JP7594755B2 - Abo血液型不適合腎移植を行う被験動物における抗体関連型拒絶反応の可能性を試験する方法 - Google Patents
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(1) ABO血液型不適合腎移植を行う被験動物における抗体関連型拒絶反応の可能性を試験する方法であって、
前記被験動物由来の体液試料を、ABO血液型抗原のうちいずれか一つの抗原が付加したCD31タンパク質からなる3種類の糖タンパク質と接触させる接触工程と、
前記体液試料に含まれる、前記糖タンパク質のうちA抗原が付加したCD31タンパク質及びB抗原が付加したCD31タンパク質それぞれに結合した抗A抗体及び抗B抗体を検出する検出工程と、
を含み、
前記検出工程において、前記抗A抗体又は前記抗B抗体の、前記A抗原が付加したCD31タンパク質又は前記B抗原が付加したCD31タンパク質に対する結合量が所定の基準値超である場合には、抗体関連型拒絶反応が起こる可能性が高く、前記結合量が所定の基準値以下である場合には、抗体関連型拒絶反応が起こる可能性が低いという基準と比較することにより、前記被験動物における抗体関連型拒絶反応の可能性を試験する、方法。
(2) 前記体液試料が血液、血清、又は血漿である、(1)に記載の方法。
本実施形態のABO血液型不適合腎移植を行う被験動物における抗体関連型拒絶反応の可能性を試験する方法(以下、単に「本実施形態の方法」と称する)は、以下の工程を含む。
前記被験動物由来の体液試料を、ABO血液型抗原のうちいずれか一つの抗原が付加したCD31タンパク質からなる3種類の糖タンパク質と接触させる接触工程;
前記体液試料に含まれる、前記糖タンパク質のうちA抗原が付加したCD31タンパク質及びB抗原が付加したCD31タンパク質それぞれに結合した抗A抗体及び抗B抗体を検出する検出工程。
接触工程では、被験動物由来の体液試料を、ABO血液型抗原のうちいずれか一つの抗原が付加したCD31タンパク質からなる3種類の糖タンパク質と接触させる。
中でも、本実施形態の方法においては、後述する検出工程において、一度に各抗原が付加したCD31タンパク質に対する抗A抗体又は抗B抗体の有無を検出できることから、マイクロプレートが好ましい。
検出工程では、上記体液試料に含まれる、糖タンパク質のうちA抗原が付加したCD31タンパク質及びB抗原が付加したCD31タンパク質それぞれに結合した抗A抗体及び抗B抗体を検出する。
蛍光物質としては、例えば、公知の量子ドット、インドシアニングリーン(ICG)、Cy3、Cy5、Cy5.5、Cy7、Cy7.5、AlexaFluoro、ローダミン、GFP、FITC(Fluorescein)、TAMRA等が挙げられる。
標識物質がALPである場合には、ALP発光基質を添加することで、結合している抗A抗体及び抗B抗体を検出することができる。ALP発光基質としては、例えば、p-ニトロフェニルリン酸(PNP)、4-メチルウンベリフェリルリン酸(4MUP)、3-(2'-spiroadamantane)4-methoxy-4-(3’’-phosphoryloxy)phenyl-1,2-dioxetane(AMPPD)、Disodium 3-(4-methoxyspiro{1,2-dioxetane-3,2’-(5’-chloro)tricyclo[3.3.1.13,7]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CSPD)、2-クロロ-5-(4-メトキシスピロ{1,2-ジオキセタン-3,2’-(5’-クロロ)-トリシクロ[3.3.1.13,7]デカン}-4-イル)-1-フェニルホスフェート・二ナトリウム(CDP-Star)等が挙げられる。
また、抗A抗体及び抗B抗体それぞれの存在量を段階的に変化させた一連のコントロール試料を調製し、各コントロール試料に対する検出結果を数値として得て、標準曲線を作成し、被験動物由来の体液試料の数値から標準曲線に基づいて、被験動物由来の体液試料中の抗A抗体及び抗B抗体の存在量を定量的に検出することも可能である。
本実施形態の方法は、上記接触工程及び上記検出工程に加えて、その他の工程を更に含むことができる。
洗浄工程では、上記接触工程で各糖タンパク質と該糖タンパク質に結合した抗体からなる複合体を洗浄する。これによって、未反応の成分等の夾雑物が除去される。接触工程における複合体を含む系をそのまま洗浄してもよい。
(サンプル及びデータの収集)
合計252の血漿サンプルを収集した。ボランティア(n=120)は、日本赤十字血液センターに寄付された血液サンプルである。本試験の承認は、日本赤十字社の審査委員会(承認番号28J0001)から得た。サンプルは個人識別子なしで寄付された。利用可能な唯一の人口統計学的要因はこれらサンプルのABO血液型であった。その他の血漿サンプルは、新潟大学医歯学病院、名古屋第二赤十字病院、及び北海道大学病院において血液透析を受けている患者(n=80)及びABO血液型不適合腎移植(以下、「ABOi KTx」と称する場合がある)を受けた患者(n=52)から収集した。全ての移植は、生体ドナーからの腎臓移植であった。臨床及び検査情報は、電子データベース及び患者の医療記録から抽出した。移植患者は2つのグループに分けられた;急性抗体関連型拒絶反応(ABMR)のない患者(ABMR(-))、及び、ABO血液型不適合腎移植後に抗A抗体又は抗B抗体による急性ABMRのある患者(ABMR(+))。急性ABMRのない患者では、ABO血液型不適合腎移植後に抗A抗体又は抗B抗体による急性ABMRを決して経験することはなかった。本試験は、病院の組織倫理委員会(承認番号2018-0311)の承認を受けて、ヘルシンキ宣言のガイドラインに沿って実施した。インフォームドコンセントは、本試験に含まれる全ての参加者から個別に得た。
抗A抗体及び抗B抗体の滴定を従来の試験管法を使用して実施した。
具体的には、移植患者の血漿を生理食塩水で段階希釈し、RBC懸濁液の3v/v%(50μL)を試験管内で移植患者の血漿(100μL)と混合した。ボルテックスミキサーを使用して攪拌した後、室温で15分静置し凝集反応を目視で確認することでIgM抗体価を決定した。IgG抗体の力価を測定するために、7.4v/v%リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で希釈した等容量の0.01Mのジチオスレイトール(DTT、和光純薬工業製)を37℃で30分間以上60分間以下、移植患者の血漿と反応させて、IgM抗体を不活性化した。生理食塩水で3回洗浄した後、RBC懸濁液を、DTT処理した移植患者の血漿とともにインキュベートした。生理食塩水で再度3回洗浄した後、抗ヒトIgG抗体(Bio-Rad Anti-human IgG、Bio-Rad Laboratories製、USAボランティア用;Ortho Anti-human IgG、Ortho Diagnostics製、日本の移植患者用)は、IgG抗体価を決定するために添加された。それぞれの抗体価を決定する直前に、混合物を、Himac遠心分離機MC-450を使用して900×g以上1,000×g以下で15秒間遠心分離した。
免疫抑制療法は、各施設のプロトコルに従って実施した。血漿交換又は二重濾過血漿交換は、抗体価を低下させるためにABO血液型不適合腎移植の前に実施した。2003年以前は、ABO血液型不適合腎移植の日に脾臓摘出術が行われ、2004年以降は、脾臓摘出術の代わりにリツキシマブを使用した。カルシニューリン阻害剤、メチルプレドニゾロン、ミコフェノール酸モフェチル、及びバシリキシマブは、いくつかの症例を除いて、導入療法のために投与した。
拒絶反応が臨床的に疑われた場合には、Episode biopsyを行った。2つ又は3つのコア生検サンプルは、超音波誘導下でバネ式の16ゲージ生検ガンを使用して採取した。拒絶反応の診断には、Banff分類を使用し、各施設の病理医が行った。抗A抗体又は抗B抗体によるABMRは、抗ドナーヒト白血球抗原(HLA)抗体が検出されなかった場合に、病理学的所見を使用して診断した。
図1Aに、ABO血液型糖鎖抗原を付加した組換えCD31の調製のプロトコルを示す。
ABO血液型糖鎖抗原を付加した組換えCD31タンパク質(rCD31)は、糖鎖改変ヒト胎児腎臓細胞(HEK293細胞)を用いて産生した。H型糖鎖発現細胞は、HEK293細胞におけるα-1,2-フコシルトランスフェラーゼ(FUT1)遺伝子の過剰発現によって確立した。得られた細胞をHEK293Hと名付けた。
A型糖鎖及びB型糖鎖発現細胞は、α-1,3-N-アセチルガラクトサミニルトランスフェラーゼ(GT-A)及びα-1,3-ガラクトシルトランスフェラーゼ(GT-B)をそれぞれHEK293H細胞に過剰発現させることで確立した。得られた細胞をHEK293A及びHEK293Bと名付けた。
フォワードプライマー:5'-aagcttcaggATGCAGCCGAGGTGGGCCCA-3'(配列番号1、HindIIIサイトを含む)
リバースプライマー:5'-gcggccgcTTCTTCCATGGGGCAAGAATGA-3'(配列番号2、NotIサイトを含む)
新潟大学医歯学病院で腎がんによる腎摘出を受けた患者から、インフォームドコンセントを得て腎組織を採取した。タンパク質は、異なるABO血液型の患者の正常な腎皮質から抽出し、CD31タンパク質を精製した。簡単に説明すると、タンパク質抽出物を抗CD31抗体(Santa Cruz Biotechnology製)に事前に結合したDynabeadsプロテインG(VERITAS製)と共にインキュベートした。ダイナビーズを溶解液で十分に洗浄し、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)サンプルバッファーで溶出した。ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)サンプルバッファーを含む溶出液をSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)で分離した。分子量約130kDaのCD31タンパク質を含むSDS-PAGEゲル片を質量分析(MS)用に切り出した。
N-グリコシル化Asn部位の同定、及び、rCD31及びヒト腎臓からのCD31タンパク質両方の糖鎖組成及び構造の部位特異的分析は、それぞれIGOT及びGlyco-RIDGEを使用した実施した。簡単に説明すると、CD31タンパク質をS-カルバモイルメチル化し、リシルエンドペプチダーゼとトリプシンで連続消化した。親水性相互作用クロマトグラフィーを使用して消化物を分離し、糖ペプチドを収集した。糖ペプチドのアリコートをH2 18O中のペプチド-N-グリカナーゼで加水分解してN-グリカンを除去し、グリコシル化されたAsn残基を18Oで標識して、N-グリコシル化されたAsn残基を同定した(IGOT法)。糖ペプチドの別のアリコートを0.1v/v%トリフルオロ酢酸中で加熱して、シアル酸を除去した。脱グリコシル化又は脱シアル化された糖ペプチドは、ナノフロー液体クロマトグラフィーと結合したTribrid質量分析計を使用して分析した。脱グリコシル化ペプチドは、Mascot検索エンジンを使用して識別し、CD31グリコシル化ペプチドのリストを生成した。脱アシル化糖ペプチドは、Glyco-RIDGE法を使用して、糖鎖の組成と構造を分析した。
CD31-ABOマイクロアレイは以下のとおり作製した。まず、ABO血液型糖鎖抗原が付加したrCD31(H-CD31、A-CD31、及びB-CD31)をスポッティング溶液(Matsunami Glass製)に0.1mg/mLの濃度となるように溶解し、エポキシシランでコーティングされたスライドグラス(Schott製)に、非接触マイクロアレイプリンティングロボット(Microsys4000、Genomic Solutions)を使用して3回スポッティングした。スライドグラスを25℃で一晩インキュベートして固定化し、プロービングバッファー(25mM Tris-HCl、140mM NaCl、2.7mM KCl、1mM CaCl2、1mM MnCl2、及び1v/v%のTriton X-100を含むトリス緩衝生理食塩水(pH 7.5)で洗浄し、ブロッキング試薬N102(NOF Co.製)と共に20℃で1時間インキュベートした。最後に、スライドガラスを0.02w/v%のNaN3を含むTBSで洗浄し、使用するまで4℃で保存した。
連続変数は平均±標準偏差として表し、カテゴリ変数はNとパーセンテージとして表した。マンホイットニーのU検定又はスチューデントのt検定を使用して、連続変数の2つのグループを比較し、カイ2乗検定を使用してカテゴリデータを比較した。CD31-ABOマイクロアレイの診断可能性は、ABO血液型不適合腎移植後の急性ABMRを予測するための感度と特異性を評価するために、プロットされた受信者動作特性(ROC)曲線を計算することによって決定した。感度、特異度、正の予測値(PPV)、及び負の予測値(NPV)を使用して、ABO血液型不適合腎移植後のABMRの診断ツールとしての精度を調査した。
1.患者の特徴
男性の比率、年齢、及び末期腎疾患の原因は、血液透析又はABO血液型不適合腎移植を受けている患者間で有意差はなかった。しかしながら、血液透析の期間は、血液透析を受けている患者よりもABO血液型不適合腎移植を受けている患者の方が短かった。以下の表1に、ABO血液型不適合腎移植後のABMRの存在によって分割された2つのグループの患者特性を示す。なお、表1において、各略称は以下を意味する。
WIT:worm ischemic time
TIT:total ischemic time
FK:tacrolimus
CyA:cyclosporine A
MMF:mycophenolate mofetil
AZ:azathioprine
CPA:cyclophosphamide
POD:post-operative days
N/A:not applicable
**は、腎移植の前に抗体除去を受けた患者の数を示している。
***は、イソへマグルチニン法により測定された抗体価を示している。
Glyco-RIDGE法を使用して、HEK193H細胞、HEK293A細胞、及びHEK293B細胞の培地から精製されたrCD31タンパク質に由来する2つのコア糖ペプチド(Asn-453を含むVLENSTK(配列番号4)、及びAsn-551を含むEGKPFYQMTSNATQAFWTK(配列番号5))のMSスペクトルのシグナルを比較し、予測される糖鎖組成を割り当てた。H型、A型、及びB型の糖鎖に対応する糖鎖組成を持つ糖ペプチドの特徴的なピークがMSスペクトルで観察された。
血液型抗原O型、A型、及びB型の患者のヒト腎組織から調製されたCD31タンパク質も同様に分析された。2つのコアペプチド(Asn-453を含むVLENSTK(配列番号4))の1つに由来するいくつかのターゲット糖ペプチドは、血液型抗原O型、A型、及びB型を持つrCD31及びヒト腎組織由来CD31タンパク質で一般的に見られ、当該ターゲット糖ペプチドから得られたMS/MSスペクトルを比較し、広範囲で分析した。糖ペプチドの全てのMS/MSスペクトルは、Asnに結合したN-アセチルグルコサミンでのフコシル化を示した。さらに、血液型H型、A型、及びB型に対応する糖鎖組成を示す糖鎖由来のシグナルの存在が示唆された。
以上のことから、血液型抗原タイプO型、A型、及びB型を有するrCD31又はヒト腎組織由来CD31タンパク質から生成された全ての糖ペプチドのMS分析は、対応する血液型糖鎖構造の存在を強く示唆した。
CD31-ABOマイクロアレイを使用して測定された抗体レベルの結果を表2及び表3に示す。
図2に、CD31-ABOマイクロアレイで測定された初期の抗A抗体及び抗B抗体レベルに基づいた抗体関連型拒絶反応(ABMR)の予測のための受信者動作特性(ROC)曲線分析結果を示す。
図2に示すように、ROC曲線下の領域(AUC)から、抗B IgG抗体を除いて、脱感作療法前の抗体レベルをCD31-ABOマイクロアレイで測定することで、ABO血液型不適合腎移植後に発生する急性ABMRを有意に予測できることが示唆された。
表4は、ABO血液型不適合腎移植後のABMRをCD31-ABOマイクロアレイの結果で予測する感度、特異度、正の予測値(PPV)、負の予測値(NPV)の比較を示したものである。
全ての血漿サンプル中の抗A抗体及び抗B抗体は、RBCを使用したイソヘマグルチニン法及びCD31-ABOマイクロアレイ法の両方で測定した。結果を図3(抗IgG抗体の結果)及び図4(抗IgM抗体の結果)に示す。
図5のaに示すように、ABMRの患者12人中10人(83.3%)は、脱感作療法前に採取されたサンプルのCD31-ABOマイクロアレイ法での抗A IgG抗体レベルが30,000を超えていた。対照的に、ABMRのない17人の患者中1人(5.9%)のみ30,000を超える抗A IgG抗体レベルを有していた。
図5のbに示すように、ABMR(-)群では、抗A IgM抗体レベルが30,000を超える患者はいなかった。対照的に、ABMRの患者12人中4人は、脱感作療法前に採取されたサンプルのCD31-ABOマイクロアレイ法での抗A IgM抗体レベルが30,000を超えていた。ABMRの患者12人中8人は、脱感作療法前に採取されたサンプルのCD31-ABOマイクロアレイ法での抗A IgM抗体レベルが30,000未満であった。しかしながら、これら8人のうち6人のサンプル全てで、CD31-ABOマイクロアレイ法での抗A IgG抗体レベルが30,000を超えていた(図5のbのグラフ内の四角のサンプル、参照)。おそらく、抗A IgM抗体レベルが30,000未満であった8人のうち6人は、抗A IgG抗体によるABMRを誘発したものと推察された。
以上のことから、ABMR患者12人中10人(83.3%)は、CD31-ABOマイクロアレイ法での結果で示されたように、A型不適合腎移植患者で初期抗A IgG抗体レベル又は抗A IgM抗体レベルが30,000を超えることが明らかとなった。
図6に示すように、ABMR(-)群では、抗B IgG抗体レベル及び抗B IgM抗体レベルが30,000を超える患者はいなかった。対照的に、ABMRの患者5人中3人(60.0%)は、脱感作療法前に採取されたサンプルのCD31-ABOマイクロアレイ法での初期抗B IgG抗体レベル及び抗B IgM抗体レベルが30,000を超えていた。
図8に示すように、1例のB型不適合腎移植後の患者で、抗B IgG抗体レベルがCD31-ABOマイクロアレイ法で30,000を超えていた。
しかしながら、イソヘマグルチニン法及びCD31-ABOマイクロアレイ法の両方で測定した抗A抗体レベル及び抗B抗体レベルにおいて、ABMR(-)群及びABMR(+)群間で有意差はみられなかった。
本試験では、腎血管内皮細胞で発現するABO式血液型抗原に反応する抗A抗体/抗B抗体を評価する方法を開発した。ABO糖鎖を付加したrCD31タンパク質を用いて、CD31-ABOマイクロアレイを作製した。CD31-ABOマイクロアレイに使用されたrCD31及びヒト腎組織由来のCD31をMS分析で比較することで、CD31-ABOマイクロアレイに使用されたABH糖鎖が、ヒト腎血管内皮細胞上のABO血液型抗原の模倣であることが確認された。
Claims (3)
- ABO血液型不適合腎移植を行う被験動物における抗体関連型拒絶反応の可能性を試験する方法であって、
前記被験動物由来の体液試料を、ABO血液型抗原のうちいずれか一つの抗原が付加したCD31タンパク質からなる3種類の糖タンパク質と接触させる接触工程と、
前記体液試料に含まれる、前記糖タンパク質のうちA抗原が付加したCD31タンパク質及びB抗原が付加したCD31タンパク質それぞれに結合した抗A抗体及び抗B抗体を検出する検出工程と、
を含み、
前記検出工程において、前記抗A抗体又は前記抗B抗体の、前記A抗原が付加したCD31タンパク質又は前記B抗原が付加したCD31タンパク質に対する結合量が所定の基準値超である場合には、抗体関連型拒絶反応が起こる可能性が高く、前記結合量が所定の基準値以下である場合には、抗体関連型拒絶反応が起こる可能性が低いという基準と比較することにより、前記被験動物における抗体関連型拒絶反応の可能性を試験し、
前記3種類の糖タンパク質が一つの固相担体に固定されており、前記固相担体はマイクロプレートである、方法。 - 前記体液試料が血液、血清、又は血漿である、請求項1に記載の方法。
- 前記被験動物がABO血液型不適合腎移植を行う前である、請求項1又は2に記載の方法。
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