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JP7587973B2 - 無機塩回収装置および無機塩回収方法 - Google Patents
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JP7587973B2 - 無機塩回収装置および無機塩回収方法 - Google Patents

無機塩回収装置および無機塩回収方法 Download PDF

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Description

本発明は、無機塩含有水から無機塩を回収するための無機塩回収装置および無機塩回収方法に関する。
無機塩含有水から無機塩を結晶物として回収する方法として、無機塩を含有する排水を逆浸透膜処理装置等の濃縮装置を用いて濃縮したり、エバポレータ等の蒸発装置を用いて濃縮し、その濃縮液から晶析装置により無機塩を結晶化させて回収する方法が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
逆浸透膜処理では、例えば水への溶解度が低い物質を濃縮する場合、溶解度が律速となり、濃縮濃度を高くすることができない問題がある。また、エバポレータ等の高濃縮可能な蒸発装置を使用する場合は、必要な熱エネルギーが増大し、エネルギーコストが増大する問題がある。そのため、エネルギーコストを低減し、例えば水への溶解度の低い物質を含む排水を高濃度に濃縮する技術が必要となっている。また、晶析装置の設置スペースや熱エネルギーコストも必要となる。
特許第6653736号公報 特許第4781374号公報
本発明の目的は、エネルギーコストを低減し、無機塩含有水を高濃度に濃縮して無機塩を回収することができる無機塩回収装置および無機塩回収方法を提供することにある。
本発明は、無機塩を含有する被処理水を30℃~40℃の範囲に加熱して加熱水を得る加熱手段と、半透膜で仕切られた第一空間と第二空間とを有する半透膜モジュールを用いて、前記加熱水を前記第一空間に通水し、前記第一空間を加圧して前記加熱水に含まれる水を前記半透膜を透過させることによって濃縮水を得るとともに、前記第二空間に、前記加熱水の一部または前記濃縮水の少なくとも一部を通水して希釈水を得る半透膜処理手段と、前記濃縮水を15℃から25℃の範囲に冷却して前記無機塩を結晶化させる冷却手段と、を備え、前記無機塩は、水に対する溶解度が15℃から40℃の範囲で水温1℃当たり0.5g/100g-HO以上高くなる物質である、無機塩回収装置である。
前記無機塩回収装置において、前記加熱手段は、第1熱媒体との熱交換によって前記被処理水を加熱するものであり、前記冷却手段は、第2熱媒体との熱交換によって前記濃縮水を冷却するものであり、前記第1熱媒体と前記第2熱媒体とを熱交換するヒートポンプ手段をさらに備えることが好ましい。
前記無機塩回収装置において、前記冷却手段の後段に、前記結晶化させた無機塩を固液分離する固液分離手段をさらに備えることが好ましい。
前記無機塩回収装置において、前記固液分離手段で得られた固液分離水の少なくとも一部を前記加熱工程の前段に返送する返送手段をさらに備えることが好ましい。
前記無機塩回収装置において、前記濃縮水中の無機塩の濃度は、前記濃縮水の水温での前記無機塩の溶解度の70~95%の範囲の濃度であることが好ましい。
前記無機塩回収装置において、前記加熱手段の前段に第1の逆浸透膜処理手段をさらに備え、前記被処理水を逆浸透膜処理して第1のRO濃縮水と第1のRO透過水とを得て、前記第1のRO濃縮水を前記加熱手段で加熱することが好ましい。
前記無機塩回収装置において、前記半透膜処理手段の後段に第2の逆浸透膜処理手段をさらに備え、前記希釈水を逆浸透膜処理して第2のRO濃縮水と第2のRO透過水とを得ることが好ましい。
本発明は、無機塩を含有する被処理水を30℃~40℃の範囲に加熱して加熱水を得る加熱工程と、半透膜で仕切られた第一空間と第二空間とを有する半透膜モジュールを用いて、前記加熱水を前記第一空間に通水し、前記第一空間を加圧して前記加熱水に含まれる水を前記半透膜を透過させることによって濃縮水を得るとともに、前記第二空間に、前記加熱水の一部または前記濃縮水の少なくとも一部を通水して希釈水を得る半透膜処理工程と、前記濃縮水を15℃から25℃の範囲に冷却して前記無機塩を結晶化させる冷却工程と、を含み、前記無機塩は、水に対する溶解度が15℃から40℃の範囲で水温1℃当たり0.5g/100g-HO以上高くなる物質である、無機塩回収方法である。
装置である。
前記無機塩回収方法において、前記加熱工程において、第1熱媒体との熱交換によって前記被処理水を加熱し、前記冷却工程において、第2熱媒体との熱交換によって前記濃縮水を冷却し、前記第1熱媒体と前記第2熱媒体とを熱交換するヒートポンプ工程をさらに含むことが好ましい。
前記無機塩回収方法において、前記冷却工程の後段に、前記結晶化させた無機塩を固液分離する固液分離工程をさらに含むことが好ましい。
前記無機塩回収方法において、前記固液分離工程で得られた固液分離水の少なくとも一部を前記加熱工程の前段に返送する返送工程をさらに含むことが好ましい。
前記無機塩回収方法において、前記濃縮水中の無機塩の濃度は、前記濃縮水の水温での前記無機塩の溶解度の70~95%の範囲の濃度であることが好ましい。
前記無機塩回収方法において、前記加熱工程の前段に第1の逆浸透膜処理工程をさらに含み、前記被処理水を逆浸透膜処理して第1のRO濃縮水と第1のRO透過水とを得て、前記第1のRO濃縮水を前記加熱工程で加熱することが好ましい。
前記無機塩回収方法において、前記半透膜処理工程の後段に第2の逆浸透膜処理工程をさらに含み、前記希釈水を逆浸透膜処理して第2のRO濃縮水と第2のRO透過水とを得ることが好ましい。
本発明によって、エネルギーコストを低減し、無機塩含有水を高濃度に濃縮して無機塩を回収することができる無機塩回収装置および無機塩回収方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る無機塩回収装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無機塩回収装置における半透膜処理装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無機塩回収装置における半透膜処理装置の他の例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無機塩回収装置における半透膜処理装置の他の例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無機塩回収装置における半透膜処理装置の他の例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無機塩回収装置における半透膜処理装置の他の例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無機塩回収装置の他の例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無機塩回収装置の他の例を示す概略構成図である。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る無機塩回収装置の一例の概略を図1に示し、その構成について説明する。
無機塩回収装置1は、無機塩を含有する被処理水を加熱して加熱水を得る加熱手段として、加熱装置10と、半透膜で仕切られた第一空間と第二空間とを有する半透膜モジュールを用いて、加熱水を第一空間に通水し、第一空間を加圧して加熱水に含まれる水を半透膜を透過させることによって濃縮水を得るとともに、第二空間に、加熱水の一部または濃縮水の少なくとも一部を通水して希釈水を得る半透膜処理手段として、半透膜処理装置12と、濃縮水を冷却して無機塩を結晶化させる冷却手段として、冷却装置14と、を備える。無機塩回収装置1は、冷却装置14の後段に、結晶化させた無機塩を固液分離する固液分離手段として、固液分離装置16を備えてもよい。
無機塩回収装置1において、加熱装置10の入口には、配管18が接続されている。加熱装置10の出口と半透膜処理装置12の入口とは、配管20により接続されている。半透膜処理装置12の濃縮水出口と冷却装置14の入口とは、配管22により接続されている。半透膜処理装置12の希釈水出口には、配管24が接続されている。冷却装置14の出口と固液分離装置16の入口とは、配管26により接続されている。固液分離装置16の回収無機塩出口には、配管28が接続され、固液分離水出口には、配管30が接続されている。
本実施形態に係る無機塩回収方法および無機塩回収装置1の動作について説明する。
無機塩を含有する被処理水は、配管18を通して加熱装置10へ送液され、加熱装置10において被処理水が加熱されて加熱水が得られる(加熱工程)。加熱水は、配管20を通して半透膜処理装置12へ送液され、半透膜処理装置12において、半透膜で仕切られた第一空間と第二空間とを有する半透膜モジュールを用いて、加熱水が第一空間に通水され、第一空間を加圧して加熱水に含まれる水が半透膜を透過されることによって濃縮水が得られるとともに、第二空間に、加熱水の一部または濃縮水の少なくとも一部が通水されて希釈水が得られる(半透膜処理工程)。希釈水は、配管24を通して排出される。濃縮水は、配管22を通して冷却装置14へ送液され、冷却装置14において濃縮水が冷却されて無機塩が結晶化される(冷却工程)。冷却工程で得られた冷却水は、必要に応じて配管26を通して固液分離装置16へ送液され、固液分離装置16において、結晶化された無機塩が固液分離されて回収無機塩と固液分離水とが得られる(固液分離工程)。回収無機塩は、配管28を通して排出される。固液分離水は、配管30を通して排出される。
本実施形態に係る無機塩回収方法および無機塩回収装置では、半透膜処理の前段で加熱装置10によって被処理水の水温を上げて無機塩の被処理水への溶解度を高めた状態で、半透膜処理によってその水温での無機塩の溶解度付近まで濃縮し、得られた濃縮水を半透膜処理の後段で水温を下げて結晶化した無機塩を回収する。これによって、エネルギーコストを低減し、無機塩含有水を高濃度に濃縮して無機塩を回収することができる。半透膜処理の後段で水温を下げた後に固液分離工程を設け、結晶化した無機塩を回収してもよい。
加熱工程において、被処理水は、例えば、30℃~40℃の範囲に加熱され、32℃~38℃の範囲に加熱されることが好ましい。加熱水の温度が30℃未満であると、無機塩の回収効率が悪くなる場合があり、40℃を超えると、半透膜モジュールが劣化する場合がある。
半透膜処理工程において、濃縮水中の無機塩の濃度は、その濃縮水の水温での無機塩の溶解度の70~95%の範囲の濃度であることが好ましく、70~90%の範囲の濃度であることがより好ましく、80~90%の範囲の濃度であることがさらに好ましい。半透膜処理工程において濃縮水の水温での無機塩の溶解度の70~95%の範囲まで濃縮することによって、冷却工程において無機塩が結晶化され易くなる。濃縮水中の無機塩の濃度が濃縮水の水温での無機塩の溶解度の70%未満であると、冷却工程において無機塩が結晶化されにくい場合があり、95%を超えると、半透膜モジュール内で無機塩が析出し、膜が閉塞する場合がある。
半透膜処理装置12の濃縮水の出口、例えば、配管22に濃縮水中の無機塩の濃度の測定する無機塩濃度測定手段として無機塩濃度測定装置を設置して、濃縮水中の無機塩の濃度を監視してもよい。無機塩濃度測定装置としては、濃縮水中の無機塩の濃度の測定することができるもの、または無機塩の濃度を推定できる指標を測定することができるものであればよく、特に制限はなく、例えば、導電率計、TDS(Total Dissolved Solid:総溶解固形分)計等が挙げられる。
冷却工程において、濃縮水は、例えば、15℃~25℃の範囲に冷却され、15℃~20℃の範囲に冷却されることが好ましい。冷却水の温度が15℃未満であると、析出する無機塩の粒径が不均一になる場合や、冷却のためのエネルギーが多量に必要となる場合があり、25℃を超えると、無機塩が結晶化されにくい場合がある。
被処理水は、無機塩を含有する水であればよく、特に制限はないが、例えば、半導体工場から排出される排水、化学工場から排出される排水等が挙げられる。
回収の対象となる、被処理水に含まれる無機塩としては、例えば、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、塩化カルシウム等が挙げられる。回収の対象となる無機塩としては、水に対する溶解度が15℃から40℃の範囲で水温1℃当たり0.5g/100g-HO以上高くなる物質であることが好ましく、0.8g/100g-HO以上高くなる物質であることがより好ましく、1.0g/100g-HO以上高くなる物質であることがさらに好ましい。硫酸ナトリウムは、水に対する溶解度が15℃から40℃の範囲で水温1℃当たり1.4g/100g-HO高くなる物質である。このように水温によって溶解度が大きく変わる無機塩を回収する場合に、本実施形態に係る無機塩回収方法および無機塩回収装置を好適に適用することができる。
被処理水に含まれる無機塩の20℃の水に対する溶解度は、70g/100g-HO以下であることが好ましく、30g/100g-HO以下であることがより好ましい。硫酸ナトリウムの20℃の水に対する溶解度は、19g/100g-HOである。このように水に溶解しにくい無機塩を回収する場合に、本実施形態に係る無機塩回収方法および無機塩回収装置を好適に適用することができる。
加熱装置10としては、被処理水を加熱して加熱水を得ることができるものであればよく、特に制限はなく、例えば、被処理水と熱媒体との熱交換を行う熱交換器、ヒーター等が挙げられる。エネルギーコストを低減できる等の点から、熱交換器が好ましい。
冷却装置14としては、濃縮水を冷却して無機塩を結晶化させることができるものであればよく、特に制限はなく、例えば、濃縮水と熱媒体との熱交換を行う熱交換器、冷却器等が挙げられる。エネルギーコストを低減できる等の点から、熱交換器が好ましい。
固液分離装置16としては、結晶化させた無機塩を固液分離して回収無機塩と固液分離水とを得ることができるものであればよく、特に制限はなく、例えば、自然沈降による沈殿槽、遠心分離装置、フィルタープレス脱水機、スクリュープレス脱水機、ベルトプレス脱水機、膜ろ過装置(例えば、精密ろ過膜(MF膜)、限外ろ過膜(UF膜)等)、スクリーンろ過装置等が挙げられる。また、これらの固液分離装置を組み合わせて用いてもよい。エネルギーコストを低減できる等の点から、自然沈降による沈殿槽が好ましい。冷却装置14、固液分離装置16として、冷却と固液分離とをともに行うことができる冷却装置と固液分離装置とを組み合わせた装置を用いてもよい。
無機塩が不均一な粒径で結晶化する場合には、結晶化させた無機塩を破砕する破砕手段として、破砕装置を設置してもよい。破砕装置としては、結晶化させた無機塩を破砕することができるものであればよく、特に制限はなく、例えば、粉砕機等が挙げられる。
半透膜処理装置12としては、半透膜で仕切られた第一空間と第二空間とを有する半透膜モジュールを備えるものであればよく、特に制限はない。半透膜処理装置12の例を図2、図3に挙げて説明する。
図2に示す半透膜処理装置12は、半透膜で仕切られた第一空間(濃縮側)と第二空間(透過側)とを有する半透膜モジュールを用いて、無機塩を含有する被処理水(加熱水)を第一空間に通水し、第一空間を加圧して被処理水に含まれる水を半透膜を透過させることによって濃縮水を得るとともに、第二空間に、被処理水の一部を通水して希釈水を得る半透膜処理手段として、例えば、膜モジュール50を備える。膜モジュール50は、半透膜52で仕切られた第一空間54および第二空間56を有する。半透膜処理装置12は、被処理水を貯留する被処理水槽を備えてもよい。
図2の半透膜処理装置12において、膜モジュール50の第一空間入口には、ポンプ58を介して配管20が接続され、ポンプ58の下流側で配管20から分岐した配管66がバルブ62を介して膜モジュール50の第二空間入口に接続されている。膜モジュール50の第一空間出口にはバルブ64を介して配管22が接続され、膜モジュール50の第二空間出口には配管24が接続されている。
ポンプ58は、例えば、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動され、被処理水を吸入して膜モジュール50に加圧吐出する加圧ポンプである。ポンプ58には、例えば、入力された指令信号に対応する駆動周波数をポンプ58に出力するインバーター60が設置されている。バルブ62、バルブ64は、例えば、手動または自動で開閉度を調節可能なバルブである。
図2の半透膜処理装置12は、半透膜52で仕切られた第一空間54および第二空間56を有する膜モジュール50を用い、被処理水を膜モジュール50の第一空間入口から第一空間54と第二空間入口から第二空間56とに通水し、第一空間54を加圧することによって、その第一空間54の被処理水に含まれる水を半透膜52を介して第二空間56に透過させて水を濃縮する装置である。すなわち、半透膜処理装置12において、半透膜52を用いて被処理水が濃縮される。半透膜処理装置12は、膜モジュール50の第一空間54と第二空間56の両方に被処理水を供給して濃縮処理を行う装置である。
半透膜処理装置12において、無機塩を含有する被処理水(加熱水)は、バルブ64が開状態で、ポンプ58により配管20を通して、膜モジュール50の第一空間入口から第一空間54へ加圧送液され、通水される。また、被処理水は、バルブ62が開状態で、配管20から分岐した配管66を通して、膜モジュール50の第二空間入口から第二空間56へ送液され、通水される。加圧された被処理水に含まれる水の一部は半透膜52を介して第一空間54から第二空間56に向かって透過する。このとき、無機塩の大部分は半透膜52を透過することができないので、半透膜52を透過しなかった第一空間54内の水が濃縮される。一方、第二空間56では、配管66を通して通水された被処理水の一部と、半透膜52を透過した無機塩の濃度の低い透過水とが合流するため、希釈効果が働く。第一空間54で得られた濃縮水は、第一空間出口から配管22を通して排出され、第二空間56で得られた希釈水は、第二空間出口から配管24を通して排出される。ここで、膜モジュール50において、第一空間54が加圧されてその第一空間54の被処理水に含まれる水が半透膜52を介して第二空間56に透過され、第一空間54で濃縮水が得られる(濃縮工程)とともに、第二空間56で希釈水が得られる(希釈工程)。第一空間54で得られた濃縮水は、配管22を通して冷却装置14へ送液される。
ここで、配管20,66、ポンプ58等が、膜モジュール50の第一空間54と第二空間56の両方に被処理水を供給する供給手段として機能する。
第二空間56で得られた希釈水は、配管24を通して系外へ排出されてもよいし、必要に応じて希釈水槽へ送液されて貯留された後、系外へ排出されてもよい。希釈水の少なくとも一部について、さらに逆浸透膜処理等の他の処理が行われてもよい。
以上のようにして、処理対象である、無機塩を含有する被処理水(加熱水)から、無機塩が濃縮された処理水(濃縮水)と、希釈水とが得られ、被処理水の濃縮が行われる。
膜モジュール50の第一空間54と第二空間56に無機塩を含む被処理水を通水することによって、半透膜52の第一空間54側と第二空間56側の浸透圧差を小さくし、より少ない消費エネルギーで被処理水中の無機塩を濃縮することができる。すなわち、無機塩を含む被処理水を低コストで濃縮可能である。
被処理水の第一空間54側、第二空間56側への供給を別々のポンプにより行ってもよい。別々のポンプによって被処理水の供給を行う場合には、個々のポンプに駆動周波数を制御するインバーターを設けてもよい。
第一空間54側と第二空間56側の両方に対して同一または近い濃度の被処理水を通水することによって、半透膜52により生じる浸透圧を低減し、必要圧力を低減することができる。その結果、従来の逆浸透膜法では濃縮することができなかった濃度の被処理水を濃縮することができる。
図3に示す半透膜処理装置12は、半透膜で仕切られた第一空間(濃縮側)と第二空間(透過側)とを有する半透膜モジュールを用いて、無機塩を含有する被処理水(加熱水)を第一空間に通水し、第一空間を加圧して被処理水に含まれる水を半透膜を透過させることによって濃縮水を得るとともに、第二空間に、濃縮水の少なくとも一部を通水して希釈水を得る半透膜処理手段として、例えば、膜モジュール50を備える。膜モジュール50は、半透膜52で仕切られた第一空間54および第二空間56を有する。半透膜処理装置12は、被処理水を貯留する被処理水槽を備えてもよい。
図3の半透膜処理装置12において、膜モジュール50の第一空間入口には、ポンプ58を介して配管20が接続されている。膜モジュール50の第一空間出口にはバルブ64を介して配管22が接続されている。バルブ64の上流側で配管22から分岐した配管70がバルブ68を介して膜モジュール50の第二空間入口に接続されている。膜モジュール50の第二空間出口には配管24が接続されている。
ポンプ58は、例えば、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動され、被処理水を吸入して膜モジュール50に加圧吐出する加圧ポンプである。ポンプ58には、例えば、入力された指令信号に対応する駆動周波数をポンプ58に出力するインバーター60が設置されている。バルブ64、バルブ68は、例えば、手動または自動で開閉度を調節可能なバルブである。
図3の半透膜処理装置12は、半透膜52で仕切られた第一空間54および第二空間56を有する膜モジュール50を用い、被処理水を膜モジュール50の第一空間入口から第一空間54に通水するとともに、膜モジュール50の第一空間54の第一空間出口から排出された濃縮水の少なくとも一部を膜モジュール50の第二空間入口から第二空間56に通水し、第一空間54を加圧することによって、その第一空間54の被処理水に含まれる水を半透膜52を介して第二空間56に透過させて水を濃縮する装置である。すなわち、半透膜処理装置12において、半透膜52を用いて被処理水が濃縮される。半透膜処理装置12は、膜モジュール50の第一空間54に被処理水を供給し、第一空間54の出口から得られた濃縮水の少なくとも一部を膜モジュール50の第二空間56に供給して濃縮処理を行う装置である。
半透膜処理装置12において、無機塩を含有する被処理水(加熱水)は、バルブ64が開状態で、ポンプ58により配管20を通して、膜モジュール50の第一空間入口から第一空間54へ加圧送液され、通水される。加圧された被処理水に含まれる水の一部は半透膜52を介して第一空間54から第二空間56に向かって透過する。このとき、無機塩の大部分は半透膜52を透過することができないので、半透膜52を透過しなかった第一空間54内の水が濃縮される。一方、第二空間56では、配管70を通して通水された濃縮水の一部と、半透膜52を透過した無機塩の濃度の低い透過水とが合流するため、希釈効果が働く。第一空間54で得られた濃縮水は、第一空間出口から配管22を通して排出され、濃縮水の少なくとも一部は、バルブ68が開状態で、配管22から分岐した配管70を通して、膜モジュール50の第二空間入口から第二空間56へ送液され、通水される。第二空間56で得られた希釈水は、第二空間出口から配管24を通して排出される。ここで、膜モジュール50において、第一空間54が加圧されてその第一空間54の被処理水に含まれる水が半透膜52を介して第二空間56に透過され、第一空間54で濃縮水が得られる(濃縮工程)とともに、第二空間56で希釈水が得られる(希釈工程)。第一空間54で得られた濃縮水の一部は、配管22を通して冷却装置14へ送液される。濃縮水の少なくとも一部は、上記の通り膜モジュール50の第二空間56へ配管22,70を通して送液、通水される。
ここで、配管20,22,70、ポンプ58等が、膜モジュール50の第一空間54に被処理水を供給し、第一空間54の出口から得られた濃縮水の少なくとも一部を膜モジュール50の第二空間56に供給する供給手段として機能する。
第二空間56で得られた希釈水は、配管24を通して系外へ排出されてもよいし、必要に応じて希釈水槽へ送液されて貯留された後、系外へ排出されてもよい。希釈水の少なくとも一部について、さらに逆浸透膜処理等の他の処理が行われてもよい。
以上のようにして、処理対象である、無機塩を含有する被処理水(加熱水)から、無機塩が濃縮された処理水(濃縮水)と、希釈水とが得られ、被処理水の濃縮が行われる。
半透膜処理装置12において、直列に接続された多段式の半透膜モジュールを用いてもよい。このような構成の半透膜処理装置の例を図4、図5、図6に示す。図4、図5、図6に示す半透膜処理装置は、半透膜モジュールが直列で3段に組み合わせた構造を有している。
図4に示す半透膜処理装置12は、半透膜で仕切られた第一空間(濃縮側)と第二空間(透過側)とを有する、複数段に接続された半透膜モジュールを用いて、無機塩を含有する被処理水(加熱水)を第1段の半透膜モジュールの第一空間に通水し、第一空間を加圧して被処理水に含まれる水を半透膜を透過させることによって濃縮水を得て、その濃縮水をさらに次段以降の半透膜モジュールを用いて濃縮水を得るとともに、各段の半透膜モジュールの第二空間に、被処理水の一部または濃縮水の一部を通水して希釈水を得る半透膜処理手段として、例えば、1段目膜モジュール50a、2段目膜モジュール50b、3段目膜モジュール50cを備える。それぞれの膜モジュールは、半透膜52で仕切られた第一空間54および第二空間56を有する。半透膜処理装置12は、1段目膜モジュール50aからの希釈水を貯留する希釈水槽、2段目膜モジュール10bからの希釈水を貯留する希釈水槽、3段目膜モジュール10cからの希釈水を貯留する希釈水槽を備えてもよい。半透膜処理装置12は、第1段の膜モジュールの第一空間および第二空間に被処理水を供給し、その濃縮水を順次次段の膜モジュールの第一空間および第二空間に供給して濃縮処理を行う装置である。
図4の半透膜処理装置12において、1段目膜モジュール50aの第一空間入口にはポンプ58を介して配管20が接続されている。配管20のポンプ58の下流側から分岐した配管66aがバルブ62aを介して膜モジュール50aの第二空間入口に接続されている。1段目膜モジュール50aの第二空間出口には、配管24aが接続されている。1段目膜モジュール50aの第一空間出口と2段目膜モジュール50bの第一空間入口とは、配管82により接続されている。配管82から分岐した配管66bがバルブ62bを介して2段目膜モジュール50bの第二空間入口に接続されている。2段目膜モジュール50bの第二空間出口には、配管24bが接続されている。2段目膜モジュール50bの第一空間出口と3段目膜モジュール50cの第一空間入口とは、配管84により接続されている。配管84から分岐した配管66cがバルブ62cを介して3段目膜モジュール50cの第二空間入口に接続されている。3段目膜モジュール50cの第二空間出口には、配管24cが接続されている。3段目膜モジュール50cの第一空間出口には、バルブ64を介して配管22が接続されている。
半透膜処理装置12は、半透膜52で仕切られた第一空間54および第二空間56を有する多段式の膜モジュールを用い、第1段の膜モジュールの第一空間および第二空間に被処理水を供給し、その濃縮水を順次次段の膜モジュールの第一空間および第二空間に供給し、各段の第一空間54を加圧することによってその第一空間54に含まれる水を半透膜52を介して第二空間56に透過させて水を濃縮する装置である。すなわち、半透膜処理装置12において、半透膜52を用いて被処理水が濃縮され、その濃縮水がさらに次の段の半透膜52を用いて濃縮される。
具体的には、半透膜処理装置12において、無機塩を含有する被処理水(加熱水)は、バルブ64が開状態で、ポンプ58により配管20を通して、1段目膜モジュール50aの第一空間54aへ送液され、配管20から分岐された被処理水は、バルブ62aが開状態で、配管66aを通して、1段目膜モジュール50aの第二空間56aへ送液される。1段目膜モジュール50aにおいて、第一空間54aが加圧されてその第一空間54aに含まれる水が半透膜52aを介して第二空間56aに透過される(濃縮工程(1段目))とともに、第二空間56aで希釈水が得られる(希釈工程(1段目))。1段目膜モジュール50aの第二空間56aで得られた希釈水は、配管24aを通して系外へ排出されてもよいし、必要に応じて希釈水槽へ送液されて貯留された後、系外へ排出されてもよい。希釈水の少なくとも一部について、さらに逆浸透膜処理等の他の処理が行われてもよい。
1段目膜モジュール50aの第一空間54aで得られた濃縮水は、配管82を通して、2段目膜モジュール50bの第一空間54bへ送液され、配管82から分岐された濃縮水は、バルブ62bが開状態で、配管66bを通して、2段目膜モジュール50bの第二空間56bへ送液される。2段目膜モジュール50bにおいて、第一空間54bが加圧されてその第一空間54bに含まれる水が半透膜52bを介して第二空間56bに透過される(濃縮工程(2段目))とともに、第二空間56bで希釈水が得られる(希釈工程(2段目))。2段目膜モジュール50bの第二空間56bで得られた希釈水は、配管24bを通して系外へ排出されてもよいし、必要に応じて希釈水槽へ送液されて貯留された後、系外へ排出されてもよい。希釈水の少なくとも一部について、さらに逆浸透膜処理等の他の処理が行われてもよい。
2段目膜モジュール50bの第一空間54bで得られた濃縮水は、配管84を通して、3段目膜モジュール50cの第一空間54cへ送液され、配管84から分岐された濃縮水は、バルブ62cが開状態で、配管66cを通して、3段目膜モジュール50cの第二空間56cへ送液される。3段目膜モジュール50cにおいて、第一空間54cが加圧されてその第一空間54cに含まれる水が半透膜52cを介して第二空間56cに透過される(濃縮工程(3段目))とともに、第二空間56cで希釈水が得られる(希釈工程(3段目))。3段目膜モジュール50cの第一空間54cで得られた濃縮水は、配管22を通して冷却装置14へ送液される。3段目膜モジュール50cの第二空間56cで得られた希釈水は、配管24cを通して系外へ排出されてもよいし、必要に応じて希釈水槽へ送液されて貯留された後、系外へ排出されてもよい。希釈水の少なくとも一部について、さらに逆浸透膜処理等の他の処理が行われてもよい。
ここで、ポンプ58、配管20,82,84,66a,66b,66c等が、各段の膜モジュール50a,50b,50cの第一空間54a,54b,54c、第二空間56a,56b,56cに被処理水または濃縮水を供給する供給手段として機能する。
以上のようにして、処理対象である、無機塩を含有する被処理水(加熱水)から、無機塩が濃縮された処理水(濃縮水)と、希釈水とが得られ、被処理水の濃縮が行われる。
図5に示す半透膜処理装置12は、半透膜で仕切られた第一空間(濃縮側)と第二空間(透過側)とを有する、複数段に接続された半透膜モジュールを用いて、無機塩を含有する被処理水(加熱水)を第1段の半透膜モジュールの第一空間に通水し、第一空間を加圧して被処理水に含まれる水を半透膜を透過させることによって濃縮水を得て、その濃縮水をさらに次段以降の半透膜モジュールを用いて濃縮水を得るとともに、各段の半透膜モジュールの第二空間に、濃縮水の少なくとも一部を通水して希釈水を得る半透膜処理手段として、例えば、1段目膜モジュール50a、2段目膜モジュール50b、3段目膜モジュール50cを備える。それぞれの膜モジュールは、半透膜52で仕切られた第一空間54および第二空間56を有する。半透膜処理装置12は、1段目膜モジュール50aからの希釈水を貯留する希釈水槽、2段目膜モジュール50bからの希釈水を貯留する希釈水槽、3段目膜モジュール50cからの希釈水を貯留する希釈水槽を備えてもよい。半透膜処理装置12は、第1段の膜モジュールの第一空間に被処理水を供給し、その濃縮水を順次次段の膜モジュールの第一空間および自身の第二空間に供給して濃縮処理を行う装置である。
図5の半透膜処理装置12において、1段目膜モジュール50aの第一空間入口にはポンプ58を介して配管20が接続されている。1段目膜モジュール50aの第一空間出口と2段目膜モジュール50bの第一空間入口とは、配管82により接続されている。配管82から分岐した配管70aがバルブ68aを介して膜モジュール50aの第二空間入口に接続されている。1段目膜モジュール50aの第二空間出口には、配管24aが接続されている。2段目膜モジュール50bの第一空間出口と3段目膜モジュール50cの第一空間入口とは、配管84により接続されている。配管84から分岐した配管70bがバルブ68bを介して膜モジュール50bの第二空間入口に接続されている。2段目膜モジュール50bの第二空間出口には、配管24bが接続されている。3段目膜モジュール10cの第一空間出口には、バルブ64を介して配管22が接続されている。バルブ64の上流側で配管22から分岐した配管70cがバルブ68cを介して膜モジュール50cの第二空間入口に接続されている。3段目膜モジュール50cの第二空間出口には、配管24cが接続されている。
半透膜処理装置12は、半透膜52で仕切られた第一空間54および第二空間56を有する多段式の膜モジュールを用い、第1段の膜モジュールの第一空間に被処理水を供給し、その濃縮水を順次次段の膜モジュールの第一空間および自身の第二空間に供給し、各段の第一空間54を加圧することによってその第一空間54に含まれる水を半透膜52を介して第二空間56に透過させて水を濃縮する装置である。すなわち、半透膜処理装置12において、半透膜52を用いて被処理水が濃縮され、その濃縮水がさらに次の段の半透膜52を用いて濃縮される。
具体的には、半透膜処理装置12において、無機塩を含有する被処理水(加熱水)は、バルブ64が開状態で、ポンプ58により配管20を通して、1段目膜モジュール50aの第一空間54aへ送液される。1段目膜モジュール50aにおいて、第一空間54aが加圧されてその第一空間54aに含まれる水が半透膜52aを介して第二空間56aに透過される(濃縮工程(1段目))とともに、第二空間56aで希釈水が得られる(希釈工程(1段目))。1段目膜モジュール50aの第一空間54aで得られた濃縮水は、配管82を通して、2段目膜モジュール50bの第一空間54bへ送液され、配管82から分岐された濃縮水は、バルブ68aが開状態で、配管70aを通して、1段目膜モジュール50aの第二空間56aへ送液される。1段目膜モジュール50aの第二空間56aで得られた希釈水は、配管24aを通して系外へ排出されてもよいし、必要に応じて希釈水槽へ送液されて貯留された後、系外へ排出されてもよい。希釈水の少なくとも一部について、さらに逆浸透膜処理等の他の処理が行われてもよい。
2段目膜モジュール50bにおいて、第一空間54bが加圧されてその第一空間54bに含まれる水が半透膜52bを介して第二空間56bに透過される(濃縮工程(2段目))とともに、第二空間56bで希釈水が得られる(希釈工程(2段目))。2段目膜モジュール50bの第一空間54bで得られた濃縮水は、配管84を通して、3段目膜モジュール50cの第一空間54cへ送液され、配管84から分岐された濃縮水は、バルブ68bが開状態で、配管70bを通して、2段目膜モジュール50bの第二空間56bへ送液される。2段目膜モジュール50bの第二空間56bで得られた希釈水は、配管24bを通して系外へ排出されてもよいし、必要に応じて希釈水槽へ送液されて貯留された後、系外へ排出されてもよい。希釈水の少なくとも一部について、さらに逆浸透膜処理等の他の処理が行われてもよい。
3段目膜モジュール50cにおいて、第一空間54cが加圧されてその第一空間54cに含まれる水が半透膜52cを介して第二空間56cに透過される(濃縮工程(3段目))とともに、第二空間56cで希釈水が得られる(希釈工程(3段目))。3段目膜モジュール50cの第一空間54cで得られた濃縮水は、配管22を通して冷却装置14へ送液される。配管22から分岐された濃縮水は、バルブ68cが開状態で、配管70cを通して、3段目膜モジュール50cの第二空間56cへ送液される。3段目膜モジュール50cの第二空間56cで得られた希釈水は、配管24cを通して系外へ排出されてもよいし、必要に応じて希釈水槽へ送液されて貯留された後、系外へ排出されてもよい。希釈水の少なくとも一部について、さらに逆浸透膜処理等の他の処理が行われてもよい。
ここで、ポンプ58、配管20,82,84,22,70a,70b,70c等が、各段の膜モジュール50a,50b,50cの第一空間54a,54b,54c、第二空間56a,56b,56cに被処理水または濃縮水を供給する供給手段として機能する。
以上のようにして、処理対象である、無機塩を含有する被処理水(加熱水)から、無機塩が濃縮された処理水(濃縮水)と、希釈水とが得られ、被処理水の濃縮が行われる。
多段式の膜モジュールを用いる場合、第二空間側の通水を直列的に行ってもよい。このような構成の半透膜処理装置の一例を図6に示す。図6に示す半透膜処理装置12は、半透膜で仕切られた第一空間(濃縮側)と第二空間(透過側)とを有する、複数段に接続された半透膜モジュールを用いて、無機塩を含有する被処理水(加熱水)を第1段の半透膜モジュールの第一空間に通水し、第一空間を加圧して被処理水に含まれる水を半透膜を透過させることによって濃縮水を得て、その濃縮水をさらに次段以降の半透膜モジュールを用いて濃縮水を得るとともに、各段の半透膜モジュールの第二空間に、濃縮水の少なくとも一部または他の半透膜モジュールから得られる希釈水の少なくとも一部を通水して希釈水を得る半透膜処理手段として、例えば、1段目膜モジュール50a、2段目膜モジュール50b、3段目膜モジュール50cを備える。それぞれの膜モジュールは、半透膜52で仕切られた第一空間54および第二空間56を有する。半透膜処理装置12は、第1段の膜モジュールの第一空間に被処理水を供給し、その濃縮水を順次次段の膜モジュールの第一空間に供給して濃縮処理を行う装置である。
図6の半透膜処理装置12において、1段目膜モジュール50aの第一空間入口にはポンプ58を介して配管20が接続されている。1段目膜モジュール50aの第一空間出口と2段目膜モジュール50bの第一空間入口とは、配管82により接続されている。2段目膜モジュール50bの第一空間出口と3段目膜モジュール50cの第一空間入口とは、配管84により接続されている。3段目膜モジュール50cの第一空間出口には、バルブ64を介して配管22が接続されている。バルブ64の上流側で配管22から分岐した配管86がバルブ68を介して膜モジュール50cの第二空間入口に接続されている。3段目膜モジュール50cの第二空間出口と2段目膜モジュール50bの第二空間入口とは、配管88により接続されている。2段目膜モジュール50bの第二空間出口と1段目膜モジュール50aの第二空間入口とは、配管90により接続されている。1段目膜モジュール50aの第二空間出口には、配管24が接続されている。
半透膜処理装置12は、半透膜52で仕切られた第一空間54および第二空間56を有する多段式の膜モジュールを用い、第1段の膜モジュールの第一空間に被処理水を供給し、その濃縮水を順次次段の膜モジュールの第一空間に直列的に通水し、最終段の膜モジュールの濃縮水の少なくとも一部を自身の第二空間に供給し、得られる希釈水をその前段の膜モジュールの第二空間に直列的に通水し、各段の第一空間54を加圧することによってその第一空間54に含まれる水を半透膜52を介して第二空間56に透過させて水を濃縮する装置である。すなわち、半透膜処理装置12において、半透膜52を用いて被処理水が濃縮され、その濃縮水がさらに次の段の半透膜52を用いて濃縮される。
具体的には、半透膜処理装置12において、無機塩を含有する被処理水(加熱水)は、バルブ64が開状態で、ポンプ58により配管20を通して、1段目膜モジュール50aの第一空間54aへ送液される。一方、後述する3段目膜モジュール50cの第二空間56c、2段目膜モジュール50bの第二空間56bを経由して送液された希釈水が配管90を通して、1段目膜モジュール50aの第二空間56aへ送液される。1段目膜モジュール50aにおいて、第一空間54aが加圧されてその第一空間54aに含まれる水が半透膜52aを介して第二空間56aに透過される(濃縮工程(1段目))とともに、第二空間56aで希釈水が得られる(希釈工程(1段目))。1段目膜モジュール50aの第一空間54aで得られた濃縮水は、配管82を通して、2段目膜モジュール50bの第一空間54bへ送液される。1段目膜モジュール50aの第二空間56aで得られた希釈水は、配管24を通して排出される。
2段目膜モジュール50bにおいて、後述する3段目膜モジュール50cの第二空間56cを経由して送液された希釈水が配管88を通して、2段目膜モジュール50bの第二空間56bへ送液される。第一空間54bが加圧されてその第一空間54bに含まれる水が半透膜52bを介して第二空間56bに透過される(濃縮工程(2段目))とともに、第二空間56bで希釈水が得られる(希釈工程(2段目))。2段目膜モジュール50bの第一空間54bで得られた濃縮水は、配管84を通して、3段目膜モジュール50cの第一空間54cへ送液される。2段目膜モジュール50bの第二空間56bで得られた希釈水は、配管90を通して1段目膜モジュール50aの第二空間56aへ送液される。
3段目膜モジュール50cにおいて、下記の通り3段目膜モジュール50cの第一空間54cで得られた濃縮水が、配管22,86を通して第二空間56cへ送液される。第一空間54cが加圧されてその第一空間54cに含まれる水が半透膜52cを介して第二空間56cに透過される(濃縮工程(3段目))とともに、第二空間56cで希釈水が得られる(希釈工程(3段目))。3段目膜モジュール50cの第一空間54cで得られた濃縮水の一部は、配管22を通して冷却装置14へ送液される。配管22から分岐された濃縮水は、バルブ68が開状態で、配管86を通して、3段目膜モジュール50cの第二空間56cへ送液される。3段目膜モジュール50cの第二空間56cで得られた希釈水は、配管88を通して2段目膜モジュール50bの第二空間56bへ送液される。
ここで、ポンプ58、配管20,82,84,22,86,88,90等が、各段の膜モジュール50a,50b,50cの第一空間54a,54b,54c、第二空間56a,56b,56cに被処理水または濃縮水または希釈水を供給する供給手段として機能する。
膜モジュール50aの第二空間56aで得られた希釈水は、配管24を通して系外へ排出されてもよいし、必要に応じて希釈水槽へ送液されて貯留された後、系外へ排出されてもよい。希釈水の少なくとも一部について、さらに逆浸透膜処理等の他の処理が行われてもよい。
以上のようにして、処理対象である、無機塩を含有する被処理水(加熱水)から、無機塩が濃縮された処理水(濃縮水)と、希釈水とが得られ、被処理水の濃縮が行われる。
多段式の膜モジュールを用いる場合、膜モジュールの段数は、目的の処理水の濃度等によって決めればよい。例えば、より薄い濃度の被処理水からより濃い濃度の処理水を得たい場合には、膜モジュールユニットの段数を増やせばよい。
各段の膜モジュールとして、並列的に接続された複数本の膜モジュールを備える膜モジュールユニットを用いてもよい。各膜モジュールユニットにおける膜モジュールの本数は、被処理水の流量等によって決めればよい。
1つ以上の段の膜モジュールに、濃縮水槽や希釈水槽を設けてもよいし、各段の膜モジュールに、濃縮水槽や希釈水槽を設けてもよい。
膜モジュールが備える半透膜52としては、例えば、逆浸透膜(RO膜)、正浸透膜(FO膜)、ナノろ過膜(NF膜)等の半透膜が挙げられる。半透膜は、逆浸透膜、正浸透膜、ナノろ過膜が好ましい。なお、半透膜として逆浸透膜または正浸透膜、ナノろ過膜を用いる場合、第一空間54の被処理水の圧力は、好ましくは0.5~10.0MPaである。
半透膜52を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば、酢酸セルロース系樹脂等のセルロース系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂等のポリスルホン系樹脂、ポリアミド系樹脂等が挙げられる。
半透膜52の形状としては、平膜、中空糸膜、スパイラル膜等が挙げられる。半透膜の表面積を大きくすることができる等の点から中空糸膜が好ましい。
本実施形態に係る無機塩回収方法および無機塩回収装置において、加熱装置10および冷却装置14として熱交換器を用い、ヒートポンプをさらに備えてもよい。また、固液分離装置16で得られた固液分離水の少なくとも一部を加熱工程の前段に返送してもよい。このような構成の例を図7に示す。
図7に示す無機塩回収装置2において、加熱装置10は、第1熱媒体との熱交換によって被処理水を加熱する装置であり、冷却装置14は、第2熱媒体との熱交換によって濃縮水を冷却する装置である。無機塩回収装置2は、第1熱媒体と第2熱媒体とを熱交換するヒートポンプ手段として、ヒートポンプ32をさらに備える。
加熱装置10の循環加熱水出口とヒートポンプ32の凝縮器42の循環加熱水入口とは、配管34により接続されている。凝縮器42の循環加熱水出口と加熱装置10の循環加熱水入口とは、配管36により接続されている。冷却装置14の循環冷却水出口とヒートポンプ32の蒸発器44の循環冷却水入口とは、配管38により接続され、蒸発器44の循環冷却水出口と冷却装置14の循環冷却水入口とは、配管40により接続されている。凝縮器42の冷媒出口と蒸発器44の冷媒入口とは、膨張弁45を介して配管47により接続され、蒸発器44の冷媒出口と凝縮器42の冷媒入口とは、圧縮機46を介して配管48により接続されている。また、固液分離装置16の固液分離水出口と配管18とは、配管30により接続されている。
循環加熱水は、配管34を通してヒートポンプ32の凝縮器42に送液され、凝縮器42において圧縮機46から送液されてきた高温、高圧の冷媒と熱交換され、水温が上昇した加熱水となり、配管36を通して加熱装置10へ送液される。加熱装置10において循環加熱水によって被処理水が加熱される(加熱工程)。循環加熱水は被処理水を加熱して熱交換されて水温が低下した加熱水となって、配管34を通してヒートポンプ32の凝縮器42に送液され、循環加熱水が循環される。
一方、ヒートポンプ32において、循環加熱水と熱交換されて温度が低下した冷媒は、配管47を通して膨張弁45に送液される。膨張弁45において、凝縮器42から送液されてきた高圧の冷媒が減圧されることによって、膨張して温度がさらに低下して低温、低圧の液体に変化する。膨張して温度がさらに低下した冷媒は、配管47を通して蒸発器44に送液される。蒸発器44において、膨張弁45から送液されてきた冷媒は、冷却装置14から配管38を通して送液されてきた循環冷却水と熱交換され、蒸発されて低温、低圧の気体に変化する。冷媒と熱交換されて温度が低下した循環冷却水は、配管40を通して冷却装置14に送液される。冷却装置14において循環冷却水によって濃縮水が冷却される(冷却工程)。循環冷却水は濃縮水を冷却して熱交換されて水温が上昇した冷却水となって、配管38を通してヒートポンプ32の蒸発器44に送液され、循環冷却水が循環される。循環冷却水と熱交換された気体となった冷媒は、配管48を通して圧縮機46に送液される。圧縮機46において、冷媒が圧縮されることによって、高温、高圧の気体に変化する。高温、高圧の冷媒は、配管48を通して凝縮器42に送液され、凝縮→膨張→蒸発→圧縮のサイクルが繰り返される。
半透膜モジュールとヒートポンプとを組み合わせたシステムにより外部からの必要加温エネルギーを低減し、省スペースで無機塩を含有する被処理水からの無機塩の回収を行うことができる。
固液分離装置16において得られた固液分離水の少なくとも一部は、配管30を通して加熱装置10の前段である配管18に返送される(返送工程)。ここで、配管30が固液分離装置16で得られた固液分離水の少なくとも一部を加熱工程の前段に返送する返送手段として機能する。
固液分離水の少なくとも一部を加熱装置10(加熱工程)の前段に返送することによって、無機塩の回収率を向上することができる。
本実施形態に係る無機塩回収方法および無機塩回収装置において、加熱装置10の前段に第1の逆浸透膜処理手段をさらに備えてもよい。また、半透膜処理装置12の後段に第2の逆浸透膜処理手段をさらに備えてもよい。このような構成の例を図8に示す。
図8に示す無機塩回収装置3は、無機塩を含有する被処理水を逆浸透膜処理して第1のRO濃縮水と第1のRO透過水とを得る第1の逆浸透膜処理手段として、第1逆浸透膜処理装置71を備える。また、希釈水を逆浸透膜処理して第2のRO濃縮水と第2のRO透過水とを得る第21の逆浸透膜処理手段として、第2逆浸透膜処理装置72を備える。
無機塩回収装置3において、第1逆浸透膜処理装置71の入口に配管74が接続されている。第1逆浸透膜処理装置71のRO透過水出口には、配管76が接続されている。第1逆浸透膜処理装置71のRO濃縮水出口と加熱装置10の入口とは、配管18により接続されている。加熱装置10の出口と半透膜処理装置12の入口とは、配管20により接続されている。半透膜処理装置12の濃縮水出口と冷却装置14の入口とは、配管22により接続されている。半透膜処理装置12の希釈水出口と第2逆浸透膜処理装置72の入口とは、配管24により接続されている。第2逆浸透膜処理装置72のRO透過水出口には、配管80が接続されている。第2逆浸透膜処理装置72のRO濃縮水出口と配管18とは、配管78により接続されている。冷却装置14の出口と固液分離装置16の入口とは、配管26により接続されている。固液分離装置16の回収無機塩出口には、配管28が接続されている。固液分離装置16の固液分離水出口と配管18における配管78の接続点の下流側とは、配管30により接続されている。
加熱装置10の循環加熱水出口とヒートポンプ32の凝縮器42の循環加熱水入口とは、配管34により接続されている。凝縮器42の循環加熱水出口と加熱装置10の循環加熱水入口とは、配管36により接続されている。冷却装置14の循環冷却水出口とヒートポンプ32の蒸発器44の循環冷却水入口とは、配管38により接続され、蒸発器44の循環冷却水出口と冷却装置14の循環冷却水入口とは、配管40により接続されている。
無機塩を含有する被処理水は、配管74を通して第1逆浸透膜処理装置71へ送液され、第1逆浸透膜処理装置71において、被処理水について逆浸透膜処理が行われ、第1RO濃縮水と第1RO透過水とが得られる(第1逆浸透膜処理工程)。第1RO透過水は、配管76を通して排出される。第1RO濃縮水は、配管18を通して加熱装置10へ送液され、加熱装置10において第1RO濃縮水が加熱されて加熱水が得られる(加熱工程)。加熱水は、配管20を通して半透膜処理装置12へ送液され、半透膜処理装置12において、半透膜で仕切られた第一空間と第二空間とを有する半透膜モジュールを用いて、加熱水が第一空間に通水され、第一空間を加圧して加熱水に含まれる水が半透膜を透過されることによって濃縮水が得られるとともに、第二空間に、加熱水の一部または濃縮水の少なくとも一部が通水されて希釈水が得られる(半透膜処理工程)。濃縮水は、配管22を通して冷却装置14へ送液され、冷却装置14において濃縮水が冷却されて無機塩が結晶化される(冷却工程)。冷却工程で得られた冷却水は、必要に応じて配管26を通して固液分離装置16へ送液され、固液分離装置16において、結晶化された無機塩が固液分離されて回収無機塩と固液分離水とが得られる(固液分離工程)。回収無機塩は、配管28を通して排出される。固液分離水の少なくとも一部は、配管30を通して加熱装置10の前段である配管18に返送される(返送工程)。
半透膜処理工程で得られた希釈水は、配管24を通して第2逆浸透膜処理装置72へ送液され、第2逆浸透膜処理装置72において、希釈水について逆浸透膜処理が行われ、第2RO濃縮水と第2RO透過水とが得られる(第2逆浸透膜処理工程)。第2RO透過水は、配管80を通して排出される。第2RO濃縮水は、配管78を通して加熱装置10の前段である配管18に送液される。
循環加熱水は、配管34を通してヒートポンプ32の凝縮器42に送液され、凝縮器42において圧縮機46から送液されてきた高温、高圧の冷媒と熱交換され、水温が上昇した加熱水となり、配管36を通して加熱装置10へ送液される。加熱装置10において循環加熱水によって被処理水が加熱される(加熱工程)。循環加熱水は被処理水を加熱して熱交換されて水温が低下した加熱水となって、配管34を通してヒートポンプ32の凝縮器42に送液され、循環加熱水が循環される。
一方、ヒートポンプ32において、循環加熱水と熱交換されて温度が低下した冷媒は、配管47を通して膨張弁45に送液される。膨張弁45において、凝縮器42から送液されてきた高圧の冷媒が減圧されることによって、膨張して温度がさらに低下して低温、低圧の液体に変化する。膨張して温度がさらに低下した冷媒は、配管47を通して蒸発器44に送液される。蒸発器44において、膨張弁45から送液されてきた冷媒は、冷却装置14から配管38を通して送液されてきた循環冷却水と熱交換され、蒸発されて低温、低圧の気体に変化する。冷媒と熱交換されて温度が低下した循環冷却水は、配管40を通して冷却装置14に送液される。冷却装置14において循環冷却水によって濃縮水が冷却される(冷却工程)。循環冷却水は濃縮水を冷却して熱交換されて水温が上昇した冷却水となって、配管38を通してヒートポンプ32の蒸発器44に送液され、循環冷却水が循環される。循環冷却水と熱交換された気体となった冷媒は、配管48を通して圧縮機46に送液される。圧縮機46において、冷媒が圧縮されることによって、高温、高圧の気体に変化する。高温、高圧の冷媒は、配管48を通して凝縮器42に送液され、凝縮→膨張→蒸発→圧縮のサイクルが繰り返される。
加熱装置10(加熱工程)の前段に無機塩を含有する被処理水を逆浸透膜処理する第1逆浸透膜処理装置71(第1逆浸透膜処理工程)を有することによって、半透膜処理工程に必要な膜の本数を低減することができる。
半透膜処理装置12(半透膜処理工程)の後段に希釈水を逆浸透膜処理する第2逆浸透膜処理装置72(第2逆浸透膜処理工程)を有することによって、水回収率を向上することができ、また無機塩の回収率を向上することができる。
1,2,3 無機塩回収装置、10 加熱装置、12 半透膜処理装置、14 冷却装置、16 固液分離装置、18,20,22,24,24a,24b,24c,26,28,30,34,36,38,40,47,48,66,66a,66b,66c,70,70a,70b,70c,74,76,78,80,82,84,86,88,90 配管、32 ヒートポンプ、42 凝縮器、44 蒸発器、45 膨張弁、46 圧縮機、50,50a,50b,50c 膜モジュール、52,52a,52b,52c 半透膜、54,54a,54b,54c 第一空間、56,56a,56b,56c 第二空間、58 ポンプ、60 インバーター、62,62a,62b,62c,64,68,68a,68b,68c バルブ、71 第1逆浸透膜処理装置、72 第2逆浸透膜処理装置。

Claims (8)

  1. 無機塩を含有する被処理水を30℃~40℃の範囲に加熱して加熱水を得る加熱手段と、
    半透膜で仕切られた第一空間と第二空間とを有する半透膜モジュールを用いて、前記加熱水を前記第一空間に通水し、前記第一空間を加圧して前記加熱水に含まれる水を前記半透膜を透過させることによって濃縮水を得るとともに、前記第二空間に、前記加熱水の一部または前記濃縮水の少なくとも一部を通水して希釈水を得る半透膜処理手段と、
    前記濃縮水を15℃から25℃の範囲に冷却して前記無機塩を結晶化させる冷却手段と、
    を備え、
    前記無機塩は、水に対する溶解度が15℃から40℃の範囲で水温1℃当たり0.5g/100g-HO以上高くなる物質であることを特徴とする無機塩回収装置。
  2. 請求項1に記載の無機塩回収装置であって、
    前記加熱手段は、第1熱媒体との熱交換によって前記被処理水を加熱するものであり、
    前記冷却手段は、第2熱媒体との熱交換によって前記濃縮水を冷却するものであり、
    前記第1熱媒体と前記第2熱媒体とを熱交換するヒートポンプ手段をさらに備えることを特徴とする無機塩回収装置。
  3. 請求項1または2に記載の無機塩回収装置であって、
    前記冷却手段の後段に、前記結晶化させた無機塩を固液分離する固液分離手段をさらに備えることを特徴とする無機塩回収装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の無機塩回収装置であって、
    前記加熱手段の前段に第1の逆浸透膜処理手段をさらに備え、前記被処理水を逆浸透膜処理して第1のRO濃縮水と第1のRO透過水とを得て、前記第1のRO濃縮水を前記加熱手段で加熱することを特徴とする無機塩回収装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の無機塩回収装置であって、
    前記半透膜処理手段の後段に第2の逆浸透膜処理手段をさらに備え、前記希釈水を逆浸透膜処理して第2のRO濃縮水と第2のRO透過水とを得ることを特徴とする無機塩回収装置。
  6. 無機塩を含有する被処理水を30℃~40℃の範囲に加熱して加熱水を得る加熱工程と、
    半透膜で仕切られた第一空間と第二空間とを有する半透膜モジュールを用いて、前記加熱水を前記第一空間に通水し、前記第一空間を加圧して前記加熱水に含まれる水を前記半透膜を透過させることによって濃縮水を得るとともに、前記第二空間に、前記加熱水の一部または前記濃縮水の少なくとも一部を通水して希釈水を得る半透膜処理工程と、
    前記濃縮水を15℃から25℃の範囲に冷却して前記無機塩を結晶化させる冷却工程と、
    を含み、
    前記無機塩は、水に対する溶解度が15℃から40℃の範囲で水温1℃当たり0.5g/100g-HO以上高くなる物質であることを特徴とする無機塩回収方法。
  7. 請求項6に記載の無機塩回収方法であって、
    前記加熱工程において、第1熱媒体との熱交換によって前記被処理水を加熱し、
    前記冷却工程において、第2熱媒体との熱交換によって前記濃縮水を冷却し、
    前記第1熱媒体と前記第2熱媒体とを熱交換するヒートポンプ工程をさらに含むことを特徴とする無機塩回収方法。
  8. 請求項6または7に記載の無機塩回収方法であって、
    前記冷却工程の後段に、前記結晶化させた無機塩を固液分離する固液分離工程をさらに含むことを特徴とする無機塩回収方法。
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