量抽出部52(特徴量生成部)、視覚シーン再構成部53(再構成部)、および出力部54を備える。
音響特徴量抽出部52は、STFT部521、および抽出部522を備える。
視覚シーン再構成部53は、生成器531、および識別器532を備える。
識別器532は、正解画像と再構成画像とを比較して、正解であるか不正解であるかを識別する。
視覚シーン再構成部53は、生成モデル531と識別モデル532を用いて学習する。学習アルゴリズムは、例えばpix2pixである。なお、pix2pixは、条件付きGANと呼ばれるタイプのGANである(例えば参考文献2参照)。
参考文献2;P. Isola et al., “Image-to-image translation with conditional adversarial networks”, in CVPR, 2017 IEEE Conference on, 2017
次に、視覚シーン再構成装置の処理例を説明する。
図2は、本実施形態に係る視覚シーン再構成装置のアーキテクチャを示す図である。なお、図2の例では、スピーカー(g11)から発した音響信号(直接音)を第1収音装置2で収音し、反射音を第2収音装置3(g12)で収音する例である。
音響特徴量抽出部52(g21)では、三角関数と周波数領域の相互相関を用いることで音響の特徴を抽出し、ネットワーク(生成器531(g42))への入力を作成する。
x(t)のm番目のフレームとk番目の周波数ビンにおける短時間フーリエ変換(STFT)で得られるスペクトルX(m,k)は、窓関数w(t)を用いて次式(1)で表される。
図2のように、本実施形態では、スピーカーからの送信波(直接波)と、障害物で反射した受信波(反射波)に対応する2種類の音響信号xsとxrを利用する。
そして、音響特徴量抽出部52(g21)のSTFT部521(g22)は、xs(t)、xr(t)に対してSTFTを行うことで、m番目のフレームとk番目の周波数ビンにおける複素スペクトルXs(m,k)、Xr(m,k)を算出する。以下の説明では、便宜上、Xs(m,k)、Xr(m,k)の行列表現として次式(2)を用いる。
すなわち、本実施形態では、GCC-PHATをベースとして、送受信信号を周波数領域で相互相関を計算することで、一次元の距離推定を行う。そして、本実施形態では、式(3)の複素スペクトロフラムを学習モデルの入力とする。
また、視覚シーン再構成部53は、C3DCとI3Dのマッピングを学習している(次式(9))。
生成器531は、式(10)を最小化する。識別器532は、それを最大化しようとする。学習過程は、次式(11)で定義されたG(筆記体)*を推定する。
次に、pix2pixの仕組みについて概要を説明する。
本実施形態では、深度画像の生成に敵対的生成ネットワーク(GAN)を使用した。そして、本実施形態では、2つのネットワークを交互に競わせながら学習させるようにした。2つのネットワークとは、上述した生成器531(Generator)が備える生成モデルと、識別器532(Discriminator)が備える識別モデルである。また、上述したように、学習アルゴリズムとして、例えばpix2pixを用いた。
また、撮影装置4が撮影した画像g121と、音響特徴量の特徴量画像g101とを本物のペアg120とする。
次に、処理手順例を説明する。
図5は、本実施形態に係る視覚シーン再構成装置が行う処理のフローチャートである。
なお、図5に示した処理手順は一例であり、これに限らない。
図6は、本実施形態に係る視覚シーン再構成装置の学習時のフローチャートである。
次に、視覚シーン再構成装置5を用いて、評価を行った例を図7~図9を参照しつつ説明する。
評価は、図7に示す第1状態の部屋(画像g200)と、第2状態の部屋(画像g210)で行った。図7は、評価を行った部屋の状態を示す図である。それぞれの部屋に、収音装置、スピーカー(g201)を設置して、スピーカーの向きを変えて複数の場所で収音を行った後、同じ場所で深度画像を撮影装置で撮影した。図7のように、第2状態の部屋は、部屋にある物体が第1状態の部屋より多い。
評価では、スピーカーから1000(Hz)から5000(Hz)へ線形に周波数が変化するチャープ信号を2秒間発して収音を行った。また、録音の際には、ホワイトノイズを意図的に加えてSN比を20(dB)にすることで、日常的な室内環境のノイズレベルを再現した。
また、パッシブセンシングの可能性を検討するために、評価では、音響特徴量C3DとC2Dを選択した。この2つは、送信音(直接音)を使わずに反射音の情報のみ利用する。反射音だけでシーンがよく再現される場合は、パッシブセンシングでシーンの再現が可能となり、スピーカーは不要となる可能性がある。
I.再構成された画像の品質の定性的な評価。
II.1,080個のテストデータについて、再構成画像と正解画像の間のピクセルベースの平均絶対誤差を計算することによる再構成誤差。
III.距離の変化に伴う再構成誤差とデータ数の関係。
また、すべての評価における学習では、エポック数を300、バッチサイズを8とした。学習率は、最初の150エポックで0.0002とし、その後線形に減衰させた(301番目のエポックで0とした)。
画像g500は、撮影装置で撮影したRGB画像である。画像g510は、撮影装置で撮影した深度画像である。画像g520は、入力に音響特徴量C3DCを用いて再構成した画像である(実施形態の手法)。画像g530は、入力に音響特徴量C2DCを用いて再構成した画像である(比較例)。画像g540は、入力に音響特徴量C3Dを用いて再構成した画像である(比較例)。画像g550は、入力に音響特徴量C2Dを用いて再構成した画像である(比較例)。
図12のように、本実施形態の手法による音響特徴量C3DCを用いて学習した場合は、正解画像に近い画像を得ることができた。
一方で、音響特徴量C2DCやC2Dのように位相情報を直接用いて学習した場合は、大幅な性能低下が見られ、視覚的なシーンを再構成することが困難であった。また、反射信号のみを用いた場合には、大幅な性能低下が見られた。
音響特徴量C3DC、C2DCと、C3D、C2Dとを比較すると、相互相関の導入したC2DCとC2DCは、再構成誤差が大幅に減少している。
また、cosとsinの特徴量を利用したものが、再構成性能が大幅に向上している。そして、実施形態の手法のように提案した入力を音響特徴量C3DCとした場合は、4種類の中で最も高い性能が得られた。
従来技術では、RGBまたは深度センサのいずれかまたはカメラとLIDARの両方を用いている。これらのセンサは、通常、正確な情報を生成できるが、カメラは照明条件の変化に敏感であるため、暗い場所での使用が難しく、透明な素材を検出するのが困難である。さらに、従来技術では、プライバシーの問題が発生する可能性がある。LIDARでは、複数のLIDARによって引き起こされる信号干渉によってパフォーマンスが低下し、デバイスが破損する場合があるという別の問題がある。また、LIDARから放射されるレーザーは、人が多い場所で使用すると危険な場合がある。
本実施形態によれば、送信信号と受信信号を周波数領域で相互相関させ、位相を適切に表現することで、シーン復元性能が大幅に向上させることができた。
Claims (9)
- 送信波を送信するスピーカーと、
前記スピーカーからの前記送信波に対応する直接音と、前記送信波が障害物で反射した反射波に対応する反射音それぞれを分離して取得する取得部と、
前記直接音と前記反射音について、短時間フーリエ変換を行い、m番目のフレームとk番目の周波数ビンにおける複素スペクトルX s (m,k)とX r (m,k)を算出し、前記複素スペクトルX s (m,k)と前記複素スペクトルX r (m,k)の相互相関を行い、振幅情報と位相情報を有する音響特徴量を生成する特徴量生成部と、
音響特徴量を入力とし、深度画像を出力として学習した学習モデルを用いて、生成された前記音響特徴量を入力して深度画像を出力させることで視覚シーンを再構成する再構成部と、
を備える視覚シーン再構成装置。 - 送信波を送信するスピーカーと、
前記スピーカーからの前記送信波に対応する直接音を取得する第1取得部と、
前記送信波が障害物で反射した反射波に対応する反射音を取得する第2取得部と、
前記直接音と前記反射音について、短時間フーリエ変換を行い、m番目のフレームとk番目の周波数ビンにおける複素スペクトルX s (m,k)とX r (m,k)を算出し、前記複素スペクトルX s (m,k)と前記複素スペクトルX r (m,k)の相互相関を行い、振幅情報と位相情報を有する音響特徴量を生成する特徴量生成部と、
音響特徴量を入力とし、深度画像を出力として学習した学習モデルを用いて、生成された前記音響特徴量を入力して深度画像を出力させることで視覚シーンを再構成する再構成部と、
を備える視覚シーン再構成装置。 - 前記特徴量生成部は、前記位相情報を、三角関数を用いてsinとcosに分けて使用し、
前記音響特徴量は、前記振幅情報と、前記sinの位相情報と、前記cosの位相情報とを備える、
請求項2に記載の視覚シーン再構成装置。 - 前記学習モデルは、敵対的生成ネットワーク(GAN;Generative Adversarial Network)を使用したニューラルネットワークである、
請求項2または請求項3に記載の視覚シーン再構成装置。 - 少なくとも深度情報を有する教師画像を撮影する撮影装置と、
前記教師画像と、前記深度画像とを比較して、正解であるか否かを識別する識別器と、を更に備え、
前記再構成部は、学習時に、前記教師画像と前記音響特徴量との組と、前記深度画像と前記音響特徴量との組と、の間のマッピング学習を行う、
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の視覚シーン再構成装置。 - 取得部が、スピーカーからの送信波に対応する直接音と、前記送信波が障害物で反射した反射波に対応する反射音それぞれを分離して取得し、
特徴量生成部が、前記直接音と前記反射音について、短時間フーリエ変換を行い、m番目のフレームとk番目の周波数ビンにおける複素スペクトルX s (m,k)とX r (m,k)を算出し、前記複素スペクトルX s (m,k)と前記複素スペクトルX r (m,k)の相互相関を行い、振幅情報と位相情報を有する音響特徴量を生成し、
再構成部が、音響特徴量を入力とし、深度画像を出力として学習した学習モデルを用いて、生成された前記音響特徴量を入力して深度画像を出力させることで視覚シーンを再構成する、
視覚シーン再構成方法。 - 第1取得部が、スピーカーからの送信波に対応する直接音を取得し、
第2取得部が、前記送信波が障害物で反射した反射波に対応する反射音を取得し、
特徴量生成部が、前記直接音と前記反射音について、短時間フーリエ変換を行い、m番目のフレームとk番目の周波数ビンにおける複素スペクトルX s (m,k)とX r (m,k)を算出し、前記複素スペクトルX s (m,k)と前記複素スペクトルX r (m,k)の相互相関を行い、振幅情報と位相情報を有する音響特徴量を生成し、
再構成部が、音響特徴量を入力とし、深度画像を出力として学習した学習モデルを用いて、生成された前記音響特徴量を入力して深度画像を出力させることで視覚シーンを再構成する、
視覚シーン再構成方法。 - コンピュータに、
スピーカーからの送信波に対応する直接音と、前記送信波が障害物で反射した反射波に対応する反射音それぞれを分離して取得させ、
前記直接音と前記反射音について、短時間フーリエ変換を行い、m番目のフレームとk番目の周波数ビンにおける複素スペクトルX s (m,k)とX r (m,k)を算出し、前記複素スペクトルX s (m,k)と前記複素スペクトルX r (m,k)の相互相関を行い、振幅情報と位相情報を有する音響特徴量を生成させ、
音響特徴量を入力とし、深度画像を出力として学習した学習モデルを用いて、生成された前記音響特徴量を入力して深度画像を出力させることで視覚シーンを再構成させる、
プログラム。 - コンピュータに、
スピーカーからの送信波に対応する直接音を取得させ、
前記送信波が障害物で反射した反射波に対応する反射音を取得させ、
前記直接音と前記反射音について、短時間フーリエ変換を行い、m番目のフレームとk番目の周波数ビンにおける複素スペクトルX s (m,k)とX r (m,k)を算出し、前記複素スペクトルX s (m,k)と前記複素スペクトルX r (m,k)の相互相関を行い、振幅情報と位相情報を有する音響特徴量を生成させ、
音響特徴量を入力とし、深度画像を出力として学習した学習モデルを用いて、生成された前記音響特徴量を入力して深度画像を出力させることで視覚シーンを再構成させる、
プログラム。
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