本明細書で論じられるように、全体的に細菌感染症、特に黄色ブドウ球菌感染症に対する有効な処置を開発する必要性が存在する。本開示は、新たなリファマイシンアナログ化合物、その中間体、および前駆体、抗体薬物コンジュゲート、医薬組成物、ならびにこのような化合物と医薬組成物を用いた処置方法を提供することで、これらおよび他の必要性を検討するものである。
様々な非限定的な態様と実施形態を下記に述べる。
一態様では、本開示は、式(A)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、もしくはその中間体あるいは前駆体、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
ZaとZbは独立して、水素、-Cl、-Br、-OR1、および-RNから選択され、但しこの場合、ZaまたはZbのうち少なくとも1つは水素ではなく、ここで、
R1は、水素、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*,-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)とtert-ブチルオキシカルボニル(BOC)から選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、および-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一態様では、本開示は、式(I)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一態様では、本開示は、式(I’)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO,-SSR*、-SO2R*、-SO2N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
式(A)、(I)、または(I’)の化合物のいくつかの実施形態では、Xは-O-であり、R1は脂肪族C1-C3炭化水素であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素である。
式(A)、(I)、または(I’)の化合物のいくつかの実施形態では、Xは-O-であり、R1はベンジル基であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素であり、Rbは水素である。
式(A)、(I)、または(I’)の化合物のいくつかの実施形態では、Xは-O-であり、R1は、OおよびNから選択される1~8のヘテロ原子を含む脂肪族C1-C8炭化水素であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素であり、Rbは水素である。
式(A)、(I)、または(I’)の化合物のいくつかの実施形態では、Xは-O-であり、R1は、-NH2、-NHR*、-N(R*)2のうち1つ以上で置換される脂肪族C1-C8炭化水素であり、R*は水素または脂肪族C1-C3炭化水素であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素であり、Rbは水素である。
式(A)、(I)、または(I’)の化合物のいくつかの実施形態では、Xは-NCH3-であり、R1は-OHであり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素であり、Rbは水素である。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(II)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
Raは、水素、-Cl、および-OR*から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(II’)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
Raは水素および-OR*から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(III)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Raは水素および-OR*から選択され、
R5は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R5は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R5はn-ブチル基ではなく、
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、ならびに
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成する。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(III’)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Raは水素および-OR*から選択され、
R5は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R5は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R5はn-ブチル基ではなく、
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、ならびに
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成する。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(IV)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Raは水素および-OR*から選択され、
R5は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R5は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(IV’)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Raは水素および-OR*から選択され、
R5は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R5は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(V)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
Raは水素および-OR*から選択され、
R6は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R6は、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R6はn-ブチル基ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(V’)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
Raは水素および-OR*から選択され、
R6は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R6は、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R6はn-ブチル基ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、
R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、式(B)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、もしくはその中間体あるいは前駆体、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、水素、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)とtert-ブチルオキシカルボニル(BOC)から選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、および-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、式(B-1)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、式(B-2)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成する。
別の態様では、本開示は、式(B-2)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
RNは
であり、ここで記号
は結合点を表し、R’とR”は、水素とC1-C6脂肪族炭化水素から選択される。
一実施形態では、リファマイシンアナログ化合物は以下の式にかかる構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1がRN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択される化合物が提供され、それらの各々はさらに、OおよびNから選択される0~3のヘテロ原子を含み、ここでR1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、C1-3アルコキシド、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-であるときR1は水素ではない。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1が脂肪族C1-C20炭化水素と芳香族C1-C20炭化水素との組み合わせである化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1が脂肪族C1-C20炭化水素と複素芳香族C1-C20炭化水素との組み合わせである化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1が以下から選択される化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1が、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、または-N(R*)-(C=O)-R*のうち1つ以上で置換される脂肪族C1-C20炭化水素である化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1が、-NH-(C=O)-CH3または-N(CH3)-(C=O)-CH3で置換される脂肪族C1-C20炭化水素である化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、Raが水素である化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、Raが-OHである化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、Raが-Clである化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、Raが-OR*であり、R*が脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択される化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、RNが以下から選択される化合物が提供され、
式中、記号
は結合点を表し、ならびにR’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成する。
前述の式のいずれかの実施形態では、RNが以下から選択される化合物が提供され、
式中、R’は、水素、脂肪族炭化水素、または保護基であり、ここで記号
は結合点を表す。
前述の式のいずれかの実施形態では、R*が独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C6炭化水素、芳香族C4-C6炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択される化合物が提供され、それらは随意に、O、N、およびそれらの組み合わせから選択される1~3のヘテロ原子を含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、以下からなる群から選択される構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、以下からなる群から選択される構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
一態様では、本開示は、式(V)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Xは-O-および-NR*-から選択され、
R6は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、前記方法は、
(a)以下の構造を有するリファマイシンS
と式(VI)の構造を有する化合物とを接触させる工程であって、
式中、X’は-OHと-NHR*から選択される、工程と、
(b)工程(a)の生成物を酸化剤で処理する工程と
を含む。
一態様では、本開示は、式(V’)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Xは-O-および-NR*-から選択され、
R6は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、前記方法は、
(a)以下の構造を有するリファマイシンS
と式(VI’)の構造を有する化合物とを接触させる工程であって、
式中、X’は-OHと-NHR*から選択される、工程と、
(b)工程(a)の生成物を酸化剤で処理する工程と
を含む。
一態様では、本開示は、以下の構造を有する化合物を製造する方法を提供し、
該方法は、
(a)リファマイシンSと式(VII)の構造を有する化合物とを接触させる工程であって、
式中、PGは保護基である、工程と、
(b)工程(a)の生成物を酸化剤で処理する工程と、
(c)前記保護基PGを取り除く工程と
を含む。
一実施形態では、前記式(VII)の化合物は、前記保護基PG’を式(VIII)の化合物から取り除くことにより調製され、
式中、保護基PGとPG’は互いに同じまたは異なるものでもよい。
一実施形態では、前記式(VIII)の化合物は、式(IX)の化合物
と式(X)の化合物とを接触させることにより調製され、
式中、保護基PGとPG’は互いに同じまたは異なるものでもよい。
一態様では、本開示は、式(XI)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、R6は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、R6は、-F-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、前記方法は、式(XII)の構造を有する化合物
と構造R6-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一態様では、本開示は、式(XIII)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Aは、単結合(Aは存在しない)または脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、
Rcyは、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせをさらに含むC3-C14脂環式炭化水素であり、ここでRcyは、-F、-Cl、-Br、I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、
前記方法は、式(XII)の構造を有する化合物
と構造Rcy-A-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一態様では、本開示は、式(XIII’)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Aは、単結合(Aは存在しない)または脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、
Rcyは、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含むC3-C14脂環式炭化水素であり、ここでRcyは、-F、-Cl、-Br、I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、
前記方法は、式(XII)の構造を有する化合物
と構造Rcy-A-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一態様では、本開示は、式(XIV)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Yはそれぞれ存在するときに、-O-と-NR’R”-から選択され、nは独立して、それぞれ存在するときに1~6の整数であり、R’、R”、およびR’’’は各々独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、
前記方法は、式(XIV)の構造を有する化合物
と構造R”R’N-Y-(CH2)n-Y-(CH2)n-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一態様では、本開示は、式(XIV’)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Yはそれぞれ存在するときに、-O-と-NR’R”-から選択され、nは独立して、それぞれ存在するときに1~6の整数であり、R’、R”、およびR’’’は各々独立して、水素と脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、
前記方法は、式(XII’)の構造を有する化合物
と構造R”R’N-Y-(CH2)n-Y-(CH2)n-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一実施形態では、前記式(XII)の化合物は、リファマイシンSと2-アミノ-5-ブロモフェノールとを接触させ、これにより生じた生成物を酸化剤で処理することにより調製される。
一実施形態では、前記式(XII’)の化合物は、リファマイシンSと2-アミノ-4-ブロモフェノールとを接触させ、これにより生じた生成物を酸化剤で処理することにより調製される。
一態様では、本開示は、上述のような化合物またはその薬学的に許容可能な塩のうち1つ以上と、薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を提供する。
別の態様では、本開示は、上述のような化合物あるいはその薬学的に許容可能な塩のうち1つ以上、または上述のような医薬組成物を含む、医薬品剤形を提供する。
別の態様では、本開示は、細菌増殖を予防または阻害する方法を提供し、該方法は、式(A)、(B)、(I)、(I’)、(II)、(II’)、(III)、(III’)、(IV)、(IV’)、(V)、(V’)のいずれか1つにかかる構造を有するリファマイシンアナログ化合物を有効量で投与する工程を含む。
一実施形態では、前記細菌はグラム陽性菌である。
一実施形態では、前記細菌はペニシリン耐性菌である。
一実施形態では、前記細菌は黄色ブドウ球菌である。
一実施形態では、前記細菌はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)である。
一実施形態では、前記細菌はバイコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)である。
一実施形態では、前記細菌はメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)である。
また別の態様では、本開示は、被験体の細菌感染症を処置する方法を提供し、該方法は、式(A)、(B)、(I)、(I’)、(II)、(II’)、(III)、(III’)、(IV)、(IV’)、(V)、(V’)のいずれか1つにかかる構造を有するリファマイシンアナログ化合物を有効量で前記被験体に投与する工程を含む。
一実施形態では、前記細菌感染症はグラム陽性菌感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症はペニシリン耐性菌感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症は黄色ブドウ球菌感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症はバイコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症はメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染は細胞内細菌感染症である。
一実施形態では、前記被験体はヒトである。
一実施形態では、前記方法はさらに、第2の治療薬を投与する工程を含む。
一実施形態では、前記第2の治療薬は第2の抗生物質である。
一実施形態では、前記第2の抗生物質は黄色ブドウ球菌に対して有効である。
一実施形態では、前記第2の抗生物質は、アミノグリコシド、βラクタム、マクロライド、環状ペプチド、テトラサイクリン、フルオロキノリン、フルオロキノロン、およびオキサゾリジノンから選択される。
一実施形態では、前記第2の抗生物質は、クリンダマイシン、ノボビオシン、レタパムリン、ダプトマイシン、シタフロキサシン、テイコプラニン、トリクロサン、ナフチリドン、ラデゾリド、ドキソルビシン、アンピシリン、バンコマイシン、イミペネム、ドリペネム、ゲムシタビン、ダルババンシン、およびアジスロマイシンから選択される。
一実施形態では、前記化合物は、前記被験体に経口投与、局所投与、鼻内投与、静脈内投与、筋肉内投与、または皮下投与される。
別の態様では、本明細書には、抗体またはその抗原結合フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲートが提供され、該抗体薬物コンジュゲートはさらにリファマイシンアナログを含む。本発明の抗体薬物コンジュゲートのいくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、感染症関連標的に結合する。本開示に有用な感染症関連標的として、マクロファージスカベンジャー受容体1(MSR1)、壁タイコ酸(WTA)、プロテインAなどの黄色ブドウ球菌抗原、IsdA、IsdB、IsdC、IsdE、IsdH、ClfA、ClfB、CP5、CP8、SdrC、SdrD、SdrE、FnBpA、FnBpB、Cna、ポリサッカリドポリ-N-アセチルグルコサミン(PNAG)、およびSasGが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントはMSR1に結合する。いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントはWTAに結合する。いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントはプロテインAに結合する。
別の態様では、本明細書には、抗体またはその抗原結合フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲートが提供され、該抗体薬物コンジュゲートは、MSR1として知られる膜糖タンパク質受容体に結合し、リファマイシンアナログをさらに含む。前記抗体は、とりわけMSR1を発現するマクロファージ細胞などの細胞の標的化に有用である。
別の態様では、本明細書には、抗体またはその抗原結合フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲートが提供され、該抗体薬物コンジュゲートは、壁タイコ酸(WTA)に結合し、リファマイシンアナログをさらに含む。
別の態様では、本明細書には、抗体またはその抗原結合フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲートが提供され、該抗体薬物コンジュゲートは、プロテインAに結合し、リファマイシンアナログをさらに含む。
別の態様では、抗体薬物コンジュゲートを含む医薬組成物が提供され、前記抗体薬物コンジュゲートは組換えヒト抗体またはそのフラグメントを含み、前記医薬組成物はさらに、リファマイシンアナログおよび薬学的に許容可能な担体を含む。いくつかの実施形態では、前記組換えヒト抗体またはそのフラグメントは、感染症関連標的に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、前記組換えヒト抗体またはそのフラグメントは、MSR1、WTA、またはプロテインAに特異的に結合する。関連する態様では、実施形態は、本明細書に記載の抗体を含む抗体薬物コンジュゲートの組み合わせである組成物に関し、該組成物はさらに、リファマイシンアナログおよび第2の治療薬を含む。一実施形態では、前記第2の治療薬は、本明細書に記載の抗体を含む抗体薬物コンジュゲートと都合よく併用される任意の薬剤である。一実施形態では、前記第2の治療薬は、第2の薬物または治療薬にコンジュゲートされる本明細書に記載の抗体を含む抗体薬物コンジュゲートである。例示的な併用療法、共投与製剤、および抗体に関与するADCは、本明細書の他の場所で開示する。
本明細書にはさらに、リファマイシンアナログ、例えば本明細書で提供されるような式(A)、(B)、(I)、(I’)、(II)、(II’)、(III)、(III’)、(IV)、(IV’)、(V)、(V’)、(B-1)、(Bー2)の実施形態にかかる構造を有する化合物を含む反応性リンカーペイロードが提供され、該反応性リンカーペイロードは、交代を含む抗体薬物コンジュゲートの作製に有用である。本明細書にはさらに、リファマイシンアナログを含む抗体薬物コンジュゲートの作製に有用な修飾抗体および修飾抗原結合フラグメントが提供される。いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、感染症関連標的に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、MSR1、WTA、またはプロテインAに特異的に結合する。
本明細書にはさらに、抗体またはその抗原結合フラグメントとリファマイシンアナログとを含む有効量の抗体薬物コンジュゲート(ADC)の投与を含む、細菌増殖を予防または阻害する方法が提供される。いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、感染症関連標的に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、MSR1、WTA、またはプロテインAに特異的に結合する。
本明細書にはさらに、抗体またはその抗原結合フラグメントとリファマイシンアナログとを含む有効量のADCの被験体への投与を含む治療方法が提供される。前記治療方法は、抗体またはその抗原結合フラグメントとリファマイシンアナログとを含むADCを含む医薬組成物を治療上有効な量で前記被験体に投与する工程を含む。処置される障害は、感染症関連標的の標的化、および/または抗生物質製剤の投与により改善、寛解、阻害、または予防される任意の疾患または疾病である。いくつかの実施形態では、前記疾患または疾病は、増殖性疾患、代謝疾患、炎症、神経変性疾患、または、グルココルチコイド受容体シグナル伝達に関連する疾患、障害、あるいは疾病である。このような実施形態のいくつかでは、コンジュゲートされていないリファマイシンアナログの投与に関連する副作用が低減する。本明細書には、本明細書に記載の疾患、障害、または疾病の処置のための、抗体あるいはその抗原結合フラグメント、または、抗体あるいはその抗原結合フラグメントを含むADCの使用が提供される。いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、感染症関連標的に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、MSR1、WTA、またはプロテインAに特異的に結合する。
本明細書にはさらに、ブドウ球菌感染症、例えば黄色ブドウ球菌感染症に関連する疾患、障害、または疾病を処置、および/または、前記疾患、障害、または疾病に関連する少なくとも1つの症状を寛解するための方法が提供され、該方法は、リファマイシンアナログ、または抗体あるいはその抗原結合フラグメントを含むADCの被験体への投与を含む。前記疾患、障害、または疾病は、蜂巣炎、菌血症、皮膚壊死、眼瞼感染症、眼感染症、新生児結膜炎、骨髄炎、膿痂疹、おでき、熱傷様皮膚症候群、食中毒、肺炎、外科感染症、尿路感染症、熱傷後感染症、脳膜炎、心内膜炎、敗血症、トキシックショック症候群、または敗血症性関節炎の場合がある。いくつかの実施形態では、前記被験体には人工関節があり、リファマイシンアナログまたは抗体あるいはその抗原結合フラグメントを含むADC、および本明細書に開示されるリファマイシンアナログは、人工関節を取り囲む組織の黄色ブドウ球菌感染症を処置および/または予防するために使用される。いくつかの実施形態では、前記被験体にはカテーテルがあり、リファマイシンアナログまたは抗体あるいはその抗原結合フラグメントを含むADC、および本明細書に開示されるリファマイシンアナログは、カテーテルおよび/または該カテーテルを取り囲む組織の黄色ブドウ球菌感染症を処置および/または予防するために使用される。いくつかの実施形態では、前記被験体には異物が埋め込まれており、リファマイシンアナログまたは抗体あるいはその抗原結合フラグメントを含むADC、および本明細書に開示されるリファマイシンアナログは、異物および/または該異物を取り囲む組織の黄色ブドウ球菌感染症を処置および/または予防するために使用される。いくつかの実施形態では、前記被験体には乳腺炎があり、本明細書に開示される抗体は乳腺炎の処置に有用である。前記治療方法は、リファマイシンアナログ、または抗体あるいはその抗原結合フラグメントとリファマイシンアナログとを含むADCを含む医薬組成物を治療上有効な量で前記被験体に投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、感染症関連標的に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、MSR1、WTA、またはプロテインAに特異的に結合する。
他の態様では、本開示は、リンカーまたはリンカースペーサーにより本開示の実施形態のいずれかに記載のリファマイシンアナログ化合物にコンジュゲートされる、抗体またはその抗原結合フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲートを提供する。
様々な実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、マクロファージスカベンジャー受容体1(MSR1)に結合する。様々な実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、壁タイコ酸(WTA)に結合する。様々な実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、黄色ブドウ球菌プロテインAに結合する。
一実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表9に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表9に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む場合がある。
一実施形態では、抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号4、36、52、92、および284からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号6、38、54、94、および286からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号8、40、56、96、および288からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号12、44、60、100、および292からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号14、46、62、102、および294からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号16、48、64、104、および296からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む場合がある。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表2Aに記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表2Aに記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む場合がある。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号470、476、482、および488からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号471、477、483、および489からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号472、478、484、および490からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号467、473、479、および485からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号468、474、480、および486からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号469、475、481、および487からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む場合がある。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表2Bに記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表2Bに記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む場合がある。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号502、508、514、520、526、532、538、544、550、556、562、568、および574からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号503、509、515、521、527、533、539、545、551、557、563、569、および575からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号504、510、516、522、528、534、540、546、552、558、564、570、576、および584からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号499、505、511、517、523、529、535、541、547、553、559、565、および571からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号500、506、512、518、524、530、536、542、548、554、560、566、および572からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号501、507、513、519、525、531、537、543、549、555、561、567、および573からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にV205C突然変異(EUナンバリング)を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表3Aに記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表3Aに記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む場合がある。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号632、652、および672からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号634、654、および674からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号636、656、および676からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号640、660、および680からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号642および662からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号644、664、および683からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、重鎖FcにH435RおよびY436F突然変異(EUナンバリング)を含む。
様々な実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にC103S突然変異を含む。
様々な実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103にて本開示の化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、前記リンカーまたはリンカースペーサーは、以下から選択される。
別の態様では、本開示は、式(XVIII)にかかる構造を有する抗体薬物コンジュゲートを提供し、
式中、
BAは抗体またはその抗原結合フラグメントであり
RGは、マレイミド、N-ヒドロキシスクシンイミド、またはスクシンイミドから選択される反応基であり、
SPは存在しないか、または、C1-6アルキル、-NH-、-C(O)-、-CH2-CH2-C(O)-NH-、-(CH)u-C(O)-NH-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、-(CH)u-C(O)-NH-(CH2-CH2-O)e-(CH)u-C(O)-NH-、-(CH)2-C(O)-NH-(CH2-CH2-O)8-(CH)2-C(O)-NH-、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるスペーサー基の残基であり、ここで、独立してそれぞれ存在するときに、下付き文字eは0~20の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数であり、
AAは、バリン-シトルリン、シトルリン-バリン、バリン-アラニン、アラニン-バリン、バリン-グリシン、またはグリシン-バリンから選択されるリンカーであり、
Bは存在しないか、または、
であり、
は、以下の式にある隣接基にBが結合する原子を示し、
nは1~30の整数であり、ならびに
PAは本開示の実施形態のいずれかにかかるリファマイシンアナログである。
一実施形態では、
は、
である。
一実施形態では、
は、
である。
一実施形態では、
は、
である。
式中、
は、抗体またはその抗原結合フラグメントへの結合である。一態様では、本開示は、式(XIX)にかかる構造を有する抗体薬物コンジュゲートを提供し、
式中、
BAは抗体またはその抗原結合フラグメントであり
RGは、マレイミド、N-ヒドロキシスクシンイミド、またはスクシンイミドから選択され、
SP1とSP2は独立して、存在しないか、またはC1-6アルキル、-NH-、-C(O)-、-CH2-CH2-C(O)-NH-
、-(CH)u-C(O)-NH-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-NH-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるスペーサー基であり、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数であり、
AAは、バリン-シトルリン、シトルリン-バリン、バリン-アラニン、アラニン-バリン、バリン-グリシン、またはグリシン-バリンから選択されるリンカーであり、
PEGは、1~30のポリエチレングリコール残基を含むポリエチレングリコール鎖であり、
Bは存在しないか、または、
であり、
は、以下の式にある隣接基にBが結合する原子を示し、
nは1~30の整数であり、
mは0~20の整数であり、ならびに
PAは本開示の実施形態のいずれかにかかるリファマイシンアナログである。
一実施形態では、
は、
である。
一態様では、本開示は、リンカーまたはリンカースペーサーを介して、式(XX)の構造を有するリファマイシンアナログペイロードにコンジュゲートされる抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、抗体薬物コンジュゲートを提供し、
式中、
Xは、-O-、-S-、および-NR*-から選択され、
Zaは-OR1と-RNから選択され、
R1は、単結合、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、その各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、直鎖、分枝鎖、または環状の脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは独立して、それぞれ存在するときに水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、基Zaはリンカーに結合する。
基R1は単結合(R1は存在しない)または二価基、すなわちリファマイシンアナログの-O-のほかリンカーに結合可能なR1のいずれかであることを理解されたい。
一実施形態では、-OR1は-O-(R1は存在しない)、
である。
一実施形態では、Xは-O-であり、-OR1は第三級アミンを含む。このような実施形態のいくつかでは、-OR1は
である。
いくつかの実施形態では、リンカー-リファマイシンアナログペイロードを含む抗体薬物コンジュゲートは、1つ以上の対イオンを有するアンモニウム塩を含む。あらゆる薬学的に許容可能な対イオンが適切な場合がある。例えば、本開示の実施形態では、適切な対イオンは、F-、Cl-、Br-、I-、OH-、-BF4、CF3SO3
-、一塩基硫酸、二塩基硫酸、一塩基リン酸、二塩基リン酸、三塩基リン酸、NO3
-、PF6
-、NO2
-、カルボン酸塩、CeFfSO3
-(e=2-10、f=2e+1)、酢酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩、酒石酸水素塩、カンシル酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、デカン酸塩、エデト酸塩、エシル酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコール酸塩、glycollyalarsanilate、ヘキサン酸塩、ヒドラバミン、ヒドロキシナフトエ酸塩、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチルブロミド、硝酸メチル、ムチン酸塩、ナプシル酸塩、オレイン酸塩、パモ酸塩、パントテン酸塩、ポリガラクツロ酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、酒石酸、テオクル酸塩、トシル酸塩、またはトリエチオダイドから選択される、陽イオンでもよい。
いくつかの実施形態では、Raは存在しない。いくつかの実施形態では、Raは-OHであり、1つの存在時に存在する。
一態様では、本開示は、リンカーまたはリンカースペーサーを介して、式(XXI)の構造を有するリファマイシンアナログにコンジュゲートされる抗体またはその抗原結合フラグメントを提供し、
式中、
Xは、-O-、-S-、および-NR*-から選択され、
R5は、単結合、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子をさらに含む脂肪族C1-C20炭化水素、
であり、ここで、YはCまたはNであり、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、直鎖、分枝鎖、あるいは環状の脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、ならびに
R5cは、単結合または脂肪族C1-C8炭化水素であり、ここで基R5はリンカーに結合する。
基R5は単結合(R5は存在しない)または二価基、すなわちリファマイシンの-O-のほかリンカーに結合可能なR5のいずれかであることを理解されたい。
一実施形態では、-OR5は-O-(R5は存在しない)、
である。
一実施形態では、XはOであり、-OR5は第三級アミンを含む。このような実施形態のいくつかでは、-OR5は
である。
上記いずれかの一実施形態では、R2はメチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルであり、R3は、CH3-(C=O)-(アセチル)基、CH3CH2-(C=O)-、CH3CH2CH2-(C=O)-、または(CH3)2CH-(C=O)-であり、R4は水素である。
上記いずれかの一実施形態では、R2はメチルであり、R3はアセチルであり、R4は水素である。
上記いずれかの一実施形態では、前記化合物は、以下からなる群から選択され
式中、
はリンカーへの結合である。
一態様では、本開示は、式(XXII)にかかる構造を有する抗体薬物コンジュゲートを提供し、
式中、
BAは抗体またはその抗原結合フラグメントであり、
Lはリンカーであり、
SPは、以下から選択されるスペーサー基であり、
ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)とtert-ブチルオキシカルボニル(BOC)から選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
YはCまたはNであり、
R’とR”は独立して、それぞれ存在するときに水素とC1-6アルキルから選択され、Xは-O-、-S-、および-NR*から選択される。
一実施形態では、前記抗体は、抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントであり、(a)表9に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表9に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号4、36、52、92、および284からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号6、38、54、94、および286からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号8、40、56、96、および288からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号12、44、60、100、および292からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号14、46、62、102、および294からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号16、48、64、104、および296からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号52のアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号54のアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号56のアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号60のアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号62のアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号64のアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、N297Q突然変異を含む。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表2Aに記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表2Aに記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む場合がある。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号470、476、482、および488からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号471、477、483、および489からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号472、478、484、および490からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号467、473、479、および485からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号468、474、480、および486からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号469、475、481、および487からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む場合がある。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表2Bに記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表2Bに記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む場合がある。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号502、508、514、520、526、532、538、544、550、556、562、568、および574からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号503、509、515、521、527、533、539、545、551、557、563、569、および575からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号504、510、516、522、528、534、540、546、552、558、564、570、576、および584からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号499、505、511、517、523、529、535、541、547、553、559、565、および571からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号500、506、512、518、524、530、536、542、548、554、560、566、および572からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号501、507、513、519、525、531、537、543、549、555、561、567、および573からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にV205C突然変異(EUナンバリング)を含む。
一実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、米国特許出願公開第20140356375号(その全体を参照することで本明細書に引用される)に記載の抗体4497に由来する。一実施形態では、前記抗WTA抗体は抗体4497に由来し、軽鎖にV205C突然変異をさらに含む。
一実施形態では、前記抗WTAの抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号568-569-570-565-566-567のHCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3を含む。
いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号586の重鎖可変領域(HCVR)アミノ酸配列内に3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、HCDR3)と、配列番号585の軽鎖可変領域(LCVR)アミノ酸配列内に3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、LCDR3)とを含む。
いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号586のHCVRアミノ酸配列および配列番号585のLCVRアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体は、配列番号602の重鎖アミノ酸配列、および配列番号587または589の軽鎖アミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にV205C突然変異を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表3Aに記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表3Aに記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む場合がある。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号632、652、および672からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号634、654、および674からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号636、656、および676からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号640、660、および680からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号642および662からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号644、664、および683からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインとを含む場合がある。
いくつかの実施形態では、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、重鎖FcにH435RおよびY436F突然変異(EUナンバリング)を含む。
一実施形態では、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号630の重鎖可変領域(HCVR)アミノ酸配列内に3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、HCDR3)と、配列番号638の軽鎖可変領域(LCVR)アミノ酸配列内に3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、LCDR3)とを含む。一実施形態では、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号632-634-636-640-642-644を含む6つ一連のCDR(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号630のHCVRアミノ酸配列と、配列番号638のLCVRアミノ酸配列とを含む。
一実施形態では、前記抗プロテインA抗体は、配列番号666の重鎖アミノ酸配列および配列番号668の軽鎖アミノ酸配列を含む。一実施形態では、前記抗プロテインA抗体はさらに、重鎖FcにH435RおよびY436F突然変異(EUナンバリング)を含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体はさらに、軽鎖にC103S突然変異を含む。一実施形態では、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103にて本開示の化合物にコンジュゲートされる。
様々な実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にC103S突然変異を含む。
様々な実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103にて本開示の化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、Lは以下の式を有するリンカーであり、
式中、RGは、マレイミド、N-ヒドロキシスクシンイミド、またはスクシンイミドから選択され、SP1とSP2は独立して、存在しないか、または、
C1-6アルキル、-NH-、-C(O)-、-CH2-CH2-C(O)-NH-、-(CH)u-C(O)-NH-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるスペーサー基であり、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数であり、
AA2-4は、2~4のアミノ酸を含むペプチドユニットであり、ならびに
PEGは、1~30のポリエチレングリコール残基を含むポリエチレングリコール鎖である。
一実施形態では、AA2-4は、バリン-シトルリン、シトルリン-バリン、バリン-アラニン、アラニン-バリン、バリン-グリシン、グリシン-バリン、アラニン-グリシン、またはアラニン-アラニンから選択されるジペプチドである。
一実施形態では、AA2-4はバリン-シトルリンである。
一実施形態では、SPは
であり、R’とR”は各々C1-6アルキルである。
一実施形態では、SPは
であり、R’とR”は各々メチルである。
一実施形態では、SP1とSP2は各々、
ある。
一実施形態では、PEGは8つのポリエチレングリコールユニットを含む。
一実施形態では、BAは抗体またはその抗原結合フラグメントであり、Lは以下の式を有するリンカーであり、
式中、
RGはマレイミドまたはスクシンイミドから選択され、
SP1とSP2は各々、
であり、
AA2-4はバリン-シトルリンであり、
PEGは、8つのポリエチレングリコール残基を含むポリエチレングリコール鎖であり、
SPは
であり、R’とR”は各々メチルであり、ならびに
Xは-O-である。
一実施形態では、前記抗体薬物コンジュゲートは、以下の式を有し、
式中、BAは抗体またはその抗原結合フラグメントである。
別の態様では、本開示は、抗体またはその抗原結合フラグメントを提供し、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、直接、またはリンカーあるいはリンカースペーサーを介して、以下からなる群から選択される構造を持つペイロードにコンジュゲートされる。
一実施形態では、前記ペイロードは以下から選択される構造を有する。
一実施形態では、前記ペイロードはリンカーを介してコンジュゲートされ、該リンカーは以下の構造を有し、
式中、
RGはマレイミドまたはスクシンイミドから選択され、
SP1とSP2は独立して、存在しないか、または、
C1-6アルキル、-NH-、-C(O)-、-CH2-CH2-C(O)-NH-、-(CH)u-C(O)-NH-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるスペーサー基であり、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数であり、
AA2-4は、2~4のアミノ酸を含むペプチドユニットであり、ならびに
PEGは、1~30のポリエチレングリコール残基を含むポリエチレングリコール鎖である。
一実施形態では、AA2-4は、バリン-シトルリン、シトルリン-バリン、バリン-アラニン、アラニン-バリン、バリン-グリシン、またはグリシン-バリンから選択されるジペプチドである。
一実施形態では、AA2-4はバリン-シトルリンである。
一実施形態では、SPは
であり、R’とR”は各々C1-6アルキルである。
一実施形態では、SPは
であり、R’とR”は各々メチルである。
一実施形態では、SP1とSP2は各々、
である。
一実施形態では、PEGは8つのポリエチレングリコールユニットを含む。
一実施形態では、前記ペイロードはリンカーを介してコンジュゲートされ、該リンカーは以下の構造を有する。
一実施形態では、前記ペイロードはリンカーを介してコンジュゲートされ、リンカーペイロードは以下の構造を有し、
式中、
は、抗体またはその抗原結合フラグメントへの結合である。
一実施形態では、前記ペイロードはリンカーを介してコンジュゲートされ、リンカーペイロードは以下の構造を有し、
式中、
は、抗体またはその抗原結合フラグメントへの結合である。
一実施形態では、マクロファージスカベンジャー受容体1(MSR1)に結合する前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表9に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表9に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号4、36、52、92、および284からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号6、38、54、94、および286からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号8、40、56、96、および288からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号12、44、60、100、および292からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号14、46、62、102、および294からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号16、48、64、104、および296からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号52のアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号54のアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号56のアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号60のアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号62のアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号64のアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、N297Q突然変異を含む。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表2Aに記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表2Aに記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む場合がある。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号470、476、482、および488からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号471、477、483、および489からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号472、478、484、および490からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号467、473、479、および485からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号468、474、480、および486からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号469、475、481、および487からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む場合がある。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表2Bに記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表2Bに記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む場合がある。
一実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号502、508、514、520、526、532、538、544、550、556、562、568、および574からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号503、509、515、521、527、533、539、545、551、557、563、569、および575からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号504、510、516、522、528、534、540、546、552、558、564、570、576、および584からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号499、505、511、517、523、529、535、541、547、553、559、565、および571からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号500、506、512、518、524、530、536、542、548、554、560、566、および572からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号501、507、513、519、525、531、537、543、549、555、561、567、および573からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にV205C突然変異(EUナンバリング)を含む。
一実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、米国特許出願公開第20140356375号(その全体を参照することで本明細書に引用される)に記載の抗体4497に由来する。一実施形態では、前記抗WTA抗体は抗体4497に由来し、軽鎖にV205C突然変異をさらに含む。
一実施形態では、前記抗WTAの抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号568-569-570-565-566-567のHCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3を含む。
いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号586の重鎖可変領域(HCVR)アミノ酸配列内に3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、HCDR3)と、配列番号585の軽鎖可変領域(LCVR)アミノ酸配列内に3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、LCDR3)とを含む。
いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号586のHCVRアミノ酸配列および配列番号585のLCVRアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体は、配列番号602の重鎖アミノ酸配列、および配列番号587または589の軽鎖アミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にV205C突然変異を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、(a)表3Aに記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR)と、(b)表3Aに記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRとを含む場合がある。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号632、652、および672からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメインと、
(ii)配列番号634、654、および674からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメインと、
(iii)配列番号636、656、および676からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメインと、
(iv)配列番号640、660、および680からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメインと、
(v)配列番号642および662からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメインと、
(vi)配列番号644、664、および683からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインと
を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、重鎖FcにH435RおよびY436F突然変異(EUナンバリング)を含む。
いくつかの実施形態では、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、重鎖FcにH435RおよびY436F突然変異(EUナンバリング)を含む。
一実施形態では、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号630の重鎖可変領域(HCVR)アミノ酸配列内に3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、HCDR3)と、配列番号638の軽鎖可変領域(LCVR)アミノ酸配列内に3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、LCDR3)とを含む。一実施形態では、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号632-634-636-640-642-644を含む6つ一連のCDR(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号630のHCVRアミノ酸配列と、配列番号638のLCVRアミノ酸配列とを含む。
一実施形態では、前記抗プロテインA抗体は、配列番号666の重鎖アミノ酸配列および配列番号668の軽鎖アミノ酸配列を含む。一実施形態では、前記抗プロテインA抗体はさらに、重鎖FcにH435RおよびY436F突然変異(EUナンバリング)を含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体はさらに、軽鎖にC103S突然変異を含む。一実施形態では、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103にて本開示の化合物にコンジュゲートされる。
様々な実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にC103S突然変異を含む。
様々な実施形態では、前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103にて本開示の化合物にコンジュゲートされる。
一態様では、本開示は、細菌増殖を予防または阻害する方法を提供し、該方法は、本明細書に記載の抗体薬物コンジュゲートを有効量で投与する工程を含む。
一実施形態では、前記細菌はグラム陽性菌である。
一実施形態では、前記細菌はペニシリン耐性菌である。
一実施形態では、前記細菌は黄色ブドウ球菌である。
一実施形態では、前記細菌は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、バイコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)、およびメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)から選択される。
一態様では、本開示は、被験体の細菌感染症を処置する方法を提供し、該方法は、本明細書に記載の有効量の抗体薬物コンジュゲートを前記被験体に投与する工程を含む。
一実施形態では、前記細菌感染症はグラム陽性菌感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症はペニシリン耐性菌感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症は黄色ブドウ球菌感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症、バイコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)感染症、およびメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)感染症から選択される。
一実施形態では、前記細菌感染症は細胞内細菌感染症である。
一実施形態では、前記被験体はヒトである。
一実施形態では、前記方法はさらに、第2の治療薬を投与する工程を含む。
一実施形態では、前記第2の治療薬は第2の抗生物質である。
一実施形態では、前記第2の抗生物質は黄色ブドウ球菌に対して有効である。
一実施形態では、前記第2の抗生物質は、アミノグリコシド、βラクタム、マクロライド、環状ペプチド、テトラサイクリン、フルオロキノリン、フルオロキノロン、およびオキサゾリジノンから選択される。
一実施形態では、前記第2の抗生物質は、クリンダマイシン、ノボビオシン、レタパムリン、ダプトマイシン、シタフロキサシン、テイコプラニン、トリクロサン、ナフチリドン、ラデゾリド、ドキソルビシン、アンピシリン、バンコマイシン、イミペネム、ドリペネム、ゲムシタビン、ダルババンシン、およびアジスロマイシンから選択される。
一実施形態では、前記抗体薬物コンジュゲートは、前記被験体に経口投与、局所投与、鼻内投与、静脈内投与、筋肉内投与、または皮下投与される。
また別の態様では、本開示は、被験体の蜂巣炎、菌血症、皮膚壊死、眼瞼感染症、眼感染症、新生児結膜炎、骨髄炎、膿痂疹、おでき、熱傷様皮膚症候群、食中毒、肺炎、外科感染症、尿路感染症、熱傷後感染症、脳膜炎、心内膜炎、敗血症、トキシックショック症候群、敗血症性関節炎、乳腺炎、人工関節関連の感染症、カテーテル関連の感染症、またはインプラント関連の感染症を予防または処置する方法を提供し、該方法は、本明細書に記載の化合物、抗体薬物コンジュゲート、または医薬組成物を有効量で前記被験体に投与する工程を含む。
これらおよび他の本開示の態様は、添付の特許請求の範囲を含む、以下の本開示の詳細な説明を読むことで当業者に明白となる。
本開示の詳細な実施形態をここで開示する。但し、開示された実施形態は単に、様々な形態で具体化され得る本開示を例示するものであることを理解されたい。加えて、本開示の様々な実施形態に関連して挙げられる例はそれぞれ、例示的なものとして意図され、限定的なものではない。そのため、本明細書に開示される特定の構造と機能の詳細は、限定的なものとして解釈されるのではなく、本開示を多様に利用するべく当業者に教示するための代表的な基礎として単に解釈されたい。
定義
別段の定めがない限り、本明細書で使用される技術用語と科学用語はすべて、本開示が属する分野の当業者が一般的に理解するものと同じ意味を有する。
本明細書と添付の特許請求の範囲では、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明確な指定がない限り、複数形の言及も含む。ゆえに、例えば「方法」への言及は、本明細書に記載される、および/または本開示を読む際に当業者に明らかになる、1つ以上の方法および/または工程を含む。
状態、障害、または疾病に対し「処置する」または「処置」という用語は、(1)前記状態、障害、もしくは疾病に罹患するまたは罹患傾向にあるが、まだ前記状態、障害、もしくは疾病の臨床的あるいは亜臨床的症状を経験も示してもいない被験体に生じる前記状態、障害、もしくは疾病の少なくとも1つの臨床的あるいは亜臨床的症状の発生および/または出現可能性を予防、遅延、または低減すること、(2)前記状態、障害、もしくは疾病を阻害すること、すなわち、それらの疾患あるいは再発、もしくは少なくとも1つの臨床的あるいは亜臨床的症状の進行を阻止、低減、または遅延させること、および/または(3)疾患を緩和すること、すなわち、前記状態、障害、もしくは疾病、あるいはその臨床的あるいは亜臨床的症状の少なくとも1つの退行を生じさせることを含む。処置対象の被験体が受ける利益は、統計的に有意なもの、または少なくとも患者あるいは医師が知覚可能なものである。
本明細書では、「被験体」、「患者」、「個体」、または「動物」は、疾患のあるヒト、獣医学上の動物(例えばネコ、イヌ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタなど)および実験動物モデル(例えばマウス、ラット)を指す。一実施形態では、前記被験体はヒトである。
本明細書では、投与量または量に使用される「有効な」という用語は、必要とする被験体への投与に際して所望の活性を生じさせるのに十分な化合物または医薬組成物の量を指す。有効成分と併用して投与すると、この併用の有効量は、個別に投与した場合に有効であった各成分の量を含むことも含まないこともあることに留意されたい。必要とされる正確な量は、被験体の性別、年齢、全身状態、処置を行う疾病の重症度、利用する特定の薬物、投与形態などに応じて、被験体間で変動することになる。
本開示の組成物とともに使用される、「薬学的に許容可能な」という句は、物理的に忍容性があり、かつ通常は哺乳動物(例えばヒト)に投与すると有害反応を生じさせない、前記組成物の分子実体および他の成分を指す。好ましくは本明細書では、用語「薬学的に許容可能な」は、連邦政府または州政府の規制当局の承認を受けたもの、米国薬局方に列記されているもの、または、哺乳動物、より具体的にはヒトへの使用に関し一般に認められるものを意味する。
本明細書では、「治療上有効な量」という句は、投与することで所望の効果をもたらす量を指す。正確な量は処置の目的に左右され、公知の技術(例えば「Lloyd (1999) The Art,Science and Technology of Pharmaceutical Compounding」を参照)を用いて当業者により確認可能となる。
範囲は本明細書中で、およその(“about”or“approximately”)1つの特定の数値から、およその(“about”or“approximately”)別の特定の数値までとして表すことができる。このような範囲が表されるとき、別の実施形態は、1つの特定の数値から別の特定の数値までを含む。
「含む(comprising)」、「含有する(containing)」、または「含む(including)」とは、少なくとも指定された化合物、要素、粒子、または方法の工程が、組成物、物品、または方法に存在するが、他の化合物、材料、粒子、または方法の工程に指定されるものと同じ機能がある場合でさえ、このような他の化合物、物質、粒子、または方法の工程を除外するものではないことを意味する。
本開示の化合物は、本明細書全体に記載されるものを含み、本明細書に開示されるクラス、サブクラス、および種によってさらに例示される。本明細書では、別段の定めの無い限り以下の定義を適用するものとする。本開示の目的では、化学元素は、「Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75th Ed」に従い特定する。加えて、有機化学の一般原理は、「“Organic Chemistry”,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito:1999」および「“March’s Advanced Organic Chemistry”,5th Ed.,Ed.:Smith,M.B.and March,J.,John Wiley & Sons,New York:2001」に記載されている。これら文献の内容全体は参照により本明細書に引用される。保護基の化学は、例えば「Wuts and Greene,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis,4th Ed.,John Wiley & Sons:New York,2006」に見ることができる。
用語「炭化水素」は、炭素と水素のほか、1つ以上の炭素中で酸素、窒素、硫黄、およびリンなどのヘテロ原子により置換されている誘導体を含む、炭化水素ラジカル(その他に「基」と称する)を包含するべく本明細書で使用される。本開示の炭化水素は、基を含有する酸素、窒素、硫黄、およびリンにより、または制限なしにハロゲンにより随意に置換される。炭化水素という用語は、直鎖、分枝鎖、環状、または多環式の脂肪族基のほか、以下に詳述されるような芳香族および複素芳香族基を包含する。
「随意に置換された」という用語は、置換された要素が随意の要素の「0~n個をさらに含む」ものと同じ意味を持ち、ここでnは整数であり、通常は0~20、0~10、または1~3個である。例えば脂肪族炭化水素が随意に1つ以上のヘテロ原子を含むとき、前記用語は、脂肪族炭化水素がさらに0~20個のヘテロ原子から含むものと同じ意味を持つ。
本明細書では、「脂肪族」または「脂肪族基」という用語は、直鎖(分枝していない)、分枝鎖、置換、または非置換の炭化水素鎖を意味する。この炭化水素鎖は、完全に飽和されている、不飽和、あるいは完全に飽和されている単環式炭化水素、二環式炭化水素、もしくは三環式炭化水素のうち1つ以上のユニットを含有する、不飽和の1つ以上のユニットを含有しているが芳香族ではなく(本明細書では、「炭素環」、「脂環式の」、または「シクロアルキル」とも称す)、または分子の残りに対する1つの結合点を有しており、およびそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、脂肪族基は、直鎖および環状の脂肪族炭化水素の組み合わせ(混成物)を含む。いくつかの実施形態では、脂肪族基は、直鎖および環状の脂肪族炭化水素の組み合わせを含む。別段の定めがない限り、脂肪族基は1~30個の脂肪族炭素原子を含有する。いくつかの実施形態では、脂肪族基は1~20個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施形態では、脂肪族基は1~10個の脂肪族炭素原子を含有する。また他の実施形態では、脂肪族基は1~6個の脂肪族炭素原子を含有し、さらに他の実施形態では、1、2、3、または4個の脂肪族炭素原子を含有する。適切な脂肪族の基として、直鎖あるいは分枝鎖で置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル基、および、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、またはアルケニル(シクロアルキル)などの組み合わせ/混成物が挙げられるがこれらに限定されるものではない。単純な脂肪族炭化水素として、メチル、エチル、プロピル、ブチル、t-ブチル、n-ブチル、ペンチルなどが挙げられる。
本明細書では、「脂肪族環状」、「環状脂肪族」、「炭素環式」、「脂環式(alicyclic)」、「脂環式(cycloaliphatic)」という用語は、3~14員を有している、本明細書に記載されるような飽和あるいは部分的に不飽和の環状脂肪族単環式、二環式、または多環式の環構造を指し、脂肪族環系は、上記のとおり、および本明細書に記載されるように随意に置換される。脂環式基として、シクロプロピル(cy cyclopropyl)、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロヘプテニル、シクロオクチル、シクロオクテニル、ノルボルニル、アダマンチル、およびシクロオクタジエニルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、シクロアルキルには3~6個の炭素がある。脂肪族環状構造はさらに、デカヒドロナフチルまたはテトラヒドロナフチルなどの1つ以上の芳香族環または非芳香薬環に縮合される脂肪族環を含み、ラジカルまたは結合点は脂肪族環上にある。いくつかの実施形態では、脂肪族環状基は二環式である。いくつかの実施形態では、炭素環式基は三環式である。いくつかの実施形態では、脂肪族環状基は多環式である。いくつかの実施形態では、脂肪族多環式基は、2つ以上の環が捻れた構造(環系)を示すスピロ環式構造であり、2また3個の環が1つの共通原子により一体的に結合される。別の実施形態では、脂肪族多環式基は縮合二環式構造であり、ここでは2つの環が2つの隣接原子を共有しており、すなわち、これらの環は1つの共有結合を共有しており、いわゆる橋頭原子が直接接続される(例えばα-ツジェンおよびデカリン)。いくつかの実施形態では、脂肪族多環式構造は架橋二環式構造であり、ここでは、例えば2つの環が3つ以上の原子を共有しており、少なくとも1つの原子を含有する架橋により2つの橋頭原子が分離される。例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタンとしても知られるノルボルナンは、各々がその5個の炭素原子のうち3個を共有する一対のシクロペンタンとして考慮することができる。いくつかの実施形態では、「脂肪族環状」(または「炭素環」あるいは「シクロアルキル」)は、単環式C3-C8炭化水素、完全に飽和されるかあるいは不飽和の1つ以上のユニットを含有しているが芳香族ではなく、分子の残りに対する1つの結合点を有するC6-C12二環式炭化水素、または、完全に飽和されるかあるいは不飽和の1つ以上のユニットを含有しているが芳香族ではなく、分子の残りに対する1つの結合点を有するC6-C12二環式炭化水素を指す。
本明細書では、用語「アルキル」は、当技術分野における通常の意味として提供され、直鎖アルキル基、分枝鎖アルキル基、シクロアルキル基、アルキル置換シクロアルキル基、およびシクロアルキル置換アルキル基を含む飽和脂肪族基を含む場合がある。ある実施形態では、直鎖または分枝鎖のアルキルのバックボーンには約1~20個の炭素原子(例えば、直鎖ではC1-C20、分枝鎖ではC2-C20)、および代替的に約1~10個の炭素原子、または約1~6個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、シクロアルキル環の環構造には、中の環が単環式または二環式である約3~10個の炭素原子、および代替的に約5、6、または7個の炭素がある。いくつかの実施形態では、アルキル基は低級アルキル基であってもよく、ここで低級アルキル基は1~4個の炭素原子(例えば、直鎖低級アルキルではC1-C4)を含む。
本明細書では、「アルケニル」という用語は、1つ以上の二重結合を有する、本明細書に定義されるようなアルキル基を指す。
本明細書では、「アルキニル」という用語は、1つ以上の三重結合を有する、本明細書に定義されるようなアルキル基を指す。
用語「ヘテロアルキル」は当該技術分野における通常の意味として提供され、1つ以上の炭素原子がヘテロ原子(例えばハロゲン、酸素、窒素、硫黄など)で置換される、本明細書に記載されるようなアルキル基を指す。ヘテロアルキル基の例として、アルコキシ、ポリ(エチレングリコール)-、アルキル置換アミノ、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、モルホリニルなどが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
本明細書では、「芳香族」は、5~20個の環原子を有するとともに1~20個のヘテロ原子置換基を有する場合がある、単環式あるいは多環式で芳香族または複素芳香族の環を指す。いくつかの実施形態では、芳香族基には随意に1~10個のヘテロ原子置換基があってもよい。いくつかの実施形態では、芳香族基には随意に1~5個のヘテロ原子置換基があってもよい。いくつかの実施形態では、芳香族基は、シクロペンタジエニル、フェニル、ナフチル、またはアントラセニルなどの単環式または多環式の芳香環である。いくつかの実施形態では、芳香族基は、5~10個の環原子を持つ単環式または多環式の芳香環である。いくつかの実施形態では、芳香族基は、フェニルおよびシクロペンタジエニルなどの5~6個の炭素原子を含有する単環式芳香環である。特定の一実施形態では、芳香族基はフェニル基である。
用語「アリール」は、単独でまたは「アラルコキシ」あるいは「アリールオキシアルキル」におけるように大きな部分の一部として使用される場合、計5~14個の環員を有する単環式または二環式の環系を指し、ここで、環系中の少なくとも1つの環は芳香族であり、各環は3~7個の環員を含有する。用語「アリール」は、用語「アリール環」と互換的に使用されてもよい。本開示のある実施形態では、「アリール」は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、ビナフチル、アントラシル(anthracyi)などを含むがこれらに限定されない芳香族環系を指し、この環系は1つ以上の置換基を有していてもよい。本明細書中で使用されるように、用語「アリール」の範囲内に含まれるものとして、芳香族環が、インダニル、フタルイミジル、ナフチミジル(naphthimidyl)、フェナントリイジニル(phenantriidinyl)、またはテトラヒドロナフチルなどの1つ以上の非芳香族環に縮合される基が挙げられる。
用語「複素芳香族炭化水素」、「ヘテロアリール」、および「ヘテロアル-(heteroar-)」は、単独で、またはより大きい部分、例えば「ヘテロアラルキル」もしくは「ヘテロアラルコキシ」の一部として使用される場合、5~10個の環原子(単環式または二環式)、いくつかの実施形態では5、6、9、または10個の環原子を有する基を指す。いくつかの実施形態では、このような環は、環状アレイにおいて共有される6、10、または14個のπ電子を有しており、さらに炭素原子に加えて、1~5個のヘテロ原子を有している。用語「ヘテロ原子」は、窒素、酸素、または硫黄を指し、窒素または硫黄の任意の酸化形態、および塩基性窒素の任意の四級化形態を含む。複素芳香族炭化水素またはヘテロアリール基として、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキザゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、およびプテリジニルが挙げられるがこれらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、ビピリジルなどのヘテロビアリール基である。本明細書では、用語「ヘテロアリール」および「ヘテロアル-(heteroar-)」は、芳香族複素環が1つ以上のアリール、脂環式、またはヘテロシクリル環に縮合される基も含み、ここでラジカルまたは結合点は芳香族複素環上にある。非限定的な例として、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H-キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、およびピリド[2,3-b]-1,4-オキサジン-3(4H)-オンが挙げられる。ヘテロアリール基は、単環式、二環式、三環式、四環式、および/またはその他多環式であってもよい。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」、または「芳香族複素環」と互換的に用いられてもよく、これらの用語のいずれも任意に置換される環を含む。用語「ヘテロアラルキル」は、アルキルおよびヘテロアリール部分が独立して随意に置換されるヘテロアリールにより置換されるアルキル基を指す。
本明細書では、用語「ヘテロ環」、「ヘテロシクリル」、「複素環式ラジカル」、および「複素環式環」は互換的に用いられるものであり、飽和されているか部分的に不飽和であり、炭素原子に加えて上記で定義されるような1個以上、好ましくは1~4個のヘテロ原子を有する、安定した5~7員の単環式または7~10員の二環式の複素環式部分を指す。ヘテロ環の環原子に関連して使用されるとき、用語「窒素」は、置換窒素を含む。
複素環式環は、安定した構造をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子にてそのペンダント基に結合されてもよく、環原子のいずれかが随意に置換されてもよい。このような飽和または部分的に不飽和の複素環式ラジカルの例として、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、およびキヌクリジニルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。用語「ヘテロ環」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環式基」、「複素環式部分」、および「複素環式ラジカル」は本明細書で互換的に用いられるものであり、ヘテロシクリル環が、インドリニル、3H-インドリル、クロマニル、フェナンチリジニル、またはテトラヒドロキノリニルなどの、1つ以上のアリール、ヘテロアリール、または脂環式環に縮合された基である。ヘテロシクリル基は、単環式、二環式、三環式、四環式、および/または他の多環式であってもよい。用語「ヘテロシクリルアルキル」はヘテロシクリルにより置換されるアルキル基であり、ここでアルキルおよびヘテロシクリル部分は独立して随意に置換される。
本明細書では、用語「部分的に不飽和」は、少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む環部分を指す。用語「部分的に不飽和」は、複数の不飽和部位を有する環を包含することが意図されるが、本明細書に定義されるように、アリールまたはヘテロアリール部分を含むことは意図されない。
用語「ヘテロ原子」は、酸素、硫黄、窒素、リン、またはケイ素のうち1つ以上を意味する(窒素、硫黄、リン、あるいはケイ素の任意の酸化形態、任意の塩基性窒素の四級化形態、または複素環の置換可能な窒素を含む)。
本明細書では、用語「不飽和」は、1つの部分が1つ以上の不飽和ユニットを有することを意味する。用語「ハロゲン」は、F、Cl、Br、またはIを意味する。用語「ハロゲン化物」は、ハロゲンラジカル、または置換基、すなわち-F、-Cl、-Br、または-Iを指す。本明細書では、「ハロアルキル」は上記で定義するようなアルキルを指し、ここでアルキルは、ハロゲン、例えばフッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)から選択される少なくとも1つの置換基を含む。ハロアルキルの例として、-CF3、-CH2CF3、-CCl2F、および-CCl3が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書では、用語「保護基」は、後の化学反応における化学選択性を得るために、アミノまたはアルコールなどの官能基の化学修飾により分子へ導入される基を指す。1つの非限定的な実施形態では、保護基は、1-クロロエチルカルボニル(ACE)、アセトイル、ベンジル(Bn)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)、ホルミル、メチルカルボニル、トリフルオロアセチル、t-ブトキシカルボニル(Boc)、およびフルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)を含む場合がある。他の非限定的な実施形態では、保護基は、カルボベンジルオキシ(arbobenzyloxy)(Cbz)、p-メトキシベンジルカルボニル(MozまたはMeOZ)、tert-ブチルオキシカルボニル(BOC)、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、アセチル(Ac)、ベンゾイル(Bz)、ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル(PMB)、3,4-ジメトキシベンジル(DMPM)、p-メトキシフェニル(PMP)基、トシル(Ts)、Troc(トリクロロエチルクロロホルメート)、ノシルやNpsなどのスルホンアミドを含む。さらに非限定的な実施形態では、保護基は、β-メトキシエトキシメチルエーテル(MEM)、ジメトキシトリチル、[ビス-(4-メトキシフェニル)フェニルメチル](DMT)、メトキシメチルエーテル(MOM)、メトキシトリチル[(4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル](MMT)、メチルチオメチルエーテル、ピバロイル(Piv)、テトラヒドロピラニル(THP)、テトラヒドロフラン(THF)、トリチル(トリフェニルメチル、Tr)、シリルエーテル(TMS)、tert-ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリ-イソ-プロピルシリルオキシメチル(TOM)、およびトリイソプロピルシリル(TIPS)エーテル、TBDMS、TOM、メチルエーテル、およびエトキシエチルエーテル(EE)を含む。
本明細書では、「Oアミノ酸」または「HOアミノ酸」という用語は、アミノ酸のN末端にあるネイティブアミノ基またはアミノ酸配列がそれぞれ酸素基またはヒドロキシル基で置換されているアミノ酸を指す。例えば、「O-XXXX」または「HO-XXXX」は、アミノ酸配列(XXXX)を示すように意図されており、ここでN末端にあるネイティブアミノ基は、それぞれ酸素基またはヒドロキシル基で置換される(例えば、
式中、各Rはアミノ酸側鎖である)。同様に、「Oアミノ酸残基」または「HOアミノ酸残基」という用語は、化学反応後にとどまる化合物内の化学部分を指す。例えば、「Oアミノ酸残基」または「HOアミノ酸残基」は、Oアミノ酸またはHOアミノ酸が適切なカップリングパートナーにカップリングするアミドカップリングまたはペプチドカップリングの産物を指す。ここで、例えば水分子は、Oアミノ酸またはHOアミノ酸のアミドカップリングまたはペプチドカップリング後に排出される、これにより、中にOアミノ酸残基またはHOアミノ酸残基を組み込む産物が得られる。
立体化学を特定することのないアミノ酸またはアミノ酸残基の指定は、アミノ酸のL形態、アミノ酸のD形態、またはそれらのラセミ混合物を包含するように意図される。
本明細書に記載されるように、本開示の化合物は「随意に置換された」部分を含有してもよい。概して、用語「随意に」が先行するか否かにかかわらず、「置換された」という用語は、指定部分の1つ以上の水素が適切な置換基で置換されることを意味する。別段の定めの無い限り、「随意に置換された」基は、当該基の置換可能な位置それぞれに適切な置換基を有する場合があり、所与の構造にある1より多くの位置が、特定の基から選択される1より多くの置換基で置換されるとき、置換基はすべての位置にて同じまたは異なるものであってもよい。本開示により予想される置換基の組み合わせは、安定したまたは化学的に実現可能な化合物の形成をもたらすものであることが好ましい。本明細書では、用語「安定した」は、本明細書で開示される目的のうち1以上を目的とした生成、検出、ならびにある実施形態では回収、精製、および使用を可能にする条件に晒したときに実質的に改質されない化合物を指す。
別段の定めの無い限り、本明細書に表される構造はさらに、当該構造の異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、および幾何学的(または立体構造的))形態、例えば、各不斉中心に対するR配置とS配置、(Z)と(E)の二重結合異性体、および(Z)と(E)の配座異性体をすべて含むことを意味する。そのため、単一の立体化学異性体のほか、本件化合物のエナンチオマー、ジアステレオマー、および幾何学的な混合物は、本開示の範囲内にある。
別段の定めの無い限り、本開示の化合物の互変異性形態はすべて、本開示の範囲内にある。
加えて、別段の定めのない限り、本明細書で表される構造はさらに、1つ以上の同位体的に富化された原子の存在下でのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、ジュウテリウムあるいはトリチウムによる水素の置換、11C、13C、あるいは14Cの豊富な炭素による炭素の置換、17Oあるいは18Oの豊富な酸素による酸素の置換、または、15Nの豊富な窒素による窒素の置換を除く、本件構造を有する化合物は、本開示の範囲内にある。
1つ以上の方法の工程に対する言及は、追加の方法の工程の存在、または明確に特定される工程間に介入する方法の工程を排除するものではないことも理解されたい。同様に、デバイスまたはシステム中の1つ以上の成分に対する言及は、追加の成分の存在、または明確に特定される成分間に介入する成分を排除するものではないことも理解されたい。
別段の定めの無い限り、本開示の化合物およびその塩の結晶形態もすべて、本開示の範囲内にある。本開示の化合物は、無水であるか、水和されるか、不溶媒和か、または溶媒和される非晶質および結晶性の多形相を含むがこれに限定されない、様々な非晶質および結晶性の多形相で単離される場合がある。水和物の例として、半水化物、一水和物、二水和物などが挙げられる。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は無水であり、不溶媒和である。「無水」とは、化合物の結晶形態が結晶格子構造中に結合水を実質的に含有していない、すなわち化合物が結晶性水和物を形成しないことを意味する。
本明細書では、「結晶形態」は、結晶性物質の特定の格子構成を指すことを意図している。同じ物質の異なる結晶形態(多形相)は通常、結晶形態の各々の特徴である様々な物理的性質に起因する、様々な結晶格子(例えば単位格子)がある。いくつかの例では、様々な格子構成は様々な水または溶剤を含有している。様々な結晶格子は、X線粉末回折(PXRD)などのソリッドステート特徴化(solid state characterization)方法により特定可能である。示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)、動的蒸気吸着(DVS)、ソリッドステートNMRなどの他の特徴化方法はさらに、結晶形態の特定を補助するほか、安定性および溶媒/水分含有量の判定を補助する。
物質の結晶形態は、溶媒和形態(例えば水和形態)と不溶媒和形態(例えば無水形態)の両方を含む。水和形態は、結晶格子に水を含む結晶形態である。水和形態は化学量的水和物であってもよく、そこでは水は、半水和物、一水和物、二水和物などに対する特定の水/分子比で格子中に存在する。水和形態はさらに非化学量的であってもよく、そこでは水含有量は様々であり、湿度などの外部条件に左右される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は実質的に単離される。「実質的に単離された」とは、特定の化合物が不純物から少なくとも部分的に単離されることを意味する。例えば、いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、約50%未満、約40%未満、約30%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、約2.5%未満、約1%未満、または約0.5%未満の不純物を含む。不純物は概して、実質的に単離された化合物ではないものをすべて含み、例えば他の結晶形態および他の物質が挙げられる。
本明細書では、用語「抗生物質」(abxまたはAbx)は、細菌などの微生物の増殖を特異的に阻害するか、またはそれを死滅させるが、投与時の濃度と投与間隔では宿主を死に至らしめるものではない、あらゆる分子を含む。特定の態様では、抗生物質は、投与時の濃度および投与間隔では宿主に対し非毒性である。細菌に対し効果的な抗生物質は、殺菌性(直接死滅させる)または静菌性(分裂を妨げる)のいずれかとして広く分類できる。抗殺菌性抗生物質はさらに、狭域スペクトルまたは広域スペクトルとして下位分類することができる。広域スペクトル抗生物質は、細菌のさらに小さな範囲または特異的なファミリーに対して有効な狭域スペクトル抗生物質とは対照的に、グラム陽性菌とグラム陰性菌の両方を含む様々な細菌に対して有効な抗生物質である。抗生物質の例として、アミノグリコシド、例えばアミカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、パロマイシン、アンサマイシン、例えばゲルダナマイシン、ハービマイシン、カルバセフェム、例えばロラカルベフ、カルバペネム、例えばエルタペネム、ドリペネム、イミペネム/クリアスタチン、メロペネム、セファロスポリン(第一世代)、例えばセファドロキシル、セファゾリン、セファロチン、セファレキシン、セファロスポリン(第二世代)、例えばセファクロル、セファマンドール、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、セファロスポリン(第三世代)、例えばセフィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セファロスポリン(第四世代)、例えばセフェピム、セファロスポリン(第五世代)、例えばセフトビプロル、グリコペプチド、例えばテイコプラニン、バンコマイシン、マクロライド、例えばアジスロマイシン(axithromycin)、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、ロキシスロマイシン、トロレアンドマイシン、テリスロマイシン、スペクチノマイシン、モノバクタム、例えば、アズトレオナム(axtreonam)、ペニシリン、例えばアモキシシリン、アンピシリン、アゾシリン(axlocillin)、カルベニシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、フルクロキサシリン、メズロシリン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリン、ペニシリン、ピペラシリン(peperacillin)、チカルシリン、抗生物質ポリペプチド、例えばバシトラシン、コリスチン、ポリミキシンB、キノロン、例えばシプロフロキサシン、エノキサシン、ガチフロキサシン、レボフロキサシン、レメフロキサシン、モキシフロキサシン、ノルフロキサシン、ノルフロキサシン(orfloxacin)、トロバフロキサシン、スルホンアミド、例えばマフェナイド、プロントジル、スルファセタミド、スルファメチゾール、スルファニルアミド、スルファサラジン、スルフイソキサゾール、トリメトプリム、トリメトプリム-スルファメトキサゾール(TMP-SMX)、テトラサイクリン、例えばデメクロサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、および他の抗生物質、例えばアルスフェナミン(arspenamine)、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、リンコマイシン、エタンブトール、ホスホマイシン、フシジン酸、フラゾリドン、イソニアジド、リネゾリド、メトロニダゾール、ムピロシン、ニトロフラントイン、プラテンシマイシン、ピラジナミド、キヌプリスチン/ダルホプリスチン、リファンピン/リファンピシン、またはチミダゾール(timidazole)が挙げられる。
多剤耐性黄色ブドウ球菌またはオキサシリン耐性黄色ブドウ球菌(ORSA)としても既られる、「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」(MRSA)という用語は、ペニシリン(例えばメチシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリンなど)およびセファロスポリンを含むβ-ラクタム系抗生物質に耐性を示す黄色ブドウ球菌の任意の菌株を指す。「メチシリン感受性黄色ブドウ球菌」(MSSA)は、βラクタム系抗生物質に感受性のある黄色ブドウ球菌の任意の菌株を指す。
「最小阻止濃度」(「MIC」)という用語は、一晩のインキュベーション後に微生物の視認可能な増殖を阻害する抗菌物質の最低濃度を指す。MICを求めるアッセイが知られている。1つの方法は、後述の実施例に記載されるものである。
薬物対抗体比(DAR)は、ADCの効果、効力、および薬物動態に対し重要な効果を持つ、抗体または抗原結合フラグメントにコンジュゲートされる薬物の平均数である。様々な実施形態では、DARは、抗体1つあたり1、2、3、4、5、6、7、または8個の薬物分子に由来する。いくつかの実施形態では、DARは1~8である。いくつかの実施形態では、DARは1~6である。ある実施形態では、DARは2~4である。場合により、DARは2~3である。ある場合では、DARは0.5~3.5である。いくつかの実施形態では、DARは、約1、約1.5、約2、約2.5、約3、または約3.5である。
本明細書では、「MSR1」、「hMSR1」などの表現は、(i)NCBI受託番号NP_002436.1に記載のアミノ酸配列、(ii)NCBI受託番号NP_619729.1に記載のアミノ酸配列、および/または(iii)NCBI受託番号NP_619730.1に記載のアミノ酸配列を含む、ヒト単回通過三量体II型膜貫通糖タンパク質パターン認識受容体を指し、これらはクラスAマクロファージスカベンジャー受容体の様々な種類およびアイソフォームを表す。「MSR1」という表現は、単量体と多量体両方のMSR1分子を含む。本明細書では、「単量体ヒトMSR1」という表現は、多量体化ドメインを含有も保有もしておらず、別のMSR1分子との直接の物理的関連性のない単一MSR1分子として正常条件下で存在する、MSR1タンパク質またはその部分を意味する。例示的な単量体MSR1分子は、配列番号393のアミノ酸配列を含む「His-hMSR1」として本明細書で称される分子である(例えば本明細書中の実施例25を参照)。
本明細書中のタンパク質、ポリペプチド、およびタンパク質フラグメントへの言及はすべて、非ヒト種由来であると明確に特定されていない限り、それぞれヒト種のタンパク質、ポリペプチド、またはタンパク質フラグメントを指すように意図される。そのため、「MSR1」という表現は、非ヒト種由来のもの、例えば「マウスMSR1」、「サルMSR1」などと特定されていない限り、ヒトMSR1を意味する。
本明細書では、「細胞表面発現MSR1」という表現は、MSR1タンパク質の少なくとも一部が細胞膜の細胞外側面に晒されて抗体の抗原結合部分にアクセス可能となるようにインビトロまたはインビボで細胞表面に発現される、1つ以上のMSR1タンパク質、またはその細胞外ドメインを意味する。「細胞表面発現MSR1」は、通常はMSR1タンパク質を発現する細胞の表面に発現されるMSR1タンパク質を含むか、または該MSR1タンパク質からなる場合がある。代替的に、「細胞表面発現MSR1」は、通常は表面上のヒトMSR1を発現しないが表面上にMSR1を発現するよう人為的に操作されている、細胞の表面に発現されるMSR1タンパク質を含むか、または該MSR1タンパク質からなる場合がある。
本明細書では、「抗MSR1抗体」という表現は、単一の特異性を持つ一価抗体のほか、MSR1に結合する第1の腕と第2の(標的)抗原に結合する第2の腕とを含む二重特異性抗体を含み、ここで抗MSR1の腕は、表9に記載のHCVR/LCVRまたはCDRの配列のいずれかを含む。「抗MSR1抗体」という表現はまた、薬物または治療薬にコンジュゲートされる抗MSR1抗体またはその抗原結合部分を含む、抗体薬物コンジュゲート(ADC)を含む。「抗MSR1抗体」という表現はさらに、放射性核種にコンジュゲートされる抗MSR1抗体またはその抗原結合部分を含む、抗体放射性核種コンジュゲート(ARC)を含む。
用語「壁タイコ酸」(WTA)は、N-アセチルムラミン酸糖のC6ヒドロキシルへのホスホジエステル結合を介してペプチドグリカンに共有結合されるアニオン性グリコポリマーを指す。精密な化学構造は有機体間で変動することがあるが、いくつかの実施形態では、WTAは、位置2で1の反復単位、DリビトールおよびDアラニルの1,5-ホスホジエステル結合の反復単位、ならびに位置4にグリコシル置換基があるリビトールタイコ酸である。グリコシル基は、黄色ブドウ球菌に存在するようなN-アセチルグルコサミニルαまたはβであってもよい。アルジトール/糖アルコールホスフェートの反復にあるヒドロキシルは、N‐アセチルグルコサミンなどのカチオン性Dアラニンエステルおよび単糖類で置換されてもよい。ヒドロキシル置換基は、Dアラニル、およびαまたはβ GlcNHAcを含んでもよい。特異的な一実施形態では、WTAは以下の式の化合物を含む。
式中、波線は、Polyalditol-Pまたはペプチドグリカンの反復結合単位または結合部位を示し、XはDアラニルまたは--Hであり、Yはα-GlcNHAcまたはβ-GlcNHAcである。
本明細書では、用語「抗WTA抗体」は、WTAαまたはWTAβにかかわらず、壁タイコ酸(WTA)に結合する任意の抗体を指す。用語「抗壁タイコ酸α抗体」、「抗WTAα抗体」、「抗-αWTA」、または「抗-αGlcNac WTA抗体」は、WTAαに特異的に結合する抗体を指すために互換的に使用される。同様に、用語「抗壁タイコ酸β抗体」、「抗WTAβ抗体」、「抗-βWTA」、または「抗-βGlcNac WTA抗体」は、WTAβに特異的に結合する抗体を指すために互換的に使用される。「抗WTA抗体」という表現は、単一の特異性を持つ一価抗体のほか、WTA(WTAαまたはWTAβにかかわらず)に結合する第1の腕と第2の(標的)抗原に結合する第2の腕とを含む二重特異性抗体を含み、ここで抗WTAの腕は、表2Aと2Bに記載のHCVR/LCVRまたはCDRの配列のいずれかを含む。「抗WTA抗体」という表現はまた、薬物または治療薬にコンジュゲートされる抗WTA抗体またはその抗原結合部分を含む、抗体薬物コンジュゲート(ADC)を含む。
用語「抗体」は、本明細書で使用されるように、特定の抗原(例えばMSR1、WTA、またはプロテインA)に特異的に結合するか相互作用する少なくとも1つの相補性決定領域(CDR)を含む、任意の抗原結合分子または分子複合体を意味する。用語「抗体」は、ジスルフィド結合により相互接続される4つのポリペプチド鎖、2つの重(H)鎖、および2つの軽(L)鎖を含む免疫グロブリン分子のほか、それらの多量体(例えばIgM)を含む。各重鎖は、重鎖可変領域(本明細書ではHCVRまたはVHと略す)および重鎖定常領域を含む。重鎖定常領域は3つのドメイン、CH1、CH2、CH3を含む。各軽鎖は、軽鎖可変領域(本明細書ではLCVRまたはVLと略す)および軽鎖定常領域を含む。軽鎖定常領域は1つのドメイン、CL1を含む。VH領域とVLの領域はさらに、相補性決定領域(CDR)と名付けられる超可変性領域へとさらに細分され、フレームワーク領域(FR)と名付けられる、さらに保存される領域に散在する場合がある。VHとVLはそれぞれ、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4の順序でアミノ末端からカルボキシ末端に配置される3つのCDRと4つのFRで構成される。異なる実施形態では、抗体(またはその抗原結合部分)のFRは、ヒト生殖細胞系列配列と同一であるか、または自然あるいは人為的に改変されてもよい。アミノ酸コンセンサス配列は、2つ以上のCDRの並行解析に基づき定めることができる。
本明細書では、用語「抗体」はまた、完全な抗体分子の抗原結合フラグメントを含む。本明細書では、抗体の「抗原結合部分」、抗体の「抗原結合フラグメント」などの用語は、複合体を形成するために抗原に特異的に結合する、任意の自然発生の、酵素で入手可能な、合成の、あるいは遺伝子操作されたポリペプチドまたは糖タンパク質を含む。抗体の抗原結合フラグメントは、例えば、DNAコード化抗体可変領域および随意に不変領域の操作と発現に関与するタンパク質分解消化または組換え遺伝子工学技法など、任意の適切な標準技法を使用して、完全な抗体分子から導かれる場合がある。このようなDNAは既知であり、および/または、例えば商用供給源、DNAライブラリ(例えばファージ抗体ライブラリを含む)から容易に入手可能であり、、または合成可能である。DNAは、1つ以上の可変領域および/または不変領域を適切な構成へと配置するか、または、コドンを導入し、システイン残基を作製し、アミノ酸を修飾、付加、および/または欠失させるために、化学的に、または分子生物学技法の使用により配列決定または操作されてもよい。
抗原結合フラグメントの非限定的な例として、(i)Fabフラグメント、(ii)F(ab’)2フラグメント、(iii)Fdフラグメント、(iv)Fvフラグメント、(v)単鎖Fv(scFv)分子、(vi)dAbフラグメント、および(vii)抗体の超可変領域(例えばCDR3ペプチドなどの単離された相補性決定領域(CDR))または制限されたFR3-CDR3-FR4ペプチドを模倣するアミノ酸残基からなる最小の認識ユニットが挙げられる。ドメイン特異的抗体、単一ドメイン抗体、ドメイン欠失抗体、キメラ抗体、CDRグラフト抗体、ダイアボディ、三重特異性抗体、四重特異性抗体、ミニボディ、ナノボディ(例えば一価ナノボディ、二価ナノボディなど)、小モジュラー免疫医薬(SMIP)、およびサメ可変IgNARドメインなどの他の操作された分子も、本明細書で使用される「抗原結合フラグメント」という表現内に包含される。
抗体の抗原結合フラグメントは通常、少なくとも1つの可変ドメインを含む。可変ドメインは任意のサイズまたはアミノ酸組成のドメインでもよく、全体的に、1つ以上のフレームワーク配列を持つフレームに隣接するか該フレーム中にある少なくとも1つのCDRを含む。VLドメインに関連するVHドメインを有する抗原結合フラグメントでは、VHドメインとVLドメインは、任意の適切な配置で互いに対して位置する場合がある。例えば、可変領域は二量体であってもよく、VH-VH、VH-VL、またはVL-VL二量体を含有する。代替的に、抗体の抗原結合フラグメントは、単量体VHドメインまたはVLドメインを含有する場合がある。ある実施形態では、抗体の抗原結合フラグメントは、少なくとも1つの不変領域に共有結合される少なくとも1つの可変ドメインを含有する場合がある。本開示の抗体の抗原結合フラグメント内に見られる可変領域と不変領域の例示的であるが非限定的な構成として、(i)VH-CH1、(ii)VH-CH2、(iii)VH-CH3、(iv)VH-CH1-CH2、(v)VH-CH1-CH2-CH3、(vi)VH-CH2-CH3、(vii)VH-CL、(viii)VL-CH1、(ix)VL-CH2、(x)VL-CH3、(xi)VL-CH1-CH2、(xii)VL-CH1-CH2-CH3、(xiii)VL-CH2-CH3、および(xiv)VL-CLが挙げられる。上記に列記した例示的な構成のいずれかを含む可変領域と不変領域の任意の構成では、可変領域と不変領域は、互いに直接結合されるか、または、完全あるいは部分的なヒンジ領域もしくはリンカー領域により結合されてもよい。ヒンジ領域は、単一のポリペプチド分子中の可変領域および/または不変領域間の弾性あるいは半弾性結合をもたらす、少なくとも2つ(例えば5、10、15、20、40、60以上)のアミノ酸からなる場合がある。さらに、本開示の抗体の抗原結合フラグメントは、(例えばジスルフィド結合により)互いに、および/または1つ以上の単量体VHあるいはVLドメインと共有結合状態にある、上記に列記した可変ドメインと不変ドメインの構成のいずれかのホモ二量体またはヘテロ二量体(あるいは他の多量体)を含む場合がある。
完全な抗体分子と同様に、抗原結合フラグメントは、単特異性または多特異性(例えば二重特異性)であってもよい。抗体の多特異性抗原結合フラグメントは通常、少なくとも2つの異なる可変ドメインを含む。この場合可変ドメインはそれぞれ、別個の抗原または同じ抗原上の異なるエピトープに特異的に結合することが可能である。本明細書に開示される例示的な二重特異性抗体フォーマットを含む任意の多特異性抗体フォーマットは、当該技術分野で利用可能な慣例的技法を用いて、本開示の抗体の抗原結合フラグメントの観点での使用に適している場合がある。
本開示の抗体は、補体依存細胞毒性(CDC)または抗体依存性細胞性細胞毒性(ADCC)を介して機能する場合がある。「補体依存細胞毒性」(CDC)は、補体の存在下で本開示の抗体による抗原発現細胞の溶解を指す。「抗体依存性細胞性細胞毒性」(ADCC)は、Fc受容体(FcRs)を発現する非特異性細胞傷害性細胞(例えばナチュラルキラー(NK)細胞、好中球、およびマクロファージ)が、標的細胞上で結合された抗体を認識することで標的細胞の溶解を生じさせる細胞媒介反応を指す。CDCとADCCは、当該技術分野で周知であるとともに利用可能なアッセイを使用して測定可能である(例えば米国特許第5,500,362号と5,821,337号、およびClynes et al.(1998)Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)95:652-656を参照)。抗体の定常領域は、抗体が補体を固定して細胞依存性細胞毒性を媒介する能力において重要である。ゆえに、抗体のアイソタイプは、抗体による細胞毒性の媒介が望ましいかどうかに基づき選択することができる。
ある実施形態において、本明細書に開示される抗体はヒト抗体である。本明細書では、用語「ヒト抗体」は、ヒト生殖細胞系列免疫グロブリン配列に由来する可変領域および定常領域を持つ抗体を含むように意図される。本開示のヒト抗体は、例えばCDRと特定のCDR3において、ヒト生殖細胞系列免疫グロブリン配列によりコードされないアミノ酸残基(例えば、インビトロでのランダムあるいは部位特異的な突然変異誘発、またはインビボでの体細胞突然変異により導入される突然変異)を含む場合がある。しかし、本明細書では用語「ヒト抗体」は、マウスなどの他の哺乳動物種の生殖細胞系列に由来するCDR配列がヒトフレームワーク配列上に移植(grafted)される抗体を含むようには意図されていない。
本明細書で開示される抗体は、いくつかの実施形態では組換えヒト抗体であってもよい。本明細書では、用語「組換えヒト抗体」は、組換え手段により調製、発現、作製、または単離されるヒト抗体すべてを含むように意図されており、前記抗体としては、宿主細胞(以下に詳述する)へとトランスフェクトされる組換え発現ベクターを使用して発現される抗体、組換え組み合わせヒト抗体ライブラリ(以下に詳述する)から単離した抗体、ヒト免疫グロブリン遺伝子である動物(例えばマウス)から単離した工程(例えばTaylor et al.(1992)Nucl.Acids Res.20:6287-6295を参照)、または、ヒト免疫グロブリン遺伝子配列の他のDNA塩基配列へスプライシングに関与する他の任意の手段により調製、発現、作製、あるいは単離される抗体などがある。このような組換えヒト抗体は、ヒト生殖細胞系列免疫グロブリン配列由来の可変領域と定常領域を有する。しかし、ある実施形態では、このような組換えヒト抗体は、インビトロ突然変異誘発(あるいは、ヒトIg配列に対するトランスジェニック動物の使用時にはインビボ体性突然変異誘発)にかけられ、これにより、組換え抗体のVH領域とVL領域のアミノ酸配列は、ヒト生殖細胞系列VH配列とVL配列に由来する一方でインビボでのヒト抗体生殖細胞系列のレパートリー内に自然に存在しない場合のある配列である。
ヒト抗体は、ヒンジ不均一性に関連する2つの形態で存在してもよい。一方の形態では、免疫グロブリン分子は、二量体が鎖間重鎖ジスルフィド結合により一体的に保持される約150~160kDaの安定した4つの鎖状構築物を含む。他方の形態では、二量体は鎖間ジスルフィド結合により結合されず、共有結合された軽鎖と重鎖(半抗体)で構成される約75~80kDaの分子が形成される。これら形態は、親和性精製の後でも分離が極めて困難であった。
様々な無傷のIgGアイソタイプ中に第2の形態が出現する頻度は、限定されないが抗体のヒンジ領域アイソタイプに関連する構造的な差異に起因する。ヒトIgG4ヒンジのヒンジ領域中の単一アミノ酸置換は、ヒトIgG1ヒンジを使用して、第2の形態の出現(Angal et al.(1993)Molecular Immunology 30:105)を、通常認められる程度にまで大きく低減することができる。本明細書に開示される実施形態は、例えば産生中に所望の抗体形態の収率を改善するのが望ましい場合があるヒンジ、CH2、またはCH3の領域に1つ以上の突然変異を有する抗体を含む。
本明細書に開示される抗体は単離抗体でもよい。本明細書では、「単離抗体」は、その自然環境のうち少なくとも1つの成分から特定、分離、および/または回収される抗体を意味する。例えば、有機体の少なくとも1つの成分、または抗体が自然に存在するか自然に産生される組織あるいは細胞から分離または除去される抗体は、本開示の目的に対する「単離抗体」である。単離抗体はまた、組換え細胞内にインサイツ抗体を含む。単離抗体は、少なくとも1つの精製工程または単離工程にかけられる抗体である。ある実施形態によれば、単離抗体は、他の細胞材料および/または化学物質を実質的に含まない場合がある。
本明細書に開示される抗体は、抗体が導かれる対応する生殖細胞系列配列と比較して、重鎖および軽鎖可変ドメインのフレームワークおよび/またはCDR領域に、1つ以上のアミノ酸置換、挿入、および/または欠失を含む場合がある。このような突然変異は、本明細書に開示されるアミノ酸配列と、例えば公的な抗体配列データベースから入手可能な生殖細胞系列配列とを比較することで容易に確認することができる。実施形態は抗体およびその抗原結合フラグメントを含んでおり、前記抗体およびその抗原結合フラグメントは、本明細書に開示されるアミノ酸配列のいずれかに由来するものであり、ここで、1つ以上のフレームワークおよび/またはCDR領域内の1つ以上のアミノ酸は、抗体が導かれる生殖細胞系列配列の対応する残基、別のヒト生殖細胞系列配列の対応する残基、または対応する生殖細胞系列残基の保存的アミノ酸置換へと突然変異を受ける(このような配列の変化は、本明細書では総体的に「生殖細胞系列突然変異」と称する)。当業者は、本明細書に開示される重鎖および軽鎖可変領域から始めて、1つ以上の個々の生殖細胞系列突然変異またはその組み合わせを含む多数の抗体および抗原結合フラグメントを容易に産生することができる。ある実施形態では、VHおよび/またはVLドメイン内のフレームワーク残基および/またはCDR残基はすべて、抗体が由来する元来の生殖細胞系列配列に見られる残基に戻って突然変異を受ける。他の実施形態では、例えばFR1の最初の8つのアミノ酸あるいはFR4の最後の8つのアミノ酸内に見られる突然変異残基のみ、もしくはCDR1、CDR2、あるいはCDR3内に見られる突然変異残基のみといった、特定の残基のみが、元来の生殖細胞系列配列に戻って突然変異を受ける。他の実施形態では、フレームワーク残基および/またはCDR残基のうち1つ以上は、異なる生殖細胞系列配列(抗体が導かれる元来の生殖細胞系列配列とは異なる生殖細胞系列配列)の対応する残基へと突然変異を受ける。さらに本開示の抗体は、フレームワーク領域および/またはCDR領域内に2つ以上の生殖細胞系列突然変異の任意の組み合わせを含有する場合があり、例えば、ある個々の残基は、特定の生殖細胞系列配列の対応する残基へと突然変異を受けるが、元来の生殖細胞系列配列と異なる他の残基は維持されるか、または異なる生殖細胞系列配列の対応する残基へと突然変異を受ける。一旦取得されると、1つ以上の生殖細胞系列突然変異を含有する抗体および抗原結合フラグメントは、結合特異性の改善、結合親和性の増加、拮抗的あるいは作動的特性の改善もしくは向上(場合に応じて)、免疫原性の低下など、1つ以上の所望の特性について容易に試験を行うことができる。この一般的な様式で得られる抗体および抗原結合フラグメントは、本明細書に開示される実施形態内に包含される。
実施形態はさらに、1つ以上の保存的置換を有する、本明細書に開示されるHCVR、LCVR、および/またはCDRのアミノ酸配列のいずれかの変異体を含む抗体を含んでいる。例えば実施形態は、HCVR、LCVR、および/またはCDRのアミノ酸配列を含む抗MSR1抗体を含んでおり、保存的アミノ酸置換は、表9に記載されるHCVR、LCVR、および/またはCDRのアミノ酸配列に比べて、10以下、8以下、6以下、4以下などである。別の例として、実施形態は、HCVR、LCVR、および/またはCDRのアミノ酸配列を含む抗WTA抗体を含んでおり、保存的アミノ酸置換は、表2Aまたは2Bに記載されるHCVR、LCVR、および/またはCDRのアミノ酸配列に比べて、10以下、8以下、6以下、4以下などである。また別の例として、実施形態は、HCVR、LCVR、および/またはCDRのアミノ酸配列を含む抗プロテインA抗体を含んでおり、保存的アミノ酸置換は、表3Aに記載されるHCVR、LCVR、および/またはCDRのアミノ酸配列に比べて、10以下、8以下、6以下、4以下などである。
用語「エピトープ」は、パラトープとして知られる抗体分子の可変領域中の特異的抗原結合部位と相互作用する抗原決定基を指す。1つの抗原には1より多くのエピトープを有してもよい。そのため、様々な抗体が抗原上の様々な領域に結合し、異なる生物学的作用を有していてもよい。エピトープは立体構造的または線形のいずれかであってもよい。立体構造的エピトープは、線形ポリペプチド鎖の異なるセグメントから空間的に並列するアミノ酸によって産生される。線形エピトープは、ポリペプチド鎖中の隣接アミノ酸残基により産生されるエピトープである。ある状況では、エピトープは、抗原上に単糖類、ホスホリル基、またはスルホニル基の部分を含んでもよい。
核酸またはそのフラグメントを指すときに、「実質的な同一性」または「実質的に同一」という用語は、適切なヌクレオチド挿入または欠失と別の核酸(またはその相補鎖)との最適な位置合わせが行われると、以下に論じられるFASTA、BLAST、またはGAPなどの周知の配列同一性アルゴリズムにより測定されるように、核酸塩基の少なくとも約95%、より好ましくは少なくとも約96%、97%、98%、または99%にヌクレオチド配列同一性が存在することを意味する。基準核酸分子との実質的な同一性を持つ核酸分子は、ある例では、基準核酸分子によりコードされるポリペプチドと同じ、または実質的に同様のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする場合がある。
ポリペプチドに適用される場合、用語「実質的な類似性」または「実質的に類似の」は、デフォルトギャップ重量を用いてプログラムGAPまたはBESTFITにより2つのペプチド配列が最良に位置合わせされると、少なくとも95%の配列同一性、さらに好ましくは少なくとも98%または99%の配列同一性を共有することを意味する。好ましくは、同一でない残基位置は保存的アミノ酸置換により相違する。「保存的アミノ酸置換」は、あるアミノ酸残基が、同様の化学特性(例えば電荷または疎水性)を持つ側鎖(R基)を有する他のアミノ酸残基により置換されるものである。概して、保存的アミノ酸置換は、タンパク質の機能特性を実質的に変えない。2つ以上のアミノ酸配列が保存的置換により互いに相違する場合、配列同一性の割合または類似度は、置換の保存的性質を補正するために上方へ調整される場合がある。この調整を行うための手段は当業者に周知である。例えば、「Pearson(1994)Methods Mol.Biol.24:307-331」を参照。同様の化学特性を持つ側鎖を有するアミノ酸の群の例として、(1)脂肪族側鎖としてグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、およびイソロイシン、(2)脂肪族ヒドロキシル側鎖としてセリンおよびトレオニン、(3)アミド含有側鎖としてアスパラギンおよびグルタミン、(4)芳香族側鎖としてフェニルアラニン、チロシン、およびトリプトファン、(5)塩基性側鎖としてリジン、アルギニン、およびヒスチジン、(6)酸性側鎖としてアスパルテートおよびグルタメート、ならびに(7)硫黄含有側鎖としてシステインおよびメチオニンが挙げられる。好ましい保存的アミノ酸置換基は、バリン-ロイシン-イソロイシン、フェニルアラニン-チロシン、リジン-アルギニン、アラニン-バリン、グルタメート-アスパルテート、およびアスパラギン-グルタミンである。代替的に、保存的置換は、「Gonnet et al.(1992)Science 256:1443-1445」に開示されるPAM250対数尤度マトリクスに正の値がある任意の変化である。「中程度に保存的な」置換は、PAM250尤度対数マトリクスに負でない値がある任意の変化である。
ポリペプチドのための配列類似性は配列同一性と称されることもあり、通常は配列解析ソフトウェアを使用して測定される。タンパク質解析ソフトウェアは、保存的アミノ酸置換を含む様々な置換、欠失、および他の修飾に割り当てられる類似性の測定を用いて同様の配列に一致する。例えば、GCGソフトウェアはGAPおよびBESTFITなどのプログラムを包含しており、これらプログラムをデフォルトパラメータで使用することで、有機体の様々な種に由来する相同ポリペプチドなどの密接に関連するポリペプチド間、または野生型タンパク質とその突然変異体間での配列相同性または配列同一性を求めることができる。例えば、「GCG Version 6.1」を参照。ポリペプチド配列はまた、GCG Version 6.1中のプログラムである、デフォルトまたは推奨パラメータを用いるFASTAを使用して比較することができる。FASTA(例えばFASTA2およびFASTA3)は、クエリ配列と検索配列との間にある最良な重複の領域のアライメントおよび配列同一性割合を提供する(上述のPearson(2000))。本開示の配列と様々な有機体の多数の配列を包含するデータベースとを比較したときの、別の好ましいアルゴリズムは、デフォルトパラメータを用いるコンピュータプログラムBLAST、具体的にBLASTPまたはTBLASTNである。例えば、「Altschul et al.(1990)J.Mol.Biol.215:403-410 and Altschul et al.(1997)Nucleic Acids Res.25:3389-402」を参照。
本明細書では、「O-PEGn」は末端酸素原子を介して結合される一価部分を指し、式中、nは1~100である。例えば、nが1であるとき、O-PEGnは-O-CH2CH2OHであり、nが2であるとき、O-PEGnは-O-CH2CH2O-CH2CH2OHであり、nが3であるとき、O-PEGnは-O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2OHである。
本明細書では、「結合剤」は、所与の結合パートナー、例えば抗原に対する特異性をもって結合可能な任意の分子、例えばタンパク質または抗体を指す。
本明細書では、「リンカー」は、結合剤を、本明細書に記載される1つ以上の化合物、例えば本明細書に記載されるようなペイロード化合物および親水基と共有結合させる二価、三価、または多価の分子を指す。
本明細書では、「反応基」すなわちRGは、他の化学部分との反応および共有結合形成、例えば、そのシステイン残基またはリジン残基での抗体との反応が可能である構造中の一部を含む、部分を指す。本開示の例示的な反応基としては、マレイミド、スクシンイミド、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)、末端第一級アミン、ハロアセチル基、イソチオシアネート、チオール、アルコール、ケトン、アルデヒド、酸、エステル、ヒドラジド、およびアニリンを含むものが挙げられるが、これに限定されるものではない。RGはまた、以下の構造を有する部分を含み、
式中、Xは-O-または-NH-であり、LGは脱離基、例えばBrである。
本明細書では、「アミド合成条件」は、例えばカルボン酸、活性化カルボン酸、またはハロゲン化アシルとアミンとの反応によりアミドの形成を達成するのに適切な反応条件を指す。いくつかの例では、アミド合成条件は、カルボン酸とアミンとの間でのアミド結合の形成を達成するのに適切な反応条件を指す。これらの例の一部では、まずカルボン酸を活性化カルボン酸に変換してから、この活性化カルボン酸をアミンと反応させて、アミドを形成する。アミドの形成を達成するのに適切な条件として、カルボン酸とアミンとの間での反応を達成する試薬を利用するもの、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、(7-アザベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyAOP)、ブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBrOP)、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、N-エトキシカルボニル-2-エトキシ-1,2-ジヒドロキノリン(EEDQ)、N-エチル-N’-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリジニウムヘキサフルオロホスフェート(CIP)、2-クロロ-4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン(CDMT)、(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ-モルホリノ-カルベニウムヘキサフルオロホスフェート(COMU)、およびカルボニルジイミダゾール(CDI)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
いくつかの例では、まずカルボン酸を活性化カルボン酸エステルに変換してから、この活性化カルボン酸エステルをアミンで処理して、アミド結合を形成する。ある実施形態では、前記カルボン酸は試薬で処理される。前記試薬は、カルボン酸を脱プロトン化して、プロトン化試薬に対する脱プロトン化カルボン酸による求核攻撃の結果として脱プロトン化カルボン酸との複合体を形成することにより、カルボン酸を活性化する。特定のカルボン酸に対する活性化カルボン酸エステルは後に、カルボン酸が活性化される前よりもアミンによる求核攻撃に対して敏感となる。この結果、アミド結合が形成される。そのため、カルボン酸は活性化されると記載される。例示的な試薬としてDCCおよびDICが挙げられる。
本明細書では、「タウリン」は、試薬
、または基
を指すものであり、式中、
は、タウリンが式中の隣接基に結合される原子を示す。
本開示の化合物
前述の目的などに従い、本開示は、リファマイシンアナログ化合物、その前駆体および中間体、医薬組成物、ならびに、処置を必要とする被験体の細菌増殖を阻害および/または細菌感染症を処置するための方法を提供する。
一態様では、本開示は、式(A)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
ZaとZbは独立して、水素、-Cl、-Br、-OR1、および-RNから選択され、但しこの場合、ZaまたはZbのうち少なくとも1つは水素ではなく、ここで、
R1は、水素、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、例えばFMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造などの脂肪族環状構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、および-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一態様では、本開示は、式(I)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、または
-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一態様では、本開示は、式(I’)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
式(A)、(I)、または(I’)の化合物の一実施形態では、Xは-O-であり、R1は脂肪族C1-C3炭化水素であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素である。
式(A)、(I)、または(I’)の化合物の一実施形態では、Xは-O-であり、R1はベンジル基であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素であり、Rbは水素である。
式(A)、(I)、または(I’)の化合物の一実施形態では、Xは-O-であり、R1は、OおよびNから選択される1~8のヘテロ原子を含む脂肪族C1-C8炭化水素であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素であり、Rbは水素である。
式(A)、(I)、または(I’)の化合物の一実施形態では、Xは-O-であり、R1は、-NH2、-NHR*、-N(R*)2のうち1つ以上で置換される脂肪族C1-C8炭化水素であり、R*はHまたは脂肪族C1-C3炭化水素であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素であり、Rbは水素である。
式(A)、(I)、または(I’)の化合物の一実施形態では、Xは-NCH3-であり、R1は-OHであり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素であり、Rbは水素である。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(II)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
Raは、水素、-Cl、および-OR*から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(II’)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
Raは水素および-OR*から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(III)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Raは水素および-OR*から選択され、
R5は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R5は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R5はn-ブチル基ではなく、
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、ならびに
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、ならびにR’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成する。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(III’)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Raは水素および-OR*から選択され、
R5は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R5は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R5はn-ブチル基ではなく、
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成する。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(IV)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Raは水素および-OR*から選択され、
R5は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R5は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(IV’)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Raは水素および-OR*から選択され、
R5は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R5は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(V)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
Raは水素および-OR*から選択され、
R6は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R6は、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R6はn-ブチル基ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、式(V’)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
Raは水素および-OR*から選択され、
R6は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R6は、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R6はn-ブチル基ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、式(B)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、もしくはその中間体あるいは前駆体、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、水素、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)とtert-ブチルオキシカルボニル(BOC)から選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、および-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、式(B-1)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、式(B-2)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成する。
別の態様では、本開示は、式(B-2)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、
式中、
RNは
であり、ここで記号
は結合点を表し、R’とR”は、水素とC1-C6脂肪族炭化水素から選択される。
一実施形態では、リファマイシンアナログ化合物は以下の式にかかる構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1がRN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択される化合物が提供され、それらの各々はさらに、OおよびNから選択される0~3のヘテロ原子を含み、ここでR1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、C1-3アルコキシド、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-N(R*)-(C=O)-R*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではない。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1が脂肪族C1-C20炭化水素と芳香族C1-C20炭化水素との組み合わせである化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1が脂肪族C1-C20炭化水素と複素芳香族C1-C20炭化水素との組み合わせである化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1が以下から選択される化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1が、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、または-N(R*)-(C=O)-R*のうち1つ以上で置換される脂肪族C1-C20炭化水素である化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、R1が、-NH-(C=O)-CH3または-N(CH3)-(C=O)-CH3で置換される脂肪族C1-C20炭化水素である化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、Raが水素である化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、Raが-OHである化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、Raが-Clである化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、Raが-OR*であり、R*が脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択される化合物が提供される。
前述の式のいずれかの実施形態では、RNが以下から選択される化合物が提供され、
式中、記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成する。
前述の式のいずれかの実施形態では、RNが以下から選択される化合物が提供され、
式中、R’は、水素、脂肪族炭化水素、または保護基であり、ここで記号
は結合点を表す。
前述の式のいずれかの実施形態では、R*が独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C6炭化水素、芳香族C6-C7炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択される化合物が提供され、それらはさらに、OとNから選択される0~3のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、R*は、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびNから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
本開示のリファマイシンアナログ化合物のいくつかの例示的で非限定的な実施形態は、以下の表1に示す。
一実施形態では、本開示のリファマイシンアナログ化合物は、以下からなる群から選択される構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
一態様では、本開示の化合物は、式(IA)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有しており、
式中、
Xは、-O-、-S-、および-NR*-から選択され、
R1は、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C5-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、アリールC6-C20炭化水素、ヘテロアリールC1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、
R2、R3、およびR4は独立して、直鎖、分枝鎖、または環状の脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは独立して、それぞれ存在するときに水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、RaとRbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C5-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、アリールC6-C20炭化水素、ヘテロアリールC1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、Xは-O-であり、R1は脂肪族C1-C3炭化水素であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素である。
一実施形態では、Xは-O-であり、R1はベンジル基であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素である。
一実施形態では、Xは-O-であり、R1は、ハロゲン、O、N、およびSから選択される1~8のヘテロ原子を含む脂肪族C1-C8炭化水素であり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素である。
一実施形態では、Xは-O-であり、R1は、-NH2、-NHR*、-N(R*)2のうち1つ以上で置換される脂肪族C1-C8炭化水素であり、R2はメチル基である、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素である。
一実施形態では、Xは-NCH3-であり、R1は-OHであり、R2はメチル基であり、R3はAc(-(C=O)-CH3)であり、R4は水素であり、Raは水素である。
本開示はまた、本明細書に記載される化合物の塩を含む。本明細書では、「塩」は、既存の酸または塩基をその塩形態に変換することで親化合物が修飾される、本開示の化合物の誘導体を指す。塩の例として、鉱酸(HC1、HBr、H2SO4など)または有機酸(酢酸、安息香酸、アミンなどの塩基性残基のトリフルオロ酢酸塩、カルボン酸などの酸性残基のアルカリ(Li、Na、K、Mg、Ca)あるいは有機塩(トリアルキルアンモニウムなど)など)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。本出願の塩は、従来の化学的方法により塩基性または酸性の部分を含有する親化合物から合成できる。一般的に、このような塩は、前記化合物の遊離酸または遊離塩基形態を化学量の適切な塩基または酸と、水中、有機溶剤中、またはこの2つの組み合わせの中で反応させることにより調製できる。いくつかの実施形態では、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリル(ACN)のような非水性培地を使用してもよい。
本出願はまた、本明細書に記載の化合物の薬学的に許容可能な塩を含む。「薬学的に許容可能な塩」は、例えば非毒性無機酸または有機酸から形成される親化合物の従来の非毒性塩である、上述の「塩」の部分集合を含む。適切な塩を列記したものは、「Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985,p.1418」および「Berge,SM et al,Journal of Pharmaceutical Science,1977,66,1,1-19」に見られる。「薬学的に許容可能な」という句は、適切な医学的良識の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、あるいは他の問題または合併症を伴わない、ヒトおよび動物の組織と接触させての使用に適しているとともに、合理的なベネフィット・リスク比と釣り合っている、化合物、材料、組成物、および/または剤形を指すように、本明細書で利用される。
化合物の調製は、様々な化学基の保護および脱保護を必要とする場合がある。保護および脱保護の必要性、ならびに適切な保護基の選択は、当業者が容易に決定可能である。保護基の化学は、例えば「Wuts and Greene,Greene Protective Groups in Organic Synthesis,4th Ed.,John Wiley&Sons:New York,2006」に見ることができる。1つの非限定的な実施形態では、保護基は、1-クロロエチルカルボニル(ACE)、アセトイル、ベンジル(Bn)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)、ホルミル、メチルカルボニル、トリフルオロアセチル、t-ブトキシカルボニル(Boc)、およびフルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)を含む場合がある。
本明細書に表されるリファマイシンアナログ化合物は、当該化合物の異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、および幾何学的(立体構造的))形態、例えば、各不斉中心に対するR配置とS配置、(Z)と(E)の二重結合異性体、および(Z)と(E)の配座異性体をすべて含む。そのため、単一の立体化学異性体のほか、本件化合物のエナンチオマー、ジアステレオマー、および幾何学的な混合物は、本開示の範囲内にある。本明細書に提示される化合物の互変異性型もすべて本開示の範囲内にある。
本明細書に記載のリファマイシンアナログ化合物はまた、1つ以上の同位体的に富化された原子の存在下でのみ相違するすべての化合物を含む。例えば、ジュウテリウムあるいはトリチウムによる水素の置換、11C、13C、あるいは14Cの豊富な炭素による炭素の置換、17Oあるいは18Oの豊富な酸素による酸素の置換、または、15Nの豊富な窒素による窒素の置換を除く、本件構造を有する化合物は、本開示の範囲内にある。
本開示の化合物およびその塩の結晶形態も、本開示の範囲内にある。本開示の化合物は、無水であるか、水和されるか、不溶媒和か、または溶媒和される非晶質および結晶性の多形相を含むがこれに限定されない、様々な非晶質および結晶性の多形相で単離される場合がある。水和物の例として、半水化物、一水和物、二水和物などが挙げられる。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は無水であり、不溶媒和である。「無水」とは、化合物の結晶形態が結晶格子構造中に結合水を実質的に含有していない、すなわち化合物が結晶性水和物を形成しないことを意味する。
製造方法
一態様では、本開示は、式(V)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Xは-O-および-NR*-から選択され、
R6は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、前記方法は、
(a)以下の構造を有するリファマイシンS
と式(VI)の構造を有する化合物とを接触させる工程であって、
式中、X’は-OHと-NHR*から選択される、工程と、
(b)工程(a)の生成物を酸化剤で処理する工程と
を含む。
一態様では、本開示は、式(V’)の構造を有するリファマイシンアナログ化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Xは-O-および-NR*-から選択され、
R6は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、前記方法は、
(a)以下の構造を有するリファマイシンS
と式(VI’)の構造を有する化合物とを接触させる工程であって、
式中、X’は-OHと-NHR*から選択される、工程と、
(b)工程(a)の生成物を酸化剤で処理する工程と
を含む。
一態様では、本開示は、以下の構造を有する化合物を製造する方法を提供し、
該方法は、
(a)リファマイシンSと式(VII)の構造を有する化合物とを接触させる工程であって、
式中、PGは保護基である、工程と、
(b)工程(a)の生成物を酸化剤で処理する工程と、
(c)前記保護基PGを取り除く工程と
を含む。
一実施形態では、前記式(VII)の化合物は、前記保護基PG’を式(VIII)の化合物から取り除くことにより調製され、
式中、保護基PGとPG’は互いに同じまたは異なるものでもよい。
一実施形態では、前記式(VIII)の化合物は、式(IX)の化合物
と式(X)の化合物とを接触させることにより調製され、
式中、保護基PGとPG’は互いに同じまたは異なるものでもよい。
一態様では、本開示は、式(XI)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法提供し、
式中、R6は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、R6は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、前記方法は、式(XII)の構造を有する化合物
と構造R6-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一態様では、本開示は、式(XI’)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、R6は、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、R6は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、前記方法は、式(XII)の構造を有する化合物
と構造R6-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一態様では、本開示は、式(XIII)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Aは、単結合(Aは存在しない)または脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、
Rcyは、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含むC3-C14脂環式炭化水素であり、ここでRcyは、-F、-Cl、-Br、I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、
前記方法は、式(XII)の構造を有する化合物
と構造Rcy-A-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一態様では、本開示は、式(XIII’)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Aは、単結合(Aは存在しない)または脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、
Rcyは、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含むC3-C14脂環式炭化水素であり、ここでRcyは、-F、-Cl、-Br、I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含み、
前記方法は、式(XII)の構造を有する化合物
と構造Rcy-A-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一態様では、本開示は、式(XIV)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Yはそれぞれ存在するときに、-O-と-NR’R”-から選択され、nは独立して、それぞれ存在するときに1~6の整数であり、R’、R”、およびR’’’は各々独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、
前記方法は、式(XIV)の構造を有する化合物
と構造R”R’N-Y-(CH2)n-Y-(CH2)n-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一態様では、本開示は、式(XIV’)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を製造する方法を提供し、
式中、Yはそれぞれ存在するときに、-O-と-NR’R”-から選択され、nは独立して、それぞれ存在するときに1~6の整数であり、R’、R”、およびR’’’は各々独立して、水素と脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、
前記方法は、式(XII’)の構造を有する化合物
と構造R”R’N-Y-(CH2)n-Y-(CH2)n-OHを有するアルコールとを接触させる工程を含む。
一実施形態では、前記式(XII)の化合物は、リファマイシンSと2-アミノ-5-ブロモフェノールとを接触させ、これにより生じた生成物を酸化剤で処理することにより調製される。
一実施形態では、前記式(XII’)の化合物は、リファマイシンSと2-アミノ-4-ブロモフェノールとを接触させ、これにより生じた生成物を酸化剤で処理することにより調製される。
医薬組成物と剤形
本開示はまた、本明細書に記載の化合物を含む医薬組成物を提供する。医薬品としての利用時、本開示の化合物は、本開示の化合物と薬学的に許容可能な担体との組み合わせである医薬組成物の形態で投与することができる。これら組成物は、医薬品分野で周知の様式で調製可能であり、様々な経路で投与可能である。このような医薬組成物は全身投与可能である。本明細書では、用語「全身性」は、非経口、局所、経皮、経口、吸入/肺、直腸、鼻、頬側、および舌下の投与を含む。本明細書では、用語「非経口」は、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、頭蓋内、および腹腔内の投与を含む。いくつかの実施形態では、前記化合物は、細菌感染症(例えば黄色ブドウ球菌感染症)を処置するのに治療上有効な量で経口投与、局所投与、鼻腔内投与、静脈内投与、筋肉内投与、または皮下投与される。
本開示の化合物を含有する医薬組成物は、1つ以上の薬学的に許容可能な担体と組み合わせて調製可能である。本開示の組成物の製造において、有効成分は通常、賦形剤とともに混合され、賦形剤により希釈され、または、例えばカプセル剤、サシェ、紙などの容器の形態にある運搬体内に封入される。賦形剤は、希釈剤として機能するとき、前記有効成分の溶媒、担体、または媒体として作用する固体、半固体、または液体の材料であってもよい。このため、前記組成物は、錠剤、丸剤、粉末、ロゼンジ、サシェ、カシェ、エリキシル、懸濁液、エマルジョン、溶液、シロップ、エアロゾル(固形物として、または液体培地にある)、例えば最大10重量%の活性化合物を含有する軟膏、軟カプセル、硬カプセル、坐薬、滅菌注射溶液、および滅菌包装粉末の形態にあってもよい。
いくつかの実施形態では、本開示の医薬組成物は液体形態にある。液体形態の非限定的な例として、エマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ、スラリー、分散液、コロイドなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、液体、半固形、または固体(例えば粉末)の形態にある。特異的な実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、半固体形態、例えばゲル、ゲルマトリクス、クリーム、ペーストなどにある。いくつかの実施形態では、半固体形態は液体溶媒を含む。いくつかの実施形態では、本開示の医薬組成物は、錠剤、顆粒剤、サシェ、または粉末などの固体剤形である。また、本開示の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を、溶解錠剤、溶解ウェハ、カプセル、またはゲルカプセルの形態で含む医薬組成物も提供される。ある実施形態では、本明細書に記載の固体剤形は、固形溶媒(例えば錠剤に使用されるもの)および/または気体溶媒(例えばDPIに使用されるもの)を含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、患者への経口投与、鼻腔内投与、静脈内投与、または他の投与を目的とした単位投与製剤にある。用語「単位剤形」は、ヒト被験体および他の哺乳動物に対する単回用量として適切な物理的に別個のユニットを指すものであり、各ユニットには、適切な医薬賦形剤と関連して所望の治療効果をもたらすと算出される所定量の活性材料が含有されている。
活性化合物は、広範な用量にわたり有効な場合があり、一般的には薬学的に有効な量で投与される。しかし、実際に投与する化合物の量は通常、処置対象の疾病、選択した投与経路、実際に投与する化合物、患者個別の年齢、体重、反応、患者の症状の重症度などを含む関連する状況に応じて、医師により決定されることを理解されたい。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物または単位剤形は、エマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ、スラリー、分散液、コロイド、溶解錠剤、溶解ウェハ、カプセル、ゲルカプセル、半固体、固形ゲル、ゲルマトリクス、クリーム、ペースト、錠剤、顆粒剤、サシェ、粉末などとして投与される。ある態様では、1日または投与1回あたり約0.000001mg~約2000mg、約0.00001mg~約1000mg、約0.0001mg~約750mg、約0.001mg~約500mg、約0.01mg~約250mg、約0.1mg~約100mg、約0.5mg~約75mg、約1mg~約50mg、約2mg~約40mg、約5mg~約20mg、あるいは約7.5mg~約15mgの式(I)の化合物、または、本明細書に記載されるような式(A)、(B)、(I)、(I’)、(II)、(II’)、(III)、(III’)、(IV)、(IV’)、(V)、(V’)のいずれかの実施形態にかかる構造を有する化合物が、個体に投与される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、約0.01mg~約10mg(例えば約0.1~10mg、約0.25~5mg、約0.25~2.5mg、約1~2mg、約2~3mg、約0.5~約2mg、約1~約2mg、約1mg、または約2mg)の量で、本明細書に記載の組成物またはその単位用量に存在する。いくつかの実施形態では、毎日投与される、または単位用量で投与される化合物の量は、約0.5mg~約3mg、約0.5mg~約4mg、または約0.35mg~約4mgである。他の実施形態では、単位投与量に存在する、または毎日投与される化合物の量は、約1~約3mg、約1~約2mg、または約2~約3mgである。
ある態様では、1日または投与1回あたり約0.05mg~約50mg、約0.25mg~約20mg、約0.25mg~約15mg、約0.25mg~約10mg、約0.25mg~約5mg(例えば、約0.1~約5mg、約0.25~約2.5mg、約0.3mg~約2mg、約0.5mg~約1mg、約0.7mg~約1.5mg、約0.375mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、または約2mg)の化合物が、患者に投与される。
いくつかの実施形態では、前記化合物は、約5mg~約500mgの量で単位用量に存在する。いくつかの実施形態では、毎日または単位用量で投与される化合物の量は、約5mg~約300mgである。他の実施形態では、単位用量に存在するまたは毎日投与される化合物の量は、約5~約250mg、約5~約200mg、約5~約150mg、約5~約100mg、または約5~約50mgである。
製剤の調製では、活性化合物を粉砕して適切な粒子径にしてから、他の成分と組み合わせることができる。活性化合物は、実質的に不溶性の場合、粒子径200メッシュ未満になるよう粉砕することができる。活性化合物が実質的に水溶性の場合、粉砕して実質的に均一な分布を製剤にもたらすことで、粒子径を調整、例えば約40メッシュに調整することができる。適切な賦形剤のいくつかの例として、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、およびメチルセルロースが挙げられる。前記製剤はさらに、タルク、ステアリン酸マグネシウム、および鉱油などの潤滑剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、メチル-およびプロピルヒドロキシ-ベンゾエートなどの保存剤、甘味料、および香料を含む場合がある。本開示の組成物は、当該技術分野で周知の手順を利用することによって、患者への投与後に、有効成分の急速放出、持続放出、または遅延放出を提供するように製剤化することができる。
錠剤などの固形組成物の調製では、式Iの化合物の均一混合物を含有する固形の前製剤組成物を形成するために、主要な有効成分は医薬賦形剤と混合される。これら前製剤組成物を均質と称するとき、組成物が錠剤、丸剤、およびカプセル剤などの等しく有効な単位剤形へと容易に細分できるように、有効成分は通常、組成物全体にわたり均一に分散される。その後、この固形の前製剤は、例えば本出願の有効成分0.000001~2000mgを含有する上述の種類の単位剤形へと細分化される。
式Iの化合物を含有する錠剤または丸剤は、持続作用の利点をもたらす剤形を提供するために被膜またはその他の方法で配合することができる。例えば、錠剤または丸剤は、内部用量成分と外部用量成分を含む場合があり、後者は前者に対する膜の形態である。2つの成分は腸の層で分離することができ、この層は、胃の中での崩壊に耐え、内部成分が無傷で十二指腸へ通過するかまたは放出を遅延されるのを可能にするように機能する。このような腸の層には、多くのポリマー酸、およびポリマー酸とシェラック、セチルアルコール、酢酸セルロースなどの材料との混合物を含む材料など、様々な材料を使用可能である。
本出願の化合物と組成物が経口投与または注射のために組み込み可能である液体形態として、水溶液、適当な風味をつけたシロップ、水性懸濁液、油性懸濁液、ならびに、綿実油、ゴマ油、ヤシ油、または落花生油などの食用油を含む香味エマルジョンのほか、エリキシル、その他同様の医薬溶媒が挙げられる。
吸入または吹入れ用の組成物として、薬学的に許容可能な水性溶剤あるいは有機溶剤に含まれる溶液および懸濁液、またはその混合物、および粉末剤が挙げられる。液体または固体の組成物は、上述のような適切で薬学的に許容可能な賦形剤を含む場合がある。いくつかの実施形態では、前記組成物は、局所効果または全身効果のために経口投与されるか、または鼻呼吸器経路により投与される。組成物は不活性ガスの使用により霧状することができる。霧状の溶液を噴霧デバイスから直接吸い込む、または、噴霧デバイスを顔用マスクテント、または間欠的陽圧呼吸器に取り付けることができる。溶液、懸濁液、または粉末の組成物は、適切な形で製剤を送達するデバイスから経口投与または経鼻投与することができる。
患者に投与される組成物は、上述の医薬組成物の形態にあってもよい。これら組成物は、従来の滅菌技法により滅菌、または殺菌濾過することができる。水溶液は、そのまま使用するために包装するかまたは凍結乾燥することができ、凍結乾燥した調製物は投与前に滅菌水性担体と組み合わされる。化合物調製物のpHは通常3~11、より好ましくは5~9である。前述の賦形剤、担体、または安定化剤の一部を使用することで医薬塩が形成されることが理解される。
本開示の化合物の治療用量は、例えば処置が行われる特定の使用、化合物の投与様式、患者の健康と状態、処方する医師の判断により変動する場合がある。医薬組成物における本開示の化合物の比率または濃度は、用量、化学な特徴(例えば疎水性)、および投与経路を含む多くの因子により変動する場合がある。用量はおそらく、疾患または障害の種類とその進行の程度、特定の患者の全身健康状態、選択した化合物の総体的生物効果、投与経路などの変数に左右される。有効な投与量は、インビトロまたは動物モデルの試験システムから得られる用量反応曲線から推定可能である。
本出願はさらに、例えば感染症(例えば黄色ブドウ球菌感染症)の処置に有用な医薬キットを備えており、該キットは、治療上有効な量の本開示の化合物を含む医薬組成物を含有する1つ以上の容器を備えている。このようなキットはさらに、所望される場合に、例えば1つ以上の薬学的に許容可能な担体、追加の容器など、従来の様々な医薬キット構成要素のうち1つ以上を備えていてもよく、当然のことながら当業者に容易に明白となる。投与対象の成分の量、投与のガイドライン、および/または成分混合のガイドラインを示す指示書も、挿入物またはラベルいずれかとしてキットに含めることができる。
送達デバイスは、本開示の化合物の送達だけでなく、適切な保管環境の提供にも重要である。これには、微生物汚染および化学分解からの保護が含まれる。デバイスと製剤は、起こり得る浸出または吸着を回避するのに適していなければならない。送達デバイス(またはそのパッケージ)は随意に、組成物を鼻腔内で使用すべきことを示すラベルおよび/または使用説明書とともに提供することができる。
使用方法
別の態様では、本開示は、細菌増殖を予防または阻害する方法を提供し、該方法は、式(A)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効量で投与する工程を含み、
式中、
Xは、-O-、-S-、および-NR*-から選択され、
ZaとZbは独立して、水素、-Cl、-Br、-OR1、および-RNから選択され、但しこの場合、ZaまたはZbのうち少なくとも1つは水素ではなく、ここで、
R1は、水素、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、例えばFMOCとBOCから選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造などの脂肪族環状構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、および-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、細菌増殖を予防または阻害する方法を提供し、該方法は、式(I)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効量で投与する工程を含み、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、細菌増殖を予防または阻害する方法を提供し、該方法は、式(I’)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効量で投与する工程を含み、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、細菌増殖を予防または阻害する方法を提供し、該方法は、式(B)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効量で投与する工程を含み、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、水素、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)とtert-ブチルオキシカルボニル(BOC)から選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、および-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、細菌増殖を予防または阻害する方法を提供し、該方法は、本明細書に提供される式(IA)、(II)、(II’)、(III)、(III’)、(IV)、(IV’)、(V)、(V’)、(B-1)、および(B-2)のいずれか1つにかかる構造を有するリファマイシンアナログ化合物を有効量で投与する工程を含む。一実施形態では、前記細菌はグラム陽性菌である。
一実施形態では、前記細菌はペニシリン耐性菌である。
一実施形態では、前記細菌は黄色ブドウ球菌である。
一実施形態では、前記細菌は、MRSAおよびVRSAから選択される耐性黄色ブドウ球菌株である。
一実施形態では、前記細菌はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)である。
一実施形態では、前記細菌はバイコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)である。
一実施形態では、前記細菌はメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)である。
また別の態様では、本開示は、被験体の細菌感染症を処置する方法を提供し、該方法は、式(A)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効量で前記被験体に投与する工程を含み、
式中、
Xは、-O-、-S-、および-NR*-から選択され、
ZaとZbは独立して、水素、-Cl、-Br、-OR1、および-RNから選択され、但しこの場合、ZaまたはZbのうち少なくとも1つは水素ではなく、ここで、
R1は、水素、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、および-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、被験体の細菌感染症を処置する方法を提供し、該方法は、式(I)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効量で前記被験体に投与する工程を含み、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、被験体の細菌感染症を処置する方法を提供し、該方法は、式(I’)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効量で前記被験体に投与する工程を含み、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、RN、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基でなはなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、FMOCとBOCを含む保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
また別の態様では、本開示は、被験体の細菌感染症を処置する方法を提供し、該方法は、式(B)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効量で前記被験体に投与する工程を含み、
式中、
Xは-O-および-NR*-から選択され、
R1は、水素、RN、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
RNは、
から選択され、ここで記号
は結合点を表し、R’、R”、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、および、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)とtert-ブチルオキシカルボニル(BOC)から選択される保護基から選択され、またはR’とR”は一体となって、脂肪族単環式構造、脂肪族二環式構造、あるいは脂肪族多環式構造を形成し、
R2、R3、およびR4は独立して、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、および-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbは、水素、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、およびSから選択される0~3のヘテロ原子を含み、Rbは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
別の態様では、本開示は、被験体の細菌感染症を処置する方法を提供し、該方法は、本明細書に提供される式(IA)、(II)、(II’)、(III)、(III’)、(IV)、(IV’)、(V)、(V’)、(B-1)、および(B-2)のいずれか1つにかかる構造を有するリファマイシンアナログ化合物を有効量で投与する工程を含む。一実施形態では、前記細菌感染症はグラム陽性菌感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症はペニシリン耐性菌感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症は黄色ブドウ球菌感染症である。
一実施形態では、前記細菌感染症は細胞内細菌感染症である。
一実施形態では、前記被験体はヒトである。
一実施形態では、前記方法はさらに、第2の治療薬を投与する工程を含む。
一実施形態では、前記第2の治療薬は第2の抗生物質である。
一実施形態では、前記第2の抗生物質は黄色ブドウ球菌に対して有効である。
一実施形態では、前記第2の抗生物質は、アミノグリコシド、βラクタム、マクロライド、環状ペプチド、テトラサイクリン、フルオロキノリン、フルオロキノロン、およびオキサゾリジノンから選択される。
一実施形態では、前記第2の抗生物質は、クリンダマイシン、ノボビオシン、レタパムリン、ダプトマイシン、シタフロキサシン、テイコプラニン、トリクロサン、ナフチリドン、ラデゾリド、ドキソルビシン、アンピシリン、バンコマイシン、イミペネム、ドリペネム、ゲムシタビン、ダルババンシン、およびアジスロマイシンから選択される。
一実施形態では、前記化合物は、前記被験体に経口投与、局所投与、鼻内投与、静脈内投与、筋肉内投与、または皮下投与される。
別の態様では、本開示は、細菌増殖を予防または阻害する方法を提供し、該方法は、式(I)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効量で投与する工程を含み、
式中、
Xは、-O-、-S-、および-NR*-から選択され、
R1は、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C5-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく
R2、R3、およびR4は独立して、直鎖、分枝鎖、または環状の脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、これらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbはそれぞれ存在するときに水素原子であり、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、これらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
また別の態様では、本開示は、被験体の細菌感染症を処置する方法を提供し、該方法は、式(I’)の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効量で前記被験体に投与する工程を含み、
式中、
Xは、-O-、-S-、および-NR*-から選択され、
R1は、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、その各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、R1は、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NO、-NO2、-NO3、-O-NO、-N3、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-N(R*)-OH、-O-N(R*)2、-N(R*)-O-R*、-CN、-NC、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-(C=O)-S-R*、-O-(C=O)-H、-O-(C=O)-R*、-S-(C=O)-R*、-(C=O)-NH2、-(C=O)-N(R*)2、-(C=O)-NHNH2、-O-(C=O)-NHNH2、-(C=S)-NH2、-(C=S)-N(R*)2、-N(R*)-CHO、-N(R*)-(C=O)-R*、-SCN、-NCS、-NSO、-SSR*、-SO2R*、-SO2-N(R*)2、-S(=O)-OR*、-S(=O)-R*、-Si(R*)3、-CF3、-O-CF3、およびそれらの組み合わせの組み合わせのうち1つ以上で随意に置換され、但しこの場合、R1はn-ブチル基ではなく、Xが-O-でありRaが水素であるとき、R1は水素ではなく、
R2、R3、およびR4は独立して、直鎖、分枝鎖、または環状の脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、それらの各々はさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、
Raは、水素、F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*、-NH2、-NHR*、-N(R*)2、-N(R*)3
+、-(C=O)-R*、-CHO、-CO2H、-CO2R*、-SR*、-SO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、これらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子を含み、Raは、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-OR*のうち1つ以上で随意に置換され、
Rbはそれぞれ存在するときに水素原子であり、ならびに
R*は独立して、それぞれ存在するときに、水素、脂肪族C1-C20炭化水素、芳香族C1-C20炭化水素、複素芳香族C1-C20炭化水素、環状脂肪族C1-C20炭化水素、複素環式C1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、これらはさらに、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子、およびそれらの組み合わせを含む。
一態様では、本開示は、細菌増殖を予防または阻害する方法を提供し、該方法は、本開示のリファマイシンアナログ化合物、本開示のリファマイシンアナログ化合物を含む医薬組成物、または本開示のリファマイシンアナログ化合物を含む医薬剤形を有効量で投与する工程を含む。
別の態様では、本開示は、被験体の細菌感染症を処置する方法を提供し、該方法は、本開示のリファマイシンアナログ化合物、本開示のリファマイシンアナログ化合物を含む医薬組成物、または本開示のリファマイシンアナログ化合物を含む医薬剤形を有効量で前記被験体に投与する工程を含む。
一実施形態では、前記化合物、組成物、または剤形は、前記被験体に経口投与、局所投与、鼻内投与、静脈内投与、筋肉内投与、または皮下投与される。
ADCに適した抗MSR1抗体
本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートは、完全長の抗MSR1抗体(例えば、IgG1またはIgG4の抗体)を含み得るか、または、抗原結合性部分(例えば、Fab、F(ab’)2またはscFvのフラグメント)のみを含む場合があり、例えば、残留するエフェクター機能を排除するために、機能に影響を与えるように修飾され得る(Reddy et al.,2000,J.Immunol.164:1925-1933)。
本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートの実施形態は、表9および10に列挙される抗MSR1抗体を含み得る。表9は、重鎖可変領域(HCVR)、軽鎖可変領域(LCVR)、重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、ならびにHCDR3)、および例示的な抗MSR1抗体の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、ならびにLCDR3)のアミノ酸配列識別子を記載する。表10は、例示的な抗MSR1抗体のHCVR、LCVR、HCDR1、HCDR2 HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3の核酸配列識別子を記載する。
本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートに適切な抗体または抗原結合フラグメントは、MSR1に特異的に結合し、かつ、表9に列挙されるHCVRアミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだHCVRを含むものを含む。
さらに、MSR1に特異的に結合する適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、表9に列挙されるLCVRアミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだLCVRを含む。
さらに、MSR1に特異的に結合する適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、表9に列挙されるLCVRアミノ酸配列のいずれかとペアになった表9に列挙されるHCVRアミノ酸配列のいずれかを含んだ、HCVRおよびLCVRアミノ酸配列ペア(HCVR/LCVR)を含む。ある実施形態は、表9に列挙される例示的な抗MSR1抗体のいずれか内に含有されるHCVR/LCVRアミノ酸配列ペアを含んだ抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、抗体薬物コンジュゲートに関連する。いくつかの実施形態では、HCVR/LCVRアミノ酸配列ペアは、2/10、23/42、50/58;90/98、および282/290からなる群から選択される。
本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートに適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、MSR1に特異的に結合し、かつ、表9に列挙されるHCDR1アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ重鎖CDR1(HCDR1)を含むものを含む。
さらに、MSR1を特異的に結合する適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、表9に列挙されるHCDR2アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ重鎖CDR2(HCDR2)を含む。
さらに、MSR1に特異的に結合する適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、表9に列挙されるHCDR3アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ重鎖CDR3(HCDR3)を含む。
本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートに適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、MSR1に特異的に結合し、表9に列挙されるLCDR1アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ軽鎖CDR1(LCDR1)を含むものを含む。
さらに、MSR1に特異的に結合する適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、表9に列挙されるLCDR2アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ軽鎖CDR2(LCDR2)を含む。
さらに、MSR1に特異的に結合する適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、表9に列挙されるLCDR3アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ軽鎖CDR3(LCDR3)を含む。
さらに、MSR1に特異的に結合する適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、表9に列挙されるLCDR3アミノ酸配列のいずれかとペアになった表9に列挙されるHCDR3アミノ酸配列のいずれかを含んだHCDR3およびLCDR3アミノ酸配列ペア(HCDR3/LCDR3)を含む。ある実施形態は、表9に列挙される例示的な抗MSR1抗体のいずれか内に含有されるHCDR3/LCDR3アミノ酸配列ペアを含む、抗体またはその抗原結合フラグメントに関連する。いくつかの実施形態では、HCDR3/LCDR3アミノ酸配列ペアは、8/16、40/48、56/64;96/104、および288/296からなる群から選択される。
本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートに適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、MSR1に特異的に結合し、かつ、表9に列挙される例示的な抗MSR1抗体のいずれか内に含有される6つのCDRの組(すなわち、HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含んだものを含む。ある実施形態において、HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3アミノ酸配列の組は、4-6-8-12-14-16;36-38-40-44-46-48;52-54-56-60-62-64;92-94-96-100-102-104、および284-286-288-292-294-296からなる群から選択される。
関連する実施形態では、MSR1に特異的に結合する適切な抗体またはその抗原結合フラグメントは、表9に列挙される例示的な抗MSR1抗体のいずれかによって定義されたHCVR/LCVRアミノ酸配列ペア内に含有される6つのCDRの組(すなわち、HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含む。例えば、本開示は、MSR1に特異的に結合し、2/10、23/42、50/58、90/98、および282/290からなる群から選択されたHCVR/LCVRアミノ酸配列内に含有されるHCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3アミノ酸配列の組を含む、適切な抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。HCVRおよびLCVRのアミノ酸配列内のCDRを同定するための方法および技術は、当技術分野において周知であり、本明細書に開示される特定のHCVRおよび/またはLCVRアミノ酸配列内のCDRを同定するために使用することができる。CDRの境界を同定するために使用することができる例示的な慣例としては、例えば、Kabatの定義、Chothiaの定義、AbMの定義が挙げられる。一般的用語において、Kabatの定義は配列変動性に基づいており、Chothiaの定義は構造的ループ領域の位置に基づいており、AbMの定義はKabatおよびChothiaのアプローチの折衷である。例えば、Kabat,“Sequences of Proteins of Immunological Interest,” National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1991); Al-Lazikani et al.,J.Mol.Biol.273:927-948(1997);および Martin et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:9268-9272(1989)を参照。公共データベースもまた、抗体内のCDR配列を同定するために利用可能である。
本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートを調製するための抗MSR1抗体またはその一部をコードする核酸分子も本明細書で提供される。例えば、表9に列挙されるHCVRアミノ酸配列のいずれかをコードする核酸分子が本明細書で提供され;ある実施形態では、核酸分子は、表10に列挙されるHCVR核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含み得る。
表9に列挙されるLCVRアミノ酸配列のいずれかをコードする核酸分子も本明細書で提供され;ある実施形態では、核酸分子は、表10に列挙されるLCVR核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含み得る。
表9に列挙されるHCDR1アミノ酸配列のいずれかをコードする核酸分子も本明細書で提供され;ある実施形態では、核酸分子は、表10に列挙されるHCDR1核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含み得る。
表9に列挙されるHCDR2アミノ酸配列のいずれかをコードする核酸分子も本明細書で提供され;ある実施形態では、核酸分子は、表10に列挙されるHCDR2核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含み得る。
表9に列挙されるHCDR3アミノ酸配列のいずれかをコードする核酸分子も本明細書で提供され;ある実施形態では、核酸分子は、表10に列挙されるHCDR3核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含み得る。
表9に列挙されるLCDR1アミノ酸配列のいずれかをコードする核酸分子も本明細書で提供され;ある実施形態では、核酸分子は、表10に列挙されるLCDR1核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含み得る。
表9に列挙されるLCDR2アミノ酸配列のいずれかをコードする核酸分子が本明細書で提供され;ある実施形態では、核酸分子は、表10に列挙されるLCDR2核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含み得る。
表9に列挙されるLCDR3アミノ酸配列のいずれかをコードする核酸分子が本明細書で提供され;ある実施形態では、核酸分子は、表10に列挙されるLCDR3核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含み得る。
HCVRをコードする核酸分子も本明細書で提供され、ここで、HCVRは、3つのCDRの組(すなわち、HCDR1-HCDR2-HCDR3)を含み得、ここで、HCDR1-HCDR2-HCDR3アミノ酸配列の組は、表9に列挙される例示的な抗MSR1抗体のいずれかによって定義される通りである。
LCVRをコードする核酸分子も本明細書で提供され、ここで、LCVRは3つのCDRの組(すなわち、LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含み得、ここで、LCDR1-LCDR2-LCDR3アミノ酸配列の組は、表9に列挙される例示的な抗MSR1抗体のいずれかによって定義される通りである。
HCVRおよびLCVRの両方をコードする核酸分も本明細書で提供され、ここで、HCVRは表9に列挙されるHCVRアミノ酸配列のいずれかのアミノ酸配列を含み得、およびここで、LCVRは表9に列挙されるLCVRアミノ酸配列のいずれかのアミノ酸配列を含み得る。ある実施形態では、核酸分子は、表10に列挙されるHCVR核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%または少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列、および、表10に列挙されるLCVR核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、または、これと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の同一性を有する実質的に類似の配列を含み得る。 本開示の本態様によるある実施形態では、核酸分子はHCVRおよびLCVRをコードし、ここで、HCVRおよびLCVRの両方が表9に列挙される同じ抗MSR1抗体に由来する。
本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートを調製するための抗MSR1の抗体の重鎖または軽鎖の可変領域を含むポリペプチドを発現することができる組換え発現ベクターも、本明細書で提供される。例えば、実施形態は、上記の核酸分子、すなわち、表9に記載されるHCVR、LCVR、および/またはCDR配列のいずれかをコードする核酸分子のいずれかを含む組換え発現ベクターを含む。そのようなベクターが導入された宿主細胞、ならびに、抗体または抗体フラグメントの産生を可能にする条件下で上記宿主細胞を培養し、そのように産生された抗体および抗体フラグメントを回収することによって、本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートの調製のための抗体またはその一部を産生する方法も、本開示の範囲内に含まれている。
本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートに適した抗MSR1抗体は、修飾されたグリコシル化パターンを有するもの含む。いくつかの実施形態では、例えば、抗体依存性細胞傷害(ADCC)機能を向上させるために、好ましくないグリコシル化部位、または、オリゴ糖鎖に存在するフコース部分を欠いている抗体を除去する修飾が有用な場合がある(Shield et al.(2002) JBC 277:26733を参照)。他の用途において、補体依存性細胞傷害(CDC)を修飾するために、ガラクトシル化(galactosylation)の修飾を行うことが可能である。
ある実施形態によると、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、例えば、中性のpHと比較して酸性のpHで、FcRn受容体に結合する抗体を増強するか、または減少させる1つ以上の突然変異を含むFcドメインを含んだ、抗MSR1抗体を含む。例えば、FcドメインのCH2またはCH3領域に突然変異を含む抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが本明細書で提供され、ここで、突然変異は、酸性環境において(例えば、pHが約5.5~約6.0の範囲であるエンドソームにおいて)、Fcドメインの親和性をFcRnに増大させる。そのような突然変異は、動物に投与されたとき、抗体の血清半減期を増大させる場合がある。そのようなFc修飾の非限定的な例としては、例えば、位置250(例えば、EまたはQ);250および428(例えば、LまたはF);252(例えば、L/Y/F/W、またはT)、254(例えば、SまたはT)、および256(例えば、S/R/Q/E/D、またはT)での修飾;あるいは、位置428および/または433(例えば、H/L/R/S/P/Q、またはK)および/または434(例えば、H/FまたはY)での修飾;あるいは、位置250および/または428での修飾;あるいは位置307または308(例えば、308F、V308F)、および434での修飾が挙げられる。一実施形態では、修飾は、428L(例えば、M428L)および434S(例えば、N434S)の修飾;428L、259I(例えば、V259I)、および308F(例えば、V308F)の修飾;433K(例えば、H433K)および434(例えば、434Y)の修飾;252、254、および256(例えば、252Y、254T、および256E)の修飾;250Qおよび428Lの修飾(例えば、T250QおよびM428L);ならびに、307のおよび/または308の修飾(例えば、308Fまたは308P)を含み得る。
例えば、実施形態には、Fcドメインを含んだ抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが含まれ、上記Fcドメインは、250Qおよび248L(例えば、T250QおよびM248L);252Y、254T、および256E(例えば、M252Y、S254T、およびT256E);428Lおよび434S(例えば、M428LおよびN434S);ならびに、433Kおよび434F(例えば、H433KおよびN434F)からなる群から選択される1つ以上のペアまたは群を含む。前述のFcドメイン突然変異のすべての可能な組み合わせ、および本明細書で開示される抗体可変ドメイン内の他の突然変異は、本開示の範囲内であると企図される。
抗MSR1の抗体の生物学的特性
実施形態には、高い親和性でヒトMSR1に結合するリファマイシンアナログおよび抗体ならびにその抗原結合フラグメントを含む、抗体薬物コンジュゲートが含まれる。例えば、本開示には、N末端ノナヒスチジン(nonahistidine)タグ(配列番号688)(例えば、His9-hMSR1)により発現されたヒトMSR1の細胞外ドメインに、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、25℃または37℃での表面プラズモン共鳴により測定されるように約10nM未満のKDで結合する、抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが含まれる。ある実施形態によると、抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートは、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、表面プラズモン共鳴により測定されるように、約10nM未満、約9nM未満、約8nM未満、約7nM未満、約6nM未満、約5nM未満、約4nM未満、約3nM未満、約2nM未満、約1nM未満、約900pM未満、約800pM未満、約700pM未満、約600pM未満、約500pM未満、約400pM未満、約300pM未満、約200pM未満、約100pM未満、約90pM未満、約80pM未満、約70pM未満、約60pM未満、約50pM未満、約40pM、約30pM未満、約20pM未満、または約10pM未満KDで、37℃でヒトMSR1に結合する。いくつかの実施形態では、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、表面プラズモン共鳴により測定されるように、約6nM未満、約5nM未満、約4nM未満、約3nM未満、約2nM未満、約1nM未満、約900pM未満、約800pM未満、約700pM未満、約600pM未満、約500pM未満、約400pM未満、約300pM未満、約200pM未満、約100pM未満、約90pM未満、約80pM未満、約70pM未満、約60pM未満、約50pM未満、約40pM未満、約30pM未満、または約20pM未満のKDで、25℃でヒトMSR1に結合する、本明細書に開示される抗MSR1の抗体を含む抗体薬物コンジュゲートを含む。
実施形態には、高い親和性でサルMSR1に結合する抗体およびその抗原結合フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲートが含まれる。例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを例えば使用して、25℃または37℃で表面プラズモン共鳴により測定されるように約20nM未満のKDで、N末端myc-myc-ヘキサヒスチジンタグ(配列番号689として開示される「ヘキサヒスチジン」)(例えば、HMM-mfMSR1)により発現されたサルMSR1の細胞外ドメインに結合する、抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが本明細書に開示される。ある実施形態によると、例えば、本明細書の実施例25に定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、表面プラズモン共鳴により測定されるように、約20nM未満、約18pM未満、約15nM未満、約12nM未満、約10nM未満、約9nM未満、約8nM未満、約7nM未満、約6nM未満、約5nM未満、約4nM未満、約3nM未満、約2nM未満、約1nM未満、約900pM未満、約800pM未満、約700pM未満、約600pM未満、約500pM未満、約400pM未満、約300pM未満、約200pM未満、約100pM未満、約90pM未満、約80pM、約70pM未満、約60pM未満、約50pM未満、約40pM未満、約30pM未満、約20pM未満、または約10pM未満のKDで、37℃でサルMSR1に結合する、抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートは提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される抗MSR1の抗体を含む抗体薬物コンジュゲートは、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、表面プラズモン共鳴により測定されるように、約12nM未満、約10nM未満、約9nM未満、約8nM未満、約7nM未満、約6nM未満、約5nM未満、約4nM未満、約3nM未満、約2nM未満、約1nM未満、約900pM未満、約800pM未満、約700pM未満、約600pM未満、約500pM未満、約400pM未満、約300pM未満、約200pM未満、約100pM未満、約90pM未満、約80pM未満、約70pM未満、約60pM未満、約50pM未満、約40pM未満、約30pM未満、または約20pM未満のKDで、25℃でサルMSR1に結合する。
本開示はまた、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、25℃または37℃で表面プラズモン共鳴により測定されるように、約5分を超える解離半減期(t1/2)で、N末端ノナヒスチジンタグ(配列番号688)(例えば、His9-hMSR1)により発現されたヒトMSR1の細胞外ドメインに結合する、抗体およびその抗原結合フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲートを含む。ある実施形態によると、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットあるいは実質的に同様のアッセイを使用して、表面プラズモン共鳴により測定されるように、約4分より長い、約5分より長い、約6分より長い、約8分より長い、約10分より長い、約12分より長い、約14分より長い、約16分より長い、約18分より長い、約20分より長い、約30分より長い、約40分より長い、約50分より長い、約60分より長い、約70分より長い、約80分より長い、約90分より長い、約120分より長い、約150分より長い、約180分より長い、約210分より長い、約240分より長い、またはそれより長いt1/2で、37℃でヒトMSR1に結合する、抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが提供される。
実施形態には、N末端myc-myc-ヘキサヒスチジンタグ(配列番号689として開示される「ヘキサヒスチジン」)(例えば、HMM-mfMSR1)により発現されたサルMSR1の細胞外ドメインに高い親和性で結合することができる抗体およびその抗原結合フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲートも含まれる。例えば、本開示には、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、25℃または37℃で表面プラズモン共鳴により測定されるように、約20nM未満のKDでHMM-mfMSR1に結合する、抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが含まれる。ある実施形態によると、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、表面プラズモン共鳴により測定されるように、約20nM未満、約15nM未満、約10nM未満、約9nM未満、約8nM未満、約7nM未満、約6nM未満、約5nM未満、約4nM未満、約3nM未満、約2nM未満、約1nM未満、約900pM未満、約800pM未満、約800pM未満、約700pM未満、約600pM未満、約500pM未満、約400pM未満、約300pM未満、約200pM未満、約150pM未満、約100pM未満、約90pM未満、約80pM、約70pM未満、約60pM未満、または約50pM未満のKDで、37℃でHMM-mfMSR1に結合する、抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される抗MSR1の抗体は、、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、表面プラズモン共鳴により測定されるように、約12nM未満、約10nM未満、約9nM未満、約8nM未満、約7nM未満、約6nM未満、約5nM未満、約4nM未満、約3nM未満、約2nM未満、約1nM未満、約900pM未満、約800pM未満、約800pM未満、約700pM未満、約600pM未満、約500pM未満、約400pM未満、約300pM未満、約200pM未満、約150pM未満、約100pM未満、約90pM未満、約80pM未満、約70pM未満、約60pM未満、または約50pM未満のKDで、25℃でHMM-mfMSR1に結合する。
実施形態には、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、25℃または37℃で表面プラズモン共鳴により測定されるように、約55分より長い解離半減期(t1/2)で、N末端myc-myc-ヘキサヒスチジンタグ(配列番号689として開示される「ヘキサヒスチジン」)(例えば、HMM-mfMSR1)により発現されたサルMSR1の細胞外ドメインに結合する、抗体およびその抗原結合フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲートも含まれる。特定の実施形態によると、例えば、本明細書の実施例25で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、表面プラズモン共鳴により測定されるように、約1分より長い、約2分より長い、約3分より長い、約4分より長い、約5分より長い、約6分より長い、約8分より長い、約10分より長い、約12分より長い、約14分より長い、約16分より長い、約18分より長い、約20分より長い、約30分より長い、約40分より長い、約50分より長い、約60分より長い、約70分より大きい約80分より長い、約90分より長い、約120分より長い、約150分より長い、約180分より長い、約210分より長い、またはそれ以上長いt1/2で、37℃で二量体ヒトMSR1に結合する、抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが提供される。
実施形態には、例えば、本明細書の実施例27で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、抗体結合アッセイにより測定されるように、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、少なくとも約10倍、少なくとも約12倍、少なくとも約15倍、少なくとも約20倍、少なくとも約25倍、少なくとも約30倍、少なくとも約35倍、少なくとも約40倍、少なくとも約45倍、少なくとも約50倍、またはそれ以上の操作されたhMSR1を発現する細胞と発現しない細胞との結合比で、hMSR1により発現される操作された細胞表面に結合する抗体およびその抗原結合フラグメントを含む、抗体薬物コンジュゲートも含まれる。いくつかの実施形態では、例えば、本明細書の実施例27で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、抗体結合アッセイにより測定されるように、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、少なくとも約10倍、またはそれ以上、少なくとも約12倍、少なくとも約15倍、少なくとも約20倍、少なくとも約25倍、少なくとも約30倍、少なくとも約35倍、少なくとも約40倍、少なくとも約45倍、少なくとも約50倍、あるいはそれ以上の、内因性hMSR1を発現する細胞と発現しない細胞との結合比で、内因的に発現されたhMSR1を有する細胞に結合する、抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、抗体薬物コンジュゲートは、例えば、本明細書の実施例27で定義されるアッセイフォーマットまたは実質的に同様のアッセイを使用して、抗体結合アッセイにより測定されるように、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍の、少なくとも約9倍、少なくとも約10倍、少なくとも約12倍、少なくとも約15倍、少なくとも約20倍、少なくとも約25倍、少なくとも約30倍、少なくとも約35倍、少なくとも約40倍、少なくとも約45倍、少なくとも約50倍、またはそれ以上の、操作されたマウスMSR1を発現する細胞と発現しない細胞との結合比で、マウスMSR1を発現する操作された細胞表面に結合する、本明細書で開示されるMSR1抗体または抗原結合フラグメントを含む。
抗体薬物コンジュゲートは、前述の生物学的特性、またはそれらの任意の組み合わせの1つ以上を保有し得る、本明細書で開示される抗体を含む。本明細書で開示される抗体の生物学的特性の前述のリストは、網羅的であることを意図するものではない。本明細書で開示される抗体の他の生物学的特性は、本明細書の実施例を含む本開示を検討することにより、当業者に明らかになる。
ADCに適した抗WTA抗体
ある実施形態によると、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントを含み得る。そのような抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、黄色ブドウ球菌を含む多数のグラム陽性菌上で発現される壁タイコ酸(WTA)に結合する。抗WTA抗体は、例えば、米国特許第8,283,294号;Meijer PJ et al(2006) J Mol Biol.358(3):764-72; Lantto J,et al(2011) J Virol.85(4):1820-33;およびWO2016090038で教示される方法によって選択および生成することができ、その各々が、全ての目的のために、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
WTAの化学構造は有機体により異なる。黄色ブドウ球菌において、WTAは、N-アセチルグリコサミン(acetylglycosamine)(GlcNAc)-1-PおよびN-アセチルマンノースアミン(acetylmannoseamine)(ManNAc)で構成される二糖を介して、N-アセチルムラミン酸(MurNAc)の6-OHに共有結合的に連結され、その後、グリセロールホスフェートの約2つまたは3つのユニットに共有結合的に連結される。その後、実際のWTAポリマーは、約11-40のリビトールホスフェート(RboP)反復単位で構成される。WTAの段階的な合成は、最初にTagOと呼ばれる酵素により開始され、およびTagO遺伝子を欠いている(遺伝子の欠失による)黄色ブドウ球菌株は、WTAを生成しない。反復単位は、α-(アルファ)グリコシド結合またはβ-(ベータ)グリコシド結合を介して、C2-OHにおいてD-アラニン(D-Ala)で、および/または、C4-OH位置においてN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)でさらに調整することができる。黄色ブドウ球菌株、または細菌の増殖相に応じて、グリコシド結合はα-、β-、または2つのアノマーの混合物であり得る。これらのGlcNAc糖修飾は、2つの特異的な黄色ブドウ球菌由来のグリコシルトランスフェラーゼ(Gtf)により調整される:TarM Gtfはα-グリコシド結合を媒介するが、TarS Gtfはβ-(ベータ)グリコシド結合を媒介する。
本開示のADCに適した抗WTA抗体は、抗WTAαまたは抗WTAβの抗体であり得る。抗WTA抗体は、黄色ブドウ球菌感染者のB細胞からクローン化され得る。一実施形態では、抗WTA抗体はヒトモノクローナル抗体である。本開示のADCには、本明細書に記載される抗WTA抗体のCDRを含むキメラ抗体およびヒト化抗体が含まれる。
本開示の抗体薬物コンジュゲートは、本明細書に記載される抗WTA抗体のいずれか1つ、またはその抗原結合フラグメントを含むことができる。いくつかの実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、黄色ブドウ球菌に結合する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、抗WTAαモノクローナル抗体、またはその抗原結合フラグメントを含む。非限定的な例として、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメントは以下のものを含む:(a)表2Aに記載されるアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR);および、(b)表2Aに記載されるアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域(LCVR)のCDR。
一実施形態では、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメントは以下のものを含む:
(i)配列番号470、476、482、および488からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号471、477、483、および489からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号472、478、484、および490からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号467、473、479、および485からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号468、474、480、および486からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号469、475、481、および487からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメイン。
いくつかの実施形態では、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号492、配列番号494、配列番号496および配列番号498から選択されるアミノ酸配列、または、それと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む、重鎖可変領域(HCVR)を含む。抗体は、配列番号491、配列番号493、配列番号495、および配列番号497から選択されるアミノ酸配列、それと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む、軽鎖可変領域(LCVR)を含む。
一実施形態では、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号491のアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を有する、LCVR;ならびに、配列番号492のアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を有する、HCVRを含む。
別の実施形態では、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号493のアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を有する、LCVR;ならびに、配列番号494のアミノ酸配列をしていること、またはそれと少なくとも90%を持っていること、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を有する、HCVRを含む。
別の実施形態では、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメント)は、配列番号495のアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する、実質的に類似の配列を有する、LCVR;ならびに、HCVR、配列番号496のアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む。
別の実施形態では、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号497のアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を有する、LCVR;ならびに、配列番号498のアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に同様の配列を有する、HCVRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、抗WTAβモノクローナル抗体、またはその抗原結合フラグメントを含む。本発明の典型的な抗WTAβ抗体は、本明細書の表2Bに列挙される。表2Bは、重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)のアミノ酸配列識別子、および典型的な抗WTAβ抗体の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を記載する。
一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは以下のものを含む:
(i)配列番号502、508、514、520、526、532、538、544、550、556、562、568、および574からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、HCDR1ドメイン;
(ii)配列番号503、509、515、521、527、533、539、545、551、557、563、569、および575からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、HCDR2ドメイン;
(iii)配列番号504、510、516、522、528、534、540、546、552、558、564、570、576、および584からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、HCDR3ドメイン;
(iv)配列番号499、505、511、517、523、529、535、541、547、553、559、565、および571からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、LCDR1ドメイン;
(v)配列番号500、506、512、518、524、530、536、542、548、554、560、566、および572からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、LCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号501、507、513、519、525、531、537、543、549、555、561、567、および573からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、LCDR3ドメイン。
本発明は、表2Bに列挙されるHCDR1アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ重鎖CDR1(HCDR1)を含む、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントも提供する。
本発明は、表2Bに列挙されるHCDR2アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ重鎖CDR2(HCDR2)を含む、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントも提供する。
本発明は、表2Bに列挙されるHCDR3アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ重鎖CDR3(HCDR3)を含む、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントも提供する。
本発明は、表2Bに列挙されるLCDR1アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ軽鎖CDR1(LCDR1)を含む、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントも提供する。
本発明は、表2Bに列挙されるLCDR2アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ軽鎖CDR2(LCDR2)を含む、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントも提供する。
本発明は、表2Bに列挙されるLCDR3アミノ酸配列のいずれかから選択されるアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ軽鎖CDR3(LCDR3)を含む、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントも提供する。
本発明は、表2Bに列挙される例示的な抗WTAβ抗体のいずれか内に含有される6つのCDRの組(すなわち、HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含む、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントを提供する。ある実施形態では、HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3アミノ酸配列の組は、配列番号502-503-504-499-500-501、508-509-510-505-506-507、514-515-516-511-512-513、520-521-522-517-518-519、526-527-528-523-524-525、532-533-534-529-530-531、538-539-540-535-536-537、544-545-546-541-542-543、550-551-552-547-548-549、556-557-558-553-554-555、562-563-564-559-560-561、568-569-570-565-566-567、574-575-576-571-572-573、および568-569-584-565-566-567からなる群から選択される。
一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、米国特許公報第20140356375に記載される抗体4497に由来する(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。いくつかの実施形態では、抗体4497に由来する抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖におけるV205C突然変異をさらに含む。
一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号568-569-570-565-566-567のHCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号586の重鎖可変領域(HCVR)アミノ酸配列内に3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3);ならびに、配列番号585の軽鎖可変領域(LCVR)アミノ酸配列内に3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号586のHCVRアミノ酸配列および配列番号585のLCVRアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体は、配列番号602の重鎖アミノ酸配列、および配列番号587または配列番号589の軽鎖アミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖におけるV205C突然変異を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号580、621-628、および591-594から選択される完全長の重鎖配列のKabat位置1~113に対応するアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ重鎖可変領域(HCVR)を含む。抗体は、配列番号579、610-620、および587から選択される完全長の軽鎖配列のKabat位置1~107に対応するアミノ酸配列、またはその少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだ軽鎖可変領域(LCVR)をさらに含む。完全長の重鎖および完全長の軽鎖のKabat位置の参照は、例えば、米国特許公報第20180021450号の図15A-1、15A-2、および15A-3、ならびに図15B-1、15B-2、15B-3、15B-4、15B-5、および15B-6で見られ得、この文献は、全ての目的のために、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号577のアミノ酸配列、またはこれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含むLCVR;ならびに、配列番号578のアミノ酸配列を含むHCVR(ここで、XはQまたはEであり、X1はM、I、またはVであり)、あるいは上記アミノ酸配列と少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、もしくは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む。
一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号579のアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む軽鎖;ならびに、配列番号580のアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む重鎖を含む。
具体的な実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号577のアミノ酸配列を含むLCVR、および配列番号578のアミノ酸配列を含むHCVRを含む。さらにより具体的な実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号579のアミノ酸配列を含む軽鎖、および配列番号580のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。
いくつかの実施形態では、本開示のADCに適した抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、抗体の軽鎖および/または重鎖において1つ以上の操作されたシステインを含み得る。
いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントの軽鎖は、操作されたシステインを含んでいる。一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号581のアミノ酸配列を含む軽鎖;および、配列番号582のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、ここで、Xは、M、I、またはVである。一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号581のアミノ酸配列を含む軽鎖;および、配列番号580のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントの重鎖は、操作されたシステインを含んでいる。一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号579のアミノ酸配列を含む軽鎖;ならびに、配列番号583のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、ここで、Xは、M、IまたはVである。
いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントの軽鎖と重鎖の両方は、操作されたシステインを含んでいる。一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、操作されたシステインを含有するとともに、配列番号581の配列を含む軽鎖;操作されたシステインを含有するとともに、配列番号583のアミノ酸配列を含む重鎖を含み、ここで、Xは、M、I、またはVである。
いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号585のアミノ酸配列、またはこれとそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を有するLCVR;ならびに、配列番号608のアミノ酸配列、またはこれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を有するHCVRを含む。一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号585のアミノ酸配列を有するLCVR、および配列番号608のアミノ酸配列を有するHCVRを含む。
一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号587のアミノ酸配列を有する軽鎖;および、配列番号590のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。
一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号589のアミノ酸配列を有する軽鎖;および、配列番号609のアミノ酸配列を有する重鎖を有する。
一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号589のアミノ酸配列を有する軽鎖;および、配列番号590のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体は、配列番号585のアミノ酸配列を有するLCVR、および配列番号586または配列番号608のアミノ酸配列を有するHCVRを含む。いくつかの実施形態では、抗WTAβ抗体は、配列番号577のアミノ酸配列を有するLCVR、および配列番号578のアミノ酸配列を有するHCVRを含む。本開示のADCのいくつかの実施形態では、抗WTA抗体は、本明細書で開示される抗WTA抗体のいずれか1つと同じエピトープに結合する。
本発明のADCに適した抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、例えば、野生型の未修飾の抗体と比較して、実質的にほとんど同じか、あるいは改善された抗原への結合親和性を維持しながら、pK、安定性、発現、製造可能性を改善するために、1つ以上の残基で改変され得る。保存的アミノ酸置換を有する現在の抗WTA抗体の変異体は、本発明に含まれる。
いくつかの実施形態では、本開示のADCは、Fc領域を欠いている抗WTAの抗原結合フラグメントを含み得る。いくつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、F(ab)またはF(ab’)2である。いくつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、重鎖定常領域および/または軽鎖定常領域をさらに含み、ここで、重鎖定常領域および/または軽鎖定常領域は、システイン残基で置換される1つ以上のアミノ酸を含む。
いくつかの実施形態では、抗原結合フラグメントは、アミノ酸置換A118Cおよび/またはS400Cを含む重鎖定常領域、および/または、アミノ酸置換V205Cを含む軽鎖定常領域を含み、ここで、番号付け方式はEU番号付けに従う。ある実施形態では、抗体の1つ以上の残基がシステイン残基で置換される、システイン操作された抗WTA抗体、例えば「thioMAb」を作成することは望ましい場合がある。抗体のいかなる形態も、そのように操作する、つまり変異させることができる。例えば、親Fab抗体フラグメントは、本明細書で「ThioFab」と呼ばれる、システイン操作されたFabを形成するために操作されてもよい。同様に、親モノクローナル抗体が、「ThioMab」を形成するために操作されてもよい。IgG抗体の二量体の性質のために、単点突然変異により、ThioFabにおいて単一の操作されたシステイン残基が得られる一方、単点突然変異により、ThioMabにおいて2つの操作されたシステイン残基が得られることに留意されたい。特定の実施形態では、置換された残基が、抗体のアクセス可能な部位に生じる場合がある。それらの残基をシステインで置換することによって、反応性チオール基は、抗体のアクセス可能な部位に配置され、かつ、抗生物質部分(例えば、リファマイシンアナログ)、またはリンカー-抗生物質部分(例えば、リンカー-リファマイシンアナログペイロード)などの他の部分に、抗体をコンジュゲートして、本明細書でさらに説明される抗体薬物コンジュゲートを作成するために使用され得る。ある実施形態では、以下の残基の任意の1つ以上がシステインで置換され、軽鎖のV205(Kabat番号付け);重鎖のA118(EU番号付け);および、重鎖Fc領域の5400(EU番号付け)を含み得る。抗WTA抗体の非限定的で例示的なシステイン操作された重鎖A118C(配列番号605)および軽鎖V205C(配列番号607)の突然変異体が示される。システイン操作された抗WTA抗体は、例えば、Junutula,et al.,2008b Nature Biotech.,26(8):925-932;米国特許出願第7,521,541号;US-2011/0301334;Lehar et al,Nature 2015 527,323-328に記載されるように生成することができ、それらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
操作されたシステインチオールは、マレイミドまたはα-ハロアミドなどのチオール反応性の求電子性基を有するリンカー試薬あるいは本発明のリンカー薬物中間体と反応して、システイン操作された抗体(THIOMAB(商標)またはthioMab)および抗生物質部分(例えば、リファマイシンアナログ)を有するADCを形成することができる。このようにして、抗生物質部分の位置を設計し、制御し、および把握することができる。操作されたシステインチオール基は、典型的に、チオール反応性のリンカー試薬またはリンカー-抗生物質中間体と高収率で反応するため、抗生物質負荷を制御することができる。抗WTA抗体を操作して、重鎖または軽鎖上の単一部位に置換によりシステインアミノ酸を導入すると、対称的なテトラマー抗体上に2つの新たなシステインが得られる。2に近い抗生物質負荷が達成され、ADCの均一性に近くなり得る。
ADCに適した抗プロテインA抗体
ある実施形態によると、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み得る。
プロテインAは、分泌された形態と膜関連形態の両方に存在し、2つの別個のIg結合活性を保有する、42kDaのタンパク質であり:各ドメインは、エフェクター機能に関与するIgGの定常領域である
、および、抗原認識を担うIgフラグメントであるFabに結合することができる。プロテインAは、そのカルボキシル末端を介してブドウ球菌細胞壁に共有結合的に固定される。タンパク質は、領域Xrによって細胞表面に連結された5つの反復ドメイン(E、D、A、B、C)からなり、各ドメインは、免疫グロブリンGのFc領域、およびVH3サブクラスの免疫グロブリンのFab領域に、高い親和性で結合することができる。IgG Fcとの相互作用はエフェクター機能を妨害する。加えて、Fc領域を介してプロテインAに結合する抗体は、古典経路により補体結合を刺激することができない。
本開示のADCに適した抗プロテインA抗体の非限定的な例が、本明細書の表3Aおよび3Bで列挙される。表3Aは、本開示の抗体が由来する可能性がある例示的な抗プロテインA抗体の重鎖可変領域(HCVR)、軽鎖可変領域(LCVR)、重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)、ならびに軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)のアミノ酸配列識別子を記載する。表3Bは、例示的な抗プロテインA抗体のHCVR、LCVR、HCDR1、HCDR2 HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3の核酸配列識別子を記載する。
いくつかの実施形態では、本開示のADCに適した抗プロテインA抗体は、Fc結合を弱めた。そのような抗体は、表3Aに示されるHCVRアミノ酸配列およびLCVRアミノ酸配列を有しており、配列番号648のIgG1重鎖アミノ酸配列も含む場合がある。このIgG1配列は、hIgG1 FcにおいてのH435RおよびY436Fの突然変異を含み(EUインデックス番号付け;配列番号648のH318RおよびY319Fに相当するもの)、これは本明細書で「*/*」または「**」として記述される。
一実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、以下のものを含む:
(i)配列番号632、652、および672からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号634、654、および674からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号636、656、および676からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号640、660、および680からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号642、および662からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号644、664および683からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメイン。
いくつかの実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、プロテインAに特異的に結合する抗体またはその抗原結合性フラグメントを含み、上記抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号630、650、および670からなる群から選択されるアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだHCVRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、プロテインAに特異的に結合する抗体またはその抗原結合性フラグメントを含み、上記抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号638、658、および678からなる群から選択されたアミノ酸配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含んだLCVRを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、プロテインAに特異的に結合する抗体またはその抗原結合性フラグメントを含み、上記抗体またはその抗原結合性フラグメントは、表3Aに列挙される抗プロテインA HCVRアミノ酸配列と表3Aに列挙される抗プロテインA LCVRアミノ酸配列とを含むHCVRおよびLCVRアミノ酸配列ペア(HCVR/LCVR)を含む。ある実施形態によると、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、プロテインAに特異的に結合する抗体またはその抗原結合性フラグメントを含み、上記抗体またはその抗原結合性フラグメントは、表3Aに列挙される例示的な抗プロテインA抗体内に含有されるHCVR/LCVRアミノ酸配列ペアを含む。ある実施形態では、HCVR/LCVRアミノ酸配列ペアは、配列番号630/638、650/658、および670/678からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、プロテインAに特異的に結合する抗体またはその抗原結合性フラグメントを含み、上記抗体またはその抗原結合性フラグメントは、表3Aに列挙される例示的な抗プロテインA抗体のいずれか内に含有される6つのCDRの組(すなわち、HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含む。ある実施形態では、HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3アミノ酸配列の組は、配列番号632-634-636-640-642-644、652-654-656-660-662-664、または672-674-676-680-662-683を含む。
関連する実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、プロテインAに特異的に結合する抗体またはその抗原結合性フラグメントを含み、上記抗体またはその抗原結合性フラグメントは、表3Aに列挙される例示的な抗プロテインA抗体により定義されるHCVR/LCVRアミノ酸配列ペア内に含有される6つのCDR(すなわち、HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含む。例えば、本発明は、特異的にプロテインAに結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、上記抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号630/638、650/658、および670/678からなる群から選択されるHCVR/LCVRアミノ酸配列ペア内に含有される、HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3アミノ酸配列ペアを含む。
いくつかの実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号666の重鎖アミノ酸配列、またはその少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む。いくつかの態様では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号668の軽鎖アミノ酸配列、またはその少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む。
いくつかの実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号685の重鎖アミノ酸配列、またはその少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む。いくつかの実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号687の軽鎖アミノ酸配列、またはその少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号630の重鎖可変領域(HCVR)アミノ酸配列内に3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3);ならびに、配列番号638の軽鎖可変領域(LCVR)アミノ酸配列内に3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号632-634-636-640-642-644を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号630のHCVRアミノ酸配列;および、配列番号638のLCVRアミノ酸配列を含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体は、配列番号666の重鎖アミノ酸配列および配列番号668の軽鎖アミノ酸配列を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体は、位置103(C103S)に軽鎖突然変異を含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103で本開示の化合物にコンジュゲートされる。
HCVRおよびLCVRアミノ酸配列内のCDRを同定するための方法および技術は、当技術分野で周知であり、本明細書で開示される特定のHCVRおよび/またはLCVRアミノ酸配列内のCDRを同定するために使用することができる。CDRの境界を同定するために使用することができる例示的な慣例としては、例えば、Kabatの定義、Chothiaの定義、AbMの定義が挙げられる。一般的用語において、Kabatの定義は配列変動性に基づいており、Chothiaの定義は構造的ループ領域の位置に基づいており、AbMの定義はKabatおよびChothiaのアプローチの折衷である。例えば、Kabat,“Sequences of Proteins of Immunological Interest,” National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1991); Al-Lazikani et al.,J.Mol.Biol.273:927-948 (1997);および Martin et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:9268-9272 (1989)を参照。公共データベースもまた、抗体内のCDR配列を同定するために利用可能である。
本開示のADCに適した抗プロテインA抗体またはその一部をコードする核酸分子がさらに提供される。例えば、表3Aに列挙される抗プロテインA HCVRアミノ酸配列および抗プロテインA LCVRアミノ酸配列は、表3Bに列挙される核酸分子によりコードされ得る。ある実施形態において、核酸分子は、表3Bに列挙される抗プロテインA HCVR核酸配列および抗プロテインA LCVR核酸配列からなる群から選択されるポリヌクレオチド配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む。
例えば、表3Aに列挙される抗プロテインA CDRアミノ酸配列は、表3Bに列挙される核酸分子によりコードされ得る。ある実施形態では、核酸分子は、表3Bに列挙される抗プロテインA CDR核酸配列のいずれかから選択されるポリヌクレオチド配列、またはそれと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、あるいは少なくとも99%の配列同一性を有する実質的に類似の配列を含む。
いくつかの実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントをコードする核酸分子は、HCVRをコードする核酸分子を含み、ここで、HCVRは、3つのCDRの組(すなわち、HCDR1-HCDR2-HCDR3)を含み、ここで、HCDR1-HCDR2-HCDR3アミノ酸配列の組は、表3Aに列挙される例示的な抗プロテインA抗体により定義される通りである。
抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントをコードする核酸分子は、LCVRをコードする核酸分子を含み、ここで、LCVRは、3つのCDRの組(すなわち、LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含み、ここで、LCDR1-LCDR2-LCDR3アミノ酸配列の組は、表3Aに列挙される例示的な抗プロテインA抗体により定義される通りである。
抗プロテインA抗体の重鎖可変領域または軽鎖可変領域を含むポリペプチドを発現することができる組換え発現ベクターが、さらに提供される。例えば、本開示は、上記の核酸分子のいずれか、すなわち、表3Aに記載されるHCVR、LCVR、および/またはCDR配列いずれかをコードする核酸分子を含む組換え発現ベクターを含む。そのようなベクターが導入されている宿主細胞、ならびに、抗体または抗体フラグメントの産生を可能にする条件下で、上記宿主細胞を培養し、そのように産生された抗体および抗体フラグメントを回収することによって、抗体またはその一部を提供する方法もまた、本発明の範囲内に含まれている。
本開示のADCに適した抗プロテインA抗体は、修飾されたグリコシル化パターンを有し得る。いくつかの実施形態では、好ましくないグリコシル化部位、または、例えば、抗体依存性細胞傷害(ADCC)機能を向上させるために、オリゴ糖鎖に存在するフコース部分を欠いている抗体を除去する修飾は有用な場合がある(Shield et al.(2002) JBC 277:26733を参照)。他の用途において、補体依存性細胞傷害(CDC)を修飾するために、ガラクトシル化(galactosylation)の修飾を行うことが可能である。
本明細書で提供されるプロテインAに特異的に結合するモノクローナル抗体およびその抗原結合フラグメントは、プロテインA(および/または、SpsQあるいは他の相同タンパク質)へのFc結合を弱める可能性がある。本開示では、これは「*/*」または「**」として記述され、EUインデックス番号付けに従ったhIgG1 FcにおけるH435RおよびY436F突然変異を含む、抗体、またはその抗原結合フラグメントを指す。H435RおよびY436Fの突然変異は、hIgG1重鎖である配列番号648のH318RおよびY319Fの等価物である。*/*突然変異位置は、EU番号付けに従ったH435RおよびY436Fを指す一方、*/*突然変異は、可変ドメイン配列の長さに応じて 所与の抗体(または、その抗原結合フラグメント)の実際の重鎖の異なる位置に見られる場合がある。
上記*/*変異体に加えて、特定の追加のFc変異体が本明細書で企図される。ある実施形態によると、プロテインAに対する特定の抗体は、プロテインAまたはそれぞれの動物種に適切な相同タンパク質による結合を弱めるように、抗体のFc領域で修飾される。
ある実施形態によると、本開示のADCに適したプロテインAに対する抗体は、例えば、中性のpHと比較して酸性のpHで、FcRn受容体に結合する抗体を増強するか、または減少させる1つ以上の突然変異を含んだFcドメインを含む。例えば、本発明には、FcドメインのCH2またはCH3領域中に突然変異を含むプロテインAに対する抗体が含まれ、ここで、突然変異は、酸性環境において(例えば、pH範囲が約5.5~約6.0のエンドソームにおいて)おいてFcRnへのFcドメインの親和性を増大させる。そのような突然変異は、動物に投与されたとき、抗体の血清半減期を増大させる場合がある。そのようなFc修飾の非限定的な例としては、例えば、位置250(例えば、EまたはQ);250および428(例えば、LまたはF);252(例えば、L/Y/F/W、またはT)、254(例えば、SまたはT)、および256(例えば、S/R/Q/E/D、またはT)での修飾;あるいは、位置428および/または433(例えば、H/L/R/S/P/Q、またはK)および/または434(例えば、H/FまたはY)での修飾;あるいは、位置250および/または428での修飾;あるいは、位置307または308(例えば、308F、V308F)、および434での修飾が挙げられる。一実施形態では、修飾は、428L(例えば、M428L)および434S(例えば、N434S)の修飾;428L、259I(例えば、V259I)、および308F(例えば、V308F)の修飾;433K(例えば、H433K)および434(例えば、434Y)の修飾;252、254、および256(例えば、252Y、254T、および256E)の修飾;250Qおよび428Lの修飾(例えば、T250QおよびM428L);ならびに、307のおよび/または308の修飾(例えば、308Fまたは308P)を含み得る。
例えば、プロテインAに対する抗体は、250Qおよび248L(例えば、T250QおよびM248L);252Y、254T、および256E(例えば、M252Y、S254T、およびT256E);428Lおよび434S(例えば、M428LおよびN434S);ならびに、433Kおよび434F(例えば、H433KおよびN434F)からなる群から選択される突然変異の1つ以上のペアまたは群を含んだFcドメインを含む。前述のFcドメイン突然変異の全ての可能な組み合わせ、および本明細書で開示される抗体可変ドメイン内の他の突然変異は、本開示の範囲内であると企図される。
本開示のADCに適したプロテインAに対する抗体は、改変されたエフェクター機能、例えば、増大または減少したエフェクター機能を有する修飾されたFcドメインを含み得る。明細書で使用されるように、「改変されたエフェクター機能を有する修飾されたFcドメイン」とは、修飾されたFcを含む分子が、細胞致死(例えば、ADCCおよび/またはCDC)、野生型の天然に存在するバージョンのFc部分を含む競合体分子(comparator molecule)に対して、補体活性化、食作用、およびオプソニン作用からなる群から選択される少なくとも1つの効果の重症度または程度を増大または減少を示すように、野生型の天然に存在するFcドメインに対して、修飾、変異、トランケートなどされた免疫グロブリンの任意のFc部分を意味する。ある実施形態では、「改変されたエフェクター機能を有する修飾されたFcドメイン」とは、Fc受容体(例えば、FcγR)への結合が減少したか、または弱められたFcドメインである。例示的な修飾されたFcドメインは米国特許第2006/0024298に記載され、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、修飾はG236Aである。
ある実施形態では、修飾されたFcドメインは、ヒンジ領域に置換を含む変異のIgG1 Fcまたは変異のIgG4 Fcである。例えば、本発明の文脈で使用される修飾されたFcは変異体IgG1 Fcを含み、ここで、IgG1 Fcヒンジ領域の少なくとも1つのアミノ酸は、IgG2 Fcヒンジ領域からの対応するアミノ酸で置換される。あるいは、本発明の文脈で使用される修飾されたFcは変異体IgG4 Fcを含み、ここで、IgG4 Fcヒンジ領域の少なくとも1つのアミノ酸は、IgG2 Fcヒンジ領域からの対応するアミノ酸で置換される。本発明の文脈で使用され得る非限定的で例示的な修飾されたFc領域は、米国特許出願公報番号2014/0243504(その開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載され、ならびに、そこに記載される任意の修飾されたFc領域の機能的に同等の変異体であり得る。
本発明の文脈で使用され得る他の修飾されたFcドメインおよびFc修飾は、米国特許第2014/0171623;US 8,697,396;US 2014/0134162;WO 2014/043361に記載される修飾のいずれかを含み、これらの開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書に記載される修飾されたFcドメインを含む抗体または他の抗原結合性の融合タンパク質を構築する方法が、当技術分野で知られている。
抗体薬物コンジュゲート(ADC)
薬物または治療薬にコンジュゲートされる抗体またはその抗原結合性フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲート(ADC)が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、治療薬はリファマイシンアナログであり得る。反応性リンカー-ペイロード、例えば、ADCを製造するのに有用である、本明細書で提供される式(A)、(B)、(I)、(I’)、(II)、(II’)、(III)、(III’)、(IV)、(IV’)、(V)、(V’)の任意の実施形態による構造を有する化合物が本明細書で提供される。ADCを製造するのに有用な修飾された抗体および修飾された抗原結合フラグメントが、本明細書でさらに提供される。
いくつかの実施形態では、本開示のADCを製造するのに適した抗体、または抗体の抗原結合フラグメントは、感染症関連標的に結合する。いくつかの実施形態では、抗体、または抗体の抗原結合フラグメントはMSR1に結合する。いくつかの実施形態では、抗体、または抗体の抗原結合フラグメントはWTAに結合する。いくつかの実施形態では、抗体、または抗体の抗原結合フラグメントはプロテインAに結合する。
ADCには一般に式(XV):BA-[L-PA]nを有する。式中、BAは、結合剤、例えば、抗体またはその抗原結合フラグメントである。Lは以下に詳述されるリンカーである。PAは、本明細書に詳述されるペイロード、例えば、リファマイシンアナログである。式中、nは、1~30、例えば、1~4、例えば、2または4の整数である。各L-PAは、PAの官能基に共有結合される。特定の実施形態では、各L-PAは、リジン側鎖、システイン側鎖、グルタミン側鎖、またはBAのアミノ末端に共有結合される。
いくつかの実施形態では、L-PAは、反応基、つまりRGを介して、結合剤BA、例えば、抗体またはその抗原結合フラグメントの側鎖に共有結合される。結合剤へのコンジュゲーション後、反応基は、式(XV):BA-[L-PA]nを有するADCのリンカーLの一部になる。本開示に有用な例示的な反応基RGとしては、限定されないが、マレイミド、スクシンイミド、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)、末端の第一級アミン、ハロアセチル(haloacetyl)基、イソチオシアネート、チオール、アルコール、ケトン、アルデヒド、酸、エステル、ヒドロジド(hydrozides)、およびアニリンを含むものが挙げられる。RGは、以下の構造:
を有する部分も含み、ここで、Xは-O-または-NH-であり、LGは脱離基、例えば、Brである。
いくつかの実施形態では、反応リンカーは、
であり、ここで、bは2~8の整数である。
いくつかの実施形態では、反応リンカーは、
であり、ここで、bは2~8の整数である。
いくつかの実施形態では、反応リンカーは、
であり、ここで、bは2~8の整数であり、RNは水素原子またはアルキル基であり、RMはアルキル基である。
いくつかの実施形態では、反応リンカーは、
であり、ここで、bは2~8の整数である。
いくつかの実施形態では、反応リンカーは、
であり、ここで、bは2~8の整数である。
いくつかの実施形態では、反応リンカーは、
であり、ここで、bは2~8の整数であり、RNは水素原子またはアルキル基であり、RMはアルキル基である。
抗体または抗原結合フラグメントの残基にコンジュゲートするための技術およびリンカーが、当技術分野において知られている。本態様文脈で使用され得る例示的なアミノ酸結合、例えば、リジン(例えば、米国特許第5,208,020号;US2010/0129314;Hollander et al.,Bioconjugate Chem.,2008,19:358-361;WO2005/089808;US5,714,586;US2013/0101546;および、US2012/0585592を参照)、システイン(例えば、US2007/0258987;WO2013/055993;WO2013/055990;WO 2013/053873;WO2013/053872;WO2011/130598;US2013/0101546;および、US7,750,116を参照)、セレノシステイン(例えば、WO2008/122039;および、Hofer et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,2008,105:12451-12456を参照)、ホルミルグリシン(例えば、Carrico et al.,Nat.Chem.Biol.,2007,3:321-322; Agarwal et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,2013,110:46-51,および、Rabuka et al.,Nat.Protocols,2012,10:1052-1067を参照)、非天然のアミノ酸(例えば、WO2013/068874、およびWO2012/166559を参照)、ならびに酸性アミノ酸(例えば、WO2012/05982を参照)。リジンコンジュゲーションは、NHS(N-ヒドロキシスクシンイミド)を介して進行する場合もある。リンカーはまた、チオール間の炭素架橋の形成によって、切断された鎖間ジスルフィド結合のシステイン残基などのシステイン残基にコンジュゲートされ得る(例えば、US9,951,141、およびUS9,950,076を参照)。リンカーはまた、炭水化物(例えば、US2008/0305497、WO2014/06566、および、Ryan et al.,Food & Agriculture Immunol.,2001,13:127-130を参照)、ならびにジスルフィドリンカー(例えば、WO2013/085925、WO2010/010324、WO2011/018611、および、Shaunak et al.,Nat.Chem.Biol.,2006,2:312-313)への結合を介して、抗原結合性タンパク質にコンジュゲートされ得る。抗体または抗原結合性タンパク質の特定の残基へのコンジュゲーションに向けるために、部位特異的コンジュゲーション技術も利用され得る(例えば、Schumacher et al.J Clin Immunol(2016)36(Suppl 1):100を参照)。部位特異的コンジュゲーション技術としては、限定されないが、トランスグルタミナーゼを介したグルタミンコンジュゲーションが挙げられる(例えば、Schibli,Angew Chemie Inter Ed.2010,49 ,9995を参照)。
リンカーはまた、トランスグルタミナーゼベースの化学酵素的コンジュゲーション(例えば、Dennler et al.,Bioconjugate Chem.2014,25,569-578、およびWO2017/147542)を介して、1つ以上のグルタミン残基にコンジュゲートされ得る。例えば、トランスグルタミナーゼの存在下で、抗体の1つ以上のグルタミン残基を、第一級アミン化合物にカップリングすることができる。簡単に言うと、いくつかの実施形態では、グルタミン残基(例えば、Gln295残基)を有する抗体は、酵素トランスグルタミナーゼの存在下で、以下により詳細に記載される第一級アミン化合物で処理される。第一級アミン化合物は、トランスグルタミナーゼ媒介カップリングを介して抗体薬物コンジュゲートを直接提供するペイロードまたはリンカーペイロードを含む。第一級アミン化合物は、反応基で官能化されるリンカーおよびスペーサーも含み、この反応基は、その後、抗体薬物コンジュゲートの合成に向けてさらなる化合物で反応させることができる。グルタミン残基を含む抗体は、自然源から単離され得るか、または1つ以上のグルタミン残基を含むように操作され得る。抗体ポリペプチド鎖(グルタミニル修飾された抗体または抗原結合性分子)へとグルタミン残基を操作するための技術は、当該技術分野の専門家の技術の範囲内である。ある実施形態では、抗体は非グリコシル化される。
ある実施形態では、抗体またはグルタミニル修飾された抗体または抗原結合性分子は、少なくとも1つのポリペプチド鎖配列に少なくとも1つのグルタミン残基を含み得る。ある実施形態では、抗体またはグルタミニル修飾された抗体または抗原結合性分子は、2つの重鎖ポリペプチドを含む場合があり、その各々が1つのGln295残基を有する。さらなる実施形態では、抗体またはグルタミニル修飾された抗体または抗原結合性分子は、重鎖295以外の部位に1つ以上のグルタミン残基を含み得る。いくつかの実施形態では、抗体は、無効にされた抗体機能または結合をもたらすことなく、ある部位にグルタミン残基を挿入する部位特異的変異誘発によって調製され得る。例えば、本明細書に記載されるAsn297Gln(N297Q)突然変異を有する抗体が本明細書に含まれている。いくつかの実施形態では、Gln295残基および/またはN297Q突然変異を有する抗体は、その可変領域に1つ以上の追加の天然に存在するグルタミン残基を含有し、これはトランスグルタミナーゼに到達可能であり得、したがって、リンカーまたはリンカーペイロードにコンジュゲートすることができる。例示的な天然に存在するグルタミン残基は、例えば、軽鎖のQ55で見られ得る。そのような場合では、トランスグルタミナーゼを介してコンジュゲートされた抗体は、予想よりも高いDAR値(例えば、4を超えるDAR)を有する場合がある。任意のそのような抗体は、自然源または人工源から単離され得る。
様々な実施形態では、本開示のADCに適した抗体、またはその抗原結合フラグメントは、コンジュゲーションのための1つ以上の部位特異的なシステイン突然変異をする場合がある。一実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントは、位置103(Cys103SerまたはC103S)に軽鎖突然変異を含む。一実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103で本開示の化合物にコンジュゲートされる。
非限定的な例として、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、コンジュゲーションのための1つ以上の部位特異的なシステイン突然変異を含む場合がある。一実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、位置103(C103S)に軽鎖突然変異を含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103で本開示の化合物にコンジュゲートされる。
グルタミンを含む抗体(または、抗原結合性の化合物)のトランスグルタミナーゼ媒介カップリングに有用な第一級アミン化合物は、通常の技術を有する専門家により有用とみなされる任意の第一級アミン化合物であり得る。一般に、第一級アミン化合物は式H2N-Rを有し、ここで、Rは抗体および反応条件と適合性のある任意の基であり得る。ある実施形態では、Rはアルキル、置換されたアルキル、ヘテロアルキル、または置換されたヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、第一級アミン化合物は、反応基または保護された反応基を含む場合がある。有用な反応基は、アジド、アルキン、シクロアルキン、チオール、アルコール、ケトン、アルデヒド、酸、エステル、ヒドロジド、アナリン(analines)、およびアミンを含む。ある実施形態では、反応基は、アジド、アルキン、スルフヒドリル、シクロアルキン、アルデヒド、およびカルボキシルからなる群から選択される。
ある実施形態では、第一級アミン化合物は式H2N-LL-Xにかかるものであり、ここで、LLは二価スペーサーであり、Xは反応基または保護された反応基である。特定の実施形態では、LLは二価ポリエチレングリコール(PEG)基である。ある実施形態では、Xは、-SH、-N3、アルキン、アルデヒド、およびテトラゾールからなる群から選択される。特定の実施形態では、Xは-N3である。
ある実施形態では、第一級アミン化合物は以下の式の1つにかかるものである:
H2N-(CH2)n-N;
H2N-(CH2CH2O)n-(CH2)p-X;
H2N-(CH2)n-N(H)C(O)-(CH2)m-X;
H2N-(CH2CH2O)n-N(H)C(O)-(CH2CH2O)m-(CH2)p-X;
H2N-(CH2)n-C(O)N(H)-(CH2)m-X;
H2N-(CH2CH2O)n-C(O)N(H)-(CH2CH2O)m-(CH2)p-X;
H2N-(CH2)n-N(H)C(O)-(CH2CH2O)m-(CH2)p-X;
H2N-(CH2CH2O)n-N(H)C(O)-(CH2)m-X;
H2N-(CH2)n-C(O)N(H)-(CH2CH2O)m-(CH2)p-X;および、
H2N-(CH2CH2O)n-C(O)N(H)-(CH2)m-X;
ここで、nは、1~12から選択される整数であり;
mは0~12の整数であり;
pは、0~2から選択される整数であり;
ならびに、Xは、-SH、-N3、-C≡CH、-C(O)H、テトラゾール、および、
のいずれかからなる群から選択される。
上記において、アルキルまたはアルキレン(すなわち、-CH2-)の基のいずれかが、例えば、C1-8アルキル、メチルホルミル、または-SO3Hで随意に置換され得る。ある実施形態では、アルキル基は置換されない。
ある実施形態では、第一級アミン化合物は、
からなる群から選択される。
特定の実施形態では、第一級アミン化合物は
である。
したがって、1つ以上の第一級アミン化合物に連結される修飾された抗体、およびその抗原結合フラグメントが本明細書で提供される。特定の実施形態では、以下の式:
にかかる修飾された抗体、およびその抗原結合フラグメントが本明細書で提供される。
式中、BAは抗体、またはその抗原結合フラグメントである。変数nは1~30の整数である。ある実施形態では、nは1からBA中のグルタミン残基数までである。ある実施形態では、nは1~4である。ある実施形態では、nは、1、2、3、または4である。いくつかの実施形態では、nは2である。いくつかの実施形態では、nは4である。修飾された抗体、およびその抗原結合フラグメントは、例えば、1つ以上のL-PA分子に連結してADCを形成するために有用である。
ある実施形態では、BAは2つまたは4つのグルタミン残基を含む場合がある。ある実施形態では、BAはQ295残基を含む場合がある。ある実施形態では、BAはN297Q突然変異を含む場合がある。ある実施形態では、BAはQ295およびN297Qを含む場合がある。そのような実施形態では、BAは二量体の場合があり、BAはL-PA部分へのコンジュゲーションのために4つのグルタミン残基を有する。
式(XV)BA-[L-PA]nでは、PAは有用とみなされる任意のペイロードであり得る。ある実施形態では、PAは本開示のリファマイシンアナログである。
式(XV)のいくつかの実施形態では、Lは-L1-L2-(L3)0-1-であり、L2は
-C(O)CH2CH2C(O)NH-、
-OCH2C(O)-、またはシクロデキストリン残基(CD);あるいは、それらの組み合わせを含む場合がある。いくつかの実施形態では、Lは-L1-L2-(L3)0-1-であり、L2は、
、またはCD、あるいはそれらの組み合わせを含む場合がある。いくつかの実施形態では、Lは-L1-L2-(L3)0-1-であり、L2はCDを含む場合があり、ここで、CDは、
からなる群から選択される。
式(XV)のいくつかの実施形態では、Lは-L1-L2-(L3)0-1-であり、L2は、
を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、Lは-L1-L2-(L3)0-1-であり、-L1は、
、またはその位置異性体または異性体の混合物;
あるいはその立体異性体(steroisomer)または立体異性体の混合物(ここで、Sは、反応基の残基がBAに結合するシステイン残基上のS原子を指す);および、
(ここで、Nは、反応基の残基がBAに結合するリシン残基上のN原子を指す)から選択されるL1を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、Lは-L1-L2-(L3)0-1-であり、-L2-(L3)0-1-は、
を含む場合がある。
式(XV)、BA-[L-PA]nでは、PAは、適切であるとみなされる任意のリンカーLによりBAに連結され得る。リンカーは、治療部分(therapeutic moiety)、例えば、リファマイシンアナログにより、本明細書に記載される抗体または抗原結合性のタンパク質に連結、接続、結合する任意の基または部分である。適切なリンカーは、例えば、抗体薬物コンジュゲートおよび免疫毒素;Phillips,G.L.,Ed.;Springer Verlag:New York,2013;Antibody-Drug Conjugates;Ducry,L.,Ed.;Humana Press,2013;Antibody-Drug Conjugates;Wang,J.,Shen,W.-C.,and Zaro,J.L.,Eds.;Springer International Publishing,2015で見ることができ、各々の内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。一般に、本明細書に記載される抗体コンジュゲートに適した結合剤リンカーは、抗体の循環中の半減期を活用するのに十分に安定しており、同時に、上記コンジュゲートの抗原媒介性内部移行後にそのペイロードを放出することができるものである。リンカーは切断可能または切断不可能である場合がある。切断リンカーは、例えば、加水分解、還元、または酵素反応を介した切断など、内部移行後の細胞内物質代謝により切断されるリンカーを含む。切断不可能なリンカーは、内部移行後の抗体のリソソーム分解を介して、結合されたペイロードを放出するリンカーを含む。適切なリンカーとしては、限定されないが、酸不安定性リンカー、加水分解不安定性リンカー、酵素的に切断可能なリンカー、還元不安定性リンカー、自己犠牲(immolative)リンカー、および切断不可能なリンカーが挙げられる。適切なリンカーとしてはさらに、限定されないが、ペプチド、グルクロニド、スクシンイミド-チオエテール、ポリエチレングリコール(PEG)ユニット、ヒドラゾン、mal-カプロイルユニット、ジペプチドユニット、バリン-シトルリンユニット、およびパラ-アミノベンジル(PAB)ユニットを含むものが挙げられる。
当該分野で既知の任意のリンカー分子またはリンカー技術が、本開示のADCを作成または構築するために使用され得る。ある実施形態では、リンカーは切断可能なリンカーである。他の実施形態によると、リンカーは切断不可能なリンカーである。本開示の文脈で使用され得る例示的なリンカーとしては、例えば、MC(6-マレイミドカプロイル(maleimidocaproyl))、MP(マレイミドプロパノイル(maleimidopropanoyl))、val-cit(バリン-シトルリン)、val-ala(バリン-アラニン)、プロテアーゼ切断リンカー中のジペプチド部位、ala-phe(アラニン-フェニルアラニン)、プロテアーゼ切断可能なリンカー中のジペプチド部位、PAB(p-アミノベンジルオキシカルボニル)、SPP(N-サクシニミジル4-(2-ピリジルチオ)ペンタノエート)、SMCC(N-サクシニミジル4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1カルボキシレート)、SIAB(N-サクシニミジル(4-ヨード-アセチル)アミノベンゾエート)、およびそれらの変異体および組み合わせを含むリンカーが挙げられる。本開示の文脈で使用され得るリンカーの追加例は、例えば、US7,754,681、およびDucry,Bioconjugate Chem.,2010,21:5-13、ならびにそこで引用される参考文献で提供され、それらの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
ある実施形態では、リンカーは生理的条件で安定している。ある実施形態では、リンカーは切断可能であり、例えば、酵素の存在下または特定のpH範囲または値で、少なくともペイロード部分を放出することができる。いくつかの実施形態では、リンカーは酵素切断可能な部分を含む場合がある。例証的な酵素切断な部分としては、限定されないが、ペプチド結合、エステル結合、ヒドラゾン、およびジスルフィド結合を含む。いくかの実施形態では、リンカーはカテプシン切断可能なリンカーを含み得る。
いくかの実施形態では、リンカーは切断不可能な部分を含み得る。
適切なリンカーとしてはさらに、限定されないが、単一の結合剤、例えば、抗体の2つのシステイン残基に化学的に結合されるものが挙げられる。そのようなリンカーは、コンジュゲーションプロセスの結果として破壊される抗体のジスルフィド結合を模倣するのに役立ち得る。
いくつかの実施形態では、リンカーは1つ以上のアミノ酸を含み得る。適切なアミノ酸としては、天然の、非天然の、標準的な、非標準的な、タンパク質を構成する、タンパク質を構成しない、およびL-またはD-αアミノ酸が挙げられる。いくつかの実施形態では、リンカーは、アラニン、バリン、グリシン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、ヒスチジン、またはシトルリン、それらの誘導体、またはそれらの組み合わせを含み得る。ある実施形態では、アミノ酸の1つ以上の側鎖は、下に記載される側鎖基に連結される。いくつかの実施形態では、リンカーは、バリンおよびシトルリンを含む場合がある。いくつかの実施形態では、リンカーは、リジン、バリン、およびシトルリンを含む場合がある。いくつかの実施形態では、リンカーは、リジン、バリン、およびアラニンを含む場合がある。いくつかの実施形態では、リンカーは、バリンおよびアラニンを含む場合がある。
いくつかの実施形態では、リンカーは自己犠牲基(self-immolative group)を含む場合がある。自己犠牲基は、当業者に知られている任意のそのような基であってもよい。特定の実施形態では、自己犠牲基は、p-アミノベンジル(PAB)、またはその誘導体である場合がある。有用な誘導体としては、p-アミノベンジルオキシカルボニル(PABC)が挙げられる。当業者は、自己犠牲基が、ペイロードからリンカーの残りの原子を放出する化学反応を実行することができることを認識する。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
であり得、ここで、
は、抗体または抗原結合性のタンパク質への結合(例えば、リシン残基を介した)であり、
は、ペイロードへの結合である。いくつかの実施形態では、リンカーは、
であり得、ここで、
は、抗体または抗原結合性のタンパク質への結合(例えば、リシン残基を介した)であり、
は、ペイロードへの結合である。ある実施形態では、リンカーは、
であり得る。
ある実施形態では、リンカーは、
であり得る。
いくつかの実施形態では、リンカーはマレイミジルメチル(maleimidylmethyl)-4-トランス-シクロヘキサンカルボキシスクシナート(cyclohexanecarboxysuccinate):
に由来し得る。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
であり得、ここで、
は、抗体または、抗原結合性のタンパク質への結合(例えば、リジン残基またはセリン残基を介した)であり、
は、ペイロードへの結合である。
いくつかの実施形態では、Lは切断可能なリンカーであり得る。いくつかの実施形態では、Lは切断不可能なリンカーである。いくつかの実施形態では、Lはジペプチドを含む。いくつかの実施形態では、Lは、
の部分を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、Lは、以下の構造:
を有する部分を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、Lは、以下の構造:
を有する部分を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、Lは、以下の構造:
を有する部分を含む場合がある。
いくつかの実施形態では、Lは、
から選択される構造を有する部分を含む場合がある。
ある実施形態では、リンカーはシクロデキストリン基を有し得る。ある実施形態では、リンカーは式(XVa):
にかかるADCを提供する。
式(XVa)中、BAは抗体、またはその抗原結合フラグメントであり、LLは三価リンカーであり、RGは反応性リンカー残基であり、SPは、それぞれの場合に独立して、存在しないかまたはスペーサー基であり、下付き文字nは1~30の整数であり;および、PAはペイロードである。ある実施形態では、nは1~4である。ある実施形態では、nは4である。ある実施形態では、nは2である。ある実施形態では、nは1である。ある実施形態では、nは3である。
ある実施形態では、リンカーはシクロデキストリン基を有し得る。ある実施形態では、リンカーは式(XVb):
にかかるADCを提供する。
式(XVb)中、BAは抗体、またはその抗原結合フラグメントであり;RGは反応基の残基であり;SP1およびSP2は各々、それぞれの場合に独立して、存在しないかまたはスペーサー基の残基であり、ここで、SP1は三価のリンカーを含み得;AA1はアミノ酸残基を含む三価のリンカーであり;AA2はジペプチド残基であり;PEGは、1~30のポリエチレングリコール残基を含み得;Bは存在しないか、
であり、ここで、
は、式中の隣接した基にBが結合する原子を示し、CDは、それぞれの場合に独立して、存在しないかまたはシクロデキストリン残基であり、ここで、少なくとも1つのCDが存在し、下付き文字nは1~30の整数であり;下付き文字mは、0~5の整数であり;および、PAはペイロード部分である。これらの例では、下付き文字mは、0、1、2、3、4、または5である。いくつかの例では、下付き文字mは0である。いくつかの例では、下付き文字mは1である。いくつかの例では、下付き文字mは2である。いくつかの例では、下付き文字mは3である。いくつかの例では、下付き文字mは4である。いくつかの例では、下付き文字mは5である。いくつかの例では、Bは存在しない。いくつかの例では、Bは
である。いくつかの例では、Bは、
である。いくつかの例では、AA1またはAA2のいずれか1つは、それぞれの場合で独立して、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、ヒスチジン、またはシトルリン、その誘導体、およびそれらの組み合わせから選択されるアミノ酸を含み得る。ある実施形態では、AA1は、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、グリシン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、ヒスチジン、またはシトルリン、その誘導体、およびそれらの組み合わせから選択されるアミノ酸である。ある実施形態では、AA1はリジンである。ある実施形態では、AA1はリジンまたはリジンの誘導体である。ある実施形態では、AA2はバリン-シトルリンである。いくつかの実施形態では、AA2はシトルリン-バリンである。いくつかの実施形態では、AA2はバリン-アラニンである。いくつかの実施形態では、AA2はアラニン-バリンである。いくつかの実施形態では、AA2はバリン-グリシンである。いくつかの実施形態では、AA2はグリシン-バリンである。いくつかの実施形態では、AA1-AA2は、グルタミン-バリン-シトルリンである。いくつかの実施形態では、AA1-AA2は、グルタミン-バリン-シトルリンである。いくつかの実施形態では、AA1-AA2は、リジン-バリン-アラニンである。いくつかの実施形態では、AA1-AA2は、リジン-バリン-シトルリンである。いくつかの実施形態では、AA1-AA2は、グルタミン-バリン-シトルリンである。ある実施形態では、リジンはL-リジンである。ある実施形態では、リジンはD-リジンである。いくつかの例では、SP1は、それぞれの場合に独立して、C1-6アルキレン、-NH-、-C(O)-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからからなる群から選択され、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数である。
いくつかの例では、SP2は、それぞれの場合に独立して、C1-6アルキレン、-NH-、-C(O)-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからからなる群から選択され、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数である。ある実施形態では、リンカーは末端親水基(HG)を含み得る。ある実施形態では、リンカーはタウリン基を含み得る。ある実施形態では、リンカーは末端スルホン酸基を含み得る。ある実施形態では、リンカーは式(XVI):
にかかるADCを提供し、ここで、式(XVI)において、BAは結合剤であり;LLは三価のリンカーであり;RG1およびRG2は反応基の残基であり;SP1およびSP2は独立して、それぞれの場合に、存在しないかまたはスペーサー基の残基であり;HGは親水性残基であり;PAはペイロード残基であり;下付き文字nは、1~30の整数であり;ならびに、下付き文字qは0または1である。いくつかの例では、1以上の三価のリンカーLLが存在する場合がある。いくつかの例では、nは1~4の整数である。いくつかの例では、nは1である。いくつかの例では、nは2である。いくつかの例では、nは3である。いくつかの例では、nは4である。いくつかの例では、HGは末端親水基である。いくつかの例では、HGは、1つの末端スルホン酸基またはその塩を含む場合がある。他の例では、HGは、1つ以上の末端スルホン酸基またはその塩を含む場合がある。いくつかの例では、HGは、1つの末端ホスホン酸基またはその塩を含む場合がある。他の例では、HGは、1つ以上の末端ホスホン酸基またはその塩を含む場合がある。いくつかの例では、HGは、1つの末端第三級アミン基またはその塩を含む場合がある。他の例では、HGは、1つ以上の末端第三級アミン基またはその塩を含む場合がある。いくつかの例では、HGは、1つの末端ポリオール(例えば、グルコース、マルトース)またはその誘導体を含む場合がある。他の例では、HGは、1つ以上の末端ポリオール(例えば、グルコース、マルトース)またはその誘導体を含む場合がある。
別の例では、式(XVI)の化合物は、式(XVII):
にかかるものである。
式(XVII)において、BA、RG1、SP1、RG2、SP2、およびHGは、上に定義される通りであり、AA1はアミノ酸残基を含む三価のリンカーであり;AA2はジペプチド残基であり;および、Bは、
であり、ここで、
は、式中の隣接した基にBが結合する原子を示し;下付き文字pは0または1であり;ならびに、下付き文字qは0または1である。いくつかの例では、下付き文字pは0である。また、下付き文字qは0である。いくつかの例では、下付き文字pは1である;および、下付き文字qは0である。いくつかの例では、下付き文字pは0である;および、下付き文字qは1である。いくつかの例では、下付き文字pは1である;および、下付き文字qは1である。いくつかの例では、SP1は、0~5のポリエチレングリコール(PEG)残基を含む場合がある。いくつかの例では、SP2は、0~5のPEG残基を含む場合がある。いくつかの例では、SP1は、それぞれの場合に独立して、C1-6アルキレン、-NH-、-C(O)-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからからなる群から選択され、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数である。いくつかの例では、SP2は、それぞれの場合に独立して、C1-6アルキレン、NH、-C(O)-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからからなる群から選択され、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数である。いくつかの例では、AA1またはAA2のいずれか1つは、それぞれの場合に独立して、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、ヒスチジン、またはシトルリン、それらの誘導体、およびそれらの組み合わせから選択されるアミノ酸を含む場合がある。ある実施形態では、AA1は、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、グリシン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、ヒスチジン、またはシトルリン、その誘導体、およびそれらの組み合わせから選択されるアミノ酸である。ある実施形態では、AA1はリジンである。ある実施形態では、AA1はリジンまたはリジンの誘導体である。ある実施形態では、AA1はグルタミン酸である。ある実施形態では、AA2はバリン-シトルリンである。いくつかの実施形態では、AA2はシトルリン-バリンである。いくつかの実施形態では、AA2はバリン-アラニンである。いくつかの実施形態では、AA2はアラニン-バリンである。いくつかの実施形態では、AA2はバリン-グリシンである。いくつかの実施形態では、AA2はグリシン-バリンである。いくつかの実施形態では、AA1-AA2は、グルタミン-バリン-シトルリンである。いくつかの実施形態では、AA1-AA2は、リジン-バリン-シトルリンである。いくつかの実施形態では、AA1-AA2は、リジン-バリン-アラニンである。いくつかの実施形態では、AA1-AA2は、グルタミン-バリン-アラニンである。ある実施形態では、リジンはL-リジンである。ある実施形態では、リジンはD-リジンである。
ある実施形態では、リンカーは式(XVIII):
にかかるADCを提供する。
式(XVIII)において、BAは抗体、またはその抗原結合フラグメントであり;RGは反応基の残基、例えば、マレイミド残基またはスクシンイミド残基であり;SPは存在しないか、またはスペーサー基の残基であり;AAはジペプチド残基、例えば、バリン-シトルリン-リンカーであり;Bは存在しないか、または、
であり、ここで、
は、式中の隣接した基にBが結合する原子を示し、下付き文字nは1~30の整数であり;および、PAはペイロード部分、例えば、リファマイシンアナログである。いくつかの例では、Bは存在しない。いくつかの例では、Bは、
である。いくつかの例では、AAは、それぞれの場合に独立して、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、ヒスチジン、またはシトルリン、それらの誘導体、およびそれらの組み合わせから選択されるアミノ酸を含む場合がある。ある実施形態では、AAはバリン-シトルリンである。いくつかの実施形態では、AAはシトルリン-バリンである。いくつかの実施形態では、AAはバリン-アラニンである。いくつかの実施形態では、AAはアラニン-バリンである。いくつかの実施形態では、AAはバリン-グリシンである。いくつかの実施形態では、AAはグリシン-バリンである。いくつかの例では、SPは、C1-6アルキル、-NH-、-C(O)-、-CH2-CH2-C(O)-NH-、-(CH)u-C(O)-NH-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、-(CH)u-C(O)-NH-(CH2-CH2-O)e-(CH)u-C(O)-NH-、-(CH)2-C(O)-NH-(CH2-CH2-O)8-(CH)2-C(O)-NH-、およびそれらの組み合わせからなる群から選択され、ここで、それぞれ存在するときに独立して、下付き文字eは0~20の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数である。
ある実施形態では、リンカーはシクロデキストリン基を有し得る。ある実施形態では、リンカーは式(XIX):
にかかるADCを提供する。
式(XIX)において、BAは抗体、またはその抗原結合フラグメントであり;RGは反応基の残基、例えば、マレイミド残基またはスクシンイミド残基であり;SP1およびSP2は各々、それぞれの場合に独立して、存在しないか、またはスペーサー基の残基、例えば、
であり;AAはジペプチド残基、例えば、バリン-シトルリン-リンカーであり;PEGは、1~30のポリエチレングリコール残基を含むポリエチレングリコール鎖であり;Bは存在しないか、または、
であり、ここで、
は、式中の隣接した基にBが結合する原子を示し、下付き文字nは1~30の整数であり;下付き文字mは、0~20の整数であり;下付き文字pは0または1であり;および、PAはペイロード部分、例えば、リファマイシンアナログである。これらの例では、下付き文字mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20である。いくつかの例では、下付き文字mは0である。いくつかの例では、下付き文字mは1である。いくつかの例では、下付き文字mは2である。いくつかの例では、下付き文字mは5である。いくつかの例では、下付き文字mは8である。いくつかの例では、下付き文字mは10である。いくつかの例では、Bは存在しない。いくつかの例では、Bは、
である。いくつかの例では、AAは、それぞれの場合に独立して、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、ヒスチジン、またはシトルリン、それらの誘導体、およびそれらの組み合わせから選択されるアミノ酸を含む場合がある。ある実施形態では、AAはバリン-シトルリンである。いくつかの実施形態では、AAはシトルリン-バリンである。いくつかの実施形態では、AAはバリン-アラニンである。いくつかの実施形態では、AAはアラニン-バリンである。いくつかの実施形態では、AAはバリン-グリシンである。いくつかの実施形態では、AAはグリシン-バリンである。いくつかの例では、SP1は、それぞれの場合に独立して、C1-6アルキル、-NH-、-C(O)-、-CH2-CH2-C(O)-NH-、-(CH)u-C(O)-NH、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからなる群から選択され、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数である。いくつかの例では、SP2は、それぞれの場合に独立して、C1-6アルキレン、-NH-、-C(O)-、-CH2-CH2-C(O)-NH-、-(CH)u-C(ONH-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからなる群から選択され、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数である。
これらの例には、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体の形態、その位置異性体、またはその位置異性体の混合物も含まれ、ここで、
はそれぞれ、結合剤への結合であり;および、
はそれぞれ、ペイロードへの結合である。
いくつかの実施形態では、リンカー-リファマイシンアナログペイロードを含む抗体薬物コンジュゲートは1つ以上の対イオンを有する塩、例えば、アンモニウム塩を含む。任意の薬学的に許容可能な対イオンが適切であり得る。例えば、開示の一実施形態では、適切な対イオンは、F-、Cl-、Br-、I-、OH-、-BF4、CF3SO3
-、一塩基の硫酸塩、二塩基の硫酸塩、一塩基のリン酸塩、二塩基のリン酸塩、または三塩基のリン酸塩、NO3
-、PF6
-、NO2
-、カルボン酸塩、CeFfSO3
-(ここで、e=2-10およびf=2e+1である)、酢酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩、酒石酸水素塩、カンシル酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、デカン酸塩 、エデト酸塩、エシル酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコール酸塩、グリコリルアルサニレート(glycollyalarsanilate)、ヘキサン酸塩、ヒドラバミン(hydrabamine)、ヒドロキシナフトエート、イセチオネート(isthionate)、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、臭化メチル、メチルニトレート、ムケート(mucate)、ナプシレート(napsylate)、オクタノエート(octanoate)、オレイン酸塩、パモ酸塩、パントテン酸塩、ポリガラクツロネート(polygalacturonate)、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、酒石酸、テオクレート(teoclate)、トシラート、またはトリエチオダイド(triethiiodide)から選択される陰イオンであり得る。
本明細書に記載される抗体薬物コンジュゲートは、当業者に知られているコンジュゲーション条件を使用して調製され得る(例えば、Doronina et al.Nature Biotechnology 2003,21,7,778を参照。これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。いくつかの実施形態では、ADCは、抗体またはその抗原結合フラグメントを所望のリンカーおよびペイロードを含む化合物と接触させることによって調製され、ここで、上記リンカーは、例えば、抗体または抗原結合性のタンパク質の所望の残基において、抗体または抗原結合性のタンパク質に反応性の部分を保有する。例示的な条件は、以下の実施例に記載される。
いくつかの態様では、ペイロードPAは、本明細書で提供される式(A)、(B)、(I)、(I’)、(II)、(II’)、(III)、(III’)、(IV)、(IV’)、(V)、(V’)にかかる構造を有する化合物の上の実施形態のいずれかに記載されるリファマイシンアナログである。
一態様において、ペイロードPAは、式(XX)の構造:
を有するリファマイシンアナログであり、
式中、
Xは、-O-、-S-、およびNR*-から選択され;
R1は、単結合;脂肪族C1-C20炭化水素;芳香族C5-C20炭化水素;ヘテロ芳香族C1-C20炭化水素;アリールC6-C20炭化水素;ヘテロアリールC1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、これらの各々は、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子をさらに含み、ここで、R1は、-F;-Cl;-Br;-I;-OH、-OR*;-NO;-NO2;-NO3;-O-NO;-N3;-NH2;-NHR*;-N(R*)2;-N(R*)3
+;-N(R*)-OH;-O-N(R*)2;-N(R*)-O-R*;-CN;-NC;-(C=O)-R*;-CHO;-CO2H;-CO2R*;-(C=O)-S-R*;-O-(C=O)-H;-O-(C=O)-R*;-S-(C=O)-R*;-(C=O)-NH2;-(C=O)-N(R*)2;-(C=O)-NHNH2;-O-(C=O)-NHNH2;-(C=S)-NH2;-(C=S)-N(R*)2;-N(R*)-CHO;-N(R*)-(C=O)-R*;-SCN;-NCS;-NSO;-SSR*;-SO2R*;-SO2-N(R*)2;-S(=O)-OR*;-S(=O)-R*;-Si(R*)3;-CF3;-O-CF3、およびそれらの組み合わせの1つ以上で随意に置換され;
R2、R3、およびR4は独立して、水素、直鎖、分枝、または環状の脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、これらの各々は、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子をさらに含み;
Raは独立して、それぞれ存在するときに、水素、-F;-Cl;-Br;-I;-OH;OR*;-NH2;-NHR*;-N(R*)2;-N(R*)3
+;-(C=O)-R*;-CHO;-CO2H;-CO2R*、および脂肪族C1-C20炭化水素から選択され、これらは、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子をさらに含み、RaおよびRbは、-F;-Cl;-Br;-I;-OH;-OR*の1つ以上で随意に置換され;
R*は独立して、それぞれ存在するとき、水素;脂肪族C1-C20炭化水素;芳香族C5-C20炭化水素;ヘテロ芳香族C1-C20炭化水素;アリールC6-C20炭化水素;ヘテロアリールC1-C20炭化水素、およびそれらの組み合わせから選択され、これらは、ハロゲン、O、N、およびS、ならびにそれらの組み合わせから選択される0~8のヘテロ原子をさらに含み、
ここで、基R1はリンカーに結合される。
基R1は、単結合(すなわち、R1は存在しない)または二価基のいずれかであることが理解されるべきである。
他の態様では、ペイロードPAは、式(XXI)の構造:
を有するリファマイシンアナログであり:
式中、
Xは、-O-、-S-、およびNR*-から選択され;
R5は、単結合;ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子をさらに含む脂肪族C1-C20炭化水素;
から選択され、
ここで、YはCまたはNであり;
R2、R3、およびR4は独立して、水素、直鎖、分枝、または環状の脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、これらの各々は、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子をさらに含み;ならびに、
R5cは単結合あるいは脂肪族C1-C8炭化水素であり;
ここで、基R5はリンカーに結合される。
他の態様では、ペイロードPAは式(XXI’)の構造:
を有するリファマイシンアナログであり:
式中、
Xは、-O-、-S-、およびNR*-から選択され;
R5は、単結合;ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子をさらに含む脂肪族C1-C20炭化水素から;
から選択され、ここで、YはCまたはNであり;
R2、R3、およびR4は独立して、水素、直鎖、分枝、または環状の脂肪族C1-C20炭化水素、または-(C=O)-R*から選択され、これらの各々は、ハロゲン、O、N、およびSから選択される0~8のヘテロ原子をさらに含み、
ここで、基R5はリンカーに結合される。
基R5が単結合(すなわち、R5は存在しない)または二価基(すなわち、リファマイシンの-O-ならびにリンカーに結合することができるR5)のいずれかであることが理解されるべきである。
式(A)、(B)、(I)~(XVI)、および(I’)~(XVI’)のいくつかまたは任意の実施形態では、Raは水素であり、および/またはRbは水素である。式(A)、(I)~(XVI)、および(I’)~(XVI’)のいくつかまたは任意の実施形態では、Raは-OHである。式(A)、(I)~(XVI)、および(I’)~(XVI’)のいくつかまたは任意の実施形態では、R2はメチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルである。一実施形態では、R2はメチルである。式(A)、(I)~(XVI)、および(I’)~(XVI’)のいくつかまたは任意の実施形態では、R3は、CH3(C=O)-(アセチル基)、CH3CH2(C=O)-CH3CH2CH2(C=O)-、または(CH3)2CH-(C=O)-である。一実施形態では、R3はアセチルである。式(A)、(I)~(XVI)、および(I’)~(XVI’)のいくつかまたは任意の実施形態では、R4は水素である。
式(XX)または(XX’)のいくつかの実施形態では、-OR1は-O-(すなわち、R1は存在しない)、
である。
式(XXI)または(XXI’)のいくつかの実施形態では、-OR5は-O-(すなわち、R5は存在しない)、
である。
式(XX)のいくつかまたは任意の実施形態では、Xは-O-であり、-OR1は第三級アミンを含む。そのような実施形態のいくつかでは、-OR1は、
である。
いくつかまたは式(XXI)または(XXI’)の任意の実施形態において、XはOである。また、-OR5は第三級アミンを含む。そのような実施形態のいくつかでは、-OR5は、
である。
いくつかの実施形態では、式(XX)、(XXI)、(XX’)、または(XXI’)の化合物、は、
からなる群から選択され、ここで、
は、リンカーへの結合である。
一態様では、本開示は、式(XXII)の構造:
を有する抗体薬物コンジュゲートを提供し、
式中、
BAは、抗体、またはその抗原結合フラグメントであり;
Lはリンカーであり;
SPは、
から選択されるスペーサー基であり;ここで、YはCまたはNであり;ここで、記号
は結合点を表し;および、R’、R’’、およびR’’’は、水素、C1-C6脂肪族炭化水素、ならびに、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)およびtert-ブチルオキシカルボニル(BOC)から選択される保護基から選択され、または、R’およびR’’はともに、脂肪族単環式、脂肪族二環式、または脂肪族多環式の構造を形成し;
R’およびR’’は独立して、それぞれ存在するときに 水素およびC1-6アルキルから選択され、ならびに、Xは、-O-、-S-、および-NR*から選択される。
いくつかの実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントはMSR1に結合する。一実施形態では、抗MSR1抗体、またはその抗原結合フラグメントは:(a)表9に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR);および、(b)表9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRを含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体、またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号4、36、52、92、および284からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号6、38、54、94、および286からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号8、40、56、96、および288からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号12、44、60、100、および292からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号14、46、62、102、および294からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号16、48、64、104、および296からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインを含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体、またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号52のアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号54のアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号56のアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号60のアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号62のアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号64のアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインを含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体、またはその抗原結合フラグメントはN297Q突然変異を含む。
いくつかの実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントはWTAαに結合する。一実施形態では、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメントは以下のものを含む:(a)表2Aに記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR);および、(b)表2Aに記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRを含む。
一実施形態では、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号470、476、482、および488からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号471、477、483、および489からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号472、478、484、および490からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号467、473、479、および485からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号468、474、480、および486からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号469、475、481、および487からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントはWTAβに結合する。一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、(a)表2Bに記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR);および、(b)表2Bに記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRを含む。
一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号502、508、514、520、526、532、538、544、550、556、562、568、および574からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号503、509、515、521、527、533、539、545、551、557、563、569、および575からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号504、510、516、522、528、534、540、546、552、558、564、570、576、および584からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号499、505、511、517、523、529、535、541、547、553、559、565、および571からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号500、506、512、518、524、530、536、542、548、554、560、566、および572からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号501、507、513、519、525、531、537、543、549、555、561、567、および573からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントはV205C突然変異を含む。
一実施形態では、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、米国特許公報第20140356375に記載される抗体4497に由来する(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。一実施形態では、抗WTA抗体は抗体4497に由来し、軽鎖にV205C突然変異をさらに含む。
一実施形態では、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号568-569-570-565-566-567のHCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号586の重鎖可変領域(HCVR)アミノ酸配列内に3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3);ならびに、配列番号585の軽鎖可変領域(LCVR)アミノ酸配列内に3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号586のHCVRアミノ酸配列および配列番号585のLCVRアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTA抗体は、配列番号602の重鎖アミノ酸配列、および配列番号587または配列番号589の軽鎖アミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にV205C突然変異を含む。
いくつかの実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントはプロテインAに結合する。一実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、(a)表3Aに記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR);および、(b)表3Aに記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRを含み得る。
一実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号632、652、および672からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号634、654、および674からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号636、656、および676からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号640、660、および680からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号642および662からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;
ならびに、(vi)配列番号644、664、および683からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインを含み得る。
いくつかの実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、重鎖FcにH435RおよびY436Fの突然変異(EU番号付け)を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号630の重鎖可変領域(HCVR)アミノ酸配列内に3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3);ならびに、配列番号638の軽鎖可変領域(LCVR)アミノ酸配列内に3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号632-634-636-640-642-644を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号630のHCVRアミノ酸配列;および、配列番号638のLCVRアミノ酸配列を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体は、配列番号666の重鎖アミノ酸配列および配列番号668の軽鎖アミノ酸配列を含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体は、重鎖FcにH435RおよびY436Fの突然変異(EU番号付け)をさらに含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体は、軽鎖にC103S突然変異をさらに含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103で本開示の化合物にコンジュゲートされる。
様々な実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にC103S突然変異を含む。
様々な実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103で本開示の化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、Lは式
を有するリンカーであり、ここで、RGは、マレイミド、N-ヒドロキシスクシンイミド、またはスクシンイミドから選択され;SP1およびSP2は独立して、存在しないか、または、
;C1-6アルキル、-NH-、-C(O)-、-CH2-CH2-C(O)-NH-、-(CH)u-C(O)-NH-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからからなる群から選択されるスペーサー基であり、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数であり;
AA2-4は2~4のアミノ酸を含むペプチドユニットであり、および、
PEGは、1~30のポリエチレングリコール残基を含むポリエチレングリコール鎖である。
一実施形態では、AA2-4は、バリン-シトルリン;シトルリン-バリン;バリン-アラニン;アラニン-バリン;バリン-グリシン、またはグリシン-バリンから選択される選択されたジペプチドである。
一実施形態では、AA2-4はバリン-シトルリンである。
一実施形態では、SPは、
であり、R’およびR’’はそれぞれ、C1-6アルキルである。
一実施形態では、SPは、
であり、R’およびR’’はそれぞれ、メチルである。
一実施形態では、SP1およびSP2はそれぞれ、
である。
一実施形態では、PEGは8つのポリエチレングリコールユニットを含む。
一実施形態では、抗体薬物コンジュゲートは構造:
を有し、ここで、BAは、抗体、またはその抗原結合フラグメントである。
他の態様では、本開示は、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメントを提供し、ここで、上記抗体またはその抗原結合フラグメントは、
からなる群から選択される構造を有するペイロードに、直接またはリンカーあるいはリンカー-スペーサーを介してコンジュゲートされる。
一実施形態では、ペイロードは、
から選択される構造を有する。
一実施形態では、ペイロードはリンカーを介してコンジュゲートされ、上記リンカーは構造:
を有し、ここで、
RGは、マレイミド、N-ヒドロキシスクシンイミド、またはスクシンイミドから選択され;
SP1およびSP2は独立して、存在しないか、または、
;C1-6アルキル、-NH-、-C(O)-、-CH2-CH2-C(O)-NH-、-(CH)u-C(O)-NH-、(-CH2-CH2-O)e、-NH-CH2-CH2-(-O-CH2-CH2)e-C(O)-、-C(O)-(CH2)u-C(O)-、-C(O)-NH-(CH2)v-、およびそれらの組み合わせからからなる群から選択されるスペーサー基であり、ここで、下付き文字eは0~4の整数であり、下付き文字uは1~8の整数であり、下付き文字vは1~8の整数であり;
AA2-4は2~4のアミノ酸を含むペプチドユニットであり、および、
PEGは、1~30のポリエチレングリコール残基を含むポリエチレングリコール鎖である。
一実施形態では、AA2-4は、バリン-シトルリン;シトルリン-バリン;バリン-アラニン;アラニン-バリン;バリン-グリシン、またはグリシン-バリンから選択される選択されるジペプチドである。
一実施形態では、AA2-4はバリン-シトルリンである。
一実施形態では、SPは、
であり、R’およびR’’はそれぞれ、C1-6アルキルである。
一実施形態では、SPは、
であり、R’およびR’’はそれぞれ、メチルである。
一実施形態では、SP1およびSP2はそれぞれ、
である。
一実施形態では、PEGは8つのポリエチレングリコールユニットを含む。
一実施形態では、ペイロードは、構造:
を有するリンカーを介してコンジュゲートされる。
一実施形態では、ペイロードはリンカーを介してコンジュゲートされ、リンカー-ペイロードは構造:
を有し、ここで、
は、抗体またはその抗原結合フラグメントへの結合である。
一実施形態では、ペイロードはリンカーを介してコンジュゲートされ、リンカー-ペイロードは構造:
を有し、ここで、
は、抗体またはその抗原結合フラグメントへの結合である。
一実施形態では、ペイロードはリンカーを介してコンジュゲートされ、リンカー-ペイロードは構造:
を有し、ここで、
は、抗体またはその抗原結合フラグメントへの結合である。
一実施形態では、ペイロードはリンカーを介してコンジュゲートされ、リンカー-ペイロードは構造:
を有し、ここで、
は、抗体またはその抗原結合フラグメントへの結合である。
一実施形態では、マクロファージスカベンジャー受容体1(MSR1)に結合する抗体、またはその抗原結合フラグメントは、(a)表9に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR);および、(b)表9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRを含む。
いくつかの実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントはMSR1に結合する。一実施形態では、抗MSR1抗体、またはその抗原結合フラグメントは、(a)表9に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR);および、(b)表9に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRを含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体、またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号4、36、52、92、および284からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号6、38、54、94、および286からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号8、40、56、96、および288からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号12、44、60、100、および292からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号14、46、62、102、および294からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号16、48、64、104、および296からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインを含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体、またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号52のアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号54のアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号56のアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号60のアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号62のアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号64のアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインを含む。
一実施形態では、抗MSR1抗体、またはその抗原結合フラグメントはN297Q突然変異を含む。
いくつかの実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントはWTAαに結合する。一実施形態では、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメントは以下のものを含む:(a)表2Aに記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR);および、(b)表2Aに記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRを含む。
一実施形態では、抗WTAα抗体、またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号470、476、482、および488からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号471、477、483、および489からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号472、478、484、および490からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号467、473、479、および485からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号468、474、480、および486からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号469、475、481、および487からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントはWTAβに結合する。一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、(a)表2Bに記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR);および、(b)表2Bに記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRを含む。
一実施形態では、抗WTAβ抗体、またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号502、508、514、520、526、532、538、544、550、556、562、568、および574からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号503、509、515、521、527、533、539、545、551、557、563、569、および575からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号504、510、516、522、528、534、540、546、552、558、564、570、576、および584からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号499、505、511、517、523、529、535、541、547、553、559、565、および571からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号500、506、512、518、524、530、536、542、548、554、560、566、および572からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号501、507、513、519、525、531、537、543、549、555、561、567、および573からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントはV205C突然変異を含む。
一実施形態では、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、米国特許公報第20140356375に記載される抗体4497に由来する(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。一実施形態では、抗WTA抗体は抗体4497に由来し、軽鎖にV205C突然変異をさらに含む。
一実施形態では、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号568-569-570-565-566-567のHCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号586の重鎖可変領域(HCVR)アミノ酸配列内に3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3);ならびに、配列番号585の軽鎖可変領域(LCVR)アミノ酸配列内に3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号586のHCVRアミノ酸配列;および配列番号585のLCVRアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTA抗体は、配列番号602の重鎖アミノ酸配列、および配列番号587または配列番号589の軽鎖アミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にV205C突然変異を含む。
いくつかの実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントはプロテインAに結合する。一実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、(a)表3Aに記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)の相補性決定領域(CDR);および、(b)表3Aに記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)のCDRを含み得る。
一実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、
(i)配列番号632、652、および672からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR1ドメイン;
(ii)配列番号634、654、および674からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR2ドメイン;
(iii)配列番号636、656、および676からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むHCDR3ドメイン;
(iv)配列番号640、660、および680からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR1ドメイン;
(v)配列番号642および662からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR2ドメイン;ならびに、
(vi)配列番号644、664、および683からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むLCDR3ドメインを含み得る。
いくつかの実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、重鎖FcにH435RおよびY436Fの突然変異(EU番号付け)を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号630の重鎖可変領域(HCVR)アミノ酸配列内に3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3);ならびに、配列番号638の軽鎖可変領域(LCVR)アミノ酸配列内に3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号632-634-636-640-642-644を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号630のHCVRアミノ酸配列;および、配列番号638のLCVRアミノ酸配列を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体は、配列番号666の重鎖アミノ酸配列および配列番号668の軽鎖アミノ酸配列を含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体は、重鎖FcにH435RおよびY436Fの突然変異(EU番号付け)をさらに含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体は、軽鎖にC103S突然変異をさらに含む。一実施形態では、抗プロテインA抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103で本開示の化合物にコンジュゲートされる。
様々な実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖にC103S突然変異を含む。
様々な実施形態では、抗体、またはその抗原結合フラグメントは、軽鎖の位置103で本開示の化合物にコンジュゲートされる。
本開示の例示的な抗体薬物コンジュゲート
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号52-54-56-60-62-64の6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)およびN297Q突然変異を含む、抗MSR1抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号52-54-56-60-62-64の6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)およびN297Q突然変異を含む、抗MSR1抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、上記抗MSR1の抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号52-54-56-60-62-64の6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)およびN297Q突然変異を含む、抗MSR1の抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、上記抗MSR1の抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号52-54-56-60-62-64の6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)およびN297Q突然変異を含む、抗MSR1の抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、上記抗MSR1の抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号52-54-56-60-62-64の6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)およびN297Q突然変異を含む、抗MSR1の抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、上記抗MSR1の抗体、またはその抗原結合フラグメントは、配列番号52-54-56-60-62-64の6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)およびN297Q突然変異を含む、抗MSR1の抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗MSR1抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
いくつかの実施形態では、抗MSR1の抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号50のHCVRアミノ酸配列;および、配列番号58のLCVRアミノ酸配列を含む。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号568-569-570-565-566-567を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)、および軽鎖におけるV205C突然変異を含む、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号568-569-570-565-566-567を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)、および軽鎖におけるV205C突然変異を含む、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号568-569-570-565-566-567を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)、および軽鎖におけるV205C突然変異を含む、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号568-569-570-565-566-567を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)、および軽鎖におけるV205C突然変異を含む、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号568-569-570-565-566-567を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)、および軽鎖におけるV205C突然変異を含む、抗WTA抗体、またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗WTA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
いくつかの実施形態では、抗WTA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号586のHCVRアミノ酸配列および配列番号585のLCVRアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、抗WTA抗体は、配列番号602の重鎖アミノ酸配列、および配列番号587または配列番号589の軽鎖アミノ酸配列を含む。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号632-634-636-640-642-644を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)、および重鎖FcにおけるH435RとY436Fの突然変異、および軽鎖におけるC103S突然変異を含む、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号632-634-636-640-642-644を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)、および重鎖FcにおけるH435RとY436Fの突然変異、および軽鎖におけるC103S突然変異を含む、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号632-634-636-640-642-644を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)、および重鎖FcにおけるH435RとY436Fの突然変異、および軽鎖におけるC103S突然変異を含む、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号632-634-636-640-642-644を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)、および重鎖FcにおけるH435RとY436Fの突然変異、および軽鎖におけるC103S突然変異を含む、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、本開示の抗体薬物コンジュゲートは、配列番号632-634-636-640-642-644を含む6つのCDRの組(HCDR1-HCDR2-HCDR3-LCDR1-LCDR2-LCDR3)、および重鎖FcにおけるH435RとY436Fの突然変異、および軽鎖におけるC103S突然変異を含む、抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、前記抗プロテインA抗体またはその抗原結合フラグメントは、
の構造を有する化合物にコンジュゲートされる。
一実施形態では、抗プロテインA抗体またはその抗原結合性フラグメントは、配列番号630のHCVRアミノ酸配列;および、配列番号638のLCVRアミノ酸配列を含む。
一実施形態では、抗プロテインA抗体は、配列番号666の重鎖アミノ酸配列および配列番号668の軽鎖アミノ酸配列を含む。
エピトープマッピングおよび関連技術
本開示の抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが結合するエピトープは、抗原(例えば、MSR1タンパク質またはプロテインA)内に位置する3つ以上(例えば、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20以上)のアミノ酸の単一の連続する配列からなる場合がある(例えば、ドメインにおける線状エピトープ)。あるいは、エピトープは、MSR1の複数の非連続的なアミノ酸(または、アミノ酸配列)からなる場合がある。いくつかの実施形態では、エピトープは、MSR1の改変LDL結合ドメイン上、またはその近くに位置する。他の実施形態では、エピトープは、MSR1の改変LDL結合ドメインの外側、例えば、抗体がそのようなエピトープに結合するとき、抗原(例えば、立体構造エピトープ(conformational epitope))への改変LDLの結合を妨害しないMSR1の表面上の位置に、位置する。
抗体がポリペプチドまたはタンパク質内で「1つ以上のアミノ酸と相互作用するか」どうかを判定するために、当業者に知られている様々な技術が使用され得る。例示的な技術としては、例えば、Antibodies,Harlow and Lane(Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harb.,NY)に記載されるものなどの常用のクロスブロッキングアッセイ、アラニンスキャニンング突然変異解析(alanine scanning mutational analysis)、ペプチドブロット解析(peptide blots analysis)(Reineke,2004,Methods Mol Biol 248:443-463)、およびペプチド切断解析(peptide cleavage analysis)が挙げられる。加えて、エピトープ切除、エピトープ抽出、および抗原の化学的修飾などの方法が利用され得る(Tomer,2000,Protein Science 9:487-496)。抗体が相互作用するポリペプチド内のアミノ酸を同定するために使用され得る他の方法は、質量分析法によって検出される水素/重水素交換である。一般的用語において、水素/重水素交換方法は、対象のタンパク質を重水素標識し、その後、重水素標識されたタンパク質に抗体を結合することを含む。次に、タンパク質/抗体複合体を水に移し、抗体によって保護された残基(これは重水素標識されたままである)を除いた全ての残基で水素重水素交換を起こさせる。抗体の解離後、標的タンパク質をプロテアーゼ切断および質量解析にかけ、それにより、抗体が相互作用する特異的なアミノ酸に相当する重水素標識された残基を明らかにする。例えば、Ehring(1999) Analytical Biochemistry 267(2):252-259; Engen and Smith(2001) Anal.Chem.73:256A-265Aを参照のこと。
実施形態には、本明細書に記載される特異的な例示的抗体のいずれか(例えば、本明細書の表9に記載されるアミノ酸配列のいずれかを含む抗MSR1抗体;本明細書の表2Aおよび2Bに記載されるアミノ酸配列のいずれかを含む抗WTA抗体;または、本明細書の表3Aに記載されるアミノ酸配列のいずれかを含む抗プロテインA抗体)と同じエピトープに結合する抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが含まれる。同様に、実施形態には、本明細書に記載される特異的な例示的抗体のいずれか(例えば、本明細書の表9に記載に記載されるアミノ酸配列のいずれかを含む抗MSR1抗体;本明細書の表2Aおよび2Bに記載されるアミノ酸配列のいずれかを含む抗WTA抗体;または、本明細書の表3Aに記載されるアミノ酸配列のいずれかを含む抗プロテインA抗体)と、同じ抗原への結合について競合する抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートも含まれる。
当技術分野で既知のおよび本明細書(例えば、実施例29)において例証される常法を使用して、抗体が基準抗体と同じエピトープに結合するか、または、基準抗体と結合について競合するかどうかを容易に判定することができる。例えば、試験抗体が本明細書で開示される基準抗MSR1抗体と同じエピトープに結合するかどうか判定するために、基準抗体をMSR1タンパク質に結合することができる。次に、試験抗体がMSR1分子に結合する能力を評価する。試験抗体が基準抗MSR1抗体との飽和結合後にMSR1に結合することができる場合、試験抗体は、基準抗MSR1抗体とは異なるエピトープに結合すると結論付けられ得る。一方、試験抗体が基準抗MSR1抗体との飽和結合後にMSR1分子に結合することができない場合、試験抗体は、本開示の基準抗MSR1抗体によって結合されるエピトープと同じエピトープに結合する場合がある。その後、追加の常用実験(例えば、ペプチド突然変異および結合解析)を実施して、試験抗体の結合が観察されなかったのは実際に基準抗体と同じエピトープへの結合によるものなのかどうか、または、結合が観察されなかった原因が立体障害(または、他の現象)であるのかどうかを確認することができる。この種の実験は、ELISA、RIA、Biacore、フローサイトメトリーまたは当技術分野で利用可能な他の定量的あるいは定性的な抗体結合アッセイを使用して実施することができる。本開示のある実施形態に従って、2つの抗体は、例えば、1倍、5倍、10倍、20倍、または100倍過剰の一方の抗体が、競合結合アッセイで測定されるように、他方の抗体の結合を少なくとも50%、好ましくは75%、90%、または99%阻害する場合に、同じ(または、オーバーラップ)エピトープに結合する(例えば、Junghans et al.,Cancer Res.1990:50:1495-1502)。あるいは、2つの抗体は、一方の抗体の結合を減少させるか排除する抗原における本質的にすべてのアミノ酸突然変異が、他方の抗体の結合を減少させるか排除する場合に、同じエピトープに結合すると認められる。2つの抗体は、一方の抗体の結合を減少させるか排除するアミノ酸突然変異のサブセットのみが、他方の抗体の結合を減少させるか排除する場合に、「オーバーラップエピトープ」を有すると認められる。
例えば、抗体が基準抗MSR1抗体と結合について競合する(または、結合について交差競合する)かどうかを判定するために、上記の結合方法論を2つの方針で実施する。第1の方針では、基準抗体を飽和条件下でMSR1タンパク質に結合させ、その後、MSR1分子への試験抗体の結合を評価する。第2の方針では、試験抗体を飽和条件下でMSR1分子に結合させ、その後、MSR1分子への基準抗体の結合を評価する。両方の方針で、最初の(飽和)抗体のみがMSR1分子に結合することができる場合、試験抗体および基準抗体はMSR1への結合について競合すると結論付けられる。当業者により理解されるように、基準抗体と結合について競合する抗体は、必ずしも基準抗体と同じエピトープに結合しなくてもよいが、オーバーラップエピトープまたは隣接するエピトープを結合することによって、基準抗体の結合を立体的にブロックしてもよい。
ADCに適したヒト抗体の調製
本明細書で開示される抗体薬物コンジュゲートに適した抗体は完全ヒト抗体であり得る。完全ヒトモノクローナル抗体を含むモノクローナル抗体を生成する方法が、当技術分野で知られている。任意のそのような既知の方法が、感染症関連標的などの標的抗原に特異的に結合するヒト抗体(例えば、MSR1、WTA、またはプロテインA)を製造するために本開示の文脈で使用され得る。
例えば、VELOCIMMUNE(商標)技術、あるいは完全ヒトモノクローナル抗体を生成するための任意の他の同様の既知の方法を使用して、ヒト可変領域およびマウス定常領域を含む、MSR1に対して高親和性のキメラ抗体が最初に単離される。以下の実験部分におけるように、抗体が、親和性、リガンドブロック活性、選択性、エピトープなどを含む望ましい特徴について特徴付けられ、選択される。必要に応じて、マウス定常領域は、完全ヒト抗体を生成するために、所望のヒト定常領域、例えば、野生型または修飾IgG1あるいはIgG4と置き換えられる。選択される定常領域は特定の用途に応じて変わる場合があるが、高親和性の抗原結合性および標的特異性の特徴は可変領域に存在する。ある例では、完全ヒト抗体は、抗原陽性B細胞から直接単離される。
生物学的同等物
本明細書で開示される抗体および抗体フラグメントを含む抗体薬物コンジュゲートは、記載される抗体のものと異なるが、感染症関連の標的(例えばMSR1、WTAまたはプロテインA)などの標的抗原に結合する能力を保持するアミノ酸配列を有するタンパク質を含む。親配列と比較すると、そのような変異体抗体および抗体フラグメントは、アミノ酸の1つ以上の付加、欠失、または置換を含むが、記載される抗体と本質的に同等の生物活性を示す。同様に、本明細書で開示される抗体をコードするDNA配列は、開示される配列と比較して、ヌクレオチドの1つ以上の付加、欠失、または置換を含むが、本明細書で開示される抗体または抗体フラグメントと本質的に生物学的に同等の抗体または抗体フラグメントをコードする配列を含む。そのような変異体アミノ酸およびDNA配列の実施例は上で説明されている。
例えば、2つの抗原結合性のタンパク質、または抗体が、単回用量または複数回用量のいずれかの同様の実験条件で、同じモル投与量で投与されたときに、吸収の速度および程度において有意差を示さない薬学的同等物または薬学的代替物である場合、その2つの抗原結合性のタンパク質、または抗体は生物学的に同等であると考えられる。いくつかの抗体は、吸収の程度において同等であるが吸収の速度において同等ではなく、しかし、生物学的に同等であると考えられ得る場合、それらは同等物または薬学的代替物と考えられる。その理由としては、吸収の速度におけるそのような差異が意図されており、かつ表示に反映され、例えば、慢性的使用において、有効な身体薬物濃度の達成に必要でなく、試験された特定の薬物製品にとって医学的に重要ではないと考えられるためである。
一実施形態では、2つの抗原結合性のタンパク質は、それらの安全性、純度、および効力において臨床的に有意な差異がない場合、生物学的に同等である。
一実施形態では、切り替えのない継続的な治療と比較して、免疫原性における臨床的に有意な変化を含む、副作用のリスクの予想される増加、または有効性の減少なしに、患者が基準生成物と生物学的生成物とを1回以上切り替えることができる場合、2つの抗原結合性のタンパク質は生物学的に同等である。
一実施形態では、2つの抗原結合性のタンパク質の両方が、条件または使用条件の共通機構または作用機構によって、このような機構が知られている範囲で作用する場合、その2つの抗原結合性のタンパク質は生物学的に同等である。
生物学的同等性はインビボおよびインビトロの方法によって実証され得る。生物学的同等性の測定としては、例えば、(a)抗体またはその代謝産物の濃縮を時間の関数として血液、血漿、血清、または他の体液で測定する、ヒトまたは他の哺乳動物におけるインビボ試験;(b)ヒトのインビボバイオアベイラビリティデータを相関させて、合理的に予測する、インビトロ試験;(c)抗体(または、その標的)の適切な急性薬理学的作用を時間の関数として測定する、ヒトまたは他の哺乳動物のインビボ試験;および、(d)抗体の安全性、効果、またはバイオアベイラビリティ、あるいは生物学的同等性を確立する、適切にコントロールされた臨床試験が挙げられる。
本明細書で開示される抗体薬物コンジュゲートに適した抗体の生物学的に同等な変異体は、例えば、残基または配列の様々な置換を行うか、あるいは、末端または生物活性に必要のない内部の残基または配列を欠失させることによって構築され得る。例えば、生物活性に必須ではないシステイン残基を欠失させるか、または他のアミノ酸と取り替えて、再生時に不必要なまたは間違った分子内のジスルフィド架橋の形成を防ぐことができる。他の文脈において、生物学的に同等な抗体は、抗体のグリコシル化特徴を修飾するアミノ酸変化、例えば、グリコシル化を排除するか除去する突然変異を含む抗体変異体を含む場合がある。
種選択性および種交差反応性
ある実施形態によると、ヒトMSR1に結合するが、他の種からのMSR1には結合しない抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが本明細書で提供される。実施形態には、ヒトMSR1および1つ以上の非ヒト種からのMSR1に結合する抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートも含まれる。例えば、本明細書で開示される抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートは、ヒトMSR1に結合してもよく、および場合に応じて、マウス、ラット、モルモット、ハムスター、スナネズミ、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、ウシ、ウマ、ラクダ、カニクイザル、マーモセット、アカゲザル、またはチンパンジーのMSR1の1つ以上に結合しても、結合しなくてもよい。ある例示的な実施形態によると、ヒトMSR1およびカニクイザル(例えば、Macaca fascicularis)MSR1に特異的に結合する抗MSR1抗体を含む抗体薬物コンジュゲートが提供される。本明細書で開示される抗MSR1抗体を含む他の抗体薬物コンジュゲートは、ヒトMSR1に結合するが、カニクイザルMSR1には結合しないか、または弱くしか結合しない。
多特異性抗体
本明細書で開示される抗体薬物コンジュゲートに適した抗体は、単一特異性抗体または多特異性抗体(例えば、二重特異性)であり得る。多特異性抗体は、1つの標的ポリペプチドの異なるエピトープに特異的であり得るか、または1つを超える標的ポリペプチドに特異的な抗原結合性ドメインを含有し得る。例えば、Tutt et al.,1991,J.Immunol.147:60-69; Kufer et al.,2004,Trends Biotechnol.22:238-244を参照のこと。本明細書で開示される抗体は、他の機能性分子、例えば、他のペプチドあるいはタンパク質に連結するか、またはそれとともに共発現され得る。例えば、抗体またはそのフラグメントは、(例えば、化学的カップリング、遺伝学的融合、非共有結合性会合、または他のものによって)他の抗体または抗体フラグメントなどの1つ以上の他の分子の実体に機能的に連結されて、第2の結合特異性を有する二重特異性抗体または多特異性抗体をもたらす。
実施形態には、免疫グロブリンの1つのアームが第1の抗原に結合し、免疫グロブリンの別のアームが第2の抗原に特異的である二重特異性抗体を含む、抗体薬物コンジュゲートが含まれる。抗原は感染症関連標的である場合がある。非限定的な例として、抗体薬物コンジュゲートは、免疫グロブリンの1つのアームがヒトMSR1に結合し、免疫グロブリンのもう1つのアームがWTAまたはプロテインAに特異的である二重特異性抗体を含み得る。他の非限定的な例として、抗体薬物コンジュゲートは、免疫グロブリンの1つのアームがWTAに結合し、免疫グロブリンのもう1つのアームがプロテインAに特異的である二重特異性抗体を含み得る。
例えば、MSR1結合アームは、本明細書の表9に記載されるHCVR/LCVRまたはCDRのアミノ酸配列のいずれかを含み得る。ある実施形態では、MSR1結合アームはヒトMSR1に結合し、MSR1への改変LDLの結合をブロックする。他の実施形態では、MSR1結合アームはヒトMSR1に結合し、MSR1への改変LDLの結合をブロックしない。いくつかの実施形態では、MSR1結合アームはヒトMSR1に結合し、MSR1シグナル伝達を活性化する。他の実施形態では、MSR1結合アームはMSR1媒介性受容体刺激をブロックする。実施形態には、抗体の1つのアームがヒトMSR1の第1のエピトープに結合し、前記抗体のもう1つのアームがヒトMSR1の第2の別個のエピトープに結合する、二重特異性抗体が含まれる。
本開示の抗体薬物コンジュゲートの文脈で使用され得る例示的な二重特異性抗体フォーマットは、第1の免疫グロブリン(Ig)CH3ドメインおよび第2のIg CH3ドメインの使用を含み、ここで、第1および第2のIg CH3ドメインは少なくとも1つのアミノ酸だけ互いに異なり、ここで、少なくとも1つのアミノ酸の差異は、アミノ酸の差異がない二重特異性抗体と比較して、プロテインAへの二重特異性抗体の結合を減少させる。一実施形態では、第1のIg CH3ドメインはプロテインAに結合し、第2のIg CH3ドメインは、H95R修飾(IMGTエクソン番号付けによる;EU番号付けによるH435R)などのプロテインA結合を減少させるか、または消失させる突然変異を含んでいる。第2のCH3は、Y96F修飾(IMGTによる;EUによるY436F)をさらに含む場合がある。第2のCH3内で見られ得るさらなる修飾は、IgG1抗体の場合のD16E、L18M、N44S、K52N、V57M、およびV82I(IMGTによる;EUによるD356E、L358M、N384S、K392N、V397M、およびV422I);IgG2抗体の場合のN44S、K52N、およびV82I(IMGT;EUによるN384S、K392N、およびV422I);ならびに、IgG4抗体の場合のQ15R、N44S、K52N、V57M、R69K、E79Q、およびV82I(IMGTによる;EUによるQ355R、N384S、K392N、V397M、R409K、E419Q、およびV422I)を含む。上記の二重特異性抗体フォーマットのバリエーションが、本開示の範囲内で企図される。
本開示の文脈で使用され得る他の例示的な二重特異性フォーマットとしては、限定されることなく、例えば、scFvベースまたはダイアボディ二重特異性フォーマット、IgG-scFv融合、二重可変ドメイン(DVD)-Ig、Quadroma、knobs-into-holes、共通の軽鎖(例えば、knobs-into-holesなどと共通の軽鎖)、CrossMab、CrossFab、(SEED)ボディ、ロイシンジッパー、Duobody、IgG1/IgG2、二重作用性Fab(dual acting Fab)(DAF)-IgG、およびMab2二重特異性フォーマットが挙げられる(例えば、Klein et al.2012,mAbs 4:6,1-11、および前述のフォーマットの検討のために本明細書で引用される参照文献を参照)。二重特異性抗体も、ペプチド/核酸コンジュゲーションを使用して構築することができ、例えば、直交化学反応性を有する非天然アミノ酸を使用して、部位特異的な抗体オリゴヌクレオチドコンジュゲートを生成し、これは、その後、定義された組成、原子価、および幾可学的形状を有する多重結合性複合体に自己アセンブルする。(例えば、Kazane et al.,J.Am.Chem.Soc.[Epub: Dec.4,2012]を参照)。
併用処置
上記方法のいずれかの一実施形態では、方法は第2の治療薬を投与する工程をさらに含む。
一実施形態では、第2の治療薬は第2の抗生物質である。
一実施形態では、第2の治療薬は、一般に黄色ブドウ球菌に対する、および/または、特にMRSAに対する抗生物質を含む、抗生物質である。
一実施形態では、第2の治療薬は、アミノグリコシド、βラクタム、マクロライド、環状ペプチド、テトラサイクリン、フルオロキノリン、フルオロキノロン、およびオキサゾリジノンから選択される第2の抗生物質である。
一実施形態では、第2の治療薬は、クリンダマイシン、ノボビオシン、タパムリン(retapamulin)、ダプトマイシン、シタフロキサシン、テイコプラニン、トリクロサン、ナフチリジン、ラデゾリド(radezolid)、ドキソルビシン、アンピシリン、バンコマイシン、イミペネム、ドリペネム、ゲムシタビン、ダルババンシン(dalbavancin)、およびアジスロマイシンから選択される第2の抗生物質である。
実施形態には、1つ以上の追加の治療上活性な成分と組み合わせて、本明細書に記載される抗体またはADCのいずれかを含む組成物および治療製剤、ならびに、そのような組み合わせを必要とする被験体に投与する工程を含む処置方法が含まれる。
本明細書で開示される抗体またはADCは、小分子サイトカイン阻害剤を含むサイトカイン阻害剤、およびIL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-5、IL-6、IL-8、IL-9、IL-11、IL-12、IL-13、IL-17、IL-18などのサイトカインにまたはそれぞれの受容体に結合する抗体からなる群から選択される、1つ以上の追加の治療上活性な成分と共製剤化されるか、および/または上記成分と組み合わせて投与され得る。
本明細書で開示される抗体またはADCは、抗炎症剤、免疫調節剤、鎮痛剤、コルチコステロイド、ステロイド、抗酸化剤、COX阻害剤、心臓保護剤(cardioprotectants)、金属キレート剤、IFN-ガンマ、および/またはNSAIDと組み合わせて投与され得るか、および/または共製剤化され得る。いくつかの実施形態では、抗体またはADCは、抗PCSK9抗体、抗ANGPTL3抗体、スタチン、エゼチミブ、および他の脂質低下治療剤と組み合わせて、投与され得るか、および/または共製剤化され得る。
治療上活性な成分、例えば、上に列挙される薬剤またはその誘導体のいずれかは、本明細書で開示される抗体またはADCの投与の直前、その投与と同時に、またはその投与の直後に投与され得る;(本開示の目的のために、そのような投与レジメンは、治療上有効な成分と「組み合わせた」抗体またはADCの投与とみなされる)。実施形態には、本明細書で開示される抗体またはADCが、本明細書の他の場所に記載される治療上活性な成分の1つ以上と共製剤化される医薬組成物が含まれる。
以下の実施例は、本記載の具体的な態様を示す。実施例は、実施形態およびそれらの様々な態様の特定の理解および実践を提供するのみであるため、実施例が限定的なものとして解釈されるべきでない。
明細書で使用されるように、本明細書のプロセスおよび実施例において使用される記号および慣例は、特に明記されていない限り、現代の科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Societyまたはthe Journal of Biological Chemistryにおいて使用されるものと一致する。具体的には、限定されないが、以下の略語が実施例において、および本明細書全体にわたって使用され得る:
本明細書で使用されるように、これらのプロセス、スキーム、および実施例で使用される記号および慣例は、特定の略語が具体的に定義されているかどうかにかかわらず、現代の科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Societyまたはthe Journal of Biological Chemistryにおいて使用されるものと一致する。
一般法
使用されるすべての溶媒はSigma AldrichまたはFisher Scientificのいずれかから購入し、さらに精製することなく使用した。リファマイシンSをBosche Scientificから購入した。1H-NMRスペクトルは、Varian Inova 300MHzおよび500MHzのNMR器機に記録した。化学シフト(δ)は、解析のために使用されたNMR溶媒に対してppmで報告され、s-シングレット、d-ダブレット、t-トリプレット、q-カルテット、dd-ダブレットのダブレット、dt-トリプレットのダブレット、dq-カルテットのダブレット、およびm-マルチプレットとして報告される。カップリング定数(J)はヘルツ(Hz)で報告される。クロマトグラフィーの純度を、Chromolith(登録商標) FastGradient RP-18eの分析的カラム(50×2mm、Merck KGaA、P/N 1.52007.0001)および以下の分析的なHPLC方法:5または10μLの注入量;1mL/分の流量;4分かけて水中の5~95%のアセトニトリル;λ=254nmのAgilentダイオードアレイ検出器;室温を使用して、Agilent 1100、1260 Infinity、または1200 Series LC/MSシステムで決定した。低分解能質量分析法を、エレクトロスプレーイオン化源を使用してAgilentシステム上で実行し、シングル四重極またはイオントラップ質量検出器のいずれかを用いて解析した。
実施例1:本開示によるアナログ1a-1dの合成
以下のスキーム1は、市販されている出発物質からの本開示による例示的な化合物1a-1dの合成を示す。
実施例1A:リファマイシン4-MeO-フェノールアナログ(1a):
実施例1の一般的なカップリング手順を使用して、表題化合物を調製する:室温の15mLのトルエン中のリファマイシンS(200mg、0.287mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、2-アミノ-5-メトキシフェノール(44mg、0.316mmol)を添加した。混合溶液を室温で3日間撹拌した。反応の進行をLC/MSによってモニタリングし、その後、混合物を蒸発乾固させた。暗色の残渣を10mLのエタノールに溶解し、100mg(1.14mmol)の酸化マンガン(MnO2)をエタノール溶液に一度に添加した。小塊の(sluggish)混合物を室温で15時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。暗色の残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の5→95%のEA)を介して40gのHPシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(85mg、37%)として表題化合物1aを得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C44H50N2O13,814.33;found 815.3(M+H),837.3(M+Na).1H NMR(500 MHz; CDCl3)δ7.96(d,J=9.0 Hz,1H),7.47(s,1H),7.05-7.01(m,2H),6.86(s,1H),5.99(s,2H),4.97(dd,J=12.4,7.4 Hz,2H),3.93(s,3H),3.08(s,3H),3.00-2.99(m,1H),2.30(s,3H),2.13(s,3H),2.03(d,J=18.1 Hz,3H),1.81(s,3H),1.70-1.67(m,1H),1.59-1.54(m,16H),1.53(s,3H),0.96-0.95(m,3H).
実施例1B:リファマイシン4-BnO-フェノールアナログ(1b):
中間体2を使用してアナログ1bを調製し、その合成を以下のスキーム2に示す。
化合物2の合成。6-(ベンジルオキシ)ベンゾ[d]オキサゾール-2(3H)-オン(500mg、2.07mmol)およびメタノール(6mL)の混合物を、6mLの水中の1.2gのNaOHの溶液を用いて処理した。その懸濁液を90℃で一晩加熱した。室温に冷ました後、混合物を6N HCl(5mL)で処理し、その後、濾過した。濾液をNaHCO3水溶液でpH=8~9に調節し、沈殿物を濾過し、水で洗浄することで暗色固形物を得て、これを、40gのHPのシリカゲルGold RediSepカラム(ヘキサン中の0→90%のEA)によって精製することで、220mg(49%)の化合物2を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C13H13NO2,215.09;found 216.1(M+H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ7.39-7.37(m,5H),7.31(d,J=7.0 Hz,1H),6.49(d,J=8.4 Hz,1H),6.37(d,J=2.7 Hz,1H),6.25(dd,J=8.4,2.7 Hz,1H),4.91(s,2H).
アナログ1bの合成。室温の1mLのトルエン中のリファマイシンS(20mg、0.0287mmol)のアルゴン下の撹拌溶液を、2-アミノ-5-(ベンジルオキシ)フェノール2(6.8mg、0.0316mmol)で処理した。溶液を室温で3日間撹拌し、追加の2-アミノ-5-(ベンジルオキシ)フェノール(6.8mg)を添加した。反応の進行をLC/MSによってモニタリングした。5日後、混合物を蒸発乾固させた。暗色の残渣を3.5mLのエタノールに溶解し、10mg(0.11mmol)の酸化マンガン(MnO2)をエタノール溶液に一度に添加した。小塊の混合物を室温で3時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。暗色の残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の5→98%のEA)を介して24gのHPシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(8.5mg、33%)として表題化合物1bを得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C50H54N2O13,890.36;found 891.3(M+H).1H NMR(500 MHz; CDCl3)δ7.97(s,1H),7.49(s,1H),7.44-7.41(m,5H),7.14-7.11(m,2H),7.07(s,1H),6.94(s,1H),5.32(s,1H),5.23(s,1H),5.18(d,J=11.9 Hz,2H),4.99(s,2H),3.11(s,3H),3.04(dd,J=2.0,0.6 Hz,1H),2.32(s,3H),2.07(s,6H),1.83(s,3H),1.71-1.69(m,1H),1.61(d,J=0.4 Hz,9H),1.58--1.52(m,6H),1.28(s,1H),0.97(td,J=1.9,1.2 Hz,3H),0.79(t,J=0.8 Hz,1H).
実施例1C:リファマイシン4-OH-フェノールアナログ(1c):
中間体4を使用してアナログ1cを調製し、その合成を以下のスキーム3に示す。
2-アミノ-5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)フェノール(4):
化合物3の合成。化合物8を実施例1Bの生成物から調製した。DMF(2mL)中の3-ベンジルオキシ-4-ニトロフェノール8(400mg、1.63mmol)のアルゴン下の溶液に、TBSCl(0.247mL、2.44mmol)、イミダゾール(222mg、3.26mmol)、およびDMAP(0.5mg)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、その後、酢酸エチル(25mL)で希釈し、水(2×10mL)、ブライン溶液(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。粗製物を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の0→20%のEA)を介して40gのHPシリカゲルGold RediSepカラムによって精製し、純粋な画分を蒸発させることで、所望の化合物3(540mg、92%)を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C19H25N2O4Si,359.16;found 382.1(M+Na).
化合物4の合成。3mLのメタノール(アルゴンで3回脱気した)中の化合物3(120mg、0.33mmol)のアルゴン下の溶液に、10%のPd/C(10mg)を添加した。混合物を再び脱気し、バルーンからの水素で通気した。隔膜を介して水素バルーンを挿入し、混合物を一晩熟成させた(aged)。混合物をセライトに通して濾過し、濃縮することで、濃い緑がかった固形物(71mg、90%)を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C12H21NO2Si,239.13;found 240.2(M+H).
アナログ1cの合成。室温の10mLのトルエン中のリファマイシンS(120mg、0.172mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、化合物4(46mg、0.192mmol)を添加した。混合溶液を室温で3日間撹拌した。反応の進行をLC/MSによってモニタリングし、その後、混合物を蒸発乾固させた。暗色の残渣を10mLのエタノールに溶解し、50mg(0.6mmol)の酸化マンガン(MnO2)をエタノール溶液に一度に添加した。小塊の混合物を室温で12時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。暗色の残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の5→95%のEA)を介して24gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムによって精製した。純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(48mg、35%)として表題化合物1cを得た。MS:calc’d for C43H48N2O13,800.32;found 801.3(M+H),799.2(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ11.43(d,J=1.7 Hz,1H),9.33-9.32(m,1H),7.82(dt,J=2.0,1.0 Hz,1H),7.02-7.01(m,1H),6.89(t,J=1.3 Hz,1H),6.04(dd,J=2.5,0.9 Hz,1H),5.83(dt,J=1.9,1.0 Hz,1H),5.25-5.24(m,1H),4.78-4.77(m,1H),4.14-4.14(m,1H),3.52(d,J=0.8 Hz,1H),3.07(d,J=0.7 Hz,1H),3.03(t,J=0.6 Hz,3H),2.89(s,1H),2.78(t,J=2.7 Hz,1H),2.19(d,J=16.7 Hz,3H),1.99(d,J=12.2 Hz,4H),1.95(t,J=0.5 Hz,4H),1.67(d,J=1.9 Hz,3H),1.24(s,2H),0.89(dd,J=2.5,1.1 Hz,2H),0.85(d,J=6.5 Hz,6H),0.69(d,J=1.5 Hz,3H).
実施例1D:リファマイシン4-OH-フェノールN-メチルアナログ(1d):
中間体7を使用してアナログ1dを調製し、その合成を以下のスキーム4に示す。
5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N1-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(7):
化合物5の合成。PTC国際出願第2008051805号に開示される方法を使用して、表題化合物を調製した。封管に、3-フルオロ-4-ニトロフェニル(1g、6.36mmol)と2mLの40%のメチルアミン水溶液の混合物を入れた。隔膜を介してフラスコを密封し、アルゴンでパージし、油浴中で80℃で18時間加熱した。LCMS分析により反応の完了を認めて、これを室温に冷ました。その溶液を水(15~20mL)の添加により溶解し、酢酸エチル(3×30mL)を使用して抽出した。その後、組み合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、次に濃縮することで、粗製生成物である5の褐色白色固形物(900mg、84%)を得て、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。MS(ESI,pos.):calc’d for C7H8BN2O3,168.05;found 169.1(M+H).
化合物6の合成。アルゴン下の3-(メチルアミノ)-4-ニトロフェノール5(200mg、1.19mmol)およびイミダゾール(162mg、2.38mmol)を、触媒DMAP(0.7mg)の存在下で無水DMFに溶解した。撹拌した黄色溶液を氷浴中で冷却し、TBSCl(269mg、1.79mmol)を黄色溶液に一度に添加した。5分後、氷浴を取り除き、溶液を一晩かけて室温に温めた。混合物を飽和NaHCO3溶液によってクエンチし、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。組み合わせた有機物をNa2SO4の添加により乾燥させ、その後、濃縮することで、粗製生成物を得た。残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の0→90%のEA)を介して24gのHPのシリカゲルのGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、その後、真空中で乾燥させることで、黄色固形物(220mg、66%)として表題化合物6を得た。MS:calc’d for C13H22N2O3Si,282.14;found 283.1(M+H).
化合物7の合成。アルゴン下の5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-N1-メチルベンゼン-1,2-ジアミン6(50mg、0.177mmol)を、2mLのメタノールに溶解した。その溶液をアルゴンで3回脱気し、その後、Pd/C(5mg)を添加した。混合物をアルゴンでさらに脱気し、隔膜を介して水素バルーンに接続した。2.5時間後、インプロセスのアリコートからのLC/MSによる分析は、反応が完了していることを示した。混合物をセライトに通して濾過し、濃縮することで、定量的に46mgの化合物7を得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C13H24N2OSi,252.17;found 253.2(M+H).
アナログ1dの合成。室温の3mLのトルエン中のリファマイシンS(58mg、0.083mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、化合物7(21mg、0.083mmol)を添加した。その溶液を室温で2日間撹拌した。反応の進行をLC/MSによりモニタリングし、その後、溶液を蒸発乾固させた。暗色の残渣を5mLのエタノールに溶解し、10mgの酸化マンガン(MnO2)をエタノール溶液に一度に添加した。小塊の混合物を室温で12時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。暗色の残渣は、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の5→95%のEA)を介して12gのHPのシリカゲルのGold RediSepカラムで精製し、その後、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(22.3mg、33%)として表題化合物1dを得た。これは、LC/MSにより不純であることが分かったため、MeCN/水に溶解し、15.5gのC18 Aq Goldカラム(勾配溶離:水中の10~95%のMeCN、両方において0.05%の酢酸、20分にわたって)で再精製した。生成物の画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、凍結乾燥させることで、白色固形物(13.5mg、20%)として表題化合物1dを得た。MS:calc’d for C44H51N3O12,813.35;found 814.3(M+H),812.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ11.31(b,J=0.8 Hz,2H),9.41(s,1H),9.22(s,1H),8.86(s,1H),8.01-7.95(m,2H),7.19-7.13(m,2H),7.04(s,2H),6.79-6.74(m,1H),6.39-6.37(m,1H ),6.19(t,J=11.4 Hz,2H),6.08(d,J=12.4 Hz,1H),6.02-5.92(m,1H),5.73(d,J=26.4 Hz,1H),5.49(d,J=11.2 Hz,1H ),5.28(d,J=0.6 Hz,1H ),5.09-5.02(m,2H),4.82(dd,J=11.5,10.2 Hz,1H),4.54(d,J=6.6 Hz,1H),4.36(d,J=2.6 Hz,1H),3.96(d,J=4.4 Hz,1H ),3.88(s,1H),3.83(s,1H),3.79(s,1H),3.70(s,1H),3.09(s,1H),2.91(s,3H),2.21(s,3H),2.15(d,J=5.9 Hz,1H),1.97(s,2H),1.72(s,2H),1.64(s,2H),1.59(s,2H),0.90(d,J=7.0 Hz,1H),0.70(d,J=6.6 Hz,1H),0.62(d,J=6.8 Hz,1H),0.20-0.18(m,1H),0.07(d,J=0.7 Hz,1H).
実施例2:本開示によるアナログ14の合成
リファマイシンアナログ14を、以下のスキーム5に示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
実施例2A:化合物(10および13)の調製:
中間体10および13を以下に示されるスキーム6に従って調製した。
化合物8の合成:Ottenら(Bioconjugate Chem.2001,12,76-83)によって報告されるわずかに変更した方法を使用して、表題化合物を調製した。DMSO(10mL)中の3-フルオロ-4-ニトロフェニル(2.09g、8.45mmol)の溶液に、1MのNaOH(10mL)を添加し、加熱ブロック上で80℃に18時間加熱した。LCMSにより反応の完了を認め、これを室温に冷ました。その反応物を、pH=3~4になるまで1MのHCl(15~20mL)を用いて酸性化し、結果として生じる溶液を酢酸エチル(3×30mL)を使用して抽出した。組み合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮した。その後、粗製油を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の0→100%の酢酸エチル)を介して80gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、その後、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、黄色がかった白色固形物(1.51g、73%)として表題化合物8を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C13H11NO4,245.1;found 268.1(M+Na),244.1(M-H).
化合物9の合成。室温のTHF(16mL)中の化合物8(1.51g、6.157mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、BOC-ピペリジン-4-オール(1.61g、8.005mmol)およびPPh3(2.91g、11.083mmol)を添加した。THF(9mL)中のDBAD(2.55g、11.083mmol)の溶液を、反応混合物に滴下した。16時間撹拌した後、混合物を蒸発乾固させ、残渣をISCO(勾配溶離:ヘキサン中の0→100%の酢酸エチル)を介して40gのHPのシリカゲルのGold RediSepカラムで精製し、その後、純粋な画分を蒸発させ、その後、真空中で乾燥させることで、黄色がかった白色固形物(2.41g、91%)として表題化合物9を得た。MS:calc’d for C23H28N2O6,428.2;found 451.1(M+Na).
化合物10の合成。3mLのメタノール中の化合物9(100mg、0.233mmol)のアルゴン下の脱気した溶液に、5mgの10%のPd/Cを添加した。混合物をさらに脱気し、水素バルーンに接続した。2.5時間後、インプロセスのアリコートからのLC/MSによる分析により、反応が完了していることが示された。混合物をセライトに通して濾過し、濃縮することで、75mgの化合物10を定量的に得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C16H24N2O4,308.17;found 331.2(M+Na),307.1(M-H).
化合物11の合成。1,4-ジオキサン(15mL)中の化合物9(1100mg、2.561mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(5mL)中の4MのHClを添加した。15時間撹拌した後、インプロセスのアリコートにより、反応が完了していることが示された。上記溶液にジエチルエーテル(50mL)を添加し、その後、白色沈殿物が形成されるまで、混合物を1時間勢いよく撹拌した。固形物を濾過し、エーテルで洗浄することで、11のHCl塩を得た。白色固形物に、EtOAc(10mL)および飽和NaHCO3(15mL)をpH=8~9になるまで添加し、15分間撹拌した。2つの層を分離し、水層をEtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮することで化合物11(372mg、44%)を得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C18H21N2O4,328.1;found 329.1(M+H).
化合物12の合成。1,4-ジオキサン/水(v/v、10:1、11mL)中の化合物11(372mg、1.128mmol)のアルゴン下の溶液に、Fmoc-OSu(399mg、1.184mmol)を添加した。15時間撹拌した後、インプロセスのLC/MS分析により、反応が完了していることが示された。反応混合物物を真空中で濃縮することで化合物12を得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C33H30N2O6,550.2;found 551.2(M+H).
化合物13の合成。化合物12(72mg、0.131mmol)を2mLのメタノールに溶かし、アルゴンで脱気したアルゴン下の溶液に、9mgの10%のPd/Cを添加した。混合物をアルゴンでさらに脱気し、水素バルーンに接続した。45分後、インプロセスのアリコートからのLC/MSによる分析により、反応が完了していることが示された。混合物をセライトに通して濾過し、真空中で濃縮することで、55mgの化合物13を定量的に得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C26H26N2O4,430.1;found 431.2(M+H).
実施例2B:中間体10からのアナログ14の調製:
化合物14-Bocの合成:室温の5mLのトルエン中のリファマイシンS(100mg、0.143mmol)の撹拌溶液に、化合物10(44mg、0.143mmol)を添加した。混合溶液を室温で4日間撹拌した。反応の進行をLC/MSにより完了するまでモニタリングし、その後、混合物を蒸発乾固させた。暗色の残渣を10mLのエタノールに溶解し、62mg(0.715mmol)の酸化マンガン(MnO2)をエタノール溶液に一度に添加した。小塊の混合物を室温で15時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。暗色の残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の5%→95%の酢酸エチル)を介して12gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製した。減圧下で濃縮した後、粗製生成物(ca.85%純粋)を、50gのC18 Aq Goldカラム(勾配溶離:水中10~95%のMeCN、両方において0.05%の酢酸)で再精製した。純粋な画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(36mg、26%)として14-Bocを得た。MS:calc’d for C53H65N3O15,983.44;found 984.4(M+H).
化合物14の合成。14-Boc(30mg、0.03mmol)を、TFA/アセトニトリル/水(0.25mL/5mL/5mL)の混合物で、室温で20時間処理することで、化合物14を得た。反応混合物を、ISCOシステム(勾配溶離:水中の10%~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸、30分かけて)を介して15.5gのC18 Aq.Goldカラムで精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、一晩凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物として表題化合物14(10mg、37%)を得た。MS:calc’d for C48H57N3O13,883.4;found 884.3(M+H).
実施例2C:中間体13からのアナログ14の調製
化合物14の合成ヒドロキシアニリン(hydroxyaniline)13(55mg、0.1278mmol)を含む丸底フラスコに、トルエン(1.5mL)およびリファマイシンS(67mg、0.0956mmol)を添加した。反応混合物を1分間超音波処理し、反応混合物を溶解し、ゴム隔膜を介して密閉し、アルゴンでパージし、および反応物を周囲温度で撹拌した。2日後、ヒドロキシアニリン(45mg、0.1045mmol)の他の部分を添加し、1日撹拌した。反応物を真空中で濃縮してトルエンを除去し、EtOH(6mL)に溶解し、MnO2(20mg)を添加した。3日間撹拌した後、反応物を真空中で濃縮し、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の0→100%の酢酸エチル)を介して40gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムのクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(35mg、33%)として表題化合物14-Fmocを得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C63H67N3O15,1105.4;found 1106.5(M+H),1128.5(M+Na).
N,N-ジメチルホルムアミド(DMF、1mL)中の前述の工程のFmoc-リファマイシン-ピペリジン-O-フェノール14-Fmoc(35mg、0.0361mmol)のアルゴン下の撹拌溶液を、DMF中の2%のピペリジン(3.5mg、0.2mL、0.0411mmol)の溶液で処理し、反応物を周囲温度で撹拌した。2時間後、反応物を、ISCOシステム(勾配溶離:水中の0~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸、30分かけて)を介して50gのC18 RediSep Goldカラムで直接精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、一晩凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(12mg、43%)として表題化合物14を得た。MS:calc’d for C48H57N3O13,883.4;found 884.3(M+H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ9.40(s,1H),7.87(d,J=8.9 Hz,1H),7.16-7.23(m,4H),5.99-6.05(m,2H),5.76-5.85(m,2H),5.18-5.23(m,2H),4.83-4.95(m,2H),4.80(br.s,2H),4.12(br.S.,1H),2.91-3.18(m,13H),2.88(s,1H),2.78(t,J=0.9 Hz,2H),2.67(s,2H),2.22(d,J=3.7 Hz,4H),2.15(s,2H),2.02(s,2H),1.96(d,J=1.2 Hz,2H),1.90(s,1H),1.68(s,2H),0.85-0.92(m,12H),0.69(br.s,9H).
実施例3:本開示によるアナログ16a-16z-1の合成
リファマイシンアナログ16a-16z-1を、以下のスキーム7およびスキーム7aに示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
スキーム7
Pd-触媒O-アルキル化(16a-16z-1):
化合物15の合成。室温の80mLのトルエン中のリファマイシンS(2.0g、2.87mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、2-アミノ-5-ブロモフェノール(0.54g、2.87mmol)を添加した。溶液を室温で2日間撹拌した。その後、反応混合物を蒸発乾固させ、暗色の残渣を20mLのエタノールに溶解し、300mgの酸化マンガン(MnO2)をエタノール溶液に一度に添加した。小塊の混合物をアルゴン下で、室温で15時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。暗色の残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の5→95%のEA)を介して120gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製した。純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(1.6g、65%)として表題化合物15を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C43H47BrN2O13,862.23;found 863.1 and 865.1(M+H),885.1 and 888.0(M+Na).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.49(d,J=6.0 Hz,1H),7.92(ddd,J=3.6,2.9,1.8 Hz,1H),7.86-7.85(m,1H),7.75-7.74(m,1H),6.06-6.05(m,1H),5.84(dt,J=2.6,1.4 Hz,2H),5.25-5.23(m,2H),4.80(dt,J=2.5,1.0 Hz,1H),4.23(td,J=2.4,1.0 Hz,1H),3.49(d,J=1.1 Hz,1H),3.10-3.09(m,2H),3.03(s,3H),2.79(s,1H),2.19(s,3H),2.01(s,4H),1.96(s,4H),1.81(d,J=2.2 Hz,1H),1.68(s,3H),1.60(dq,J=2.8,0.9 Hz,1H),1.48(t,J=1.4 Hz,1H),0.90(dt,J=2.1,1.1 Hz,2H),0.84(d,J=7.1 Hz,4H),0.69(dd,J=2.2,1.2 Hz,5H).
化合物16aの合成。Buchwald S.L.ら(Org.Lett.2018,20,1580)によって報告された同様の方法を使用して、第一級アルコールと化合物15とのパラジウム触媒C-Oカップリングを使用して、表題化合物16a-16cを得た。撹拌棒を備え、ねじ口で密封された2ドラムスクリュートップオーブン乾燥試験管(2 dram screw-top oven-dried test tube)に、化合物15(40mg、0.0463mmol、1.00当量)、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(42mg、0.462mmol、10当量)、tBuBrettPhos Pd G3-パラダサイクル(11.8mg、30mol%)、およびNaOt-Bu(5mg、0.051mmol、1.1当量)を充填した。反応管を隔膜で再度覆い、付属の針で穴を開けて排気してアルゴンを再充填し(このプロセスを2回繰り返す)、その後、注射器を介して1,4-ジオキサン(2.0mL)を添加した。反応物をアルゴン圧力下で油浴中で55℃±5で15時間加熱し、反応物を室温に冷ましてからCelite(登録商標)のパッドに通して濾過し、EtOAcですすいだ。粗製材料を真空中で濃縮し、15.5gのC18 Aq Goldカラム(勾配溶離:水中の10~95%のMeCN、両方において0.05%の酢酸)で精製した。生成物の画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(12.5mg、32%)として表題化合物16aを得た。MS:calc’d for C47H57N3O13,871.39;found 872.3(M+H),870.2(M-H).1H NMR(300 MHz;DMSO-d6)δ9.40(s,1H),7.87(d,J=8.9 Hz,1H),7.23--7.16(m,2H),6.83(dt,J=2.3,1.1 Hz,1H),6.23(d,J=4.6 Hz,1H),6.06(dd,J=5.9,1.1 Hz,1H),5.82(dd,J=2.3,1.5 Hz,2H),5.24(dt,J=1.4,0.7 Hz,1H),4.83--4.75(m,1H),4.24(d,J=29.9 Hz,3H),3.80(d,J=1.3 Hz,1H),3.03(t,J=0.5 Hz,3H),2.88(s,1H),2.78(t,J=0.9 Hz,2H),2.67(s,2H),2.22(d,J=3.7 Hz,4H),2.15(s,2H),2.02(s,2H),1.96(d,J=1.2 Hz,2H),1.90(s,1H),1.68(s,2H),0.85(d,J=6.7 Hz,3H),0.69(t,J=1.2 Hz,3H).
化合物16bの合成。撹拌棒を備え、ねじ口で密封された8mLのスクリュートップオーブン乾燥バイアルに、化合物15(40mg、0.0463mmol、1.00当量)、Fmocグリシノール(131mg、0.463mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(16mg、0.4当量)、およびK3PO4(20mg、0.0942mmol、2.0当量)を充填した。反応バイアルをゴム隔膜で覆い、付属の針で穴を開けて排気してアルゴンを再充填し(このプロセスを2回繰り返した)、その後、1,4-ジオキサン(2.0mL)を添加した。反応物をアルゴン圧力下で加熱ブロック中で0℃で15時間加熱し、反応物を室温に冷ましてから、Celite(登録商標)のパッドに通して濾過し、MeOHですすいだ。粗製材料を真空中で濃縮し、50gのC18 Aq Goldカラム(勾配溶離:水中の5~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸)で精製した。生成物の画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(19mg、38%)として表題化合物16bを得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C60H63N3O15,1065.4;found 1066.4(M+H).
化合物16dの合成。前述の工程の化合物16b(26mg、0.0244mmol)を、DMF(1mL)に溶解し、DMF中の2%のピペリジン(3.1mg、0.2mL、0.0366mmol)の溶液で処理し、反応物を周囲温度で、アルゴン下で撹拌した。2時間後、反応物を、ISCOシステム(勾配溶離:水中の0~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸、30分かけて)を介して50gのC18 Aq Goldカラムで直接精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、一晩凍結乾燥させることで、濃い青色固形物(9mg、44%)として表題化合物16dを得た。MS:calc’d for C45H53N3O13,843.4;found 844.4(M+H),842.3(M-H).1H NMR(500 MHz; CD3OD):δ7.83(d,J=8.8 Hz,1H),6.91-7.03(m,2H),6.55(s,1H),6.43(d,J=11.2 Hz,1H),6.21-6.30(m,2H),4.98-5.08(m,2H),3.76(br.s,3H),3.43-3.47(m,1H),3.41(d,J=5.37 Hz,2H),3.12(br.s,1H),2.97-3.04(m,4H),2.39(br.s,1H),2.19-2.32(m,4H),2.09-2.14(m,4H),1.95-2.07(m,4H),1.78(s,4H),1.67(d,J=6.84 Hz,1H),1.31(br.s.,2H),0.97(br.s,8H),0.66-0.85(m,4H),0.08(d,J=5.5 Hz,3H),-0.26(d,J=6.5 Hz,3H).
化合物16cの合成。撹拌棒を備え、ねじ口で密封された8mLのスクリュートップオーブン乾燥バイアルに、化合物15(80mg、0.0926mmol、1.00当量)、Fmoc-サルコシノール(sarcosinol)(275mg、0.9262mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(40mg、0.5当量)、およびK3PO4(39mg、0.1852mmol、2当量)を充填した。反応バイアルをゴム隔膜で覆い、付属の針で穴を開けて排気してアルゴンを再充填し(このプロセスを2回繰り返した)、その後、シリンジを介して1,4-ジオキサン(3.0mL)を添加した。反応物をアルゴン圧力下で加熱ブロック中で60℃で15時間加熱し、反応物を室温に冷ましてから、Celite(登録商標)のパッドに通して濾過し、MeOHですすいだ。粗製材料を真空中で濃縮し、50gのC18 Aq Goldカラム(勾配溶離:水中の5~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸)で精製した。生成物の画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(49mg、49%)として表題化合物16cを得た。MS:calc’d for C61H65N3O15,1079.4;found 1080.5(M+H).
化合物16eの合成。前述の工程の化合物16c(49mg、0.045mmol)を、DMF(1mL)に溶解し、DMF中の2%のピペリジン(7.7mg、0.45mL、0.091mmol)の溶液で処理し、反応物を周囲温度で、アルゴン下で撹拌した。2時間後、反応物を、ISCOシステム(勾配溶離:水中の0~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸、30分かけて)を介して50gのC18 Aq Goldカラムで直接精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、一晩凍結乾燥させることで、濃い青色固形物(18mg、46%)として表題化合物16eを得た。MS:calc’d for C46H55N3O13,857.3;found 858.3(M+H).1H NMR(500 MHz; CD3OD):δ7.84(d,J=8.79 Hz,1H),7.11-7.20(m,1H),6.88-6.96(m,1H),6.64( s,1H),6.42(d,J=10.26 Hz,1H),6.17-6.28(m,2H),4.93-5.06(m,2H),3.86(br.s,1H),3.66-3.84(m,8H),3.18-3.31(m,7H),3.10(br.s,2H),2.94-3.05(m,6H),2.37(br.s,1H),2.25(d,J=4.88 Hz,4H),2.05-2.22(m,7H),1.85-2.05(m,7H),1.78(s,6H),1.65(br.s,1H),1.30(br.s.,2H),0.95(br.s,8H),0.82-0.92(m,4H),0.78(br.s.,1H),0.70(br.s,1H),0.03(d,J=5.86 Hz,3H),-0.28(d,J=5.86 Hz,3H).
スキーム7a
化合物16f:撹拌棒を備え、ねじ口で密封された8mLのスクリュートップオーブン乾燥バイアルに、化合物15(40mg、0.0463mmol、1.00当量)、(1-メチルピペリジン-3-イル)メタノール(60mg、0.463mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(19mg、0.0222mmol、0.5当量)、およびK3PO4(20mg、0.0942mmol、2.0当量)を充填した。反応バイアルをゴム隔膜で覆った。付属の針で隔膜に穴を開けて排気してアルゴンを再充填し(このプロセスを2回繰り返した)、その後、1,4-ジオキサン(2.0mL)を添加した。反応物をアルゴン圧力下で加熱ブロック中で0℃で15時間加熱し、反応物を室温に冷ましてから、Celite(登録商標)のパッドに通して濾過し、MeOHですすいだ。粗製材料を真空中で濃縮し、50gのC18 Aq Goldカラム(勾配溶離:水中の5~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸)で精製した。純粋な画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(16.2mg、39%)として表題化合物16fを得た。MS:calc’d for C50H61N3O13,911.4;found 912.4(M+H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.38(s,1H),7.86-7.84(m,1H),7.19-7.18(m,2H),6.06(td,J=2.9,1.9 Hz,1H),5.86-5.80(m,1H),5.24-5.21(m,1H),4.80-4.76(m,1H),4.08-4.07(m,2H),3.51(ddq,J=5.7,2.9,1.0 Hz,1H ),3.09(t,J=0.6 Hz,2H),3.02-3.01(m,3H),2.77(d,J=0.7 Hz,3H),2.61-2.59(m,1H),2.14(s,6H),2.00(s,3H),1.95-1.94(m,3H),1.83-1.76(m,2H),1.66(s,9H),1.50-1.47(m,3H),1.37(d,J=15.9 Hz,3H),1.27-1.20(m,2H),1.07(d,J=6.5 Hz,2H),0.85(d,J=6.5 Hz,6H),0.70-0.67(m,3H).
化合物16g:16bについて記載される基本手順を使用して16gを調製した:化合物15(40mg、0.0463mmol、1.00当量)、(1-メチルピペリジン-4-イル)-メタノール(90mg、0.719mmol、15当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(21mg、0.0245mmol、0.5当量)、およびK3PO4(23mg、0.108mmol、2.3当量)により、表題化合物16g(5.6mg、13%)を得た。MS:calc’d for C50H61N3O13,911.4;found 912.4(M+H).1H NMR(500 MHz,CD3OD):δ8.01(br.s.,1H),7.18(br.s.,1H),6.94(br.s.,2H),6.43(br.s.,1H),6.23(br.s.,2H),5.06(br.s.,1H),5.01(br.s.,1H),4.01-4.19(m,1H),3.93(br.s.,1H),3.75(br.s.,1H),3.07(br.s.,1H),2.86-3.05(m,7H),2.33-2.45(m,4H),2.30(br.s.,4H),2.11-2.20(m,5H),1.98(br.s.,4H),1.83-1.93(m,4H),1.78(br.s.,4H),1.48(d,J=11.72 Hz,2H),1.32(d,J=18.07 Hz,1H),0.95(br.s.,8H),0.80(br.s.,2H),0.03(br.s.,2H),-0.23(br.s.,2H).
化合物16h:16bについて記載される基本手順を使用して16hを調製した:化合物15(40mg、0.0463mmol、1.00当量)、2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エタン-1-オール(80mg、0.554mmol、12当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0234mmol、0.5当量)、およびK3PO4(23mg、0.108mmol、2.3当量)により、表題化合物16h(9.6mg、22%)を得た。MS:calc’d for C50H62N4O13,926.4;found 927.4(M+H),925.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.36-9.41(m,1H),7.87(br.s.,1H),7.19(br.s.,2H),5.81(br.s.,1H),5.25(br.s.,1H),4.78(br.s.,1H),4.31(br.s.,1H),4.23(br.s.,1H),4.16(br.s.,1H),3.51(br.s.,1H),3.03(br.s.,2H),2.86(d,J=10.75 Hz,1H),2.78(br.s.,1H),2.72(br.s.,3H),2.31(br.s.,5H),2.14(br.s.,7H),2.10(br.s.,1H),2.01(br.s.,5H),1.95(br.s.,3H),1.90(br.s.,2H),1.67(br.s.,3H),1.59(br.s.,1H),1.51(br.s.,1H),1.26-1.46(m,1H),1.23(br.s.,1H),0.85(br.s.,8H),0.79(br.s.,2H),0.69-0.67(m,5H).
化合物16i:16bについて記載される基本手順を使用して16iを調製した:化合物15(30mg、0.0347mmol、1.00当量)、2-モルホリノエタン(morpholinoethan)-1-オール(46mg、0.347mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(15mg、0.0173mmol、0.5当量)、およびK3PO4(15mg、0.0704mmol、2.0当量)により、69%(22mg)を得た。MS:calc’d for C49H59N3O14,913.40;found 914.3(M+H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.41-9.40(m,1H),7.86(dd,J=5.2,2.0 Hz,1H),7.23-7.18(m,2H),6.06-6.03(m,1H),5.83-5.81(m,1H),5.25-5.24(m,1H),4.79-4.78(m,1H),4.33-4.31(m,1H),4.33-4.16(m,3H),3.58(s,5H),3.09-3.03(m,4H),2.73(s,2H),2.16(s,4H),1.99(d,J=29.4 Hz,8H),1.67(s,3H),1.52(d,J=4.2 Hz,2H),1.13(d,J=13.8 Hz,1H),0.85(d,J=6.5 Hz,10H),0.69-0.67(m,8H).
化合物16j:16bについて記載される基本手順を使用して16jを調製した:化合物15(30mg、0.0347mmol、1.00当量)、(1-メチルピロリジン-3-イル)メタノール(40mg、0.347mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(15mg、0.0173mmol、0.5当量)、およびK3PO4(15mg、0.0704mmol、2.0当量)により、23%(7.0mg)を得た。MS:calc’d for C49H59N3O13,897.40;found 898.4(M+H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.39-9.38(m,1H),7.89-7.86(m,1H),7.19(t,J=7.0 Hz,2H),6.05-6.03(m,1H),5.86-5.80(m,1H),5.25-5.23(m,1H),4.80-4.78(m,1H),4.17-4.15(m,1H),4.14-4.09(m,1H),3.99(s,1H),3.52-3.49(m,1H),3.09-3.03(m,3H),2.78-2.77(m,1H),2.37(dt,J=5.5,2.7 Hz,2H),2.21(d,J=35.5 Hz,6H),1.98(d,J=31.1 Hz,7H),1.67-1.59(m,3H),1.60-1.58(m,1H),1.53-1.47(m,2H),1.39-1.34(m,2H),0.84(d,J=6.8 Hz,11H),0.67(t,J=2.9 Hz,7H).
化合物16k:16bについて記載される基本手順を使用して16kを調製した:化合物15(50mg、0.0579mmol、1.00当量)、2-(ピロリジン-1-イル)エタン-1-オール(67mg、0.579mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(25mg、0.0289mmol、0.5当量)、およびK3PO4(25mg、0.1158mmol、2.0当量)により、46%(23.6mg)を得た。MS:calc’d for C49H59N3O13,897.40;found 898.4(M+H),896.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.38(d,J=1.2 Hz,1H),7.88-7.87(m,1H),7.21(s,1H),6.05-6.03(m,1H),5.82(dd,J=1.3,0.7 Hz,1H),5.25-5.20(m,1H),4.81-4.79(m,1H),4.33-4.30(m,1H),4.24-4.15(m,1H),3.54-3.50(m,2H),3.09-3.03(m,6H),2.85-2.78(m,6H),2.18(s,4H),1.99(d,J=31.9 Hz,5H),1.70(s,6H),1.15-1.05(m,1H),0.85(d,J=6.7 Hz,11H),0.68(dt,J=3.6,0.9 Hz,9H).
化合物16l:16bについて記載される基本手順を使用して16lを調製した:化合物15(50mg、0.0579mmol、1.00当量)、(1-メチルピロリジン-2-イル)メタノール(67mg、0.579mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(25mg、0.0289mmol、0.5当量)およびK3PO4(25mg、0.1158mmol、2.0当量)により、35%(17.7mg)を得た。MS:calc’d for C49H59N3O13,897.40;found 898.4(M+H),896.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.38-9.37(m,1H),7.88-7.87(m,1H),7.20-7.18(m,1H),6.06-6.04(m,1H),5.84-5.82(m,1H),5.25-5.24(m,1H),4.81-4.79(m,1H),4.19-4.11(m,2H),3.54-3.50(m,1H),3.10-3.07(m,1H),3.03(s,2H),2.97-2.96(m,1H),2.79-2.78(m,3H),2.64-2.61(m,6H),2.37(s,3H),2.18(s,3H),1.99(d,J=32.7 Hz,6H),1.68(s,3H),1.68-1.57(m,3H),1.55-1.45(m,1H),0.85(d,J=6.7 Hz,11H),0.69-0.67(m,7H).
化合物16m:16bについて記載される基本手順を使用して16mを調製した:化合物15(50mg、0.0579mmol、1.00当量)、2-(ピペリジン-1-イル)エタン-1-オール(75mg、0.579mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(25mg、0.0289mmol、0.5当量)、およびK3PO4(25mg、0.1158mmol、2.0当量)により、54%(28.3mg)を得た。MS:calc’d for C50H61N3O13,911.42;found 912.4(M+H),910.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.38-9.36(m,1H),7.88-7.86(m,1H),7.22(dt,J=1.7,0.8 Hz,1H),6.07-6.05(m,1H),5.83-5.82(m,1H),5.26-5.22(m,1H),4.81-4.78(m,1H),4.31(dd,J=2.5,1.0 Hz,1H),4.23-4.15(m,1H),3.54-3.50(m,1H),3.10-3.01(m,3H),2.79-2.77(m,1H),2.69(s,2H),2.44(d,J=0.7 Hz,6H),2.17(s,6H),1.99(d,J=32.3 Hz,5H),1.68(s,6H),1.50(s,3H),1.38-1.37(m,2H),0.85(d,J=6.7 Hz,9H),0.69-0.67(m,7H).
化合物16n:16bについて記載される基本手順を使用して16nを調製した:化合物15(50mg、0.0579mmol、1.00当量)、2-(アゼパン-1-イル)エタン-1-ol(83mg、0.579mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(25mg、0.0289mmol、0.5当量)、およびK3PO4(25mg、0.1158mmol、2.0当量)により、53%(28.4mg)を得た。MS:calc’d for C51H63N3O13,925.44;found 926.5(M+H),924.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.42-9.34(m,1H),7.85-7.84(m,1H ),7.16(td,J=1.8,0.5 Hz,2H),6.07-6.04(m,1H),5.84-5.82(m,1H),5.24(s,1H),4.81-4.77(m,1H),4.26-4.25(m,1H),4.19-4.13(m,2H),3.57-3.48(m,1H),3.12-3.10(m,2H),3.02-2.99(m,4H),2.89(s,6H),2.89-2.76(m,3H),2.69(s,3H),2.15-2.14(m,3H),2.01(s,3H),1.95(s,3H),1.90(s,3H),1.67(s,3H),1.58-1.54(m,6H),0.86(d,J=6.5 Hz,8H),0.71-0.67(m,6H).
化合物16o:16bについて記載される基本手順を使用して16oを調製した:化合物15(30mg、0.0347mmol、1.0当量)、N,N-ジメチルアミノプロパン-1-オール(35mg、0.339mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(15mg、0.0176mmol、0.5当量)、およびK3PO4(15mg、0.0707mmol、2.0当量)により、55%(17mg)を得た。MS:calc’d for C48H59N3O13,885.4;found 886.4(M+H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ7.86-8.10(m,1H),7.16(s,1H),6.93(br.s.,1H),6.43(br.s.,1H),6.22(br.s.,2H),5.06(br.s.,1H),4.98(br.s.,1H),4.24(br.s.,1H),4.15(br.s.,1H),3.75(br.s.,1H),2.90-3.13(m,5H),2.58(br.s.,2H),2.34(br.s.,7H),2.26(br.s.,3H),2.09-2.17(m,4H),2.05(br.s.,3H),1.98(br.s.,3H),1.82-1.95(m,3H),1.79(s,3H),1.73(s,1H),0.77-1.00(m,8H),0.03(s,2H),-0.25(s,2H).
化合物16p:16bについて記載される基本手順を使用して16pを調製した:化合物15(30mg、0.0347mmol、1.0当量)、N,N-ジメチルアミノブタン-1-オール(40mg、0.341mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(15mg、0.0176mmol、0.5当量)、およびK3PO4(15mg、0.0707mmol、2.0当量)により、35%(11mg)を得た。MS:calc’d for C49H61N3O13,899.42;found 900.4(M+H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ7.98(br.s.,1H),7.18(br.s.,1H),6.93(br.s.,1H),6.22(br.s.,2H),5.06(br.s.,1H),4.99(br.s.,1H),4.93(br.s.,1H),4.22(br.s.,2H),4.12(br.s.,1H),3.83-3.96(m,1H),3.63-3.83(m,2H),3.08(br.s.,2H),3.01(d,J=8.79 Hz,5H),2.51(br.s.,3H),2.35(br.s.,6H),2.28(br.s.,3H),2.09-2.17(m,3H),2.07(br.s.,1H),1.98(br.s.,3H),1.81-1.92(m,3H),1.68-1.81(m,2H),1.52-1.65(m,2H),1.36-1.52(m,3H),1.32(d,J=18.56 Hz,2H),0.95(br.s.,3H),0.88(d,J=6.84 Hz,4H) 0.04(s,2H),-0.24(s,2H).
化合物16q:16bについて記載される基本手順を使用して16qを調製した:化合物15(50mg、0.0579mmol、1.00当量)、2-(2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)エタン-1-オール(82mg、0.579mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(25mg、0.0289mmol、0.5当量)、およびK3PO4(25mg、0.1158mmol、2.0当量)により、55%(29mg)を得た。MS:calc’d for C51H61N3O13,923.42;found 924.4(M+H),922.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.34-9.32(m,1H),7.88-7.86(m,1H),7.18-7.17(m,2H),6.06-6.03(m,1H),5.84-5.81(m,1H),5.25-5.22(m,1H),4.82-4.78(m,1H),4.21-4.13(m,3H),3.46-3.39(m,1H),3.13(t,J=2.6 Hz,3H),3.02-3.01(m,3H),2.81-2.79(m,3H),2.29(d,J=0.8 Hz,3H),2.18(s,3H),2.02(s,3H),1.95(s,3H),1.68(s,5H),1.55-1.50(m,3H),1.40(s,3H),1.22(d,J=9.2 Hz,6H),0.86(d,J=6.8 Hz,8H),0.69-0.68(m,5H).
化合物16r:16bについて記載される基本手順を使用して16rを調製した:化合物15(50mg、0.0579mmol、1.00当量)、2-(アジリジン-1-イル)エタン-1-オール(50.4mg、0.579mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(25mg、0.0289mmol、0.5当量)、およびK3PO4(25mg、0.1158mmol、2.0当量)により、11%(5.6mg)を得た。MS:calc’d for C51H64N4O14,956.44;found 957.4(M+H),955.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.37-9.35(m,1H),7.87-7.84(m,1H),7.20-7.18(m,1H),6.07-6.03(m,1H),5.83-5.81(m,1H),5.25-5.21(m,1H),4.78(dq,J=2.8,0.9 Hz,1H),4.34-4.31(m,2H),4.23-4.15(m,1H),3.47(d,J=5.8 Hz,5H),3.09-3.08(m,2H),3.02(dddd,J=3.6,2.6,2.4,1.3 Hz,3H),2.78-2.77(m,1H),2.71-2.70(m,2H),2.63(d,J=1.2 Hz,2H),2.41-2.34(m,8H),2.17-2.15(m,3H),2.01(t,J=0.4 Hz,3H),1.94(t,J=0.9 Hz,3H),1.89(s,2H),1.66(d,J=0.4 Hz,3H),1.61-1.53(m,1H),1.38(d,J=15.9 Hz,2H),0.86-0.84(m,9H),0.69-0.67(m,6H).
化合物16s:16bについて記載される基本手順を使用して16sを調製した:化合物15(30mg、0.0347mmol、1.0当量)、2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)エタン-1-オール(50mg、0.375mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(15mg、0.0176mmol、0.5当量)、およびK3PO4(15mg、0.0707mmol、2.0当量)により、35%(11mg)を得た。MS:calc’d for C49H61N3O14,915.4;found 916.4(M+H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ8.01(d,J=15.1 Hz,1H),7.20(br.s.,1H),6.96(br.s.,1H),6.44(br.s.,1H),6.15-6.32(m,2H),5.07(d,J=16.2 Hz,1H),4.34(br.s.,2H),4.24(br.s.,1H),3.86(br.s.,3H),3.78(d,J=11.7 Hz,1H),3.69(br.s.,3H),3.18(br.s.,1H),3.06-3.15(m,2H),3.02(d,J=9.77 Hz,5H),2.51-2.70(m,2H),2.32(d,J=11.7 Hz,6H),2.11(s.,3H),1.94-2.07(m,6H),1.90(br.s.,1H),1.75-1.86(m,5H),1.73(br.s.,1H),1.67(br.s.,2H),1.24-1.45(m,3H),0.89- 0.96(m,8H),0.06(s,2H),-0.20(s,2H).
化合物16t:16bについて記載される基本手順を使用して16tを調製した:化合物15(30mg、0.0347mmol、1.0当量)、2-ジエチルアミノエタン-1-オール(45mg、0.383mmol、11当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(15mg、0.0176mmol、0.5当量)、およびK3PO4(15mg、0.0707mmol、2.0当量)により、14%(4.5mg)を得た。MS:calc’d for C49H61N3O13,899.4;found 900.4(M+H),898.3(M-H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ8.06(br.s.,1H),7.26(br.s.,1H),7.02(br.s.,1H),6.44(br.s.,1H),6.23(br.s.,2H),5.10(br.s.,1H),5.00(br.s.,2H),4.48(br.s.,1H),4.38(br.s.,1H),3.77(br.s.,1H),3.46(br.s.,2H),3.15(s,4H),3.18(s,3H),3.03(d,J=9.28 Hz,6H),2.32(br.s.,4H),2.09-2.16(m,4H),1.99(br.s.,4H),1.78(br.s.,4H),1.38(br.s.,1H),1.30(br.s.,10H),0.96(br.s.,8H),0.11(s,2H),-0.20(s,2H).
化合物16u:16bについて記載される基本手順を使用して16uを調製した:化合物15(30mg、0.0347mmol、1.0当量)、2-ジイソプロピルアミノエタン-1-オール(45mg、0.383mmol、11当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(15mg、0.0176mmol、0.5当量)、およびK3PO4(15mg、0.0707mmol、2.0当量)により、31%(10mg)を得た。MS:calc’d for C51H65N3O13,927.45;found 928.4(M+H),926.3(M-H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ8.03(br.s.,1H),7.10-7.29(m,1H),6.94(br.s.,1H),6.23(br.s.,1H),5.01-5.06(m,2H),4.23(br.s.,1H),3.18(br.s.,1H),3.12(br.s.,2H),2.91-3.06(m,4H),2.31(br.s.,4H),2.11(s,4H),1.98(br.s.,4H),1.78(br.s.,4H),1.64(br.s.,1H),1.28-1.41(m,2H),1.18(br.s.,14H),1.06(d,J=6.84 Hz,1H),0.95(s,9H),0.81(s,2H),0.07-0.13(m,1H),0.04(s,2H),-0.23(s,2H).
化合物16v:16bについて記載される基本手順を使用して16vを調製した:化合物15(40mg、0.0463mmol、1.0当量)、2-(メチル(ピリジン-2-イル)アミノ)エタン-1-オール(75mg、0.463mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0213mmol、0.5当量)、およびK3PO4(20mg、0.094mmol、2.0当量)により、表題化合物16v(15.6mg、36%)を得た。MS:calc’d for C51H58N4O13,934.40;found 935.3(M+H),933.3(M-H).1H NMR(500 MHz,CD3OD):δ8.09(t,J=1.4 Hz,1H),8.02-8.00(m,1H ),7.56-7.53(m,1H),7.19-7.17(m,1H),7.07(s,1H),6.86-6.84(m,1H),6.70-6.68(m,2H),6.61(td,J=1.8,0.7 Hz,2H),6.42-6.41(m,1H),6.22-6.20(m,2H),5.04-5.02(m,1H),4.59(s,2H),4.39-4.36(m,1H),4.32-4.29(m,1H),4.01(s,2H),3.72-3.68(m,1H),3.15(s,7H),3.00-2.99(m,4H),2.31(s,4H),2.11(s,4H),1.95(d,J=22.7 Hz,3H),1.77(s,3H),1.63-1.60(m,1H),1.30(s,2H),0.94(d,J=6.6 Hz,4H),0.80-0.79(m,4H),-0.03(dd,J=2.4,0.5 Hz,2H),-0.24(dd,J=2.3,1.1 Hz,2H).
化合物16w:16bについて記載される基本手順を使用して16wを調製した:化合物15(40mg、0.0463mmol、1.0当量)、(2-((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)メタノール(76mg、0.463mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0213mmol、0.5当量)、およびK3PO4(20mg、0.094mmol、2.0当量)により、表題化合物16w(5.6mg、18%)を得た。MS:calc’d for C53H61N3O13,947.42;found 948.4(M+H),946.3(M-H).1H NMR(500 MHz,CD3OD):δ8.05-8.04(m,1H),7.46-7.44(m,1H),7.34-7.33(m,1H),7.07-7.05(m,1H),6.80(d,J=4.2 Hz,1H),6.53-6.48(m,1H),6.24-6.22(m,1H ),5.51(d,J=12.1 Hz,1H),5.44-5.42(m,1H),5.07-5.00(m,1H),4.59(s,1H),3.82-3.69(m,2H),3.55(d,J=8.6 Hz,1H),3.31-3.11(m,12H),3.03-3.01(m,4H),2.33(s,3H),2.24(s,5H),2.09(dd,J=1.9,1.0 Hz,3H),1.99(s,3H),1.92(s,1H),1.77(d,J=0.5 Hz,4H),1.67-1.61(m,1H ),1.30(d,J=0.3 Hz,1H),0.96-0.87(m,5H),0.11(d,J=2.8 Hz,1H),0.06-0.04(m,3H),-0.20-0.22(m,2H).
化合物16x:16bについて記載される基本手順を使用して16xを調製した:化合物15(40mg、0.0463mmol、1.0当量)、N-(2-ヒドロキシエチル)アセトアミド(48mg、0.463mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0213mmol、0.5当量)、およびK3PO4(20mg、0.094mmol、2.0当量)により、表題化合物16x(20mg、41%)を得た。MS:calc’d for C47H55N3O14,885.37;found 886.3(M+H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ7.98(br.s.,1H),7.18(s,2H),6.94(br.s.,1H),6.23(br.s.,1H),5.01-5.06(m,2H),4.14(br.s.,1H),3.62(br.s.,4H),2.94-3.18(m,5H),2.31(br.s.,5H),2.11(s,5H),1.98(br.s.,10H),1.78(br.s.,5H),1.64(br.s.,1H),1.28-1.41(m,2H),1.06(d,J=6.84 Hz,1H),0.95(s,8H),0.07-0.13(m,1H),0.04(s,2H),-0.23(s,2H).
化合物16y:16bについて記載される基本手順を使用して16yを調製した:化合物15(40mg、0.0463mmol、1.0当量)、2-(1H-イミダゾール-1-イル)エタン-1-オール(52mg、0.463mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0213mmol、0.5当量)、およびK3PO4(20mg、0.094mmol、2.0当量)により、表題化合物16y(8mg、8%)を得た。MS:calc’d for C48H54N4O13,894.37;found 895.3(M+H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ7.75(br.s.,1H),7.16-7.26(m,2H),6.98(s,1H),6.94(s,1H),4.58(br.s.,5H),4.44-4.54(m,3H),4.31-4.35(m,1H),3.83-3.90(m,2H),3.72(br.s.,1H),3.66(s,1H),3.55(s,1H),3.33-3.36(m,1H),3.00(d,J=8.30 Hz,3H),2.30(br.s.,3H),2.00-2.11(m,4H),1.92-2.00(m,3H),1.90(s,2H),1.76(br.s.,3H),1.70(d,J=6.84 Hz,1H),1.52-1.65(m,2H),1.49(d,J=15.14 Hz,2H),1.32-1.41(m,2H),1.11-1.32(m,3H),0.83-1.00(m,6H),0.09-0.10(m,1H),0.00(br.s.,2H),-0.23(br.s.,1H).
化合物16z:16bについて記載される基本手順を使用して16zを調製した:化合物15(40mg、0.0463mmol、1.0当量)、N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルアセトアミド(54mg、0.463mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0213mmol、0.5当量)、およびK3PO4(20mg、0.094mmol、2.0当量)により、表題化合物16z(6.5mg、16%)を得た。MS:calc’d for C48H57N3O14,899.38;found 900.4(M+H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ8.03(br.s.,1H),7.20(br.s.,2H),6.42(br.s.,1H),6.22(br.s.,1H),5.06(br.s.,1H),4.99(br.s.,2H),4.58(s,3H),4.38(d,J=3.91 Hz,1H),4.31(br.s.,2H),4.23(br.s.,2H),3.86(br.s.,2H),3.80(br.s.,2H),3.74(br.s.,1H),3.19(s,3H),2.96-3.06(m,5H),2.31(br.s.,2H),2.20(s,2H),2.11(d,J=6.84 Hz,3H),2.04(s,1H),1.97(br.s.,6H),1.93(s,2H),1.76(br.s.,3H),1.65(br.s.,2H),1.29(s,1H),0.94(br.s.,3H),0.10(d,J=2.93 Hz,1H),0.03(br.s.,2H),-0.23(br.s.,2H).
化合物16z-1:16bについて記載される基本手順を使用して16z-1を調製した:化合物15(40mg、0.0463mmol、1.0当量)、2-(アゼチジン-1-イル)エタン-1-オール(47mg、0.463mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0213mmol、0.5当量)、およびK3PO4(20mg、0.094mmol、2.0当量)により、表題化合物16z-1(8.7mg、21%)を得た。MS:calc’d for C48H57N3O13,883.39;found 884.4(M+H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ7.19(br.s.,1H),4.58(br.s.,2H),4.19(br.s.,1H),3.83-3.89(m,1H),3.73-3.82(m,1H),3.52(s,1H),3.46(br.s.,6H),3.00(br.s.,1H),2.30(br.s.,4H),2.13-2.22(m,3H),2.10(br.s.,3H),1.97(br.s.,3H),1.92(s,8H),1.76(br.s.,4H),1.56-1.69(m,2H),1.43(s,2H),1.46(s,2H),1.31-1.39(m,2H),1.29(br.s.,1H),1.24(d,J=14.17 Hz,1H),1.15(d,J=5.86 Hz,1H),0.95(br.s.,3H),0.10(d,J=2.44 Hz,2H),0.03(br.s.,2H),-0.23(br.s.,1H).
実施例4:還元的アミノ化
リファマイシンアナログ(17)を、以下のスキーム8に示されるように、還元的アミノ化を使用して化合物14から合成した。
室温の1.0mLの無水DCM中の化合物14(9mg、0.0102mmol)およびパラホルムアルデヒド(1.52mg、0.051mmol)の溶液に、NaBH(OAc)3(4.3mmol、0.0204mmol)を添加した。混合物を1時間撹拌した。反応の進行をLC/MSによりモニタリングし、所望の生成物を得た。粗製の反応混合物を、2~3滴の水を添加することによってクエンチした。全ての揮発性物質を減圧下で除去し、その後、DMSO(0.5mL)で希釈した。粗製の混合物を分取HPLC(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、0.05%のAcOH)によって精製し、純粋な画分と組み合わせて、凍結乾燥させることで、赤みがかった固形物として6mg(66%)の17を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C49H59N3O13,897.40;found 898.4(M+H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.38(br.s.,1H),7.86(br.s.,1H),7.17-7.25(m,4H),6.04(d,J=6.35 Hz,1H),5.81(br.s.,2H),4.79(br.s.,2H),4.70(br.s.,2H),4.15(br.s.,1H),3.53(br.s.,1H),3.30(br.s.,5H),3.09(br.s.,3H),3.03(br.s.,4H),2.87(s,1H),2.78(br.s.,2H),2.58-2.66(m,6H),2.54(br.s.,8H),2.37(d,J=1.47 Hz,2H),2.15-2.27(m,20H),2.12(br.s.,1H),2.03-2.09(m,3H),2.00(s,9H),1.95(br.s.,10H),1.91(s,3H),1.72(br.s.,3H),1.67(br.s.,8H),1.58(s,1H),1.50(br.s.,1H),1.24(br.s.,2H),0.81-0.94(m,15H),0.78(d,J=6.84 Hz,3H),0.69(br.s.,9H).
実施例5:リファマイシアナログ29
化合物29の調製物を、スキーム9に示されるように、および以下に記載されるように調製した。
化合物26の合成。350mLの無水DCM中の2,6-ジメトキシアニリン(9.0g、58.7mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、4℃の50mLの無水DCM中のBr2溶液を30分かけて滴下した。追加の200mLをスラリーに添加し、半均質溶液を得た。反応混合物を室温で一晩撹拌した。暗褐色の混合物を4℃に冷却し、1.0MのNaOH溶液(ca.100mL)の追加によりpH=10~11に塩基化した。混合物を200mLのDCMで希釈し、層を分離した。水層をDCM(合計200mL)で抽出した。組み合わせたDCM層を、水、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。真空中で濃縮した後、わずかに赤みがかった固形物として粗製生成物を得た。残渣をDCM(8mL)に溶解し、220gのHPのシリカゲルGold RediSepカラム上にロードし、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の5~95%のEA)により精製し、純粋な画分を組み合わせ、溶媒を真空中で蒸発させた。固形物をDCMおよびヘキサンを用いて粉状にし、濾過した。オフホワイト固形物を真空中で乾燥させて、オフホワイト固形物(9.4g、70%)として表題化合物26を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C8H10BrNO2,230.99;found 231.9 and 234.0(M+H).1H NMR(500 MHz; CDCl3)δ6.66(s,2H),3.84(s,6H).
化合物27の合成。化合物26(2.2g、9.47mmol、1.0当量)を10mLの無水DCMおよびBBr3溶液に溶解し、4℃で10分かけて滴下した(10mL、DCM中の1.0Mの溶液)。反応は発熱性であり、沈殿物を生成した。追加の量のBBr3(9mL、94.7mmol、10当量)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。赤みがかった懸濁液をLC/MSによってチェックし、所望の生成物を確認した。反応混合物を250mLのフラスコに移し、4℃に冷却した。混合物を水で慎重にクエンチし、その後、飽和NaHCO3水溶液で処理することでpH=7~8にした。混合物をDCMで抽出し、水層を4℃に冷却することで、暗褐色の沈殿物を得た。混合物を濾過し、褐色固形物を10mLのメタノールに溶解し、Na2SO4上で乾燥させることで、所望の生成物27(1.9g、100%)を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C6H6BrNO2,202.96;found 204.0 and 206.1(M+H).1H NMR(500 MHz; CD3OD)δ6.45(s,2H),4.87(s,2H).
化合物28の合成。室温のトルエン(20mL)およびTHF(20mL)の混合物中の化合物27(0.146g、0.72mmol)の撹拌溶液に、リファマイシンS(0.5g、0.72mmol)を添加した。溶液を室温で3日間撹拌することで、所望の生成物を得た。溶媒を真空中で除去し、暗色の残渣を10mLのエタノールに溶解し、その後、100mgの二酸化マンガン(MnO2)に溶解した。小塊の混合物を室温で5時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を真空中で蒸発させた。暗色の残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の5~95%のEA)を介して120gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製した。純粋な画分を組み合わせ、真空中で蒸発させて、濃い赤みがかった固形物(270mg、43%)として表題化合物28を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C43H47BrN2O13,878.23;found 879.2 and 880.2(M+H),878.1 and 879.1(M-1).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ10.22(br.s.,1H),9.52(br.s.,1H),7.43(br.s.,1H),7.35(br.s.,1H),6.04(br.s.,1H),5.83(br.s.,2H),5.21(d,J=6.35 Hz,2H),4.89(t,J=10.50 Hz,1H),4.16(br.s.,1H),3.51(br.s.,1H),3.15(br.s.,2H),3.02(br.s.,4H),2.80(t,J=8.55 Hz,1H),2.21(br.s.,3H),2.08(br.s.,1H),1.96(s,4H),1.99(s,4H),1.78(br.s.,1H),1.71(br.s.,3H),1.60(br.s.,1H),1.47(br.s.,1H),0.84(d,J=6.84 Hz,6H),0.69(br.s.,6H).
化合物29の合成。撹拌棒を備えた8mLのスクリュートップオーブン乾燥バイアルに、化合物15(60mg、0.069mmol、1.00当量)、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(61mg、0.69mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(31mg、0.0345mmol、0.5当量)、およびK3PO4(30mg、0.141mmol、2.0当量)を充填した。反応バイアルをゴム隔膜で覆った。付属の針で上記隔膜に穴を開けて排気してアルゴンを再充填し(このプロセスを2回繰り返した)、その後、1,4-ジオキサン(1.5mL)を添加した。反応物をアルゴン圧力下で中で60℃で15時間加熱し、反応物を室温に冷ましてから、Celite(登録商標)のパッドに通して濾過し、MeOHですすいだ。粗製材料を真空中で濃縮し、50gのC18 Aq カラム(勾配溶離:水中の10~95%のMeCN、両方において0.05%の酢酸)で精製した。生成物の画分を組み合わせ、凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(21mg、35%)として表題化合物29を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C47H57N3O14,887.38;found 888.3(M+H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ10.12(br.s.,1H),9.39(br.s.,1H),6.75(br.s.,1H),6.70(br.s.,1H),6.03(br.s.,1H),5.77(d,J=15.14 Hz,1H),5.21(br.s.,1H),4.83-4.90(m,1H),4.15-4.30(m,2H),4.08(br.s.,1H),3.53(br.s.,1H),3.29(s,1H),3.16(br.s.,1H),3.03(br.s.,3H),2.87(br.s.,1H),2.79(br.s.,1H),2.62-2.71(m,2H),2.36(s,1H),2.23(s,6H),2.19(br.s.,3H),1.93-2.11(m,7H),1.91(s,1H),1.76(br.s.,1H),1.69(br.s.,3H),1.53-1.65(m,1H),1.50(br.s.,1H),1.32-1.45(m,1H),0.76-0.94(m,6H),0.68(br.s.,5H).
化合物29a:29について記載される基本手順を使用して29aを調製した:化合物28(50mg、0.0568mmol、1.00当量)、(1-メチルピロリジン-3-イル)メタノール(65mg、0.568mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(24mg、0.0284mmol、0.5当量)、およびK3PO4(24mg、0.115mmol、2.0当量)により、19%(9.8mg)を得た。MS:calc’d for C49H59N3O14,913.40;found 914.4(M+H),912.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.38-9.34(m,1H),6.74-6.64(m,1H),6.26(s,1H),6.02-6.00(m,1H),5.80-5.78(m,1H),5.23-5.19(m,1H),4.87-4.82(m,1H),4.06-4.03(m,2H),3.55-3.51(m,1H),3.17-3.15(m,1H),3.03(dd,J=3.2,1.1 Hz,2H),2.87(s,3H),2.78(tdd,J=2.8,1.5,0.6 Hz,3H),2.64-2.58(m,1H),2.37(s,1H),2.30(s,6H),2.18(s,6H),1.97(d,J=16.7 Hz,5H),1.69(t,J=0.4 Hz,3H),1.53-1.51(m,2H),0.85(dt,J=2.6,1.3 Hz,11H),0.69-0.67(m,4H).
化合物29b。29について記載される基本手順を使用して29bを調製した:化合物28(60mg、0.068mmol、1.00当量)、(1-メチルピペリジン-4-イル)メタノール(88mg、0.683mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(29mg、0.034mmol、0.5当量)、およびK3PO4(29mg、0.136mmol、2.0当量)により、9.5%(6.0mg)を得た。MS:calc’d for C50H61N3O14,927.42;found 928.4(M+H),926.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ8.84(dd,J=1.5,0.9 Hz,1H),7.13(dd,J=1.7,0.9 Hz,1H),6.92-6.88(m,1H),6.29-6.26(m,1H),6.21-6.18(m,1H),5.67(t,J=0.6 Hz,1H),5.00-4.99(m,1H),4.75-4.73(m,1H),3.92-3.90(m,1H),3.81-3.79(m,4H),2.85(d,J=2.5 Hz,2H),2.75-2.72(m,1H),2.63(s,2H),2.36(s,3H),2.12(t,J=5.7 Hz,6H),1.93(d,J=9.7 Hz,4H),1.81(ddd,J=3.6,3.0,1.4 Hz,2H),1.72(s,6H),1.66(s,6H),1.37-1.34(m,5H),0.88-0.85(m,7H),0.69-0.64(m,4H).
化合物29c。29について記載される基本手順を使用して29cを調製した:化合物28(60mg、0.068mmol、1.00当量)、2-(ピロリジン -1-イル)エタン-1-オール(88mg、0.682mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(29mg、0.034mmol、0.5当量)、およびK3PO4(29mg、0.136mmol、2.0当量)により、26%(16.2mg)を得た。MS:calc’d for C49H59N3O14,913.40;found 914.4(M+H),912.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.40-9.39(m,1H),6.77-6.76(m,1H),6.67-6.65(m,1H),6.02-6.00(m,1H),5.78-5.76(m,1H),5.21-5.19(m,1H),4.86(t,J=10.6 Hz,1H),4.27-4.20(m,2H),4.08-4.06(m,1H),3.54-3.50(m,1H),3.17-3.14(m,1H),3.03(d,J=0.8 Hz,3H),2.86(d,J=0.4 Hz,3H),2.79-2.77(m,1H),2.64-2.57(m,4H),2.18(s,8H),1.97(d,J=18.7 Hz,7H),1.70(s,7H),1.60-1.56(m,1H),1.51-1.46(m,1H),0.84(d,J=5.8 Hz,7H),0.67(dt,J=1.5,0.7 Hz,5H).
化合物29d。29について記載される基本手順を使用して29dを調製した:化合物28(60mg、0.068mmol、1.00当量)、2-(2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)エタン-1-オール(96mg、0.682mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(29mg、0.034mmol、0.5当量)、およびK3PO4(29mg、0.136mmol、2.0当量)により、37%(23.7mg)を得た。MS:calc’d for C51H61N3O14,939.42;found 940.5(M+H),938.3(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.37-9.35(m,1H),6.72-6.65(m,1H),6.04-6.00(m,1H),5.79(tdd,J=3.6,1.8,1.1 Hz,1H),5.22-5.19(m,1H),4.86-4.82(m,1H),4.19-4.16(m,2H),4.07-4.05(m,2H),3.54-3.52(m,1H),3.17-3.14(m,1H),3.07-3.02(m,2H),2.86-2.80(m,3H),2.80-2.77(m,1H),2.32(d,J=1.2 Hz,3H),2.18(s,7H),1.98-1.91(m,8H),1.69(d,J=0.5 Hz,3H),1.58(ddd,J=5.0,2.0,0.9 Hz,1H),1.52-1.43(m,2H),1.42-1.40(m,2H),1.27-1.24(m,2H),0.85(dt,J=2.2,1.1 Hz,9H),0.68-0.67(m,5H).
化合物29e。29について記載される基本手順を使用して29eを調製した:化合物28(60mg、0.068mmol、1.00当量)、2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エタン-1-オール(100mg、0.693mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(30mg、0.0351mmol、0.5当量)、およびK3PO4(30mg、0.141mmol、2.0当量)により、15%(9.8mg)を得た。MS:calc’d for C50H62N4O14,942.43;found 943.4(M+H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ6.53-6.63(m,2H),6.24(br.s.,1H),4.99-5.11(m,2H),4.27-4.40(m,2H),3.67(s,1H),3.01(d,J=8.30 Hz,4H),2.89(br.s.,2H),2.56-2.68(m,6H),2.46(br.s.,1H),2.32(s,8H),2.12(br.s.,3H),2.06(s,1H),1.92-2.04(m,3H),1.83(s,3H),1.65(d,J=8.79 Hz,2H),1.56(s,1H),1.31(br.s.,3H),1.03(br.s.,1H),0.95(s,8H),0.81(s,4H),0.01(s,2H),-0.28(s,2H).
化合物29f:29について記載される基本手順を使用して29fを調製した:化合物28(60mg、0.068mmol、1.00当量)、2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)エタン-1-オール(100mg、0.693mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(30mg、0.0351mmol、0.5当量)、およびK3PO4(30mg、0.141mmol、2.0当量)により、11%(7.1mg)を得た。MS:calc’d for C49H61N3O15,931.41;found 932.3(M+H).1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ6.49-6.59(m,2H),6.21(br.s.,1H),4.95-5.07(m,2H),4.24-4.40(m,2H),3.87(br.s.,3H),3.72(br.s.,3H),3.00(d,J=8.79 Hz,5H),2.67(d,J=4.88 Hz,3H),2.36(s,10H),2.30(s,5H),2.11(s,5H),1.99(s,5H),1.82(s,4H),1.30(s,2H),0.93(s,6H),0.00(s,2H),-0.30(s,2H).
化合物29g:29について記載される基本手順を使用して29gを調製した:化合物28(50mg、0.0568mmol、1.00当量)、2-モルホリノエタン-1-オール(75mg、0.568mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(24mg、0.028mmol、0.5当量)、およびK3PO4(24mg、0.115mmol、2.0当量)により、12%(5.8mg)を得た。MS:calc’d for C49H59N3O15,929.39;found 930.4(M+H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ10.14-10.11(m,1H),9.38-9.31(m,1H),6.76-6.59(m,1H),6.34-6.20(m,1H),6.04-6.01(m,1H),5.79-5.76(m,2H),5.21(td,J=2.0,1.1 Hz,1H),4.83(t,J=0.8 Hz,1H),4.27-4.22(m,1H),4.06-4.05(m,1H),3.57(s,6H),3.15(d,J=0.7 Hz,3H ),3.03(d,J=1.5 Hz,4H),2.86(s,1H),2.71(dt,J=2.0,1.5 Hz,4H),2.17(s,3H),1.97(d,J=15.3 Hz,6H),1.69(s,3H),1.60-1.59(m,3H),1.50-1.44(m,3H),1.37(s,1H),1.24(d,J=1.0 Hz,2H),1.15-1.14(m,1H),0.85(td,J=1.9,0.8 Hz,6H),0.67(dtd,J=4.1,2.1,0.9 Hz,4H).
化合物29h:29について記載される基本手順を使用して29hを調製した:化合物28(40mg、0.0454mmol、1.0当量)、2-(メチル(ピリジン-2-イル)アミノ)エタン-1-オール(69mg、0.454mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0223mmol、0.5当量)、およびK3PO4(20mg、0.0921mmol、2.0当量)により、29h(5.6mg、13%)を得た。MS:calc’d for C51H58N4O14,950.39;found 951.3(M+H).1H NMR(500 MHz; ,CD3OD):δ8.07(d,J=3.91 Hz,1H),7.53(t,J=7.08 Hz,1H),6.69(d,J=8.79 Hz,1H),6.59-6.66(m,2H),6.44(d,J=1.95 Hz,1H),6.22(d,J=10.26 Hz,1H),5.95(d,J=1.95 Hz,1H),5.74(d,J=11.72 Hz,1H),5.13-5.18(m,2H),4.58(s,5H),4.30(d,J=6.35 Hz,2H),4.22(dd,J=2.93,5.86 Hz,1H),4.00(t,J=5.62 Hz,2H),3.86(d,J=10.26 Hz,1H),3.35(br.s.,2H),3.13(s,2H),2.95-3.03(m,3H),2.11-2.17(m,2H),2.03-2.11(m,4H),1.92-2.00(m,8H),1.71(br.s.,1H),1.42(d,J=2.93 Hz,1H),1.35(d,J=6.35 Hz,2H),1.22-1.32(m,5H),0.85-1.00(m,3H),0.33(d,J=6.84 Hz,2H),0.09-0.10(m,1H),-0.33(d,J=7.33 Hz,2H).
化合物29i:29について記載される基本手順を使用して29iを調製した:化合物28(40mg、0.0454mmol、1.0当量)、2N-(2-ヒドロキシエチル)アセトアミド(47mg、0.454mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0227mmol、0.5当量)およびK3PO4(20mg、0.0939mmol、2.0当量)により、29i(12.2mg、31%)を得た。MS:calc’d for C47H55N3O15,901.36;found 902.3(M+H),900.3(M-H).1H NMR(500 MHz; CD3OD): 6.65-6.84(m,1H),6.43-6.64(m,3H),6.31-6.43(m,1H),6.07-6.28(m,2H),4.92-5.10(m,2H),4.08-4.24(m,4H),3.62(br.s.,5H),2.91-3.09(m,4H),2.29(s,5H),2.11(br.s.,5H),2.04(s,2H),1.90-2.02(m,7H),1.82(s,5H),0.91(br.s.,5H),0.10(s,3H),-0.34(s,2H).
化合物29j:29について記載される基本手順を使用して29jを調製した:化合物28(40mg、0.0454mmol、1.0当量)、N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルアセトアミド(53mg、0.454mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0227mmol、0.5当量)、およびK3PO4(20mg、0.0939mmol、2.0当量)により、29j(7mg、17%)を得た。MS:calc’d for C48H57N3O15,915.38;found 916.3(M+H).1H NMR(500 MHz; CD3OD):δ6.45-6.68(m,2H),6.30-6.45(m,1H),6.11-6.30(m,1H),5.09-5.34(m,1H),4.95-5.09(m,5H),4.58(s,3H),4.18-4.40(m,2H),3.73-3.90(m,2H),3.14-3.23(m,2H),2.99(d,J=9.28 Hz,6H),2.31(br.s.,5H),2.10(s,5H),2.13(s,2H),2.04(s,1H),1.98(br.s.,3H),1.93(s,1H),1.81(s,6H),0.79-1.02(m,6H),-0.10-0.04(m,2H),-0.21-0.41(m,2H).
化合物29k:29kは、化合物28から始まるすべてのC-Oクロスカップリング反応の副産物であった。MS:calc’d for C43H48N2O14,816.3;found 817.3(M+H),839.3(M+Na).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ10.09(s,1H),9.31(s,1H),6.44(s,2H),6.00(s,1H),5.77(br.s.,2H),5.20(br.s.,1H),4.81-4.88(m,2H),4.05(br.s.,1H),3.48-3.54(m,1H),3.16(br.s.,1H),3.02(br.s.,3H),2.97(br.s.,1H),2.77(br.s.,1H),2.51-2.54(m,1H),2.12-2.21(m,4H),2.00(br.s.,1H),1.92-1.98(m,5H),1.90(s,1H),1.74(s,3H),1.61-1.71(m,6H),1.43-1.61(m,3H),1.22-1.24(m,1H),0.83(d,J=6.35 Hz,2H),0.66(br.s.,3H),0.06(d,J=0.98 Hz,1H).
実施例6:化合物35の調製
リファマイシンアナログ35を、以下のスキーム10に示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
化合物31の合成。1,4-ジオキサン/水(v/v、10:1、11mL)中のアルゴン下の化合物30(200mg、1.920mmol)の溶液に、Fmoc-OSu(1360mg、4.032mmol)を添加した。5時間撹拌した後、LC/MS分析により、反応が完了していることが示された。反応混合物を飽和NaHCO3(5mL)で処理し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。その後、組み合わせた有機層をブライン(10mL)で処理し、乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮することで、白色発泡体(800mg、76%)として粗製化合物31を得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C34H32N2O5,548.2;found 549.2(M+H).
化合物32の合成。室温のTHF(2mL)中の化合物8(160mg、0.652mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、アルコール31(432mg、0.788mmol)およびPPh3(308mg、1.174mmol)を添加した。その後、THF(1mL)中のDBAD(270mg、1.174mmol)の溶液を、反応混合物に滴下した。15時間撹拌した後、混合物を蒸発乾固させ、残渣をISCO(勾配溶離:ヘキサン中の0→100%の酢酸エチル)を介して40gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、黄色がかった白色固形物(286mg、56%)として表題化合物32を得た。MS:calc’d for C47H41N3O8,775.3;found 776.3(M+H),798.2(M+Na).
化合物33の合成。化合物32(220mg、0.284mmol)を5mLのメタノール/EtOAc(2:3)にアルゴン下で撹拌し、アルゴンで脱気した溶液に、31mgの10%のPd/Cを添加した。混合物をアルゴンでさらに脱気し、水素バルーンに接続した。2時間後、インプロセスのアリコートからのLC/MSによる分析により、反応が完了していることが示された。混合物をセライトに通して濾過し、濃縮することで、黄色がかった油として150mgの化合物33(LC/MSにより85%純粋)を得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C40H37N3O6,655.3;found 656.3(M+H).
化合物34の合成。ヒドロキシアニリン33(150mg、0.194mmol、85%純粋)を含む丸底フラスコに、トルエン(2mL)およびリファマイシンS(129mg、0.185mmol)を添加した。反応混合物を1分間超音波処理し、反応混合物を溶解し、ゴム隔膜を介して密閉し、アルゴンでパージし、および反応物を周囲温度で撹拌した。1日後、トルエン(2mL)中のヒドロキシアニリン33の他の部分(45mg、0.059mmol、86%純粋、上に記載されるのと同じ手順を使用して合成した)を添加し、5日間撹拌した。反応物を真空中で濃縮してトルエンを除去し、EtOH(4mL)に溶解し、MnO2(20mg)を添加した。4日間撹拌した後、反応物を真空中で濃縮し、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の0~100%の酢酸エチル)を介して40gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムのクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(65mg、26%)として表題化合物34を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C77H78N4O17,1330.5;found,1353.5(M+Na).
化合物35の合成。THF(1mL)中のアルゴン下の化合物34(28mg、0.021mmol)の撹拌溶液を、TBAF(13mg、0.05mL、0.050mmol、1M中のTHF)の溶液で処理し、反応物を周囲温度で撹拌した。2時間後、反応物を、ISCOシステム(勾配溶離:水中の0~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸、30分かけて)を介して50gのC18 RediSep Goldカラムで直接精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、一晩凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(9mg、48%)として表題化合物35を得た。MS:calc’d for C47H58N4O13,886.4;found 887.3(M+H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ7.86-7.74(m,1H),7.18-7.08(m,1H),6.98-6.84(m,1H),6.78-6.68(m,1H),6.53-6.40(m,1H),6.23-6.15(m,1H),6.23-6.15(m,1H),6.00-5.79(m,1H),6.00-5.79(m,1H),5.30-4.95(m,2H),3.81-3.65(m,6H),3.35(s,3H),3.09-2.93(m,7H),2.25-2.20(m,2H),2.17-2.03(m,4H),2.00-1.87(m,5H),1.76-1.68(m,4H),1.03-0.85(m,7H),0.78-0.65(m,2H),0.14-0.03(m,4H),0.13-0.00(m,3H),-0.30(m,2H).
実施例7:本開示によるアナログ38の合成
リファマイシンアナログ38を、以下のスキーム11に示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
スキーム11
実施例6A:Pd-触媒O-アルキル化(37):
化合物37:実施例3に記載されるように、室温の80mLのトルエン中のリファマイシンS(2.0g、2.87mmol)を、2-アミノ-4-ブロモフェノール(0.54g、2.87mmol)で処理した。混合溶液を室温で2日間撹拌した。その後、混合物を蒸発乾固させ、残渣を20mLのエタノールに溶解し、300mgの酸化マンガン(MnO2)をエタノール溶液に一度に添加した。混合物をアルゴン下で、室温で15時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。暗色の残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の5~95%のEA)を介して120gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製した。純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(1.5g、60%)として表題化合物37を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C43H47BrN2O12,862.23;found 863.1 and 865.1(M+H),885.1 and 888.0(M+Na).1H NMR 1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ8.19-8.19(m,1H),7.66-7.64(m,1H),7.48(s,2H),7.06(s,1H),6.23-6.18(m,1H),6.01(d,J=12.3 Hz,2H),5.06-5.05(m,1H),4.98(dd,J=12.2,7.1 Hz,2H),3.11(s,3H),3.03-3.00(m,2H),2.33(s,6H),2.13(s,3H),2.07(s,6H),1.83(s,6H),1.70(s,2H),1.54(s,1H),0.97(d,J=6.6 Hz,3H),0.80(d,J=5.2 Hz,6H),0.58-0.57(m,4H).
化合物38:表題化合物15および29と同様の第一級アルコールのパラジウム触媒C-Oカップリングを利用した。化合物37(60mg、0.069mmol、1.00当量)に、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(62mg、0.69mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(30mg、0.0345mmol、0.5当量)、およびK3PO4(30mg、0.141mmol、2.0当量)を添加した。針で隔膜に穴を開けて排気してアルゴンを再充填し(このプロセスを2回繰り返した)、その後、1,4-ジオキサン(1.5mL)を添加した。反応物をアルゴン圧下で、油浴中で60℃で15時間温めた。粗製材料を真空中で濃縮し、50gのC18 Aq カラム(勾配溶離:水中の10~95%のMeCN、両方において0.05%の酢酸)で精製した。生成物の画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(6.8mg、12%)として表題化合物38を得た。分取HPLC(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、0.05%のAcOH)による別の精製を行い、凍結乾燥させることで、純粋な生成物(4.5mg)を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C47H57N3O13,871.39;found 872.4(M+H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ9.48-9.32(m,2H),7.68-7.49(m,2H),7.44-7.27(m,1H),6.11-5.95(m,1H),5.88-5.76(m,2H),5.28-5.16(m,2H),4.84-4.71(m,1H),4.21-4.18(m,1H),3.57-3.43(m,2H),3.09-3.01(m,1H),2.82-2.75(m,1H),2.67(dd,J=15.5,10.1 Hz,3H),2.29-2.23(m,13H),2.19(d,J=0.6 Hz,9H),1.99-1.91(m,1H),1.69(s,1H),1.64-1.56(m,1H),1.55-1.43(m,1H),1.24(s,1H),0.85-0.84(m,7H),0.69-0.68(m,4H).
実施例8:化合物43の調製
リファマイシンアナログ43を、以下のスキーム12に示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
スキーム12
化合物39:室温の15mLのメタノール中の5-ブロモ-1,3-ジフルオロ-2-ニトロベンゼン(2.0g、8.40mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、KOH(504mg、8.98mmol、1.07当量)を添加した。結果として生じる混合物を90℃で1時間還流した。反応の完了後、混合物を室温で冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。真空中で濃縮した後、暗色固形物として粗製生成物を得た。残渣をDCM(5mL)に溶解し、ISCO(勾配溶離:ヘキサン-ヘキサン中の90%のEA)を介して80gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムにロードし、純粋な画分を蒸発させることで、39(1.48g、70%)の淡黄色固形物を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C7H5BrFNO3,250.02;found 273.2(M+Na).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ7.06(dd,J=8.6,1.5 Hz,1H),7.02(s,1H),3.95(s,3H).
化合物40:DMSO(3mL)中の5-ブロモ-1-フルオロ-3-メトキシ-2-ニトロベンゼン39(400mg、1.56mmol)の撹拌溶液に、1MのNaOH(2mL、2mmol)を添加し、油浴中で85℃に15時間加熱した。LCMSにより反応の完了を認め、その後、これを室温に冷まし、pH=2~3になるまで1MのHClを用いて酸性化した。結果として生じる溶液を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、その後、濃縮した。その後、粗製油を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の0~100%の酢酸エチル)を介して24gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、黄色がかった白色固形物(0.35g、89%)として40を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C7H6BrNO4,248.03;found 247.9 and 248.9 isotopes(M+H).1H-NMR(500 MHz; CDCl3): δ10.50(t,J=0.4 Hz,1H),6.94(s,1H),6.71(s,1H),3.97(s,3H).
化合物41:室温の無水THF(3mL)中の5-ブロモ-3-メトキシ-2-ニトロフェノール40(150mg、0.605mmol、1.0当量)および酢酸アンモニウム(114mg、1.814mmol、3.0当量)の撹拌溶液に、Znダスト(593mg、9.07mmol、15当量)を添加し、窒素で脱気した。混合物を油浴中で50℃に一晩加熱した。LCMSにより反応の完了を認めた。反応物を室温に冷まし、粗製物をセライトパッドに通して濾過し、濃縮した。その後、粗製油を、ISCO(勾配溶離:メタノール中の0~20%のDCM)を介して24gのHPシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、褐色固形物(40mg、31%)として41を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C7H8BBrNO2,218.05;found 219.9 and 220.9 isotopes(M+H).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ6.65(s,1H),6.62(s,1H),3.85(s,3H),1.45(s,2H).
化合物42:実施例3の基本手順を従って、室温の4mLのトルエン中のリファマイシンS(118mg、0.169mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、2-アミノ-5-ブロモ-3-メトキシフェノール41(37mg、0.169mmol)を添加した。混合溶液を室温で2日間撹拌した。その後、混合物を蒸発乾固させ、暗色の残渣を5mLのエタノールに溶解し、30mgの酸化マンガン(MnO2)をエタノール溶液に一度に添加した。小塊の混合物をアルゴン下で、室温で15時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。暗色の残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン中の5~95%のEA)を介して24gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製した。純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(70mg、47%)として表題化合物42を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C44H49BrN2O13,893.78;found 893.7 and 895.7(M+H),891.3 and 893.1(M-H).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ7.06(d,J=9.8 Hz,1H),6.00-5.98(m,1H),5.32(s,1H),5.10-5.05(m,1H ),5.00-4.96(m,1H),4.13(s,4H),3.11(s,3H),3.03-3.01(m,1H),2.32(s,3H),2.13(s,3H),2.07(d,J=4.3 Hz,4H),1.85(s,3H),1.74(dtd,J=6.2,1.7,1.2 Hz,1H),1.67-1.65(m,1H),1.54(s,2H),1.29-1.26(m,1H),0.99-0.97(m,3H),0.85-0.80(m,3H),0.63-0.59(m,3H).
化合物43:16bについて記載される基本手順を使用して43を調製した:化合物42(37mg、0.0447mmol、1.0当量)、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(40mg、0.447mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(20mg、0.0223mmol、0.5当量)、およびK3PO4(20mg、0.091mmol、2.0当量)により、表題化合物43(15.0mg、40%)を得た。MS:calc’d for C48H59N3O14,901.40;found 902.3(M+H),900.3(M-H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.31-9.30(m,1H),6.79-6.76(m,1H),6.70(d,J=6.2 Hz,2H),6.05-6.03(m,1H),5.81-5.80(m,2H),5.25-5.22(m,2H),4.77-4.77(m,2H),4.29(dt,J=1.9,1.0 Hz,2H),4.21-4.13(m,3H),4.00(s,3H),3.57-3.54(m,1H),3.04(t,J=0.9 Hz,4H),2.96-2.87(m,1H),2.80-2.76(m,2H),2.66(s,6H),2.22(s,2H),2.15(s,3H),2.00(s,3H),1.95(s,3H),1.80-1.78(m,1H),1.66-1.59(m,3H),0.85-0.84(m,6H),0.69-0.66(m,6H).
実施例9:化合物45の調製
リファマイシンアナログ45を、以下のスキーム13に示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
スキーム13
化合物44:実施例3の基本手順を従って、室温の5mLのトルエン中のリファマイシンS(250mg、0.359mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、市販の2-アミノ-5-ブロモ-3-クロロフェノール(80mg、0.359mmol)を添加した。混合物溶液を室温で一晩撹拌した。その後、混合物を蒸発乾固させ、濃い赤みがかった残渣を15mLのエタノールに溶解し、300mgの酸化マンガン(MnO2)をエタノール溶液に一度に添加した。小塊の混合物をアルゴン下で、室温で15時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。暗色の残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン-ヘキサン中の95%のEA)を介して40gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製した。純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(161mg、50%)として表題化合物44を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C43H46BrClN2O12,898.19;found 899.1(M+H).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ13.81(s,1H),7.65(d,J=1.7 Hz,1H),7.44(s,1H),6.24-6.22(m,1H),6.01(d,J=12.2 Hz,1H),5.07-5.05(m,1H),4.99(dd,J=12.3,6.8 Hz,1H),3.11(s,3H),3.04-3.02(m,1H),2.32(s,3H),2.13(s,3H),2.08(s,4H),1.84(s,3H),1.74-1.71(m,1H),1.71-1.66(m,1H),1.60(s,9H),0.98(d,J=6.5 Hz,4H),0.82-0.81(m,4H),0.63(d,J=0.5 Hz,4H).
化合物45:16bについて記載される基本手順を使用して45を調製した:化合物44(20mg、0.0222mmol、1.0当量)、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(20mg、0.222mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(9.5mg、0.0111mmol、0.5当量)、およびK3PO4(9.6mg、0.045mmol、2.0当量)により、表題化合物45(6.8mg、34%)を得た。MS:calc’d for C47H56ClN3O13,905.35;found 906.3(M+H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ7.30(d,J=0.4 Hz,1H),6.93-6.92(m,1H),6.78-6.76(m,1H),6.39-6.37(m,1H),6.20(dd,J=12.5,0.4 Hz,2H),5.09-5.07(m,1H),4.58(dq,J=2.2,0.6 Hz,1H),4.30(dd,J=9.1,4.5 Hz,1H),4.21(dtd,J=2.8,1.4,0.7 Hz,1H),3.04(d,J=9.5 Hz,6H),2.83(s,3H),2.36(s,6H),2.31(s,3H),2.11(s,1H),2.00(s,2H),1.91(s,4H),1.76(s,3H),1.73-1.62(m,2H),1.30(s,1H),0.96(d,J=5.4 Hz,6H),0.88(d,J=6.4 Hz,4H),0.25(d,J=6.6 Hz,1H),0.11(s,2H),-0.16--0.19(m,2H).
実施例10:化合物48の調製
リファマイシンアナログ48を、以下のスキーム14に示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
スキーム14
化合物46:室温の無水THF(5mL)中の市販の5-ブロモ-4-クロロ-2-ニトロフェノール(100mg、0.396mmol、1.0当量)および酢酸アンモニウム(75mg、1.188mmol、3.0当量)の撹拌溶液に、Znダスト(388mg、5.94mmol、15当量)を添加し、窒素で脱気した。混合物を油浴中で2時間、50℃に加熱した。LCMSにより反応の完了を認め、これを室温に冷ました。粗製物を、セライトパッドを通して濾過し、濃縮した。その後、粗製油を、ISCO(勾配溶離:メタノール中の0~20%のDCM)を介して24gのHPシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、褐色固形物(37mg、42%)として46を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C6H5BrClNO,222.47;found 222.9 and 223.9 isotopes(M+H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ6.89(s,1H),6.81(s,1H) NH2 and OH not seen.
化合物47:実施例3の基本手順を従って、室温の1.5mLのトルエンおよび0.25mLのTHF中のリファマイシンS(62mg、0.0899mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、2-アミノ-5-ブロモ-4-クロロフェノール46(20mg、0.0899mmol)を添加した。混合溶液を室温で7日間撹拌した。その後、混合物を蒸発乾固させ、濃い赤みがかった残渣を10mLのエタノールに溶解し、100mgの酸化マンガン(MnO2)をエタノール溶液に一度に添加した。小塊の混合物をアルゴン下で、室温で15時間撹拌した。セライトパッドを使用して不溶性物質を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。暗色の残渣を、ISCO(勾配溶離:ヘキサン-ヘキサン中の95%のEA)を介して40gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製した。純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(40mg、51%)として表題化合物47を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C43H46BrClN2O12,898.19;found 899.1(M+H).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ13.87(s,1H),8.11(s,1H),7.67(s,1H),6.32(s,1H),6.01(d,J=12.4 Hz,2H),5.04-5.04(m,1H),4.98(dd,J=12.2,6.5 Hz,2H),3.11(s,6H),3.03-3.01(m,2H),2.34(s,6H),2.14(s,7H),2.07(s,6H),1.83(s,6H),1.73(dt,J=6.4,0.6 Hz,3H),1.65-1.56(m,17H),0.99(d,J=6.2 Hz,6H),0.83-0.82(m,6H),0.60(t,J=0.7 Hz,5H).
化合物48:16bについて記載される基本手順を使用して48を調製した:化合物47(20mg、0.0222mmol、1.0当量)、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(20mg、0.222mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(9.5mg、0.0111mmol、0.5当量)、およびK3PO4(9.6mg、0.045mmol、2.0当量)により、表題化合物48(2.8mg、12%)を得た。MS:calc’d for C47H56ClN3O13,905.35;found 906.3(M+H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ8.04(t,J=0.6 Hz,1H),7.15-7.14(m,1H),6.90-6.89(m,2H),6.42-6.41(m,2H),6.22-6.20(m,1H),5.02-4.99(m,1H),4.59(s,1H),4.42-4.41(m,1H),4.24-4.21(m,1H),3.77-3.74(m,1H),3.04-3.02(m,1H),2.94(d,J=0.4 Hz,1H),2.43(s,6H),2.31(s,5H),2.12(s,6H),1.99(s,5H),1.92(s,4H),1.79(s,1H),1.69(t,J=1.4 Hz,1H),1.31(s,1H),0.96(t,J=0.5 Hz,6H),0.85-0.70(m,4H ),0.11(s,1H),-0.22(td,J=2.3,1.2 Hz,1H).
実施例11:化合物50の調製
リファマイシンアナログ50を、以下のスキーム15に示されるように、および以下に記載されるように、化合物28から合成した。
スキーム15
化合物49:室温の1.5mLの無水DMF中の化合物28(50mg、0.0568mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、K2CO3(12mg、0.0852mmol、1.5当量)を添加し、その後、n-BuBr(15.5mg、0.1136mmol、2.0当量)を添加した。結果として生じる混合物を50℃で一晩還流した。粗製生成物をアセトニトリル/水で希釈し、EZ分取カラム(溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)によりISCOシステムで精製した。LC/MSによる純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、30時間凍結乾燥させることで、34mg(65%)の49を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C47H55BrN2O13,935.85;found 935.2 and 937.2(M+H).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ7.48(s,2H),7.13(s,1H),7.07(s,2H),7.02(s,1H),5.92-6.07(m,1H),4.98(dd,J=6.84,12.21 Hz,1H),4.18-4.25(m,2H),3.11(s,3H),3.02(br.s.,1H),2.31(s,3H),2.13(s,3H),2.07(s,4H),1.95-2.03(m,2H),1.80(s,4H),1.74(br.s.,2H),1.60-1.71(m,2H),1.50-1.59(m,12H),1.05(t,J=7.33 Hz,4H),0.98(br.s.,3H),0.81(br.s.,2H),0.62(br.s.,2H)
化合物50:16bについて記載される基本手順を使用して50を調製した:化合物49(20mg、0.0213mmol、1.0当量)、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(19mg、0.213mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(9.1mg、0.01065mmol、0.5当量)、およびK3PO4(9.2mg、0.043mmol、2.0当量)により、表題化合物50(6.1mg、30%)を得た。ISCO EZ分取カラム(Gemini)を使用して、所望の生成物を精製した(溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)。MS:calc’d for C51H65N3O14,943.45;found 944.4(M+H),942.3(M-H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ6.82-6.81(m,2H),6.70(s,1H),6.58-6.55(m,1H),6.38-6.37(m,2H),6.23(ddd,J=3.0,1.6,0.8 Hz,2H),5.07(bs,2H),4.59(s,6H),4.29(t,J=5.3 Hz,4H),4.20-4.14(m,2H),3.74-3.71(m,2H),3.03(s,6H),2.83(d,J=0.3 Hz,2H),2.36(s,6H),2.31(s,1H),2.11(s,3H),1.98(s,2H),1.76(s,3H),1.69-1.60(m,1H),1.30(s,2H),1.08(s,6H),0.97-0.91(m,4H),0.11(s,3H),-0.21(dd,J=2.2,0.9 Hz,2H).
実施例12:化合物52の調製
リファマイシンアナログ52を、以下のスキーム16に示されるように、および以下に記載されるように、化合物28から合成した。
スキーム16
化合物51:室温の1.5mLの無水DMF中の化合物28(50mg、0.0568mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、K2CO3(12mg、0.0852mmol、1.5当量)を添加し、その後、ベンジルブロミド(19.4mg、0.1136mmol、2.0当量)を添加した。結果として生じる混合物を室温で一晩撹拌した。ISCOシステム EZ分取カラムを使用して、所望の生成物を精製した(溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)。LC/MSによる純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、30時間凍結乾燥させることで、25mg(45%)の51を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C50H53BrN2O13,969.88;found 969.2 and 971.2(M+H).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ7.68-7.66(m,1H),7.45-7.42(m,2H),7.39-7.37(m,2H),7.19(dt,J=1.0,0.5 Hz,2H),7.14(t,J=0.4 Hz,2H),5.99(dd,J=12.2,0.4 Hz,1H),5.44-5.38(m,1H),5.29-5.22(m,2H),5.00-4.96(m,2H),3.10(s,3H),3.03-3.01(m,1H),2.31(s,6H),2.14(s,3H),2.07(s,3H),1.78(d,J=0.4 Hz,3H),1.66-1.64(m,3H),1.54(s,3H),1.27(s,3H),1.00-0.98(m,3H),0.90(dd,J=8.5,4.8 Hz,3H),0.83(dddd,J=2.9,2.1,1.5,0.7 Hz,2H),0.63-0.61(m,1H),0.14(s,1H).
化合物52:16bについて記載される基本手順を使用して52を調製した:化合物51(26mg、0.0268mmol、1.0当量)、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(24mg、0.268mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(11.4mg、0.0134mmol、0.5当量)、およびK3PO4(11.5mg、0.054mmol、2.0当量)により、表題化合物52(7.0mg、27%)を得た。ISCO EZ分取カラム(Gemini)を使用して、所望の生成物を精製した(溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)。MS:calc’d for C54H63N3O14,977.43;found 978.4(M+H),976.3(M-H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ7.73(d,J=7.0 Hz,2H),7.43(d,J=4.3 Hz,2H),7.38-7.37(m,1H),6.81(s,2H),6.58(d,J=0.9 Hz,1H),6.42-6.40(m,1H),6.21-6.18(m,1H),6.03(d,J=12.6 Hz,1H),5.41-5.36(m,2H),5.05-5.01(m,1H),4.59(s,1H),4.29(d,J=5.1 Hz,1H),4.18(dt,J=2.6,1.3 Hz,1H),3.72-3.70(m,1H),3.00(d,J=9.9 Hz,4H),2.83(s,2H),2.37(s,7H),2.29(s,3H),2.11(s,3H),2.03(d,J=18.5 Hz,6H),1.74(s,4H),1.64-1.63(m,1H),1.30(s,1H),0.96-0.90(m,10H),0.11-0.09(m,2H),-0.25(t,J=0.6 Hz,2H).
実施例13:化合物55の調製
リファマイシンアナログ55を、以下のスキーム17に示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
スキーム17
化合物53:市販の5-ブロモ-3-フルオロ-2-ニトロフェノール(150mg、0.635mmol、1.0当量)および酢酸アンモニウム(120mg、1.906mmol、3.0当量)を室温の無水THF(5mL)に溶かし、窒素で脱気した溶液に、Znダスト(622mg、9.52mmol、15当量)を添加した。混合物を油浴中で2時間、50℃に加熱した。LCMSにより反応の完了を認め、これを室温に冷ました。粗製物を、セライトパッドを通して濾過し、濃縮した。その後、粗製油を、ISCOシステム(勾配溶離:メタノール中の0~20%のDCM)を介して24gのHPシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、褐色固形物(67mg、52%)として53を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C6H5BrFNO,206.01;found 205.9 and 207.9 isotopes(M+H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ6.71-6.67(m,2H).NH2およびOHは見られなかった。
化合物54:実施例9の基本手順に従って、室温の1.5mLのトルエン中のリファマイシンS(120mg、0.172mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、化合物53(36mg、0.172mmol)を添加することで、濃い赤みがかった固形物(92mg、61%)として表題化合物54を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C43H46BrFN2O12,881.75;found 882.1 and 883.2(M+H),880.1 and 881.1(M-H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.54(s,1H),7.80-7.79(m,2H),6.04-6.01(m,1H),5.74(s,1H),5.22(s,2H),4.80-4.76(m,1H),4.23(dt,J=1.4,0.6 Hz,1H),3.09-3.02(m,5H),2.78(td,J=10.0,1.8 Hz,1H),2.16(s,3H),1.99(s,4H),1.95(s,4H),1.65(s,3H),1.60-1.59(m,2H),1.46(dt,J=1.9,0.9 Hz,1H),0.88-0.85(m,2H),0.83(t,J=7.8 Hz,4H),0.67(s,5H).
化合物55:16bについて記載される基本手順を使用して55を調製した:化合物54(40mg、0.0453mmol、1.0当量)、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(40mg、0.453mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(19.3mg、0.0226mmol、0.5当量)、およびK3PO4(19.6mg、0.0919mmol、2.0当量)により、表題化合物55(16.8mg、42%)を得た。MS:calc’d for C47H56FN3O13,889.38;found 890.4(M+H),888.3(M-H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.43-9.42(m,1H),7.15-7.12(m,1H),7.05-7.03(m,1H),6.04(dtd,J=4.5,2.2,1.1 Hz,1H),5.85-5.80(m,1H),5.23(dtd,J=3.5,1.8,1.0 Hz,1H),4.79-4.75(m,1H),4.27(s,1H),4.19-4.18(m,2H),3.52-3.51(m,1H),3.09-2.99(m,4H),2.80-2.75(m,1H),2.64-2.63(m,2H),2.15(s,9H),1.99(s,3H),1.94(s,2H),1.64(s,2H),1.48-1.44(m,1H),1.36-1.33(m,1H),1.23-1.22(m,1H),1.14-1.13(m,1H),1.05(d,J=12.0 Hz,1H),0.83(d,J=6.8 Hz,6H),0.68-0.66(m,5H).
化合物55a:55aは、化合物54から始まるC-Oクロスカップリング反応の副産物であった。MS:calc’d for C43H47N2O13,818.3;found 819.3(M+H),817.2(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.31(s,1H),5.82(s,2H),4.76(s,2H),4.13(br.s.,1H),3.52(d,J=5.86 Hz,1H),3.08(br.s.,2H),3.02(br.s.,3H),2.97(s,1H),2.88(s,1H),2.77(br.s.,2H),2.72(s,1H),2.52(d,J=8.79 Hz,1H),2.19(br.s.,1H),2.14(br.s.,3H),1.92-2.01(m,7H),1.90(s,1H),1.64(br.s.,3H),1.58(br.s.,2H),1.22(s,1H),0.72-0.95(m,6H),0.67(br.s.,3H),0.06(s,2H).
実施例14:化合物60および61の調製
リファマイシンアナログ60および61を、以下のスキーム18に示されるように、および以下に示されるように、リファマイシンSから合成した。
スキーム18
化合物56:氷浴内の7.5mLのDMF中の5-ブロモ-1,3-ジフルオロ-2-ニトロベンゼン(1.0g、4.2mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、2.5mLの水中のCH3SNa(320mg、4.6mmol、1.1当量)を添加した。結果として生じる混合物を室温で1時間撹拌した。黄色の懸濁液を水(5mL)で希釈し、濾過することで、ジスルフィド副生成物の不純物を有する黄色固形物(0.91g)を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C7H5BrFNO2S,266.08;found 299.1(M+Na).
化合物57:DMSO(10mL)中の粗製物56(900mg)を、1MのNaOH(6mL、6mmol)で処理し、油浴中で1.5時間、85℃に加熱した。LCMSにより反応の完了を認め、これを室温に冷ました。反応物を、pH=2~3になるまで1MのHClを用いて酸性化し、結果として生じる溶液を酢酸エチル(3×10mL)を使用して抽出した。組み合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、その後、濃縮した。その後、粗製生成物を、ISCOシステム(勾配溶離:ヘキサン中の0~100%の酢酸エチル)を介して24gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、黄色がかった白色固形物(0.51g、46%)として57を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C7H6BrNO3S,264.09;found 263.9 and 262.9 isotopes(M-H).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ11.40(s,1H),7.10(dd,J=2.0,1.1 Hz,1H),6.91(d,J=1.1 Hz,1H),6.91(d,J=1.1 Hz,1H),2.48(s,3H).
化合物58:室温の無水THF(7mL)中の化合物57(200mg、0.757mmol、1.0当量)および酢酸アンモニウム(143mg、2.271mmol、3.0当量)の溶液に、Znダスト(495mg、7.57mmol、10当量)を添加し、窒素で脱気した。混合物を油浴中で2時間、50℃に加熱した。LCMSにより反応の完了を認め、これを室温に冷ました。粗製物を、セライトパッドを通して濾過し、濃縮した。その後、粗製物を、ISCOシステム(勾配溶離:メタノール中の0~20%のDCM)を介して24gのHPシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、淡褐色固形物(120mg、68%)として58を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C7H8BBrNOS,234.11;found 235.9 and 236.9 isotopes(M+H),232.9 and 231.9 isotopes(M-H).1H-NMR(300 MHz; CDCl3):δ7.09(d,J=2.0 Hz,1H),6.84(d,J=2.1 Hz,1H),5.07-5.06(m,1H),4.15-4.09(m,2H),2.42(s,3H).
化合物59:実施例9の基本手順を従って、室温の5mLのトルエン中のリファマイシンS(267mg、0.384mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、化合物58(90mg、0.384mmol)を添加した。2日後、反応物を真空中で濃縮してトルエンを除去し、EtOH(10mL)に溶解し、MnO2(30mg)を添加した。1日間撹拌した後、反応物を真空中で濃縮した。粗製物をISCOシステム(勾配溶離:ヘキサン中の0~100%の酢酸エチル)を介して40gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製することで、濃い赤みがかった固形物(181mg、52%)として表題化合物59を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C44H49BrN2O12S,909.84;found 910.2 and 911.2(M+H),908.1 and 907.1(M-H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ7.35(s,1H),7.25-7.23(m,1H),6.74(dt,J=1.7,0.9 Hz,1H),6.37-6.35(m,1H),6.26-6.22(m,2H),5.20(ddt,J=7.1,2.9,1.1 Hz,1H),5.09-5.08(m,1H),3.70-3.68(m,),3.05-3.03(m,4H),2.57(s,3H),2.30(s,3H),2.09(s,3H),1.99(s,3H),1.75(s,3H),1.67-1.64(m,1H),0.94(d,J=6.9 Hz,3H),0.87-0.86(m,3H),0.07-0.06(m,2H),-0.17--0.18(m,1H).
化合物60:16bについて記載される基本手順を使用して60を調製した:化合物59(40mg、0.044mmol、1.0当量)、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(40mg、0.439mmol、10当量)、t-BuBrettPhos-Pd-G3-パラダサイクル(19mg、0.022mmol、0.5当量)、およびK3PO4(19mg、0.089mmol、2.0当量)により、表題化合物60(22mg、55%)を得た。MS:calc’d for C48H59N3O13S,917.38;found 918.4(M+H),916.3(M-H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ6.85-6.81(m,2H),6.68-6.67(m,1H),6.41-6.39(m,1H),6.27(dt,J=1.5,0.7 Hz,1H),6.19-6.16(m,1H),5.25-5.22(m,1H),5.03-5.02(m,1H),4.30(t,J=5.1 Hz,1H),4.19-4.17(m,1H),3.68(ddd,J=5.5,2.2,1.0 Hz,1H),3.48-3.44(m,1H),3.02(d,J=8.9 Hz,6H),2.81(d,J=4.9 Hz,3H),2.56(s,3H),2.43-2.37(m,6H),2.29(s,4H),2.14-2.04(m,3H),1.98(s,3H),1.79-1.71(m,3H),1.63-1.59(m,2H),1.25-1.22(m,2H),1.08-1.05(m,2H),0.94(d,J=7.0 Hz,6H),0.89-0.87(m,3H),0.05-0.03(m,2H),-0.24(ddt,J=2.8,2.2,1.4 Hz,2H).
化合物61:氷浴中の3mLの無水DCM中の化合物60(12mg、0.013mmol)の撹拌溶液に、m-CPBA(6.8mg、0.039mmol)を添加した。結果として生じる溶液を3時間室温に温めることで、表題化合物61を得た。粗製物を濃縮し、ISCOシステム EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製した。純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、凍結乾燥装置により30時間乾燥させることで、赤紫色の固形物として6.5mg(52%)の61を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C48H59N3O15S,949.37;found 950.37(M+H),948.2(M-H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ7.94-7.85(m,1H),7.59(d,J=0.7 Hz,1H),7.42(d,J=7.9 Hz,1H),7.37(dd,J=7.2,0.6 Hz,1H),7.18-7.15(m,1H),6.85-6.81(m,1H),6.41-6.36(m,1H),6.23-6.21(m,1H),5.11-5.08(m,1H),4.74-4.72(m,2H),3.83-3.81(m,4H),3.14-3.06(m,2H),3.03(dd,J=10.2,2.1 Hz,6H),2.33(s,6H),2.11(d,J=5.2 Hz,4H),2.04(s,3H),1.98(s,3H),1.77(d,J=10.6 Hz,2H),1.70-1.65(m,1H),1.29(s,1H),0.94(d,J=6.9 Hz,6H),0.87-0.86(m,3H),0.10(d,J=2.8 Hz,3H),0.05-0.02(m,2H),-0.17--0.19(m,2H).
実施例15:化合物68の調製
リファマイシンアナログ68を、以下のスキーム19に示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
スキーム19
化合物62:氷浴内の5mLの無水THF中の1,3,5-トリフルオロ-2-ニトロベンゼン(1.0g、5.65mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、7mLのTHF中のベンジルアルコール(1.34g、12.42mmol、2.2当量)の溶液を添加し、その後、これを、アルゴン下のTHF中のKOtBu(12mL、11.86mmol、2.1当量)の溶液で処理した。結果として生じる混合物を、室温で4時間撹拌した。結果として生じる溶液を酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、その後、濃縮した。粗製生成物をTHF/エタノールにより再結晶することで、化合物62(1.63g、82%)のオフホワイト固形物を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C20H16FNO4,353.35;found 376.1(M+Na).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ7.40-7.35(m,10H),6.40(d,J=10.1 Hz,2H),5.16(s,4H).
化合物63:DMSO(7mL)中の化合物62(1.4g、3.96mmol)を、2MのNaOH(5mL、10mmol)で処理し、油浴中で85℃に一晩加熱した。LCMSにより反応の完了を認め、これを室温に冷ました。反応物を、pH=2~3になるまで1MのHClを用いて酸性化し、結果として生じる溶液を酢酸エチル(3×30mL)を使用して抽出した。組み合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、その後、濃縮した。その後、粗製生成物を、ISCOシステム(勾配溶離:ヘキサン中の0~100%の酢酸エチル)を介して80gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、黄色固形物(1.29g、82%)として63を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C20H17NO5,351.11;found 374.1(M+H) and 350.1(M-H).1H-NMR(300 MHz; CDCl3):δ7.40-7.35(m,10H),6.20(d,J=10.1 Hz,2H),5.15(s,4H).
化合物64:実施例2で報告されるのと同じ方法を使用して表題化合物を調製した。室温のTHF(5mL)中の化合物63(200mg、0.569mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、BOC-ピペリジン-4-オール(115mg、0.569mmol)およびPPh3(224mg、0.853mmol)を添加し、その後、THF(2mL)中のDBAD(157mg、0.682mmol)を滴下した。一晩撹拌した後、混合物を蒸発乾固させ、残渣をISCOシステム(勾配溶離:ヘキサン中の0~100%の酢酸エチル)を介して40gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、オフホワイト固形物(285mg、93%)として表題化合物64を得た。MS:calc’d for C30H34N2O7,534.24;found 557.2(M+Na).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ7.39(d,J=4.3 Hz,6H),7.34(d,J=4.7 Hz,4H),6.14(s,2H),5.15(s,4H),4.29(dd,J=3.6,3.0 Hz,1H),3.67-3.63(m,2H),3.28-3.26(m,2H),1.79-1.76(m,2H),1.63-1.56(m,2H),1.49(d,J=2.0 Hz,9H.
化合物65:1,4-ジオキサン(2.0mL)中の化合物64(285mg、0.54mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(1.4mL)中の4MのHClを添加した。15時間撹拌した後、インプロセスのアリコートにより、反応が完了していることが示された。上記溶液にジエチルエーテル(50mL)を添加し、その後、白色沈殿物が形成されるまで、混合物を1時間勢いよく撹拌した。固形物を濾過し、エーテルで洗浄することで、対応するアミンのHCl塩を得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C25H26N2O5,434.18;found 435.2(M+H).
1,4-ジオキサン/水(v/v、1:1、6mL)中のHCl塩の溶液に、NaHCO3(182mg、2.17mmol、4.0当量)を添加し、その後、Fmoc-OSu(219mg、0.65mmol、1.2当量)を添加した。5時間撹拌した後、インプロセスのLC/MS分析により、反応が完了していることが示された。反応混合物を水(5mL)で処理し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。その後、組み合わせた有機層をブライン(10mL)で処理し、乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮した。粗製化合物を、ISCOシステム(勾配溶離:ヘキサン中の0~100%の酢酸エチル)を介して24gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させることで、オフホワイト発泡体(250mg、70%)を得た。MS:calc’d for C40H36N2O7,656.25;found 657.2(M+H),689.3(M+Na).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ7.79(d,J=7.5 Hz,2H),7.59(d,J=7.4 Hz,2H),7.40(quintet,J=5.6 Hz,10H),7.34(t,J=6.9 Hz,4H),6.13(s,2H),5.15(s,4H),4.48-4.47(m,2H),4.31-4.30(m,1H),4.26(t,J=6.5 Hz,1H),3.63(dddt,J=5.1,2.7,1.7,0.9 Hz,2H),3.35-3.32(m,2H),1.74-1.72(m,2H),1.62-1.58(m,2H ).
化合物66:化合物65(220mg、0.304mmol)を5mLのメタノール/EtOAc(2:3)に溶かし、アルゴンで脱気した溶液に、28mgの10%のPd/Cを添加した。混合物をアルゴンでさらに脱気し、水素バルーンに接続した。2時間後、インプロセスのアリコートからのLC/MSによる分析により、反応が完了していることが示された。混合物をセライトに通して濾過し、MeOH(2×10mL)およびEtOAc(10mL)で洗浄し、濃縮することで、黄色がかった油として130mgの化合物66(LC/MSにより70%純粋)を得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C26H26N2O5,446.1;found 447.1(M+H).
化合物67:ヒドロキシアニリン66(130mg、0.204mmol、70%純粋)を含む丸底フラスコに、THF(1mL)を添加し、1分間超音波処理した。その後、リファマイシンS(135mg、0.194mmol)およびトルエン(5mL)を添加し、反応混合物を2分間超音波処理して濃い黄色固形物を溶解し、ゴム隔膜を介して密閉し、アルゴンでパージし、および、反応物を周囲温度に勢いよく撹拌した。10日後、反応物を真空中で濃縮してトルエン/THFを除去し、EtOH(10mL)に溶解し、MnO2(70mg、0.805mmol)を添加した。4日間撹拌した後、反応物を真空中で濃縮し、ISCOシステム(勾配溶離:0~50% MeOH/DCM)を介して24gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムのクロマトグラフィーによって精製した。比較的純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(120mg、38%)として表題化合物67を得た。化合物67はLCMSにおいてイオン化しなかった。
化合物68:DMF(2mL)中の粗製物化合物67(120mg、0.041mmol、38%純粋)のアルゴン下の撹拌溶液を、ピペリジン(0.5mL、DMF中の2%)溶液で処理し、反応物を周囲温度で撹拌した。1時間後、反応物を、ISCOシステム(勾配溶離:水中の0~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸、30分かけて)を介して50gのC18 RediSep Goldカラムで直接精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、ドライアイスで凍結し、一晩凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(9mg、25%)としてFmoc脱保護生成物を得た。MS:calc’d for C48H57N3O14,899.4;found 900.4(M+H).
DCM(2mL)中のアルゴン下の生成物(7mg、0.0078mmol)の撹拌溶液に、パラホルムアルデヒド(3.5mg、0.1167mmol)およびNa(OAc)3BH(6.6mg、0.0312mmol)を周囲温度で添加した。4時間後、パラホルムアルデヒド(3.5mg、0.1167mmol)およびNa(OAc)3BH(6.0mg、0.0283mmol)の他の部分を、反応混合物に添加した。1時間後、反応物をセライトに通して濾過し、MeOH(2×10mL)で洗浄し、濃縮することで、ISCOシステム(勾配溶離:水中の0~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸、30分かけて)を介して15.5gのC18 RediSep Goldカラムで直接精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、ドライアイスで冷凍し、一晩凍結乾燥させることで、表題化合物68を得た。化合物を、EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中10~95%のMeCN、0.05%のAcOH)により再精製した。純粋な画分を組み合わせ、ドライアイス/アセトンで凍結し、一晩凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物として表題化合物68を得た。(2mg、28%)。MS:calc’d for C49H59N3O14,913.4;found 914.4(M+H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ6.68(br.s.,1H),6.47-6.58(m,1H),6.32-6.46(m,1H),6.13-6.32(m,1H),4.64-4.75(m,1H),4.59(br.s.,1H),3.46(s,1H),3.18(br.s.,1H),2.91-3.12(m,4H),2.76(br.s.,2H),2.51(br.s.,2H),2.35-2.42(m,3H),2.31(br.s.,2H),2.22(br.s.,2H),2.04-2.17(m,3H),1.97-2.04(m,3H),1.94(s,6H),1.90(br.s.,2H),1.72-1.83(m,6H),1.55-1.71(m,3H),1.39-1.52(m,3H),1.25-1.37(m,3H),0.76-1.06(m,4H),0.02(br.s.,2H),-0.25(br.s.,3H).
実施例16:化合物71の調製
リファマイシンアナログ71を、以下のスキーム20に示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
スキーム20
化合物69:3-(ベンジルオキシ)-2-ニトロフェノール(500mg、2.03mmol、1.0当量)、2-クロロ-N,N-ジメチルエタン-1-アミンHCl塩(380mg、2.65mmol、1.3当量)、およびCs2CO3(1.65g、5.07mmol、2.5当量)の撹拌混合物に、無水アセトン(7mL)を添加し、50℃で一晩加熱した。LC/MSにより反応の完了を認め、これを室温に冷ました。粗製物を、セライトパッドを通して濾過し、濃縮した。その後、粗製物を、ISCO(勾配溶離:メタノール中の0~20%のDCM)を介して40gのHPシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、暗色の油(428mg、67%)として69を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C17H20N2O4,316.36;found 317.2(M+H).1H-NMR(500 MHz; CDCl3):δ7.39-7.29(m,6H),6.65(t,J=8.5 Hz,2H),5.18(s,2H),4.17(t,J=5.9 Hz,2H),2.75(t,J=5.9 Hz,2H),2.33(s,6H).
化合物70:メタノール(3mL)中の化合物69(185mg、0.585mmol)のアルゴン下の撹拌溶液に、37mgの20%のPd(OH)2/C(~50%水を含有)を添加した。混合物をアルゴンでさらに脱気し、水素バルーンに接続した。2時間後、インプロセスのアリコートからのLC/MSによる分析により、反応が完了していることが示された。混合物をセライトに通して濾過し、濃縮することで、濃い黄色の油として110mgの表題化合物70(LC/MSにより85%純粋)を得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C10H16N2O2,196.1;found 197.1(M+H).
化合物71:ヒドロキシアニリン70(110mg、0.476mmol、85%純粋)を含む丸底フラスコに、1,4-ジオキサン(6.8mL)およびリファマイシンS(663mg、0.953mmol)を添加した。反応混合物をゴム隔膜を介して密閉し、アルゴンでパージし、反応物を周囲温度で勢いよく撹拌した。7日後、反応物を真空で濃縮し、MeOH(10mL)に溶解し、MnO2(104mg、1.191mmol)を添加した。4週間撹拌した後、反応物をセライトに通して濾過し、MeOH(2×20mL)で洗浄し、真空中で濃縮し、ISCOシステム(勾配溶離:0~10%、次に、10~50%、のMeOH/DCM)を介して40gのHPのシリカゲルGold RediSepカラムのクロマトグラフィーにより精製した。純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させた。濃縮した画分を、MeCN/H2O(1:1)に溶解し、ドライアイス/アセトンで凍結し、一晩凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物(48mg、12%)として表題化合物71を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C47H57N3O13,871.4;found,872.4(M+H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.37(s,1H),7.65(t,J=8.55 Hz,1H),7.15(d,J=8.30 Hz,1H),5.23(br.s.,1H),4.33(br.s.,2H),4.28(br.s.,1H),3.13(br.s.,1H),3.01(br.s.,4H),2.95(br.s.,1H),2.91(br.s.,3H),2.78(t,J=9.28 Hz,1H),2.31(br.s.,9H),2.17(br.s.,4H),1.98(s,5H),1.94(br.s.,4H),1.67(br.s.,3H),1.59(br.s.,1H),0.80-0.93(m,8H),0.78(br.s.,1H),0.67(br.s.,6H).
実施例17:化合物72の調製物
リファマイシンアナログ72を、以下のスキーム21に示されるように、および以下に記載されるように、化合物15から合成した。
スキーム21
化合物72:薗頭カップリング反応を使用して表題化合物を調製した。室温の脱気された無水THF(3mL)中の化合物15(100mg、0.115mmol、1.0当量)、N,N-ジメチルプロプ(dimethylprop)-2-イン-1-アミン(19μL、0.173mmol、1.5当量)、CuI(1.1mg、0.00575mmol、0.05当量)、Pd(PPh3)4(3.3mg、0.00287mmol、0.025当量)、およびトリエチルアミン(64μL、0.46mmol、4.0当量)の混合物を、一晩撹拌した。反応の進行をLC/MSによりモニタリングし、追加の触媒(10mg)を添加した。混合物を油浴中で40℃に一晩加熱した。LC/MSにより反応の完了を認めた。粗製物を、セライトパッドを通して濾過し、濃縮した。次に、粗製物をC18 50gのカラムにより精製し、その後、ISCO EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%の)による別の精製を行った。純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、凍結乾燥装置により20時間乾燥させることで、赤みがかった固形物として12mg(9%)の72を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C48H55N3O12,865.38;found 866.4(M+H),864.4(M-H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ7.97-7.94(m,1H),7.54(t,J=1.7 Hz,1H),7.39-7.35(m,1H),6.89-6.86(m,1H),6.38-6.35(m,1H),6.17-6.15(m,2H),5.12-5.09(m,1H),4.95-4.93(m,2H),3.82-3.79(m,1H),3.58(s,2H),3.02(s,6H),2.40(s,3H),2.27-2.27(m,4H),2.12-2.01(m,3H),1.97(d,J=10.6 Hz,8H),1.74(s,4H),1.72-1.68(m,2H),1.54-1.49(m,1H),1.29(d,J=2.3 Hz,1H),0.95(s,3H),0.89(dd,J=5.2,1.5 Hz,3H),0.21-0.17(m,2H),-0.08--0.12(m,2H).
実施例18:化合物75の調製
リファマイシンアナログ75を、以下のスキーム22に示されるように、および以下に記載されるように、リファマイシンSから合成した。
スキーム22
化合物73:室温の無水THF(15mL)中の2-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-1-ニトロベンゼン(500mg、1.622mmol、1.0当量)、N,N-ジメチルプロプ-2-イン-1-アミン(262μL、2.433mmol、1.5当量)、CuI(15.4mg、0.0811mmol、0.05当量)、Pd(PPh3)4(47mg、0.0405mmol、0.025当量)、およびトリエチルアミン(904μL、6.488mmol、4.0当量)の混合物を、脱気して5時間撹拌した。反応の進行をLC/MSによってモニタリングした。粗製物を、セライトパッドを通して濾過し、濃縮した。その後、粗製物を、ISCOシステム(勾配溶離:メタノール中の0~20%のDCM)を介して40gのHPシリカゲルGold RediSepカラムで精製し、純粋な画分を蒸発させ、真空中で乾燥させることで、73(492mg、98%)を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C18H18N2O3,310.13;found 311.2(M+H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ7.81(d,J=8.3 Hz,1H),7.47(d,J=7.6 Hz,2H),7.38(dd,J=8.4,1.4 Hz,4H),7.14(dd,J=8.3,1.5 Hz,1H),5.28(s,2H),3.52(s,2H),2.36(dd,J=1.3,0.6 Hz,6H).
化合物74:メタノール(4mL)中の化合物73(100mg、0.322mmol)のアルゴン下の溶液に、20mgの20%のPd(OH)2/Cを添加した。混合物をアルゴンでさらに脱気し、水素バルーンに接続した。16時間後、インプロセスのアリコートからのLC/MSによる分析により、反応が完了していることが示された。混合物をセライトに通して濾過し、MeOH(2×10mL)で洗浄し、濃縮することで、赤みがかった黄色の油として72mgの表題化合物74を得て、これをさらに精製することなく次の工程で直ちに使用した。MS:calc’d for C11H18N2O,194.1;found 195.2(M+H).
化合物75:ヒドロキシアニリン74(72mg、0.304mmol、82%純粋)を含む丸底フラスコに、1,4-ジオキサン(3mL)およびリファマイシンS(423mg、0.608mmol)を添加した。反応混合物をゴム隔膜を介して密閉し、アルゴンでパージし、反応物を周囲温度で勢いよく撹拌した。12日後、反応物を真空で濃縮してジオキサンを除去し、MeOH(6mL)に溶解し、MnO2(106mg、1.216mmol)を添加した。20時間撹拌した後、反応物をセライトに通して濾過し、MeOH(2×10mL)で洗浄し、真空中で濃縮し、ISCOシステム(勾配溶離:水中の0~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸)を介して50gのC18 RediSep Goldカラムで直接精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、ドライアイス/アセトンで冷凍し、一晩凍結乾燥させることで、表題化合物75を得た。化合物を、EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中10~95%のMeCN、両方において10mMのNH4OAc)により再精製した。純粋な画分を組み合わせ、ドライアイス/アセトンで凍結し、一晩凍結乾燥させることで、赤みがかった褐色固形物(6mg、2.2%)として表題化合物75を得た。MS:calc’d for C48H59N3O12,869.4;found 870.4(M+H).1H-NMR(500 MHz; CD3OD):δ8.46(s,1H),7.67(s,1H),7.00(s,1H),6.28(d,J=8.79 Hz,1H),6.20(s,1H),5.98-6.11(m,2H),5.21(dd,J=6.11,12.46 Hz,1H),5.11(d,J=10.26 Hz,1H),3.85-3.99(m,2H),3.76(s,3H),3.65-3.70(m,3H),3.58(s,3H),3.45(br.s.,3H),3.04-3.15(m,3H),2.35(br.s.,3H),2.03(s,3H),1.99(s,3H),1.77(s,3H),1.61-1.69(m,3H),1.29(s,3H),1.00(d,J=6.84 Hz,3H),0.92(d,J=7.33 Hz,3H),0.75-0.89(m,3H),0.63(d,J=6.84 Hz,3H),0.10(s,3H),0.00(d,J=6.84 Hz,2H).
実施例19:リンカー-ペイロード化合物の調製
リンカー-ペイロード化学を使用して、以下のスキーム23に示されるように、および以下に記載されるように、化合物20を調製した。
スキーム23
化合物18の合成。PCT国際出願第2014145090号の手順を使用して、表題化合物を調製した。tert-ブチル((S)-1-(((S)-1-((4―(ヒドロキシメチル)フェニル)アミノ)-1-オキソ-5-ウレイドペンタン(ureidopentan)-2-イル)アミノ)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル)カルバメート18a(500mg、1.04mmol)を、CH3CN/H2O/TFA(3:1:1=v/v/v、12mL/4mL/4mL)の混合物に溶解した。反応混合物を室温で48時間撹拌した。LCMSにより反応の進行が完了していることが決定された。真空中で濃縮した後、粗製生成物18b(0.9gの湿気)を、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS(ESI,pos.):calc’d for C18H29N5O4,379.22;found 380.2(M+H).
水(8mL)中の18b(700mg、1.47mmol、1.0当量)の溶液を、4℃の2mLのNaHCO3水溶液で希釈し、混合物(pH=8.0)を、10mLのアセトニトリル中の市販の2,5-ジオキソピロリジン-1-イル6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノエート(408mg、0.9当量)で処理した。反応が完了するまで、懸濁液を室温で16時間撹拌した。粗製生成物を減圧下で濃縮し、DMSO(5mL)で希釈した。粗製生成物を、ISCO 150gのC18カラム(溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製した。純粋な画分を組み合わせ、凍結乾燥させることで、白色固形物として368mg(44%)の化合物18を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C28H40N6O7,572.30;found 573.6(M+H),(2M+H),1145.9.1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.89(s,1H),8.05(d,J=7.33 Hz,1H),7.81(d,J=8.79 Hz,1H),7.52-7.57(m,J=8.79 Hz,2H),7.21-7.26(m,J=8.79 Hz,2H),6.99-7.02(m,2H),5.98(br.s.,1H),5.40(s,2H),5.10(t,J=5.62 Hz,1H),4.35-4.45(m,3H),4.18(dd,J=6.84,8.30 Hz,1H),3.26-3.33(m,2H),2.91-3.06(m,2H),2.08-2.22(m,2H),1.93-2.01(m,1H),1.66-1.74(m,1H),1.59(dd,J=4.40,9.28 Hz,1H),1.43-1.55(m,5H),1.32-1.43(m,1H),1.19(quin,J=7.57 Hz,2H),0.84(d,J=8.30 Hz,3H),0.80-0.89(m,3H).
化合物19の合成。室温の18(100mg、0.174mmol、1.0当量)の撹拌懸濁液に、マイクロシリンジを使用してSOCl2(14μL、0.192mmol、1.1当量)をゆっくりと添加した。スラリー反応混合物を1.5時間撹拌し、LC/MSにより分析されたアリコートによって、所望の形成が示された。粗製混合物を濃縮して、減圧下ですべての揮発性物質を除去した。混合物を2mLのDMSOで希釈し、ISCO C18 Aq 50gのカラムにロードして精製した(水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)。純粋な画分を組み合わせ、凍結乾燥させることで、オフホワイト固形物として72mg(71%)の19を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C28H39ClN6O6,590.26;found 591.3(M+H),1181.5(2M+H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ10.03(s,1H),8.03-8.11(m,1H),7.79(d,J=8.30 Hz,1H),7.57-7.63(m,J=8.79 Hz,2H),7.34-7.38(m,J=8.79 Hz,2H),6.99-7.02(m,2H),5.97(br.s.,1H),5.40(br.s.,2H),4.71(s,2H),4.34-4.43(m,2H),4.16-4.21(m,1H),3.36-3.42(m,3H),2.90-3.06(m,3H),2.07-2.22(m,3H),1.91-2.00(m,1H),1.66-1.73(m,1H),1.31-1.41(m,1H),1.18(quin,J=7.69 Hz,3H),0.79-0.89(m,7H).
化合物20の合成。2ドラムバイアル中の19(13.5mg、0.0228mmol、1.2当量)、16a(16.6mg、0.0190mmol、1.0当量)、およびNaI(14.2mg、0.095mmol)の混合物を、1mLの無水DMFに溶解した。DMF中の触媒量(10μL)の0.5MのDIPEAの溶液を、シリンジで添加した。混合物を油浴中で55℃で一晩加熱した。LC/MSにより反応の完了を認め、所望の生成物を得た。混合物を4℃に冷却し、1mLの水で希釈した。濾過後、暗色の粗製物混合物を、EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製した。純粋な画分を組み合わせ、凍結乾燥させることで、濃い赤色固形物として14.6mg(55%)の20を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C75H96N9O19
+,1426.68;found 1427.3(M+1) and 1425.5(M-1).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ10.25(s,1H),8.19(d,J=6.84 Hz,1H),7.82(d,J=8.30 Hz,2H),7.76(d,J=8.79 Hz,3H),7.50(d,J=8.30 Hz,3H),7.00(s,2H),6.12(d,J=12.70 Hz,1H),6.03(br.s.,1H),5.43(s,2H),4.70-4.80(m,2H),4.58(br.s.,3H),4.36-4.41(m,1H),4.18(t,J=7.82 Hz,1H),3.77(br.s.,2H),3.36-3.45(m,8H),3.13(d,J=8.30 Hz,1H),2.89-3.06(m,12H),2.78(t,J=9.04 Hz,1H),2.06-2.22(m,3H),2.03(br.s.,1H),1.91-2.00(m,10H),1.85(s,3H),1.66-1.74(m,1H),1.56-1.64(m,6H),1.42-1.56(m,8H),1.38(d,J=6.84 Hz,2H),1.15-1.25(m,3H),0.75-0.88(m,14H),0.07(s,1H).
リンカー-ペイロード化合物25を スキーム24に示されるように、および以下に記載されるように調製した。
スキーム24
化合物23の合成。その後、無水DMF(1.5mL)中の22(100mg、0.144mmol)および18b(82mg、0.217mmol)の混合物を、マイクロシリンジを介してDIEA(50μL、0.288mmol)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、23が得られたことがLC/MSにより決定された。粗製混合物を、ISCO C18 100gのAqカラム(溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製し、純粋な画分を組み合わせ、凍結乾燥させることで、84.4mgの23(62%)を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C44H71N7O16,953.50;found 954.4(M+H),976.4(M+Na),952.4(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ9.88(s,1H),8.08(d,J=7.2 Hz,1H),8.00(s,1H),7.86(d,J=8.5 Hz,1H),7.55(d,J=8.4 Hz,2H),7.23(d,J=8.3 Hz,2H),7.00(s,2H),5.98(s,1H),5.40(s,1H),4.43(s,2H),4.39(d,J=5.4 Hz,1H),4.23(dd,J=8.3,6.8 Hz,2H),3.60(d,J=6.9 Hz,6H),3.44-3.54(m,30H),3.37(t,J=5.8 Hz,3H),3.15(d,J=5.7 Hz,2H),2.99(d,J=29.6 Hz,2H),2.33(t,J=7.3 Hz,3H),1.98(d,J=6.7 Hz,1H),1.71-1.70(m,1H),1.61-1.58(m,1H),1.44-1.36(m,2H),0.85(dd,J=15.5,6.7 Hz,7H).
化合物24の合成。室温のバイアル中の23(15mg、0.0157mmol、1.0当量)の撹拌懸濁液に、マイクロシリンジを介してSOCl2(1.3μL、0.0173mmol、1.1当量)をゆっくりと添加した。1時間後、LC/MSにより分析されたアリコートによって、所望の生成物の形成が示された。粗製混合物を濃縮して減圧下ですべての揮発性物質を除去した。粗製混合物を0.8mLのMeCNで希釈し、EZ分取HPLCカラムにロードし、溶離した(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)。純粋な画分を組み合わせ、凍結乾燥させることで、オフホワイト固形物として9.5mg(63%)の24を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C44H70ClN7O15,971.46;found 972.4(M+H),994.4(M+Na),970.3(M-1).
リンカー-ペイロード化合物25の合成。1ドラムバイアル中の24(9.5mg、0.00976mmol、1.0当量)、16a(8.51mg、0.00976mmol、1.0当量)、およびNaI(7.3mg、0.0488mmol)の混合物を、1mLの無水DMFに溶解した。DMF中の触媒量(20μL)の0.5MのDIEAの溶液を、シリンジで添加した。混合物を油浴中で55℃で一晩加熱した。LC/MSにより反応の完了を認め、所望の生成物を得た。混合物を氷浴中で冷却し、1mLの水で希釈した。濾過後、暗色の粗製物混合物を、EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製した。純粋な画分を組み合わせ、凍結乾燥させることで、濃い赤色固形物として7.4mg(42%)の25を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C91H127N10O28
+,1807.88;found 1808.8(M+H) and 1806.5(M-1).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ10.23(s,1H ),8.22--8.17(m,1H),8.03--7.98(m,1H),7.86(d,J=8.3 Hz,1H),7.75(d,J=8.2 Hz,4H),7.50(d,J=8.3 Hz,3H),7.00(s,2H),6.01(s,1H),5.76(s,1H ),5.43(s,1H),4.80--4.80(m,1H),4.58(s,1H),4.43--4.41(m,1H),4.27--4.23(m,1H),3.76(t,J=0.6 Hz,2H),3.59(t,J=7.3 Hz,5H),3.49(d,J=2.9 Hz,54H),3.14(d,J=5.8 Hz,4H),3.03(s,8H),2.90(t,J=0.7 Hz,3H),2.77(d,J=0.7 Hz,1H),2.33(t,J=7.3 Hz,4H),2.08(d,J=6.1 Hz,4H),1.94(d,J=18.9 Hz,10H),1.83(s,5H),1.59(s,8H),0.85(dd,J=16.1,6.7 Hz,8H).
リンカー-ペイロード化合物36を スキーム25に示されるように、および以下に記載されるように調製した。
スキーム25
化合物36:1ドラムバイアル中の24(14.4mg、0.00149mmol、1.2当量)、16a(11.0mg、0.00123mmol、1.0当量)、およびNaI(9.1mg、0.0615mmol)の混合物を、1mLの無水DMFに溶解した。DMF(10μL)中の触媒量の0.5MのDIEAの溶液を、シリンジを介して添加した。混合物を油浴中で55℃で一晩加熱した。LC/MSによる分析時に反応は完了しており、所望の生成物を得た。混合物を氷浴中で冷却し、0.5mLの水で希釈した。濾過後、暗色の粗製物混合物を、EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製した。純粋な画分を集めて、凍結し、凍結乾燥させることで、濃い赤色固形物として11.7mg(53%)の36を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C91H127N10O29
+,1823.88;found 1824.8(M+H) and 1821.7(M-1).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ10.22(s,1H),8.85(d,J=0.8 Hz,1H),8.18-8.17(m,1H),8.01(s,1H),7.86(d,J=8.1 Hz,1H),7.75-7.73(m,2H),7.49-7.47(m,2H),7.00(s,2H),6.28(dd,J=9.9,0.9 Hz,1H),6.21(dd,J=12.4,0.6 Hz,1H),6.00-5.98(m,1H),5.86(s,1H),5.48(s,1H),5.42(d,J=8.4 Hz,2H),5.04-4.99(m,1H),4.72-4.69(m,1H),4.58-4.50(m,3H),4.40-4.38(m,1H),4.25-4.22(m,1H),3.89-3.87(m,1H),3.73-3.70(m,4H),3.62-3.58(m,7H),3.54-3.47(m,29H),3.36(t,J=5.8 Hz,7H),3.15(d,J=5.7 Hz,4H),3.03-2.98(m,4H),2.85(s,3H),2.66(d,J=23.9 Hz,3H),2.34(dd,J=16.4,9.2 Hz,4H),2.12-2.05(m,3H),1.92(d,J=18.7 Hz,13H),1.67(s,3H),1.61(t,J=0.6 Hz,3H),1.47-1.37(m,3H),1.24(d,J=0.6 Hz,1H),0.88-0.78(m,8H),0.78-0.65(m,4H),0.17-0.16(m,1H),0.07(s,1H),-0.41(td,J=2.5,0.9 Hz,1H).
リンカー-ペイロード化合物25aを スキーム26に示されるように、および以下に記載されるように調製した。
スキーム26
化合物23aの合成。無水DMF(1.5mL)中の22a(100mg、0.144mmol)および18b(82mg、0.217mmol)の混合物に、その後、マイクロシリンジを介してDIEA(50μL、0.288mmol)で処置した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、23aが得られたことがLC/MSにより決定された。粗製混合物を、ISCO C18 100gのAqカラム(溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製し、純粋な画分を組み合わせ、凍結乾燥させることで、84.4mgの23(62%)を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C44H71N7O16,953.50;found 954.4(M+H),976.4(M+Na),952.4(M-H).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ9.88(s,1H),8.08(d,J=7.2 Hz,1H),8.00(s,1H),7.86(d,J=8.5 Hz,1H),7.55(d,J=8.4 Hz,2H),7.23(d,J=8.3 Hz,2H),7.00(s,2H),5.98(s,1H),5.40(s,1H),4.43(s,2H),4.39(d,J=5.4 Hz,1H),4.23(dd,J=8.3,6.8 Hz,2H),3.60(d,J=6.9 Hz,6H),3.44-3.54(m,30H),3.37(t,J=5.8 Hz,3H),3.15(d,J=5.7 Hz,2H),2.99(d,J=29.6 Hz,2H),2.33(t,J=7.3 Hz,3H),1.98(d,J=6.7 Hz,1H),1.71-1.70(m,1H),1.61-1.58(m,1H),1.44-1.36(m,2H),0.85(dd,J=15.5,6.7 Hz,7H).
化合物24aの合成。室温のバイアル中の23a(15mg、0.0157mmol、1.0当量)の撹拌懸濁液に、マイクロシリンジを介してSOCl2(1.3μL、0.0173mmol、1.1当量)をゆっくりと添加した。1時間後、LC/MSにより分析されたアリコートによって、所望の生成物の形成が示された。粗製混合物を濃縮して減圧下ですべての揮発性物質を除去した。粗製混合物を0.8mLのMeCNで希釈し、EZ分取HPLCカラムにロードし、溶離させた(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)。純粋な画分を組み合わせ、凍結乾燥させることで、オフホワイト固形物として9.5mg(63%)の24を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C44H70ClN7O15,971.46;found 972.4(M+H),994.4(M+Na),970.3(M-1).
リンカー-ペイロード化合物25aの合成。1ドラムバイアル中の24a(9.5mg、0.00976mmol、1.0当量)、16a(8.51mg、0.00976mmol、1.0当量)、およびNaI(7.3mg、0.0488mmol)の混合物を、1mLの無水DMFに溶解した。DMF中の触媒量(20μL)の0.5MのDIEAの溶液を、シリンジで添加した。混合物を油浴中で55℃で一晩加熱した。LC/MSにより反応の完了を認め、所望の生成物を得た。混合物を氷浴中で冷却し、1mLの水で希釈した。濾過後、暗色の粗製物混合物を、EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製した。純粋な画分を組み合わせ、凍結乾燥させることで、濃い赤色固形物として7.4mg(42%)の25を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C91H127N10O28
+,1807.88;found 1808.8(M+H) and 1806.5(M-1).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6)δ10.23(s,1H ),8.22--8.17(m,1H),8.03--7.98(m,1H),7.86(d,J=8.3 Hz,1H),7.75(d,J=8.2 Hz,4H),7.50(d,J=8.3 Hz,3H),7.00(s,2H),6.01(s,1H),5.76(s,1H ),5.43(s,1H),4.80--4.80(m,1H),4.58(s,1H),4.43--4.41(m,1H),4.27--4.23(m,1H),3.76(t,J=0.6 Hz,2H),3.59(t,J=7.3 Hz,5H),3.49(d,J=2.9 Hz,54H),3.14(d,J=5.8 Hz,4H),3.03(s,8H),2.90(t,J=0.7 Hz,3H),2.77(d,J=0.7 Hz,1H),2.33(t,J=7.3 Hz,4H),2.08(d,J=6.1 Hz,4H),1.94(d,J=18.9 Hz,10H),1.83(s,5H),1.59(s,8H),0.85(dd,J=16.1,6.7 Hz,8H).
リンカー-ペイロード化合物36aを スキーム27に示されるように、および以下に記載されるように調製した。
スキーム27
化合物36a:1ドラムバイアル中の24a(14.4mg、0.00149mmol、1.2当量)、16a(11.0mg、0.00123mmol、1.0当量)、およびNaI(9.1mg、0.0615mmol)の混合物を、1mLの無水DMFに溶解した。DMF(10μL)中の触媒量の0.5MのDIEAの溶液を、シリンジを介して添加した。混合物を油浴中で55℃で一晩加熱した。LC/MSによる分析時に反応は完了しており、所望の生成物を得た。混合物を氷浴中で冷却し、0.5mLの水で希釈した。濾過後、暗色の粗製物混合物を、EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製した。純粋な画分を集めて、凍結し、凍結乾燥させることで、濃い赤色固形物として11.7mg(53%)の36を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C91H127N10O29
+,1823.88;found 1824.8(M+H) and 1821.7(M-1).1H NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ10.22(s,1H),8.85(d,J=0.8 Hz,1H),8.18-8.17(m,1H),8.01(s,1H),7.86(d,J=8.1 Hz,1H),7.75-7.73(m,2H),7.49-7.47(m,2H),7.00(s,2H),6.28(dd,J=9.9,0.9 Hz,1H),6.21(dd,J=12.4,0.6 Hz,1H),6.00-5.98(m,1H),5.86(s,1H),5.48(s,1H),5.42(d,J=8.4 Hz,2H),5.04-4.99(m,1H),4.72-4.69(m,1H),4.58-4.50(m,3H),4.40-4.38(m,1H),4.25-4.22(m,1H),3.89-3.87(m,1H),3.73-3.70(m,4H),3.62-3.58(m,7H),3.54-3.47(m,29H),3.36(t,J=5.8 Hz,7H),3.15(d,J=5.7 Hz,4H),3.03-2.98(m,4H),2.85(s,3H),2.66(d,J=23.9 Hz,3H),2.34(dd,J=16.4,9.2 Hz,4H),2.12-2.05(m,3H),1.92(d,J=18.7 Hz,13H),1.67(s,3H),1.61(t,J=0.6 Hz,3H),1.47-1.37(m,3H),1.24(d,J=0.6 Hz,1H),0.88-0.78(m,8H),0.78-0.65(m,4H),0.17-0.16(m,1H),0.07(s,1H),-0.41(td,J=2.5,0.9 Hz,1H).
リンカー-ペイロード化合物80を スキーム28に示されるように、および以下に記載されるように調製した。
スキーム28
化合物77:無水DMF(1.5mL)中の市販の化合物76(100mg、0.131mmol)および18b(71mg、0.144mmol)の溶液に、マイクロシリンジを介してDIEA(34μL、0.197mmol)を添加した。反応混合物を、1時間室温で攪拌した。LC/MSにより反応の完了を認め、これを真空中で濃縮した。粗製生成物を、C18 100gのAqカラム(溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)を使用して、ISCOシステムにより精製した。LC/MSによる純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、24時間凍結乾燥させることで、114mg(85%)の77を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C52H76N6O15,1024.54;found 1025.5(M+H),1047.4(M+Na).
化合物78:室温の1.5mLの無水DCM中の77(46mg、0.0448mmol、1.0当量)の撹拌懸濁液に、マイクロシリンジを使用して、SOCl2(3.6μL、0.0493mmol、1.1当量)をゆっくりと添加した。30分後に、インプロセスアリコートをLC/MSにより分析し、所望の生成物の形成が示された。粗製混合物を真空中で濃縮し、1mLのMeCNで希釈した。溶液を、ISCOシステム C18 50gのAgカラム(溶離液:水中の10~95%のMeCN、0.05%のAcOHの)にロードした。純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、凍結乾燥させることで、オフホワイト固形物として40mg(85%)の77を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C52H75ClN6O14,1042.50;found 1043.4(M+H),1065.4(M+Na).
化合物79:2ドラムバイアル中の78(35mg、0.0337mmol、1.2当量)、29(25mg、0.0281mmol、1.0当量)、およびNaI(21mg、0.145mmol、5.0当量)の混合物に、1.5mLの無水DMFを添加した。DMF(20μL)中の触媒量の0.5MのDIEAの溶液を、隔膜を介してシリンジによって添加した。混合物を油浴中で55℃で一晩加熱した。LC/MSにより反応の完了を認め、所望の生成物を得た。混合物を氷浴で冷却し、1mLの水で希釈した。濾過後、暗色の粗製物混合物を、EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製した。純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物として42mg(79%)の79を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C99H132N9O28
+,1894.92;found 1895.9(M+H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ10.22(s,1H),8.85(s,1H),8.19-8.17(m,1H),7.89-7.84(m,2H),7.74-7.73(m,2H),7.70-7.68(m,2H),7.48-7.46(m,2H),7.41(t,J=7.5 Hz,2H),7.32(t,J=7.4 Hz,2H),6.91-6.87(m,1H),6.28-6.26(m,1H),6.20(dd,J=12.8,0.7 Hz,1H),6.09-6.07(m,1H),6.06-5.97(m,2H),5.85(t,J=0.7 Hz,1H),5.72-5.65(m,1H),5.48(d,J=0.7 Hz,1H),5.42(s,3H),5.23-5.22(m,1H),5.04-4.98(m,2H),4.71-4.69(m,1H),4.51(t,J=0.8 Hz,6H),4.39-4.38(m,12H),4.29(d,J=6.9 Hz,3H),4.23-4.20(m,2H),3.87(dd,J=8.2,1.1 Hz,1H),3.70(dd,J=1.7,0.9 Hz,4H),3.59(d,J=5.7 Hz,4H),3.46(s,12H),3.40(d,J=5.8 Hz,3H),3.13-3.11(m,2H),3.03-2.97(m,6H),2.85(s,3H),2.68(dd,J=1.3,0.8 Hz,2H),2.63(d,J=1.7 Hz,5H),2.36(dd,J=3.5,1.7 Hz,4H),2.22-2.18(m,1H),2.12(s,3H),2.05(dd,J=1.4,0.7 Hz,1H),1.98-1.93(m,3H),1.86(s,1H),1.67(s,1H),1.60(t,J=0.8 Hz,3H),1.45-1.44(m,2H),1.38-1.37(m,1H),1.24-1.20(m,1H),0.85(dd,J=16.5,6.6 Hz,2H),0.78-0.76(m,3H),0.70-0.60(m,2H),0.17-0.16(m,2H),-0.42(dd,J=5.2,0.8 Hz,2H).
化合物80:2mLのDMF中の化合物79(25mg、0.0131mmol)の撹拌溶液に、DMF中の5%のピペリジン(400μL)の溶液を添加し、反応物を周囲温度で撹拌した。1時間後、LC/MSにより反応の完了を認めた。その後、粗製物をEZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中10~95%のMeCN、0.05%のAcOH)により精製した。純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、凍結乾燥させることで、赤みがかった固形物として18.6mg(82%)の80を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C84H122N9O26
+,1672.85(free base);found 1673.8(M+H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ10.26(s,1H),8.85(d,J=0.9 Hz,1H),8.23(dd,J=6.3,0.4 Hz,1H),7.89-7.87(m,1H),7.75-7.74(m,2H),7.48-7.47(m,2H),6.90-6.87(m,1H),6.28-6.26(m,1H),6.21-6.19(m,1H),6.04(t,J=10.3 Hz,2H),5.88-5.85(m,1H),5.74-5.72(m,1H),5.50(ddt,J=3.3,1.0,0.8 Hz,1H),5.43(s,2H),5.03-4.98(m,1H),4.71-4.69(m,1H),4.52(s,4H),4.38(d,J=5.4 Hz,1H),4.23(t,J=7.6 Hz,1H),3.89-3.87(m,1H),3.70(d,J=0.7 Hz,3H),3.60(d,J=5.2 Hz,4H),3.48(s,24H),3.00-2.97(m,12H),2.85(s,2H),2.64(s,2H),2.39-2.36(m,1H),2.23-2.20(m,1H),2.11(d,J=0.4 Hz,3H),1.93(s,9H),1.83(s,3H),1.67-1.60(m,6H),1.46-1.38(m,3H),1.24(s,1H),0.85(dd,J=16.2,6.6 Hz,12H),0.76(d,J=8.3 Hz,5H),0.15-0.15(m,2H),0.07(s,1H),-0.40(d,J=1.9 Hz,1H).
リンカー-ペイロード化合物82を スキーム29に示されるように、および以下に記載されるように調製した。
スキーム29
化合物81:2ドラムバイアル中の78(43mg、0.0414mmol、1.0当量)、16a(36mg、0.0412mmol、1.0当量)、およびNaI(30mg、0.206mmol、5.0当量)の混合物を、2mLの無水DMFに溶解した。DMF中の触媒量(20μL)の0.5MのDIEAの溶液を、シリンジを介して添加した。混合物を油浴中で55℃で一晩加熱した。LC/MSにより反応の完了を認めた。混合物を氷浴中で冷却し、1mLの水で希釈した。濾過後、暗色の粗製物混合物を、EZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中の10~95%のMeCN、AcOH中の0.05%)により精製した。純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物として48mg(62%)の81を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C99H132N9O27
+,1878.92;found 1879.9(M+H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ10.35(s,1H),8.86-8.81(m,1H),8.34-8.33(m,1H),7.93(d,J=8.7 Hz,1H),7.89(t,J=12.9 Hz,3H),7.75(d,J=8.7 Hz,3H),7.68(d,J=7.5 Hz,2H),7.48(d,J=8.6 Hz,2H),7.40(t,J=7.4 Hz,2H),7.31(td,J=7.4,0.8 Hz,3H),7.05-7.03(m,1H),6.81-6.74(m,1H),6.70-6.67(m,1H),6.22-6.19(m,1H),6.13-6.08(m,2H),5.44(s,2H),5.12-5.09(m,1H),4.75(dd,J=12.8,8.4 Hz,1H),4.71-4.68(m,1H),4.56(s,3H),4.37-4.35(m,1H),4.28(d,J=6.9 Hz,2H),4.20(dd,J=9.5,2.8 Hz,2H),3.75(s,3H),3.58(d,J=5.5 Hz,4H),3.49-3.46(m,32H),3.12(d,J=6.0 Hz,4H),3.02(s,8H),2.88(d,J=0.4 Hz,3H),2.78-2.74(m,1H),2.62(quintet,J=1.8 Hz,1H),2.37-2.34(m,1H),1.95-1.91(m,10H),1.74(s,5H),1.58(s,5H),1.45-1.43(m,2H),1.37-1.34(m,1H),0.83(dd,J=16.3,6.8 Hz,13H),0.29(s,1H),0.21-0.16(m,2H),0.03-0.02(m,1H).
化合物82:1.5mLのDMF中の前述の工程の化合物81(26mg、0.0138mmol)の撹拌溶液に、DMF中の5%のピペリジン(500μL)の溶液を添加し、反応物を周囲温度で撹拌した。50分後、LC/MSにより反応は完了していた。その後、粗製物をEZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中10~95%のMeCN、0.05%のAcOH)により精製した。純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、凍結乾燥させることで、赤みがかった固形物として17.6mg(77%)の82を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C84H122N9O25
+,1656.85(free base);found 1658.7(M+H),1655.7(M-H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ10.25(d,J=1.1 Hz,1H),8.26-8.17(m,1H),7.89-7.87(m,1H),7.75(d,J=8.4 Hz,3H),7.49(d,J=8.4 Hz,2H),7.08-7.05(m,1H),6.12-6.09(m,1H),6.04-6.01(m,1H),5.42(s,2H),5.13-5.09(m,1H),4.76(dd,J=12.6,8.7 Hz,1H),4.70(dq,J=3.2,1.0 Hz,1H),4.57(s,3H),4.37-4.36(m,1H),4.23-4.20(m,1H),3.75(s,2H),3.58(t,J=5.5 Hz,3H),3.48(t,J=1.9 Hz,32H),3.14-3.07(m,3H),3.02(d,J=9.5 Hz,10H),2.96-2.93(m,4H),2.91-2.87(m,4H),2.78-2.76(m,1H),2.63-2.62(m,3H),2.38-2.35(m,1H),1.95(dd,J=3.4,0.7 Hz,8H),1.92(s,3H),1.83(s,3H),1.68(dd,J=2.2,1.6 Hz,1H),1.59(s,5H),1.45-1.43(m,2H),1.38-1.35(m,1H),1.22(s,1H),0.84(dt,J=12.6,5.0 Hz,10H),0.79-0.77(m,2H),0.06-0.01(m,1H).
リンカー-ペイロード化合物84を、スキーム30に示されるように、および以下に記載されるように調製した。
スキーム30
化合物84:2.5mLの無水DMF中の市販の化合物83(14mg、0.0186mmol、1.5当量)および化合物14(11mg、0.0124mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、DIEA(4.3μL、0.0248mmol、2.0当量)を添加し、反応物を周囲温度で撹拌した。15分後、LC/MSにより反応は完了していた。その後、粗製物をEZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中10~95%のMeCN、0.05%のAcOH)により精製した。純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、凍結乾燥させることで、赤みがかった固形物として11.4mg(64%)の84を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C77H95N9O21,1481.66;found 1482.6(M+H),1480.6(M-H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.99(s,1H),8.08(d,J=7.33 Hz,1H),7.87(br.s.,1H),7.80(d,J=8.30 Hz,1H),7.60(d,J=8.30 Hz,2H),7.24-7.34(m,3H),7.21(d,J=8.79 Hz,1H),7.00(s,2H),5.95-6.00(m,1H),5.81(br.s.,1H),5.40(s,2H),5.02(s,2H),4.91(br.s.,1H),4.79(br.s.,1H),4.35-4.41(m,1H),4.19(t,J=7.57 Hz,2H),3.73(br.s.,2H),3.38(br.s.,2H),3.08(s,3H),3.10(s,3H),2.82-3.05(m,6H),2.78(br.s.,1H),2.64(br.s.,1H),2.54(br.s.,1H),2.37(d,J=4.40 Hz,6H),2.25(br.s.,1H),2.02-2.23(m,6H),1.93-2.02(m,9H),1.90(s,2H),1.67(br.s.,5H),1.60(br.s.,4H),1.43-1.55(m,6H),1.28-1.43(m,2H),1.14-1.28(m,3H),0.72-0.95(m,6H),0.67(br.s.,2H),0.07(s,1H).
リンカー-ペイロード化合物86を スキーム31に示されるように、および以下に記載されるように調製した。
スキーム31
化合物85:無水DMF(2.5mL)中のアルゴン下の化合物23(85mg、0.0894mmol、1.0当量)およびビス(4-ニトロフェニル)カーボネート(82mg、0.2682mmol、3.0当量)の撹拌溶液に、DIEA(31μL、0.1788mmol、2.0当量)を添加し、反応物を周囲温度で一晩撹拌した。LC/MS分析により反応の完了を認めた。結果として生じる混合物を、ISCOシステム(勾配溶離:水中の10~100%のMeCN、両方において0.05%の酢酸、30分かけて)を介して100gのC18 Aq.カラムで直接精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、ドライアイスで冷凍し、一晩凍結乾燥させることで、濃い赤みがかった固形物として表題化合物85を得た。(68mg、69%)。MS:calc’d for C51H74N8O20,1118.50;found 1120.0(M+H).
化合物86:化合物84に記載されるリンカー-ペイロード化学を使用して、表題化合物を調製した。無水DMF(1.5mL)中の化合物85(12mg、0.01085mmol、1.2当量)および化合物14(8mg、0.00905mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、DIEA(3.2μL、0.0180mmol、2.0当量)を添加し、反応物を周囲温度で撹拌した。30分後、反応が完了し、LC/MSにより所望の生成物を得た。その後、粗製物をEZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中10~95%のMeCN、0.05%のAcOH)により精製した。純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、凍結乾燥させることで、赤みがかった固形物として12.5mg(74%)の86を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C93H126N10O30,1862.86;found 1863.8(M+H),1886.8(M+Na).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6):δ9.99(s,1H),9.38(s,1H),8.11(d,J=7.33 Hz,1H),8.00(t,J=5.37 Hz,1H),7.86(d,J=8.79 Hz,2H),7.60(d,J=8.30 Hz,2H),7.25-7.34(m,3H),7.21(d,J=8.79 Hz,1H),7.00(s,2H),5.97(t,J=5.62 Hz,1H),5.81(br.s.,1H),5.40(s,2H),5.24(br.s.,1H),5.02(s,2H),4.91(br.s.,1H),4.78(br.s.,1H),4.35-4.41(m,1H),4.21-4.25(m,1H),3.74(br.s.,2H),3.53-3.69(m,5H),3.43-3.53(m,38H),3.34-3.39(m,3H),3.29(br.s.,1H),3.06-3.18(m,4H),2.84-3.06(m,5H),2.78(br.s.,1H),2.45-2.49(m,1H),2.30-2.40(m,3H),2.17(br.s.,2H),1.93-2.05(m,9H),1.90(s,1H),1.72(br.s.,1H),1.53-1.69(m,7H),1.42-1.53(m,1H),1.33-1.42(m,1H),0.86(d,J=6.84 Hz,6H),0.82(d,J=6.84 Hz,6H),0.67(br.s.,4H).
リンカー-ペイロード化合物89を スキーム32に示されるように、および以下に記載されるように調製した。
スキーム32
化合物87:化合物85に記載されるのと同じ処置を使用して表題化合物を調製した。無水DMF(1.5ml)中の化合物77(56mg、0.0546mmol、1.0当量)およびビス(4-ニトロフェニル)カーボネート(50mg、0.1638mmol、3.0当量)のアルゴン下の撹拌溶液に、DIEA(19μL、0.1092mmol、2.0当量)を添加することで、濃い赤みがかった固形物を得た。(43mg、67%)。MS:calc’d for C59H79N7O19,1189.54;found 1190.5(M+H),1212.5(M+Na).
化合物88:化合物86に記載されるリンカー-ペイロード化学を使用して、表題化合物を調製した。無水DMF(3mL)中の化合物87(40.3mg、0.0339mmol、1.0当量)および化合物14(30mg、0.0339mmol、1.0当量)の溶液を、室温で撹拌して、赤みがかった固形物として50.7mgの88(77%)を得た。MS:calc’d for C101H131N9O29,1933.91;found 1935.7(M+H),1957.8(M+Na).
化合物89:水THF(2.5mL)中の化合物88(34mg、0.0175mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、TBAF(THF中の1.0Mの溶液、35μL、0.0351mmol、2.0当量)を添加し、反応物を周囲温度で撹拌した。30分後、LC/MSにより反応は完了していた。粗製物をEZ分取HPLCカラム(Gemini、5μm、150mmx30mm、溶離液:水中10~95%のMeCN、0.05%のAcOH)により精製した。純粋な画分を集め、ドライアイス/アセトン浴で凍結し、30時間凍結乾燥させることで、赤みがかった固形物として23.5mg(79%)の89を得た。MS(ESI,pos.):calc’d for C86H121N9O27,1711.84;found 1713.7(M+H),1711.6(M-H).1H-NMR(500 MHz;DMSO-d6): 9.99(s,1H),8.11(d,J=7.33 Hz,1H),7.83-7.89(m,2H),7.58-7.62(m,J=8.79 Hz,2H),7.29-7.33(m,J=8.30 Hz,2H),7.18(br.s.,1H),5.97(t,J=5.37 Hz,1H),5.40(s,2H),5.02(s,2H),4.89(br.s.,1H),4.76-4.83(m,1H),4.35-4.41(m,1H),4.21-4.25(m,1H),3.73(br.s.,2H),3.44-3.68(m,39H),3.38(t,J=5.62 Hz,3H),3.29(br.s.,2H),2.90-3.14(m,7H),2.75-2.81(m,1H),2.68(t,J=5.62 Hz,2H),2.64(d,J=1.95 Hz,1H),2.45-2.48(m,1H),2.35-2.41(m,2H),2.15(br.s.,3H),1.92-2.02(m,10H),1.90(s,1H),1.63-1.72(m,5H),1.59(d,J=9.28 Hz,3H),1.45(d,J=6.84 Hz,1H),1.37(dd,J=6.35,16.12 Hz,1H),0.73-0.93(m,13H),0.68(br.s.,3H).
実施例20:ブロス最小発育阻止濃度(MIC)アッセイ1
本開示のリファマイシンアナログの効力をインビトロで試験するために、ブロス増殖阻害アッセイを展開した。このアッセイでは、黄色ブドウ球菌NRS384をトリプシン大豆ブロス(TSB)中で一晩増殖させ、その後、新たなTSB中で1:50に継代培養し、さらに2時間増殖させた。次に、培養物を遠心分離を介してペレット化し、PBSで2回洗浄した。その後、培養物をTSB中で1x104cfu/mLに希釈し、1ウェルあたり50μLの懸濁液を、二つ組の96ウェルマイクロタイターディッシュに添加した。示された抗生物質(本開示のアナログまたは以前に知られているアナログリファンピシン)の希釈系列を、1:1で添加し、1:3の稀釈により1x10-5Mの最終開始濃度にした。プレートを振盪させながら37℃で24時間インキュベートし、その後、OD600nmをSpectramax i3ミニマックス300で読み取った。
使用する試薬およびロット番号を表4に示す。
黄色ブドウ球菌の増殖を阻害した最低濃度(最小発育阻止濃度、MIC)を表5に列挙する。本開示のリファマイシンアナログで実施された黄色ブドウ球菌阻害アッセイのプロットを、図1として示す。
表5に示されるように、本開示の全てのリファマイシンアナログは、サブマイクロモル(sub-micromolar)~ナノモルの濃縮で黄色ブドウ球菌の増殖の阻害に有効である。アナログ16aは、黄色ブドウ球菌の増殖を1.5×10-9MのMICで、リファンピシンよりも強力に阻害した。
実施例21:細胞内死滅アッセイ1
リファマイシンアナログ化合物の黄色ブドウ球菌に対する活性を、細胞内「死滅」アッセイにおいて試験した。
使用する試薬およびロット番号を表6に示す。
THP-1単核球細胞株を、培地(RMPI+10%のFBS+1%のペニシリン/ストレプトマイシン)中で増殖させ、その後、96ウェルプレートに1e5細胞/ウェルの密度で播種し、3日間マクロファージへと分化してから、200nMのPMAを使用して感染させた。黄色ブドウ球菌NRS384の一晩の培養物をRPMI中で増殖させ、PBSで2回洗浄し、1e7cfu/mLでPBSに再懸濁した。THP-1を、温かい培地(FBSを含まないRMPI)で洗浄してペニシリン/ストレプトマイシンを除去し、その後、10:1(黄色ブドウ球菌:マクロファージ)の感染多重度で黄色ブドウ球菌懸濁液に感染させた。プレートを300xgで5分間回転させて同時に細菌を付着させ、その後、37℃で2時間インキュベートした。浮遊細菌を温かい培地で2回洗浄することにより除去し、ゲンタマイシン(50ug/mL)を含有する培地の追加により、残った細胞外黄色ブドウ球菌を死滅させた。1時間後、培地を吸引し、示された化合物を、50μg/mLのゲンタマイシンを含有する培地中の感染したマクロファージに添加して、黄色ブドウ球菌の細胞外増殖を防いだ。2時間後、FBSを含まない温かいRPMIでプレートを2回洗浄し、100ulのTHP-1溶解緩衝液(PBS中の0.1%のトリトン)を各ウェルに添加した。黄色ブドウ球菌の生存率を、階段希釈およびTSA上へのプレーティングにより、コロニー形成単位で数えた。
細胞内死滅アッセイの結果を表7、図2および3に示す。最小発育阻止濃度(MIC)は、細胞内黄色ブドウ球菌の根絶を結果としてもたらした各化合物の最低濃度に対応する。
上の表および図2と3が示すように、化合物1a、14、16a、16d、および16eは、リファンピシンと比較して細胞内黄色ブドウ球菌の死滅能力を増大させ、化合物16aは最も高い活性を有していた。
実施例22:MSR1抗体薬物コンジュゲート
50mMのHEPES、150mMのNaCl(pH7.5)中のMSR1抗体(1~10mg/ml)を、1mMのジチオスレイトールで、37℃で30分間処理した。ゲル濾過(G-25、pH4.5の酢酸ナトリウム)の後に、DMSO(10mg/ml)中のマレイミド(maleimido)リンカーペイロード誘導体化合物25(1.2当量/SH基)を減少した抗体に添加し、混合物を1MのHEPES(pH7.4)でpH7.0に調整した。1時間後、過剰なN-エチルマレイミドで反応物をクエンチした。サイズ排除クロマトグラフィーによって、5%のグリセロールを含むPBSを使用して、コンジュゲートを精製し、濾過滅菌した。タンパク質濃度およびペイロード対抗体比をUVスペクトル分析により決定した。使用される全てのコンジュゲートが>90%の単量体であることが、サイズ排除HPLCにより確立され、<1%のコンジュゲートされていないリンカーペイロードが存在することが、RP-HPLCにより確立された。全てのコンジュゲートされた抗体を、リンカーペイロードのローディング値についてHICによって分析した。ペイロード対抗体比を表8に報告する。
疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によるコンジュゲートの特徴付け
抗体上のリンカー-ペイロードのローディングを決定するために、コンジュゲートを、60分にわたって、1Mのリン酸カリウム(pH8.5)対水の直線勾配を用いたTSK-NPRブチルHICカラムを使用して、Agilent1260上で実行した。ペイロードのローディングを、コンジュゲートされた抗体およびコンジュゲートされていない抗体の種に対応するピーク面積を統合することによって決定した。
実施例23:抗MSR1抗体の生成
ヒト免疫グロブリンの重鎖およびκ軽鎖可変領域をコードするDNAを含む遺伝子操作されたマウスを、N末端ノナヒスチジンタグ(配列番号688)に融合された組換えヒトMSR1の細胞外ドメインを含む免疫原で免疫化することによって、抗MSR1抗体を得た(R&D Systems、カタログ#2708-MS-050、Minneapolis,MN)。免疫化のために使用したマウスは、Velocimmuneマウスまたは「ユニバーサル軽鎖(universal light chain)」を発現したマウス(「ULC」マウス)であった。抗体産生ULCマウスは、異なる重鎖可変領域を有するが、本質的に同じ軽鎖可変ドメインを有する。
MSR1特異的な免疫測定法によって抗体免疫応答をモニタリングした。所望の免疫応答が達成されると、脾細胞を採取し、マウス骨髄腫細胞と融合して、それらの生存率を保ち、ハイブリドーマ細胞株を形成した。ハイブリドーマ細胞株をスクリーニングして選択し、MSR1特異的な抗体を産生する細胞株を同定した。この技術を使用して、いくつかの抗MSR1キメラ抗体(すなわち、ヒト可変ドメインおよびマウス不変領域を保有する抗体)を得た。加えて、US2007/0280945A1に記載されるように、いくつかの完全ヒト抗MSR1抗体を、骨髄細胞に融合することなく、抗原陽性B細胞から直接単離した。
この実施例の方法に従って生成された例示的な抗MSR1抗体の特定の生物学的特性が、以下に記載される実施例で詳細に記載される。
実施例24:重鎖可変領域および軽鎖可変領域のアミノ酸および核酸配列
表9には、本明細書に記載される選択された抗MSR1抗体の重鎖および軽鎖可変領域のアミノ酸配列識別子ならびにCDRが記載されている。対応する核酸配列識別子が表10に記載される。
抗体は、以下の命名法に従って本明細書で典型的に言及される:表9および10に示されるように、Fc接頭辞(例えば、「H1H」、「H2aM」など)の後に数値識別子(例えば、「21227」、「21228」、「21231」など)が続き、その後に「P」、「N」、または「P2」の接尾辞が続く。したがって、この命名法に従って、抗体は、例えば、「H1H21227N」、「H2aM21228N」、「H1H27729P」、「H1H27760P2」などとして本明細書で言及され得る。本明細書で使用される抗体名称の接頭辞は、抗体の特定のFc領域アイソタイプを示す。特に、「H1H」抗体は、ヒトIgG1 Fc(抗体名称の最初の「H」によって示されるように、全ての可変領域は完全なヒトである)を有するが、「H2aM」抗体はマウスIgG2a Fcを有する。当業者により理解されるように、特定のFcアイソタイプを有する抗体は、異なるFcアイソタイプを有する抗体に変換することができる(例えば、マウスIgG4 Fcを有する抗体を、ヒトIgG1などを有する抗体に変換することができる)が、いかなる場合でも、可変ドメイン(CDRを含む)(これは、表9および10に示される数値識別子によって示される)は同じままであり、および、結合特性は、Fcドメインの性質にかかわらず、同一であるかまたは実質的に類似すると予想される。
抗体修飾。実施例23に記載される3つの抗MSR1抗体(21227N、21231N、21234N)を、元のヒトFcγ部分、ならびに、3つの抗MSR1抗体すべてのN297Q単一点突然変異を有するバージョンにより産生した。本明細書に記載されるすべての他の抗体を、ヒトFcγ部分におけるN297Qの単一点突然変異により製造した。第3のバージョンであるN297D突然変異を、21227N抗体のみに対して生成した。
実施例25:表面プラズモン共鳴により得られる、ヒトモノクローナル抗MSR1抗体の結合親和性および速度定数
様々なMSR1試薬についてのヒト抗MSR1抗体の結合親和性および速度定数を、リアルタイム表面プラズモン共鳴(Biacore 4000)により決定した。すべての結合試験を、25℃および37℃で、10mMのHEPES、150mMのNaCl、3mMのEDTA、および0.05%v/vの界面活性剤Tween-20、pH7.4(HBS-ET)ランニング緩衝液中で実施した。Biacore CM4センサチップ表面を、最初に、ヤギ抗ヒトFcγ特異的ポリクローナル抗体(Jackson ImmunoResearch Laboratories、Cat# BR-1008-39)とのアミンカップリングによって誘導体化し、抗MSR1モノクローナル抗体を捕捉した。N末端ノナヒスチジンタグ(配列番号688)(His9-hMSR1;R&D Systems、Cat#2708-MS)により発現されたヒトMSR1の細胞外ドメイン、および、N末端ヘキサヒスチジンmyc-mycタグ(配列番号689として開示された「ヘキサヒスチジン」)(HMM-mfMSR1;配列番号418)により発現されたサルMSR1の細胞外ドメインに対して、結合試験を実施した。異なる濃度のHis9-hMSR1およびHMM-mfMSR1(100nMの3.7nM;3倍の段階希釈)を、最初にHBS ETランニング緩衝液中で調製し、抗ヒトFcγ捕捉抗MSR1モノクローナル抗体表面上に30μL/分の流量で3分間注入し、モノクローナル抗体結合MSR1試薬の解離を、HBS-ETランニング緩衝液中で10分間モニタリングした。
Scrubber 2.0c カーブフィッティングソフトウェアを使用して、質量移行限定(mass transport limitation)による1:1の結合モデルに、リアルタイムの結合センサグラムをフィットさせることによって、結合速度(ka)および解離速度(kd)を決定した。結合解離平衡定数(KD)および解離半減期(t1/2)を、反応速度(kinetic rates)から以下のように計算した:
25℃および37℃で様々な抗MSR1モノクローナル抗体に結合するHis9-hMSR1またはHMM-mfMSR1の結合キネティクスパラメータを、表11および12にそれぞれ示す。
表11に示されるように、25℃で、本開示の抗MSR1モノクローナル抗体のすべてが、12pM~5.45nMの範囲のKD値でHis9-hMSR1に結合した。表12に示されるように、37℃で、本開示の抗MSR1モノクローナル抗体のすべてが、3.66pM~8.53nMの範囲のKD値でHis9-hMSR1に結合した。
表11に示されるように、25℃で、本開示の抗MSR1モノクローナル抗体のすべてが、29.9pM~10.1nMの範囲のKD値でHMM-mfMSR1に結合した。表12に示されるように、37℃で、本開示の抗MSR1モノクローナル抗体のすべてが、3.62pM~18.4nMの範囲のKD値でHMM-mfMSR1に結合した。
実施例26:Octetにより得られる、ヒトモノクローン抗MSR1抗体の結合親和性および速度定数
様々なMSR1試薬についてのヒト抗MSR1抗体の結合親和性および速度定数を、OCTET(登録商標)HTXバイオセンサプラットフォーム(Pall ForteBio Corp.,Menlo Park,CA)上でリアルタイムのラベルフリーバイオレイヤー干渉アッセイを使用して決定した。実験は、プレートを1000rpmの速度で振盪させながら、10mMのHEPES、150mMのNaCl、3mMのEDTA、0.05%v/vの界面活性剤Tween 20、および1mg/mLのBSA、pH7.4(HBS-EBT)緩衝液中で25℃で実施した。結合試験を、N末端ノナヒスチジンタグ(配列番号688)(His9-hMSR1;R&D Systems、Cat#2708-MS)により発現されたヒトMSR1の細胞外ドメイン、N末端myc-myc-ヘキサヒスチジンタグ(HMM-mfMSR1;配列番号418)により発現されたサルMSR1の細胞外ドメイン、およびN末端ノナヒスチジンタグ(配列番号688)(配列番号689として開示される「ヘキサヒスチジン」)(His9-mMSR1;R&D Systems、Cat#1797-MS)により発現されたマウスMSR1の細胞外ドメインに対して実施した。抗ヒトFc(AHC)または抗マウスFc(AMC)Octetバイオセンサのいずれかを、5μg/mLまたは10μg/mLの抗MSR1モノクローナル抗体を含有するウェルに45~90秒間浸漬することによって、抗MSR1モノクローナル抗体を捕捉した。その後、AHCで捕捉された抗MSR1モノクローナル抗体を50nMのHis9-mMSR1を含有するウェルに浸漬し、AMCで捕捉された抗MSR1モノクローナル抗体を、異なる濃度のHis9-hMSR1またはHMM-mfMSR1(100nM、25nM)あるいは100nMのHis9-mMSR1を含有するウェルに浸漬した。捕捉された抗MSR1モノクローナル抗体への様々なMSR1試薬の結合を4分間測定し、モノクローナル抗体結合MSR1試薬の解離を、HBS-EBT緩衝液中で8~10分間モニタリングした。
Scrubber 2.0c カーブフィッティングソフトウェアを使用して、質量移行限定(mass transport limitation)による1:1の結合モデルに、リアルタイムの結合センサグラムをフィットさせることによって、結合速度(ka)および解離速度(kd)を決定した。結合解離平衡定数(KD)および解離半減期(t1/2)を、反応速度から以下のように計算した:
25℃で本開示の様々な抗MSR1モノクローナル抗体に結合するHis9-hMSR1、HMM-mfMSR1、またはHis9-mMSR1の結合キネティクスパラメータを、表13および14に示す。
表13に示されるように、抗MSR1モノクローナル抗体は、205pM~2.2nMの範囲のKD値で、His9-hMSR1に結合した。表13に示されるように、抗MSR1モノクローナル抗体は、208pM~19.7nMの範囲のKD値で、HMM-mfMSR1に結合した。
表14に示されるように、35の抗MSR1モノクローナル抗体のうち23つが、His9 mMSR1に結合せず、6つの抗MSR1モノクローナル抗体に関する結合データが決定的でなかった。表14に示されるように、35の抗MSR1モノクローナル抗体のうち6つが、1.09nM~5.2nMの範囲のKD値でHis9-mMSR1に結合した。
実施例27:抗MSR1抗体は、細胞表面発現ヒトおよびサルMSR1への特異的結合を示す
細胞を発現するヒトまたはサルMSR1に結合する抗MSR1モノクローナル抗体の能力を、電気化学発光法(ECL)ベースの検出を使用して決定した。
MSR1を発現する細胞株の生成。ヒトMSR1またはサルMSR1のいずれかを過剰発現する2つの細胞株を生成した。細胞株を過剰発現するヒトMSR1を生成するために、C末端Mycタグを有する完全長のヒトMSR1(hMSR1、受入番号 NP_619729.1のアミノ酸M1-L451)をコードするヒグロマイシン耐性レンチウイルスベクターを有いて形質導入することによって、ヒト胚腎臓(HEK)293細胞を操作した。結果として生成される細胞株は、HEK293.Myc.hMSR1と呼ばれる。同様に、細胞株を過剰発現するサルMSR1を生成するために、HEK293細胞を、完全長のサルMSR1(Macaca fascicularis、mfMSR1、受入番号 XP_005562705.1のアミノ酸M1-L451)をコードする耐ジェネテシン耐性発現プラスミドを用いてトランスフェクトすることによって操作した。結果として生成される細胞株は、HEK293.mfMSR1細胞と呼ばれる。内因的に発現されたヒトMSR1に結合する抗体の能力を測定するために、THP-1ヒト単核球細胞を、200nMのホルボール12-ミリステート 13-アセテート(PMA;Sigma、Cat#P8139)で72時間処理し、高いMSR1発現を誘発してから、抗体結合を行った。トランスフェクトされていないHEK293細胞は、遺伝子発現の次世代シーケンシングによって検出可能なMSR1の発現を有していないため、それらを非特異的結合対照として含めた(データは示さず)。
抗体結合アッセイ。抗体結合アッセイを実施するために、上記の細胞株の各々からの細胞を、Ca2+/Mg2+を含まないPBS緩衝液で1回すすぎ、Enzyme Free Cell Dissociation Solution(Millipore,Cat.#S-004-C、Burlington,MA)と37℃で5分間インキュベートし、フラスコから細胞を剥離した。すべての細胞を、Ca2+/Mg2+を含む1xPBSで1回洗浄し、Cellometer(商標)Auto T4細胞計測装置(Nexcelom Bioscience)で計数した。およそ1.0x104の細胞を、96ウェル炭素電極プレート[MULTI-ARRAY high bind plate、Meso Scale Diagnostics]上に別々に播種し、37℃で1時間インキュベートした。その後、非特異的結合部位を、室温で、Ca2+/Mg2+を含むPBS中の2%のBSA(w/v)によって1時間ブロックした。THP-1細胞を、室温で、以下のものを含むサンプル稀釈緩衝液中で0.5時間プレインキュベートした:1)THP-1細胞表面上のFcγ受容体をブロックする1mg/mLのFc受容体ブロック試薬[抗-MSR1-mFc抗体で試験されているウェルに対する全分子ヒトIgG(Jackson Immunoresearch、Cat#009-000-003)、または、2)抗-MSR1-hFc抗体で試験されているウェルに対する全分子mIgG(Jackson Immunoresearch、Cat#015-000-003)。HEK293.Myc.hMSR1細胞、HEK293.mfMSR1細胞、およびHEK293細胞上で結合する抗体を、Fc受容体ブロック試薬を用いずに試験した。二つ組のプレートに結合したHEK293.Myc.hMSR1細胞、HEK293.mfMSR1細胞、およびHEK293細胞、またはTHP-1+Fcブロックに、1.7pM~100nMの範囲の段階希釈の抗MSR1抗体または対照抗体の溶液、および抗体が存在しない溶液を添加し、プレートを室温で1時間インキュベートした。その後、細胞洗浄ヘッドを備えたAquaMax2000プレートウオッシャー(MDS Analytical Technologies)を用いてプレートを洗浄して、未結合の抗体を取り除いた。プレートに結合した抗体を、Fcγフラグメント(Jackson Immunoresearch,Cat#109-005-098)に特異的なSULFO-TAG(商標)にコンジュゲートしたヤギポリクローナル抗ヒトIgG抗体、または、Fcγフラグメント(Jackson Immunoresearch,Cat#115-005-164)に特異的なSULFO-TAG(商標)にコンジュゲートしたヤギポリクローナル抗マウスIgG抗体のいずれかにより、室温で1時間検出した。プレートを洗浄し、メーカーの推奨手順に従ってRead Buffer(Meso Scale Diagnostics,Cat#R92TD-2)で発達させ(developed)、発光信号をSECTOR Imager 600(Meso Scale Diagnostics)で記録した。相対発光量(RLU)で測定した発光強度を記録して、濃度の範囲での各抗体の結合強度を示した。アイソタイプ対照抗体(両方とも11nMの)と比較した、各抗MSR抗体の細胞表面結合について検出されたシグナルの比率を、MSR1結合の特異性の指標として報告した。親のHEK293細胞の結合比と比較して2倍以上のMSR-1発現細胞の結合比を有する抗体を、特異的なバインダーとして分類した。親のHEK293細胞の結合比と比較して、2倍未満の結合比を有する抗体を、非バインダーとして分類した(表15を参照)。
表15に例証されるように、試験された39の抗MSR1抗体のうち38の抗MSR1抗体が、11nMの抗MSR1抗体濃度のアイソタイプ対照の5倍~166倍の範囲の結合比で、HEK293.Myc.hMSR1細胞に特異的に結合した。これらの抗MSR1抗体のうち33の抗MSR1抗体は、PMA細胞分化後にヒトMSR1を内因的に発現するTHP-1細胞に、11nMのアイソタイプ対照の3倍~66倍の範囲の細胞結合比で特異的に結合した。操作されたhMSR1細胞に結合した35の抗MSR1抗体もまた、11nMのアイソタイプ対照の6倍~77倍の範囲の細胞結合比で、mfMSR1操作された細胞に特異的に結合した。12の抗MSR1抗体(H1H21234N-N297Q、H1H27731P-N297Q、H1H27732P-N297Q、H1H27734P-N297Q、H1H27736P-N297Q、H1H27751P-N297Q、H1H27754P-N297Q、H1H27756P-N297Q、H2aM25695N、H2aM21235N、H2aM21229N、H1H27766P2-N297Q)は、アイソタイプ対照の5倍以上の比で、親のHEK293細胞に結合した。N297QまたはN297Dの単一点突然変異を含有するヒトIgG1により産生された抗MSR1抗体は、それらの対応する未修飾の親抗体に匹敵する細胞に結合した。
1つの抗MSR1抗体(H1xH29273P2)は、11nMの抗体濃度のHEK293細胞と比較して2未満の比でMSR1細胞に結合したので、その抗体を非特異的なバインダーであると特徴付けた。予想通り、hIgG1およびmIgG1アイソタイプ対照は、特異的ではなかった。
実施例28:細胞表面表現マウスMSR1への抗MSR1抗体の相対結合
マウスMSR1発現細胞への抗MSR1抗体の相対的な細胞表面結合を、MSR1陽性RAW264.7細胞(ATCC、カタログ#TIB 71)およびMSR陰性B16F10.9細胞(Lin et al.1998.PNAS 95:8829-8834)を使用して、フローサイトメトリーによって決定した。アッセイのために、細胞を、96ウェルV底プレート(Axygen Scientific、Cat#P-96-450-V-C-S)において、カルシウムおよびマグネシウムを含まないPBS(VWR Cat#45000-446)および2%のFBS(Saradigm Cat#1500-500)(Staining Buffer)中にプレーティングした。Fc受容体への結合をブロックするために、RAW264.7細胞を、染色緩衝液中で希釈した500μg/mLのマウスIgG(Jackson ImmunoResearch、Cat#015-000-003)と4℃で30分間インキュベートしたが、B16F10.9細胞は染色緩衝液中に残した。Fc受容体をブロックした後、10μg/mLの抗MSR1抗体またはアイソタイプ対照抗体を細胞に添加し、その後、氷上で30分間インキュベートした。陽性対照に関しては、市販の抗マウスMSR1(Sino Biological、Cat#50129-R004)抗体を使用し、ウサギIgG抗体(Thermo Scientific,Cat#26102)を陰性対照として使用した。その後、細胞を染色緩衝液で1回洗浄し、10μg/mLのAPCにコンジュゲートした抗ヒトFc二次抗体(Jackson ImmunoResearch,Cat#109-136-170)またはAlexa-Flour647にコンジュゲートした抗ウサギFc二次抗体[Jackson ImmunoResearch Cat#111-606-046]のいずれかと4℃で30分間インキュベートした。その後、細胞を洗浄し、PBS中で希釈したCytofix(BD Biosciences,Cat#554655)の50%の溶液を使用して固定した。試料をBeckman Coulter Cytoflex上で実行し、結果をFlowjo 10.2ソフトウェア(BD)で分析して、平均蛍光強度(MFI;表16)を計算した。未染色の試料MFIに対する抗MSR1抗体または対照抗体MFIの比を計算することによって、シグナル・ノイズ比(S/N)を決定した(表16)。
表16において例証されるように、2つの抗MSR1抗体(H1H21227N-N297QおよびH1H21234N-N297Q)は、それぞれ5および3のS/N値で、RAW264.7細胞に弱く結合した。非結合対照抗体は、RAW264.7細胞に結合しなかった。22の抗MSR1抗体のいずれもB16F10.9細胞には結合しなかった。基準陽性対照(マウスMSR1/CD204抗体、およびSino Biological,Cat.#50129-R004)は、97のS/Nで、Raw264.7細胞に結合した。
実施例29:抗MSR1抗体はMSR1受容体上の別個エピトープに結合する/抗MSR1抗体間の交差競合
様々な抗MSR1抗体間の結合競合を、OCTET(登録商標)HTXバイオセンサプラットフォーム(Pall ForteBio Corp.,Menlo Park,CA)上で、リアルタイムのラベルフリーバイオレイヤー干渉アッセイを使用して評価した。実験は、プレートを1000rpmの速度で振盪させながら、10mMのHEPES、150mMのNaCl、3mMのEDTA、0.05%v/vの界面活性剤Tween 20、および1mg/mLのBSA、pH7.4(HBS EBT)緩衝液中で25℃で実施した。
異なる抗体が、N末端ノナヒスチジンタグ(配列番号688)(His9-hMSR1;R&D Systems,Cat# 2708-MS)により発現された組換えヒトMSR1の細胞外ドメイン上でのそれぞれのエピトープへの結合について互いと競争することが可能であるかどうか評価するために、His9-hMSR1の20μg/mLの溶液を含有するウェル中にバイオセンサチップを45秒間浸すことによって、最初に、抗Penta-His抗体でコーティングされたOCTET(登録商標)バイオセンサチップ(配列番号690として開示される「Penta-His」)(Pall ForteBio Corp.,#18-5122)上に約0.59~0.79nMのHis9-hMSR1を補足した。その後、抗原を捕捉したバイオセンサチップを、mAb-1の50μg/mLの溶液を含有するウェル中に4分間浸漬することによって、第1の抗MSR1モノクローナル抗体(以下「mAb-1」と呼ぶ)で飽和させた。その後、バイオセンサチップを、第2抗MSR1モノクローナル抗体(以下「mAb-2」と呼ぶ)の50μg/mLの溶液を含有するウェル中に4分間浸した。バイオセンサチップのすべてを、実験の各工程間にHBS-EBT緩衝液で洗浄した。実験の過程中にリアルタイム結合反応をモニタリングし、各工程の終わりの結合反応を記録した。あらかじめmAb-1と複合体を形成したHis9 hMSR1に結合するmAb-2の反応を比較し、様々な抗MSR1モノクローナル抗体の競合的/非競合的な挙動を50%の阻害閾値を使用して決定した。表17において、結合の順序に関係なく、両方向に競合する抗体の関係が明確に定義される。
実施例30:抗MSR1抗体のリガンド取り込み
MSR1は、修飾された低密度リポタンパク質(LDL)を含む、化学修飾または改変されたポリアニオン分子に結合して内部移行することができる(Platt,N.and S.Gordon.2001.J Clin Invest.108(5):649-654)。バイオアッセイを生成し、特定のMSR1リガンドの取り込みを調節する例示的な抗MSR1抗体の能力を評価した。
アッセイのためのMSR1発現細胞株の生成。ヒト胚腎臓細胞(HEK293)を形質導入して、C末端Mycタグを有するヒトMSR1(UniProtKB受入番号NP_619729.1のアミノ酸1-451)を安定して発現させた。ここで「HEK293.Myc.hMSR1」と呼ばれる、結果として生じる細胞株を選択し、10%のFBS、NEAA、ペニシリン/ストレプトマイシン、L-グルタミン、および100μg/mLのヒグロマイシンを含有するDMEM中で維持した。
リガンド取り込みアッセイ。バイオアッセイのために、0.1%のFBS、ペニシリン/ストレプトマイシン、およびL-グルタミン(アッセイ培地)を含有するOpti-MEM中の96ウェルポリ-D-リジンコーティングアッセイプレート(Greiner Bio One,Cat #655946)上にHEK293.Myc.hMSR1細胞を、1ウェルにつき20,000細胞でプレーティングし、5%のCO2、37℃で、一晩インキュベートした。翌日、抗体を300nM~5.08pM(1:3段階希釈)に段階希釈し、5%のCO2、37℃で、30分間、アッセイ培地のみを含む陰性対照とともに、細胞とあらかじめインキュベートした。30分後、1,1’ジオクタデシル(dioctadecyl)-3,3,3’3’-テトラメチルインドカルボシアニンペルクロレート(それぞれ「DiI-OxLDL」または「DiI-AcLDL」と呼ばれる)で標識された、酸化アセチル化した低密度リポタンパク質(LDL)を、10μg/mLの一定濃度で細胞に添加した。リガンド取り込みの用量反応を決定するために、DiI-OxLDLまたはDiI-AcLDLを、25μg/mL~24.4pg/mL(およびLDLを含まないアッセイ培地のみ)に段階希釈し、抗体を含まない細胞に添加した。5%のCO2、37℃での一晩のインキュベーション後、細胞をBD CytoFix(商標)(BD Biosciences,Cat#554655)で、4℃で2時間固定し、リガンド取り込みを、励起514nmおよび発光565nmを用いてFlexstation3プレートリーダー(Molecular Devices)を使用して評価した。結果を、Prism7プログラムとともに非線形回帰(4パラメータロジスティクス(parameter logistics))を使用して分析し、EC50およびIC50の値を得た。阻害のパーセンテージを、以下の式を使用して、相対蛍光単位(RFU)値で計算した:
この方程式では、「RFUBaseline」は、抗体を含まない10μg/mLリガンドで処理された細胞からの蛍光値であり、「RFUInhibition」は10μg/mLのリガンドを有する特定の抗体に関する最小の蛍光値であり、および「RFUBackground」は、リガンドまたは抗体を含まない細胞からの蛍光値である。リガンド取り込みアッセイの結果および計算値が表18で提供される。
適切な抗体候補は、比較的効率的な阻害(例えば、約10nM未満のIC50値)を示す。いくつかの実施形態では、適切な抗体候補はまた、またリガンド取り込みの約65%未満の最大阻害を示す。
表18(1~10行目)に示されるように、8つの抗体がHEK293.Myc.hMSR1細胞上のDiI-OxLDL取り込みの阻害を示し、最大阻害は26%~90%の範囲であり、IC50値は2.3nM~>100nMの範囲であった。8つの抗体のうち7つの抗体はDiI-AcLDL取り込みの阻害を示し、最大阻害は10%~62%の範囲であり、IC50値は1.8nM~>100nMの範囲であった。抗体H2aM21229Nは、DiI AcLDL取り込みの阻害を示さなかった。
表18(11~15行目)に示されるように、4つの抗体がMSR1媒介性DiI-OxLDL取り込みの阻害を示し、最大阻害は、43%~91%の範囲であり、IC50値は1.7nMから>100nMの範囲であった。本開示の4つの抗体がMSR1媒介性DiI-AcLDL取り込みの阻害を示し、最大阻害は22%~79%の範囲であり、IC50値は2.1nM~>100nMの範囲であった。
表18(16~42行)に示されるように、25の抗体のうち24の抗体がDiI-OxLDLのMSR1媒介性取り込みの阻害を示し、最大阻害は22%~94%の範囲であり、IC50値は1.7nM~>100nMの範囲であった。25の抗体のうち23の抗体がDiI-AcLDL取り込みの阻害を示し、最大阻害は26%~65%の範囲であり、IC50値は0.42nM~>100nMの範囲であった。抗体H1H27729P-N297QはDiI-OxLDL取り込みの阻害を示さず、抗体H1H27739P-N297QおよびH1H27734P-N297Qは、HEK293.Myc.hMSR1細胞でのDiI-AcLDL取り込みの阻害を示さなかった。
ヒトおよびマウスのアイソタイプ対照抗体は、アッセイのいずれにおいても、HEK293.Myc.hMSR1細胞によるDiI-OxLDLおよびDiI-AcLDLの取り込みの阻害を示さなかった。
実施例31:抗MSR1抗体による細胞表面発現MSR1の結合および内部移行
例示的な抗MSR1抗体を、MSR1またはMSR1発現細胞に結合して内部移行する能力について評価した。
アッセイでは、THP-1細胞[ATCC、Cat #TIB-202]を、10%のFBS(ATCC、Cat#30-2020)、ペニシリン(pencillin)/ストレプトマイシン/L-グルタミン(Gibco、Cat #10378-016)、50μMのβ-メルカプトエタノール(Sigma、Cat #M7522)(増殖培地)、および200nMのホルボールミリステートアセテート(PMA;Sigma,Cat#P1585)を含有するRPMI(Irvine Scientific,Cat #9160)中の96ウェルPDLコーティングプレート(Perkin Elmer,Cat#6055500)に播種した。THP-1細胞を、5%のCO2、37℃で、4日間分化させた。染色ために、細胞の四つ組のプレートを、カルシウムおよびマグネシウムを含まないPBS中の2%のFBS(Irving,Cat # 9240)(染色緩衝液)で希釈された10μg/mLの抗MSR1抗体と、4℃で、30分間インキュベートした。細胞を染色緩衝液で2回洗浄し、10μg/mLのAlexa-Flour488にコンジュゲートした二次Ab(Jackson Immunoresearch,Cat #115-547-003またはJackson Immunoresearch,Cat #109-547-003))と4℃で30分間インキュベートし、続いて、染色緩衝液でさらに2回洗浄した。2枚のプレートを直ちに固定し、PBS中で4%のパラホルムアルデヒド(PFA;ThermoFisher、Cat #28908)+5μMのDRAQ5(ThermoFisher、Cat #62251)で20分間染色した(非内部移行プレート)。残りの2枚のプレートを37℃で1時間インキュベートし、その後、固定し、PBSで希釈した4%のPFA+5μM DRAQ5の溶液を使用して20分間染色した(内部移行プレート)。固定後に、すべてのプレートをPBSで1回洗浄した。1枚の非内部移行プレートおよび1枚の内部移行プレートを、PBS中の50μg/mLの抗Alexa Fluor488抗体(Regeneron)と4℃で一晩インキュベートして、表面Alexa Fluor488蛍光を消光した。残りのプレートを、PBSのみとインキュベートした。共焦点像を、40倍の拡大率でOpera Phenix(Perkin Elmer)上で得た。調和分析ソフトウェア(Perkin Elmer)を使用してDRAQ5標識細胞を同定し、1つの細胞あたりの総Alexa-Fluor488相対蛍光単位(RFU)を決定した。表19に示されるように、各抗体について、4℃での全結合(4℃の消光していないウェルのRFU値)、および37℃での全結合(37℃で消光していないウェルのRFU値)、内部移行した総RFU、および%内部移行を決定した。
ずべての計算において、未染色のウェルからのバックグラウンド蛍光を各ウェルから差し引いた。内部移行した総RFUを以下のように計算した:37℃の消光していない試料の総RFU-37℃の表面RFU。表面RFUを、37℃の消光していないRFU-37℃/QEでの消失していないRFUとして定義する。QE(消光効率)を次のように定義する:1-(4℃の消光した試料の総RFU/4℃の消光していない試料の総RFU)。%内部移行を以下の式から決定した:(37℃の内部移行した総RFU/37℃の総RFU)*100。
表19に示されるように、分析された21の抗MSR1抗体のうち19の抗体は、13.3%~117.9%の内部移行の範囲で、分化されたTHP-1細胞への内部移行を示した。21の抗MSR1抗体のうち2つの抗体については、弱い結合のため、および/または消光効率を測定することができなかったため、内部移行を決定することができなかった。対照として、アイソタイプ対照は、測定可能な内部移行を示さなかった。
実施例32:ヒトMSR1についての抗MSR1抗体のブロッキング能力の評価
ヒトMSR1への様々なリガンドの結合をブロックする本明細書で開示される抗MSR1抗体の能力を、3つの競合サンドイッチELISAアッセイを使用して測定した。アッセイにおいて使用したリガンドは以下の通りであった:(1)アセチル化LDL(Ac-LDL)、(2)酸化LDL(Ox-LDL)、および(3)ウシ血清アルブミンの終末糖化産物(AGE-BSA)。
アッセイでは、N末端9-ヒスチジンタグ(配列番号688)(His9-hMSR1;R&D Systems、Cat#2708-MS)により発現されたヒトMSR1の細胞外ドメインの一部で構成される組換え単量体ヒトMSR1タンパク質を、PBS中2μg/mLの濃度で、96ウェルマイクロタイタープレート上に4℃で一晩コーティングし、Ac-LDL、Ox-LDL、またはビオチン化AGE-BSA(「biot-AGE-BSA」)を用いた競合ELISAアッセイに使用した。その後、非特異的結合部位を、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)中のウシ血清アルブミン(BSA)の0.5%(w/v)の溶液を使用してブロックした。抗MSR1抗体またはアイソタイプ対照抗体を、それぞれ試験されたリガンドに応じて段階希釈し、それぞれ段階希釈のセットごとに、His9-hMSR1でコーティングした二つ組のマイクロタイタープレートに添加した。緩衝液を単独で、各コート上のウェルに添加した。室温で1時間インキュベートした後、洗浄することなく、最終一定濃度の50pMのAcLDL(Life Technologies/ThermoFisher、Scientific,Cat #L-35354)、5nMまたは10nMのOx-LDL(Alfa Aesar,Cat #J65591)、あるいは400pMのbiot-AGE-BSA(R&D Systems,Cat #BT4127)を、His9-hMSR1を有するプレートに添加し、そのプレートを室温でさらに1時間インキュベートした。(抗体阻害アッセイのためのAc-LDL、Ox-LDL、およびbiot-AGE-BSAの濃度は、プレートにコーティングしたHis9-hMSR1のAcLDL、Ox-LDL、またはbiot-AGE-BSAの個別の結合曲線の直線部分内のおおよその中間点から選択した。)ウェルを洗浄し、プレートに結合したAcLDLまたはOx-LDLを、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)(JacksonImmunoResearch、Cat #711-035-152)とコンジュゲートした抗ウサギIgG(H+L)特異的ロバポリクローナル抗体と組み合わせた抗LDLウサギ抗体(Alfa Aesar,Cat #J64398)で検出し、biot-AGE-BSAを、ストレプトアビジン-HRP(ThermoFisher Scientific,Cat #N200)で検出した。プレートを、メーカーの推奨に従ってTMB基板溶液(BD Biosciences,Cat #51-2606KCおよびCat #51-2607KC)を使用して発達させ、450nmでの吸光度をVictor(商標)Multilabel Plate Reader(PerkinElmer(商標))上で測定した。このアッセイを4つの異なるアッセイランで実施した。
データ分析を、Prism(商標)ソフトウェア(GraphPad)内のS字用量応答のモデルを使用して実施した。各アッセイで試験した抗体の最高濃度でのパーセント遮断を、アッセイのベースラインに対して、プレート上のHis9-hMSR1へのAc-LDL、Ox-LDL、またはbiot-AGE-BSAの結合をブロックする抗体の能力の指標として計算した。計算の際には、抗体が存在しないアッセイに使用したAc-LDL、Ox-LDL、またはbiot-AGE-BSAの同じ濃度の結合シグナルを、100%の結合または0%のブロッキングとし、MSR1リガンドまたは抗体を含まない緩衝液の試料の結合シグナルとして定義されるアッセイのベースラインを、0%の結合または100%のブロッキングとした。各アッセイで試験した抗体の最高濃度での最大のパーセント遮断が、すべての抗体について報告される。負のパーセント遮断数は、抗体の存在下で、プレートにコーティングされたHis9-hMSR1に結合するMSR1リガンドが多いことを反映した。ブロッキングの結果を表20にまとめる。
分析された35の抗MSR1抗体のうち4つの抗MSR1抗体は、hMSR1へのAc-LDL、Ox-LDL、およびbiot-AGE-BSAの結合を>50%ブロックすることが確認された。これらの4つの抗MSR1抗体は、His9 hMSR1への50pMのAc-LDL、10nMのOx-LDL、および400pMのbiot-AGE-BSAの結合を95%より多くブロックした。
試験した抗体の最高濃度において、35の抗MSR1抗体のうち4つの抗MSR1抗体は、hMSR1へのAc-LDLおよび/またはOx-LDLの結合を>50%ブロックしたが、hMSR1へのbiot-AGE-BSAの結合はブロックしなかった。これらの抗体のうち3つの抗体は、hMSR1への50pMのAc-LDLおよび10nMのOx-LDLの結合の両方をブロックし、52%~98%の遮断であった。1つの抗体(H1H21234N-N297Q)は、hMSR1への50pMのAc-LDLの結合のみをブロックし、75%の遮断であった。
35の抗MSR1抗体のうち27つの抗MSR1抗体および無関係のアイソタイプ対照抗体は、hMSR1へのAc-LDL、Ox-LDL、およびbiot-AGE-BSAの結合を<50%ブロックした。
3つの抗MSR1抗体(21227N、21231N、21234N)を、元のヒトFcγ部分およびN297Qの単一点突然変異を有するバージョンの両方により産生した。21227N抗体はまた、N297D突然変異により第3のバージョンとして産生した。21227N(H1H21227N-N297QおよびH1H21227N-N297D)および21231N(H1H21231N-N297Q)抗MSR1抗体の修飾バージョンは、親の特徴を保持していた。抗体H1H21227N-N297QおよびH1H21227N-N297Dは、hMSR1へのAc-LDL、Ox-LDL、およびbiot-AGE-BSAの結合を>50%ブロックした一方、抗体H1H21231N-N297Qは、hMSR1へのAc-LDL、Ox-LDL、およびbiot-AGE-BSAの結合を<50%をブロックした。抗MSR1の修飾された抗体H1H21234N-N297Qは、hMSR1へのAc-LDLおよびOx-LDLの結合の両方を>50%ブロックした未修飾のH1H21234N抗体と比較して、hMSR1への50pMのAc-LDLの結合のみをブロックした。
実施例33:細胞内黄色ブドウ球菌の抗体薬物コンジュゲートの死滅アッセイ1(MSR1)
使用した試薬を以下の表21に示す。
本開示の抗MSR1 Ab抗生物質ncADCの効果をインビトロで試験するために、細胞内黄色ブドウ球菌の死滅アッセイを使用した。上記アッセイでは、THP-1単核球細胞株を、10%のFBSおよび1%のペニシリン/ストレプトマイシンを含有するRPMIで構成される培地中で増殖させ、その後、96ウェルプレートに1x105細胞/ウェルの密度で播種し、および、200nMのホルボールミリステートアセテート(PMA)を用いて感染させる3日前にマクロファージへと分化させた。黄色ブドウ球菌MRSA株NRS384の一晩の培養物をRPMI中で増殖させ、PBSで2回洗浄し、続いて、1x107cfu/mLでPBSに再懸濁した。THP-1細胞を温かい培地(FBSを含まないRPMI)で洗浄してペニシリン/ストレプトマイシンを除去し、その後、10:1(黄色ブドウ球菌:マクロファージ)の感染多重度で黄色ブドウ球菌懸濁液に感染させた。プレートを300xgで5分間回転させて同時に細菌を付着させ、その後、37℃で2時間培養した。浮遊細菌を、温かい培地で2回洗浄することによって除去し、残った細胞外の黄色ブドウ球菌を、100μg/mLのゲンタマイシンを含有する培地の添加によって死滅させた。1時間後に培地を吸引し、様々な用量(10μg/mL、3.3μg/mL、1.1μg/mL、0.4μg/mL、0.1μg/mL、および0.04μg/mL)の抗MSR1 Ab抗生物質ncADC(H1H21234N-N297Q-25およびH1H21234N-N297Q-80)(これは、鎖間システインを介して本開示のマレイミドリンカーペイロード誘導体化合物25および80にコンジュゲートした本開示の抗MSR1の抗体である)、および10μg/mLのアイソタイプ対照-抗生物質ncADC(アイソタイプ対照-N297Q-25およびアイソタイプ対照-N297Q-80)を、50μg/mLのゲンタマイシンを含有する培地中の感染したマクロファージに添加して、黄色ブドウ球菌の細胞外増殖を防いだ。参考のために、ncADCを含まない試料も含めた。24時間後、FBSを含まない温かいRPMIでプレートを2回洗浄し、その後、PBS中の100μLの0.1%のトリトンX-100を添加し、10分間インキュベートして、THP-1を溶解した。黄色ブドウ球菌生存を、PBSにおける段階希釈およびトリプチケースソイ寒天培地上へのプレーティングにより、コロニー形成単位で数えた。
DARを表22にまとめる。
結果を以下の表23にまとめる。
表23に示されるように、抗MSR1 Ab抗生物質ncADC(H1H21234N-N297Q-25およびH1H21234N-N297Q-80)は、未処置対照と比較して、インビトロにおいて感染したマクロファージからの細胞内黄色ブドウ球菌を用量依存的様式で減少させる能力を示した。10μg/mLのアイソタイプ対照-抗生物質ncADC(アイソタイプ対照-N297Q-25およびアイソタイプ対照-N297Q-80)で処理したマクロファージは、未処理対照と同様のレベルで細胞内黄色ブドウ球菌を抱えていた。これらのデータにより、本開示の抗MSR1 Ab抗生物質ncADCを使用して、マクロファージリザーバ内に存在する病原菌を効果的に死滅させることが可能であることが示される。
実施例34:黄色ブドウ球菌のIV播種性感染症マウスモデル
本開示の抗MSR1 Ab抗生物質ncADCの効果をインビボで試験するために、静脈内播種性感染モデルを使用した。黄色ブドウ球菌MRSA株NRS384を、トリプシン(trypic)大豆ブロス(TSB)中で一晩増殖させ、中対数期(mid-logarithmic phase)まで継代培養した。その後、細菌をPBSで2回洗浄し、1.2x10^8cfu/mLの濃度でPBSに再懸濁した。その後、マウスMSR1細胞外ドメインおよび膜貫通ドメインの代わりに、ヒトMSR1の細胞外ドメインおよび膜貫通ドメインをホモ接合的に発現するマウス(ヒト化MSR、MAID 7343-MSR1 HumIn delHyg)を、100μLの細菌懸濁液で尾静脈から静脈内感染させ、最終感染量を1.2x10^7cfu/マウスとした。感染の1~3日後、マウスを、1日2回、110mg/kgのバンコマイシンで皮下処置した。抗MSR1モノクローナル抗体(H1H21234N-N297Q)、抗MSR1 Ab抗生物質ncADC(H1H21234N-N297Q-25)(鎖間システインを介して本開示のマレイミドリンカーペイロード誘導体化合物25にコンジュゲートした本開示の抗MSR1の抗体)、マレイミドリンカーペイロード誘導体化合物25にコンジュゲートしたアイソタイプ対照抗体またはncADCアイソタイプ対照のいずれかを、感染後1日目に、表24に記載される指示された投与量で皮下投与した。マウスを、感染の間にわたり、体重減少および身体コンディショニングスコアついてモニタリングした。感染の4日後、マウスを屠殺し、黄色ブドウ球菌の腎臓負荷を組織均質化により定量化し、その後、PBS中の段階希釈およびトリプチケース(trypicase)ソイ寒天培地上にプレーティングにより、コロニー形成単位を数えた。
表24に示されるように、黄色ブドウ球菌MRSA株NRS384による静脈内感染は、腎臓における高い細菌負荷をもたらし、標準治療の抗生物質バンコマイシンによるマウスの処置は、黄色ブドウ球菌腎臓負荷をおよそ2対数減少させるが、黄色ブドウ球菌のレベルが検出限界(LOD)を下回ったマウスはいなかった。1mg/kgおよび0.1mg/kgの投与量の抗MSR1 Ab抗生物質ncADC(H1H21234N-N297Q-25)をバンコマイシンと組み合わせると、結果として、77%および75%のマウスで黄色ブドウ球菌レベルがLODを下回り、これにより、Ab抗生物質ncADC併用療法で処置したマウスにおける黄色ブドウ球菌のクリアランスの著しい改善が実証された。黄色ブドウ球菌のクリアランスは、アイソタイプ対照ncADCコンジュゲート(アイソタイプ対照-N297Q-25)とバンコマイシンで処置したマウスにおいてはそれほど明白ではなく、これにより、ペイロードがマクロファージを標的とする利点が実証された。
実施例35:アミノ-リンカー-ペイロードへの非グリコシル化抗体のコンジュゲーション方法
化合物80および82の細菌トランスグルタミナーゼコンジュゲーション
この部位でのFcのN結合型グリコシル化を排除するN297Q突然変異を含む、抗MSR1抗体H1H21234Nを使用した。上記突然変異により、抗体が重鎖の295Qおよび297Qで最大4のローディングにコンジュゲートすることができる。同じN297Q突然変異を含む非標的化抗体対照を、非結合アイソタイプ対照として使用した。
脱グリコシル化対照およびMSR1抗体を、PBS(pH7.4)中の1mg/mLでコンジュゲートした。化合物80または82を、抗体に対して10~40倍のモル過剰で添加し、酵素反応を、1mgの抗体につき12単位の細菌トランスグルタミナーゼ(Zedira、T1001)の添加によって開始し、37℃で4~16時間インキュベートした。試料をSECによって精製してPBSに入れた。コンジュゲートを、薬物対抗体比(DAR)の決定のためにESI-MSによって分析し、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によって分析した。その結果を表25に列挙する。
疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によるコンジュゲートの特徴付け
抗体上のリンカー-ペイロードのローディングを決定するために、コンジュゲートを、60分にわたって水中の1Mのリン酸カリウム(pH8.5)の直線勾配を用いたTSK-NPRブチルHICカラムを使用して、Agilent 1260上で実施した。コンジュゲート抗体および非コンジュゲート抗体の種に対応するピーク面積を積分することによって、ペイロードのローディングを決定した。
ESI-MSによるコンジュゲートの特徴付け
クロマトグラフ分離を、10分の勾配(分:移動相Bのパーセンテージ;0:5%、2:50%、2.1:26%、6.5:40%、6.6:90%、8.5:90%、8.6:5%、10:5%、10.5:90%、12.5:90%、12.9:5%、15:5%)で、C4カラム(0.3×50mm ACQUITY UPLC BEHタンパク質C4、1.7um、300A)上で実施した。移動相Aは水中の0.1%のギ酸であり、移動相Bはアセトニトリル中の0.1%のギ酸であった。流速を8mL/分に設定した。検出器TOFスキャンを、列挙される主要なパラメータ(キャピラリー電圧3.0kV;サンプリングコーン80V;100Vのソースオフセット;ソース温度150℃;脱溶媒和温度400℃;コーンガス0L/時;脱溶媒和ガス600L/時)で、500~4500m/zに設定した。スペクトルを、MassLynxソフトウェア内のMaxEnt機能によりデコンボリューションした(deconvoluted)。
以下の式を使用して、デコンボリューションした質量スペクトルピーク強度に基づいて、平均の薬物対抗体比(DAR)を計算した。式中、PI=ピーク強度、およびD=個別のDARである。
実施例36:抗体操作されたシステイン非ブロック化
抗タンパク質(H1xH15140P*/*)および非標的化抗体操作された抗体を、鎖間ジスルフィド形成重鎖C103Sを変異させることによって作成した。抗体をCHO細胞で発現させ、これを、30倍のモル過剰の還元剤であるTCEPの追加、およびその後の緩衝液交換による室温でのPBSの軽度の還元を用いて、天然の軽鎖システイン上で脱ブロックする必要がある。2つの重鎖の鎖間ジスルフィド結合を再形成するために、抗体を、2~20倍のモル過剰のCuSO4またはdhAAと室温で3時間インキュベートした。還元または酸化した抗体を、PBSへと緩衝液交換し、酸化剤を除去した。このプロセスにより、軽鎖に存在し、かつマレイミドコンジュゲーションに利用可能な2つの遊離チオールが得られる。
抗WTA操作抗体を、文献(Lehar et al,Nature 2015 527,323-328;US20140356375およびWO2016090038に記載される抗体4497。これらの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)から得て、その抗体は、マレイミドコンジュゲーションのための2つの部位を提供する軽鎖突然変異V205Cを有している。上記と同じ手順を使用して、操作されたシステインを非ブロック化した。
リンカーペイロードへの抗体操作された脱ブロック化システインのコンジュゲーション
PBS(pH7.5)中の還元および酸化した抗体(1~10mg/ml)に、マレイミドリンカーペイロード(2当量/SH基、Lehar et al,Nature 527,323-328)、または本出願のリンカーペイロードを、DMSO(10mg/ml)に添加した。反応を2時間進行させた。コンジュゲートをサイズ排除クロマトグラフィーによりPBSへと精製し、滅菌濾過した。タンパク質濃度およびペイロード対抗体比率を、UVスペクトル分析によって決定した。使用したすべてのコンジュゲートが>95%の単量体であることが、サイズ排除HPLCにより確立され、<1%の非コンジュゲートペイロードが存在することが、RP-HPLCにより確立された。すべてのコンジュゲート抗体を、リンカーペイロードのローディング値についてHICによって分析した。ペイロード対抗体比率を表26に報告する。
非グリコシル化された抗体のためのコンジュゲーション方法(H1H21234Nおよび非標的化抗体対照)
50mMのHEPES、150mMのNaCl(pH7.5)中の抗体(1~10mg/ml)を、1mMのジチオスレイトールで、37℃で30分間処理した。ゲル濾過(G-25、pH4.5の酢酸ナトリウム)の後、DMSO(10mg/ml)中のマレイミドリンカーペイロード誘導体化合物25(1.2当量/SH基)を、還元された抗体に添加し、混合物を1MのHEPES(pH7.4)でpH7.0に調整した。コンジュゲートを、サイズ排除クロマトグラフィーによって、5%のグリセロールを含むPBSを使用して精製し、滅菌濾過した。タンパク質濃度およびペイロード対抗体比率を、UVスペクトル分析によって決定した。使用したすべてのコンジュゲートが>95%の単量体であることが、サイズ排除HPLCにより確立された。すべてのコンジュゲート抗体を、リンカーペイロードのローディング値についてHICによって分析した。ペイロード対抗体比率を表26に報告する。
リファログ(Lehar et al,Nature 2015 527,323-328;WO2016090038):
疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によるコンジュゲートの特徴付け
抗体上のリンカー-ペイロードのローディングを決定するために、コンジュゲートを、60分にわたって水に対して1Mのリン酸カリウム(pH8.5)の直線勾配を用いたTSK-NPRブチルHICカラムを使用して、Agilent 1260上で実施した。コンジュゲート抗体および非コンジュゲート抗体の種に対応するピーク面積を積分することによって、ペイロードのローディングを決定した。
ESI-MSによるコンジュゲートの特徴付け
抗体(システインコンジュゲート)上のリンカーペイロードのローディングを決定するために、コンジュゲートを脱グリコシル化し、還元し、LC-MSにより分析した。
アッセイでは、50μgのコンジュゲートを、1mg/mLの最終濃度までmili-Q水で希釈した。10μLのPNGase F溶液[150μLのPNGase Fストック(New England Biolabs、Cat#P0704L)および850μLのmili-Q水の添加によってPNGase F溶液を調製し、よく混合した]を、希釈されたコンジュゲート溶液に添加し、その後、37℃で一晩インキュベートした。結果として生じる材料が20mMの最終TCEP濃度を有するように、2.4μLの0.5MのTCEPを試料に添加し、その後、これを50℃で30分間インキュベートした。各試料の10μLの注入をLC-MS(Waters Synat G2-Si)上で行い、25分かけて、0.1mL/分の移動相Bの勾配移動相20~40%で溶出させた(移動相A:H2O中の0.1%v/vのFA;移動相B:アセトニトリル中の0.1%v/vのFA)。LC分離を、Waters Acquity BEH C18カラム(1.0×50mM、1.7μM)上で実施した。
質量分析法スペクトルをデコンボリューションし、同定された軽鎖および重鎖ピークは、リンカー-ペイロード値=0および1を有する軽鎖(L)、リンカー-ペイロード値=0、1、2、および3を有する重鎖(H)を表す。各種の強度値から、以下の式を使用して、ホモ二量体抗体コンジュゲートについて薬物対抗体比(DAR)を計算した。
実施例37:ブロス最小発育阻止濃度(MIC)アッセイ2
本開示のリファマイシンアナログの効力をインビトロで試験するために、ブロス増殖阻害アッセイを展開した。アッセイでは、黄色ブドウ球菌NRS384を、トリプシン大豆ブロス(TSB)中で一晩増殖させ、その後、新たなTSB中で1:50に継代培養し、さらに2時間増殖させた。その後、培養物を遠心分離によりペレット化し、PBSで2回洗浄した。次に、培養物を、TSB中の1x106cfu/mLに希釈し、100μLの懸濁液を、各ウェルごとに、三つ組の2mLの稀釈プレートに添加した。示された抗生物質(本開示のアナログまたは以前に知られているアナログリファンピシン)の希釈系列を1:1で添加して1x10-5Mの最終的な開始濃度にし、その後、1:10に稀釈して1x10-6Mにし、次に、1:4で稀釈して2.5x10-7M、6.25x10-8M、1.56x10-8M、3.91x10-9M、9.77x10-10M、2.44x10-10M、6.1x10-11M、1.53x10-11M、および3.81x10-12Mを含む、計11点を作成した。プレートを密閉し、振盪させながら37℃で24時間インキュベートし、その後、150μLの各試料を96ウェルマイクロタイタープレートに添加し、OD600nmをSpectramaxi3 Minimax300で読み取った。
使用した試薬を以下の表27に示す。
黄色ブドウ球菌の増殖を阻害した最低濃縮(最小発育阻止濃度、MIC)を、表28に表記する。表28に示されるように、本開示のすべてのリファマイシンアナログは、サブマイクロモル~ナノモル濃度で、黄色ブドウ球菌の増殖の阻害に有効である。ブロスMIC実験は少なくとも2つの独立した実験で評価し、特に明記されていない限り、中央値は下に示される。
実施例38:細胞内死滅アッセイ2
リファマイシンアナログ化合物の黄色ブドウ球菌に対する活性を、細胞内「死滅」アッセイで試験した。
使用した試薬を以下の表29に示す。
THP-1単核球細胞株を、培地(RMPI+10%のFBS+1%のペニシリン/ストレプトマイシン)中で増殖させ、その後、96ウェルプレートに1e5細胞/ウェルの密度で播種し、および、200nMのPMAを用いて感染させる3日前にマクロファージへと分化させた。黄色ブドウ球菌NRS384の一晩の培養物をRPMI中で増殖させ、PBSで2回洗浄し、1e7cfu/mLでPBSに再懸濁した。THP-1を温かい培地(FBSを含まないRMPI)で洗浄してペニシリン/ストレプトマイシンを除去し、その後、10:1(黄色ブドウ球菌:マクロファージ)の感染多重度で黄色ブドウ球菌懸濁液に感染させた。プレートを300xgで5分間回転させて同時に細菌を付着させ、その後、37℃で2時間培養した。浮遊細菌を、温かい培地で2回洗浄することによって除去し、残った細胞外黄色ブドウ球菌を、ゲンタマイシン(50μg/mL)を含有する培地の添加によって死滅させた。1時間後、培地を吸引し、示された化合物を、1e-6Mから始まる稀釈系列で感染したマクロファージに添加し、1:5に稀釈して6点(1.0x10-6M、2.0x10-7M、4.0x10-8M、8.0x10-9M、1.6x10-9M、および3.2x10-10M)を作成した。化合物を、50μg/mLのゲンタマイシンを含有する培地中に添加して、黄色ブドウ球菌の細胞外増殖を防いだ。2時間後、プレートを、FBSを含まない温かいRPMIで2回洗浄し、100ulのTHP-1溶解緩衝液(PBS中の0.1%のトライトン(登録商標))を各ウェルに添加した。黄色ブドウ球菌生存を、段階希釈およびTSA上へのプレーティングにより、コロニー形成単位で数えた。
細胞内死滅アッセイの結果を表30に示す。最小発育阻止濃度(MIC)は、検出限界(50cfu/mL)を下回る細胞内黄色ブドウ球菌を結果としてもたらした各化合物の最低濃縮に相当する。特に明記されていない限り、示される細胞内のMIC値は、少なくとも2つの独立した実験の中央値を表す。
表30によって示されるように、本開示のリファマイシンアナログ(および、リファンピシン)のための細胞内死滅MICは、>1e-6M~4e-8Mの範囲であり、8つの新規なリファマイシンアナログは、有力な細胞内死滅活性を示した。
実施例39:細胞内黄色ブドウ球菌の抗体薬物コンジュゲートの死滅アッセイ2(抗WTAおよび抗プロテインA)
使用した試薬を以下の表31に示す。
本開示のリファマイシンアナログ化合物は、抗WTA抗体(抗WTA mAb、hIgG1)、抗プロテインA抗体(抗プロテインA mAb、hIgG1**C103S)、または対照抗体(非標的化アイソタイプ対照、hIgG1**)のいずれかにコンジュゲートした。
本開示の抗黄色ブドウ球菌抗体薬物コンジュゲート(ADC)の効果をインビトロで試験するために、黄色ブドウ球菌細胞内死滅アッセイを展開した。上記アッセイのために、THP-1単核球細胞株を、培地(RMPI+10%のFBS+1%のペニシリン/ストレプトマイシン)中で増殖させ、その後、48ウェルプレートに1e5細胞/ウェルの密度で播種し、および、200nMのPMAを用いて感染させる3日前にマクロファージへと分化させた。黄色ブドウ球菌NRS384の一晩の培養物をRPMI中で増殖させ、PBSで2回洗浄し、1e7cfu/mLでPBSに再懸濁した。黄色ブドウ球菌懸濁液を、10ug/mLから始まる稀釈系列で、示された抗黄色ブドウ球菌ADCとプレインキュベートし、1:3に稀釈して6点(10、3.3、1.1、0.37、0.12、および0.041μg/mLの最終濃度)を作成し、アイソタイプ対照ADCを最高濃度でのみ試験した。THP-1を、温かい培地(FBSを含まないRMPI)で洗浄することでペニシリン/ストレプトマイシンを除去し、その後、10:1(黄色ブドウ球菌:マクロファージ)の感染多重度で、プレインキュベートした黄色ブドウ球菌懸濁液、およびADC、裸抗体、またはno mAbに感染させた。プレートを300xgで5分間回転させて同時に細菌を付着させ、その後、37℃で2時間培養した。浮遊細菌を、温かい培地で2回洗浄することによって除去し、残った細胞外黄色ブドウ球菌を、ゲンタマイシン(50μg/mL)を含有する培地の添加によって死滅させた。24時間後、培地を吸引し、FBSを含まない温かいRPMIでウェルを2回洗浄し、100μlのTHP-1溶解緩衝液(PBS中の0.1%のトライトン(登録商標))およびPBS中の150μlを、各ウェルに添加した。黄色ブドウ球菌の生存率を、階段希釈およびTSA上へのプレーティングにより、コロニー形成単位で数えた。
細胞内死滅アッセイの結果を、50cfu/mLの検出限界で、図5および表32に示す。
ヒトIgG1アイソタイプであり、したがって、黄色ブドウ球菌上のプロテインAに結合することができる対照ADC(非標的化アイソタイプ対照コンジュゲート)は、未処置対照と比較して、細胞内黄色ブドウ球菌の生存率を~1対数減少させた。リファンピシンペイロードを放出する抗WTA mAb-21は、対照ADCと同様に細菌負荷を減少させた。有力な細胞内死滅活性を有するペイロードを送達した黄色ブドウ球菌ADC(抗WTA mAb-25、抗プロテインA mAb-36、抗WTA mAb-リファログ、および抗WTA mAb-36)は、細胞内黄色ブドウ球菌の減少において、リファンピシンコンジュゲート(抗WTA mAb-21)よりも効果的であり、未処置対照と比較して3対数以上減少させた。抗WTA mAb-36は、複数の実験で、抗WTA mAb-リファログよりも黄色ブドウ球菌生存率を一貫して減少させた。
実施例40:細胞内黄色ブドウ球菌の抗体薬物コンジュゲートの死滅アッセイ3(MSR1)
使用した試薬を以下の表33に示す。
本開示の抗MSR1 Ab抗生物質ncADCの効果をインビトロで試験するために、細胞内黄色ブドウ球菌の死滅アッセイを使用した。上記アッセイでは、THP-1単核球細胞株を、10%のFBSおよび1%のペニシリン/ストレプトマイシンを含有するRPMIで構成される培地中で増殖させ、その後、1x105細胞/ウェルの密度で48ウェルプレートに播種し、および、200nMのホルボールミリステートアセテート(PMA)を用いて感染させる3日前にマクロファージへと分化させた。黄色ブドウ球菌MRSA株NRS384の一晩の培養物をRPMI中で増殖させ、PBSで2回洗浄し、続いて、PBSに1x107cfu/mLで再懸濁した。THP-1細胞を温かい培地(FBSを含まないRPMI)で洗浄してペニシリン/ストレプトマイシンを除去し、その後、10:1(黄色ブドウ球菌:マクロファージ)の感染多重度で黄色ブドウ球菌懸濁液に感染させた。プレートを300xgで5分間回転させて同時に細菌を付着させ、その後、37℃で2時間培養した。浮遊細菌を、温かい培地で2回洗浄することによって除去し、残った細胞外黄色ブドウ球菌を、50μg/mLのゲンタマイシンを含有する培地の添加によって死滅させた。1時間後、培地を吸引し、様々な用量(10μg/mL、3.3μg/mL、1.1μg/mL、0.4μg/mL、0.1μg/mL、および0.04μg/mL)の抗MSR1 Ab抗生物質ncADC(H1H21234N-N297Q-25およびH1H21234N-N297Q-80)、および10μg/mLのアイソタイプ対照-抗生物質ncADC(アイソタイプ対照-N297Q-25およびアイソタイプ対照-N297Q-80)を、50μg/mLのゲンタマイシンを含有する培地中の感染したマクロファージに添加して、黄色ブドウ球菌の細胞外増殖を防いだ。参考のために、ncADCを含まない試料も含めた。24時間後、FBSを含まない温かいRPMIでプレートを2回洗浄し、その後、PBS中の100μLの0.1%のトリトンX-100を添加し、10分間インキュベートして、THP-1を溶解した。黄色ブドウ球菌生存を、PBSにおける段階希釈およびトリプチケースソイ寒天培地上へのプレーティングにより、コロニー形成単位で数えた。
結果を以下の表34にまとめる。
表34に示されるように、抗MSR1 Ab抗生物質ncADC(H1H21234N-N297Q-25およびH1H21234N-N297Q-80)は、未処置対照と比較して、インビトロでマクロファージにおける細胞内黄色ブドウ球菌を用量依存的様式で減少させる能力を示した。10μg/mLのアイソタイプ対照-抗生物質ncADC(アイソタイプ対照-N297Q-25およびアイソタイプ対照-N297Q-80)で処理したマクロファージは、未処置対照と同様のレベルで細胞内黄色ブドウ球菌を抱えていた。これらのデータにより、本開示の抗MSR1 Ab抗生物質ncADCを使用して、マクロファージリザーバ内に存在する病原菌を効果的に死滅させることが可能であることが示される。
実施例41:黄色ブドウ球菌のIV播種性感染症マウスモデル(4日目のモデル)
インビボで本開示の抗黄色ブドウ球菌Ab-抗生物質ncADCの単独、および標準治療のMRSA抗生物質バンコマイシンと組み合わせた効果を試験するために、4日目の静脈内播種感染モデルを利用した。黄色ブドウ球菌MSRA株NRS384を、トリプシン大豆ブロス(TSB)中で一晩増殖させ、中対数期まで継代培養した。その後、細菌をPBSで2回洗浄し、1.5x10^8cfu/mLの濃度でPBSに再懸濁した。その後、Balb/cマウスを、100μLの細菌懸濁液で尾静脈から静脈内感染させ、最終感染量を1.5x10^7cfu/マウスとした。試験では、マウスを、バンコマイシン単独、アイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC(アイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC-リファログ)(これはリファログにコンジュゲートされた抗WTA抗体である)、抗WTA抗体、抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-36)(これは本開示の化合物36にコンジュゲートされた抗WTA抗体である)、第2の抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-25)(これは本開示の化合物25にコンジュゲートされた抗WTA抗体である)、または、第3の抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-リファログ)、アイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC(アイソタイプ対照Ab抗生物質ncADC-リファログ)+バンコマイシン、抗WTA抗体+バンコマイシン、抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-36)、第2の抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-25)+バンコマイシン、あるいは、第3の抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-リファログ)+バンコマイシンで処置する。バンコマイシンを含んだ処置群では、感染後1日~3日目に、110mg/kgを1日2回、皮下投薬した。抗体およびncADCを含んだ処置群では、感染後2日目に、1mg/kgを皮下投与した。処置されていない感染した対照および感染していない対照を試験に含めた。マウスを、感染の間にわたり、体重減少および身体コンディショニングスコアついてモニタリングした。感染後4日目に、マウスを屠殺し、黄色ブドウ球菌の腎臓負荷を定量化した。定量化のために、腎臓を均質化し、PBS中の段階希釈およびトリプチケースソイ寒天培地上へのプレーティングにより、コロニー形成単位を数えた。感染スキームを図4に表す。データを、マウスにおける黄色ブドウ球菌腎臓負荷の中央値として表35に表す。
表35に示されるように、黄色ブドウ球菌MRSA株NRS384による静脈内感染により、結果として、3.63E+07cfus/腎臓対の腎臓における細菌負荷の高い中央値が得られる。単独療法として、抗WTA Ab抗生物質ncADC-25および抗WTA Ab抗生物質ncADC-36は、腎臓の細菌負荷を~2対数減少させた。試験した抗WTA Ab抗生物質ncADCをバンコマイシンと組み合わせて投与すると、すべての処置群で、バンコマイシンで処置された対照と比較して、腎臓の細菌負荷が~3対数さらに減少した。
実施例42:黄色ブドウ球菌のIV進行性播種性感染症マウスモデル(8日目のモデル)
インビボで、標準治療のバンコマイシンとの併用療法における本開示の抗黄色ブドウ球菌Ab抗生物質ncADCの効果を試験するために、2つの異なる8日目の静脈内播種性感染症モデルを実施した。このモデルでは、膿瘍がすでに形成されている進行した感染段階で処置を開始した。黄色ブドウ球菌MSRA株NRS384を、トリプシン大豆ブロス(TSB)中で一晩増殖させ、中対数期まで継代培養した。その後、細菌をPBSで2回洗浄し、1.5x10^8cfu/mLの濃度でPBSに再懸濁した。その後、Balb/cマウスを、100μLの細菌懸濁液で尾静脈から静脈内感染させ、最終感染量を1.5x10^7cfu/マウスとした。第1試験では、マウスを、バンコマイシン単独、バンコマイシンとアイソタイプ対照抗体、アイソタイプ対照Ab-ncADC(アイソタイプ対照-36)とバンコマイシン、抗WTA抗体とバンコマイシン、抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-36)、または異なる抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-25)とバンコマイシンのいずれかで処置した。マウスを、バンコマイシン単独、アイソタイプ対照抗体とバンコマイシン、アイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC(アイソタイプ対照Ab抗生物質ncADC-36)とバンコマイシン、抗プロテインA抗体とバンコマイシン、または抗プロテインA Ab-抗生物質ncADC(抗プロテインA Ab-抗生物質ncADC-36)のいずれかでも処置した。
第2の試験では、マウスを、バンコマイシン単独、アイソタイプ対照抗体とバンコマイシン、アイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC(アイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC-36)とバンコマイシン、第2のアイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC(アイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC-25)とバンコマイシン、第3のアイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC(アイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC-21)とバンコマイシン、抗WTA抗体とバンコマイシン、抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-36)、第2の抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-25)とバンコマイシン、または第3の抗WTA Ab-抗生物質ncADC(抗WTA Ab-抗生物質ncADC-21)とバンコマイシンのいずれかで処置した。すべての試験において、バンコマイシンを含んだ処置群では、感染後3~7日目に、110mg/kgを1日2回皮下に投薬した。抗体およびncADCを含んだ処置群において、感染後4日目に、第1試験では2mg/kg、または第2の試験では5mg/kgを皮下投与した。処置されていない感染した対照および感染していない対照を試験の各々に含めた。マウスを、感染の間にわたり、体重減少および身体コンディショニングスコアついてモニタリングした。感染後8日目に、マウスを屠殺し、黄色ブドウ球菌の腎臓負荷を定量化した。定量化のために、腎臓を均質化し、PBS中の段階希釈およびトリプチケースソイ寒天培地上へのプレーティングにより、コロニー形成単位を数えた。データポイントは、処置された個別のマウスからの腎臓負荷を表している。
第1の試験では、図6および表36に示されるように、黄色ブドウ球菌MRSA株NRS384による静脈内感染により、結果として4.63E+08cfu/腎臓の対の腎臓における細菌負荷の高い中央値が得られた。バンコマイシン処置単独により、黄色ブドウ球菌腎臓負荷が1~2対数減少した。アイソタイプ対照mAb、抗WTAモノクローナルmAb、およびアイソタイプ対照-Ab抗生物質ncADC-36をバンコマイシンと組み合わせた処置は、バンコマイシンで処置したマウスと比較して、腎臓の細菌負荷をさらに減少させた。抗WTA Ab-抗生物質ncADC-36および抗WTA Ab-抗生物質ncADC-25をバンコマイシンと組み合わせて投与すると、腎臓の細菌負荷の中央値がそれぞれさらに~100倍および~10,000倍減少した。
さらに、第1の試験では、図7および表37に示されるように、黄色ブドウ球菌MRSA株NRS384による静脈内感染により、結果として4.63E+08cfu/腎臓対の腎臓の細菌の高い中央値が得られた。バンコマイシン処置単独により、黄色ブドウ球菌腎臓の細菌負荷が1~2対数減少した。アイソタイプ対照mAb、およびアイソタイプ対照-Ab抗生物質ncADC-36をバンコマイシンと組み合わせた処置により、バンコマイシンで処置したマウスと比較して腎臓の細菌負荷がさらに減少しなかった。抗プロテインA mAbおよび抗プロテインA Ab抗生物質ncADC-36をバンコマイシンと組み合わせて投与すると、腎臓の細菌負荷の中央値がそれぞれさらに~100倍および~1,000倍減少した。
第2の試験では、図8および表38に示されるように、黄色ブドウ球菌MRSA株NRS384による静脈内感染により、結果として2.50E+07cfus/腎臓対の腎臓における細菌負荷の高い中央値が得られた。バンコマイシン処置単独により、黄色ブドウ球菌腎臓の細菌負荷が1~2対数減少した。アイソタイプ対照mAb、抗WTA mAb、アイソタイプ対照Ab-抗生物質ncADC、抗WTA Ab-抗生物質ncADC-36、または抗WTA-Ab-抗生物質ncADC-21(リファンピシンADC)をバンコマイシンと組み合わせた処置により、バンコマイシンで処置したマウスと比較して腎臓の細菌負荷がさらに減少しなかった。しかし、試験された抗WTA Ab-抗生物質ncADC-25をバンコマイシンと組み合わせて投与すると、腎臓の細菌負荷の中央値がさらに~100倍減少した。
実施例43:抗体操作されたシステインの非ブロック化
抗タンパク質(H1xH15140P*/*)および非標的化抗体操作された抗体を、鎖間ジスルフィド形成重鎖C103Sを変異させることによって作成した。抗体をCHO細胞で発現させ、これを、30倍のモル過剰の還元剤であるTCEPの追加、およびその後の緩衝液交換による室温でのPBSの軽度の還元を使用して、天然の軽鎖システイン上で脱ブロックする必要がある。2つの重鎖の鎖間ジスルフィド結合を再形成するために、抗体を、2~20倍のモル過剰のCuSO4またはdhAAと室温で3時間インキュベートした。還元または酸化した抗体を、PBS中に緩衝液交換し、酸化剤を除去した。このプロセスにより、軽鎖に存在し、かつマレイミドコンジュゲーションに利用可能な2つの遊離チオールが得られる。
抗WTA操作抗体を、文献(Lehar et al,Nature 2015 527,323-328;US20140356375およびWO2016090038に記載される抗体4497。これらの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)から得て、これは、マレイミドコンジュゲーションのための2つの部位を提供する軽鎖突然変異V205Cを有している。上記と同じ手順を使用して、操作されたシステインを非ブロック化した。
リンカーペイロードへの抗体操作された脱ブロック化システインのコンジュゲーション
PBS(pH7.5)中の還元および酸化した抗体(1~10mg/ml)に、マレイミドリンカーペイロード(2当量/SH基、Lehar et al,Nature 527,323-328)、または本出願のリンカーペイロードを、DMSO(10mg/ml)に添加した。反応を2時間進行させた。コンジュゲートをサイズ排除クロマトグラフィーによりPBSへと精製し、滅菌濾過した。タンパク質濃度およびペイロード対抗体比率を、UVスペクトル分析によって決定した。使用したすべてのコンジュゲートが>95%の単量体であることが、サイズ排除HPLCにより確立され、<1%の非コンジュゲートペイロードが存在することが、RP-HPLCにより確立された。すべてのコンジュゲート抗体を、リンカーペイロードのローディング値についてHICによって分析した。ペイロード対抗体比を表39に報告する。
非グリコシル化された抗体のためのコンジュゲーション方法(H1H21234Nおよび非標的化抗体対照2)
50mMのHEPES、150mMのNaCl(pH7.5)中の抗体(1~10mg/ml)を、1mMのジチオスレイトールで、37℃で30分間処理した。ゲル濾過(G-25、pH4.5の酢酸ナトリウム)の後、DMSO(10mg/ml)中のマレイミドリンカーペイロード誘導体化合物25(Rifanalog M2767)(1.2当量/SH基)を還元された抗体に添加し、混合物を1MのHEPES(pH7.4)でpH7.0に調整した。コンジュゲートを、サイズ排除クロマトグラフィーによって、5%のグリセロールを含むPBSを使用して精製し、滅菌濾過した。タンパク質濃度およびペイロード対抗体比を、UVスペクトル分析によって決定した。使用したすべてのコンジュゲートが>95%の単量体であることが、サイズ排除HPLCにより確立された。すべてのコンジュゲート抗体を、リンカーペイロードのローディング値についてHICによって分析した。ペイロード対抗体比率を表39に報告する。
疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によるコンジュゲートの特徴付け
抗体上のリンカー-ペイロードのローディングを決定するために、コンジュゲートを、60分にわたって水に対して1Mのリン酸カリウム(pH8.5)の直線勾配を用いたTSK-NPRブチルHICカラムを使用して、Agilent 1260上で実施した。コンジュゲート抗体および非コンジュゲート抗体の種に対応するピーク面積を積分することによって、ペイロードのローディングを決定した。
ESI-MSによるコンジュゲートの特徴付け
抗体(システインコンジュゲート)上のリンカーペイロードのローディングを決定するために、コンジュゲートを脱グリコシル化し、還元し、LC-MSにより分析した。
アッセイでは、50μgのコンジュゲートを、1mg/mLの最終濃度までmili-Q水で希釈した。10μLのPNGase F溶液[150μLのPNGase Fストック(New England Biolabs、Cat#P0704L)および850μLのmili-Q水の添加によってPNGase F溶液を調製し、よく混合した]を、希釈されたコンジュゲート溶液に添加し、その後、37℃で一晩インキュベートした。結果として生じる材料が20mMの最終TCEP濃度を有するように、2.4μLの0.5MのTCEPを試料に添加し、その後、これを50℃で30分間インキュベートした。各試料の10μLの注入をLC-MS(Waters Synat G2-Si)上で行い、25分かけて、0.1mL/分の移動相Bの勾配移動相20~40%で溶出させた(移動相A:H2O中の0.1%v/vのFA;移動相B:アセトニトリル中の0.1%v/vのFA)。LC分離を、Waters Acquity BEH C18カラム(1.0×50mM、1.7μM)上で実施した。
質量分析法スペクトルをデコンボリューションし、同定された軽鎖および重鎖ピークは、リンカー-ペイロード値=0および1を有する軽鎖(L)、リンカー-ペイロード値=0、1、2、および3を有する重鎖(H)を表す。各種の強度値から、以下の式を使用して、ホモ二量体抗体コンジュゲートについて薬物対抗体比(DAR)を計算した。
本開示の範囲および精神から逸脱することなく、様々な変更が上記主題において行われてもよく、上の記載に含まれるか、または添付の請求項に定義されるすべての主題は、本開示を説明および例示するものとして解釈されることが意図される。本開示の多くの変更および変形が上記教示の観点から可能である。したがって、本記載は、添付の請求項の範囲内の代替案、変更、および変動をすべて包含するように意図される。
すべての特許、出願、刊行物、試験方法、文献、および本明細書で引用される他の資料が、あたかも本明細書において物理的に存在するかのように、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。