JP7579375B2 - Power unit for saddle-type vehicles - Google Patents
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Description
本発明は、鞍乗り型車両のパワーユニットに関する。 The present invention relates to a power unit for a saddle-type vehicle.
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する燃費向上に関する研究開発が行われている。燃費に関連する技術として、特許文献1には、Vベルト式無段変速機を備えた鞍乗り型車両のパワーユニットに関する開示がある。特許文献1では、駆動プーリーの側方に送風ファンを有し、駆動プーリーの背面に冷却風を導入して、変速機室内に冷却風を導入している。 In recent years, research and development has been conducted into improving fuel efficiency, which contributes to energy efficiency, so that more people can have access to affordable, reliable, sustainable and advanced energy. As a technology related to fuel efficiency, Patent Document 1 discloses a power unit for a saddle-type vehicle equipped with a V-belt type continuously variable transmission. In Patent Document 1, a blower fan is provided on the side of the drive pulley, and cooling air is introduced to the back of the drive pulley and into the transmission chamber.
ところで、燃費向上に関する本技術においては、Vベルトは環境温度に応じた耐久性を要するものであるため、環境温度をできるだけ下げることが望まれる。しかしながら、変速機室は隣接するクランク室からの熱影響を受けやすい。このため、それを変速機室内に冷却風を導入することのみによって、Vベルトの環境温度を下げようとする構成であると、変速機室に大量に冷却風を導風する必要が生じ易い。よって、これに伴い、変速機室への埃等の侵入を防ぐために、大量の導風に応じたラビリンス構造を設ける必要などが生じて、構造が複雑化してしまうことが課題である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡便な構成で変速機室の温度を低減させることのできる鞍乗り型車両のパワーユニットを提供することを目的とする。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
In the present technology for improving fuel efficiency, since the V-belt requires durability according to the environmental temperature, it is desirable to lower the environmental temperature as much as possible. However, the transmission chamber is easily affected by heat from the adjacent crank chamber. For this reason, if the environmental temperature of the V-belt is lowered only by introducing cooling air into the transmission chamber, it is likely that a large amount of cooling air needs to be introduced into the transmission chamber. Therefore, in order to prevent dust and the like from entering the transmission chamber, it is necessary to provide a labyrinth structure according to the large amount of air introduced, which results in a complicated structure.
The present invention has been made in consideration of the above-mentioned circumstances, and has an object to provide a power unit for a saddle-ride type vehicle that is capable of reducing the temperature in the transmission compartment with a simple configuration, thereby contributing to improved energy efficiency.
第1の態様の鞍乗り型車両のパワーユニットは、ケーシングと、前記ケーシングに収容されたクランク軸と、前記クランク軸から伝達される駆動力を変速して駆動輪に伝達するベルト式無段変速機と、を備える鞍乗り型車両のパワーユニットにおいて、前記ケーシングは、前記クランク軸が収容されるクランク室と、前記ベルト式無段変速機が収容される変速機室と、を備え、前記クランク室と前記変速機室との間には、空気層を形成する空気層スペースが設けられ、前記空気層スペースに導風する導風機構を備え、前記導風機構は、前記空気層スペースに接続されるダクトを備え、前記ダクトは、前記空気層スペースより車幅外方に延びることを特徴とする。
第2の態様の鞍乗り型車両のパワーユニットは、ケーシングと、前記ケーシングに収容されたクランク軸と、前記クランク軸から伝達される駆動力を変速して駆動輪に伝達するベルト式無段変速機と、を備える鞍乗り型車両のパワーユニットにおいて、前記ケーシングは、前記クランク軸が収容されるクランク室と、前記ベルト式無段変速機が収容される変速機室と、を備え、前記クランク室と前記変速機室との間には、空気層を形成する空気層スペースが設けられ、前記空気層スペースに導風する導風機構を備え、前記空気層スペースには、車幅方向に延びる複数のウイングが設けられることを特徴とする。
A first aspect of the power unit for a saddle-ride type vehicle includes a casing, a crankshaft housed in the casing, and a belt-type continuously variable transmission that changes the speed of the driving force transmitted from the crankshaft and transmits it to drive wheels, wherein the casing includes a crank chamber in which the crankshaft is housed, and a transmission chamber in which the belt-type continuously variable transmission is housed, and an air layer space that forms an air layer is provided between the crank chamber and the transmission chamber, and the power unit includes an air guide mechanism that guides air to the air layer space, and the air guide mechanism includes a duct connected to the air layer space, and the duct extends outward in the vehicle width from the air layer space.
A second aspect of the power unit of a saddle-ride type vehicle is a power unit for a saddle-ride type vehicle comprising a casing, a crankshaft housed in the casing, and a belt-type continuously variable transmission that changes the speed of the driving force transmitted from the crankshaft and transmits it to driving wheels, wherein the casing comprises a crank chamber in which the crankshaft is housed, and a transmission chamber in which the belt-type continuously variable transmission is housed, an air layer space that forms an air layer is provided between the crank chamber and the transmission chamber, a wind guidance mechanism is provided to guide air into the air layer space, and a plurality of wings extending in the vehicle width direction are provided in the air layer space.
簡便な構成で変速機室の温度を低減させることのできる鞍乗り型車両のパワーユニットを提供することができる。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与することができる。 It is possible to provide a power unit for a saddle-type vehicle that can reduce the temperature in the transmission compartment with a simple configuration, which in turn can contribute to improving energy efficiency.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。 Below, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In the description, directions such as front, back, left, right, and up and down are the same as directions relative to the vehicle body unless otherwise specified. In addition, the symbol FR in each figure indicates the front of the vehicle body, the symbol UP indicates the upper part of the vehicle body, and the symbol LH indicates the left side of the vehicle body.
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
[Embodiment]
FIG. 1 is a side view of a saddle-
The saddle-
The saddle-
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
The
The
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
The
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
The
The
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
The
The
The output of the
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
The saddle-
The
第1の実施の形態の鞍乗り型車両10は、スクーター型の鞍乗り型車両である。鞍乗り型車両10は、シート17に着座する乗員が足を乗せる低床のステップ28、いわゆる、ステップフロアを有する。また、鞍乗り型車両10のパワーユニット12は、車体フレーム11の後部に支持されるユニットスイングエンジンである。パワーユニット12は、エンジン本体30とスイングアーム16とが一体に設けられている。駆動輪である後輪15は、車両後部に配置されるパワーユニット12に軸支される。パワーユニット12は、車両側面視で、シート17の真下に位置する。
The saddle-
エンジン本体30は、クランクケース(ケーシング、第1のケーシング部)23と、クランクケース23から前方へ延びるシリンダー部24とを備える。シリンダー部24は、図2に示すように、クランクケース23側から順に、シリンダー24a、シリンダーヘッド24b、及びヘッドカバー24cを備える。エンジン本体30は、シリンダー部24のシリンダー軸線24dが略水平に車両前後方向へ延びる水平エンジンである。詳細には、シリンダー部24は、車両側面視でやや前上がりに車両前方へ略水平に延びる。
The
図1に示すように、リアフレーム20は、クランクケース23の前方で後上がりに延びる左右一対のフレーム立ち上がり部20aを備える。左右のフレーム立ち上がり部20aの間の空間に、クランクケース23から前方に延びたシリンダー部24が位置する。
パワーユニット12は、パワーユニット12の上方に設けられるリンク機構31を介し、フレーム立ち上がり部20aのピボット軸22に揺動自在に支持される。
1, the
The
図2は、第1の実施の形態に係るパワーユニット12の断面図である。図2は、シリンダーヘッド24bの動弁装置のカム軸39、クランクピン38、クランク軸32、ベルト式無段変速機43、及び減速機構45の各軸の軸線を通る断面を上方側から見た図である。
クランクケース23は、左右方向(車幅方向)に延びるクランク軸(駆動軸)32を支持する。クランクケース23には、クランク軸32を収容するクランク室35が形成される。クランク室35には、クランク軸32に直交する支持壁35a,35bが左右一対設けられる。支持壁35a,35bには、ベアリングを介し、クランク軸32が回転可能に支持される。
Fig. 2 is a cross-sectional view of the
The
クランク軸32には、コンロッド37及びクランクピン38を介し、ピストン36が、連結される。ピストン36は、シリンダー24a内をシリンダー軸線24dの軸方向に往復する。
A
クランク軸32のコンロッド37よりも左側(車幅方向一側)には、駆動スプロケット61が取り付けられている。駆動スプロケット61には、カムチェーン62が巻き掛けられている。カムチェーン62は、シリンダー部24の左側に形成されたカムチェーン室66を通って、動弁装置のカム軸39の従動スプロケット63に巻き掛けられている。カムチェーン室66は、クランクケース23、シリンダー24a、及びシリンダーヘッド24bに跨って設けられ、シリンダー部24の軸方向に延在する。
A
動弁装置のカム軸39は、クランク軸32と平行である。動弁装置は、シリンダーヘッド24bに設けられる。カムチェーン62により、クランク軸32の回転が、動弁装置のカム軸39に伝達される。カム軸39はクランク軸32が2回転する毎に1回転する。
The
駆動スプロケット61の左側において、クランクケース23の開口23bには、略環板状のセパレータ67が開口23bを塞ぐように配置される。セパレータ67は、ボルト68でクランクケース23に固定される。セパレータ67の外周部には、クランクケース23との間をシールするシール部材69aが装着される。セパレータ67の内周部には、セパレータ67とクランク軸32との間を密閉するオイルシール69bが装着される。本実施の形態では、セパレータ67の左面には、クランク軸32の軸方向に延伸する筒部67aが形成される。筒部67aには、クランク軸32が挿通される。筒部67aは、クランク軸32から離間した状態でクランク軸32を外周側から包囲する。
On the left side of the
クランクケース23は、クランク室35における左側の側部から後方に延びる変速機ケース部(ケーシング、第2のケーシング部)40を一体に備える。変速機ケース部40は、クランク室35の側方の部分から後輪15の左側方まで延びる。
変速機ケース部40は、車幅方向の外側面が開放したケース状に形成される。変速機ケース部40の外側面の開放部は、変速機ケース部40の外側面に取り付けられるケースカバー(ケーシング、第3のケーシング部)41によって塞がれる。
The
The
変速機ケース部40とケースカバー41とによって、中空の変速機室42が構成される。変速機室42内には、左側の支持壁35aおよびセパレータ67を貫通して、クランク軸32の一端部(車幅方向一端部、軸方向一端部)32aが位置する。
変速機室42には、クランク軸32の回転を変速して後輪15側に伝達するベルト式無段変速機43と、遠心式のクラッチ機構44と、複数のギヤで構成される減速機構45とが設けられる。
A
The
ベルト式無段変速機43は、クランク軸32の一端部32aに設けられる駆動プーリー43aと、変速機ケース部40の後部に設けられる出力軸(従動軸)43bと、出力軸43bに支持される従動プーリー43cと、駆動プーリー43aと従動プーリー43cとを接続するVベルト43dとを備える。
駆動プーリー43aは、クランク軸32に固定された固定シーブ120と、固定シーブに対向して配置されクランク軸32の軸方向に移動自在に支持された可動シーブ121とを有する。
The belt-type continuously
The
クラッチ機構44は、出力軸43b上に設けられる。出力軸43bは、減速機構45を介し後輪15の車軸15aに接続される。
クランク軸32の駆動力は、ベルト式無段変速機43、クラッチ機構44、及び減速機構45を介し、後輪15の車軸15aに伝達される。
The
The driving force of the
クランク軸32の他端部(車幅方向他端部、軸方向他端部)32bは、右側の支持壁35bを貫通してクランクケース23の外側方に延びる。クランク軸32の他端部32bには、クランク軸32と一体に回転するフライホイール47が固定される。フライホイール47の内側には、クランク軸32の回転によって発電する発電機48が設けられる。発電機48は、フライホイール47の内周に固定される磁石48aと、磁石48aに対しフライホイール47の径方向内側に配置されるコイル48bとを備える。コイル48bは、クランクケース23に固定される。
The
パワーユニット12は、エンジン本体30に向けて送風してエンジン本体30を空冷する送風装置50を備える。
送風装置50は、クランク軸32と、クランク軸32に固定され、クランク軸32と一体に回転する冷却ファン51と、冷却ファン51を外側から覆うファンカバー52と、シリンダー部24を覆うシリンダー部カバー53とを備える。
The
The
シリンダー部カバー53は、シリンダー24a及びシリンダーヘッド24bをシリンダー軸線24dの周囲から囲うように設けられる。シリンダー部カバー53は、シリンダー24a及びシリンダーヘッド24bを略全周に亘って覆う。本実施の形態のシリンダー部カバー53は、クランクケース23の左側前面を覆っており、ケースカバー41との境界近傍まで延在している。シリンダー部カバー53は、固定部材94でクランクケース23の左側前面に固定される。
The
シリンダー部カバー53とシリンダー部24との間に形成される空間は、冷却ファン51によって送られる気流が通る風路54である。風路54内において、シリンダー24aの外面には、冷却フィン49が設けられる。
ファンカバー52は、クランクケース23における車幅方向の外側面部23aに取り付けられ、外側面部23a及び冷却ファン51を車幅方向外側から覆う。ファンカバー52の前縁部は、シリンダー部カバー53の後縁部に接続され、ファンカバー52の内側の空間は、風路54に連通する。
The space formed between the
The
冷却ファン51は、フライホイール47の車幅方向外側の側面に締結される。すなわち、冷却ファン51は、フライホイール47を介し、クランク軸32の軸方向の端部に固定される。
冷却ファン51は、クランク軸32と一体に回転することで、矢印A1で示すように、ファンカバー52を通じて外側から空気を吸い込み、ファンカバー52の内側に吸い込んだ空気を、矢印A2で示すように、冷却ファン51の径方向外側に吹き出す。
冷却ファン51が吹き出す気流は、矢印A3で示すように、風路54を通ってシリンダー24a及びシリンダーヘッド24bの周囲に到達し、シリンダー24a及びシリンダーヘッド24bを冷却する。
すなわち、エンジン本体30は、クランク軸32が駆動する冷却ファン51の送風によってエンジン本体30を強制的に空冷する強制空冷式である。
The cooling
The cooling
The airflow blown out by the cooling
That is, the
図2に示すように、本実施の形態のパワーユニット12は、クランク室35と変速機室42との間に空気層スペース100を備える。
具体的には、クランクケース23の前面には、前面開口(第1の開口)70が形成される。前面開口70は、車幅方向において、シリンダー部24と駆動プーリー43aとの間に形成される。換言すれば、前面開口70は、シリンダー部24よりも左側であって、駆動プーリー43aよりも右側に形成される。ここで、前面開口70は、車体側面視で駆動プーリー43aと重なる位置になくてもよく、駆動プーリー43aの前端よりも車両前方に形成されてもよい。前面開口70は、上内周縁71(図3参照)と、下内周縁72と、左内周縁73と、右内周縁74と、を有する。上内周縁71と、下内周縁72と、左内周縁73と、右内周縁74と、の囲み形状により、前面開口70が形成される。
As shown in FIG. 2 , the
Specifically, a front opening (first opening) 70 is formed on the front surface of the
クランクケース23の後面には後面開口(第2の開口、排風口)80が形成される。後面開口80は、前後方向において、前面開口70の後方に形成される。後面開口80が車幅方向において占める位置は、前面開口70が車幅方向において占める位置と、車幅方向において重複する。これにより、前面開口70と後面開口80との間を前後方向に直線状に結び易くなっている。このため、前面開口70から流入した空気を後面開口80から速やかに流出させ易くできる。後面開口80は、上内周縁(不図示)と、下内周縁82と、左内周縁83と、右内周縁84と、を有する。上内周縁と、下内周縁82と、左内周縁83と、右内周縁84と、の囲み形状により、後面開口80が形成される。
後面開口80は、後輪15に対向している。後面開口80の右内周縁84は、後輪15の左端15bよりも右側に位置する。後面開口80の左内周縁83は、後輪15の左端15bよりも左側に位置する。
A rear opening (second opening, exhaust port) 80 is formed on the rear surface of the
The
本実施の形態のクランクケース23内には、前面開口70と後面開口80とに跨るように、変速機室42側に金属製の空気層形成部材90が配置される。なお、本実施の形態では、空気層形成部材90は金属製の構成を例示するが、空気層形成部材90は金属製に限られるものでなく、樹脂で形成されるものでもよい。
In the
空気層形成部材90は、クランクケース23の内部に配置されてクランクケース23の内部を区画する。空気層形成部材90は、湾曲板状に形成される。空気層形成部材90は、クランクケース23の内面形状に応じた外周形状を有する区画壁部90bと、区画壁部90bの前端から左方に延びる被固定部90cと、区画壁部90bの後端から後方に延びる被固定部90dと、を有する。区画壁部90bには、セパレータ67の筒部67aの左端(先端)が嵌合されて筒部67aの内部のクランク軸32が挿通される孔部90aが形成される。
The air
空気層形成部材90は、クランク軸32が孔部90aに挿通され、被固定部90c、90dが、固定部材94、95によってクランクケース23に固定される。固定部材94、95は、例えばボルトである。これにより、空気層形成部材90がクランク軸32の軸方向に移動不能に固定される。
The
ここで、空気層形成部材90の区画壁部90bは、前面開口70から後面開口80に延在する。前側の被固定部90cは、前面開口70の左内周縁73よりも左側でクランクケース23の内面に固定される。後側の被固定部90dは、後面開口80の左内周縁83よりも左側でクランクケース23の内面に固定される。これにより、前面開口70から後面開口80に渡って、クランクケース23と空気層形成部材90とセパレータ67とで囲まれた空間が形成される。ここで、セパレータ67はクランクケース23の開口23bを塞ぐ部材であり、クランクケース23の壁面形状を構成している部材でもある。よって、セパレータ67をクランクケース23の一部形状とみなせば、前面開口70から後面開口80に渡って、クランクケース23と空気層形成部材90とで囲まれた空間が形成されると換言できる。よって、以下では、クランクケース23という場合には、基本的には、クランクケース23にはセパレータ67が含まれた意味で説明する。
Here, the
クランクケース23により囲まれた空間により、本実施の形態のクランク室35が形成される。 空気層形成部材90、クランクケース23の変速機ケース部40、および、ケースカバー41により囲まれた空間により、本実施の形態の変速機室42が形成される。
空気層形成部材90、および、クランクケース23により囲まれた空間により、空気層を形成する本実施の形態の空気層スペース100が形成される。
よって、クランク室35と変速機室42とが空気層スペース100により分断される。これにより、クランク室35の高熱が変速機室42に伝わりづらくなっている。
A
The air
Therefore, the
図3は、第1の実施の形態に係るパワーユニット12を左前方から見た斜視図である。図3では、シリンダー部カバー53は省略している。
空気層スペース100には、ウイング96が配置される。本実施の形態では、空気層形成部材90に、ウイング96が形成されている。ウイング96は、区画壁部90bの右面に形成されている。ウイング96は上下方向に間隔を空けて複数形成されている。ウイング96は、上下方向に厚みを有し前後方向に延びる。ウイング96の右端は、空気層形成部材90の装着時にクランクケース23の左面に当接可能に形成されている。
3 is a perspective view of the
A
空気層スペース100の前面開口70は、シリンダー部カバー53で前方から覆われており、シリンダー部カバー53内の冷却風が導風可能に構成される。冷却ファン51と、シリンダー部24を覆うシリンダー部カバー(導風カバー)53などを備える送風装置50により、本実施の形態の導風機構110が構成される。
The
本実施の形態では、クランク軸32が回転して冷却ファン51が回転すると、矢印A1で示すように、ファンカバー52内に外部から冷却風が取り込まれ、シリンダー部カバー53内の風路54に冷却風が流れる。冷却風は、シリンダー部カバー53によって導風され、シリンダー部24を冷却しながら空気層スペース100に導風される。
In this embodiment, when the
冷却風は、矢印A4で示すように、前面開口70を通じて空気層スペース100に導風されると、空気層スペース100を通過して、矢印A5で示すように、後面開口80から排風される。冷却風は、空気層スペース100を通過する際に、空気層形成部材90から伝熱され、空気層形成部材90を冷却しながら、空気層スペース100を通過する。よって、空気層形成部材90が冷却されるために、変速機室42が冷却される。特に、本実施の形態では、空気層形成部材90にウイング96が設けられているため、空気層形成部材90の冷却風との接触面積が増大して空気層形成部材90が冷却され易くなっており、変速機室42が冷却され易くなっている。また、昇温して排風された冷却風は、後輪15に当たるため、後輪15を温め易くなっている。
When the cooling air is guided to the
一般に、Vベルトは、温度環境が高温になるほど耐久性が低下する。このため、クランク室35と変速機室42との間が空気層スペース100で分断されていない場合には、Vベルトは、駆動時の摩擦で高温化する上に、エンジン本体30からの受熱で変速機室42が高温化し易い。このため、ベルトの交換間隔を確保するためには、Vベルトは、硬くて分厚く形成される。
In general, the higher the temperature environment, the lower the durability of the V-belt. For this reason, if the
これに対して、本実施の形態では、クランク室35と変速機室42とが空気層スペース100で分断されているため、クランク室35の高熱が、変速機室42に伝わりづらくなっている。その上、空気層スペース100を通過する冷却風により変速機室42が冷却されるため、変速機室42が高温になることが抑制される。よって、本実施の形態では、変速機室42の温度環境を、Vベルト43dの耐久性を向上させ易い温度環境にし易いため、Vベルト43dの交換間隔を確保しながら、Vベルト43dを、より柔らかく薄くできる。したがって、本実施の形態では、Vベルト43dを軽量化できてVベルト43dの摩擦抵抗などを抑制し易く、燃費向上が期待できる。
In contrast, in this embodiment, the
また、本実施の形態では、ケースカバー41には、変速機室42内に走行風を取り込む開口が形成されていない。よって、変速機室42内に、埃などが進入することを防止できる。また、走行風を、変速機室42内に冷却風として取り込む必要がないために、駆動プーリー43aの固定シーブ120の冷却フィンを省略可能である。すなわち、固定シーブ120の背面(左面)を、凹凸のない滑らかな平坦面120aにできる。よって、固定シーブ120による変速機室42内の空気の乱れを抑制し易く、固定シーブ120が受ける空気抵抗を抑制できて燃費効率を上げられると共に、固定シーブ120の物品形状を簡素化し易くなっている。
In addition, in this embodiment, the case cover 41 does not have an opening for taking in the traveling wind into the
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、鞍乗り型車両10のパワーユニット12は、クランクケース23、変速機ケース部40、および、ケースカバー41と、クランクケース23に収容されたクランク軸32と、クランク軸32から伝達される駆動力を変速して後輪15に伝達するベルト式無段変速機43と、を備える鞍乗り型車両のパワーユニット12において、クランクケース23、変速機ケース部40、および、ケースカバー41は、クランク軸32が収容されるクランク室35と、ベルト式無段変速機43が収容される変速機室42と、を備え、クランク室35と変速機室42との間には、空気層を形成する空気層スペース100が設けられ、空気層スペース100に導風する導風機構110を備える。
この構成によれば、クランク室35と変速機室42との間の空気層スペース100に導風することにより、変速機室42に直接冷却風を導入しなくても変速機室42を低温化できる。よって、簡便な構成で変速機室42の温度を低減させることができる。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与することができる。
As described above, according to the first embodiment to which the present invention is applied, the
According to this configuration, by introducing air into the
本実施の形態では、クランクケース23に支持されたシリンダー部24を備え、導風機構110は、シリンダー部24を冷却する冷却ファン51と、冷却ファン51からの冷却風を空気層スペース100の前方に導風するシリンダー部カバー53と、を備える。
この構成によれば、シリンダー部24を冷却する冷却ファン51を利用することで、冷却風導入の特別な機構を設けることなく、空気層スペース100に冷却風を導風することができる。
In this embodiment, the engine has a
According to this configuration, by utilizing the cooling
また、本実施の形態では、空気層スペース100には、車幅方向に延びる複数のウイング96が設けられる。
この構成によれば、冷却風を空気層スペース100に積極的に導入できる上に、冷却風との接触面積を増やすことで、冷却性能を向上させることができる。
In this embodiment, the
According to this configuration, the cooling air can be actively introduced into the
また、本実施の形態では、空気層スペース100には、後面開口80が形成され、後面開口80は、後輪15に対向する。
この構成によれば、クランク室35および変速機室42から受熱した空気層スペース100からの排風により、後輪15を温めることができる。
In this embodiment, a
According to this configuration, the
また、本実施の形態では、ベルト式無段変速機43は、クランク軸32の軸方向一端部に設けられる駆動プーリー43aと、クランク軸32に平行に軸支される出力軸43bに設けられる従動プーリー43cと、駆動プーリー43aと従動プーリー43cとの間に掛け渡されるVベルト43dと、を備え、駆動プーリー43aは、クランク軸32に固定された固定シーブ120と、固定シーブ120に対向して配置されクランク軸32の軸方向に移動自在に支持された可動シーブ121と、を有し、固定シーブ120の背面は、フィンが形成されない平坦面120aである。
この構成によれば、空気抵抗を増加させることのないシーブ形状としても、変速機室42を冷却できる。
In addition, in this embodiment, the belt-type continuously
According to this configuration, the
[第2の実施の形態]
本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
[Second embodiment]
A second embodiment of the present invention will be described below. In this second embodiment, parts configured similarly to those in the first embodiment are given the same reference numerals and descriptions thereof will be omitted.
図4は、第2の実施の形態に係るパワーユニット212の断面図である。図4は、第1の実施の形態の図2に対応する。
第2の実施の形態のパワーユニット212では、前面開口70に導風するダクト270が設けられる点が、第1の実施の形態とは異なる。
Fig. 4 is a cross-sectional view of a
A
詳細には、第2の実施の形態に係るシリンダー部カバー53には、空気層スペース100の前面開口70の前方に対応して、孔状に形成されたダクト後部支持部253aが形成されている。ダクト後部支持部253aには、ダクト270が差し込まれた状態で支持される。
In detail, the
ダクト270は、前後方向に延びる中空状の部材である。ダクト270は、前端に流入口271を備え、後端に流出口272を備える。ダクト270は、流入口271が流出口272よりも車幅方向外側に配置されるように湾曲して延びている。ダクト270は、流出口272が前面開口70に接続された状態で、ダクト後部支持部253aに支持される。ダクト270は、流入口271側の前端部がシリンダー部24の左側で、シリンダー部カバー53のダクト前部支持部253bに支持される。これにより、流入口271には、シリンダー部24に邪魔されずに走行風が流入され易くなっている。
シリンダー部カバー53とダクト270とにより、第2の実施の形態の導風機構210が構成される。
The
The
本実施の形態では、鞍乗り型車両10の走行時には、ダクト270の流入口271から矢印A21で示すように、走行風が取り込まれる。走行風は、ダクト270に沿って流れ、矢印A22で示すように、前面開口70を通じて空気層スペース100に導風され、矢印A23で示すように、後面開口80から排風される。よって、本実施の形態でも、空気層スペース100を、冷却風としての走行風が流れるため、変速機室42が冷却される。
In this embodiment, when the saddle-
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、鞍乗り型車両10のパワーユニット212は、空気層スペース100に導風する導風機構210を備えている。よって、第2の実施の形態でも、簡便な構成で変速機室42の温度を低減させることができる。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与することができる。
As described above, according to the second embodiment of the present invention, the
特に、本実施の形態では、導風機構210は、空気層スペース100に接続されるダクト270を備え、ダクト270は、空気層スペース100より車幅外方に延びる。
この構成によれば、走行風を効果的に空気層スペース100に導風することができ、簡便な構成で変速機室42の温度を低減させることができる。
In particular, in this embodiment, the
According to this configuration, the wind generated while the vehicle is traveling can be effectively guided to the
[第3の実施の形態]
本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
[Third embodiment]
A third embodiment to which the present invention is applied will be described below. In this third embodiment, parts configured similarly to the first embodiment are given the same reference numerals and descriptions thereof will be omitted.
図5は、第3の実施の形態に係るパワーユニット312の断面図である。図5は、第1の実施の形態の図2に対応する。
第3の実施の形態のパワーユニット312では、クランク室35が形成されるクランクケース(ケーシング、第1のケーシング部)323と、変速機室42が形成される変速機ケース340(ケーシング、第2のケーシング部)とが別体である点が、第1の実施の形態とは異なる。
Fig. 5 is a cross-sectional view of a
The
第3の実施の形態に係るクランクケース323では、第1の実施の形態におけるクランクケース23に対して、左後部の変速機ケース部40が省略されている。クランクケース323の左後端部323cは、後輪15の前方で後輪15の左端15bよりも右側に位置する。第3の実施の形態のクランクケース323には、前面開口70および後面開口80は形成されていない。
In the
第3の実施の形態に係る変速機ケース340は、いわば、第1の実施の形態の変速機ケース部40と空気層形成部材90とが一体形成された構造である。よって、変速機ケース340では、第1の実施の形態の変速機ケース部40に対して、空気層形成部材90を固定するためだけの固定部材95やその固定部が省略される。また、変速機ケース340には、セパレータ67の筒部67aおよびクランク軸32の一端部32aが挿通される孔部340aが形成されると共に、シリンダー部カバー53の固定部材94が固定される。
The
変速機ケース340は、クランクケース323にボルトオンされる。すなわち、変速機ケース340には、クランク軸32の外周側、すなわち、駆動プーリー41aの可動シーブ121の外周側には、複数の固定孔340bが形成される。固定孔340bは、クランク軸32の周方向に間隔を空けて、例えば、4つ形成される。固定孔340bに対応して、変速機ケース340には、右外表面から右方向に突き出る円筒状の突き当て部340cが形成される。突き当て部340cがクランクケース323の左面に当接される。この状態で、固定孔340bには、ボルト301が挿通され、挿通されたボルト301がクランクケース323に締結される。これにより、変速機ケース340が、クランクケース323にボルト留めされ、クランクケース323にボルトオンされる。
The
ここで、クランクケース323と変速機ケース340とは、突き当て部340cにより車幅方向に所定距離だけ離間される。これにより、クランクケース323と変速機ケース340との間には、空気が進入可能な空気層スペース300が形成される。したがって、第3の実施の形態においても、パワーユニット312では、クランク室35と変速機室42とが空気層スペース300により分断される。なお、変速機ケース340には、ウイング96に対応してウイング396が形成されており、ウイング396が空気層スペース300に配置される。空気層スペース300には、空気層スペース300の前端部370を通じて、導風機構110によって冷却風が導風される。空気層スペース300からは、空気層スペース300の後端部(排風口)380を通じて、冷却風が排風される。クランクケース323の左後端部323cが、後輪15よりも前方で後輪15の左端15bよりも右側に位置するので、本実施の形態においても、空気層スペース300の後端部380は、後輪15に対向する。
Here, the
以上説明したように、本発明を適用した第3の実施の形態によれば、鞍乗り型車両10のパワーユニット312は、クランク室35と変速機室42との間には、空気層を形成する空気層スペース300が設けられ、空気層スペース300に導風する導風機構110を備える。よって、第3の実施の形態でも、簡便な構成で変速機室42の温度を低減させることができる。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与することができる。
As described above, according to the third embodiment to which the present invention is applied, the
[他の実施の形態]
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
[Other embodiments]
The above-described embodiment merely shows one aspect of the present invention, and any modification and application can be made without departing from the spirit and scope of the present invention.
上記実施の形態では、変速機室42を冷却し易いために、ウイング96、396は空気層形成部材90や変速機ケース340に設けられることが望ましいが、クランクケース23、323に設けられてもよい。
In the above embodiment, in order to facilitate cooling of the
上記実施の形態では、送風装置50はエンジン本体30を冷却する冷却装置を利用して、空気層スペース100、300に冷却風を導風する構成を説明したが、空気層スペース100、300専用の送風装置を設けてもよい。
In the above embodiment, the
上記実施の形態では、ケースカバー41に変速機室42内に走行風を取り込む開口が形成されない構成を例示したが、ケースカバー41に変速機室42内に走行風を取り込む開口が形成されてもよい。ケースカバー41に変速機室42内に走行風を取り込む開口が形成される場合には、変速機室42内に、クランク室35の高温に影響されない状態で冷却風を取り込むことができるので、簡便な構成でクランク室35の冷却効果を高めることができる。
In the above embodiment, a configuration in which no opening is formed in the case cover 41 for taking in the traveling wind into the
上記第3の実施の形態では、導風機構110により空気層スペース300に導風する構成を説明したが、空気層スペース300に接続され且つ空気層スペース300より車幅外方に延びるダクト270を設けてもよい。すなわち、第2の実施の形態のように、導風機構210により、空気層スペース300に導風する構成でもよい。
In the above third embodiment, the configuration in which the
上記第3の実施の形態では、クランクケース323が開口23bを有し、開口23bを塞ぐセパレータ67を介してクランク軸32が支持される構成を説明したが、開口23bはクランク軸32の外径に対応する大きさの孔でもよく、クランクケース323が、例えばオイルシールを介してクランク軸32を支持する構成でもよい。すなわち、セパレータ67が省略され、セパレータ67と一体のクランクケース323の形状でもよい。
In the third embodiment, the
上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として前輪13と後輪15とを有する自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両や4輪以上を備えた鞍乗り型車両に適用可能である。
In the above embodiment, a motorcycle having a
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
[Configuration supported by the above embodiment]
The above embodiment supports the following configurations.
(構成1)ケーシングと、前記ケーシングに収容されたクランク軸と、前記クランク軸から伝達される駆動力を変速して駆動輪に伝達するベルト式無段変速機と、を備える鞍乗り型車両のパワーユニットにおいて、前記ケーシングは、前記クランク軸が収容されるクランク室と、前記ベルト式無段変速機が収容される変速機室と、を備え、前記クランク室と前記変速機室との間には、空気層を形成する空気層スペースが設けられ、前記空気層スペースに導風する導風機構を備えることを特徴とする鞍乗り型車両のパワーユニット。
この構成によれば、クランク室と変速機室との間の空気層スペースに導風することにより、変速機室に直接冷却風を導入することなく変速機室を低温化できる。よって、簡便な構成で変速機室の温度を低減させることができる。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与することができる。
(Configuration 1) A power unit for a saddle-ride type vehicle comprising a casing, a crankshaft housed in the casing, and a belt-type continuously variable transmission that changes the speed of the driving force transmitted from the crankshaft and transmits it to driving wheels, wherein the casing comprises a crank chamber in which the crankshaft is housed, and a transmission chamber in which the belt-type continuously variable transmission is housed, and an air layer space that forms an air layer is provided between the crank chamber and the transmission chamber, and the power unit for a saddle-ride type vehicle comprises an air guide mechanism that guides air into the air layer space.
According to this configuration, the temperature of the transmission chamber can be reduced by directing air into the air space between the crank chamber and the transmission chamber, without directly introducing cooling air into the transmission chamber. This makes it possible to reduce the temperature of the transmission chamber with a simple configuration, which in turn contributes to improving energy efficiency.
(構成2)前記ケーシングに支持されたシリンダー部を備え、前記導風機構は、前記シリンダー部を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンからの冷却風を前記空気層スペースの前方に導風する導風カバーと、を備えることを特徴とする構成1に記載の鞍乗り型車両のパワーユニット。
この構成によれば、シリンダー部を冷却する冷却ファンを利用することで、冷却風導入の特別な機構を設けることなく、空気層スペースに冷却風を導風することができる。
(Configuration 2) A power unit for a saddle-ride type vehicle as described in configuration 1, further comprising a cylinder portion supported by the casing, and the air guide mechanism comprises a cooling fan that cools the cylinder portion, and an air guide cover that guides cooling air from the cooling fan to the front of the air layer space.
According to this configuration, by utilizing a cooling fan to cool the cylinder portion, it is possible to introduce cooling air into the air layer space without providing a special mechanism for introducing cooling air.
(構成3)前記導風機構は、前記空気層スペースに接続されるダクトを備え、前記ダクトは、前記空気層スペースより車幅外方に延びることを特徴とする構成1に記載の鞍乗り型車両のパワーユニット。
この構成によれば、走行風を効果的に空気層スペースに導風することができ、簡便な構成で変速機室の温度を低減させることができる。
(Configuration 3) A power unit for a saddle-ride type vehicle as described in configuration 1, characterized in that the air guide mechanism includes a duct connected to the air layer space, and the duct extends outwardly of the vehicle width from the air layer space.
According to this configuration, the wind generated while traveling can be effectively guided to the air layer space, and the temperature in the transmission chamber can be reduced with a simple configuration.
(構成4)前記空気層スペースには、車幅方向に延びる複数のウイングが設けられることを特徴とする構成1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両のパワーユニット。
この構成によれば、冷却風を空気層スペースに積極的に導入できる上に、冷却風との接触面積を増やすことで、冷却性能を向上させることができる。
(Configuration 4) A power unit for a saddle-ride type vehicle according to any one of configurations 1 to 3, characterized in that a plurality of wings extending in the vehicle width direction are provided in the air layer space.
According to this configuration, the cooling air can be actively introduced into the air layer space, and the contact area with the cooling air can be increased, thereby improving the cooling performance.
(構成5)前記空気層スペースには、排風口が形成され、前記排風口は、前記駆動輪に対向することを特徴とする構成1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両のパワーユニット。
この構成によれば、クランク室および変速機室から受熱した空気層スペースからの排風により、駆動輪を温めることができる。
(Configuration 5) A power unit for a saddle-ride type vehicle as described in any one of configurations 1 to 4, characterized in that an exhaust port is formed in the air layer space, and the exhaust port faces the drive wheels.
According to this configuration, the drive wheels can be warmed by the exhaust air from the air layer space that has received heat from the crank chamber and the transmission chamber.
(構成6)前記ベルト式無段変速機は、前記クランク軸の軸方向一端部に設けられる駆動プーリーと、前記クランク軸に平行に軸支される従動軸に設けられる従動プーリーと、前記駆動プーリーと前記従動プーリーとの間に掛け渡されるVベルトと、を備え、前記駆動プーリーは、前記クランク軸に固定された固定シーブと、前記固定シーブに対向して配置され前記クランク軸の軸方向に移動自在に支持された可動シーブと、を有し、前記固定シーブの背面は、フィンが形成されない平坦面であることを特徴とする構成1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両のパワーユニット。
この構成によれば、空気抵抗を増加させることのないシーブ形状としても、変速機室を冷却できる。
(Configuration 6) A power unit for a saddle-type vehicle described in any one of configurations 1 to 5, characterized in that the belt-type continuously variable transmission comprises a drive pulley provided at one axial end of the crankshaft, a driven pulley provided on a driven shaft journaled parallel to the crankshaft, and a V-belt stretched between the drive pulley and the driven pulley, the drive pulley having a fixed sheave fixed to the crankshaft and a movable sheave arranged opposite the fixed sheave and supported so as to be freely movable in the axial direction of the crankshaft, and the back surface of the fixed sheave is a flat surface on which no fins are formed.
According to this configuration, the transmission chamber can be cooled even with a sheave shape that does not increase air resistance.
10 鞍乗り型車両
12 パワーユニット(鞍乗り型車両のパワーユニット)
15 後輪(駆動輪)
23 クランクケース(ケーシング)
32 クランク軸
35 クランク室
40 変速機ケース部(ケーシング)
41 ケースカバー(ケーシング)
42 変速機室
43 ベルト式無段変速機
43a 駆動プーリー
43a1 固定シーブ
43a2 可動シーブ
43b 出力軸(従動軸)
43c 従動プーリー
43d Vベルト
51 冷却ファン
53 シリンダー部カバー(導風カバー)
80 後面開口(排風口)
96 ウイング
100 空気層スペース
110 導風機構
120 固定シーブ
120a 平坦面
121 可動シーブ
210 導風機構
212 パワーユニット(鞍乗り型車両のパワーユニット)
270 ダクト
300 空気層スペース
312 パワーユニット(鞍乗り型車両のパワーユニット)
323 クランクケース(ケーシング)
340 変速機ケース(ケーシング)
380 後端部(排風口)
396 ウイング
10
15 Rear wheels (drive wheels)
23 Crankcase (casing)
32
41 Case cover (casing)
42
43c Driven
80 Rear opening (ventilation port)
96
270
323 Crankcase (Casing)
340 Transmission case (casing)
380 Rear end (exhaust port)
396 Wing
Claims (7)
前記ケーシング(23、40、41、323、340)は、前記クランク軸(32)が収容されるクランク室(35)と、前記ベルト式無段変速機(43)が収容される変速機室(42)と、を備え、
前記クランク室(35)と前記変速機室(42)との間には、空気層を形成する空気層スペース(100、300)が設けられ、
前記空気層スペース(100、300)に導風する導風機構(110、210)を備え、
前記導風機構(210)は、前記空気層スペース(100、300)に接続されるダクト(270)を備え、
前記ダクト(270)は、前記空気層スペース(100、300)より車幅外方に延びる
ことを特徴とする鞍乗り型車両のパワーユニット。 A power unit for a saddle-ride type vehicle includes a casing (23, 40, 41, 323, 340), a crankshaft (32) accommodated in the casing (23, 40, 41, 323, 340), and a belt-type continuously variable transmission (43) that changes the speed of a driving force transmitted from the crankshaft (32) and transmits it to a driving wheel (15),
The casing (23, 40, 41, 323, 340) includes a crank chamber (35) in which the crankshaft (32) is housed, and a transmission chamber (42) in which the belt-type continuously variable transmission (43) is housed,
An air layer space (100, 300) for forming an air layer is provided between the crank chamber (35) and the transmission chamber (42),
A ventilation mechanism (110, 210) for guiding air to the air layer space (100, 300),
The air guide mechanism (210) includes a duct (270) connected to the air layer space (100, 300),
The power unit for a saddle-ride type vehicle, wherein the duct (270) extends outwardly of the vehicle width from the air layer space (100, 300).
前記ケーシング(23、40、41、323、340)は、前記クランク軸(32)が収容されるクランク室(35)と、前記ベルト式無段変速機(43)が収容される変速機室(42)と、を備え、
前記クランク室(35)と前記変速機室(42)との間には、空気層を形成する空気層スペース(100、300)が設けられ、
前記空気層スペース(100、300)に導風する導風機構(110、210)を備え、
前記空気層スペース(100、300)には、車幅方向に延びる複数のウイング(96、396)が設けられる
ことを特徴とする鞍乗り型車両のパワーユニット。 A power unit for a saddle-ride type vehicle includes a casing (23, 40, 41, 323, 340), a crankshaft (32) accommodated in the casing (23, 40, 41, 323, 340), and a belt-type continuously variable transmission (43) that changes the speed of a driving force transmitted from the crankshaft (32) and transmits it to a driving wheel (15),
The casing (23, 40, 41, 323, 340) includes a crank chamber (35) in which the crankshaft (32) is housed, and a transmission chamber (42) in which the belt-type continuously variable transmission (43) is housed,
An air layer space (100, 300) for forming an air layer is provided between the crank chamber (35) and the transmission chamber (42),
A ventilation mechanism (110, 210) for guiding air to the air layer space (100, 300),
A power unit for a saddle-ride type vehicle, characterized in that a plurality of wings (96, 396) extending in a vehicle width direction are provided in the air layer space (100, 300).
前記空気層スペース(100、300)は、前記ケーシング(23、40、41、323、340)と、前記空気層形成部材(90)と、によって囲まれた空間によって形成されているThe air layer space (100, 300) is formed by a space surrounded by the casing (23, 40, 41, 323, 340) and the air layer forming member (90).
ことを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両のパワーユニット。3. The power unit for a saddle-ride type vehicle according to claim 1 or 2.
前記前面開口(70)には、前記導風機構(110、210)によって導風されるThe front opening (70) is provided with a ventilation mechanism (110, 210) through which air is guided.
ことを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両のパワーユニット。3. The power unit for a saddle-ride type vehicle according to claim 1 or 2.
前記導風機構(110)は、前記シリンダー部(24)を冷却する冷却ファン(51)と、前記冷却ファン(51)からの冷却風を前記空気層スペース(100、300)の前方に導風する導風カバー(53)と、を備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両のパワーユニット。 A cylinder portion (24) supported by the casing (23, 323),
The power unit for a saddle-ride type vehicle according to claim 1 or 2, characterized in that the air guide mechanism ( 110) comprises a cooling fan (51) that cools the cylinder portion (24), and an air guide cover (53) that guides cooling air from the cooling fan (51) to the front of the air layer space (100, 300).
前記排風口(80、380)は、前記駆動輪(15)に対向する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両のパワーユニット。 An exhaust port (80, 380) is formed in the air layer space (100, 300),
3. The power unit for a saddle-ride type vehicle according to claim 1 or 2 , wherein the exhaust port (80, 380) faces the drive wheels (15).
前記駆動プーリー(43a)は、前記クランク軸(32)に固定された固定シーブ(120)と、前記固定シーブ(120)に対向して配置され前記クランク軸(32)の軸方向に移動自在に支持された可動シーブ(121)と、を有し、
前記固定シーブ(120)の背面は、フィンが形成されない平坦面(120a)である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両のパワーユニット。 The belt-type continuously variable transmission (43) includes a drive pulley (43a) provided at one axial end of the crankshaft (32), a driven pulley (43c) provided on a driven shaft (43b) journaled in parallel to the crankshaft (32), and a V-belt (43d) stretched between the drive pulley (43a) and the driven pulley (43c),
The drive pulley (43a) has a fixed sheave (120) fixed to the crankshaft (32) and a movable sheave (121) disposed opposite the fixed sheave (120) and supported so as to be movable in the axial direction of the crankshaft (32),
3. The power unit for a saddle-ride type vehicle according to claim 1, wherein a back surface of the fixed sheave (120) is a flat surface (120a) on which no fins are formed.
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| JP2023036172A JP7579375B2 (en) | 2023-03-09 | 2023-03-09 | Power unit for saddle-type vehicles |
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