JP7576785B2 - カーボンナノウォール電極及びその製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち本発明のカーボンナノウォール電極の製造方法は、少なくとも水素及び炭化水素を含む混合ガスを供給しながらマイクロ波プラズマCVD法を行うことによって基板上にカーボンナノウォールを形成させるCVD工程を含み、前記基板を載置する台の温度は400~600℃とされていることを特長とする。混合ガスには水素及び炭化水素以外にヘリウムガスやアルゴンガスなどの希ガスを含んでいてもよい。
本発明の全固体二次電池の製造方法によれば、各製造工程を真空装置で行うために大気中の水分や不純物の混入のおそれがなく、自動化による製造が可能となる。
固体電解質としては、LiPON等を用いることができる。また、正極活物質としてはLiMnO等、電解液を用いたリチウムイオン電池において通常使用されている正極活物質を用いることができる。
次に、本発明のカーボンナノウォール電極の製造方法について説明する。
まず、鉄、ニッケル、クロム、コバルト、アルミニウム、ケイ素、タングステン、モリブデン、マンガン、チタン及びタンタルの少なくとも一つの元素を含む基板を用意し、必要な大きさに切断し、表面を洗浄する。洗浄方法としては界面活性剤による洗浄や、有機溶剤による洗浄や、アルカリ液中での電解洗浄や、プラズマ処理などの手法を用いることができる。
次に、洗浄が完了した基板をマイクロ波プラズマCVD装置の試料台に載置し、マイクロ波プラズマCVD法を行う。ここでマイクロ波プラズマCVD法とは、化学反応を活性化させるため、マイクロ波電力により原料ガスをプラズマ化させて化学気相成長を行う方法をいう。マイクロ波プラズマ発生のための励起方法は特に限定はないが、例えばマイクロ波表面波プラズマCVD法、マイクロ波とECR磁界を印加するECRプラズマCVD法等が挙げられる。
本発明のカーボンナノウォール電極を用い、これにリチウムイオンの移動が可能な固体電解質を接触させ、さらに従来からリチウムイオン電池で用いられている正極材料及び集電体を積層させることにより、全固体型リチウムイオン電池を構成することができる。リチウムイオンの移動が可能な固体電解質としては、リチウム系酸化物(例えば、窒化リン酸リチウム(LiPON)、Li3PO4、LiBO3など)等を用いることができる。また、正極活物質としては、リチウム系酸化物(例えば、マンガン酸リチウム(LiMnO)、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)等)を用いることができる。これら固体電解質及び正極活物質は、スパッタ法や蒸着法などの物理的蒸着法を用いて真空装置で形成される。スパッタ法によってカーボンナノウォール電極の上に固体電解質を積層させる場合、リチウム系酸化物等をターゲット電極として用いることができる。スパッタ法におけるターゲット面積当りの出力は、カーボンナノウォールと固体電解質との密着性を考慮して適宜選択することができるが、通常0.2~5 W/cm2程度とすることが好ましい。
また、この電池は充電過程においてインターカレーションによりカーボンナノウォールの層間にリチウムが吸蔵されるだけでなく、カーボンナノウォール表面においてもリチウムが数層にわたって析出する。このため、層間に吸蔵されたリチウムのみならず、カーボンナノウォール表面において析出したリチウムも充放電量に寄与することとなり、層間に吸蔵されるリチウムの量から理論的に計算された充放電量を遥かに凌ぐこととなる。このため、電池の大幅なコンパクト化、軽量化が可能となる。
また、従来のリチウムイオン二次電池と同様、3.2Vから4.2V付近での高電位駆動が可能である。
さらに、固体電解質を用いているために、液漏れの心配がなく、作動温度も高くすることができる。
(実施例1)
SUS304からなる厚さ40μmのステンレス箔を用意し、これを50mm×50mmに切断したものを基板とした。SUS304はオーステナイト系ステンレスの一種である。この基板を図2に示すマイクロ波表面波プラズマCVD装置200の反応容器1内のサセプタ6上に置き、次の条件でマイクロ波プラズマCVDを行った後、反応容器1内に窒素を入れて大気圧に戻してから基板を取り出し、これをリチウムイオン二次電池用負極とした。
フローガス CH4:H2:Ar=5:3:3の混合ガス
サセプタ6の温度:500℃、プロセス圧:10Pa、
プラズマ照射時間:3分、8分及び10分、印加マイクロ波出力:1kW、
印加マイクロ波周波数:2.45GHz、
プラズマ励振板から基板までの距離:55mm
プラズマCVD装置200は、反応容器1と、CVD反応容器1の上部に配設された導波管2とが設けられている。CVD反応容器1と導波管2との間には、石英から成るプラズマ励振板3が設けられており、プラズマ励振板3のCVD反応容器1側には多数の微小な凹部30が形成されている。この凹部30に電界が集中することにより、凹部30がプラズマの発生起点となり、低電力でのプラズマの発生が容易になる。導波管2の下側にはスロットアンテナ4が設けられている。導波管2には図示しないマイクロ波発信機から2.45GHzのマイクロ波が供給され、スロットアンテナ4を介して、CVD反応容器1の内部及びプラズマ励振板3に電磁波が供給されるようになっている。
CVD反応容器1の内部には、基板5を載置させるためのサセプタ6及びサセプタ6を加熱するための加熱装置7が設けられている。混合ガス中の供給量は、各ガス成分の図示しないマスフローコントローラにより供給量が調整されており、CVD反応容器1の上部側面に設けられた導入口11 からCVD反応容器1内に導入される。CVD反応容器1の側面下部には、ガスを排出するための排出口12が設けられている。また、CVD反応容器1の内部は、図示しない真空ポンプにより10- 3 torr程度に減圧できるようになっている。
次に、カーボンナノウォールを基板5上に形成させる方法について説明する。
基板5をメタノール中で超音波洗浄し、さらにアセトン中で超音波洗浄した後、乾燥し、サセプタ6の上に設置した。真空ポンプによってCVD反応容器1内を所定の圧力に減圧した後、加熱装置7をON状態とし、サセプタ6の温度が所定の温度となる様に制御した。この状態でCVD反応容器1の内部にメタンと水素とアルゴンのそれぞれのガス流量を、マスフローコントローラにより制御しながら供給し、CVD反応容器1の内部が所定の圧力となるように制御した。次に、マイクロ波発信機を駆動して2.45GHzのマイクロ波を導波管2に供給し、CVD反応容器1の内部において混合気体のプラズマを発生させた。プラズマは基板5の上方にマイクロ波表面波プラズマが生成された。所定時間経過後マイクロ波発信機の駆動を停止し、加熱装置7をOFF状態とした後、一定時間経過後、CVD反応容器1の内部を大気圧に戻し、表面にカーボンナノウォールが形成された基板5を取り出し、これを実施例1のカーボンナノウォール電極とした。
実施例2では、実施例1と同様のSUS304製基板を用い、マイクロ波プラズマCVDにおける条件を次の通りとした。その他の工程については実施例1と同様であり説明を省略する。
・フローガス アセチレン:水素:アルゴン=3:20:20の混合ガス、
・サセプタ6の温度:500℃、プロセス圧 7Pa、
・プラズマ照射時間:5分、
・印加マイクロ波出力 1.5kW、印加マイクロ波周波数 2.45GHz、
・プラズマ励振板から基板までの距離 50mm
実施例3では基板として厚さ40μmのオーステナイト系ステンレス(SUS316)箔を用いた。その他の工程については実施例2と同様であり説明を省略する。
実施例4では基板として厚さ50μmのフェライト系ステンレス(SUS430)箔を用いた。その他の工程については実施例2と同様であり説明を省略する。
比較例1では基板として厚さ40μmの銅箔を用いた。その他の工程については実施例1と同様であり説明を省略する。
以上の様にして作製した実施例1~4及び比較例1のカーボンナノウォール電極について、以下に示す分析を行った。
実施例1のカーボンナノウォール電極(プラズマ照射時間:8分間)について、表面及び断面の走査型電子顕微鏡写真を図3に示す。これから、カーボンナノウォールに特徴的な、扁平なカーボンの結晶が基板表面に対しておおよそ垂直方向に成長していることがわかる。実施例2、実施例3及び実施例4についても同様のカーボンナノウォールが観測され、カーボンナノウォールの剥離は生じなかった。
一方、銅箔を基板とした比較例1では、カーボンナノウォールを銅箔上に形成できたが、その後の基板加工の段階で基板から剥離していることが観測され、カーボンナノウォール電極としての利用は困難であることが示された。
実施例1のカーボンナノウォール電極について、基板1からカーボンナノウォールを剥離し、硬化剤で固めた後、さらにミクロトーム等によって断面を観察可能となるように薄膜化した試料を作製し、透過型電子顕微鏡写真を撮影した(図4参照)。その結果、カーボンナノウォールの厚みはおよそ4.5nmであり、グラフェンシートが10数枚程度重なっていることが分かった。また、実施例2、実施例3及び実施例4についても同様のカーボンナノウォールが観測された。
プラズマ照射時間を3分又は10分とし、その他の条件は実施例1と同様の条件で2種類のカーボンナノウォール電極を作製し、X線光電子分光スペクトル(XPS)測定を行った。また、比較として高結晶化グラファイトも測定した。
測定結果を図5に示す。プラズマ照射時間が3分の場合には283~284eV付近にブロードなピークが認められた。このブロードなピークは高結晶化グラファイトでは検出されなかったこと、及びケミカルシフトの値から、C1sにおけるカーバイドに基づくピークであることが分かった。また、波形分離を行って283~284eV付近にブロードなピークの面積を求めたところ、C1sスペクトルにおける全ピーク面積の2.5%であった。これに対して、プラズマ照射時間が10分の場合には283~284eV付近のカーバイドに基づくピークは認められなかった。以上の結果から、カーバイドはカーボンナノウォールにおける基板表面から100nm以内の範囲に存在していることが分かった。
実施例2~4の試料については、XPS装置内でアルゴンイオンエッチングを行うことにより、その場でカーボンナノウォールをエッチング除去してXPS測定を行った。実施例4(プラズマ照射時間は5分)における測定結果を図6に示す。エッチングする前の試料では、グラファイトと同様なピークであったことから、カーボンナノウォールからなることが分かった。この試料表面をアルゴンスパッタエッチングした場合、エッチング時間の経過とともに、284.4eVに現れていたC1sスペクトルにおけるカーボンナノウォールに基づくピークが小さくなり、カーバイドに基づくピークが283.2eVに現れてくることが分かった。実施例2及び実施例3についても同様の結果となった。このことからも、カーバイドは基板の極表面付近に存在することが分かった。
一方、銅箔を基板とした比較例1では、C1sスペクトルにおけるカーバイドに基づくピークは全く観測されなかった。
実施例1~4について、エネルギー分散型X線分析(EDX)を行った結果、カーボン以外にFe、Crが検出された。
以上の結果及びXPS測定結果から、実施例1~4では、基板表面近傍のカーボンナノウォール中において、FeやCrがカーボンと結びついてカーバイドが形成されていることが分かった。
実施例1の試料について、顕微レーザラマン分光装置(レニショー製InVia Raman microscope)を用いてラマンスペクトルを測定した。レーザー光は波長532nmのアルゴンレーザーである。図8に測定結果を示す。1350cm-1、1580 cm-1及び2682 cm-1の付近おいて、それぞれ、D、G及び2Dで示したピークが観測された。ここでGはグラファイト構造に由来するピークであり、このピークの肩に小さなピークであるG´ピークが観測された。このG´ピークは、成膜したカーボンナノウォールが基板に対して垂直方向に伸びていることを示している。
マイクロ波プラズマCVDにおけるガス組成の影響を調べるために、以下の実験を行った。
(実施例5-1~5-6)
実施例5-1~5-6では、実施例1と同様のSUS304製基板を用い、マイクロ波プラズマCVDにおける条件をいろいろと変化させてその影響を調べた。
フローガス条件:表1に示す。
サセプタ6の温度:500℃、プロセス圧:10Pa、
プラズマ照射時間:10分
印加マイクロ波出力:1kW、印加マイクロ波周波数:2.45GHz、
プラズマ励振板から基板までの距離:55mm
(走査型電子顕微鏡による観察)
図9に実施例5-4、実施例5-5及び実施例5-6で作製したカーボンナノウォール表面の走査型電子顕微鏡写真を示す。これらの写真から、隣接するカーボンナノウォール間の平均距離を算出した結果、実施例5-4では1.2μm、実施例5-5では1.5μm、実施例5-6では1.9μmとなった。これらの結果から、プラズマCVDの供給ガスにおけるCH4/H2の値を制御することにより、隣接するカーボンナノウォール間の距離を制御できることが分かった。
実施例6-1~6-3及び比較例2,3ではSUS304を基板として用い、サセプタ6の温度を様々な温度とし(実施例6-1では400℃、実施例6-2では500℃、実施例6-3では600℃、比較例2では200℃、比較例3では700℃)、マイクロ波プラズマCVDにおけるプラズマ照射時間を10分とした。その他については実施例1と同様であり説明を省略する。
実施例6-1、実施例6-2及び実施例6-3、並びに比較例2で作製したカーボンナノウォール電極表面の走査型電子顕微鏡写真を図10及び図11示す。サセプタ6の温度を200℃とした比較例2では、図11に示すようにカーボンナノウォールの層は形成されるが、歪によって基板が反ってしまうという不具合が生じ、カーボンナノウォールの層も剥離し易かった。また、サセプタ6の温度を700℃とした比較例3においても、歪によって基板が反ってしまうという不具合が生じた。
一方、サセプタ6の温度が400~600℃の範囲で作製された場合には、剥離しにくいカーボンナノウォールの層が形成され、歪によって基板が反ってしまうこともなかった。
また、プラズマ照射前及び後における基板の重量変化についてのグラフを図12に示す。
実施例7-1~7-4では基板として厚さ100μmのアルミニウム板を用い、基板を載置する台の温度、及びマイクロ波プラズマCVDにおけるプラズマ照射時間を表2に示す条件とした。その他については実施例2と同様であり説明を省略する。
実施例7-1~7-4で作製したカーボンナノウォール電極表面の走査型電子顕微鏡写真を図13に示す。図13における走査型電子顕微鏡写真から、基板としてアルミニウム板を用いた場合にも、カーボンナノウォールは形成されることが分かった。実施例7-1~7-4で作製したカーボンナノウォール電極は歪によって変形することもなく、カーボンナノウォールの層が剥離することもなかった。
また、実施例7-1で作製したカーボンナノウォール電極表面のXPS測定結果を図14に示す。アルゴンスパッタエッチング前のXPSでは、グラファイトと同様なピークであり、カーボンナノウォールからなることが分かった。一方アルゴンスパッタエッチングした場合、エッチング時間の経過とともに、284.4eVに現れていたC1sスペクトルにおけるカーボンナノウォールに基づくピークが小さくなり、カーバイドに基づくピークが282eVに現れてくることが分かった。このことから、カーバイドは基板の極表面付近に存在することが分かった。
上記のようにして作製した実施例1のリチウムイオン二次電池用負極を用い、次の工程により全固体リチウムイオン二次電池を作製した。
マグネトロンスパッタ装置のチャンバー内の試料台に、実施例1のリチウムイオン二次電池用負極をカーボンナノウォールが上側となるように載置し、スパッタリングによって固体電解質を積層させた。スパッタリングのターゲットにはリン酸リチウム焼結体を使用し、スパッタガスにはアルゴン(Ar)と窒素(N2)を使用し、ガス導入量はそれぞれ30sccm、30sccmとし、ターゲット面積当りの出力が2W/cm2とし、スパッタリングの時間は20時間とした。こうして、実施例1のリチウムイオン二次電池用負極であるカーボンナノウォール上にリチウムイオンの移動が可能な固体電解質である窒化リン酸リチウム系セラミックス(以下LiPON層という)を積層させた。
こうして、LiPON層の上に正極活物質であるLiMnOをさらに積層させたのち、蒸着装置内でLiMnOの上に金蒸着を行い、全固体リチウムイオン二次電池を得た。この電池の構成を図15に示す。すなわち、この電池はステンレスSUS304からなる基板20上にカーバイド含有カーボン層22を挟んで介してカーボンナノウォール21が立設されており、さらにLiPON層23、LiMnO層24、金蒸着層25の順に積層されている。基板20が負極側の集電体であり、カーボンナノウォール21が負極活物質であり、LiPON層23がリチウムイオンが移動可能な固体電解質であり、金蒸着膜25が正極側の集電体となっている。
固体電解質であるLiPON層23は、カーボンナノウォールの壁面と接触できるように、カーボンナノウォールの壁面と壁面との間隔をある程度開けることによって成膜できるようにしている。最後に正極表面に金電極を形成して全固体電池構造が完成した。
(充放電特性)
上記のようにして作製したリチウムイオン全固体二次電池について、充放電特性を測定した。
・測定条件
25℃の温度下、5μAの定電流で充放電を行った。電圧範囲は0.5Vから4.2Vとし、充放電を15回繰り返した。
・測定結果
測定結果を図16に示す。充放電特性は繰り返しに対して比較的安定な特性であり、放電容量は14.4μAh/cm2となった。カーボンナノウォールの質量は13μg/cm2であることから、放電容量に基づいた負極材の単位重量当たりの放電容量は、1100mAh/gと算出された。この単位重量当たりの放電容量は、グラフェンシートの層間にインターカレートできるリチウムの量(炭素原子6個についてリチウム原子1個)から計算された炭素原料の理論放電容量372mAh/gを大きく超える値である。この理由としては、グラフェンだけが関与する充放電反応だけではなく、グラフェン表面上に析出したリチウムが充放電反応に関与することが考えられる。
上記のようにして作製したリチウムイオン全固体二次電池について、イオンミリング法を用いてエッチングして表出させた断面を走査電子顕微鏡で観察した。結果を図17に示す。基板であるステンレスの上にカーボンナノウォール、LiPON、LiMnO及び金がそれぞれ積層されていることがわかった。また、ステンレスとカーボンナノウォールとの間に剥離は観測されなかった。全固体電池の工程及び充放電動作においても密着性が良好であることが分かった。
また、カーボンナノウォールは基板に対してほぼ垂直に立設することが望ましいが、斜め方向から固体電解質の成膜の回り込みも可能であることから、基板に対して45度程度の傾きであってもよいことが、図17からわかった。
Claims (9)
- カーボンナノウォールが基板上に立設されており、基板表面近傍にはX線光電子分光法(XPS)分析におけるC1sのナロースキャンにおいて、カーバイドに基づくピークが存在しており、前記基板はオーステナイト系ステンレス、フェライト系ステンレス、及びアルミニウムのいずれかであるカーボンナノウォール電極。
- カーボンナノウォールが基板上に立設されており、基板表面近傍にはX線光電子分光法(XPS)分析におけるC1sのナロースキャンにおいて、カーバイドに基づくピークが存在しており、隣接するカーボンナノウォール間の平均距離が1.2μm以上であるカーボンナノウォール電極。
- 前記基板は鉄、ニッケル、クロム、コバルト、アルミニウム、ケイ素、タングステン、モリブデン、マンガン、チタン及びタンタルの少なくとも一つの元素を含む請求項2に記載のカーボンナノウォール電極。
- 前記カーバイドは前記基板表面近傍のカーボンナノウォール中に存在している請求項1又は2に記載のカーボンナノウォール電極。
- 前記カーバイドに基づくピークの面積は、C1sスペクトルにおける全ピーク面積の2%以上である請求項1又は2に記載のカーボンナノウォール電極。
- カーボンナノウォールが基板上に立設されており、基板表面近傍にはX線光電子分光法(XPS)分析におけるC1sのナロースキャンにおいて、カーバイドに基づくピークが存在するカーボンナノウォール電極の製造方法であって、
少なくとも水素及び炭化水素を含む混合ガスを供給しながらマイクロ波プラズマCVD法を行うことによって基板上にカーボンナノウォールを形成させるCVD工程を含み、
前記基板を載置する台の温度は400~600℃とされているカーボンナノウォール電極の製造方法。 - カーボンナノウォールが基板上に立設されており、基板表面近傍にはX線光電子分光法(XPS)分析におけるC1sのナロースキャンにおいて、カーバイドに基づくピークが存在するカーボンナノウォール電極を二次電池用負極として用いた全固体二次電池。
- カーボンナノウォールが基板上に立設されており、基板表面近傍にはX線光電子分光法(XPS)分析におけるC1sのナロースキャンにおいて、カーバイドに基づくピークが存在するカーボンナノウォール電極上に固体電解質層を物理的蒸着法で形成する工程と、
前記固体電解質上に正極物質層を物理的蒸着法で形成する工程と、
を有する全固体二次電池の製造方法。 - 請求項6に記載の製造方法によってカーボンナノウォール電極を形成する工程と、
前記カーボンナノウォール電極上に固体電解質層を物理的蒸着法で形成する工程と、
前記固体電解質上に正極物質層を物理的蒸着法で形成する工程と、
を有する全固体二次電池の製造方法。
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