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JP7576158B2 - 波面収差導出方法 - Google Patents
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JP7576158B2 - 波面収差導出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、波面収差導出方法、機械学習モデルの生成方法、レンズ光学系の製造方法、波面収差導出装置、及び波面収差導出プログラムに関する。
特許文献1には、レンズ光学系の性能値としてCTF(Contrast Transfer Function:コントラスト伝達関数)を求め、この性能値をニューラルネットワークに入力し、ニューラルネットワークによって、レンズ光学系に含まれる被調整レンズの移動調整量を求める方法が記載されている。
特許文献2には、ターゲット候補とデバイス設計との間のパターン配置誤差のゼルニケ感度の関係に関してターゲット設計を分析し、最適化する方法が記載されている。
特許文献3には、光源を含む照明系、試料収納用試料ホルダ、結像光学系および少なくとも1つのドット分解検出装置を主要構成群とする光学的結像系の結像品質を決定する方法が記載されている。
特許文献4には、被検眼に投影された測定用パターンの反射光の撮像画像を取得する画像取得部と、画像取得部により取得された撮像画像内から反射光に基づくリング像を検出するリング像検出部と、リング像検出部により検出されたリング像に基づき、リング像の歪みを発生させる被検眼の特定の高次収差を検出する高次収差検出部と、を備える画像解析装置が記載されている。
特許文献5には、少なくとも4次Zernike波面収差を表す患者の目の診断測定データをセンサによって獲得するステップと、収差のある波面を説明する波面データに2次のみの多項式を当てはめるステップと、2次多項式当てはめから顕性屈折値を計算するステップとを含む、患者の目の屈折値を客観的に獲得するための方法が記載されている。
特許文献6には、干渉計で計測した干渉縞画像から波面収差を計算する方法が記載されている。
特許文献7には、被検光学系を透過した透過光の透過波面を計測するステップと、上記透過光の透過波面に基づいて上記被検光学系の波面収差の各収差成分を取得するステップと、上記被検光学系の光学素子を位置ずれさせた際に変化する上記波面収差の各収差成分の敏感度を取得するステップと、上記被検光学系の結像性能に関する評価値と上記波面収差の各収差成分の相関を高めるための係数情報を取得するステップと、上記波面収差の各収差成分と上記各収差成分の敏感度と上記係数情報を用いて上記被検光学系の光学素子の位置ずれ量を求めるステップとを含むことを特徴とする計測方法が記載されている。
日本国特開2008-170981号公報 日本国特表2018-514807号公報 日本国特表2006-527353号公報 日本国特開2020-081450号公報 日本国特表2004-528130号公報 日本国特開平6-235619号公報 日本国特開2019-191121号公報
波面収差の計測には一般的に多くの機器や時間を要するため、その計測作業は容易ではない。上記のいずれの従来技術も、波面収差を簡易に導出する方法は記載されていない。
本発明の目的は、波面収差を簡易に導出可能な波面収差導出方法提供することにある。
本発明の一態様の波面収差導出方法は、レンズ光学系の波面収差を導出する波面収差導出方法であって、上記レンズ光学系の解像性能情報を取得する第1ステップと、上記解像性能情報を機械学習モデルに入力して、上記レンズ光学系の波面収差を上記機械学習モデルから得る第2ステップと、を備えるものである。
本発明の一態様の機械学習モデルの生成方法は、レンズ光学系の光学要素に複数パターンの想定誤差を付与して得られる複数の仮想光学系の解像性能情報の第1シミュレーション結果を取得し、上記複数の仮想光学系の波面収差の第2シミュレーション結果を取得し、上記第1シミュレーション結果と上記第2シミュレーション結果とから、解像性能情報と波面収差との対応関係を機械学習して機械学習モデルを生成する機械学習モデルのものである。
本発明の一態様のレンズ光学系の製造方法は、被調整光学要素を含む複数の光学要素を有するレンズ光学系の製造方法であって、上記レンズ光学系の解像性能情報を取得するステップと、上記解像性能情報を機械学習モデルに入力して、上記レンズ光学系の波面収差を上記機械学習モデルから得るステップと、上記波面収差に基づいて上記被調整光学要素の位置を設定するステップと、を備えるレンズ光学系のものである。
本発明の一態様の波面収差導出装置は、レンズ光学系の波面収差を導出する波面収差導出装置であって、上記レンズ光学系の解像性能情報を取得し、上記解像性能情報を機械学習モデルに入力して、上記レンズ光学系の波面収差を上記機械学習モデルから得るプロセッサを備えるものである。
本発明の一態様の波面収差導出プログラムは、レンズ光学系の波面収差を導出する波面収差導出プログラムであって、上記レンズ光学系の解像性能情報を取得する第1ステップと、上記解像性能情報を機械学習モデルに入力して、上記レンズ光学系の波面収差を上記機械学習モデルから得る第2ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
本発明によれば、波面収差を簡易に導出することができる。
本発明の波面収差導出装置の一実施形態であるコンピュータ5を利用して製造されるレンズ装置1の一例を示す模式図である。 レンズ装置1の製造システムに組み込まれる位置調整システム100の概略構成を示す模式図である。 図2に示す解像度チャート2をレンズ装置1側から光軸方向Zに見た模式図である。 図2に示すプロセッサ51によって取得される情報の例を示す模式図である。 図4に示すMTFデータ群Gpx1の一例を示す模式図である。 機械学習モデル52の生成に用いられる教師データの一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の波面収差導出装置の一実施形態であるコンピュータ5を利用して製造されるレンズ装置1の一例を示す模式図である。レンズ装置1は、デジタルカメラ等の撮像装置又はプロジェクタ等の投影装置等に利用されるものであり、レンズ光学系を構成する。以下では、レンズ装置1が撮像装置に利用されるものとして説明する。
レンズ装置1は、レンズ鏡筒10内に設けられた複数の光学要素(図1の例では、第一レンズ11、第二レンズ12、第三レンズ13、及び第四レンズ14の4つの光学要素)を備える。第一レンズ11、第二レンズ12、第三レンズ13、及び第四レンズ14は、レンズ装置1の光軸Kに沿って被写体側からこの順番にて配置されている。光軸Kの延びる方向を光軸方向Zという。第二レンズ12は、被調整光学要素を構成する。
第一レンズ11、第二レンズ12、第三レンズ13、及び第四レンズ14のうち、例えば第四レンズ14はフォーカスレンズである。第四レンズ14が光軸方向Zに移動することで、レンズ装置1による被写体の結像位置を変えることができる。
レンズ装置1は、例えば次のようにして製造される。レンズ鏡筒10内に、設計値にしたがって、第一レンズ11、第二レンズ12、第三レンズ13、及び第四レンズ14を配置し、第一レンズ11と第三レンズ13と第四レンズ14をレンズ鏡筒10に固定する。第二レンズ12は、位置の調整(光軸の傾き及び光軸方向の位置を含む調整)ができるようレンズ鏡筒10に仮固定される。第一レンズ11と第三レンズ13と第四レンズ14がレンズ鏡筒10に固定され、第二レンズ12がレンズ鏡筒10に仮固定された状態のレンズ装置1を、以下では調整前のレンズ装置1ともいう。
調整前のレンズ装置1が完成すると、被写体(後述の解像度チャート2)を、調整前のレンズ装置1を通して、後述の撮像素子3によって撮像する。具体的には、第四レンズ14を光軸方向Zに所定の範囲にて移動させながら、各移動位置において撮像素子3によって解像度チャート2を撮像する。これにより、調整前のレンズ装置1によって結像される解像度チャート2の結像位置と、撮像素子3の受光面との距離(換言するとデフォーカス量)を複数の値に変化させた状態で、解像度チャート2の撮像画像が複数得られる。この複数の撮像画像と、後述の機械学習モデル52とに基づいて、調整前のレンズ装置1の波面収差を導出する。その後、導出した波面収差が所望の状態となるように、仮固定された第二レンズ12の位置を設定し、設定された位置となるように第二レンズ12の調整を行う。この調整の終了後、第二レンズ12がレンズ鏡筒10に本固定されて、レンズ装置1が完成される。
図2は、レンズ装置1の製造システムに組み込まれる位置調整システム100の概略構成を示す模式図である。位置調整システム100は、解像度チャート2と、調整前のレンズ装置1と、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子3と、レンズ装置1に含まれるフォーカスレンズ(第四レンズ14)を駆動するフォーカス駆動装置4と、波面収差導出装置を構成するコンピュータ5と、調整前のレンズ装置1に含まれる第二レンズ12の位置の調整を行う調整装置6と、を備える。
図3は、図2に示す解像度チャート2をレンズ装置1側から光軸方向Zに見た図である。解像度チャート2は、光軸方向Zに垂直な矩形平面であり、方向Xが撮像素子3の受光面の長手方向と一致しており、方向Xに垂直な方向Yが撮像素子3の受光面の短手方向と一致している。方向X及び方向Yは光軸方向Zに垂直となっている。
解像度チャート2には、調整前のレンズ装置1の光軸Kと交わる中心部分に、第一パターン21が形成されている。第一パターン21は、図3中に拡大図を示しているように、方向Yに延びる複数の線が方向Xに配列されたパターンPY1と、方向Xに延びる複数の線が方向Yに配列されたパターンPX1と、を含む。
解像度チャート2には、調整前のレンズ装置1の光軸Kと交わる点を中心とした仮想円24の円周上の所定の位置に第二パターン22が形成されている。仮想円24の円周上には第二パターン22が複数形成されていてもよい。第二パターン22は、図3中に拡大図を示しているように、方向Yに延びる複数の線が方向Xに配列されたパターンPY2と、方向Xに延びる複数の線が方向Yに配列されたパターンPX2と、を含む。
本明細書においては、解像度チャート2を撮像素子3によって撮像して得られる撮像画像において、光軸Kと交わる中心位置を基準の像高とし、この中心位置を中心とした円の円周上の位置を、この円の半径に応じた値の像高として定義する。したがって、図3に示す解像度チャート2の撮像画像における仮想円24の円周上にある第二パターン22と、仮想円24の中心にある第一パターン21とは、異なる像高のパターンと言うことができる。
調整前のレンズ装置1は、解像度チャート2と撮像素子3の間に配置される。撮像素子3とフォーカス駆動装置4は、例えば、レンズ装置1が装着可能な検査用のデジタルカメラ本体に内蔵されるものであり、このデジタルカメラ本体とコンピュータ5とが接続される。
コンピュータ5は、プロセッサ51と、機械学習モデル52と、図示省略のRAM(Ramdom Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリと、を含む。機械学習モデル52は、例えば上記のROMに記憶されている。機械学習モデル52は、コンピュータ5の外部に設けられた外部機器に記憶されていてもよく、この場合には、プロセッサ51は、この外部機器にアクセス可能に構成される。
プロセッサ51は、プログラムを実行して各種処理を行う汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等である。プロセッサ51の構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
プロセッサ51は、ROMに記憶された波面収差導出プログラムを実行することにより、調整前のレンズ装置1の波面収差を導出可能である。波面収差の導出手順は次の通りである。
まず、プロセッサ51は、デジタルカメラ本体を制御して、第四レンズ14を光軸方向Zの複数の位置に移動させ、第四レンズ14が各位置にある状態(換言すると、調整前のレンズ装置1による解像度チャート2の結像位置と撮像素子3との相対位置が複数の値のそれぞれにある状態)にて、解像度チャート2を、調整前のレンズ装置1を通して撮像素子3に撮像させる。
なお、図2では、第四レンズ14を光軸方向Zに移動させることで、調整前のレンズ装置1による結像位置と撮像素子3との相対位置を変える構成としたが、これに限らない。例えば、調整前のレンズ装置1の第四レンズ14を予め決められた位置に固定し、解像度チャート2の位置を固定し、撮像素子3を光軸方向Zに移動させることでも、調整前のレンズ装置1の結像位置と撮像素子3との相対位置を変えることは可能である。また、調整前のレンズ装置1の第四レンズ14を予め決められた位置に固定し、撮像素子3の位置を固定し、解像度チャート2を光軸方向Zに移動させることでも、調整前のレンズ装置1の結像位置と撮像素子3との相対位置を変えることは可能である。
プロセッサ51は、第四レンズ14が各位置にある状態にて撮像素子3によって撮像された解像度チャート2の撮像画像(以下、撮像画像群と記載する)をデジタルカメラ本体から取得すると、この撮像画像群と、機械学習モデル52とに基づいて、調整前のレンズ装置1の波面収差を導出する。
具体的には、プロセッサ51は、撮像画像群を構成する各撮像画像に含まれるパターンPX1の画像から、パターンPX1に対応するレンズ装置1の解像性能値であるMTF(Modulation Transfer Function)値を導出する。MTF値は、評価対象となるパターンの持つコントラストをどの程度忠実に再現できるかを空間周波数特性として表現したものである。ここで導出されるパターンPX1に対応したMTF値の集合をMTFデータ群Gpx1と記載する。
また、プロセッサ51は、撮像画像群を構成する各撮像画像に含まれるパターンPY1の画像から、パターンPY1に対応するMTF値を導出する。ここで導出されるパターンPY1に対応したMTF値の集合をMTFデータ群Gpy1と記載する。
また、プロセッサ51は、撮像画像群を構成する各撮像画像に含まれるパターンPX2の画像から、パターンPX2に対応するMTF値を導出する。ここで導出されるパターンPX2に対応したMTF値の集合をMTFデータ群Gpx2と記載する。
また、プロセッサ51は、撮像画像群を構成する各撮像画像に含まれるパターンPY2の画像から、パターンPY2に対応するMTF値を導出する。ここで導出されるパターンPY2に対応したMTF値の集合をMTFデータ群Gpy2と記載する。
更に、プロセッサ51は、MTFデータ群Gpx1、MTFデータ群Gpy1、MTFデータ群Gpx2、及びMTFデータ群Gpy2のそれぞれの特徴量を導出する。MTFデータ群Gpx1、MTFデータ群Gpy1、MTFデータ群Gpx2、及びMTFデータ群Gpy2は、それぞれ、調整前のレンズ装置1の解像性能値の集合である。特徴量は、この集合に基づいて導出されるレンズ装置1の解像性能を示した解像性能情報である。撮像画像群に基づいて取得される情報をまとめたものを図4に示す。
なお、パターンPX1、パターンPY1、パターンPX2、及びパターンPY2の各々の空間周波数は同じであるが、パターンPX1、パターンPY1、パターンPX2、及びパターンPY2のそれぞれを、空間周波数の高い高周波パターンと空間周波数の低い低周波パターンの2つに分けてもよい。この場合には、撮像画像群に基づいて、MTFデータ群Gpx1、MTFデータ群Gpy1、MTFデータ群Gpx2、及びMTFデータ群Gpy2のセットが、高周波パターンと低周波パターンの2パターン分生成されることになる。つまり、撮像画像群に基づいて、特徴量が8パターン生成されることになる。
以下、MTFデータ群Gpx1、MTFデータ群Gpy1、MTFデータ群Gpx2、及びMTFデータ群Gpy2のそれぞれの特徴量の導出方法について、MTFデータ群Gpx1を例にして説明する。MTFデータ群Gpy1、MTFデータ群Gpx2、及びMTFデータ群Gpy2のそれぞれの特徴量の導出方法は、MTFデータ群Gpx1の特徴量の導出方法と同様であるため、説明を省略する。導出される特徴量には、第一特徴量と第二特徴量の2パターンが挙げられる。
図5は、MTFデータ群Gpx1の一例を示す図である。図5の横軸は、第四レンズ14の位置(フォーカスレンズ位置)、換言すると、調整前のレンズ装置1の結像位置と撮像素子3との相対位置を示している。図5の縦軸は、各フォーカスレンズ位置での撮像で得られたパターンPX1に対応するMTF値を示している。図5中の白い丸印がフォーカスレンズ位置に応じたMTF値を示す。
(第一特徴量の導出方法)
プロセッサ51は、MTFデータ群Gpx1の微分値により、MTFデータ群Gpx1の極大値と極小値を求める。図5には、微分値によって求められた極小値B1、極小値B2、極小値B3、及び極小値B4と極大値P1、極大値P2、及び極大値P3とが示されている。プロセッサ51は、極大値P1、極大値P2、及び極大値P3をMTFデータ群Gpx1の第一特徴量とする。
なお、微分によって導出された極小値B1、極小値B2、極小値B3、及び極小値B4によって、MTFデータ群Gpx1を第一グループ、第二グループ、及び第三グループに分けることができる。第一グループは、極小値B1に対応するフォーカスレンズ位置から極小値B2に対応するフォーカスレンズ位置までの各フォーカスレンズ位置に対応するMTF値からなるグループである。第二グループは、極小値B2に対応するフォーカスレンズ位置から極小値B3に対応するフォーカスレンズ位置までの各フォーカスレンズ位置に対応するMTF値からなるグループである。第三グループは、極小値B3に対応するフォーカスレンズ位置から極小値B4に対応するフォーカスレンズ位置までの各フォーカスレンズ位置に対応するMTF値からなるグループである。したがって、極大値P1は、第一グループの第一特徴量となり、極大値P2は、第二グループの第一特徴量となり、極大値P3は、第三グループの第一特徴量となる。
プロセッサ51は、第一グループ~第三グループの各グループに含まれるMTF値の平均値を算出して、これらを第一特徴量とする。プロセッサ51は、各グループをヒストグラムと見做して積分値を算出し、この積分値を半分に分けるMTF値を、各グループの平均値として導出してもよい。
プロセッサ51は、第一グループ~第三グループの各グループに含まれるMTF値の分散を算出して、これらを第一特徴量とする。
プロセッサ51は、第一グループ~第三グループの各グループの分散から各グループの標準偏差を算出して、これらを第一特徴量とする。
プロセッサ51は、第一グループ~第三グループの各グループの上記平均値及び上記標準偏差とモーメント母関数とから、各グループの歪度及び尖度を算出して、これらを第一特徴量とする。
モーメント母関数は、平均値と標準偏差の関数で表される統計量である。したがって、第一グループ~第三グループの各グループの平均値と標準偏差が得られれば、モーメント母関数を用いて、第一グループ~第三グループの各グループの歪度を示す3次モーメントと、第一グループ~第三グループの各グループの尖度を示す4次モーメントを計算可能である。以下に、モーメント母関数、3次モーメント、4次モーメントの式の一例を示す。E(X)は、変数X(MTF値)の期待値を示す。μは、Xの平均値を示す。σは、Xの標準偏差を示す。σの代わりに、標準偏差の二乗を用いてもよい。rは次数である。
モーメント母関数: α=E((X-μ)/σ)
3次モーメント : α=E((X-μ)/σ)
4次モーメント : α=E((X-μ)/σ)
(第二特徴量の導出方法)
プロセッサ51は、MTFデータ群Gpx1を、レンズ装置1の設計データに応じて決められた少なくとも1つの数(図1の例では3つ)のガウス関数で近似する。具体的には、プロセッサ51は、予め用意された各ガウス関数とMTFデータ群Gpx1との残差が最小となるように、各ガウス関数のパラメータを、レーベンバーグ・マルカート法などの最適化手法により決定する。図5には、決定されたパラメータを適用したガウス関数G1、ガウス関数G2、及びガウス関数G3の曲線が示されている。プロセッサ51は、ガウス関数G1の最大値及びその最大値をとるときのフォーカスレンズ位置と、ガウス関数G2の最大値及びその最大値をとるときのフォーカスレンズ位置と、ガウス関数G3の最大値及びその最大値をとるときのフォーカスレンズ位置を、それぞれ第二特徴量として導出する。
このガウス関数による近似により、MTFデータ群Gpx1は、ガウス関数G1で示される第四グループと、ガウス関数G2で示される第五グループと、ガウス関数G3で示される第六グループと、に近似される。
ガウス関数G1のパラメータには、第四グループに含まれるMTF値の平均値と標準偏差が含まれる。このため、プロセッサ51は、ガウス関数G1のパラメータに含まれる平均値及び標準偏差を第二特徴量とする。同様に、プロセッサ51は、ガウス関数G2のパラメータに含まれる平均値及び標準偏差を第二特徴量とし、ガウス関数G3のパラメータに含まれる平均値及び標準偏差を第二特徴量とする。これら各標準偏差を二乗することで、第四グループ~第六グループの各グループの分散を導出し、これらを第二特徴量としてもよい。
プロセッサ51は、第四グループ~第六グループの各グループの上記平均値及び上記標準偏差と上記のモーメント母関数とから、各グループの歪度及び尖度を算出して、これらを第二特徴量とする。
このように、図4に示したMTFデータ群Gpx1の特徴量Fpx1は、MTFデータ群Gpx1を構成する複数のグループのそれぞれの、極大値(又は最大値)、その極大値(又は最大値)に対応するフォーカスレンズ位置、平均値、分散、標準偏差、歪度、及び尖度からなる情報である。
また、図4に示したMTFデータ群Gpy1の特徴量Fpy1は、MTFデータ群Gpy1を構成する複数のグループのそれぞれの、極大値(又は最大値)、その極大値(又は最大値)に対応するフォーカスレンズ位置、平均値、分散、標準偏差、歪度、及び尖度からなる情報である。
また、図4に示したMTFデータ群Gpx2の特徴量Fpx2は、MTFデータ群Gpx2を構成する複数のグループのそれぞれの、極大値(又は最大値)、その極大値(又は最大値)に対応するフォーカスレンズ位置、平均値、分散、標準偏差、歪度、及び尖度からなる情報である。
また、図4に示したMTFデータ群Gpy2の特徴量Fpy2は、MTFデータ群Gpy2を構成する複数のグループのそれぞれの、極大値(又は最大値)、その極大値(又は最大値)に対応するフォーカスレンズ位置、平均値、分散、標準偏差、歪度、及び尖度からなる情報である。
機械学習モデル52は、シミュレーションによって得られる教師データを機械学習して生成されたモデルであり、図4に示される4パターン分の特徴量Fpx1、特徴量Fpy1、特徴量Fpx2、及び特徴量Fpy2からなる解像性能情報を入力として、調整前のレンズ装置1の波面収差を出力するものである。機械学習モデル52から出力される波面収差は、Zernike(ツェルニケ)多項式の係数であるが、波面収差の収差成分を表す情報であればよく、これに限定されるものではない。
プロセッサ51は、4パターン分の特徴量Fpx1、特徴量Fpy1、特徴量Fpx2、及び特徴量Fpy2を機械学習モデル52に入力し、これに応じて機械学習モデル52から出力される波面収差を取得すると、取得した波面収差が所望の条件を満たすような第二レンズ12の位置の調整量の情報を生成して調整装置6に送信する。プロセッサ51のROMには、調整前のレンズ装置1の波面収差と、第二レンズ12の位置の調整量の情報とを対応付けたデータがシミュレーションにより求められて予め記憶されている。したがって、プロセッサ51は、取得した波面収差に対応する第二レンズ12の位置の調整量の情報をROMから読み込み、その情報を調整装置6に送信する。
調整装置6は、プロセッサ51から受信した情報にしたがって、第二レンズ12の位置を設定し、調整を行う。なお、調整装置6の代わりに、作業員が、プロセッサ51から出力された第二レンズ12の位置の調整量の情報にしたがい、手作業やロボット操作等によって第二レンズ12の位置の調整を行ってもよい。なお、上記において、必ずしも全てのグループから特徴量の抽出を行う必要はない。
(機械学習モデル52の生成方法)
次に、機械学習モデル52の生成方法について説明する。
機械学習モデル52は、レンズ装置1の各光学要素に複数パターンの想定誤差を付与して得られる複数の仮想レンズ装置の解像性能情報(図4に示される4パターン分の特徴量Fpx1、特徴量Fpy1、特徴量Fpx2、及び特徴量Fpy2)のシミュレーション結果と、上記複数の仮想レンズ装置の波面収差のシミュレーション結果とに基づき、解像性能情報と波面収差との対応関係が学習されているものである。機械学習モデル52は、ニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワーク、ガウス過程回帰、サポートベクターマシン、及び重回帰等のうちの少なくとも1つから構成される。
図6は、機械学習に用いられる教師データの一例を示す図である。図6には、レンズ装置1と同じ構成のn個(nは2以上の自然数)の仮想レンズ装置A1、A2、A3、A4、A5、・・・、Anの誤差付き設計データが示されている。仮想レンズ装置A1、A2、A3、A4、A5、・・・、Anは、それぞれ、仮想光学系を構成する。
誤差付き設計データは、レンズ装置1の第一レンズ11、第二レンズ12、第三レンズ13、及び第四レンズ14の各々の設計値(形状、屈折率等)と、第一レンズ11、第二レンズ12、第三レンズ13、及び第四レンズ14の配置に関する設計値(光軸方向Zの配置間隔等)とに、ランダムな誤差を付与したデータである。
仮想レンズ装置A1~Anの各々に付与される誤差は、第一レンズ11、第二レンズ12、第三レンズ13、及び第四レンズ14の組立誤差、第一レンズ11、第二レンズ12、第三レンズ13、及び第四レンズ14の各々の製造誤差等の各種誤差の数倍の範囲の誤差を、例えばモンテカルロシミュレーションによってランダムに付与したものとなっている。
n個の誤差付き設計データの各々には、シミュレーション結果が対応付けられている。シミュレーション結果のうちの特徴量は、第1シミュレーション結果を構成しており、これに対応する仮想レンズ装置Ak(kは1~nのいずれか)を図2のシステムに適用した場合に得られる4パターン分のMTFデータ群の特徴量(第一特徴量又は第二特徴量)のシミュレーション結果である。シミュレーション結果のうちの波面収差は、第2シミュレーション結果を構成しており、これに対応する仮想レンズ装置Ak(kは1~nのいずれか)の波面収差(ツェルニケ多項式の係数)のシミュレーション結果である。このように、図6に示した各シミュレーション結果を取得して教師データとし、この教師データを機械学習させることで、機械学習モデル52が生成される。
以上のように、プロセッサ51は、レンズ装置1の結像位置と撮像素子3の位置との距離を変えて得られる複数の解像性能情報と機械学習モデル52とに基づいて、レンズ装置1の波面収差を導出する。波面収差の導出には、撮像画像群を得るためのハードウエアが少なくともあればよい。このため、波面収差の導出を簡易且つ低コストにて行うことができる。
また、機械学習モデル52は、図4に示される4パターン分の特徴量Fpx1、特徴量Fpy1、特徴量Fpx2、及び特徴量Fpy2からなる解像性能情報を入力として、調整前のレンズ装置1の波面収差を出力するものである。このように、機械学習モデル52を、異なる像高及び異なる種別のパターンの画像から求まる複数の解像性能情報を入力として波面収差を出力するモデルとすることで、機械学習モデル52による波面収差の予測精度を高めることができる。
また、解像度チャート2の1つのパターンに対応する解像性能情報(特徴量)として、MTFデータ群の特徴を示す極大値(又は最大値)、極大値(又は最大値)に対応するフォーカスレンズ位置、平均値、分散、標準偏差、歪度、及び尖度が用いられている。このように、多数の情報によって示されるMTFデータ群の特徴と波面収差との関係が学習されることで、機械学習モデル52による波面収差の予測精度を高めることができる。
なお、機械学習モデル52に入力する特徴量(教師データとして用いる特徴量)は、MTFデータ群の特徴を示す極大値(又は最大値)、極大値(又は最大値)に対応するフォーカスレンズ位置、平均値、分散、標準偏差、歪度、及び尖度のうちの少なくとも1つが含まれていれば、機械学習モデル52による波面収差の予測は可能である。
検証の結果、機械学習モデル52に入力する特徴量(教師データとして用いる特徴量)には、極大値(又は最大値)が少なくとも含まれていれば、機械学習モデル52による波面収差の予測精度を高められることが分かった。また、特徴量には、極大値(又は最大値)に対応するフォーカスレンズ位置、歪度、及び尖度が更に含まれていれば、機械学習モデル52による波面収差の予測精度を更に高められることが分かった。つまり、前述してきた第一特徴量又は第二特徴量において、平均値、分散、及び標準偏差を省略しても、機械学習モデル52による波面収差の予測精度への影響は小さい。
(変形例)
レンズ装置1は、光学要素としてレンズのみを有する構成としているが、レンズ装置1が有する光学要素には絞り、プリズム、ミラー等のレンズ以外のものが含まれていてもよい。また、レンズ装置1における被調整光学要素は1つではなく、複数であってもよい。
また、レンズ装置1を撮像装置に適用するものとして説明したが、レンズ装置1がプロジェクタに適用されるものであってもよい。この場合は、図2に示す位置調整システムにおいて、撮像素子3の位置に解像度チャート2を配置して、解像度チャート2を、レンズ装置1を介してスクリーンに投影し、スクリーンに投影された画像を、撮像素子3によって撮像することによって、撮像画像群を取得すればよい。また、レンズ装置1は、カメラ及びプロジェクタ以外の光学装置に用いられる光学系であってもよい。図2に示す位置調整システムは、組み立て中の光学系の光学要素の位置ずれ量の計測が必要な場合に適している。
また、プロセッサ51は、撮像画像を用いて解像性能値(MTF値)を取得しているが、撮像画像に限らず、他のセンサを用いて解像性能値を取得するようにしてもよい。
また、以上の説明では、解像性能値をMTF値としているが、MTF値に代えて、点像強度又は線像強度を用いることも可能である。
以上説明してきたように、本明細書には少なくとも以下の事項が開示されている。
(1)
レンズ光学系の波面収差を導出する波面収差導出方法であって、
上記レンズ光学系の解像性能情報を取得する第1ステップと、
上記解像性能情報を機械学習モデルに入力して、上記レンズ光学系の波面収差を上記機械学習モデルから得る第2ステップと、を備える波面収差導出方法。
(2)
(1)に記載の波面収差導出方法であって、
上記機械学習モデルは、ツェルニケ多項式の係数を上記波面収差の収差成分として出力するものである波面収差導出方法。
(3)
(1)又は(2)に記載の波面収差導出方法であって、
上記解像性能情報は、解像度、点像強度、又は線像強度を含む解像性能値に基づく情報である波面収差導出方法。
(4)
(1)から(3)のいずれかに記載の波面収差導出方法であって、
上記第1ステップは、
上記レンズ光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と上記レンズ光学系の結像位置との相対位置を複数の値に変えた状態にて上記撮像素子により被写体を撮像して得られる撮像画像に基づいて上記相対位置に応じた解像性能値を取得し、上記相対位置に応じた上記解像性能値に基づいて上記解像性能情報を取得する波面収差導出方法。
(5)
(4)に記載の波面収差導出方法であって、
上記第1ステップは、上記相対位置に応じた上記解像性能値を含むデータ群の特徴量を導出し、上記特徴量を上記解像性能情報として取得する波面収差導出方法。
(6)
(5)に記載の波面収差導出方法であって、
上記第1ステップは、上記データ群に含まれる複数のグループの上記特徴量を導出する波面収差導出方法。
(7)
(5)又は(6)に記載の波面収差導出方法であって、
上記第1ステップは、上記レンズ光学系を通して被写体を撮像する撮像素子により被写体を撮像して得られる撮像画像に基づいて、上記撮像画像の異なる像高に応じた上記解像性能値を取得し、上記撮像画像の異なる像高に応じた上記特徴量を導出する波面収差導出方法。
(8)
(5)から(7)のいずれかに記載の波面収差導出方法であって、
上記特徴量は、極大値、上記極大値に対応する上記相対位置、平均値、分散、標準偏差、歪度、及び尖度のうち少なくとも1つを含む波面収差導出方法。
(9)
(8)に記載の波面収差導出方法であって、
上記特徴量は、少なくとも上記極大値を含む波面収差導出方法。
(10)
(5)から(7)のいずれかに記載の波面収差導出方法であって、
上記第1ステップは、上記データ群を少なくとも1つのガウス関数で近似し、上記特徴量として、近似した上記ガウス関数の最大値、上記最大値に対応する上記相対位置、平均値、標準偏差、分散、歪度、及び尖度のうち少なくとも1つを導出する波面収差導出方法。
(11)
(10)に記載の波面収差導出方法であって、
上記特徴量は、少なくとも上記最大値を含む波面収差導出方法。
(12)
(8)から(11)のいずれかに記載の波面収差導出方法であって、
上記歪度と上記尖度を、上記平均値と、上記標準偏差と、モーメント母関数とを用いて導出する波面収差導出方法。
(13)
(1)から(12)のいずれかに記載の波面収差導出方法であって、
上記機械学習モデルは、
上記レンズ光学系の光学要素に複数パターンの想定誤差を付与して得られる複数の仮想光学系の解像性能情報のシミュレーション結果と、上記複数の仮想光学系の波面収差のシミュレーション結果とに基づき、解像性能情報と波面収差との対応関係が学習されているものである波面収差導出方法。
(14)
レンズ光学系の光学要素に複数パターンの想定誤差を付与して得られる複数の仮想光学系の解像性能情報の第1シミュレーション結果を取得し、
上記複数の仮想光学系の波面収差の第2シミュレーション結果を取得し、
上記第1シミュレーション結果と上記第2シミュレーション結果とから、解像性能情報と波面収差との対応関係を機械学習して機械学習モデルを生成する機械学習モデルの生成方法。
(15)
(14)に記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記波面収差は、ツェルニケ多項式の係数である機械学習モデルの生成方法。
(16)
(14)又は(15)に記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記解像性能情報は、解像度、点像強度、又は線像強度を含む解像性能値に基づく情報である機械学習モデルの生成方法。
(17)
(14)から(16)のいずれかに記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記解像性能情報は、上記仮想光学系の光軸方向に設定される撮像位置と上記仮想光学系の結像位置との相対位置が複数の値となる状態での上記相対位置に応じた解像性能値に基づく情報である機械学習モデルの生成方法。
(18)
(17)に記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記解像性能情報は、上記相対位置に応じた上記解像性能値を含むデータ群の特徴量である機械学習モデルの生成方法。
(19)
(18)に記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記解像性能情報は、上記データ群に含まれる複数のグループの上記特徴量である機械学習モデルの生成方法。
(20)
(18)又は(19)に記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記第1シミュレーション結果は、上記仮想光学系の光軸方向に設定される撮像位置における異なる像高に応じた上記解像性能値を含むデータ群の特徴量のシミュレーション結果である機械学習モデルの生成方法。
(21)
(18)から(20)のいずれかに記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記特徴量は、極大値、上記極大値に対応する上記相対位置、平均値、分散、標準偏差、歪度、及び尖度のうち少なくとも1つを含む機械学習モデルの生成方法。
(22)
(21)に記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記特徴量は、少なくとも上記極大値を含む機械学習モデルの生成方法。
(23)
(18)から(20)のいずれかに記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記特徴量は、上記データ群を少なくとも1つのガウス関数で近似したときの上記ガウス関数の最大値、上記最大値に対応する上記相対位置、平均値、標準偏差、分散、歪度、及び尖度のうち少なくとも1つを含む機械学習モデルの生成方法。
(24)
(23)に記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記特徴量は、少なくとも上記最大値を含む機械学習モデルの生成方法。
(25)
(21)から(24)のいずれかに記載の機械学習モデルの生成方法であって、
上記歪度と上記尖度は、上記平均値と、上記標準偏差と、モーメント母関数とを用いて導出される機械学習モデルの生成方法。
(26)
被調整光学要素を含む複数の光学要素を有するレンズ光学系の製造方法であって、
上記レンズ光学系の解像性能情報を取得するステップと、
上記解像性能情報を機械学習モデルに入力して、上記レンズ光学系の波面収差を上記機械学習モデルから得るステップと、
上記波面収差に基づいて上記被調整光学要素の位置を設定するステップと、を備えるレンズ光学系の製造方法。
(27)
レンズ光学系の波面収差を導出する波面収差導出装置であって、
上記レンズ光学系の解像性能情報を取得し、上記解像性能情報を機械学習モデルに入力して、上記レンズ光学系の波面収差を上記機械学習モデルから得るプロセッサを備える波面収差導出装置。
(28)
レンズ光学系の波面収差を導出する波面収差導出プログラムであって、
上記レンズ光学系の解像性能情報を取得する第1ステップと、
上記解像性能情報を機械学習モデルに入力して、上記レンズ光学系の波面収差を上記機械学習モデルから得る第2ステップと、をコンピュータに実行させる波面収差導出プログラム。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
なお、本出願は、2021年3月31日出願の日本特許出願(特願2021-061084)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
100 位置調整システム
1 レンズ装置
2 解像度チャート
21 第一パターン
22 第二パターン
24 仮想円
PX1、PY1、PX2、PY2 パターン
3 撮像素子
4 フォーカス駆動装置
5 コンピュータ
51 プロセッサ
52 機械学習モデル
6 調整装置
10 レンズ鏡筒
11 第一レンズ
12 第二レンズ
13 第三レンズ
14 第四レンズ(フォーカスレンズ)
K 光軸
Z 光軸方向
P1、P2、P3 極大値
B1、B2、B3 極小値
G1、G2、G3 ガウス関数

Claims (6)

  1. レンズ光学系の波面収差を導出する波面収差導出方法であって、
    前記レンズ光学系の解像性能情報を取得する第1ステップと、
    前記解像性能情報を機械学習モデルに入力して、前記レンズ光学系の波面収差を前記機械学習モデルから得る第2ステップと、
    を備え、
    前記第1ステップでは、
    解像度チャートに含まれる平行な複数の線が配列されたパターンを被写体とし、
    前記レンズ光学系を通して前記被写体を撮像する撮像素子の位置と前記レンズ光学系の結像位置との相対位置を種々に変えて、前記撮像素子により前記被写体を撮像し、
    得られた複数の撮像画像から前記相対位置に応じた解像性能値のデータ群を取得し、
    前記相対位置上に配列した前記データ群の極小値に基づいて前記データ群を複数のグループに分類して、前記グループの各々における特徴量を前記解像性能情報として導出し、
    前記第2ステップでは、得られた前記特徴量を前記機械学習モデルに入力して前記レンズ光学系の波面収差を得る波面収差導出方法。
  2. 請求項1に記載の波面収差導出方法であって、
    前記解像性能値としてMTF(Modulation Transfer Function)値を取得する、波面収差導出方法。
  3. 請求項1に記載の波面収差導出方法であって、
    前記機械学習モデルは、ツェルニケ多項式の係数を前記波面収差の収差成分として出力するものである波面収差導出方法。
  4. 請求項1に記載の波面収差導出方法であって、
    前記第1ステップでは、前記撮像画像の異なる像高に応じた前記解像性能値を取得し、前記撮像画像の異なる像高に応じた前記特徴量を導出する波面収差導出方法。
  5. 請求項1に記載の波面収差導出方法であって、
    前記特徴量は、極大値、前記極大値に対応する前記相対位置、平均値、分散、標準偏差、歪度、及び尖度のうち少なくとも1つを含む波面収差導出方法。
  6. レンズ光学系の波面収差を導出する波面収差導出方法であって、
    前記レンズ光学系の解像性能情報を取得する第1ステップと、
    前記解像性能情報を機械学習モデルに入力して、前記レンズ光学系の波面収差を前記機械学習モデルから得る第2ステップと、
    を備え、
    前記第1ステップでは、
    解像度チャートに含まれる平行な複数の線が配列されたパターンを被写体とし、
    前記レンズ光学系を通して前記被写体を撮像する撮像素子の位置と前記レンズ光学系の結像位置との相対位置を種々に変えて、前記撮像素子により前記被写体を撮像し、
    得られた複数の撮像画像から前記相対位置に応じた解像性能値のデータ群を取得して、
    前記相対位置上に配列した前記データ群を複数のガウス関数で近似し、
    近似したそれぞれの前記ガウス関数の最大値、前記最大値に対応する前記相対位置、平均値、標準偏差、分散、歪度、及び尖度のうち少なくとも1つを特徴量として導出し、
    前記第2ステップでは、得られた前記特徴量を前記解像性能情報として前記機械学習モデルに入力して前記レンズ光学系の波面収差を得る、
    波面収差導出方法。
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